yasuo hirose: 2019年1月 アーカイブ

 今回注目する下記引用サイト記事がんの遺伝子検査、正常・異常の判定難しく 発展途上/朝日新聞 - apital/2019.01.30 - 06:00 は、  <米俳優アンジェリーナ・ジョリーさんが2013年、乳がん予防のために乳腺を切除する手術を受けたことを公表し、世界に大きな衝撃を与えた。「BRCA1」遺伝子に変異のある遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)だとわかったためという。  遺伝性の遺伝子変異があるかどうかは、血液検査で判定できる。だが順天堂大順天堂医院・ゲノム診療センターの新井正美副センター長は「検査しても分からない場合も数%ある。正常か異常かを決めるのは意外と難しいこともある」> と報じている。

 <......例えばBRCA1は一つの遺伝子だが、DNAの塩基配列は約10万ペアで構成される。たんぱく質の合成に大きく影響を与える形で、正常とされる配列との違いがあれば異常と判定しやすい。しかし、塩基配列には病気とは関係ない個人差もあり、これまで確認されていない1塩基の違いが見つかっても、その解釈が難しい場合があるという。  判定には、データの蓄積が必要になる。新井さんによると、遺伝子検査から数年後に、病気を引き起こす変異だと判定できたケースもあるという。遺伝子検査はまだ発展途上の部分もあるようだ> とある。




















 今回注目する下記引用サイト記事白血球、日本人は11類型...阪大など解析 発病や体格に影響か/yomiDr.ヨミドクター/2019.01.29 は、  <日本人の白血球の型は11のグループに大別でき、型の違いによって、がんや心疾患、糖尿病などの発症や体格に差が出ることがわかったと、大阪大や国立遺伝学研究所などのチームが発表した。論文が29日、英科学誌ネイチャー・ジェネティクス電子版に掲載される> と報じている。

 <......一般的な血液型(A、B、O、AB型)は、赤血球の表面にある物質の種類によって四つに分類される。これに対し、免疫細胞である白血球は、表面にあるHLA(ヒト白血球抗原)という物質に関わる遺伝子の数が多く、白血球型の詳細は不明だった。  チームは、日本人1120人のゲノム(遺伝情報)を解析。HLAに関わる遺伝子が33個あることを突き止めた。各遺伝子の配列は一人ひとり微妙に違い、配列が近いものをグループ分けすると、大きく11に分類できた。  さらに日本人約17万人分のゲノムや病気、体格などのデータベースと照らし合わせた結果、白血球型によって、アレルギー疾患や肺がん、肝臓がんといった病気のかかりやすさなど、計52項目で違いがみられることがわかった。中には心筋 梗塞 の発症や身長、肥満など、一見、免疫とは関係がなさそうな項目も含まれていた。  チームの岡田 随象 ・阪大教授は「心筋梗塞や体格などにも違いが出たのは意外だった。さらに研究を進めて理由を調べ、医療に役立てたい」と話している> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事総合病院を飛び出した"がんの町医者"、がんと生きる4か条 高良毅氏に聞く。患者の身体は医療で治し、心は仏心で癒す/ニュースイッチ/2019.01.28 は、  <― 医師を志した理由は。  「幼少の頃は『鉄腕アトム』が好きで、将来は科学者になるのが夢だった。だが、小学校に上がる前、私をかわいがってくれた伯父が胃がんになり、手術室で手術を見せてもらったことがある。手術後に看護師が整理していたがんの摘出標本を見て、たった1センチ―2センチメートルの小さながんに、伯父の命は奪われようとしているのかと衝撃を受けた。伯父は痩せて数カ月後に亡くなってしまい子供心に『私なら絶対に治せる』と感じて医者になる決意をした」  ― がん専門のクリニックを開業した動機を教えてください。  「以前は総合病院で消化器外科医として胃がん、大腸がん、食道がん、膵臓(すいぞう)がん、肝臓がんなどの手術を行ってきた。ある程度の病気であれば手術で患部を切り取りメスの力で直せるという自信があったが、一定の時期を逸せば抗がん剤治療しかない。そのころ、がんの3大治療は『手術』『放射線療法』『化学療法』と教え込まれてきたが、実際に抗がん剤を使用しても助からない患者もいて、その度に無力感を感じていた。このままの医療では進行がん患者の命を救うことはできないと思い、総合病院を退職した。新たな医療の道を見つけようと、がん専門のクリニックを2002年に東京・五反田で開業した。組織の中にいてはできない自由診療を行っている」> と報じている。

 <......どのような治療を行っていますか。  「西洋医学に東洋医学を取り入れた統合医療『TCTP(総合的がん治療プロトコル)』に則した治療をしている。主な治療は、免疫治療(樹状細胞治療・T細胞・NK細胞)、遺伝子治療、放射線治療、がんワクチン療法、補完支持治療として、温熱療法、放射線ホルミシス療法、高濃度ビタミンCなどの点滴療法などだ。検査結果や病状を伺った上で、患者に合った治療法を選択して組み合わせていく」  ― 現在、男女ともにおよそ2人に1人ががんを発症するリスクがあると言われています。本書では予防医学を重視しています。  「がんを予防し、再発を防ぐために、自分の体は自分で守るセルフディフェンスという考え方が重要だ。そこで私は、『タカラクリニック4か条』と題して(1)身体を温める(2)太陽にあたる(3)深呼吸をする(4)感謝の心・くよくよしない、を提唱している。一昔前のように『がんイコール死病』という時代ではなくなってきている。いつまでも健康で元気に過ごせるよう、がん細胞が住みにくい体内環境をつくることが大切だ」  ― クリニックの院長として多くのがん患者の治療にあたる傍ら、真言宗の僧侶となりました。  「病気の平癒を祈願する、という思想は医療につながるものと思う。がんになったときこそ思考の転換が大切だ。『私、これからどうなりますか』と落ち込むのではなく、『どうなりたいか』という意識が大切だ。意識次第で自分の免疫力を上げることができる。患者の身体は医療で治し、心は仏心で癒せるよう心がけている  (聞き手=山下絵梨)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事「人生会議」で生き方見つめる 認知症進行期の尊厳とは/朝日新聞/2019.01.26 - 06:00 は、  <認知症が進行すると、会話が減り、動きも悪くなってきます。不安、焦燥、興奮、暴力、介護拒否、一人歩き、幻覚、妄想、意欲低下、不眠などの行動心理症状も減っていきます。この状態が認知症における人生の最終段階です。> と報じている。

