"その意図" は了解できる。しかし、物事には "蛇足" (※)ということもあり得る。
(※) (蛇の絵を描く競争で、早く描きあげた者が足まで書きそえて負けになったという故事から)あっても益のない余計な物事。あっても無駄になるもの。[広辞苑]
とかく現時点での技術環境では、やろうとすれば何でもできてしまうご時世である。それも、現代人たちが弱体化・喪失した能力を支援したり補足したりする対処法については枚挙にいとまがない。そしてそれらの中には、老婆心と言うよりもお節介に過ぎて、思わず "ノー、サンキュウ!" と言いたいものも少なくない。
"電子書籍" に<効果音や音楽を流す>という対処法、それは、現代人たちが弱体化・喪失させた想像力を支援するという意図を持っているのかもしれない。
だが、"ちょっと違うかなぁ......" という "?" 以外ではないと感じる。
むしろ、下記記事の筆者が言う<本の素晴らしさは、そのすべての世界が、読者の想像と同じだけリアルになるところだ。安っぽい効果音を追加しても、読書体験は豊かにならない。すべてを「つくりもの」にしてしまうだけなのだ。>に共感を覚える......。
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