スマートフォン: 2011年12月 アーカイブ

 北朝鮮金正日総書記死去に伴って、世界の眼が北朝鮮に釘付けとなる日々が続きそうだ。不安定な軍事国家での政権移行がどう推移するのか? そのプロセスで不測の事態が起こる危険はないのか? 日本人拉致問題解決に関する進展はあり得るのか? ......。
 そして、こんな渦中にあって気になる事柄の一つは、今年 "中東" 世界を揺るがせた「携帯、スマホ」といった情報機器端末の普及が、北朝鮮の場合はどうなのか? ではないかと思われる。もちろん、それなくしては政権維持さえあり得ない "強固な情報統制" の国であってみれば、他国とは事情は大きく異なるはずであろう。
 そこで、とりあえず関連するサイト記事を以下3点集めてみた。

 確かに、最新の記事では<3G回線を利用した携帯電話の加入者が、今年末までに100万人に到達する見通しとなった。2年前は7万人以下だった。>(【記事 2】)とあり、北朝鮮における携帯の普及は目覚ましいものがある。

 ただ、<国外から北朝鮮の携帯電話にかけたり、北朝鮮国内から海外に通話したりすることはできず、インターネットも普及していない。国家が厳しく情報規制を行っている>(【記事 2】)点、<他国のウェブからは完全に隔絶>(【記事 1】)されている点、また<携帯電話の購入はほとんどの人にとって不可能>という事情により、利用者層が "支配階級" に限定されている点などが極めて特殊だと見える。
 したがって、<アナリストらは今後3G回線が浸透しても「アラブの春」のような革命が起きる可能性はそれほど高くないとの見ている。>(【記事 2】)とあるのも頷けないではない。

 しかも、情報統制環境の取り締まりは以下のように厳しい。
許可されていない携帯電話を使用すれば、北朝鮮に住む人たちは、韓国や米国にある外国の諜報機関と密かにコンタクトを取り、そこからニュースを広めることができる。もちろん、これには危険がないわけではない。違法な携帯電話を使用すれば、死刑を含め、厳罰を下される可能性がある>(【記事 1】)
 また、<リビアの最高指導者だったカダフィ大佐が殺害された後、北朝鮮が住民に対する取り締まりを強化し、不法な携帯電話所持の摘発>(【記事 3】)という、支配階級側のナーバスな動きさえある......。

 問題となるのは、"(従来の)権力の不在"="権力の揺らぎ" という過渡期には、想定外の異変が発生しないとも限らない点であるのかもしれない。「極東の春」についての推移を見守る人たちの視線が注がれている......。




















 Twitter や Facebook は、スマートフォンとの親和性が非常に高い点は頷ける。そして、両者に共通する点は、何と言っても "手軽な操作性" のはずであろう。
 また、それゆえに、"何となく使ってみる" とか "何となく暇だから閲覧してみる" とかのユーザーが少なくないのでは......、と推定されても不思議はない。

 下記引用の記事では、スマートフォンを通した Facebook や Twitter などの利用においては、意外と "書き込み、ツイート数" が少ない現状が伝えられている。それと同時に、注目したいのは、<閲覧だけするユーザーも増えている>点、<「何となく暇だから」閲覧のみをする隠れユーザー>について指摘されている点である。

 別に、"何となく......" が悪いなどというつもりはない。ただ、そうした "何となく......" 派(?)が少なくないという事実は、一体何を意味するのかが気になるだけである。
 また、勝手に決めつけてはいけないが、"1~2回/1日" のユーザーにしても、"何となく......" という色彩が強いのかもしれない、と思わされてしまう。
 となると、スマートフォンを通した Facebook や Twitter とは、"何となく......" 派が、特に話題を持っているわけではなく、今 "つながっている" という実感だけを確認するために利用しているメディアだ、と理解することもできるという点なのである。
 これは、まさしく、一時期の "ケータイ""つながり確認" のためだけ(?)に利用されていた様子と、全然違わないと、改めて感じたのである。

 ひょっとしたら、Facebook や Twitter などの "ソーシャルメディア" とは、自身が "仲間" と "つながっている" 感覚( "つながり感"? )を持つための、あるいは、"つながっていない(=圏外!)" ことから来る不安感、恐怖感を打ち消すための "おまじない(?)" みたいなものなのであろうか......。

