科学一般: 2013年2月 アーカイブ

 "快適感/快感" の得られることに少なからず重きを置く、そんな現代の生活環境には思わぬ "ワナ" が潜んでいる。
 そんな生活環境の中では、人は時として "全能感"(自分は何でもできる、誰よりも偉い、と錯覚すること)に浸ってしまいがちだということ。ここから、根拠もなく他人をバカ扱いする姿勢が助長されてしまったりする。
 ただでさえ他者との実際的な人間関係が希薄な上に、簡単に達成感が得られるようなツール類(PCなどをはじめとしたIT機器など)が提供された昨今の生活環境では、個々人が "全能感" を弄ぶことになったとしても不思議ではなかろう。そして、社会生活が何ともギクシャクとしたものとなったり......。

 こうした "全能感" をもたらす "脳科学" 的背景には、どうも神経伝達物質「ドーパミン」の分泌が作用しているらしい。
 下記引用サイト記事:脳科学:ドーパミン分泌で「自分は優秀」錯覚 うつ改善も/毎日新聞/013.02.26 によると、

 <「自分は平均より優れている」と錯覚してしまう仕組み> は、<快感が高まったときなどに脳内で分泌される神経伝達物質「ドーパミン」の量> に作用を受けているらしい。
 "うぬぼれ" と見受けられる<自己評価の高い人ほど、ドーパミンを出す部位「線条体」の活動が活発な一方、状況を判断する役割を担う前頭葉の働きが弱くなっていた> という結果が出たそうなのである。

 こうした事実を、"ドーパミン過剰分泌" の人は自戒的に知っておくべきだろう。
 しかし、それよりも、こうした事実が "うつ症状" で、悲惨な "自信喪失" に陥っている人に対する効果的な治療法につながって欲しいものだと思う......。




















 "糖尿病" の患者にとって適度な "運動" は、"食事療法" に勝るとも劣らない効果があると言われてきた。もちろん、カロリー・コントロールという "食事療法" が基本であることは間違いなさそうだ。
 なお、こうした問題は、自身も "糖尿病" を背負っているので決して他人事ではないのである。

 ところで、適度な "運動" が、"ダイエット" を促し、減量に伴う "糖尿病" への良い効果をもたらすことは知られている。実際、太り過ぎのままでの "糖尿病" 治療というのはムリな話であり、体重の適正化が出発点となりそうだ。

 だが、適度な "運動" の効果は、それ以上のものがありそうなのである。
 下記引用サイト記事:糖尿病 運動で死亡のリスク半分以下に/NHK NEWS WEB/2013.02.25 によると、

 <糖尿病の患者が、毎日、30分以上の早歩きに相当する運動を行った場合、ほとんど運動しない患者と比べて病気が悪化して死亡するリスクが半分以下になる> という研究結果が発表されたそうである。
 もとより、"糖尿病" を軽んじてはいけない理由は、これが "合併症" というかたちで他の成人病( 脳卒中、心筋梗塞、腎臓病 ...... )の原因となり、"死亡リスク" を高めることなのだと言われている。
 その "死亡リスク" を、"半分以下" に引き下げる効果が、適度な "運動" の実施にはあるというのだ。

 適度な "運動" の具体的な例としては、<時速6キロの早歩きに相当する運動を毎日30分以上>というから、決して苦になる運動ではなさそうだ。
 自身の経験に基づくならば、留意点としては二点ありそうだ。
 その一点は、単に歩けば良いというものではなさそうであり、やや汗ばむような "早歩き" をする点。ダラダラ歩きをしている人を、結構多く見かけて、よほどアドバイスをすべきかと思ったりもした。
 二点目は、"毎日" という点。少なくとも、"二日以上の休止" を置かないことに気をつけたい。身体は、"二日以上の休止" があると元に戻ってしまうらしいのである......。

 自分の場合、現在、これまでの "ウォーキング" を "毎日10キロ以上の自転車トレーニング" へと発展させて、既に通算走行一千キロを超えたところ。昨今の体調は悪くない。
 いずれにしても、"糖尿病" を気にする方、そしてその "予備軍" の方には、適度な "運動" を是非お勧めしたい......。

