yasuo hirose: 2018年6月 アーカイブ

 今回注目する下記引用サイト記事埼玉県立がんセンターで医療事故か、60代女性が死亡/TBS NEWS/2018.06.27 - 18:53 は、  <25日、埼玉県立がんセンターで抗がん剤治療を受けるための処置を受けていた60代の女性が死亡しました。県は医療事故の可能性があるとして、詳しい経緯を調べています> と報じている。

 <......25日、埼玉県伊奈町にある県立がんセンターで抗がん剤治療を受けるための処置を受けていた県内に住む60代の女性が死亡しました。県によりますと、病院側は、女性の身体にカテーテルと呼ばれる管を入れて血液を採取する処置を行っていたということですが、血圧が下がるなどし、処置のおよそ3時間後に死亡したということです。  処置を行っていたのは50代の医師だったということで、途中レントゲン撮影を行った際、左胸で出血している可能性を把握していましたが、容体が安定していたため処置を続けていました。病院は処置中に血管などが損傷し出血した医療事故の可能性があるとみて、詳しい原因を調査するとともに当面同様の処置を中止するとしています> とある。




















 今回注目する下記引用サイト記事医のねだん 高額療養費制度とは?/yomiDr.ヨミドクター/2018.06.28 は、  <病気やけがの治療でかかった医療費には通常、保険が利くので、病院や薬局で支払うのは全体の1~3割で済みます。ただ、手術など高額な医療を受ければ、それでもかなりの負担になります。  そんな時に助けになるのが、「高額療養費制度」です。患者の年齢や収入に応じて自己負担額に限度額を設け、それを超えた分は医療保険から出してくれるものです> と解説している。

 <......まず69歳以下と70歳以上で制度は二つに分かれます。69歳以下は年収に応じて限度額が5段階になっており、年収が高いほど高くなります。  70歳以上の限度額はこれまで、低く抑えられていましたしかし、高齢化や高価な新薬の登場などで総支給額が増え、財政を圧迫するようになったため、現役世代並みに収入のある人には負担を重くすることになりました。昨年8月と今年8月の2段階で限度額を引き上げます。  さて、実際の負担額の例を見てみましょう。年収500万円の40歳会社員が100万円の手術を受けた場合、自己負担3割で、いったん病院に30万円を支払います。  その後、加入している健康保険組合や協会けんぽなどの医療保険に制度の利用を申請します。この会社員の限度額は8万7430円となるので、差額の21万2570円が後で払い戻されます通常3、4か月かかるそうです。  前もって高額な医療費がかかると分かっている場合は、加入する医療保険から「限度額適用認定証」の交付を受けておけば、最初から支払いは限度額分だけで済みます。  このほか、過去1年以内に3回以上、限度額に達したら、4回目以降の限度額を低くする「多数回該当」や、同じ医療保険に加入している家族の医療費を合算して対象にできる「世帯合算」という負担軽減策もあります> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事「大腸がん」新しい分類型発見 福島医大、診療方針選択に期待/福島民友/2018.06.27 - 09:10 は、  <福島医大医学部の野田勝助教(35)らの研究グループは26日、大腸がん新しい分類型を発見したと発表した。  研究論文が米科学誌「クリニカルキャンサーリサーチ」のオンライン版に掲載された。研究グループは同大医学部乳腺外科学講座の野田助教のほか、消化管外科学講座の岡山洋和助教(39)と河野浩二教授(55)の3人> と報じている。

 <......研究グループによると、4600例を超える大腸がんのサンプルを使い、細胞表面にある糖が鎖状につながった生体分子「糖鎖」の遺伝子を解析した結果、糖鎖の状態により、抗がん剤が効きにくいがんがあることが分かったという。  比較的容易に検出することができ、適切な診療方針の選択に役立つ可能性がある。将来的には、大腸がん治療で、進行度や治療効果の指標として臨床応用が期待されるという> とある。

 以下の例示でも分かるとおり、"CT検査" に関わる "医療事故" は頻発し続けている。 しかも、きわめて杜撰な処理によるミスも含まれているのが嘆かわしい。

 ◆ 参照 当誌過去の "CT検査" 関連記事

 (1) CT画像でのがん報告を担当医が見落とし、"2人死亡"ほか治療1~4年遅れ!(千葉大病院)/当誌 2018.06.10
 (2) "誤診察" で "がん治療遅れ"のミス! "あの" 群馬大、患者死亡で調査!/当誌 2018.04.01
 (3) がん手術後に女性死亡! 遺族"早期の検査で死亡は回避可!" 愛知県が和解金1300万円/当誌 2016.12.31
 (4) 肺がん3年見逃す!患者死亡(適切対応なら5年生存率は82%)!医療ミス!(名古屋大病院)/当誌 2015.12.230
 (5) "CT検査時の過剰被曝"を防げ!医療施設と直結の新たな線量自動収集システム!(放医研)/当誌 2015.05.12


 今回注目する下記引用サイト記事CT検査共有せず、がんで男性死亡 横浜市立大付属病院 武井宏之、土肥修一/朝日新聞/2018.06.25 - 18:06 は、  <横浜市立大学付属病院(横浜市金沢区)は25日、CT検査の結果が院内で適切に共有されず、腎臓がんの診断が5年余り遅れ、横浜市内の60代男性が今年4月に死亡したと発表した。同病院は「がんの適切な治療機会を逸した医療事故」として謝罪した。  同病院によると、同大付属市民総合医療センター(同市南区)の70代の男性患者がCT検査を受け、膵臓(すいぞう)がんの疑いが見つかっていたにもかかわらず、院内の連携不足で約5カ月間その情報が放置されて昨年10月に死亡したのを受け、類似の事案がないか調べたその結果、新たにセンターで2件、亡くなった男性を含め同病院で9件、がんなどの診断情報を記した画像診断報告書が共有されていないことなどがわかった> と報じている。

 <......同病院で亡くなった男性は心臓の治療で循環器内科に定期的に通院。心臓内のカテーテル治療の実施に向け、2012年10月にCT検査を受けた。放射線科の医師がCT画像を確認し、腎臓がんの疑いがあると診断して翌日に報告書を作成した。  しかし、循環器内科の担当医に直接伝えることはせず、この担当医も心臓部分が撮影されたCT画像を受け取ったが、電子カルテ上にあった報告書に気づかず、確認していなかった。医師は2人とも既に退職している。  男性は他の医療機関でのCT検査で肺がんの疑いがわかり、今年3月に付属病院に緊急入院。その際、12年に撮影したCT画像の存在が発覚した。  記者会見した相原道子病院長は「最初のCT検査の時点でもっと精査していれば手術ができた可能性はある。院内で確実に情報を共有できていなかった。責任を重く感じている」と述べた。  今回判明したほかの10件のうち2件も、情報共有がされなかったことが治療に影響したという。この2件は開腹手術でがんを切除。情報が共有されていれば内視鏡手術で済んだ可能性があるという。また、がんが数ミリ大きくなり影響が「軽微」としたものが1件あり、残りの7件は治療への影響がなかったという。  今回の調査では、画像診断の報告書を主治医などが確認していなかったケースが同病院で昨年6月までの1年間で計568件に上った診断結果の報告は慣習的に、放射線科医から主治医へ電話で直接連絡するようになっていたがルール化されていなかった。  同病院は再発防止策として、医師がコンピューター上でカルテを閲覧する際、目を通していない画像診断報告書の一覧を表示して注意を促すよう、システムを改修するなどとしている。 (武井宏之、土肥修一)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事アルツハイマー病を超音波で治療 東北大が世界初の治験へ/産経ニュース/2018.06.19 - 20:34 は、  <超音波を脳に照射してアルツハイマー病の悪化を防ぐ新たな治療法の実用化に向け、今月中に臨床試験(治験)を始めると東北大の研究チームが19日、発表した。超音波を使った認知症の治験は世界初。軽度の患者が対象で、早ければ5年後の実用化を目指す> と報じている。

