<いかに雇用を創出するかが大きな課題>となっている事情は、米国に限らない。日本もまさに同じだ。
また、<グローバル化による仕事の流出>という現象が懸念されはじめている点も同様であろう。
そしてさらに、これまで何の抵抗もなく諸手を挙げて歓迎してきた "機械化"、さまざまなジャンルでの "機械化" に、何がしかの "警戒心" が向けられはじめている点も、日米でさほどの差はないように見える。
つまり、 "機械化" は、その社会的貢献面を排斥できないまでも、<雇用創出に大きな脅威をもたらす新たな要因>として "視野" に入れなくてはならないのではないか......、という状況のことである。
下記引用サイト記事:レイス・アゲンスト・ザ・マシーン:機械に「雇用」が奪われてゆく?/WIRED JAPANESE EDITON - TECHNOLOGY/2012.07.19 に触発されて書いている。
この記事の主旨を "ラッダイト運動"( 英国産業革命期の1810年代、繊維工業を中心に起こった職人や労働者の機械打ち壊し運動。)の "焼き直し" と決めつけて退けてしまうことは容易い。
しかし、この際、"機械化" と "その社会的影響" について考えてみることも悪くはないと思う。いや、重要でさえあるかと。
関心の向け方としては、もちろん "機械化" の否定については論外だとして、むしろ<機械には対応できない職種や業種>、<人間にしかできない仕事と機械による仕事とのバランスをうまくマネジメントしていく能力>といった点あたりが焦点となりそうだ。
よく言われる表現として、「ひと(他人)と同じことをしていておカネ(報酬)は取れない」という言葉がある。同じように、「人間が、機械にできる仕事をしていてはおカネ(報酬)の取れる仕事にならない」、そんな時代になったと言うべきか......。
しかし、困ったこと(?)に、"現代のデジタル技術" は "機械" の守備範囲、レパートリーを格段に広げ、深化させているのだ......。
政治経済一般: 2012年7月 アーカイブ
最近、痛切に感じていることは、われわれの今後を考える上で知っておかなければ話も始まらないはずの "客観情勢" に対して、われわれは無頓着であり過ぎるのではないかという点だ。
"social" な水準での営為! が注目、重視されている点は、時代環境がもたらしたひとつの "正解" なのであろうことは間違いない。
しかし、"social" な水準や空間を淡々と呑み込んでしまう "環境変化"、それらを度外視していたのでは、まさに視野狭隘の "タコツボ" 的苦悩から脱出できない......。
そんなことで、難しいことはともかく、"環境変化" を指し示すであろう "数字" などには目を向けておきたいわけだ。別に、"官僚" や "御用学者" たちのようにそれらを弄ぶのではなく、それらを自分たちの位置確認のために使う......。
とりわけ、時代環境がどう変わろうと、"働く" という基本的活動の重みは揺るがない。個々人にっても社会にとってもである。だからそれにまつわる "数字" には敏感でありたいと思う。
この間、"若年失業" の問題状況に目を向けているのもそんな動機からだ。
◆参照 グローバル化時代の"産業空洞化"×"国内採用空洞化"が、働けない若者の危機に拍車を!( 当誌 2012.07.21 )
◆参照 若年失業者放置!度し難い"問題先送り体質"が確実に日本社会の近未来を蝕んでいる!( 当誌 2012.07.20 )
◆参照 益々顕著な"人材育成デフレ"!? 若者の失業率の高止まり!負の連鎖で日本社会突然死!( 当誌 2012.07.17 )
そこで、今回取り上げたい "数字" は、近い将来への "就業者数推移" なのである。
下記引用サイト記事:「就業者、30年に最大840万人減少 製造業で深刻、国家衰退の危機」/SankeiBiz/2012.07.23 を待つまでもなく、国や社会の "就業者数" の変化は、国内産業の盛衰、市場規模の大小、そして国の活力に直結する基本的な "数字" である。
"少子高齢化" が急速に進む日本にとっては、気にならないはずがない "数字" であるに違いない。
ということで、示された "数字"、<2030年の就業者数は10年に比べ最大で840万人減少し、5460万人に落ち込む>を額面通りに受けとめると、"13.3 % 減!( 製造業の場合:25.5 % 減! )" ということになる。
