yasuo hirose: 2013年8月 アーカイブ

 生物の "寿命" とは、言ってみれば生命活動全体から結果する "総合的帰結" なのではないかと思われる。
 所詮、"寿命" は定まっている( "類" 単位では概ね定まっていそうだが )という運命論に加担するつもりはないが、かと言って、単純に、個々のあれこれの健康法を実施しさえすれば ">寿命が延びる" というものでもなさそうな気がする。

 あえて言うならば、"老化" という言葉が "対(概念)" となっている気配であり、"老化のメカニズム" の解明が進めば、より "寿命" という言葉の内実も明らかになってくるのであろう。

 ところが、下記引用サイト記事:遺伝子操作で寿命延びる可能性/NHK NEWS WEB/2013.08.30 - 04:42 では、この "寿命" に関して一歩踏み込んだ実験と研究が紹介されている。

 <老化に関わる遺伝子を操作することで生物の寿命を延ばせる可能性があることを国立遺伝学研究所の研究グループが酵母菌を使った実験で突き止めました> という。そして、

 <生命維持に欠かせないタンパク質を作る「リボソーム」という細胞の中の器官に注目し、リボソームの遺伝子の働きを酵母菌を使った実験で詳しく調べました/ 酵母菌の老化が進むと、リボソームの遺伝子の中で特定の部分の働きが不安定になる> とある。

 ここまでは、"対(概念)" だと思われる "寿命" と "老化" との関係を踏襲していると見受けられるのだが、この先が興味深い点!なのである。
 <老化が進んでも働きが安定するよう遺伝子操作をしたところ、酵母菌の寿命は通常の2日間から3日間にまで延びた> というのである。

 つまり、"老化" の進行 = "寿命" が尽きる、という関係ではなくて、"老化" のプロセスで、"遺伝子操作"( "リボソームの遺伝子の中で特定の部分" への操作 )を加えると、"寿命は延びた" とされるのだ......。




















 【 ※注. サイトが復旧できたため、昨日記載の分を掲載しておきます。

 "サイバー攻撃" は、今や "日常茶飯" となりかけている。ウェブ・コンテンツの改竄(かいざん)をはじめとして、"ID 情報" の漏洩(ろうえい) に至るまで、ニュースとならない日がないほどだ。

 そして、決して "他人事" ではない事象だというのが現実のようである。
 あまりこうした事は公表すべきではないのかもしれないが、実は、自分の別のサイトも、下記引用サイト記事:「ロリポップ!レンタルサーバー」に大規模攻撃--WordPressサイト4802件が改ざん/CNET Japan/2013.08.29 - 15:05 が伝えている "事件" の煽りを受けて、"一部の機能" が "打撃" を被ってしまった。自分の場合、今回の被害対象のメインである "WordPress" は使用していないにもかかわらず、"機能障害" を被ってしまった。

 それに気がついてからというもの、PCにかじりついて修復作業に当っているが、概ね、原因には見当がつき始めたが、まだ "修復" には至っていない。
 何分にも、"サーバ" の当事者である "ロリポップ" 側が、てんやわんやの状況であるため、思うように修復作業が進められないでいる。

 したがって、その当該サイト側の "ブログ更新" は "中止" に追い込まれた格好であるが、幸い、当サイトは無事であるため、これを記している状態だ......。

 <P.S.> 現状はご覧のとおり、このサイトは無事に復旧しました!

 <21日未明にダマスカス郊外で発生した攻撃では化学兵器が使用され、数百人が死亡したとみられている>( 下記引用サイト記事:西側諸国がシリア軍事介入の可能性、米国「用意整った」/REUTERS/2013.08.28 - 07:32 ) という "シリアでの化学兵器攻撃問題!" は、いよいよ国際的な緊迫度を強めている。
 かつての、"大量破壊兵器" 疑惑を引き金として始まった "イラク戦争" を思い起こさざるを得ない。

 "化学兵器" は、生物兵器、核兵器、放射能兵器と並んで "大量破壊兵器" に属する兵器だと見なされ、その所持・使用を禁じた国際条約も存在している。
 その"化学兵器" を、国内紛争中のシリアで、"アサド政権側" が使用(西側諸国の見解。政権側は、反体制派によるものと主張)したとされているのである。

 なお、この事実関係検証のために "国連調査団" が派遣され、調査が進められている、という。(この "国連調査団" に対する発砲事件があった、との報道もある)

 そして、緊迫した喫緊の状況としては、<米国と同盟国は27日、シリアの反体制派に対し、数日以内に政府軍への攻撃を行う可能性があると通告した/ 軍事行動は、空爆が検討されているもよう> とされる。

 また、この事件を巡っては、"米国/西側諸国/アラブ連盟など""ロシアと中国" との間で厳しい対立関係が浮かび上がっているともいう。

 こうした事態から、<中東情勢をめぐる緊張の高まりは金融市場を揺るがし、原油価格は半年ぶり高値をつけ、株価は世界的に下落> という国際的危機情勢も生じており、予断を許さない状況がもたらされている。

 "シリアでの化学兵器疑惑" については、かねてより問題視はされていたが、こうして実際に使用され<数百人が死亡> という事態が引き起こされた以上、国際政治、軍事、金融経済などのすべての領域にわたり大きな波紋が広がることは避けられそうにない模様だ......。

 自分自身もその傾向があるし、周囲を見回しても "そんな人" が少なくないのに気づかされる。
 いや、余程、"訓練(?)" をしている人やワケあって "自戒" している人などを除けば、ほとんどの人がそうだと言えないこともない。
 つまり、"自分のことを話すのが好きな"、そんなタイプの人がほとんどではないかということである。

 そして、"ひと(他人)の話を聴くことが好き" な人を除けば、そうしたタイプの人に接する時、心密かに、『この人は何と "自己中心" 的で、"自己顕示欲" が強いのだろう......』と感じて閉口しているのかもしれない。

 そうした "感じ" は、多分、当を得ていると思われるのだが、より厳密に、いわば科学的に解析するならばどう説明されるのだろうか、と考えることもある。

 下記引用サイト記事:なぜわたしたちは自分のことを話すのが好きなのか?:研究結果/WIRED/2013.08.23 は、そのメカニズムを "脳科学/脳生理学" の見地から解き明かしている。

 <人は自分自身について語るときには、生理学的に快感を得られることを発見/ その理由は、その行為が脳の快楽や満足に関係する脳の神経領域を活性化させるからだ。しかもこれは、話しているのを聞く相手がいなくても機能するメカニズム/ いわゆる報酬のメカニズムや快楽の感覚、セックス、コカイン、おいしい食事のような刺激にかかわる動機の状態と関係している脳の領域(の活性化)/ 実験の結果によると、脳の観点からすれば、自分自身について語ることは多かれ少なかれ自分のお気に入りの料理を食べているのと等価なのだ> という。

 とすれば、<お気に入りの料理を食べている> 時、"My favorite time" に水を差したり、さえぎることは禁物! ここは、"達人シェフ" さながらに、ニコニコ対応するに限るようだ。

 翻って考えるならば、"ノー・コスト" で、これほどに "根拠ある自己満足感" が得られる(与えられる)行為はほかにはあり得ないのではなかろうか
 だから、自身での援用もさることながら、"応用範囲は広い!" はずだ......。高齢者の "こころのケア!"、苦悩多き若者たちの "鬱屈解放!"、そして "交渉人(こうしょうにん negotiator)" にとっての "必殺技(?)"、もちろん "セールスマン" 必携アプローチの "ラポール (rapport)" などなど......。

 "東京電力福島第1原発の汚染水タンク" 問題での惨憺たる杜撰さも視野の外に置き、専ら、"経済性" の観点を優先させて "原発再稼働"/"原発推進" へと奔走するこの国の政府、主要メディア、そして "長いものには巻かれろ" を地で行く少なくない人々......

