時事問題: 2012年7月 アーカイブ

 この連続猛暑日! 気力だけに頼るのではダメ! かもしれない。
 熱中症なぞを他人事と見なし、"こまめな水分補給" をどこか軽んじたりしているとトンデモナイことになりかねない。
 いや、自分自身がそんな "非科学的な精神主義" になりがちなので気をつけたいと思っている。
 何せ "生活習慣病" 的生活に浸り、"ストレス" はといえばほどほど以上に背負っている感触もあったりする。そして、この "連続猛暑日" だ。

 おまけに、今回の "ロンドン五輪" 開催期間と、"異常天候早期警戒情報" の期間( c.f. 暑い!「異常天候早期警戒情報」(気象庁7/24発表)!「3カ月予報」の方でもウンザリ!( 当誌 2012.07.27 ) )とは重なってもいる。
 "五輪" 観戦寝不足もいい加減にしておかないとマズイかなぁ、と......。
 あえて、下記引用サイト記事:熱中症だけじゃない 意外と多い夏の脳梗塞 脱水、血管詰まりやすく/日本経済新聞/2012.07.27 を取り上げてみたのも、多分にありそうなこの "五輪" 観戦寝不足が懸念されるからでもある......。

 ところで、"猛暑対策" と言えば、言うまでもなく<こまめに水分を補給>することに尽きる。
 そして、それは、"喉の渇き" 云々というより、もの言わぬ身体自体が必要としていることによる。とりわけ、<血液の水分減少>に対する "水分補給" が重要だと言われる。
 <血液中の水分が減って、どろどろした状態になると、血液が血管に詰まりやすくなる>という現象が問題であり、これを放置していると、あの恐い病状である "脳梗塞、心筋梗塞" を誘発することにもなりかねないのだそうだ。

 決して "猛暑" だけが要注意の敵なのではない。既に積み重ねている諸々の "悪条件"(悪しき生活習慣) に上乗せされた "猛暑" だから警戒を要するというわけだ......。




















 最近、痛切に感じていることは、われわれの今後を考える上で知っておかなければ話も始まらないはずの "客観情勢" に対して、われわれは無頓着であり過ぎるのではないかという点だ。
 "social" な水準での営為! が注目、重視されている点は、時代環境がもたらしたひとつの "正解" なのであろうことは間違いない。
 しかし、"social" な水準や空間を淡々と呑み込んでしまう "環境変化"、それらを度外視していたのでは、まさに視野狭隘の "タコツボ" 的苦悩から脱出できない......。

 そんなことで、難しいことはともかく、"環境変化" を指し示すであろう "数字" などには目を向けておきたいわけだ。別に、"官僚" や "御用学者" たちのようにそれらを弄ぶのではなく、それらを自分たちの位置確認のために使う......。
 とりわけ、時代環境がどう変わろうと、"働く" という基本的活動の重みは揺るがない。個々人にっても社会にとってもである。だからそれにまつわる "数字" には敏感でありたいと思う。
 この間、"若年失業" の問題状況に目を向けているのもそんな動機からだ。

 ◆参照 グローバル化時代の"産業空洞化"×"国内採用空洞化"が、働けない若者の危機に拍車を!( 当誌 2012.07.21 )
 ◆参照 若年失業者放置!度し難い"問題先送り体質"が確実に日本社会の近未来を蝕んでいる!( 当誌 2012.07.20 )
 ◆参照 益々顕著な"人材育成デフレ"!? 若者の失業率の高止まり!負の連鎖で日本社会突然死!( 当誌 2012.07.17 )

 そこで、今回取り上げたい "数字" は、近い将来への "就業者数推移" なのである。
 下記引用サイト記事:「就業者、30年に最大840万人減少 製造業で深刻、国家衰退の危機」/SankeiBiz/2012.07.23 を待つまでもなく、国や社会の "就業者数" の変化は、国内産業の盛衰、市場規模の大小、そして国の活力に直結する基本的な "数字" である。
 "少子高齢化" が急速に進む日本にとっては、気にならないはずがない "数字" であるに違いない。

 ということで、示された "数字"、<2030年の就業者数は10年に比べ最大で840万人減少し、5460万人に落ち込む>を額面通りに受けとめると、"13.3 % 減!( 製造業の場合:25.5 % 減! )" ということになる。
 "国の活力" がと言うべきか "GDP" がと言うべきか、ただでさえ "寂しい" 現状が、あと20年足らずで、みすみす "13.3 % 減!" になるであろう......、というわけなのだ。
 この "急こう配の下り坂" なのだから、的確な "タイヤ留め(?)" さながらの対策が講じられない限りは、クルマは暴走的に下降して行くことになりそうだ......。

