yasuo hirose: 2011年6月 アーカイブ

 "ePub 電子書籍" に "PDF" ファイルや "audio" を埋め込むことができることはよく知られている。
 ただし、"ePub エディター" の"Sigil" を使うと、"PDF" ファイルを埋め込むことができても、"HTML 5" 水準での "audio" を埋め込むことはできない。
 この辺の事情と対策については、下記のエントリーを参照してください。

 ◆ 参照 "ePub変換"における"PDF"と"audio"の同時搭載手順/"Sigil"と"手作業"でOKか?( 当誌 2011.03.07 )

 ところで、かねてより "iPad 用" で "ウェブサイト" を丸ごと "ePub 化" する作業をしていることについては何度も書いて来た。既に出来上がっているので、ダウンロード可能なかたちで公開しようとしているが、機を逃す格好となって来た。( "10 MB" を超える大きなサイズとなってしまったことなども原因となっている......)
 そこで、その "ePub 電子書籍" の実際を、とりあえず実写真で披露しておこうかと思う。




















 通常、"ePub 電子書籍" などを "iPad/iPhone/iPod touch" へと転送するには、言わずと知れた方法、"iTunes" を通した "同期" 機能で実行することになる。
 PCのブラウザでダウンロードした "電子書籍" なども、 "iTunes" を通して、ダウンロード・ファイルを格納したPC内のパスを指定しつつ "同期" 転送をするのが一般的であろう。

 だが、"iPad/iPhone/iPod touch" などのブラウザ "Safari" では、ウェブサイト上でダウンロード設定が施されている "ePub" などの限られたファイルについては、それに対応したアプリに直接、スマートにダウンロードすることができる。
 つまり、PCのブラウザからダウンロードするのではなくて、"iPad/iPhone/iPod touch" などのブラウザ "Safari" で直接ダウンロードを実行してしまうのである。しかも、所定アプリ、ここでは "iBooks" であるが、そこに手間いらずでインストールまでしてくれるのである。

 "ePub 電子書籍" の一角に "ナレーション" を埋め込んでみたいとは、常々考えていたところだ。ただ、その "ナレーション" の "音声合成" 音質が、ありありとした "機械音" であるならば、逆に興醒めになるだろうと思案していた。
 だが、昨日紹介したような自然な "音声合成" 音質であるならば、読み手もあながち拒絶しないかもしれない......、と思えた。
 人が本などを読み始める時、ほかの人がどうかは分からないが、自分の場合、何がしかの "スプリング・ボード" のような弾みがつくきっかけがあると読み始め易いのではないかと思って来た。音楽の "イントロ" のような意味合いだとでも言おうか......。

 電子書籍のひとつの大きな特徴だと思われる "読み上げ" 機能に再び関心を寄せているところだ。"紙の書籍" では不可能である "読み上げ" 機能がさらに充実することを期待してのことである。
 "読み上げ" 機能の使われ方はいろいろあってよいが、その極めつけは "小説などの朗読" ということになろうか。そして、"朗読" ということになると、求められる水準は "人間の声に近い自然な音声" ではなかろうか。小説とは、マインドな味わいを求めて当然のコンテンツだからである。
 読み方の上手い、下手という観点よりも、少なくとも味気ない "機械音" を避けて、"人間の自然な音声" に近づける努力が望まれるということだ。
 電子書籍の "読み上げ" 機能に求められる水準は、もはや、文字をとにかく音声化するという第一段階を踏み越えつつあるはずだと思える。コンテンツに見合った "クオリティ" に焦点を合わせる時機に来ているのではないかと......。

 電子書籍の "レーゾンデートル(存在理由)" について考える場合、先日も取り上げた "辞書機能" もそのひとつかと思うが、今ひとつ期待したいと思うのは、何と言っても "読み上げ" 機能だということになろうか。
 もっとも、 "Kindle" には "Read-to-me" という "読み上げ" 機能が備わっており、問題は "iPad/iPhone/iPod touch" の側の旗色の悪さだということになる......。
 そこで、その実情を確認しようと、"iPad/iPhone/iPod touch" の "VoiceOver" という機能について吟味してみることにした。
 Appleのサイトには以下のような解説がある。

