"がん" を含めた各種の病気が、"遺伝子" 情報(DNA/塩基配列)と深くかかわっていることは、かねてより注目されているところだ。
◆ 参照 病気などの"原因遺伝子"が次々明らかに! "遺伝子操作"が治療の決め手となる趨勢か?!( 当誌 2013.09.12 )
こうした研究に意義があるのは、"がん" を含めた各種の病気の "予防/早期発見/治療" に役立つからだと思われる。
下記引用サイト記事:肺がん患者に特徴的DNA 浜松医大・華表助教ら発見/静岡新聞/2013.10.29 - 14:25 は、 <たばこを吸わない肺がん患者に特徴的なDNAの塩基配列> が突きとめられたことを報じている。
ところで、"肺がん" と言えば、その原因として "喫煙" が挙げられがちであるが、<肺がんの中でも非喫煙者の割合が比較的高いとされる肺腺がん>( 下記【 参照記事 】参照 ) と分類されている "肺がん" もある。
そして、<肺腺がんは、日本を含む東アジア諸国に患者が多く、その原因は世界の多くの研究者の関心を集め、遺伝的要因も疑われている> とのことであり、今回の研究はその点に触発されて進められたようだ。結果は次のとおりとなる。
<肺腺がん患者は健康な人より、DNA配列の中に、「ある特定の約千個の塩基からなる配列」がある頻度が約2倍多かった/ この結果から、この配列を持つ人が肺腺がんにかかるリスクが2倍になると推定される> と......。
2013年10月 アーカイブ
相変わらず "パワーハラスメント" が問題となっているし、そうでなくとも一般的に、"権力を手にした者たち" の横暴ぶりには手を焼かされるのが現実であろう。そして、とかく "権力者たちは傲慢!" というのが相場となっている。
分かり切った現実が至るところにあるためか、取り立てて、どうして "権力者たちは傲慢なのか?" と考えさせられることはあまりなさそうな気がする。
だが、その辺の "仕組み" を、"脳のメカニズム" を追及する観点から解明しようという研究があるそうなのだ。
< font color="#0000FF">下記引用サイト記事:「権力者の傲慢」は脳の仕組みに起因? カナダ研究/CNN.co.jp/2013.10.28 - 15:02 では、そうした研究が紹介されている。
<仕事で昇進した途端に人が変わったようになり、それまで同僚だった相手のことを忘れたり、いじめたりするようになる――。そんな現象は人の脳が持つメカニズムに起因する可能性がある/ 人が自分の権力を認識すると、脳の仕組みがはたらいて他人に対する思いやりを失ったり、他人の立場に立って考えることができなくなったりする> というのだそうだ。
ここで、"着目されている点" は、もともと<サルや人(の脳)には、共感の仕組みがある> という事実であり、
<今回の研究で、人が権力を持つと、脳が本来的に持っているメカニズムによってこの共感の仕組みが機能しなくなることが判明した> のだそうである。
その詳細については言及されていないのが残念であるが、<脳が本来的に持っているメカニズム> の、その詳細内容への興味が募るところだ。
だが、いずれにしても、"権力者たちは傲慢!" という現実は、"脳の本来的な仕組み/機能" の一つである "共感" が、別の"脳の本来的メカニズム" によって "無効化/反転" されて生じる仕組みのようである。かなり "根深い仕組み" だという印象が強い......。
アベノミクスによって特徴づけられている日本の現在の "景気" 趨勢が、今後の "賃金水準" の動向、つまり期待されている "賃上げ" 傾向を辿って行くのかどうかの一点に懸かっていることは、広く指摘されてきた。
今後の "景気" を左右する "消費" の動きが、結局は、一般的消費者である働く階層の "賃金水準" 動向に依存せざるを得ないからだ。
下記引用サイト記事:コラム:製造業「負け組」に賃下げ圧力、人手不足との綱引きに/REUTERS/2013.10.25 - 16:07 は、現時点での、三つ巴とも見える "錯綜した動向" について解説している。
結論を急げば、次のようになるようだ。
<今、国内で展開されようとしているのは、大企業・製造業の一部で検討されているベースアップを含めた賃上げの動きと、厳しい国際競争に直面して低コストの非正規雇用を増加させる対応、生産年齢人口の減少などを背景にした人手不足と賃金上昇圧力の顕在化という流れが、入り乱れている/ モデル化して言えば、賃金を押し上げる力と押し下げる力が、綱引きのようになっているという構図/ 今までは、国際競争に直面してきた製造業が、総じてコスト削減に動き、雇用者報酬全体も非製造業を巻き込んで、低下の一途をたどってきた/ そこに......変化が生じている。米欧でも起きている賃金低下圧力の増大が継続するのか、それとも非製造業を中心にした人手不足に起因した賃上げ圧力が勝るのか。この帰すうは、当然ながらアベノミクスの成否にとって、決定的に重要な因子となる> と。
こうした<綱引き> の構図の中で、注意を向けておいて良さそうな要因は以下の点であろうか。
1.<「非正規シェア上がれば、1人当たり賃金に低下圧力」/ 非正規雇用に従事している労働者の状況と、中小企業や零細企業で働いている労働者の環境が及ぼす影響力が増大/ 正規社員の給与が増額されても、非正規社員の割合が上昇していけば、1人当たりの賃金水準は伸びが鈍るだけでなく、減少するリスクも出てくる>
2.<「中小企業に人手不足感、賃上げ実施広がる」/ 中小企業の中には、人員の確保が急速に難しくなり、人手不足感から賃上げに踏み切ったり、これから賃上げやボーナス増を計画しているところが急速に増加/ 人手不足......最近では大都市圏での工事現場でも人手不足が深刻化。他の非製造業にもじわじわと......>
状況は、新規要因が加わってはいるものの、まだまだ "流動的" だと見受けられる。しかも、"消費増税" という極めて大きい要因の影響もあることだ......。
"統計開始以来初!" という "猛暑" や "降雨量" などで振り回されていると、"株価の変動" 並みに、"天気予報" が人々の関心を集めることになっているようだ。
今年は、まだ "台風襲来" の恐れがないとは言えないのかもしれないが、それにしてもこれからの関心事は、今年の秋冬はどの程度冷え込むのか......、という点なのだろう。
下記引用サイト記事:3か月予報 秋は急速に深まり、寒さの厳しい冬に/tenki.jp/2013.10.27 - 09:27によれば、
<この先、季節の歩みは一気に進みそうです。先日、気象庁から発表された3か月予報によると、11月から1月にかけての3か月間の気温は、全国的に平年並みか低くなる見込み。今年の冬も寒さが厳しく、日本海側は大雪傾向となりそうです> とある。
< 11月:気温は全国的にほぼ平年並み/ 12月~1月:冬型の気圧配置となる日が多く、全国的に寒気の影響を受けやすくなりそう......気温は全国的に平年並みか低い予想> になるようだ......。
アベノミクスの最大のボトルネックは、やはり、"中小企業問題" なのではなかろうか。
中小企業を "蚊帳の外" に置いた "大企業" 中心の経済政策は、視野の外に置いた現実から "想定以上のリアクションを被りかねない" と危惧されるからだ。それを称して「倍返し」になると懸念する向きもある......。
何も、"中小企業" が叛乱を起こすはずもないが、"足を掬われる" 可能性がかなり高いのではなかろうか。
政府の現状認識(および喧伝)は、次のとおりであろう。
<日銀は、21日まとめた最新の「地域経済報告」で、企業の生産が緩やかに増加し、雇用や所得にも改善の動きが見られることから、全国9つの地域すべてで景気判断を上方修正しました。>( 日銀 全地域の景気を上方修正/NHK NEWS WEB/2013.10.21 - 16:01 )
だが、相変わらず、以下のような実態が尾を引いていることも否定できない。
<時事通信の10月の世論調査で、安倍内閣が発足した昨年末以降、景気の回復を実感するかどうかを尋ねたところ、「実感する」と答えた人は18.5%にとどまり、「実感しない」が76.4%に達した。
同じ質問をした4月調査は「実感する」23.7%、「実感しない」68.6%で、半年前より景況感は後退。安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」は、各種経済指標を改善させてはいるが、国民生活への波及効果は依然乏しいとみられる。......>( 景気回復実感せず76%=半年前より上昇-時事世論調査/時事ドットコム/2013.10.18 - 15:37 )
こうした実態の背景には、明らかな事実、つまり<中小企業は全企業数のうち99.7%を占め、企業従業員の66%を雇用> という現実が横たわっているに違いない。
【 引用サイト記事 】:37兆円"不良債務爆弾"の導火線に火をつける消費増税、衝撃度は"倍返し"どころではない/msn 産経ニュース/2013.10.24 - 13:17 は、この視点から "アベノミクス路線の危うさ!" を論じている。
安倍首相の "自画自賛" とは裏腹に、<しかし、巷(ちまた)の様子はかなり違う。...... 中小企業経営者から相談が殺到/ 「これまでの円安に伴う原材料高すら価格転嫁できないのに、消費増税分をどうやって販売価格に転嫁できるのか」「来年4月からの販売契約を結んだが、消費税率アップ分は認めてもらえなかった」/ 中小企業はアベノミクスの恩恵なし> と......。
