iPod/iPhone/iPad: 2012年5月 アーカイブ

 "電子書籍" の収納を、既に何らかの "クラウドサービス" のストレージ活用でまかなっている人も多いかと思われる。アップルの "iCloud" などがその例となるし、今日の話題でもある "Dropbox" を活用しているユーザーも少なくなさそうだ。
 "マルチ・デバイス" 環境での "読書" においては、iPad、iPhone、PC とたとえデバイスを替えても目当ての"電子書籍" コンテンツに即座にアクセスできるようであって欲しい。そんなところから、"クラウド" のストレージに目が向くわけだ。
 とりわけ、まるでローカルPC 上のフォルダーのように手軽に扱える "Dropbox" は、別に "電子書籍" の収納に限らないが非常に便利だ。

 下記引用サイト記事:電子書籍の新しい流通インフラに成長しつつある「Dropbox」、購入作品群を直接落としてくれる販売サイトも/hon.jp DayWatch/2012.05.29 によると、最近では、"電子書籍" 出版・販売サイトが、この "Dropbox" を "流通インフラ" として活用し始めているという。
 その例が<プログラマー向け書籍の専門出版社「Pragmatic Bookshelf>だ。



 "Dropbox" には、設定次第で当人以外からのファイル送信が可能である点を活用し、出版社サイトの登録設定がなされれば、注文された "電子書籍" を注文者の "Dropbox" アカウント向けに送信するのだそうだ。
 これによって、iPhone、iPad、Kindle、Androidなどで読書が可能となる上に、"電子書籍" が更新された際には、自動的に配信されてアップデイトされるのだという。

 確かに、"電子書籍の新しい流通インフラ" へと成長する可能性を持った興味深いアプローチだと思われる。
 "Dropbox" の人気の高まりからすれば注目度は次第に高まって行きそうだ......。




















 期待とは裏腹に、デジタル出版 "アプリ"(デジタル報道出版)での "収益性" が実に芳しくない、いや "幻滅" にさえ値するという辛い嘆きの声が伝えられている......。
 下記引用サイト記事:出版社がアプリを捨てる日/WIRED JAPANESE EDITON - CULTURE/2012.05.28 によれば、そうした "アプリ" の編集側(編集長)の語り口はというと、

何が悪かったのだろうか?
すべてだ。

それでアプリは?
「抹殺する」

と、何とも「身もふたもない」捨てゼリフ(?)......。

 "バラ色の期待"(<OSごとのネイティヴソリューション、それに伴うあらゆる可能性、潜在的な読者に対するアピール。そして、広告出資者との関係の再活性化への期待......。ポータルサイトに適用されるインプレッション広告の軛から解放されて、アプリでは、印刷媒体と同じ方式で広告スペースを売ることができるだろう>)に反して、不幸にも次々と立ちはだかった厳しい現実!

 "販売方法" と "技術面"、そして "読者の反応" の "三層" に渡ってそれぞれ伏兵が潜んでいた。
 中でも、"販売方法" にまつわる "重税(?)" 、即ち<iTunes Storeでの1部ごとの販売で得られた収入の30%>という<iTunes Storeの手数料>の "鎖" は重かったようである。

 しかも、iTunes Storeのプラットフォームのこれ以上ない使いやすさという点が備わっているだけに、"デジタル・コンテンツ" 提供側にとっては他の"販売方法" を見つけにくいという "悩ましい問題" を抱え込むことにもつながるわけだ。
 図らずも "昨日のエントリー"( "AppStore"以外の"ローカル"Webサイトから"電子書籍"をダウンロードする手順の実際!( 当誌 2012.05.28 ) )では、こうした "悩ましい問題" に向けた "ごまめの歯ぎしり(?)" を書いたばかりであった......。

 "iPad(iPhone)" 向け "電子書籍" の "ダウンロード" は、有料・無料にかかわらず、一般的にはPCの "iTunes" や "本体デバイス" の "AppStore" を通し、"サインイン" を済ませてダウンロードすることになる。
 ダウンロードされると "iTunes" の "ファイル・ライブラリ" に "登録" され、そこから接続されたデバイス/"iPad(iPhone)" などに "同期" を行ってデバイスの "本棚" に収める、というのが通常方法であろう。

 では、"AppStore" 以外のサイトで配布される "電子書籍"( ePub,PDF )に対しては、どう対処すれば良いのか? ダウンロードと閲覧までの手順は......
 あるいは、自分のPCで作成した "電子書籍"( ePub,PDF )ファイルを "iPad(iPhone)" にどう収めるのか? 