 昨日、図らずも "節電" について書いたところだった。すると、偶然にも日本マイクロソフトが、「Windows PC 自動節電プログラム」を無償で提供すると発表していた。
 こちらの "節電策" は、さほどの "我慢" を強いるわけでもなく(この点が実は大きい!)、またプログラムを "無償で提供" という点も含めて実にリーズナブルな "節電対策" だと思えた。

―――― Windows PC 節電策  マイクロソフトの検証において、Windows PC (以下パソコン) の設定を変更することで約 30% (1 台あたり 約 16W) の節電ができることがわかりました。夏の電力需要増加に向けて、1 人 1 人の個人、1 社 1 社の企業がパソコンの節電を積み重ねることによって、日本全体では大きな節電量になります。未曾有の災害によって引き起こされた電力不足という難局に対処するため、みなさまのご協力をお願い申し上げます。 マイクロソフトでは、節電に向けて有効な設定をまとめて適用できる「Windows PC 自動節電プログラム」を無償で提供しています。......>Windows PC 節電策/日本マイクロソフト/2011年 6月 23日

 昨日の突然襲った "猛暑" ぶりには参った。就寝時の暑さにも堪りかねて、"初" クーラーを掛けてしまった。
 日頃、"節電" 意識は十分に発揮している自分であったが、"感覚" が馴染んでいる気温・湿度に対しては理性的な "正論" もままならない......。
 要するに、"節電" の最大の敵はこれだな! と知らされた。いつも、想定外の事態をもたらすことになる原因は、理性とは次元を異にする "感覚" のわがままか......。
 案の定、以下のような報道を苦々しく読むことになった。

 電子書籍のあり方に "多様性・新奇性" を求めるのも良いが、"平凡な機能" ではあるが、"紙の書籍" では叶わない機能、"辞書機能" を大いに活用すべきであろう。ただし、この機能は、"ePub eBook" では可能だが、 "PDF eBook" (画像だけで、Text が組み込まれていない PDF )は対象外である。
 "平凡な機能" ではあるが、読み手(ユーザー)にとっては "有難い!" に違いない機能なのである。几帳面な読み手(ユーザー)にとっては、読書中に出会った単語の "読み、意味" が分からずに、イラつくこともあるかもしれない。わざわざ "紙の辞書" を本棚に探しに行くようなことがあったとしたら、それこそ "お笑い草" 以外ではない。
 そして、この機能の便利さを十分に自覚した上で、制作に当たるべきだろう。と言っても、制作上で特別にすることがあるわけではない。強いて言えば、こうした機能が、通常の "eBook リーダー" には備わっていることへの注意を喚起するくらいであろうか。
 とかく、人々は "注意力不足(?)" が相場なのであり、TVでも音声部分をご丁寧に "字幕表示" をすることで喜ばれる環境なのだから......。

 昨日は、優れた電子書籍対応 "Readerアプリ" にもっと目を向けても良いのではないと書いた。
 "i文庫HD" は、"縦書き/ルビ付き/画像付き" の "自作" の "Text" 書籍なども実に美しく表示する。また、"めくりアニメーション" 表示も鮮やかであり、"自炊 PDF" file にも "めくりアニメーション" 表示が加わると、一味も二味もバリュー感が伴ったりする。
 ただ、一つのボトル・ネックがあるとすれば、"同期(=転送)" 手順に "慣れ" が必要となることかもしれない。
 "iTunes" を使って、"USB 方式" で無難に実行できるので、その手順を以下のとおり [図解!] してみた。

 "電子書籍制作" と言えば "ePub" フォーマットでの制作が定番ではある。もちろん間違いではない。"柔軟かつ総合的な可能性" を秘めた "ePub" 形式で制作することが王道であろうと思われる。
 だが、制作のフォーマットだけに囚われず、"eBook Reader アプリ(i文庫HD、Copper Readerなど)" 側に目を向けておくことも大事だと思える
 優れた "reader アプリ" も存在するのだし、また、"縦書き、ルビふり" など、"ePub" 形式での実現ではこの先多少とも時間がかかりそうな事情もあるからだ。

