"糖尿病" が、さまざまな "生活習慣病/成人病" と密接な関係があることは、しばしば指摘されてきた。
全身に張り巡らされた血管を流れる血液の、その成分としての "血糖" の値に問題が生じるのが "糖尿病" であることを考えれば、その影響力の大きさは了解できそうだ。
さらに、認知症の代表とも言われる "アルツハイマー病" までが、"糖尿病" との関係を問われつつある気配なのである。
ただ、まだ、その関係の解明は "プロセスの段階" にあるかのようである。
下記引用サイト記事:アルツハイマーは「脳の糖尿病」? 新治療法への試みも/朝日新聞/2013.07.28 - 16:06 は、以下のように報じている。
<代表的な認知症のアルツハイマー病は、インスリンがうまく働かない糖尿病の一種なのではないか――。そんな見方を示す報告が続いている。二つの病気の共通点を手がかりに、アルツハイマー病の新しい治療法をめざす試みもある。/ 「アルツハイマー病患者の脳では、インスリンをつくったり利用したりするしくみが壊れている」/ 最近の研究で、インスリンは脳でも少しつくり出され、神経細胞を守る作用があるとわかってきた。だが患者の脳では、インスリンをつくったり糖を利用したりするのに欠かせない複数の遺伝子の働きが大幅に落ちていた。/ インスリンがうまく使えないことがきっかけになって、神経細胞の障害を招き、発症につながっているらしい。......>
東京大の岩坪威教授(神経病理学)は<「新しい治療を探るうえでも二つの病気の関連の解明は重要だ。糖尿病への適切な対処がアルツハイマー病にどう影響するかも調べる必要がある」>と話しており、今後の臨床研究の展開が待たれる......。
科学一般: 2013年7月 アーカイブ
歳をとると "記憶" はますます曖昧で頼りなくなるものだが、そうでなくても、人間の "記憶" の "不確かさ" については、いろいろと指摘されてきたものだ。
もっとも、個人的な事柄、罪のない些細な事柄での "記憶" ならば、多少、事実とのズレがあったとしてもさしたる事はなかろう。
しかし、犯罪に関する "目撃証言" に関わるとなれば影響は甚大であろう。現に、"不確かな記憶/誤った記憶" に基づく証言によって "冤罪" が生み出されるケースも決して少なくないという。
ただ、これまで、"不確かな記憶/誤った記憶" というものが、どのような脳内メカニズムで発生してしまうのかについては究明されてこなかったようであるし、まして実証的研究からの見るべき成果はないに等しい。
こうした状況での下記引用サイト記事:どうして脳は誤った記憶を生み出してしまうのか? - 理研などが解明/マイナビニュース/2013.07.26 は、やはり注目に値する。
<マウスを用いた実験により記憶の内容を光で操作することにより、誤った記憶(過誤記憶:False Memory)が形成されることを実証> したというのである。
ところで、単純に考えると、"記憶" とは、その内容が丸ごと固定して保存されているものと見なしてしまう。だが、実際は次のように<再構築> されるもののようだ。
<生物の記憶は神経細胞の集まりである「記憶痕跡(エングラム)」によって蓄えられ、何かを思い出そうと思うと、脳が断片的な記憶を集めて、それを再構築する>
そして、この際に、<一部を変化させたり、変形させてしまうこと> が多々あるために、"不確かな記憶/誤った記憶" の生まれる余地があるらしい。
その "変化、変形" こそが、いわゆる<誤った記憶(過誤記憶:False Memory)> 形成の原因だとされる。
この辺のメカニズムが、マウスを用いた実験によって実証されたというわけだが、そのロジックは、"記憶" 間相互における偶発的な<関連付け> の成立! という点にあるようだ。
これはどこか、あの "パブロフの条件反射" における "ベルの音" と "唾液分泌" との結び付きに似ていなくもない......。
利根川進教授は、「ヒトは高度な想像力を持った動物です。今回の研究のマウスと同様に、私たちが遭遇する "嫌な" あるいは "快い" 出来事は、そのときまでに獲得した過去の経験と関連付けられる可能性があり、それで過誤記憶が形成されるのです」と......。
モバイル・コンピューティングのジャンルでは、"Google Glass" や "iWatch" などのいわゆる "ウェアラブルコンピュータ(wearable computer)" の話題が賑わしい。
こうした "ウェアラブルコンピュータ(wearable computer)" へと将来的には合流するものかどうかは分からないが、"ウェアラブル" であることは間違いない、そんな "電子回路/センサー" が開発されたという。
下記引用サイト記事 【 引用記事 1 】:羽毛より軽いセンサー完成 違和感少ない医療機器に/【共同通信】/2013.07.25 - 00:00/ 【 引用記事 2 】:世界最薄の電子回路 東大などが開発/NHK NEWS WEB/2013.07.25 - 04:12 は、<染谷隆夫東京大教授(電子工学)らのチーム> による興味深い開発成果について次のように報じている。
