Web: 2011年9月 アーカイブ

 ネットでの "ビジュアル情報" が大きな訴求力を秘めている事実には関心を向けざるを得ない。そんなこともあって、この間も "ビジュアル情報" 関連に注目し、以下のようなエントリーを書いたりしてきた。

◆参照 <脱原発ポスター、ネットに広がる>「事故が起きても 助けないくせに」共感!( 当誌 2011.09.19 )
◆参照 <「面白い動画」を撮る秘訣10選> "WIRED" のこうした記事も中々 "いいね!"( 当誌 2011.09.15 )
◆参照 <人気動画が拡散する理由>人々は事実の共有より感情を共有(連帯感)したがる?!( 当誌 2011.08.27 )

 ネットでの "ビジュアル情報" となると、何と言っても "YouTube" を外すことはできない。そして、多くの "YouTube" ファンが、いずれは自分も "動画投稿" をしてみたい! と考えているのではなかうか。
 かく言う自分もそうなのだが、ひとつ "気掛かり" な点がある。
 だいたい、どんな "制作" でもそうなのだが、制作時には "これでよし!" と納得していても、後々、不備な点に気づいたり、心変わりなどから "いやー、ここをちょっと再編集してみたい......" と思うものではなかろうか。
 これまでの "YouTube" の仕組みは、そうした "気掛かり" に対しては必ずしも寛容ではなかったかと思う。
 それが、今回、<アップロードした動画をユーザーが簡単に編集できるよう、新しい動画エディタを公開>(下記記事より)となった。こうした配慮によって、"動画投稿" に対して敷居が高かったファンにも、安心材料が増えたのではないかと思われる。
 なお、利用するには、アップロードした動画を表示した画面の上にあるメニューから「動画を編集(Edit video)」をクリックするだけであり、非常に簡単な操作である。

The Official YouTube Blog サイト

 ◆参照  The Official YouTube Blog / Wednesday, September 14, 2011 Edit your videos with YouTube





















 これは "新しい movement!" じゃないかと思える。
 下記の記事に誘われて、「脱原発 NO NUKES ポスター展」を閲覧させてもらった。思わず、ナルホドと頷かされた。そして、もう原発依存のためにタラタラと能書きを言うのはやめようじゃないか! という思いが込み上げてきた。
 今回の東日本大震災、もし原発事故を伴わなかったらどんなにか復旧復興とて速やかに行われたかを想定しなければならないはずであろう。加えて、今後の長期にわたる "放射能汚染" が、どれだけの人々を苦しめるかについては先送りの問題となっている。
 唯一の被爆国である日本が、不幸にも原発事故で想像を絶する "放射能汚染" を繰り広げてしまったのだから、四の五の言わずに "脱原発" へと舵を切るのが国内的にも、国際的にも順当である。
 将来不安ばかりが積み重ねられているこの国、一つ位は "巨大な不安" を取り除き、日本人の "聡明さ" を確認し合っても良さそうではないか。既に、ドイツはこの "聡明さ" を実行に移しているわけだし、政治は、今、この決断と実行のために知恵と勇気を出さないとするなら、何時、何をしようというのか......。

 現在、<日本の中小企業の約4分の3に当たる約300万社がウェブサイトを保有しておらず>(下記の 毎日jp 記事より)と推計される実情にはやや驚きである。
 "HPの開設" で "中小企業" の経営がにわかに好転すると考えるのは早とちりではあろうが、"喰わず嫌い" でタッチしないのであれば、是非ともアプローチすべきかと思われる。"手間・費用" の問題がネックだったのならば、その心配がない選択肢もありそうだからだ。

 一昨日、現在の日本の "中小企業" について若干憂えるかたちのエントリーを書いた。

―――― <しかし、大企業の "下請け" に甘んじてきた "中小企業" に事情の変化(余儀なく自立! 自立から挑戦! 挑戦を刺激・支援するIT環境!)が生まれつつあることも見逃せないはずであろう。>米誌フォーブス(アジア版)<中小企業ランク、日本は1社のみ>やはり要注意か!( 当誌 2011.09.16 )

 この挑戦を刺激・支援するIT環境!という絶好のサンプル、お勧めできそうな "無料サービス" が眼に留まったので以下紹介しておきたいと思う。
 "HPの開設" を望んだとしても、これまでにこうした分野に接点を持たず不慣れな人たちにとっては、そのハードルの高さが意識されてしまうのかもしれない。また、アクシデントに対しても不安となる。
 確かに、"要注意な関連業者" も無くはない。先日もそんな事例を紹介したばかりであった。

  ◆参照 <HP制作ソフトリース契約紛争多発>/やっぱり!と業界内部からは眼に映る!

