科学一般: 2013年10月 アーカイブ

 "がん" を含めた各種の病気が、"遺伝子" 情報(DNA/塩基配列)深くかかわっていることは、かねてより注目されているところだ。

 ◆ 参照 病気などの"原因遺伝子"が次々明らかに! "遺伝子操作"が治療の決め手となる趨勢か?!( 当誌 2013.09.12 )

 こうした研究に意義があるのは、"がん" を含めた各種の病気"予防/早期発見/治療" に役立つからだと思われる。

 下記引用サイト記事肺がん患者に特徴的DNA 浜松医大・華表助教ら発見/静岡新聞/2013.10.29 - 14:25 は、 <たばこを吸わない肺がん患者に特徴的なDNAの塩基配列> が突きとめられたことを報じている。

 ところで、"肺がん" と言えば、その原因として "喫煙" が挙げられがちであるが、<肺がんの中でも非喫煙者の割合が比較的高いとされる肺腺がん>( 下記【 参照記事 】参照 ) と分類されている "肺がん" もある。

 そして、<肺腺がんは、日本を含む東アジア諸国に患者が多く、その原因は世界の多くの研究者の関心を集め、遺伝的要因も疑われている> とのことであり、今回の研究はその点に触発されて進められたようだ。結果は次のとおりとなる。

 <肺腺がん患者は健康な人より、DNA配列の中に、「ある特定の約千個の塩基からなる配列」がある頻度が約2倍多かった/ この結果から、この配列を持つ人が肺腺がんにかかるリスクが2倍になると推定される> と......。




















 相変わらず "パワーハラスメント" が問題となっているし、そうでなくとも一般的に、"権力を手にした者たち" の横暴ぶりには手を焼かされるのが現実であろう。そして、とかく "権力者たちは傲慢!" というのが相場となっている。

 分かり切った現実が至るところにあるためか、取り立てて、どうして "権力者たちは傲慢なのか?" と考えさせられることはあまりなさそうな気がする。
 だが、その辺の "仕組み" を、"脳のメカニズム" を追及する観点から解明しようという研究があるそうなのだ。

< font color="#0000FF">下記引用サイト記事:「権力者の傲慢」は脳の仕組みに起因? カナダ研究/CNN.co.jp/2013.10.28 - 15:02 では、そうした研究が紹介されている。

 <仕事で昇進した途端に人が変わったようになり、それまで同僚だった相手のことを忘れたり、いじめたりするようになる――。そんな現象は人の脳が持つメカニズムに起因する可能性がある/ 人が自分の権力を認識すると、脳の仕組みがはたらいて他人に対する思いやりを失ったり、他人の立場に立って考えることができなくなったりする> というのだそうだ。

 ここで、"着目されている点" は、もともと<サルや人(の脳)には、共感の仕組みがある> という事実であり、

 <今回の研究で、人が権力を持つと、脳が本来的に持っているメカニズムによってこの共感の仕組みが機能しなくなることが判明した> のだそうである。

 その詳細については言及されていないのが残念であるが、<脳が本来的に持っているメカニズム> の、その詳細内容への興味が募るところだ。

 だが、いずれにしても、"権力者たちは傲慢!" という現実は、"脳の本来的な仕組み/機能" の一つである "共感" が、別の"脳の本来的メカニズム" によって "無効化/反転" されて生じる仕組みのようである。かなり "根深い仕組み" だという印象が強い......。

 "統計開始以来初!" という "猛暑" や "降雨量" などで振り回されていると、"株価の変動" 並みに、"天気予報" が人々の関心を集めることになっているようだ。

 今年は、まだ "台風襲来" の恐れがないとは言えないのかもしれないが、それにしてもこれからの関心事は、今年の秋冬はどの程度冷え込むのか......、という点なのだろう。

 下記引用サイト記事3か月予報 秋は急速に深まり、寒さの厳しい冬に/tenki.jp/2013.10.27 - 09:27によれば、

 <この先、季節の歩みは一気に進みそうです。先日、気象庁から発表された3か月予報によると、11月から1月にかけての3か月間の気温は、全国的に平年並みか低くなる見込み。今年の冬も寒さが厳しく、日本海側は大雪傾向となりそうです> とある。
 < 11月:気温は全国的にほぼ平年並み/ 12月~1月:冬型の気圧配置となる日が多く、全国的に寒気の影響を受けやすくなりそう......気温は全国的に平年並みか低い予想> になるようだ......。


 "臓器移植" 手術の大前提は、もちろん、ドナーから提供された当該の "臓器" が備わることだ。

 ただし、貴重なその "臓器" であっても、種々の機能低下が理由で活用できない場合が無きにしも非ずなのだという。臓器提供が少ない日本の現状にあっては、如何にも残念なケースと言わざるを得ない。