 中東シリアでの、アサド政権と反体制派の武力衝突、内戦状態が壮絶さを極め、アサド政権側による多数の市民の虐殺が伝えられている。"国連監視団" による活動が進められているものの、国連安保理が十分に機能されずにいる。
 次のような "対立構図" が控えているからだ。

 【モスクワ田中洋之】ロシアは国連安保理でシリアへの制裁警告を盛り込んだ決議案に拒否権を行使し、アサド政権寄りの立場を鮮明にした。シリア決議での拒否権行使は3回目で、欧米との対立を先鋭化させている。...... >( シリア:ロシア「アサド政権寄り」鮮明 欧米と対立先鋭化/毎日新聞/2012.07.20

 そして、事態は "最悪の局面" に差し掛かりつつある。
 シリア、アサド政権が保有する "化学兵器" の使用可能性!というリスクである。
 事の発端は、<シリア:化学兵器を保管施設から移動>( 【 引用記事 3 】シリア:化学兵器を保管施設から移動/毎日jp/2012.07.14 )から始まっていた。

 <シリアのアサド政権が、保有を確実視されている化学兵器の一部を従来の保管施設から移動しはじめた。...... 移動目的は不明だが、反体制派との衝突からの防護との説や鎮圧の準備を疑う声も出ている

 事態が悪化し、リスクが高まっていると想定され始めたのは、<「アサド政権は化学兵器を保管場所から出し、使用に備えて分配している」、政権は反体制派に追い詰められ、最後の手段として化学兵器の使用に訴えるだろうとの見方>( 【 引用記事 1 】化学兵器の使用準備か シリアのアサド政権/【共同通信】/2012.07.22 )などが、 "反体制武装組織" 側から伝わったことによる。

 確かに、<具体的な根拠は示さなかった>点などから、その信憑性は定かではない。
 しかし、事態がますます緊迫している模様は以下の記事からも推測される。
米国、イスラエル、ヨルダンの代表は、シリアが保有する化学兵器を防護するための特別部隊派遣計画を準備している化学兵器がシリア政府軍によって使用されたり、戦闘員に盗まれる可能性について懸念している>( 【 引用記事 2 】米国 化学兵器防護のためにシリアへ特別部隊を派遣する可能性/The Voice of Russia/2012.07.20

 つい先日、( 世界的な食品価格高が再来か!? 米国本土1956年12月以来最悪の"干ばつ"(←異常熱波)!( 当誌 2012.07.18 ) )と "米国の干ばつ" について書いた。
 心配性だから目を向けたというよりも、この "干ばつ=穀物不作" による "穀物価格高騰" は、ちょっと大変なことになりそうだと思えたからだ。
 今後、"便乗投機" も加わるであろうから、今はまだ序の口なのかもしれない......。
 打撃を被るのは一般家庭での家計だが、同時に、豆腐屋さんその他の食品加工自営業者や、牧畜業者への打撃は計り知れないと思われる。このデフレ状況では、価格転嫁の値上げとてままならないからだ。

 下記引用サイト記事:大豆先物、連日の最高値更新...小麦なども高騰/YOMIURI ONLINE/2012.07.20 が、最新の "穀物価格高騰" ぶりを伝えている。
 しかし、文字面だけでは分かりづらいので、試しに、数字を元にした "推移グラフ" を作ってみた。以下の通りである。

 ◆ 大豆..................17・49 ドル/1ブッシェル(=約 27 kg)→ 約 648 ドル/1000 kg
 ◆ トウモロコシ............8.1675 ドル/1ブッシェル(=約 25 kg)→ 約 327 ドル/1000 kg




 穀物は、急遽増産に打って出るわけには行かない代物だ。それだからこそ、"価格高騰" が始まると上げ相場は短期では収まらず、得体の知れない成り行きに進みがちだ......。

 昨日に引き続き "若年失業" という重い課題を取り上げたい。今回、焦点となる事柄は "産業空洞化" である。これに伴っていわば "国内採用空洞化" という現象が発生し、若年層の就職を困難なものにしているという構図である。
 この点については、以前にも次のように書いたことがある。

