下の写真は、"物干竿" の長刀を背負ったと言われる "佐々木小次郎" にゆかりのワンちゃんではない。また、"大リーグボール養成ギプス" を装着した "星飛雄馬" とも無関係だ......。
庭に放し飼いにされたワンちゃんが、フェンスの隙間から "脱出" して "家出" してしまうことを防ぐ "アイディア・グッズ" なのだそうだ。
昔、近所の飼い犬が、"雷鳴" があるとそれに怯えてか、必ずと言っていいほど "家出" をして秘密の隠れ家に身を潜めるということがあった。その犬の場合、フェンスの隙間から滑り出るのではなく、ブロック塀を乗り越えるという荒技をこなしたようではあったが......。
下の写真が妙に気になったのは、どうしてであろうか?
どうも、"囚われ人" が "脱出" 不可のままでいることの、その原因について、妙に "暗示的!" だと思えたからかもしれない。
人は、さまざまなシチュエーションで "囚われ人" の境遇に陥る。別に受刑者とは限らず、自由が制限されたり拘束される状態のことだ。そして、そこからの "脱出" の試みに悪戦苦闘し、もがく......。
やがて、自身を "囚われの身" とあらしめている環境側への恨みを募らせても行く。自分を "閉じ込める" この "囲い塀" や "閉塞環境" さえなければ......、と。
だが、時として、ふと気づくことがあったりする。"囚われの身" からの "脱出" がままならないのは、果たして拘束的な外的環境のせいだけなのだろうか、と。自分が知らず知らず自分に "装着" してきた(?)諸々の "装置"( 習慣、既成観念、価値観、信条、自主規制、諦め...... )自体が、もっとも手強い "脱出不可" の原因を構成してはいないか......、と。
現状の "問題山積!" の社会環境は、たとえば "ビンボー" という "囚われ人" を日毎排出して止まない客観的事実を、疑問の余地なく内在させている。
◆参照 あなたの隣にもいる「貧困女子のビンボー生活」/現代ビジネス - 経済の死角/2012.03.18
ただ、かと言って、"囚われの身" を強いる環境からの "脱出" が絶対に不可能だと決めつけるのもどうであろうか......。たとえば、"諦め" という "自己装着装置" は、ただただ環境側の目論みに加担するだけでしかないことにも気づいておきたい......。
犬の家出を防ぐ竿
犬の背中に取り付けて使うグッズ。超軽量なので犬に影響を与えないが、フェンスの外に出てしまい、家出や行方不明になることを防ぐことが出来る。値段が高いと思うなら、DIYすることも可能。
価格:29.95ドル【ここから購入】
( 犬の家出を防ぐ竿/J-tokkyo/2012.03.17 )
"問題山積!" の社会環境が張り巡らす "フェンス、壁" という環境側障壁は、実は、われわれ側の "諦め" などの "自己装着装置" と相まって、その威力(?)を発揮しているに違いない...... (2012.03.20)
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