 この残念さを克服しようとする試みに関する "国内初!" の挑戦について報じているのが、下記引用サイト記事脳死肺移植:体外装置で機能回復 岡山大病院で成功/毎日新聞/2013.10.24 - 11:52 である。

 移植手術を望む患者が待つ "臓器" は、"肺" であり、"脳死したドナー" から摘出された<『宝の肺』> が備わることは備わった。
 が、その "摘出肺" の状態は、<機能が低下し「移植しても働かない」と判断されていた> のだという。

 ここで役立てられたのが、<国内初導入の装置「体外臓器リカバリーシステム」> だったという。
 <装置は、人工呼吸器や血液に似た循環液を使い、移植する肺の状態確認や低下した肺機能を回復・強化できる。そのため、医学的理由で患者に適合せずに移植できなかった肺を、別の患者へ移植することも可能。スウェーデンで開発され、海外では多くの使用例がある> のだそうだ。

 執刀医の岡山大病院呼吸器外科/大藤剛宏(おおとう・たかひろ)・肺移植チーフは、<臓器提供の少ない日本で、移植のチャンスを逃さないように、今後も技術を高めたい> と話しているという......。

 高齢者のドライバーが運転するクルマには、やはり不安な眼差しが向けられる。何やら戸惑っているかの動きをしているクルマの運転席に目をやると、ご高齢の方だったりすることが少なくなかったりする......。
 また、高速道路での "逆走" 事故、ブレーキとアクセルの踏み間違い事故......と、高齢ドライバーによる交通事故が報じられることもめずらしくない。
 個人差が大きいだろうから、決して決めつけたくはないものの、事故は発生してしまってからでは手遅れであるため、用心するに越したことはなさそうだ。

 特に、"65才以上の10人に1人は発症" とされている "認知症" とクルマの運転とのリスキーな関係については、社会的にも関心が向けられて然るべきであろう。手をこまねいてはいられない......。

 下記引用サイト記事運転免許更新:「認知症疑い」判定増 医療側の態勢に遅れ/毎日新聞/2013.10.22 - 08:31 は、上記のような現実もあってか、交通法が "制度改正" されたが、その周辺の問題含みの現状について報じている。

 <「認知症問題」が交通取り締まりの大きな課題になっている。今年度から免許更新時の認知機能検査の内容が変わり、「認知症疑い」と判定される高齢者の増加が予想されるからだ。認知症が疑われれば、確定診断のために「臨時適性検査」を受けなければならないが、医療側の態勢が整っておらず、各都道府県警は対応を迫られている> とある。

 <検査方法が変わった> とあるが、<従来よりも「記憶力重視」へと変更> されたため、<その結果、「認知機能低下」の判定が増えると見込まれている> というのである。

 そして、<判定増加で問題になるのが臨時適性検査の担い手となる医師の数だ。専門医だけでは足りず、かかりつけ医の役割が重要になる/ かかりつけ医に診断は難しい/ 打開策はなかなか見いだせない> といった難しい状況!だというのである。

 超高齢社会の到来で、"総論" レベルでの "大変さ" から、さまざまなジャンルにおける "各論" レベルでの "社会的問題" が表面化し始めている......。

 "遺伝子" 技術の進歩! その "目覚ましさ" は良しとして、その反面でいよいよ "生命倫理" に抵触しかねない危険水域に足を踏み入れつつあるのか......?

 下記引用サイト記事米国で子の遺伝予測に特許 「デザイナーベビー」と批判/【共同通信】/2013.10.20 - 18:14 が、その最新状況を伝えている。

 <両親の唾液などに含まれるわずかな遺伝子情報を解析し、生まれてくる子どもの目の色や背の高さ、がんなどの病気になるリスクを予測する手法の特許が19日までに米国で認められた/ 生命倫理の専門家は、予測を利用して提供者などから精子や卵子を選ぶと、望ましい特徴を持つ子どもを生む「デザイナーベビー」につながりかねないと批判/ (特許保持会社は)「遺伝子と健康に関する理解を高めるのが狙い。子どもを選別する生殖医療に応用するつもりはない」と説明> とある。

 ちなみに、"デザイナーベビー" でネット検索をしてみると、既に10年以上前から注目/懸念されていたことが分かった。

 下記の【 参照記事 】クローン人間以上に切迫した「デザイナーベビー」の問題/WIRED/2002.03.04 がそれである。

 <遺伝子診断技術の進歩によって、健康な子どもを産むチャンスは増えるだろう。しかし、病気の可能性を除去するだけでなく、親が子どもを自分たちの好きなようにデザインする道までも開けてしまうデザイナーベビー」はクローン人間の問題以上に切迫している、と生命倫理学者たちは懸念を表明している。> と。