 "ePub変換" をして "ePubファイル" を作成していると、完成した "ePubファイル" を確認した後で、"~.htm" ファイルなどを "修正" しなければならないことが往々にしてあり得る。
 単純な "ePubファイル" であれば、再度 "Sigil" などの "ePub 変換エディター" に立ち戻ってやり直すことが早道だろう。しかし、下記のような込み入った "ePubファイル" の場合は、個別に "~.htm" ファイルを修正する必要に迫られる。


< これまでに、"iPad" 向けの "Web ページ ePub変換" のあれこれについて、いろいろな視点からレポートしてきた。
 そうした経過の中で、"PDF" ファイルを搭載した "Web ページ" の場合はどうすればよいか、また "audio" を搭載する場合はどうすればいいか、についても書いてきた。
 結論的に言えば、"PDF" ファイルを搭載した "Web ページ" の場合は、"Sigil" を使えば簡単に達成できる。また、"audio/video" を搭載する場合は、"eCub" を使うと比較的簡単に望みが叶う。
 "Sigil" か "eCub" かの一つの "ツール・ソフト" で済まないかと考えてしまいそうだが、どうもムリではないかと考えていた。
 と言うのも、"Sigil" は "PDF" ファイルの扱いに対応しているものの、"iPad" が対応する "HTML 5" 水準の "audio/video" の扱いには未対応であり、また、"eCub" の方は、 "HTML 5" 水準の "audio/video" の扱いは無難に対応するものの、"PDF" ファイルの扱いには対応していないようだからなのである。>
"ePub変換"における"PDF"と"audio"の同時搭載手順/"Sigil"と"手作業"でOKか?( 当誌 2011.03.07 )


 ここで解説することは、基本的には下記のエントリーで解説したことと同じである。
 ◆ 参照 "Sigil"で作ったePub電子書籍を元に、"eCub"を利用して"audio/video"を埋め込む( 当誌 2011.01.22 )

 <Apple社はなぜクラウド・サービスが苦手なのか (WIRED.jp)/ITpro/2011/06/15>と題された記事を興味深く読ませてもらった。
  "米Apple社" と "米Google社" という現代を代表する二大企業は、しばしば比較され、そして "対照的" な存在だとも評されて来た。

 その "米Apple社" が、いわば "苦手(?)" なジャンルである "クラウド・サービス" に乗り出したことをオーソドックスな "企業組織論" 的な視点からクリアに分析していたので感心させられたのである。
 そこそこ "長文の記事" であったため、全文引用は憚られた。そこで、以下のように "抜粋要約" および部分強調の編集をさせてもらった。(これでも "長い" か......)

 


 昨日、"日本エイサー" の "android" タブレット "ICONIA TAB A500" について書いたところだが、実は、このタブレットには、OS/"Windows(7)" 版があったのですね。
 それで、結構人気が高まっているのだとか......。
 こうなると、タブレット端末の市場は、現国会情勢か格闘技ジャンル並みの "異種混戦" の模様を呈してきたかのようである。


タブレット市場に台風の目! Windows搭載機と合体・分離型が人気急上昇中
 タブレット端末市場をリードするアップルの「iPad 2」。価格比較サイト大手の「価格.com」のタブレット端末・PDAの売れ筋ランキングでは、トップ10の中に6機種がランクインしている。1位は64GBのWi-Fiモデルだ。

 タブレット端末・PDAの中でiPad 2に続く、2番手、3番手争いに変化が見られる。iPad対抗の本命は板型のAndroidタブレットと見られていたが、OSにWindows 7を搭載した日本エイサーの「ICONIA TAB W500」と、アスーステック・コンピューターの「Eee Pad Transformer TF101」が順位を上げているのだ。ともに板型のAndroid 3.0タブレットとは、一線を画す個性的なモデルだ。......

