"異様なイメージ" を与え、一体何のことかと訝しがらせる表題であろう。
"奴隷" とは、<暴力的な脅迫によって、対価なしに労働を強制される人たち>=<強制労働者>たちのことを指す。アフリカを始めとする世界中には、われわれが知らない状況でこうした人たちが無数に存在するという。
そして、こうした<強制労働者>たちは、先進諸国で "消費" される数々の製品の原材料などを生産させられているという。われわれはそうした事実を知らされないままに、スマートなパッケージの製品を淡々と "消費" している。
製品に対する対価を支払っているのだから、われわれには関係のない事だと決めて掛かることも決して不可能ではないだろう。
しかし、同じ人間でありながら、"人身売買" を通して<強制労働者>に貶(おとし)められている人たちが現実的に存在し、そうした人たちが、われわれが何気なく消費している製品の大元を生産させられている時、われわれはそうした忌むべき状況に結局は "荷担(かたん)" しているのかもしれない......、と感じたり考えたりすることもありだ。
いや、もし自分がそうした貶められた立場にあったとしたら、きっとこう考えるのではなかろうか。もし、こうした原材料に市場的価値がなかったならば、自分はこんな苦しい立場から逃れられたものを......、と。
"荷担" しているのではないかという反芻は、そうしたヒューマンな想像力からのみ生まれる "より高度なセンスと認識" だと言うことができる。もちろん、そうある事を誰も<強制>はしない......。
ただ、こうした脈絡により "敏感" で、こうした世界の構造を変えたいと切望する人がいて、そのためにこの恥ずべき現実を多くの人々に知ってもらいたいと願う人がいる。
下記の "アプリ" は、そうした願いの "結晶" だと思う。
文化一般: 2011年9月 アーカイブ
ネットでの "ビジュアル情報" が大きな訴求力を秘めている事実には関心を向けざるを得ない。そんなこともあって、この間も "ビジュアル情報" 関連に注目し、以下のようなエントリーを書いたりしてきた。
◆参照 <脱原発ポスター、ネットに広がる>「事故が起きても 助けないくせに」共感!( 当誌 2011.09.19 )
◆参照 <「面白い動画」を撮る秘訣10選> "WIRED" のこうした記事も中々 "いいね!"( 当誌 2011.09.15 )
◆参照 <人気動画が拡散する理由>人々は事実の共有より感情を共有(連帯感)したがる?!( 当誌 2011.08.27 )
ネットでの "ビジュアル情報" となると、何と言っても "YouTube" を外すことはできない。そして、多くの "YouTube" ファンが、いずれは自分も "動画投稿" をしてみたい! と考えているのではなかうか。
かく言う自分もそうなのだが、ひとつ "気掛かり" な点がある。
だいたい、どんな "制作" でもそうなのだが、制作時には "これでよし!" と納得していても、後々、不備な点に気づいたり、心変わりなどから "いやー、ここをちょっと再編集してみたい......" と思うものではなかろうか。
これまでの "YouTube" の仕組みは、そうした "気掛かり" に対しては必ずしも寛容ではなかったかと思う。
それが、今回、<アップロードした動画をユーザーが簡単に編集できるよう、新しい動画エディタを公開>(下記記事より)となった。こうした配慮によって、"動画投稿" に対して敷居が高かったファンにも、安心材料が増えたのではないかと思われる。
なお、利用するには、アップロードした動画を表示した画面の上にあるメニューから「動画を編集(Edit video)」をクリックするだけであり、非常に簡単な操作である。
◆参照 The Official YouTube Blog / Wednesday, September 14, 2011 Edit your videos with YouTube
現代という環境は、"我慢すること" を回避させることで "回っている" かのような観がある。高度な現代資本主義経済は、欲求を "我慢" させるどころか、欲求の刺激と欲求の肥大化、そして新たな欲求の立ち上げをこそテコとして発展しているからである。
資源の枯渇や地球環境汚染の危機まで持ち出すと白け気味ともなるが、事実としてはそうした脈絡が否定できない......。
しかし翻って考えると、人間が他の動物と明らかに異なる点は、"欲求充足の遅延(先延ばし)" や "欲求充足の抑制" にあることはしばしば指摘されるところだ。そうした点が備わることによって、農業をはじめとして計画された "生産" が可能となったり、生産のための "秩序"(集団・社会秩序)が生まれた......、というように。
しかし、まるで "我慢" という言葉が "死語" とさえなったかに見えるこの現代にあって、"我慢" という鬱陶しい判断の周辺にスポットライトを当てることは、あながちムダなこととは思えない。道徳的説教は効き目なしとしても、科学の眼で見つめ直すことは十分にアリだと思えるのだが......。
そんな興味深い記事が、またまた "WIRED 誌" で見つけた。
"WIRED JAPANESE EDITION" が気に入っているため、このブログでもしばしば引用している。それに対して、こう言っては波風も立ちそうだが、"国内" メディアの記事ははっきり言って「おまえの話は、つまらん!」( 大滝秀治氏のCM )の一言である。
なぜなのかは、現場の編集スタッフは百も承知していそうな気がする。どこでもそうだが、承知していないのは、スポンサーの御機嫌覗いに汲々としている "患部(幹部)" なのだろうとお察しする......。