 <......最終段階に入ると食事ができなくなってきます嚥下(えんげ)障害と言って、飲み込みが悪くなって食べられなくなる人もいます。しかし、多くは食事に興味を示さない、拒否する、という状態になります。栄養がとれないと当然生きてはいけません。食べられるものを少しずつ食べさせたり、液体の栄養食品を飲ませたりという工夫が必要です。口から食べられるだけ食べてもらい、あとは何もしないと、認知症の最終段階の人は、苦しみも痛みも訴えず、穏やかに最期を迎えることが多いのです。  少しでも長く生きたいという人や、家族が少しでも長く生きてもらいたいという希望をもっている場合には、胃ろうといって、直接胃に管を入れ、そこから栄養剤や水分を入れるという方法もあります。この方法を使うと、余命は延びることが多いですが、認知症の進行を止めることはできません。  最近は、最期まで尊厳を尊重した医療を目指そうという意見が多くなっております。自分の生き方を決めるのは、本来、家族ではなくて自分自身です。もし、認知症になった場合、人生の最終段階で、自分はどのような医療を希望するのか。胃ろうなどの処置を希望するか、何もしないことを選ぶのか、などを元気な時から決めておくことが望まれています。  もしもの時にどうしてほしいかを、あらかじめ家族や、医療・介護スタッフと話し合っておく。これを「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」と呼んでいましたが、なじみやすいように、厚生労働省では昨年11月、「人生会議」という愛称を使うことを決めました。今のうちから、人生会議を行ってみませんか?> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事インフルエンザの猛威、ここにも 高齢者の施設では死者/朝日新聞/2018.01.25 - 19:51 は、  <兵庫県・淡路島の淡路市では、養護老人ホーム「北淡(ほくだん)荘」(入所定員168人)で11~21日に、71~99歳の入所者7人が死亡した。入所者62人と職員12人の計74人がインフルエンザに集団感染していた。
 最初の死者が出た11日、県は感染拡大を防ぐため、未発症の人にも抗インフルエンザウイルス薬を予防投与するよう助言。だが、施設側は「職員への投与」と受け止め、入所者への投与が1週間遅れた。県は感染拡大の一因とみて検証している> と報じている。


 <......淡路島では今月、ほかにも南あわじ市の特別養護老人ホーム「すいせんホーム」と「緑風館」で、それぞれ34人が感染し1人が死亡する集団感染があった。  兵庫県のインフルエンザ患者数は、直近1週間(14~20日)の報告数が過去5年で最多に。県は30日に北淡荘の集団感染事案の教訓などを共有するため、自治体の担当者らを集めた緊急の連絡会議を開くという。  前橋市特別養護老人ホーム「えいめい」(入所者78人、職員92人)でも1月、入所者35人が集団感染し、83~98歳の男女5人が死亡した。市は「死因とインフルエンザとの関連は否定できない」。入所者と職員は全員、昨年11月に予防接種をしていたという。  こうした事態を受け、厚生労働省は22日付で施設での対策を呼びかけた。高齢者は重症化しやすく、栄養状態への配慮などが欠かせないからだ。  「どれだけ対策をしても、外部からウイルスを持ち込まれたら感染してしまう。拡大を防ぐのも肝心だ」。特別養護老人ホーム「フローラ石神井公園」(東京都練馬区)の担当者は言う。6年連続で感染者ゼロだったこともあるが、今季は3人が感染した。  シーズン中は手洗いやうがい、集団生活を送る高校生以下の面会禁止を徹底。食堂には加湿器も置く。さらに、家族に感染者が出た職員は勤務を控えてもらっているという。  約2千人の生徒が通う千葉県の私立木更津総合高校は22日午前ですべての授業を打ち切り、27日までの学校閉鎖を決めた。1年生を中心にインフルエンザで欠席する生徒が急増し、教職員も体調不良を訴えだしたためだ。岩間浩教頭は「学校医とも相談し、早めに手をうった」。部活動も休止し、寮生もいったん実家へ戻したという。  東京都練馬区の区立小は1月16~18日、4年生の1クラスを閉鎖し、社会科見学を延期。副校長は「一日中バスで移動する予定だったため、無理に実施すれば、罹患(りかん)者が増える恐れもあった」と話す。  都教委によると、1月14~20日、都内の公立幼稚園、小中高校、特別支援学校で、約2割にあたる430校が学級閉鎖などの対応をとった。インフルエンザ(疑いも含む)による欠席者は、7826人に上る。  学級閉鎖などの対応は、学校保健安全法に基づき、学校長が判断する。  厚生労働省のまとめでは1月14~20日で、休校や学級閉鎖をした保育園、幼稚園、小中高校は全国で6274施設(昨年同期比1262減)。愛知県で417施設、大阪府で372施設、福岡県で121施設に上る> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事腸内細菌で抗がん作用が向上 慶応大、11種類を特定/KYODO/2019.01.24 - 03:00 は、  <健康な人が腸内に持っていることがある11種類の細菌を投与すると、「オプジーボ」などの免疫細胞のブレーキを解除するがん治療薬の効果が高まる可能性があることを慶応大のチームがマウスを使った実験で突き止め、23日付の英科学誌ネイチャーに発表した> と報じている。

