2013年11月 アーカイブ

 人間の創造的営為は、想像すること以上のことは不可能なはずであるから、想像力は大いに羽ばたかせるに越したことはない
 まして、"エネルギー課題" に関しては、"原発" にしがみ付くだけの "想像力貧困!" の殻を是非とも打ち破る必要があろう

 今、あちこちで "クリーン・エネルギー" に向けた創造的構想が展開されているようだが、下記の構想こそは、"断トツ" のアィディア/構想! ではなかろうか。

 下記引用サイト記事清水建設の「月太陽発電」構想/WIRED/2013.11.29 FRI は、<当面は仮説の域を出ないもの> と思われる、と断りながらも嬉々として報じている。

 <清水建設では、月に太陽光発電所を建設して地球に送電するという「月太陽発電」システムの構想を掲げている。/ 月太陽光発電のコンセプト「Lunar Ring」がある。同社の主張によれば、13,000TWの電力を常に地球に送れるもので、クリーン・エネルギーを無限に使用できるようになると期待されるもの/ この施設には、直径20kmのマイクロ波送電アンテナが設置されており、生成された高密度のレーザー光で、地球上の受電レクテナに電力が送られる。正確に送電するためには、地球からのガイド・ビーコンを使う仕組み/ 可能な限り多くの月資源を利用/ 月面での作業は、地球から遠隔操作するロボットによって行う予定> とある。

 ここで利用される種々の "技術的資源"どこまで "実用化" されているのか、されるのかなどが気になる点であるが、とりあえずこの "壮大なコンセプト!" に対して、寛大に拍手を送りたい......。




















 このニュースは、"糖尿病" を患っている人にとってはひとつの有難い環境到来を告げるもの! かと思われる。

 もとより "糖尿病" はさまざまな成人病の "火種/火薬庫(?)" だと目されているわけだが、中でも、"人工透析" 治療を必要とする "腎臓病(腎機能低下!)" を誘発するリスクには要注意だと言われている。

 ところが、糖尿病患者における "腎機能低下度" の測定というものは "結構、煩雑 !?" なのが実情なのだそうだ。
 そこに、この現状を画期的に改善する方法が開発されたというのだから注目に値する。

 下記引用サイト記事糖尿病患者の腎機能、採血1回で正確チェック 大阪市大/朝日新聞/2013.11.27 - 20:35 が、その "朗報!" を報じている。

 <糖尿病患者について、血液をきれいにする腎臓の能力がどれだけあるか、正確かつ簡単に調べる方法を開発したと、大阪市立大のチームが25日、発表した。腎臓病を早期に見つけ、適切な時期に透析を始められるようにするのに役立つ成果> だという。従来の "チェック方法" では、

 <(腎臓)機能を調べるには、絶食した上で2回の採血と1回の採尿を繰り返す方法があるが、入院の必要があり手間もかかる。1回の採血で血中に含まれるたんぱく質の濃度を測り、腎機能を推計する方法があるものの、糖尿病患者だと推計値が実際より高めになり、正確に測れなかった> ところを、独自な "調査結果" に基づいて、
 <糖分がくっついた特定のたんぱく質が血中に多い人(糖尿病患者)ほど、腎機能の推計値が実際より高めに出ることがわかった。このたんぱく質の量を考慮すれば、実際の腎機能を従来より正確に見積もれた> とされる<新しい推計法> を開発して、<1回の採血だけで済む> という "患者負担の少ないシンプルな検査方法" に至ったのだという......。

 "心臓病" に関して、"一見、逆説的 ?!" だとも思える "調査結果" が出ている

 "あまりカッカすると心臓に悪い!" というのが世間相場の見解のはずではなかったかと思う。"カッカとなって興奮する" と血圧が上がり、それが "心臓への悪影響" につながるという分かりやすい理屈だ。

 ところが、事実は小説より奇なり(?) と言うべきか、実情は、直ぐにカッカとなるような "怒りっぽい人" の方が "心臓病" リスクが小さい、というのだ。
 常に、ニュース "タネ" になる事柄は、逆説的で奇異なこと以外ではないわけだが、このニュースもまた、まさに "一見、逆説的 ?!" だと言うほかない......。

 下記引用サイト記事 1怒りっぽい人は心臓病再発少ない 日本医科大/NHK NEWS WEB/2013.11.27 - 14:04 は、この辺の "逆説的事実 ?!" を次のように報じている。

 <気が短かったり、怒りっぽかったりする人は、心筋梗塞など重い心臓病になっても再発しにくいとする研究報告を日本医科大学の研究グループがまとめました。
 怒りを素直に表現できる人は、心臓への負担が軽くなっているのではないかということです
> とある。また、

 <「うつ状態」かどうかを判定する別の検査も行ったところ、「うつ状態」の患者は、そうでない患者に比べ、再発などによる入院や死亡の割合が2倍だったことも分かりました> と。要するに、

 <「怒り」の感情は、一般に心臓への負担を増やすと考えられている> が <怒りの感情を素直に表現できる人はストレスが減り、リスクも低くなるのではないか> ということのようである。

 ちなみに、"ストレスと心臓病" との "根深い関係" をおさらいしてみると、下記引用サイト記事 2精神的ストレスと心臓病/循環器病情報サービス(財団法人循環器病研究振興財団) というオーソドックスな見解を見出すことになったので、付け加えておきたい。

 <Aさんの場合、奥さんの死が精神的ストレスになって、それが心不全の引き金になったのでしょう。こうした精神的ストレスが心臓病の悪化の要因になることは、よく経験することです/ 同じストレスでも、反応は人によって違います。ストレスに弱い人、強い人、さまざまです。何か精神的に辛いことが起こった場合、ストレスへの反応は、ストレスの大きさ、それぞれの人の持つストレスへの耐性、さらにストレスにさらされている人を援助し、ストレスを緩和する要因(家族、友人などのサポート)などによって決まります> と......。

 <それぞれの人の持つストレスへの耐性> については、にわかに向上させることは難しいと思われる。
 となると、<ストレスにさらされている人を援助し、ストレスを緩和する要因(家族、友人などのサポート)> が重要な要素として浮かび上がってきそうだ......。

 より快適な性能であることはもちろんながら、"スマホ" を "より低コスト" で愛用したいという人々の願望は、ますます高まっている

 つい先日も、通信料の点から、"SIMフリー" スマホの最新動向について目を向けた。( ◆ 参照 漸く、国内でも "SIMフリー" スマホが気軽に使える環境!アップルSIMフリーiPhone5!( 当誌 2013.11.24 )

 恐らく、今後の "スマホ" の動向は、高性能であることに軸足を置きながらも、ますます "手頃な価格!" への関心が強まって行くものと思われる。
 と言うのも、世界中には、現 "スマホユーザー" の背後に、まだまだ多数の "ユーザー" 候補群が控えており、その数は何億人という規模に上ると想定されてもいるからだ。
 その動きはすでに、"1万円を切る低価格" の" スマホ" 提供というかたちをとって始まっているようだ。

 そんな今後の動向の中で、やはり注目しておいて良さそうなのが、ブラウザ「Firefoxファイアフォックス)」でよく知られた "米モジラ財団" の "異色のアプローチ" ではないかと思われる。そこで、やや以前の記事(今年8月下旬)ではあるが振り返ってみることにした。

 下記引用サイト記事10億人向けに1万円スマホ オープンOSで激安に ジャーナリスト 石川 温/日本経済新聞/2013.08.23 - 07:00 は、"性能" についても十分に期待が持てそうな "ファイアフォックスOS搭載スマホ" について興味深く紹介している。

 <世界のスマートフォン(スマホ)市場で、「第3のOS(基本ソフト)」を巡る争いが激しくなっている。市場を二分する米アップルの「iPhone」と米グーグルの「Android」搭載機に続く第三極の位置を狙う動きで、中でも「Firefoxファイアフォックス)」ブラウザで有名な米モジラ財団が開発する「ファイアフォックスOS」は、携帯電話を扱う世界中の事業者(キャリア)やメーカーから高い関心を集めている。