< グローバリズム経済が驀進する中で、グローバル企業をはじめとする少なくない企業が「国内採用抑制、海外採用増」に踏み切っているという事実についてである。  そして、その理由が、<今の日本の大学から出てきた人材を率先して採用していたら、会社は間違いなく滅びるからだ。......要は、玉石混交どころか石しか出てこない日本の大学から誰が採るか、という話なのだ。>(大前前掲箇所)といった、日本の大学生たちの "実力水準" 問題にあることに注意を向けた。

 しかし、日本の大学生たちの "実力水準" 問題云々以前に、"よりベーシックな問題" が横たわったいる現実に意を払わざるを得ないようである。
 いわば、経済グローバリゼーションの本格化によって、日本の基幹産業が生産拠点を海外に移動させるという事態、即ち "日本(産業)空洞化!" の現象のことである。この傾向が強まっていくならば、新規採用人材の "実力水準" 問題が理由となるよりも前に、ますます「国内採用抑制、海外採用増」という流れが固定化するからだ。いやそうなると、人材採用問題に止まらず、産業構造とその全体状況自体が、スカスカ状態へと "空洞化" および "シュリンク(収縮)" して、国内経済とその周辺は最悪の状態へと下降して行くことになりかねない.......。>
日本(産業)空洞化!/"就職氷河期"半永久化促進?/高い法人税納付の理由が乏しい?( 当誌 2010.05.31 )


 こうした "日本(産業)空洞化!" に伴う「国内採用抑制、海外採用増」の流れが、いよいよ "固定化" してきたこと、これによって、現時点での "若年失業" が悪化の一途を辿っていると理解できる。
 下記引用サイト記事:新たな雇用 どう創る 働けない 若者の危機 第1部 鳴り響く警鐘(5)/日本経済新聞/2012.07.20 は、この実情について報じている。
 <ITは日本の雇用確保に一定の役割を果たしたが、手放しでは喜べない>、<先進国は企業の成長が国内の雇用確保に直結しない難しい時代に入る>というのが、シビァな現実だとされている。
 これもまた、"問題先送り体質" によって "日本(産業)空洞化!" 傾向にタイムリーに手を打つことなく、"放置" してきた国の産業政策の "ツケ" ではなかろうか......。

 "現在" という時点で最も "簡単なこと" は、"対症療法(たいしょうりょうほう)" で当面の辻褄を合せ、"問題自体を先送り" すること! であろう。
 これは、まさに "政治家失格" の輩たちの常套手段でもある。だが、そんな政治家もどきを延命させてきた国民自身もまた "国民失格" だと言い添えなければならないのかもしれない......。

 今、いろいろな意味で日本の社会が苦境に立っているのは、どうも過去における "問題自体を先送り" してきた一連のこうした経過が災いしていると思えてならない。
 その傾向は、あれだこれだと特定できる以上に、"万事が万事" そうであったのかもしれず、むしろ "問題先送り体質" がこの日本社会を動かしてきたと言ってもあながち的外れではないような気がする。

 この "問題先送り体質" はどのように形成されてきたかを考えるならば、"時が解決するに違いない!" ( c.f.「待てば海路の日和あり」 )という依存的な信念(?)= "盲信" に行き当たる......。
 確かに、"時が解決する" ことが皆無だとは思わない。人の悲しみや苦痛を和らげる妙薬である "忘却" は、まさに"時が解決する" 好例であろう。

 しかし、現代のグローバリズム世界は、"時を制すること" が勝因となる世界であり、"スピード感" ある対処法がすべてだという観さえある。全くの "ミスマッチ" なのだ。
 したがってそんな状況下で、"時が解決する" といった悠長な判断基準に頼ることは、「座して死を待つ」に等しいことになる。

 振り返れば、"時が解決する" かに "見えた時期" というのは、"右肩上がり" の高度経済成長期であったはずだ。
 しかし、その時期には、矛盾自体を時間経過が解決したというよりも、"矛盾を成長が呑み込む!" というメカニズムでしかなかったと思われる。
 にもかかわらず、"右肩上がり" の時期はもとより、経済低迷期に至っても、"時が解決する" という "盲信" ( = "問題先送り体質" )を延々と引き摺ってきた......。