こうした "中小企業" の苦境は、以下の仕組みからくるわけだ。
<中小企業は仕入れ価格の値上がりをのみ込まされるうえに、販売価格を上げられない/ 中小企業の大半は内需中心なので、円安による原材料高の直撃を受ける/ この格差は消費増税によってさらに拡大>
したがって、<賃上げどころではない。法人税減税を餌に産業界に賃上げを浸透させるシナリオは危うい> と連なってゆくことになる。
確かに、"消費の拡大" の前提である "賃上げ" が滞るならば、アベノミクスは上手く回っては行かなくなるだろう......。
そればかりではない。これまで "封じ込められていた負の遺産!" が表面化するリスクまで浮上しかねない......。
<リーマン・ショック後の「中小企業金融円滑化法」で棚上げされてきた中小企業約40万社の不良債務は総額で37兆円/ この巨大な債務爆弾の導火線に、来年4月の増税実施とともに火がつく>
こうした文脈をなぞってみると、アベノミクスの今後は、到底、平坦なものだとは考えにくいことになる......。
家庭で、インターネットに接続する際、一般的には、複数ユーザーの利用を可能にするため "ルーター" という接続機器を介在させることになる。しかも、昨今では "タブレット" など "Wi-Fi" 機器も利用したいということで、"無線LANルーター" を利用するスタイルが多いかと思われる。
確かに、"無線LANルーター" を介在させてのインターネット接続はいろいろな点で利便性が高い。こうした機器も、比較的安価で高性能であるため広く普及している。
また、セキュリティに関しても、こうした "無線LANルーター" とその操作へのアクセスが、通常は家庭内に限られることもあり、まずまずの評価がなされてきた。
ところが、思わぬ "落とし穴" が発覚した。こうした利用スタイルにおいて、"インターネット・プロバイダーに接続するID/パスワード" が盗まれ、悪用される、というケースが続発したというのである。
問題は、ある種の "無線LANルーター" が "セキュリティ・ホール(ソフトウェアの欠陥)" を持っていたからだと判明した。
下記引用サイト記事:家庭のネットIDなど悪用被害150件超/NHK NEWS WEB/2013.10.25 - 05:03 は、その "実情と対処法" について報じている。
<一般家庭からインターネットに接続する際のIDやパスワードが盗まれ、銀行やゲーム会社などへのサイバー攻撃に悪用される被害が、ことしに入って150件以上に上っている/ 無線LANなどを利用するための機器の欠陥が悪用された/ 攻撃の対象となったのは、オンラインバンキングやゲーム会社など20社以上のサイトで、何者かが発信元を分からなくするため、盗んだ他人のIDを利用/ このIDが盗まれた原因のほとんどは、無線LANなどを使用するためのルーターという接続機器に搭載されたソフトウエアの欠陥/ 一部の機器に、外部からアクセスできる欠陥があり、ネット接続のIDなどが盗まれているという/ IDなどが盗まれた接続機器の大半は、東京のロジテック社が平成21年8月から去年11月まで販売した無線LANブロードバンドルーターと呼ばれる製品/ ロジテック社は、自社のホームページに該当する製品の型番などを掲載......>
なお、"ロジテック社のホームページ" には、"お詫びとお願い" というコンテンツが公開されている。
心当たりがある場合には、早速の対応が欠かせない......。
"臓器移植" 手術の大前提は、もちろん、ドナーから提供された当該の "臓器" が備わることだ。
ただし、貴重なその "臓器" であっても、種々の機能低下が理由で活用できない場合が無きにしも非ずなのだという。臓器提供が少ない日本の現状にあっては、如何にも残念なケースと言わざるを得ない。
この残念さを克服しようとする試みに関する "国内初!" の挑戦について報じているのが、下記引用サイト記事:脳死肺移植:体外装置で機能回復 岡山大病院で成功/毎日新聞/2013.10.24 - 11:52 である。
移植手術を望む患者が待つ "臓器" は、"肺" であり、"脳死したドナー" から摘出された<『宝の肺』> が備わることは備わった。
が、その "摘出肺" の状態は、<機能が低下し「移植しても働かない」と判断されていた> のだという。
ここで役立てられたのが、<国内初導入の装置「体外臓器リカバリーシステム」> だったという。
<装置は、人工呼吸器や血液に似た循環液を使い、移植する肺の状態確認や低下した肺機能を回復・強化できる。そのため、医学的理由で患者に適合せずに移植できなかった肺を、別の患者へ移植することも可能。スウェーデンで開発され、海外では多くの使用例がある> のだそうだ。
執刀医の岡山大病院呼吸器外科/大藤剛宏(おおとう・たかひろ)・肺移植チーフは、<臓器提供の少ない日本で、移植のチャンスを逃さないように、今後も技術を高めたい> と話しているという......。
日経平均株価が、大幅反落した。約3週間ぶりの大きさの前日比の下げ幅(前日比287円20銭安)で、終値は1万4426円05銭。
その理由としては、円相場が1ドル=97円台前半という円高・ドル安で推移したこと、中国市場で上海総合指数が下落したことなどが挙げられている。
それにしても、午後からの "後場の下落推移" はさながら "ウォーターフォール" そのものの下降傾斜であった。
下記引用サイト記事:金融相場に乗り切れない日本株、円高懸念がリスクオン相殺/WIRED/2013.10.23 - 15:11 は、この事態を<午後にムード一変> と称しているのだが、もう少しこの記事の解説に耳を傾けておく必要がありそうである。
<9月米雇用統計が市場予想を下回り、米金融緩和の長期化観測が強まったが、日本株は金融相場にうまく乗り切れていない> という点が結論とされるのだが、"キーワード" としては、米国の "金融緩和" の長期化 と、その結果としての "金融相場" の再浮上、そして再登場することになる "円高懸念" ということになりそうだ。
"円高懸念" の背景には、以下の点が潜むという。
<金融相場を背景にしたリスクオンは、円売りと同時にドル売りも促すため、ドル/円としては円安が進みにくい/ 日米金利差からの円高圧力がかかりやすい状況/ ドル/円は年内は90円台後半のレンジ推移になる/ 円高の方が可能性としては高い>
ということで、この"円高懸念" が日本株への "リスクオン" を "相殺!" する......と。
<今年前半のアベノミクス相場をけん引してきたヘッジファンド勢の売買エネルギーが低下......彼らは円安と株高をペアでトレードしているが、当面、円安が進まないとみて、日本株への興味を失っているようだ>
<アベノミクス相場をけん引してきたヘッジファンド勢> の動向が、"円高懸念" によって封じられるとするこうした見通しは、妙に説得力があるだけに警戒される......。
高齢者のドライバーが運転するクルマには、やはり不安な眼差しが向けられる。何やら戸惑っているかの動きをしているクルマの運転席に目をやると、ご高齢の方だったりすることが少なくなかったりする......。
また、高速道路での "逆走" 事故、ブレーキとアクセルの踏み間違い事故......と、高齢ドライバーによる交通事故が報じられることもめずらしくない。
個人差が大きいだろうから、決して決めつけたくはないものの、事故は発生してしまってからでは手遅れであるため、用心するに越したことはなさそうだ。
特に、"65才以上の10人に1人は発症" とされている "認知症" とクルマの運転とのリスキーな関係については、社会的にも関心が向けられて然るべきであろう。手をこまねいてはいられない......。
下記引用サイト記事:運転免許更新:「認知症疑い」判定増 医療側の態勢に遅れ/毎日新聞/2013.10.22 - 08:31 は、上記のような現実もあってか、交通法が "制度改正" されたが、その周辺の問題含みの現状について報じている。
<「認知症問題」が交通取り締まりの大きな課題になっている。今年度から免許更新時の認知機能検査の内容が変わり、「認知症疑い」と判定される高齢者の増加が予想されるからだ。認知症が疑われれば、確定診断のために「臨時適性検査」を受けなければならないが、医療側の態勢が整っておらず、各都道府県警は対応を迫られている> とある。
<検査方法が変わった> とあるが、<従来よりも「記憶力重視」へと変更> されたため、<その結果、「認知機能低下」の判定が増えると見込まれている> というのである。
そして、<判定増加で問題になるのが臨時適性検査の担い手となる医師の数だ。専門医だけでは足りず、かかりつけ医の役割が重要になる/ かかりつけ医に診断は難しい/ 打開策はなかなか見いだせない> といった難しい状況!だというのである。
超高齢社会の到来で、"総論" レベルでの "大変さ" から、さまざまなジャンルにおける "各論" レベルでの "社会的問題" が表面化し始めている......。
"遺伝子" 技術の進歩! その "目覚ましさ" は良しとして、その反面でいよいよ "生命倫理" に抵触しかねない危険水域に足を踏み入れつつあるのか......?