 "android" タブレットで "お手頃" なものは......、とそれとなく探していたが、"日本エイサー" の "ICONIA TAB A500" は検討に値しそうだ。
 OSが "Android 3.0"、"液晶ディスプレイは10.1型で1280×800"、"SSD 16GB"、"USB端子 2個(内一つがホスト対応)"。ただし、"3Gの通信機能" は搭載せず "Wi-Fi" のみ、また "重さ 765g" (ex. iPad : 680-730g/iPad2 : 601-613g )は、手で持っている重さとしてはやや重いのが......。
 だが、価格が "4万円前後(3万9800円との報道もある)" というあたりは、如何にも価格設定が上手い台湾ビジネスだと思えた。

 "ePub 3.0" 仕様のリリースが目前となっているが、その中で、日本語表示の "縦書き" や "ルビふり" が一つの興味ある点であろう。
 ところで、オープンソースの "ePub 変換・エディター Sigil" は、つい先ごろ長い "沈黙(?)" を破り、"Version 0.4.0" へとアップデートされたことは既に書いた。

◆ 参照 <ePub変換 Editorの定番の"Sigil"が、"experts"向けに"Version 0.4.0"へアップ!(当誌 2011.06.04)>
◆ 参照 <"Sigil"最新版"Version 0.4.0"は、"experts"向け、現場からの要望に応えるもの? ( 2011.06.03)>

 その際、さまざまな追加機能があったとは言うものの、"ePub 3.0" や "HTML5( & CSS3)" などの新しい動きに対しては、これと言った特別な対応がなかったかの印象を持ち、幾分か失望したりもしたものであった。
 が、必ずしもそうではなかったのである。
 その発見・認識を促してくれたのは、以下のサイトであった。

◆ 参照 <「sigil 0.4 で ruby タグを含む epub ファイルをつくる」/KRAKENBEAL RECORDS/2011/04/24 >)

 <"WebM" ファイル/"HTML5" に対応しだブラウザである "Firefox"、"Google Chrome" などで問題なく表示されることを確認した<"WebM" ファイル×"HTML5">スクリプトが、"Android SDK エミュレータ" 上では表示不可であった......。> と、昨日書いた。
 大ざっぱに言えば、自分は、"大きな錯覚" をしていたようだ。つまり、簡単に言えば、"Android" = "Google Chrome" あるいは、"Android" ⊃(含む) "Google Chrome" と勝手に思い込んでいたわけだ。
 だから、PCのブラウザ "Google Chrome" で表示可能なメディアコンテンツならば、"Android" で表示されて当然だろう......、と。

 ところが、そうじゃないんですね。
 <いずれにしても、AndroidのBrowserとChromeは違う、という点が重要だ。どちらもベースはWebKitで、JavaScriptエンジンはGoogleのV8だが、ChromeにあってBrowserにない-まだない?-機能は何十件もある。>(下記サイトより)という事情をまるで知らなかったのである。
 しかも、"Android" のブラウザと "Google Chrome" との間には、以下のような "確執(?) or 固執" が横たわっていて、<しかもその固執は、永遠に続くのかもしれない。>(下記サイトより)そうだから、自分のようなユーザーが "錯覚" をするのもムリないか......、と思った次第なのである。

 以前に、"Android SDK エミュレータ" を利用して、"自作ePub電子書籍" の表示を試みたことがあった。この試みによって、"iPad/iPhone/iPod touch" 向けに制作した "電子書籍" が、ほぼ問題なく "Android" 上でも表示できることがわかったのだった。

◆ 参照 <"Android SDK エミュレータ"でも"自作ePub電子書籍"は無難に表示!その画面例!(当誌 2011.04.11)> ほか。

 そんな経緯もあって、今、関心を向けている<"WebM" 動画フォーマット video>が、対応ブラウザで表示されるのは当然として、果たして "Android" 上ではどういう反応を返すのか、それが気になり出したのである。

 豊富=複雑にするだけが能じゃない。"シンプル&スピーディー" こそが重要という場合が意外に多いのが日常生活だ。しかも "メモ" や "メール" などはそのものズバリのオケージョンだと言うべきか。
 ここに、ピッタリと照準を合わせた "iPhone/iPod touch" 向けの "日本語手書き入力" アプリが、"7notes mini (J) for iPhone" である。
 こういう "製品コンセプト" があってもいい! と痛感させられたアプリである。ならば、もう少し安くてもいいか、と一瞬思ったものの、いやいや "辞書機能" などは価値ある製品であり、これはこれででいい、と。(キャンペーン期間価格 \600)
 むしろ、"iアプリ" の価格水準自体が "低過ぎる" のであり、こうした価格設定の発想は "直接制作者" の立場に立つものではなく、"ショバ(所場)" を取り仕切るサイド(=アップル)の戦略以外の何ものでもなかろう......。

