社会一般: 2011年11月 アーカイブ

 "奨学金" の返済では結構苦労した覚えがあるので、下記記事の "学資ローン" の返済で喘ぐ "OWS 運動" 参加の若者の苦悩は良く理解できる。
 自分の場合は、返済時期が景気低迷前であったからまだしも、この景気 "どん底" 時代にあって高額の借金返済を背負う立場の苦痛はひとしおのはずであろう。
 その苦境が、普通では考えにくい<「僕には8万5000ドル(約670万円)の借金がある」>と書いたプラカードを掲げる行動につながっているのであろう。

 "OWS 運動" への関心のきっかけは、これまでにも何度も書いているように、"ソーシャルメディア" が駆使されているという面の持つ意味が大きい。新しいコミュニケーション手段(メディア)としての"ソーシャルメディア、SNS" が、社会の変革にどうコミットしていくのか/いけるのか、というテーマは、関心の対象とならないわけがない。
 まして、まるで "手詰まり状態" にあるとしか見えない、この日本および世界各国の社会経済の現状を直視するなら、なおのことであろう。

 ところで、こうした現状の "手詰まり社会経済" に対して、人はよく "景気さえ良ければねぇ......" という感想を漏らすものだ。もちろん重要な視点ではあろう。
 しかし、過去のように、景気回復がその種の経済対策常套手段によって実現可能であるならまだしも、事態はそう簡単な局面ではなくなりつつあるから深刻なのだろう。
 ふと、「卵が先か、鶏が先か」という言葉を思い起こす......。"景気回復"(鶏?)があって、"社会問題解決"(卵?)なのか、いやその逆順なのかと......。

 メジャーな見解なのだろうと思えるが、"鶏" あっての "卵" だという従来どおりの "景気回復至上主義"、それは今なお有効な選択肢として残されているのであろうか? その点に少なからずの疑問を持ってしまうのだ。
 たとえば、冒頭の "学資ローン" 返済問題にしてもそう思う。事は重要な "次世代経済" に関わる問題であろう。また、昨日書いた "難婚" 問題( ソーシャルメディアが"社会問題"へとコンタクトしてゆく道筋は!?/ex."難婚"問題 )にしても同様であろう。
 端的には "環境問題" が目につくわけで、その他いろいろと例を挙げれば切りがないが、要するに、現状は、"ご乱心の鶏" が "卵" をまで啄ばむ! ような雰囲気がないだろうか、ということなのである。

 こうした "ご乱心現象" については、"誰かが警告" してやらなければならないはずではなかろうか。タコが自身の足を喰うのと同じことをしていると、"次世代" 問題であるどころか、早晩、"「自」世代" で身の破滅をしかねないからだ。
 われわれの経済社会に照らして言えば、一般大衆による "需要" が先細る消費経済が果たして "好景気" を招来するものであろうか?
 こう考えると、"財政難" を理由に "卵" のケアを軽視する処し方にはムリがあり過ぎると見える。"次世代" の人間社会への "保険料!" は、何を工面してでも拵えるのがスジだと思わざるを得ない。
 "OWS 運動" が唱える "貧富の差、経済格差の是正!" というスローガンは、未来に向かってしか生きられない人間にとって "分かりやす過ぎる" 主張のように思える。




















 以下に取り上げてみた二種類のサイト記事。一つは、失業問題とともに社会的に懸念される "難婚(婚活)" 問題(<結婚「しない」から「できない」に=付き合いできず>と悪化!)を伝えた報道記事(2)、そしてもう一つは、こうした現実に触発されたテーマを取り逃がさずに "SNS スタートアップ" へと結びつけている逞しいサンプル紹介記事(1)だ。
 これらは、"ソーシャルメディア" は、どのような経路で "ソーシャル・プロブレム = 社会問題" へとコンタクトしてゆくのかという道筋を、改めて考えさせる材料となった。逆に言えば、"リアル" であるはずの現実問題は、どのようにして額面どおりの "リアル" さとそれゆえの説得力とを回復させられるのか、というテーマにもつながる。
 つい先日も、深まる失業問題が気になって "ソーシャルメディア"が文字通り"ソーシャル"となれるかの試金石?! "就活問題"! ( 当誌 2011.11.24 ) を、米国の例を挙げて書いたりもした。

