yasuo hirose: 2019年3月 アーカイブ

 今回注目する下記引用サイト記事がん発症や進行でタンパク質濃度変化 信大教授ら確認/信毎web/2019.03.30 は、  <信州大繊維学部の山口昌樹教授(56)=生体工学=と信大病院信州がんセンター長の小泉知展教授(61)らの研究グループが、大腸がんの発症や進行に応じて体内のタンパク質の一種「サイトカイン」の濃度が変化することを確認した。血液や唾液に含まれるサイトカインを調べることで、特定部位のがんの早期発見や治療の効き目を確認できる可能性があるという> と報じている。

 <......研究グループは、ステージ(進行度)の異なる大腸がん患者と健常者各80人を対象に血液中のサイトカイン濃度を調べた。300種以上あるサイトカインの中から先行研究に基づいて約30種を絞り込み、濃度の差を比較。その結果、健常者よりもがん患者の方が「IL―9」「Eotaxin(エオタキシン)」など複数種で濃度が濃く出た。  山口教授は昨年、肺がん患者を対象に唾液で行った研究でも、今回とは異なる複数種のサイトカインで同様の反応があることを確認現在、がん診断の指標として多く用いられる腫瘍マーカー検査では難しい、がんの部位の特定で力を発揮しそうだという。  今回の研究では、ステージが進んだ患者ほどサイトカインの濃度も高く出た。がんの発症段階から濃度変化が表れるためがんの早期発見や進行具合の判断にも使える可能性があるという。治療の効果を確認することもできそうで、「従来のがん検診の補完的な役割を担えるのではないか」と山口教授。今後、製薬会社などと協力しながら実用化を目指すとしている> とある。




















 今回注目する下記引用サイト記事はしか"輸入"の可能性、大阪 100人超え、GW危機感/KYODO/2019.03.28 - 17:06 は、  <大阪府ではしかの感染報告が今年に入って100人を超えた。病院や百貨店で集中的に発生し、28日の公表データ(17日時点の速報値)で109人に。全国での報告数の約3分の1を占め、2017年(10人)、18年(15人)を大幅に上回った。専門家は、ワクチン未接種などで抗体を十分持たない人がいるのに加え、日本人旅行客やインバウンド(訪日外国人客)により海外から持ち込まれるケースもあるとみて、人の移動が活発化するゴールデンウイーク(GW)を控え危機感を募らせる> と報じている。

 <......日本人観光客がウイルスを輸入している可能性がある」。大阪健康安全基盤研究所の担当者は慎重に話す> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事インフル新薬ゾフルーザ、未使用者にも耐性ウイルス/日本経済新聞/2019.03.27 - 21:35 は、  <1回の服用で治療できるため人気を集めているインフルエンザ新薬「ゾフルーザ」に耐性を持つウイルスが、薬を服用していない子供3人から検出されたことが27日、国立感染症研究所の調査で分かった。ゾフルーザを使うと、体内に薬の効きにくい耐性ウイルスができやすいことが知られているが、服用していない人から見つかったのは初めて。服用した人からの感染が疑われる> と報じている。

 <......耐性ウイルスが人から人にうつって広がっていることを示しており、専門家は「新型インフルエンザの流行時など、いざという時に薬が使えないという状況にならないよう、慎重に使ってほしい」と呼び掛けている。  同研究所によると2018年11月、三重県で12歳児から耐性ウイルスを検出。さらに今年1月、横浜市で5歳児からも見つかった。いずれもゾフルーザは服用していなかった。2月には、薬を投与されていない生後8カ月の乳児からも検出された。  3例ともにゾフルーザを服用した患者から感染した可能性がある耐性ウイルスに感染すると症状が長引くことが報告されている。  ゾフルーザは子供が服用すると耐性ウイルスができやすいことが分かっており、臨床試験では成人の耐性ウイルス出現率が9.7%だったのに対し、12歳未満では23.4%と高かった販売開始後に耐性ウイルスが見つかった例もほとんどが12歳未満という。 〔共同〕> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事白血病薬でALS治験開始、京大 iPS細胞を利用/KYODO/2019.03.26 - 21:56 は、  <神経が弱り、体の筋肉が動かせなくなる難病筋萎縮性側索硬化症(ALS)の進行を抑える働きが白血病の治療薬にあることを人工多能性幹細胞(iPS細胞)を利用した実験で明らかにした京都大の井上治久教授(神経内科学)らのチームは26日、治験を始めたと明らかにした> と報じている。

 <......現場の医師が主体となる医師主導治験として進め、実際に患者に投与して安全性や副作用を確認する。  ALS筋肉を動かす神経が徐々に侵されて歩行や呼吸、食事が困難になる。発病のメカニズムの詳細は不明で、根本的な治療法は確立されていない。多くの患者で、人工呼吸器による生命の維持が必要になる> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事iPSで網膜治療、理研チームが申請へ...サルで成果、臨床目指す/yomiDr.ヨミドクター/2019.03.25 は、  <iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使い、目の難病網膜色素変性症」の患者を治療する臨床研究について、理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーは23日、今夏までに、大阪大の有識者委員会に審査を申請する方針を明らかにした> と報じている。

