2019年5月 アーカイブ

 今回注目する下記引用サイト記事東大、血液の幹細胞を大量培養 移植治療に応用も/KYODO/2019.05.30 - 02:00 は、  <赤血球や白血球、血小板の元となる「造血幹細胞」を大量に培養する方法マウスの細胞実験で見つけたと、東京大の山崎聡特任准教授(幹細胞生物学)らのチームが29日、英科学誌ネイチャーに発表した。細胞分裂を促すが長期の培養は妨げていたタンパク質の代わりに、医薬品のコーティングにも使われる樹脂を培養液に加えた> と報じている。

 <......人の細胞にも応用できる方法とみられ、白血病など血液の病気に対する移植治療用の細胞の新たな供給手段になる可能性がある。山崎さんは「わずかでも造血幹細胞があれば、増やして複数の患者に移植できるようになるだろう」と話した> とある。




















 今回注目する下記引用サイト記事人工血管を患者に移植 バイオ3Dプリンターで作製 佐大チーム/西日本新聞/2019.05.28 - 06:00 は、  <佐賀大医学部の中山功一教授(臓器再生医工学)らの研究チームが、人間の細胞から立体的な構造体をつくる「バイオ3Dプリンター」を使い、人工透析患者の皮膚から人工血管を作製し、患者に移植する臨床研究を始める見通しとなった。国から認可された審査委員会に研究計画を申請済みで、承認後に着手する> と報じている。

 <......中山教授によると、人工素材を使わずにヒトの細胞から人工血管を作るため、アレルギー反応や細菌の感染リスクを抑制する効果が期待できるという。  バイオ3Dプリンターは、患者の脇や脚の皮膚から採取した細胞を培養し、約1万個の細胞の塊(直径約0・5ミリ)をつくり、その塊を剣山のように並べた針に刺して積み重ね、3次元データの設定通りに形成する。複数の串刺し状の塊がくっつき、直径約5ミリ、長さ約5センチのチューブ状の人工血管ができるという。  人工透析は、腎不全の患者の体内から血液を取り出し、機械で浄化して戻す治療法。血液を取り出しやすくする血管(シャント)が必要になるが、樹脂製の血管は内部が詰まる場合があるという。このため、シャントの代わりに3Dプリンターで作った人工血管を3-4人の患者に移植し、半年ほどかけて安全性や効果を確認する。  中山教授は「バイオ3Dプリンターで作製した人工血管の移植は世界でも珍しい。他の臓器の作製にも応用できるだろう」としている> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事抗血栓薬内服中の頭部外傷 転倒転落で高齢者に急増 突然重症化「トークアンドダイ」も  循環器内科医 上野勝己氏/岐阜新聞 Web/2019.05.27 - 08:31 は、  <日本は世界で誰も経験したことのない、高齢化社会を迎えようとしています。高齢化に伴う動脈硬化性疾患のためステント治療を受けたり、脳梗塞を発症しやすい心房細動になったり、あるいは脳梗塞の再発予防のために、血液をサラサラにする抗血栓薬(抗血小板薬と抗凝固薬の2種類)を飲み続けている人が増えています。  抗血栓薬はもともと体に備わる、けがをした時に出血を止める作用をブロックし、血液を固まりにくくします狭窄(きょうさく)やステントのある血管や血流がよどんだところ(心房細動における心房内)で、血の塊(血栓)ができるのを予防するのです> と報じている。

 <......血液は異物に触れると固まりやすくなるので、ステントなどの異物を血管内に入れると約20%の人で血栓ができて詰まってしまいます。これを予防するには、バイアスピリンという抗血小板薬だけでは不十分で、さらにチエノピリジン系の抗血小板剤(チクロピジン=商品名パナルジン、クロピドグレル=同プラビックス、プラスグレル=同エフィエント)または、それが飲めなければシロスタゾール=同プレタールを追加して2種類を併用しなければなりません。  厄介なのは、これら抗血小板剤は心房細動による脳梗塞の発症には無効なのです。この不整脈の場合、抗凝固薬(ワーファリン、プラザキサ、イグザレルト、エリキュース、リクシアナ)という別の抗血栓薬が必要なので、心房細動の患者がステント治療を受けると3種類の薬を併用しなければなりません。  血液をサラサラにする薬と言われると聞こえは良いのですが、実は出血しやすくなる薬で、当然のことながら、代表的な副作用は出血(消化管出血と脳出血)です。例えば脳出血で見ると、どの薬も一つだけ飲んでいる場合には、1年間に0・2~1%の発症率しかありませんが、たくさんの量を飲むほど、また2種類(年5~6%)3種類(同40%という報告もある)と増えるほど出血の頻度が増え、高齢者ではさらに高頻度に起きます。  さらに高齢化社会では、自然発生する出血だけでなく、運動能力の低下による外傷性出血も問題となります。「日本頭部外傷データバンク2018」によると、転倒転落による頭部外傷は65歳以上で急増し、死亡率も高く、その転帰は不良でした。高齢者はちょっとした外傷でも重症化しやすく、受傷直後には普通に会話ができていても、しばらくしてから突然重症化して死亡するケース、「talk&die」(トークアンドダイ)が問題となっています。  高齢頭部外傷患者の30%が抗血栓薬を飲んでいましたが、抗血栓薬を飲んでいる高齢者では明らかに外傷による脳出血の頻度が高く、トークアンドダイの頻度も、抗血栓薬を飲んでいる患者で増加するのです(抗血栓薬なしで17・8%、抗血小板薬のみ31%、抗凝固薬のみ27・7%、両方服用33・3%)。  高齢者で、特に抗血栓薬を内服している患者では、転んで頭を打っても会話ができるからと自宅で様子をみることは危険です。速やかに画像診断を行い、出血を認める場合は厳重観察を行い、中和薬(中和薬があるのはワーファリンとプラザキサのみ)の使用を考慮することが必要です。また、不要なのに2種類3種類と抗血栓薬を飲んでいる患者、年齢や腎機能を考慮せず過量に投与されている場合もあります。主治医とよく相談して自分にとって適量の薬を飲むようにしましょう。(松波総合病院心臓疾患センター長、羽島郡笠松町田代)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事「ゲーム障害」を新依存症に WHO、疾病分類を承認/KYODO/2019.05.25 - 19:49 は、  <【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)総会は25日、オンラインゲームやテレビゲームのやり過ぎで日常生活が困難になる「ゲーム障害」新たな依存症として認定した「国際疾病分類」最新版を承認した。アルコールやギャンブルなどの依存症と並んで治療が必要な疾病となる。新疾病分類は2022年1月から施行され、世界中の医療関係者が診断や調査で使用する> と報じている。