 やはり、"慌て過ぎている" としか思えない。急ぎ過ぎると、当然、"視界が狭まり" 周囲に見えるはずのものが見えなくなる......。

 "3.11" で被災者が背負い続けている苦悩も、庶民にとって唯一のお宝である自然も、ますます警戒度が高まる "巨大地震/津波" 発生の可能性も、この国の人々が将来に渡って信じ続けたい "優しい自然" も、そして、"自然エネルギー" をこそと願って努力している人々の姿も......、そうした貴重な光景のすべてが "視界から外れて" しまう。前方にあるとされる "経済的効率" しか目に入らなくなるわけだ。

 しかも、その "経済的効率" の果実が、多くの国民に寛大に分け振舞われるならば、まだ話にもなろう。だが、結局は、刈り取られる果実はいつも通り一部の富裕者層が手にするであろうことは、既に誰もが熟知しているはずである。

 本来であれば、世界中が目を見張った "原発事故" の、その悲惨な被害国である日本こそが、"脱原発" 路線選択の "先頭" に立つべきだと、順当には考えられる。
 まして、事故後、度重なる "杜撰な事後管理!" を見っともないほどに露呈させている現状からすれば、世界も溜飲を下げるはずであろう。
 ところが、今、この "先頭" に立つのは、"ドイツ" なのである。

 この "ドイツ" については、つい先日、猛暑のせいなのか、この国の政府高官が信じ難い "戯言" を呟いたという。( 参照 ナチスの憲法改正「手口学んだら」 麻生副総理が発言/朝日新聞/2013.08.01 - 01:17

 その件については、あほらしい限りであり、視界にさえ入らない。ただ、"ドイツ" から学ぶべきは、そんなことではなくて、"ぶれない「脱原発」" 推進! へと針路を定めた聡明さであるに違いないと思うのである。

 下記引用サイト記事:ドイツぶれない「脱原発」 日本の回帰「理解できぬ」/朝日新聞/2013.08.25 - 16:02 は、以下のように伝えている。

 <東京電力福島第一原発の事故を受け、「原発ゼロ」を目指す方針を決めたドイツ。再稼働に向けて動き出した日本とは対照的に、9月の総選挙ではこの目標に争いはなく、与野党ともに自然エネルギーの推進を訴えている。ただ、自然エネの普及に伴って電気料金は値上がりが続いており、対策に苦労している

 随伴するそうした "コスト課題" を軽視するわけにはゆかないが、"惨憺たる不幸" を回避できる "真っ当な目標" のためには、国民の知恵も努力も結集されるに違いなかろう。
 "原発依存" に目を向けるならば、避け切れない "原発事故" を想定し、それによる "核物質汚染" の広がりで、国土が長期にわたって危機的状況に陥れられる可能性が高いこと、そうしたリアリティを見つめるのが "聡明さ!" であると言わざるを得ない......。

 こういう事態は、文字通りの "内部告発(!?)" だと見えるがどうなのであろうか? つまり、"東電" を頂点として、"ゼネコン"、下請け "協力会社" 群ほかが "超・閉鎖的" に形成してきた "原発村" の、その内部から、今回の "大量汚染水漏れ事故" に至るリアルな事情が公表(暴露!)されたからである。

 "漏れ" は、"大量の放射性物質を含む汚染水" だけに限られずに、恐らくは関係者各位に "箝口令(かんこうれい)" が敷かれていたと想定される "内部事情" 隠蔽の経緯までが "漏れ" 始めているからである

 ありていに言えば、この事態は、関係者自身が、現状の "原発村" の "まやかし" と "杜撰さ" に愛想を尽かし始めている証左ではなかろうか。完璧に、"Game is over !" だと言うほかなかろう。(ただし、これでもなお、"妙な自主規制" に縛られている多数のメディアや "不感症とアパシー" に陥ってしまっている世論は反応しない......)

 下記引用サイト記事:汚染水漏れ:「タンク、金かけず作った」協力会社会長証言/毎日新聞/2013.08.25 - 07:40 によれば、

 <高濃度の放射性物質を含んだ汚染水約300トンの漏出> は、<地盤沈下が原因で移設されていたこと> に大きく関係しているだけでなく、<「タンクは工期が短く、金もなるべくかけずに作った。長期間耐えられる構造ではない」と証言> する関係者(廃炉作業に参加している東電協力会社の会長)まで現れたのだという。

 <会長が東電幹部やゼネコン関係者から聞いた話では、今回水漏れを起こしたタンクは、設置工事の期間が短かった上、東電の財務事情から安上がりにすることが求められていた。タンクは組み立て式で、猛暑によってボルトや水漏れを防ぐパッキンの劣化が、通常より早まる可能性も指摘されていた> というのである。
 これは、法律用語では "不作為の作為!" に当るのではなかろうか。

 <高濃度の放射性物質を含んだ汚染水約300トンの漏出> は、国民を不安に陥れているだけではなく、"海洋汚染" という点で "国際世論" にも深刻な影響を及ぼしつつある......。
 <政府が前面に出た上で、早く敷地内への地下水の流入を防ぐ抜本的対策を講じるべきだ> という指摘こそが妥当なのであり、いつまでも、"東電を隠れ蓑" にせずに、"最終責任主体" である政府が、安全を願う国民と国際各国に対してしっかりと責任を果たすべきではなかろうか......。

 医療の現場では "MRI" が使われることはめずらしくなくなった。( あの "工事現場の騒音" のような音を立てるヤツである )外科的な手術を行わずに体や脳の断面画像を得ることが出来るからだ。

 この "MRI" に対して、"fMRI(機能的磁気共鳴画像診断装置)" というものがあり、あるものを見たり考えたりする時に、"脳のどの領域が活動しているかなどの活動状態" をリアルタイムで画像化(動画化)する装置だそうである。―― "f"="functional"。聞くところでは、犯罪者の脳活動の検査にも利用されているとか......。

 この "fMRI" を駆使して、被験者が「見ている文字」をデコード(解読)することに成功した、というのが、下記引用サイト記事:脳スキャンで「見ている文字」の解読に成功/WIRED/2013.08.22 が伝える主旨である。