 <......チームは「培養して増やし、がん免疫療法と併せることで治療効果を高められる可能性がある」としており、臨床研究を行う計画だ。  チームはがん細胞への攻撃などを担う免疫細胞の一種「CD8T細胞」の増え方を比較した。さらに最も多くの免疫細胞が増えていたマウスの腸から取り出した細菌から、免疫細胞を増やす11種類の細菌を特定した> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事腸内細菌がつくる乳酸などが免疫活性化 阪大解明/日本経済新聞/2018.01.24 - 03:00 は、  <大阪大学は腸内細菌小腸にある免疫細胞「マクロファージ」を活性化し、病原体を排除する仕組みを突き止めた乳酸菌などがつくる乳酸とピルビン酸がマクロファージの表面にある受容体に結合すると、マクロファージが樹状突起を伸ばして病原性細菌を効率よく取り込み、免疫反応が起きた。体によいといわれる乳酸菌のメカニズムの一つが新たに判明した> と報じている。

 <......マクロファージ白血球の一種で、動物に備わる基本的な「自然免疫」を担う。体内に侵入した病原体などを攻撃する。ただ小腸などで働くマクロファージが樹状突起を伸ばす仕組みは未解明だった。  梅本英司准教授、大学院生の森田直樹氏、竹田潔教授らはマウスの小腸にある物質を調べた。乳酸とピルビン酸に樹状突起を伸ばす作用があったこれらを与えたマウスではマクロファージがサルモネラ菌を効率よく取り込んだ。 成果は感染症のワクチン開発にも役立つとみている。論文は英科学誌ネイチャー(電子版)に24日掲載される> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事腎臓病悪化の原因細胞、病気の初期には修復活動...京大チームが明らかに/yomiDr.ヨミドクター/2019.01.22 は、  <腎臓病を悪化させる「線維化」の原因細胞が、病気の初期には傷ついた腎臓を治している可能性があるとする研究成果を、京都大の柳田素子教授(腎臓内科学)らのチームが国際腎臓学会誌(電子版)に発表した> と報じている。

 <......慢性の腎臓病は、尿が通る尿細管が硬くなる線維化が進み、悪化する。腎臓の機能が落ちると人工透析が必要になり、腎臓の移植を受けることもある。チームは、線維化を起こす「線維芽細胞」の働きを人工的に調節できるマウスを使い、この細胞と尿細管にどんな関係があるかを調べた。  その結果、尿細管が傷ついて自力で修復する機能が落ちると線維芽細胞の働きが活発になり、線維化を起こす一方で、尿細管の増殖を促して修復することが分かった。新たな分子が作られてこの働きが起きる。腎臓病が軽いうちは、線維化の悪影響はあまり大きくない可能性があるという。柳田教授は「尿細管やこの分子を標的にした薬ができれば、新しい治療法になるかもしれない」と話す。   猪阪 善隆・大阪大教授(腎臓内科学)の話「腎臓病が軽い時は傷を治し、重くなる時は線維化を起こすという、線維芽細胞のメカニズムを明らかにした意義は大きい> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事口呼吸、していませんか?~かぜをひきやすいのは口呼吸のせい?~/武田薬報 web は、  <呼吸には口で行う「口呼吸」と、鼻で行う「鼻呼吸」があります。人間以外の多くの生物にも「口」がついていますが、口呼吸ができるのは、実は人間だけです。犬がハアハアと舌を出しているのは体温調節を目的に行われているものであり、口呼吸とは異なるのです。一見、人間はより高度な機能を持っているように思えますが、実は・・・  意外に知られていない口呼吸の弊害鼻呼吸の重要性について、耳鼻咽喉科医の大久保公裕先生にお話しいただきました> と報じている。