◆参照 <7knowledge/7mini>

 このアプリについては、つい先日 "期待を込めて" 書いたばかりである。

 "WebM" 動画フォーマットやそれへの変換というテーマについては、もはや実践的なレベルでの確認が必要な時期に来ているような気がしている。
 そこで、やや手探りをしながらも、気になる一連の関連事項について、体験的に確認してみることにした。
 ところで、ウェブ上表示の "video" と言えば、かつて "audio" ( "ナレーション" )付きの "video" を力づくで作成したことがあった。

◆参照 <"ナレーション"付きの"アプリケーション向け動画操作マニュアル"の試作サンプル(当誌 2011.02.18)>

 参照していただければお分かりのとおり、"容量" の関係から小さくて見にくい上に、これは "QuickTime Player" という固有のアプリソフトを前提にしたものであった。
 Googleが言うところの「誰もが利用できる無料で高品質なWeb向けビデオフォーマット」ではないわけだ。
 目指すところは、"オープンソース" 系の "video" である。それだからこそ、"WebM" 動画フォーマットが気になるわけなのだ。
 とりあえず、"WebM" 動画フォーマットで作成した "自作サンプル" を吟味していただきたい。(※ ただし、現状で表示可能なブラウザは、"Firefox"、"Google Chrome" などに限られる......)
 ちなみに、"容量" の点では、前述の ".mp4" のそれ未満に圧縮されている。

 かねてより、ウェブページ/電子書籍に "audio/video" を組み込むことへの関心が途切れなかった。しかも、専用の "audio/video" アプリソフトを介してではなく、いわば "オープンソース仕様" でそれを実現したい......、と。
 そんな視点から、当然のごとく "HTML5" における "audio/video" 仕様に関心が向いたものだった。
 したがって、"HTML5" の "audio/video" 仕様を "先取り(?)" したかのような、"iPad/iPhone/iPod touch" での "HTML5" ライクな "audio/video" タグの実動は、非常に興味深く思えた。(ただし、決して "iPad/iPhone/iPod touch" が、全面的な "HTML5" を取り入れていたわけでないことはよく知られている。)

 こうした事情から、"iPad/iPhone/iPod touch" については、"自ら試す" しかないとばかりに、下記のようなたどたどしい試行錯誤も行ってきた。

<"オーディオ埋め込みEPUB電子書籍"制作のコア部分をクリア!/"eCub"が役立った! (当誌 2011.01.17)>
<"eCub"アプローチを使って、既に自作した"ePub 電子書籍"に"audio"を埋め込む!(当誌 2011.01.21)>
<"Sigil"で作ったePub電子書籍を元に、"eCub"を利用して"audio/video"を埋め込む(当誌 2011.01.22)>
<"HTML5"の<audio>タグの使い方/"HTML5"の仕様の詳細には目を通した方が良さそう(当誌 2011.01.23)>

 もはや、"iPhone 4/iPhone 3GS/iPad/iPad 2/iPod touch(第3世代と第4世代)" などは、<パソコンを介さずにデバイスのアクティベーションとセットアップ、ソフトウエアアップデートが実行できる>(下記記事[1]より)ようになるのだと言う。
 その点に限っても、いわば<ポストPC時代>(下記記事[2]より)の本格的 "幕開け" に突入することになるのであろうか。
 Apple が仕掛けるそのプロダクツとは、<「200以上の新機能を追加した」とするiOS 5>( および "Mac OS Xの最新バージョン『Lion』" )である。