 まさか、いくら高性能な "fMRI" であっても、脳( "後頭葉" )に "浮かび上がった文字" を読み取る、というマンガ的な構造ではない。その "仕組み" は以下のようである。

 <形状認識とアルゴリズムのトレーニングを組み合わせ、人間が文字を見たときに生じる機能的磁気共鳴画像(fMRI)の信号の変化を理解するよう、アルゴリズムに学習させる方法を用いたものだ

 つまり、「見ている文字」⇔ "視覚刺激として後頭葉において生じたパターン変化" との間の "1対1の対応関係" を、考案された "アルゴリズム" で結び付ける......、というふうに理解できそうである。

 大した研究成果だと先ずは感心させられる。
 が、貪欲な自分としては、願わくば、「見ている文字」の "デコード(解読)" ではなくて、被験者が「思い描いた文字」が "デコード(解読)" されてこそ、拍手喝采! なのではないかと......。
 その辺の事情については次のように伝えられている。

 <ただし、これは人間の思考を読み取ることとは違うと、ファン・ヘルフェン氏は注意を促した。後頭葉は外的刺激に反応を示し、それゆえ後頭葉において知覚の解読が可能であることはよく知られているが、同様の刺激を想像するだけで後頭葉に何らかの効果が生じるかどうかはわかっていない> と。

 もしこうした "一段上" のケースが可能となるならば、身体に重篤なハンディを背負った人の、画期的な意思伝達手段につながって行くに違いない......。

 少しは "うつむき姿勢" となり、謙虚になってみては如何? と言ってみたくもなる人々もいることはいる。
 しかし、何といっても "うつむき姿勢"(うつむき加減)は、自分も含めて、何かと "悩み事/心配事" に苛まれている昨今の庶民のホームポジション的姿勢であるような気がしている。そして、それは意外と "Risk full!" でもあるようだ......。

 下記引用サイト記事:スマホ症候群:使いすぎでめまい、しびれ、うつ病にも...対策は/毎日新聞/2013.08.22 では、そうした "うつむき姿勢" とそれによる "弊害" が、"スマホ" に取りつかれての "スマホ症候群" として観察されている。

 <スマートフォン(多機能携帯電話)の普及で、人がうつむき姿勢でいる時間が長くなった。首に大きな負担がかかってさまざまな病気を引き起こし、うつ病の原因の一つとされる。便利さを追い求める現代人の新たな生活習慣病ともいえる「スマホ症候群」> を招いているというのである。

 多分そのとおりに違いなく、"スマホ" の画面に見入って "うつむき姿勢" で固まっている人の多さには驚かされる。

 ただ、"うつむき姿勢" は、何も "スマホ" ユーザだけに見受けられる現象でもなさそうだという印象を受けている。
 ちなみに、日課で自転車トレーニングをしている点から言えば、道行く人たちの多くが、真っ直ぐ前を見たり、周囲に目配りしながら歩くというふうではなく、"うつむき姿勢" でトボトボ歩いている人たちが、予想外に多いのである。
 日頃、そんな光景に無頓着であったのだが、自転車を走らせていると安全上、前方の行く人・来る人(自転車走行の人)に注意を払わざるを得ないことから気づかされたのである。

 そんな場合、止むを得ず速度を落とすとともに "チーン" と小さくベルを鳴らさざるを得ない。すると、まるで夢から覚めたような顔をして前に向き直る人が何と多いことか......。
 つまり、"自閉的" とまでは言わないまでも、何やら考え事なりをしていて、自分だけの世界に入り込みつつ歩いている雰囲気なのである。これが、"うつむき姿勢" の人が少なくない、という観察結果なのだ。

 <うつむき姿勢を続けていると頭を支えるために首の後ろ側の筋肉に相当な負担がかかり、血流が悪くなって首こりを生じさせるのです> という指摘は、生理的観点からの警告として、確かに気を付けた方が良いに違いなかろう。

 しかし、それ以上に気になることがある。
 それは、小難しく言えば、"プライベート空間と公共空間との区別" とでもいう問題なのである。何も、公共マナー云々について言いたいわけではない。
 端的に言えば、"うつむき姿勢" のような無防備な状態! で大丈夫なほどに、現時点での "公共空間" は安全でもなければ、信頼性も高くない! "Risk full!" ということなのである。

 こう書くと、心配性だと思う向きもありそうだが、昼日中であっても今どきの "公共空間" は "危険に満ち満ちている"
 クルマや自転車などの交通関係も想像以上に危険だ!(これもこの間の自転車経験で気付いたことだが、クルマのドライバーたちの想像を絶する "杜撰な注意感覚"! ドライバーに安全運転を期待するのではなくて、歩行者自身が安全を自衛しなければならない状況! )

 また、相手の "スキ" をこそ狙っている "犯罪者"(聞くところによれば、彼らは "スマホ" に夢中となっている者が絶好の狙い目だと......)にも気を配らなければ、被害者となってからでは手遅れなのだ。

 要するに、われわれは、未だに古き良き時代の地域コミュニティのイメージを希望的観測で引き摺っているに過ぎないようである。

 というようなことで、妙な表現ではあるが、"うつむき姿勢" で考え事をしたり、悩んだりしたりするのは、"プライベート空間" に戻ってから存分に行うとして、何が待ち受けているか知れない "公共空間" を決して "なめてはいけない!" のだと痛感する。
 そうは言っても "悩みの多い時代" なのだから......、と言うとすれば、逆に、そうした "心ここに在らず" の人々が増えているからこそ危険もまた多いと言うべきなのではなかろうか......。

 十数年も一緒に暮らしてきた "外猫扱い" の "ミー(ミーコ)" が、とうとう "天敵/クルマ" の餌食となり、"地味" で "慎ましく" そして "頼もしい" その命を閉じた。

 午前6時前だというのに、唐突に電話が鳴ったことからそれは始まった。
 今日は朝一番での所用があったため、既に目は醒ましていたが今しばらく......、と躊躇している時であった。
 階下から、家内が沈んだ声での電話応対をしている声が聞こえていたが、何やら不吉な雰囲気が漂っていた。
「はい、はい、はい、これから直ぐに伺います......」
「どうしたぁ?」
 すると家内は、
「"ミーちゃん" がクルマに轢かれて死んだって。通りの向こうのレンタルビデオ屋さんの店員の人から......」

 一度に眠気が消失して、一瞬、鳥肌の立つ緊張感が襲ってきた。まさに、"寝耳に水" の感であり、熱帯夜で寝苦しかった寝床から跳ね起きた。

 電話によれば、直ぐ近くのレンタルビデオ店の前の道路で "ミー" が轢かれて血を流しているのを、その店の店員が見つけたというのだ。
 "ミー" の首輪のネームプレートには、自宅の電話番号を記していたので、それを見つけて連絡してくれたのだった。まだ、役所に電話連絡ができる時刻ではないため、"ミー" の遺体は店の一角で預かっています......、と。