 <......鼻の穴はなぜ2つあるのか?  なぜ鼻の穴は、1つではなく2つなのでしょうか。目は物を立体的に見るために2つ、耳は左右の音を聴くために2つ、口は1つです。そこから考えると、2つの鼻の穴で呼吸する良い点が分かります。  鼻は、「異物を除去し、温かく水分を帯びた空気を体内に取り入れるため」にありますが、鼻の穴が2つである理由は、穴が1つより、2つのほうが表面積が増えて、空気中を浮遊する微粒子や病原菌を粘膜に多く付着させ、排除することができるためと考えられます(図1)。  しかも鼻の呼吸では、空気の通り道が狭く、ゆっくり吸気されるため、取り入れられる空気は温められ、水分も含むようになります。さらに、鼻とのどとの境目にある扁桃組織(咽頭扁桃、アデノイドともいう)に花粉やウイルス、ハウスダストなどが付着することで、免疫機能が働き異物を排除すると考えられています(図2)。つまり、鼻で呼吸することで、冷たく乾燥した外気が加温・加湿されるとともに、異物が気管支や肺に直接取り込まれることも避けられるわけです。  ところが口呼吸では、外気がそのまま取り込まれるため、口の中や気道が乾燥し、のどに炎症や痛みが起こったり、のどの両脇にある扁桃腺(口蓋扁桃)の腫れなどが起きやすくなります。また異物やウイルスも直接侵入するため、インフルエンザなどの感染症にも罹りやすくなります。  鼻がつまって口呼吸になると、「のどがヒリヒリする」「のどがカラカラに乾燥する」と感じますが、鼻呼吸によって取り入れる空気は、柔らかく、湿度を持っていて温かいのです。そのことからも鼻呼吸の良さが分かります。  口呼吸の原因は様々  母親のおっぱいは鼻呼吸をしていないと飲めません。人は皆、生まれた時は鼻呼吸です。ところが、物心がつく3~4歳の時にかぜをひくなどで鼻づまりになり、口呼吸を覚えると、その習慣がそのまま残ってしまうことがあります。口をぽかんと開けたままでいる子供を時々見かけることがありますが、もし鼻づまりがないのに口呼吸になっているとすれば、それは習慣になっていると考えられます。そうした習慣性の口呼吸は、就寝時にテープを貼って口が開かないようにすることなどで矯正できるので、母親など周囲の人たちが早めに気づいてあげることが大切です。  また、花粉症、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、鼻中隔湾曲症(鼻が曲がっている病気)、特に子供ではアデノイド増殖症なども鼻づまりを起こすため、口呼吸の原因になります。さらに、過度の飲酒は鼻粘膜の血管を拡張させるため、鼻づまりの原因になります。このほか、肥満になると首の周りに脂肪がつき太くなるため、空気の通り道が狭くなり、口呼吸になりがちです。このように口呼吸になる原因は様々ですが、少なくとも飲酒や肥満など、生活習慣に気を配りぜひ改善に努めていただきたいと思います。  口呼吸が引き起こす体の不調  最近は、口呼吸の弊害に注目し、「口呼吸が病気の原因となっている」という見地に立って、治療と並行し鼻呼吸を指導する医師が増えています。  様々な体の不調は、口呼吸が原因であることも想定されるため(表1)、日ごろから鼻呼吸に切り替えるよう努めることが大切です。  大久保公裕先生ご監修> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事肺がん細胞ほぼ死滅 金大の矢野教授らグループ 分子標的薬と阻害薬併用/北國新聞/2019.01.17 - 01:50 は、  <日本人に多いタイプの、肺がんの細胞をほぼ死滅させることに成功したと、金大がん進展制御研究所/ナノ生命科学研究所の矢野聖二教授らの研究グループが16日発表した。がん細胞の増殖に関わる分子を狙い撃ちする分子標的薬と、がん細胞の活性化を抑える阻害薬の併用が有効であることを突き止めた> と報じている。

 <......年間死者数が7万人超と、がんの中で最も多い肺がんの根治に結び付くと期待される。金大角間キャンパスで会見した矢野教授は「今後、副作用が少なく効きやすい阻害薬を開発し、分子標的薬と併用する臨床研究を進めたい」と述べた。研究成果は同日、英国科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に掲載された。  研究グループは、肺がんの4分の1を占める「EGFR遺伝子」に変異が生じたケースを分析。最新の分子標的薬「オシメルチニブ(商品名タグリッソ)」を使うと、腫瘍は縮小するものの一部はAXL(アクセル)と呼ばれるタンパク質を活性化して生き延びることが分かった。  この分子標的薬とAXL阻害薬を併用すると、がん細胞はほぼ死滅した。マウスを使った実験などでは、がんの再発を著しく遅らせることも分かった。  分子標的薬は70~80%の確率で腫瘍を縮小させるものの、一部が生き残り、残存した細胞が薬への耐性を獲得して再発するのが課題となっている。これまで、耐性を持つがん細胞に効く新たな分子標的薬が開発されてきたが、それにも耐性が生じ、いたちごっこが続いている> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事不安・焦燥・興奮... 認知症の行動心理症状への対処法/朝日新聞 apital/2019.01.19 - 09:00 は、  <認知症が進行したとき介護している家族が最も悩まされる症状は、行動心理症状ではないでしょうか。認知症の症状は一般的に、中核症状行動心理症状に分けられます。中核症状とは、認知症そのものによる症状で、記憶障害見当識障害(時間や場所が分からなくなる)言語障害などがあります。これらは、認知症になると誰にでも出得る症状です> と報じている。

 <......行動心理症状とは、不安、焦燥、興奮、暴力、介護拒否、一人歩き、幻覚、妄想、意欲低下、不眠などがあります。全ての認知症の人に現れる症状ではありませんが、出てくると、介護する人には大きな負担となります。  行動心理症状の有無は、認知症の人との接し方によって大きく影響されるのです。認知症の人の多くは不安感、焦り、喪失感、寂しさなどを漠然と抱いています。さらに、認知症の人は、「記憶は衰えるが感情は生きている」と言われます。怒られたり、間違いを指摘されたりすると、内容は忘れてしまうのですが、その人に怒られた、間違いを指摘されたという感情は残りますこうした感情が蓄積されていくと、行動心理症状が現れるのです。  では、どう接していけばよいのでしょうか。大事なことは、認知症の人が言っていること、やっていることをまずはいったん受け入れ、なぜそんな行動にでているのかを考えてみることです。自分が認知症になったつもりで考えてみると、原因が分かることもあります。原因が分かれば気持ちを否定せず、本人が納得するように話を持っていけます。  ここでは、認知症の人に寄り添う気持ちが非常に重要です。頼りになるのが、介護保険サービスです。デイサービスや通所リハビリ、訪問サービスなどのスタッフはこのような教育を受けているので本人も安心できるはずです。サービスを有効に使うことが、長く認知症の人を介護するコツです> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事がん患者最多100万人、16年 高齢化背景、全国統計初公表/KYODO/2019.01.17 - 00:02 は、  <厚生労働省は16日、2016年にがんと診断された人は99万5千人で過去最多を更新したと発表した。高齢化が主な原因で、当面増加は続くとみている。がん登録推進法に基づき、全てのがん患者を追跡する「全国がん登録」のデータを初めて分析。これまでに比べ短期間に、より正確な実態を把握できるようになり、対策の質向上につながると期待される> と報じている。

