Web: 2012年5月 アーカイブ

 あらゆる状況が "劇的変化" を遂げている。
 その変化の中心はコンピュータ周辺領域であろう。そしてその反映と浸透とを直接的に被っている "日常生活の場" の変化には目を見張るものがある。広い意味での "エンドユーザー・コンピューティング" 花盛りと言える。
 今、"日常生活の場" の個人ユーザーのもとには、複数の新型PC、ノートPC、タブレット、スマートフォン、などが普及し、クラウドサービスなどによって "シームレス" で快適なコンピュータ環境が展開されている。

 かつて "コンピューティング" と言えば、その中心的役割を誇示していたのは、企業などにおける "IT部門" でありその現場であったはずだ。
 それゆえに、"IT部門" には "ギーク"( 卓越した知識がある者たち )たちが結集し、彼らは、社会的な "コンピューティング" に託された使命と期待とに向けて自負心を持って対処していた。

 ところが、今、社会の "コンピューティング" を巡る "主導権" は、あたかも "ギーク" 集団の "IT部門" などから、"日常生活の場" のユーザー個々人に移行したかの観が生まれている、という。
 下記引用サイト記事:クラウドと「iPad」の繁栄 ―― そしてギーク時代の終焉/CNET Japan/1012.05.29 では、その "逆転劇(?)" の現状が解説されている。
 "日常生活の場" のユーザーでもある "従業員たち" が、"IT部門" の実態に対して "違和感" を訴えはじめているというわけなのだ。どこにでもありそうな構図だ。

IT部門が時代遅れのコンピュータを配備しようとしたり、電子メールの添付ファイルサイズに上限を設けようとしたり、使いものにならないウェブアプリケーションを開発したり、個人のスマートフォンから企業カレンダーにアクセスできないようにした場合、こういった従業員たちはIT部門のことを頼れる存在ではなく、業務の進捗を阻む存在と見なすようになるのである。

 そして、以下のような指摘がなされる。

ギークが腕を振るって新たなソリューションを紡ぎ出す(それが企業PC向けの標準的なソフトウェアであろうと、内製のアプリケーションであろうと、自社でのメールサーバの稼働であろうと)という時代は急速に終焉へと向かっている

 ただし、完全な "終焉" というのではない。"新たな役割" とでも言うべき "より包括的な仕事" が残される、と言い添えられている。
 これらは、"IT部門" の今後についての話なのであるが、"IT技術者個人" の行方についても同じことが言えそうな気がする。
 "つぶしがきく" という言葉があるが、こんな時代では "IT技術者個人" もそうした観点を十分に意識せざるを得ないはずだ......。




















 "iPad(iPhone)" 向け "電子書籍" の "ダウンロード" は、有料・無料にかかわらず、一般的にはPCの "iTunes" や "本体デバイス" の "AppStore" を通し、"サインイン" を済ませてダウンロードすることになる。
 ダウンロードされると "iTunes" の "ファイル・ライブラリ" に "登録" され、そこから接続されたデバイス/"iPad(iPhone)" などに "同期" を行ってデバイスの "本棚" に収める、というのが通常方法であろう。

 では、"AppStore" 以外のサイトで配布される "電子書籍"( ePub,PDF )に対しては、どう対処すれば良いのか? ダウンロードと閲覧までの手順は......
 あるいは、自分のPCで作成した "電子書籍"( ePub,PDF )ファイルを "iPad(iPhone)" にどう収めるのか? 

 今後は、むしろこうした "ローカル" なケースの方が増加するのではないかと思われる。いや、"電子書籍" は "Do It Yourself(ドゥイットユアセルフ)" や "セルフパブリッシング" を特徴とするメディアなので、"ローカル" な配布スタイルこそが広がって良いはずだと考えている
 ところが、"お仕着せ(?)" の "AppStore" 経由以外の手順が意外とおざなりにされているかの印象がある。
 そこで、"おさらい(?)" の意味を込めて以下、その "手順" を画像を付けて解説しておくことにした。

 想定したケースは、"ローカル" な個人サイトが、"電子書籍" である "ePub,PDF" ファイルの "ダウンロード" を設定していた場合への対処手順である。
 また、「ReadMe.txt」を添えることもありそうなので、"ePub,PDF" ファイルとそのテキストファイルとを収めた "フォルダ" ごとの "zip ファイル" がダウンロードできるケースを想定してみた。
 なお、これらとは反対の立場の、ダウンロード・サイト側における設定上の注意事項については下記エントリーを参照。

