2018年11月 アーカイブ

 今回注目する下記引用サイト記事介護経験者、予防意識高い  認知症アンケートで判明/47NEWS/2018.10.02 - 00:00 は、  <認知症の人を介護したり身近で接したりする経験がある人は、そうでない人に比べて認知症に対する理解が深く、その予防にも積極的であるとのリポートを日本医師会総合政策研究機構(日医総研)が発表した> と報じている。

 <......太陽生命保険(東京)が昨年3~4月に40~70代の被保険者から無作為抽出した5千人にアンケートした結果を、日医総研が二次的に分析した。  回答を得られた1557人の78%が女性。回答者のうち「認知症の人を現在介護中」「介護したことがある」「身近にいる・身近にいた」を合わせて50%だった。  こうした経験がある人とない人とで、認知症に対する考えを複数回答で聞いた結果を比較した。すると、経験ありの人「治療で症状の進行を抑えたり改善したりできる」「家族や周囲の理解、支えがあれば、暮らしてきた地域で暮らすことができる」との回答が経験のない人より多かった費用や利用できる介護サービスの内容についての不安・心配事も少なく、認知症への対処方法を理解していることがうかがえた。  予防のために心がけていることの設問でも「人との付き合いを大事にする」「いろいろなことに興味、関心を持つ」「読み書き計算など頭を使う」「バランスの良い食事を取る」など、いずれの項目でも、経験ありの人の回答割合が、ない人を上回っていた。  分析した坂口一樹・日医総研主任研究員は「経験ありの人は、かかりつけ医を持っている割合も高い。認知症患者と身近で接することにより、予防の重要性に気付き、発症後の生活も前向きに捉えられるのではないか」と指摘している。  (共同通信 由藤庸二郎)> とある。




















 今回注目する下記引用サイト記事京大病院で心臓手術の患者死亡 医療事故、60代女性/KYODO/2018.11.26 - 17:33 は、  <京都大病院は26日、6月に実施した60代の女性患者の心臓手術で、肺動脈カテーテル(細い管)で心臓を傷つける医療事故があり、女性が約4カ月後に低酸素脳症で死亡したと発表した。カテーテルの位置を調整しようと引き抜こうとした際、心臓を損傷、出血したとしている> と報じている。

 <......稲垣暢也病院長は京大病院で記者会見し「肺動脈カテーテルの使用に関するルールに不十分な点があり、患者さんがお亡くなりになった。ご家族に深くおわび申し上げます」と謝罪した。  女性は大動脈弁狭窄症と診断され、人工弁に置き換える手術を行うため、直径約3ミリのカテーテルを手術前に首から肺動脈に挿入しようとした> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事阪大、iPSで小腸上皮細胞作製 薬剤開発に活用も/KYODO/2018.11.22 - 01:00 は、  <小腸の働きを持つ腸管上皮細胞を、人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作製することに成功したと、大阪大の水口裕之教授(分子生物学)らのチームが21日付の米科学誌電子版に発表した。小腸では、服用した薬剤が吸収、代謝されるため、薬剤開発へ向けた試験に活用できる可能性があるとしている> と報じている。

 <......チームは、マウスの小腸が形成される過程を参考に、小腸の腸管上皮細胞への分化を促す増殖因子や化合物の組み合わせを考案。人のiPS細胞から、腸管前駆細胞などを作製した後、小腸の働きを持つ腸管上皮細胞を作ることに成功した。作製効率は90%以上という> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事iPS移植でがん化防ぐ工夫、パーキンソン病治験1例目 科学記者の目 /新聞社/2018.11.26 - 06:30 は、  <京都大学の高橋淳教授らが2018年10月、神経難病のパーキンソン病患者の脳に、iPS細胞から育てた神経細胞を移植する手術を世界で初めて実施した。医師主導の臨床試験(治験)の第1例目だ。iPS細胞を使う移植の懸念は、移植細胞ががん化することだ。京大はがん化を防ぐ様々な手立てを施し、動物実験を重ねてきた。患者でがん化の懸念が取り除ければ、大きなハードルを超えることになる> と報じている。

 <......iPS細胞の治験で一番懸念されることは、未分化の細胞が混入し、それが腫瘍を形成すること。半年間様子を見て、それが起こらないことを確認する」。11月9日、高橋淳教授と並んで記者会見した高橋良輔・京大病院脳神経内科長は、1例目の患者が脳の片側ずつ移植することになった理由をこう説明した。  京大病院で手術を受けたのは50代男性だ。この治験では、山中伸弥教授率いる京大iPS細胞研究所が備蓄しておいた他人のiPS細胞を利用し、患者で不足するドーパミンという物質を分泌する神経のもととなる細胞をつくった。手術は患者の頭蓋骨に穴を開けて専用の注射針で脳内に細胞を注入した。  今回は脳の左側だけに約240万個の細胞を移植した。問題がなければ半年後に右側も移植する。2年間、患者の経過を観察する。計画では今回を含めて7人の患者に移植手術を実施。順調に進めば、連携する大日本住友製薬が新しい治療法として、22年にも国に承認申請する予定だ。   治験で確かめる安全性は、移植細胞の働きや様子、手術、免疫抑制剤投与による副作用などだ。手術は約3時間かかったが、経過は良好という。  ―― 中略 ――  今回の移植でもiPS細胞から神経の細胞に成長させる過程で、細胞の品質を詳しく評価した。質のよいiPS細胞か、導入した遺伝子が残っていないか、がん化に関わる遺伝子異常はないか、神経細胞に育たずにがん化リスクがある細胞がないか、細菌による汚染はないかなどだ。  京大によると、海外でこれまで実施された胎児の細胞を移植する研究ではドーパミンをつくる細胞だけでなく、それ以外の細胞も混じって副作用があった。このため京大チームは、ネズミやサルを使った実験などで有効性や安全性の評価を繰り返し実施してきた。  ―― 中略 ――  iPS細胞の臨床応用では大阪大学による重症心不全患者向け、慶応義塾大学による脊髄損傷患者向けなどの計画も進んでいる。移植する細胞数が多くても、がん化リスクは非常に低く安全性が高いと示すことができれば、新たな再生医療の普及に弾みが付く。 (長谷川章)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事お酒で赤くなる人、食道がんに注意 定期的に胃カメラを 聞き手・土肥修一/朝日新聞 - apital/2018.11.24 - 06:00 は、  <60~70代の高齢男性に患者が多く、飲酒や喫煙が主な原因とされる食道がん。国立がん研究センター中央病院食道外科の大幸宏幸科長(49)に食道がんとアルコールとの関係や、予防、治療法などについて聞きました。  ――なぜお酒をたくさん飲む人食道がんになりやすいのですか。  お酒を飲む人すべてががんになりやすいわけではありません。アルコールを代謝する二つの酵素をつくる遺伝子に異常がある人がお酒をたくさん飲んでいると、うまく代謝されずにアセトアルデヒドという発がん性のある物質が体の中に蓄積され、食道がんになりやすくなります。初めてお酒を飲んだときに顔が赤くなる人がそのタイプで、「フラッシャー」と呼ばれます> と報じている。

 <......――そのようなタイプの人が気をつけることは。  アルコールを控え、定期的に検査を受けることです。食道がんも早期の発見、治療が大事で、食道の粘膜にとどまるがんであれば、しっかり治療できれば長期生存が期待できます。ただ、アルコールがすべて悪いかというとそうではないので、過度な飲酒を控え、40歳以上になったら定期的に胃カメラ検査を受けた方がよいでしょう。  ――がんが見つかった場合の主な治療法は。  がんが食道の粘膜にとどまる段階なら、口から入れる内視鏡で切除できます。進行してリンパ節への転移の可能性がある場合は、食道と周りのリンパ節を摘出する手術や、抗がん剤、放射線療法が必要になります。現在は抗がん剤でがんを小さくしてから、手術をするのが主流です。手術で取り切れないほど進行しているときは、抗がん剤の後に放射線治療などが行われます。手術は、首の部分の食道がんならば、食道を取り除いた後に小腸を移植します。胸部(胸腹部)ならば、胃を管状に伸ばしてつなげます。  以前は胸やおなかを大きく開く手術が行われていましたが、現在は傷が小さく痛みの少ない胸腔(きょうくう)鏡や腹腔(ふくくう)鏡による手術が増えています。今年4月からは、ロボット手術も保険適用となりました。また、治療薬では現在、免疫チェックポイント阻害剤「オプジーボ」の臨床試験が行われています。  ――治療上で注意が必要なことはありますか。  食道がんの手術は、首と胸とおなかと広範囲にわたるため、肺炎などの合併症を起こすことが他のがんより多いです。手術前からリハビリをすることで、合併症のリスクを下げられます。リハビリは肺活量を上げる呼吸練習やたんを出す練習、口腔(こうくう)ケアをします。散歩などの有酸素運動も重要です。  ――食事で気をつける点は。  つかえ感がある場合は、硬いものは避け、食道を通りやすいおかゆなどの軟らかいものをとるようにしてもらいます。一口の量を少なくして、よくかんで、のみ込むようにしてもらいます。手術後は、特に食事制限はありませんが、すぐおなかいっぱいになります。1回の食事量が落ちるため、3回だった1日の食事の回数を5回ほどにこまめに分ける必要があります。術後半年くらいをめどに5回から4回、3回と減らしていきます。放射線治療の影響で食道炎の症状があるときは、刺激物を控えることが必要になります> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事<オプジーボ>早期に効果予測 東北大チームが検査法開発、高額治療費の抑制に期待/河北新報/2018.11.24 は、  <免疫の働きを利用したがん治療薬「ニボルマブ」(商品名オプジーボを投与した際、治療効果を従来より早期に予測できる検査法を、東北大大学院医学系研究科の相場節也教授(皮膚科学)のチームが開発した。治療効果が早期に判明することで高額治療薬のオプジーボを効率的に使えるようになり、副作用のリスク低減も期待される> と報じている。