 現在、"ソーシャルメディア" には "過大・過剰" な期待が寄せられている。それはそれで良いとしよう。筆者自身も少なからぬ期待を抱いている。
 だが、警戒すべきは、"ソーシャルメディア" という、より "進化" した "テクノロジー(技術)" 的事象が、あたかも社会的矛盾のすべてを自動的に解決して、"社会の進歩" を自動的に切り拓くとする "能天気さ(楽観論)" が罷り通ることかもしれない。

 もちろん、そんなこと(技術の進化が社会の進歩を自動的にもたらすという幻想!)はあるはずがないのだが、時としてわれわれは、"幻想" に傾いてしまう。特に、"中立" を表看板にしたマスメディアなどが、ちょっとした "匙加減 ?" をするならば、"盲信的" な "ソーシャルメディア(technology)信者" となってしまったりする......。
 つまり、どんな "社会環境" にあっても "ソーシャルメディア" とその周辺の事態は、"中立" でさながら "白馬の騎士" だと信じ込み易いわけだ。

 ところが、この世界に "中立" が保証された存在なぞはあり得ないと言うべきであろう。あるとすれば、"中立であれ!" と迫る人々の声によってかろうじてその "近似値" が整う、という程度であろうか。
 簡単に言えば、<FacebookやTwitterはいま、自らのサービスが社会の民主化を維持・促進するツールであると主張するかもしれない。だが、これらの企業はなんと言おうとも私企業であり、営利追求に関心をもつ法人>(下記引用記事)なのである。
 置かれた社会環境や、社会的文脈に応じて、"フリーハンド" の行動選択が可能だということなのである。

 下記の引用記事は、この辺の事情について例を挙げながら "警鐘" を鳴らしている。結構、勇気のある行動だと思える。少なくとも、日本国内では、"現状追認!マスメディア追従!支配的空気迎合!" に呑み込まれて、今や "お犬様 ?" のようなステイタスにあるかもしれない "ソーシャルメディア" に苦言を呈する者はいない......。哀しいかな、これでは "ソーシャルメディア" の可能性はスポイルされ続けるに違いなかろう。
 "ソーシャルメディア(technology)" への関心と視野は、その内部に閉じこもるだけではなくて、"ソーシャルメディア(technology)" 自体を "予断なく、批判的に" 見つめていく必要のあることを感じさせられた。

 欧州最大のITサービス企業である仏Atos社が、社内の電子メールを近く廃止するとのことだ。一言で言えば、 "生産性を阻害" している、ということになりそうだ。(下記引用記事【記事 1】)
 また他方には、すでに米国の若い世代の間では、ソーシャルメディアの普及で電子メールは少数派だとも言われてもいる。<『YouTube』や『MySpace』といったユーザー作成コンテンツ(UGC)>を媒介したコミュニケーション・スタイルへとシフトしてきたということなのであろうか。(下記引用記事【記事 2】)

 言うまでもなく、その根拠はまったく異なるにしても、一時はビジネスでもプライベート事でも重宝がられた電子メールが、今や鬱陶しい(?)ものと蔑まれつつ、まるで "挟み撃ち" を喰らっているかの印象である。
 確かに、電子メールにおける "メール" は、ソーシャルメディア時代にラインアップされた他のメディアに比較すると何かと "手間がかかる"。発信者のもとでの文章作成作業から、受信者側での処理(読み込み作業)に至るまで、そういうことになる。この点は、ビジネス、プライベート事の両極に共通しているのかもしれない。

 で、その "手間がかかる" という内実に踏み込むと、ひょっとしたら "手間" というよりも "思考作業" が厭われている気配が無きにしも非ずか? "文章" の作成と読み込みとは、"思考作業" そのものだと考えられるからだ。
 ビジネス場面での、<論点や質問がいくつも込められた、考え抜かれた入念な電子メール>(【記事 1】)というくだりにはそれが書かれているはずであろう。
 この辺に配慮すると、"生産性の向上" を目論んでいながら、経営に不可欠な "思考力" を軽視することにつながりはしないかと気になったりする。

