yasuo hirose: 2018年12月 アーカイブ

 2018.12.29 (土) ~ 2019.01.06 (日) の期間の掲載は、「年末・年始」休暇といたします。 悪しからず、ご了解ください。 (2017.12.29)




















 今回注目する下記引用サイト記事世界最小の心肺補助装置を開発 国立循環器病研究センター/KYODO/2018.12.25 - 19:18 は、  <世界最小、最軽量の心肺補助装置を開発したと、国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)の巽英介人工臓器部長らのチームが25日、発表した> と報じている。

 <......心停止状態の患者や、人工呼吸器が機能しない呼吸不全患者らに対し、開胸手術をせずに太ももや首の血管とつなぎ、心肺機能を代替する。持ち運びが容易で、ドクターヘリなど救急現場での活用も期待できるという。  現場の医師が主体となり安全性や有効性を検証する医師主導治験を2019年度に実施したいとしている。  装置は重さ6.6キロで、幅29センチ、奥行き20センチ、高さ26センチ。現在現場で使われている装置は重さや大きさが数倍以上ある> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事終末期、がん患者4割が苦痛 遺族にうつ症状も/共同通信/2018.12.26 - 00:00 は、  <がん患者の42%が亡くなる前の1カ月間に痛みや吐き気、呼吸困難などの苦痛を抱えていることが、国立がん研究センターが25日発表した初の終末期医療に関する全国調査で分かった。介護した家族自身にうつ症状が出る例も17%に上った。痛みを完全に取り除くのは難しいが、苦痛を和らげる緩和ケアに関する教育や患者・家族とのコミュニケーションを充実させることで改善できるとしており、対策強化が求められそうだ> と報じている。

 <...... 厚生労働省の委託を受け、今年2月から3月にかけて、全国のがん患者の遺族を対象に患者の療養生活や苦痛に関する状況を調べた。1630人から回答を得た> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事アルツハイマー病、早期診断 血液や粘膜から兆候/日本経済新聞/2018.12.22 - 6:30 は、  <アルツハイマー病の兆候血液や鼻の粘膜から診断する手法が相次いで開発された。アルツハイマー病には根本的な治療法はないが、早い段階で見つかれば薬や生活習慣の改善で進行を遅らせることができるケースもある。高齢者の健康診断などに取り入れることで、患者の早期発見に役立つ可能性がある> と報じている。

 <......国内の認知症患者は2012年で約462万人いると推計され、25年には700万人を超えるとみられている。アルツハイマー病は認知症の6~7割を占めるとされる。  アルツハイマー病は発症が近づくと、脳内に「リン酸化タウ」というたんぱく質が蓄積する早期の診断には現在、背中から針を刺して脳脊髄液を採取する必要があり患者の体への負担が大きい血液や鼻の粘膜に含まれる原因たんぱく質は微量で、高感度の検出技術が求められる。  京都府立医科大学の徳田隆彦教授と建部陽嗣助教らは、リン酸化タウとくっついて光る物質を目印にする測定法を開発。光の強さで量がわかる。0.1ミリリットルの血液があれば検出可能だという。  患者と症状が出ていない人の数十人を調べたところ、約8割の精度で区別できた。検査の費用は1万~2万円で、2時間ほどで結果がわかるという。徳田教授は「3~4年で大規模な臨床試験(治験)を手がけ、精度を確かめたい」と話す。  鼻の粘膜には、においの刺激と脳に伝える神経細胞が伸びており、これを通じてリン酸化タウが少しずつ漏れ出ている。滋賀医科大学の遠山育夫教授らの技術は綿棒で鼻の粘膜をこすり取って検査する。似たたんぱく質の中でタウたんぱく質が占める割合を精密に調べるとともに、BSE(牛海綿状脳症)検査や創薬研究などで使われる酵素免疫測定法(ELISA)を改良した。  患者25人と健康な高齢者24人で比べたところ、リン酸化タウは患者に多かった。7割程度の精度で見分けられるという。  現在は製薬企業と協力し、さらに感度を高める技術の開発を進めている。2019年には、新技術を使った臨床試験を始める計画> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事若年がん、生殖能力の温存課題に(向き合う) NPO法人がんノート代表理事 岸田徹さん(1)/日本経済新聞/2018.12.23 - 11:00 は、  <2012年11月、25歳だった僕はがんの告知を受け、治療が始まった。  見つかったのが遅く、がんは全身に広がっていた。さらに「原発不明がんです」とも医師は告げた。「ぶっちゃけ、どれぐらい生きられるんですか?」。僕が質問をしたら、医師は「5年生存率は五分五分です」と言った。  混乱している中、そのまま入院が決まり、治療が始まっていった。入院の段取りをしていると、医師は突然、「岸田くん、とっとく?」と尋ねてきた。  「何ですか? 『とっとく』って。あ!『一本いっとく?』みたいな栄養ドリンクのCMありましたよね」。そう言うと、医師は「違う違う、精子よ!精子!」と。抗がん剤治療前に精子を凍結保存するというのだ。  このとき、なぜがん治療で精子の話が出てくるのか。僕には正直わからなかった> と報じている。

 <......若い世代でがんになる人は、妊孕(にんよう)性と呼ばれる生殖能力の温存はがん治療と並行して大事なことでもある。治療で生殖能力が低下してしまう恐れがあるからだ。  医師から精子凍結保存を提案された時、正直迷った。失恋中だったため「精子凍結しても活用のメドがないのでは......」という理由も若干あったが、それよりもお金の問題があった。  今の日本では妊孕性温存方法にかかる費用は自費診療。つまり国民皆保険制度が使えない。  費用は医療機関によって違うが、男性は精子凍結で約5万円。女性は卵子凍結で約35万円、卵巣凍結で約60万円かかる。これだけでなく、凍結保存した場合の更新料も年約2万~6万円かかり、治療に入るまでにたくさんのお金の準備が必要となる。  治療だけでもアップアップなのに、治療以外のことも考えなければならない。生きるか死ぬかわからないのに、もっと先のことまで考えないといけない。  僕が入院、治療した国立がん研究センター中央病院では「精子の凍結保存」ができないため、紹介された聖路加国際病院で保存した。そして翌日から、抗がん剤治療が始まっていった> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事研究進む脊髄損傷リハビリ 「再生医療後」見据え  学会が基準作成へ/47 NEWS/2018.05.15 - 11:00 は、  <脊髄損傷でまひした手や脚を再び動かすためのリハビリの研究が活発化している。実現が期待される人工多能性幹細胞(iPS細胞)などを使った再生医療は、リハビリと組み合わせることで効果が上がると考えられているからだ。個々の医療機関の取り組みに加え、専門学会も基準づくりに動き始めた。  ▽運動の回復は別  事故などで脊髄の神経細胞が傷ついて機能が失われると、回復は困難とされていることから、現在の医療は、動く部分の機能を高め、車いすでの自立や社会復帰を目指すことが優先されている。  その常識を覆す可能性があるのは再生医療だ。札幌医大は神経の機能を回復させるため、患者本人の幹細胞を培養し、医薬品として実用化を目指している。慶応大もiPS細胞を使った臨床研究を計画するなど、従来は不可能と考えられてきた神経系再生への期待が高まっている。  だが「神経細胞の回復が実現しても、運動機能が回復するかどうかは別だ」と日本脊髄障害医学会理事長の島田洋一・秋田大教授は指摘する。「神経細胞を通して脳からの信号が手や脚にきちんと伝わるようにしないといけない。それには繰り返し体を動かし、神経を正しくつなげる必要がある> と報じている。