◆参照 問題は、自分のWebサイトから"ePub電子書籍の配布"を可能とする"サーバ設定"か!( 当誌 2011.04.09 )
◆参照 Android SDK エミュレータで"自作ePub電子書籍"をダウンロード配布する試み成功( 当誌 2011.04.10 )

 スマホなどを、まるでTVのリモコン装置のように扱って、家電製品などを自在に操りたいという夢は絶えないようだ。いずれそうなるのであろうけれど、しかし現状の "ホームオートメーションシステム" は価格面からすれば到底受け入れ難い......。
 このボトルネックを解消しようとしているのが、下記引用サイト記事:このちっちゃなカードであらゆる「物」を簡単にインターネットに接続できるElectric Imp(電気の小鬼)/TechCrunch/2012.05.17 が紹介している<Electric Imp(電気の小鬼)>という "SDカード" のような<インターネットデバイス>だ。

 これまでの通信コントローラブルな家電製品は、家電製品メーカーが "独自の設計" でかつ "組み込み一体型" として製品に埋め込んでいたかと思われる。
 それに対して、この<Electric Imp>は、通信コントロール部をインターネット通信(WiFi機能)を活用しつつ、その通信部分のみを "汎用的" な部分的コンポーネント(?)デバイスとして置き換えようとしているようである。
もちろん、家電製品側にこれと接合される "インターフェイス" が必要となるわけだが、こうした方式での家電製品が広がって行くならば、"ホームオートメーションシステム" などもグンと安上がりとなって行くに違いない......。
 ただ、課題は、無数の家電製品メーカーが首を縦に振るかどうかなのであろう......。

 分かっているはずにもかかわらず、対応が立ち遅れることというのは往々にしてありがちだ。そのひとつに、"従来型PC向けウェブサイト" に加えて、"モバイル向けのウェブサイト" を構築し、その "エクスペリエンス(体験)最適化" を図ること。
 "モバイル向け" と言えば、"SNS" 対応の環境づくりにばかり目が向くというのが実情かと思われるが、"ブログ" などのウェブサイトのページに対する関心は相変わらず根強いものがあると聞く。
 にもかかわらず、スマホなどでアクセスしてみると、旧態依然とした "佇まい" であり、めっぽう "エクスペリエンス" が悪いという、そんな経験は少なくない。

 下記引用サイト記事:「今、企業として--モバイル向けサイトを考え直すべき時、来る」/CNET Japan/2012.05.01 は、特に斬新な切り口による記事ではないかもしれないが、"分かっているはず" にもかかわらず、なおざりにされていると思しき課題を的確に衝いていると思われた。
 対応の立ち遅れには、それぞれ事情があるに違いなかろうが、<モバイル端末向けのウェブ自体が、いわゆるウェブとなる。>時代がもう間近に迫っている推移を考慮するならば、"モバイル向けウェブサイト" の整備は、まさに "緊急課題" のはずである......。

2020年11月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          














関連サイトへのリンク


  • 電子書籍(eBooks)制作にフォーカスしたサイト
  • 明けない夜はないことを確信するサイト
  • Green(地球環境改善)にフォーカスしたサイト
  • ソフトウェア技術者やSEのための評価と育成、人事考課制度を考えるサイト
  • さまざまな業種・業態でご利用可能なモバイル活用の予約システム!
  • 創作小説『海念と保兵衛』のサイト
  • 創作小説『かもめたちの行方』のサイト
  • 当ブログ推奨の商品を展示したAmazon ストアー!
  • 当AdhocBlogブログの過去のエントリー
  • 株式会社アドホクラット当時のサイト

★売れ筋! No.1!
家庭用"放射線測定器"

日本通信 bモバイルWiFi ルータ+1 ヶ月定額SIM BM-U300W-1M
価格:¥ 20,208
国内配送料無料 Amazon





このアーカイブについて

このページには、2012年5月以降に書かれたブログ記事のうちWebカテゴリに属しているものが含まれています。

前のアーカイブは、
 Web: 2012年4月
です。

次のアーカイブは、
 Web: 2012年6月
です。

最近のコンテンツは、
 インデックスページ
で見られます。

過去に書かれたものは、
 アーカイブのページ
で見られます。

年月別アーカイブ

最近のトラックバック