 <......相場教授のチームはオプジーボを皮膚がん患者に投与し、6週間後に血液検査を実施。その中で、血液中にある可溶性タンパク質「CD163」に着目した。  CD163が活発に放出されている患者の大半(59人中50人)はオプジーボの治療効果が見られた一方、CD163の放出が下降、変わらない患者の多くは治療効果が見られなかった。  一般的に、抗がん剤投与後の治療効果の所見は約3カ月間必要とされる。今回のCD163検査法の開発で、所見は約2カ月近く短縮することが可能となる。  オプジーボは1人当たり年間1000万円以上かかるとされ、医療保険財政の圧迫が課題となっているその一方、治療効果が表れる患者の割合は30%前後で副作用のリスクもあり、早期に治療効果が判明すれば高額な治療費投入を回避することができる。  今回の研究で中心的な役割を担った藤村卓講師(皮膚科学)は「オプジーボの効率的な活用が可能となり、多くの患者の治療の最適化につながる」と話した。  オプジーボは、今年のノーベル医学生理学賞の受賞が決まった本庶佑(ほん じょ たすく)京都大特別教授の研究成果を基に実用化され、注目を集めている。国内では2014年の皮膚がん以降、肺がんや胃がんなど7種類のがんを対象に使用が承認されている> とある。

 損傷部分に自然に集まってタンパク質を分泌し、弱った神経を改善させる特性がある> とされる "間葉系幹細胞" が、"脊髄損傷の再生医療" で大きな期待を集めている。

 ◆ 参照 当誌過去の "間葉系幹細胞" 関連記事
  札医大・ニプロの"脊髄損傷の再生医療"を承認!脊髄損傷への承認は世界初 厚労省部会/当誌 2018.11.23


 今回注目する下記引用記事 : 「間葉系幹細胞」に期待 再生医療 効果・副作用確認カギ/朝日新聞/2018.11.22 は、  <脊髄損傷の治療のための再生医療製品にも使われる間葉系幹細胞(かんようけいかんさいぼう)は、ヒトの骨髄や脂肪などに含まれ、傷ついた細胞の入れ替えや、病気やけがで失われた細胞を補う役割を担う> と報じている。

 <......ヒトの血液などから作るiPS細胞や使われない受精卵から作るES細胞とともに、再生医療での活用が期待されている。実用化された例では、白血病などの患者に造血幹細胞を移植した後に起こる合併症の治療薬が2015年に承認され、JCRファーマが製造販売している。  新潟大とロート製薬は、17年から肝硬変の患者を対象に、他人の脂肪に含まれる間葉系幹細胞を培養した薬の治験を進める。携わる寺井崇二教授は「間葉系幹細胞は他人由来でも拒絶反応が起きないので免疫抑制剤を基本的に使う必要がない。がん化のリスクがほぼないことや、コストが安いのも利点だ」と語る。  ただ、間葉系幹細胞は神経細胞の成長や血管の再生を促すとされるが、仕組みははっきりしない脊髄損傷でも、損傷して半年ほどは自然回復やリハビリで機能が改善することもあるの、と指摘する専門家もいる。治験では13人中12人に機能改善が確認されたがより多くの患者に効果があるか、副作用は起きないか、慎重に確認していく必要がある (戸田政考、佐藤建仁)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事札医大の再生医療承認 脊髄損傷に世界初 厚労省部会/北海道新聞どうしん/2018.11.22 - 02:30 は、  <札幌医科大医療機器・医薬品製造のニプロ(大阪市)は、傷ついた脊髄の神経を再生させる再生医療製品「ステミラック」を開発し、厚生労働省の薬事食品衛生審議会部会が21日、条件付きで販売を承認する意見をまとめた年内に正式承認される見通しで、その後、公的医療保険の適用対象となる。厚労省などによると、脊髄損傷再生医療製品が承認されるのは世界で初めて> と報じている。

 <......ステミラックは患者本人の腰の骨に針を刺して骨髄液を取り、それに含まれる間葉(かんよう)系幹細胞を大量に培養した製品。腕の静脈への点滴で投与する。間葉系幹細胞は損傷部分に自然に集まってタンパク質を分泌し、弱った神経を改善させる特性がある。  臨床試験(治験)では患者13人に投与し、12人が一定程度改善した。頸椎(けいつい)を傷めて首から下が動かない人に運動機能や感覚が改善した例などがあり、部会はまひなどの機能障害改善に「有効性が期待される」と判断した。  脊髄損傷の再生医療を巡っては、慶応大が人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った臨床試験を計画している。この治療法は、備蓄した他人の細胞から作られた神経幹細胞を使用したり、細胞を損傷部に直接移植する点などが札医大の研究とは異なる   ―― 以下略 ――> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事早期乳がんの再発予防に抗がん剤治療の追加は必要か?/YAHOO!JAPAN ニュース/2018.11.21 - 09:26 は、  <早期乳がん治療を決める上で検討したい検査がある。「オンコタイプDX乳がん再発スコア検査」だ。残念ながら保険適用ではないため40万~45万円かかる。しかし今回、あるタイプの早期乳がん患者にこの検査が役立つことが、大規模前向き臨床試験で明らかになった。この結果は今年6月の米国臨床腫瘍学会で発表された> と報じている。

 <......浜松オンコロジーセンターの渡辺亨院長が説明する。  「早期乳がんは腫瘍が大きくなく、脇の下のリンパ節転移がないか、転移の数が限られている状態です。早期乳がんは手術で腫瘍を取り除いた後、再発防止のためにホルモン療法や抗がん剤投与が行われます」  術後、どの治療をするか? 当然ながら再発防止率が最も高い治療を選びたい。そこで行われるのが、タイプ分けだ。  乳がんは女性ホルモンが関係して増殖するので、ホルモンの作用を抑えるホルモン療法が効く。  しかし、すべての乳がんがこのタイプとは限らず、ホルモン受容体陽性か陰性かで調べる。  また、HER2というタンパク質が多く含まれる乳がんは、このHER2タンパク質を標的とする分子標的薬がよく効き、抗がん剤と一緒に使用する。  しかし、やはりすべての乳がんがこのタイプではなく、HER2陽性か陰性かで調べる。  ホルモン受容体HER2それぞれの、陽性あるいは陰性を組み合わせるので、全部で4タイプに分かれる。  「このうち全体の7割を占める最も多いタイプが、ホルモン受容体陽性で、HER2陰性のタイプ。ホルモン療法は行いますが、これだけでいくのか、抗がん剤を組み合わせるのか、2つの選択肢があります」  というのも、ホルモン受容体陽性はさらにルミナルA、Bの2つに分けられ、がん細胞の増殖能力が低いものをルミナルA、高いものをルミナルBとし、ルミナルAは抗がん剤の効き目が弱くて、ルミナルBは抗がん剤の効き目が強いからだ。  「ルミナルAとBはスパッと分けられるわけではなく、ホルモン療法だけでよいか、抗がん剤を加える必要があるかを的確に判断することは、今までできませんでした」  つまり、はっきりとルミナルAならホルモン療法、はっきりルミナルBなら抗がん剤追加となるが、どちらがいいとも言えない中間帯があり、"抗がん剤が本当に必要かは分からないが、副作用に耐えながら抗がん剤治療も受ける"といった状況だった。冒頭の大規模前向き臨床試験では、その"中間帯"の治療に答えが出た。  ■ 確証を持って治療に進める試験結果  試験に使用されたオンコタイプDX乳がん再発スコア検査は、独自の計算式などで乳がん再発リスクの高さを0から100で示す。これを「再発スコア(RS)」といい、数字が大きいほどリスクが高い。  大規模前向き臨床試験でまず明らかになったのは、① RSが小さい(0~10)とホルモン療法だけでOK ② RSが大きい(26~100)とホルモン療法に抗がん剤も追加。  そして、中間帯のRS11~25を「ホルモン療法だけ」と「抗がん剤追加」に分けて調べたところ、全ての評価項目で結果は同じだった。要は、ホルモン療法に抗がん剤を追加してもしなくても、再発リスクは変わらない。RSが中間であれば、抗がん剤の副作用に耐えなくてもいいのだ。  世界的に広く利用されている診療ガイドライン「NCCN」では、すでにオンコタイプDX乳がん再発スコアの使用を「強く考慮」としている。日本で実施経験のある医療機関は全国300以上だが、高額な検査ということもあり、普及まで時間がかかりそうだ> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事万能でないオプジーボ 〝便乗〟情報にも注意を/共同通信/2018.11.20 - 0:00 は、  <ノーベル医学生理学賞に決まった本庶佑・京都大特別教授が開発に貢献したがん治療薬オプジーボに患者らの期待が膨らんでいる免疫のブレーキを外すという新しい手法で、がん治療を進展させた薬だが、現状で効果が期待できる患者は一握り。決して「万能の薬」ではない。その上、ノーベル賞に"便乗"する形で別の免疫療法を宣伝するクリニックもあり、専門家らは「不確かな情報に惑わされないで」と警鐘を鳴らす> と報じている。