 いよいよ "超高齢化時代" に突入し、増加の一途を辿る "認知症" やその原因ともなっているとされる "アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症)" の解明が急がれている。
 認知症は、65才以上の10人に1人は発症すると言われるほど、高齢者に多い病気であり、日本での "アルツハイマー型認知症" の患者数は推定100万人とも言われている。

 下記引用サイト記事:アルツハイマー iPSで病態の一部解明/NHK NEWS WEB/2013.02.22 は、こうした状況に "一石を投じる" 研究成果について報じている。

 <アルツハイマー病は「アミロイドベータ」が、神経を傷つけることが原因とされていますが、神経細胞の内部で「アミロイドベータ」がどのように働き病気を引き起こすのか>という<そのメカニズム>については定かではなかったようだ。

 これに対して、<京都大学iPS細胞研究所の井上治久准教授などの研究グループ> は、<アルツハイマー病の患者4人からiPS細胞を作り出し、脳の神経の細胞に変化させて> 詳しく調べ、<病気の原因とされる「アミロイドベータ」という特殊なたんぱく質が神経細胞の内部に蓄積しているのを初めて確認/ このたんぱく質がほかのたんぱく質ができるのを阻害するなどして神経細胞を死滅させること> などを解明したという。
 ここでもまた、"iPS細胞" が貴重な "実験の土俵/環境" としての役割を果たしたことになるわけだ......。

 何でもクスリに頼ろうとする現代人!?
 だが、人間の身体の中で働く "自然治癒力!" にもっと目を向けるべきなのかもしれない。特に、そのメカニズムに貢献していると言われている "免疫力" の働きに向けて......。

 昨日は、<自然のプロセスに学ぶ"クラッシュしないコンピューター"!>( Bye-Byeブルースクリーン!自然のプロセスに学ぶ"クラッシュしないコンピューター"!( 当誌 2013.02.20 ) ) について書いたばかりだが、<自然のプロセス> には、知れば驚きである貴重なロジックが埋め込まれているようだ。
 人間の身体の中で作用している "免疫力" の働きも、まさにそのひとつなのであろう。

 効き目が期待される人工の "投薬" は、"何十年もの" のはずだが、言ってみれば"免疫力" は、人類の歴史とともに鍛えられ生成された "何万年もの""妙薬" である。これほど "信頼性" の高い治療薬はなさそうだ。
 だが、問題は、この "妙薬" の効き目を台無しにしている "現代の生活環境" だと言うべきなのであろう......。

 下記引用サイト記事:ストレスや加齢で低下 免疫力高めるには... 笑って発散、腸内環境も影響/日本経済新聞/2013.02.17 によれば、そもそも"免疫力" とは、

 <体内に侵入した細菌やウイルスを撃退したり、がん細胞が増殖したりしないよう守る仕組み/ この仕組みに関係する免疫細胞には、ウイルスに感染した細胞を殺すT細胞やがん細胞を退治するナチュラルキラー(NK)細胞など様々な種類がある/ これらが血液に乗って体中を巡りながら病原体の動きをパトロール> のことだという。

 そして最も留意すべきは、この"免疫力" の "仕組み/働き" にとって<「最も影響が大きいのはストレス」>だとされる点であろう。
 しかも、現代の生活では、誇張でも何でもなく、この "ストレス" から逃れられる術はない......。
 したがって、 "ストレス対処" こそが、現代における "免疫力維持 = 健康維持" 最大の秘訣! と言って間違いではなさそうである。

 <"笑ってうまく発散" & "無理にイヤなことをしない" & "「なるようになる」と考える" & "仲のよい人とたわいのないことを話す"> などがお勧めワザ! なのだそうである。
 たとえ、周囲から多大な顰蹙(ひんしゅく)を買おうが、気にしない気にしない! に徹する、そんな "図太さ" がこそが現代を健康に生き抜く鉄則なのである......