現代という環境にあっては、IT事情が人々の生活のあり方を深く揺さぶっているため、この分野の「変化にまみれる日々を凝視......」し続けている。
もちろん、個々のIT製品のデビューや消沈に主たる関心があるわけではない。(個人的には楽しんではいるが......。)時代環境を揺さぶるような脈絡の有無、それが興味深い対象なのであり、そんな視点から日々の関連記事をむさぼっている。
そうしていると、昨今では、国内の主要メディアの記事が、何とも "退屈!" に感じられてならなくなった。こんなものは、関連業界の、関連会社の、関連部署の関係者しか取り沙汰しないのではなかろうか......、という印象が拭い切れない。現場も、"アリバイ" 作りで汲々としているのかなぁ、と......。
この "デジカメ"、特別に凄いというのではない。にもかかわらず注目してみたいと思ったのは、思わず「いいね!」と言わせる製品コンセプトが光っていると思えたからだ。とにかく製品コンセプトの "切り口" が 上手い!
何が "上手い!" と言って、今や、"アーリーアダプター" ユーザーとしては一目置くべきであろう "スマートネイティブ" の、その感性にムリなく浸透するかに思えたからだ。やや強調して表現するならば、"スマートネイティブ御用達デジカメ" だとさえ言えようか......。
キーコンセプトは、<自己愛をくすぐる>カメラという点に違いなかろう。
「全アングルから撮影できる」というフレイズで濁されているが、"スマートネイティブ" の感性にスパークするのは、<カメラの正面から撮影画面を見ることができるので、腕を伸ばして、自分や友人(主に自分)を撮影>という、一点に尽きるはずだ。
ちなみに、下の<広告動画(YouTube)>でも、ファーストシーンは "Self-shot" についての画面となっている。
そして、"スマートネイティブ" の感性のコアは、"パーソナル×パーソナル" 以外ではなく、その点では<自己愛!>(限りない自己への......)というコンセプトと見事に重なる......。
"クロちゃん"(1) |
こんなに "ささやかな事件" でも心揺さぶられるのが人間というもの。震災や巨大台風で身内の方が突然行方不明となったり、不幸な災難に襲われたならば、如何ばかりのご心痛かと察して余りある。
事の発端は、先月の25日であった。
朝、玄関のドアを開けると、親子二匹の "外猫" たちが待ち受けているはずであった。ことさら鳴き騒ぐミーコ(子)と、その声が食事合図とばかりに駆けつける親猫クロとの二匹である。
ところがこの朝は、クロの姿が一向に見えない。いつもの舌打ちでの合図を付け足してみても、戻って来る気配がない。やや "不吉な予感" に襲われた。
その後、昼過ぎと夕刻に与える餌の際にも、ミーコだけは幾分奇妙な面持ちで戻って来るのだったが、クロの姿はなかった......。
"不吉な予感" に結びつけたのには、ちょっとしたワケがないではなかった。
この朝に限って、電話の呼び出し音で起床させられたのである。家内は前日から実家のお母さんのケアに向かっていて留守であり、やむなく電話に出ることとした。が、出てみると、すぐに切れてしまった。着信履歴を確かめると、市内局番が同じだったところから、近所に発信者がいるらしいと思わせた。念のため、コールバックをしたがその後はつながらない......。
そうしたことがあった後での "クロの行方知れず" だったことが、ワケのわからない "不吉な予感" を醸し出したのだった。
さすがに "身代金目当ての誘拐" とまでは考えない。しかし、クロが何らかの事故に巻き込まれ、首輪のペンダントに刻んだ電話番号が手掛かりとなり今朝の朝一の電話に繋がったのでは......、といった"不吉な" 思いは打ち消し難かった。
"スマートフォン" の "スマート" さ(超小型ポータブルPC、Anytime/Anywhere、快適な操作性......)には、必然的に "接触情報量増大" が含意されていると見てよかろう。それが言い過ぎであるなら、"スマートフォン" はそのユーザーに、急激な "接触情報量増大" をもたらしがちだと......。
もちろん、スマホ登場以前からも、情報化時代の現代が "情報過多" 時代でもあることがしばしば指摘されてきた。要するに、情報の受け手側の "情報そしゃく(処理)能力" を大幅に上回ってしまう過剰な情報環境が、さまざまな問題を引き起こす! と警戒されてきたわけだ。
過剰な情報群は、最悪は "アパシー(無反応)" の心境をもたらしたり、そうでなくとも "真贋" の見極め判断を難しくさせたり......と。
そして、環境が持つこうした弊害のために、情報先進国ではその弊害へのプロテクト策として "情報リテラシー" 教育の機運が高まり、初等教育でも実践されるようになった、と。
今確実に始まっている "スマホ時代" にあって、改めて、この "情報についていくリテラシー= "情報そしゃく(処理)能力" 課題が、注目されなければならないと思われる......。
パーフェクトに "パーソナル" で、時と所も選ばず便利で操作性が良い、そんな "スマート" さが売りである "スマートフォン" ! そのユーザーたちの実情がどんなふうであるのかについては興味のあるところであろう。
その辺を実にタイムリーに調査して分析した記事があった。マーケティング関係者にとっては、かなり "貴重な指針" となりそうである。
―――― <スマートフォンユーザーの実態と展望
目次
■ スマートフォンユーザーとは?