 <......人間の脳には、血液に混じって外部から異物が侵入するのを防ぐ仕組みがあり、投薬によるアルツハイマー病の治療を妨げてきた。超音波にはその制約がなく、治験で効果が認められれば革新的な治療法につながる。  治験では患者の頭部にヘッドホンのような装置を付け、こめかみ付近から左右交互に超音波を断続的に照射。患者5人で安全性を確認した後、40人を対象に3カ月ごとに照射し、1年半かけて効果などを調べる。  使うのはチームが見いだした特殊な超音波で、脳を刺激する効果がある。照射すると脳内に新たな血管が生まれ、血流が改善。アルツハイマー病の原因物質の一つとされる「アミロイドベータ」というタンパク質の生成を抑制し、症状の進行を抑えるという。  アルツハイマー病を人工的に発症させたマウスの実験では、3カ月後でも健常なマウスとほぼ同等の認知機能を維持した。手法が安価で簡易なのも特徴だ。  下川宏明教授(循環器内科学)は「少しでも有効性が認められれば、世界的な朗報だ。将来は重症な患者や、脳卒中による認知症患者にも対象を広げたい」と話している> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事ALS原因を抗体で除去、京大・滋賀医大など手法開発...治療へ「大きな一歩」/yomiDr.ヨミドクター/2018.06.22 は、  <全身の筋肉が衰える神経難病筋 萎縮 性側索硬化症(ALS)」で、病気を引き起こすとされる異常なたんぱく質を除去する手法を開発したと、滋賀医科大や京都大などのチームが発表した。  根治が難しいALSの治療法につながる可能性があり、論文が英電子版科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載された> と報じている。

 <......ALSは、運動神経が徐々に死滅し、歩行や呼吸が困難になる難病有効な治療法はなく、国内の患者数は約9500人とされる。  チームは、患者の神経細胞で、ALS発症の一因とされる異常なたんぱく質が蓄積していることに着目し、このたんぱく質を分解する「抗体」を開発。ただし、大きすぎて細胞に直接入らないため、抗体をつくる遺伝子を、運び役となる小さな物質に組み込んで入れる手法を考えた。  病気の状態にした人やマウスの細胞内で抗体を作らせた結果、たんぱく質が分解・除去され、細胞はほぼ生き残った。一方で、抗体のない細胞は48時間後に4割が死滅した。  アルツハイマー病パーキンソン病など様々な神経難病でも、この手法が応用できる可能性があるという。チームの 漆谷真 ・滋賀医科大教授は「ALSの進行を抑える治療の実現に向けた大きな一歩だ。できるだけ早く患者に届けたい」と話している。  徳永 文稔 ・大阪市立大教授(分子病態学)の話「原因物質を除去する抗体を細胞内で作るという斬新なアイデアで、将来性も期待できる。ただ、抗体による副作用も考えられ、慎重に検証していくべきだ> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事増加する「心房細動」、脳梗塞リスク5倍に 早期発見を 沖縄県医師会編「命ぐすい耳ぐすい」(1143)/沖縄タイムズ/2018.06.21 - 10:00 は、  <高齢化社会の到来で増加している不整脈があるのをご存じでしょうか。著名人が脳卒中を発症したことで、一般に認知されるようになった心房細動という疾患です。加齢とともに有病率が上昇し、10年後には患者数が100万人を突破すると予想されます> と報じている。

 <......心房細動は加齢や生活習慣(高血圧、飲酒、肥満)の影響で、誰にでも発症し脳梗塞のリスクが5倍に増加します。症状は動悸(どうき)、胸部不快感などですが、40%は無症候性です。健診の心電図でたまたま発見されるケースや、脳梗塞を合併して後に診断されることも珍しくありません。特徴として脈の乱れが強いため、早期発見には、発作の多い起床時や就寝前に脈を取る習慣をつけ、家庭血圧計で脈の変化に気を配ることをお勧めします。  発作が一定期間持続すると心臓内(左心耳)で血栓を形成します。血栓がはがれて血流に乗り、脳の血管を詰めれば脳梗塞を発症します。これを心原性脳塞栓(そくせん)症といい脳梗塞全体の3分の1を占め、死亡や寝たきりなど重症化しやすい病型です。梗塞発症後6時間以内であれば、血栓溶解療法により梗塞サイズを小さくすることが可能ですが、運よく治療を受けられるのはほんの一部です。従って心房細動を発症したら、リスクに応じて血栓予防をすることが重要になります。  長い間、血栓予防の治療にはワーファリンという薬剤のみが使われてきました。ワーファリンは実績がありますが、欠点として食事制限(納豆)、薬剤間の相互作用や体調により効果にバラツキが大きく、頻回に血液検査をし用量を調整する必要があります7年前に登場した新規経口抗凝固薬食事、薬剤との相互作用が少なく同一用量でシンプルに治療できるため、かかりつけ医での治療も浸透してきました。ワーファリンと同等以上の効果で出血の合併症が少ないのもメリットです。  血栓予防と並んで、根治療法であるカテーテルアブレーションの進歩もめざましく、早期診断により今後多くの方が新しい治療の恩恵を受けられることが期待されます (宮城淳 みやぎ内科循環器科 ファミリークリニック)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事糖尿病患者尿から腎機能悪化予測 岡山大院教授ら「糖鎖」量で判定/山陽新聞/2018.06.22 - 06:30 は、  <>岡山大大学院の和田淳教授(腎・免疫・内分泌代謝内科学)と三瀬広記医員(同)らの研究グループは、糖尿病患者の尿に含まれる「糖鎖」の量で、腎臓の機能が将来悪化しやすいかどうか予測できることを突き止め、21日、米科学誌電子版に発表した。腎機能が低下して人工透析が必要となるケースが多い「糖尿病腎症」の予防とメカニズム解明につながる可能性がある世界初の成果という> と報じている。

 <......グループは、バイオ企業のグライコテクニカ(横浜市)が開発した糖鎖解析機器に着目し、2012年度から腎機能との関連を調べる臨床研究を進めてきた。岡山大病院など岡山県内8病院で、糖尿病の大部分を占める2型糖尿病の患者675人の尿を採取して4年間追跡調査。その結果、3種類の糖鎖でそれぞれ排出量が多かった人1種類の糖鎖量が少なかった人は、腎機能が4年前よりも30%以上低下するか、透析が必要な状態になっていた。  グ社の機器は、特定の糖鎖と結合する45種類のタンパク質・レクチンを並べたプレート。尿1滴に当たる20マイクロリットル(マイクロは100万分の1)を垂らすだけで糖鎖量を短期間で測定できる岡山大と同社はこの判定手法に関する特許を出願中で、実用化に向けた検討も進めている。  三瀬医員は「腎臓病の悪化が予測できることで、より説得力を持って患者への生活習慣病の指導や治療が進められる。今後は糖鎖量の違いと腎臓組織との関連も調べていきたい」としている。  糖 鎖  糖が鎖状につながった化合物。タンパク質やDNAに続く第3の生体高分子とされる。免疫やホルモン分泌、発がんなどさまざまな生体機能に関わっているが、構造が複雑なことなどから測定が困難で腎臓病や糖尿病での研究は進んでいなかった> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事がん社会を診る 罹患部位の変化、社会映す 中川恵一/日本経済新聞/2018.06.20 は、  <かつて日本で最も多いがん胃がんでした。例えば私が生まれた1960年では男性のがん死亡の半分以上が胃がんによるものでした。しかし、高齢化などの要素を加味した「年齢調整死亡率」では、胃がん過去10年で3割も減少しています。  胃がんの原因の98%程度が乳幼児期のピロリ菌の感染です。ピロリ菌は日本最大の感染症で、日本人の約半数が感染していると推定されています。とくに衛生環境が悪い時代に幼い時期を過ごした60歳以上では、8割近くが感染しているといわれます。  一方、冷蔵庫の普及などで食品の衛生化が進んだ10歳以下では感染率は1割以下に減っていますから、胃がんも減ります。米国では胃がん白血病や膵臓(すいぞう)がんより珍しい「希少がん」ですが、40年代ではがんのトップでした。日本よりずっと早く衛生環境がよくなったことで劇的に減ったのです> と解説している。

