Web: 2011年6月 アーカイブ

 "WebM" 動画フォーマットやそれへの変換というテーマについては、もはや実践的なレベルでの確認が必要な時期に来ているような気がしている。
 そこで、やや手探りをしながらも、気になる一連の関連事項について、体験的に確認してみることにした。
 ところで、ウェブ上表示の "video" と言えば、かつて "audio" ( "ナレーション" )付きの "video" を力づくで作成したことがあった。

◆参照 <"ナレーション"付きの"アプリケーション向け動画操作マニュアル"の試作サンプル(当誌 2011.02.18)>

 参照していただければお分かりのとおり、"容量" の関係から小さくて見にくい上に、これは "QuickTime Player" という固有のアプリソフトを前提にしたものであった。
 Googleが言うところの「誰もが利用できる無料で高品質なWeb向けビデオフォーマット」ではないわけだ。
 目指すところは、"オープンソース" 系の "video" である。それだからこそ、"WebM" 動画フォーマットが気になるわけなのだ。
 とりあえず、"WebM" 動画フォーマットで作成した "自作サンプル" を吟味していただきたい。(※ ただし、現状で表示可能なブラウザは、"Firefox"、"Google Chrome" などに限られる......)
 ちなみに、"容量" の点では、前述の ".mp4" のそれ未満に圧縮されている。




















 かねてより、ウェブページ/電子書籍に "audio/video" を組み込むことへの関心が途切れなかった。しかも、専用の "audio/video" アプリソフトを介してではなく、いわば "オープンソース仕様" でそれを実現したい......、と。
 そんな視点から、当然のごとく "HTML5" における "audio/video" 仕様に関心が向いたものだった。
 したがって、"HTML5" の "audio/video" 仕様を "先取り(?)" したかのような、"iPad/iPhone/iPod touch" での "HTML5" ライクな "audio/video" タグの実動は、非常に興味深く思えた。(ただし、決して "iPad/iPhone/iPod touch" が、全面的な "HTML5" を取り入れていたわけでないことはよく知られている。)

 こうした事情から、"iPad/iPhone/iPod touch" については、"自ら試す" しかないとばかりに、下記のようなたどたどしい試行錯誤も行ってきた。

<"オーディオ埋め込みEPUB電子書籍"制作のコア部分をクリア!/"eCub"が役立った! (当誌 2011.01.17)>
<"eCub"アプローチを使って、既に自作した"ePub 電子書籍"に"audio"を埋め込む!(当誌 2011.01.21)>
<"Sigil"で作ったePub電子書籍を元に、"eCub"を利用して"audio/video"を埋め込む(当誌 2011.01.22)>
<"HTML5"の<audio>タグの使い方/"HTML5"の仕様の詳細には目を通した方が良さそう(当誌 2011.01.23)>

 もはや、"iPhone 4/iPhone 3GS/iPad/iPad 2/iPod touch(第3世代と第4世代)" などは、<パソコンを介さずにデバイスのアクティベーションとセットアップ、ソフトウエアアップデートが実行できる>(下記記事[1]より)ようになるのだと言う。
 その点に限っても、いわば<ポストPC時代>(下記記事[2]より)の本格的 "幕開け" に突入することになるのであろうか。
 Apple が仕掛けるそのプロダクツとは、<「200以上の新機能を追加した」とするiOS 5>( および "Mac OS Xの最新バージョン『Lion』" )である。

[1] <Appleが次期モバイルOS「iOS 5」を今秋リリースへ、「Mac OS X Lion」は7月
 米Appleは米国時間2011年6月6日、次期版モバイルプラットフォーム「iOS 5」(写真1)のプレビューを実施し、開発者に向けたベータ版の配布を開始した。一般向けの最終版は今秋リリースする予定。「iPhone 4」「iPhone 3GS」と「iPad」「iPad 2」、および「iPod touch」(第3世代と第4世代)で利用可能。......>(<Appleが次期モバイルOS「iOS 5」を今秋リリースへ、「Mac OS X Lion」は7月/ITpro/2011/06/07>)

 一昨日、<不況のIT業界/当面ソフトの時代衰退,クラウド中心のサービス型ビジネスが主流?>と、"クラウド" の上昇機運について書いたばかりだ。が、米アップルは、そんなこと先刻承知! とばかりに鮮やかに "クラウド" へと舵を切っていたというニュースなのである。