 <......データ管理をする国立がん研究センターの若尾文彦がん対策情報センター長は「法律ができて、ようやくスタートラインに立てた。今後生存率なども把握し、研究や対策につなげたい」と述べた> とある。

 "脊髄損傷" に対する再生医療への挑戦は、かねてより注力されてきた。 損傷発生後の時間経過との闘いがあり、困難を極める課題だ。

 ◆ 参照 当誌過去の "脊髄損傷" 関連記事

  iPS細胞を使って脊髄損傷を改善!マヒして40日以上経過のマウスで実験成功!(慶大)/当誌 2018.12.02


 今回注目する下記引用サイト記事iPSで脊髄治療...慶大チーム臨床研究計画の審議開始/yomiDr.ヨミドクター/2019.01.17 は、  <人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から神経のもととなる細胞を作り、脊髄損傷の患者に移植する慶応大チームの臨床研究計画について、厚生労働省の再生医療等評価部会の審議が16日、始まった。患者への説明文書をよりわかりやすくするよう求める意見などがあり、継続審議となった> と報じている。

 <......計画では、脊髄を損傷してから2~4週間が経過した重症患者を対象に、iPS細胞から作った神経のもととなる細胞200万個を移植する> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事乳がん治療に選択肢 リスクなど比較し検討/時事メディカル/2018.11.25 - 06:00 は、  <乳がんの治療は、薬物療法が進歩したことに加えて、乳房再建手術が保険適用になり、選択肢が広がっている。がん研究会有明病院(東京都江東区)乳腺外科の森園英智副部長は「乳がんの治療法は、がんの大きさや広がり具合、性質、遺伝子異常の有無などで一人ひとり異なってきます」と話す> と報じている。

 <......乳房再建、欠点も  乳がん女性で最も多いがんだが、早期に発見できた場合は、がんになった部分とその周辺だけを切除する乳房温存手術か、がんとともに乳房全体を取り除く全摘手術を選択できる。  以前は全額自己負担となる自由診療だった乳房再建手術2014年から保険適用になったこともあり、がんの再発や新たな発症のリスクを少しでも避けようと、あえて全摘手術を選ぶ患者が増えたという。  しかし、乳房再建手術は乳房を完全に再現できるものではない。温かみや柔らかさに欠け、姿勢に合わせて自然に動くこともない。「最近ではこうしたデメリットも知られるようになり、乳房温存手術を選択する人の割合が増えてきています」と森園副部長。  ▽ タイプで変わる治療法  乳がんと一口で言っても、女性ホルモンががんの増殖に関わる「ホルモン感受性乳がん」や、HER2というタンパク質が多過ぎるため増殖が活発化する「HER2過剰発現乳がん」など、さまざまなタイプがある。これらの要因がない「トリプルネガティブ」と呼ばれる乳がんもある。  タイプによってリスクは異なるものの、いずれも効果的な薬物療法がある。手術をする前に薬物療法を行って効果があれば、以前なら全摘手術が必要だったケースでも温存手術で済むことも増えつつある。ただ、遺伝子検査で異常が見つかった場合は、再発や新たにがんが発症する可能性が高いため、全摘手術が勧められることが多い。  温存手術を選択できたとしても、術後の検査結果によっては再手術か放射線治療が必要になることもある。森園副部長は「主治医からの説明をよく聞き、治療の選択肢とそれらのリスクを理解した上で、自分の希望と照らし合わせながら、治療方法を主治医と一緒に考えましょう」とアドバイスしている。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事破壊ウイルスでがん消失、岡山大 放射線治療効果を増強/KYODO/2019.01.15 - 06:00 は、  <がん細胞だけを破壊するウイルスの投与と放射線治療を併用する新療法を、食道がん患者13人に臨床研究として実施し、11人でがんの消失や縮小が見られたと、岡山大の藤原俊義教授(消化器外科学)らのチームが14日までに明らかにした> と報じている。

 <......使用したウイルスは岡山大が開発したテロメライシン。藤原教授は「テロメライシン放射線治療の効果を増強したと考えられる」としており、手術や抗がん剤投与が難しい高齢者らを対象とした負担が少ない治療法として期待できるという。  テロメライシンがん細胞に感染すると1日で10万~100万倍に増え、がん細胞だけを破壊。正常細胞は傷つけないという> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事他人の免疫細胞を患者に移植? 画期的がん治療法に期待/トカナ/2019.01.12 は、  <世界で年間1,000万人の命を奪っているがんに、近い将来、画期的治療法が確立されるかもしれない。  英紙「デイリーメール」(12月27日付)が、がん細胞を攻撃する免疫細胞を他人から移植するというまったく新しい治療法が、近い将来、何百万人ものがん患者の命を救う可能性があると報じている> と報じている。

