SNS: 2012年3月 アーカイブ

 "口コミ投稿" サイトの "投稿" 内容に「」がつきまとう点は、広く知られるようになってしまった。
 "非難" を浴びたのは、あの "やらせ業者"( ex.SNS:"やらせ業者"の横行!残念ながら虚偽・不正広告行為には法的責任追及要か!?( 当誌 2012.01.06 ) )による "ステルスマーケティング" であった。
 しかし、それ以外にも消費者の判断を迷わせる "迷惑投稿" が跡を絶たないようだ。そのひとつが、"Amazon カスタマーレビュー" だ。

 問題視されたのは、自分が嫌いなメーカーのレビューを大きく下げるために星1つを付けて商品の評価を下げるという行為( 下記引用サイト記事:アマゾンのレビューで購入した物かどうかが分かるようになった"Amazon 認証購入者"とは?/ガジェット通信/2012.03.23 )とかだ。
 ありそうな "グレーゾーンの行為" だが、ほとんど "誹謗中傷" の類と言えそうだ。
 Amazon の利用者は多く、また "Amazon カスタマーレビュー" を判断基準にする利用者も多いようだから、利用者にとっての "迷惑行為" だと言える。
 そうした "迷惑投稿" は、商品を "購入" することなしに "投稿" する者が多いからなのであろう、この点を利用者に "明示する" といった措置を Amazon は講じ始めた。それが、下記記事のような ""Amazon 認証購入者" という仕組みだ......。




















 Facebook は、企業など向けの "ブランドページ" である "Facebookページ" のすべてを、この3月30日に、新デザインのタイムラインに強制移行する【 引用記事 2 】参照 )と伝えられている。
 企業によるページマーケティング支援をてこにすることで、Facebook にとっての "マネタイズ" をなお一層強化する路線のようである。
 既に "株式公開(IPO)申請済み" の Facebook が、念には念を入れた "仕上げ" を進めているかに見える......。

 そんな折、この日本での "Facebook 人気" はますます高まっていると言う。これまで日本では "SNS 老舗" と目されて来た "mixi" が、追撃(?) 寸前の迫られ方だと......。
 一方で Facebook は、直近の月間ログイン利用者数が1,000万を超えたのに対して、片や、<昨年12月のmixiの月間アクティブユーザー数が1520万であり、12月は高かったもののmixiは昨年7月以降アクティブユーザー数を減らしている>【 引用記事 1 】参照 )のだそうだ。
 こうした勢いに乗って、実名制のFacebookは日本では流行らないと言われていた事情を覆しつつある Facebook は、日本に対して積極的な構えで本格的な上陸を果たそうとしている......。

 "3.11" がこの国の人々の "生活意識" に大きな変容を迫ったとする見解は、広く散見できるそんな昨今かと思われる。"一理" あるどころか "百理" もあると言えようか。
 "安全神話" で染め上げられてきた "日常" が一瞬の出来事で瓦解し、その "日常" によって育まれていた無数の "人生" が無残にも呑み込まれてしまったのだ。挙句に、"安全神話" の象徴でもあったはずの "原発" が "メルトダウン" という大破局に至り、"放射能汚染" が人々を恐怖に慄かせ続けている......。
 子供っぽいどなたかの発言ではないが、「夢であって欲しい......」と言わせるほどの戦慄の出来事であったわけで、これが "生活者" たちの意識、価値観を根底から揺さぶらなかったとはとても考えにくい。

 こんな状況下で、とある調査が<20代のオピニオンリーダー層>の "価値観" について調査結果をまとめた。( 下記引用サイト記事:20代オピニオンリーダーに社会が追いついた?--3.11を教訓に/cnet/2012.03.13

これまでの調査で、震災の発生以前から積極的に社会貢献活動を行っている20代や、収入や会社のブランドよりも仕事のやりがいを重視する20代の存在が明らかになったが、今回の調査でも、社会貢献志向や脱大企業志向が20代の普遍的な価値観となっている様子