 <......胃がん以上に減っているのが肝臓がんです。肝臓がん「感染型」のがんで、原因の8~9割がC型とB型の肝炎ウイルスによるものです。肝炎ウイルスのほとんどが輸血によって感染していましたが、現在は血液から除去しているので年齢調整死亡率はこの10年で大きく減っています。  逆に急増しているがんの代表は、男性では前立腺がん、女性は乳がんです。今や罹患(りかん)数でトップになった大腸がんとともに「欧米型」のがんの代表です。  前立腺がん乳がんはそれぞれ男性ホルモン、女性ホルモンの刺激で増殖します。そして、性ホルモンはコレステロールを原材料として精巣、卵巣で合成しますから、動物性脂肪の摂取が増えたことが背景にあると思います。  前立腺がんについては腫瘍マーカー「PSA」の検査が広がったため、発見が容易になったことも大きいとみられます。ただし、命に関わらない前立腺がんも多いのは事実で「過剰診断」には注意が必要です。  乳がん増やしている大きな要因は少子化です。妊娠・出産、授乳中は生理が止まるなどホルモン環境が変化し、乳がんのリスクが減ります。出生率の低下は乳がんを増やす大きな原因となるのです。がんは時代や社会を映す鏡ともいえる存在です  (東京大学病院准教授)> とある。

 当記事は、他のメディアのものを既に注目しているが、今回、再度注目してみる。

 ◆ 参照 当誌過去の "抗がん剤パクリタキセルのしびれ副作用" 関連記事

  <乳がんや卵巣がんなどの治療に広く使われる抗がん剤パクリタキセルの副作用である手足のしびれは、点滴中に手足を冷却するとかなり予防できると、京都大チームが医学専門誌に発表した。副作用のしびれは発症すると治療が難しく、予防策が求められていた> ( 抗がん剤"パクリタキセル"の手足のしびれ副作用 点滴中に冷却で予防!ただし....../当誌 2018.05.30


 今回注目する下記引用サイト記事抗がん剤副作用のしびれ、冷却で予防 保険適用外、普及に課題/47 NEWS/2018.06.19 - 11:00 は、  <乳がんや卵巣がんなどの治療に広く使われる抗がん剤パクリタキセルの副作用である手足のしびれは、点滴中に手足を冷却するとかなり予防できると、京都大チームが医学専門誌に発表した。  副作用のしびれ発症すると治療が難しく、予防策が求められていた> と報じている。

 <......華井明子大学院生(現国立がん研究センター特任研究員)、石黒洋・特定准教授(現国際医療福祉大教授)らのチームは、2014~15年に京大病院でパクリタキセルによる治療を受けた女性乳がん患者40人を対象に研究を実施した。  点滴中、保冷剤を封入した特殊な手袋とソックスを患者の利き手側の手足だけに装着して冷却し、12週間の治療が終了した時点で左右のしびれの程度を比較した。  触覚、温度感覚などの客観的な検査と、自覚症状で評価したしびれは、冷却した側の方が少なく、例えば、冷却しなかった側の手で80・6%、足で63・9%発症した触覚の異常は、冷却した側では手で27・8%、足で25・0%にとどまった。生活への支障も、冷却側ではほとんどなかった。  一方で、この方法の普及には課題がある副作用予防を目的とした手足冷却には健康保険の適用がなく、安全に冷却を行うための設備や人員を十分に確保できない病院も多いためだ。  がん治療の副作用軽減策(支持療法)に詳しい国立がん研究センターの内富庸介・支持療法開発部門長は「日本ではこれまで支持療法の開発が低調だったが、今回のように有効性が明らかになったものについては、保険適用をはじめ、普及の後押しをする必要がある」と話している。  ▽ジャーナル・オブ・ザ・ナショナル・キャンサー・インスティテュート2017年10月12日付> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事がん免疫薬「オプジーボ」、中国で承認 小野薬など 肺がん向け/日本経済新聞/2018.06.18 - 18:35 は、  <小野薬品工業などは18日、中国でがん免疫薬「オプジーボ」が非小細胞肺がんの治療薬として承認を得たと発表した。中国では毎年78万人以上が肺がんと診断され、がんの中で最も発症率と死亡率が高いという。中国でがん免疫薬そのものが承認されるのは初めてとしている。  中国では提携する米ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)が開発・製造・販売権を持つものの、売り上げなどに応じて小野薬品も収入が得られる。今回承認を得たことで、既存の治療方法が効かない患者に対して第二の選択肢として投薬できるようになる> と報じている。

 <......オプジーボは、異物を排除する免疫機能を高める効果を持つ。進行性や転移性などの末期がん、難治性がんに劇的な治療効果が確認され、60カ国以上で承認されている非小細胞肺がんでは、日本や欧米、韓国などで2次治療薬としての承認を得ている。  中国人患者らを対象にした臨床試験(治験)でも、肺がん患者の生存期間が伸びたほか、がんの消滅や縮小などの効果を確認できた。現地の規制当局である中国国家医薬品監督管理局から承認を得た。  肺がんがんによる死亡原因の多くを占め、そのうち非小細胞肺がんの患者数が8割以上にのぼる。特に肺がんのリスクが高いとされる中国では、効果的な治療薬の導入が急がれていた。BMSによると中国では1日に7500人以上ががんで死亡しているという。  小野薬品などはオプジーボが、がん治療の第一選択肢として承認を受けるために各国で治験に取り組んでいる。また、BMSのがん免疫薬「ヤーボイ」と一緒に投与することで治療効果をさらに高める開発も手掛ける。  ただ、がん免疫薬を巡っては、世界の製薬会社が開発を進めている。小野薬品とBMSがオプジーボで先行していたものの、足元の治験では米メルクの「キイトルーダ」が好成績を挙げるなど競争が激化している> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事がんの元になる細胞が拡大する仕組み解明 阪大が共同研究で/ニュースイッチ - 日刊工業新聞/2018.06.17 は、  <大阪大学大学院理学研究科の坪井有寿特任研究員と藤本仰一准教授らは、京都大学や東北大学と共同で、がんの元になる「前がん細胞」が勢力を拡大する仕組みを解明した。前がん細胞が、細胞同士の接着ネットワークの配置換えを繰り返し、細胞分裂せずに面積を拡大する。生体の正常な発生や病気の発症などの仕組み研究に応用できる> と報じている。

 <......研究グループは、前がん細胞と正常細胞の面積争いを計算機でシミュレーションした。隣接する細胞同士の接着ネットワークで、正常細胞が死ぬと配置変換が起きた。前がん細胞の面積拡大に有利な配置換えを重ね、正常細胞が失われた部分を前がん細胞が占有した。  次にショウジョウバエの体の表面に前がん細胞を生じさせて顕微鏡で観察。シミュレーション同様、細胞の隣接関係が繰り返し変換され、数百個の正常細胞が排除され前がん細胞へ入れ換わった。従来考えられていた、前がん細胞が正常細胞より速く分裂して面積を拡大するという推測が誤りとわかった> とある。

  "解熱鎮痛薬の「アスピリン」" が、"大腸がん" を予防するのではないか、との研究については、これまでにも何度も注目されてきた。

 ◆ 参照 当誌過去の "アスピリン" 関連記事
  アスピリンでがんリスク低下」に新根拠!「あらゆる種類のがんにも.......」!? 米研究/当誌 2016.03.07