 "ロシアでの隕石落下" 現象は恐ろしいものであったが、これをことのほかセンセーショナルなニュースにしたのは、実に多く紹介された "リアルタイムのビデオ動画" があったからだとも思われる。
 まあ、昨今では、趣味と実益とを兼ねた "動画投稿" への関心が高まっているため、"突然の事件" を目撃して、それを撮影するのは、"街中の監視カメラ" と並んで "アマチュアカメラマン"のビデオカメラ だとも言えそうだ。
 現に、隕石落下時の "衝撃波" による被害のあり様については、多くの "アマチュアカメラマン"のビデオカメラ によって撮影されていたようだ。

 ところが、"隕石落下" それ自体の落下プロセスの "ビデオ動画" がさまざまに紹介されていた点には、やや意表を衝かれた。
 "NASA" でさえ、こうした "隕石落下" に関しては "予測不可能" と表明しているのであるから、尚のこと不思議な気がする。

 この "謎解き" をしてくれるのが、下記引用サイト記事:隕石落下のビデオがYouTubeにあふれた理由はロシアの独特の"車事情"から/TechCrunch/2013.02.16 である。

 ビデオカメラは、"別な被写体!" を想定して回されていたのだそうである。

 <ロシアでは、車のダッシュボードにビデオカメラを据え付けている人が多い。それは、証拠画像を録画しておいて、事故のときに自分の立場を守るため、あるいは悪徳警官に交通違反の罰金(と称するワイロ)を取られるのを防ぐため> というのである。
 そして、<今回は、ロシアの一般市民ドライバーが、隕石の落下を報じる市民ジャーナリストに変身した> のだと。
 無窮の宇宙からの使者(隕石)を、ロシアの世知辛さに根差す日常対策(自動車事故対策!)が撮影させたのだと思うと、笑うに笑えない......。

 "匂いと嗅覚" というテーマについては、どういうものか興味深く、この日誌で、これまでにもいろいろな角度から取り上げてきた。下記参照。

 ◆ 参照 (1) "においビジネス"/においと記憶の密接な関係/嗅覚だけはほぼダイレクトに脳へ( 当誌 2010.05.20 )
 ◆ 参照 (2) "情報社会" の基本構造に楯突く "嗅覚" 情報という "ダサイ(クサイ)" 課題( 当誌 2008.10.27 )
 ◆ 参照 (3) "実在感" を支えるのは "クオリア" であるのか( 当誌 2008.01.24 )

 "匂いと嗅覚" というテーマへの主な関心は、 "嗅覚と記憶" との不思議な関係という点になろうかと思う。( c.f.上記 ◆ 参照 (2),(3))
 が、今回は、下記引用サイト記事:年齢とともに失われていく嗅覚、阻止する方法も/THE WALL STREET JOURNAL/2013.02.15 に沿って、ビジネスでの "商機" につながる(?)という話題に目を向けてみたい。
 "匂いと嗅覚" は、デジタル化やネット化という視点に馴染まないという点もあってか、ビジネスジャンルでは "先送り" され続けてきた観がある。
 それでも、昨今では次第に関心を集め始めてはいる( c.f.上記 ◆ 参照 (2))ようだが、今回の記事の視点はやや特異かと思われる。

 それというのも、<人間の嗅覚は年齢とともに衰える。多くの人は30代になるまでに、それとわかるほど嗅覚が落ちる> という "生理学的" 観点を論拠としながら、グローバルな "高齢化時代"( 消費者マジョリティの高齢化!)を視野に入れてのサジェスチョンだからである。

 曰く、<視力や聴力が年齢とともに衰えるのとちょうど同じように、嗅覚も衰える/ 60歳になるまでに、約半数の人は嗅覚の衰えを感じ、80歳になるまでにはその数は4分の3に増える/ 米国では300万から400万人が嗅覚障害や完全な無嗅覚症、もしくは嗅覚の能力減退と診断されている....../ ベビーブーマー世代が高齢になると、この数字は飛躍的に上昇する嗅覚の能力が減退しつつある/ ベビーブーマー世代を対象にした、際立って香りの強い製品を販売することは企業にとって商機> だというわけだ。

 "ベビーブーマー世代" をターゲットとしたビジネスはさまざまに試みられているが、"加齢とともに失われていく嗅覚"という問題をテコにしたところの "ビジネス嗅覚" の鋭敏さには恐れ入る......。

 まだ "大雪" への心配が遠のいたわけではないが、それでも春の訪れは間もなくという気配。しかし、この時季、歓迎されざる訪問者としての、スギとヒノキの花粉飛来!
 自分は、幸いにして未だ "花粉症" には見舞われていない。だからと言って決して安心できないのが "花粉症" だそうだ。条件が揃ってしまうと、いつでも発症し得るとか。