 <......▽ロボットで歩行  神奈川リハビリテーション病院(神奈川県厚木市)は、下半身まひの患者向けの海外製のロボット装具「ReWalk(リウオーク)」を使った方法を研究している。両手でつえを持って体を支えながら体を前に傾けると、両脚に取り付けた装具が左右交互に前に出て歩く仕組みだ。  研究は、リハビリで安全に使用する条件を探るのが目的。屋内や屋外での使用を重ね、内出血や皮膚のこすれなどがないか細かくチェックし、改善点を見つけていく。  下半身の完全まひと診断された11人が研究に参加。脚の筋肉にわずかに動きが見られるようになったケースもあるという。担当する横山修(よこやま・おさむ)リハビリテーション科部長は「一部残っていた神経の機能が、運動を繰り返したことで活発になったのかもしれない」と分析。「再生医療の実施後も筋肉が動くようになるには多くの刺激が必要だと思われるが、ロボットを使えば、正しい歩き方を繰り返す訓練量を稼げるのが利点だ」と期待する。  筑波大病院(茨城県つくば市)は、日本のサイバーダイン社のロボットスーツ「HAL(ハル)」で研究中。患者のまひした下半身にHALを装着してもらい、歩く時に振る腕の動きにHALが反応して両脚を動かす。  HAL単独での機能回復の可能性を探る一方、再生医療とHALを組み合わせることも将来の有力な選択肢。脚の筋肉が少しでも動くようになれば、次は筋肉の活動をHALが読み取って脚を動かすなど、レベルアップできる可能性があるという。  ▽専門家集め検討  現在はこのように、個々の医療機関がそれぞれリハビリ法を模索している段階。日本脊髄障害医学会はこれらをまとめ、まひの程度や年齢などに合わせた標準的なプログラムを作ろうと昨年秋から議論を始めた。  実績が豊富な医療機関がデータを持ち寄って科学的な検証を進め、約3年後に完成させたいという。再生医療による神経機能の回復の程度に応じ、適切なリハビリをどこでも受けられるような土台作りを目指す。  島田理事長は「どのような方法でリハビリを行えば良い結果が出るのか、学会として専門家を集め、厳しく判定していきたい」と話している。  (共同通信 岩村賢人)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事がん検査結果の確認を忘れる 熊本大病院医師、発見1年超遅れ/福井新聞/2018.12.21 - 07:42 は、  <熊本大病院(熊本市中央区)は21日、泌尿器科の30代男性医師が外来患者の検査結果を確認し忘れ、ぼうこうがんの発見が1年超遅れる医療過誤があったと発表した。院内の情報共有に不十分な点があった上、ミスが分かった後の患者側への連絡も徹底しなかった。その後で再び来院した患者を詳しく検査した段階で、末期がんを確認した> と報じている。

 <......病院によると、2017年2月、60代男性患者が受診。尿検査でがんの疑いを示す結果が出たため、診察した30代男性医師は、同僚の20代女性医師を通じて尿に含まれる細胞の検査を発注。がんの疑いが濃いことを示す結果が同月中に出ていたが、結果確認を怠った> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事茨城県北中心に6病院 脳卒中治療で連携 システム導入 画像データ共有/茨城新聞 クロスアイ/2018.12.19 は、  <茨城県の県北地域を中心とした6病院は18日、リアルタイムでCT画像などの患者データを共有できる「遠隔画像診断治療補助システム」を活用した脳卒中治療を開始した。2次救急病院が脳卒中の専門的な治療や3次救急を担う病院と画像データを共有することで、迅速な処置につなげる狙い。1分1秒を争う脳卒中の治療で、より早い診断や設備の整った病院への搬送などが期待される。同日は高萩協同病院(高萩市)と日立製作所日立総合病院(日立市)で訓練が行われ、画像共有から治療までの流れを医師らが確認した> と報じている。

 <......同システムCTやMRI画像などの患者データを専門医がいる医療機関にリアルタイムで送信し、データを見た医師から診断の助言や指導を受けられる仕組み。タブレットやスマートフォンで画像の送受信ができ、最大で一度に約400枚分の画像データを送信できる。  6病院は、慈泉堂病院(大子町)▽常陸大宮済生会病院(常陸大宮市)▽水戸医療センター(茨城町)▽北茨城市民病院(北茨城市)▽高萩協同病院▽日立総合病院。水戸医療センターと日立総合病院がデータを受信し、他の4病院に助言などを行う。  県医療政策課によると、これまでにも病院間で連携して治療に当たるケースはあったが、画像データは患者の搬送時に持参するか、電話による口頭説明にとどまっていた。今回のシステム導入により、専門医以外では判断しにくい小、中程度の脳卒中の病状について判断や助言など迅速な対応につながる。県北地域は救急搬送時間が県平均より長く、脳卒中による死亡率が高い。システム導入で改善が期待される。  訓練では、脳神経外科医の不在時に脳卒中の患者が高萩協同病院に搬送されたとの想定で実施。医師や看護師らが症状を確認した後、CTを撮影し、画像約100枚をタブレット端末から送信。日立総合病院で医師が画像を確認し、点滴による投薬を指示した。高萩協同病院の近藤匡病院長は「専門医が不足している中で遠方の先生に協力してもらうシステム。脳卒中以外にも応用が可能だ」と期待した。  県は本年度当初予算に約2830万円を計上し、同システム導入にかかる初期費用で461万円を上限に全額補助して導入を後押し。補助金を使い、本年度中に水戸ブレインハートセンター(水戸市)と聖麗メモリアル病院(日立市)もシステムを導入する予定で、連携は計8病院まで広がる見通し。同課の担当者は「今回をモデルケースに、ほかの地域でも連携が広がるきっかけになれば」と話した。 (成田愛)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事がん治療の新しい選択肢「がん遺伝子治療」についてまとめた書籍が発売/マイナビニュース/2018.12.19 - 10:10 は、  <あさ出版はこのほど、医療ジャーナリストの石田幸弘氏による著書『図解・最先端医療 がん遺伝子治療のことがわかる本』(税別1,600円)を刊行した。監修は遺伝子治療研究会が務めている。  現在の日本におけるがん治療の代表は、「外科的療法(手術)」「化学療法(抗がん剤)」「放射線療法」で、この3つは「3大療法」と呼ばれている。これらは一般的ながん治療の選択肢になっているが、近年、効果が期待される先端医療に注目が集まっているとのこと。その中には、海外では普通に行われている治療法もあり、日本でも新たな治療の選択肢の一つとなっているという> と解説している。

 <......同書では、先端治療の中でも特に注目されている「がん遺伝子治療」について解説している。遺伝子治療とは、遺伝子に異常があるがん細胞に対し、正しい遺伝子を導入することで正常化させ、本来の働きを取り戻そうとする治療法を指す。  メリットとしては、「身体への負担や副作用が少ない」「通常の生活を送りながら治療が受けられる」「ほかの治療法と併用でき相乗効果が期待できる」「幅広いがんに対応し標準治療が困難な人でも受けられる」が挙げられるという。  同書では、がん遺伝子治療の基本知識からメカニズム、治療をする上での課題、注意すべき点、治療で使われる製剤など、図解入りで詳しく解説がん遺伝子治療単体の情報だけでなく、3大療法や免疫療法など、ほかの療法との組み合わせについても説明している。  また、実際に治療を受けた患者や治療を行ったドクターの声も掲載。がん遺伝子治療はもちろん、他の治療法についてもしっかりと解説している。多角的な内容となっているため、がん遺伝子治療やがん治療について正しい理解ができ、患者としてしっかり判断することができるという> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事がん免疫薬、投与の「やめどき」研究へ 全国40病院/日本経済新聞/2018.11.19 - 19:08 は、  <国立がん研究センターなど全国の約40病院は、肺がん患者にがん免疫薬「オプジーボ使うのをやめるタイミングを探る研究に乗り出す。投薬の効果や副作用が続く期間を調べる日本初の臨床研究を2019年3月にも開始。オプジーボは一部の患者に大きな効果をもたらすが、高額な費用が問題となっている。集まったデータを基に過剰な投薬を省けば医療費を抑え、無駄な副作用も避けられるとみている> と報じている。