 現在のこの国での日常には、まるで "社会問題のデパート or スーパー" とでも言えるほどに、"ソーシャル・プロブレム = 社会問題" が盛りだくさん撒き散らかされていると言わざるを得ない。
 ところで、厳密に言えば、そうした "ソーシャル・プロブレム" のソーシャルと、"ソーシャルメディア" のソーシャルとは "視点がズレている" と指摘することもできる。
 それについて言えば、一体どちらが "リアル" なのかを問うてみると、意外と答えは割れてしまいそうな気がする。一般的には、"ソーシャル・プロブレム" の方が "リアル" に決まっていると言われがちであろう。しかし、"ソーシャル・プロブレム" の方が "虚構的(空々しい!)" と見えてしまうこともあながち否定はできない......。

 仮に、「そんな嘘っぱちな話はねぇだろ~......」「だからそんな話には付き合ってはいられねぇ......」といった心境がありがちだとすれば、そうした心境によって "ソーシャル・プロブレム" からその "リアル" さ(= 臨場感?)を感じることは、意外と難しいかもしれないとも思えてしまうからだ。たとえ、深刻な影響を被っていたとしても......。
 つまり、問題含みの環境が持つ "著しい不透明さ"、"著しい困難さ" などと、"無力感に浸された自分" といった組み合わせにあっては、問題含みの環境が、 "アパシー(無気力・無関心)" の結果 "リアル" さを喪失してしまう、ということになりかねない。
 逆に、会話にせよゲームにせよ、"ソーシャルメディア" の中の出来事は、自身が投げかけたアクションで実感的に即座に回る分だけ、そこに "リアル" さを感じる可能性は大いにあり得る。たとえ、その大前提の舞台場面("ソーシャルメディア" )自体が "フィクショナルなもの(バーチャル!)" であったとしてもである。
 それはまるで、睡眠中の夢が、それが夢であるとは一瞬たりとも知り得ない仕組みとなっている、そんな生理的メカニズムに似ているのかもしれない。

 誤解を恐れず簡単に言い切ると、自身が関与(コンタクト)できる対象には "リアルさ(= 臨場感!)" を感じられもしようが、茫漠としていて、しかも欺かれ続けてもきた(?)対象であって、加えてアプローチの困難さが丸見えの "現実" の対象・ジャンルに、人は如何ほどの "リアルさ(= 臨場感!)" を感じ得るか、というロジックなのだ。

 言うまでもなく、"ソーシャル・プロブレム = 社会問題" が繰り広げられている "ソーシャル" が "リアル" であることは紛れもない事実である。しかし、その事実を振りかざして、だから "リアルさ(= 臨場感!)" を感じなさい! と説教したとしても何も始まらないワケではなかろうか?
 こう考えると、こうした事情があるからこそ "ソーシャルメディア" は、人に "リアルさ(= 臨場感!)" を提供しながら、人を魅了し続けているメディアなのかもしれない......、と思わずにはいられない。

 そこで、浮かび上がるテーマが、ならば、"ソーシャルメディア" はどのように事実としての "ソーシャル・プロブレム = 社会問題" へとコンタクトしていくのか/いけるのか、ということになる。( "社会貢献型 SNS" もスタートしているが......)
 視点を引いて視界を広げれば、これは、"ソーシャルメディア" をパワフルな "エンジン" としたあの "OWS 運動" が、今後どのようにリアルな実績をゲットしていくのか/いけるのかという "スペクタクル" にも通じていることは間違いない......。

 "情報発信" がイージーとなったネット環境では、それに伴う "代償(対価)" とでも言うべき "リスク" を引き受けなければならないのが現実。"リスク" とは "情報流出" のことであり、それ無しで利便性のメリットのみを享受することは難しい。残念ながら、それがシビァな現実かと思われる。
 この点は、操作がイージーなスマホの普及や、"実名制" の "SNS" の人気などによってなおのこと深まっているようである。
 こうした "リスク" と無縁であろうとすればネットの利用それ自体を控えることしかなさそうだが、実情を直視して防御姿勢に努めるならば、"リスク" を最小限にとどめることが可能なはずだ。

 そんな折、下記のような書き出しで始まる興味深く、かつ "タメになりそう" なサイト記事を目にした。

―――― <ある日突然、ネット上で"注目"され、氏名や住所、職場などの個人情報を暴かれる――。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やブログ、オンラインストレージ、メールなど、様々なネットツールを使いこなす個人が増えている。これに伴い、個人からの情報流出も目立つようになった。特に気をつけたいのは、SNSやブログへの不適切な書き込み。一つひとつの書き込みでは個人を特定できなくても、多数の書き込みが短時間で集められれば、当人の名前や住所などが明らかになり、さらにその友人まで個人情報をさらされる恐れがある。......(日経パソコン 勝村幸博)><注目されたら一瞬 SNS経由でさらされる「個人」 危険な情報流出の実態(3)/日本経済新聞 - 特集:危険な情報流出の実態/2011.24.>