 <......高橋さんらは、別の目の難病加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい) 」の患者にも同様の治療を施しており、チームとして、iPS細胞を用いた2例目の臨床研究となる。  計画では、光に反応して神経に情報を伝える「視細胞」のもとになる細胞を人のiPS細胞から作製。視細胞が減った網膜色素変性症患者数人に移植を行う。  高橋さんはこの日、神戸市内で行った講演で、人のiPS細胞から作った細胞が、サルの目の中で成熟して視細胞になり、視野の一部が回復したとの実験結果を報告。2年たっても視細胞が残っていたという> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事18年の医療死亡事故377件 手術が最多、周知課題/KYODO/2019.03.25 - 09:04 は、  <患者の予期せぬ死亡を扱う医療事故調査制度で、日本医療安全調査機構は25日までに、2018年に「死亡事故が発生し、院内調査が必要」として届け出があったのは377件(前年比7件増)だったと発表した。このうち163件が「分娩を含む手術」によるもので、最多。15年10月に制度が始まる前は年間千~2千件の届け出を見込んでいたが、大きく下回っており、機構は「医療機関への研修などで制度を周知したい」としている> と報じている。

 <......患者死亡から届け出まで1カ月以上かかっているケースが多く、医療機関側が「予期せぬ死亡」に該当するかどうかの判断に苦慮している状況もうかがえる> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事がん免疫治療の効果予測へ、阪大 相次いで研究成果を発表/KYODO/2019.03.23 - 19:31 は、  <免疫機能のブレーキ役となるPD1というタンパク質の働きに着目して開発されたニボルマブ(商品名オプジーボ)などがん治療薬の効果を患者ごとに予測し、投与するかどうかの選択につなげる―。大阪大のチームが相次いで英科学誌電子版に成果を発表した。高い精度で予測できれば効果向上や患者の負担軽減が見込めるという> と報じている。

 <......大阪大の白山敬之特任助教(呼吸器免疫内科学)らは腹部の筋肉量が多ければ効果向上につながる可能性があるとした。  岩堀幸太特任講師(呼吸器内科学)らは、血中のTリンパ球にどれぐらいがん細胞を攻撃する力があるかを測定すれば、効果を予測できる可能性があるとした> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事脊髄損傷、薬で改善...慶大チーム 急性期重症者の半数/yomiDr.ヨミドクター/2019.03.22 は、  <慶応大学などのチームは、脊髄を損傷して間もない患者に、神経の再生を促す薬を投与して運動機能を改善させたとする研究結果をまとめ、21日に神戸市で開かれた日本再生医療学会で報告した。iPS細胞(人工多能性幹細胞)と組み合わせ、脊髄損傷の治療法を確立させたい考えだ> と報じている。

 <......この薬は、「HGF」(肝細胞増殖因子)というたんぱく質の製剤HGFは炎症を抑え、神経細胞を保護、再生する働きがある。  慶大の中村雅也教授(整形外科)らは2014~18年、国内企業などと共同で、首の脊髄を損傷して72時間以内の急性期の重症患者26人に、製剤を投与する臨床試験(治験)を実施した。  その結果、約半数の運動機能が改善した。運動機能が完全にまひした患者の筋力が一部回復した例もあったただ、改善したのは下半身のみだった。チームは治験の結果を踏まえ、早期の実用化を目指している。  今回は急性期が対象だが中村教授らは亜急性期(損傷後2~4週間)の患者を対象に、iPS細胞から作った神経の元となる細胞を移植して治療する臨床研究も始めている。中村教授は「製剤に細胞治療、リハビリを融合すれば、もっと回復する可能性がある」と話す> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事透析中止の23%、手続き従わず 医学会提言で調査、周知不十分/KYODO/2019.03.20 - 18:20 は、  <病院などで腎臓病患者らの人工透析を中止したり導入を見送ったりした事例の約23%が、日本透析医学会の提言に書かれた手続きに従っていなかったとみられることが20日分かった。2016~17年に行ったアンケートの結果で全国1407施設のうち510施設が回答。現場の医師からは医療関係者への提言の周知が不十分との指摘も> と報じている。

 <......人工透析を巡っては公立福生病院で昨年夏、透析の中止を選んだ女性が死亡した件について東京都や学会が調査している。  学会が14年に公表した提言では患者の自己決定を尊重することを重視。「患者、家族と十分話し合う」「本人の意思を繰り返し確認する」とした> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事肝硬変、細胞シートで抑制...鳥取大がマウス実験で効果/yomiDr.ヨミドクター/2019.03.19 は、  <重い肝硬変の進行を抑える細胞シートの作製に成功したとする研究成果を、鳥取大チームがまとめた。マウスの実験で効果が確認できたため、2019年度にも臨床試験(治験)を始める計画だ。神戸市で開かれる日本再生医療学会で22日発表する> と報じている。

