がん治療薬の "オプジーボ"に関しては、医療財政を司る国も戸惑うほどの、その "薬価の高額さ!" という面も注目を集めてきた。 が、より気になるのは、その "副作用死亡例" だと言うべきかもしれない。
◆ 参照 当誌過去の "オプジーボ 死亡" 関連記事
(1) <......小野薬品によると、男性は肺がんで、オプジーボの投与から約3週間後に、自身から取り出した免疫細胞を活発にして体内に戻すがん免疫療法を自由診療で実施したとみられる。その後、多臓器不全となり心不全で死亡したという。......> ( 他の免疫療法併用で副作用症状の男性死亡! 新しい仕組みのがん治療薬"オプジーボ"!/当誌 2016.07.21 )
(2) <......オプジーボを製造する小野薬品工業は、影響が否定できない症例が7例あり、3例が死亡したとしている。併用された薬剤「タグリッソ」を製造するアストラゼネカは、投与中は十分に経過観察し、異常があれば中止するよう呼び掛けた。 両方の薬とも添付文書の「重大な副作用」に間質性肺疾患を記載している。厚生労働省は「情報を収集して専門家らと協議し、必要な対応を取りたい」と話した......> ( がん新薬「オプジーボ」の併用で死亡例(間質性肺疾患発症)!臨床腫瘍学会が注意喚起!/当誌 2016.07.15 )
(3) <皮膚がんなどの治療薬を投与された患者が重い糖尿病を発症していたことが分かり、厚生労働省は薬の投与との因果関係が否定できないとして、医療機関などに対し注意を呼びかけています。 注意を呼びかけている薬は、大阪市に本社がある小野薬品工業が製造・販売する「オプジーボ」で、皮膚がんや肺がんの治療薬として使われています......> ( 皮膚がん抗がん剤「オプジーボ」で、"重い糖尿病"を発症!厚労省が注意を呼びかけ!/当誌 2016.01.31 )
(4) <厚生労働省は15日、皮膚がんの一種「メラノーマ」の治療薬「オプジーボ」(一般名・ニボルマブ)を投与された患者1人が、全身の筋力が低下する「重症筋無力症」を発症して死亡したとして、製造販売元の小野薬品工業(大阪市)に対し、薬の説明文書を改め、医師らに注意を呼びかけるよう指示した......> ( 皮膚がん治療薬"ニボルマブ"投与の患者が"重症筋無力症"で死亡!厚労省が注意指示!/当誌 2015.09.17 )
今回注目する下記引用サイト記事 : がん新薬、心筋炎で1人死亡 オプジーボの副作用/共同通信/2016.10.18 - 19:16 は、 <厚生労働省は18日、がん治療薬「オプジーボ」を投与された60代の患者1人が、副作用とみられる心筋炎を発症し死亡したとして、製造元の小野薬品工業(大阪市)に、薬の添付文書に重大な副作用として追記するよう指示した> と報じている。
<......厚労省などによると、2014年7月の薬の承認以降、死亡した1人を含む3人が心筋炎を発症した。血小板が減り出血しやすくなる「免疫性血小板減少性紫斑病」や「横紋筋融解症」を発症した患者もおり、これらも重大な副作用とされた。 オプジーボの投与を終えた後、14人が糖尿病などを発症したことも判明。厚労省は、投与終了後の副作用についても注意喚起を求めた> とある。
がん新薬、心筋炎で1人死亡 オプジーボの副作用/共同通信/2016.10.18 - 19:16
厚生労働省は18日、がん治療薬「オプジーボ」を投与された60代の患者1人が、副作用とみられる心筋炎を発症し死亡したとして、製造元の小野薬品工業(大阪市)に、薬の添付文書に重大な副作用として追記するよう指示した。
厚労省などによると、2014年7月の薬の承認以降、死亡した1人を含む3人が心筋炎を発症した。血小板が減り出血しやすくなる「免疫性血小板減少性紫斑病」や「横紋筋融解症」を発症した患者もおり、これらも重大な副作用とされた。
オプジーボの投与を終えた後、14人が糖尿病などを発症したことも判明。厚労省は、投与終了後の副作用についても注意喚起を求めた。
元より、がん患者さんサイドでは、"効く" のであれば、その価格が高かろうが、随伴するリスクが大きかろうが、「藁をもすがる思い」となるのが "がん治療薬" であろう。 だからこそ、医師・病院サイドでは事前の関連情報提供が必須となる。 まして、"保険適用" 対象薬は、二重に国がオーソライズするわけだから、こうした医療事故があってはならない...... (2016.10.21)
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