 そして、その懸念内容を次のように伝えている。

 <遺伝子を調べることで、病気の可能性を除去するだけでなく子どもを自分たちの好きなようにデザインしたい親なら、大勢いる/ このままでは、子孫を自らデザインするための道が開けてしまう/ 遺伝子診断は高額で、近い将来も保険でカバーされる見込みが薄いため、貧しい人たちは受精卵の遺伝的欠陥が発見できないことになる/ 貧乏人は恐ろしい遺伝子病を持った子どもを産むかもしれないのに、金持ちだけはそれを回避できるなんて不公平だ/ 貧困層は、それほど賢くなく、確実に頭髪がなくなり、音程の全く取れない子どもを育てることになる可能性があるのに、富裕層は、遺伝学的に選別を受けた、見目麗しく才能にあふれた子どもを持てる> と......。

 "デジタルデバイド(Digital Divide)"(コンピューターやインターネットなどを使いこなせる立場と使いこなせない立場の間に生じる格差!)という言葉があるが、上記の "子の遺伝予測" もまた、 "格差" と一体となり "遺伝子デバイド" を生み出すことになりかねない......。

 今や、ソーシャルメディアなどインターネット上の膨大な情報「ビッグデータは、さまざまなジャンルで応用されている。そうした動向の中、かぜやインフルエンザなどが自分の周りでどのくらいはやっているのかの情報をいち早く伝えようという新たなサービスが相次いで登場しているという。

 下記引用サイト記事かぜ予防にネット活用 進化する流行予測/NHK NEWS WEB/2013.10.20 - 08:29 が、そうした新動向を紹介

 先ず、<はやっているのはどんなかぜ> かに焦点を合わせたサービス。
 <Twitterのつぶやきからかぜの流行を分析するのが「カゼミル+(プラス)」というサービス/ 1日数万に上るつぶやきからかぜをひいている可能性の高い人を自動的に選んで、その内容を表示/ 気温や湿度の変化など天気予報と組み合わせることで将来の流行を予測して、カレンダーに表示/ 熱やのどの痛みなど、今どんな症状の人が多いのかを知ることができる> という。

 次に、<インターネットの検索サービスに入力されることばからインフルエンザの流行をつかもうというサービス/ 「グーグルインフルトレンド」/ インフルエンザが流行すると症状や薬などインフルエンザに関する検索も増えることを利用して流行を予測/ 実際にインフルエンザについて検索する人の数とインフルエンザの症状を示す患者の数を調べたところ、密接な関連性があった> というものだ。

 さらに、<インフルエンザが今どこで、どの程度流行しているのかという詳細な情報を提供しようというサービス/ 京都大学の荒牧研究室が運営するサイト「インフルくん」/ インフルエンザを話題にしたTwitterのつぶやきを分類。実際にインフルエンザにかかっているとみられる発言を選び出し「マスク」のマークで表示......GPSの位置情報やプロフィールなどから都道府県単位で場所を特定。色と矢印で日本地図に表示
 という "詳細情報版" だ。

 では、<なぜ実際の流行と一致> するのかという点であるが、その疑問については以下のように解説する。

 ひとつは、<インターネット上のことばを分析する技術の進歩/ さまざまな発言について、経験則や文脈などからコンピューターで自動的に分類する研究が進んでいる> からであると。
 またもうひとつは、<ビッグデータが持つ特徴/ 仮に少しの誤差が含まれていても膨大なデータを集めると全体としては精度が高くなる> からなのだとされる。

 膨大な数の人々が関与するソーシャルメディアなどインターネット上の情報「ビッグデータと、これまた膨大な数の人々が被る "かぜやインフルエンザ" という、まさに "似た者同士" の関係が、こうした "ネット・サービス" を紡ぎ出したということか......。

 "" の健康に関する注目と言えば、"骨粗しょう症" や "無重力空間で生活する宇宙飛行士の骨" といった観点からかもしれない。
 その "" の 90~95% を占めているのが、今回着目する "骨細胞" であり、この "骨細胞" がいわゆる "" の本体を形成しているとされる。だが、"重力" を感知して "骨" を形成していることなど以外は、その多くが未解明のままとなってきたようである。

 下記引用サイト記事骨細胞、免疫強め全身の健康守る 神戸大など、マウスで解明/【共同通信】/2013.10.18 - 01:00 は、そうした "骨細胞" の "未解明の部分" のひとつを解き明かしたと報じている。

 <骨を形作る「骨細胞」が、免疫の力を強め、体全体の脂肪の量を適度に保つなど、健康に重要な役割を果たしていること神戸大と北海道大のチームがマウスで明らかにし、17日付の米科学誌セルメタボリズム電子版に発表> とある。