 今回注目する下記引用サイト記事少量のアスピリンでがん抑制か 65歳未満の糖尿病患者 合田禄/朝日新聞/2018.06.17 - 06:52 は、  <65歳未満の糖尿病患者が長期間、少量のアスピリンをのみ続けると、がんを抑えられる可能性があるとする研究結果を、奈良県立医大や国立循環器病研究センターなどのチームがまとめた。アスピリンの抗炎症作用がんを抑制していると考えられるという。17日、米国糖尿病学会誌に発表する> と報じている。

 <......糖尿病患者がんになりやすい傾向があるとされる。生活習慣が主な原因となる「2型糖尿病」の患者約2500人を、低用量アスピリンを毎日のむグループと、のまないグループに分け、2002年から追跡した研究をもとに、検証した。海外の研究などからアスピリンがん抑制効果が注目されているため、10年後にがんになった頻度を比較した。  その結果、研究参加時点に65歳未満だった人でみると、10年後にがんになったのは、のむグループ7%に対し、のまないグループ12%。統計学的な分析では、のむグループは、がんになるリスクが3割強少なかった。ただし、65歳以上の人も含めた全年齢でみると、差はみられなかった。  アスピリン大腸がんなどの予防効果を示唆する報告があり、米国のガイドラインでは条件を絞って大腸がんの予防に使うことを検討すべきだとなっている。一方で、日本人のデータは十分にないという。  頭痛薬や脳梗塞(こうそく)を治療する薬などでも広く使われており、アスピリンが含まれる市販薬もある。だが、含有量が今回の試験より多く、消化管出血などの副作用の危険もあるため、チームは自己判断での服用は勧められない、としている。  奈良県立医大の岡田定規助教は「。今回は『可能性がある』という段階アスピリンのがん抑制効果を調べる試験が国内外で始まっているので、それらの結果を踏まえての判断になるだろう」と話している。 (合田禄)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事がんが転移しやすくなる仕組み発見 滋賀医科大など/朝日新聞 - apital/2018.06.15 - 09:00 は、  <がんが転移しやすくなる仕組みを、滋賀医科大などのグループが見つけた。細胞の表面にあるたんぱく質が関わっていたこのたんぱく質の働きを妨げることで、転移を防ぐ新たな抗がん剤の開発に役立つかもしれないという> と報じている。

 <......滋賀医科大の扇田久和教授(生化学)らは、がん細胞組織内のもとの場所から離れ、別の場所にたどり着いて触れたときに、そのがん細胞の表面には「EMP1」というたんぱく質が大量に増えていることを発見した。また、EMP1がほとんどない前立腺がん細胞をマウスの前立腺に植えつけても転移は見られなかったが、多くしたがん細胞を使うとリンパ節や肺への転移が起きた。  EMP1は細胞膜の外から内側に入り込んでいる。この内側に別なたんぱく質がくっつくことで細胞内のいろいろな分子の働きが盛んになり、転移に重要ながん細胞の動く能力が高まることもわかった。  がん患者の死亡の8、9割は転移が原因とされている。扇田さんらは、がん細胞EMP1ができるのを抑えたり、EMP1の働きを弱めたりすることで新たな抗がん剤につながるとみている。英科学誌ネイチャーの関連がん専門誌「オンコジーン」電子版に掲載された。論文は、 https://www.nature.com/articles/s41388-018-0286-0 で読める。 (鍛治信太郎)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事検査結果見落とし患者死亡...抗がん剤で肝障害/YOMIURI ONLINE/2018.06.15 - 07:30 は、  <>静岡県立静岡がんセンター(長泉町)は14日、抗がん剤治療を行った県東部の60歳代男性患者に肝機能障害が生じたことに気づかず、投与を続け、男性はその後、死亡したと発表した。死因は薬剤性肝障害とみられ、同病院は、男性医師が血液検査の結果を見落としたのが原因と断定した。「患者の死期を早めた」と遺族に謝罪し、示談が成立したという> と報じている。

 <......発表によると、昨年7月中旬、同病院消化器内科の男性医師が、直腸がん・肝転移で治療中の男性患者に、経口薬の抗がん剤「レゴラフェニブ」の投与を開始した。1週間ごとの血液検査で肝機能の状況を確認していたが、8月中旬、検査の数値が悪化し、肝機能障害が発生したにもかかわらず、投与を続けた。  8月下旬、患者が再び血液検査を受けたところ、肝機能が急激に悪化する「劇症肝炎」と診断され、緊急入院。9月上旬に死亡した。病院は、8月中旬の時点で抗がん剤の投与を中止しなかったことが原因としている。  担当した男性医師は、8月中旬のカルテに、肝機能に関する数値を転記していなかった。男性医師は「(数値を)確認したかどうか記憶にない」と説明したという。  記者会見した高橋満院長は「ご家族の皆様に多大なご心痛をおかけしたことを心よりおわび申し上げます」と謝罪した。再発防止策として、医師が検査結果のコピーを患者に渡して直接説明するほか、薬剤師もチェックシートを使って確認するなどの対策を始めたという> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事眠気の正体は脳内たんぱく質 睡眠促し神経休める/日本経済新聞/2018.06.14 - 02:00 は、  <脳内にある80種類のたんぱく質の働きが活性化すると眠くなり、眠りにつくと働きが収まるのをマウスの実験で発見したと、筑波大の柳沢正史教授(神経科学)のチームが13日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。「スニップス」と名付けたこの一群のたんぱく質眠気の"正体"とみられ、睡眠そのものに深く関わっているらしい> と報じている。

 <......柳沢教授らは、たんぱく質が睡眠を促して神経を休息させ、機能の回復につなげているとみている。「睡眠の質の向上や、不眠など睡眠障害の治療法の開発につながる可能性がある」という。  チームは眠らせないで寝不足にしたマウスと、眠い状態が続くように遺伝子操作したマウスを使って実験。寝不足マウスの脳内では、眠くなると脳内のたんぱく質が活性化する「リン酸化」と呼ばれる反応が起き、眠ると元に戻るのを確かめた。この反応をじゃまする薬を与えると、マウスの眠気が収まるのも脳波の分析から確かめた。  一方、遺伝子操作したマウスは眠った後もたんぱく質が活性化した状態が続いた。  それぞれのたんぱく質の役割はまだよく分かっていないが、たんぱく質の多くは神経細胞が情報をやりとりする「シナプス」と呼ばれる部位に集中していた。眠らない時間が長くなりすぎると神経の情報伝達に支障が出るといい、その回復に関わっているとみられる。 〔共同〕> とある。

 がん治療での抗がん剤の眼目のひとつは、がん細胞への攻撃が、正常細胞へは及ばずに、がん細胞のみに限定されることだ。 がん細胞を狙い撃ちにして、副作用を極小化することである。 そのプロセスにおいて、種々の仕組みが考案されているが、光/近赤外線の照射も採用されている。

 ◆ 参照 当誌過去の "光 がん細胞" 関連記事
 (1) <体内の免疫の攻撃力を高めるがん免疫薬を病巣だけで働かせる研究が進んでいる。名古屋大学と米国立衛生研究所(NIH)などは体外から近赤外光をあてて、免疫の働きを促す薬の効果を高めることに動物実験で成功した。......> ( 期待を集める"がん免疫薬"、病巣に照準!副作用抑えつつ、高額薬使用量減の治療法へ!/当誌 2018.04.30
 (2) "近赤外線"という光使い、副作用が少ないがん治療、国内で治験!がんセンター東病院/当誌 2018.03.15
 (3) <がん細胞表面のたんぱく質に結びつく「抗体」に、近赤外光によって反応を起こす化学物質を付着させ、患者に注射。患部に近赤外光を当てると化学物質が反応し、がん細胞の細胞膜を傷つけて死滅させる......> ( "近赤外線"を使ってがんを治療する「がん光免疫療法」の国内初の治験(臨床試験)!/当誌 2014.00.00