 <......▽7種類のがん  「あの薬を使いたい。どうすればいいか」  本庶さんの受賞が大きく報じられた10月1日以降、がん専門病院や薬を製造販売する小野薬品工業には、患者からそうした問い合わせが相次いだ。国立がん研究センター中央病院(東京)の電話相談窓口では、寄せられる30~40件の相談の8割がオプジーボ関連という日が続いたという。薬への期待の大きさを物語る。  本庶さんらは、免疫の働きを抑えるブレーキ役のタンパク質「PD1」を発見した。そのブレーキを解除し、免疫細胞にがんを攻撃させることを狙うのがオプジーボ。「免疫チェックポイント阻害剤」と呼ばれる薬だ。  それ以前にも多くの免疫療法が試みられたが、臨床試験(治験)で安全性と有効性が確認され、保険適用が実現したのはオプジーボが初めて。  現在、オプジーボが使える病気として厚生労働省が承認し保険も適用されるのは、悪性黒色腫(皮膚がんの一種)、非小細胞肺がん、腎細胞がん、ホジキンリンパ腫、頭頸部(とうけいぶ)がん、胃がん、悪性胸膜中皮腫の計7種類いずれも手術不能ながんで、悪性黒色腫以外では、従来の抗がん剤が効かなくなった場合のみ使用を認めるなど、厳しい条件が付いている。  ▽ギャップあり  実際の効果はどの程度なのか。国立がん研究センター中央病院の朴成和・副院長によると、進行した胃がん患者493人を対象にした試験では、偽薬を与えたグループの1年後の生存率が11%だったのに対し、オプジーボを使ったグループは26%と差がついた。  「この数字をどう見るかは人による。だが治療現場にいるわれわれにとって、この差はとても大きい」と朴さん。  だが使った人全員に効くわけではない。小野薬品によると、効果がある患者は全体の2~3割程度。「万人に効く夢の薬ではない。実態と期待にギャップがある」と朴さんは過剰な期待を戒める。  現在、ほかの薬と併用して治療効果の向上を目指したり、遺伝子を調べて効果が見込める患者を事前に特定する方法を探ったりする研究が世界で進められている。  ▽特有の副作用  副作用にも注意が必要だ。1型糖尿病など免疫が自分の体を攻撃することで起きる、従来の抗がん剤にはない副作用が報告されており、死亡例もある。抗がん剤に詳しい医師は「通常は薬をやめれば副作用も改善するが、オプジーボ中断しても消えない傾向がある。早急な対策が課題だ」と強調する。  インターネット上には、免疫細胞を体外で増やして体に戻す方法など、独自のがん免疫療法を、ノーベル賞に絡めて宣伝する民間クリニックも出た。がん薬物療法が専門の勝俣範之・日本医大武蔵小杉病院教授は「保険適用された免疫療法は厳密な審査を通っているが、ほかは効果も安全性も証明されていない」と慎重な確認を呼び掛ける。  国立がん研究センターは「よく分からないとき、困ったときは、全国のがん診療連携拠点病院などにある『がん相談支援センター』も助けになる」とする。インターネットの「がん情報サービス」で検索できる。  (共同通信 前田有貴子、井口雄一郎、岩村賢人)> とある。

 "心房細動" が、"血栓" を生み出し、"脳梗塞" をも引き起こすケースのあることが広く知られ始めている。

 ◆ 参照 当誌過去の "心房細動" 関連記事
  <"脳梗塞" の怖さについては誰もが知っている。だが、意外と知られていないのがその原因であろう。その3分の1が、「心房細動」に端を発する症状だとされる。> ( 「心房細動」に要警戒!"脳梗塞"などの原因に! カテーテル治療が進歩、早期発見を!/当誌 2018.10.18


 今回注目する下記引用サイト記事心房細動は認知症リスク...小さな血栓 脳で詰まる?/yomiDr.ヨミドクター/2018.11.19 は、  <心房細動患者は認知症になりやすい――。欧米を中心とした最近の研究結果から、こうした見方が定着しつつある。発症の仕組みは解明されていない点もあるが、専門医は「認知症を予防するためにも、心房細動は治療して」と呼びかけている> と報じている。

 <......不整脈の一種  心房細動は不整脈の一種で、心房が不規則にふるえて脈拍が乱れる病気心臓の中で血の流れがよどみ、血の塊(血栓)ができやすくなる血栓が脳の血管に詰まると重い脳 梗塞 を引き起こすため、血栓をできにくくする薬(抗凝固薬)を服用する。  こうした脳梗塞や脳出血など脳卒中を引き金に、認知機能が低下するのが血管性の認知症だ。主な症状として、もの忘れや意欲の低下のほか、同じ作業が状態によってできたりできなかったりする「まだら認知症」などがみられる。  欧州などで行われた住民の追跡調査では、心房細動がある人はアルツハイマー型認知症のリスクを高めるとの結果も出ている。アルツハイマー型は認知症で最も多く、脳内にアミロイド β という異常なたんぱく質が過剰にたまることや、神経細胞が傷つくことが知られている。  脳卒中で起こる血管性認知症以外は、心房細動と認知症の関係はよく分かっていない。専門家は、心房細動で生じる血管内の変化が原因ではないかと推測。▽目に見えない小さな血栓が脳の細い血管に詰まる ▽抗凝固薬の影響で脳内に微小な出血が起きる ▽脳内の血液の循環が低下する――などに注目している。  米国の研究チームは2013年、信頼できる複数の論文から8万人超のデータを解析。心房細動がある人のうち、脳卒中を経験した人の認知症リスクは2.7倍、脳卒中経験がない人のリスクも1.3倍になるとの結果を発表した。心房細動と認知症の関係を裏付けるものだ。  熊本市民病院神経内科部長の橋本洋一郎さんは「心房細動が認知症に悪影響を与えていることは、ほぼ確実と言える」と指摘する。  欧米などの不整脈学会は今年3月、「認知機能の低下を予防するため、適切な抗凝固療法を行うべきだ」「禁煙や高血圧、肥満の予防などの一般的な健康対策は、心房細動や脳卒中のリスクを下げ、認知機能に利益をもたらす」などとする勧告を出した。  生活習慣見直し  現状では、心房細動を治療すれば認知症のリスクが下がるとは明確に言いきれないが、研究結果は出始めている。東邦大医学部教授(循環器内科学)の池田隆徳さんは「心房細動が疑われたら、まずは循環器の専門医を受診してほしい」と訴える。  心房細動は、 動悸 や胸の不快感で判明する人もいるが、症状がなく気付かないままの人も多い。池田さんは「高齢になると心房細動は増える。時々は自分で脈を測り、脈が乱れていないか確認することが望ましい」と話す。  心房細動と認知症は、喫煙や肥満、糖尿病など、発症のリスクが重なる部分が多い。橋本さんは「一番大切なのは日ごろの生活習慣だ。食生活や運動、睡眠を見直すことが、心房細動や認知症の予防につながる」と話している。  (森井雄一)> とある。