 注目すべき点は以下のように整理できそうか。

 <■スマホ未経験の人をターゲット/ ファイアフォックスOSは安価なCPUを使ったスマホでも稼働させることが可能だ。そのため、これからスマホを使う「次の10億人」市場を狙うための低価格スマホ用OSとして期待が高い/ 日本では、KDDIファイアフォックスOSを採用したスマートフォンを開発中

 <■Androidよりオープン/ ファイアフォックスOSの特徴は、最新のウェブ技術である「HTML5」をベースに作っていること。電話やSMS(簡易メール)、センサーなどの機能をすべてHTML5で提供/ 徹底したオープンなプラットフォームとして開発していることも、ファイアフォックスOSの特徴

 <■複数の会社が分担しながら技術を共有/ ファイアフォックスOSに関しては、開発者コミュニティがあり、そこにテレフォニカやドイツテレコム、KDDIといったキャリアやメーカー、チップセットベンダーも参加して、各自が必要とするもの、得意分野を持ち寄って開発を進めている/ 開発者コミュニティで各社が開発した技術はオープンとなる。KDDIが開発した技術は他のキャリアも利用できるし、他キャリアが開発したものもKDDIは活用できる。徹底したオープンな思想によって、技術をシェアしようという考え方は、パソコン向けブラウザのころから何ら変わっていない

 <■目的は利益ではなく技術を広めること/ モジラがオープンな立場を徹底的に貫けるのは、NPOという組織体制になっているからだ モジラは利益を出す必要がない/ 我々はNPOなので収益を得ることがゴールではない。株主もいないので、利益追求をアピールする必要もなく、目的がアップルやグーグルとは全く違う。我々の使命はオープンな技術を作り出し、広めることだけだガル氏 )>

 <■日本でも来年登場/ ファイアフォックスOSを搭載したスマホは、日本でもKDDIが来年中には発売の予定 モジラKDDIの手腕が試されようとしている

 記事を読むだけでも、"盛り込まれた魅力/価値" の充実! が躍動的に伝わってくる......。

 "地滑り" の恐さは、先日の台風26号による伊豆大島の "土石流被害" を思い起こしても明らかだ。
 そして、日本列島の各地には、集中豪雨に見舞われると"地滑り" が引き起こされる可能性の高い箇所が少なくないと指摘されてもいる。

 ところが、恐いのは "陸上の地滑り" のみならず、あまり知られていない "海底地滑り" もまた "大きな脅威" なのだそうだ。

 と言うのも、"津波の巨大化!" が、"海底地滑り" と呼ばれる現象によって引き起こされるからだ、という。
 しかも、現状では、"気象庁の津波警報" にせよ、公式的な "津波想定被害規模" にせよ、この "海底地滑り" による影響は未だ考慮されていないという実情なのでなおさらのことである。

 下記引用サイト記事東日本大震災、海底地滑りで津波が巨大化 岩手県沖に未知の発生源か/msn 産経ニュース/2013.11.25-09:00 は、こうした実情の危険を照らし出しているかのようである。

 <東日本大震災の津波が巨大化したのは、海底地滑りが一因だった可能性が浮上している。地震の揺れなどで海底の斜面が崩落する現象だ。日本を含む世界各地で過去の爪痕が見つかっているが、発生メカニズムや津波との関係は不明な点が多く、専門家は調査の必要性を訴えている

 <地滑りは地盤が馬蹄(ばてい)形に崩れることが多い。発生場所では海底が陥没し、崩れた泥が積もった場所は逆に盛り上がるので、海水が上下に動いて津波が起きる。津波はプレート境界地震だけでも発生するが、急激で大規模な地滑りが同時に起きると、地震の規模の割に大きな津波が押し寄せることになる

 <東日本大震災でも、海底地滑りが津波を巨大化させた可能性がある/ 大震災と明治三陸沖の津波発生メカニズムは関係があるのかもしれない。どちらも海底地滑りが津波を巨大化させた可能性がある

 <海底地滑りは大津波を招く危険性があるにもかかわらず、国の南海トラフ巨大地震の想定などには反映されていない/ 気象庁の津波警報は、地震波から津波の高さを計算して第1報を出している。海底地滑りによる津波増幅は初報段階では考慮できないため、予想津波高が過小評価される恐れがある

 いずれにせよ、<地質調査を進めて過去の地震や津波と関係する証拠をつかみ、津波の正確なシミュレーションや被害想定に生かしていくべきだ。想定外にすべきではない> ということであり、"海底地滑り" の影響を "被害想定に生かせ" ということになりそうだ......。

 今朝の朝刊(朝日新聞 2013.11.24)一面記事の見出しが目に飛び込んだ。

 国民の「知る義務」邪魔する( 異議あり 特定秘密保護法案――東京大学名誉教授 樋口 陽一さん )である。

 < 敗戦後の焼け野原の中、「私はだまされていた」と告白した高名な作家がいました。国民主権の憲法となり、国民自身が政治を動かす立場にある今こそ、私たちには「だまされない責任」があると言いたい。

 しかし3・11の原発災害で私たちは「原発は安全」という神話にだまされていたことを知った。今後、政府のうそにだまされず、主権者として公のことがらの基本を動かし、未来への責任を果たすため、国民には問題の所在を「知る義務」がある。それを邪魔するのが、今回の特定秘密保護法案だと言えます。 ...... >

〈秘密保護法案〉国民の「知る義務」阻害 樋口陽一さん/朝日新聞/2013.11.24


 もちろん、一般的に指摘される言葉は「知る権利」であろう。
 だが、"特定秘密保護法案" という "時代錯誤" でしかない "悪法案" について考える際には、「知る権利」と言う以上に、国民の「知る義務」と言うべきだと痛感させられる。

 「だまされない責任」  「知る義務」というきわめて分かりやすい道理だ。
 そして、今、政府は自信がないからこそ "急ぎ足" となっている "特定秘密保護法案" は、時間経過とともにその "理不尽!" さが、国民や世界の良識によって危惧されはじめている。

 下記引用サイト記事 1秘密法案に国連人権事務所懸念 は、"国連からの危惧!" である。

 <国連人権高等弁務官事務所の特別報告官は声明を発表し、「法案では、秘密の範囲が非常に広くてあいまいで、透明性を脅かすおそれがある」などと懸念/ 秘密を内部告発したり報道したりする人たちにとっても、深刻な脅威となる要素を含んでいる/ 秘密の指定が適切に行われているかチェックする機関の設置が法案に盛り込まれていないことにも懸念> と。

 下記引用サイト記事 2秘密保護法案 26日衆院通過に「審議不十分」/NHK NEWS WEB/2013.11.24 - 12:29 では、"成立を急ぐ自民党" に対して、"慎重審議継続!廃案!などを迫る野党側" という緊迫した国会情勢を報じている。

 下記引用サイト記事 3日本を暗くする特定秘密保護法 情報流出事件が示す公安警察の暗躍/DIAMOND online/2013.11.21 では、同法案が "国際的な人権保護原則( ツワネ原則 )" に反していることが論じられている。

 <「諜報機関を含めたいかなる政府機関も情報公開の必要性から免除されない」と謳うツワネ原則は、敢えて核心を表現するなら「無期限の秘密は認めない」「秘密を審査する独立機関を設置する」が大原則/ 日本に秘密保護を迫った米国でさえ、一定期間後に情報公開を義務付け、さらに国立公文書館が秘密の妥当性を審査する。日本は「情報が漏れる」ことを恐れ、独立機関を認めず、大事な秘密は永遠に封印される仕組み> と指摘している。

 "巨大与党" としての立場と、"内閣高支持率" とを "利用できるうちに......" とでもいった自民党安倍信三政府の姑息な "急ぎ働き" のスタンスが、実に見苦しい! の場面か......。