 <......オプジーボは体に備わる免疫の仕組みを利用した画期的な治療薬で、末期がん患者の一部にも効果が出る。今年のノーベル生理学・医学賞を受賞する京都大学の本庶佑特別教授の研究から生まれ、14年に小野薬品工業が発売した。  最初は皮膚がん向けに発売し、その後、患者が多い肺がん腎臓がんに適用を拡大。17年度は、小野薬品のオプジーボの売上高とロイヤルティー収入を合わせると約1300億円にのぼった。  一方、薬代が年間1千万円を超え、患者の負担増とともに医療財政への影響が懸念される。投薬期間の明確な基準がなく、効果や患者の要望に応じて医師が判断している。薬が効いていると判断するとそのまま投薬を続けることが多い。また健康な臓器が傷む副作用が起きることもある。  国立がんセンターや静岡県立静岡がんセンター、和歌山県立医科大学などの約40病院が、がん免疫薬の投与を最短1年でやめる臨床研究を始める計画だ。オプジーボのほか、米メルクの「キイトルーダ」、スイスのロシュの「テセントリク」が対象。投薬で肺がんの悪化を防いでいる患者約200人を調べる。  投薬を中止する患者と継続する2つのグループに分け、治療効果や副作用がどのくらい続くのかを調べる。最長で3年間、観察を続ける。中止後にがんが悪化した患者は、投薬を再開する。  中止後も効果が長く続くことが分かれば、科学的なデータを基に、今よりも投薬期間を短くして医療費を抑えられる。副作用が続く期間が分かれば、他の薬で副作用に対処できる。今後、肺がん以外でも同様の研究が始まる可能性がある> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事肺がんの放射線治療 分割照射で腫瘍を攻撃 正常細胞への負荷減らす 放射線治療医 田中修氏/岐阜新聞 Web/2018.12.17 - 10:04 は、  <こんにちは。今回は、男性のがんの中で最も死亡率が高い肺がんについて話そうと思います。肺がん喫煙が一番多い原因であり、医学的に言えば、肺の細胞の中にある遺伝子に(喫煙などによって)傷が付くことで生じます。その他にも、大気汚染物質やアスベストなどの発がん物質が原因になることが知られています。肺がんは進行するにつれて周りの組織を破壊しながら増殖し、血液やリンパの流れにのって広がり、転移します> と報じている。

 <......肺がんの一番やっかいなところは、がんが進行しないとなかなか症状が出ないことで、7割の患者さんが進行がんで見つかります。日本では毎年、胸部レントゲン検査を受けることが多いですが、レントゲン検査は2センチ以下の肺がんの検出は困難であり、たとえ異常なしと診断されても、早期の肺がんは無いと言えないのです。CT(コンピューター断層撮影)検査であれば5ミリ程度の肺がんを検出できますが、被ばく線量がレントゲン検査の100倍(5ミリシーベルト)であることから、これまで検診にはなかなか不向きな側面もありました。そこで最近は被ばく線量を約10分の1(0・5ミリシーベルト)に低減したCT検査が行われるようになってきました。当院でも本年度中に、肺がんに対する低線量CT検診が稼働予定です。  早期の肺がんは手術で取り切れる場合が多いですが、進行した肺がんでは手術で取り切れない場合が多く、放射線と抗がん剤を組み合わせた治療を行います。放射線治療の役割は、CT画像などで見られる腫瘍に対して放射線を照射することです。それに対して、目に見えないがんは抗がん剤で治療します。放射線治療は基本的に、毎日少しずつ放射線を当て続けます。これはがん細胞より正常細胞の方が早く修復する能力があるためで、適度に分割することでがん細胞を死滅させつつ、正常細胞を生かすことができます肺がんの場合、放射線治療は1日1回、週5回、合計30回行います。土、日曜日には治療をしないので、6週間で終わる治療となります。抗がん剤を用いた場合は入院して治療しますが、放射線治療だけならば通院治療も可能です。  放射線治療前後のレントゲン画像を比べると、一目瞭然で治っているのが分かります=図左(治療前)、右(治療終了3カ月後)=。がんがなくなったことで正常の肺が広がっています。  最後に、肺がん「予防に勝る治療はなし」というほど禁煙が一番の対策方法<です。放射線治療が進歩したとしても、まだまだ死亡率の高いがんであるため、周りでたばこを吸う人がいたら禁煙を勧めましょう。  (朝日大学病院放射線治療科准教授)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事がん免疫薬の効き目予測 東北大などが手がかり分子特定/日本経済新聞/2018.12.16 - 6:30 は、  <体に備わる免疫の仕組みを使いがんをたたくがん免疫薬「オプジーボ」などの効き目を予測し、過剰な投薬を避けるための研究が相次いでいる。東北大学などは免疫細胞が分泌する特定の分子ががんの増殖に関わり、予測の手がかりになることを発見埼玉医科大学9割弱の精度で効果を予測する基盤となる実験データを得た超高額ながん免疫薬を患者に使う前後に効き目の見通しがある程度立てられれば、医療費を抑え副作用の回避につながる可能性がある> と報じている。

 <......がん免疫薬は従来のがんが効かない末期の患者の一部にも高い効果があり、外科手術や放射線に続くがんの「第4の治療法」とされる。2018年のノーベル生理学・医学賞を受賞した京都大学の本庶佑特別教授の研究成果をもとにした「オプジーボ」などが現在の主流となっている。  ただオプジーボは効き目に個人差があり、薬代が年間約1千万円に上るがん免疫薬の投薬期間は定まった基準がなく、医師が患者の要望などをもとに判断している。効き目が薄いまま投薬を長く続けると、免疫細胞が正常な臓器や組織を攻撃し、無用な副作用が起きる恐れもある。  現在の医療現場では、患者は臨床試験(治験)の治療成功率や平均的な生存期間を医師から聞いて薬を選ぶ。一部のがん免疫薬で、がん細胞の分子を手掛かりに効果を予測する手法もあるが、精度が低いとされる。  早い時期に効果がないと判断できれば、過剰な投薬を避けて別の治療法に切り替えられる。医療費を減らせ、無駄な副作用も防げる見通しだ。  東北大の相場節也教授や藤村卓講師らは、がん細胞ではなく免疫細胞の「マクロファージ」が分泌する「CD163」という分子に着目。この分子オプジーボの効き目を予測する手がかりになることを突き止めた。  皮膚がん患者がオプジーボを使い始めて3カ月後に画像で調べたところ、この分子が増えた人の85%でがんが縮んでいた。一方、分子が増えなかった人の86%で縮まなかった。投薬開始から6週間目に血液を採取して分子の増え方を見れば、オプジーボの効果を予測して投薬をやめるかどうかの判断に生かせる。診断薬を開発し、3年後の実用化を目指す。  埼玉医科大の各務博教授らは、オプジーボを使い始める前に効き目を予測する技術にメドをつけた。肺がん患者約180人の血液を採取し、がんを攻撃する細胞と攻撃を抑える細胞の比率を調べたところ、オプジーボの効果が出るには一定の決まった比率が必要となることを突き止めた。  肺がん患者で薬が効く人と、効かないで2カ月以内にがんが大きくなる人を9割弱の精度で見分けるための目印になるという。今後、腎臓や皮膚のがんでも確かめる。血液検査機器大手のシスメックスが装置を開発する。  神奈川県立がんセンター臨床研究所の笹田哲朗部長と久留米大学は、免疫細胞が出す「CXCL2」という分子オプジーボなどのがん免疫薬が効くかどうかの目印になることを解明した。投薬の前後で60人超の肺がん患者の血液を比較し、分子が減った22人の約7割でがんが縮んだ。千葉大学は、大腸や乳がんなど18種類のがんをマウスへ移植し、薬を使う前後で21個の分子の増減を観察した。皮膚がんなどに効き目があるかどうかを判断する目印になる。  オプジーボは従来の抗がん剤が効かない末期がんでも高い効果を示した画期的な薬だが、効果がある患者は全体の約3割にとどまる。このため、世界ではがん免疫薬の効果を高めるための研究が進むほか、本庶氏も特定の高脂血症薬との併用でがん免疫薬の効果が高まることを発見した。  オプジーボは高額な薬価が医療財政を圧迫するとして議論を呼んだ。国は発売時の年間約3500万円から約1千万円に薬価を引き下げたものの、通常のがんよりかなり高い。国内外で薬の効果を高めるための研究が進む一方、いかに効き目を予測して無駄な投薬を省くかもコストの面では重要になる。  オプジーボをはじめとする「免疫チェックポイント阻害剤」というタイプのがん免疫薬は今後、患者が多い胃がん肺がんなどに適用が広がる見通し。米調査会社BCCリサーチは、世界の市場規模が5年後に約2倍に膨らむとみている> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事「南海トラフ地震での死者」想定 歯型で身元確認、実践的研修/中日新聞/2018.12.16 は、  <大規模災害の発生時身元不明遺体について、歯の治療痕やかみ合わせなどの歯牙鑑定によって身元を割り出す方法が有効となる。南海トラフ地震が懸念される県内でも津波などで数千人規模の死者が出ることが想定され、県警は県歯科医師会と協力し身元確認技術の向上に努めている。十六日には警察署の遺体安置所で、全国初となる実際に近い状況での研修も行う> と報じている。