 "骨細胞" が、"骨の形成" という分かりやすい働きを持つこと以外の解明は、やはり少ないようであり、目についたのは、最下記の【 参照記事 】だけであった......。

 <免疫の力を強め> とあるが、それを示すとされるのが、引用されている "マウスの胸線" の比較写真だ。

 なお "胸線" とは、次のように "免疫系に関与する臓器" である。

 <胸腺(きょうせん、英: thymus)は胸腔に存在し、T細胞の分化、成熟など免疫系に関与する臓器>( 胸腺/ウィキペディア

 <寝たきりの人や重力のかからない宇宙飛行士は骨の量が急速に減り、免疫低下やホルモンなどの代謝異常を来すことがあり、この原因解明> が求められているという実情からすれば、こうした "骨細胞" の解明は、少なからぬ意義がある思われる......。

 "糖尿病患者" への "臓器移植" に関しては、ドナーにいろいろと制約がありがちな "膵臓全体" の "移植" ではなく、その中心組織である "膵島" の "移植" というアプローチがあるという。

 下記引用サイト記事京大病院で全国初の脳死膵島移植 糖尿病男性に手術成功/【共同通信】/2013.10.18 - 13:55 は、この "膵島移植" 手術の成功について報じている。

 <京都大病院は18日、同病院で記者会見し、脳死者から提供された膵臓から、血糖値を調整するインスリンを分泌する組織「膵島」を取り出し、糖尿病患者の50代の男性に移植する手術を13日に実施し、成功したと発表した。
 心停止したドナーからの膵島移植や、自分の膵臓から膵島を取り出して移植する自家膵島移植は過去に実施されているが、脳死者からの提供による実施は全国で初

 なお、このアプローチの意義(ねらい)は、別報道の記事では次のように解説されている。

 <膵臓全体では医学的に移植に適さない場合でも、膵島が取り出せれば、糖尿病患者らの生活改善に大きく役立つ。背景には、臓器提供者の思いを生かそうという流れと、制度整備が進んだことがある。......膵島移植に詳しい福島県立医大の穴沢貴行助教は「医学的理由で移植を断念する例もあるが、膵島移植ならばできる場合もある。従来に増して、提供者の思いに応えることができるのではないか」と意義を強調

全国初の脳死膵島移植の狙いは... 移植無理でも膵臓生かす/msn 産経ニュース/2013.10.18 - 14:01

 せっかくドナーが見つかっても、糖尿病患者への臓器移植が断念される事態は、ドナーにとっても患者にとっても極めて不幸なことだと言わざるを得ない。
 この "膵島" の "移植" というアプローチは、そうしたハードルの高さを低めて、"移植の可能性" を広げるものだと理解される。
 しかも、全国で初となる<脳死者からの提供>によるものだという......。

 "iPS細胞" の技術は、いわゆる "再生医療" において "移植" するために使われる "さまざまな当該細胞を作成する" ことができるという点で画期的なのだと理解される。
 ただし、こうした "iPS細胞" を素材としたアプローチでは、"相応の手順/時間" が不可欠になるそうである。
 もちろん、"再生医療" の臨床現場では、"移植" のための当該細胞が一刻も早く要請されるであろう実情は容易に想像できるところだ。

 そこで注目されるのが、下記引用サイト記事ヒトの皮膚から軟骨細胞 京大、iPS細胞経由せず/日本経済新聞/2013.10.17 - 12:31 が報じている<ダイレクト・リプログラミング」という手法> に基づくアプローチである。

 <皮膚細胞などからiPS細胞を経ないで目的の細胞を直接作る「ダイレクト・リプログラミング」という手法> を活用したところの<ヒトの皮膚細胞から軟骨細胞を作り出す技術> が、京都大学iPS細胞研究所の妻木範行教授らによって開発されたと下記記事は伝えている。

 この "技術" の価値は、まさに<iPS細胞を経ず直接作ることで、作製時間を約半分に短縮> できる、という点になるわけだ。
 この<新手法なら約2カ月で、移植に使える軟骨細胞が得られる。iPS細胞を使う場合の約半分で済む> とされる。

 "iPS細胞" の技術がクローズアップされたためなのかどうかは分からないが、その周辺での "新技術" の開発にも弾みがついている気配である......。

 さまざまな動物の中で、最もひ弱な状態で生まれてくるのが "ヒトの赤ちゃん" だと言われている。
 逆に言えば、他の動物が生まれながらに完成度の高い本能的(遺伝子的)パワーで身構えているのに対して、"ヒトの赤ちゃん" は、生後のより大きな "学習可能性" を保持して生まれてくるのだと言えそうだ。