 まあ、"原子力規制委員会" としても、黙って見過ごすわけには行かないのが道理なのであろう。昨日も注目した "東電福島第一原発高濃度汚染水300トン漏れ!"( 参照 福島第一原発/汚染水漏えい量300トン!当事者危機感ゼロか?!言葉を失うダラダラぶり!( 当誌 2013.08.21 ) )をめぐる深刻度の評価レベルについてである。

 下記引用サイト記事:タンク汚染水漏れ レベル3に引き上げへ 規制委、評価見直し/東京新聞/2013.08.21 - 夕刊 によると、以下のとおりだ。

 <東京電力福島第一原発のタンクから三百トン(東電の推計)の高濃度汚染水が漏れた問題で、原子力規制委員会は二十一日の定例会で、国際的な事故評価尺度で下から二番目のレベル1としていた暫定評価を、レベル3に二段階引き上げる可能性があるとの見解を示した

 厳しく見つめられたのは、"放射線" による汚染強度とその量であり、<放射線の管理上、レベル3の重大な汚染に相当する> とされる。

 ただ、こうした<評価見直し> がどのような実質的意義を持つのかについては、記事の内容だけでは定かではない。
 <すでに福島第一原発事故自体は最悪のレベル7と認定されており、それに関連して起きた今回のタンク事故を個別に評価することが適切なのか......> という叙述もあり、今一つ、理解に苦しむ。また、歯痒い思いも残る。

 "原子力規制委員会" による、こうした<評価見直し> が、今流行りの "パフォーマンス" に終わらず、"原発事故" に関する "実質的な危機管理体制" の改善と推進に直結することを切に願いたいものだ......。

 ここまで来ると、"東京電力/政府" に対する批判や非難の姿勢まで萎えてしまいそうになる。

 とりあえず、ひと月前に書いたブログの一部をそのまま引用しておきたい。

 <もはや、"怠慢!" というよりも、"傲慢!" 並びに "知らんぷりの情報操作!" としか言いようがない醜態/ こんな事実が何故今頃なのか? という疑問は、張本人である東京電力、メディア、そして国民の命と安全に関して責任を担うはずの政府に向けられて然るべきだと思われる。 皆それぞれが、"保身志向" と、驚くべき "低い倫理意識!" とによって、ダラダラと国民の安全を危機に曝し、そして "この国の美しい国土" を汚し続けている......>( こんな事実が何故今頃なのか?東電/福島第一原発:汚染水"事故直後と同程度の高濃度"!( 当誌 2013.07.29 )

 下記引用サイト記事:汚染水漏えい量は300トン/NHK NEWS WEB/2013.08.20 - 11:30 によれば、次のような驚くべき醜態だという。

 <19日、福島第一原子力発電所で、敷地の山側に置かれたタンクから汚染水が漏れた問題で、漏れ出した量がおよそ300トンに上ることが東京電力の調査で分かりました/ 漏れていた水を分析したところ、ストロンチウムなどのベータ線と呼ばれる放射線を出す放射性物質が1リットル当たり、8000万ベクレルと高い濃度で含まれている/ 汚染水の一部はすでに周辺の地面にしみこんでいるおそれがある

 「仏の顔も三度まで」ということわざがあるが、"東京電力/政府" による "原発事故対応" の不始末は、そのことわざをまさに踏み躙っている......。

 致命的に危険な事態であるだけでなく、これでまた "除染作業" のコスト上乗せが見込まれることになる。
 ただでさえ、これまでの "除染作業" の総コストは、何と "5兆円" に上るとの試算さえあると聞く......。結局、国民からの税金で賄われるはずだから、理不尽なことこの上ない話だ!

 "血液のがん" とも言われる "骨髄性白血病" は、<国内で年間1万人以上が発症しているが、骨髄移植しか根本的な治療法はない。遺伝子の働きを調節する遺伝子や、RNAの合成に関わる遺伝子の異常が原因になることが分かっていた。>( 骨髄性白血病の原因、遺伝子の異常特定 京大など/京都新聞/2013.08.19 - 02:10 ) とされている。

 こうした "骨髄性白血病" の "発症を抑制している遺伝子(STAG2)" が突きとめられたという。"骨髄移植" しか根本的な治療法がなかった現状にあって、こうした "がん抑制遺伝子" が特定されたことから、<診療や治療薬開発に役立てられる> と大いに期待されている......。

 先日、十日余りの入院(胆石/胆嚢炎)を余儀なくされたが、その際、同室の患者さんの中に、"火野 正平"(NHKの「にっぽん縦断 こころ旅」)のトレードマークの "被り物(ボヘミアンズ?)" らしきものを被っておられた方が複数おられた。

 話をしてみると、"肺がん" のため "抗がん剤治療" をされているとのこと。"脱毛" のための "被り物" だと......。しかし、 "抗がん剤" も回数を重ねる毎に効き目が弱まっていくと嘆いておられたことが印象に残った。

 周囲を見回すと、自分の知り合いの中には、"肺がん" の治療している方が少なくないことに気づく。

 下記引用サイト記事:再発しやすい肺がん、発見方法を開発 年内にも臨床試験/朝日新聞/2013.08.18 - 09:44 によれば、<毎年10万人が新たに診断され......> ているというから相当な発症率のようだ。しかも、<死者が最も多いがん> だとされる点にも注意が向かう。

 一般的に、"早期発見" されて<現在は早期の肺がん治療は手術でがんを切り取るだけで、抗がん剤治療はしない> で済む場合が多いとも言われている。

 だが、問題は、"術後" 、不幸にも "再発" するケースなのだそうで、そんなことならば引き続き "抗がん剤治療" を受けておくべきだったと......。

 下記引用サイト記事は、こうした "再発" の可能性、<再発するタイプの肺がんを見つける方法> に焦点を合わせて、その "発見方法" を開発したという内容なのである。

 その "発見方法" を成り立たせているのが、<ACTN4」という遺伝子> の量と、この<ACTN4がつくり出すたんぱく質の量> の "多寡(たか)" なのだという。これらの "量" を検査することで診断するのだそうだ。

 <たんぱく質が多い人は少ない人よりも5年生存率が低かった> というシビァな結果が出ているとのことであり、<「検査で再発しやすい患者を見つけ、手術後に抗がん剤治療などを加えれば、がんの再発を減らせる」> というのである。