下記引用サイト記事:米国で子の遺伝予測に特許 「デザイナーベビー」と批判/【共同通信】/2013.10.20 - 18:14 が、その最新状況を伝えている。
<両親の唾液などに含まれるわずかな遺伝子情報を解析し、生まれてくる子どもの目の色や背の高さ、がんなどの病気になるリスクを予測する手法の特許が19日までに米国で認められた/ 生命倫理の専門家は、予測を利用して提供者などから精子や卵子を選ぶと、望ましい特徴を持つ子どもを生む「デザイナーベビー」につながりかねないと批判/ (特許保持会社は)「遺伝子と健康に関する理解を高めるのが狙い。子どもを選別する生殖医療に応用するつもりはない」と説明> とある。
ちなみに、"デザイナーベビー" でネット検索をしてみると、既に10年以上前から注目/懸念されていたことが分かった。
下記の【 参照記事 】:クローン人間以上に切迫した「デザイナーベビー」の問題/WIRED/2002.03.04 がそれである。
<遺伝子診断技術の進歩によって、健康な子どもを産むチャンスは増えるだろう。しかし、病気の可能性を除去するだけでなく、親が子どもを自分たちの好きなようにデザインする道までも開けてしまう。「デザイナーベビー」はクローン人間の問題以上に切迫している、と生命倫理学者たちは懸念を表明している。> と。
そして、その懸念内容を次のように伝えている。
<遺伝子を調べることで、病気の可能性を除去するだけでなく子どもを自分たちの好きなようにデザインしたい親なら、大勢いる/ このままでは、子孫を自らデザインするための道が開けてしまう/ 遺伝子診断は高額で、近い将来も保険でカバーされる見込みが薄いため、貧しい人たちは受精卵の遺伝的欠陥が発見できないことになる/ 貧乏人は恐ろしい遺伝子病を持った子どもを産むかもしれないのに、金持ちだけはそれを回避できるなんて不公平だ/ 貧困層は、それほど賢くなく、確実に頭髪がなくなり、音程の全く取れない子どもを育てることになる可能性があるのに、富裕層は、遺伝学的に選別を受けた、見目麗しく才能にあふれた子どもを持てる> と......。
"デジタルデバイド(Digital Divide)"(コンピューターやインターネットなどを使いこなせる立場と使いこなせない立場の間に生じる格差!)という言葉があるが、上記の "子の遺伝予測" もまた、 "格差" と一体となり "遺伝子デバイド" を生み出すことになりかねない......。
今や、ソーシャルメディアなどインターネット上の膨大な情報「ビッグデータ」は、さまざまなジャンルで応用されている。そうした動向の中、かぜやインフルエンザなどが自分の周りでどのくらいはやっているのかの情報をいち早く伝えようという新たなサービスが相次いで登場しているという。
下記引用サイト記事:かぜ予防にネット活用 進化する流行予測/NHK NEWS WEB/2013.10.20 - 08:29 が、そうした新動向を紹介。
先ず、<はやっているのはどんなかぜ> かに焦点を合わせたサービス。
<Twitterのつぶやきからかぜの流行を分析するのが「カゼミル+(プラス)」というサービス/ 1日数万に上るつぶやきからかぜをひいている可能性の高い人を自動的に選んで、その内容を表示/ 気温や湿度の変化など天気予報と組み合わせることで将来の流行を予測して、カレンダーに表示/ 熱やのどの痛みなど、今どんな症状の人が多いのかを知ることができる> という。
次に、<インターネットの検索サービスに入力されることばからインフルエンザの流行をつかもうというサービス/ 「グーグルインフルトレンド」/ インフルエンザが流行すると症状や薬などインフルエンザに関する検索も増えることを利用して流行を予測/ 実際にインフルエンザについて検索する人の数とインフルエンザの症状を示す患者の数を調べたところ、密接な関連性があった> というものだ。
さらに、<インフルエンザが今どこで、どの程度流行しているのかという詳細な情報を提供しようというサービス/ 京都大学の荒牧研究室が運営するサイト「インフルくん」/ インフルエンザを話題にしたTwitterのつぶやきを分類。実際にインフルエンザにかかっているとみられる発言を選び出し「マスク」のマークで表示......GPSの位置情報やプロフィールなどから都道府県単位で場所を特定。色と矢印で日本地図に表示>
という "詳細情報版" だ。
では、<なぜ実際の流行と一致> するのかという点であるが、その疑問については以下のように解説する。
ひとつは、<インターネット上のことばを分析する技術の進歩/ さまざまな発言について、経験則や文脈などからコンピューターで自動的に分類する研究が進んでいる> からであると。
またもうひとつは、<ビッグデータが持つ特徴/ 仮に少しの誤差が含まれていても膨大なデータを集めると全体としては精度が高くなる> からなのだとされる。
膨大な数の人々が関与するソーシャルメディアなどインターネット上の情報「ビッグデータ」と、これまた膨大な数の人々が被る "かぜやインフルエンザ" という、まさに "似た者同士" の関係が、こうした "ネット・サービス" を紡ぎ出したということか......。
"骨" の健康に関する注目と言えば、"骨粗しょう症" や "無重力空間で生活する宇宙飛行士の骨" といった観点からかもしれない。
その "骨" の 90~95% を占めているのが、今回着目する "骨細胞" であり、この "骨細胞" がいわゆる "骨" の本体を形成しているとされる。だが、"重力" を感知して "骨" を形成していることなど以外は、その多くが未解明のままとなってきたようである。
下記引用サイト記事:骨細胞、免疫強め全身の健康守る 神戸大など、マウスで解明/【共同通信】/2013.10.18 - 01:00 は、そうした "骨細胞" の "未解明の部分" のひとつを解き明かしたと報じている。
<骨を形作る「骨細胞」が、免疫の力を強め、体全体の脂肪の量を適度に保つなど、健康に重要な役割を果たしていることを神戸大と北海道大のチームがマウスで明らかにし、17日付の米科学誌セルメタボリズム電子版に発表> とある。
"骨細胞" が、"骨の形成" という分かりやすい働きを持つこと以外の解明は、やはり少ないようであり、目についたのは、最下記の【 参照記事 】だけであった......。
<免疫の力を強め> とあるが、それを示すとされるのが、引用されている "マウスの胸線" の比較写真だ。
なお "胸線" とは、次のように "免疫系に関与する臓器" である。
<胸腺(きょうせん、英: thymus)は胸腔に存在し、T細胞の分化、成熟など免疫系に関与する臓器。>( 胸腺/ウィキペディア )
<寝たきりの人や重力のかからない宇宙飛行士は骨の量が急速に減り、免疫低下やホルモンなどの代謝異常を来すことがあり、この原因解明> が求められているという実情からすれば、こうした "骨細胞" の解明は、少なからぬ意義がある思われる......。
"糖尿病患者" への "臓器移植" に関しては、ドナーにいろいろと制約がありがちな "膵臓全体" の "移植" ではなく、その中心組織である "膵島" の "移植" というアプローチがあるという。
下記引用サイト記事:京大病院で全国初の脳死膵島移植 糖尿病男性に手術成功/【共同通信】/2013.10.18 - 13:55 は、この "膵島移植" 手術の成功について報じている。
<京都大病院は18日、同病院で記者会見し、脳死者から提供された膵臓から、血糖値を調整するインスリンを分泌する組織「膵島」を取り出し、糖尿病患者の50代の男性に移植する手術を13日に実施し、成功したと発表した。
心停止したドナーからの膵島移植や、自分の膵臓から膵島を取り出して移植する自家膵島移植は過去に実施されているが、脳死者からの提供による実施は全国で初>
なお、このアプローチの意義(ねらい)は、別報道の記事では次のように解説されている。
<膵臓全体では医学的に移植に適さない場合でも、膵島が取り出せれば、糖尿病患者らの生活改善に大きく役立つ。背景には、臓器提供者の思いを生かそうという流れと、制度整備が進んだことがある。......膵島移植に詳しい福島県立医大の穴沢貴行助教は「医学的理由で移植を断念する例もあるが、膵島移植ならばできる場合もある。従来に増して、提供者の思いに応えることができるのではないか」と意義を強調>