 "iPS細胞"由来の"免疫細胞"でがん治療! というアプローチそのものは、すでに試みられてきた。

 ◆ 参照 当誌過去の "iPS細胞 キラーT細胞" 関連記事

 (1) "備蓄iPS細胞"由来の"免疫細胞"でがん治療の効果! コスト数分の1以下に抑制!(京大)/当誌 2017.03.13
 (2) <"キラーT細胞を使ったがんの治療法" はかねてより注目されてきた。 <ヒトの免疫細胞の一種「(キラー)T細胞」を一度、人工多能性幹細胞(iPS細胞)にした上で、これらを再生/増殖して再び患者の体に戻してがん治療に役立てようとするアプローチ> である。......> ( iPS細胞 "がん殺傷免疫細胞"を作製成功!(京大ウイルス・再生医科学研究所グループ)/当誌 2016.11.23


 今回注目する下記引用サイト記事iPS細胞から、がん免疫細胞「キラーT細胞」作製...京大などチーム/yomiDr.ヨミドクター/2018.11.16 は、  <人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から、がんを発見する能力を高めた免疫細胞「キラーT細胞」を作ることに成功したと、京都大iPS細胞研究所などのチームが発表した。マウスの実験で、がんを効果的に抑えることも確認した。新たながん免疫療法につながる可能性があるといい、16日の米科学誌電子版に論文が掲載された> と報じている。

 <......キラーT細胞は、がん細胞にある特定の分子を目印に、がんを見つけて攻撃するチームは2013年、iPS細胞からキラーT細胞を作製したとする論文を発表しているが、作製の過程で細胞表面に余分な分子ができてしまい、がんを発見する能力が阻害されるという課題があった。  今回、遺伝子を効率良く改変する「ゲノム編集」の技術を活用し、まずiPS細胞から余分な分子を作る遺伝子を除去。その後、キラーT細胞に変化させて試験管内で調べた結果、がんを発見する能力が最大で約10倍高まっていた。マウスに投与したところ、がんの進行を抑える効果が確認できたという。チームの金子 新 ・同研究所准教授は「研究を重ねて安全性と効果を向上させ、いずれはがん治療に使いたい」と話している> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事iPS脊髄治療、慶応大が申請へ 世界初、来年実施目指す/KYODO/2018.11.13 - 22:49 は、  <人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作製した神経幹細胞を移植して脊髄損傷の患者の治療を目指す慶応大の臨床研究計画を、大学の審査委員会が13日、大筋で了承した。関係者が明らかにした。学内の正式な承認手続きを経て研究チームは近く国に申請し、認められれば来年にも移植を開始するiPS細胞を使った脊髄損傷治療は世界初> と報じている。

 <......岡野栄之教授のチームが計画。スポーツ中のけがや交通事故などで脊髄を損傷し、運動機能や感覚が失われた患者が現れた場合、治療効果が期待できる負傷後2~4週間の間に細胞を注射し、神経の再生を促す。対象は18歳以上の4人を想定している> とある。

 "がん検診" の推進に力を入れようとしている "関係推進機関" にとっては、こうした "検診医療体制" は、ただただ "不信感を煽るだけ!の逆走行的な不祥事" 以外ではなかろう。

 ◆ 参照 当誌過去の "肺がん検診" 関連記事
  <"誤診" による "医療事故" が後を絶たない。 そして今回は、がん早期発見を目的とした自治体の "がん検診" 体制での事故。......> ( "肺がん検診"で3度も見落とし!40代女性が死亡!"複数回のチェック"も活かされず....../当誌 2014.00.00

 今回注目する下記引用サイト記事肺がん検診見落としで杉並区 画像判定体制を見直しへ/東京新聞/2018.11.16 は、  <杉並区の肺がん検診で河北健診クリニックががんを見落とし四十代女性が死亡した問題で、同クリニックが検診画像を再調査して「要精密検査」とされた四十四人のうち、二人が肺がんと診断され、三人が肺がんの疑いと指摘されたことが分かった学識者でつくる外部検証委員会は「検診が適切に行われていれば、より早い診断が可能だった」と最終答申。区も画像の判定体制を見直す> と報じている。

 <......今年七月に問題が発覚後、区がクリニックに対し、過去に区の検診を受けた人のエックス線画像の再調査を要請。四十四人は、いったんは「異常なし」などとされながら再調査で「要精密検査」となった。  肺がんと診断された二人はいずれも七十代の男性。一人は、今年三月に別の病院で肺がんと診断されていた。もう一人は、クリニックを運営する河北医療財団に謝罪と慰謝料の支払いを求めている。  答申は、クリニックの検診体制について、放射線の専門医を区の検診業務から外すなど「適正とは到底言い難い状況だった」と断じたクリニックは、第三者による検証が行われているとして、「クリニックとしての見解は検証後に公表する」と説明。がんと診断された二人について「個別の患者についてはコメントを差し控える」とした。  最終答申は、区と検診委託先の医師会に検診体制を検証する仕組みがなかったことも指摘した。  区はこれまで、画像の判定を病院内で完結させる制度を一部で実施していた。これをブラックボックス化の懸念があるとして廃止し、医療機関が一次判定をした後、医師会が二次判定する方針を示した判定する医師の要件を明確化し、読影の勉強会を開くなど人材の養成にも取り組むとした。  答申を受けて十五日に会見した田中良区長は「答申を起点に質の高い肺がん検診を安定的に実施していく」と述べた。 (山田祐一郎、渡辺聖子)> とある。

 "カレーは、がんに効く!" といったの印象は、どこか、ぬぐい切れずに漂っていたはずであるが......

 今回注目する下記引用サイト記事カレー香辛料化合物、がんを抑制 秋田大や東北大の研究グループ解明「機能性食品になり得る」/河北新報 ONLINE NEWS/2018.11.14 は、  <カレーのスパイスに使われるクルクミンの胃がん抑制効果を、秋田大や東北大などの研究グループが解明した。クルクミンに熱を加えると生じる化合物「GO-Y022」に胃がん細胞の増殖を抑える働きがあることを突き止めた> と報じている。

 <......胃がんを発症したマウスにGO-Y022を含んだ餌を与えると、与えなかった場合に比べ、胃がんの大きさが3分の1に縮小した。人間の胃がん細胞でも増殖が抑えられ、がん細胞を細胞死へ誘導できることが分かった。  クルクミンは主にウコンから作られ、スパイスや着色料に使われる。これまではがんを引き起こす分子を抑制することが知られていたが、活性が低く、改良の必要があるとされていた。  秋田大大学院医学系研究科の柴田浩行教授(臨床腫瘍学)は「GO-Y022は市販のカレールーやレトルトカレーにも含まれているカレーは機能性食品になり得る」と話している> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事坪倉先生の放射線教室 「がん」形を変え免疫逃れる/福島民友 みんゆうNet/2018.11.11 は、  <現在、日本人の2人に1人は一生のうちに何らかの「がん」になります。がんは全ての人に起こり得る身近な病気です。  食生活や飲酒・喫煙、感染症、放射線などがんの原因にはさまざまなものがありますが、その中で免疫力の低下とがんの関係を聞かれたことがある方もおられると思います> と報じている。

 <......私たちが持っている免疫システムは、身体の中を常に監視して、自分自身の身体(自己)とウイルスや細菌などの自分ではないもの(非自己)を識別して、非自己を排除して私たちの身体を守るシステムです。  がん細胞も私たちにとって異物のはずです。ある程度まで増えると、免疫システムの監視にひっかかり排除されるようになっています。  しかし、このがん細胞は少しずつ形を変え、免疫システムの監視からうまく逃れる能力を獲得していきます。そして最後には免疫システムを押さえ込み、がん自身がどんどん大きくなっていく能力を獲得してしまうのです。  まだまだ分かっていないことも多いのですが、ストレスなどによる免疫機能の低下はがんの進行に悪影響を及ぼすであろうことが言われています。  皆さんのおかげで200回目を迎えることができました。いつも支えてくださる多くの方々に感謝です。(福島医大特任教授、相馬中央病院、南相馬市立総合病院、ひらた中央病院などに勤務・坪倉正治)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事魚をほとんど食べない人、大動脈の病気で死亡リスク2倍...魚の成分が血管保護か/yomiDr.ヨミドクター/2018.11.12 は、  <魚をほとんど食べない人食べる人に比べ大動脈の病気で死亡するリスクが約2倍高まるとする研究結果を、筑波大(茨城県つくば市)と国立がん研究センター(東京都中央区)の研究グループが発表した。魚に含まれる成分が、血管を保護する役割を果たしている可能性があるという> と報じている。