 この検査が臨床で実用化されることにより、これまで以上に "早期発見 → 切除" という措置が重要な意味を持つことになりそうだ......。

 <アベノミクスは「株価本位制> とは、まことに言い得て妙な "特徴づけ" だと感心させられた。

 下記引用サイト記事(コラム):コラム:アベノミクスは「株価本位制」、円安進まず景気停滞も/REUTERS/2013.08.16 - 15:33 での指摘である。

 <2013年後半の日本経済が、アベノミクス効果でどこまで押し上げられるのかを見通すと、株価の比重が相当に大きいという構図に直面する。日経平均.N225が1万4000円台で上値を重くすれば、期待インフレ率も頭打ちになり、2年間で2%の物価上昇という日銀の目標達成にも黄信号が点灯しかねない。/ その株価の行方を大きく左右するのは円相場だ。米量的緩和縮小開始後も、ドル高/円安があまり進まず、ドル/円が100円に達しなければ、結果として日本経済が再び停滞感の強い状況に陥るリスクがある/ このようにアベノミクス効果に支えられてきた日本経済にとって、株価の占める比重は非常に高い。ある種の「株価本位制」と呼んでもいいのではないだろうか。この株価エンジンにとって、円安進展がガソリンの役割を果たしてきた

 まあ、言ってみれば、<「株価本位制」> という "特徴づけ" が言わんとする点は、株高傾向を "誘い水(呼び水)" として経済活性化を図るアプローチだということであろう。
 元来は、主として経済活動の "結果" であるはずの "株高水準" を "先行" させて "期待感" を煽り、経済活動に刺激を与える......、と解釈できる。だからこそ、"誘い水(呼び水)" という物理的原理が当てはまるわけだ。

 なお、"誘い水(呼び水)" 効果の大前提は、もちろん "株高傾向" であり、この現象にもまた "誘い水(呼び水)" 効果が活用されたと見ざるを得ないわけだが、それがご案内のとおりの "円安傾向" であり、黒田流の "異次元緩和" によって賄われたわけであった。
 言うならば、アベノミクスとは、多重の "誘い水(呼び水)"、多重の "綱渡り" によって構成されたというのが実態のようである。

 ただ、世界経済全体が低迷状況にある昨今であるため、たとえ "誘い水(呼び水)" 効果を駆使してでも経済活性化のきっかけを掴めれば良かろうとも言える。
 確かに、日本経済の "良い循環" が立ち上がるならば、結果OKであるのかもしれない......。
 だが、そうなる前に、不安材料が表面化しつつあるのではないか、というのが下記引用サイト記事での懸念なのである。

 <ところが、足元で日本株は停滞感を強めている/ 国内投資家の多くが期待している1万5000円からは遠い水準で推移している/ 日本株の押し下げ要因としていくつかの材料が意識されている/ 日本株の上昇エンジンに変調を来している最大の要因は、ドル/円が円安方向に動かなくなったことだ/ ドル高/円安方向にドル/円が動き出さないようなら、秋が深まっても日本株の停滞感が払しょくされないリスクが高まると予想する

 グローバリズム時代の "株価" の推移(および "為替相場" )は、もちろん一国の国内事情だけで結果が出るものではない。
 特に、ここでは、<量的緩和縮小の思惑が米長期金利の上昇要因となり、それが米株の下落と連動するというメカニズム/ 量的緩和の縮小と利上げの時期を大幅にずらすことがFRBによって明言された場合、量的緩和縮小というイベントが、ドル高/円安の材料にはならないと見なされる可能性> などが要注意! ではないかと......。

 "人間の脳" の働きに関しては、さまざまな面で驚かされるが、その一つに、"人の顔の識別" とその記憶という点がある。

 無数の人々が行き交う街の雑踏の中からでも、知り合いの者の顔であればほぼ確実に見分けられるのが人間であり、赤ちゃんでさえ身近な者を正確に見分けて反応する。
 また、こうした当たり前の事実を踏まえて、"犯人の顔の目撃" が犯人捜査の上で重要な証言ともされるわけだ。

 まあ、歳をとると、"人の顔の識別" は可能であったとしても、その人の名前を失念してしまうという不始末があったりするが、それは取りあえず "人の顔の識別" の範疇ではなさそうだ。

 考えてみれば、"人の顔" という "映像情報" は、情報量の観点からすれば、多分、膨大な規模であるに違いない。その情報を、ほとんど瞬時に処理して識別しているのだから、やはり驚くべき能力だと思われる。

 この能力に関連するのかどうか、つい先日、ちょっとした報道があった。< ブラッド・ピット、人の顔が覚えられない? 米誌に告白/CNN/2013.05.24 > である。<「相貌失認(そうぼうしつにん)」の症状> だと説明されてあった。実は、意外に多い疾患なのだそうである。

 ところで、"人の顔" に反応する脳の部位は、"側頭連合野" だそうであり、そこに「顔細胞」と呼ばれる "神経細胞" があると言われている。ただし、解明されるべき課題が多々残されているようである。

 下記引用サイト記事:チンパンジー:右脳使い顔認識 「人間と同じ」京大霊長研/毎日新聞/2013.08.14 - 12:26 が伝える研究成果は、こうした課題に少なからぬ手がかりを与えるものとして注目される。

 <京都大霊長類研究所の足立幾磨助教(比較認知科学)の研究グループは、チンパンジーが相手の顔を認識する際、人間と同様に右脳を使っていることを実験で確認したと発表した。14日付の米科学誌ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス電子版に掲載された。顔を認識する仕組みが人間と極めて近いことが分かり、顔の認識の進化過程を探る手がかりになるという

 この研究が興味深いと思われた点は、<映像を認識する右脳には左側の視野の情報が先に入るため、左半分の情報が印象に残る> という点に着眼して、<人間の顔は左右対称ではないため、顔の左半分や右半分の画像を使って左右対称の顔写真を合成> することで、被験者であるチンパンジーのための "顔の識別用テスト素材" とした点であろう。

 いずれにしても、"他者の顔の識別" は、ヒトにせよチンパンジーにせよ、生存競争上で重要な意味( 敵か味方か? 感情の推測? )を秘めているため、長い進化の過程で着実に培われてきたものだと解釈される......。

 「戦争は終わっていない」! と言われてみれば、その否定し難い説得性に思わず心を傾けてしまう。

 一触即発の観さえある東アジアの不穏な情勢があり、米軍基地で埋め尽くされている沖縄の戦時(?)状況もある。そして、何よりも傾注すべきは、この "終戦" を促したとされている "広島・長崎" に投下された "原爆"、その核兵器が、今なお "廃絶" されていないばかりか、相変わらず世界を "恐怖と狂気" で包み込んでいるからだ

 しかも、世界で唯一の "被爆国" であるこの国、日本は、"核兵器廃絶" を唱えつつも、次のように、喫緊の "核兵器の非人道性を訴える共同声明" には署名しなかった! というサプライズまで上乗せされているのだ。

 <4月24日午後4時、スイス・ジュネーブ。2年後の核不拡散条約(NPT)再検討会議に向けた第2回準備委員会で、核兵器の非人道性を訴える共同声明が発表された。南アフリカやスイスなど最終的に80カ国が賛同したが、日本は署名しなかった/ 「安全保障環境は厳しさを増し、米国の核戦力を含む日米同盟の抑止力で自国の安全を確保する必要がある」と強調/ 「被爆国の日本は核兵器の非人道性を最初に主張した。しかし核抑止論に固執し、多くの国が核の非人道性を訴える新たな潮流の中で、置きざりにされつつある」......