<薄くて柔らかいフィルム上に電子回路を作り、羽毛より軽い世界最軽量で最薄のセンサーを作った/ 皮膚に貼り付けても違和感の少ない医療機器などに応用を期待できる/ 医療やスポーツの場面で体温や心拍数を計測するセンサーにしたい>(【 引用記事 1 】)
<厚みは食品用ラップの5分の1、重さは、同じ大きさのコピー用紙の30分の1ほど/ 折り曲げたり、丸めたりしても機能に問題はなく、2倍程度までなら、伸ばすこともできる/ 人の体に密着させて付けることができ、医療機器や健康機器などへの応用が期待される>(【 引用記事 2 】)
新しい技術というものは、その雛型がひとつ完成すると、そのあとは堰を切ったように急速な展開が図られるもののようである。
この "ウェアラブル・センサー" の分野から、思いがけない製品が生まれないともかぎらない......。
ここ最近、当ブログでは、報道記事にコメントを添えて紹介するスタイルを採っている。もちろん、独自な視点で記事を選別しているのだが、"科学/医療分野" の記事になることが少なくない。
そんな中で、子どもたちの命が救われるという "医療記事" は、紹介の "し甲斐" がある。健全な共感を呼ぶことにもつながるし、書いている自分も、"ほっ"とさせられたり、"ほっこり"させられたりするからだ。
今回の記事は、今月のはじめに紹介した以下の記事の続報にあたる。
◆ 参照 3歳の男の子に母親の肺の一部を移植する生体肺移植手術開始!皆が成功を祈り見守る!(当誌 2013.07.02)
◆ 参照 生体肺移植(続報) 手術完了 男児の容体安定!少ない臓器提供の現実に"新たな突破口"!(当誌 2013.07.03)
下記引用サイト記事:肺移植の3歳児は順調に回復/NHK NEWS WEB/2013.07.22 - 19:34 によれば、
<今月初め、岡山大学病院で国内で最年少となる肺の一部を移植する手術を受けた3歳の男の子は、その後順調に回復し、早ければ来月にも退院する/ 3歳の男の子が、肺の中で最も小さい「中葉」と呼ばれる部分を母親から移植する新たな方法による手術を受けました/ 手術から22日で3週間、男の子は移植した肺で自力で呼吸するなど順調に回復し、今では病院食だけでなくたこ焼きなどの好物も食べられるようになった/ ベッドの上で起き上がって大好きな新幹線のおもちゃで遊ぶこともできるようになった> という。
<大好きな新幹線のおもちゃで遊ぶ> とは、何とも愛らしいかぎりだ。まだまだ、この子には厳しい "ハンディ" が付きまとうことになるようであるが、精一杯、生きて欲しい......。
この参院選で、"原発問題" が主たる "争点" とならなかった(?)ことが、"現代日本の不幸!" を簡潔に表現している、という意味のことを、昨日は書くことになった。( ◆ 参照 現代日本の不幸!今回の参院選、やはり"原発問題"こそが"争点"とされるべきであった!( 当誌 2013.07.19 ) )
ところで、先の7月15日の祭日は "海の日" であった。"海" がこの社会この国にとっての掛け替えのない宝であり、愛すべき対象であることからすれば、理に叶った "祭日" だと改めて思う。そして、この夏休みには子どもたちをはじめとして、多くの国民が "海" と親しむことになる。
そう考えると、"理に叶っていない!" のは、そんな貴重な "海" が、"放射性物質の垂れ流し" によって "汚染され続けている!" ことであり、さらに、政治もメディアも、そして少なからぬ世間が "黙殺" に近い素振りで "知らん顔" を決め込んでいることなのかもしれない......。
もちろん、世間の反応は一概に責められるものではない。"実利" があったればこそ、世間をとある彼方へと誘う商業主義メディアの不甲斐なさに失望しているだけのことである。
そして、そんなメディアの奮闘努力の甲斐があってか、この参院選は、"放射性物質の垂れ流し" からも、"原発問題" からも目が背けられ、ひたすら、<"アベノミクス" という "猫だまし/目くらまし" > による "独り舞台!" と相成った、いや、そうなりつつあると目に映る。
さて、"格差拡大社会" へと無慈悲に舵を切った経済社会においては、もはや "景気回復" という言葉は、庶民生活の向上とは "無縁!" であること は漸く気づかれつつある。だが、もっと丁寧に説明されなければならない。
そして、そうした "格差拡大社会" にあっても、庶民が唯一寄りすがれる "安らぎ" として残されていた "海" や "穏やかな天候" などの自然までもが、今や次第に失われつつある こと、それが "現代の不幸!" だと言える。
つまり、その "穏やかな天候" も、行き過ぎた経済活動に起因する "異常気象" によって撹乱され、宝の "海" もまた、"原発放射能汚染水の垂れ流し" によって汚されつつあるわけなのだから......。