 それだけに、"学習" にとって必須である "脳" をはじめとした "神経回路" の発達! が重要なはずだと思われる。だが、その発達プロセスについては必ずしも十分には解明されていなかったようである......。

 下記引用サイト記事出生が引き金で神経回路を形成 金沢大などの研究チーム実験/【共同通信】/2013.10.15 - 01:00 は、そうした "赤ちゃんの脳の発達" に関する興味深い研究成果について報じている。

 <赤ちゃんの脳では、出生が引き金となって神経伝達物質「セロトニン」の濃度が変化し、神経回路の形成が始まることを金沢大などの研究チームがマウスの実験で確かめ、14日付の米科学誌電子版に発表した/ 出生と脳発達の仕組みの一端が分かったことで、早産による発達障害の解明につながる> とある。

 こうした事実の解明は、<早産による発達障害> の解明と治療に役立つという点でも貴重だと思われる......。

 これまで、"オゾンホール" への警戒は、"紫外線" 増大がもたらす生物への悪影響という点ではなかったかと思う。
 そして、その "オゾンホール" 発生の原因は、人間による "フロンガス" の大気への放出だとされ、懸念されてきた。

 ◆ 参照 <オゾンホールの発生は、フロンやハロンが紫外線によって分解(破壊)され、生成した塩素ラジカルが触媒としてオゾンを破壊するために引き起こされると言われている>( ウィキペディア/オゾンホール

 ところが、どうも "オゾンホール" とその拡大がもたらす悪影響は、"紫外線" 増大にとどまらないようである。"気温上昇" にも関係している、というのだ。

 下記引用サイト記事オゾンホールと気温上昇に関係か/NHK NEWS WEB/2013.10.14 - 04:00 は、そうした "両者の関係" に関する研究を報じている。

 <南極の上空のオゾン層が穴の開いたような状態になるオゾンホールと気温との関係は、これまではっきりしないとされてきましたが、初めて気温の上昇と関係する可能性があると指摘する研究がまとまりました/ オゾンホールの面積が大きい年ほどアフリカ中南部の夏の気温が高くなる傾向がある/ 気温の変化については二酸化炭素濃度の上昇が注目されているが、オゾンホールが影響する可能性があることが分かった

 <二酸化炭素濃度の上昇> と "気温上昇" との関係のメカニズム(これとて明確に解明されたとは言い難いが......)とはやや異なっていそうではあるが、人類が今、最も警戒すべき ""気温上昇"" の、その原因の新たな要因が特定されつつある点は、注目に値する......。

 日本政府や東京電力の "原発対応姿勢" が、国際的機関から "?(疑問符)" を突き付けられた格好で、いささか "恥ずべき" 事態かと思われる。
 "汚染水漏れ" 問題は、とかく困難な "技術的課題" のトラブルだとされても、"作業員の被ばく" 状況をめぐる問題は、"人道的課題" に類するものと受けとめられかねないからだ。

 下記引用サイト記事作業員の被ばく過小評価か 国連委指摘/NHK NEWS WEB/2013.10.13 - 04:43 は、次のように報じている。

 <放射線が人体に与える影響を分析する国連の機関――国連の原子放射線影響科学委員会――は東京電力福島第一原子力発電所の作業員の内部被ばく量について、日本政府や東京電力が実際より20%ほど少なく評価している可能性があるとして、今後、影響の全体像を把握するためにも継続して調べる必要があると指摘/ 被ばく量が多かった12人の状況を詳しく分析したところ、半減期が短く体内から比較的早く排出されるヨウ素133などの放射性物質について影響評価が行われていなかった

 こうした事実は、"被ばく量" による実害の影響もさることながら、作業員たちからの "信頼感" を損ないかねず、今後益々逼迫することが懸念される "作業員確保の課題" にも影を落とすことになりはしないか......。

 キンモクセイの香も薄れつつあり、そのオレンジ色の小粒の花も散る頃だというのに、涼しさどころか、むし暑さがぶり返す "夏日(30度超え)" となった東京である。

 毎日、自転車を走らせているサイクリングロードは、キンモクセイの小粒の花が路上に薄らと降り積もり、植え込みのコスモスも早満開を過ぎようととする秋本番である。
 なのに、長袖着では耐えられない "夏真っ盛り" といった暑さ、まさに "夏日" そのものとなってしまった。蝉の鳴き声が聞こえてこないのが不思議なほどに......。

 下記引用サイト記事 【 引用記事 1 】東京都心で30度を記録 観測史上最も遅い真夏日に/朝日新聞/2013.10.11 - 13:34 が、この "異常な夏日到来" を報じている。

