病気などの"原因遺伝子"が次々明らかに! "遺伝子操作"が治療の決め手となる趨勢か?!

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 多くの病気などが "遺伝子" と深く関係していることがかねてより注目されてきた。―― 下記の関連リスト参照。
 そうした観点の妥当性を裏付けるかのようなニュースが続いている。

 一つは、"被ばく後に発症する白血病など" であり、もう一つが、"肥満体" である。それぞれと深く関わる "遺伝子" が発見/特定されたというのである。

 下記引用サイト記事 【 引用記事 1 】:白血病:原因遺伝子を特定 広島大チーム/毎日新聞/2013.09.10 - 07:00 では、"白血病とその原因遺伝子" が発見されたと報じている。

 <被ばく後に発症する白血病などの原因となる遺伝子を発見/ 染色体に存在する数百種類の遺伝子の中から、細胞分裂を調整する役割を持つとみられる「Samd9L遺伝子」が白血病などの発症にも関与している可能性があることを見つけた> という。

 また、下記引用サイト記事 【 引用記事 2 】:肥満:要因になる遺伝子の一つ特定 京都府立医大グループ/毎日新聞/2013.09.11 - 00:00 では、"肥満体とその要因となる遺伝子" が特定されたと伝えている。

 <脂肪がたまって肥満体になる要因の遺伝子の一つを特定/ 「ARIA」という遺伝子で、この働きを抑制する方法を研究すれば、肥満防止薬の開発や治療につながる可能性がある> のだそうだ。

 なお、当日誌で注目した "病気とその原因遺伝子" 関連記事を以下にリスト化しておきたい。

遺伝子操作で寿命延びる可能性!タンパク質を作る「リボソーム」細胞の遺伝子に着目!( 当誌 2013.08.31 )
血液を作る細胞ががん化する「骨髄性白血病」などを抑制している遺伝子を発見(特定)!( 当誌 2013.08.20 )
再発しやすい肺がんの発見方法を開発!"ACTN4:遺伝子"が作るたんぱく質の量に着目!( 当誌 2013.08.19 )
iPS細胞を使わずに"心筋細胞"を作製!慶大成功!"心筋梗塞"治療に遺伝子治療から光!( 当誌 2013.07.17 )
多くのがん発症に関与するタンパク質"Ras(ラス)"の働きを阻害する化合物発見される!( 当誌 2013.05.01 )
"がん"になる可能性がある"遺伝子配列のわずかな違い(SNP)"!国際共同で新たに特定!( 当誌 2013.03.29 )
自閉症の原因遺伝子(GPR37)特定される!虐待や過保護による「母原病」なぞではない!( 当誌 2013.01.07 )
遺伝子の構造は先天的でも、その働きは努力で可変!DNAは運命ではないことが実証!( 当誌 2013.01.04 )
金メダルの持つ魔力! "遺伝子ドーピング・アスリート"になりたいと望む五輪選手!?( 当誌 2012.08.12 )

【 引用記事 1 】

 白血病:原因遺伝子を特定 広島大チーム/毎日新聞/2013.09.10 - 07:00

 ◇ 被ばくで欠損し発症

 被ばく後に発症する白血病などの原因となる遺伝子を発見したと、稲葉俊哉・広島大教授(血液学)らのチームが、9日付の米科学誌キャンサー・セル(電子版)に発表する。広島、長崎両県の原爆被爆者は、現在でも白血病などの発症者が多い。早期発見や予防、新しい治療の開発につながると期待される。

 原爆投下から70年近くたった今でも、爆心地近くの高線量被爆者は、白血病や骨髄異形成症候群(MDS)といった血液の病気の発症が、通常と比べ3倍程度多い。また、白血病やMDSの患者は、しばしば46本ある染色体のうち7番染色体が失われていることが知られている

 チームは7番染色体に存在する数百種類の遺伝子の中から、細胞分裂を調整する役割を持つとみられる「Samd9L遺伝子」が白血病などの発症にも関与している可能性があることを見つけた。

 遺伝子操作で、二つあるSamd9L遺伝子の片方または両方を失わせたマウスを作製。健康なマウスの寿命は3年だが、片方がないマウスの53%、両方ともないマウスの60%が、白血病かMDSを発症し、2年1カ月以内で死んだ。Samd9L遺伝子を失うことで、異常な細胞の増殖に歯止めがかからなくなるとみられる

 被ばくが病気の発症につながる仕組みについて、チームは「血液のもととなる造血幹細胞が放射線で傷つき、その後さまざまな要因でこの遺伝子が失われるため」と推測している。【藤野基文】


【 引用記事 2 】
 肥満:要因になる遺伝子の一つ特定 京都府立医大グループ/毎日新聞/2013.09.11 - 00:00

 京都府立医大の池田宏二助教(循環器内科)らのグループは10日、脂肪がたまって肥満体になる要因の遺伝子の一つを特定したと発表した。「ARIA」という遺伝子で、この働きを抑制する方法を研究すれば、肥満防止薬の開発や治療につながる可能性があるという。11日に英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ電子版で発表する。

 池田助教によると、生体には血液が不足した部分に新しい血管を作り出す能力がある。一方、血管の内皮などにあるARIAは血管の新生を抑制する働きを持つことが分かっていたという。

 グループは今回、ARIAが脂肪組織にも多く含まれることに着目ARIAを破壊したマウスと通常のマウスに11週間にわたって高脂肪食を与えた。いずれも当初は約20グラムだった体重が、通常マウスは約45グラムに増加したのに対し、ARIA欠損マウスは約38グラムにとどまった。欠損マウスの脂肪組織に新しい血管が多く作り出されており、脂肪が効率よく燃焼したことで肥満が抑えられたらしい

 池田助教はARIAの働きを抑えれば肥満を防ぐと同時に、血管の新生を促進し、心筋梗塞(こうそく)などの治療効果も期待できる」と話している。【榊原雅晴】


 無数の "細胞" から成り立っている人間の身体は、それらの "細胞" の新陳代謝によって常に "リニューアル(?)" されていると言われることがある。
 しかし、"細胞" が入れ替わっても "変わらない(ヒトがサルに変身することはない!? )" でいられるのは、それこそ "細胞" の増殖過程が "遺伝子" によって制御されているからだと言っていいのだろう。
 "遺伝子" の役割のこうした "原点/メタ次元" に働きかけて病気の治療を行うというアプローチは、実に "理に叶っているとともにスマート!" だと思える。
 しかし、古来から言われてきた "治療の原点は体質改善から" とする "内発面に着目するアプローチ" と通底しているような気がしないでもない...... (2013.09.12)













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