 今後は、むしろこうした "ローカル" なケースの方が増加するのではないかと思われる。いや、"電子書籍" は "Do It Yourself(ドゥイットユアセルフ)" や "セルフパブリッシング" を特徴とするメディアなので、"ローカル" な配布スタイルこそが広がって良いはずだと考えている
 ところが、"お仕着せ(?)" の "AppStore" 経由以外の手順が意外とおざなりにされているかの印象がある。
 そこで、"おさらい(?)" の意味を込めて以下、その "手順" を画像を付けて解説しておくことにした。

 想定したケースは、"ローカル" な個人サイトが、"電子書籍" である "ePub,PDF" ファイルの "ダウンロード" を設定していた場合への対処手順である。
 また、「ReadMe.txt」を添えることもありそうなので、"ePub,PDF" ファイルとそのテキストファイルとを収めた "フォルダ" ごとの "zip ファイル" がダウンロードできるケースを想定してみた。
 なお、これらとは反対の立場の、ダウンロード・サイト側における設定上の注意事項については下記エントリーを参照。

◆参照 問題は、自分のWebサイトから"ePub電子書籍の配布"を可能とする"サーバ設定"か!( 当誌 2011.04.09 )
◆参照 Android SDK エミュレータで"自作ePub電子書籍"をダウンロード配布する試み成功( 当誌 2011.04.10 )

 とかく、このご時世にて "稼ぐこと" は至難の技となりつつある。まあ、そんな実感を深めたからといってどうなるものでもないが......。
 そんな中で、目を向けたくなるのが "日当たりが良い" と見える "スマホ・アプリ" なのかもしれない。
 しかし、このジャンルとてかなりシビァであることは、以前にも書いた。

<問題なのは "マネタイズ(収益化)" が可能なのか? 以外ではないようである。特に、"モバイル向け" の "アプリ" 開発では、その "有償価格帯" の低水準を見るならば、一般ユーザーからでさえ「そんなことでペイするの?」という老婆心が働く。  まさに、"薄利多売" の世界であり、"手数料" で潤う "プラットフォーマー"(土俵設置者!) は十分に "マネタイズ" できていたとしても、"アプリ" 開発側の首尾はどうなのか? という懸念が打ち消し難い。恐らく、この点については、"電子書籍(e Books)" についても同じ事情のはずであろう。>注目度は高いが"なかなか儲からない"スマホアプリ!"アリバイ"にしていないか?( 当誌 2012.03.17 )

 今回着目してみた下記引用サイト:iOS アプリ開発者の59%は赤字/japan.internet.com/2012.05.07 が伝えるところでは、<個人の iOS アプリ開発者がアプリ販売で利益を出すのは困難になりつつある>ということだそうだ。

 <モバイル開発者のうち59%はアプリ販売は赤字であると回答>したという。

 また、100人以上の調査対象のうちで<80人は、アプリ販売による収益は、それ単独でビジネスを運営するのには不十分なものであると回答>したと伝えている。

 たとえ "Apple のプラットフォーム" であろうとも、<アプリのマーケティングとプロモーション活動>に費用をかける必要性が生まれるようであり、その額は<平均すると3万ドル>に及ぶそうであり、その点でも<個人の開発者が Apple のプラットフォームで利益を出すことは、徐々に難しくなっている>というわけなのである。

 ということは、<マーケティングとプロモーション活動>の方が "日当たりが良い" ジャンル(?)ということになるのだろうか......。

 "スローモーション・ビデオ" は、大相撲や野球での微妙な場面の判定のほか、"ゴルフスイング" などをはじめとして、いろいろなスポーツでの "フォーム" チェックの際にも大きな威力を発揮しているものと思われる。
 そればかりか、素早い動作をする動物たちの動きをスローで確認してみるのも結構楽しい。
 ただ、"スローモーション撮影" を可能とするビデオカメラを、たとえポータブルとなったとは言え、アウトドアの場へ持ち出すのは億劫だったりする。スマホで可能ならばそれに越したことはない、と......。

 そんな思いを叶えてくれるのが、下記引用サイト記事:iPhone でなめらかなスローモーション動画を撮影可能に―iPhone 4S アプリ「SloPro」/japan.internet.com/2012.05.02 の "iPhone 4S アプリ「SloPro」" だ。
 考えてみれば、"スローモーション動画" の原理は実に簡単なものであり、高速で撮ったコマ数( フレームレート )の多いコンテンツを、通常速度のコマ数で再生するだけのことだ。しかも、スマホには動画撮影機能が元々備わっている。
 だが、いざ、こうしてスマホ( iPhone 4S )用のアプリとして提供されてみると、思いのほかありがたみが増したりするものだ。

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