 今、これまでに "先送りされ続けてきた多くの問題" が一気に噴出し始めている。
 その一つである恐い伏兵が、下記引用サイト記事:失業者放置 ツケは誰が 働けない 若者の危機 第1部 鳴り響く警鐘(3)/日本経済新聞/2012.07.18 の "若年失業者放置!" という問題である。
 <ツケは幅広い世代が負うことになる>のは必定であり、この日本社会自体が耐えられるかどうかという水準の "時限爆弾(?)" のようなリスクだと思われる......。

 今度は、30度を軽く超える "猛暑" が人々を悩ませている。
 だが、この暑さは、"暑気払い" に冷えたビールをグイッとあおるだけでは済みそうにない。このところの不況や何やかやで痛めつけられている家計に追い打ちが掛かりそうだからである。

 世界の "穀物価格" が上昇を続け、食品全体の価格水準を押し上げつつある点は以前から懸念されてきた。
 ちなみに、"トウモロコシ"、"大豆" の価格は下記のように "右肩上がり" を続けている。

とうもろこし価格の推移(1980~2012年) - 世界経済のネタ帳


大豆価格の推移(1980~2012年) - 世界経済のネタ帳


 これだけでも "思いやられる" 傾向なのに、ここに来て、「泣きっ面に蜂」という事態が起こりそうなのである。
 下記引用サイト記事2点:「米国の干ばつは1956年以降で最悪、トウモロコシさらに高騰か」/REUTERS/2012.07.17 | 「世界的な食品価格高が再来か、熱波で米穀物相場が急騰」/REUTERS/2012.07.10 によれば、

米国本土の55%が中程度から極度の干ばつに見舞われ>、今回の規模は<1956年12月以来、最悪の干ばつ>に値するとされる。その結果、<米国の農業生産は干ばつで大きな打撃>を受け、トウモロコシ大豆の "価格急騰" を招いている。

 その影響は、以下のように波及してゆくと見られている。

 (1) <トウモロコシ価格の高騰> → <飼料コストの増大となって畜産農家や養鶏業者に打撃> → <食肉業者やエタノール生産業者の利益率圧迫の可能性> → <牛肉・豚肉価格が上昇する可能性

 (2) <米国産トウモロコシは世界全体の出荷量の半分以上> → <米国の穀物収穫量が減少すれば、世界の食糧供給には甚大な影響が及ぶ

 (3) <米国産穀物の減少> → <貧困国への食糧支援にも悪影響

 これらの影響は、今しばらく残された<時間的猶予>の後に訪れるとされるので、何とも不気味である......。

 若者の失業率の高止まり! が相変わらず続いている。
 株価に譬えるのは語弊があるが、"自然反発" を待っていたのでは手遅れとなる。政府は、"不自然に裕福な階層" のふところに手を突っ込んで(!?)でも、この緊急事態に速やかに手を打つべきではないか。

 若者の失業率の高止まり! が "社会にとって大きなリスク" であることについては、この間にも下記のように着目してきた。

 ◆参照 「若年失業→晩婚/未婚→少子化→年金制度の破綻」という"連鎖"図式の悲惨さ!( 当誌 2011.04.05 )
 ◆参照 "若年失業"解消困難!"即戦力(=中途採用)"重視と"新人採用(=新人教育)"抑制が!( 当誌 2012.05.01 )

 今回、さらに注目してみたかった点はほかでもない。<企業の教育訓練投資が減少>という驚くべき "経年棒グラフ" を目にしたからである。( 下記引用サイト記事:「明日担う力 陰り 170万人、正社員切望(働けない 若者の危機)」/日本経済新聞/2012.07.16

 現グローバル経済にあって "国際競争力" の向上が必須であることは周知の事実! したがって、企業なり国家なりにとって、"人材育成" の課題は必須のはず! そうあってこそ、企業や経済社会の活性化が叶って、新規求人意欲も高まり、失業率抑制にもつながる。

 ところが、実情、"企業の教育訓練投資" は "節税対策" 項目として見なされている向きがないではない。よって企業業績に相関して対処されるものだから、現状のような景気低迷時には見る影もない......。まさに、"人材育成デフレ"!? の状態が放置されている。

 "持続可能性" さえ危ぶまれる企業にとって、視野に入るのは目前の事態だけであり、"教育訓練投資" が反映される近未来の状況は見たくとも見えないのかもしれない......。そして国には当事者危機感というものが欠落している。
 あまねく広がる "人材育成デフレ" の波は、もはや取り返しのつかない "危険水域" を作り出している......。