下記引用サイト記事:斎藤環の東北:7月 原発汚染水と「震災忘却選挙」/毎日jp/2013.07.18 - 東京夕刊 は、以上のような思いに駆られる自分としては大いに共感できる内容であった。
<現在、福島第1原発では、深刻な地下水汚染問題が進行中/ これまでの100倍近い過去最悪のベータ線が検出/ 東電側は、汚染水流出や環境への影響については否定的/ しかしきちんと調査がなされたわけではない/ 漏出経路を特定し、それを防ぐ対策を立てることが何をおいても急務/ (しかし)世間の関心もメディアの追及も今ひとつ鈍い/ 世界最大級の電力会社にして、この危機管理能力の「欠落」は何事だろうか/ 人々の関心の低下と、なしくずしに原発推進に傾斜していく自民党の高支持率ぶりに乗じて事態はまたしてもうやむやにされていくのだろうか/ 人為的に投入された放射性同位体によって水源の特定が試みられたことがある。この手法が漏出経路の調査に応用できないだろうか/ 私は2013年夏の参院選を次のように呼ぶことをもう決めている。そう、あれは「震災忘却選挙」だったのだ、と>
斎藤環氏は "精神科医" であるからなのか、"忘却" という心理的用語をキーワードにされている。
ただ、あえて言えば、"忘却" とは、個々人の "心理的" プロセスの出来事であると同時に、メディア攻勢などに起因する "社会的" プロセスであることから目を逸らすと、「日本人は熱し易く、醒め易い」という凡庸な言い草に絡めとられてしまう......。
メディアが仕掛けた、"震災忘却選挙" という側面を軽視してはならないと思われる......。
「運動すると不安が鎮まる」という事実に "異論" を唱える人はそう多くないのではないかと思う。
自分も、もう半年以上になるが、毎日日課として、クロスバイクで10キロの自転車トレーニングをしていてそう思う。下記のフォトのように(但し、後続に彼女は付随しない点が異なるが......)。
何のためかといって、ダイエット、身体づくりのためなのだが、隠れた実感としては「不安が鎮まる」からだと言えないこともない。もはや、この時代に生きる者であれば「不安/ストレス」からは逃れられないのが常識であり、問題は、それをどうコントロールするのか......、であるに違いなかろう。
"週一" 程度のサイクリングであれば、"気晴らし" 効果はあるにしても、それはそれで終わってしまう。だが、これを "日課" にしてみると、別段 "金儲け" につながるわけではないにせよ、その効果は「不安が鎮まる」水準にまで高まっているとの自覚が生まれる。
確かに、下記引用サイト記事のように <効果は長期間続く/脳の細胞の組成が変化する> と言えなくもなさそうなのである。
下記引用サイト記事:運動すると不安が鎮まる:研究結果/WIRED/2013.07.17 が興味深いのは次の点なのかもしれない。
一般的に指摘されるように、"体を動かすこと=運動" は、<興奮しやすく、記憶力や思考力を高める>という点で脳に良い効果をもたらすものであろう。
しかし、それだけではなく、<運動は脳に落ち着きとリラックスを与えてくれる> ものでもある点、そこに関心を向けさせてくれるところが興味深いと言える。
一見、矛盾するかにも思える二つの "脳内現象" を、"ニューロン、シナプス、神経伝達物質" 領域の実験/分析で解き明かしている点が妙味なのである。
<要するに、トレーニングをしているマウスの海馬は、運動不足のマウスの海馬と比べて大きく異なっていました/ (そして、)ニューロンがより活発で、シナプスの数がより多いことが観察されるだけでなく、興奮しすぎたときに脳のプロセスにブレーキをかける『反応抑制剤』のニューロンも増えています/ (なお、)物理的に活動的なマウスたちの脳は、神経伝達物質GABA(Gamma Amino Butyric Acid:γ-アミノ酪酸)を放出することのできるニューロンを多量にもっていた。これは脳の活動を抑制して、過度の興奮を静める神経伝達物質だ。これらのニューロンは、感情とかかわっている海馬の部位に集中していた/ このため運動をするマウスは、脳がより活発であると同時に、よりリラックスしていられる/ (また、)注意すべき重要な点は、スポーツのもたらす有益な効果は長期間続くことだ>
"ニューロン、シナプス、神経伝達物質" 領域の議論にまで踏み込むと話は尽きなくなりそうなので、"継続的な運動" はダイエットに効果があるだけでなく、"不安解消/ストレス解消" にも効果がある! と書くに留めておきたい......。
"心筋梗塞" などによって、心臓がダメージを受けると、大量の心筋細胞が破壊されることとなり、それらは元に戻ることがない。
<心筋梗塞、拡張型心筋症などが重症化すると数億個もの心筋細胞が失われてしまいますが、ヒトを含む哺乳類は失われた心筋細胞を元に戻す自己再生能力を持っていません>( 末尾 参考記事 [プレスリリース] ES細胞・iPS細胞から心筋細胞の大量精製に成功 Cell Stem Cell 誌に掲載 ―心臓の再生医療の実現化に向けて道―/慶応義塾/2012.11.16 )