"国の活力" がと言うべきか "GDP" がと言うべきか、ただでさえ "寂しい" 現状が、あと20年足らずで、みすみす "13.3 % 減!" になるであろう......、というわけなのだ。
この "急こう配の下り坂" なのだから、的確な "タイヤ留め(?)" さながらの対策が講じられない限りは、クルマは暴走的に下降して行くことになりそうだ......。
つい先日、( 世界的な食品価格高が再来か!? 米国本土1956年12月以来最悪の"干ばつ"(←異常熱波)!( 当誌 2012.07.18 ) )と "米国の干ばつ" について書いた。
心配性だから目を向けたというよりも、この "干ばつ=穀物不作" による "穀物価格高騰" は、ちょっと大変なことになりそうだと思えたからだ。
今後、"便乗投機" も加わるであろうから、今はまだ序の口なのかもしれない......。
打撃を被るのは一般家庭での家計だが、同時に、豆腐屋さんその他の食品加工自営業者や、牧畜業者への打撃は計り知れないと思われる。このデフレ状況では、価格転嫁の値上げとてままならないからだ。
下記引用サイト記事:大豆先物、連日の最高値更新...小麦なども高騰/YOMIURI ONLINE/2012.07.20 が、最新の "穀物価格高騰" ぶりを伝えている。
しかし、文字面だけでは分かりづらいので、試しに、数字を元にした "推移グラフ" を作ってみた。以下の通りである。
◆ 大豆..................17・49 ドル/1ブッシェル(=約 27 kg)→ 約 648 ドル/1000 kg
◆ トウモロコシ............8.1675 ドル/1ブッシェル(=約 25 kg)→ 約 327 ドル/1000 kg
穀物は、急遽増産に打って出るわけには行かない代物だ。それだからこそ、"価格高騰" が始まると上げ相場は短期では収まらず、得体の知れない成り行きに進みがちだ......。
昨日に引き続き "若年失業" という重い課題を取り上げたい。今回、焦点となる事柄は "産業空洞化" である。これに伴っていわば "国内採用空洞化" という現象が発生し、若年層の就職を困難なものにしているという構図である。
この点については、以前にも次のように書いたことがある。
< グローバリズム経済が驀進する中で、グローバル企業をはじめとする少なくない企業が「国内採用抑制、海外採用増」に踏み切っているという事実についてである。 そして、その理由が、<今の日本の大学から出てきた人材を率先して採用していたら、会社は間違いなく滅びるからだ。......要は、玉石混交どころか石しか出てこない日本の大学から誰が採るか、という話なのだ。>(大前前掲箇所)といった、日本の大学生たちの "実力水準" 問題にあることに注意を向けた。しかし、日本の大学生たちの "実力水準" 問題云々以前に、"よりベーシックな問題" が横たわったいる現実に意を払わざるを得ないようである。
( 日本(産業)空洞化!/"就職氷河期"半永久化促進?/高い法人税納付の理由が乏しい?( 当誌 2010.05.31 ) )
いわば、経済グローバリゼーションの本格化によって、日本の基幹産業が生産拠点を海外に移動させるという事態、即ち "日本(産業)空洞化!" の現象のことである。この傾向が強まっていくならば、新規採用人材の "実力水準" 問題が理由となるよりも前に、ますます「国内採用抑制、海外採用増」という流れが固定化するからだ。いやそうなると、人材採用問題に止まらず、産業構造とその全体状況自体が、スカスカ状態へと "空洞化" および "シュリンク(収縮)" して、国内経済とその周辺は最悪の状態へと下降して行くことになりかねない.......。>
こうした "日本(産業)空洞化!" に伴う「国内採用抑制、海外採用増」の流れが、いよいよ "固定化" してきたこと、これによって、現時点での "若年失業" が悪化の一途を辿っていると理解できる。
下記引用サイト記事:新たな雇用 どう創る 働けない 若者の危機 第1部 鳴り響く警鐘(5)/日本経済新聞/2012.07.20 は、この実情について報じている。
<ITは日本の雇用確保に一定の役割を果たしたが、手放しでは喜べない>、<先進国は企業の成長が国内の雇用確保に直結しない難しい時代に入る>というのが、シビァな現実だとされている。
これもまた、"問題先送り体質" によって "日本(産業)空洞化!" 傾向にタイムリーに手を打つことなく、"放置" してきた国の産業政策の "ツケ" ではなかろうか......。