 "ソーシャル・ゲーム" も結構だけれど、喫緊の"社会問題(失業!)" 解決に貢献できてこそ、胸を張って "ソーシャルメディア" だ言えるんじゃないでしょうかね......。
 "ソーシャルメディア" での "人格" が、ビジネス視点での "マネタイズされる実名" 云々であっても取りあえずヨシとしましょう。
 ただし、"実名性" の恩恵が、企業によるマーケティングのための "マネタイズされる実名" というだけでは甚(はなは)だ心地良くない話かもしれない。
 "実名性" の恩恵は、"ソーシャルメディア" 利用者に等しく還元されて然るべきではなかろうか。そこで浮かび上がってくるのが、"就活問題"! ということになる。
 "新卒" から巷の "失業者" に至るまでの現状の凄まじさは今さら言うには及ぶない......。
 市場経済は、とかく "中間媒体" 経済要素となって "稼ぐ" スタイルが横行し過ぎる!ようだ。情報インフラが未整備な社会環境であった時代ならいざ知らず、現状では "中間媒体" 経済要素は、経済的弱者側に負荷をかけるだけの存在になっていそうだ。"求職・求人" 問題でも、そうした "中間媒体" を "中ヌキ" して、"求職" 側と "求人" 側とが "直接(頭越し)外交" をすればいい、と思われるのだが......。

 そんなことで、今回は、"ソーシャルメディア" と "就活問題"!に絡む話題を取り上げ、それに関するサイト記事二本を紹介しておきたい。以下のとおりだ。

 1."ソーシャルメディア" を通じた "就活" のコツは、「Super Social」となって、"下手な鉄砲も数撃ち" でカバーすることか......。

 今や "ソーシャルメディア" は、ネットユーザー個々人の主要なトレンドの場であり、もちろん企業によるマーケティング活動の主戦場となり、そして社会的ムーブメント( アラブの春、OWS運動 )醸成の坩堝(るつぼ)としての器にもなっている。
 そんなことから、この "ソーシャルメディア" 関連のサイト記事をレビューしつつ、"ソーシャルメディア" という "新しい革袋" とそこに盛られる "新しい酒" の "新しさ" の実態を理解しようとしているところだ。

 "ソーシャルメディア" は個々人の生活の現場から "自生的" に形成される点に特徴があると言われている。ただ、個々人は抽象的な場で生活しているわけではないので、"ソーシャルメディア" に盛られる内容は、周囲の社会環境から様々なものが流入し影響を被っていることは当然の成り行きであろう。
 つまり、"ソーシャルメディア" 自体が周囲の社会環境から受ける影響の問題なのである。とかく現在、"ソーシャルメディア" が放つ影響力ばかりに目が向けられがちなのかもしれないが、実は "ソーシャルメディア" 自体が何によって影響を受けているのかという問題に目を向けることも重要な課題だと思われる。
 言い換えれば、"自生的" な "ソーシャルメディア" の側面と併せて、"ソーシャルメディア" が影響を被っているであろういわば "被拘束面" をも考察することが不可欠な課題ではないかという点なのである。
 すでに、企業による "ソーシャルメディア" 対応では、"ソーシャルメディア" を効果的に取り込む意図で、こうした考察がアクティブとなっているはずだろう。もちろん、稚拙な "やらせ" 的アプローチとは異なった次元の話である。

 こうした問題意識に関係して、「世の中ゴト×仲間ゴト×自分ゴト」の法則 ソーシャルメディア時代の戦略PRと題する興味深いサイト記事(「世の中ゴト×仲間ゴト×自分ゴト」の法則 ソーシャルメディア時代の戦略PR 本田哲也/ブルーカレント・ジャパン代表取締役/株式会社ビデオリサーチインタラクティブ/2011.10.26)に関心が引き寄せられた。
 結論から言うならば、"ソーシャルメディア" が上位の社会環境から被っているであろう "被拘束面" を焦点にしつつ、上位の社会環境レベルにおいて<世論をつくり出す「空気づくり」を行う>といった「戦略PR」※ 注.)の手法を駆使することによって、間接的に "ソーシャルメディア" を通じた商品販売を活性化する、と理解されよう。

 以下、同記事の主旨が追える範囲内での引用をさせていただくことにする。

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