[1] <Appleが次期モバイルOS「iOS 5」を今秋リリースへ、「Mac OS X Lion」は7月
 米Appleは米国時間2011年6月6日、次期版モバイルプラットフォーム「iOS 5」(写真1)のプレビューを実施し、開発者に向けたベータ版の配布を開始した。一般向けの最終版は今秋リリースする予定。「iPhone 4」「iPhone 3GS」と「iPad」「iPad 2」、および「iPod touch」(第3世代と第4世代)で利用可能。......>(<Appleが次期モバイルOS「iOS 5」を今秋リリースへ、「Mac OS X Lion」は7月/ITpro/2011/06/07>)

 元々、PCよりも "ケータイ" に人気が集まったこの国。加えて昨今の "スマートフォン/タブレット端末" ブーム。この背景には、タッチパネル操作の快適さやPCを敬遠する傾向が潜んでいるとは言うものの、もう一つの理由として、物理的なフルキーボード嫌いという点もあるのだろうか......。
 "ケータイ" での "ボタン親指操作" から、スマートフォンの "ソフトキーボード" へと速やかにシフト、まるでフリックでもして行く気配である。
 自分はどちらかと言えば "物理的フルキーボード" が好きな方である。頭に浮かぶ言葉が "キータッチの手堅い感触" としっかり同期する瞬間がが不可欠だと感じている。古い"物理的フルキーボード" 派ということなのだろうか......。
 しかし、良くは分からないが、人間の思考と "キーボード操作" とは親和性がありそうな気がしている。もっと言えば、"手書き筆記" がベストではないのかという思いもある。
 "イメージ vs. 直観" の平面と、言葉やロジックが駆使される平面との、その両面を活かすにはどんな入力ツールがふさわしいのかということなのであろう。

 一昨日、<不況のIT業界/当面ソフトの時代衰退,クラウド中心のサービス型ビジネスが主流?>と、"クラウド" の上昇機運について書いたばかりだ。が、米アップルは、そんなこと先刻承知! とばかりに鮮やかに "クラウド" へと舵を切っていたというニュースなのである。

Apple、「iCloud」を発表、音楽/アプリ/電子書籍などクラウドで管理
 米Appleは米国時間2011年6月6日、クラウドコンピューティングを利用して音楽や写真、アプリケーション、文書ファイルなどを保存、管理できる無料のサービス「iCloud」を今秋から始めると発表した。
 「iPhone」「iPad」「iPod touch」「Macintosh(Mac)」やWindowsパソコンのアプリケーションと連動し、ユーザーのコンテンツを自動で同社のデータセンターに保存するというサービスで、すべての機器でデータを最新の状態に保てるとしている。
 iCloudは、これまで同社が提供していたオンラインサービス「MobileMe」や、アプリケーション配信サービス「App Store」、電子書籍配信の「iBookstore」なども組み合わせた包括的なサービスとなり、これらに加え新たに、iOS端末のコンテンツをバックアップする「iCloud Backup」、文書ファイルを保存する「iCloud Storage」、写真を一時的に保管する「Photo Stream」、音楽配信サービスと連動する「iTunes in the Cloud」を用意する。
 このうち、iTunes in the Cloudでは「iTunes Match」と呼ぶ、年間24.99ドルの有料サービスを米国で始める予定。iTunes in the Cloudでは、ユーザーがAppleの音楽配信サービス「iTunes Store」で過去に購入した楽曲ファイルを追加料金なしでiOS端末に再ダウンロードできるようになる。iTunes Matchでは、iTunes Store以外で入手した楽曲について、Appleが配信権利を持つ約1800万曲と照合し、合致したものをAAC形式(256kbps)で提供する。これによりユーザーは、「照合できない残りのごく一部の楽曲だけをアップロードすればよく、音楽ライブラリ全体をアップロードする必要がなくなる」とAppleは説明している。
 このほか、文書ファイルを保存するiCloud Storageでは、同サービスのAPIを使って作成した書類をクラウド上に保存し、それらを自動的に各機器にプッシュ配信する。このサービスでは、5Gバイトまでのストレージ容量を無料で提供する。Appleで購入する音楽やアプリケーション、電子書籍と、写真保管サービスで必要となるストレージ容量はこの5Gバイトの制限外となる。また、ストレージ容量の追加購入オプションも用意する予定で、料金については後日明らかにするとしている。
 Appleは同日から、iCloudのベータ版とCloud Storage APIの提供をiOSとMacの開発者プログラムで始めた。このほか、iTunes Match機能を搭載しないiTunes in the Cloudベータ版を米国で始めた。iCloudの正式版は今秋、iOSの新版「iOS 5」のリリースに合わせて提供する予定。(小久保 重信=ニューズフロント)>(<Apple、「iCloud」を発表、音楽/アプリ/電子書籍などクラウドで管理/ITpro/2011/06/07>)