 <......ウイルス感染や大量飲酒などで肝炎になると、組織が硬くなる「線維化」が起こり肝硬変に至る場合がある。重い肝硬変の国内患者数は約6万人と推定されるが、移植以外に有効な治療法はなく、肝がんを発症する人も多い。  チームの汐田 剛史 教授(再生医学)らは、人の骨髄などから採取した間葉系幹細胞に特定の化合物を加えて肝臓の細胞に変化させ、厚さ1~2ミリのシート状に加工する技術を開発シートからは線維を溶かす酵素が出る仕組みで、これを3枚重ねて肝硬変のマウスの肝臓に貼って、1週間後、何もしなかったマウスと比べると線維化した部分が約4割少なかった。  治験では、患者本人の間葉系幹細胞からシートを作製する。汐田教授は「効果は少なくとも数か月続くと期待できる」と話す。  河田則文・大阪市立大教授( 肝胆膵 内科)の話「線維化を直接抑える治療法として注目される。今後は効果が出るシートの大きさなどを検証する必要がある」  ◇  【 間葉系幹細胞 】  骨髄や脂肪の中に存在し、骨や筋肉、脂肪などに変化する能力を持つ細胞傷ついた組織の修復を促す働きもあるとされ、様々な再生医療で応用が進む> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事患者iPSをゲノム編集 高コレステロール血症/KYODO/2019.03.19 - 20:43 は、  <悪玉コレステロール値が生まれつき高くなる「家族性高コレステロール血症(FH)」の患者の血液から人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作製し、ゲノム編集して病気に関する部分を修正することに成功したと、金沢大の川尻剛照准教授(循環器内科学)らの研究チームが19日、発表した> と報じている。

 <......FHは、悪玉コレステロールが血液中を流れた後、不要となった分を肝臓でうまく回収できない病気遺伝子修正したiPS細胞から作った肝細胞は回収機能が正常だったといい、チームは「細胞移植などの根治治療につながる基礎研究成果」としている> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事福生病院、透析せず死亡は21人 都や透析医学会が調査/KYODO/2019.03.19 - 12:00 は、  <東京都福生市の公立福生病院で腎臓病の女性=当時(44)=が昨年8月、人工透析を取りやめて死亡した問題で、同病院で透析を中止したり透析を始めない選択をしたりして死亡した患者が女性を含め計21人に上ることが19日、関係者への取材で分かった。都や日本透析医学会は病院の対応が適切だったか調べている> と報じている。

 <......福生病院は2013年4月以降、透析治療中の患者に継続か中止かの選択肢を示し、44歳の女性のほか80代の女性2人と50代の男性1人の計4人が中止を選んで死亡した。また透析治療を始めるかどうかを話し合った患者17人が「透析を受けない」を選び、その後死亡した> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事11時間超勤務で心筋梗塞増 会社員、50歳以上は注意/KYODO/2019.03.15 - 00:04 は、  <1日11時間以上働く中年男性は、7~9時間の標準的な勤務時間の人に比べて急性心筋梗塞を発症するリスクが1.6倍になるとする大規模調査結果を、国立がん研究センターや大阪大のチームが14日、発表した。特に会社員や50歳以上の人が長時間労働の影響が出やすいとしている> と報じている。

 <......長時間労働と急性心筋梗塞の関係を指摘した日本での本格的な調査は初めて疲労回復が不十分になったり、精神的ストレスが増加したりすることが原因とみられる。  大阪大の磯博康教授(公衆衛生学)は「長時間労働が健康に影響することが裏付けられた」と話している> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事「脳の老廃物」を除去するには、深い睡眠が必須だった:研究結果/WIRED/2019.03.16 - SAT 18:00 は、  <脳の活動と睡眠の関係性を示す新たな研究結果が明らかになった。このほど科学学術誌で発表された「睡眠と脳の清掃機能」の最新研究が示しているのは、睡眠不足アルツハイマー病の関連性や、ある種の麻酔高齢者の認知障害につながる理由などだ> と報じている。

 <......論文「睡眠と脳の清掃機能」の関連性について詳しく追究したもので、深い、ノンレム睡眠時にあらわれる、ゆっくりと一定した脳活動(デルタ波)と心肺活動が、脳の老廃物排出プロセスに最も効率がよいことが実験により明らかにされている。この知見により、睡眠不足アルツハイマー病の関連性や、なぜある種の麻酔高齢者の認知障害につながるのか説明できるという。  睡眠中に"脳の清掃"をするシステム  「睡眠は脳の老廃物排出システムにおいて非常に重要です。この研究では、深い睡眠であればあるほど効率的であることがわかりました」と説明する ......    ―― 以下略 ――> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事「腹膜透析」災害時に強み 人工透析患者自ら注入/神戸新聞/2019.01.19 - 07:30 は、  <災害時腎機能が低下し人工透析を受けている患者には、長期間治療が受けられない不安がつきまとう。そんな中、災害時に継続しやすい手法として、内臓を覆う薄い膜を通じ血液中の老廃物や余った水分を除く「腹膜透析」が注目されている。患者自身が腹部に透析液を入れるため自宅や避難先でも可能だ。阪神・淡路大震災でも病院が被災したり、避難したりして、通院による透析治療が困難になった事例もあっといい、兵庫県内でも普及しつつある。(佐藤健介)> と報じている。