(孤立する日本)核兵器非難の声明「署名せず」の舞台裏/朝日新聞/2013.08.03 - 03:21





 この時期に、「戦争は終わっていない」! と喝破したのは、下記引用サイト記事【 引用記事 1 】:ストーン監督「戦争は終わっていない」/NHK NEWS WEB/2013.08.15 - 04:12 が伝えるとおり、米国の社会派映画監督オリヴァー・ストーン監督だ。

 <ベトナム戦争を題材にした社会派の映画作品などで知られるアメリカのオリバー・ストーン監督が、14日夜、沖縄県宜野湾市で講演し、「多くの基地が存在する沖縄の現状を見ると、まだまだ戦争は終わっていないという印象を受ける」と述べました

 オリヴァー・ストーン監督と言えば、ベトナム戦争の狂気と暗部をこれまでにないリアルな視点で描き出した『プラトーン』(1986年度アカデミー賞作品賞受賞。彼自身もベトナム帰還兵。作品は凄絶なる体験を告白した自伝的作品)の社会派映画の巨匠。
 同監督の透徹した視線と視界に映った沖縄の現状からは、未だに沖縄とそこから覗ける世界の実態は、"戦時体制" としか見えなかったようなのである。
 壮絶な沖縄戦を知らないはずのない同監督が、沖縄の人たちの "消えない記憶" に寄り添いつつ述べた言葉が、「戦争は終わっていない」であったことは、政治を司る者たちが口にしている硬直、形骸化した綺麗事の羅列を見事に粉砕して余りある......

 (企業)組織と、構成要員(社員)の「やり甲斐/モチベーション」というテーマは、古くて新しい、そして組織にとっては永遠の課題でもある

 もちろん、社員が「やり甲斐」を強く感じている会社の "生産性" が高いであろうことは容易に想像できる。
 逆に、社員が「やり甲斐」を感じにくいような会社は、理由はどうであれ、"生産性" が低くならざるを得ず、その結果、社員の "ノルマ" を強めさせたり、"賃金水準" の劣化を招いたりという事態につながり、いわば "悪循環" を招来することになりそうだ

 しかも、現代の "企業競争力" の内実は、"能力水準" の高さもさることながら、概して、個々の社員の "プラスαの生産性" 、あるいはそれらの "相乗効果" が集積した "組織的なプラスαの生産性" が決め手となっているのではなかろうか。
 そして、そうした "プラスαの生産性" は、社員の「やり甲斐/モチベーション」の高まりと不可分のかたちで達成されるはずである。
 仮に、高い "能力" が保持されていたとしても、「やり甲斐/モチベーション」の側面にわだかまりや支障が鬱積しているならば、"サイドブレーキ" が掛かったままで走行するクルマのごとく、"能力" も台無しとなるに違いない。

 ところが、下記引用サイト記事:働き盛りの半数近く「やりがい感じられない」/NHK NEWS WEB/2013.08.13 - 12:52によると、現状の各企業の実態は驚くべき事態、"立ち腐れ状態" となっているようだ。

 <働き盛りの30代や40代で「仕事にやりがいを感じられない」という人が半数近くに上り、ほかの世代より割合が高いことが東京の社団法人の調査で分かりました。「収入の伸び悩みなどがやりがいの低下につながっている」と分析しています。/ 「仕事にやりがいを感じない」と答えた人は全体の41.6%でしたが、年齢層別に見ると30代で46.6%、40代で45.2%とほかの世代より4ポイントから5ポイント高くなっています。> というのである。

 おそらく、社員の立場から見た場合には、「そんなもんじゃないですか......」、となるのかもしれないが、まさか、経営サイドの立場に位置する者が、この事実をなおざりにはできないはずだと思われる。
 というのも、「やり甲斐ナシ!」が、"この比率(ほぼ半数)" に上っているならば、組織としての "生産性" が低迷しているであろうことは容易に推測できるからだ。さらに恐いことは、"この比率(ほぼ半数)" で「やり甲斐ナシ!」派が社内を占めているならば、組織全体に確実にネガティブな影響力を及ぼされていることは間違いないからである。

 高速道路でしかないはずの企業組織なのに、"サイドブレーキ" が掛かったままで走行するクルマで埋め尽くされている......、といった驚くべき光景ではなかろうか。

 ところで、本来、「やり甲斐」は、"お金(収入)" とは別次元で注目されるものだと言ってよいが、下記引用サイト記事では次のように指摘されている。

 <「収入に不満がある」と答えた人は30代で76.9%、40代で72.3%で、こちらもほかの世代より高く、協会では、収入の伸び悩みがやりがいの低下につながっているとみています

 こうした結果の背景には、過去とは異なる "過剰に不安定なビジネス環境" の変容ソフトウェア技術者向け "人事考課制度" に腐心し続けてきた筆者としては、少なからぬ所見があるのだが、ここでは省略せざるを得ない )があると観測されるわけだが、こうした変容に見合った "賃金体系" が整わないままの現状が浮かび上がっているのだと思われる。
 いずれにしても、現状のままでは、"闘う組織としての会社組織" は "衰退" への坂道をズルズルと下って行くほかなさそうではないか......。

 今、今後増税されることになっている "消費税" をめぐっては、消費者も販売側企業も戦々恐々としているはずだ。
 税率が高くなれば、消費者にとっても販売側企業にとってもその重みが応えるに違いないからだ。

 そんな中で、日本のこの消費税に関しては "抜け穴" があるというのである。

 下記引用サイト記事:ネット取引で「失われる」消費税/NHK NEWS WEB/2013.08.09 - 11:45 によれば、今の日本の法律には "消費税に関する抜け穴" があるというのだ。

 <インターネットの広告や電子書籍などの市場で、消費税を巡ってある深刻な問題が浮上/ 今の日本の税制では、海外にある企業から電子コンテンツをダウンロードした場合、消費税は課税されません/ こうした市場で「失われた」消費税収は、去年1年間に最大でおよそ250億円に上るという試算もあります/ 今の税制ではダウンロードは「その企業がある国で行われた」と判断され、日本の消費者が買っていても日本では消費税がかからない> ということなのだそうだ。

 消費者にとってはどちらでも良さそう、いや、"消費税抜き" 価格でダウンロードできる方が "トク!" だということになるが、<消費税分の価格差をつけられている日本の企業> にとっては、販売競争で致命的とも言える不利な立場に立たされることになる。

 そして、国内企業はそれへの対抗策として、<格差が是正されないまま税率が上がれば生き残るために海外からサービスを提供することも検討せざるをえない> となるわけで、そうなると<企業が次々と海外に機能を移してしまえば、雇用や税収が同時に失われる> ことにもなりかねず、この法律の "抜け穴" は、決して見過ごされてはならないと思われる。
結局、損をするのは、回り回って日本国民以外ではなさそうだからである......

