"認知症" は、65才以上の10人に1人は発症すると言われるほど、高齢者に多い病気であり、日本での "アルツハイマー型認知症" の患者数は推定100万人とも言われている。
そこで、増加の一途を辿る "認知症" やその原因ともなっているとされる "アルツハイマー病" の解明が急がれている。
当誌では、これまでにも以下のとおり注目し、研究動向の推移を追ってきている。多数の患者さんたちへのケアを含めて、想像を超えた事態になるのかもしれない、という懸念があるためだ......。
◆ 参照 "歯周病"は"アルツハイマー"の原因にもなる?! 動脈硬化/脳梗塞/糖尿病のみならず!(当誌 2013.10.07)
◆ 参照 アルツハイマー型認知症の原因物質:タウ蛋白質集積"画像化"に成功!早期診断に奏功!(当誌 2013.09.20)
◆ 参照 "アルツハイマー病"と"糖尿病"との関係に熱い視線が!"インスリン"の働き周辺に注目!(当誌 2013.07.30)
◆ 参照 アルツハイマー(認知症患者数約300万人の半分)、"脳波で早期診断"の新手法を開発!(当誌 2013.05.13)
◆ 参照 記憶障害を伴う認知症"アルツハイマー病"を注射で治療!原因物質"分解"促進に新手法!(当誌 2013.03.21)
◆ 参照 iPS細胞を使い、認知症の原因でもある"アルツハイマー病"発症のメカニズム一部解明!(当誌 2013.02.24)
◆ 参照 "カフェイン" によるアルツハイマー病の "予防効果"(当誌 2009.04.22)
ついに、医療機関サイドが "本腰を入れた" 対応に踏み込んだ模様である。
下記引用サイト記事:アルツハイマー病 発症解明へ大規模研究/NHK NEWS WEB/2013.10.07 - 04:21 は、以下のように報じている。
<アルツハイマー病は、発症の仕組みは分かっていません。このため、東京大学病院など全国の41の医療機関は、発症の仕組みを解明しようと、アミロイドベータが蓄積しているものの、物忘れなどの症状がない人およそ150人を対象に脳の変化などを3年間追跡する臨床研究を今月から始める/ 研究では、画像診断装置を使って、アミロイドベータの蓄積状況や、脳の血流や萎縮などについて調べるほか、心理検査も行い、早期の診断方法や治療薬の開発に役立てたいと......>
もはや、"国民的規模(?)" と言えるほどの病気と膨れ上がってしまったため、こうした規模の臨床研究は "遅きに失した感" さえある......。
アルツハイマー病 発症解明へ大規模研究/NHK NEWS WEB/2013.10.07 - 04:21
認知症の患者の半分以上を占めるアルツハイマー病の発症の仕組みを解明し、早期の診断方法や治療薬の開発に役立てようと、全国の41の医療機関が、認知症を発症していない人を対象に脳の変化などを3年間追跡する臨床研究を今月から始めることになりました。
アルツハイマー病は、脳内に「アミロイドベータ」という、たんぱく質が蓄積することが原因の1つではないかと指摘されていますが、発症の仕組みは分かっていません。
このため、東京大学病院など全国の41の医療機関は、発症の仕組みを解明しようと、アミロイドベータが蓄積しているものの、物忘れなどの症状がない人およそ150人を対象に脳の変化などを3年間追跡する臨床研究を今月から始めることにしました。
認知症を発症していない人を対象に継続的に研究を行うのは国内で初めてだということです。
研究では、画像診断装置を使って、アミロイドベータの蓄積状況や、脳の血流や萎縮などについて調べるほか、心理検査も行い、早期の診断方法や治療薬の開発に役立てたいとしています。
東京大学医学部の岩坪威教授は、「アルツハイマー病は、症状がないか軽いうちに治療を始めることが効果的だと考えられている。発症の仕組みを解明し、病気になる人を減らしたり進行を遅くしたりする薬の開発につなげたい」と話しています。
高齢者にとって避けられないとされている "度忘れ" 傾向と、この "アルツハイマー病" との "共通性/差異" が、高齢者たちを不安がらせているのではないかと思われる。
上記のような "追跡型の臨床研究" が、客観的で包括的なデータを提供してくれるものと期待したい...... (2013.10.08)
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