 すでに、先行的なユーザーなら上手に使いこなしてもいる、いわゆる "SIMフリー" ( ◆ 参照 ) についてである。

 ◆ 参照
 < SIMフリー 【しむふりー】
 SIMカードの種類を選ばずに使える携帯電話、またそのシステムのこと。SIMカード(Subscriber Identity Module Card)とは、電話番号などの識別情報が記録されたICカードのことで、このカードを差し込むことで携帯電話が使用可能になる。電話機の中には、特定のSIMカードだけで利用できる機能が組み込まれており、これをSIMロックと呼ぶ
 日本の携帯電話は、販売店が新規顧客を獲得するたびに、キャリアが一定の奨励金を支払うシステムが一般的だった。この販売奨励金制度というシステムが、携帯電話の原価割れ販売などを可能にした。長期の契約を確保することによってその差額を埋めることになるのだが、キャリアが奨励金を回収するまで、他キャリアへ乗り換えたり機種変更ができない仕組みを維持することが必要となる。このために携帯電話にSIMロックがかけられるのが当たり前だった。......
 2010年、総務省はSIMロックの解除を携帯キャリア各社に求め、同年4月、大手キャリア4社は原則解除することに合意し、ユーザーは自由に端末とキャリアを組み合わせて使える可能性が広がっ。メーカー側はキャリアに依存しない端末を開発できるため、開発コストを抑えられると同時に広いマーケットに向けて販売が可能となるメリットがある。SIMロックの解除されたSIMフリー携帯が市場に出回ることで、企業間の競争が激しくなり通話料の値下げなど利用者の利便性が高まるとも考えられている。...... >( Kotobank.jp/SIMフリー

 "SIMフリー" 方式の普及に関しては、ユーザー側の "キャリアお任せ(?)" といった "惰性(?)" があったことや、"SIMフリー用スマホ本体" の入手にちょっとしたハードルがあったことなどが懸念されていたようだ......。

 現に、"この金額"!騙されてしまうと"諦め切れない"!? "SIMフリー"スマホの海外通販要注意!( 当誌 2012.12.27 ) といった "本体入手" 上のリスクがあったりもした......。

 こうした煮え切れない環境に、打たれるべき手が打たれたとでも言うべき "環境整備(?)" がなされたようである。

 下記引用サイト記事 1アップル、国内でもSIMフリーiPhoneを発売--アップルストアで購入可能に/CNET Japan 坂本純子(編集部)/2013.11.22 - 17:39 がそのひとつだ。

 <アップルは11月22日、SIMフリーのiPhone 5s/iPhone 5cの販売を開始した。オンラインの Apple Store から購入できる> と。

 また、この動きと同期する格好で立ち上がっているのが、かねてより "既存キャリア" の布陣に "異を唱える" スタンスをとり続けてきた "日本通信" の新スタイルによる "音声通話SIM" 発売だ。

 下記引用サイト記事 2日本通信、"データ通信無料"の音声通話SIMを発売--「価格競争に終止符を打つ」/CNET Japan 松田真理(マイカ)/2013.11.13 - 16:24 がこれを報じている。

 <日本通信は11月13日、音声サービスの基本料のみで、データ通信料は無料となる「スマホ電話SIM フリーData」を11月23日に発売すると発表した。日本通信では同製品によって「データ通信SIMの価格競争に終止符を打つ」とコメントしている> とある。

 何と言っても、利用者が増加の一途を辿る "スマホ" であり、また、圧倒的シェアを占めるのが "アップル iPhone" である。急速な普及とまで行くかどうかは別としても、この新しい動向が無視し難いトレンドとなることは間違いなさそうだ......。

 アベノミクス経済政策という "異次元金融緩和" 政策は、その "金融相場" 型情勢によって取りあえずの "株高" をもたらしつつ、"景気回復" 的動向を誘ってはいる。
 ただ、その "景気回復" 的動向にしても、"実感が伴わない!" という多数の国民を置き去りにしたかたちで展開している。

 "成長経済" がはじまっているのかどうかは別としても、"所得格差" をはじめとした "格差問題" が昂進している点だけは現実であろう。政府から企業に対する直々の "賃上げ要請" が、"景気腰折れの回避" のためになされているとのことであるが、そんな小手先技で、深まる "格差問題" がどうにかなるはずもなかろう

 仮に、かろうじて "景気回復" が叶ったとしても、この日本社会における "格差問題" とそこから派生して発生するおびただしい数の社会問題の噴出とを防ぐことは至難の業となりそうである......。

 図式的に言うならば、"異次元金融緩和" 政策を引き金とするアベノミクスのような "景気刺激" 政策は、"格差社会問題" の深刻化をまさに "抱き合わせ" として推進されているのだと言える。"副作用" を度外視した "即効薬(?)" が試されている事情とよく似ている......。

 ところで、"金融緩和" 経済策と言えば米国、加えて "格差問題" のご本家もまた米国であることは言うをまたない。
 その米国において、"格差問題" がついに "もうたくさんだ、我慢できないと言う段階!" に踏み込んでいるらしい......。

 下記引用サイト記事[FT]米国、もう見過ごせなくなった格差問題/日本経済新聞/2013.11.22 - 07:00 は、"政治課題" ともなりつつあるそうした現状について論評している。

 <数十年にわたる中間層の賃金停滞によって定着した格差の問題は、政治論争の最前線に出てき始めた/ 格差のトレンドは、好転するのが難しい/ 現時点では、どちらの党も格差についてどうすべきか分かっていないという事実の元で政治の多くが動いている

 <■上位1%が富を享受/ 2012年までの3年間で、上位1%の人の所得が31%増える一方、残りの人たちは0.4%しか増えなかった/ 要約すれば、上位1%の所得は(金融危機後に)ほぼ完全に回復し、下位99%はほとんど回復し始めてもいない状況だ/ 共和党が格差拡大を認めたことは、この争点が有権者に対して訴える力があることを浮き彫りにした

 <■両立困難な格差是正と成長政策/ 貧富の差の軽減に向けた課題は、現在の政策論争、特に最低賃金を引き上げ、貿易自由化を拡大し、金融規制を強化する取り組みに直接的な影響を及ぼす

 <■民主党内でも意見対立/ 格差に関する議論は、民主党内により大きな意見対立があることを示す。新しい経済政策が必要かどうか/ 伝統的に富を称賛してきた米国でさえ、格差を巡る議論が転換点を迎えた可能性がある/ この議論は人々がもうたくさんだ、我慢できないと言っている段階にある......限度を超えたら米国人でさえ納得しなくなる

 決して明瞭な状況変化ではなさそうであるが、"民主党" のみならず "共和党" もまた、この "格差問題" の事実を "無視し得なくなっている" というのが現時点での米国の政治状況なのであろう......。

 大学3年生の就職活動がまもなく解禁になる時期に当たるだけに、この "新しいタイプの標的型攻撃ウイルス" には要注意! だ。

 下記引用サイト記事1「履歴書」名のウイルスメールに注意を/NHK NEWS WEB/2013.11.21 - 07:36 によると、この "悪質な手口" は次のようだという。

 <「履歴書」というファイル名が付いた新しいタイプのコンピューターウイルスが国内の複数の企業などに送りつけられている/ 誤って開かないよう企業などに注意を呼びかけ/ 新しいタイプのコンピューターウイルスはマイクロソフト社製の「ワード」の欠陥を悪用したもので、ワープロの文書のように見えますが、開くと感染し悪質な別のウイルスをインターネットから取り込む/ 悪用されている欠陥を修正するためマイクロソフトは緊急の対策ソフトを提供していますが、手作業でインストールする必要がある

 このニュースの発信源である下記引用サイト記事2Microsoft Office 等の脆弱性(CVE-2013-3906)を悪用する国内の組織に対する標的型攻撃を確認 ~不審メールへの警戒、緊急対策の実施を~/IPA 独立行政法人情報処理推進機構/2013.11.20 では、さらに詳細な情報が掲示され、"その危険の回避策" も紹介されている。