 <......40歳以上の男女計36万6000人の調査研究から、魚を食べた頻度を尋ねたアンケート結果を活用。「ほとんど食べない」と、「月に1、2回」「週に1、2回」「週に3、4回」「ほとんど毎日」の5グループに分け、大動脈の病気による死亡との関連を分析した。  その結果、ほとんど食べない人は、週1、2回食べる人に比べて、大動脈の病気で死亡するリスクが1・9倍高かった血管の壁の中が裂けてしまう大動脈 解離 は2・5倍血管にこぶができて破裂する恐れのある大動脈 瘤 は2倍だった。  一方、魚を食べる頻度の多少で死亡リスクに差は出ず、月に1、2回食べる人も、毎日食べる人も変わらなかった。  厚生労働省によると、大動脈の病気で亡くなる人は、10年前に比べて約5割増えている。筑波大准教授(社会健康医学)の山岸 良匡 さんは「魚を習慣的に食べると心筋 梗塞 を防ぐことは知られていたが、大動脈の病気予防でも魚を食べた方が良いことが分かった」と話している> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事流行の炭水化物抜きダイエット 大腸がんになるリスクが高まる可能性/livedoor'NEWS/2018.11.12 - 06:00 は、  <「大腸がんの原因は、はっきり解明されていません。しかし大腸がんの約70%は、肛門のすぐ上、便がたまりやすい直腸とS字結腸にできるんです。つまり便秘になると、大腸がんになるリスクが高まると考えられます。腸内に老廃物をため込まないことが予防になるのです」  こう語るのは、これまで4万件以上の大腸内視鏡検査を行ってきた腸の専門医で、『腸はぜったい冷やすな!』(光文社)など、多くの著書を発表している、松生クリニックの松生恒夫院長(63)。  9月に厚生労働省が発表した「平成29年人口動態統計」によると、昨年の女性のがん死亡者数1位は、15年連続で大腸がん(結腸、直腸)だった。その数は2万3,347人。  さらに、国立がん研究センターが同時期に発表した今年のがん死亡者数予測でも、2万4,800人と、今年も女性の死亡者数1位は大腸がんと予測されている。  30年前と比べて倍以上に増えている大腸がんによる死亡者数。多くの女性たちがこの病いが原因で命を落としてきた。  「大腸がん増加は、日本人のライフスタイルの変化、特に食生活の変化が、腸に負担をかけていることが原因だと考えられています。それを改善するためにも、最初に自分の腸の健康状態を把握してください」(松生院長・以下同)> と解説している。

 <......松生院長監修のもと本誌が作成した、次のチェックリストをやってみよう。  
 □ふだんから、野菜や生の果物をあまり食べない
 □水分をあまり取らない
 □炭水化物の摂取を避けている
 □牛肉や豚肉、加工肉(ベーコン、ソーセージなど)をよく食べる
 □下痢と便秘を繰り返している
 □排便後も残便感がある
 □排便時にときどき下血することがある
 □運動をしない
 □肥満気味だ
 □過度の飲酒や喫煙の習慣がある

チェック数が、「3個以下」=特に問題なし。「4~5個」=やや問題があるので、チェック項目を見直そう。「6~8個」=要注意。生活習慣の改善を。「9個以上」=全面的な生活習慣の見直しが必要。  近年、はやっている"炭水化物抜きダイエット"。  「米やパンといった炭水化物は食物繊維と糖質でできています。食物繊維の摂取量が減ると、腸内に老廃物がたまりやすくなってしまいます。つまり便秘になりやすくなるわけです」  一方、肉は大腸がんのリスクを高めるといわれているので、取りすぎは気を付けたい。さらに、夜にトイレに起きるのが、めんどうくさいなどの理由で、水分摂取を控えている人も注意が必要だ。  「本来、便は腸内で泥状になっており、S状結腸で初めて固形便になります水分が不足すると、S状結腸に至る前に固形化してしまって、便秘を引き起こします」  食事や水分だけではなく、運動不足も腸の大敵だ。  「大腸は、内容物を肛門のほうに送り出すぜん動運動を行っているのですが、筋力が衰えると、ぜん動運動が起こりにくくなり、便を押し出す力が弱くなってしまいます
> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事キャスター小倉智昭さんは全摘へ がんでも膀胱は温存できる 【Dr.中川のみんなで越えるがんの壁】/YAHOO!ニュース/2018.11.10 - 09:26 は、  <かなりの覚悟だったでしょう。キャスターの小倉智昭さん(71)が自ら司会を務める情報番組のエンディングで「私ごとで申し訳ないのですが」と神妙な面持ちで膀胱がんで膀胱を全摘することを語りました。  膀胱を取り除くと、尿をためるところがなくなるので、お腹に穴をあけて尿をためるビニールの袋を設けるのが一般的です。人前で仕事をされる方ですから、決断されるまでは迷いもあったことでしょう。  しかし、2016年5月に公表した膀胱がんは内視鏡手術を受けたものの完治しておらず、この夏に激しい痛みとともに出血し、止血手術を受けたほか、10月には20日間にわたる膀胱炎を併発。そういうことが重なり、かねて医師から「全摘しなければ完治しない」といわれていたこともあり、手術に踏み切ったと報道されています> と報じている。

 <......小倉さんの病状は、4年前に同じ膀胱がんで亡くなった俳優の菅原文太さん(享年81)に近いかもしれません。文太さんは、膀胱の粘膜から筋層に及ぶ進行した浸潤がんで、大きさは3センチ。別の病院で内視鏡で切除したものの、再発リスクが高く、全摘を勧められたそうです。  ■菅原文太がこだわった立ち小便  私の外来に来られたのはそんなときで、07年3月のことでした。全摘宣告のショックからか、軽いうつ状態と見受けられましたが、こう言われたのです。  「立ち小便ができないようじゃあ、菅原文太じゃねぇ!」  膀胱温存を望む強い意思をひしひしと感じたのです。温存療法に取り組む筑波大病院を紹介。抗がん剤治療に陽子線治療を加えた治療を受け、それから7年、最期まで元気に活動されていたことをよく覚えています。  膀胱がんは、粘膜の表面に乳頭状にできる「表在性がん」なら、内視鏡で切除できます。しかし、粘膜をはうように広がる「上皮内がん」は悪性度が高く、浸潤がんになるリスクが高い。報道によると、小倉さんも浸潤がんといいます。  膀胱全摘のつらさは、文太さんの言葉が物語っているでしょう。そんな事態を免れるためには、とにかく早期発見に尽きます。  血尿や排尿時の痛み、排尿回数の増加などが膀胱がんの主な症状ですが、痛みがなく、血尿がわずかなことも少なくなく、治ったと思って受診が遅れる人が珍しくありません。1年に1回の検診で、血尿の有無をチェックし、それで陽性ならすぐに泌尿器科を受診することです。  早期発見できると比較的治りやすいのですが、4~5割は再発するため、内視鏡治療後も定期的な検査が欠かせません  (中川恵一/東大医学部附属病院放射線科准教授)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事パーキンソン病患者にiPS移植 脳に神経細胞、京大が世界初治験/共同通信/2018.11.09 - 20:03 は、  <京都大の高橋淳教授らのチームは9日、人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から神経細胞を作り、パーキンソン病患者の脳内に移植する治験の1例目を50代の男性患者に実施したと発表した。iPS細胞を使った再生医療はさまざまな疾患で計画され、京大によると、パーキンソン病での治験は世界初将来的な保険適用を目指す> と報じている。

 <......iPS細胞の患者への利用は、目の難病患者の網膜を再生する理化学研究所のケースに次ぐ。  チームは記者会見で「移植した細胞が腫瘍化しないかが一番大事だ」と強調し、計約2年半経過観察するとした。術後の状態は良好という> とある。

 "既存薬" が、意外な病気に効くという話題は昨今増えている。 そんな中で、その治療法が行き詰まり感を見せている "認知症/アルツハイマー病" に、"糖尿病治療薬 (インスリン) " が効いている(!?)、という情報が注目されている。

 ◆ 参照 当誌過去の "糖尿病治療薬 アルツハイマー病" 関連記事

 (1) <......TV番組 "NHKスペシャル:"認知症800万人"時代 認知症をくい止めろ ~ここまで来た!世界の最前線~" では、"認知症/アルツハイマー病" が、"糖尿病治療薬:インスリン" の投与によって、さらに "脳梗塞再発予防薬:シロスタゾール" の服用によって、症状がくい止められた! と放映し、大反響を呼んでいた......> ( "認知症"が、"既存薬(シロスタゾール/インスリン)"でくい止められた!(NHKスペシャル)/当誌 2014.00.00