"現在" という時点で最も "簡単なこと" は、"対症療法(たいしょうりょうほう)" で当面の辻褄を合せ、"問題自体を先送り" すること! であろう。
これは、まさに "政治家失格" の輩たちの常套手段でもある。だが、そんな政治家もどきを延命させてきた国民自身もまた "国民失格" だと言い添えなければならないのかもしれない......。
今、いろいろな意味で日本の社会が苦境に立っているのは、どうも過去における "問題自体を先送り" してきた一連のこうした経過が災いしていると思えてならない。
その傾向は、あれだこれだと特定できる以上に、"万事が万事" そうであったのかもしれず、むしろ "問題先送り体質" がこの日本社会を動かしてきたと言ってもあながち的外れではないような気がする。
この "問題先送り体質" はどのように形成されてきたかを考えるならば、"時が解決するに違いない!" ( c.f.「待てば海路の日和あり」 )という依存的な信念(?)= "盲信" に行き当たる......。
確かに、"時が解決する" ことが皆無だとは思わない。人の悲しみや苦痛を和らげる妙薬である "忘却" は、まさに"時が解決する" 好例であろう。
しかし、現代のグローバリズム世界は、"時を制すること" が勝因となる世界であり、"スピード感" ある対処法がすべてだという観さえある。全くの "ミスマッチ" なのだ。
したがってそんな状況下で、"時が解決する" といった悠長な判断基準に頼ることは、「座して死を待つ」に等しいことになる。
振り返れば、"時が解決する" かに "見えた時期" というのは、"右肩上がり" の高度経済成長期であったはずだ。
しかし、その時期には、矛盾自体を時間経過が解決したというよりも、"矛盾を成長が呑み込む!" というメカニズムでしかなかったと思われる。
にもかかわらず、"右肩上がり" の時期はもとより、経済低迷期に至っても、"時が解決する" という "盲信" ( = "問題先送り体質" )を延々と引き摺ってきた......。
今、これまでに "先送りされ続けてきた多くの問題" が一気に噴出し始めている。
その一つである恐い伏兵が、下記引用サイト記事:失業者放置 ツケは誰が 働けない 若者の危機 第1部 鳴り響く警鐘(3)/日本経済新聞/2012.07.18 の "若年失業者放置!" という問題である。
<ツケは幅広い世代が負うことになる>のは必定であり、この日本社会自体が耐えられるかどうかという水準の "時限爆弾(?)" のようなリスクだと思われる......。
今度は、30度を軽く超える "猛暑" が人々を悩ませている。
だが、この暑さは、"暑気払い" に冷えたビールをグイッとあおるだけでは済みそうにない。このところの不況や何やかやで痛めつけられている家計に追い打ちが掛かりそうだからである。
世界の "穀物価格" が上昇を続け、食品全体の価格水準を押し上げつつある点は以前から懸念されてきた。
ちなみに、"トウモロコシ"、"大豆" の価格は下記のように "右肩上がり" を続けている。
これだけでも "思いやられる" 傾向なのに、ここに来て、「泣きっ面に蜂」という事態が起こりそうなのである。
下記引用サイト記事2点:「米国の干ばつは1956年以降で最悪、トウモロコシさらに高騰か」/REUTERS/2012.07.17 | 「世界的な食品価格高が再来か、熱波で米穀物相場が急騰」/REUTERS/2012.07.10 によれば、
<米国本土の55%が中程度から極度の干ばつに見舞われ>、今回の規模は<1956年12月以来、最悪の干ばつ>に値するとされる。その結果、<米国の農業生産は干ばつで大きな打撃>を受け、トウモロコシ、大豆の "価格急騰" を招いている。
その影響は、以下のように波及してゆくと見られている。
(1) <トウモロコシ価格の高騰> → <飼料コストの増大となって畜産農家や養鶏業者に打撃> → <食肉業者やエタノール生産業者の利益率圧迫の可能性> → <牛肉・豚肉価格が上昇する可能性>
(2) <米国産トウモロコシは世界全体の出荷量の半分以上> → <米国の穀物収穫量が減少すれば、世界の食糧供給には甚大な影響が及ぶ>
(3) <米国産穀物の減少> → <貧困国への食糧支援にも悪影響>
これらの影響は、今しばらく残された<時間的猶予>の後に訪れるとされるので、何とも不気味である......。
若者の失業率の高止まり! が相変わらず続いている。