 <......歯牙鑑定による身元確認は、一九八五年に日航ジャンボ機が群馬県上野村の御巣鷹の尾根に墜落した事故有効性が証明された。翌年から全国の警察、医師会、歯科医師会共同で「警察医会」設立が進み、三重県でも設立。二〇一五年に県警と県歯科医師会でつくる「県警察歯科医会」が新設され、現在県内の歯科医師四十三人が登録している。  昨今、DNA型鑑定での身元確認が注目されがちだが、同会理事の熊谷渉さん(51)は「歯牙鑑定は速さと費用の安さが特徴」と話す。DNA型鑑定は結果が出るまで一週間ほど要するが、歯牙鑑定はかかりつけ医に歯型などのデータがあれば三十分以内で結果が出る。費用も十分の一ほどで、遺体が多数出る突発的な大規模災害で有効だという。  県警捜査一課によると、今年は十一月末までに発見された身元不明遺体百九体のうち、十九体の身元が歯牙鑑定で判明。同課担当者は「特に津波などが発生した場合、家も流されるためDNA型鑑定をするための対象資料がないことも多い」と話す。  同会は、一一年の東日本大震災の被災地にも会員を派遣し身元確認作業を担った。チームを率いた熊谷さんは「遺体は口が開きにくく、圧死の場合は口内に血液がたまっている。普段の歯科治療経験だけでは現場で通用しない」と感じたという。  その経験を基に同会は一六年から会員らを対象に研修会を実施。熊谷さんらが講師となり、遺体の口の筋肉のほぐし方や、口内の血液の除去方法について説明してきた。  十六日は津南署(津市)の遺体安置所で研修会を開き、歯科医師ら五十人ほどが参加予定。警察が鑑定依頼した白骨遺体を使って、より災害時に近い状況を設定し身元確認の技術を高める。熊谷さんは「南海トラフ地震の恐れがある三重では、歯科医師もいつでも対応できる態勢を整える必要がある。これからも実践的な訓練をしていくことが重要」と話す。
 (須江政仁)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事ガッテン!心臓ケア&夜ぐっすりの新常識!血糖値のカギは「間食」にアリ/ガッテン!/2018.12.12 - 07:30 は、  <○ お酒のシメが食べたくなる意外な理由  ○ 夜遅くのドカ食いは低血糖のリスク  ○ 低血糖チェックリスト  ○ 低血糖予防に「間食」のススメ  夜、トイレに行きたいわけでもないのに、なぜかよく目が覚める。それ、もしかして夜間の低血糖が原因かもしれません。気をつけたいのが、夜遅い時間のガッツリ飯。おなかがペコペコの状態で夜遅くにたくさんごはんを食べると、寝ている間に血糖値が異常に下がってしまうことが!それが夜の目覚めや心筋梗塞、認知症にまでつながる可能性があることがわかってきました。> と解説している。

 <......そこで今回、低血糖を予防する方法としてご紹介したのが、医師もおすすめの「間食」ワザ。ポイントを守れば、夜間の血糖値が安定し、快眠をゲットすることも可能!最新研究からわかってきた「血糖値」の最新情報をお伝えしました。  01 お酒のシメが食べたくなる意外な理由  私たちは炭水化物をとると、肝臓がグルコースという糖に分解して血液に流し込み、血糖値が上がります。しかしお酒を飲むと、肝臓はアルコールの分解を優先して行うため、炭水化物を含む食事をとっていても、その分解は後回しになります。その結果、なかなか血糖値が上がらず空腹を感じ、シメが食べたくなると考えられています。ただ、もちろん食べた食事が体から消えてなくなるわけではありません。アルコールの分解が終わると、今度は炭水化物の分解が行われ、最終的には血糖値が上がっていきます。お酒の効果による一時的な空腹感でシメを食べると、エネルギーの取り過ぎにもつながるため、お酒のシメはおすすめできません。  02 夜遅くのドカ食いは低血糖のリスク  ごはんを食べると血糖値が上がります。するとすい臓からインスリンというホルモンが出て、血液中の糖を脂肪などに吸収させ、血糖値を適切な範囲まで下げてくれます。朝昼晩、規則正しく適量の食事をとっていれば、分泌されるインスリンの量もちょうどよく、血糖値が下がりすぎることは通常ありません。しかし晩ごはんが夜遅い時間になるなど、空腹感が強くなってしまうと、ついついたくさんの食事(炭水化物)を取ってしまいがち。すると血糖値が急上昇し、それを一生懸命に下げようとインスリンが過剰に出る場合があります。その結果、必要以上に血糖値が下がり(目安として70mg/dL以下)、低血糖状態になってしまうと考えられています。  03 低血糖チェックリスト  インスリンが過剰に出ることでなってしまう低血糖は、自覚症状がない場合がほとんどです。ただ、以下の2点が当てはまる場合は、低血糖が起きている可能性があります。  1. 夜寝ているとき、目が覚めることがよくある  トイレに行きたい訳でもないのに、目が覚めてしまうことが何度もある場合  2. 夜遅い時間にガッツリごはんを食べる習慣がある  お昼ごはん以降ほとんど何も口にせず、その分遅い時間に晩ごはんをたくさん食べてしまう習慣がある場合  04 低血糖予防に「間食」のススメ  健康診断で特に問題のない人が低血糖になってしまうのは、一気にたくさんの炭水化物などをとってしまい、インスリンが過剰に出てしまったときです。低血糖を防ぐには、晩ごはんの時間を早めたり、炭水化物や脂質の量を控えめにしたりすることが大切です。ただ、毎日実践するとなると、なかなか難しいもの。  そこでおすすめなのが「間食」です。晩ごはんが遅くなりそうな日に、おなかがすき始めたタイミングで、おにぎりなどの「軽い間食」をとります。晩ごはんの一部を先に食べてしまうイメージです。すると、血糖値の急上昇とその反動としてなる低血糖を防ぐことが期待できます。ただし間食をしたときはその分、晩ごはんを控えめに。あくまでも夜遅い時間にたくさん食べないことが大切です> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事がんゲノム医療、来春保険適用 オーダーメイド型普及へ 月舘彩子/朝日新聞/2018.12.13 - 22:34 は、  <患者のがん細胞の遺伝子を網羅的に調べ、患者ごとに最適な治療法を探る「ゲノム医療」の遺伝子検査システムについて、厚生労働省の部会は13日、製造販売を了承した。近く承認され、対象者は限られるが、来春に公的医療保険が適用される見通しがん細胞の特徴に合う薬を選ぶオーダーメイド型医療の普及につながる> と報じている。

