ユースウェア: 2011年8月 アーカイブ

 この二、三日、スマホの "スマート" さにことさらこだわって書いてきた。
 と言うのも、この "スマート" さというコンセプトには、技術ジャンルに留まることなく、どうも現代という "時代の何か" を鋭く照らし出すものが潜んでいる予感がしてならなかったからかもしれない。
 そしてそんな "こだわりの文脈" の網に、タイムリーにも以下のような洞察力に富んだフレイズが絡まってきた。

<iPadは「キュレーティッド・コンピューティング」の時代の幕開けを告げるもの / 「キュレーティッド・コンピューティング」 / 「キュレーティッド・コンピューティング」とは、機能が絞られているが、使いやすい機器のことを指す。キュレーションとはもともと、博物館や美術館等で作品や資料を整理・管理・研究し、わかりやすい展示を行なう作業のこと / 機能をキュレートされたデバイス ―― 『Kindle』、携帯電話、デジタル音楽プレーヤー、GPSなど特定用途のデバイスは、機能をシンプルにキュレートすることで、汎用のデスクトップ・コンピューターを上回る体験を提供している。>「情報過多の時代」の鍵は「キュレーション」/WIRED ARCHIVES/




















 オールド世代にとっては、"貸し本" という言葉の響きにはちょっとした懐かしさが伴ったりするものだ。"水木しげる" の漫画などを、駄菓子屋と隣接した "貸し本" 屋で、一晩10円(?)也で借りたりした想い出などが......。
 "電子書籍" の時代となっても、日本では、コミック本を中心とした "電子貸本" 業者があったりもするようではある。
 もっとも、"電子書籍" は購入価格自体が安いこともあり、"貸し本"(レンタル)という方式が今ひとつピンとこないところもあるようだ。

 いや、下記の記事に目を留めたのは、実を言えば "貸し本"/"電子書籍レンタル" というサービス形態の視点と言うよりも、そうした方式が普及しつつあるほどに、米国では "電子書籍" への関心が高い! と覗える点なのである。
 <動きが鈍い日本国内とは対照的に、米国ではフルスピードで電子書籍の普及が進んでいる。>と述べられた部分なのだ。
 "紙の書籍" の価格事情の違いもある(c.f. 大原ケイ『ルポ 電子書籍大国アメリカ』アスキー新書/2010.09.10)のだろうが、もともと米国人たちは "本" を「読む」素材だと見切って、保存・保管する「モノ」とは考えないようだと言われている。読み終わると捨てることも珍しくはないとか。
 この辺に、"電子書籍" という "非・モノ" への受け容れ素地があったのかもしれないし、さらに "レンタル" というスタイルに抵抗感がないのかもしれない。

 いよいよ "3G回線が数年内にもパンクする恐れ" が出て来たという。パンクには至らずとも、不安定な通信状況に見舞われる恐れがあろう。
 つい一昨日も、ドコモの sp モードで障害があり長時間に渡りつながりにくい状況が生じた。原因は通信設備のハードウエア故障だということだが......。
 "ヘビーユーザー" に自粛を呼びかけることほど無意味な策はなかろう。少なくとも、一昨日書いた "KDDI" の "警告" 的対策なり、その強化策なりを実施して一般ユーザーの利用に支障が及ばないセッティングをするのがキャリアとしての責務であろう。
 米国では、"定額制" を廃止し、"従量課金制" に切り替えたキャリアもあるとかで、日本の場合もグズグズしている暇はないのではなかろうか......。

◆参照 <スマホ対象、大量通信に速度制限 KDDIが......>はリーズナブルな対応だ!( 当誌 2011.08.17 )

 スマートフォンの利用者が飛躍的に増加する状況で、通信状況が悪化する事態が嘆かれてきた。
 利用者の増大で、通信量の総量が増えるのは当然だから、通信設備の増強が望まれるところであろうが、今一つ、キャリア側での "運用上の改善策" があっても良かろうと思ってきた。
 例えば、パケット通信料金での "定額制" というのは、"通信料上限額" が定まっていて安心して使うことができる。どうして "こんな契約制度" が成り立つのかは簡単な道理であり、量的に多く使う利用者がいる一方で、ほとんど使わない利用者もいて平均すればキャリア側が損をすることにはならないかららしい。
 これはこれで "合理的" な仕組みだと思われる。が、"定額制" 契約利用者の中には、それをいいことにして "破格" の量と頻度で(業務使用的に)利用する者もいるようである。そして、こうした利用者によって通信状況がパンクに近い状態になることも大いに懸念されるわけだ。
 そうなると、"定額制" 料金が高いと思いつつも念のためと考えて契約している一般利用者が "わずかな量" を利用する際にも、通信状態の悪化のために満足に使えない場合さえ生じることになる......。