 <......スマートフォンなどの普及に伴い、世界各地でゲーム依存が広がり、睡眠障害の例が報告されるなど問題化している。WHOは国際的な標準となる病気の分類に加えることで、治療や予防法の確立につながると期待している> とある。

 <"がん細胞にだけ感染し、これを破壊するウイルス" が注目されてきたが、今や、このアプローチが活用されることで、「がんウイルス療法」と呼ばれるがん治療法が "第四のがん治療法" として注目度を高めはじめている> と言われる。

 ◆ 参照 当誌過去の "がんウイルス療法" 関連記事

  <"がん細胞にだけ感染し、これを破壊するウイルス" が注目されてきたが、今や、このアプローチが活用されることで、「がんウイルス療法」と呼ばれるがん治療法が "第四のがん治療法" として注目度を高めはじめている> ( 「がんウイルス療法」!難治がんを退治、転移・再発に効果高く がんセンターや鳥取大/当誌 2014.00.00


 今回注目する下記引用サイト記事がん細胞 ウイルスで退治、幹細胞を使う新手法 は、  <がんを倒すウイルスを幹細胞で運ぶ新たな治療法の研究が注目を集めている。がんが増殖しようと幹細胞を呼び寄せる性質を利用し、がんを狙い撃ちにする。副作用や転移を抑える可能性があると期待されている> と報じている。

 <......兵庫医科大学の久保秀司准教授と米カリフォルニア大学サンフランシスコ校の笠原典之教授らは、がんに集まりやすい新たな「がんウイルス療法」の研究に取り組む。久保准教授は「抗がん剤をがんへ運ぶのではなく、人体に害のない物質を抗がん剤に変える酵素をがん細胞に作らせる」と力を込める。  抗がん剤は手術や放射線と並ぶ治療法だが臓器を傷つけたり、免疫の働きを落としたりする副作用がある。がん免疫薬「オプジーボ」などの新薬でも副作用を起こす恐れはある。抗がん剤を直接投与しない方法として注目されるのがウイルス療法だ。  ウイルス療法は遺伝子組み換え技術を使い、がん細胞を壊して周辺のがん細胞にだけ感染するようにしたウイルスを体内に投与する。従来法はこうしたウイルスだけを投与するが、より副作用を抑えて効果的な手法が求められている。  兵庫医大などが注目したのがウイルスの運び役として「間葉系幹細胞」を使う方法だ。がんは増殖のために様々な細胞を呼び寄せるが、間葉系幹細胞もその一つ。この中にウイルスを入れて体内に投与し、がん細胞だけに感染させる戦略を描く。運び役となる物質はほかにもあるが、より効率的だと期待されている。  ウイルスが感染するとがん細胞の中で増え、ある酵素を体内で作る。酵素は体内に入れた別の物質を抗がん剤に変えてがん細胞だけを殺す。マウスの実験ではがんへの感染を確かめた。将来の臨床試験を目指す。  自治医科大学の内堀亮介特命講師と小沢敬也客員教授は脳腫瘍の治療を目指したマウスの実験で、がんを小さくする効果を確認した。全身への転移を抑えることも期待できるという。  実用化への課題は安全性の確認や量産時の幹細胞の品質の保証だ。安全性は特に重要で「がんに集まることで、かえって増殖を助ける恐れもある」(内堀特命講師)。  欧米や中国も研究に取り組むが、日本の方が細胞を傷めにくいウイルスを使っており「効果が期待できる」(久保准教授)。 (草塩拓郎)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事高齢者の肥満...心臓病やうつのリスク/yomiDr.ヨミドクター/2019.05.25 は、  <年をとると体の代謝が下がり、同じ運動をしても若い人より、消費カロリーが少なくなる。外出の意欲や機会が減るなど、日常の活動量も低下しがちで、太りやすくなる。高齢者の肥満は、脳や心臓、うつなどの病気のリスクを高めるため、注意が必要だ。(山田聡)  転倒、骨折の危険も  40歳を過ぎる頃から、おなかのぜい肉が気になり出す人は多い。厚生労働省の調査によると、BMI(体格指数)では肥満に該当しないものの、腹囲がメタボリックシンドロームの基準値(男性85センチ、女性90センチ)以上の割合は、年齢とともに増える傾向にある。  BMIは、体重(キロ・グラム)を身長(メートル)で2回割った数値。例えば身長1メートル70、体重85キロ・グラムの場合、BMIは29・4となる。健康診断の結果などに記載されており、日本肥満学会は、日本人について、25以上を肥満と定めている。  しかし、高齢になるにつれて身長が縮み、筋肉が減って脂肪が増えやすい。病気で体がむくむケースもあり、BMIだけでは肥満と判定できないこともある。正確な診断には、内臓脂肪量の目安となる腹囲なども参考にする必要がある。  肥満は、脳 梗塞 や心筋梗塞、高血圧、糖尿病などの生活習慣病の原因になる加齢に伴って筋力や骨密度が低下し、軟骨が変形するなどの異常をきたしやすくなる。肥満による体重の増加は、膝や腰を痛める原因になるほか、転倒・骨折につながる恐れもある。  さらに、着替えや入浴、料理、掃除、洗濯、買い物などの日常生活動作(ADL)の質も下げかねない。  筋肉量が著しく減った状態のサルコペニアが肥満に加わると、転倒・骨折やADLの低下を招くリスクは一段と高まる。心身虚弱の状態で要介護の一歩手前のフレイルにもなりやすい。  また、東京大高齢社会総合研究機構などの研究によると、サルコペニアで肥満の高齢男性は、うつ状態になるリスクが2・7倍。精神的にも悪影響を及ぼすことが分かってきた> と報じている。