 <......がんは遺伝子の異常な働きが原因で起こり、異常のタイプの違いで薬の効き目が変わる。検査はがん細胞の遺伝子100種類以上を一度に調べ、どの遺伝子に変異が起きているかを解析。患者個々のがん細胞の特徴に合った、治療効果が見込まれる薬を選ぶ。  部会で了承されたのは、国立がん研究センターとシスメックスが開発した「NCCオンコパネル」と、中外製薬が扱う「ファウンデーションワンCDx」の二つの検査システム。厚労省が認めた全国11カ所の中核拠点病院と、連携する135の医療機関で検査ができる。  日本癌学会などがん治療に関連する学会が合同で決めた指針に基づき、固形がんで再発や進行して標準的な治療が受けられない患者、小児がんや希少がんなどの患者に限られる。新たにがんと診断される人は年に約100万人いるが、対象者は初年度で7万~10万人とみられる。  先進医療で実施されているNCCオンコパネルは、約67万円の検査費を患者の自己負担と研究費で賄っている。公的医療保険が適用されると、患者の負担額が減り受けやすくなる。価格は今後、中央社会保険医療協議会で議論される。  検査をすることで、治療法がないとされてきた患者に合う薬が見つかる可能性がある。ただ、その薬が承認されていなかったり、開発されていなかったりするため、遺伝子異常に合った薬を使って治療できるのは10~20%とされる。  胃や大腸といった臓器別のがん治療が、今後は遺伝子変異の違いによる治療に変わる可能性がある。近畿大学の西尾和人教授は「がんのゲノム医療が進む第一歩になる。治療薬が少ない希少がんの患者らにとって、治療法が見つかる可能性が広がる。検査で見つかった薬がすぐに使える体制整備を急がなければならない」と話す。(月舘彩子)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事肝がん入院医療費、住民税非課税なら無料 東京都/日本経済新聞/2018.12.12 - 22:00 は、  <東京都はB型・C型肝炎ウイルスへの感染による肝がん、重度肝硬変の患者向けに入院医療費の助成を始めた。12月に開始した国の補助制度に上乗せし、住民税の非課税世帯の自己負担を無料にしたのが特徴だ。長期治療などで膨らむ低所得者の経済負担を軽減する。> と報じている。

 <......国の制度では、年収が370万円未満など一定の要件を満たした患者が補助対象になる。4カ月目以降の入院医療費が対象で、自己負担を月1万円に減らす。従来、多い場合だと月5万円を超える例もあった。補助金の財源は国と都道府県が半額ずつ負担する。  都はこれに加え、住民税の非課税世帯の自己負担を無料にした。全国でも珍しい試みで「低所得者の経済負担を一層和らげる」(福祉保健局)。補助金は区市町村の窓口で受け付け、医師の診断書などが必要になる。  関連費用として都は2018年度予算に約1億5000万円を計上している。  都によると、今回の補助制度の対象は全国で約7200人で、都内はその1割を占める。今後の高齢化の進展もにらみ、低所得層の入院治療費の補助を充実させる> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事「長く歩く人、認知症になりにくい」東北大の研究グループが発表/yomiDr.ヨミドクター/2018.12.10 は、  <1日に歩く時間が長い人ほど、認知症になりにくいとの研究結果を、東北大の研究グループが発表した> と報じている。

 <......調査は、宮城県大崎市の65歳以上の住民1万3990人が対象。1日の歩行時間で「30分未満」「30分~1時間」「1時間以上」の3グループに分け、2007年から約6年間にわたって、認知症になった人がいるかどうかを調べた。  その結果、「1時間以上」のグループで認知症になった人の割合は、「30分未満」のグループと比べて28%少なかった。「30分~1時間」も「30分未満」より19%少なく、歩行時間が長いと認知症になりにくい傾向がみられた。  これらを踏まえ、厚生労働省の「国民健康・栄養調査」のデータも活用し、歩く時間の長さと認知症のなりやすさの関係を試算仮に「30分未満」「30分~1時間」のグループが歩行時間を延ばし、それぞれ1段階上のグループに移行すると、認知症になる割合を14%抑えられるとした。  65歳以上のすべての人が1日1時間以上歩けば、日本全体で認知症になる割合を18%抑えられる計算になるという。  研究をとりまとめた同大講師の遠又靖丈さんは「認知症を予防するため、高齢者に歩く時間を増やすように呼びかける意義は大きい」と話している> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事腹腔鏡と内視鏡の合同手術 最小限の切除で胃を残す  食欲、体力を保つ利点/47 NEWS/2018.12.11 - 0:00 は、  <術の範囲を小さくすることは、患者の体への負担を軽減し、生活の質を高めることにつながる胃の腫瘍を、口から入れた内視鏡とおなかから入れた腹腔(ふくくう)鏡で協力して切除する手法が開発され、良好な成績を収めている。開腹が不要で切除が最小限で済むため胃が温存され、手術後も食欲、体力を保つことができるのが最大の利点だ。この手術の開発、普及に当たる専門家に聞いた> と報じている。

 <......▽負担を小さく  この「腹腔鏡内視鏡合同手術」は英語の頭文字からLECS(レックス)と呼ばれる。今のところ、胃の粘膜下に発生する消化管間質腫瘍(GIST=ジスト)や早期の胃がんなどが対象だ。国立がん研究センターによると、日本でGISTの患者は10万人に1、2人とされる。  レックスを開発したがん研究会有明病院(東京)の比企直樹・胃外科部長によると、小さな粘膜下腫瘍は、以前には経過観察することも多かった。だが、半年ごとの検査は患者の負担もコストも大きい。小さくても転移する恐れがあることも分かり、早期手術が主流になった。  とはいえ、開腹手術では少なくとも胃の3分の1を切除する。胃が変形して食べ物が通らなくなったり、胃から分泌されるホルモンが失われたり、逆流性食道炎が起きたりする。食べられなくなれば、筋力の衰えや体重低下が起き、生活の質は大きく低下する。  ▽弱点補い合う  より負担の小さい方法はないか。おなかに開けた穴から挿入した腹腔鏡による手術口から入れた内視鏡による切除がそれぞれ開発されたものの、それぞれの手法に弱点があった。  比企さんによると、腹腔鏡手術では、腫瘍が胃の内側に膨らむと患部が見えない。腫瘍に切り込んでは取り残しや転移の危険が高まるので、安全のためどうしても切除範囲が広くなる。  一方、内視鏡による切除で多数の実績があり、今ではレックス手術も手掛けている北里大病院(相模原市)消化器センター長の田辺聡教授は「胃壁に穴を開けてしまうと、内視鏡では患部を縫い合わせられない。切除には細心の注意が必要で、対象の腫瘍の大きさも限られていた」と話す。  双方の弱点を補い合うのがレックスだ。腹腔鏡医と内視鏡医が連携、協力して手術する。  まず、内視鏡で胃の内側から患部を観察。切除すべき範囲を特定して「切り取り線」を付ける。内視鏡で線上の1カ所だけ胃壁に穴を開け、腹腔鏡は、その穴から胃壁に切り込む。手術室のモニター画面で胃の内外の映像を確認し、声を掛け合いながら切り取り線に沿って切除することで、必要最小限の摘出が可能になった。  ▽何でも食べられる  もともと腹腔鏡手術を手掛けていた比企さんは2006年、院内の内視鏡医に呼び掛けてこの手術を初めて実施。08年には成果を論文にし、全国の多数の医師と勉強会を発足させた。  07~11年に8医療機関で行われた計126例では、中央値で4年半の観察で再発は皆無。安全性が確かめられ、14年には胃の局所切除法として保険適用された。  手術は平均3時間余り。10月にこの手術を受けた30代の男性患者は、地元病院からの紹介で有明病院に来院。翌日には手術し、2日後には飲み物を、3日後には流動食を取ることができた。10日で退院し、翌週からは職場復帰。「以前と同様に何でも食べられる」と喜んでいる。  比企さんは「リンパ節転移の有無が確認できるようになれば、より多くの胃がんに用いられるだろう。大腸など下部消化管にも応用が見込める」と話している。    (共同通信 由藤庸二郎)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事心療眼科医・若倉雅登のひとりごと 芥川龍之介も経験 片頭痛の前兆で視野の一部がギラギラ/yomiDr.ヨミドクター/2018.12.06 は、  <■小説では「歯車」と表現 「閃輝暗点」現象  片頭痛が視覚や眼に関係することがあるというお話をします。  頭痛の視覚の現象で有名なのは、難しい言葉ですが、「 閃輝暗点 」と呼ばれるものです。片頭痛の15%程度を占める「前兆のある片頭痛」(頭痛国際分類)の前兆として出現するもので、視界の一部にギラギラ輝くもの(閃輝)が出現し、次第に視野の周辺部に拡大してゆきます。その形は中世の城壁のようだと教科書に書かれています。芥川龍之介も自身が何度も経験していて、遺作の題名「歯車」は、まさに閃輝暗点を表現したものです> と報じている。