 自サイトに "アフィリエイト" のバナーなどを置くことは、もはや "当たり前" とさえ言えそうである。まあ、ホンキで稼ごうという人と、ついでに......と言う人とに分かれるのであろうが、もし本当に稼ごうとするならば、"通販"の実態を認識しないわけには行かないはずである。
 ちなみに、下記のような記事があった。

通信販売で携帯利用急増 08年の約1・5倍に
 日本通信販売協会が4日までにまとめた2010年の通信販売の利用実態調査によると、携帯電話や携帯端末でサイトを見て利用する人が全体の16・1%と、08年の約1・5倍に増えたことが分かった。29歳以下の女性に限れば54・3%に及んだ。
 従来型の携帯電話に加え、スマートフォン(多機能携帯電話)の普及もあり、時間や場所にとらわれず手軽にネット注文ができるようになっていることが背景にあるとみられる。同協会は「スマートフォンは専用サイト開設も進んでいる。いずれ通販の主力になるのではないか」と分析している。>(<通信販売で携帯利用急増 08年の約1・5倍に/【共同通信】/2011/06/04 16:15>)

 "IT分野" に関心を注ぎ続ける者たち(自分も含めて......)の中には、IT業界を "就労の場" としている人たちが少なくないと思われる。そして、概して、こうした人たちの多くが現状の "不況色" に大なり小なり塞ぎ込んでいると聞く......。
 何も "不況色" は "IT分野" に限らないとは言え、今後一体どうなって行くのか? と不安材料ばかりが目についてしまうのも事実かもしれない......。
 ところでこんな状況下では、先ずは 時代の "風向き" を確認しておくのも一手であろうかと思われる。
 何となくそんな感触を得ていたと言う人もいるかもしれないが、<クラウドに代表されるサービス型ビジネス>という、いわば "気になるコンセプト/ベクトル" について目を向けてみた。

 いよいよ "HTML5" (と "CSS 3" )の時代到来かとの意を強めさせるものがあった。
 グーグルが制作・提供する "HTML5" で作成されデジタルWeb絵本<「ブラウザやウェブについて知っておきたい20のこと」>のことである。HTML5で作成されてので、Google Chrome ほか Firefox などのHTML5に対応したWebブラウザーで閲覧できる。
先ずは、その報道記事を見ておく。

グーグルがHTML5で作ったWeb絵本を公開
 グーグルは2011年6月3日、WebブラウザーやHTML5、JavaScriptなどのWeb関連技術について解説したデジタルWeb絵本「ブラウザやウェブについて知っておきたい20のこと」(写真)の提供を開始した。HTML5で作成されており、Google ChromeなどのHTML5に対応したWebブラウザーで閲覧できる。
 同Web絵本では、HTMLやJavaScript、CSS(Cascading Style Sheets)といったWebページを構成する基本要素/技術や、IPアドレスとDNS(Domain Name System)などインターネットの基盤技術、クラウドコンピューティングやWebブラウザーのセキュリティ対策などWeb関連の技術について初心者向けに幅広く解説している。HTML5の機能を活用し、実際にページをめくって本を読む感覚や絵本のカバーの質感などを体感できる。
 グーグルによれば、同Web絵本はChromeチームが作成したといい、作成に使った技術については米グーグルの開発者向けWebサイト「Google code」にてオープンソースとして公開しているという。 >(<グーグルがHTML5で作ったWeb絵本を公開 /ITpro/2011/06/03>)