 <......中年から対策を  日本老年医学会は昨年、高齢者の肥満症診療に関する指針を作成した。とりまとめた東京都健康長寿医療センター副院長の荒木厚さんは「高齢者の肥満は複数の病気のリスクを高める。特に内臓脂肪には注意が必要だ」と指摘する。  ―― 以下略 ――  > とある。

 今回注目する下記引用サイト記事心臓血栓防ぐ服薬、アプリで管理 京都府立医大が無料提供/KYODO/2019.05.22 - 18:34 は、  <不整脈の一種で心臓の拍動が不規則になる「心房細動」により起きる脳梗塞を予防するため、京都府立医科大は、服薬を管理できるスマートフォン向けアプリを開発し、無料提供すると22日発表した。薬の飲み忘れ防止や日々の体調の記録機能を備える。23日から配信予定> と報じている。

 <......開発した妹尾恵太郎助教によると、心房細動は心臓が不規則に震える状態で、血がよどんで心臓内に血栓(血の塊)ができやすくなる血栓が血流に乗って脳に行き血管が詰まると、脳梗塞の原因になるため、血栓をできにくくする薬を定期的に飲むことが重要だが、飲み忘れや自己判断で中断する人も少なくないという> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事オプジーボの共同発明者と認定 米博士2人、本庶氏のがん治療薬/KYODO/2019.05.23 - 10:03 は、  <【ワシントン共同】 米ボストン連邦地裁は22日までに、本庶佑・京都大特別教授の発見を基に開発されたがん免疫治療薬「オプジーボ」の特許について、米ダナファーバーがん研究所のゴードン・フリーマン博士とクライブ・ウッド博士を共同発明者と認める決定をした> と報じている。

 <......オプジーボの特許は本庶氏と、製造販売する小野薬品工業が持っている。決定は2人を共同発明者として加えるよう命じた。  2人は、特定のタンパク質の組み合わせが免疫の働きにブレーキをかける仕組みを本庶氏と共同で報告。免疫ががん細胞を攻撃しやすくするオプジーボの開発につながったと主張している> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事パーキンソン病を改善、大阪大 マウスで、原因物質抑制/KYODO/2019.05.21 - 18:00 は、  <手足の震えや体のこわばりが起こる難病「パーキンソン病」の原因物質ができるのを抑制する物質を開発し、マウスを使った実験で症状を改善することに成功したと、大阪大や東京医科歯科大のチームが21日付の英科学誌電子版に発表した。発症や進行を抑える根本的な治療法につながる成果として期待され、霊長類を使った動物実験を経て、患者に投与し安全性や有効性を調べる治験に進みたいとしている> と報じている。

 <......パーキンソン病脳内で情報を伝える神経伝達物質ドーパミンを出す神経細胞が減って起きる。 αシヌクレインというタンパク質が、脳の神経細胞内に異常に蓄積することなどが原因とされる> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事がん免疫療法の耐性解明 治療変更で効果も/共同通信/2019.05.21 - 0:00 は、  <体内の異物を排除する免疫の力を利用し、がんを攻撃する新たな薬「免疫チェックポイント阻害薬」に一度表れた効果が途中でなくなる「耐性」という現象が報告され始めた。  がん研究会がん化学療法センター(東京)の片山量平部長らがこの耐性仕組みの一部を解明し、薬を変えれば再び治療が続けられる可能性を示した> と報じている。

 <......免疫細胞は、体内でがんが発生すると異物として攻撃する。だが、がん細胞の中には「PDL1」というタンパク質の働きで免疫細胞の攻撃にブレーキをかけてしまうものがあり、がんの増殖につながっている。今回研究対象にした薬はPDL1に結合して攻撃が止まらないようにするもので、皮膚や肺のがんの治療に使われている。  片山さんらは今回、薬が効かなくなった17人の遺伝子を解析し、4人(24%)でPDL1ががん細胞の外に分泌される変化が起きたことを発見した。がんを移植したマウスで実験すると、たった1%のがん細胞に変化が起きただけで薬が効かなくなることも分かった。  薬を投与しても細胞外に分泌されたPDL1に結合してしまい、本来の目的であるがん細胞にたどり着けなくなった可能性がある。  それなら、PDL1とは別のタンパク質を標的にした免疫チェックポイント阻害薬に切り替えれば、がんへの攻撃が再開できるはずだ。マウスの実験では、耐性になったがんを、別の薬を使うことで小さくすることに成功した。  耐性の仕組みは他にも数多くあるとみられる。片山さんは「患者さんから提供された組織を活用し、耐性を確実に克服する手段を研究していきたい」と話している。  (共同通信 井口雄一郎)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事高額がん新薬 保険適用 厚労相「価格引き下げ検討」/NHK NEWS WEB/2019.05.17 - 11:29 は、  <最新のがん免疫療法に使う高額な新薬に、公的な医療保険の適用が決まったことについて、根本厚生労働大臣は、現時点では医療保険財政への影響は限定的だとしたうえで、対象となる患者の広がりや費用対効果などを見ながら、価格の引き下げを検討していく考えを示しました> と報じている。