 <......2020年東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムが、閃輝暗点が大きくなった時の形にそっくりだと、片頭痛患者から聞いたこともあります。  この閃輝は、両目でも片目でも見え、目をつぶっても自覚でき、閃輝のある視野部分は閃輝に隠れて見えないので暗点と称します。  ■20分ほどで視野が晴れ、頭痛が始まる  この視覚の症状はたいてい20分ほどで収まり、視野全体が晴れてくると、今度は頭痛、主として脈打つような痛みが出てくるというのが、「前兆のある片頭痛」の典型的な時間経過です。  頭痛自体はだれにでも起こることなので患者は比較的慣れており、休んだり、頭痛薬を利用してしのいだりしているようですが、閃輝暗点を初めて経験した人は、びっくりして眼科を訪れることがあります> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事急性膵炎 膵液流出障害で腹痛に アルコール、胆石が主な原因 消化器内科医 加藤則廣氏/岐阜新聞/2018.11.26 - 10:09 は、  <急激な腹痛を来す病気の一つに、膵臓(すいぞう)に急に炎症を来す急性膵炎があります。今回は急性膵炎についてお話しします。  膵臓は胃の後ろにあります。膵臓の主な役割食物を消化する膵液を作って十二指腸内に出す「外分泌機能」と、ホルモンであるインスリンを生成・分泌する「内分泌機能」です。インスリンが不足したり、十分に効果が発揮できない状態になると糖尿病を発症します。  急性膵炎の主な症状は、急に腹痛が出現して吐き気や嘔吐(おうと)、発熱、背部痛を来します。腹痛はかなり強くて持続性があり、救急車で病院に搬送されてくる患者さんも少なくありません急性膵炎は血液検査で血清アミラーゼ値やリパーゼ値が高値になり、また重症度はCTで診断します> と解説している。

 <......急性膵炎の成因は、何らかの原因で膵液を十二指腸内にスムーズに出せない状況で、消化酵素を含む膵液が膵臓を障害することにより発症します。国内で一番多い成因は飲酒で、アルコール量として48グラム以上で発病するとされ、2本から3本以上の缶ビールの飲酒がアルコール性膵炎の要因になります。  次に多いのは胆石性膵炎で、総胆管にある結石が膵管の出口をふさぐことが原因です。内視鏡的に総胆管内の結石を取り除く治療を行います。また良性や悪性の腫瘍性病変が膵管をふさぐことでも発病します。一方、血中の中性脂肪が1000~2000mg/dL以上の家族性高脂血症も誘因になり、また遺伝性膵炎も知られています。  急性膵炎の治療は入院加療が原則です。軽症では絶食と点滴を行って、タンパク分解阻害剤などの投薬をします。一方、重症になると膵臓だけでなく、他の臓器にも障害を引き起こします。時に呼吸機能低下や腎機能低下などを来して、24時間の人工透析が必要なこともありICUなどで集中管理を行います。  また経過中に合併症として膵化性嚢胞(のうほう)が出現することもあり、そこに感染を引き起こして膿瘍(のうよう)を形成して被包化壊死(えし)(WON)と呼ばれる重篤な病態を引き起こすこともあります。そのために急性膵炎の治療には、抗生物質の投与が必要です。膵化性嚢胞やWONの治療は外科的手術に加えて、最近は胃壁から内視鏡的にドレナージしたり膿瘍を除去する治療法も行えるようになりました。  急性膵炎にならないためにも、適度のアルコールがお勧めです。また胆石のある方は医療機関での早めの相談が必要です。  (岐阜市民病院消化器内科部長)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事毎日5杯のコーヒーで肝臓がんの発生率は4分の1に低下する 【Dr.中川のみんなで越えるがんの壁】/YAHOO!ニュース/2018.12.08 - 09:26 は、  <忘年会シーズンに、気になる訃報がありました。コラムニストなどでおなじみの勝谷誠彦さんの命を奪ったのは、肝不全だそうです。57歳の若さでした。  8月に重症アルコール性肝炎で入院され、その後の治療で回復されたこともあったようですが、先月の再入院後に容体が急変。28日に息を引き取ったといいます。  肝不全の具体的な病態は肝硬変で、肝臓がんになる手前の状態。肝臓がんではありませんが、肝臓がんとの結びつきが強いので、お話ししましょう> と報じている。

 <......慢性的に肝臓に炎症が生じた慢性肝炎が悪化すると、肝硬変に進展。それがさらに悪化すると、肝臓がんになります。これまで肝炎を起こすのはC型肝炎ウイルスが80%で、B型肝炎ウイルスが10%と、圧倒的大多数が肝炎ウイルスでした。  そのウイルスの感染経路として大きいのは、輸血でしたが、血液製剤をめぐる事故が相次いだことで、血液製剤の製造が厳格に見直され、ウイルスが混入することはありません。新規感染者はほとんどいないため、肝炎ウイルス由来の肝臓がんは減少に転じています。今後はさらに減るでしょう。  これまでの肝臓がんは感染症の要素が大きかったのです。しかし、ウイルスの感染ルートがほぼなくなると、事情は変わります。そうではない肝臓がんが増えるとみられているのです。  そのひとつが、アルコール性肝炎。およそ18万人を対象にした国立がん研究センターの大規模調査によると、男性は多量飲酒で肝臓がんのリスクが上昇します。多量飲酒とは、正味のアルコール量で1日69グラム以上。日本酒換算で3合以上です。これを避けることが肝臓がんを食い止める第一歩になります。  肝臓がんとの関係で、もうひとつ見逃せないのがNASHです。飲酒をよくする人がなる脂肪肝と区別して、非アルコール性脂肪肝炎といいます。アルコールを飲まない人の中にも、アルコール性肝炎と同じような重症化のシナリオをたどるケースがあるのです。肥満の人に多いことから、肥満予防も大切でしょう。  アルコールにせよ、脂肪肝にせよ、肝臓への持続的な慢性炎症がよくないということでは、どうすればいいのかと思われるでしょうから、予防法もお伝えします。それがコーヒーです。  国立がん研究センター多目的コホート研究で、コーヒーを毎日5杯以上飲む人はほとんど飲まない人に比べて、肝臓がんの発生率が約4分の1に低下していました。コーヒーの肝臓がん予防効果はハッキリしませんが、コーヒーが持つ抗炎症作用が肝炎の進行を防いでいるのかもしれません。  (中川恵一/東大医学部附属病院放射線科准教授)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事>メタボだと筋肉が減少? ホルモンの関与を発見/47 NEWS/2018.12.04 - 0:00 は、  <肥満や高血糖、糖尿病などになると、運動不足の影響ばかりでなく、体を支える筋肉(骨格筋)は弱る傾向にあることが分かってきたが、そのメカニズムの詳細は不明だ。  国立病院機構京都医療センターの浅原哲子研究部長、健康科学大の田中将志講師(同センター客員研究員)らは、高血糖で血糖値を抑えるホルモン「インスリン」が増えた人は、骨格筋でつくられて筋肉の増加を抑えるホルモン「ミオスタチン」も増加し、筋肉が減る可能性があることを発見したと発表した。> と報じている。

 <......研究では、京都医療センターの「肥満・メタボリックシンドローム外来」を受診した体格指数(BMI)25を超える外来患者74人で、身体測定と詳細な血液検査を実施し、関連を調べた。  ミオスタチンは骨格筋量が多いほど増えるため男性の方が多かったが、その影響を除いて分析したところ、骨格筋量が多いか少ないかにかかわらず、インスリンが多いほどミオスタチンも多いことが明らかになった。  筋肉は血液から糖を取り込み、それを消費する働きを持っており、筋肉量が減ると、血糖値が下がりにくくなる悪影響がある今回見つかったインスリンとミオスタチンの関係は、高血糖になって血中のインスリンが増えるとミオスタチンも増加。それが骨格筋の減少を招き、ひいては運動量や糖の代謝の低下を経て、生活習慣病に進展する可能性を示している。  研究グループは、この経路を解明すれば、肥満や糖尿病による筋肉量低下の程度を予測したり、新たな治療法を開発したりする手掛かりになると期待している。  (共同通信 由藤庸二郎)> とある。

 がん治療での "免疫療法" は、オプジーボで知られた"「免疫チェックポイント療法」" に限らず、最近では、"免疫(細胞)活性化法" としての"「CAR―T(カーティー)細胞療法」" も注目を浴びている。