■ "アーリーアダプター層"へ急速に広まるスマートフォン
■ 購買行動にも変化、スマートフォンが消費に与える影響とは
■ インフルエンサーであり、情報キーマンとなったスマホユーザー
■ 調査で分かったスマートフォンユーザーの特徴( 江尻 尚平/丸山 夏名美 )>( スマートフォンユーザーの実態と展望/ITpro/2011/08/29~2011/09/02 )
"スマートフォン" の "スマート" さに目を向けることをきっかけにして、"スマートフォン/iPhone" が、"キュレーティッド・コンピュータ" としてプロデュースされたことに着目してきた。
そして、それならば "キュレーション"(← "キュレーティッド" ) が "スマート" さの生みの親なのかと "目星" をつけてもみたわけだ。
ほぼ "セーフ" である "目星" なのだが、何かしっくりしない。いわば、"キュレーション" は、"スマート" さ誕生の "必要条件" だとはしても、必ずしも "十分条件" ではなさそうではないか......と。
とかく、問題解決策に飢えて、それらの状況に翻弄されている現代にあっては、"one of them" としてのひとつの方策でしかないのに "only one" のごとく持て囃したり、"付帯条件付き" の方法であるのに、"独り歩き" させてしまうケースが少なくない。
"キュレーション" は、後者のリスクを孕んだ視点のようだと思えた。
たとえば、"ブリーフィング【 briefing 】" という言葉がよく使われる。平たく言えば「要約すること」、格好をつけて言えば「簡潔な指令、要旨の説明」となろうか。実に簡単なことのように見えるが、この "ブリーフィング" をしくじって、重責地位からの更迭という憂き目を喰らった人たちをわれわれは幾度となく見てきた。
"ブリーフィング" も結果の形式だけを考えれば簡単なようにも見える。だが、なかなかどうして......。複雑怪奇でさえある現実の対象や事情を "ブリーフ" するには、眼に見えぬ総力パワーを集中・集結させなければできないことなのではなかろうか。
"キュレーション" とてまったく同様である。少なくともコンピュータによる機械処理では不可能な "人手処理" だと言明された時点で、"決して半端なことではない!" と気づかなければならないはずなのである。
"横文字新語" は "通り" が良かったりして使うのに便利だったりする。しかも、何か特別なことを言った気にさせもするし、"検索環境" でも相応のレスポンスを得るのに効果的だったりするものだから、ますます広がりがちとなる......。しかし、気をつけないと、ずるずると "バズワード"(buzzword、一見、専門用語のようにみえるが、明確な合意や定義のない用語)へと墜する可能性も否定できない。
<情報過多の時代の鍵は「キュレーション」>という視点は、かなり有効だろうとは思っている。ひょっとしたら "グーグル検索万能環境" に風穴を空ける可能性を期待することもできるかもしれない、と。
ただ、データマイニング( ※ )への期待にも潜む "伏兵" (結局、肝心な知的作業部分は優れた "人為" に依存! することになる......)と同様に、"キュレーション" の根底には "人為" 固有のよりパーソナルで高度な "知的営為" が控えているはずだという点は、決して外してはならないと思っている。
( ※ )<データマイニング
データマイニング(英語: Data mining)とは、統計学、パターン認識、人工知能等のデータ解析の技法を大量のデータに網羅的に適用することで知識を取り出す技術。DMと略して呼ばれる事もある。通常のデータの扱い方からは想像が及びにくい、ヒューリスティク(heuristic、発見的)な知識獲得が可能であるという期待を含意していることが多い。英語ではknowledge-discovery in databases(データベースからの知識発見)の頭文字をとってKDDとも呼ばれる。>( データマイニング/ウィキペディア )
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