 <......「家でもできるのがええね」。腎不全を患う神戸市東灘区の女性(77)は昨年6月から腹膜透析を始めた。毎日朝晩2回、シャツをまくり上げ、へその横から体内に通した管の先を透析液の袋につなぐ。  きっかけは阪神・淡路の経験。自宅が全壊した当時を思い返し「大災害などでは病院に通えないかもしれない」との不安を感じたという   ―― 以下略 ――> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事がんゲノム8件不適切 個人情報漏れ、対応検討/日本経済新聞/2019.03.15 - 09:32 は、  <がん患者の遺伝子を調べて最適な治療法を選ぶ「がんゲノム医療」で、患者の名前が検査会社に漏れるなど、不適切な実施例が東京大や島根大などで計8件あったと厚生労働省が14日、明らかにした。  患者の遺伝情報は、高度な個人情報とされ、国は血液を採取して遺伝子を調べるなどする際に保護策を徹底するよう求めている厚労省が対応を検討する> と報じている。

 <......同省によると、東京大病院と、協力する横浜市立大病院では、患者の1人が指定されていない別の病院で採血した上に、検査会社に患者の名前が知られる事態となった。  また、島根大病院は、患者から文書による同意を得ないまま症例をデータセンターに登録し、個人情報を検査会社に伝えていた。  島根大病院には厚労省が今月8日に立ち入り調査を実施。6人が不適切に登録され、うち1人は検査対象ではなかった可能性があるという。  千葉大病院では、本人ではなく家族が同意書を代筆したケースが1件あった> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事透析中止、5年間倫理委開かず 公立福生病院、都が調査/KYODO/2019.03.13 - 18:54 は、  <東京都福生市の公立福生病院の人工透析中止問題で、同病院が2013年4月~18年3月、透析中止や透析を始めない「非導入」に関して倫理審査委員会を開いていなかったことが13日、関係者への取材で分かった。この期間、同病院で治療方針を相談した149人のうち約20人が透析を受けないことを選び、その後死亡したとの情報がある。東京都は、病院の対応に問題がなかったか調べている> と報じている。

 <......日本透析医学会などによると、他の医療機関から、高齢や認知障害などを理由に透析を中止したケースが報告されており、患者本人の意思に従った例もあるとされる> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事ヒトiPS使い、小児の脳のがんをマウスで再現 東京大 戸田政考/朝日新聞デジタル/2019.03.13 - 10:05 は、  <ヒトのiPS細胞を使い、治療が難しい子どもの脳のがんの病気の仕組みをマウスで明らかにしたと、東京大のチームが発表した。脳のがんの状態を再現したマウスを使い、治療薬の候補を見つけるとともに、他の小児がんに応用できる可能性も示せたという。論文は6日、米科学誌セルリポーツに掲載された> と報じている。

 <......この脳のがんは「非定型奇形腫様/ラブドイド腫瘍(しゅよう、AT/RT)」。3歳未満の幼児に多く見られる。患者は国内で年に数人で、半数以上が生後1年以内に亡くなるという。「SMARC(スマーク)B1」という遺伝子の異常が原因の一つだが、病態はよくわかっておらず、定まった治療法はない。  東京大医科学研究所の山田泰広教授らのチームは、この遺伝子が欠損したヒトのiPS細胞をつくり、マウスの脳に移植した。その結果、マウスの脳に腫瘍ができ、調べるとAT/RTの特徴を持っていた。また、この腫瘍ができると増える2種類の遺伝子を特定、遺伝子の増加を抑える薬を使い、がん細胞の増殖を抑えられたという。  山田教授は「ヒトの細胞を使い、がん化のモデルを初めて再現した」と説明。他の小児がんである神経芽腫や肝芽腫もAT/RTと同じ方法で増殖を抑えられたといい、「他の小児がんの治療に応用できる可能性がある」と話している。 (戸田政考)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事インフル新型なら数百万人が死亡 WHO、大流行の対策要請/KYODO/2019.03.12 - 09:51 は、  <【ジュネーブ共同】 世界保健機関(WHO)は11日、2030年までの世界的なインフルエンザ対策を公表した。多くの人に免疫がない新型インフルエンザの大流行(パンデミック)いつ起きてもおかしくなく最悪の場合、世界で数百万人が死亡するなど甚大な被害をもたらす恐れがある警告各国に対して有効なワクチンの開発や検査・予防、治療体制の充実など十分な対策を取るよう要請した> と報じている。