 <IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:藤江 一正)は、Microsoft Office 等における脆弱性(CVE-2013-3906) について、当該脆弱性を悪用する、国内の組織に対する標的型攻撃の事例を確認したため、Microsoft社から修正プログラムが提供されるまでの間の回避策の実施を呼びかけます/ 添付ファイル名は「履歴書.zip」となっており、このファイルを解凍して得られるWord文書ファイルを開いた場合、CVE-2013-3906が悪用され、パソコンへマルウェアを感染させられてしまう仕組み/ 問い合わせ窓口へのメールを装うという手口/ 1. 回避策 Fix it を適用する/ Fix it 51004 をインストールしてください。 回避策を解除する場合は、同ページ内の、Fix it 51005 をインストールしてください/ https://support.microsoft.com/kb/2896666> と解説されている。

 "情報流出" を目論む "マルウェア" だという危険も十分に考えられるため、相応の "回避策"/"対策" が不可欠かと思われる......。

 表題の事実、これと言って新事実だと驚けないほどに、常識的・直観的には「そりゃ、そうだろう」と受け止めてきたかに思う

 別に "チンパンジー" に対する "ヒト" 様の優位性を誇るわけではなく、"ヒト" が進化の過程で培って来た "抽象化の能力"(言葉を操る能力もそのひとつ!)の根底には、そうした "断片的画像情報から全体像を認識する能力" があって当然だと思うからだ。

 が、しかし、それは単なる "常識的判断" でしかなく、"実証された科学的事実" ではなかった

 こうした "常識的判断" に、まさに "実証性" を与えたというのが、下記引用サイト記事チンパンジー:全体像つかむ能力、人に負ける 京大/毎日新聞/2013.11.19 - 13:13 が報じる研究成果なのだと考えられる。
 こうした "実証的事実" が伴うことによってこそ、"人間の能力の特殊性" の解明が着実に進むことになるはずだ。

 <京都大霊長類研究所の研究グループは、断片的な映像を頭の中でつなぎ合わせて全体像をつかむ能力ヒトが特に優れていることをチンパンジーとの比較で実証/ ヒトとチンパンジーで類似点が多いとされる視覚分野でも、ヒトは優れた能力を備えている/ チンパンジーは断片的画像情報を頭の中でまとめ、全体像を認識する能力がヒトのようには発達していない/ コミュニケーションや文章などで、断片的な音や文字をつなぎ合わせて全体を読み取るヒトの能力とも関係している可能性がある> という。

 <断片的な映像を頭の中でつなぎ合わせて全体像をつかむ能力> が、<コミュニケーションや文章などで、断片的な音や文字をつなぎ合わせて全体を読み取るヒトの能力> と関係しているのではないかとの指摘は極めて妥当だと思われる。
 後者の能力は、冒頭で述べた "言葉を操る能力" として一括できるものと考えられ、人間の "抽象化の能力" は、むしろこの側面に深く関わっているような気がする......。

 現在、大きく注目され、一段と研究が進む "iPS細胞" のアプローチであるが、研究課題は残されているとも言われる
 たとえば、"iPS細胞" の "がん化可能性" という問題。あるいは "拒絶反応" を巡る問題など......。

 ◆ 参照1iPS細胞 Q&A iPS細胞の課題 ......

Q4.iPS細胞はなぜがん化する可能性があるのでしょうか?またどの程度の確率でがん化するのでしょうか?
A4.iPS細胞そのものは体に入ると腫瘍を作る可能性があります。がんとは少し違い良性のものです。iPS細胞を用いた医療では、iPS細胞そのものを移植することはありません。iPS細胞から神経や網膜を作る際に元のiPS細胞が混ざっていないことをきちっと確認すれば、腫瘍ができる可能性はとても低くなります。一方で、iPS細胞に限らず細胞は確率的にがん化する可能性を持っています。iPS細胞だけが特に危険ということは無く、現在安全なiPS細胞を作るための厳しい検査も行っています。
......
>(iPS Trend/文部科学省iPS細胞等研究ネットワーク

 ◆ 参照2  "iPS細胞の移植"と"拒絶反応"を巡るやや錯綜した認識状況を、日本の研究報告が正す!( 当誌 2013.01.11 )

 こうした状況であるだけに、下記引用サイト記事iPS細胞 悪い特徴を見分ける方法開発/NHK NEWS WEB/2013.11.19 - 05:13 が報じる "研究成果" は、強い関心を集めるものと思われる。

 <iPS細胞の中で、体のさまざまな組織へと変化しやすい細胞と、あまり変化せず、後にがん細胞などになるおそれがある細胞を見分ける方法を、京都大学などの研究グループが開発しました。医療に応用する際、安全性を高める技術として期待されています

 <iPS細胞の中には体のさまざまな組織へと変化しやすい細胞変化しにくい細胞があり、このうち変化しにくいものは、後にがん細胞などに変わるおそれがあると指摘されている/ そこで研究グループが神経細胞に変化しやすい細胞そうでない細胞を分析したところ、あまり変化しない細胞では特定の3つの遺伝子が活発に働いていることを突き止めた> とある。

 <どのiPS細胞を使えばいいかを早く正確に見極められる可能性があり、安全性の向上につながる>(神戸大学大学院医学研究科・青井三千代助教)とのことであり、"医療" 場面への "iPS細胞" の "応用における安全性" がより高められるとして期待されている......。

 "花粉症" をはじめとして、いわゆる "アレルギー症状" に悩まされている人は少なくない。また、発症原因が人によって違うことなどから、"理解されにくい" 点もつらいところであろう。
 いろいろと "対症療法" 的な治療薬はあっても、"根本的治療" に迫るものはなさそうである。

 そんな中で、下記引用サイト記事アレルギー抑えるタンパク質を特定/NHK NEWS WEB/2013.11.18 - 06:58 は、<アレルギー症状を根本的に治療できる可能性がある> と期待される研究成果が紹介されている。

 <千葉大学などの研究グループが花粉症やぜんそく、それにアトピー性皮膚炎など、アレルギー症状を引き起こすもとになる細胞を抑制する働きを持つタンパク質の特定に成功し、治療薬の開発につながると期待されています> とある。

 <遺伝子の働きを抑える「EZH2」と呼ばれるタンパク質に注目/ タンパク質の「EZH2」には、アレルギーのもととなる「Th2」細胞が体内にできるのを抑制したり、アレルギーを引き起こす物質を分泌させるのを抑えたりする働きがあることが確認できた> ことにより、<今回見つけたタンパク質の機能を強める薬を開発すれば、アレルギー症状を根本的に治療できる可能性がある> と考えられているようだ......。

 やはり、とてつもなく "恥ずかしい!" ことだ言うべきか......。

 "地球温暖化" 問題が、ますます目に見えるかたちで現象化しており、世界中の人々がその結果としての "異常気象" の深まりに慄いているにもかかわらず、日本政府は、過去に表明した "温室効果ガス排出削減の目標値" を撤回して大幅に引き下げたのである

 つい先日にも、「結局は "先進国が温暖化をもたらし、途上国がその被害を受ける構図" !」という記事( ◆ 参照 結局は"先進国が温暖化をもたらし、途上国がその被害を受ける構図"!"COP19"が示す!( 当誌 2011.11.15 ))に着目したばかりだ。

 本来を言えば、そうした<構図> の "加害的立場" であることを踏まえて、日本なぞは "温室効果ガス削減" に関する国際的世論を導く役割を担って当然のはずではなかろうか。
 ところが、今回の "削減目標の引き下げ" においては、余りの理不尽さに、"途上国" のみならず "先進国" からも "批判の声" が上がっているというのである。

 下記引用サイト記事COP19 日本の新目標に批判相次ぐ/NHK NEWS WEB/2013.11.16 - 05:02 は、以下のように報じている。

 <地球温暖化対策として、日本政府が決定した温室効果ガスの新たな削減目標について、温暖化対策を話し合う国連の会議、COP19に参加している先進国や途上国からは、これまでの目標より削減する数値が大幅に低くなっていることから批判の声が相次ぎました