そこで、<胚性幹細胞(ES細胞)や人工多能性幹細胞(iPS細胞)> の技術を活用して <体外で作製した治療細胞を体内に移入することによる「再生医療」> に期待が託されているという。
ところが、こうした "iPS細胞" 活用のアプローチとは異なった、"遺伝子" を活用する新しいアプローチの成功が注目されている。
下記引用サイト記事:iPS使わず心筋細胞 作製に慶大成功、遺伝子治療に光/朝日新聞/2013.07.16 - 09:58 がそれである。
<心臓の心筋以外の細胞に五つの遺伝子を入れて、拍動する心筋細胞に変えることに、慶応大の家田真樹特任講師らが人で成功した。作製効率や安全性を高めて、心筋梗塞(こうそく)などでダメージを受けた心筋を補う治療法の開発につなげたいという/ 急性の心筋梗塞を起こしたマウスの心臓の中で、心筋以外の細胞を心筋細胞に変えることに成功/ 将来的に人でも、心筋梗塞などの患者の心臓に遺伝子をカテーテルで送りこみ、治療に使える可能性がある> とのことだ。
大きなメリットとして、<iPS(人工多能性幹)細胞を使わずに直接、心筋細胞ができれば、細胞移植の必要がなく、がん化のリスクも低い> とされているため、今後の展開が大いに期待されている......。
何らかの病の症状を持ち通院している人であれば、現在の治療の大半が "薬の処方" によって賄われていることをよく知っているはずだ。また、そうであるからこそ、"製薬会社" による "販売促進" 攻勢も過激さを極めるのであろう。
こうした市場競争的状況で "決め手" となるのは、言うまでもなく "薬の効能" に関する "信頼性" ということになる。もし、これが損なわれるならば、アナーキーな市場競争の果てに、"薬害" や "副作用" などが野放しにされかねないからだ。
そうしたワースト・ケースは別としても、"薬の処方" についての医師の判断に "不公正" な影響を及ぼすであろう "データ/情報操作" は厳しく糾弾されなければならない。"市販のサプリメントの効能表示" についての誤りとは、次元が異なっているからだ。
下記引用サイト記事:薬効のデータに"操作の疑い"/NHK NEWS WEB/2013.07.12 - 00:39 が伝える "事件!" は、こうした文脈での "データ/情報操作" ではないかと疑われるケースなのである。
<大手製薬会社「ノバルティスファーマ」の高血圧の薬の効果を調べた複数の大学の臨床研究にこの会社の社員が関与し、研究結果に疑問が投げかけられていた問題で、京都府立医科大学の調査委員会は、データに何らかの操作があった疑いがあるとしたうえで、ほかの薬より脳卒中や狭心症を減らせるとした臨床研究の論文の結論には誤りがあった可能性が高いとする調査結果を発表>
別な記事には以下のような "異常な事実" も報じられている。
< 今回の調査結果は、医療界に大きな波紋を呼んでいます。
ノバルティスファーマの当時の社員は、京都府立医科大学のほかに、東京慈恵会医科大学、千葉大学、名古屋大学、それに滋賀医科大学の合わせて4つの大学でも社員であることを明らかにせずにディオバンに関する論文の作成に関わっていました。発表された論文は薬の販売促進に使われました。......>( 臨床研究論文 データ操作の疑い/NHK NEWS WEB/2013.07.12 - 22:40 )
当該の製薬会社に "釈明" を求めることは当然としても、"医療界" および "監督官庁(厚生労働省)" の "脇の甘さ!" が責められて然るべきではなかろうか......。
<改正臓器移植法が施行され、子どもからの臓器提供が可能になった> とはいうものの、愛しいわが子の死という悲しみを乗り越えることさえ大き過ぎる試練である上に、その子を "臓器提供" の "ドナー" とする決断まですることは想像を絶するほどの苦悩であるに違いない。
と言っても、"改正臓器移植法" の主旨や、"臓器提供" を "切実に待つ子どもたち" の存在から視線を逸らそうとするつもりではない。
つい先日も、"子どもからの臓器提供" が難しい現実を逆照射するかのような下記ケースに目を向けた。
<重い肺の病気の3歳の男の子に母親の肺の一部を移植する生体肺移植の手術が、岡山市の岡山大学病院で始まりました。3歳児に対する肺移植は国内では最年少のケース/ 生体肺移植では、通常、肺の「下葉」と呼ばれる部分が使われますが、男の子にはサイズが大きすぎて手術ができないため、病院では、肺の中で最も小さな「中葉」と呼ばれる部分を移植する新たな方法で手術を行い/ これまでの肺移植で使われてきた「下葉」とは血管の位置などが異なり、技術的に難しい手術になるということ>( 3歳の男の子に母親の肺の一部を移植する生体肺移植手術開始!皆が成功を祈り見守る!( 当誌 2013.07.02 ) )
しかしそれにしても、親御さんが、わが子を "臓器提供" の "ドナー" とすべく、苦渋に満ちた決断に至る過程というのは、何と痛ましいことであろうか。
下記引用サイト記事:「娘の臓器受けた子、抱きしめたい」 1歳半で脳死移植/朝日新聞/2013.07.12 - 08:20 は、そうした親御さんの悲しみと苦悩とを余すところなく伝える秀逸な記事だと思えた。