 <......WHOによると、世界では毎年、10億人がインフルエンザに罹患うち300万~500万人は重症で29万~65万人が死亡していると推定され「主要な衛生上の課題になっている」と指摘した> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事膝関節の軟骨、iPSで再生 京大が臨床研究申請へ/日本経済新聞/2019.03.10 - 06:30 は、  <京都大学iPS細胞研究所の妻木範行教授らは他人のiPS細胞から育てた軟骨組織をケガや運動などで軟骨が損傷した膝関節に移植して補う再生医療の臨床研究について、2019年中に学内の審査機関に申請する方針だ。損傷部が小さい膝関節が対象だが、将来は肘や足首などの軟骨損傷や高齢者に多い変形性膝関節症にも広げたい考えだ。  研究チームは臨床研究計画書を再生医療に関する学内審査機関に申請する予定。承認されれば国の審査に進む。順調に進んだ場合、20年中に1例目の移植実施を目指す> と報じている。

 <......臨床研究がうまくいけば、旭化成が実用化を検討する。共同研究を通じて軟骨組織の量産技術を確立する。29年の実用化が目標だ。  京大が備蓄するiPS細胞から直径2~3ミリメートルの球状の軟骨組織を育て数平方センチメートルの患部に移植する。周囲の軟骨組織とくっつき機能することを期待する。移植した軟骨組織は血管がなく、患者の免疫細胞が軟骨細胞に触れることもないため、拒絶反応が起きにくい。  膝関節の軟骨を損傷したブタを使う実験ではヒトiPS細胞から作った軟骨組織を移植。約1カ月にわたり体重約30キログラムを支えることができた。  関節軟骨は弾力性のある滑らかな組織で、関節をスムーズに動かす役割を果たす軟骨は運動やケガなどで傷つくと修復が難しい。一部の軟骨が欠損すると、日常生活で支障が出る場合もある。  従来の治療は人工関節に置き換える手術や、患者から正常な軟骨の一部を切り取って培養して増やし、患部に移植する手法がある。ただ培養中に変質する課題があった> とある。

 公立福生病院で、腎臓病を患った40代女性に、医師が人工透析治療をやめる選択肢を示し、約1週間後に死亡した事案は、多くの人々の不安をかきたて、批判の声をも呼び起こしている。

 ◆ 参照 当誌過去の "人工透析" 関連記事

  <東京都福生市の公立福生病院で昨年8月、腎臓病を患った40代女性に、医師が人工透析治療をやめる選択肢を示していたことが7日、関係者への取材で分かった。......> ( 医師が"透析中止を提示"で、患者、約1週間後に死亡! 東京・福生病院、複数ケースか?!/当誌 2019.03.09


 今回注目する下記引用サイト記事「腹膜透析」示さず治療法限定 公立福生病院、死亡の女性に/毎日新聞/2018.03.09 - 05:00 は、  <公立福生病院(東京都福生市)で外科医(50)から人工透析治療をやめる選択肢を提示された女性(当時44歳)が死亡した問題で、女性に対して「腹膜透析」という別の治療法の説明はなく、「血液透析」をやめるか続けるかという二つの選択肢しか示されなかった。透析治療に詳しい関係者は「医療を受ける患者の権利が奪われている」と指摘している> と報じている。

 <......透析治療には(1)腕などに針を刺したり首周辺から管(カテーテル)を入れたりして血液を浄化する血液透...    ―― 以下略 ――> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事日本人の95%以上に対応...「拒絶」起きにくいiPS、京大研究所が作製/yomiDr.ヨミドクター/2019.03.08 は、  <遺伝子を自在に改変できるゲノム編集を利用し、免疫による拒絶反応が起きにくい新たなiPS細胞(人工多能性幹細胞)を作製したと、京都大iPS細胞研究所が発表した。  この技術を使って免疫の型が異なるiPS細胞を7種類作製すれば、日本人の95%以上で移植後の拒絶反応を抑えることができるという。論文が8日、米科学誌セル・ステム・セル電子版に掲載される> と報じている。

 <......iPS細胞は患者自身の細胞から作れば、移植に使っても免疫に異物とみなされず、拒絶反応は起きない。他人由来のiPS細胞を使う場合、患者の免疫の型と合わないと拒絶反応が起こる。同研究所の堀田 秋津 講師(遺伝子工学)らは、酵素をはさみのように利用して細胞の遺伝子を切り貼りするゲノム編集の技術を利用。細胞の免疫型を決める一部の遺伝子を壊すことで、多くの人で拒絶反応が起きにくいiPS細胞を作る方法を考案した。従来のiPS細胞より拒絶反応が減ることをマウスの実験で確認した。  これまで同研究所は、比較的多くの患者に合う免疫型を持つ人からiPS細胞を作り、移植用に備蓄する計画を進めてきた。同研究所が提供できるiPS細胞の免疫型は現在3種類あるが、日本人の90%をカバーするには140種類そろえる必要があり、コスト面などから困難だった。  今回の方法は、狙った遺伝子以外に影響が出た場合に想定外の副作用が起きたり、感染症にかかりやすくなったりする恐れがあり、実用化には課題が残る。堀田講師は「安全性を担保する手法を確立し、2020年度にも実際の医療に使えるiPS細胞を今回の手法で作製したい」と話す> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事医師が透析中止を提示、患者死亡 東京・福生病院、複数ケースか/KYODO/2019.03.07 - 18:46 は、  <東京都福生市の公立福生病院で昨年8月、腎臓病を患った40代女性に、医師が人工透析治療をやめる選択肢を示していたことが7日、関係者への取材で分かった。治療中止を選んだ女性は約1週間後に死亡した。この病院では、別の30代と50代の男性が透析治療を中止し、50代男性が死亡したとの情報もある。国の終末期医療の指針や学会が示した治療中止のガイドラインを逸脱していた疑いがある。都は6日、医療法に基づいて立ち入り検査を実施した> と報じている。

