<乳がんは、手術をしても、その10年後や20年後でも再発や転移する場合があることが知られている>( 参照 下記関連記事 (3) ) と懸念されてもいるだけに、再発・転移に対する恐れには警戒が必要と見なされている。
◆ 参照 当誌過去の "乳がん 転移" 関連記事
(1) "症状和らげる放射線"の「緩和照射」!"生活の質改善"に期待!痛みや神経圧迫を除去!/当誌 2016.07.27
(2) がん細胞が"転移する仕組み"の一部を解明!がん新薬/分子標的薬開発への期待!(富大)/当誌 2015.07.10
(3) <......乳がんは、手術をしても、その10年後や20年後でも再発や転移する場合があることが知られている。この仕組みとして、がん細胞の発生の大元であるがん幹細胞がはじめて発生した時に骨髄に移動し、増殖もせず休眠状態になり、長い年月を経て再び目覚めるためと考えらえているが、どのようなメカニズムで休眠状態になり、また目覚めるのかはよく分かっていなかった......> ( 術後長期間を経て"再発・転移"する乳がんのメカニズムを解明!(国がん) 新治療法へ!?/当誌 2014.07.05 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 【レポート】 乳がんはどの部位に転移しやすいのか? - 皮膚転移・骨転移の症状とは 須藤妙子/マイナビニュース/2017.03.03 は、 <厚生労働省の発表(2012年)によると、乳がんは日本人女性の11人に1人が罹患(りかん)する病気だ。乳がんの根治を目指すには、検診による早期発見のほか、全身治療で再発・転移を防ぐことも重要となる。 今回は、胸部・乳腺外科の法村尚子医師に、乳がんが転移しやすい部位と、皮膚・骨への転移の症状と治療法についてうかがった> と解説している。
<......――乳がんが転移しやすい部位はどこですか? 乳房から離れた別の臓器にがんが出てくることを「転移」と言います。がん細胞がリンパ液や血液の流れに乗って移動し、そこで成長します。乳房から近い、リンパ節や皮膚に転移することが多いですが、遠く離れた臓器では、骨→肺→肝臓→脳の順に転移することが多いです。 ――皮膚転移と骨転移について、詳しく教えてください。 皮膚転移は、乳がんが浸潤し、腫瘍が皮膚の表面に顔を出した状態です。進行すると潰瘍を作り、浸出液(患部の表面から出る透明あるいは黄色の液体のこと)、悪臭、出血、痛みなどが出ることがあります。治療は基本的には、抗がん剤治療、分子標的治療、ホルモン療法などの全身治療を行います。必要に応じて、浸出液や悪臭、出血のコントロールのため、その部分の手術、放射線照射、軟こう塗布を行います。 骨転移で転移する骨の部位は、背骨(腰・胸・頚など)、骨盤、肋骨(ろっこつ)、頭蓋骨などが多いです。症状には、転移した骨の部位に伴う痛み、骨折、脊髄が圧迫されることによる手足のしびれや麻痺(まひ)などがあります。 治療では皮膚転移同様、基本的には抗がん剤治療、分子標的治療、ホルモン療法などの全身治療を行います。また、ビスフォスフォネート剤による治療をすることで、骨折の頻度を減らしたり、疼痛(とうつう)を和らげたりします。痛みが強い場合や骨折が起こりそうな場合は、骨折予防の効果も期待して放射線を照射します> とある。
【レポート】 乳がんはどの部位に転移しやすいのか? - 皮膚転移・骨転移の症状とは 須藤妙子/マイナビニュース/2017.03.03
厚生労働省の発表(2012年)によると、乳がんは日本人女性の11人に1人が罹患(りかん)する病気だ。乳がんの根治を目指すには、検診による早期発見のほか、全身治療で再発・転移を防ぐことも重要となる。
今回は、胸部・乳腺外科の法村尚子医師に、乳がんが転移しやすい部位と、皮膚・骨への転移の症状と治療法についてうかがった。
――乳がんが転移しやすい部位はどこですか?
乳房から離れた別の臓器にがんが出てくることを「転移」と言います。がん細胞がリンパ液や血液の流れに乗って移動し、そこで成長します。乳房から近い、リンパ節や皮膚に転移することが多いですが、遠く離れた臓器では、骨→肺→肝臓→脳の順に転移することが多いです。
――皮膚転移と骨転移について、詳しく教えてください。
皮膚転移は、乳がんが浸潤し、腫瘍が皮膚の表面に顔を出した状態です。進行すると潰瘍を作り、浸出液(患部の表面から出る透明あるいは黄色の液体のこと)、悪臭、出血、痛みなどが出ることがあります。治療は基本的には、抗がん剤治療、分子標的治療、ホルモン療法などの全身治療を行います。必要に応じて、浸出液や悪臭、出血のコントロールのため、その部分の手術、放射線照射、軟こう塗布を行います。
骨転移で転移する骨の部位は、背骨(腰・胸・頚など)、骨盤、肋骨(ろっこつ)、頭蓋骨などが多いです。症状には、転移した骨の部位に伴う痛み、骨折、脊髄が圧迫されることによる手足のしびれや麻痺(まひ)などがあります。
治療では皮膚転移同様、基本的には抗がん剤治療、分子標的治療、ホルモン療法などの全身治療を行います。また、ビスフォスフォネート剤による治療をすることで、骨折の頻度を減らしたり、疼痛(とうつう)を和らげたりします。痛みが強い場合や骨折が起こりそうな場合は、骨折予防の効果も期待して放射線を照射します。
<乳房から近い、リンパ節や皮膚に転移することが多いですが、遠く離れた臓器では、骨→肺→肝臓→脳の順に転移することが多い> とあり、転移の可能性が "全身に及ぶ" ところから、<治療は基本的には、抗がん剤治療、分子標的治療、ホルモン療法などの全身治療> となるのであろうか...... (2017.03.06)
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