 今回注目する下記引用サイト記事光照射でがん細胞狙い撃ち 体外実験で死滅、甲南大/KYODO/2018.06.11 - 18:52 は、  <特定の化合物皮膚がんや白血病のがん細胞結合させ、光を当てることで、がん細胞だけを狙い撃ちして死滅させることができたと、甲南大(神戸市)の三好大輔教授(分子設計化学)のチームが11日付の英科学誌電子版に発表した。  体外での実験結果だが、増殖や転移を抑える治療法の開発につながると期待される> と報じている。

 <......チームは、がん細胞の増殖や転移を促進する「NRAS」というタンパク質に注目。NRASの遺伝情報を伝える「NRASmRNA」には「ZnAPC」という化合物が結合できることを突き止めた。この化合物は光を当てると活性酸素を発生させ、がん細胞を破壊できる> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事狭心症のカテーテル治療、保険適用範囲見直し「血管9割以上の狭窄」など要件/新聞社/2018.06.11 は、  <神奈川県の男性Aさん(79)は3年ほど前、東海大学病院(神奈川県伊勢原市)で心臓の冠動脈を造影したところ、血管の90%が詰まった 狭窄 が判明した。こうした場合、心臓カテーテル治療を行う病院も多いが、実際の血流への影響は小さかったため、薬での治療にとどめた。担当医は「不要な治療は行わないことが患者のため」と話す(森井雄一)  狭心症は、心臓に酸素や栄養を届ける冠動脈が、動脈硬化などで狭くなって発症する。症状が安定していて重症化の心配が少ない安定狭心症と、重症で血栓ができ、突然死の恐れもある不安定狭心症に分けられる。さらに冠動脈が詰まって心筋が 壊死 するのが心筋 梗塞 で、治療は一刻を争う。  こうした冠動脈疾患には、投薬や手術、心臓カテーテル治療などが行われる。中でもカテーテル治療の普及により、心筋梗塞での死亡率は大幅に低下した。  カテーテル治療には、風船を使って血管を広げる「冠動脈形成術」と、広げた部位にステントと呼ばれる網目状の金属を入れる「冠動脈ステント留置術」がある。すでにステントがある場合などを除くと、通常はステントを留置する> と報じている。

 <......■ ステントは必要か  ただ、カテーテル治療は緊急度の高い治療では効果を発揮する一方、緊急度の低い安定狭心症に対して近年、場合によっては有害との研究結果も出てきた。  冠動脈の造影では狭窄の有無は分かるものの、実際に血液が不足する虚血が起きているかどうかは把握できない。欧米の研究では、狭窄がある患者のうち、実際に虚血が起きている患者にカテーテル治療を行うと投薬だけよりも命にかかわる病気の発生が少なかったが、虚血が起きていない患者に行うと逆に多かった。  同大循環器内科教授の伊苅裕二さんは「ステントは人間の体には異物。血栓の危険性が高まるので、不要なステントは入れない方がいい」と指摘する。  ■ コレステロールを下げる薬で治療  こうした結果を受け、厚生労働相の諮問機関の中央社会保険医療協議会(中医協)も、保険適用の範囲を見直した。今年4月の診療報酬改定で、形成術、ステント留置術とも、安定狭心症を意味する「その他」の場合の要件が見直された。  従来は造影で75%以上の狭窄があれば認められたが、新要件は〈1〉造影で90%以上の狭窄〈2〉運動時に発作が起きる「安定 労作 狭心症」の原因と考えられる〈3〉検査で虚血の原因と確認された――のいずれかを満たすこと。伊苅さんは「できるだけ実際に虚血が起きている狭窄に限定した」と解説する。  東海大学病院では数年前から、虚血が起きているかを確認後にカテーテル治療を実施してきた。Aさんは、造影結果は要件は満たしたが、虚血は起きておらず、カテーテル治療を見送ったコレステロールを下げる薬で治療を続けている。  厚労省の調べでは、カテーテル治療の4分の3が安定狭心症に行われている。岡山大学循環器内科教授の伊藤浩さんは「安定狭心症は生活習慣の改善や薬物療法でコントロールできることが多い。今回の改定で治療の適正化が図られると、安定狭心症へのカテーテル治療の件数は減る可能性がある」と指摘している> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事知ってる? 予防接種(中) 抗体 年とともに低下も/yomiDr.ヨミドクター/2018.06.11 は、  <夫の留学のため近く渡米する熊本市の女性(29)は5月、熊本地域医療センター内にある熊本県予防接種センターで、MR(麻疹風疹の混合)ワクチンを接種した。留学先の大学から、同行する家族も予防接種をするよう指示されたからだ。  女性は、子ども時代の接種状況を詳しく思い出せず、まず医療機関で抗体を調べる検査を受けた。すると、水ぼうそうおたふく風邪抗体はあったが、麻疹風疹抗体は十分ではなかったという。  麻疹は重症化すると死に至ることもあり、妊婦の場合は流産や早産を招きやすい。風疹は、妊娠初期にかかると出生児が白内障や難聴、心疾患などの「先天性風疹症候群」になる恐れがある。女性は「結婚したばかりで、抗体のことは考えたこともなかった。検査を受けてよかった」と話す。  「予防接種は子どもが受けるものと思われがちですが、大人も注意が必要です」。そう説明するのは同医療センターの小児科部長、柳井雅明さん(48)だ> と報じている。

 <......麻疹の場合、1978年に法律に基づく定期接種が始まった。当時は1回接種で患者は減少した。しかし、約5%の人は1回では抗体ができず、できても年月とともに低下することなどから、2006年からMRワクチンの2回接種となった。柳井さんは「感染したことがなく予防接種もしていない人はぜひ接種を。1回接種した人も、流行している地域や海外に行く時は2回目をお勧めします」と話す。  風疹は1977年に女子中学生を対象に定期接種が始まり、95年からは男子も対象となった。だが、集団接種から個別接種になり男女とも接種率が低迷。このため抗体を持たない成人男性が多く、2013年には男性を中心に風疹が大流行した。  水ぼうそうは、成人が感染すると重症化することが多く、出産直前に妊婦がかかると新生児も重い症状になることがある。以前は任意接種だったが、14年から定期接種となった。おたふく風邪は任意接種だが、髄膜炎や難聴などの合併症があり、思春期以降に感染すると精巣炎や卵巣炎になるリスクが高まる。  柳井さんは「予防接種には、自分を守ることに加え、次世代の子どもたちを守る意義もある。社会全体で感染症を防ぐことが大切」と話す。  < 抗体検査 > 血液を採取して抗体の状態を調べる検査。一般の医療機関で受けられる。検査料は医療機関や感染症の種類によって異なり、数千円程度。結果が出るまで1週間ほどかかる。麻疹の場合、妊娠を希望している女性やそのパートナーなどを対象に、無料で検査を行う自治体が多い> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事心不全、新診療指針で「予防」重視...生活習慣の改善から/yomiDr.ヨミドクター/2018.05.28 は、  <心臓のポンプ機能が低下し、死に至ることもある心不全。患者は100万人を超えるが、生活習慣の改善や服薬により、発症や悪化を予防することもできる。福岡市の男性Aさん(56)は、糖尿病や高血圧の治療に取り組み、心不全の進行を抑えている。(赤津良太)> と報じている。