 <......女性は選択肢を示された段階では入院しておらず、透析治療を続ければ延命できた可能性があり、「終末期医療」には該当しなかったとみられる> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事がん免疫薬、思わぬリスク/日本経済新聞/2019.03.07 - 02:00 は、  <がんの「第4の治療法」と呼ばれるがん免疫薬を使った患者に予想外の影響が出たとの報告が相次いでいる効果が出なかったために他の抗がん剤に切り替えたりすると、皮膚などに重い発疹が出る確率が高まる恐れがあると専門家が指摘現場の医師や研究機関は調査や対策を急ぐ。国や企業による積極的な解明が必要になりそうだ。  1月12日、大阪市の会議場に日本皮膚科学会と日本臨床腫瘍学会に所属する約30人の医師や看護師、薬剤師が集まった。  登壇した兵庫県立がんセンターの医師らが、がん免疫薬である小野薬品工業のオプジーボなどの投与中や投与した後に他の薬を使ったところ、生活に支障が出る重い発疹が出た9人を紹介。がん剤や抗生物質、けいれんを防ぐ薬などを使うと、顔や口内の粘膜に発疹が出た長期の入院を強いられ社会生活に支障が出たケースもあった。  副作用のリスクが高いため、免疫薬との併用が禁じられた薬を使ったわけではない。また免疫薬だけを使って生じる副作用とは発症の時期などが異なる。医師は「免疫薬が他の薬による発疹の重症化に影響しているのでは」と話す> と報じている。

 <......がん免疫薬は体に備わる免疫の力を使い、がんをたたく。従来の抗がん剤が効かない末期患者の一部にも高い効果が出るため「夢の薬」とも呼ばれる。オプジーボの開発では京都大学の本庶佑特別教授が2018年のノーベル生理学・医学賞を受賞した。米メルクの「キイトルーダ」や米ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)の「ヤーボイ」も登場し、肺や胃がんへ対象疾患も広がっている。  免疫薬の特長は投薬をやめた後も長い時間、効果が続くこと。だが「免疫のブレーキを外し、がんを攻撃させる薬でもある」(静岡がんセンターの清原祥夫皮膚科部長)。免疫が効きすぎる時間が長引けばもともと体を守る働きが失われ、発疹などの思わぬ影響が出る恐れはある。  免疫薬を販売する製薬企業も副作用の調査を続けてきた。小野薬品が14~17年に調べた結果、オプジーボの投与で患者の3割に副作用が、1割に重い副作用が出た。ただ今回報告されている発疹などはこうした副作用には当てはまらない。投薬をやめた後に、他の薬を使うと生じる影響は不明な点が多い。  清原部長は「静岡がんセンターでも一般的な抗生物質や胃薬を使い、生活に支障が出る重い発疹が出た事例もある」と話す。仮に免疫薬の影響で重い発疹が起きやすくなると、治療を終えて数年後に薬局で買った市販薬でも重い発疹が出る可能性も排除できない。  他にも副作用とみられる事例もある。アストラゼネカの肺がん治療薬「タグリッソ」をオプジーボ投与後に使うと間質性肺疾患のリスクが2倍以上になることが同社の調査で2月末に明らかになった。同社は添付文書に注意を呼びかける記述を加えた。厚生労働省の担当者は「がん免疫薬に関わる文書の改訂は初めてではないか」という。  今回のような時間差で現れる免疫薬の影響を見極めるため、医師らは今春にも発疹の頻度を調べる臨床研究を始める。和歌山県立医科大学の山本信之教授は「重い発疹が出るとすれば、その仕組みを探究したい」と話す。投薬でがんを攻撃する免疫細胞が活発化しすぎて、正常な臓器などを攻撃する可能性が考えられる。  また国立がん研究センターなどは、肺がん患者免疫薬を使うのをやめるタイミングを調べる臨床研究を3月にも始める。後藤悌医師は「副作用が続く期間が分かれば、他の薬を使えるか判断できる」と話す。  免疫薬の影響や副作用の対策で大事なのが異なる専門の医師や看護師、薬剤師の連携だ。2学会の医師らは写真付きの手引書を7月までに作り、病院へ配る計画。だが薬の普及に体制整備が追いつかない懸念が残る。  東京女子医科大学の川島真名誉教授は「影響や副作用の調査や対策には、製薬企業の情報提供と協力が必要だ」と話す。  がん免疫薬が多くの患者に必要なのは明らか。より安心して使える薬にするためには、企業や国の積極的な関与が求められる。 (草塩拓郎)> とある。