 スマートフォン/タブレット端末の普及に伴い、よりコンパクトな "Bluetooth キーボード" への関心が高まり、また関連新製品のリリースも矢継ぎ早のようだ。
 そんな中で、"レーザー投影式キーボード" というルーキーが登場した。
 "レーザー" と言えば "ポインター" を思い浮かべる程度の自分などは、この "バーチャル・キーボード" がどういう仕組みでキー入力を果たすのか見当が付きかねている。
 しかし、こういうアィディアを絞り出す人もいるのだと感心させられた......。

―――― レーザー投影式のキーボード「Magic Cube」が日本初上陸! 8/10から予約受け付け開始

 Bluetoothを搭載したレーザー投影式キーボード「Magic Cube(マジックキューブ)」が、日本に初上陸しました。セレクトショップ「RESTIR.COM」の通販サイトでは、8月10日(水)から先行予約受け付けを開始しています。価格は19,950円(税込)です。  マジックキューブは、スマートフォンやタブレット端末で使用できる、セルオン社製のレーザー投影式キーボードです。机などの平らな場所にマジックキューブを置き、レーザーでキーボード画像を投影するだけでタイピングができます。Bluetoothに対応しており、アプリのダウンロードは必要ありません。キーボードの文字配列は海外仕様ですが、日本語入力も問題ないとのこと。1分間に約350文字を認識でき、タイピングの際はリアルなタイピング音が出るそうです。また、キーボードからマウスモードに切り替えると、マウスのような操作ができます。

Celluon Magic Cube - World's only virtual laser projection keyboard - YouTube

 マジックキューブは充電式で、重さは78g。キーボードの投影サイズは240mm×100mmです。本体カラーは、シルバー、レッド、ホワイトの3色が用意されています。対応OSは、iOS 4.0以降を搭載したiPhoneとiPad、Android 2.0以降を搭載したAndroid端末、Bluetooth HIDに対応した製品です。RESTIR.COMでは、8月下旬に入荷を予定しています。>
レーザー投影式のキーボード「Magic Cube」が日本初上陸! 8/10から予約受け付け開始/はてなブックマークニュース/2011.08.11

 米アップルの "App Store のポリシー変更"! (参照 <iPhone/iPadアプリの提供各社、App Storeのポリシー変更に対応 [ITPro/2011/07/26])では、アプリ出品者がいろいろと右往左往されられたらしい。出品者側サイトへのリンクを張ってはいけない、という "お達し" だったからだ。
 昨日書いた "Amazon 電子書籍リーダー"Webアプリ版"「Kindle Cloud Reader」" の公開にしても、その煽りを受けた対応だったとされている。

 ところが、その出来事の前にも、アプリ出品者には小さくない揺さぶりが掛かっていたわけだ。米ドルを巡る "為替変動" に端を発したかたちで、アップストアへの出品アプリの販売価格が、大きく "値下げ" されたのだった。
 自分は、専ら "無料アプリ" に目を向けていたので、不注意にも見逃していたのだが、アプリ出品者のことを考えると沸々と疑問符が湧いてきたものだ。ただでさえ、その "低価格" には違和感さえ感じていたが、それに加えての今回の "値下げ" となると、アプリ制作者の制作意欲が損なわれはしないかとの懸念を感じたのである。
 ユーザーの立場では、アプリの低価格化は喜ばしいのかもしれないが、この価格水準ではアプリ制作者側の帳尻が合うのかどうかが心配となる。「安かろう悪かろう」という傾向に滑り込むことが気になる......。
 しかも、この米アップルのビジネス判断もまたアプリ出品者にとっては「寝耳に水」で展開されたと聞くに及ぶと、違和感の増幅は禁じえなかった......。