 <......■ 進行度ごとに対策を  心不全は、心臓が弱って十分に働いていない状態を言う。病名ではなく、心臓の様々な病気が行き着く最後の段階だ。息切れ動悸むくみなどの症状がひどくなり、日常生活が制約されることもある。薬などで進行を遅らせることもできるが、最も軽いレベルでも発症から1年以内に5~10%が亡くなるとされる。  主な原因は、心臓を動かす筋肉に十分な血液が送れない心筋 梗塞 、心臓に過大な負担をかける心肥大心房細動などの不整脈だ。さらに元をたどると、高血圧や糖尿病などの生活習慣病がある。年齢を重ねれば心臓が弱っていくのは避けられないが、運動や食事などの生活習慣を見直せばリスクを減らせる。  日本循環器学会と日本心不全学会は今年3月、新しい心不全の診療指針を出した。「予防」の項目を新たに設けたのが特徴だ。取りまとめた九州大教授(循環器内科)の筒井裕之さんは、「心不全は予防できる病気だと知ってほしい」と狙いを語る。  指針では、心不全を進行度に応じて4ステージに分類。予防のタイミングや内容を説明している。  ステージAは、心臓に異常はないが、心不全のリスクとなる生活習慣病がある状況だ。運動やカロリー制限による減量、減塩、禁煙など、生活習慣病にならない、なっても悪化させないことが中心で、予防の第1段階となる。  ここから進んで、狭心症や心筋梗塞、心肥大など、心臓の病気が表れるとステージBだ。予防の第2段階として、薬も加えて生活習慣病の治療を本格化させる必要がある。  ステージCになると、心不全を発症し、症状が治まったり再発したりを繰り返しながら、だんだん悪くなっていく。急激な症状の悪化を抑えるため、生活習慣病の治療を徹底することが予防の第3段階となる。薬が治療の中心だが、弁膜症や心筋症では手術が行われることもある。  ステージDは、心臓移植や緩和ケアなどに移るため、予防ができるのはステージCまでだ。   増え続ける患者、2030年には130万人超か  Aさんは2012年に心筋梗塞で入院。詰まった血管にステントという筒形の金具を入れて広げる治療を受けたため、ステージCと判定された。持病の糖尿病や高血圧などが引き金になった。  主治医の九大病院循環器内科准教授、井手友美さんは「心臓の負担を軽くする薬を飲みながら、糖尿病の治療を食事から見直した」と話す。Aさんも「次に入院したら命にかかわる」と治療や予防に励む。  心不全の患者は増え続けており、30年に130万人を超えるとされる。筒井さんは「生活習慣病は症状がないので治療を怠りがちだが、息苦しさなどの症状が出たら心不全のステージCということ。症状に関係なく治療をしっかり続けることが、発症や悪化の予防になる」と話している> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事千葉大病院 がん報告見落とし、2人死亡 治療1~4年遅れ/毎日新聞/2018.06.09 は、  <千葉大学医学部付属病院は8日、2013年以降にコンピューター断層撮影(CT)の画像にがんが映っていたのに、担当医が報告書を見落とすなどしたミスにより、30~80代の患者9人ががんと診断されなかったと発表した。うち2人はがんで死亡。同病院は「最初の検査後に治療していれば、死亡しなかった可能性がある」としている> と報じている。

 <......2人は60代女性と70代男性女性は13年6月、腸疾患の経過観察のためCT検査を受けた。放射線診断専門医は腎がんの可能性を指摘する報告書を作ったが、担当医は報告書を十分に確認せず診断されなかった。4年4カ月後の昨年10月、体調を崩して受けたCT検査で腎がんが進行しているのが見つかった。手遅れの段階で同12月に死亡した。男性は16年1月のCT検査で肺がんの可能性が指摘されたが、担当医が見落とし、翌17年4月に肺がんと診断。同6月に死亡した。いずれも担当医が専門分野のみに注目したため見落とした。  50代と60代の男性肺がんと膵(すい)がんを見落とされ、1年1カ月と5カ月遅れで診断された。同病院によると、見落とされなければ他の治療を受けられた可能性があった残り5人がんの診断が2カ月~1年遅れたが、同病院は「治療結果に影響はなかった」としている。山本修一病院長は「患者、家族の皆様にご負担、ご心痛をおかけした」と謝罪した。 【信田真由美、町野幸】> とある。

 超高齢化の大きなうねりや、"75歳以上の高齢ドライバーの認知機能検査を強化した改正道交法" の施行のもと、"高齢ドライバー" をめぐる問題がにわかに差し迫っている。

 ◆ 参照 当誌過去の "高齢ドライバー" 関連記事

 (1) <警察庁は'17年に認知機能検査を受けた75歳以上の高齢ドライバー196万2,149人中、2.8%に当たる5万4,072人が"認知症の恐れがある"と判定されていたことを発表......> ( 認知症"暴走運転老人"のボーダーライン!判断力低下と同時に2つのことができなくなる!/当誌 2018.03.03
 (2) <警察庁は来年度から、70歳以上の高齢ドライバーが運転免許更新時に受講する高齢者講習で、新たな視野検査を試験導入することを決めた。視野障害は高齢ドライバーによる事故原因の一つとされており......> ( 高齢ドライバー免許更新、"視野障害"などの隠れた事故原因"に向け"視野検査"導入へ!/当誌 2017.12.20
 (3) <検査を受けた茨城県内の約1万2千人のうち、490人が、医師の診断が必要な「認知症の恐れ」と判定されたことが28日、県警のまとめで分かった......> ( 「認知症の恐れ」県内490人!免許取り消し15人!改正道交法2カ月半で 75歳以上運転者/当誌 2017.07.01


 今回注目する下記引用サイト記事「認知症」検査、免許取り消し・停止1892人/yomiDr.ヨミドクター/2018.06.07 は、  <75歳以上の高齢ドライバーの認知機能検査を強化した改正道路交通法について、警察庁は7日、施行から1年の実施状況を発表した。検査を受けた210万5477人のうち2・7%にあたる5万7099人が「認知症のおそれ」と判定され、このうち1892人が免許取り消し・停止となった。一方、教習所での検査待ちが長期化するなど課題も浮かび上がっている。   ―― 以下略 ――> と報じている。