 "iPS細胞"から作製した"目の角膜細胞シート"移植! については、すでに昨年、その臨床研究申請の経緯が報じられていた。

 ◆ 参照 当誌過去の "角膜移植" 関連記事

  <......臨床研究では、京都大が備蓄する、他人に移植しても拒絶反応が起きにくい特殊なiPS細胞を利用。これを黒目を覆う角膜のうち、最も外側の角膜上皮細胞に変え、シート状に加工。角膜が傷つき、視力が低下した患者に移植する......> ( "iPS細胞"から作製した"目の角膜細胞シート"移植!来年度中に実施、大阪大が申請へ!/当誌 2018.02.23


 今回注目する下記引用サイト記事iPS角膜移植を厚労省了承 世界初、大阪大が6月にも実施へ/KYODO/2019.03.05 - 19:37 は、  <厚生労働省の専門部会は5日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)からシート状の角膜組織を作り、目の病気の患者に移植する大阪大の臨床研究の実施を条件付きで了承した。大阪大のチームは、早ければ6月にも1人目の移植を実施する方針iPS細胞を使った角膜の治療は世界初iPS細胞の臨床応用が認められた病気は国内6種類目となる> と報じている。

 <......病気やけがで視力が低下し、亡くなった人から角膜提供を希望する患者は全国で約1600人に上るとされる。大阪大の治療は新たな選択肢となる可能性がある。  対象「角膜上皮幹細胞疲弊症」の患者。角膜のもとになる細胞が失われて角膜が濁り視力が低下する> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事がん患者の入院から社会復帰までかかわる麻酔科医が「手術室の内科医」と呼ばれるワケ/AERA dot./2019.03.05 は、  <患者と接する機会は少ないが、がん治療において重要な役割を担う麻酔科医。その人数が常勤で確保されている病院は、がん手術の質が高いと聞いた。週刊朝日ムック「手術数でわかるいい病院2019」では、手術室の麻酔科医を取材した。  手術中の患者が痛みを感じないように麻酔をする医師。麻酔科医をそのように認識している人は多いかもしれない。  「麻酔科医は手術室の内科医だと思っています」  そう話すのは、順天堂大学順天堂医院の麻酔科医、稲田英一医師麻酔科医は痛みだけではなく、呼吸、血圧、体温、出血量など手術中の全身を管理している。特に全身麻酔をかけると自律神経が働かなくなるので血圧がコントロールできなくなったり、全身の筋肉が弛緩するため自発呼吸ができなくなったり、通常の全身状態ではなくなる。また、持病がある場合、患者が高齢もしくは小児の場合、手術が長時間に及ぶ場合など、重点的に管理する内容はより多くなる> と解説している。   ―― 以下略 ――

 今回注目する下記引用サイト記事がん発見、AIがサポート 業界注力、医療の質向上へ/KYODO/2019.02.25 - 18:38 は、  <オリンパスは25日、人工知能(AI)が大腸内の内視鏡画像を解析するソフトウエアを3月8日に発売すると発表した。医師ががんを見つける手助けをする内視鏡分野では国内で初めて薬事承認を受けたAI製品だという。AIを使った技術に各社が注力しており、実用化が進めば医療の質向上につながりそうだ> と報じている。

 <......大腸内の拡大した細胞核や血管の撮影画像から、がんの可能性がある腫瘍かどうかを瞬時に数値で表示する経験が浅い医師は腫瘍を見逃すこともあるというが、AIに約6万枚の画像を学習させており、精度は熟練の医師並みという> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事がん幹細胞の悪性維持、タンパク質の関与解明 好生館研究者ら発表 治療法に期待 [佐賀県]/西日本新聞/2019.03.02 - 06:00 は、  <県医療センター好生館ライフサイエンス研究所疾患遺伝子研究部(佐賀市)の泉秀樹部長(分子腫瘍学)らのグループは、がんの再発などを引き起こすとされる「がん幹細胞」内の特定のタンパク質が、細胞に栄養を供給する「オートファジー」(自食作用)という機能を阻害して細胞の悪性を維持していることが分かったと、英国のオンライン科学誌に発表した。オートファジーを阻害する仕組みそのものを解明できれば、がんの増殖を止められる治療法の開発につながるという> と報じている。