 内閣府が12日発表した4~6月期の国内総生産(GDP、季節調整値)速報値(年率換算で2・6%増)が、消費税増税へのプラスの判断材料になり得るとか、いやいや市場予想を下回っているのは懸念材料(今日の日経平均下落:-95.76)であるとか、景気に関する報道は、庶民にとっての主たる関心事からはかけ離れて展開しているかのようだ。

 GDPが景気動向と無縁だとまでは言うつもりはないが、庶民が目下気掛かりな点は、むしろ "物価上昇動向( c.f.GDPデフレーター )" であり、さらには、それらに見合うのかどうかという点での "賃金水準改善動向" のはずであろう。

 次のとおり、<デフレーターの改善>と表現される "物価上昇!" は明らかに進んでいる。

 <GDPデフレーターは、前年比では依然マイナスが続いているものの、下落幅は前期から縮小し、マイナス0.3%。円安に伴う輸入物価の上昇は......国内販売価格に転嫁させる動きが徐々に出てきており、デフレーターの改善につながったものとみられる。前期比ではプラス0.1%とプラス転換した>( GDP4─6月期は年率2.6%にやや減速、デフレーターはプラス転換/REUTERS/20130812 - 09:34

 ちなみに、物価の上昇率を表すのが、"GDPデフレーター" であり、GDPデフレーターの変化率がプラスであればインフレ、マイナスであればデフレであることを表すわけだ。

 アベノミクスが "デフレ脱却(インフレ・ターゲット)" を政策として掲げて傾注しているわけだから、"GDPデフレーター" のプラス化、すなわち "物価上昇" が加速することは否定できない。
 しかし、下記引用サイト記事:特集ワイド:続報真相 悪い物価上昇の足音が聞こえる.../毎日新聞 東京夕刊/2013.08.09 のとおり、

 <同時に所得も上がらなければ庶民にとっては迷惑なだけ> なのであり、その上、<モノが売れなくなりデフレに舞い戻る「悪い物価上昇」に陥りかねない> というのが真相のようである。

 したがって、現状での "賃金水準の動向" に注意深く目配りしなければならないはずなのである。
 確かに、<数字を見ると賃金は底打ち感を示している> とされるが、事態は決して予断を許す状態ではなさそうである。

 <ただし、ポイントはこの先です。多くの企業が基本給を含む所定内給与を上げるのか、さらに派遣社員やパートタイマーにまで波及するのか。基本給に触れると退職金などに跳ね返り、企業負担が重くなる。経営者はそこまでの自信は取り戻せていません/ 所定内給与アップは当面、先送りされるだろう......理由として北井さんは、長い賃下げ時代の影響の大きさを挙げる/ 事実、米国やドイツの賃金は右肩上がりであるのに対して、日本は90年代後半から下落傾向が続いている

 こうした現状にこそ、メディアも目を向けるべきではなかろうか。景気回復が叶えば、自ずから "賃金上昇" の気運がついてくるはず......、と楽観することができない実情は、まさに "グラフ" が雄弁に物語っている......。

 ここまで、現政権は "国民からの支持ムード" が欲しいのでしょうか? このように "せっつかれてしまう(?)" と、逆に、やっぱりアベノミクスの政策効果は危ういのかもしれない、という推測さえ刺激されてしまうじゃありませんか......。

 下記引用サイト記事:国民生活に関する世論調査 「現在の生活に満足」は71.0%/FNN/2013.08.11 - 10:35 によれば、

 <内閣府は、6月に行った「国民生活に関する世論調査」で、現在の生活に満足していると回答した人が、71.0%にのぼったと発表/ 70%を超えるのは、1995年の調査以来18年ぶりで、内閣府では「経済情勢が好転しつつあることが影響した」としている> というのだ。

 "実感を伴わない景気回復" という一般国民の大方の感想からすれば、まずもって「うっそー」と思えてしまう。実感から浮き上がり過ぎているわけだ。
 もっとも、<現在の生活に満足> という文言の意味するところが定かではないので、狐につままれたような気持ちになる、とでも言うべきか。

 大体、政府が関与する世論調査なんぞはこんなものさ、とあしらうならば、ことさら目くじらを立てることもない。ただ、このところの政府による、"景気回復をめぐる押しつけがましい喧伝(けんでん)" には、"不快感" さえ呼び覚まされるのである。
 手に負えない藪医者が、「どうです? このお薬、良く効くでしょ? ネッ!ネッ!」と、まるで "誘導尋問か洗脳か" のごとくしつこく迫る "不快感" にも似ているからだ。なお、薬の場合は、"偽薬(ぎやく、プラセボ、placebo)" といって、"暗示効果" だけが期待される "公認の偽り" 処方があるらしい......。

 今回の "世論調査" に関しては、まだその詳細がネット上にも公開されていないので、詳しい吟味は不可能なのだが、問題は、そんな状況下で <内閣府は、6月に行った「国民生活に関する世論調査」で、現在の生活に満足していると回答した人が、71.0%にのぼったと発表/ 70%を超えるのは、1995年の調査以来18年ぶりで、内閣府では「経済情勢が好転しつつあることが影響した」としている> との "短絡的事実" だけを "独り歩き!" させるその "狡猾さ" は何としたものか!

 現に、<しかし、2012年と比べて、生活が「向上している」と回答した人は、4.9%にとどまっている。政府に対する要望では、「社会保障の整備」が、65.9%で最も多く、日常生活での悩みや不安は、「老後の生活設計」が55.3%でトップだった> という見過ごせない並行的な結果も出ているという。
 一体、これらの "重苦しい不安" と<現在の生活に満足> という総合的な国民感覚に、分け入って分析するという当たり前の知性や想像力が、政府や官僚の側にはないのであろうか......。

 この "世論調査" を冷静に受け止める人のなかには、次のような手厳しい指摘をなさる方もいる。

 <母集団の年齢構成であるが、40%以上が60歳以上である。なかなか仕事が見つからなかったり、非正規雇用の不安定な生活を強いられている人が多い20代の割合は、10%に満たない。また、約80%の人が持ち家と答えている。満足している人71%の調査結果のからくりが、もうお分かりと思う ...... 実際は、裕福な高齢者に偏った調査であったのだ。このようないびつな母集団をもとにした世論調査が、現在の国民の生活観を正しく表していないのは、明白である。......