 <東京都心で11日午後1時すぎ、気温が30度に達した。これまでの記録を98年ぶりに更新して、観測史上最も遅い「真夏日」になった。関東の東海上で発達した高気圧に覆われた影響で、午前から気温が上昇

 これが、気まぐれな一過性のものではなく、"地球温暖化" 現象による "傾向性" を伴ったものであることは、下記引用サイト記事 【 引用記事 2 】「経験ない高温」20年代に 熱帯域、温暖化で打撃/【共同通信】/2013.10.10 - 02:00 が伝える情報からも推測される......。

 <温室効果ガスの排出が今のペースで続くと、熱帯域では2020年代から年平均気温が過去約150年間に経験した最高値を常に上回る「新たな高温時代」に突入するとの研究結果を米ハワイ大などのチームが10日付英科学誌ネイチャーに発表

 最近使われる "気象用語" に、「これまでに経験したことがない......」という表現が目につく。"降雨量" などがそれである。そして、ここでは<「経験(の)ない高温」> という若干恐ろしい表現が採用されて、危惧されているのである......。

 「頭は、使えば使うほど発達する!」とは、かねてより良く聞かされてきた言葉だ。
 こうした "教訓" の根底には、すでに "脳は老化しない!" という事実への直観的な洞察が含まれていたかに思われる。

 そして、近年の "脳科学" は、こうした "直観" に科学的な裏づけを与えはじめているという。要するに、"脳は、体のほかの細胞とは異なって老化しない!" ということになるようだ。

 下記引用サイト記事:脳は老化しない!?:研究結果/WIRED/2013.10.09 - WED は、近年の研究結果を踏まえて、こうした事実に言及している。

 <最も驚くべき発見は、決して老化しない可能性がある/ 「体のほかの細胞は不可避的に老化していきます。というのも、増殖することでDNAにダメージを蓄積させ、ついには細胞死に至るからです。これに対してニューロンは、一度分化するとそのまま残ります」/ 「その結果、特定の病気が生じなければ、脳は常に若いまま維持することができます」。むしろ年齢とともに、学習のおかげでシナプスの結合は増加する。さらに失われたニューロンを、70〜80歳でも再生することのできる神経幹細胞が存在する(特に、嗅球や海馬において)。「このことは、脳が一生の間中、回復できることを意味します」

 そして、<どうすればニューロンを長生きさせられるだろうか?> という問いかけに対して、以下のような3点を挙げている。

 <(1) 運動をすること。これは、新しいニューロンの形成を促進/ (2) 細胞を損傷させるフリーラジカルを防ぐために、抗酸化物質やオメガ3脂肪酸の豊富な食事をすること/ (3) さらに重要なのは、歳をとっても頭脳を鍛えること。学習は脳の柔軟さを保ち、シナプスの形成を促進する> と。

 ただし、こうした "不死鳥" とも受けとめられかねない "脳" にも、"要警戒!" の側面が控えていること、その面にも注意深く目が向けられている......。

しかし、神経細胞を損傷する可能性のある環境的、生物的、分子的要因が数多くあることは事実だ。そして、リスク要因に晒される時間が長くなれば、損傷する可能性も高くなるのは明らかだ。アルツハイマー病をはじめとする老年期の神経変性疾患/ 予防が重要> だと。

 世界的に高齢化時代を迎えて、<アルツハイマー病をはじめとする老年期の神経変性疾患> に注目が集まっている時代現象は、こうした文脈の中で捉えられてこそ、その重大性が浮かび上がる......。

 相変わらず、東電福島第1原発の "汚染水漏れ" 問題が続き、ほとんど "モグラ叩き" の状態となっている。

 その一つが、下記引用サイト記事 【 引用記事 1 】福島第1原発、作業員6人が汚染水浴びる=東電/REUTERS/2013.10.09 - 14:38 である。

 <現場にいた作業員6人が汚染水を浴びた/ ストロンチウム90などベータ線を含む放射性物質が1リットル当たり3700万ベクレル含まれていた。今回漏れた水も、同レベルの放射性物質が含まれるとみられる

 "人為的なミス" と見なされているものの、複数作業員が高濃度の放射性物質による "被ばく" の可能性が懸念されている見過ごせない状況だ。

 二番目の問題は、下記引用サイト記事 【 引用記事 2 】汚染水漏れ 腐食の隙間からか/NHK NEWS WEB/2013.10.09 - 04:51 が伝えるものであり、"汚染水タンク" に関する "杜撰な設計(?!)" へと注意を向けさせるものだと言わざるを得ないようだ。( ◆ 参照 汚染水漏れ「タンク、金かけず作った」協力会社会長証言!漏れは"関係者の口"からも!?( 当誌 2013.08.26 )