 <......がん幹細胞抗がん剤や放射線などの治療に抵抗性のある悪性度の高い細胞で、がん細胞のうち約1%を占める。  同研究所と九州国際重粒子線がん治療センター(サガハイマット、鳥栖市)などのグループは、大腸がん、肝細胞がんなどのがん幹細胞に特異的に含まれる「CD133」というタンパク質に着目。CD133を多く含む培養細胞を調べたところ、細胞が増殖しにくい環境になると、表面の細胞膜にあるCD133が細胞内に取り込まれ、オートファジーが始まるのを阻害していることが分かった。  泉部長によると、CD133はがん幹細胞を特定する「マーカー」として知られているが、機能はほとんど分かっていなかったという。がん治療では、がん幹細胞を取り除かない限り治療への抵抗性や再発の可能性が高くなると考えられており、泉部長は「今後、オートファジーが抑制されないようにする方法が分かれば、がんの完治につながるかもしれない」と話している。> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事肺がん治療薬副作用で52人死亡 オプジーボ使用歴リスク高/KYODO/2019.02.28 - 21:59 は、  <肺がん治療薬「タグリッソ」の使用後に間質性肺疾患などの副作用とみられる症状が出て、約2年半の間に52人が死亡していたことが28日、分かった。特にがん免疫治療薬「オプジーボ」の使用歴がある患者に多く、厚生労働省は使用時に注意するよう呼び掛けた> と報じている。

 <......タグリッソは「EGFR」という遺伝子に突然変異があるタイプの肺がんの治療薬で、手術ができないか再発の患者が対象。製造販売するアストラゼネカが2016年3月から18年8月までの全使用例を調査したところ、3578人のうち、下痢や発疹などの副作用が2079人に出て、うち52人が死亡していた> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事がん細胞を攻撃する「キラーT細胞」 働きが悪くなる仕組みを解明/毎日新聞/2019.02.28 - 03:00 は、  <がん細胞を攻撃する免疫細胞「キラーT細胞の働きが悪くなる仕組みを解明したと、吉村昭彦・慶応大教授(免疫学)ら日米の共同チームが28日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表する。働きの落ちたキラーT細胞を薬剤などで再び活性化できれば、がんの新たな治療法につながるとしている> と報じている。

 <......体内のキラーT細胞は、がんを攻撃し続けるうちに徐々に攻撃力が弱まることが知られている。チームは働きの落ちたキラーT細胞の核内に多く作られるたんぱく質「Nr4a」に注目Nr4aを作る遺伝子があると、キラーT細胞の攻撃力を低下させる分子が細胞表面に作られやすくなり、さらにがんを攻撃するために放出するたんぱく質の放出量も少なくなることをマウス実験で確かめた。  がんのマウスに通常のキラーT細胞 [=働きの落ちたキラーT細胞(引用者注)] を投与すると、90日後の生存率は0%だったのに対し、Nr4a遺伝子がないT細胞を投与すると、生存率は70%に高まった。チームは今後、ヒトのキラーT細胞でも同様の仕組みがあるか調べる。  吉村教授は「Nr4aなどキラーT細胞の疲弊を引き起こすたんぱく質の阻害剤は、がん治療の新たな鍵になりうる」と話す。 【荒木涼子】> とある。

 大きくは二つに分けられるがんの免疫療法のひとつ、"がん免疫療法「CAR-T細胞療法」" の躍進が止まらない。

 ◆ 参照 当誌過去の "CAR―T細胞" 関連記事

 (1) 競泳女子・池江璃花子が患う白血病の画期的治療「CAR-T細胞療法」の効果と気になる点/当誌 2019.02.28

 (2) 「CAR―T細胞」・人工遺伝子利用の新型細胞製剤「キムリア!」製造販売が了承さる!/当誌 2019.02.23


 今回注目する下記引用サイト記事固形がん治療の新技術 三重大、免疫細胞を改良/日本経済新聞/2019.02.25 は、  <三重大学の赤堀泰特任講師と珠玖洋教授は人工の遺伝子を組み込んだ免疫細胞「CAR―T細胞」で、固形がんを治療する基礎技術を開発したがんワクチンの技術と組み合わせたこの細胞を使う治療法は血液がんでは高い効果があるが固形がんではうまくいっていない中皮腫の動物実験で効果のでた新技術ならば、固形がんに利用できる可能性があるという> と報じている。

 <......「CAR―T細胞療法」という治療法を改良した。患者自身の免疫細胞に、がん細胞を攻撃する遺伝子を組み込んでCAR―T細胞にして患者に投与するもので、白血病の一種などで高い効果が確認されている。  研究チームは、がん細胞が作るペプチド(たんぱく質断片)を攻撃の目印にするがんワクチンの技術を導入した。免疫細胞を遺伝子組み換えして、多くのがん細胞が持つ「WT1」と呼ぶペプチドを認識するCAR―T細胞を作った。これをがんへの攻撃を指示する他の免疫細胞とともに投与する。  中皮腫のマウスに投与する実験をした。投与から25日後には、通常のCAR―T細胞を投与した場合に比べて、がんの大きさが10分の1以下になった。5年後の臨床試験(治験)を目指す。  CAR―T細胞療法は国際的な開発競争が進む。2017年には第1弾として、スイスのノバルティスの新薬「キムリア」が白血病の一種を対象に米国で承認された。日本でも早ければ3月にも承認される。  ただ、治療費は高額で、米国でのキムリアの価格は1回47万5000ドル(約5300万円)にもなる。がんワクチンなど他の技術と組み合わせると、さらに高くなる可能性がある。細胞の安価な量産技術や、効果を望める患者を絞り込む技術が求められる> とある。

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