( 全国初の脳死膵島移植の狙いは... 移植無理でも膵臓生かす/msn 産経ニュース/2013.10.18 - 14:01 )
せっかくドナーが見つかっても、糖尿病患者への臓器移植が断念される事態は、ドナーにとっても患者にとっても極めて不幸なことだと言わざるを得ない。
この "膵島" の "移植" というアプローチは、そうしたハードルの高さを低めて、"移植の可能性" を広げるものだと理解される。
しかも、全国で初となる<脳死者からの提供>によるものだという......。
"iPS細胞" の技術は、いわゆる "再生医療" において "移植" するために使われる "さまざまな当該細胞を作成する" ことができるという点で画期的なのだと理解される。
ただし、こうした "iPS細胞" を素材としたアプローチでは、"相応の手順/時間" が不可欠になるそうである。
もちろん、"再生医療" の臨床現場では、"移植" のための当該細胞が一刻も早く要請されるであろう実情は容易に想像できるところだ。
そこで注目されるのが、下記引用サイト記事:ヒトの皮膚から軟骨細胞 京大、iPS細胞経由せず/日本経済新聞/2013.10.17 - 12:31 が報じている<「ダイレクト・リプログラミング」という手法> に基づくアプローチである。
<皮膚細胞などからiPS細胞を経ないで目的の細胞を直接作る「ダイレクト・リプログラミング」という手法> を活用したところの<ヒトの皮膚細胞から軟骨細胞を作り出す技術> が、京都大学iPS細胞研究所の妻木範行教授らによって開発されたと下記記事は伝えている。
この "技術" の価値は、まさに<iPS細胞を経ず直接作ることで、作製時間を約半分に短縮> できる、という点になるわけだ。
この<新手法なら約2カ月で、移植に使える軟骨細胞が得られる。iPS細胞を使う場合の約半分で済む> とされる。
"iPS細胞" の技術がクローズアップされたためなのかどうかは分からないが、その周辺での "新技術" の開発にも弾みがついている気配である......。
これまで、"台風襲来" だと聞いても、軽く聞き流して、どうせ大したことはなかろうと勝手に決めつける姿勢が通常であった。
しかし、今回の "台風26号" については、メディアが盛んに「大型!大型!」と強調していたことや、"関東地方への上陸の恐れあり!" と目されていただけに、昨晩はいささか緊張せざるを得なかった。
今朝には、とあるアポイントがあったのだが、それも事前にキャンセルするというほどの心境であった。アポイントの相手方は、「何か急用でもできたのか?」というレスポンスであったが、むしろ、そうした "侮り方" が危ない......、と感じさせられたものだ。
臆病と言えばそうなのだが、この間の一連のただ事ではない異常気象現象を目の当たりにしていると、どこかに "軽視できない感覚" が生まれてくるのであろう......。
幸いにもわが家に被害は無かったものの、次の報道には驚くことになった。
< ◇東京・町田◇
東京都町田市では16日午前5時45分ごろ、町田市森野の境川で「女性が流された」と警視庁町田署に通報があった。下流の同市金森の金山橋で救助しようと消防や警察の署員が浮輪やロープを持って待ち構えていたが「だめだ、流された」。流れが早く女性はそのまま下流へ。約900メートル下流の鶴間橋でも救助隊が橋の上からロープや浮輪を持って川面を見つめる。「来たぞ。あれじゃないか」。上流から濁流の中をオレンジ色の救助用浮輪が流れてくるのが見え、ロープを川のすぐそばまで垂らしたが、浮輪に人の姿はなかった。
その後、女性は発見され、横浜市の病院に搬送されたが助からなかった。【斎川瞳】 > ( 台風26号:東京・町田で1人死亡 鎌倉で土砂崩れも/毎日jp/2013.10.16 - 13:13 )
全国的にいろいろな被害が報道されている中で、よりにもよってこの<境川> で "事故死(?)" のあったことが驚き以外ではなかったのである。
それというのも、日課としている "サイクリング" や "ウォーキング" は、この "境川" 沿いの遊歩道であったからなのだ。
この川は、遠い昔に "氾濫" があったとは伝え聞いてはいたものの、昨今では流れも穏やかであり、荒天時の水量とてさほどのものではなくなっている。
そうした川での不幸な "事故死(?)" 発生という報道であったので、勢い、今回の "台風26号の猛威" が強烈に印象づけられてしまったわけなのである。
事実、今回の "台風26号の猛威" は、下記引用サイト記事:台風26号:伊豆大島13人死亡51人不明 豪雨で土石流/毎日新聞/2013.10.16 - 14:21 が余すところなく伝えている。
<大型で強い台風26号は16日午前、関東地方に最接近し、関東甲信を暴風域に巻き込んだ。東京都大島町(伊豆大島)では一時、1時間雨量が観測史上最大の122.5ミリに達し、16日午前11時までの24時間雨量は800ミリを超えた。警視庁などによると同日未明、同町元町3付近を流れる大金沢(おおがなさわ)が氾濫。土石流も発生して住宅が流されるなどし、13人の死亡が確認され、51人の行方が分かっていない......>
遥か彼方の南方海洋で発生した台風は、誰にとっても "必然性" が乏しい自然現象のはずである。なのに、そうした "偶発的な出来事" によって、尊い生命が失われたり、人生の行方が変わってしまうような被害を被る......。現代人の合理的日常感覚からは、何と乖離した事実なのかと感ぜざるを得ない......。
さまざまな動物の中で、最もひ弱な状態で生まれてくるのが "ヒトの赤ちゃん" だと言われている。
逆に言えば、他の動物が生まれながらに完成度の高い本能的(遺伝子的)パワーで身構えているのに対して、"ヒトの赤ちゃん" は、生後のより大きな "学習可能性" を保持して生まれてくるのだと言えそうだ。
それだけに、"学習" にとって必須である "脳" をはじめとした "神経回路" の発達! が重要なはずだと思われる。だが、その発達プロセスについては必ずしも十分には解明されていなかったようである......。
下記引用サイト記事:出生が引き金で神経回路を形成 金沢大などの研究チーム実験/【共同通信】/2013.10.15 - 01:00 は、そうした "赤ちゃんの脳の発達" に関する興味深い研究成果について報じている。
<赤ちゃんの脳では、出生が引き金となって神経伝達物質「セロトニン」の濃度が変化し、神経回路の形成が始まることを金沢大などの研究チームがマウスの実験で確かめ、14日付の米科学誌電子版に発表した/ 出生と脳発達の仕組みの一端が分かったことで、早産による発達障害の解明につながる> とある。
こうした事実の解明は、<早産による発達障害> の解明と治療に役立つという点でも貴重だと思われる......。
これまで、"オゾンホール" への警戒は、"紫外線" 増大がもたらす生物への悪影響という点ではなかったかと思う。
そして、その "オゾンホール" 発生の原因は、人間による "フロンガス" の大気への放出だとされ、懸念されてきた。
◆ 参照 <オゾンホールの発生は、フロンやハロンが紫外線によって分解(破壊)され、生成した塩素ラジカルが触媒としてオゾンを破壊するために引き起こされると言われている>( ウィキペディア/オゾンホール )
ところが、どうも "オゾンホール" とその拡大がもたらす悪影響は、"紫外線" 増大にとどまらないようである。"気温上昇" にも関係している、というのだ。
下記引用サイト記事:オゾンホールと気温上昇に関係か/NHK NEWS WEB/2013.10.14 - 04:00 は、そうした "両者の関係" に関する研究を報じている。
<南極の上空のオゾン層が穴の開いたような状態になるオゾンホールと気温との関係は、これまではっきりしないとされてきましたが、初めて気温の上昇と関係する可能性があると指摘する研究がまとまりました/ オゾンホールの面積が大きい年ほどアフリカ中南部の夏の気温が高くなる傾向がある/ 気温の変化については二酸化炭素濃度の上昇が注目されているが、オゾンホールが影響する可能性があることが分かった>