"脳死状態" とは、<心臓が動き ...... 華乃ちゃんは顔色もよく、おしっこも出ている> という状態であるだけに、親御さんにとっては辛い! <頭では、娘の脳機能が戻ることはないと理解できた。でも「もしかしたら」という希望は捨てられず、脳死判定まで3日間、待ってもらった。夫婦で祈りを重ね、判定の現場にも立ち会い、少しずつ死を受け入れていった> と、そのあまりにも辛く切ない状況が述べられている。
そして、親御さんの心のうちを嵐のように吹き荒れた諸々の感情は、慎ましやかながら感極まる一つの想いへと結晶化していく......。
<「もし可能なら、その子に会いたい。そしてぎゅっと抱きしめて、『頑張って』と伝えたい」>
"子どもからの臓器提供" という "社会的事象" のその足元には、人の親としてのこうした切々とした想いが託されているわけである。こうした厳粛な事実に、改めて、気づかされた思いがした......。
昨今では、"原発事故" 関連ニュースは、その重要性にもかかわらず、ややもすれば "埋没(?)" しがちな雰囲気もありそうだ。しかも、性懲りもなく何度も事故が繰り返されるうちに、知らされる市民側が妙に "慣れっこ" となってしまうのも怖い。
だからこそ、その危険な推移から目が離せないわけでもある。
◆ 参照 もはや日常茶飯か?! 高濃度放射性物質! 東京電力福島第一原発付近井戸の地下水汚染!( 当誌 2013.07.10 )
今回もやはり、懸念されていた "最悪のケース(汚染水の海洋への拡散!)" が展開しつつある......、といった気配が濃厚であるようだ。
下記引用サイト記事 【 引用記事 1 】:規制委「汚染水、海洋拡散疑い」 第1原発の放射性物質/【共同通信/2013.07.10 - 12:14 /【 引用記事 2 】:セシウム濃度上昇 対策強化の必要指摘/NHK NEWS WEB/2013.07.10 - 04:17 によれば、
<原子力規制委員会は10日の定例会合で、「高濃度の汚染水が地中に漏れ、海洋への拡散が起こっていることが強く疑われる」との認識を示す/ 汚染源を早急に特定する必要があるとの見解で一致>
とある。また、このリスクとの関連で、
<海への流出を防ぐ徹底した対策が必要/ 「護岸を固めるだけでなく、原子炉を囲むように鋼鉄製の仕切り板を打ち込み、さらにその隙間に水を通しにくい粘土を入れるなどして、何重にも対策をとるべきだ」/ 抜本的な対策を立てるべきだ>
といった指摘が専門家によってなされているという。
"もっとも!" だと思うと同時に、二年以上の歳月を経てもなお、こうした、事故被害拡大防止の "基本的な対策" が "もっともらしく" 叫ばれていることに、ゾッとする怖さを感ぜずにはいられない......。
非常に良くない事態だと痛感せざるを得ない。
もはや "日常茶飯" のごとく、"高濃度放射性物質による地下水汚染" が発覚し、あたかも "マンネリ気味" となりつつあるこの "異常事態!" のことだ。
こうした "事故アフター" のあり様からは、"放射能汚染" をコントロールできない東電の技術力水準への強い不信感が刺激されるとともに、これで原発各社は、よくも次々と "原発再稼働" を推進しようとするものだと大きな違和感を禁じえない。ここから、原発推進勢力の "無責任! 無神経さ!" も、併せて "異常事態!" だと思えてくる。
この実情からは、万が一とは言え、ひとたび "原発事故" に見舞われたならば、"高濃度放射能汚染" が "コントロール不能! のかたち" で蔓延して、"放射能汚染地獄!" が日本列島を次々襲う事態が強く危惧される。
また、そんな "蓋然性が高くなった将来" を、少しも想像できないという "鈍感さ!" は、目先の経済的都合に拘束されてしまった "病的異常!" としか言いようがなさそうに思われる。
そして、こうした状況を "日常茶飯" のごとく淡々と受け容れよと言わぬばかりの "無頓着でアパシーとなった世相の空気" もまた決してまともではないに違いない......。
複数の "巨大地震" が想定されている日本列島であるため、ますます、"いつ発生するのか" を示唆し、報知する "地震予知" の必要度が否応なく高まっている。
現時点での "地震予知" アプローチでは、"電磁波" の測定を用いるものが信頼性を高めつつあるとされているが、<地盤の電気抵抗> の変化の測定からという新しいアプローチがあるそうだ。
下記引用サイト記事 【 引用記事 1 】:地震:発生直前に地盤の電気抵抗低下 前兆現象か/毎日jp/2013.07.06 - 11:20 /【 引用記事 2 】:トルコの地震、震源域で電気抵抗が低下 東工大など解明/日本経済新聞/2013.07.03 - 21:02 によると、"地震" と "震源域の地盤の電気抵抗値" の変化との間に注目すべき関係のあることが分かったようである。
