科学一般: 2012年10月 アーカイブ

 
 今年上半期の貿易収支は "3兆2190億円の赤字" で "過去最大" だという。中国向け輸出額の減少が大きく響いているらしい。( 参照 上半期貿易赤字額 過去最大に/NHK NEWS WEB/2012.10.22

 こうした落ち込んだ日本経済だからこそ、大きな発想転換に基づいた "救世主" が待望されるわけだ。
 昨日は、<新潟県佐渡沖の大規模石油・天然ガス田>や<日本海側に埋蔵する大規模なメタンハイドレート>の開発推進によって、<"エネルギー資源輸入国" から "新エネルギー開発" による "エネルギー資源国産調達国" への "大変身(?)">という夢のある事案に着目してみた。( 参照 日本経済の「救世主」としての効果!? 国内海洋資源"メタンハイドレート/油田"開発!( 当誌 2012.10.22 )

 ガラガラと激変する世界情勢にあっては、国内経済立て直しにおいても "思い切った発想転換" が欠かせないと痛感させられるわけだ。もちろん、個人的な次元の話ではなく政治的なリーダーシップに基づく "国家戦略" 次元の課題としてである。
 そうした "巨大プロジェクト" の立案なくして、日本経済の苦境を挽回して行くことはかなり難しいのではないかと懸念されるからである。

 今日、取り上げる記事は、最新ニュースだからではなく、昨日の記事との関連において取り上げてみた。
 下記引用サイト記事:夢の海底資源「レアアース泥」 早期の自給化に向けて国家的支援と戦略必要/msn.産経ニュース/2012.07.23 もまた、日本経済の"救世主"!と称するにふさわしい可能性を宿した案件ではなかろうか。
 そして、これもまた優れた "対中国" 経済戦略だと思われる。

 "レアアース" と言えば、中国が世界産出量の大半を占める鉱物資源であり、日本のハイテク産業も大きく中国資源に依存している。
 この <ハイテク素材に欠かせないレアアース(希土類)を高濃度に含む泥が、日本の排他的経済水域(EEZ)内である南鳥島周辺の海底で大量に見つかった。国内消費量の約200年分が眠る大鉱床だ。資源化できれば、世界産出量の大半を占める中国への依存から脱却し、国内自給の道が開ける可能性がある。> というのだから、挑戦してみる価値は十分にありそうだ。

 ただ、ここでもまた、<実現には国家戦略に基づく政策決定と予算措置が必要だが、国の反応は鈍い>とあるから、"政治の貧困" こそが日本の未来を閉ざしている!のではないかとの疑念が生まれても致し方なさそうだ......。




















 "うつ病" の患者数は増加の一途を辿り、日本では100万人を超えた(2009年12月)と言われ、世界でも驚くべき数に上っている。

世界保健機関(WHO)は9日、世界で少なくとも3億5千万人が精神疾患であるうつ病の患者とみられるとの統計を発表した。毎年100万人近くの自殺者のうち、うつ病患者の占める割合は半数を超えるとみられている。>( うつ病患者、世界に3億5千万人 WHO推計/日本経済新聞/2012.10.10

 現在、"うつ病" の治療薬には、抗うつ薬(SSRI など)が処方されているが、さらに有効な治療薬が求められていることは言うまでもない。
 こうした状況下で、下記の【 引用記事 2 】ストレス:シナプスに形成障害 岩手医大、分子メカニズム解明/岩手/[YAHOO JAPANニュース]毎日新聞/2012.10.18 は、"創薬" へと繋がる可能性を秘めた新たな研究成果が紹介されている。

 下記の【 引用記事 1 】うつ病治療.com によれば、"うつ病" の発症は、脳内の<脳内の神経伝達の混乱>によって引き起こされ、その<神経伝達>の役割を担っているのが<シナプス>だという。
 つまり、<シナプス>間の "伝達" 異常が原因だとされる。

 下記【 引用記事 2 】の研究は、この<シナプス>間の "伝達" 異常のメカニズムを、<細胞の大きさを制御するたんぱく質「カルデスモン>との関係で解明した、というものである。

 <脳内の神経伝達の混乱>自体のメカニズムに焦点を合わせた研究であり、<カルデスモン>( 祖父江憲治教授発見 )という新たな因子との関係が解明されたことにより、"うつ病" 治療薬開発の新しいステージが生まれつつあると言えるのか......。

 "睡眠学習" の可能性への探求は相変わらず絶えない。
 このテーマの面白さは、"睡眠" と "学習" という、一見、あれかこれかという二律背反的に相反するかに見えるそれぞれの脳活動の現象を、如何にそれぞれを解明して、なおかつそれらをどう "ジョイント(結合)" させるのか、という "無理難題(?)" だからであろうか......。

 この "難題" への第一歩としては、"睡眠" と "学習" とが単一の脳活動の現象の "裏表ではなく" て、"別個" の脳活動現象であることが解明されなければならないはずだ。
 この点については、<眠りつつ学習すること(もしくは勉強しつつ眠ること)は可能>( ◆参照 「睡眠学習」は可能だ!? 現代の神経科学は未だに残された未知の洞窟を探査し切るか?( 当誌 2012.09.18 ) )という事実が解明されている。
 つまり、"睡眠" と "学習" とは、"別個" の脳活動現象であることが認められ始めているようなのだ。

 こうした見解をさらに強化するような研究成果が発表された。
 下記引用サイト記事:睡眠と記憶は別の回路 熊本大研究グループ解明/くまにちコム/2012.10.15 は、こうした事実("睡眠" と "学習" とは、"別個" の脳活動現象であること)を、動物実験である<ショウジョウバエを使った実験で解明>したというものである。
 <神経細胞>という次元での実験による解明は初めてのことのようであり、"睡眠学習" への一里塚となり得るかが注目されるところだ......

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