 <......がん細胞を攻撃する免疫細胞を患者の血液から取り出し、人工的に数を増やしたり効率的にがんを攻撃するよう育成したのちに体内へ戻す免疫細胞治療は、化学療法に見られるような副作用がない治療法としてすでに実用化されている。しかし、他人の免疫細胞を患者に移植することは、拒絶反応の懸念から不可能とされてきた。  ところが、ロンドンにある生物医学研究機関、フランシス・クリック研究所による最近の研究によると、拒絶反応なしに他人の免疫細胞を移植することが可能だというのだ。  同機構研究チームのリーダー、エイドリアン・ヘイデイ教授は「まだ実現段階に達していない」としながらも、「がん患者が自らの体でがんを治癒できるように訓練する、実験段階の治療法が発展途上にある」と明かす。免疫細胞が移植されると、患者がもともと持つ免疫細胞と協力し、がん細胞を攻撃し始めるという。  同機構は、ドナーから採取した免疫細胞を貯蔵する世界初の免疫細胞バンクの設置に動いている。実現すれば、健康な免疫細胞を数時間以内にクリニックに届け、治療が必要ながん患者に移植することが可能になる。早ければ今年中に、がん患者への免疫細胞の移植が行われる可能性もあるという。  1981年以来、がんは日本人の死因のトップの座に居座り続け、いまや3人にひとりの命を奪っている。臨床実証が待ち遠しい限りだ> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事iPS細胞でがん治療...「頭頸部」患者に治験へ/YOMIURI ONLINE/2019.01.10 - 12:50 は、  <人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から特殊な免疫細胞を作り、顔や首にできる「頭頸部がん」の患者に投与する臨床試験(治験)を、理化学研究所と千葉大学のチームが年内にも始める計画であることがわかった。免疫力を高めてがん細胞の縮小を目指す治療法で、iPS細胞を使ったがん治療の治験は国内では例がないという。  頭頸部がんは、鼻や口、喉、あご、耳などにできるがんの総称で、日本ではがん全体の5%程度を占める> と報じている。

 <......治験を計画しているのは、理研生命医科学研究センターの古関明彦・副センター長、岡本美孝・千葉大教授(頭頸部腫瘍学)らのチーム。計画では、健康な人のiPS細胞から、免疫細胞の一種「ナチュラルキラーT(NKT)細胞」を作製この細胞をがん患部につながる血管に注入する。対象は手術などが困難な再発患者3人。最初に3000万個を注入し、副作用などを見ながら細胞数を変えて計3回投与する。2年かけて安全性や効果を調べる予定> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事AIが心電図判定、治療が必要かどうかを高精度で見極め...慶大助教ら開発/yomiDr.ヨミドクター/2019.01.11 は、  <胸の痛みで救急外来を受診した患者の心電図から、急性心筋 梗塞 などでカテーテル治療が必要かどうかを見極める人工知能(AI)を開発したと、慶応大医学部の後藤信一助教らが発表した。論文が10日、米科学誌「プロスワン」電子版に掲載された> と報じている。

 <......後藤助教らは、過去10年間に慶応大病院の救急外来を受診した約4万人の心電図のデータを基に、急性心筋梗塞や狭心症などカテーテル治療が必要な心電図の特徴をAIに学習させた。その結果、AIは、心電図だけで、経験を積んだ医師よりも高い精度で治療の要否を判断できるようになったという。  心臓に酸素や栄養を運ぶ血管が詰まったり、流れが悪くなる病気の中でも、完全に詰まる急性心筋梗塞は、心筋の 壊死 が急速に進み、死に至ることもある血管を広げるカテーテル治療によって、できるだけ早く血流を復活させることが重要だが、血管を傷つけるリスクなどを伴うため、専門医が心電図のほかに血液検査や超音波検査などの結果を総合的に診断したうえで行ってきた。  データに基づく次世代の個別化医療を研究している高木周・東京大教授(生体力学)は「将来は自覚症状が出る前の段階で兆候を発見できるようになる可能性がある」と評価している> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事免疫逃れる手口を暴け 病原体の感染対策に生かす/新聞社/2019.01.12 - 06:30 は、  <ウイルスや細菌などの病原体は別の生き物に寄生して繁殖する。防御する宿主の免疫機構をかいくぐろうと、多彩な方法を駆使していることが最近次々と分かってきた。2018年のノーベル生理学・医学賞の対象となったがん免疫療法のように、研究者たちは病原体の巧みな振る舞いを詳しく調べ、より効果的な治療法を開発しようと考えている> と報じている。

 <......東京大学の川口寧教授らは、唇の疱疹(ほうしん)や脳炎を起こす単純ヘルペスウイルスが備える、免疫細胞の攻撃を避ける仕組みの解明を目指している。17~18年にかけて立て続けに、これまで知られていなかったウイルスの戦略を明らかにした。  ウイルスに感染した細胞は特定のたんぱく質を放出し、免疫を担う「キラーT細胞」がそれを検知して感染した細胞を死滅させてしまうのが通常の反応だ。ところが感染した後、ウイルスは特定のたんぱく質を作るのを邪魔して外に出ないようにしていた   ―― 以下記事参照 ――> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事脳神経、iPS使わず再生 1つの遺伝子導入で/日本経済新聞/2019.01.10 - 01:00 は、  <九州大学の中島欽一教授や松田泰斗助教らは、特定の遺伝子を1つ導入するだけで、脳の神経を再生させる手法を開発した。脳内にある免疫細胞の一種が神経細胞に変わったiPS細胞など特殊な細胞を使わなくても脳梗塞や脊髄損傷の再生医療に役立つ可能性がある。米科学誌ニューロンに10日発表した> と報じている。