 もう一カ月も経過している報道記事ではあるが下記に抜粋引用をしておきたい。

 Amazonには、既に、AppleのモバイルOS「iOS」搭載端末向け電子書籍リーダーアプリケーションがある。ところが、このアプリは、つい先ごろ実施された "Apple の App Storeポリシー変更" によって "不利な立場(?)" に立たされることとなった。その事情は、以下の記事でも説明されているので省略する。
 そこで、挽回策として打ち出されたのが この "Webアプリ版" 電子書籍リーダー「Kindle Cloud Reader」ということになりそうだ。
 "iPad" で実際に使ってみた(下記の Screen-Shot を参照!)ところ、"iPad" のブラウザ "Safari" を使った "Webアプリ版" でありながら、App アプリと見間違うほどの出来栄えとなっている。
 この "Webアプリ版" からならば、"Kindle Store" にリンクさせようがどうしようが、Apple が口を差し挟むことはできない。ユーザーにとっての利便性も向上したことになろう。

 もうすっかり "Linux" の基礎知識まで "すっ飛んでいる" のには驚いた。と言っても、元々が大したものではなかったからなのだろう、"Ubuntu 11.04" の斬新なデスクトップ環境("Unity")を前にして、オロオロしている始末である。
 しかも、まだリリースされて間もないこともあってか、詳細な解説情報が見当たらないと来ている。ネットのサイト情報も、旧バージョンの情報は多々あるようだが、新バージョン "11.04" に関するものはまだ少ない。
 一応、"Ubuntu 11.04" に関する雑誌を入手はしてみたものの、余り参考にはならないのでガッカリした。大体、こうした技術誌ともアミューズメント誌ともつかない昨今流行りの雑誌類に期待をする方が間違っていた! のだろうが、それにしても、"巧遅拙速" で仕立て上げたという雰囲気が見え見えの内容で恐れ入った。
 スポーツ新聞ではないが、やたらにタイトル文字ばかりが大きくてデザイン用フォントで強調されている。そんなことよりも、作業手順の解説の方だと読み進めて行くと、これがやたらに "極小の活字" となっていて、しかも参照するディスプレイの画面写真ときたら、拡大鏡でない限り判読できない......。
 また、解説内容にしても、"落ち着いた親切さ" というものがなく、読者を立ち往生させることを何ともも思っていないかのような書き振りなのである。
 そんなことで、短気な自分なぞは、二、三回その雑誌を床に叩き付けたくらいである......。
 まあ、技術関連の解説本というものは、相手の知識水準がバラバラであろうからかなり難しいに違いない、と再認識させられた。

 HDD は認識されている(HDDクラッシュではない)が、どうしても Windows などの OS が立ち上がらないというケースもなくはない。
 じっくりと構えれば復旧することもあろうが、とにかく "時間がない"! せっかく丹精込めて作成してきた "データ" なので、せめてその "データ" だけでも取り出して、予備のPCで作業を継続したい......。こんなケースもままあるはずだ。
 こんな場合、方法は二、三あるものの、急場を凌げる最も簡単な方法は、"とある一枚のCD""救急援助" を任せるという方法がある。
 "このCD" をCDドライブに挿入し、PCの起動設定( F2 や F12 キーなどを起動時に押して起動ドライブを指定する)をCDドライブにすると、"このCD" に収められた "とあるOS" が "暫定的" に立ち上がる。
 そして、この "とあるOS" から、PCに内蔵された、"立ち上がれないHDD" の内部が覗けるばかりか、 "フルアクセス" が可能となる。
 また、当該のPCに、USB デバイス(メモリ、外付けHDDなど)を接続するならば、それに目当ての "データ" をコピーして避難させることができるというわけだ。

 今、"Android端末を狙ったウイルス" が頻出しているとのことだ。もはや高を括ってはいられない。
 利便性やうかつな好奇心と、貴重かつ希少な生活資金とを引き換えにするのは、まったく シャレにならない。
 "敵" は "遊びではなく仕事" でやっているはずだから、半端な防御姿勢では防げないと認識すべきなのであろう。

―――― <スマートフォンがウイルスに感染してしまった場合に想定される被害例として、以下が考えられます。
スマートフォン内データ、GPSによる位置情報等、個人情報を含む重要な情報が悪意ある第三者に送られてしまう。
★ 悪意ある第三者にスマートフォンを乗っ取られて、自由自在に操られてしまう。
★ スマートフォンがボットネット ※5 の1つとして組み込まれ、知らぬ間に特定の組織にサイバー攻撃を行うなどの犯罪の道具として使われてしまう。

 ※5 ボットネット:攻撃者が、ボットと呼ばれるウイルスに感染させた多くのコンピュータを使って、ターゲットに対し遠隔で攻撃を行うために構築されたネットワークのこと。>
IPA (独立行政法人情報処理推進機構)コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況[7月分]について「 スマートフォンを安全に使おう! 」

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