 ◆ 参照 当誌過去の "CAR-T細胞療法" 関連記事

  <......CAR―T細胞療法は、がん患者の体内から免疫細胞の一種「T細胞」を取り出し、がん細胞のみを攻撃するよう遺伝子を改変した上で体内に戻して治療する。米国では一部の白血病患者に対して既に実用化。国内でも信大をはじめ各地の大学や製薬会社が開発に乗り出している。......> ( 新たながん治療「CAR−T細胞療法」!信大、実用化へ伊那に国内拠点"イナリサーチ"!/当誌 2018.09.25


 今回注目する下記引用サイト記事第3部「がんと老い」(5)治療1回、5千万円  次世代免疫療法が上陸中沢祐人、米良治子/47 NEWS/2018.12.05 - 16:04 は、  <治療効果は高いが、価格も高いがん免疫治療薬「オプジーボ」は患者1人当たり年約3500万円も費用がかかり、保険財政を揺るがしかねないと注目されたが、さらに高価な次世代の免疫治療法が現れた。  スイス製薬大手のノバルティスは2018年4月、一部の血液がんの治療薬として国内で初めて「CAR―T細胞療法」の薬事承認を厚生労働省に申請した。製品名は「キムリア」> と報じている。

 <......CAR―T細胞療法は、T細胞と呼ばれる患者の免疫細胞を遺伝子操作し、がんへの攻撃力を増強する新しい治療法。各国のメーカーが開発にしのぎを削る。キムリアは、がん細胞の表面にある「CD19」というタンパク質を標的とする。  治療ではまず、患者の血液に含まれるT細胞を採取。これを米ニュージャージー州にある研究施設に送って人工遺伝子を導入し、点滴薬として再び患者の体内に戻す通常の抗がん剤と違い1回の投与だけで効果が持続するという。  米国では12年、白血病の再発で治療法がないとされた少女が臨床試験に参加。6年を経た今もがん細胞が消える「寛解」を維持し、キムリアの効果が広く知られた。成人のリンパ腫にも使われ、高齢者にも効果があったと報告されている。  驚くのは価格だ。患者本人の細胞から特殊な工程で製造する〝オーダーメード〟の上、凍結保存した薬剤を厳重管理して輸送するため、米国での承認価格は子どもの白血病で治療1回47万5千ドル(約5200万円)に上った。成人のリンパ腫は37万3千ドル(約4100万円)日本でも早ければ19年春までに保険適用される可能性がある。  キムリアの対象患者は血液のがんに限られ、ノバルティス社は「巨大市場になることは想定していない」と説明する。ただ研究者の見立てでは、CAR―T細胞療法は他のがんにも応用できる。  18年3月に山口大教授の玉田耕治(50)らの研究グループが発表した手法は、マウスで肺がん膵臓がんにも効くことが確認された。19年中にも臨床試験が始まる。玉田は「世界中で研究が進んでいるので、いずれ血液がん以外でも成果は出てくるだろう」と強調する。  そうなれば高齢者をはじめ多くの人々が恩恵を受けられる。だが、保険財政で賄いきれるのか。  鍵となりそうなのが薬の「費用対効果」を評価する新制度。費用に見合うだけの治療効果が得られない薬は、価格を引き下げる。厚労省は既に試験的運用を開始しており、18年春にはこの制度を使ってオプジーボなど2品目を値下げした。19年度の本格導入に向け、議論が進む。(敬称略、年齢・肩書は取材当時)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事スーパー・アスピリン開発へ道? 鎮痛効果増す手がかり 後藤一也/朝日新聞/2018.12.08 - 05:07 は、  <腫れや痛みのもとになる物質にくっつく「受容体」の立体構造を、関西医科大などのチームが世界で初めて明らかにした。広く使われている鎮痛薬「アスピリン」の効果を高め、弱点を補う、「スーパー・アスピリン」の開発につながる可能性があるという> と報じている。

 <......けがなどをきっかけに、体内で炎症が起きると、「プロスタグランジン(PG)」という物質がつくられる。これが細胞の表面にある受容体とくっつくと、痛みや、発熱などの症状があらわれる。  アスピリンは、PGの産生を抑えることで、症状を和らげる。ただ、PGのなかには炎症を改善させるものもあり、産生を全体的に抑えようとすると、ぜんそくなどの副作用が出ることもある。  同大の清水拓也教授(薬理学)らは、PGにくっつく受容体のうち2種類について、X線を使った手法で立体構造を解明した。受容体にくっつきやすい薬を開発できれば、PGのはたらきを邪魔することができ、より効果を高めたり、副作用を抑えたりできる可能性があるという。  アスピリンは、がんの抑制にも効果があるとの研究報告がある今回の2種類のうち、「EP4」という受容体をはたらかないようにすることで、がんを抑えることが期待される。一方、はたらかせると、骨の形成が進むとされ、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の薬になりうるという。  科学誌ネイチャー・ケミカル・バイオロジーに4日、発表する。 (後藤一也)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事抗がん剤の効果高める発見=ニトログリセリン併用で-熊本大など 時事通信/@niftyニュース/2018.12.03 - 20:44 は、  <副作用の少ない抗がん剤治療の研究を進めている熊本大の前田浩名誉教授らの研究チームは3日、血管拡張作用を持つニトログリセリンなどを併用することで、抗がん剤をがんに集中して送り込む「EPR効果」を増強することができると、マウスなどでの実験で証明したと発表した。論文は3日付の米国がん学会の機関誌に掲載された> と報じている。

 <......EPR効果はがん組織に張りめぐらされた血管壁の隙間が、正常な血管壁の隙間より大きいことに着目した仕組み高分子抗がん剤は、がん組織周辺の血管からのみ流れ、がんを攻撃する。また、ニトログリセリンや特定のアミノ酸は血流を促進し、抗がん剤が血管内で滞るのを防ぐという。  前田氏らは研究で、これらを併用投与すると、高分子抗がん剤のみの場合と比べ約2~3倍、がん組織に届くことを発見。腫瘍治療効果は従来の2~5倍になったという。前田氏は今後、臨床試験の実施を目指す。 【時事通信社】> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事ALSにパーキンソン薬 慶大、iPS細胞で効果発見/日本経済新聞/2018.12.03 - 02:08 は、  <慶応義塾大学の研究チームは全身の筋肉が徐々に衰えていくALS(筋萎縮性側索硬化症)治療につながる候補薬をiPS細胞で発見し、患者に投与する臨床試験(治験)を12月から始めた。パーキンソン病向けに販売されている既存の薬で、患者で効果を確認する。iPS細胞を使って見つけた薬による治験は国内で3例目になる> と報じている。

 <......治験を受ける患者はALSを発症して5年以内で、20~80歳の20人。慶応大学病院でパーキンソン病の薬「ロピニロール塩酸塩」を少なくとも6カ月間投与して安全性などを確かめる。  慶大の岡野栄之教授らは、患者1人のiPS細胞から神経細胞をつくり病気を再現。約1230種の薬を試したところ、ロピニロール塩酸塩は細胞が死ににくくなる効果があった。細胞の重要な器官であるミトコンドリアを活発にさせていた。  またALSの9割を占める型の患者22人でもiPS細胞からつくった神経細胞で試したところ、16人で効果があった。岡野教授は「様々な患者の細胞を調べ、なるべく多くの患者に効く薬を目指した」と話す。  ALSは国内で約1万人の患者がいる。世界中で多くの治験が進むが、効果が見込めないケースが相次ぐ。原因として、遺伝子を導入してつくったモデルマウスでは病気を再現できていない可能性がある。  iPS細胞による薬の治験は、患者本人から作る細胞で薬を試せるため効果を見極めやすいとの期待がある。これまでに京都大学病院が筋肉の難病「進行性骨化性線維異形成症(FOP)」で、慶応大病院が進行性の難聴「ペンドレッド症候群」で、いずれも治験を実施している> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事焼酎・ウイスキーの正しい割り方他、お酒を健康的に飲む方法/NEWSポストセブン/2018.12.01 - 16:00 は、  <酒は「百薬の長」と呼ばれることもあるが、その付き合い方を間違えると、ときに「百害あって一利なし」になってしまう。  たとえば、焼酎やウイスキーなど「蒸留酒」は、醸造した原料の酒を加熱し、不純物を取り除いたものだ。焼酎は血液をサラサラにし、脳梗塞や心筋梗塞の原因となる血栓を溶かす作用があるとされ、ウイスキーのエラグ酸には糖尿病の合併症の進行を抑制する効果が認められている。  しかしどちらもきわめてアルコール度数が高く、飲み過ぎれば、それらのメリットなど吹き飛んでしまうほどの悪影響がある。  「アルコール度数の高い蒸留酒をそのままストレートで飲むことは、避けた方がいい。消化器官に強い刺激を与えるため、食道がんや膵臓が炎症を起こすリスクが高まります」> と報じている。