 とにかく、政府/官僚機構は、経済指標から国の統計数値までを存分に統括し、そのプロセスでの "随意性"(操作性)が委ねられているわけである。
 この辺の事情をこそ、国民が的確に熟知して、"おかしい!" ことは、"おかしい!" と詰め寄ってゆかなければ、どこへ連れて行かれるか分かったものではないに違いない......。

 自転車でのトレーニング(10km余り)を、日課としている日々であるが、身体の辛さを覚えることはほとんどない。もし神経を尖らせるものがあるとすれば、それは "事故" の可能性だ

 自分の場合、サイクリング・ロードを兼ねている川岸の遊歩道を専ら走っているが、そんな交通量の少ない道でも注意が欠かせない。歩行者もいれば、同好の自転車にも遭遇する。また、"事故" を起こした自転車も何度か見かけているからだ。
 正直言って、現状の "自転車走行環境" は "アナーキー(無秩序)!" だと言うほかない。

 <例えば歩行者と自転車がぶつかりそうになった時に、どちらがどちら側に避けるべきか、ということもルール化されていない。また自転車が後ろから来て追い抜いていく時のルールも定まっていない。ベルを鳴らされても、どちらに避けたらいいのか分からない。歩行者にとっても自転車を運転している人にとっても心理的なイライラは募るばかりだ>( 下記引用サイト記事:高額になる自転車事故の賠償、走行ルールづくりとインフラ整備を行え/大前研一の「産業突然死」時代の人生論/2013.07.22

 先日、"不幸な自転車事故" に関する驚きの報道があったことを覚えている人は少なくないはずだ。自分も、ふと、この "不幸な事故" とその顛末とが脳裏を過ぎるのを、走りながら自覚することが今でもある。

 <神戸地裁が約9500万円の支払いを命じたのは、事故当時小学5年生だった少年が乗った自転車と歩行者との衝突事故をめぐる損害賠償訴訟だ。5年前に被害にあった67歳の女性は、事故の影響により現在も寝たきりで意識が戻らないことから、専門家からも高額賠償は妥当と評価する声が挙がっているという>( 下記引用サイト記事 )

 もちろん、何の落ち度もなかった被害者は最大級の災難に違いないが、今一つの "驚き" は、<約9500万円という高額の賠償> の支払が、 "未成年者の事故加害者とその親" に命じられた点なのである。

 この<高額の賠償> を云々することは、ひょっとしたら被害者の立場を軽視する響きを伴うのかもしれないことを懸念するが、"驚きの高額賠償" と受け止められること自体は否定できないのではなかろうか。

 ところで、今回、この引用記事に関心を向けたの動機は、この "事故とその顛末" に直接関心を抱かざるを得なかった点であるとともに、今一つあった
 それは、下記引用サイト記事の筆者自身が、注意深く目を向けている点に、自分も少なからず共感を覚えたからである。

 <上記事例はいずれも悲惨な事故だが、こうした自転車事故に便乗している人たちがいるのではないかと私は見ている。賠償額をつり上げることで「自転車は危ない」というムードを醸成し、自分の"仕事"を増やそうとしている人たちだ/ 自動車事故が減ったこと自体は喜ばしいことだが、警察としてはそれによって"仕事"が減るのも困る。そこで、他に何か取り締まるものはないかということで、自転車に目を付けたのではないだろうか。そうした"官"の空気が、判決にも少なからず影響しているような気がする> という箇所なのである。

 これは決して "邪推" というようなものではなかろう。むしろ既成権力の "常套手段" だと言うべきなのかもしれない。昨日書いた "財務省" による『国の借金1000兆円突破の"発表!』に潜む目論み! と同じ手口に見えるからなのである。( 参照 初の1000兆円突破=「国の借金」膨張止まらず-1人当たり792万円・6月末/時事ドットコム/2013.08.09 - 14:51

 確かに、<高額になる自転車事故の賠償> をセンセーショナルに知らしめることは、"無謀なチャリンコ・ライダー" を駆逐する "抑止力" にならないとは思わないが、今、求められているのは、過剰に自転車利用者の "萎縮を誘う" そうした "厳罰主義" 的方針ではなく、自転車の安全利用を持続的に支援する "インフラの整備" なのではなかろうか。

 まして、<自分の"仕事"を増やそうとしている人たち......> というありがちな "陰謀(?)" は願い下げにしてもらいたいものである。
 とかく、現時点での<"官"の空気> には、自分たちの進行方向へと "背中を押してくれるような世論作り" に勤しむ傾向が顕著であるだけに、こうした事象に対しては目敏くあるべきだと考えている......。

 世界一巨額の財政赤字=「国の借金」の凄まじさは、今さら始まったわけではなく、とっくに周知の事実となってきた。
 むしろ、注意を向けるべきは、何故、今、"財務省" がこの事実をセンセーショナルに "公表" する必要があるのかという点であろう。

 聡明な国民が気づくのは、次の点であるに違いない。この "公表" によって、いよいよ政府が国民に "痛みを強いる" 具体的アクションを起こすための、その "世論作り" に着手し始めた! ということだ。

 "圧倒的な数を制覇" した政府与党(=霞が関官僚機構)といえども、やはり "世論" を味方にしておいた方が無難だとする狡猾な計算が働くのであろう。
 それもそうだろうと思われるのは、政府与党にも何ら懸念がないわけでもないからである。

 経済再建・成長を謳い文句にしたアベノミクス政策は、財政再建よりも経済成長が先だとの思い込みから、むしろ財政赤字を上塗りするかたちで財政支出を増大させてきた。しかし、これで経済成長が軌道に乗るならばまだしも、現状の経済状況は、クールに評価するならば不透明な未知数的状況以外の何ものでもない

 株価(円相場)とて不安定そのものであるし、打ち出された成長戦略が有効化したり、奏功したりしているとの客観的評価は乏しい
 しかも、相変わらず国民による景気回復の実感は行き渡らず、むしろ諸物価の値上がりで生活実感の悪化さえささやかれているあり様だ。

 であるがゆえに、ここに来て、消費増税/社会保障費削減の実施が追い打ちをかけてくるならば、どのような事態が生まれるかは不安材料以外ではないはずである。
 国民による購買意欲(需要)の落ち込みが導かれてしまうならば、貧弱な景気回復力などはひとたまりもなくなるのではなかろうか......。
 こんな不安定この上ない状況が、別に政府与党ではなくとも一般国民の目からでさえ見えてしまうのが現状であるに違いない。
 だからこそ、政府の舞台裏では、国民からの支持を繋ぎとめるための "世論作り" に余念がないのだと推測される。

 振り返ってみれば、今回の参院選はその典型であったかと思われるのだが、時の政権は、不特定多数の国民からの "共感・支持" を獲得するために "有らん限りのキレイ事" を振り撒いてきたし、今なお振り撒いている。
 国民にとってホントに大事なことは曇らせておいて、また、マスメディアを存分に駆使しながら、特定階層の利益でしかないことをすべての国民にとっての利益であるかのような空気作りを進めながら、さながら新製品販売キャンペーンを実施している民間企業のような雰囲気を醸し出していそうである。

 多分、こうしたプロセスを経ながら、手堅く進められようとしているのは、既に絶望的とさえ見える米国格差社会の、その二番煎じだと思われる。異次元の金融緩和政策(アベノミクス)が、言ってみれば、米国FRBによる政策の二番煎じであったように、ターゲットとされる経済社会像もまた、厚い中間層を零落させて極端に二極化の流れを深めた米国の超格差社会! それ以外ではない。その超格差社会! が、目指されているとしか言いようがない......。

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