<トルコ北西部で1999年に起きた地震で、発生直前に震源域の地盤の電気抵抗値が急激に低下し、電気が通りやすくなっていたことが分かった/ 岩石間に含まれる水の状態が変化したためとみられ、......地震の前兆現象に関係している可能性があり、....../ (地震)発生約20分前から、深さ3〜6キロ付近で電気抵抗値が最大で約50%低くなっていたことが分かった。値は1カ月後に元に戻った/ 地震発生直前に、地盤内の圧力が変化したことで、岩石周辺が水分で満たされ、電気が通りやすくなったと同時に、断層が滑りやすくなった可能性がある>
という。ただし、
<同特任教授は「現時点では電気抵抗の変化だけで地震を予知するのは難しい」と話している> そうだ。
今後、<他の地震でも同様な現象があるか観測データを集めたい> とのことであるが、有効な "地震予知システム" の実用化へと向かうことが期待される......。
やはり、"異常気象" を意識せざるを得ない気象状況だと言うべきか......。
下記引用サイト記事 【 引用記事 1 】:列島各地、猛暑広がる 関東甲信は梅雨明け/【共同通信】/2013.07.06 - 13:28によると、
<気象庁は6日、関東甲信地方が平年より15日早く梅雨明けしたとみられると発表>
とある。統計開始以来 "4番目に早い梅雨明け" でもあるらしい。
しかも、このところの "異常な株価" ではあるまいに、猛烈に "高騰" したため、"高温注意情報"( 気象庁が気温35度以上の「猛暑日」が見込まれる前日から注意を呼び掛ける情報 )まで出される始末である。
下記引用サイト記事 【 引用記事 2 】:関東で37度超も 熱中症に注意を/NHK NEWS WEB/2013.07.06 - 15:11 では、関東の内陸や東北南部、北陸を中心に猛烈な暑さぶりを以下のように伝えている。
<午後2時半までの最高気温は、▽群馬県館林市で37度4分、▽茨城県古河市で36度8分、▽栃木県佐野市で36度2分、▽金沢市で35度1分、▽福島県石川町で35度、▽東京・八王子市で34度など......>
ところで、常々思うことであるが、こうした "尋常ではない気象状況" については、やはり "異常気象" である! と明言すべきではなかろうか。
言うまでもなく、"地球温暖化とCO 2排出" という緊急問題( もはや明白なのだから! )を広く意識してもらうためである。ひと頃は、"不都合な真実" として "表沙汰にはしない" という "圧力(?)" もあったと聞くが、そんなことをいつまでも続けていたのでは、まさに "間に合わなく" なるのは必定であろう。
今、われわれを襲っているこの "異常気象" 現象の、その原因は、"われわれ(および企業)が排出したCO 2" なのだという "因果認識" こそが深まらなければ、事態の好転は望めないのではなかろうか......。
つい先日にも、豪雨被害:インドで556人死亡 最終的には数千人にも/毎日jp/2013.06.22 - 16:32 や洪水:カナダ・カルガリーで3人死亡、10万人避難/毎日jp/2013.06.22 - 16:31 という、"異常気象" による大きな災害があった。
昨今では、"異常気象" → "大洪水" → "多くの人命被害" というケースが広がっているようである。
オバマ米大統領も、米国内での<二酸化炭素(CO 2)など温室効果ガスの排出量削減に向け、米国内の発電所に対する排出規制> へと動き始めたという。( 参照 オバマ米大統領、気候変動問題に関する包括的対応策を25日に発表!もう待ったなしか!?( 当誌 2013.06.24 ) )
こうした "世界の異常気象!待ったなし!" 状況にあって、"国連の世界気象機関(WMO)" は、"温暖化への警鐘" を鳴らす "報告書" を発表した。
下記引用サイト記事:10年で37万人が異常気象により死亡、国連が温暖化に警鐘/REUTERS/2013.07.04 - 17:36 によれば、
<2001─10年は前例のない異常気象に見舞われた10年間だった/ これら異常気象による死者は37万人に上り、1991─2000年に比べて20%増加/ 1991─2000年は1981─90年に比べ平均気温が0.14度高く、さらに2001─10年はその前の10年間に比べ0.21度高くなっており、温暖化が加速する傾向が続いている>
とし、総じて、<温室効果ガスの増大が地球環境の変化に大きな影響を与えている> と警鐘を鳴らした。
とかく、経済対策や市場競争に奔走しがちな世界の現実、そして日毎に蝕まれていく地球環境! さらに、手をこまねき、無力感に苛まれる多くの世界市民......。
<iPS細胞などを使った再生医療の実現を支援する国の新たな事業>( iPS臨床応用 5研究を選定/NHK NEWS WEB/2013.07.02 - 19:22 ) の進展と歩調を合わせるように、"iPS細胞" 関連の研究が成果を挙げている。
これまで、<iPS細胞から肝臓の細胞は作られている> が、これらを "移植" をして<体内で機能させるには立体構造を作ることが必要> であったという。
