社会一般: 2011年12月 アーカイブ

 もう、"ソーシャルメディア" なんぞと言った "逃げの一手、他人事三昧" はやめて、"身近な異常事態" に感覚を研ぎ澄ますべき時なのだと思う......。
 一体、現代中国の "見て見ぬ振り地獄!" ( 【動画】中国のひき逃げ。無関心な通行人。 )と何が違うのか、この国のおぞましさは! この国の "劣化" は! これで、 "紅白歌合戦" と言った "綺麗事!" で、2011年が "チャラ" というのなら、この国日本に断じて明日はあるはずがない......。

全盲女性が1千万円詐欺被害 千葉、次男と名乗る男に

 千葉県警鎌ケ谷署は24日、同県鎌ケ谷市に住む全盲の女性(74)が2回にわたり計約1千万円の詐欺被害に遭ったと明らかにした。1回目で顔を覚えられる危険がないと知った同一グループが犯行を重ねたとみて、詐欺容疑で捜査している。

 同署によると、女性は20日午前、次男(39)を名乗る男から「女性を妊娠させ、350万円必要だ」とする電話を受け、自宅近くで現金を手渡した。その後、22日午前にも男の声で700万円を要求する電話があり、同じ場所で手渡した。
全盲女性が1千万円詐欺被害 千葉、次男と名乗る男に/【共同通信】/2011.12.24

信号無視注意され殴打の男性死亡 傷害致死容疑で男逮捕

 東京都品川区のJR大井町駅前の路上で11月、赤信号無視を注意したお年寄りが殴られて転倒し死亡した事件で、警視庁捜査1課は24日、傷害致死の疑いで品川区東大井、自称会社役員山根基久夫容疑者(48)を逮捕した。

 捜査1課によると、山根容疑者は「相手の言葉に腹を立てて殴ってしまった」と容疑を認めている。

 逮捕容疑は、11月12日午後7時35分ごろ「信号、赤だぞ」と注意した小牧信一さん(77)=同区西大井=に「うるせえんだよ」と言い返し、顔を殴った疑い。

 小牧さんは地面に転倒して頭を骨折し、入院先の病院で今月20日、死亡した。
信号無視注意され殴打の男性死亡 傷害致死容疑で男逮捕/【共同通信】/2011.12.24


 いい加減にしようぜ! ニッポン! ...... (2011.12.25)




















 日本国内には、<"ソーシャルメディア" の "斬新な息吹">を感じさせるアクティブな動きは何ら無いかのようだ。それとも、そうした動きを報じる "勤勉な" マスメディアも無いし、またそうした報道を求める健全な受け手もいない......、ということなのであろうか。

 この国の "ソーシャルメディア" 空間が、"切実なテーマ" を探り当てられることなく、詰まるところ "コンシューマーの一人" として扱われる環境で "大人しいお客様" たちのサロンで終わっている間に、諸外国では "時代からの贈り物" であるこのツールを、"人々の意思表示" の道具として着々と活用している様子が伝えられる......。
 今回、着目してみたサイト記事は、昨日書いたばかり(参照)の "ロシア" での "ソーシャルメディア" 利用に関するものだ。

 ◆参照 "使用目的"から見るSocialメディア/エジプト,ロシアでの利用"急増"が語るもの?!( 当誌 2011.00.00 )

 ロシアでは、プーチンが画策する長期政権が<「ロシアの冬」と呼ばれ始めた>ということらしいのだ。
 一時期は、プーチン支持が8割をも占めたことがあったわけだが、<先の下院選での不正行為疑惑>が、埋もれていた国民の不満を表面化させ、反転させるトリガーとなったかのようである。
 そして、この動向に拍車をかけているのが<交流サイト(SNS)「フェイスブック」>だと報じられている。