Apple、「iCloud」を発表、音楽/アプリ/電子書籍などクラウドで管理
 米Appleは米国時間2011年6月6日、クラウドコンピューティングを利用して音楽や写真、アプリケーション、文書ファイルなどを保存、管理できる無料のサービス「iCloud」を今秋から始めると発表した。
 「iPhone」「iPad」「iPod touch」「Macintosh(Mac)」やWindowsパソコンのアプリケーションと連動し、ユーザーのコンテンツを自動で同社のデータセンターに保存するというサービスで、すべての機器でデータを最新の状態に保てるとしている。
 iCloudは、これまで同社が提供していたオンラインサービス「MobileMe」や、アプリケーション配信サービス「App Store」、電子書籍配信の「iBookstore」なども組み合わせた包括的なサービスとなり、これらに加え新たに、iOS端末のコンテンツをバックアップする「iCloud Backup」、文書ファイルを保存する「iCloud Storage」、写真を一時的に保管する「Photo Stream」、音楽配信サービスと連動する「iTunes in the Cloud」を用意する。
 このうち、iTunes in the Cloudでは「iTunes Match」と呼ぶ、年間24.99ドルの有料サービスを米国で始める予定。iTunes in the Cloudでは、ユーザーがAppleの音楽配信サービス「iTunes Store」で過去に購入した楽曲ファイルを追加料金なしでiOS端末に再ダウンロードできるようになる。iTunes Matchでは、iTunes Store以外で入手した楽曲について、Appleが配信権利を持つ約1800万曲と照合し、合致したものをAAC形式(256kbps)で提供する。これによりユーザーは、「照合できない残りのごく一部の楽曲だけをアップロードすればよく、音楽ライブラリ全体をアップロードする必要がなくなる」とAppleは説明している。
 このほか、文書ファイルを保存するiCloud Storageでは、同サービスのAPIを使って作成した書類をクラウド上に保存し、それらを自動的に各機器にプッシュ配信する。このサービスでは、5Gバイトまでのストレージ容量を無料で提供する。Appleで購入する音楽やアプリケーション、電子書籍と、写真保管サービスで必要となるストレージ容量はこの5Gバイトの制限外となる。また、ストレージ容量の追加購入オプションも用意する予定で、料金については後日明らかにするとしている。
 Appleは同日から、iCloudのベータ版とCloud Storage APIの提供をiOSとMacの開発者プログラムで始めた。このほか、iTunes Match機能を搭載しないiTunes in the Cloudベータ版を米国で始めた。iCloudの正式版は今秋、iOSの新版「iOS 5」のリリースに合わせて提供する予定。(小久保 重信=ニューズフロント)>(<Apple、「iCloud」を発表、音楽/アプリ/電子書籍などクラウドで管理/ITpro/2011/06/07>)

 自サイトに "アフィリエイト" のバナーなどを置くことは、もはや "当たり前" とさえ言えそうである。まあ、ホンキで稼ごうという人と、ついでに......と言う人とに分かれるのであろうが、もし本当に稼ごうとするならば、"通販"の実態を認識しないわけには行かないはずである。
 ちなみに、下記のような記事があった。

通信販売で携帯利用急増 08年の約1・5倍に
 日本通信販売協会が4日までにまとめた2010年の通信販売の利用実態調査によると、携帯電話や携帯端末でサイトを見て利用する人が全体の16・1%と、08年の約1・5倍に増えたことが分かった。29歳以下の女性に限れば54・3%に及んだ。
 従来型の携帯電話に加え、スマートフォン(多機能携帯電話)の普及もあり、時間や場所にとらわれず手軽にネット注文ができるようになっていることが背景にあるとみられる。同協会は「スマートフォンは専用サイト開設も進んでいる。いずれ通販の主力になるのではないか」と分析している。>(<通信販売で携帯利用急増 08年の約1・5倍に/【共同通信】/2011/06/04 16:15>)

 いよいよ "HTML5" (と "CSS 3" )の時代到来かとの意を強めさせるものがあった。
 グーグルが制作・提供する "HTML5" で作成されデジタルWeb絵本<「ブラウザやウェブについて知っておきたい20のこと」>のことである。HTML5で作成されてので、Google Chrome ほか Firefox などのHTML5に対応したWebブラウザーで閲覧できる。
先ずは、その報道記事を見ておく。

グーグルがHTML5で作ったWeb絵本を公開
 グーグルは2011年6月3日、WebブラウザーやHTML5、JavaScriptなどのWeb関連技術について解説したデジタルWeb絵本「ブラウザやウェブについて知っておきたい20のこと」(写真)の提供を開始した。HTML5で作成されており、Google ChromeなどのHTML5に対応したWebブラウザーで閲覧できる。
 同Web絵本では、HTMLやJavaScript、CSS(Cascading Style Sheets)といったWebページを構成する基本要素/技術や、IPアドレスとDNS(Domain Name System)などインターネットの基盤技術、クラウドコンピューティングやWebブラウザーのセキュリティ対策などWeb関連の技術について初心者向けに幅広く解説している。HTML5の機能を活用し、実際にページをめくって本を読む感覚や絵本のカバーの質感などを体感できる。
 グーグルによれば、同Web絵本はChromeチームが作成したといい、作成に使った技術については米グーグルの開発者向けWebサイト「Google code」にてオープンソースとして公開しているという。 >(<グーグルがHTML5で作ったWeb絵本を公開 /ITpro/2011/06/03>)

 このニュースが素晴らしい点は、単に "IT" が "単独" で活用されるのではなく、高性能な "IT" と、ヒューマンな善意の努力とが見事に歩調を合わせて事を成しているところであろう。
 "音声" の "文字変換" の技術も "部分的" には高度化しているが、その技術の認識率には多々問題が残されていて、残念ながら外国語翻訳での "同時通訳" ほどの実用的水準には至っていないようだ。
 "同時通訳" とて、専門能力を持つ "人力" が介することで実用に耐えているのが実際であり、"音声" の "文字変換" に当たっても同じことが言えそうである。"音声" を聴きながらの "口述筆記的キータイピング" とでも言えようか。
 しかも、その "タイピング" 成果の文章を即座にネット配信して、所定の "スマートフォン" を手元に置くユーザーが、流れるテロップを見るように閲覧できるというものなのである......。それもビジネスではなく、聴覚障害学生の受講サポートのために、ボランティア学生ら "口述筆記的キータイピング" を行っているというのが感動的!
 マイクを通した教官の "音声" をヘッドフォンで聴きながら、別室(別箇所)で集中しながら "同時入力" を敢行して、即、ネット配信するのだそうだ。

 実は、この事を知ったのは下記の報道ではなくて、今夕のNHKの報道番組からであった。だが、その番組に関する文字となった記事が見当たらなかったので、同一のニュースと思しき下記の記事を紹介することになった次第である......。

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