 (2) <......代表的な認知症のアルツハイマー病は、インスリンがうまく働かない糖尿病の一種なのではないか――。そんな見方を示す報告が続いている。二つの病気の共通点を手がかりに、アルツハイマー病の新しい治療法をめざす試みもある。/ 「アルツハイマー病患者の脳では、インスリンをつくったり利用したりするしくみが壊れている」/ 最近の研究で、インスリンは脳でも少しつくり出され、神経細胞を守る作用があるとわかってきた。だが患者の脳では、インスリンをつくったり糖を利用したりするのに欠かせない複数の遺伝子の働きが大幅に落ちていた。/ インスリンがうまく使えないことがきっかけになって、神経細胞の障害を招き、発症につながっているらしい......> ( "アルツハイマー病"と"糖尿病"との関係に熱い視線が!"インスリン"の働き周辺に注目!/当誌 2013.07.30

 今回注目する下記引用サイト記事糖尿病の治療薬が「アルツハイマー病」のリスクを減らす 脳の血管を保護/糖尿病ネットワーク/2018.11.08 は、  <糖尿病の治療薬により、アルツハイマーの進行を抑えられる可能性があることが、米国の研究で明らかになった。メトホルミンインスリンが、脳の血管がダメージを受けるのを防ぎ、認知障害が進行するのを抑えるという> と報じている。

 <......糖尿病のある人ではアルツハイマー病のリスクが上昇  糖尿病治療薬で治療を受けているアルツハイマー病患者は、糖尿病の治療を受けていないアルツハイマー病患者に比べ、脳の微小血管および遺伝子発現の異常が抑えられていることが、米国のマウントシナイ医科大学の研究で明らかになった。  メトホルミンインスリンなどの糖尿病治療薬が、脳組織と脳の血管を覆う内皮細胞の両方を保護して、アルツハイマー病により脳の毛細血管がダメージを受けるのを抑えている可能性がある。  アルツハイマー病は、記憶を司る脳の海馬の周辺から萎縮が始まる病気で、最初に物忘れが起こるのが特徴だ。進行するにつれて脳全体が萎縮して、認知機能全体が徐々に低下していく。 ―― 中略 ――  糖尿病アルツハイマー病危険因子だ。糖尿病のある人ではそうでない人に比べ、アルツハイマー病や血管性認知症の発症リスクが2~4倍に上昇することが、日本人を対象とした調査でも示されている。  糖尿病の治療を続ければアルツハイマー病のリスクは低下  研究チームは、アルツハイマー病糖尿病を併発して、療法の治療を受けている患者34人と、アルツハイマー病を発症したが糖尿病ではない患者19人の脳を調べた。  2型糖尿病の治療を受けている患者の大部分は、メトホルミンあるいはインスリン血糖値をコントロールしていた。  その結果、糖尿病の治療薬で治療を受けている患者では、そうでない患者に比べ、脳の細小血管の状態が良好であることが分かった。  「アルツハイマー病を発症した患者の多くで、脳の毛細血管の内皮細胞に遺伝子発現の異常がみられますメトホルミンインスリンで治療を受けている患者では、これらの異常の数がはるかに少ないか、その規模が縮小していることが分かりました」と、ヴァラム ハルチュニアン教授(精神科・神経科学科)は言う。 ―― 中略 ――  糖尿病治療薬に脳の血管を保護する作用が  「糖尿病の治療薬を用いていたアルツハイマー患者では脳の病変が少ないことが分かりました。糖尿病治療薬に脳の血管を保護する作用があり、脳への血液の供給を助けている可能性があります糖尿病だけでなく、アルツハイマー病の新たな治療法につながる発見です」と、ハルチュニアン教授は言う。  ハルチュニアン教授によると、糖尿病患者アルツハイマー病を発症する危険性が高く、またアルツハイマー病の多くが2型糖尿病を併発しているという。 ―― 中略 ――  アルツハイマー病の原因のひとつは、脳でインスリン抵抗性が起こることだと考えられている。アルツハイマー病による認知能力の低下を遅らせるために、インスリン療法を積極的に行う治療法も試されている。アメリカ国立老化研究所は、鼻スプレーでインスリンを投与する治療の臨床試験を行っている。  「今回の研究は、2型糖尿病を発症していないアルツハイマー病患者が糖尿病の治療薬を服用をするべきであることを意味しているわけではありません。しかし、糖尿病患者だけでなく、アルツハイマー病患者にも新たな希望を抱かせるものです」と、ハルチュニアン教授は指摘している。  [ Terahata ]  日本医療・健康情報研究所> とある。

 光免疫療法 (光を当ててがん細胞を壊す新たながん免疫療法)については、かねてより注目されてきた。

 ◆ 参照 当誌過去の "光免疫療法" 関連記事
  <......光を当ててがん細胞を壊す新たながん免疫療法の安全性を患者で確かめる臨床試験(治験)が、国内でも年内開始を目指して準備されていることがわかった。開発した米国立保健研究所(NIH)の小林久隆主任研究員が11日、朝日新聞の取材に答えた。手術や抗がん剤で治らないがん患者の治癒につながる治療法の実用化への第一歩と期待を集める......> ( 新たながん治療の"光免疫療法"("抗体"×"近赤外光")!米で実績上げ、国内でも治験へ/当誌 2017.11.14


 今回注目する下記引用サイト記事光免疫療法の仕組み解明 薬が変形、がん細胞を破壊/KYODO/2018.11.07 - 02:00 は、  <光を当ててがんの治療を試みる「がん光免疫療法」の詳しい仕組みを解明したと米国立衛生研究所(NIH)や北海道大などのチームが6日、発表した。がん細胞にくっついた薬の形が光によって変形し、がん細胞の膜を傷つけ破壊していた> と報じている。

 <......NIHの小林久隆主任研究員は「化学反応によって、従来の抗がん剤とは全く異なる仕組みで狙った細胞だけを死なせることが分かった」と話している。  光免疫療法は、がん細胞だけに結合する抗体に、特定の波長の光に反応する化学物質をつなげた薬剤を患者に投与した後、近赤外線を当ててがんを破壊する治療法。正常な細胞には影響せず、副作用が少ないと期待される> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事早期発見難しい尿管がん 患者数は少ないが増加傾向/佐賀新聞LIVE/2018.11.03 - 09:40 は、  <「イエス!○○クリニック!」でおなじみの院長先生が、先日尿管がんであること、腎臓やぼうこうにも病変があることを公表されました。「軽くはありませんが深刻な状態ではありません」という言い回しは、とても平易な表現でありながら、一般の方にも私たち専門家にもわかりやすいメッセージが込められていて、この先生の非凡さを際立たせていると感じました。  さて尿管がんというのは、比較的珍しいがんです。2015年には尿管がんで亡くなる人が年間1500人を超え増加傾向とされています。同じ年の統計では肺がんの死亡者が7万4000人、胃がんが4万6000人でした。死亡者数は生存率にも左右されますので単純比較はできませんが、それでも尿管がんの患者さんは少ないということがお分かりいただけるかと思います> と報じている。

 <......尿管というのは、左右の腰のあたりにある腎臓と、下腹部にあるぼうこうをつなぐ、長さは25~30センチ程度、太さは4~7ミリ程度の細いパイプのような臓器です。腎臓でつくられたおしっこが尿管を通ってぼうこうに運ばれます。  尿管がんの特徴として、腎盂(う)(=腎臓の内側にある尿の通り道)やぼうこうにも飛び石のようにできることや、尿管の壁が薄いために比較的早くから周囲の臓器へ直接到達(浸潤)してしまうことが知られています。症状としては血尿が最も早く出現し、がんが大きくなり尿管が詰まって尿の流れが悪くなると、腰痛や背部痛が見られますが、症状が出ずに進行することもあり、早期発見が難しいのも特徴の一つです。  おしっこの通り道にできるがんは、痛みなどを伴わない血尿で見つかることが多いですから、血尿が出たらすみやかに近くの医療機関を受診されることをおすすめします。 (なかおたかこクリニック院長 中尾孝子)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事「とくダネ!」小倉智昭さんが患った膀胱がん かつては菅原文太さんや松田優作さんも.../AERA dot./2018.11.05 - 14:51 は、  <人気キャスターの小倉智昭さん(71)が5日、司会を務めるフジテレビ系の情報番組「とくダネ!」のエンディングで、膀胱(ぼうこう)がんのために膀胱の全摘手術をすることを発表した。病院で検査などを受けるため6日から9日までは番組を休み、11月下旬からは「根治させるため」と手術など本格的な治療で長期休養するとも明かした。―― 中略 ――> と報じている。