 <......そう話すのは、ハイボール愛飲家のイシハラクリニック副院長・石原新菜医師。石原医師が薦める焼酎やウイスキーの「割りもの」は、緑茶だ。  「緑茶に含まれるカテキンには抗酸化作用があり、ビタミンCも豊富、ウイルスや細菌を退治して、風邪を予防してくれます」  最近は「ちょい足し」にもハマっているという。  「ハイボールには、生姜の酢漬け。焼酎にはキュウリの輪切りスライスを入れています。生姜の辛み成分ジンゲロールが、血流をよくして、胃の働きも活発にしてくれます。キュウリに含まれるイソクェルシトリンとカリウムには、ともに利尿作用があるので、翌日のむくみを抑えます」  どうしてもウイスキーや焼酎をストレートやロックで飲みたい場合は、必ず「チェーサー」を横に置くようにしたい。管理栄養士の磯村優貴恵氏がいう。  「強いお酒を飲むときは、水を飲みながらにしたほうがいいでしょう。アルコールが肝臓で代謝される際、水分が大量に使われるため、飲酒時は脱水症状を招きやすい。脱水症状になると、アルコール血中濃度も上昇します。そのため水分の補給は欠かせません。  チェーサーでの水分補給は、ソーダ割りや水割りに比べて、ゆっくりお酒を飲むことができるため、アルコール摂取量を抑えることにも繋がります」  日本ソムリエ協会の名誉ソムリエでもある秋津医院院長の秋津壽男医師は「酒の温度」にも気を配るべきという。  「アルコールは体温近くの温度でもっとも吸収効率がいい。冷たいお酒はすぐに体内で吸収が始まらないうえ、クイクイと速いペースで飲んでしまうため気がつけば飲み過ぎているということになりやすい。  その点、温かいお酒は胃腸を温め、自律神経のバランスを整えます。日本酒なら熱燗やぬる燗、焼酎ならお湯割りがいいでしょう。水割りにする場合も、氷は少なめにしたほうがいい。私はビールもあまり冷やさず、ぬるいまま飲んでいます」  キンキンに冷えた生ビールやハイボールの魅力には抗いがたいが、体のためには"ほどほど"がいいようだ。  ※週刊ポスト2018年12月7日号> とある。

 "脊髄損傷の再生医療" は、遅々たるものではあれ進展を見せており、"慢性期の脊髄損傷" についても、わずかながらではあるが進捗を示している。

 ◆ 参照 当誌過去の "脊髄損傷" 関連記事

 (1) "パーキンソン病"治験1例目!iPS由来の神経細胞移植移植で、"がん化"防ぐ入念な工夫!/当誌 2018.11.27
 (2) 脊髄損傷の再生医療にも使われる「間葉系幹細胞」に期待! 効果・副作用確認がカギ/当誌 2018.11.24
 (3) 札医大・ニプロの"脊髄損傷の再生医療"を承認!脊髄損傷への承認は世界初 厚労省部会/当誌 2018.11.23
 (4) iPS細胞から作製の神経幹細胞移植で脊髄損傷患者の治療!目指す臨床研究計画(慶応大)/当誌 2018.11.18
 (5) 慢性期"脊髄損傷"改善 創薬に期待!生薬成分"アクテオサイド"発見!(富山大グループ)/当誌 2018.10.30


 今回注目する下記引用サイト記事iPSで脊髄損傷を改善...慶大、マヒして40日超のマウスで実験成功/yomiDr.ヨミドクター/2018.11.30 は、  <iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使って、脊髄を損傷してから時間がたった慢性期のマウスを治療する実験に成功したと、岡野栄之・慶応大教授(生理学)らの研究チームが30日、発表した。論文が米科学誌「ステム・セル・リポーツ」に掲載された。損傷部位の周辺に細胞を移植すると、リハビリをしなくても運動機能が一部改善したという> と報じている。

 <......発表によると、チームはiPS細胞から作った神経の元になる細胞を、がん化を抑える特殊な薬剤で処理脊髄の損傷後40日以上が経過し、後脚がマヒしたままとなったマウスに、この細胞を移植した。その結果、神経の再生が強く促され、約2か月後には、マウスは後脚で体重を支えられるまで回復した。  脊髄損傷は、交通事故などで太い神経が傷つき、手足が動かせなくなる。  チームはけがから2~4週間の患者を対象に、iPS細胞で治療する臨床研究を年内にも国に申請する予定一方、国内に15万人以上いるとされる慢性期の患者については、損傷部位の周囲にかさぶた状の組織ができるなどの理由で、治療法の開発が困難だった。岡野教授は「慢性期の患者への治療法も視野に入ってきた」と話す。  大阪大学の山下俊英教授(神経科学)の話「マウスの実験で慢性期の機能回復を促せる手法が開発できたというのは画期的だ> とある。

今回注目する下記引用サイト記事脚の筋肉がつるのはなぜ?/yomiDr.ヨミドクター/2018.04.04 は、  <運動時につる原因で他に考えられるのは、汗をたくさんかき、多くのミネラルが体外に流出したことですね。マグネシウムやカルシウムなどのミネラルは、脊髄から筋肉に信号を送るのに大事な役割をしています。ミネラルが不足すると、神経から筋肉に伸び縮みを指示する信号が乱れて筋肉が収縮し続けてしまうのです> と報じている。

 <......ミネラル不足が一因   Q  イタタタ、脚の筋肉がつったよ。   ヨミドック  座って脚を伸ばし、爪先に手をかけてゆっくり伸ばしてみてください。治まるまで繰り返しましょう。   Q  痛かったよう。久しぶりのジョギングのせいかな。脚がつっている時、筋肉はどう動いているの。   ヨ  筋肉が縮むばかりで、自分の意思では伸ばせない状態になっています。   Q  どうしてそうなるの。   ヨ  ジョギングの前にストレッチをしましたか。使っていない筋肉は硬くなっているので、つりやすくなります。   Q  ストレッチはしっかりしたよ。   ヨ  運動時につる原因で他に考えられるのは、汗をたくさんかき、多くのミネラルが体外に流出したことですね。マグネシウムやカルシウムなどのミネラルは、脊髄から筋肉に信号を送るのに大事な役割をしています。ミネラルが不足すると、神経から筋肉に伸び縮みを指示する信号が乱れて筋肉が収縮し続けてしまうのです。   Q  運動の後でもないのに、夜寝ていてつることもあるよ。   ヨ  これも知らないうちに汗が出て、体内のミネラルのバランスが崩れたのが原因です。大人の場合、眠っている間にコップ1杯分の汗をかくといいます。また、無理な姿勢で寝ていて血行が悪くなったり、冷やしたりすることも原因になります。   Q  つりやすい体質の人はいるの。   ヨ  高齢者は筋力の衰えと血管の老化で血行が悪くなり、つりやすくなります。胎児を包む羊水などを作るのに多くのミネラルを必要とする妊婦も同様です。つりやすい人には腎臓の病気や甲状腺異常、糖尿病が隠れていることもあるので注意が必要です。   Q  予防法はある?   ヨ  運動時や寝る前に水分を補給しましょう。バランスの良い食事を心がけ、適度な運動も大切です。足湯につかったり、就寝時も靴下などをはいたりして温めるのも効果的です。つらい時には予防効果がある漢方薬もあるので医師や薬剤師に相談してみましょう。  (原隆也/取材協力=岡村信良・久野銀座クリニック院長、井上直樹・NPO法人ブライトライフ理学療法士)> とある。

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