 <東京電力福島第一原子力発電所でタンクから300トン余りの汚染水が漏れた問題で、タンクの底のボルトを通す穴の2か所で、幅3ミリ程度の隙間ができていたことが分かりました。
 東京電力は、腐食が進んで隙間ができ、汚染水が漏れたとみてボルトでつなぐタイプのタンクをできるだけ早く別のタイプに替えたいとしています

 <福島第一原発には鋼鉄製の板どうしをボルトでつなぐタイプのタンクが300基余りあり、これらのタンクでは、同じようなトラブルが起きるおそれがあるとして、東京電力はボルトを使用せず、溶接するタイプのタンクにできるだけ早く替えたいとしています

 そして、三番目の問題は、下記引用サイト記事 【 引用記事 3 】福島汚染水:井戸から23万ベクレルの放射性物質を検出/毎日新聞/2013.10.08 - 12:47 が報じるもので、"地下水(=井戸)" はそのコントロールが難しいと考えられるだけに、かなり厄介な問題かと思われる。

 <東京電力は8日、タンクの北約20メートルの観測用井戸で、6日に採取した地下水1リットル当たり23万ベクレルの放射性物質トリチウムを検出したと発表した。300トンが漏れたのが8月19日に発覚し、調査を始めた9月8日以降で最高値

 問題視されるこうした現象がいまだにぞろぞろと発覚する事態を目の当たりにしてみると、想定されなければならなかった "万が一の原発事故" がまともには想定されていなかった実態、その点があぶり出されているかのようである......。

 "東日本大震災" や、不気味に想定されている "南海トラフ" などの "巨大地震" が、地下深くの "プレート境界" での "岩盤の動き" に深く関係していることは、次第に明らかになりつつある。
 つい先日も、これに関連して最近注目されはじめている "スロー・クエイク" についてのTV番組があった。

 <M9の巨大地震が発生、日本に甚大な被害をもたらすと恐れられている、南海トラフ。ひずみをためながら沈黙を続ける南海トラフが、実は、不気味な"予兆"を発していることが、最新の観測技術で明らかになってきた。地下深くのプレート境界で、岩盤が非常にゆっくりと動く、「スロー・クエイク」と呼ばれる現象だ。......>( MEGAQUAKEⅢ 巨大地震 南海トラフ 見え始めた"予兆"/NHKスペシャル/2013.09.01 放送

  "プレート境界" での "岩盤の動き" とは、じわじわと移動している "プレート" と "プレート" との間に生じる、いわゆる "ひずみ"(エネルギーのひずみ)によって引き起こされるものと考えられている。

 こうした "巨大地震" には、関東で想定されている "直下型地震" も、同じメカニズムのものと推定されているようだ。

 ◆ 参照 房総半島沖でマグニチュード8クラスの大地震の可能性! 300年間"ひずみ"が蓄積!( 当誌 2012.06.01 )

 ところで、このような "プレート境界" での "岩盤の動き" に関する "新たな調査分析結果" が公表された。

 下記引用サイト記事:巨大地震「隙間の水で岩盤滑りやすく」/NHK NEWS WEB/2013.10.08 - 04:21 によると次のとおりである。

 <おととしの巨大地震で地震を引き起こした東北沖を掘削調査した結果、プレート境界の岩盤が水を通しにくい性質だったことが分かりました/ 研究チームは、岩盤の隙間にある水が地震でずれ動いて発生した摩擦熱で膨張して滑りやすくなり、津波が大きくなったと分析しています

 つまり、"東日本大震災" の場合、<プレート境界の海底に近い比較的浅い部分では、摩擦熱で岩盤の隙間にある水が膨張して滑りやすくなり、大きくずれ動いて津波が大きくなった> というのである。

 この "メカニズム" における要点は、<プレート境界の岩盤が水を通しにくい性質> という点だと理解されそうだが、そうだとすれば、ほかに想定されている "巨大地震" の "岩盤" はどうなのか、それが気になるところとなろう......。

 "認知症" は、65才以上の10人に1人は発症すると言われるほど、高齢者に多い病気であり、日本での "アルツハイマー型認知症" の患者数は推定100万人とも言われている。
 そこで、増加の一途を辿る "認知症" やその原因ともなっているとされる "アルツハイマー病" の解明が急がれている。

 当誌では、これまでにも以下のとおり注目し、研究動向の推移を追ってきている。多数の患者さんたちへのケアを含めて、想像を超えた事態になるのかもしれない、という懸念があるためだ......。