株価に譬えるのは語弊があるが、"自然反発" を待っていたのでは手遅れとなる。政府は、"不自然に裕福な階層" のふところに手を突っ込んで(!?)でも、この緊急事態に速やかに手を打つべきではないか。
若者の失業率の高止まり! が "社会にとって大きなリスク" であることについては、この間にも下記のように着目してきた。
◆参照 「若年失業→晩婚/未婚→少子化→年金制度の破綻」という"連鎖"図式の悲惨さ!( 当誌 2011.04.05 )
◆参照 "若年失業"解消困難!"即戦力(=中途採用)"重視と"新人採用(=新人教育)"抑制が!( 当誌 2012.05.01 )
今回、さらに注目してみたかった点はほかでもない。<企業の教育訓練投資が減少>という驚くべき "経年棒グラフ" を目にしたからである。( 下記引用サイト記事:「明日担う力 陰り 170万人、正社員切望(働けない 若者の危機)」/日本経済新聞/2012.07.16 )
現グローバル経済にあって "国際競争力" の向上が必須であることは周知の事実! したがって、企業なり国家なりにとって、"人材育成" の課題は必須のはず! そうあってこそ、企業や経済社会の活性化が叶って、新規求人意欲も高まり、失業率抑制にもつながる。
ところが、実情、"企業の教育訓練投資" は "節税対策" 項目として見なされている向きがないではない。よって企業業績に相関して対処されるものだから、現状のような景気低迷時には見る影もない......。まさに、"人材育成デフレ"!? の状態が放置されている。
"持続可能性" さえ危ぶまれる企業にとって、視野に入るのは目前の事態だけであり、"教育訓練投資" が反映される近未来の状況は見たくとも見えないのかもしれない......。そして国には当事者危機感というものが欠落している。
あまねく広がる "人材育成デフレ" の波は、もはや取り返しのつかない "危険水域" を作り出している......。
"Google 検索のアルゴリズム" に関心が向けられているのは、もちろん "検索ユーザー" の立場からの話だけではない。むしろ、"被" 検索サイトである立場の企業などからの関心の方が強烈だと言うべきであろう。
というのも、後者の立場からは、自サイトへの "集客" 増加を目指して、あれやこれやの施策、すなわち "SEO対策(SEO=検索エンジン最適化)" であるとか、"SEM対策(検索エンジン・マーケティング)" とかが躍起となって対処されているからだ。しかも、これらの "施策" を "請け負う" 業者も大変な数にのぼると言われている。
そして、その際に熱い眼差しが向けられるのが、"Google 検索のアルゴリズム" だということになるわけだ。
要するに、この "アルゴリズム" の "眼鏡に叶う" 自サイト状態でなければ、検索結果リストに反映されないのだから、"集客" に結び付かないというわけである。
となると、また、"無理矢理" に "眼鏡に叶う" ような "小細工" に奔走するサイト側の動きも出てくるのが実態......。
そこで、"Google" 側もそうした実態に対抗するかのように "アルゴリズム" 体制を "変更" するのだという。そして、今年の4月末にそれが実施され、それが "ペンギンアップデート適用" と称されている。
その詳細な内実は定かではないのだが、何でも<検索エンジンマーケティング(SEM)市場に大きな激震が走った>( 下記引用サイト記事:SEM 市場を震撼させた Google 検索の方向転換--企業が今後取り組むべき施策とは?/japan.internet.com/2012.07.09 )と言われている。
今回の "Google" の対応( "ペンギンアップデート適用" )は、大ナタを振るって、< 有象無象 のWeb サイトや相互リンクサイトから大量に外部リンクを取得していた Web サイトの検索ランキングとページランクを大きく低下させた>らしい。
まあ、より客観的な検索結果を期待する "検索ユーザー" の、その立場からすれば、"小細工で偽装されたサイト" が検索結果の上位リストから消えたのだから好ましいことだと言える。
ただ、"被" 検索サイトである立場の企業サイトからすれば、"じゃあ、今後どう対処すればいいの?" という戸惑いも生まれているとか......。
下記記事では、極めて "ごもっとも!" としか言いようのない以下のような点が指摘されている。
<無謀な施策、付け焼刃的な SEO 施策は、今はたまたま良い結果が出ていても将来的に不安定になる可能性が高い>のでお止めなさい......。