 <今回の目標は、......1990年と比べると25%削減するというこれまでの目標に比べて大幅に数値が低くなるうえ、1990年より排出量は3.1%増加する

 <南太平洋の島国フィジーの代表は、「日本など先進国が以前、約束したとおりに温室効果ガスの削減を進めていないことに失望しています」と日本の姿勢を強く批判/ ブラジルの代表は、......「先進国の一部の国がこれまでの目標を撤回したことを注視する必要がある」と述べ/ EU=ヨーロッパ連合の代表も、「......日本の新たな目標は各国の取り組みを前進させようという会議の議論に明らかに逆行するものだ」と指摘/ 途上国だけでなく先進国からも批判の声

と伝えている。

 グローバルな緊急課題よりも、目先の自国経済を優先して憚らない日本政府の姿勢を、国際社会に強く印象づけた格好となっているわけだ......。

 どういうものか最近は、"難しい病気" に見舞われる方が、自分の近辺にもおられることを知る。自身が相応の歳になったからなのかもしれない。その "難しい病気" の一つが、"脳腫瘍(のうしゅよう)" だ。
 たとえば、以前にも "脳下垂体" という脳の深部にできた "腫瘍" の摘出手術をされた方を知っていたが、最近では、内臓がんを発症した方が、その治療中にがんが "脳に転移" し、放射線治療では収まらずに "外科手術" が必要となったというケースがある。

 こうした脳の深部にできた "腫瘍" の摘出手術はどのように進められるのか、縁のない人には想像もできないはずだ。
 ちなみに、サイトをサーチしてみると以下のようなサイトに出合った。

 <東京大学医学部附属病院にて行われている下垂体腺腫の治療
 ●経鼻的内視鏡手術
 ●ガンマナイフ(定位放射線治療)
 ●高度イメージガイド下放射線治療装置での放射線治療
 ●内服薬や注射による薬物治療
>( 脳下垂体腫瘍 神経内視鏡とガンマナイフ手術による低侵襲治療/脳プロブレム!.jp

 今日では、"外科手術" といえば "内視鏡" と言われるほどに、"内視鏡" を使った手術が一般化しているようだ。
 上記の "経鼻的内視鏡手術" もその例であり、<従来、口腔内の粘膜を切開し、鼻腔に入る口唇下到達法(sublabial approach)が主流> であったのに対して、<(患者の)負担を軽減するために開発されたのが、この経鼻的内視鏡手術> だという。<神経内視鏡による鼻腔からの手術> だと説明されている。

 と、こうした前提情報を踏まえた上で、下記引用サイト記事脳の奥から腫瘍摘出、大阪市大 手術法確立/【共同通信】/2013.11.16 - 00:00 が報じる "新しい手術方法" に注目してみたい。

 <脳の奥深くから腫瘍を摘出するため、耳の後ろの部分を切開する手術方法を大阪市立大の大畑建治教授(脳神経外科)らのチームが確立し、10年後の再発率を15%以下に抑えたとの研究成果/ 市立大と米ハーバード大以外ではほとんど使われていない手法で、大畑教授は「普及すればより多くの患者を助けられる」と話している> という。

 "(患者の)負担を軽減" とあわせて、種々の "医療機器による制御" 可能性が、"執刀医たちの高度な技" をアシストするものと思われる......。

 
 「だから何なのか?」という思いに駆られないわけでもないが、"犬" の起源は "欧州" であり、その "時期" は "農耕社会成立以前" の "狩猟採集生活" 時代に遡るのだという。

 言うまでもなく、人間と最も親しい動物は "犬" であろう。昨今では "猫" の人気がうなぎのぼりのようでもあるが、散歩中の小型犬たちと飼い主との睦まじさを見かけるたびに、人間と犬たちとのフレンドリーな関係の深さを痛感させられる。
 リードで繋いで二三匹を同時に散歩させているというケースも決して珍しくなくなり、いよいよ "犬" たちからの "癒し" に比重を高めている現代人の心の有り様なんぞが垣間見えたりする......。

 ところで、そんな "犬" の "起源" が "オオカミ" であることは広く知られている。ただ、"いつ頃にどこで?" という点については意外と不問に付されている......。
 まあ、わざわざそんな疑問を抱く必要性がないからなのかもしれないが、考えてみれば、姿かたちこそは似てはいても、"犬" と "オオカミ" とは、行動様式やその他の点でその差異は決して小さくはなさそうだ
 ちなみに、"オオカミ" に関しては、最近、良い書籍に出合った ( マーク ローランズ (著) 『哲学者とオオカミ ― 愛・死・幸福についてのレッスン』 白水社、2010/04 ) のだが、やはりそこでも "犬" たちとのだいぶ異なる印象が禁じえなかった。

 さて、下記引用サイト記事世界の雑記帳:犬の起源は欧州、狩猟時代にオオカミが家畜化=研究/毎日新聞/2013.11.15 - 12:45 では、"オオカミ" を "起源" とする"犬" について、それが "いつ頃にどこで?" 登場することになったのかに関する研究結果を伝えている。

 <犬と人間が親しい関係になったのは、3万2000─1万9000年前の欧州でオオカミが狩猟採集生活をしていた人になついたのが始まり/ 見つかったオオカミや犬の化石のDNAを研究者らが分析したところ、犬の起源が中東や東アジアだとする従来の説を覆す結果が出た/ 欧州がオオカミの家畜化に大きな役割を果たしたのはほぼ確実/ 農耕社会以前に家畜化されていた可能性> と。

 これで、「だから何なのか?」という思いが打ち消されたわけでもないのだが、<農耕社会以前に> という箇所が妙に気になっている......。

 どんな場面でも "割を食う!" のが "弱者" であることは変わらない......。

 一向に改善の兆しを見せない "地球温暖化" 現象に伴う被害についても、結局は、"先進国が温暖化をもたらし、途上国がその被害を受ける構図"! 以外ではないのだという。

 下記引用サイト記事COP19:温暖化被害は途上国に集中 過去20年間/毎日新聞/2013.11.14 - 11:14 は、今さらのようにそうした現実を照らし出している。

 <環境NGO「ジャーマンウオッチ」(本部・ドイツ)は、地球温暖化で増加が見込まれる洪水や熱波などの直接的な被害を過去20年間に受けた国のランキングを公表した。影響が大きかった11カ国中9カ国を世界銀行が定義する低所得国・中低所得国が占める。記者会見で担当者は「先進国が温暖化をもたらし、途上国がその被害を受ける構図が明白だ」と話した> とある。

 いわゆる "公害" における "加害者と被害者" との関係が、"強者と弱者" との関係そのものによって引き起こされるものであることは良く知られている。

 要するに、人々によって共有されてきた "自然資源" を "略奪!" さながらに占有したり、"公共的資源" を破格の対価で掠(かす)め取るといった手口が横行しているわけだ。

 そして、言ってみれば、"地球温暖化" 現象に伴う被害 とは、それら結果がグローバル水準で集積されたものなのだと言うほかない......。

 "弱者" へのしわ寄せと切り捨て! のその先には、"強者" たち自体の足元も崩れて行くことしかないわけであり、「後は野となれ山となれ」という想像力の無い風潮自体が出口無しを迎えつつある......。

 とかく、隠されがちなのが "リアル" 社会の現実!