 <......厚生労働大臣の諮問機関、中医協=中央社会保険医療協議会は、最新のがん免疫療法「CAR-T細胞療法」に使う白血病などの新薬「キムリア」について、1回当たりの薬の価格を3349万円とし、公的な医療保険を適用することを決めました。  これについて根本厚生労働大臣は、閣議のあと記者団に対し「難治性の白血病などに対し、1回の投与で治療が可能な画期的な製品であり、効果が高く革新的な製品を国民に届けることは医療の質の向上という点で大変重要だ」と述べました。  そのうえで、薬の価格が、現在、国内で保険が適用されている薬で最も高くなることについて「現時点で対象となる患者は220人程度と予測され、医療保険財政への影響は限定的と考えているが、当初の予想を超えて市場規模が拡大した場合には、速やかに薬価を改定する仕組みなどを実施していく」と述べ、対象の広がりや費用対効果などを見ながら、価格の引き下げを検討していく考えを示しました> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事乳がん新薬投与後3人死亡 間質性肺炎の副作用注意/KYODO/2019.05.1 - 18:59 は、  <厚生労働省は17日、昨年11月から今年5月にかけて、乳がん治療薬「ベージニオ」を投与された14人が重い間質性肺疾患を発症し、うち3人が死亡したと発表した。死亡した1人を含む少なくとも4人は薬の副作用とみられる。同省は製造販売会社に対し、使用時に注意するよう医療関係者に呼び掛ける「安全性速報」を出すよう指示した> と報じている。

 <......ベージニオは昨年9月に承認された新薬で、日本イーライリリー(神戸市)が製造販売する飲み薬。手術ができないか、再発した特定の乳がんの患者が対象で、昨年11月の販売開始後の推定使用患者数は約2千人とされる> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事厄介ながん見つける目印に 金沢大発見のペプチド/KYODO/2019.05.18 - 00:11 は、  <転移したり、薬が効かなくなったりしたがんに集まりやすいとみられる、少数のアミノ酸が結合した「ペプチド」を発見したと、金沢大の酒井克也助教(分子生物学)らのチームが17日付で科学誌ネイチャー・ケミカル・バイオロジーに発表した。厄介ながんを見つける目印として使えれば、画像診断の性能を向上させられるという> と報じている。

 <......酒井氏らは、がん細胞の転移を促したり、抗がん剤への抵抗性を強めたりするタンパク質「HGF」に結合するペプチドを狙って、探し出した> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事政府、認知症の治療法開発強化 「未発症」の治験推進が柱/KYODO/2019.05.16 - 21:16 は、  <政府は認知症の治療法の開発強化に乗り出す治療薬の臨床試験(治験)に、認知症になる可能性がある人の参加を増やす仕組みを構築するのが柱で年内に始める。こうした「未発症」段階での研究を推進することにより発症のメカニズムを解明し、早期の診断や予防法の開発につなげる。16日に公表した認知症対策の大綱素案に明記した> と報じている。

 <......認知症の治療法は現在、確立されていない脳に病変はあるが、症状が出ていない人を集めることが難しく、研究開発のネックになっているとの指摘がある> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事WHO、認知症予防で新たな指針 2050年に患者1.5億人も/KYODO/2019.05.15 - 13:16 は、  <【ジュネーブ共同】 世界保健機関(WHO)は14日、世界的に増加している認知症の予防のための新たな指針を公表した。運動の習慣や健康的な食事、禁煙が重要だとしている。各国が適切な対策を取らない場合、世界の認知症患者が2050年には1億5200万人に達する恐れがあるとしている> と報じている。

 <......WHOによると、認知症患者は世界に推計5千万人おり、毎年約1千万人が新たに発症している。  指針は12項目から成り、特に効果的な予防策として定期的な運動、禁煙を挙げた。65歳以上の高齢者では1週間に少なくとも150分の中程度の有酸素運動が望ましいとしている> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事白血病新薬、保険適用へ キムリア3349万円/KYODO/2019.05.15 - 10:07 は、  <厚生労働省は15日の中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関)に、一部の白血病など血液がんを治療する新薬「キムリア」の価格を3349万円とする案を提示した。中医協の了承を経て、22日にも保険適用される見通しだ> と報じている。

 <......患者から採取した免疫細胞の遺伝子を改変してがんへの攻撃力を高める「CAR―T細胞療法」と呼ばれる国内初の治療法投与は1回だけで済み、既存の治療法が効かない患者にも効果が高いとされる。保険適用で治療費の大部分がカバーされることになる一方、医療財政への影響を懸念する声も上がりそうだ> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事5年で2800人超が出産 がん経験した女性/47 NEWS/2019.05.14 - 0:00 は、  <がんを経験後出産した女性が、2011~15年に全国で少なくとも2844人いたことが、日本医療研究開発機構の研究班による初の実態調査で分かった。  治療の影響で妊娠しにくくなる事態に備えた卵子や受精卵の凍結も、同時期に全国で1200件以上行われていた> と報じている。