<二酸化炭素濃度の上昇> と "気温上昇" との関係のメカニズム(これとて明確に解明されたとは言い難いが......)とはやや異なっていそうではあるが、人類が今、最も警戒すべき ""気温上昇"" の、その原因の新たな要因が特定されつつある点は、注目に値する......。
日本政府や東京電力の "原発対応姿勢" が、国際的機関から "?(疑問符)" を突き付けられた格好で、いささか "恥ずべき" 事態かと思われる。
"汚染水漏れ" 問題は、とかく困難な "技術的課題" のトラブルだとされても、"作業員の被ばく" 状況をめぐる問題は、"人道的課題" に類するものと受けとめられかねないからだ。
下記引用サイト記事:作業員の被ばく過小評価か 国連委指摘/NHK NEWS WEB/2013.10.13 - 04:43 は、次のように報じている。
<放射線が人体に与える影響を分析する国連の機関――国連の原子放射線影響科学委員会――は東京電力福島第一原子力発電所の作業員の内部被ばく量について、日本政府や東京電力が実際より20%ほど少なく評価している可能性があるとして、今後、影響の全体像を把握するためにも継続して調べる必要があると指摘/ 被ばく量が多かった12人の状況を詳しく分析したところ、半減期が短く体内から比較的早く排出されるヨウ素133などの放射性物質について影響評価が行われていなかった>
こうした事実は、"被ばく量" による実害の影響もさることながら、作業員たちからの "信頼感" を損ないかねず、今後益々逼迫することが懸念される "作業員確保の課題" にも影を落とすことになりはしないか......。
PC上でのテキスト文面やウェブページの "読み上げ" には、とある "読み上げソフト" を長年愛用している。"読み上げ" 機能というものは、時と場合によっては重宝するものだ。
"文章化" の際の "推敲" 時には、特に有難さを感じる。また、ウェブページでも、内容の濃いページを精読する際や、今一つ集中力に欠ける時などには利用価値がある。
そんな "読み上げ" 機能であるが、モバイルでは試してみたことはなかった。
が、下記引用サイト記事:日本語ウェブページを読み上げるiPhoneアプリ--「Webりーだー」/CNET Japan/2013.10.12 - 08:00 が目についたので、"無料!" ということもあり "ダメ元の思い" で試してみることにした。
自分の場合、 "iPod touch 32GB MD723J/A <第5世代>" へのアプリ・インストールで試してみたのだが、これが実に手軽であり、また軽快であった。"これならば、使える!" という実感が湧いた。
<「Webりーだー」は、指定のウェブページを音声で読み上げてくれるアプリだ。男女の違いなど7種類の合成音声が搭載されており、ウェブページを指定するだけで日本語による読み上げを行ってくれるので、ポッドキャスト的にウェブページを楽しむことができる>
操作手順も至って簡単だ。
<アプリを起動 → カテゴリ分けされたさまざまなウェブページや検索エンジンが表示 → ユーザは読み上げたいウェブページ(指定)、アプリ内ブラウザで表示 → ツールバー上の再生ボタン → 指定の音声で読み上げが行われる> といった具合だ。
ただし、<メニューなど不要な箇所まで読み上げてしまったり、正しくない順序で読み上げることもある> という煩わしさがないではない。
ストレスを感じずに使いたいならば、ウェブページの "読ませたい文面" を "コピー(クリップボードに入れる)" しておいて "下段中央のボタン" を押すことで、よりスムーズに再生されるかと思われた......。
キンモクセイの香も薄れつつあり、そのオレンジ色の小粒の花も散る頃だというのに、涼しさどころか、むし暑さがぶり返す "夏日(30度超え)" となった東京である。
毎日、自転車を走らせているサイクリングロードは、キンモクセイの小粒の花が路上に薄らと降り積もり、植え込みのコスモスも早満開を過ぎようととする秋本番である。
なのに、長袖着では耐えられない "夏真っ盛り" といった暑さ、まさに "夏日" そのものとなってしまった。蝉の鳴き声が聞こえてこないのが不思議なほどに......。
下記引用サイト記事 【 引用記事 1 】:東京都心で30度を記録 観測史上最も遅い真夏日に/朝日新聞/2013.10.11 - 13:34 が、この "異常な夏日到来" を報じている。
<東京都心で11日午後1時すぎ、気温が30度に達した。これまでの記録を98年ぶりに更新して、観測史上最も遅い「真夏日」になった。関東の東海上で発達した高気圧に覆われた影響で、午前から気温が上昇>
これが、気まぐれな一過性のものではなく、"地球温暖化" 現象による "傾向性" を伴ったものであることは、下記引用サイト記事 【 引用記事 2 】:「経験ない高温」20年代に 熱帯域、温暖化で打撃/【共同通信】/2013.10.10 - 02:00 が伝える情報からも推測される......。
<温室効果ガスの排出が今のペースで続くと、熱帯域では2020年代から年平均気温が過去約150年間に経験した最高値を常に上回る「新たな高温時代」に突入するとの研究結果を米ハワイ大などのチームが10日付英科学誌ネイチャーに発表>
最近使われる "気象用語" に、「これまでに経験したことがない......」という表現が目につく。"降雨量" などがそれである。そして、ここでは<「経験(の)ない高温」> という若干恐ろしい表現が採用されて、危惧されているのである......。
「頭は、使えば使うほど発達する!」とは、かねてより良く聞かされてきた言葉だ。
こうした "教訓" の根底には、すでに "脳は老化しない!" という事実への直観的な洞察が含まれていたかに思われる。
そして、近年の "脳科学" は、こうした "直観" に科学的な裏づけを与えはじめているという。要するに、"脳は、体のほかの細胞とは異なって老化しない!" ということになるようだ。
下記引用サイト記事:脳は老化しない!?:研究結果/WIRED/2013.10.09 - WED は、近年の研究結果を踏まえて、こうした事実に言及している。
<最も驚くべき発見は、決して老化しない可能性がある/ 「体のほかの細胞は不可避的に老化していきます。というのも、増殖することでDNAにダメージを蓄積させ、ついには細胞死に至るからです。これに対してニューロンは、一度分化するとそのまま残ります」/ 「その結果、特定の病気が生じなければ、脳は常に若いまま維持することができます」。むしろ年齢とともに、学習のおかげでシナプスの結合は増加する。さらに失われたニューロンを、70〜80歳でも再生することのできる神経幹細胞が存在する(特に、嗅球や海馬において)。「このことは、脳が一生の間中、回復できることを意味します」>
そして、<どうすればニューロンを長生きさせられるだろうか?> という問いかけに対して、以下のような3点を挙げている。
<(1) 運動をすること。これは、新しいニューロンの形成を促進/ (2) 細胞を損傷させるフリーラジカルを防ぐために、抗酸化物質やオメガ3脂肪酸の豊富な食事をすること/ (3) さらに重要なのは、歳をとっても頭脳を鍛えること。学習は脳の柔軟さを保ち、シナプスの形成を促進する> と。
ただし、こうした "不死鳥" とも受けとめられかねない "脳" にも、"要警戒!" の側面が控えていること、その面にも注意深く目が向けられている......。
<しかし、神経細胞を損傷する可能性のある環境的、生物的、分子的要因が数多くあることは事実だ。そして、リスク要因に晒される時間が長くなれば、損傷する可能性も高くなるのは明らかだ。アルツハイマー病をはじめとする老年期の神経変性疾患/ 予防が重要> だと。
世界的に高齢化時代を迎えて、<アルツハイマー病をはじめとする老年期の神経変性疾患> に注目が集まっている時代現象は、こうした文脈の中で捉えられてこそ、その重大性が浮かび上がる......。