が認められる、というものだ。そして、調査側は下記のように結んでいるという。

<「モノやお金といった既成概念にとらわれることなく、同じ価値観を共有できる仲間と刺激を与えあいながら、社会性の高い自己実現に向けてモチベーションを高めている20代の姿は非常に頼もしい。ポスト3.11は、20代が既に気付いていたことに社会全体がようやく気付いたと言えるかもしれない」>

 まあ、"社会全体" に関する意識調査はなかったようなので、"ようやく気付いた" かどうかは別問題となろうが、十分に説得力のある推定ではないかと思われる。
 課題としては、彼ら以外のわれわれ皆がこうした "20代の姿の頼もしさ" を称賛するだけではなく、彼らの "モチベーション" を "反面教師" 的に高めているに違いない "旧態依然とした社会矛盾" に、容赦なく目を向けて行くこと、それが不可欠なのではなかろうか......。

 "理性と感情" とを比較する議論は随分と古くから、様々なかたちで行われて来たはずだ。だから、"今さら......" という印象が拭い切れないテーマでもある。
 そうした "感情" について、いつも "科学的検証" の上での興味深い記事を提供し続けている "WIRED JAPANESE EDITON" が、感情が「理性より賢い」とき/WIRED JAPANESE EDITON - SCIENCE/2012.03.06 という表題の記事( 下記引用サイト記事参照 )を掲載していた。

 この種の記事には常々関心を向けてきた自分ではあるが、やや "食傷気味" な感触がないわけでもなかった。
 で、思いを巡られたのは、"今、何故、感情なのか?" という文脈についてであった。
 すぐに思い当たった点は、われわれの時代環境がますます "情報過多" の様相を強め、そこで生きるわれわれがその "情報処理" で日々右往左往させられている現状である。
 しかも、その "情報処理" ではのんびりと "理性的" に構える時間的ゆとりも許されていないかのようなので、何かスピーディな "情報処理方法" がないかと思案する......。
 振り返れば、コンピュータ操作における "アイコン" 操作方式に見られるごとく、昨今、デジタル処理操作では、"直観的" 操作という処し方が一般化している。"感覚的" 対応が果たす "スピーディさ" への着目だと言うべきか......。
 どうも、"情報処理" 操作におけるこの "スピーディさ" への要請が、今、アナロジカルに "感情" という働きに着目させている理由ではないか......、と。

もとより、"感情" に根差す "直観"(「感情によるお告げ効果」(emotional oracle effect)) を働かせて、瞬時に "判断"("情報処理" )してしまう方式は、昔から馴染みのある処理方式であった。
 ただ、"感情" に根差す "直観" は、"ヤマカン" に代表されるごとく、如何にも危うさ、信頼性の乏しさが付きまとう。もし、説得性のある "科学的根拠" が伴うならば、"感情" に根差す "直観" ほど "現代スピード時代" に適合した "情報処理" 方式はないはずだ......。
 こうした事情が、今、"感情" という、人間に古くから備わっていた "情報処理装置" の問題に、光を投射している理由のように思えたのである。
 この辺の勘繰りがあながち不当でもなさそうなことは、下記引用記事を精読するならば了解できるのではなかろうか。

 ところで、"今、何故、感情なのか?" という点で目を向けてみたい文脈がある。それは、今や時代環境の一大トピックス化した "ソーシャルメディア" との関係である。
 もっとも、"ソーシャルメディア" もまた、"情報過多" 環境とスピーディな "情報処理方法" の模索という状況下で普及したものであることを考えれば、無縁であるはずがない。
 ただ、それ以上に、"共感" という要素の比重が高い "ソーシャルメディア" は、"感情" と深い親和関係を持っていると思われる。

 ◆ 参照 "YouTube"サイトのプレゼン動画:"Social Media Revolution"が説得力ある理由!( 当誌 2011.12.04 ) ex. "感情の共有"!
 ◆ 参照 <人気動画が拡散する理由>人々は事実の共有より感情を共有(連帯感)したがる?! ( 当誌 2011.08.27 ) ex. 「われわれは、事実を共有したいというより、感情を共有したいのだ。」
 ◆ 参照 やはりインスタントメッセージよりも直接会話が!Socialメディア考察にヒント!?( 当誌 2012.01.17 ) ex. 母が何を言ったかということよりも、母の声自体(韻律学として認知されてきたトーンやイントネーション、リズムなど)に、癒し効果がある