 <......研究班が全国の主要産婦人科施設にアンケートしたところ、調査対象の5年間に、全体の4割に当たる255施設でがん経験者が出産していた。  出産者のうち、治療内容によっては卵巣機能が傷むと予想されるがんになった女性が1450人いたが、その中で卵子や受精卵をあらかじめ凍結保存していたのは2%(29人)にとどまった凍結保存していなかった人では、4人に1人程度が不妊治療を受けて妊娠していた。  研究班はまた、全国の体外受精実施施設に、がん患者の卵子などを凍結保存した経験があるかを調査。同じ5年間に計126施設で少なくとも1207件の凍結保存が行われていたことが判明した。ただ、対応するがんの種類や排卵誘発の方法などに施設間でばらつきがあった。  がん経験者の妊娠出産の支援を巡っては、日本癌治療学会が卵子や受精卵凍結保存のための指針を17年に策定している。  調査を担当した原田美由紀・東京大講師(生殖医学)は「卵子などの凍結保存を利用した出産はまだ少なかったが、体外受精施設では相当数の凍結が行われていた。指針を普及させ、がんと生殖それぞれの分野の医師らが連携を強めることで、どの医療機関でも質の高い対応ができるよう望みたい」と話している。(共同通信 岩村賢人)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事次世代アルツハイマー病モデルマウスの行動解析から、認知機能の低下には、アミロイド斑の形成と神経炎症がかかわることを見出しました/認知症先進医療開発センター/2019.04.24 - 16:34 は、  <アルツハイマー病研究部の、榊原泰史 研究技術員、関谷倫子 発症機序解析研究室長、飯島浩一 部長らは、理化学研究所脳神経科学研究センター・神経老化制御研究チーム(斉藤貴志 副チームリーダー、西道隆臣 チームリーダー)との共同研究により、脳内でのアミロイド斑の形成とそれに伴う神経炎症(グリア細胞の異常活性化)記憶学習能の低下を引き起こすことを見出しました> と報じている。

 <......アルツハイマー病の特徴のひとつに、脳内にアミロイドβペプチド(Aβ)が凝集して形成されるアミロイド斑の出現が挙げられます。しかし、マウスのAβは凝集性を示さないので、マウス脳内でアルツハイマー病の病理を再現するためにはヒトのAβが必要になります。 理研で開発されたモデルマウスでは、ヒトのアルツハイマー病本来の病態に近づけるため、「ノックイン技法」を用いてマウスAβに代わりヒトAβが多量に作られるようになっています(参考文献1)。  今回の研究から、ヒトAβが多量に作られ、さらに凝集してアミロイド斑を形成するように "しかけ"をしたマウスの脳では、グリア細胞が異常に活性化され、さらに記憶学習能が低下していました(図1, 上)。一方で、ヒトAβが多量に作られるだけで、アミロイド斑を形成しないマウスの脳では、グリア細胞は活性化せず記憶学習能も正常でした(図1, 下)。 このことから、アルツハイマー病の認知機能障害は、脳内のアミロイド斑と神経炎症が原因となって引き起こされると考えられます。また今回の研究結果から、脳内にAβが多量にあれば必ずアミロイド斑が形成されるわけではなく、脳内でアミロイド斑の形成を促進する因子が存在する可能性も示唆されました。  本研究成果は、平成31年3月20日付けで英国科学誌のBMC Neuroscienceに掲載されました(参考文献2)。 またこれらの研究は、国立長寿医療研究センター研究開発費、文部科学省科研費、大幸財団からの研究助成を受けて行われました> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事昨年の医療事故4565件で最多 評価機構「報告が定着」/KYODO/2019.05.08 - 17:02 は、  <2018年に全国の医療機関が日本医療機能評価機構に報告した医療事故は前年比470件増の4565件だったことが8日、同機構への取材で分かった。年単位の集計を始めた05年以降で最多を更新しており、機構は「医療事故を報告することが定着してきた」としている> と報じている。

 <......機構によると、法令に基づき報告を義務付けられた大学病院や国立病院機構の病院などからの報告が4030件と9割弱を占めた。  このうち死亡事例は293件(7.3%)で、障害が残る可能性が高い事例は427件(10.6%)だった。内容別では、転倒や転落を含む「療養上の世話」が最多の1366件(33.9%)だった> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事抗がん剤による脱毛、冷やして抑える 機器を初承認/朝日新聞 - apital/2019.05.09 - 17:00 は、  <抗がん剤治療に伴う脱毛を抑えるのを目的にした装置が、国内で初めて医療機器として承認された頭皮を冷やすことで、毛髪をつくる細胞が抗がん剤の影響を受けにくくなるようにする。7月ごろから医療機関で使えるようになる見込みという> と報じている。

 <......抗がん剤は、薬のタイプによっては脱毛につながりやすく、患者にとって最もつらい副作用の一つとされる。承認された「パックスマン・スカルプ・クーリング・システム」(センチュリーメディカル)は、病院などで抗がん剤治療を受けるごとに、その開始前から終了後にかけて頭部につけた専用キャップにマイナス4度ほどの冷却液を流し、頭皮を冷やす。血管を縮め、毛包という場所に届く抗がん剤の量を減らす。  乳がん患者を対象にした国内の治験では、このシステムを使った30人中8人(26・7%)が、「50%未満の脱毛でウィッグを必要としない」と2人の医師に判定された。使わなかった側の13人で同様に判定された人はおらず、装置の効果が認められた。今回は乳がんを含む固形がん患者に使うことが承認された。  機器はすでに頭痛を抑える目的で承認されていたほか、一部の施設で脱毛抑制の臨床研究などで使われていた。同社はこの機器を使うことに公的保険が適用されるよう求めているが、現時点では患者がいくら払えば使えるかといったことは決まっていない。生産台数があまり多くなく、当面、使えるのは脱毛のケアに熱心に取り組む病院など、限られた施設になりそうだ。  この装置を使った臨床研究に携わった四国がんセンター(松山市)乳腺外科の大住省三部長は「脱毛がつらいために抗がん剤治療自体を避けてしまう患者さんもいる。効果は十分とは言えないが、機器が承認されたことは非常にありがたい」と話す。 (編集委員・田村建二)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事「オプジーボ」11人に副作用 1人死亡、脳機能障害で/KYODO/2019.05.09 - 13:08 は、  <厚生労働省は9日、免疫の仕組みを利用したがん治療薬オプジーボ」を投与された患者11人が、副作用とみられる脳の機能障害を発症し、うち1人が死亡したとして、製造元の小野薬品工業(大阪市)に、薬の添付文書に重大な副作用として追記するよう指示した> と報じている。

