ユースウェア: 2011年5月 アーカイブ


 "スマートフォン" を使う際のひとつの留意点が、"(パケット)通信料金" の問題であることは周知の事実である。リソースが無限であるかのような思い込みで "パケ死" に堕ちたのでは話にならない。
 そこで "出番" となるのが、"プリペイド&チャージ( Prepaid & Charge )式" だということになろうか。先日も以下のように書いた。

<≪事後支払い(ポストペイド)方式≫だからこそその心配も生まれる "パケ死" を、自然に回避できる簡単な選択のはずであろう。
 昨日書いた≪日本通信 bモバイル・WiFi ルータ WiFi ルータ機能付 SIM フリー端末 BM-MF30 と 日本通信 bモバイルSIM U300 6ヶ月(185日)使い放題パッケージ BM-U300-6MS≫も、この文脈からの紹介だったのである。
 そして、今日注目しているのが≪日本通信 b-mobile ドッチーカ 500分(有効期間90日) BM-DC1-500H BM-DC1-500M≫というデータ通信ツールなのである。
 この通信機器の方式自体は、以前から "PCカード" 形式で出回っていて、それが "USB" ポートを使うことになっただけである。やはり着目すべきは、"通信料金" に関する側面の "プリペイド&チャージ式" という点だと言うべきであろう。
 "WiFi ルータ" に比べると用途が限られるが、手持ちのノートPCを出先に持ちだしてデータ通信作業をしたいという向きには持って来いなのではなかろうか。>(<"SIMフリー"の一典型/日本通信b-mobileドッチーカ/契約不要 Prepaid & Charge式(当誌 2011.05.25)>




















 時代環境は、既に「待っていてはダメ!」モードに突入している!? 情報発信についても、"要求されての発信" から "要求されなくても発信!" スタイルへと移行し始めたのかもしれない。
 ところで、<プッシュ型情報配信>というタームがあったのですねぇ。ちなみに、以下のような解説が分かりやすい。

プッシュ型情報配信
 最近の携帯電話では、離れた相手と声でコミュニケーションする用途以外にも様々な使い道があります。その中でもよく使われているのが、メール機能とiモードに代表されるインターネットコンテンツの閲覧機能でしょう。iモードやインターネットのWebページ閲覧などは、その仕組みから「プル型の情報配信」と呼ばれることがあります。プル(Pull)とは英語で「引く」という意味です。
 ......
 これとは逆の仕組みが、「プッシュ型情報配信技術」です。プッシュとは英語のPushで、押すという意味です。通常のプル型配信では、ユーザーがWWWサーバーにアクセスしない限りは情報を送り届ける術がないわけですが、プッシュ型の情報配信では端末側が情報をリクエストしなくても、サーバー側が一方的に情報を送り出し、端末に表示してくれます。端末から情報を引っ張るのではなく、サーバー側から情報を「押し出していく」ように見えるととから、このように呼ばれています。
 ......
携帯電話で使われているプッシュ配信サービス
 さて、iモードでは昨年の3月から「メッセージフリー」機能を利用したプッシュ型情報配信サービスが行われています。これは、NTTドコモと契約している企業からiモード端末へ広告などが配信されるというもので、iモードメニューの「オプション設定」内にある「メッセージ[F]設定」で簡単な登録を行なうと、特に何も指定しなくてもその時々で全角80文字程度の情報が送付されてきます。
......
 なお、このサービスでは情報配信側が1ユーザーあたり約40円の料金(ユーザー側に発生するパケット通信料含む)を負担していますので、ユーザーはすべてのiモード端末から通信料無料でサービスを利用できます。>(<プッシュ型情報配信 @ ケータイ用語の基礎知識>)

 "手書きアプリ「7notes」" については、先日ここで書いたばかりだ。(<≪iPad向け手書きノートアプリ「7notes」≫/"iPad"は先行する"アプリ"が勝負所? (当誌 2011.05.23)>
 実は、"iPad" 向けのそれは早速購入して使い勝手を試してみたところだ。
 変換に関しては予想以上に快適な認識力である。まだまだ精度が悪い時代だったOCRのことを思い出すと信じられない程である。慣れるならば、まさに、急ぐ場合の入力、議事録作成などには適していると再確認した。
 ただ、ひとつ気になったのは、この "アプリの活用用途" ということになる。いや、正確に言うと、"他のアプリとの連携" だと言える。あるいは、 "PCとの連携" だと言ってもよい。
 <7notesで作成した情報は、ネットワーク上のストレージ「デジタルキャビネットサービス」に自動的に保存される。>というのも良いのだが、そこからPCに降ろすことはできないようであり、PC作業との連携が遮断されているようなのだ。
 さらに、文書として活用できるのは "PDF" ファイルであり、"Text" ファイルは今のところ蚊帳の外となっている。
 自分のように、"Text" ファイルを種々のアプリのインターフェイスと見なしている者にとっては、やや肩透かしを食らった感が残った。
 そして、これが "iPhone/iPod touch" でも活用できるのであれば、外出先での急ぎのメールやら咄嗟の場合のメモなどで威力を発揮するだろうに......、と考えていた矢先であった、この "iPhone版が近日登場" というニュースは!