 TVニュースの映像で観る北九州被災地の悲惨さは凄まじい。
 3.11 東日本大震災での想像を絶する恐怖にも通じるところがある。自然と共に生きて来たはずである地元の高齢者たちが、突然の自然災害で不幸なことになっているのは、実に身につまされる思いがする。

 昨日のエントリーは、<こうした "異常気象" が "一過性" で "稀有" な現象で済むものなのかどうか......>という懸念を記して結んだ。やはりこの点が気になる。
 それと言うのも、"現時点での気象現象" が、われわれの "気象をめぐる従来の観念" から大きく逸脱し始めているのではないか、という心配があるからだ。
 とすれば、"気象をめぐる従来の観念" を "基準" として整備されてきた "治山治水" 施策は、当然のことながら現状に見合った水準から見直されて、再構築されなければこうした不幸は無くならないと思われるからである。
 困難な課題であることは分かる。ただでさえ地方財政は逼迫しているわけだから、そうした余裕はなさそうだ......。
 しかし、高齢化も深まる推移を考えると、何かあると、報道が、避難所に結集する老人たちの姿を映し出しているだけでいいのか......、という思いが募る。

 ところで、今回の "記録的な豪雨" であるが、下記引用サイト記事:異常気象なぜ続く 偏西風蛇行や海水温が影響/日本経済新聞/2012.07.12 によると、考えられる原因は、

 1.偏西風の蛇行
 2.「湿舌」と呼ばれる暖かく湿った大量の空気が南から押し出していること。
 3.西太平洋から南シナ海にかけての海面水温が平年よりも高い点

などが挙げられそうだ。
 そして、偏西風の蛇行状態の形状からして、<あと1週間~10日続く可能性>のあることが指摘されている。
 また、"一過性" の気象現象なのかどうかについては、<蛇行の予測は難しい>という判断から何とも言えないというのが現状のようだ......。

 ただ、確からしい問題としては、今回の "異常気象" とは別に、<世界の異常気象と関係が深い「エルニーニョ 」現象今夏、発生する公算が大きい>とされ、不安の種は尽きそうにない。
 秋の台風の季節に、再びこうしたエントリーを書かないで済むことを祈りたいものだ......

 一昨日、「いつしか死者多数が出るようになった世界の異常気象!何故? ロシア洪水/米酷暑!」( 当誌 2011.07.10 ) と書いたばかりなので、今、北九州で発生している "記録的豪雨" とその被害には唖然としている。

 梅雨前線の影響猛烈な雨に見舞われ、土砂災害、河川の氾濫を引き起こし被害を大きくしている。犠牲者は、すでに数名の死亡や多数の行方不明者(午後10時時点で、死者14名、行方不明12名)が確認されている模様だ。
 大気の状態が非常に不安定になっているため、竜巻などの突風への注意も必要だとされており、実質的被害水準においては、"梅雨前線" 現象と "台風" との区別が無くなっているかのようだ。

 まさに、気象庁の警告「これまでに経験したことのないような大雨」そのものだ。文字通り「降ってわいた」不幸に襲われてしまった被災者が気の毒だと言うほかない......。


 "スピード感と急変・激変" が現代という時代の最大の特徴とは言え、世界中の気象状況までがそうした傾向を孕むようになってしまった。
 日本でも、"梅雨前線" が異常に刺激されて西日本では記録的な豪雨が災害を引き起こしたばかりだ。

 "地球温暖化" 現象の一環だとは指摘されている "異常気象" であるが、その被害によって多数の死者が発生するということになれば、やはり最大限に注視されなければならない。

 偶然ということではあるが、下記引用サイト記事(【 引用記事 1 】:ロシア 洪水死者170人超える/NHK NEWS WEB/2012.07.09 | 【 引用記事 2 】:米で厳しい暑さ 46人が死亡/NHK NEWS WEB/2012.07.09 )によれば、<ロシア 洪水死者170人超える>とあった同時期に、<米で厳しい暑さ 46人が死亡>とある。

 これら両者に繋がりがあるわけではない。しかし、もし関係があるするならば、地球全体の気象状況のそれぞれの変化が、"スピード化" している(?)とでも言えそうか......。
 気象現象と、人々の生活に滲み込んでいる "気象変化についての時間感覚" とのズレが急速に大きくなっていることは間違いなさそうだ。だから、"異常気象" と言われるのだから当たり前のことか......。
 気象現象の "変化" に "緩やかさ" がなくなり、"急速化" するならば、当然人間側の "避難行動" が追いつかなくなる。あるいは、現象の "急速化" は同時に "局所化" をも引き起こすに違いないから、"豪雨" といったお手上げ状態にも繋がる。