"細胞" 単体ではなく、"肝臓モジュール(? 部分肝臓)" であることが必要だということなのであろうか。"立体構造" とはそういう意味だと解釈できる。
今回、この点での課題が解決されたということのようである。
下記引用サイト記事 【 引用記事 1 】:iPS細胞:横浜市大が肝臓のもと作製 マウス体内で機能/毎日jp/2013.07.04 - 02:00 は、以下のように報じている。
<さまざまな種類の細胞になりうるヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)から、肝臓のもととなる「小さな肝臓」を作り、マウスの体内で機能させることに世界で初めて成功したと、横浜市立大の谷口英樹教授(再生医学)の研究チームが発表した。臓器移植に代わる新たな治療法として応用できる可能性があるという>
"ヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)" を元にして、最終的にマウスなどに移植できる "肝臓のもととなる「小さな肝臓」" を作り出すわけだが、このプロセスが "培養皿" の中で展開されるということのようである。
今回、この肝臓をマウスの体内に移植して機能させることに成功したのだという。
なお、将来、ヒトの肝臓への移植に際しては、<この小型の肝臓を患者の肝臓のおよそ30%に当たる分量を作り出し移植することが必要>( 下記引用サイト記事 【 引用記事 2 】:iPS細胞から肝臓 マウス治療成功/NHK NEWS WEB/2013.07.04 - 04:16 ) なのだそうであり、そのために、"実用化の課題" としては、<"小型の肝臓を量産する技術"> の開発なのだそうだ。
国民にとって "最も気掛かりなこと" は、政府・電力会社にとっては "最も不都合なこと" だという事情があるからなのであろうか......。"反原発" から "原発維持・推進" への衣替えが "なし崩し" 的に、そして "粛々" と運ばれて行くかに見える。
参院選の "争点" となっても何ら不思議ではない "原発問題" であるにもかかわらず、現政権は "争点隠し" さながらの姿勢で "原発問題" を往なそうとしている。
そして、"原子力規制委員会"の "規制ぶり" にも、"先が見えた!" かの印象がある。
あれほどに、"敷地内の活断層" 懸念が注目された "大飯原発" であるにもかかわらず、"規制委" は、現状の稼動を追認することになったのだという。
下記引用サイト記事:大飯運転継続を容認=9月の定期検査まで-関電姿勢に批判も・規制委/時事ドットコム/2013.07.03 - 12:28 は以下のように報じる。
<国内で唯一運転中の関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)について、原子力規制委員会(田中俊一委員長)は3日、「直ちに安全上重大な問題は生じない」とする評価書を決定し、9月の定期検査入りまでの運転継続を事実上容認した。敷地内の活断層の有無については調査を続行する。>
<「直ちに安全上重大な問題は生じない」> と判断したとあるが、<9月の定期検査>までの期間は短い期間であるゆえに、よもや、大地震が発生して "活断層" がリスクをもたらすことはあるまい......、とお考えなのであろうか。
要するに、"規制委" ともあろう立場ながら、"原則" に則ってではなく "憶測" によって判断を進めたと理解できなくもないのである。
おまけに、"規制委" 内部には "懸念の声" もあったというではないか。
<議論の中では委員から、関電の安全に対する姿勢について「基準を守りさえすればいいという印象がある」との意見も出た>
この側面については、以下のような別記事も参考となる。
< 田中俊一委員長は「緊急対策を講じたことを含めてより安全になった」と述べ、報告書を了承し、規制委員会は、定期検査で停止することし9月までの運転継続を正式に認めました。
一方で、報告書では「対策を小出しにし、基準を満たす最低線を探ろうとする関西電力の姿勢は審査の障害になる」と批判したほか、委員から「関西電力の安全に対する意識や行動は合格点に達していない」という指摘が出ました。>( 大飯原発の運転継続 正式に認める/NHK NEWS WEB/2013.07.03 - 13:25 )
"原発がもたらすリスク" を、国民に代わって "規制" するはずの"原子力規制委員会" は、決して "なし崩し" 的と見られるような判断などをしてはならない......。
昨日も注目した "母親からの生体肺移植" の手術を受けていた "3歳の男の子" の移植手術は、"11時間" 掛かりながら無事に終了したとのことだ。
◆ 参照 3歳の男の子に母親の肺の一部を移植する生体肺移植手術開始!皆が成功を祈り見守る!( 当誌 2013.07.02 )
下記引用サイト記事 【 引用記事 1 】:生体肺移植の男児 容体安定/NHK NEWS WEB/2013.07.02 - 04:15 は、以下のとおり報じている。