相変わらず、東電福島第1原発の "汚染水漏れ" 問題が続き、ほとんど "モグラ叩き" の状態となっている。
その一つが、下記引用サイト記事 【 引用記事 1 】:福島第1原発、作業員6人が汚染水浴びる=東電/REUTERS/2013.10.09 - 14:38 である。
<現場にいた作業員6人が汚染水を浴びた/ ストロンチウム90などベータ線を含む放射性物質が1リットル当たり3700万ベクレル含まれていた。今回漏れた水も、同レベルの放射性物質が含まれるとみられる>
"人為的なミス" と見なされているものの、複数作業員が高濃度の放射性物質による "被ばく" の可能性が懸念されている見過ごせない状況だ。
二番目の問題は、下記引用サイト記事 【 引用記事 2 】:汚染水漏れ 腐食の隙間からか/NHK NEWS WEB/2013.10.09 - 04:51 が伝えるものであり、"汚染水タンク" に関する "杜撰な設計(?!)" へと注意を向けさせるものだと言わざるを得ないようだ。( ◆ 参照 汚染水漏れ「タンク、金かけず作った」協力会社会長証言!漏れは"関係者の口"からも!?( 当誌 2013.08.26 ) )
<東京電力福島第一原子力発電所でタンクから300トン余りの汚染水が漏れた問題で、タンクの底のボルトを通す穴の2か所で、幅3ミリ程度の隙間ができていたことが分かりました。
東京電力は、腐食が進んで隙間ができ、汚染水が漏れたとみてボルトでつなぐタイプのタンクをできるだけ早く別のタイプに替えたいとしています>
<福島第一原発には鋼鉄製の板どうしをボルトでつなぐタイプのタンクが300基余りあり、これらのタンクでは、同じようなトラブルが起きるおそれがあるとして、東京電力はボルトを使用せず、溶接するタイプのタンクにできるだけ早く替えたいとしています>
そして、三番目の問題は、下記引用サイト記事 【 引用記事 3 】:福島汚染水:井戸から23万ベクレルの放射性物質を検出/毎日新聞/2013.10.08 - 12:47 が報じるもので、"地下水(=井戸)" はそのコントロールが難しいと考えられるだけに、かなり厄介な問題かと思われる。
<東京電力は8日、タンクの北約20メートルの観測用井戸で、6日に採取した地下水1リットル当たり23万ベクレルの放射性物質トリチウムを検出したと発表した。300トンが漏れたのが8月19日に発覚し、調査を始めた9月8日以降で最高値>
問題視されるこうした現象がいまだにぞろぞろと発覚する事態を目の当たりにしてみると、想定されなければならなかった "万が一の原発事故" がまともには想定されていなかった実態、その点があぶり出されているかのようである......。
"東日本大震災" や、不気味に想定されている "南海トラフ" などの "巨大地震" が、地下深くの "プレート境界" での "岩盤の動き" に深く関係していることは、次第に明らかになりつつある。
つい先日も、これに関連して最近注目されはじめている "スロー・クエイク" についてのTV番組があった。
<M9の巨大地震が発生、日本に甚大な被害をもたらすと恐れられている、南海トラフ。ひずみをためながら沈黙を続ける南海トラフが、実は、不気味な"予兆"を発していることが、最新の観測技術で明らかになってきた。地下深くのプレート境界で、岩盤が非常にゆっくりと動く、「スロー・クエイク」と呼ばれる現象だ。......>( MEGAQUAKEⅢ 巨大地震 南海トラフ 見え始めた"予兆"/NHKスペシャル/2013.09.01 放送 )
"プレート境界" での "岩盤の動き" とは、じわじわと移動している "プレート" と "プレート" との間に生じる、いわゆる "ひずみ"(エネルギーのひずみ)によって引き起こされるものと考えられている。
こうした "巨大地震" には、関東で想定されている "直下型地震" も、同じメカニズムのものと推定されているようだ。
◆ 参照 房総半島沖でマグニチュード8クラスの大地震の可能性! 300年間"ひずみ"が蓄積!( 当誌 2012.06.01 )
ところで、このような "プレート境界" での "岩盤の動き" に関する "新たな調査分析結果" が公表された。
下記引用サイト記事:巨大地震「隙間の水で岩盤滑りやすく」/NHK NEWS WEB/2013.10.08 - 04:21 によると次のとおりである。
<おととしの巨大地震で地震を引き起こした東北沖を掘削調査した結果、プレート境界の岩盤が水を通しにくい性質だったことが分かりました/ 研究チームは、岩盤の隙間にある水が地震でずれ動いて発生した摩擦熱で膨張して滑りやすくなり、津波が大きくなったと分析しています>
つまり、"東日本大震災" の場合、<プレート境界の海底に近い比較的浅い部分では、摩擦熱で岩盤の隙間にある水が膨張して滑りやすくなり、大きくずれ動いて津波が大きくなった> というのである。
この "メカニズム" における要点は、<プレート境界の岩盤が水を通しにくい性質> という点だと理解されそうだが、そうだとすれば、ほかに想定されている "巨大地震" の "岩盤" はどうなのか、それが気になるところとなろう......。
"認知症" は、65才以上の10人に1人は発症すると言われるほど、高齢者に多い病気であり、日本での "アルツハイマー型認知症" の患者数は推定100万人とも言われている。
そこで、増加の一途を辿る "認知症" やその原因ともなっているとされる "アルツハイマー病" の解明が急がれている。
当誌では、これまでにも以下のとおり注目し、研究動向の推移を追ってきている。多数の患者さんたちへのケアを含めて、想像を超えた事態になるのかもしれない、という懸念があるためだ......。
◆ 参照 "歯周病"は"アルツハイマー"の原因にもなる?! 動脈硬化/脳梗塞/糖尿病のみならず!(当誌 2013.10.07)
◆ 参照 アルツハイマー型認知症の原因物質:タウ蛋白質集積"画像化"に成功!早期診断に奏功!(当誌 2013.09.20)
◆ 参照 "アルツハイマー病"と"糖尿病"との関係に熱い視線が!"インスリン"の働き周辺に注目!(当誌 2013.07.30)
◆ 参照 アルツハイマー(認知症患者数約300万人の半分)、"脳波で早期診断"の新手法を開発!(当誌 2013.05.13)
◆ 参照 記憶障害を伴う認知症"アルツハイマー病"を注射で治療!原因物質"分解"促進に新手法!(当誌 2013.03.21)
◆ 参照 iPS細胞を使い、認知症の原因でもある"アルツハイマー病"発症のメカニズム一部解明!(当誌 2013.02.24)
◆ 参照 "カフェイン" によるアルツハイマー病の "予防効果"(当誌 2009.04.22)
ついに、医療機関サイドが "本腰を入れた" 対応に踏み込んだ模様である。
下記引用サイト記事:アルツハイマー病 発症解明へ大規模研究/NHK NEWS WEB/2013.10.07 - 04:21 は、以下のように報じている。
<アルツハイマー病は、発症の仕組みは分かっていません。このため、東京大学病院など全国の41の医療機関は、発症の仕組みを解明しようと、アミロイドベータが蓄積しているものの、物忘れなどの症状がない人およそ150人を対象に脳の変化などを3年間追跡する臨床研究を今月から始める/ 研究では、画像診断装置を使って、アミロイドベータの蓄積状況や、脳の血流や萎縮などについて調べるほか、心理検査も行い、早期の診断方法や治療薬の開発に役立てたいと......>
もはや、"国民的規模(?)" と言えるほどの病気と膨れ上がってしまったため、こうした規模の臨床研究は "遅きに失した感" さえある......。
"歯周病" が決して侮(あなど)れない病気であることは、代表的な成人病( 動脈硬化/脳梗塞/糖尿病など )と見過ごせない関連があると着目されている点からも窺えるところだ。
◆ 参照 <動脈硬化は、不適切な食生活や運動不足、ストレスなどの生活習慣が要因とされていましたが、別の因子として歯周病原因菌などの細菌感染がクローズアップされてきました/ 歯周病の人はそうでない人の2.8倍脳梗塞になり易いと言われています/ 歯周病は以前から、糖尿病の合併症の一つと言われてきました。実際、糖尿病の人はそうでない人に比べて歯肉炎や歯周炎にかかっている人が多いという疫学調査が複数報告されています>( 「歯周病が全身に及ぼす影響」- 歯周病と心臓疾患・脳血管疾患 - 歯周病と糖尿病/JACP 日本臨床歯周学会 )