 (マス)メディアが巻き散らかす "仮想社会" のイメージに、日々身を任せていると、何が何だかさっぱり分からなくなりそうだ......。
 そして、王様は裸だ!」だと心底思いつつも、口には出せず、ますます深刻化していく "格差社会" の、その底辺へ、底辺へと沈殿させられていく......。

 少なくとも、"動かしようのない社会的事実" については、これが残念ながら "弱肉強食の野生環境!" へと堕ちた今の日本社会の厳しい現実なのだ、として脳裏に刻んでおくべしか......。

 その "動かしようのない社会的事実" の一つが、"過去最多を更新" し続ける "生活保護受給者数" であろう。
 しかも、"この数字と推移" は、当然のことながら "水面上に浮上した氷山の一角" なのだと考えるのが妥当だと思われる。
 水面下には、この "生活保護制度" から漏れたおびただしい規模の "貧困層" が広がっていると想定される......。

 下記引用サイト記事生活保護:受給159万249世帯 ... 過去最多を更新/毎日新聞/2013.11.13 - 11:46 が報じるところの直近の数値を、過去の推移図表と組み合わせてみたのが以下の図表なのである。


    【図解・社会】生活保護受給者数の推移/時事ドットコム    <今回発表分↑


 こんな場面でしか "右肩上がり!の図" が見られなくなったのが、今の日本社会の "動かしようのない社会的事実" だというわけか......。

 "3.11 東日本大震災" では、電話などの通常の通信手段が機能しなかった分、さまざまな "ウェブサービス" が緊急時向け通信手段として活用された。

 今回の "フィリピンを襲った台風30号"(「ハイエン」)による被害状況でも、そうしたことを思い出させるように、"緊急時向けウェブサーヴィス" が活用されようとしている
 下記引用サイト記事フィリピンを襲った超巨大台風「ハイエン」と、緊急時向けウェブサーヴィス/WIRED/2013.11.11 MON では、"Google Map" をベースとした "緊急時向けウェブサーヴィス" としての "Google Crisis Response" がフォーカスされている。

 <「 Google Crisis Response 」には、避難場所、病院、司令所などの場所を表示するクラウドソースのマップがあり、気象条件のオーヴァーレイもある。安否情報ページ等も紹介> とある。

 <※ 日本のGoogle クライシスレスポンスは、地震や津波、台風などの情報を一覧できるマップや、避難所、医療機関、給水拠点等をまとめた災害時ライフラインマップを掲載している> とあり、地域に対応した "気象情報" がタイムリー(リアルタイム?)に "オーヴァーレイ" されていて参照できるのは重宝するに違いない。

 もっとも昨今では、ソーシャル・ネットなどによるきめの細かいウェブ情報が普及したりしているので、ケースバイケースで活用することになりそうだ。

 いずれにしても、"緊急時" にこそ "ウェブサーヴィス" はその威力が発揮されて然るべきだと痛感する......。

 台風30号の直撃で、"1万人超が死亡"か ?! とも推計されているフィリピン中部レイテ島は、今、目を覆うばかりの惨状に見舞われているという。

 ◆ 参照 猛烈な"台風30号"の直撃で、"1万人超が死亡"か ?! フィリピン中部レイテ島!( 当誌 2013.11.11 )

 下記引用サイト記事比台風:がれき街一面に 救助進まず治安も悪化/毎日新聞/2013.11.11 - 12:34 では、その "悲惨な実情" が、"人々の悲痛な生の声" によって浮かび上がっている。

 <「 海岸線から内陸に入っても建物がない。まるで津波に襲われたようだ/ ポールにしがみつき、ずっと祈り続けた。木にしがみつき、難を逃れた同僚もいた/ モールやスーパーマーケットで略奪が発生している。食料に換えるため、テレビなどすべてが奪われた/ 家族を失った悲しみや飢えで自分を見失いかけている人もいる。人々は暴力的になり、略奪に走っている/ 食料を探し、さまよい歩く人々の姿は、まるで映画のようだ 」

 足元にあるのは以下のような信じ難い現実......。

 <街は完全に破壊 ...... 一面のがれきの山と化し、収容されない遺体があちこちに/ 通信回線や道路網などが寸断/ 行政機能もまひ状態/ 被災者救助は難しい状況/ 救援物資の到着は遅れ、人々も殺気立っている/ 食料や飲料水の不足も深刻で、一部で商店からの略奪が起きるなど、治安が悪化/ 略奪に備え商店主が銃を構えて自衛する姿も......

 ほんの二三日前までは何事も無かった日常の街に、突如として立ち現れた "信じられない" 現実! <食料を探し、さまよい歩く人々の姿は、まるで映画のようだ> と呟く被災者の痛々しい心境が、生々しく伝わってくる......。

 最近発生している "台風の猛烈さ!" には目を見張らざるを得ない。
 喫緊の "台風30号" では、日本列島は難を逃れたものの、フィリピンでは "犠牲者(死者)が多数に上る!" と危惧されている

 下記引用サイト記事フィリピン:1万人超が死亡か...猛烈な台風直撃/毎日新聞/2013.11.10 - 11:07 は、膨大な数の "犠牲者数" に関して報じている。

 <猛烈な台風30号が直撃したフィリピンで、......最も被害が大きいとみられる中部レイテ島では、犠牲者は地元政府の推計で少なくとも1万人にのぼる。多くが水死や倒壊した建物による圧死だという> とある。

 なお、<1万人にのぼる> という規模は、日本での台風被害でいうと、昭和34年の "伊勢湾台風(5,098人)" の二倍に当る水準であり、巨大地震(平成23年東日本大震災:死者15,270人/行方不明者8,499人、平成7年阪神・淡路大震災:6,437人)の被害に相当するものだ。

 この "台風30号" の実像は、"国際宇宙ステーション(ISS)" から撮影された "渦" の写真下記引用サイト記事の写真 ) がまざまざと示している。その半端ではない巨大さ、エネルギーが荒れ狂う光景は、地上のちっぽけな人間を慄然とさせずにはおかない。

 "地球温暖化" 現象が "育てて(?!)" しまったに違いなかろう "自然の猛威!" に対して、人間は手をこまねくだけなのか......。

 アベノミクスという経済政策の今後が、概ね "予期されていた" ような "危うさ(!?)" に直面していそうな気配である。

 その "予期されていた" ような "危うさ(!?)" とは、「金融緩和」「財政出動」に加えての「3本目の矢」とされた「成長戦略」が、とかく "困難視/疑問視" されがちであったことに由来していたと理解できる。

 つまり、「成長戦略」の "中心課題" とは、一言で言えば "規制緩和(= "既得権" 構造の打破!)" 以外ではないのであり、その実現こそが、長期的な "成長経済" をもたらすに違いない、と期待されていたわけだ。

 ところが、その中身が、いわば "予期されていた" とおりとなり、必ずしも "はかばかしくない" ではないか、と受けとめられ始めたようなのだ。

 下記引用サイト記事[FT]アベノミクス、内部分裂で最大の試練/日本経済新聞/2013.11.08 - 14:00 は、この辺の現状を "危ぶむ"、そんな書きぶりとなっている。

 こうした悲観視を誘った "材料" としては、<一般医薬品(大衆薬)のインターネット販売> に関して、政府が<一部禁止・規制する新ルール> を設けたこと、そして、これに対して<政府の産業競争力会議の民間議員を務める三木谷浩史・楽天社長> が、いわば "規制緩和とはなっていないではないか!" と激怒して、<特定の利益団体に対する服従だと一蹴> した上で、上記の "産業競争力会議の民間議員" から退く......、というような顛末 ―― 内部分裂! ―― が取り上げられているのだ。

 この一例が決して見過ごせないのは、実は、<多くの自民党議員は規制緩和に反対する特定の利益団体を代表している> という公然とした事実であり、この点から、アベノミクスを推進する政府内で、"内部対立/内部分裂" が始まるのではないかと推測させるからなのであろう。これもまた、かねてより "予期されていた" 懸念だったのである。

 しかも、"金持ち喧嘩せず" ということわざのような "順風満帆" 状況ならばいざ知らず、<だが、消費者の収入は引き続き低迷> が "景気の腰折れ(?!)" を呼びかねない現況にあっては、より一層危惧されるというわけなのである......。

 TVゲーム/デジタル・ゲーム/ビデオ[ヴィデオ]ゲーム)―― 取りあえずは "一括り" にして扱うことにする ―― は、楽しいのはもちろんとして、"身体 (脳) に良い影響を及ぼすのかどうか?" 、特に "子供たち" にとってはどうなのか? が、これまでにもいろいろと議論されてきたかに思う。

 どのような視点から考察するのかで、議論の内容はかなり異なるのではないかと思われる。しかも、コンテンツの中身にもよるはずだから、一概に議論するのはなかなか難しいのかもしれない......。