 "ソーシャルメディア" がどのように使用されるかは、各国の事情や文化のあり方で様々なのだろうとは思われる。また、世論や社会的空気の形成に少なからぬ影響を及ぼすマスメディアの姿勢によっても左右されることも考えられる。
 しかし、昨日も書いたように<今や、この国はどの国にも "負けない(?)" ほどの "複雑骨折的社会矛盾" に呑み込まれていながら、......>、国民・庶民の切実な声が "ソーシャルメディア" に反映されていると聞くことはほとんどない。
 この現象は、かなり "奇異" の感を抱かせもするが、この辺の事情について触れようとする者も皆無に等しい。まあ、自身の情報収集も稚拙であるため、取りあえずは "不思議だなぁ" という感想だけを記述しておきたいと思う......。
 お隣の中国では、"統制" が施された "ソーシャルメディア" が、"春" だ、"冬" だという空気を往なしているようであるが、日本と言う国はそんな "統制" がなくても、波風一つ立てることのない大人しい国、社会のようである......。

 "ソーシャルメディア" は、持て囃されている割には、"何のために使うのか?" という肝心な点がぼやけていることも少なくなさそうだ。
 つい先日も、次のように皮肉っぽく書いたことがある。

...... スマートフォンを通した Facebook や Twitter とは、"何となく......" 派が、特に話題を持っているわけではなく、今 "つながっている" という実感だけを確認するために利用しているメディア ......意外とつぶやかないスマホユーザー/"何となく暇だから"閲覧! が案外多い実情!( 当誌 2011.12.16 )

 また、最近目についた "ソーシャルメディア" 関連サイト記事においても、<ソーシャルメディアを活用するためのシンプルな三ヵ条>の、その筆頭に "使用目的" の明確化が取り上げられていた。意外と見過ごされているからなのかと見なすこともできそうである。

...... ■ポイント1:「ソーシャルメディアを通じて何を達成したいか?」明確にしよう

 あなたは、ソーシャルメディアを使って、何を成し遂げようとしていますか? たとえば、ネットワーキングや情報交換、リクルーティング、ファンドレイジング(資金調達)など、様々な目的があるでしょう。ソーシャルメディアは"ツール(道具)"にすぎません。「何を使うか?」よりも、「何のために使うか?」を明確にすることのことが重要です。......英専門家が伝授! ソーシャルメディアを活用するためのシンプルな三ヵ条/現代ビジネス - つながる!ソーシャル時代 ヒト・カネ・モノ/2011.12.22

 ちなみに、残りの二つは以下のとおりだ。

■ポイント2:"ソーシャルメディアスキル"は"ソーシャルスキル"と心得よ
■ポイント3:あなたについて、できるだけ多くの情報を発信しよう 
( 上記引用記事 )

 "ソーシャルメディア" の "利用実態" が、もっと広い視野と洞察力をもって調査されるべきなのだろうな、とつくづく思う。
 人々の注目を独占しているかのような風潮がありながら、今一つ、実際はどのように利用され、どんな点に矛盾や問題点が潜んでいるのかが分からない。
 "マーケティング" と "マネタイズ" の視点に基づくアンケート調査結果などを散見するが、とてもそれらが現時点での" ソーシャルメディア" の利用実態を代表するものだとは受けとめにくい。

 たとえば、"利用実態" を問題とするならば、当然のことながら、"利用しているユーザー" とともに、"利用していない人々" という "部外者" の動向をも併せて視野に入れて調査分析の対象とされなければ全体像を掴んだことにはならないはずであろう。
 "利用していない人々" の中には、"喰わず嫌い" ばかりではなく、何らかの理由をもって "拒絶" している人もいないとは限らないのではなかろうか。現状の "ソーシャルメディア" の水準をもってすれば、"拒絶" されても致し方ない実態に留まっていないとは言い切れないような気もする......。
 しかし、そうした "部外者" の存在を視野に入れた調査にお目にかかったことはない。専ら、"内向き" のユーザーたちの主観的思いなどだけが照らされているかのようだ。

