喧(かまびす)しい前評判のあったアップルの小型版タブレット端末 "iPad mini" が発表された。
すでに同クラスの製品であるアマゾンの「キンドル」、グーグルの「ネクサス7」が "低価格" で販売され好調であったため、"iPad mini" 発表への関心は専らその "価格設定" に集まっていた。
下記引用サイト記事:アップルが「iPadミニ」を11月2日発売へ、予想より高価格/REUTERS/2012.10.24 においても、
<1000人以上の消費者を対象に行った調査によると、期待する最低価格は249─299ドルだった>
とあり、アマゾン、グーグルが設定した "低価格" 水準が基準となった空気が、どうも支配的となっていたようだ。
それだけに、<価格は329ドルからと、予想より高めに設定されたため、専門家の間では、需要が抑制される可能性があると懸念する声も>上がっているという。
株式市場も <アップル株は23日、3.26%安> とやや突き放す反応だったという。
つい先日、"「7inch iPadミニ"発売に対するプロの眼は厳しい!それは"革新なきアップル"を暗示?」( 当誌 2012.10.20 ) というエントリーで意を傾けたのも、同じ理由からだが、アップルが "革新性" という旗印を脇に置いて、別な相貌を見せる時、誰もが戸惑うのかもしれない......。
まして、
<アップルが小型タブレット市場への参入に踏み切ったのは、アマゾンの「キンドル」、グーグルの「ネクサス7」の大成功があったからだ>
という "アップルらしからぬ(?)" スタンスが指摘されると、さらに困惑させられるわけだ。
そして、<価格は329ドルからと、予想より高めに設定>されたとなると、投資家ならずともアップルの今後に一抹の不安を禁じえなくなる。
"殿様商売(!?)" にふさわしい "革新性" という旗印 を、アップルは再度高々と掲げなくてはならない......。
iPod/iPhone/iPad: 2012年10月 アーカイブ
"電子書籍" は文字を読むのが王道だが、"朗読" させて音声で聴いてみたいという思いもないではない。中でも "EPUB 電子書籍" の "朗読" となると適当なアプリが見つからないのが現状だ。
そこで注目してみたいのが、下記引用サイト記事:日本語や中国語のEPUB電子書籍も朗読してくれる、iOS用音声朗読アプリ「Voice Dream Reader」/hon.jp Day Watch/2012.10.22 で紹介された<「Voice Dream Reader」>だ。
<iPhone 3GS、iPhone 4、iPhone 4S、iPhone 5、iPod touch(第3世代)、iPod touch (第4世代)、iPod touch (第5世代)、およびiPad に対応>しており、しかも、お試し版は "無料" ということなので、お試し版の<「Voice Dream Reader Lite」>を早速 iPad にダウンロードしてチェックしてみることにした。
本体のダウンロードは手短にダウンロードされたが、オプションである日本語朗読向け(辞書?)ファイルはその大きさのためやや時間が掛かるダウンロードとなった。
そして、朗読対象となる "EPUB 電子書籍" を、"All Items" と称されたスペースに追加することになり、"Dropbox" に置いてあった "自作のEPUB 電子書籍" を試してみることになった。(なお、このスペースへの追加方法としては、"Dropbox" のほか "Web Browser"、"Editor"、"Clipboard" などからが可能となっている。)
さて、そこで "「sakura」という女性の合成音声" による朗読を "試聴" することとなったわけだ。
結論から言って、"まずまずの出来" だと言えそうか。誤読はほとんどない。音質も悪くはない。ただ、ちょっと気になったのは "イントネーション" かもしれない。東南アジア方面の女性の話しぶりを想起させる雰囲気が漂う。
また、お試し版 ゆえに、二、三行程度しか朗読されない。
小説のような、雰囲気が相応に比重を占める "電子書籍" などを朗読させるのは、どうかな? と幾分抵抗を感じるかもしれない......、というのが正直な印象であったが、ビジネスライクな情報を読み上げさせる分には問題はなさそうである。
"合成音声" の仕上がりというのは結構難しいものだ......。
<DVDの映像を無線で直接スマートフォンやタブレットに飛ばして視聴できる>というアイテムに注目が集まっている。( 下記引用サイト記事:iOS / Android端末で直接DVDが見られるWiFi搭載DVDドライブ、ロジテック直販限定 6980円/engadget日本版/2012.10.19 )
屋内での "DVD 視聴" ならば、TVなりPCなりで十分賄える。また、ポータブルといえば、そうした専用プレーヤーもある。