 それはそれとして、下記引用サイト記事「マリオ」ゲームで脳の特定の部位が発達:研究結果/WIRED/2013.11.07 では、 "成人(高齢者?)" を "被験者" とした興味深い実験結果を報じている。

 <脳に対するゲームの影響に関する研究/ ヴィデオゲームをすると、記憶形成、空間的定位、戦略的計画、微細運動技能に関連する脳の領域が増大する/ この研究が意味することは、ヴィデオゲームには、統合失調症やアルツハイマーなど、脳の特定の領域が萎縮する精神疾患の治療に役立つという意味での治癒的価値がありうるということ/ ゲームをした被験者は、右海馬、右前頭前皮質、および小脳の灰白質が増大......さらに、これらの変化は、被験者がゲームをもっとやりたいと報告したときに特に大きかった/ 今回の研究で、ヴィデオゲームと脳の容積増加の直接的な因果関係を示すことができた。これで、脳の特定の領域がヴィデオゲームによって訓練できることが証明された> とある。

 <ヴィデオゲームをすると、記憶形成、空間的定位、戦略的計画、微細運動技能に関連する脳の領域が増大する> とあるわけだが、憶測でしかないが、<ヴィデオゲームをすると> というのは、ひょっとして<「スーパーマリオ64」ヴィデオゲームをすると> というのが妥当なのではないかと思ったりもする......。

 別に、「スーパーマリオ64」 を持ち上げるつもりがあるわけではないが、同コンテンツの "内容特性" が貢献している点が大きいのではないかと推測したりするのだ......。

 "地球温暖化" 現象については、とかく "大気中の二酸化炭素(CO2)" に目が向く。確かに、この事実によって "気温上昇など" が引き起こされると見なされている。

 ただし、<その二酸化炭素は、大気中だけでなく、炭素の種々の形態で海洋、陸上生物圏にも分布し、また形態を変えながらそれぞれの間を移動>( ※ 参照 )しているという事実も見逃せないようだ。

 ※ 参照
 < 海洋の炭素循環
 二酸化炭素は、温室効果ガスの中でも大気中に最も多く存在し、地球温暖化への影響が最も大きいとされています。その二酸化炭素は、大気中だけでなく、炭素の種々の形態で海洋、陸上生物圏にも分布し、また形態を変えながらそれぞれの間を移動します。大気、海洋、陸上生物圏は炭素の貯蔵庫となっており、炭素がこれらの貯蔵庫間を交換・移動することにより形成される循環を「炭素循環」と呼んでいます。
 海洋は、大気中に存在する量の約50倍もの炭素を蓄えており、巨大な炭素の貯蔵庫です。......
>( 海洋の炭素循環/気象庁

 こうした事実を踏まえて、下記引用サイト記事CO2吸収量を全海域で解析 気象庁/NHK NEWS WEB/2013.11.06 - 17:15 を受けとめてみたい。

 <二酸化炭素は海に溶け込むことで大気中の濃度上昇が抑えられることが知られている/ 大西洋や太平洋の北部、南極周辺など二酸化炭素が吸収される濃い青色で示した海域が多い一方、赤道付近は逆に二酸化炭素が放出される赤色になっている/ 放出される量よりも吸収される量が多く、最新の解析結果のおととしは全域で吸収した量が年間およそ20億トン> に上るのだという。

 もし、こうした "二酸化炭素を吸収する海洋の働き" が無かったならば、現状どころではない超過剰な "地球温暖化" 現象が訪れていると想定されよう。

 その意味では、気象庁が気象観測船で海水を採取するなどして、全海洋の二酸化炭素の吸収量などを解析することは重要であるに違いない。
 ただ、"二酸化炭素を吸収する海洋の働き" を "地球温暖化" 現象の "安全弁(?)" だと見なすのは、やはり "早とちり" 以外ではなかろう。
 冒頭で注目したように、<海洋 = 巨大な炭素の貯蔵庫> ではあるが、<形態を変えながらそれぞれの間を移動> するのであり、現に、"吸収する" と同時に "放出してもいる" のである......。

 外見に比べてどこか "危うさ" が拭い切れないのが、"男" という存在の本質、あるいは相場なのかもしれない......。

 作家村上龍も、『すべての男は消耗品である』というエッセイで、"言い得て妙" な、そんな本質的な印象を表現していたかに思う。

 "人類学(形質人類学/文化人類学)" では、人類の "生物学的/文化的特性" を解き明かすために、最も人類に近い生物である "チンパンジー" の生態を観察、研究しているという。
 確かに、"チンパンジー" の現在の生態は、人類史初期の人類の生活ぶりを十分に類推させるものと思える。特に、家族関係を核とした群れの生態は、ヒトの社会生活の原点の姿を彷彿とさせるようだ。

 激動する現代にあっては、"民法改正" ではないが、親と子の関係/家族という関係が大きく揺さぶられながら、何を縁(よすが)とすべきなのかを模索するかのように新たな焦点にもなっているかに見える。
 そんな状況だからということもあってか、"チンパンジー" の生態が示す事実がことのほか意味ありげである......。

 下記引用サイト記事チンパンジー:母のいない雄は早死に 京都大調査/毎日新聞/2013.11.05 - 21:09 は、"母親と子供"、その中でも "母親と男の子" との関係を興味深く照らし出している。

 <チンパンジーの雄は離乳後、自分で餌を採取できる年齢になっても母親がいないと早くに死ぬ傾向がある/ 人間は離乳後も長く母親に依存するが、チンパンジーにも似たような関係が確認された/ 少・青年期になると、チンパンジーの雄は大人の雄と行動を共にすることが多く、見かけ上は母親と疎遠になる/ 母親は息子のけんかに加担したり、餌を横取りされたりしないような心配りをしている/ 雄の方が雌より母親への依存度が高い印象を受ける/ 親子関係の進化を明らかにする上で重要な発見> である、と。

 下記引用サイト記事企業寄り 首相鮮明 「ブラック」対策わずか/東京新聞/2013.11.05 朝刊 によると、社会問題とまで化している「ブラック企業」の横暴さに対して、安倍政権の対策は、どうも "手ぬる過ぎる!" ようである。

 <若者らを大量に雇用し、無理な労働を押しつけているとして社会問題化している「ブラック企業」対策について、安倍政権の動きが鈍い。企業の競争力強化を掲げ、熱心に労働規制の緩和を検討しているのとは対照的だ。対策の強化を叫ぶ声は上がるが、実態が伴っていない

 いわゆる "ブラック企業" とは、<長時間過密労働や過重なノルマ、パワーハラスメントなどで労働者を酷使し、利益を追求する企業や団体を指す離職者が多いため頻繁な採用を繰り返すのが特徴「若者を使い捨てにする」との批判がある> という、"問題だらけの企業活動" に終始する企業のことだ。

 こうした企業は、言うまでもなく従業員にとって "迷惑で違法な存在" であるが、そればかりか、ひいては健全な生産活動、経済環境を内部から腐食させかねない

 その意味で "反社会的" な問題として警戒されなければならないはずだが、どうも安倍政権(自民党、厚労省)は、<首相の「企業が一番活動しやすい社会をつくる」との号令の下、次々と企業側優先の規制緩和策を打ち出し> "企業寄り" だと看做さざるを得ない "偏った対策" に終始している。

 しかも、安倍晋三首相は、国会(委員会)での公式発言では、<ブラック企業対策に力を入れていることを強調> しておきながら、"実質的には軽視!" という "お定まりの綺麗事姿勢!" なのである......。

 100人に1人弱がかかる頻度の高い "精神疾患" であるにもかかわらず、<根本的治療法はなく、主に抗精神病薬などで症状の改善が図られている> という状況にある "統合失調症"。

 だが、下記引用サイト記事統合失調症:発症の鍵握る物質か 研究グループが確認/毎日新聞/2013.11.03 - 13:33 によれば、漸く "研究発展の兆し" が訪れたようである。