 オールマイティ志向のスマートフォンやタブレットも目が離せないが、<潔さとわかりやすさ>で "単機能" を極め、"専門店(?)" へと針路を決める、そんなIT製品にも否応なく興味がそそられる。実を言えば、"単機能" にのめり込む製品の方が "面白い" と言えば "面白い" し "味わい深い" のかもしれない......。
 ビジネスパーソンであれば、何度となく "名刺管理" の煩わしさに悩まされるはずであろう。アナログの "名刺ケース" も厄介なら、スキャニングでデジタル化する "名刺管理システム" も、その手間を見つめると何となく場違い感が否めない。
 かねてより、"電子書籍" をオートフィーダー付高速スキャナーで作成してしまう、いわゆる "自炊" 法に手を染めてきた者にとっては、こんなスピード処理で "名刺管理" もうまくゆかないものか......と感じたりもしていた。(※ なお、こうしたスキャナーを使うと上手く行きそうではあるのだが、実は "名刺" のような "小紙片" だと意外と読み取り上で種々の問題が発生したりする......)

 そんな経験をして来ると、"スキャナー" ではなく "カメラ" を活用してしまうという方法は、「おっと、その手があったか......」と意表を衝かれる思いがしたものだ。
 よく、昨今の "アィディア" 新製品は、新技術云々というよりも、技術要素の気の利いた組み合わせ(シナジー効果!)によって陽の目を見る、と言われる。まさにその類の "アィディア" 新製品だと感心したのが、<KINGJIM デジタル名刺ホルダー「PITREC( ピットレック)」 DNH10>ではないかと思った。
 "高性能カメラ" × "高解像度LCD" × "OCR機能" × "コンパクトメモリ" etc、そして "処理速度抜群のCPU" や高度化したプログラム技術などの要素技術が、"目の付けどころの良さ" ひとつでアッセンブルされたといった印象なのである。

 "スマートフォン" の使い勝手を調べていると否応なく視野に入ってきてしまうのが、"(パケット)通信料金" の問題に違いない。無線LANの "Wi-Fi" 方式で使う分には視野の外に置いておけた問題が、"3G回線" を介する通信領域に入り込むと、にわかに意識せざるを得ないからだ。
 ただでさえ "節約" 意識が生活を覆うような昨今ではなおさらのことであり、まさか "パケ死" (※ 注) には至らないまでも、月々馬鹿にならない支払固定額が嵩むのは何としても避けたい。

 (※ 注) <パケ死(パケし)とは、携帯電話・PHSの使用に係るパケット通信料が高額で、支払困難または支払不能に陥っている様を表現した俗語である。
 移動体通信の端末が一般にも普及し、様々なサービスが利用できるようになったが、その通信においては通信時間ではなくやり取りされた情報量、つまりパケットの総量で利用料金が計算される。パケ死は、利用者は何気なくウェブサイトを閲覧したり、画像で装飾された電子メールをやり取りしたり、着うたなどのうち無料で提供されているコンテンツだけをダウンロードするといった利用をしていて、あまりデータ通信をしていないというつもりでも、実際には通信データ総量が思った以上にかさんでいたために、月末などの請求日に慌てるといった状態を指す俗語である。
 請求額が無制限に上がりうる上、日本においては多くの場合、事後支払い(ポストペイド)方式であるために、支払能力を超えた利用料金が発生してしまい、更に料金未払いにより通話が出来なくなる状態に陥るケースも出たことから、社会問題となった。特に、学生・児童などが、余暇に様々なコンテンツを楽しんでいて、思わぬ高額な請求に保護者まで巻き込んで問題となっている。>(<ウィキペディアより>)

 "Android" や "クラウド" が追撃を掛けている中で、"iPad" は益々充実する "アプリ" で挑戦者に向き合う格好なのかもしれない。
 モバイルジャンルのニュースを振り返っていたら、迂闊にも見過ごしていた興味深い記事を見つけた。<iPad向け手書きノートアプリ「7notes」>である。
 この "アプリ" は、地味と言えば地味であるが決して悪くない! "日本語入力" 操作は "不滅の課題(?)" であろうし、"iPad" での "ソフトキーボード操作" のまどろっこしさを踏まえると、"手書き" からの変換入力のアプローチは大いにアリ! のはずである。
 ビジネス現場では、会議/ミーティングでの議事録などは、何よりも "入力速度" が問われる。よく "ホワイトボード" のデジタルコピーという手が使われたりもするが、そんな環境はどこでも許されているわけではなかろう。"iPad" 上でのこうした "アプリ" は実に手軽で好ましい。
 また、そもそも "手書き" という入力方法に馴染み、拘るユーザーは意外と多いのではなかろうか。また、私見ではあるが "脳活動" と "手書き" という動作とは緊密な関係がありそうな気がしている......。