 <......脳や脊髄の中にある神経回路が病気や事故で傷つくと、脳から指令を送れなくなって手足がうまく動かせなくなる。患部の周りでは、死んだ神経細胞などを取り除くためにミクログリアという免疫細胞が増え、そのままとどまる。  研究グループはミクログリアを神経細胞に変化させようと考えた。候補となる10種類ほどの遺伝子について調べ「ニューロD1」という遺伝子を入れると、神経細胞になったマウスで試すと、変化した神経細胞が他の神経細胞とつながり、脳からの信号を伝えていた。今後、運動機能が改善するかなど、治療法として役立つかを見極める。  iPS細胞などの万能細胞を使わずに、患者の体内で病気の治療につながる細胞を作り出す技術は「ダイレクトリプログラミング」と呼ばれ、新たな再生医療として注目が集まる。時間とコストがかからず、拒絶反応やがん化のリスクが低いなどの利点がある> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事オプジーボ「食道がんにも有効」と判明 2020年に保険適用へ/MBS/2019.01.09 - 19:09 は、  <がんの免疫治療薬・オプジーボを販売する小野薬品工業は、まだ保険適用が認められていない食道がんについても効果が認められたと発表しました> と報じている。

 <......去年、京都大学の本庶佑特別教授がノーベル賞を受賞して注目を浴びた、がんの免疫チェックポイント阻害薬・オプジーボ。現在、肺がんや胃がん・腎臓がんなど7つのがん(※)で保険適用が認められ、様々ながんでも臨床研究が行われています。  オプジーボを販売する小野薬品工業は9日、新たに食道がんでも高い治療効果が得られたと発表しました。従来の治療法に比べ、オプジーボの投与を受けた患者の生存期間がより長いことが確認されたということです。  小野薬品工業によりますと、食道がん免疫チェックポイント阻害薬の効果が認められたのは世界初で、来年度には保険適用を目指したいとしています。  ※現在、オプジーボ保険適用が認められているがん:悪性黒色腫・肺がん・腎臓がん・ホジキンリンパ腫・頭頚部がん・胃がん・悪性胸膜中皮腫> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事海外では「切らなくてもいいがん」も日本では「手術で治す」/NEWSポストセブン/2019.01.09 - 07:00 は、  <日本のがん治療といえば「手術で治す」イメージが強いが、医療法人社団進興会理事長の森山紀之医師によれば、海外では「手術はしない方がいい」とされているがんも多いという。  「日本では根治思想が根付いているため、医師がすぐに手術をしたがる傾向があります。放射線治療が適していると思われるがんでも、根こそぎ取り除く手術を何時間もかけて行う病院は少なくありません> と報じている。

 <......たとえば胃がんの場合、"進行すればリンパ節に飛ぶ可能性がある"と言ってリンパ節も一緒に切除しますが、海外ではリンパ節は取りません。取った方が本当にいいのかどうかというエビデンス(効果があることを示す証拠や臨床結果)がないからです」  食道がんも日本では手術がメイン。食道を摘出した後、胃を筒状にして引っ張り上げ、食道を再建するという難しい手術だ。  「その手術は体への負担が大きいうえ、食べ物をうまくのみ込めず、手術後に肺炎を起こして亡くなる人が少なくない。そのためドイツやフランスでは手術ではなく、放射線治療と抗がん剤による化学療法を併用するのが一般的です。  また、男性に多い前立腺がんも、摘出手術を行うのは日本くらいのもの。前立腺を取ると2人に1人が尿漏れを起こし、日常生活でおむつが必須になるからです。その点、放射線治療であれば、手術と違って副作用はほとんどなく、しかも手術と同等の確率でがんを消滅できることが明らかになっています。これらを受けて、日本でも放射線化学療法を行う施設が増えてきています」(森山さん)  女性に多い乳がんも、日本では切除手術が当たり前だが、女性にとっては乳房を失うという精神的なショックも大きい。さらに、化学療法の副作用は生活の質を下げることがある。海外では初期の乳がんなら最近では、手術後の化学療法さえ行わないケースも増えているという。  「アメリカでは、『オンコタイプDX』と呼ばれる遺伝子検査によって、術後の再発リスクを検証し、化学療法の必要性を調べる方法が主流になりつつあります。乳がん患者の約半数は、『ホルモン受容体陽性』か『HER2陰性で腋窩リンパ節転移陰性』という2つのタイプに分けられます。  このタイプの乳がんでは、"遺伝子検査で約7割が化学療法は必要でない"という報告もあります。今後、遺伝子検査を取り入れて、不必要な化学療法はやらないといった『個別化医療』がますます進むでしょう。ただ、高価なこともあり、日本ではあまり浸透していません」(米国在住の大西睦子医師)  医療経済ジャーナリストの室井一辰さんによれば、乳がん検査「マンモグラフィー」も、最近、アメリカではあまり行われていないという。  「乳がん検診は重視されていますが、マンモグラフィーの有効性への疑問から、"それよりも触診や日々の自己チェックが大切"という考え方が基本になっています。日本のように"マンモグラフィーさえ受ければいい"という考えでは、かえって発見が遅れてしまいかねません」(室井さん)  女性のがん死亡率トップの大腸がんもすぐに手術する日本とは違い、欧米では手術の前後に放射線治療や化学療法など、がんを小さくする治療が行われるのが一般的だ。  さらに最新の研究ではこんな驚きの結果も出た。聖マリアンナ医科大学臨床腫瘍学講座准教授の砂川優医師が言う。  「遺伝子的な解析によって、大腸がんには左右差があることが明らかになっています。右側の大腸がんは薬の効きも予後も悪いことがわかってきました。それを意識して抗がん剤を選ぶといった治療法は、世界から発信され日本にやっと浸透しつつあります」  がん治療において、日本は内視鏡をはじめとする手術そのものの"技術"は世界でもトップクラスしかし、余計な手術や治療をせずに患者の負担を軽くするとか、最先端の研究成果を取り入れるといった"意識"の面では、海外に遅れを取っているようだ。  ※女性セブン2019年1月17・24日号> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事アルツハイマー病関連のたんぱく質蓄積で...認知機能正常でも学習効果喪失/yomiDr.ヨミドクター/2019.01.07 は、  <アルツハイマー病に関連する異常なたんぱく質が脳に蓄積している人は、認知機能に異常がなくても学習効果を発揮できないとする研究結果を、東京大教授の岩坪 威 さん(神経病理学)らのチームがまとめた。アルツハイマー病の早期発見と治療につながる可能性があるという> と報じている。