 <......機能障害が起きたのは脳の下垂体で、成長ホルモンや性ホルモンなどの分泌に関わる部位オプジーボの添付文書の「重要な基本的注意」に下垂体機能障害を追記し、投与中は定期的に下垂体の機能を検査するよう求めた。  オプジーボは、ノーベル賞を受賞した本庶佑・京都大特別教授の発見を基に開発された薬> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事悪性脳腫瘍に遺伝子治療 岡山大、治験開始へ/KYODO/2019.05.08 - 19:28 は、  <岡山大病院は8日、脳腫瘍の一種で悪性度が高い「悪性神経膠腫」の患者に、がん抑制遺伝子をアデノウイルスに組み込んだ製剤を投与する遺伝子治療の治験を、6月にも始めると発表した> と報じている。

 <......現場の医師が主体となる医師主導治験として進め、安全性や有効性を調べる。手術や放射線療法、抗がん剤を使った化学療法による治療後に再発した患者らが対象で、最大18人に実施する。  病院によると、岡山大が発見したがん抑制遺伝子「REIC(レイク)」をアデノウイルスに組み込んだ製剤を、腫瘍に注入する。REICの力を高める工夫も施してある> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事がん治療薬の効果、スパコンで予測 治療法ない稀少がん 月舘彩子/朝日新聞 - apital/2019.05.08 - 09:00 は、  <スーパーコンピューターを使い、治療法のない希少な遺伝子変異のがん患者への治療薬を見つけられる可能性がある。慶応大学などのチームのそんな研究成果が、1日付の米科学アカデミー紀要(電子版)に掲載された。がん細胞の遺伝子を網羅的に調べて患者に合った治療法を探る「がんゲノム医療」の精度を高められる可能性があるという> と報じている。

 <......チームは、がん細胞の増殖に関わる「EGFR」という遺伝子に着目日本人の肺がん患者約2千人のがん細胞の遺伝子を解析した。EGFR遺伝子は約3700塩基からなり、変異の場所や仕方によって薬の効き方が異なる。約8割は変異の場所が集中しているが、残りの2割は変異の種類が多様で、患者数が少なく薬が開発されていないという。  希少な9種類の変異について、スパコンを使い、変異で生じるたんぱく質の構造変化と、薬の効き方の違いをシミュレーションした。その結果、培養した細胞で薬の効果を調べた実験結果と高い相関があることを確認した。  チームの安田浩之・慶大専任講師(呼吸器内科)は、一つの遺伝子でも、がん細胞の変異には多様性があり、一つひとつ細胞実験をして薬の効果を確かめるのは難しいと指摘。「スパコンでの治療効果予測は、ゲノム医療で最適な薬を見つける補助的なツールとして使える可能性がある」と話す。 (月舘彩子)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事エボラ出血熱、死者1千人超す 現地は医療施設の襲撃も/朝日新聞 - aptal/2019.05.04 - 20:13 は、  <アフリカ中部のコンゴ民主共和国東部エボラ出血熱が流行している問題で、同国保健省は、昨年8月からの死者数が千人を超えたと発表した。治安が悪化しており、感染の封じ込めを妨げているという> と報じている。

 <......AP通信によると、イルンガ保健相は3日夜、疑いも含めたエボラ出血熱による死者が1008人に上ったと説明した。2014年に西アフリカのリベリアなど3カ国で流行して1万人以上の感染者が亡くなって以来では、最多の死者数だという。  世界保健機関(WHO)などによると、感染者はコンゴ民主共和国東部の北キブ州などで拡大。周辺は鉱物資源を収入源とする多数の武装勢力が乱立しており、医療物資などの搬送が滞る地域もあるという。  医療従事者を狙った襲撃事案も今年1月から119件発生し、42件は医療施設が襲撃された。医療従事者の殺害に至るケースも出ている。襲撃を恐れ、医療施設ではなく、自宅にとどまる感染者もいるという。  国境を接しているルワンダやウガンダも警戒を強めており、すでにワクチンを配布している。(ヨハネスブルク=石原孝)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事3歳男児の心臓移植、米国で成功 容体安定、手上げる場面も/KYODO/2019.05.05 - 18:56 は、  <重い心臓病を患い移植手術を受けるため米国に渡航していたさいたま市の長岡璃空ちゃん(3)の心臓移植手術が成功したことが5日、支援団体への取材で分かった。現地時間の4月28~29日にアーカンソー小児病院で行われ、容体は安定しているという> と報じている。

 <......りくくんを救う会」の有川由梨代表によると、璃空ちゃんは父親が術後に声を掛けると手を上げる場面もあった。渡米前に募金を呼び掛けた両親は「協力してくれた皆さんのおかげで、ここまでくることができた」と話しているという。  璃空ちゃんは心臓の動きが低下する拡張型心筋症と診断され、心室の壁が解離して空間ができる病気も併発していた> とある。

  "脊髄損傷" の "再生医療" で使われる "間葉系幹細胞" が注目され続けている。

 ◆ 参照 当誌過去の "間葉系幹細胞" 関連記事

 (1) <脊髄損傷の治療のための再生医療製品にも使われる間葉系幹細胞(かんようけいかんさいぼう)は、ヒトの骨髄や脂肪などに含まれ、傷ついた細胞の入れ替えや、病気やけがで失われた細胞を補う役割を担う> ( 脊髄損傷の再生医療にも使われる「間葉系幹細胞」に期待! 効果・副作用確認がカギ/当誌 2018.11.24