 今、グーグルの開発/経営路線上の新展開には、目を見張るものがある。昨日の話題、パソコン向けの無償OS "クローム" を搭載した "クロームブック(Chromebook)" もその一つだ。だが、スマートフォン/タブレット向けのOS "Android" でも "新機軸" が打ち出されていることに注目しておかないわけにはゆかない。
 一言で言えば、<スマートフォンの新しい可能性を開く> "新機軸" だと言えそうだが、それは、情報受信端末としての "スマートフォン" を、"リモコン(Remote Controller)" 風に活用する可能性を探る狙いだと言っていいのかもしれない。
 この間、注目しているニュースがいずれも「Google I/O 2011」という、"I/O" をキーコンセプトとするセッションであることに着眼するならば何となく頷ける話でもある。
 ※ c.f. <米Google社は2011年5月11日、米国サンフランシスコで開催した開発者向け会議「Google I/O 2011」の基調講演において、......>(<グーグルが8秒起動のノートPC「Chromebook」発表、月額28ドルのビジネスプランも用意/日経 ITpro/2011/05/12/菊池 隆裕=日経コミュニケーション>

 ところで、こうした文脈にあって、"日本のベンチャーのプロダクツ" が小さからぬ役割を果たしそうだという以下の話題も実に興味深い。




 "クラウド" について目を向ける時、自分の場合、実感的には<ウイルスバスター2011 クラウド>における処理の "軽快さ" のことを想起する。
 長年 "ウイルスバスター" のユーザーであったが、年々、"ウイルス検出" での確度が上がるのは良しとして、処理が "重い" という印象が拭えず閉口していた。"ウイルス検出" のための "パターンファイル" (ウイルスを検出するための指名手配写真?)が、ウイルスの拡大に伴って急速に増大していたからのようだ。
 ところが、ウイルス検出に必要な最小限のデータだけをパソコンに残し、約80%を "クラウド" 上のデータベースに移行させたという<ウイルスバスター2011 クラウド>からは、信じられないほどに "軽快な操作感" に変わったのである。
 ということで、自分の場合、やや単純な発想ではあるが、この実感が "クラウド" というシステム・アーキテクチャーへの印象とオーバーラップするのである。

 ということで、今日のキーワードは "クラウド" となる。そして、"クラウド" と言えば "アンドロイド" 。で、"アンドロイド" と言えば "グーグル" の戦略ということになりそうだ。
 この辺に関して、次のような最新報道が目に留まった。

 "iPad" によって効果的なプレゼンテーションを行うというケースに随分とこだわって来た。そんなことから、<"iPad2"と同時期に発表された「Apple Digital AVアダプタ」には興味が持てる! (当日誌 2011.03.05)>と書いたりもした。
 と言うのも、"iPad2" の日本での販売時点では、"Apple Digital AVアダプタ" が実販売されていなかったからだ。
 が、最近 "Apple Store" を覗いてみると、漸く、価格 \.3,980 での発売準備が整った気配である。

<Apple Digital AVアダプタ 価格 \.3,980
 製品の詳細
 スライド、映画、写真など、iPadの大きなスクリーンで見ているものを、さらに大きなハイビジョンテレビのスクリーンに映し出しましょう。
 Apple Digital AVアダプタがあれば、iPad 2の画面をそのままワイドスクリーンテレビやプロジェクター、そのほかのHDMI対応ディスプレイにミラーリングできます。部屋中のみんなに、あなたの手の中にあるものを大きく見せたいときに最適です。
 Apple Digital AVアダプタは、iPad、iPhone 4、iPod touch(第4世代)のビデオ出力にも対応します。
 iPad、iPhone 4、iPod touch(第4世代)をハイビジョンテレビまたはHDMI対応ディスプレイにつなげば、最大720pのスライドショーや映画を大きなスクリーンで楽しめます。 対応するスクリーンなら、デジタルオーディオも転送します。Apple Digital AVアダプタを、30ピンDockコネクタ経由でiPad、iPhone 4、iPod touch(第4世代)に接続し、HDMIケーブル(別売り)を使ってHDMI対応ディスプレイにつなぎます。AVアダプタに内蔵された2つ目の30ピンコネクタを使えば、HDMI対応ディスプレイに接続しながら、デバイスを充電したりシンクできます。
 このアクセサリーは下記の製品でお使いいただけます。iPodのモデルを区別する方法はこちらをご覧ください。
 iPhone 4 , iPod touch(第4世代) , iPad(第1世代) , iPad 2 >(<Apple Digital AVアダプタ/Apple Store>

 <携帯電話の販売台数は2007年度をピークに頭打ちなのに対し、スマートフォンの販売台数は右肩上がりを続けている>(<「Androidスマートフォン市場にはチャンスがある」スマートフォン2011春・テックファームの矢吹 通康氏が講演 2011.04.28 / PC Online / BPnet>)というのが、"スマートフォン市場" の現状のようだ。
 素人感覚でも、"携帯電話 vs. スマートフォン" の趨勢については、そうなんだろうな、と何となく頷ける。
 昨今では、活動中のビジネスマンの光景を見ても、スマートフォンを操作している姿の方がはるかに多く目に入るからだ。

 事実、ここに来て "企業でのスマートフォン活用" が注目に値するようになって来たらしい。

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