 <......膀胱がんは、俳優の菅原文太さんや松田優作さんが患っていたことで知る人も多いだろう。「国立がん研究センター がん情報サービス」によれば、女性と比べると圧倒的に男性に多く、男女とも60歳を超えて罹患する人が増えるという。小倉さんは現在、がんの転移はないというが、「浸潤(しんじゅん)がんといって筋肉層まで入っているタチの悪いがんがあった」とも明かした。この浸潤がんがある場合は、治療法などが変わってくるのだろうか。ここでは膀胱がんの治療法について解説する。  

*  *  *
  膀胱は、尿を排泄するまで一時的にためておく袋状の臓器で、内側は伸縮性のある粘膜で覆われている。膀胱がんのほとんどはこの粘膜の表面に乳頭状にできる「表在性がん」で、粘膜下の筋層(きん・そう)まで達しない浅いがんだ。この場合、専用の内視鏡で腫瘍を削り取るTURBT(経尿道的膀胱腫瘍切除術)という治療に、再発予防のために抗がん剤やBCG(ウシ型弱毒結核菌)の膀胱内注入も併用される。  一方、粘膜に沿って這うように広がる「上皮内がん」は、浅いがんだが、悪性度が高く、放置すると筋層にまで達するがん(浸潤がん)になる可能性が高い。上皮内がんにはBCGを膀胱内に注入し抗腫瘍効果を狙う。  浸潤がんの場合は、転移がなければ膀胱を全て取り(膀胱全摘除術)、尿の出口を新たに作る尿路変向術が行われる尿路変向術には、小腸の一部を尿道代わりにして腹部の出口につなぎ、尿バッグにためる回腸導管、小腸や大腸で代用膀胱を作り、自分の尿道につなぐ自排尿型代用膀胱などがある後者は、外見上はよいが、尿失禁や排尿障害を起こすこともあり、技術的にも難しいので減る傾向だ。  ■早期発見・治療が重要 術後も検査を欠かさずに  最大の危険因子喫煙で、ほかに染色用化学物質を扱う職業での発生率の高さも知られる。症状としては痛みを伴わない血尿があげられるが、血尿の色や量は悪性度とは関係ない。小牧市民病院腎移植センター部長の上平修医師はこう話す。  「血尿は腫瘍が1~2センチほどで出ることが多く、その段階であればほとんどの場合はTURBTのみで根治も可能です。ところが、血尿は1、2回出て止まることが多く、それで治ったと思い、受診しないのが問題です」  とくに女性は経血を見慣れているせいか、受診が遅れがちだ。  「早期発見できれば治りやすいがんですが、4~5割は再発するため、術後も定期検査は欠かせませんいちばん怖いのは、膀胱を取らずに済む方法はないかと病院を決めきれないうちに進行してしまい、手遅れになること病院選びは、TURBTなら年間50例以上が一つの目安。また、尿路変向術は、慣れた医師のほうが合併症が少ないので、全摘手術数の多さも参考になります」(上平医師)  ※『いい病院2014』から抜粋。医師の所属などは当時> とある。

 "放射線治療" の "副作用" を克服し、最小限に留める新しい放射線治療法である "がん細胞だけを狙い撃ちする放射線治療「ホウ素中性子捕捉療法」" については、かねてより注目してきた。

 ◆ 参照 当誌過去の "ホウ素" 関連記事
  福島のベンチャー福島SiC、放射線がん治療装置(BNCT)開発加速!故堀場雅夫氏ら出資/当誌 2018.03.12


 今回注目する下記引用サイト記事強い放射線出す薬剤、難治性がん治療に期待/日本経済新聞/2018.11.04 - 06:30 は、  <膵臓(すいぞう)や小児といった難治性のがんで、放射線を強く出す薬剤を使い治療効果を高める研究が相次いでいる。これまではがん細胞をたたくのに十分な強さを持った放射線を出すのが難しかったが、東京大学などは薬剤を新たに開発し、動物実験で効果を確認した。特殊な薬剤を使わない既存の放射線治療に比べ、副作用を大幅に抑えつつ有効に治療できるという。  がん患者に投与したホウ素などの薬剤に外から中性子を当て、放射線を出す手法は「中性子捕捉療法」と呼ばれるがん細胞が取り込んだ薬剤から放射線が飛び、正常な組織を傷めずにがん細胞をたたく。従来の放射線や抗がん剤で治せない難治性がんの治療法として期待を集めている> と報じている。

 <......日本は住友重機械工業などの企業が既に臨床試験(治験)を進めており、国立がん研究センターなども治験を計画する。ただ現状では放射線が弱く、脳腫瘍や皮膚がんなど体表に近い一部のがんにしか使えない。体の奥深くにある臓器のがんにはより強い放射線が必要だ。  東大の高橋浩之教授や片岡一則特任教授ら従来のホウ素より約70倍多く中性子を吸収し、強力なガンマ線などを出すガドリニウムの化合物に着目。微小なカプセルに入れて大腸がんのマウスへ投与して中性子を当てると、何もしない場合に比べ、27日後のがんの大きさを4分の1に抑えた。  膵臓がんや肝臓がんなど向けに、5年後の治験開始を目指す。  東京工業大学の中村浩之教授らは、ホウ素が従来の10倍強含まれる「BSH」と呼ぶ薬剤を脂質の微小カプセルに封入した。中皮腫のマウスへ投与したところ、中皮腫が消えた。  中皮腫や肉腫、再発した乳がんなどで5~10年後に治験を始めたい考えだ。  筑波大学の松本孔貴助教らは、がんが取り込みやすい葉酸などをBSHに付けて薬剤を作った。低濃度でもヒトの肺がん細胞を攻撃することを確認した。放射線治療の後遺症でがんができやすい小児がんなど向けに、3~4年後の治験開始を目指す> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事がん患者3人に1人が「働く世代」 治療と仕事の両立課題/神戸新聞NEXT/2018.11.04 - 07:00 は、  <働く世代のがん患者が増加し、治療と仕事の両立支援が課題となっている。医療技術の進歩や治療法の多様化で、完治しないまでも日常生活に支障のない程度まで回復する事例は増えているが、体調や治療状況に応じた柔軟な勤務形態などが必要で、離職者も多いとされる。一方で病院や企業で、両立を後押しする動きもある(末永陽子)> と報じている。

 <......兵庫県内のメーカーで働く40代男性は2012年、大腸がんの一種・上行結腸がんのステージ3と診断された。医師は「手術すれば助かる」と強調したが、妻と子ども2人の顔が浮かび、「目の前が真っ暗に」。「仕事も辞めなくては」と絶望的な気分に襲われた。  最初の手術は大型連休を利用したが、困ったのは、数週間ごとに通院して受ける抗がん剤治療だった。集中力や記憶力が低下する副作用に苦しみ、以前は数時間で終えた仕事の資料作りに、丸1日かかるように。大型プロジェクトを任されたばかりで、病気は直属の上司にしか伝えていなかったが、すぐに立ちゆかなくなった。  病院や会社の産業医、人事部と相談を重ね、サポート役の同僚を置くことで対応した。「働き続けるには、周囲の理解や協力が不可欠だと実感した」と話す。  とはいえ金銭面では苦労が続く治療費がかさむ一方、通院で欠勤が続くと給料はカットされる。妻もパートに出たが、家計の収入は約3割減った。  

■    ■
  ―― 中略 ――  【 診断後3分の1超離職 】  がん患者の3人に1人は、就労可能年齢で罹患(りかん)している。国立がん研究センターの推計によると、2013年にがんと診断されたのは約86万2千人。このうち20~64歳の「働く世代」が約25万人を占めた。  一方、厚生労働省が発表した13年の全国実態調査では、会社などに勤務する人で、がんと診断を受けた後に依願退職したのは30%、解雇されたのは4%で、合わせて離職が3分の1を超えた。自営業者や家業を手伝う家族らでは17%が「廃業した」と答えた。  こうした状況を受け16年12月には、がん患者の雇用継続に配慮する努力義務を企業に課した改正がん対策基本法が成立した。  また課題は、がんに限らない。今後、労働力の高齢化が見込まれる中、疾病のリスクを抱える労働者の増加が予想されている。  兵庫県内では、17年の健康診断で異常が見つかった「有所見率」が53・18%に。全国平均54・08%を下回るが、増加傾向にある。  兵庫労働局や兵庫県、県経営者協会、連合兵庫、県医師会などは昨秋、合同で「地域両立支援推進チーム」を設立。治療と仕事の両立を支援するため、企業や患者向けマニュアルの策定などに取り組んでいる> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事「翔平に生きるチャンスを」 重い心臓病の1歳 両親 米国で移植決意 医療費など3億5000万円募る/長崎新聞/2018.11.02 - 10:44 は、  <重い心臓病を患う川崎翔平ちゃん(1)=兵庫県尼崎市=を救うため、米国での心臓移植を実現しようと、両親や支援者が医療費など計3億5千万円を目標に募金を呼び掛けている。現在は大阪の病院に入院し補助人工心臓で命をつないでいるが、感染症や脳梗塞などのリスクと常に隣り合わせで、一刻も早い移植が必要という> と報じている。