 (2) iPS細胞を使って脊髄損傷を改善!マヒして40日以上経過のマウスで実験成功!(慶大)/当誌 2018.12.02


 今回注目する下記引用サイト記事寝たきりからの復活 ~密着!驚異の「再生医療」~/NHK スペシャル 放送内容/2019.05.04 - 21:00~21:49 は、同番組趣旨の紹介文である。  <病気やけがで損傷した臓器・組織を"自己再生能力"を活性化させることで治療する「再生医療」。  この春、一度失った神経の機能を取り戻す再生医療が世界に先駆けて日本で実際の医療に使われ始める。対象は、事故で脊髄を損傷し、首から下がマヒしてほとんど動けなくなってしまった患者さん。  この再生医療を受けると手足が動き出し、杖なしで歩けるまでに回復。自分で車が運転できるようになる人も現れている治療に使うのは、患者自身の骨髄から取り出した「間葉系幹細胞」という細胞だ。これを培養して増やし、点滴で患者の体に戻すと、傷ついた脊髄が再生されていく> と解説している。

 <......番組では、札幌医科大学が行ってきた治験に3年間密着「再生医療」の新時代が扉をあけるまでの現場を活写する。iPS細胞やES細胞などを使った研究も進み、脳梗塞やパーキンソン病など治療の難しい病の克服が期待されている。再生医療が私たちの医療をどう変えていくのか。その驚くべき実像に迫る> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事30代女性がはしかに感染 東急東横線、JR南武線に乗車/カナコロ/2019.04.29 - 17:36 は、  <川崎市は29日、市内在住の30代女性がはしかに感染していた、と発表した。27日に東急東横線やJR南武線を利用したといい、市は同じ交通機関を利用し、約10日後にはしかを疑うような症状が表れた場合は医療機関に事前連絡した上で、指示に従って受診するよう呼び掛けている> と報じている。

 <......市感染症対策課によると、女性に海外への渡航歴はなく、24日に発熱、26日に発疹が確認され、27日に市内の医療機関を受診。28日に市の検査で陽性と判明した。  女性は27日午後2時頃から3時頃まで、元住吉駅から東急東横線で武蔵小杉駅に移動。JR南武線へ乗り換え、武蔵溝ノ口駅で下車した。  はしかは発熱などの症状が出る1日前から解熱後3日ぐらいまでの間、飛沫(ひまつ)や空気、接触で感染する> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事アルツハイマー患者、実は別の種類の認知症か=国際研究/BBC/2019.05.01 は、  <これまでにアルツハイマー型認知症と診断されていた人の中には、実は新たに発見された種類の認知症だった人が多く含まれていると、国際研究チームが発表した。  ある専門家は、近年で最も重要な認知症に絡む発見だと話している。研究は医学誌「ブレイン」に発表された。  LATELimbic-predominant age-related TDP-43 encephalopathy、大脳辺縁系優位型老年期TDP-43脳症)と呼ばれるこの症状は、アルツハイマー型認知症と似ているが、異なる病気だという。  新たな認知症が特定されたことで、これまで認知症の治療方法が確立してこなかった理由が明らかになるかもしれない> と報じている。

 <...... 認知症とは?   認知症は単一の病気ではなく、記憶や思考が損なわれるなどの症状をまとめた呼び方だ。  さまざまな種類の認知症があるが、中でもアルツハイマー型認知症が最も患者の数が多いとされ、広く研究されている。  しかし今回の研究では、アルツハイマー型と診断された患者の最大で3分の1が、実はLATEである可能性があるとしている。また、アルツハイマー型とLATEは併発することもあるという。  研究は、認知症患者の死後解剖の結果を基にしている。それによると、LATEは80歳以上が罹患するもので、この年齢グループでは5人に1人の割合で症状が確認された。  調査チームはこのことから、公衆衛生におけるLATEの影響は大きいと指摘した。  アルツハイマー型と違い、LATEはより緩やかに記憶が失われていくとみられている。   治療法は確立されるか   現在、認知症を特定する単一の診断方法は確立されていない。場合によっては、死後に発覚することもある。  LATETDP-43と呼ばれるたんぱく質に由来する。一方、アルツハイマー型アミロイドとタウというたんぱく質と関連がある。  科学者は認知症の治療法を確立しようとしているが、認知症にはさまざまな種類や原因があるため、実現は困難だ。  アルツハイマー型の原因とされるたんぱく質を脳内から減らす薬の実験は、失敗に終わった。  効果的な治療法が見つからない中、認知症治療薬の開発競争から降りる製薬会社も出ている。  こうした中で研究チームは、LATEをより深く研究することで、新たな治療法が見つかるかもしれないと話した。  研究論文では、LATEへの認知向上や、さらなる研究へのガイダンスが示された。  研究を主導した米ケンタッキー大学のピート・ネルソン博士は、「LATEはずっと存在していた。我々が初めて特定しただけだ」と話した。  「アルツハイマー型は誰もが知っている認知症だが、認知症にはさまざまな種類があり、LATEはその中でも最も症例が多い。これからLATEについての研究を初め、治療法を最適化・開発するのはとてもワクワクする」  一方で、「これからやるべきことは多い。今回の発見はゴールではなくスタートに過ぎない」と述べ、「これまでアルツハイマー型と言われていた人の多くが、実はそうではなかったと分かるだろう」と指摘した。   他の専門家の意見は?    ―― 以下略 ――> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事腸内細菌ががんや難病を治す 新薬開発や便移植にも期待/日刊ゲンダイ ヘルスケア/2019.05.02 は、  <近年、腸内細菌が人間の健康に大きく関わっていることが分かり、さらなる研究が進んでいる。 腸内細菌は大腸に100兆個以上生息し、バランスを取りながら、食物の消化、病原菌の排除、ビタミンBやKの合成、免疫力のアップなど、さまざまな役割を担っている。  短鎖脂肪酸などの代謝産物を作る働きもあり、これらは腸内の血管から血液に乗って全身を循環し、心血管疾患、糖尿病、がんといった病気の予防に有用な働きをしている> と報じている。