 フリーソフトの ePub変換 Editor で "定番" と目されて来た "Sigil" は、長らく "Version 0.3.4" 版で "足踏み(?)" をしていた。片や "Calibre" が絶え間なくアップデートされ続けているのに対して......。
 が、ここに来て久々に最新版"Version 0.4.0"へとアップデート(β版)された。"Sigil" ファンは少なくないので、喜ばしいニュースだと思えた。
 うかつにも、その第一報は、"Sigil" の公式サイトからではなくて、下記のサイトの記事で気付かされたのである。

 スマートフォンなどの携帯通信端末において、"SIMロック解除" の趨勢が加速しているようである。
 これまでは、"携帯端末と通信料金との一体化" 路線が "キャリア(大手通信事業者)" によって実施されていた。ユーザーには、自由な選択肢が許されていなかったわけだ。
 それが、いわば "規制緩和" の一環として開放され、自由化されたと言えよう。
 スマートフォンなどのユーザーにとっては、基本的には歓迎すべき環境変化のはずである。ただし、選択に当たっては "自己責任" のスタンスで "機能と料金" について十分に吟味する必要がありそうだ。
 "テザリング" ( ※ 注 )を利用しているユーザーにとっは、若干の注意を要する場合もありそうである。

 昨日は、スマートフォン活用の "口述筆記的キータイピング" の活用例について書いたところだった。そんな折だからか、"音声認識" に関するニュースが目に付いた。
 こちらは、"音声認識技術" を利用したスマートフォン(Android)向けアプリである。ちょっと "気になった付随事項" があったので併せて記すことにした。

NTTドコモが音声認識技術利用サービスをトライアル提供、メール作成や検索など
 NTTドコモは2011年5月31日、音声認識技術を利用したサービスのトライアル提供を開始すると発表した。
 一つはメール作成機能であり、スマートフォンに話しかけることで、メールなどの文字入力ができるアプリ「Speakey」である。これまでの音声認識による文字入力機能にはなかった機能として、単語毎に文章を分割し変換候補を表示する。変換候補は、ユーザーの単語の変換頻度やつながりを分析して優先的に表示される。この結果、訂正操作の回数が減るという。オムロンソフトウェアと共同開発した。
 もう一つは、インターネット検索や端末機能の呼び出しができるアプリ「VOICE IT!」である。音声認識によって発話内容から予測されるジャンル(グルメ情報など)のインターネットサイトに直接誘導したり、利用したい端末機能(電話、メールなど)を起動することができる。ブリリアントサービスと共同で開発した。
 いずれも、2011年5月31日から2011年11月30日、Androidマーケットでアプリを提供する。今回のトライアル提供を通じてサービスの改善を図り、本サービス提供に向けた技術開発に生かしていく。 >(<NTTドコモが音声認識技術利用サービスをトライアル提供、メール作成や検索など/ITpro 日経ニューメディア/2011/05/31>)

 このニュースが素晴らしい点は、単に "IT" が "単独" で活用されるのではなく、高性能な "IT" と、ヒューマンな善意の努力とが見事に歩調を合わせて事を成しているところであろう。
 "音声" の "文字変換" の技術も "部分的" には高度化しているが、その技術の認識率には多々問題が残されていて、残念ながら外国語翻訳での "同時通訳" ほどの実用的水準には至っていないようだ。
 "同時通訳" とて、専門能力を持つ "人力" が介することで実用に耐えているのが実際であり、"音声" の "文字変換" に当たっても同じことが言えそうである。"音声" を聴きながらの "口述筆記的キータイピング" とでも言えようか。
 しかも、その "タイピング" 成果の文章を即座にネット配信して、所定の "スマートフォン" を手元に置くユーザーが、流れるテロップを見るように閲覧できるというものなのである......。それもビジネスではなく、聴覚障害学生の受講サポートのために、ボランティア学生ら "口述筆記的キータイピング" を行っているというのが感動的!
 マイクを通した教官の "音声" をヘッドフォンで聴きながら、別室(別箇所)で集中しながら "同時入力" を敢行して、即、ネット配信するのだそうだ。

 実は、この事を知ったのは下記の報道ではなくて、今夕のNHKの報道番組からであった。だが、その番組に関する文字となった記事が見当たらなかったので、同一のニュースと思しき下記の記事を紹介することになった次第である......。

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