 <......調査は2008~14年、認知機能が正常な60~84歳の男女154人に実施。19人の脳で、アルツハイマー病患者にみられる異常たんぱく質「アミロイド β 」の蓄積が確認された。  チームは対象者全員に、現在の日時や場所などを問う基本的な認知機能検査を3年間、半年から1年ごとに計5回受けてもらった。その結果、アミロイドβの蓄積がある人は、ない人に比べて点数が伸びなかった。  アミロイドβに加え、もう一つの異常たんぱく質「リン酸化タウ」が増えている患者は、植物や動物の名前を挙げさせる検査の点数が良くなかった。  いずれも、学習効果の喪失が原因とみられる。  アルツハイマー病は、認知症患者全体の半数以上を占める。今回の結果を受けて、岩坪さんは「潜在的な認知機能の障害を判定する新たな基準を作り、早期の診断と発症予防につなげたい」と話している> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事見つけにくいがん 血液や尿で早期発見、進む技術開発/日本経済新聞/2019.01.06 - 06:30 は、  <早期発見が難しい膵臓(すいぞう)がんや腎臓がんを血液や尿で調べる技術開発が相次ぐ。千葉県がんセンターは尿から膵臓がんの目印を見つける技術を開発。大阪大学は血液中の4種類の物質をもとに、85%の精度で患者を見分ける手法を作ったがん研究会などは腎臓がんの検査の目印を見つけた。それぞれ健康診断などの簡易検査で実用化できれば、早期治療や生存率向上につながる> と報じている。

 <......膵臓がんは発見しにくく、6割以上の5年生存率を見込める「ステージ1」などの早期に見つかる患者は1割という報告がある。腎臓がんも血液検査での目印がなく、8割が別目的の検査で見つかっており、がんが大きくならないと自覚症状がない。  磁気共鳴画像装置(MRI)など高価な装置で調べる方法もあるが利用が限られ、安く簡便な検査法が求められている。  千葉県がんセンター外科の星野敢主任医長と石毛文隆医長は、がんから尿へ出るRNA(リボ核酸)の一種を目印に、膵臓がんを見つける技術を開発した。13人の患者と健康な30人を対象にした実験では、7割強の精度で患者を見分けることができた。  実用化には9割の精度が必要とみており、複数の目印を組み合わせるなどの改良をする。企業に働きかけて実用化を目指す。  大阪大学の土岐祐一郎教授と秋田裕史助教は、血液中の4種類の脂質から膵臓がんを調べる手法を開発した。116人の患者と138人の健康な人で試すと、患者を見分ける精度は85%だった。秋田助教は「精度は有望な水準にある。より多くの症例で確かめたい」と話す。  がん研究会の植田幸嗣プロジェクトリーダーと大阪大学は、がんが血液中へ出す微粒子に着目。その表面にある分子の「AZU1」を目印に、腎臓がんを見つける手法を作った。  初期のがんの患者でも半数以上を検出できた。東ソーが診断装置を作製しており、1~2年後の臨床試験(治験)を目指す。  血液や尿からがんを早期に見つける検査技術の開発には、島津製作所や日立製作所などの企業が積極的に取り組んでいる。だが乳がん大腸がんなど、患者数が多いがんが中心だ。> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事がん遺伝子異常、加齢で増 飲酒や喫煙が促進/日本経済新聞/2019.01.03 - 16:18 は、  <食道がんを引き起こす恐れがある遺伝子の異常は年を取るとともに増加し、過度の飲酒や喫煙で促進されること食道上皮の遺伝子解析で分かったと、京都大の小川誠司教授(分子腫瘍学)らのチームが2日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した> と報じている。

 <......小川教授は「加齢とともにがんになる人がなぜ多くなり、飲酒や喫煙がそのリスクをどう高めるのかを解明する重要な手掛かりとなる成果だ」としており、早期診断や予防につなげたいという。  チームによると、がんは、細胞の特定の遺伝子に異常が生じ、増殖することで発症する。加齢に加え、生活習慣によってリスクが高まるとされるが、詳細なメカニズムは分かっていない。  チームは、発がんに先立って起きる遺伝子の異常を調べようと、20~80代のがん患者や健康な人計約130人の正常な食道上皮を採取し、解析した。  その結果、患者、健康な人を問わず、正常な細胞であっても、食道がんで頻繁に見られる遺伝子異常が加齢に伴って増え、過度の飲酒や喫煙歴があるとさらに増加する傾向にあった。  こうした異常を持った細胞は、70歳以上の高齢者では飲酒や喫煙の有無にかかわらず、食道全体の面積の40~80%に拡大していることも判明。異常は生後間もない時期に生じていた場合があることも分かった 〔共同〕> とある。

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