 今年は、既に "飛来" するものへの警戒心が広がっている。"PM 2.5" という有毒物質! 中国の大気汚染による "越境汚染" と騒がれている "飛来物" だ。

 ところが、どうも今年のスギとヒノキの花粉飛来!もまた、警戒心を緩められないほどの "大量" 飛散! となる見込みであるそうな......。
 下記引用サイト記事/【 引用記事 1 】:ことしの花粉 大量飛散に注意/news Watch 9/2013.01.31/【 引用記事 2 】:スギ花粉 本格的な飛散始まる/NHK NEWS WEB/2013.02.08 によれば、昨年の夏の猛暑が長期化したため、<ことしの花粉 大量飛散>という見込みだという。

 花粉の飛ぶ量は、<全国的に去年よりも2倍から7倍に増える見込み>だと、環境省は予測している。
 そして、この<8日、国内で花粉の飛散が本格的に始まったと発表>された。
 また、<全国各地でスギとヒノキの花粉の飛ぶ量がピークとなる時期は、当初の予想よりやや早まり、九州、中国、四国、東海、関東南部のほとんどの地域で3月上旬ごろ、関東北部や近畿などで3月中旬ごろ、北陸などで3月下旬ごろ、東北で4月上旬ごろとなる見込み>なのだそうだ。
 "花粉症" の発症者も広がっているようであり、これに対する "医療費" も群を抜いて増加しているとのことだ......。

 
 意表を衝く変わった写真の撮影が行き着く先は、"空撮"(航空機[飛行機・ヘリコプター]等から撮影する写真・ムービー)ということになろうか。

 そこで "ラジコンヘリ" などの機材に期待が寄せられることになるわけだが、今、注目されているのは "クアッドコプター" という機体だそうだ。

 <クアッドコプターとは?
 4個のモーターでプロペラを回転させる、もっとも基本的なマルチコプターです。部品点数が少なく、構造が単純であることから、ホビー機体の多くはクアッドコプター形態です
 もっとも有名なのは、AR.ドローン(トイザらスなどでも販売)です。オモチャとして販売しているのですから、「安全か?」と問われれば...... 「オモチャは安全です」と答えます。
 AR.ドローン(初代)は、実測427g(手持ちの機体)です。バッテリー容量の関係からフライト範囲もある程度限定出来ます。発泡スチロールの機体ですから、衝突時の衝撃も十分軽減されます。重量は、安全と直結しているという良い例です。......
>( ZERO

 こうした "ホビー" が高じると、自分の思いのままに操れる "自作機" 作りへと行き着くものらしい。そして、そうしたニーズに応えての "キット" ベンダーも登場する。

 下記引用サイト記事:オープンソースの手のひらヘリ、予約受付中/WIRED/2013.02.08 は、きっとそうした "ホビースト/マニア" にとってはワクワクするメッセージであるに違いなかろう......。

 さまざまな分野で、"より効率的・効果的な指導" が求められている時代であろう。
 言うまでもなく、ベストな指導は良きトレーナーによる"マンツーマン"(一対一)指導であることは周知の事実だ。
 そんなことは分かっているが、問題はその "高コスト" であるに違いない。そこから、自助努力をアシストするような "トレーニングマシン" が手助け役を買って出ることになる。

 利用のあり方によっては、"トレーニングマシン" でも思わぬ効果が発揮されることもあろう。
 ただ、"マンツーマン"(一対一)指導と、"トレーニングマシン" による訓練との大きな違いは、後者が概して "リアルタイム""指導(フィードバック)" を苦手としている点なのかもしれない。

 人間の指導者であれば、注意深い観察に基づいて "その場でリアルタイム" の指摘がなされる。( "鉄拳" が浴びせられる "体罰" ばかりはノー・サンキューであるが......)
 "トレーニングマシン" でも、経過時間などの数値で警告してくれるわけだが、たとえば "間違ったフォーム" を、その場で指摘してくれるといった高度な指導はほとんど不可能だと考えなければならない。

 しかし、科学と技術の進化は、"トレーニングマシン" にも "知恵を授ける" 動きを示している。
 下記引用サイト記事:綴りや文法を間違うと振動で教えてくれるペン/WIRED/3013.02.07 は、そんな "好例" を示しているように思われる。