 もともと "ソーシャルメディア" は "セミ・クローズド" な空間特性を持っていて、それだからこそ果たす特殊な役割もあるはずだろう。決して "閉鎖性" に傾くから悪いというものでもなかろう。もっとも、"蛸壺化" の危険に気づかずに運用されているケースも少なくなさそうではあるが......。
 いずれにしても、"ソーシャルメディア" は人と人との "つながり" を担うものだとすれば、"つながり" という言葉を "絆" と言い換えても問題なさそうである。
 したがって、"ソーシャルメディア" とは、"閉鎖性" に傾きがちな、人と人との "絆" だと言ってもあながち間違いではないと思われる。

 さて今回、下記引用のサイト記事を取り上げた理由は、"ソーシャルメディア" に関する以上のような問題意識があってのことなのである。
 今年は、不幸な "大震災" という経緯から、われわれは人と人との "絆" というものを考えさせられた年であったことは疑いないところだ。
 ただ、日頃、"ズタズタに切断された人間関係""排除型社会"!)のただ中での生活を強いられているわれわれが、いざ、人と人との "絆" へと目を向けた時、そこに浮かび上がってくるのは、身近な "家族" であり "地域" や "仲間" 、要するに "身内!" ということになりがちであろう。それはそれで尊いことではあるに違いない。

 だが、"絆" という言葉が掛け声となる状況というのは、"絆" と支援とを "緊急に必要としている人々" が想定されている点が重要であろう。
 ところが、<「絆」が必要な人というのは、どうしても流動的で、不利な状況に置かれがち。つまり、人とのつながりがつくれない状況になってしまう。>(下記引用記事)というのが現実であり、事実上 "排除" されているかのごとくではなかろうか。
 そして、<そのときに「絆を取り戻しましょう」と言うと、もっとも流動的で不利な人々を「見えない」状態にして、内輪で仲良くできる人たちが地域の担い手として可視化されてしまうわけです。
 そうした状態は「絆 格差社会」とも言えるのではないでしょうか。本当に助けが必要な人たちを、シャットアウトしなければ生まれない絆。
>(下記引用記事)でいいのだろうか、という疑問も湧いてこよう。
 そこで、<そうした状況を変えていこうとすれば「できる限り仲のいい人たちとつながりましょう」ではなくて、「知らない人だけど困っている人がいれば声をかけましょう」でなければいけない。>(下記引用記事)という呼び掛けがなされることになる。
 たぶん、こうした呼び掛けは概ね賛同が得られるところではなかろうか。

 ところで、ふと振り返ってみると、人と人との "つながり" 方において、<「できる限り仲のいい人たちとつながりましょう」>というのは、"ソーシャルメディア" の基本姿勢ではなかったかと思い当たるのである。
 <もっとも流動的で不利な人々を「見えない」状態にして>( "圏外"!)までそうしているかどうか、それは別にしてもである......。
 日頃、"ズタズタに切断された人間関係" のただ中での生活を強いられているわれわれが、人と人との "つながり" を切望することは、きっと十分に許されることであろうとは思う。
 だが、その選択が、決して<もっとも流動的で不利な人々>を、"つながり" の "圏外"!に追いやっていない、"排除" していないと言い切れるほどに "ソーシャルメディア" は成熟しているのだろうか......。

 「ウォール街を占拠せよ!」がスローガンの "ウォール街占拠運動("OWS = Occupy Wall Street")" は、マスメディアによる報道は下火となった観があるものの、静かに、かつ根強く継続しているようである。

 ところで、この「ウォール街を占拠せよ!」という文字面を見つめていたら、唐突に、「自分の居場所を占拠せよ!(Occupy your place!)」という幾分アホくさい言葉が浮かんできたりした......。
 「ウォール街の占拠」も決して容易ではなかろうが、最も小さな、等身大の問題である「自分の居場所の占拠」とて、侮(あなど)りがたく難易度の高い問題かもしれない......、と。
 正確には、「自分の居場所の確保」となるのかもしれないが、"確保" というような生易しい問題かぁ? という疑念が「占拠」という言葉に辿り着かせた一つの理由かもしれない。