<肺の移植手術としては国内で最年少という、3歳の男の子への生体肺移植が、1日、岡山大学病院で行われました。 病院によりますと、男の子は移植した肺で呼吸を続けるなど容体は安定していて、経過が良好なら3か月ほどで退院できる見通し> だという。
まずは、"3歳の男の子" の "命と生きる希望" とが取り留められたことを喜びたい。そして、その母親だけでなく、同じような苦しい境遇にある親子たちに、一筋の希望の光が射したに違いないことにも喜びたいと思う。
今回の手術の意義は、執刀した岡山大学病院の大藤剛宏医師が述べているように、
<中葉を使った移植は男の子1人を助けるにとどまらず、これまで助けることができなかった子どもたちに光が当たるという意義がある> のだと考えられる。
つまり、"幼児向け生体肺移植" にあっては、"少ない臓器提供の現実" や、従来の "生体肺移植" で通例であった(大人の) "肺の下葉" では、"幼児" の身体には大き過ぎるというミスマッチが、"障壁" となっていたのである。
こうした状況で、新たに考案された "対応策" が、"幼児" の身体にもマッチする(大人の) "肺の中葉" を "移植用に活用" するという "今回の手術" が行われたのであった。
したがって、"今回の手術" の成功は、"幼児向け生体肺移植" に "新たな活路" を作り出したことにもなるというわけなのである。
確かに、<移植された肺は成長しないので、子どもが大きくなると再移植が必要となる>( 下記引用サイト記事 【 引用記事 2 】 ) という "制約" は伴うものの、"数少ない幼児ドナー"(おそらく今後も変わらない?)という現実の前で、結局 "幼児の命" が犠牲になってしまうことに比べれば、望外の前進であるに違いなかろう。
医療の発展は、"斬新な着眼"(知恵!)によっても支えられているという側面を知った思いがした......。
<"呼吸がしんどい"ということは、健康な人にはわからない、大変な苦しみです>( 下記引用サイト記事 【 引用記事 2 】:肺移植について/京大呼吸器外科 ) とある。
まして、小さなわが子の "苦しむ" 姿を見る母親とあれば、自分の身以上に "苦しい" ものと想像される。代われるものならば代わってあげたい......、と母親は考えるものなのであろう。
下記引用サイト記事 【 引用記事 1 】:岡山大 3歳児に生体肺移植開始/NHK NEWS WEB/2013.07.01 - 11:50 は、そんな "切ない状況" と、こうした状況に対して果敢に挑む医療現場とを見守る姿勢で報じている。
<重い肺の病気の3歳の男の子に母親の肺の一部を移植する生体肺移植の手術が、岡山市の岡山大学病院で始まりました。3歳児に対する肺移植は国内では最年少のケース/ 生体肺移植では、通常、肺の「下葉」と呼ばれる部分が使われますが、男の子にはサイズが大きすぎて手術ができないため、病院では、肺の中で最も小さな「中葉」と呼ばれる部分を移植する新たな方法で手術を行い/ これまでの肺移植で使われてきた「下葉」とは血管の位置などが異なり、技術的に難しい手術になるということ> だという。
<肺移植には大きな問題点もあります>( 下記引用サイト記事 【 引用記事 2 】)とされてはいるが、それ以前に、<技術的に難しい手術>が、医師たちの努力によって恙無く成功することを祈ってやまない......。
こういう "生きもの" たちの生命力旺盛でダイナミックな話題には好感を持ちます。
自分なんぞは、半年かけて自転車走行延べ2000キロ余りなのに、渡り鳥ではなく、あのヒラヒラ頼りなく飛ぶ蝶の一種が、何と、<およそ1500キロを1か月余りで移動> したというのだから "見上げて" しまう......。
下記引用サイト記事:アサギマダラ 沖縄から東京へ/NHK NEWS WEB/2013.06.29 - 18:41 は、次のように報じている。
<渡り鳥のように長い距離を移動することで知られるチョウの仲間、「アサギマダラ」の東京で捕獲された1匹が、沖縄からおよそ1500キロ移動してきたものと分かりました。これほどの距離を北に移動して見つかるケースは珍しく、生態を知るうえで注目されています>
しかも、おもしろいのは、渡り鳥の調査では "足環"(1羽1羽の鳥が区別できる記号や番号がついた標識)が使われるのに対して、蝶の生態調査では、"羽の空き領域" に、ペンでアルファベット・数字などをマーキングして放つ......、という点だ。いわば "タトゥー(入れ墨)" というか、いや、"トライアスロン" の選手たちの腕に記されたマーキングと言った方が、この際適切なのかもしれない。
この日本は、まるで "沖縄" を "見捨てるような仕打ち(?)" を繰り返しているにもかかわらず、さすが、雄大な自然に身を任せる "生きもの" たちは、そんな事どこ吹く風とばかりに、年々歳々真実一路の営みを続けているというわけだ......。
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