 <スペルミスや文字の形の間違いを、その場で書き手に振動で教えるペンが登場/ スペルミスや文字の形の間違いをリアルタイムで見つけて、その間違いを書き手に振動で教えることができるというペン/ 「カリグラフィー(書字)モード」では、書いている文字の形がおかしいとき、「綴りモード」ではスペルや文法の間違いを見つけて、スペルミスは1回、文法の間違いでは2回振動する

 着目したいのは、<このペンを使用すると、間違いがすぐその場でわかり、しかも指導者がいつもそばにいる必要がないので、短時間で書くことを学べるようになる> という点ではないかと思われる。
 <間違いがすぐその場でわかり>、その間違いを(振動で)即座に知らせるという仕組みこそは、今後のさまざまな "トレーニングマシン" のあり方を指し示しているはずである......。

 "がん発症率(罹患[りかん]率)" の高さが人々の不安を掻き立てている。
 しばしば耳にするところでは、"二人に一人" だと言う。

 ◆ 参照 <生涯でがんに罹患(りかん)する確率は、男性53%(2人に1人)、女性41%(2人に1人)と言われています。>( がん保険の選び方 - がんの発症率・生存率 -

 こうした伝聞を裏づけるように、自身の近辺でも "がん" に襲われている人が少なくないのが実情だ。
 そんなこともあり、先日、久しく遠ざかっていた "総合健診(人間ドック)" を受けてきた。
 久々の検診だったこと、また不摂生な生活、そして加齢といった文脈から、ここしばらく無い "プレッシャー" を感じたものだった。

 結論から言って、幸い、既知の持病以外に要注意を指摘されることはなかったものの、"最終結果" のレポートが届くまでの二週間はヒヤヒヤものであった。
 それと言うのも、検診直後に結果が出る "胸部エックス線写真" の診断で、"左下肺野に結節影を認めます" と、"認められて" 有難くないものを勝手に "認められてしまった" からなのだ。

 ところで、下記引用サイト記事:がん検診2次チェックせず、41人に異常の疑い/横浜/カナロコ/2013.02.05 は、こうした状況に関する "ちょっとした問題" を報じたものだ。

 <肺がん検診を受診した患者の胸部エックス線写真を別の医療機関に2次チェックに出していなかった問題>であり、後日行われた(?)<2次チェック>の結果、<41人に異常を疑わせる所見があった>というものらしい。
 どうも<胸部エックス線写真>の結果が "スルー"(?) されてしまったかのように理解できる......。
 これでは "検診" の意味をなさないから問題だとされるわけであるが、実は、<胸部エックス線写真>による "肺がん" 兆候の発見は、それはそれでかなり難しいもののようでもある。

 で、前記の自身の場合に戻るが、自分は、"喫煙期間" の履歴が25年以上もある "愛煙家" であったため、当然のことながら "肺がん" の恐れを考慮せざるを得なかった。そこで、<胸部 CT 検査>も併せて受けたのであり、その結果を待っていたのである。
 幸い、 "胸部の異常は認められません" との報告を受けたのだった。

 しかし、そうなると、その報告と<胸部エックス線写真>による"左下肺野に結節影を認めます" との "食い違い" が気になってくるわけだ。
 そこで、この点を受診した病院側に問いただしたところ、昨今の<胸部エックス線写真>での診断では、"極力、「疑わしきは罰する」という姿勢" を貫いている、という "思わぬ解説" を耳にすることになった。
 それと言うのも、<胸部エックス線写真>で、アリアリと "肺がん" と認められる場合にはもはや "手遅れ" 気味なのだそうであり、むしろ "精密検査を促す" ために "多少、神経質に" 診断するのが<胸部エックス線写真>という検査の役割だそうなのである。
 したがって、"左下肺野に結節影を認めます" というような "アラーム" などは少なくないらしいのだそうだ。

 もう何十年も "喫煙" を続け、心密かに "肺がん" 発症の可能性を懸念されているご同輩は少なくないかと思われる。
 意を決して "がん検診" に踏み出す場合には、<胸部エックス線写真>の結果で、一喜一憂をせずに<胸部 CT 検査>をも併せて受けることで "憂い" を拭い去るのが良さそうかと......。

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