 そうした "過剰な商業主義" のケースがある一方で、ここで紹介しようとしている "1年間無料サービス" は、活用の仕方次第では "中小企業" 経営者に希望をも与えてくれるものではないかと評価したい。

 今や、より豊富な情報をより効果的に発信するメディアとして "YouTube" などの動画という手法があることは、多くの人が知るところだ。できれば、これを自在に活用して思いの丈を飛ばしてみたいものだと、誰もが望んでいるのではなかろうか......。

◆参照 <人気動画が拡散する理由>人々は事実の共有より感情を共有(連帯感)したがる?!( 当誌 2011.08.27 )

 ただし、決してイージーにこなせることではない。が、だからと言って天才だけに許された......、というほどに難易度が高いものでもなさそうだ。そんな勇気(と錯覚)を与えくれるのが "WIRED" の今回の記事だ。"知性とセンスとウイット" をこぼれ散らかす "WIRED" ならではのハウトゥものだと感心させられた。

 <「面白い動画」を撮る秘訣10選>は次のとおりだと教えてくれる。

 1. ストーリーを撮れ
 2. 白目を確認せよ
 3. ズームを使わず自分で近づけ
 4. カットで考えよう
 5. カットは10秒以下
 6. スチルカメラだと思え
 7. 全体も短くしよう
 8. 最も明るい光を背にしよう
 9. 外部マイクを使え
 10. デジタル加工はしない

 これらが瞬時に了解できる者は、既に "動画達人" の域に達しているはずであり、自分のようなモタモタ凡人には、解説が必須となる。そこで、永久保存版的な位置づけで以下のように引用することにした......。

 先日、とあるソフト会社からぶしつけなメールをもらった。「HP制作に関する依頼が多過ぎて困っております。パートナーとしてご協力いただけませんか」という主旨のメールであった。もちろん、お断りさせてもらった。
 確かに、当方では "HP制作" も請け負ってはいる。しかし、エンド・ユーザーからのダイレクトなかたちのものしかタッチしていない。信頼関係に基づいて、リーズナブルな価格で仕事をしようとすれば、"中間業者" が入ることを極力避けるべきだと考えるからだ。"もちろん" と書いた理由の第一はそれであった。

 まだほかにも理由はある。"HP制作" という案件については、需要が多くなっているかどうかは別にして、昨今益々、発注側の期待が大きくなっている実情のことである。ご時世がら、インターネット営業広告に傾くのは十分に了解できるところである。
 ところが、それを了解していない一翼もまたある。何あろう、"ソフト開発業者側" なのだ。それも、ろくに "HP制作" の業務経験があるわけではない業者が、"HP制作" に高を括って片手間で、あるいは "外注化" で凌ごうというとんでもない業者たちのことである。
 全体的に、ソフト開発需要が低迷している現状にあって、ソフト開発会社が "火の車" となりがちなことはよく分かる。しかし、"でもしか" 先生ではあるまいに、"HP制作でも" やるか、はとんでもない了見違いであろう。そんな業者は "要注意" 以外ではない。冒頭のメールを受け取った時も、またか! と思ったわけなのである。

 "スマートフォン" の "スマート" さ(超小型ポータブルPC、Anytime/Anywhere、快適な操作性......)には、必然的に "接触情報量増大" が含意されていると見てよかろう。それが言い過ぎであるなら、"スマートフォン" はそのユーザーに、急激な "接触情報量増大" をもたらしがちだと......。
 もちろん、スマホ登場以前からも、情報化時代の現代が "情報過多" 時代でもあることがしばしば指摘されてきた。要するに、情報の受け手側の "情報そしゃく(処理)能力" を大幅に上回ってしまう過剰な情報環境が、さまざまな問題を引き起こす! と警戒されてきたわけだ。
 過剰な情報群は、最悪は "アパシー(無反応)" の心境をもたらしたり、そうでなくとも "真贋" の見極め判断を難しくさせたり......と。
 そして、環境が持つこうした弊害のために、情報先進国ではその弊害へのプロテクト策として "情報リテラシー" 教育の機運が高まり、初等教育でも実践されるようになった、と。
 今確実に始まっている "スマホ時代" にあって、改めて、この "情報についていくリテラシー= "情報そしゃく(処理)能力" 課題が、注目されなければならないと思われる......。


 パーフェクトに "パーソナル" で、時と所も選ばず便利で操作性が良い、そんな "スマート" さが売りである "スマートフォン" ! そのユーザーたちの実情がどんなふうであるのかについては興味のあるところであろう。
 その辺を実にタイムリーに調査して分析した記事があった。マーケティング関係者にとっては、かなり "貴重な指針" となりそうである。