 この辺の問題は、 "言葉によるソーシャルと感情によるソーシャル" というテーマなどさらに "深み" がありそうなので、稿を改めて考察したい。

 "ソーシャルグッド( Social Good )" に関しては、どちらかと言えば<"非営利" での "社会貢献" を目指す "ソーシャルグッド" という流れ>( c.f. 社会貢献への"共感"が人を呼ぶ"コーズ・マーケティング"の方が"ソーシャル"王道!( 当誌 2012.01.10 ))が思い浮かべられがちだろう。
 そして、<この流れに接しつつ、企業(営利)サイドから展開される同方向の活動>としての<コーズ・マーケティング(Cause Related Marketing)>(同上箇所)も注目されている。

 こうした状況の中で、米国では "ソーシャルグッド( Social Good )" が注目ワードとなり、Social Goodという「金脈」が、起業家やメディア、投資家や事業会社の高い注目を集めているという。
 こうした興味深く、"エネルギッシュな動向" を紹介しているのは、下記引用サイト記事:「ビジネスパーソンよ、新たな金脈「ソーシャルグッド」に注目せよ」/現代ビジネス - ソーシャルウェブが未来を創る! イケダハヤト/2012.03.03 だ。

 この記事を読みながら考えさせられた点は3点、いずれも "ソーシャルグッド" の "ソーシャル" というワードに関わっている。

 1."社会的な課題" とビジネスとの結合

 <海外では、Social Goodという言葉には「テクノロジーによって社会的な課題を解決する」という意味が強く込められています。そして、「社会に良い」( = Social Good な )技術が、大きなビジネスを生み出す「新たな金脈」となりうる点これからは、社会貢献とビジネスを両立させること「も」可能

とあるように、"社会的な課題"ビジネスとは結合可能だと言う点。

 2."社会的な課題"という「課題発見」が "決め手" か !?

 ただし、<医療、福祉、環境、復興支援など「社会的な課題」と言える分野> で、<起業家となる方々が社会的課題を知ること> は必ずしも簡単なことではなく、相応の努力や研修もまた必要となりそうな点。それだけに、"ソーシャルグッド" 展開の起爆力は、この社会的課題の "課題発見" の局面に根差しているであろう点。


 3.いわば "ソーシャルな取り組み" が要請される

 "対象" が "ソーシャル(社会的)" であるというだけではなく、取り組みプロセス自体に、<課題を知っている人と、解決策を作れる人>との "コラボレイト"、異なった立場の "交流的ソリューション"(= "ソーシャル" )などが要請されそうな点。

 "ソーシャルグッド" 活動の推進は、二重の意味で "ソーシャル" だと言えるのかもしれない......

 東日本大震災という未曾有の "国民的な悲劇" は、このような記録と記憶を共有する映画として制作されることこそがふさわしい! そんなふうに素直に共感できた。( 下記引用サイト記事:"3.11の日常"を紡いで映画に、「Japan in a Day」プロジェクト発足。/Narinari.com/2012/02/28
 どのような "哀しみ" や "人の強さ" を秘めた貴重な動画が寄せられるのか。楽しみだと言うのはやや心引けるところがあるが、本当の苦悩に囚われた人たちだけが伝えることのできる "人の心" のあり様を "共有" させて頂ければと......。

 "大震災" の壮絶な悲惨さに比べれば "まだまし" だとは言え、この社会、この世界には苦痛や苦悩で喘ぐ人々が限りなくいるはず。そうした人々に、毅然とした姿勢となれる勇気を与えてくれる、そんな仕上がりとなることを切に望みたい。
 リドリー・スコット監督の映画では「グラディエータ―」が記憶に残っている。単なるスペクタクル映画ではなく、ラッセル・クロウ演じる剣闘士に "死別"(殺された妻子)の苦悩というサブトーンを見事に与えていたのが妙に印象的であった......。

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