こうした "隠れ黒幕(?)" とも言えそうな "歯周病" に、いま一つ "危険な新たな可能性(?)" が指摘されはじめている。高い比率で "認知症" の原因だとされている "アルツハイマー" なのである。
これを報じているのは、下記引用サイト記事:歯周病はアルツハイマーの原因になるかもしれない、という研究結果/ガジェット速報/2013.10.05 である。
<米フロリダ大学のLakshmyya Kesavalu氏らの研究グループはこのたび、歯周病菌がアルツハイマーの要因になっている可能性があるとする研究結果を専門誌「Journal of Alzheimer Diseases」に発表しました。認知症状を示している患者とそうでない患者の脳サンプルを調べたところ、前者からは歯周病の原因となるバクテリアの組織が見つかったとのことです/ 歯周病を引き起こすとされるPorphyromonas gingivalis(ポルフィロモナス・ジンジバリス)という細菌/ アルツハイマーを患って亡くなった10名の患者の脳サンプルを調べたところ、このうち4人の脳からP. gingivalis由来のリポ多糖が検出された/ 直接の因果関係を示す証拠はまだ得られていないが、歯周病菌とアルツハイマー、両者に無視できないつながりがあることは明白......>
<直接の因果関係を示す証拠はまだ得られていない> とあるが、"予防的観点" に立つならば、警戒するのに十分な根拠だと言えそうだ......。
米国での "一部政府機関の閉鎖" 問題( 2014年度予算案をめぐる民主・共和両党の対立、政府債務上限をめぐる問題 )は、事態打開の道筋が見えてこず、こうした米国財務の混乱状況は、世界経済に不安の影をもたらしている。
折しも "消費増税" 策が決まり、少なからぬインパクトを受けている日本経済/為替・株式市場にも、その影響が波及していると見える。( この間の "円高/株安" 状況 )
日本国内では、概ね "楽観視(?)" されているかにも窺えるが、"警戒色" に彩られた論評も少なからず目につくのが現状だ。
下記引用サイト記事:コラム:米混乱が招く安倍相場の「逆回転リスク」=佐々木融氏/REUTERS/2013.10.04 - 18:42 は、注意深い視点で "警戒" を促す、そうした記事のひとつである。
米国でのこの問題への最悪の観測は、このまま "米国債がデフォルトに陥る" とするものであろうが、このコラムの筆者はそこまでの悲観視は避けている。
<筆者は米国債がデフォルトに陥る可能性は極めて低いと考えている> と。しかし、
<そのギリギリのところまで米国議会における民主党と共和党の対決が続いてしまうリスクは小さくはない/ それまでの間、つまり10月中はドル円相場が予想以上に大きくドル安・円高方向に振れるリスクを警戒する必要がある> とする。なお、その理由は以下のとおりだとされる。
<このような米国の財政をめぐる混乱はドル安につながる可能性が高い/ また、米政府機関の一時閉鎖は当然、米国の経済成長にとってマイナスとなる。...... 閉鎖が長引けば長引くほどマイナスインパクトは大きくなり、世界経済にも悪影響 → 市場のボラティリティ(予想変動率)も上昇する可能性が高く、そうなると世界の投資家は大きなポジションを保有し続けられなくなる → 世界経済が鈍化し、金融資本市場のボラティリティが上昇してしまえば、世界の投資家はポジションを手仕舞う必要に迫られ、結果的に日本株を売り、円を買い戻さざるを得なくなる>
要するに、今回の "米国での問題" は、"安倍相場(アベノミクス相場)" が、"ドル安・円高" 相場へと "リワインド(rewind 巻き戻し)" されかねない、そんなリスクが潜んでいるというのである......。
"小学生用算数の教科書の図" のような解説図 ( 下記引用サイト記事:汚染水流出:傾斜知りつつ設置 東電の貯蔵タンク/毎日新聞/2013.10.04 - 02:12 )を目の当たりにしていると、実に "情けない気分" に襲われる......。
「どこがヘンだったか分かる人は手を挙げて」 と質問する教師の声までが聞こえてきそうだからやり切れない......。
それほどに、"分かり切った道理!" ではないかと思えるのである。
<東京電力福島第1原発の貯蔵タンク......から汚染水が漏れた問題で、東電は3日、タンクの設置場所に傾斜があることを把握しながら設置していたことを明らかにした/ 「計画に甘さがあったと言わざるを得ない」と陳謝/ タンクは、事故直後の2011年4月に設置/ 地盤は、海のある東側に向かって傾いている/ 少なくとも13センチ傾いていた。水位計は5基のうち、一番地盤の高い西側のタンクしかついていなかった>
ここまで来ると、以下のような発言に共感せざるを得なくなる。
<場当たり的な対応ばかりで、本当に真剣になって汚染水問題を考えているのか/ 『またか』という感じでコメントする元気もなくなる。再三、落胆させられることで、帰還の意欲がそがれてしまう。段々前に進んでいるというより、むしろ後退している印象だ>
かと言って、"汚染水流出問題=原発問題" に解決策が無いというのではなく、この "不信感の雪だるま化!" 状態に対する "小奇麗な落とし所" なんぞは無かろう、ということなのである。もはや、<場当たり的な対応> なんぞが出る幕ではなくなっているということなのではなかろうか。
すでに、汚染水問題に頭を悩ませる政府や東電にとっての「切り札」対策と位置付けられた装置( 汚染水から放射性物質を減らす「多核種除去装置」/アルプス )でも "不具合停止" 現象が続発しているとも言われている......。
"消費増税" と "企業重視の経済対策" とは、<「ミスマッチ」> ではないかと指摘されている。
◆ 参照 <増税による消費への悪影響と企業重視の経済対策には「ミスマッチ」があると警戒されている/ 消費増税は、デフレ脱却に重要な消費者マインドを直撃/ 一方、5兆円規模の経済対策は、投資減税など企業向けの対策が中心/ 短期間で大きく出る消費増税のインパクトを打ち消すことができない可能性がある/ 「消費税率引き上げの負のインパクトと、企業向け経済対策による長期的インパクトとの間には、大きなミスマッチがある>( 為替/株式市場からの"倍返し"的反応!そして今後消費者からは"無言の倍返し"が続く?!( 当誌 2013.10.03 ) )
今回、着目する下記引用サイト記事:法人減税、アメはいいがムチが怖い 編集委員 小竹洋之/日本経済新聞/2013.10.03 - 07:00 は、その<「ミスマッチ」> があるからこそ、安倍政権が<企業向けの対策>=<法人減税> に "躍起となっている事情"、その事情について手短に解説している。
そして、そこで採られている "アメとムチ" というようなアプローチ、即ち "企業裁量領域への政府介入" 姿勢は、やはり "怖い!/危うい!" と指摘されているのである。
<気になるのはムチの方だ/ 復興特別法人税の前倒し廃止には「経済成長を賃金上昇につなげることを前提に」という条件がつく/ 政府・与党は法人減税が賃上げにつながったかどうかを調査・公表するという/ 賃上げの状況を個別企業ごとに示せ ...... 賃上げの圧力をかける材料に使われるだけ/ 設備投資減税も事情は同じ>
この背景には、<賃金上昇の足取りはなお鈍い/ 13年度の設備投資計画 ...... 伸びが0.4ポイント低下> というはかばかしくない現状が横たわっており、<法人減税を断行するのなら、その効果を設備投資や雇用、賃金に波及させる企業の奮起を求めたくなるのは確かだろう> と見えないこともない。
しかし、<賃金の改定は労使自治が原則であり、設備投資の計画も企業の自主判断に委ねるのが基本だ。経済再生の成果を性急に求めるあまり、企業に過度の圧力をかけようとする安倍政権の体質には危うさを感じる> と。