―――― スマートフォンユーザーの実態と展望
目次
スマートフォンユーザーとは?
"アーリーアダプター層"へ急速に広まるスマートフォン
購買行動にも変化、スマートフォンが消費に与える影響とは
インフルエンサーであり、情報キーマンとなったスマホユーザー
調査で分かったスマートフォンユーザーの特徴
( 江尻 尚平/丸山 夏名美 )>
スマートフォンユーザーの実態と展望/ITpro/2011/08/29~2011/09/02

 "スマートフォン" の "スマート" さに目を向けることをきっかけにして、"スマートフォン/iPhone" が、"キュレーティッド・コンピュータ" としてプロデュースされたことに着目してきた。
 そして、それならば "キュレーション"(← "キュレーティッド" ) が "スマート" さの生みの親なのかと "目星" をつけてもみたわけだ。
 ほぼ "セーフ" である "目星" なのだが、何かしっくりしない。いわば、"キュレーション" は、"スマート" さ誕生の "必要条件" だとはしても、必ずしも "十分条件" ではなさそうではないか......と。
 とかく、問題解決策に飢えて、それらの状況に翻弄されている現代にあっては、"one of them" としてのひとつの方策でしかないのに "only one" のごとく持て囃したり、"付帯条件付き" の方法であるのに、"独り歩き" させてしまうケースが少なくない。
 "キュレーション" は、後者のリスクを孕んだ視点のようだと思えた。

 たとえば、"ブリーフィング【 briefing 】" という言葉がよく使われる。平たく言えば「要約すること」、格好をつけて言えば「簡潔な指令、要旨の説明」となろうか。実に簡単なことのように見えるが、この "ブリーフィング" をしくじって、重責地位からの更迭という憂き目を喰らった人たちをわれわれは幾度となく見てきた。
 "ブリーフィング" も結果の形式だけを考えれば簡単なようにも見える。だが、なかなかどうして......。複雑怪奇でさえある現実の対象や事情を "ブリーフ" するには、眼に見えぬ総力パワーを集中・集結させなければできないことなのではなかろうか。
 "キュレーション" とてまったく同様である。少なくともコンピュータによる機械処理では不可能な "人手処理" だと言明された時点で、"決して半端なことではない!" と気づかなければならないはずなのである。

 "横文字新語" は "通り" が良かったりして使うのに便利だったりする。しかも、何か特別なことを言った気にさせもするし、"検索環境" でも相応のレスポンスを得るのに効果的だったりするものだから、ますます広がりがちとなる......。しかし、気をつけないと、ずるずると "バズワード"(buzzword、一見、専門用語のようにみえるが、明確な合意や定義のない用語)へと墜する可能性も否定できない。

 <情報過多の時代の鍵は「キュレーション」>という視点は、かなり有効だろうとは思っている。ひょっとしたら "グーグル検索万能環境" に風穴を空ける可能性を期待することもできるかもしれない、と。
 ただ、データマイニング( ※ )への期待にも潜む "伏兵" (結局、肝心な知的作業部分は優れた "人為" に依存! することになる......)と同様に、"キュレーション" の根底には "人為" 固有のよりパーソナルで高度な "知的営為" が控えているはずだという点は、決して外してはならないと思っている。

( ※ )データマイニング
 データマイニング(英語: Data mining)とは、統計学、パターン認識、人工知能等のデータ解析の技法を大量のデータに網羅的に適用することで知識を取り出す技術。DMと略して呼ばれる事もある。通常のデータの扱い方からは想像が及びにくい、ヒューリスティク(heuristic、発見的)な知識獲得が可能であるという期待を含意していることが多い。英語ではknowledge-discovery in databases(データベースからの知識発見)の頭文字をとってKDDとも呼ばれる。>
データマイニング/ウィキペディア

 <"キュレーション"概念に注目!>と昨日書いた。(スマホとは"機能をキュレートされたデバイス"!/"キュレーション"概念に注目!( 当誌 2011.08.31 )
 スマホの "スマート" さの内実を追って考える過程で、いわば必然的に "キュレーション" という概念を配慮せざるを得なくなったわけである。
 以下の引用部分がその "交差" 部分であった。

<iPadは「キュレーティッド・コンピューティング」の時代の幕開けを告げるもの / 「キュレーティッド・コンピューティング」 / 「キュレーティッド・コンピューティング」とは、機能が絞られているが、使いやすい機器のことを指す。キュレーションとはもともと、博物館や美術館等で作品や資料を整理・管理・研究し、わかりやすい展示を行なう作業のこと / 機能をキュレートされたデバイス ―― 『Kindle』、携帯電話、デジタル音楽プレーヤー、GPSなど特定用途のデバイスは、機能をシンプルにキュレートすることで、汎用のデスクトップ・コンピューターを上回る体験を提供している。>「情報過多の時代」の鍵は「キュレーション」/WIRED ARCHIVES/

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