従って、わざわざ "スマートフォンやタブレット" で観る必要性があるのかどうか......、その点にやや引っ掛かりはする。
ただ、より精細な表示画面を備えた上に、文句なくポータブルであり、キッチンであろうが、バスルーム(要防水カバー)であろうがどこへでも持ち運べる "スマートフォンやタブレット" ならば、"DVD 視聴" の場所に制限がなくなることは確かだろう。
また、昨今は "タブレット" をクルマに搭載する人も少なくなさそうだから、車内での活用というケースが十分に想定される。
"スマートフォンやタブレット" 向けの、"WiFi 機能搭載" の "周辺機器" が一つの潮流になっているのか......。
来週にも発表されるという "7inch iPadミニ" を一般ユーザーは心待ちにしているようだが、市場関係のプロはかなりシビァに見つめているようだ。
下記引用サイト記事:[FT]小型iPadが暗示する「革新なきアップル」(2012年10月18日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)/日本経済新聞/2012.10.19 は、この時期に "7inch iPadミニ" を発表するアップルのスタンスをかなり不満足気(?)に分析している。
要するに、<携帯電話の世界を覆した「iPhone(アイフォーン)」やパソコン業界に食い込み始めた10インチ画面のiPadは、ゲームのルールを変える製品だった。ところが7インチ型のiPadは全く何も破壊しない/アップルをさらなる高みに押し上げる次のイノベーション(技術革新)の波はどこにあるのか>ということになる。
筆者の鋭い視点は、それぞれの節の表題に凝縮されていて以下のようになる。
■攻撃に回ったアマゾンやグーグル――<グーグルとアマゾンがハードウエアに進出>
■先行きを不安視する市場――<iPhoneは、先進国ではそろそろ成長の限界/次のイノベーション(技術革新)の波はどこにあるのか>
■後追いは苦手なアップル――<守勢に回ったアップルは必ずしも本領を発揮できない/独自の地図サービスを生煮えのまま導入して大失敗したのがその証拠>
■ハードだけでもうけられるか――<グーグルの「Nexus(ネクサス)7」とアマゾンの「Kindle Fire(キンドル・ファイア)」は1台199ドルで、アップルが小型画面のiPadで利益率を守り抜く余地をほとんど残していない>
■見えない次のイノベーション――<新製品がゲームのルールを変え損ねるたびに、本物のイノベーションに代わるものはないことが浮き彫りになる>
これらの論評は、 "アップル=天才ジョブズ氏" という見方に連なるものと思われるが、その一々が納得させられるだけに "7inch iPadミニ" の受け留め方を複雑なものとさせる......。
スマホで "ゲーム" を楽しむユーザーは少なくない。
そんなゲーマーたちにとって、下記引用サイト記事:背面からiPhoneを操作できるケース/WIRED JAPANESE EDITON - CULTURE/2012.10.16 が紹介している<背面に静電容量式タッチセンサーがついたiPhoneケース「Sensus」>は、待望のアイテムであろう。
<このケースは明らかにゲーマーやゲーム開発者を対象にしている。このケースを着けると、iPhoneのフロントスクリーンから指を離すことができ、アクションの邪魔をしないですむ> とある。
"フロントスクリーンへのtouch" なしでゲームが進められるメリットは、ゲームの種類にもよるであろうが、先ずは "画期的" かと思われる。iPhone が本格的なゲームデバイスへと変身! というところか......。
かく言う筆者も「iPod touch」ファンのひとりである。
PC重視派であり、ネットとなるとPCウェブが中心であり、ケータイには無頓着な者にとっては、タブレットと並んで「iPod touch」が似合いである。
何がいいと言って、スマホのように高額の "通信料" を気にせず、スマホの大半の機能が WiFi で十分に賄える、その "経済性/実質性" に尽きる。
今は、カメラ機能無しの世代のものを愛用しているが、今回の新型「iPod touch」には、"LEDフラッシュ" を備えた高度なカメラ機能も内蔵されているので、常用のデジカメとしても使えそうだ。また、言うまでもなく画面は "4インチ Retina ディスプレイ" と進化させられており、かなり興味をそそられているところである。
◆参照 アップル iPod touch
その新型「iPod touch」の出荷が始まったようだというのが下記引用サイト記事:アップル、新型「iPod touch」を出荷開始/CNET Japan/2012.10.10 である。
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