 <......母親の静葉さん(32)によると、翔平ちゃんがおなかにいた妊娠7カ月の時、健診で翔平ちゃんの心臓に異常が見つかった。すぐに治療をしないと命が危ないため、予定日より2カ月早い昨年6月、帝王切開をして2390グラムで生まれたが、心臓が大きくなり血液を全身に送るポンプ機能が低下する「拡張型心筋症」などと診断された。  その後、手術を何回も繰り返し、心臓の左右心室に補助人工心臓を装着。国内の小児では初めてだった。現在は体調が良ければ、短時間ながら、院内をベビーカーで散歩したり屋上で日光に当たったりしているという。  静葉さんと夫の太志さん(30)は国内での心臓移植も考えたが小児の症例は少ないため、症例が多い米国での移植を決意。だが医療費、渡航費、滞在費など3億5千万円が必要。個人では賄いきれないため、街頭やネット、銀行振り込みなどで寄付を募っている。  静葉さんは「翔平は生まれてから一度も家に帰ってきたことがない家族で川の字で寝たりご飯を食べたり、そんな当たり前の日常を過ごしたい。翔平に生きるチャンスを与えてほしい」と話している。  今年6月、静葉さん、太志さんの友人や同僚が「しょうへいくんを救う会」を立ち上げた。ホームページhttps://saveshohei.comに募金方法や翔平ちゃんの様子などを掲載している。問い合わせは救う会(電06・7710・3850)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事iPSでFOP発症抑制物質特定 骨の難病、京大などのチーム/KYODO/2018.11.02 - 00:04 は、  <筋肉や靱帯などの中に骨ができ、手足の関節の動きが悪くなる難病「進行性骨化性線維異形成症(FOP)」の発症を抑える化合物2種類を、患者の細胞から作った人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使って特定したと京都大と大日本住友製薬のチームが1日付米科学誌電子版に発表した> と報じている。

 <......京大はiPS細胞を使い、FOPの別の治療薬候補を発見し、昨年、安全性や有効性を確かめる治験を始めている。「今回の化合物はすぐに臨床には応用できないが、別の選択肢があることを示すことで、患者さんの希望につなげたい」としている。  FOPの国内推定患者は約80人。有効な治療法は確立されていない> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事脊髄損傷改善 創薬に期待 生薬成分アクテオサイド、富山大グループ発見/webun 北日本新聞社/2018.10.30 - 00:38 は、  <富山大和漢医薬学総合研究所の研究グループは、生薬「肉じゅう蓉(よう)」に含まれる成分「アクテオサイド」慢性期脊髄損傷を改善させる作用があることを発見した。新たな治療薬の開発につながることが期待される> と報じている。

 <......事故などで脊髄を損傷した後、時間がたって慢性期になると、まひや感覚障害の回復は難しい。神経機能学分野の東田(とうだ)千尋教授、小谷篤さん(今年3月大学院卒業)、菊池高弘さん(修士課程1年)らは、骨格筋の萎縮を改善するだけでなく、断裂した神経細胞の突起「軸索」を回復させる成分の発見を目指して研究を進め、アクテオサイドに活性を見いだした。  脊髄損傷のマウスの骨格筋にアクテオサイドを注射すると、運動機能が改善。筋の萎縮が回復し、脊髄の中の軸索の密度が増えることが分かった。アクテオサイドによって、タンパク質「ピルビン酸キナーゼM2」が骨格筋から分泌されることを発見し、このタンパク質が筋量を増やし、軸索を伸ばす作用を併せ持つことも明らかにした。  15日に米学術誌「Journal of Neurotrauma」で発表した。  今後、肉じゅう蓉の有効性を検証する臨床研究を行っていく> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事患者と情報共有 医療者の義務...カルテ開示の壁 1枚数千円も/yomiDr.ヨミドクター/2018.10.31 は、  <カルテの開示医療機関の義務で、患者が自分の病気や治療の情報を知る当たり前の権利だ。だが、中には高額な料金を請求する医療機関があり、開示の請求をためらわせる要因になっている。手術死の続発が問題になった群馬大学病院が、入院患者が電子カルテを自由に閲覧できるシステムを導入するなど、一部で先進的な取り組みもあるが、患者との情報共有が進みにくい現実は今なお残っている> と報じている。

 <......カルテの情報は患者のもの。なぜ、こんなにお金がかかるのだろう」。大阪市の大学教授、黒坂真さん(57)は疑問を感じた。  近くの診療所で2017年、家族のカルテ開示を求めると、約10万8000円を請求された。カルテは約30年分の400枚で、コピー代は1枚270円。カルテは障害年金の請求に必要で、やむなく支払ったが疑問はぬぐえなかった。  市民団体「医療情報の公開・開示を求める市民の会」(大阪市)に相談した。同会が質問状を送ったところ、診療所は「コピー代を1枚20円に見直した」として、手数料1万円分を除いた約9万円を返還した。黒坂さんは「開示を断念させるために高額な請求をしたのではないか」と不信感を抱く。  カルテ開示は、個人情報保護法に基づき病院や診療所に義務づけられている。手数料は実費を踏まえた合理的な範囲内とされるが、金額の基準はない。  厚生労働省が17年、高度な医療を提供する特定機能病院など計87病院を調べたところ、白黒コピー1枚でも5000円以上の手数料を徴収するところが16%。3000円以上だと31%を占めた。1回の手数料が5400円で、コピー代が1枚54円の東京女子医科大学病院(東京都)の担当者は「他の大学と比べて料金を設定した」と説明する。  閲覧に医師の立ち会いを必須とした病院は5%あった。厚労省は「開示の機会を不当に制限する恐れがある」として不適切と指摘した。  積極的な病院もある。京都民医連中央病院(京都市)は03年から、小児科ですべての患者にカルテのコピーを配布している。手数料などは無料だ。  東京都の女性(39)は帰省中の今年8月、長男(1)の高熱が下がらず受診。全身の血管に炎症が起こる川崎病と診断され、初めて聞く病名に不安が募った。  そんな女性を救ったのが毎夕配布されるカルテだ。医師の説明中は動揺して上の空だったが、付き添いで病室に泊まった夜、気持ちが落ち着いてから読むと、症状や治療法がわかりやすく書かれていた。  女性は「何度も読むと不安が減った。『当たり前のこと』としてカルテが患者に渡るようになってほしい」と望む。  松原為人院長は「患者さんや家族との情報共有は、医療の安全や質の向上という面でも大切なこと。患者さんの医療への積極的な参加にもつながる」と、カルテ配布の意義を強調する。  群馬大病院では来年1月、入院中の患者や家族が、電子カルテを閲覧できるシステムを導入する。患者自ら病棟の端末を操作し、無料で見られるようにする。患者への説明が不十分で、手術前後のカルテ記録が乏しかった反省に立ったものだ。  カルテ開示に詳しい弁護士の加藤高志さんは「普段から開示されていれば医師と患者の信頼関係は深まる。高額請求は論外だが、積極的に取り組む医療機関には診療報酬上のメリットがあるような仕組みにしてはどうか。国は開示しやすい環境づくりをすべきだ」と指摘している。  対象は関連全記録 法に根拠  「自分のカルテを見たり、コピーしたりできると知っている人は、実は多くありません」  「医療情報の公開・開示を求める市民の会」副代表の岡本隆吉さんは言う。患者の権利に関する厚生労働省の検討会が2015年に公表した調査によると、医療機関のカルテ開示義務を「知らない」と回答した患者は全体の4割もいた。  開示請求したい場合は、まず運転免許証などの身分証明書を持って病院の窓口を訪ねよう。この時、「個人情報保護法に基づいて開示請求をしたい」と伝えるのが重要なポイントだ。  医療機関がカルテを開示する根拠には、同法と、厚労省が定めた指針の二つがある。指針は同法ができる前に作られたもので、任意の提供を定めているだけ05年に同法が施行され、開示が法的義務になっただが、それを知らないと、指針をたてに拒まれる可能性もある。  開示の対象は、カルテだけではない。「検査診断記録や処方箋、看護記録、画像記録、他院からの紹介状など関連記録」と用紙に記入すれば、治療に関連する情報を漏らさず得ることができる。手数料が高額な場合、その根拠を尋ねてみることも大切だ。請求から開示までには、1か月程度かかることが多い (加納昭彦)> とある。

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