 <......最近は、肥満=メタボによる肝臓がんとの関係も明らかになった。日本消化器病学会専門医の江田証氏(江田クリニック院長)が言う。  「日本では、メタボの人脂肪肝を放置して、肝硬変から肝臓がんを発症するケースが増えています。偏った食生活などで大腸の中が富栄養化すると、腸内細菌のバランスが乱れます。それによって、クロストリジウム・アリアケ菌が増えると、発がん性のある2次胆汁酸が合成され、肝臓まで運ばれて肝臓がんの原因になるのです」  また、大腸がんの人の大腸内では、フソバクテリウム・ヌクレアタムという腸内細菌が特異的に増えていることが報告されている。  「いくつかのがんの発症に特定の腸内細菌が大きく関係しているということは、腸内細菌のバランスを整えれば、がん予防につながる可能性があるということです。もっと研究が進めば、腸内細菌のバランスをしっかりコントロールできる効果的な薬剤が開発されるかもしれません。また、フソバクテリウム・ヌクレアタムは人間の口腔内にすむ常在菌なので、がん予防には口腔内のケアが当たり前という時代が来てもおかしくありません」  腸内細菌は指定難病の潰瘍性大腸炎とも関係が深い潰瘍性大腸炎は免疫機能に異常を来し、無害なものまで攻撃して無用な炎症を起こさせる大腸の粘膜がただれて下痢、血便、腹痛、発熱といった症状が表れ、長期にわたって良くなったり悪くなったりを繰り返す。  「患者さんの腸内を調べてみると、腸内細菌の種類が少なく、分布のパターンに乱れ(ディスバイオーシス)があることが分かっています。食事や衛生といった環境の要因と遺伝子の要因が重なり合って腸内細菌のバランスが崩れ、結果的に免疫系が暴走し、発症に関わっていると考えられているのです」  現時点では、まだ根治治療はなく、免疫機能を調節する投薬治療が一般的だ。  「腸内細菌のバランスを整えれば改善することから、便移植の研究が進んでいます。100グラム中にさまざまな種類の100兆個の腸内細菌が含まれている健康な人の便を生理食塩水に溶かして撹拌し、フィルターで濾過してから大腸内視鏡を使って腸内に注入します。海外や日本では臨床試験が行われている段階で、日本人に効果が見られれば保険適用される日も来るかもしれません」  近い将来、さまざまな病気に対し、腸内細菌を活用した治療が一般的になるかもしれない> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事成田空港の従業員2人がはしか感染/毎日新聞/2019.04.30 - 16:07 は、  <千葉県は30日、同県成田市の成田空港で勤務する従業員2人がはしかに感染していたと発表した。県と成田国際空港会社は、空港の利用者や従業員に対し、発熱や発疹などの症状が出た場合、感染の恐れがあるとして、医療機関に連絡するよう呼び掛けている> と報じている。

 <......県疾病対策課によると、20代の男性従業員は4月23日に発熱があり、27日に発疹が出た。成田市内の医療機関で受診し、遺伝子検査の結果、はしかと診断された第2旅客ターミナルビルで勤務し、感染した状態で22、24、26日に利用者や従業員と接触する機会があった。個人情報に当たることから勤務先や勤務内容は明らかにできないとしている。職場の同僚から症状は出ていないという。  また、10代の女性従業員は20日に発症した後に出勤はしておらず、感染した状態で空港で勤務することはなかった。2人とも最近の渡航歴はなく、現在、快方に向かっている。  成田空港は1日平均11万8000人が利用し、4万3000人が勤務している。県は成田空港の従業員に対し、予防接種を受けるよう注意喚起している。  2016年には関西空港で集団感染が発生し、従業員33人の感染が確認された。 【中村宰和】> とある。

 "抗生物質" が効きにくい、効かない "薬剤耐性菌/多剤耐性菌" が、じわじわと高まっている脅威についてはかねてより、報じられてきた。

 ◆ 参照 当誌過去の "薬剤耐性菌" 関連記事

 (1) <"抗生物質" が効かない "多剤耐性菌" の感染拡大は、驚異的な勢いを示し、治療法の切り札とされる強力な抗生物質カルバペネムも効かない事態が表面化している。> ( 「悪夢の耐性菌」広がり、"ペニシリン以前の時代"に回帰か?! 初の全米調査で判明/当誌 2014.04.15
 (2) 家畜への日常的な抗生物質投与(成長促進や疾病予防のため)中止を農家に勧告!(WHO)/当誌 2017.11.11

 今回注目する下記引用サイト記事薬剤耐性菌の増加「危機的状況」 国連、将来年1千万人死亡と警告/KYODO/2019.04.29 - 20:15 は、  <【ニューヨーク共同】 国連は29日、抗生物質が効きにくい薬剤耐性菌が世界的に増加し危機的状況にあるとして、早急に業界横断的な対策を講じるよう各国に求める報告書を発表した。このままでは薬剤耐性菌による病気で2050年までに年1千万人が死亡する事態になり、世界経済は08~09年の金融危機に匹敵する破滅的ダメージを受ける恐れがあると警告した> と報じている。

 <......報告書は、人間や動物への抗生物質使用に慎重さを求める厳しい管理制度の導入薬剤耐性研究への資金投入などを勧告。モハメド副事務総長は「薬剤耐性は最大の脅威の一つだ。ぐずぐずしている時間はない」と強調した> とある。

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