 気象の専門家ではない者が感想を縷々述べたところで大した意味はなさそうだ。だが、同時代に生きる人間として肌身でひしひしと感じることは、とにかく "文明の時間(感覚)" と "自然の時間(経過)" とが "乖離(かいり)" し、前者が後者を "制御" し切れないままに、ただ "撹乱" し続ける結果に終わっている......、という点。
 それが、突出する "異常気象" となって現象化しているのだと見えてならない。唐突にも想起する現象はと言えば、 "" であり、"ウイルス" であり、そして "放射能汚染" ! もし人類が滅びるとしたら、その原因となり得る "強敵" のラインナップだ!  "異常気象" もその "一翼" にある......

 "大震災・津波災害" へのサポートに関する "スマートフォンの活用例" では、"緊急警報通知" と、発生後の "安否確認連絡" などがよく知られている。こうした活用が、災害時に右往左往してしまう人々を少なからず支援し、励ます意義は大きい。

 ただ欲を言えば、被災者が最も恐怖にさらされる "その時" に、"リアルタイムで支援" してくれるシステムがあればと考えないわけではなかった。
 ところが、今日注目したい下記引用サイト記事:「南海トラフ地震:東京工科大が津波避難誘導アプリ開発」/毎日新聞/2012.07.02 は、そんな思いに寄り添う実に "頼もしいアプリ" について紹介している。

 <気象庁が大津波警報や津波警報を発令したのを感知して自動的にスマートフォンを起動させ、緊急地震速報のように警報音を出して所有者に知らせる津波の予測到達時間を表示する/最も近い高台の避難場所へ最短ルートを示し誘導する>といった役割を果たすのだという。

 もうそろそろ、"経済性偏重" から覚醒して、事態を "自然に観察" できないものかと思わざるを得ない。"福島原発事故" で悲惨な経験をしながらも、"電力不足" に名を借りて、"リスク評価・精査" もそこそこに、ズルズルと "原発再稼働" へと滑り込む政府が情けなく思えてならない。

 今日は、下記二点のサイト記事に注目してみた。
 【 引用記事 1 】原発と核兵器のリスク上昇:『サイエンス』誌掲載/WIRED JAPANESE EDITON - SCIENCE/2012.06.26
 【 引用記事 2 】膨れあがる再稼働反対 官邸前デモ/東京新聞/2012.06.30

 <関西電力大飯(おおい)原発>について、<関電は七月一日に3号機の原子炉を起動する準備を進めており>とある。
 "過信されている原発のリスク"を知る者は、科学者と庶民だけ?! という率直な思いが募る。
 そして、何をか言わんやという思いの中で、浮かんでくるのは、あの "ポスター"の悲嘆である。(<脱原発ポスター、ネットに広がる>「事故が起きても 助けないくせに」共感!( 当誌 2011.09.19 )

2020年11月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          














関連サイトへのリンク


  • 電子書籍(eBooks)制作にフォーカスしたサイト
  • 明けない夜はないことを確信するサイト
  • Green(地球環境改善)にフォーカスしたサイト
  • ソフトウェア技術者やSEのための評価と育成、人事考課制度を考えるサイト
  • さまざまな業種・業態でご利用可能なモバイル活用の予約システム!
  • 創作小説『海念と保兵衛』のサイト
  • 創作小説『かもめたちの行方』のサイト
  • 当ブログ推奨の商品を展示したAmazon ストアー!
  • 当AdhocBlogブログの過去のエントリー
  • 株式会社アドホクラット当時のサイト

★売れ筋! No.1!
家庭用"放射線測定器"

日本通信 bモバイルWiFi ルータ+1 ヶ月定額SIM BM-U300W-1M
価格:¥ 20,208
国内配送料無料 Amazon





このアーカイブについて

このページには、2012年7月以降に書かれたブログ記事のうち時事問題カテゴリに属しているものが含まれています。

前のアーカイブは、
 時事問題: 2012年6月
です。

次のアーカイブは、
 時事問題: 2012年8月
です。

最近のコンテンツは、
 インデックスページ
で見られます。

過去に書かれたものは、
 アーカイブのページ
で見られます。

年月別アーカイブ

最近のトラックバック