 また、若い世代の "コンテンツ媒介"(感情の共有!)のコミュニケーション場面では、確かに "SNS" が "同好の仲間" で構成されることが一般的なので、煩わしい "文章=思考" のプロセスは割愛可能となるはずだ。
 しかし、もちろん、世界は "同好の仲間" ばかりで構成されているわけではない。価値観、感性が "異質" な他者たちと切り結ぶ場面は避けても避けられない。その時、それがすべてではないが、"文章=思考" のプロセスをも必要とすることが十分に考えられる。こうした懸念が次の部分にも表現されている。
<しかし、真の疑問は、こうしたティーンエージャーが就職して、電子メール中心の職場環境に入った時に、オンライン・コミュニケーションの姿がどのように変わるのかということだ。>(【記事 2】)

 電子メールの "人気や処遇(?)" に、こうしたことまでこだわることはないのかもしれない。が、まるで "ババ抜き" の "ババ" のような "偶発性" として見られているかもしれない "炎上" 事件なども、"文章=思考" プロセスが軽視された結果だと読めないこともない......。
 ついでに書き添えておくと、電子メールの "ステイタス低下" 傾向が、"電子書籍" においても訪れないとは決して言い切れない点である......

 相変わらず、"不可解" なプリインストール・アプリ "Carrier IQ" の問題には、スマートフォン・ユーザーからの疑心暗鬼の視線が注がれている。
 情報収集・模様眺めとばかりに記した昨日のブログへの関心も低くない。( ◆参照 「"Carrier IQ"問題の報道でメディアは埋め尽くされている!主な報道のリンク集!」

 大きな進展はなさそうであるが、3点("集団訴訟"、"対策アプリ"、"国内"問題)ほど新しく追加されたかのような情報が目についたので、[続報]として書き加えておくことにした。
 なお、記事【 14 】については、<Carrier IQ の除去機能>云々の記述もあったが、<失敗したというケースも報告>とあり、慎重な対応が望まれる。このゴタゴタ状況の中で、スマートフォン愛機を "自己責任" 的トラブルに陥らせたのではシャレにもならない......。

 この二三日、多くのモバイルデバイス製品(Android、iOS)に実装されているとされる "Carrier IQ" というアプリソフトの話題・報道が、各メディアを埋め尽くしている。
 モバイルユーザーの<プライバシーを丸裸にする>可能性が残されているという、まさにショッキングな情報だけに、注目度が高いワケだ。
 もし、これまでに伝えられている内容が事実だとするならば、"Android端末を狙ったウイルス" の被害どころではないし、また以前に問題となった 「iPhoneとAndroid搭載携帯電話は定期的に利用者"位置情報"を両社に送信している?( 当誌 2011.04.24 )」 という "プライバシー侵害" 問題を上回る大問題となる。
 ただ、まだ関連情報が錯綜( c.f.【 11 】のような "問題なし" 見解 )していたり、整理され切っていなかったりもするので、ここは "情報収集" に努めるほかはなさそうな感触かと思われる。
 そこで、主な "関連情報サイト" の "リンク集" を取りあえず作ってみた。

 "ソーシャルメディア" としての "YouTube" の活用についてはもっと関心を向けたいものだと意を強めている。
 とにかく "YouTube" の人気は、"ソーシャルメディア" の中でも群を抜いている。観る閲覧者側も、アップロードする側も共に桁外れのようだ。
YouTubeは世界で2番目の検索エンジン 毎秒、24時間分のビデオがYouTubeにアップされている>(下記「ソーシャルメディア革命3【日本語字幕版】Social Media Revolution3」)

 もちろん、ただ "動画(ビデオ)" であればいいというものではなく、閲覧者側の心に共鳴するものでなくては "スルー(埋没)" することは必定であろう。何しろ<毎秒、24時間分>のアップ量があるのだから......。
 動画メディアの性格から言えば、やはり "感情" に訴えかける点がポイントとなりそうな気配である。良し悪しの評価以前に、それが実態のようである。
 以前にも、次のような "感情の共有" に関する記事を書いたことがある。つまり、"ソーシャルメディア" での一つ必須条件である "共有 = 結びつき" は、"感情の共有" という側面に負うところ大! という話題であった。

< 人気動画が拡散する理由......それらが身体を興奮させ、さまざまな生理学的変化を引き起こすこと(「覚醒的な興奮状態」)に原因がある......このような興奮状態にある人は、情報を共有しようとする傾向が格段に高まること......事実を共有したいというより、感情を共有したいのだ......人々はしばしば、強い感情を他者と共有することで、結びつきや連帯感を深めるということ...... ><人気動画が拡散する理由>人々は事実の共有より感情を共有(連帯感)したがる?!( 当誌 2011.08.27 )

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