まさに、"原則/基本" スジから言って "危うさ" が否定できないわけだが、どうも "実質的" に "不可能!" ではなかろうか。
現状の世界経済情勢は、一言で言って "賃金下落圧力高!" に見舞われている最中でもある。( ◆ 参照 世界的な賃金下落圧力高 → 物価下落圧力の高まり!2%の物価上昇目標達成に黄信号!( 当誌 2013.09.30 ) )
国内グローバル企業各社が、あまりにも現状認識からかけ離れた要請に、まるで "町内会催しへの寄付" に付き合うがごとき気安さで応じてくるとは到底思えない......。
安倍政権による "消費増税" 決定と"経済政策" の発表後、一夜明けた2日の "日経平均株価" と "ドル/円" 為替は、"惨憺たる数値" を示すこととなってしまった。( ◆参照 下記引用サイト記事 【 引用記事 1 】:東証大引け、大幅反落 経済対策決定で「出尽くし」、先物主導の下げ/日本経済新聞/2013.10.02 - 15:28 )
まるで、為替/株式市場からは "No!" を突きつけられた格好。流行りの言葉で言うならば、"倍返し" 的反応! という印象がないでもない。
そして、"消費増税" については、かねてより報じられてはいたものの、いざ "決定" という発表のもとでの一般国民の反応には、"悲痛さ" までもが滲んでいるように見えた......。
かと言って、もちろん消費者としての一般国民に別な選択肢があるわけではない。ただ、"生活防衛" 的な消費行動で報いるだけであろう......。そして、そこに "購買意欲" が旺盛な姿は、到底思い描かれるはずもないわけで、それが消費者からの "無言の倍返し"! なのかと懸念されたりもする......。
今回の安倍首相による決定/発表は、さまざまな反応を生んでおり、その一つが上記のとおりなのだが、一体、何がどうなっているのであろうか? どうも、"財政再建" 向けの "消費増税" と、"企業重視" の "経済対策" という組合せ( 財政再建 ⇔ 成長経済 )が、今一つ、理解されにくい、ということなのかもしれない。
下記引用サイト記事 【 引用記事 2 】:〔焦点〕消費増税決定でも消えない市場の不安、経済政策と「ミスマッチ」の声/REUTERS/2013.10.01 - 20:43 は、この辺に潜む問題を<「ミスマッチ」> なのだ、として捉え、説得力のある解説をしている。
<安倍晋三首相は1日、消費増税を決定したが、市場の不安は消えていない。財政再建に一歩前進したことは評価されているが、経済対策で景気の腰折れを防げるかは不明だ。増税による消費への悪影響と企業重視の経済対策には「ミスマッチ」があると警戒されている/ 消費増税は、デフレ脱却に重要な消費者マインドを直撃/ 一方、5兆円規模の経済対策は、投資減税など企業向けの対策が中心/ 短期間で大きく出る消費増税のインパクトを打ち消すことができない可能性がある/ 「消費税率引き上げの負のインパクトと、企業向け経済対策による長期的インパクトとの間には、大きなミスマッチがある>
安倍政権は、この<「ミスマッチ」> を警戒しているがゆえに、"企業による賃上げ" の要請や、そのための "税制優遇措置" に目を向けている!
しかし、こうした "取って付けたような策" が叶うのであれば、こんなにデフレ状況が長期化することはなかったはずであろう。
企業は企業で、このグローバリズム経済の激戦で、とにかく "サバイバル" しなければならないと死に物狂い!のはずである。
"リストラ" や "海外移転" をもしっかりと視野に入れつつ奮戦している企業が、"人件費=固定費" に対して、おいそれと寛容となれるものかどうか、民間企業に在籍している者ならば簡単に推測できることではなかろうか......。
がんの再発/転移を抑えて、根絶するには、通常のがん細胞ではなく、"がん幹細胞" こそをたたかなければならないことが、次第に注目されはじめている。
そして、"がん治療の最前線" では、その "がん幹細胞" の "特性" が積極的にに解明されはじめ、それに基づいて "特効薬" が追跡されたり、開発されてもいるとのことなのである。
そうした状況については、以前にも、次のようなかたちで注目した。
◆ 参照 "がん"の再発/転移の仕掛け人(?):"がん幹細胞"!「身近な薬」が特効薬との新情報も!( 当誌 2013.09.21 )
特に、このブログ中の 【 引用記事 3 】 での <シリーズがん幹細胞(2) がん根絶も夢じゃない! がん幹細胞 最新攻略法/サイエンス ZERO/2013.09.15 放送 > という番組中では、
<意外にも「身近な薬」が特効薬となることが判明!> という、驚くべき "新情報" が公開されていた。 つまり、
<「身近な薬」:"スルファサラジン"(潰瘍性大腸炎や間接リウマチの治療薬) > のことである。
今回注目してみる記事は、上記と同様の "慶応義塾大学/佐谷秀行教授" らの研究成果であり、いわばその続報であり、その詳細に値するかと思われる。 ( なお、上記記事掲載時には、"混乱" を避けるべく、あえて薬の固有名を伏せることにした。もちろん今回の情報についても、"医師による処方" が不可欠であることは変わらない!)
下記引用サイト記事:がんの「親玉」たたく新薬 慶大、臨床で作用確認 数年内に実用化めざす/日本経済新聞/2013.10.01 - 03:30 は、以下のように報じている。
<慶応義塾大学の佐谷秀行教授と永野修講師らは、がんを生む親玉とされる「がん幹細胞」をたたく新薬候補の作用を胃がん患者の臨床研究で確かめた。大腸炎の治療に使う薬の成分をがんにも応用したところ、数人の患者でがん幹細胞が減ったという。抗がん剤や放射線が効かず、再発や転移の元凶といわれてきたが、攻略の糸口をようやくつかんだ。数年内にもがんの根治につながる薬の実用化を目指す ......
研究に使うのは「スルファサラジン」という成分。研究チームは、この薬ががん幹細胞の表面たんぱく質「CD44v」にくっつき、がん幹細胞の防御能力を弱めて死に導くことを培養細胞や動物を使った実験で解明した。がん幹細胞は細胞内で抗酸化物質を大量に作り、様々な攻撃に抵抗する。スルファサラジンは抗酸化物質の原料を取り込む働きを邪魔するという>
これらの<特効薬>が、一刻も早く実用化されて、がんの再発/転移 に苦しむがん患者たちを "救済する" ことを祈らざるを得ない......。
かねてより懸念され続けていた "中国の大気汚染(PM2.5)" !
下記引用サイト記事 【 引用記事 1 】:中国で最悪レベルの大気汚染/NHK NEWS WEB/2013.09.29 - 21:04 によると、
<中国では29日、各地で最悪レベルの大気汚染が観測され、視界不良のため高速道路が閉鎖されるなど、市民生活に影響/ 東部の江蘇省では、深刻な大気汚染の影響で日中でも視界が10メートルほどになり、車がライトをつけ速度を落として走らざるを得なくなったほか、各地で高速道路が閉鎖される事態/ 北京では、車の排ガスなどに含まれる大気汚染物質、PM2.5の濃度が6段階の基準で最悪のレベル>
なお、同サイトの【 引用記事 2 】:PM2.5 大気汚染粒子拡散予測 の "経過時間" による変化を追ってみると、"10月03日" 頃に、西日本の一部(九州/四国/中国地方)が濃い濃度の "PM2.5" に見舞われるとの予想がなされている......。
関連サイトへのリンク
★売れ筋! No.1! 家庭用"放射線測定器" |
日本通信 bモバイルWiFi ルータ+1 ヶ月定額SIM BM-U300W-1M |
価格:¥ 20,208 国内配送料無料 Amazon |
最近のトラックバック
ケノーベルからリンクのご案内(2015/01/12 08:53):ケノーベル エージェント01/12
ケノーベルからリンクのご案内(2015/01/08 08:46):ケノーベル エージェント01/08
ケノーベルからリンクのご案内(2014/11/23 08:50):ケノーベル エージェント11/23
ケノーベルからリンクのご案内(2014/11/22 08:55):ケノーベル エージェント11/22