 今や、「自分の居場所」問題は、予約席などを "確保" するような安直さからは遥かに遠ざかり、「ウォール街の占拠」並みにひどく困難な様相を帯びていそうに感じたのである。腰を据えて、闘争心(?)をも駆り立てて、"占拠スルゾ!" といった位の構え(いや、正確に言えば、"占拠スルゾ!" ではなく、"占拠されている現状を覆すゾ!" となりそうだが)なくしては叶わない難問中の難問に格上げされてしまったのではなかろうか......、と。

 もう一つ、「占拠」という "物騒な言葉" 響きを持つ言葉をよしとする理由は、決して "過激" 志向からではないのである。たぶん、これは「ウォール街を占拠せよ!」というスローガンの主旨も同様かと推測するのだが、いわば "イロニー(皮肉)" なのである。つまり、「現状のウォール街こそが "占拠された状態" にある!」という事実判断を浮かび上がらせるための "レトリック" だということだ。
 「自分の居場所」問題に関しても、多かれ少なかれ現状が「"占拠された状態" にある!」事実、それを自覚することからスタートするべきではないかと思えるわけである。だから、「自分の居場所を占拠せよ!」とまで言ってみるべきなのだ、と。
 時代環境は決して "win & win" のような高尚さなんぞはなく、"ゼロサム (zero sum)" 原理そのままだと言えよう。むしろその原理が増幅されてもいるはずだ。「自分の居場所」問題についても、決して自然現象なんぞではなく、こうした社会的文脈で生じている以上、これを踏まえて迫らなければならないと思われる。

 このご時世には、"「自分の居場所」難民" が、ちょうど "facebook" のユーザー数ほどの数、何億人といそうな気がしたりしている......。それと言うのも、"facebook" を筆頭とした "ソーシャルメディア" というものは、大胆に言えば "「自分の居場所」探し" の累積的結果ではないのかと独断的に推測をするからなのである。
 企業活動にしたって、痩せ細って行く売上で脅かされる「自分の居場所」を何とか補強したいとの意向で "ソーシャルメディア" 対策を打っているに違いないワケであろう。

 "ソーシャルメディア" としての "YouTube" の活用についてはもっと関心を向けたいものだと意を強めている。
 とにかく "YouTube" の人気は、"ソーシャルメディア" の中でも群を抜いている。観る閲覧者側も、アップロードする側も共に桁外れのようだ。
YouTubeは世界で2番目の検索エンジン 毎秒、24時間分のビデオがYouTubeにアップされている>(下記「ソーシャルメディア革命3【日本語字幕版】Social Media Revolution3」)

 もちろん、ただ "動画(ビデオ)" であればいいというものではなく、閲覧者側の心に共鳴するものでなくては "スルー(埋没)" することは必定であろう。何しろ<毎秒、24時間分>のアップ量があるのだから......。
 動画メディアの性格から言えば、やはり "感情" に訴えかける点がポイントとなりそうな気配である。良し悪しの評価以前に、それが実態のようである。
 以前にも、次のような "感情の共有" に関する記事を書いたことがある。つまり、"ソーシャルメディア" での一つ必須条件である "共有 = 結びつき" は、"感情の共有" という側面に負うところ大! という話題であった。

< 人気動画が拡散する理由......それらが身体を興奮させ、さまざまな生理学的変化を引き起こすこと(「覚醒的な興奮状態」)に原因がある......このような興奮状態にある人は、情報を共有しようとする傾向が格段に高まること......事実を共有したいというより、感情を共有したいのだ......人々はしばしば、強い感情を他者と共有することで、結びつきや連帯感を深めるということ...... ><人気動画が拡散する理由>人々は事実の共有より感情を共有(連帯感)したがる?!( 当誌 2011.08.27 )

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