 <幻覚や妄想などの症状が表れる精神疾患・統合失調症の発症の鍵を握るとみられる体内物質を、滋賀県立成人病センターの谷垣健二専門研究員(分子学)や米国ジョンズ・ホプキンズ大の澤明教授らの研究グループが発見/ 原因が完全に(は)解明されていない統合失調症の治療法開発につながると期待される/ 染色体異常「22q11.2欠失症候群」に着目......脳の海馬や大脳皮質の細胞分布に異常があることを発見/ 異常の原因が、神経細胞の移動を促すたんぱく質「ケモカイン」の一種と受容体の働きの低下にあることを突きとめた。この結果、幻覚や妄想などの症状が生じる可能性があるという。澤教授が統合失調症患者18人の鼻粘膜から採取した細胞を調べると、一般の人と比べて、このケモカインが減少していることも分かった

 今回の研究成果は、<統合失調症の発症の鍵を握る物質とメカニズム両方を確認した点で、今後の研究発展に大きな意味がある> とのことである......。

 食生活の変化(動物性脂肪の摂取量の増加)で、年々増加する傾向があるとされている "大腸がん"。その半数弱の比率でみられるのが "直腸がん" だそうだ。
 そして、"直腸がん" の場合、肛門機能としての肛門括約筋の温存の有無の問題が伴うこととなり、"人工肛門" を付けるという選択も生じることになる。

 先日、自分が別件で入院することになった際、同室の患者さんの中にこの "直腸がん" の手術で入院されていた方がおられた。
 その方は、当初、"がん" の患部のみを摘出して肛門機能 は温存できたと安堵されていた。
 "人工肛門" を付けることをひどく嫌がっていたのだった。
 が、術後の容態が芳しくなく、術後検査の結果、結局は、"人工肛門" を付けるべく "再手術" を迫られることになった。
 医師からそう告げられて、その方は、大層落ち込んでおられたのが気の毒でならなかった......。

 そんな経緯もあってか、下記引用サイト記事直腸がん 人工肛門避け、手術しても残す新手法登場 高くない再発率/日本経済新聞/2013.11.01付 には、少なからず関心を寄せることになった。

 <直腸がんと診断された患者Aさん......。がんは肛門に近い場所にできており、肛門まで切除して人工肛門をつけるのが標準的な治療/ 肛門の一部を残すISRという新しい手術法を採用/ 患者は人工肛門をつけずに日常生活を送れるまでに回復/ ISRでこれまで難しかった患者でも肛門を残せるようになった/ 早期の直腸がんだけでなく、ある程度進行して筋肉にまで入った段階でも直腸のすぐ近くなら適用できる/ 肛門の保存を希望する患者にはISRを施す病院も増えつつある/ 他の治療に比べて再発率が高くないこともわかってきた/ 排便機能の維持も実績があがっている

 ただし、留意すべき点もあるようだ。

 <以前の(肛門)機能を完全に残せるわけではない/ これまでの実績から、外肛門括約筋だけで特に意識しなくても肛門がしまっているが、下痢など便がゆるくなると十分な機能は果たせない場合もある/ ISRは......、医師の手作業に頼るしかない/ 手術には適切で精密な技術が必要/ 執刀する医師の技量に左右される部分がまだ大きい> とされる......。

 身体が不自由な人がパソコン操作をするための入力補助装置は、いろいろと考案されている。目の不自由な人向けの "音声入力装置" などは良く知られているが、その他、手の不自由な人向けの "入力操作補助装置" については、身体の症状に応じた "個別対応の特注" に近くなることもあるのか、かなり高額な費用となるようだ。

 その点、下記引用サイト記事息でパソコン操作 近畿大が装置開発/NHK NEWS WEB/2013.11.01 - 05:17  が伝える "ストローによる息を使った装置" は、<パソコン画面のカーソルを動かす> 方式を採用しているためか、<費用が安く抑えられる> とのことである。

 <備え付けられたストローをくわえ息を調節すると、パソコン画面のカーソルを動かすことができます。
 強く吹き込むと上、弱く吹くと下、強く吸うと右、弱く吸うと左へと動き、大学生などが体験したところ、1週間もすればうまく操作できるようになったということです
> とある。

 パソコンユーザーにとって比較的 "負荷がかかりにくい" アクションではないかと思われる "呼気/吸気" の強弱に着眼した点は好感が持てると思う。
 ちなみに、いわゆる "クリック(Click)" の操作はどのように処理されるのであろうか......。

 脳の "神経細胞" は "神経幹細胞" から生成されていて、"例外的なダメージ" を受けないかぎり、脳内の "神経細胞" は自然に生成され続けると言われている。

 ◆ 参照 脳は決して老化しない可能性がある!但し神経細胞を損傷する可能性のある諸要因は別!( 当誌 2013.10.11 )

 ただし、何らかの原因による "神経細胞の損傷" や、"アルツハイマー病をはじめとする老年期の神経変性疾患" など、脳内の "神経細胞" が "例外的なダメージ" に見舞われた場合には、"神経幹細胞" から "神経細胞" を生成させる "再生医療" の出番となる。

 下記引用サイト記事光当てて神経細胞作る技術開発 治療、再生医療へ可能性/山陽新聞 岡山医療ガイド/2013.11.01 - 03:00 は、そうした "再生医療" での "新技術" を伝えるものである。

 <神経のもととなる神経幹細胞に青い光を当てることで増殖を促し、神経細胞になるよう誘導もできる技術> というのだが、<青い光を当てる> という箇所には注意が必要であり、そこがこの技術のコアとなっているかと思われる。

 元々の "神経幹細胞" の増殖活動過程と<青い光> とは無関係だったのであるが、増殖活動を "促進するタンパク質" の働きと<青い光> 照射とを、 "操作上" の便宜から関係付けたのだと理解される。

 その仕組みは、以下のくだりから了解される。

 <神経幹細胞から神経細胞に分化する過程を見ると、3種類のタンパク質の一つ「Ascl1(エーエスシーエルワン)」が作られ続け蓄積している

 <胎児マウスの神経幹細胞にウイルスで特殊な遺伝子を導入し、青色光が当たるとAscl1が働くようにした。光をAscl1の周期に合わせて3時間に1回照射するのを繰り返すと、神経幹細胞が増殖。30分に1回の短い周期で当て続けると多くの神経幹細胞神経細胞になった

 こうした "神経幹細胞" の増殖活動過程 の推移は、まるで "植物の発芽状況" のような印象さえある......。

 "飲んで効く肥満予防薬(!?)" は、現代人の少なからぬ夢なのかもしれない......。

 ダイエットの努力もせずに "肥満予防" とは虫の良い願望かとも思われるが、運動が必要とされながらもそれが病状から叶わないという病気の人もいることだろう。そう考えると、"運動療法の代わり" になるという観点から、"飲んで効く肥満予防薬(!?)" は、れっきとした治療薬と見なされる......。

 実は、そうした飲み薬の "候補物質" が発見されたようなのである。

 下記引用サイト記事糖尿病やメタボの新治療薬になるか/NHK NEWS WEB/2013.10.31 - 04:16 によると、

 <体内で血糖値を下げたり脂肪を燃やしたりする物質を東京大学の研究チームが発見し、糖尿病やメタボリックシンドロームの新たな治療法の開発につながると期待されています> とある。

 ところで、もともと人の身体には<血糖値を下げたり脂肪を燃やしたりする「アディポネクチン」というホルモンの分泌>(いわゆる "善玉ホルモン" ) があるという。
 東京大学大学院の門脇孝教授らの研究グループは、この「アディポネクチン」と<同じ働きをする物質を探し出し「アディポロン」と名付け> この物質を治療薬の材料候補とした、というわけなのである。

 マウス実験(経口投与する実験)でも、<「アディポロン」を糖尿病のマウスに投与したところ30%だった生存率が70%にまで高まったほか、脂肪肝のマウスでも症状の改善が見られた> との成果が挙がったという。<数年以内の実用化> が目指されているらしいが、待ち望む向きも少なくないのかもしれない......。

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