<ペンギンアップデート適用後に有効な施策としては、セマンティック検索への配慮・対応が必要>。
また、当然であろうと思われる対応として<Web サイト内の文章を充実させ、表現豊かに商品や自社サービスを伝えるコンテンツを取り揃えること、テキスト数や単語数にある程度のボリュームを考慮すること>などが挙げられている。
他愛無い発想だが、現在の社会環境を "秀吉による刀狩り" にたとえたことがある。
<スマートさを標榜する現代ではあるが、社会や国家は本当にスマートであり続けられるのだろうか......、という "不信感" が拭い切れないでいるのも事実である。
"巨大な財政赤字" と "国家の財政破綻" という危機の可能性! 現在の国家状況は、まるで全身をスマートに着飾った者が、足元だけは "裸足" か "ボロ靴" で済ましているような "アンバランス" だからである。
そして、現代社会は、あたかも "秀吉による刀狩り" のように人々から "自給自足" のための手段と能力とを召し上げておきながら、"破局" に至っても到底必要なリカバリーができないと来たら、人々はあらゆる点、可能な限りの "自前力" に関心を向けておくしかないような気がするのである。
庶民の "自前力" ・"自力救済" 力・"自給自足" 力なぞは、高が知れたものであることは疑う余地はない。ただ、今や、 "親方日の丸" だの "安全神話"だのという、見る見るうちに腐食劣化してしまった言葉などにとてもすがれる事態ではなさそうな気がする。
社会や国家が何とかしてくれるという "妄信" からは漸次醒めるべし、か......>( 社会や国家が何とかしてくれるという "妄信" からは漸次醒めるべし( 当誌 2010.03.07 ) )
単刀直入に言えば、庶民がアルバイト程度に "稼ぐチャンス(スキマ)" が圧倒的に "目減り" しているのが、この時代だということ。かつては、家計補填の象徴であった "内職仕事" なども今では耳にしなくなった。
理由はいろいろで、必ずしも当局による規制ばかりではなく、残しておけばいいものを "スキマ" をまで相応規模の資本が "事業化" して奪い去ったこともあろう。まるで、子ども用の砂場を横取りする印象さえある。
こうしたことで、"農作物" などの "自給自足" 的チャンスさえ持たない給与所得オンリーの都市生活者は、給与目減り、公的支援の目減り、相互扶助機能の目減りの中で "丸裸" にされている......、のが一般的イメージかもしれない。
しかも、家計にのしかかる "固定費支出(税、保険、光熱費 etc.)" の高い比重は、"節約" という庶民の抵抗をも無力化しつつある。
"こういった話題" は、できればパスしておきたいと感じてしまう。というのも、すでに大半の人々が実感している事実であろうし、また、書いたからといって何がどうなるのか? という虚しさもつきまとう。むしろ、"こういった話題" 自体を氷解させることに繋がる "建設的話題"(景気刺激的話題?)にこそ目を向けたくもなる。それが大方の感じ方かもしれない。
しかし、そうこうしているうちに、"貧乏,貧困"がゾンビさながらに蘇りつつある?! かのような雲行きとなってしまった。
<平均所得は、平成6年の664万2000円をピークに減少傾向が続いていて、おととしは平成に入ってから最も低くなりました。......生活が苦しいと感じている世帯は全体の60%を超えている......>( 下記引用サイト記事:世帯の平均所得 平成で最低に/NHK NEWS WEB/2012.07.06より )
この日本は、"貧乏,貧困" という言葉からは "自由" となったはず!
なのに今では、下降し続ける "平均所得" をはじめとして、破れまくった "セーフティネット"、そして何よりも象徴的なのが過去最多の記録更新中( 152万1484世帯、209万7401人 [2012年2月] )の "生活保護" 件数! とても "貧乏,貧困" という言葉を死語として忘れ去れる社会状況ではなくなった。
言うまでもなく、"貧乏,貧困" は自然現象や個人努力・個人責任の範疇の問題を超えて、政治・経済・社会全体に起因しているのだが......。
挙句の果てに、あたかも "貧乏,貧困" を一掃したかのような "フェイク(偽物)" な空気がこの社会を見事に覆い尽くしている......。
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