 今回注目する下記引用サイト記事ひるまずに救命措置を 生死分ける最初の数分  身近で人が倒れたら/47 NEWS - 医療新世紀/2018.06.05 - 11:00 は、  <大相撲巡業で地元市長があいさつ中に倒れた出来事では、土俵に上がってすぐに救命措置を始めた女性の対応にも注目が集まった。身近で人が倒れたらどうしたらいいのか。止まりかけた心臓に電気ショックを与える自動体外式除細動器(AED)の使い方などを、日本AED財団理事の武田聡・東京慈恵会医大教授(救急医学)に聞いた。  ▽ 救急車が着く前に  ―そばにいる人の処置がなぜ求められるのか。  救急車を待っていては間に合わないからだ。心停止後の救命率は1分間に10%ずつ下がり、5分後には50%。一方で、通報から救急車到着までの平均時間は約8分だ。最初の数分の行動が、生死を分ける。  ―人が倒れたとき、まず何をしたらいいのか。  肩をたたき、大きな声で呼び掛ける。返事、反応がなければすぐ119番通報する。そしてAEDを探してもらい、その間に呼吸を確認する「呼吸がない」「正常ではない」「呼吸があるかどうか分からない」といういずれの場合も、直ちに「胸骨圧迫(心臓マッサージ)」を始める。何人かいれば手分けをする> と報じている。
  <......胸を押すとかえって具合が悪くならないか。  「押したことで命に関わるようなことは起きない」と研究で分かってきた。関連学会などでつくる日本蘇生協議会のガイドラインでも「心停止が分からなければ押していい」と付け加えた。土俵に駆け付けてすぐ胸骨圧迫を始めた、あの女性のやり方が正しい。  胸骨圧迫は、胸の中央の骨に手のひらを重ねて当て、真上からしっかり押し、すぐ緩める大人なら深さ5センチ程度、小児ならあおむけにして胸の高さの3分の1まで押すテンポが大事で、1分間に100~120回が必要。童謡「うさぎとかめ」の「もしもしかめよ」の「も・も・か・よ」のタイミングで押す。  ▽ 心臓も守る  ―やるかどうか、迷いそうだ。  心肺が動いていて胸骨圧迫が不要なら、胸を押す手を振り払おうとするなどの反応がある。そうしたらやめればいい。  2011年に小学生が学校で亡くなったケースでは、呼吸があるように見えたため胸骨圧迫やAEDの処置が遅れた。分からなければ、ひるまずに押してほしい。  ―押すことの意味は。  倒れた人には、しゃくりあげる、途切れ途切れの「死戦期呼吸」が起こることがあるが、有効な呼吸ではない。目の前で倒れたのなら血液中に酸素が十分にあって、人工呼吸はしなくていい場合が多い。胸骨圧迫だけでも、血液を脳に送れれば脳の損傷を防げる。  心臓突然死で最も多いのは、心臓がぴたっと止まるのではなく、心室細動というけいれんで血液が送れなくなる状態AEDの電気ショックは、細動を止め、正常な心拍を取り戻すのに有効だ。  ▽ 休まずに続ける  ―AEDの使い方は。  講習会で学ぶのが一番だが、知らなくても使える。装置が手順を音声で指示してくれるし、使い方の図解が入っている場合もある。パッドを体に装着すれば自動的に心拍を測り、除細動(電気ショック)が必要かを判断する除細動のボタンを押す際は必ず患者の体から離れてください。  救急隊が到着するか、倒れた人が体を動かすまでは、胸骨圧迫を休まずに続けることが大事だ。心臓の血流が増えて回復しやすくなる。とても疲れるので、2分程度で交代できれば一番いい。  ―普及は進んだか。  16年に病院外で心停止して、目撃者がいた人が2万4千人余りいたのに、除細動が行われたのは約1100人。普及啓発はこれからです。駅や学校、商業施設などにAEDは増えたので探してみてほしい (共同通信 由藤庸二郎)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事早期の7割、抗がん剤不要 乳がん検査で、米研究/日本経済新聞/2018.06.05 - 15:48 は、  <【ワシントン=共同】 早期の乳がん患者で、遺伝子検査により手術後の再発の恐れが低~中程度と判定された人には、抗がん剤による化学療法は不要で、ホルモン療法だけで十分だとする臨床研究結果を、米国などの研究チームが4日までに米医学誌に発表した。このような判定を受けるのは早期患者の7割を占める> と報じている。

 <......これまでも再発の恐れが低い患者はホルモン療法で十分とされていたが、中程度の患者については明確ではなかった必ずしも再発の恐れが高くない人が「念のため」と、体への負担が大きい化学療法を併用するケースもある。チームは「治療法の選択に大いに役立つ」としている。  臨床研究は米国など6カ国、1200の医療機関が参加した。がんの切除手術を受けた23~75歳の約1万人の患者を9年間追跡調査した。  患者に21種類の遺伝子検査を行い、再発の恐れを3段階で評価中グループの患者約7千人を2つに分け、一方で化学療法を併用して結果を比較したが、両グループとも80%以上の患者は再発せず大きな差はなかった。  再発の恐れの高いグループは化学療法を併用しても13%が再発した。チームは「新たな治療法の開発が必要かもしれない」とした> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事65円の鶏卵に「患者のがん組織」再現 個別化医療に光 野中良祐/朝日新聞/2018.06.05 - 05:26 は、  <卵巣がん患者から採ったがん細胞を鶏卵に注入し、「患者のがん組織」を再現することに成功したと、京都大などのチームが4日、発表した。従来使われていたマウスなどに比べても、鶏卵は入手が簡単。この方法を使えば、患者ごとにもっとも有効な薬を探し出す「個別化医療」を、より安く、早くできる可能性があるという> と報じている。

 <......使われたのは、1個65円の有精卵。殻に穴を開け、栄養の豊富な膜の上にがん細胞を乗せた。すると、3~4日でがん組織を再現できた免疫をもたない特殊なマウスを使うこれまでの方法だと数万円、再現するまでの時間も数週間かかるという。  チームの玉野井冬彦・京大特定教授によると、卵巣がんで薬物治療をする場合、患者によって有効な薬は異なる。患者のがん組織を体外で再現できれば、複数の薬を試したうえでもっとも有効な薬を選び出し、実際の患者に使うことができる。玉野井さんは「がん治療は時間との闘いでもある。ほかのがんでも再現できるか研究し、治療に役立てたい」と話す。  研究結果は4日、英科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載された。(野中良祐)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事がん検診 推奨年齢引き上げ検討 「過剰診断」「不要な治療」の問題受け/産経ニュース/2018.06.04 - 07:13 は、  <各自治体が行うがん検診推奨年齢について、厚生労働省が引き上げも含め指針を見直す方針を固めたことが3日、分かった。検診はがんの早期発見につながり、死亡率の減少が期待されるため、政府は普及を進めてきたが、近年「過剰診断」などの問題も指摘されるようになった。厚労省は今年度中に議論を取りまとめ、平成31年度にも見直す方針だ> と報じている。

 <......厚労省ががん検診指針を策定したのは10年4月。胃がんと肺がん、大腸がんは40歳以上、乳がんと子宮頸(けい)がんは30歳以上と定めていた。  その後、乳がんは40代の女性に罹患(りかん)率が高かったことを踏まえ、16年に40歳以上に引き上げた。逆に子宮頸がんは若年層の罹患リスクが上昇傾向にあったため20歳以上に引き下げた。  胃がんは28年に推奨年齢を年代別罹患率を考慮した上で、50歳以上に引き上げた。このとき、胃がん検診はエックス線検査に加え、内視鏡検査も選べるようになり、検査の間隔も「毎年」から「2年に1回」に変更した。  平成28年の胃がん検診の受診率は男性46・4%、女性35・6%、大腸がん検診は男性44・5%、女性38・5%などと高くない。このため、政府は50%を目標値にしている。実際に検診は、「異常なし」と判定されれば、安心を得られることや、死亡率減少効果などのメリットがある。  その一方で(1)検診でがんが100%見つかるわけではない(2)不必要な治療や検査を招く可能性がある(3)生命に影響しない、微小で進行の遅いがんを見つけてしまう-などの問題もみられ、年齢が低いほど問題のリスクを受けやすい傾向がみられる。  がんの死亡率が60代から増加し、高齢者ほど高いことも、推奨年齢などを見直す背景になっている> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事抗がん剤、1割は廃棄 瓶サイズ限られムダ多く/日本経済新聞/2018.06.02 - 21:00 は、  <日本人の死因で最も多いがん。画期的な治療薬が開発される一方で、高額な治療費が話題となってきた。しかし抗がん剤約1割が、使い残して廃棄されている実態はあまり知られていない> と報じている。

