がんの治療技術は、様々に進展している。 また、"緩和ケア" という領域の整備拡充も進み、"末期がん患者のケア" にも種々の変化が見られるという。
◆ 参照 当誌過去の "末期がん" 関連記事
(1) 末期のがん患者が在宅医療を選んでも寿命が縮む可能性は低いことを示す結果 (筑波大)/当誌 2016.04.08
(2) 「クオリティー・オブ・デス(QOD、死の質)」指標/緩和ケア、1位は英国、日本は14位!/当誌 2015.10.20
(3) がんの痛み、我慢しないで!がんでは、痛みを我慢する医学的メリットはまったく無し!/当誌 2015.02.11
(4) がんの痛み取り除く治療「日本は先進国では最低水準」!必要以上に麻薬を怖がる風潮?!/当誌 2015.02.10
(5) がんの"緩和ケア"、利用進まず(2.6% アフラック調査)!末期がんと同一視されている?/当誌 2014.07.13
今回注目する下記引用サイト記事 : 末期がん患者のケア不十分...専門病院以外の「一般病棟」での看取り51%/yomiDr. ヨミドク/2016.07.11 は、 <がん患者の半数が、がん専門病院以外の一般の病院で 看取られ、痛みやつらい症状を取り除く緩和ケア外来の利用率も低い、という調査結果をがん患者支援団体がまとめた。 がんの末期に質の高いケアが十分受けられていないとみられる> と報じている。
<......NPO法人「HOPEプロジェクト」が昨年11月、患者を看取った遺族200人に調査を実施。看取った場所として最も多かったのは「総合病院の一般病棟」(51%)で、「自宅」が20%、がんセンターや全国のがん診療連携拠点病院などの「がん専門病院」が12%、末期がん患者に対応する「緩和ケア病棟」が10%だった。 一方、通院しながら痛みのコントロールなどを行う「緩和ケア外来」を利用したのは16%だけで、平均利用日数も月3・5日にとどまった。 桜井なおみ理事長は「がんが進行し、有効な治療がなくなると、専門病院から一般の病院に転院せざるを得ない患者が多い。痛みをコントロールしながら生活できる体制の確立が必要」と話している> とある。
末期がん患者のケア不十分...専門病院以外の「一般病棟」での看取り51%/yomiDr. ヨミドク/2016.07.11
がん患者の半数が、がん専門病院以外の一般の病院で 看取られ、痛みやつらい症状を取り除く緩和ケア外来の利用率も低い、という調査結果をがん患者支援団体がまとめた。
がんの末期に質の高いケアが十分受けられていないとみられる。
NPO法人「HOPEプロジェクト」が昨年11月、患者を看取った遺族200人に調査を実施。看取った場所として最も多かったのは「総合病院の一般病棟」(51%)で、「自宅」が20%、がんセンターや全国のがん診療連携拠点病院などの「がん専門病院」が12%、末期がん患者に対応する「緩和ケア病棟」が10%だった。
一方、通院しながら痛みのコントロールなどを行う「緩和ケア外来」を利用したのは16%だけで、平均利用日数も月3・5日にとどまった。
桜井なおみ理事長は「がんが進行し、有効な治療がなくなると、専門病院から一般の病院に転院せざるを得ない患者が多い。痛みをコントロールしながら生活できる体制の確立が必要」と話している。
高齢化時代における "国民的な病" と見なされ、かつ "末期がん" へと推移する患者数も少なくない現状であるのに、<がんが進行し、有効な治療がなくなると、専門病院から一般の病院に転院せざるを得ない患者が多い> というのは、如何にも "投げやりな印象(!?)" を拭いきれない...... (2016.07.13)
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