 <......東京都内のある大学病院の一室。帽子やマスク、二重の手袋に身を包んだ薬剤師たちが、抗がん剤の調製作業を進める。取り扱う薬剤は数十ミリグラムが入る1瓶に数万~数十万円の値段が付いていることもある。  しかし、部屋の中にある「メディカルペール」と呼ばれる特殊なごみ箱に目をやると、薬剤を使い切っていない瓶が多く捨てられている。薬剤担当の責任者は「抗がん剤には発がん性があり、開封後は速やかに廃棄する必要がある。残液の再利用は想定していない」と語る。メディカルペールは一度ふたを閉めると開けられず、専門の業者が毎日回収する。  余った抗がん剤を再利用する病院もないわけではない。厚生労働省のアンケート調査では291の医療機関のうち、80が抗がん剤の分割使用を実施していると回答した。ただ開封後は細菌汚染などの可能性もあることから、薬の添付文書は廃棄するように記載している場合が多い。  余りが出るのは、薬剤が入った瓶の容量の種類が限られるためだ。がん治療薬「オプジーボ」の場合、20ミリグラムと100ミリグラムの2種類。体重50キログラムの患者の場合は150ミリグラムを1回に投与するので、使うたびにどうしても余りが出る。体重によって投与量が変わる薬は同じ問題を抱えている。  ただ容量の種類を増やすことには慎重論も根強いより小さい容量の瓶をそろえると病院は在庫管理の手間が増える。容量が多種類になると、使うべきを誤る医療事故の可能性も高まる。「残薬の廃棄は安全のためのコスト」といった認識も医療従事者に根強い。  では抗がん剤は実際にどれほど廃棄されているのか。慶応義塾大学の岩本隆特任教授が2016年7月から17年6月までに販売された100種類の抗がん剤について試算したところ、廃棄額は年間738億円に上った。廃棄率は9.8%で、1割が使われずに捨てられていることになる。  国民医療費が年40兆円を超える中で、薬剤費を抑えることは重要な課題だ。厚労省も使い残しを減らすため、残薬を使用する場合の手引書をまとめた。瓶を開けても保管期間内に中身に変化が起きない安定性が見込まれる薬に再使用の対象を限るなどとした。  ただ手引書については「既に残薬を再利用している病院のやり方を追認するもの」(岩本特任教授)という意見も多い。  高額な抗がん剤は今後も次々に登場する。岩本氏は「抗がん剤を分割使用する病院に診療報酬を上乗せするなど政策的な後押しが必要」と指摘する。 (小川和広)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事名大、がん転移促すたんぱく質特定、胃から肝臓、ゲノム編集で抑制/日本経済新聞/2018.06.02 - 02:00 は、  <名古屋大学の神田光郎助教らは、胃がんが肝臓へ転移する際に働くたんぱく質特定した。遺伝子を効率よく改変する「ゲノム編集」という技術でこのたんぱく質を取り除くと、転移や増殖が抑えられた。がんの転移を防ぐ治療薬の開発につながると期待される> と報じている。

 <......胃がんが肝臓などに転移するルートは、主に3つある。神田助教によると、このうち血液の流れに乗ってがん細胞が移る「血行性転移」が原因の患者が最近増えているという。もともと転移原因の半分を占めるが、ほかのルートに比べて詳しい仕組みが分かっていなかった。  研究チームは、血液を通じて胃がんが肝臓に転移した患者4人の細胞を採り、約5万8千種類の分子を分析「シナプトタグミン7」というたんぱく質が異常に増えていることを突き止めた。  ゲノム編集技術で、シナプトタグミン7に関わる遺伝子を切り取ったがん細胞を作り、マウスの皮膚の下に移植したところ、通常のマウスに比べて転移したがん細胞の大きさが10分の1程度にとどまった胃から肝臓につながる血管に移植したマウスの場合には、5匹中2匹でがんができていなかった。残りの3匹はがんができたが、がん細胞の量は通常のマウスに比べて100分の1だった。  ゲノム編集した細胞は増殖したり転移したりする能力が落ちていた。神田助教は「転移だけでなく、胃がんそのものの増殖も抑えられる可能性がある」と話す。研究チームは今後、シナプトタグミン7ができないようにする薬の候補物質の開発を試みるほか、大腸がんや乳がんなど転移しやすいほかのがんでも同じ手法が使えるかも検討する> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事外来でもらう「明細書」の意味は?/yomiDr.ヨミドクター/2018.05.31 は、  <「診療はいつもと同じなのに、今日は支払いが多い」と思った時は、診療明細書を見てみましょう。初診料・再診料の「基本料金」と、個々の診療内容を積み上げた「出来高」について、項目ごとの点数(1点10円)が記されています。患者が窓口で支払う金額は合計点数の1~3割です。明細書は原則、領収書と一緒に窓口で渡されます。  初診料・再診料は曜日や時間帯などで異なります。この違いも明細書でわかります> と報じている。

 <......通常の初診料、再診料は846円、216円(3割負担で計算、以下同じ)ですが、診療時間内でも平日午後6時~午前8時に行くと「夜間・早朝等加算」として150円多く取られます。再診で診療時間外だと日曜祝日は570円深夜未明は1260円と加算額がさらに高くなります。6歳未満の乳幼児や妊婦だとさらに上乗せがあります。  出来高は、検査や治療など診療当日に受けた内容がほとんどですが、「医学管理」は例外で、「何の治療を受けたっけ?」と思うことがあります。これは、専用の療養計画書に基づき服薬や運動、栄養などについて医師が継続して行う指導・説明への対価を意味しています。全部で50種類を超え、金額も高めです。  代表的なのが「生活習慣病管理料」です。院外で薬をもらう場合、糖尿病2400円、高血圧2100円、脂質異常症1950円が多くは月初めの診察時に1回かかります。  同じ生活習慣病でも「特定疾患療養管理料」というタイプもあります。指導内容が緩やかな分、支払額は診療所で1回675円と少なめですが、月に2回取られることがあります。これには不整脈やぜんそくなどの慢性疾患も含まれます。  医療費の問題に詳しい高崎健康福祉大准教授の木村憲洋さんは「明細書は、診療内容を意識するきっかけになる。前向きに治療に取り組むための材料として活用してほしい」と話している。(赤津良太)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事後発薬普及、阻むのは医師? 協会けんぽが業種別使用率を初調査/日本経済新聞/2018.05.23 - 12:00 は、  <医療費の膨張を抑える役割を期待される後発医薬品(ジェネリック)その使用率を調べると、医師や看護師など医療従事者の使用率がすべての業種の中で最も低いことが分かった。医師らは価格の安い後発薬の使用を患者に勧める立場だが、「自分たちが使うのは嫌」という実態が浮き彫りに。保険料負担が上昇し続けている会社員らから強い不満が出そうだ> と報じている。

 <......中小企業の社員や家族が入る全国健康保険協会(協会けんぽ)が初めて、業種別の後発薬の使用率を調査した。約3900万人に上る全加入者の2017年4月時点での使用状況を調べた。  調査によると、医師や看護師、病院の事務スタッフなどを含む「医療業・保健衛生」の使用率は64%と平均(68.2%)より約4ポイント低く、全12業種中で最低だった。他の11業種はほぼ平均使用率に並ぶ水準で、医療従事者の使用率の低さがひときわ目立つ。最も高かった「その他の運輸業」との差は6ポイントを超える。  医療従事者の間でも特に使用率が低いのは40歳代より上の年齢層だ。若手に限れば、他の業種と大きな差はない。なぜ年齢が高くなるほど後発薬を使わないのか。  特許が切れると後発薬がゾロゾロと出てくることから、後発薬はかつて医師の間で「ゾロ薬」と呼ばれ、品質が軽視されてきた風潮があった。都内の大学病院に勤務する50代の医師は「新薬を使ってきた患者には切り替えを勧めづらいし、自分でも積極的には使わない」と打ち明ける。  政府やメーカーの普及促進活動や製品の品質向上などの効果もあり、かつての風潮は薄れてきた。政府は20年9月までに後発薬の使用率を80%に上げる目標を掲げる。だが足元では伸びが鈍る。例えば今回調査した年齢層ごとの使用率では、0~9歳が61.9%、10~19歳が63.7%と平均を下回った。背景にあるのが自治体による子ども医療費の助成制度だ。  自己負担がないなら、あえて安価な後発薬を選ぶ動機は薄れる。医療費助成を巡っては、安易な受診を増やしやすい副作用が指摘される。医療費抑制の有力な手段とされる後発薬は、詳細な使用実態がこれまで明らかでなかった。今回の調査などを参考に、今後は実情に応じたきめ細かい普及策が必要となりそうだ  (小川和広)> とある。

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