 ◆ 参照 "歯周病"は"アルツハイマー"の原因にもなる?! 動脈硬化/脳梗塞/糖尿病のみならず!(当誌 2013.10.07)
 ◆ 参照 アルツハイマー型認知症の原因物質:タウ蛋白質集積"画像化"に成功!早期診断に奏功!(当誌 2013.09.20)
 ◆ 参照 "アルツハイマー病"と"糖尿病"との関係に熱い視線が!"インスリン"の働き周辺に注目!(当誌 2013.07.30)
 ◆ 参照 アルツハイマー(認知症患者数約300万人の半分)、"脳波で早期診断"の新手法を開発!(当誌 2013.05.13)
 ◆ 参照 記憶障害を伴う認知症"アルツハイマー病"を注射で治療!原因物質"分解"促進に新手法!(当誌 2013.03.21)
 ◆ 参照 iPS細胞を使い、認知症の原因でもある"アルツハイマー病"発症のメカニズム一部解明!(当誌 2013.02.24)
 ◆ 参照 "カフェイン" によるアルツハイマー病の "予防効果"(当誌 2009.04.22)

 ついに、医療機関サイドが "本腰を入れた" 対応に踏み込んだ模様である。

 下記引用サイト記事:アルツハイマー病 発症解明へ大規模研究/NHK NEWS WEB/2013.10.07 - 04:21 は、以下のように報じている。

 <アルツハイマー病は、発症の仕組みは分かっていません。このため、東京大学病院など全国の41の医療機関は、発症の仕組みを解明しようと、アミロイドベータが蓄積しているものの、物忘れなどの症状がない人およそ150人を対象に脳の変化などを3年間追跡する臨床研究を今月から始める/ 研究では、画像診断装置を使って、アミロイドベータの蓄積状況や、脳の血流や萎縮などについて調べるほか、心理検査も行い、早期の診断方法や治療薬の開発に役立てたいと......

 もはや、"国民的規模(?)" と言えるほどの病気と膨れ上がってしまったため、こうした規模の臨床研究は "遅きに失した感" さえある......。

 "歯周病" が決して侮(あなど)れない病気であることは、代表的な成人病動脈硬化脳梗塞糖尿病など )と見過ごせない関連があると着目されている点からも窺えるところだ。

 ◆ 参照 <動脈硬化は、不適切な食生活や運動不足、ストレスなどの生活習慣が要因とされていましたが、別の因子として歯周病原因菌などの細菌感染がクローズアップされてきました/ 歯周病の人はそうでない人の2.8倍脳梗塞になり易いと言われています/ 歯周病は以前から、糖尿病の合併症の一つと言われてきました。実際、糖尿病の人はそうでない人に比べて歯肉炎や歯周炎にかかっている人が多いという疫学調査が複数報告されています>( 「歯周病が全身に及ぼす影響」- 歯周病と心臓疾患・脳血管疾患 - 歯周病と糖尿病/JACP 日本臨床歯周学会

 こうした "隠れ黒幕(?)" とも言えそうな "歯周病" に、いま一つ "危険な新たな可能性(?)" が指摘されはじめている。高い比率で "認知症" の原因だとされている "アルツハイマー" なのである。

 これを報じているのは、下記引用サイト記事:歯周病はアルツハイマーの原因になるかもしれない、という研究結果/ガジェット速報/2013.10.05 である。

 <米フロリダ大学のLakshmyya Kesavalu氏らの研究グループはこのたび、歯周病菌がアルツハイマーの要因になっている可能性があるとする研究結果を専門誌「Journal of Alzheimer Diseases」に発表しました。認知症状を示している患者とそうでない患者の脳サンプルを調べたところ、前者からは歯周病の原因となるバクテリアの組織が見つかったとのことです/ 歯周病を引き起こすとされるPorphyromonas gingivalis(ポルフィロモナス・ジンジバリス)という細菌/ アルツハイマーを患って亡くなった10名の患者の脳サンプルを調べたところ、このうち4人の脳からP. gingivalis由来のリポ多糖が検出された/ 直接の因果関係を示す証拠はまだ得られていないが、歯周病菌とアルツハイマー、両者に無視できないつながりがあることは明白......

 <直接の因果関係を示す証拠はまだ得られていない> とあるが、"予防的観点" に立つならば、警戒するのに十分な根拠だと言えそうだ......。

 がんの再発/転移を抑えて、根絶するには、通常のがん細胞ではなく、"がん幹細胞" こそをたたかなければならないことが、次第に注目されはじめている。

 そして、"がん治療の最前線" では、その "がん幹細胞" の "特性" が積極的にに解明されはじめ、それに基づいて "特効薬" が追跡されたり、開発されてもいるとのことなのである。

 そうした状況については、以前にも、次のようなかたちで注目した。

 ◆ 参照 "がん"の再発/転移の仕掛け人(?):"がん幹細胞"!「身近な薬」が特効薬との新情報も!( 当誌 2013.09.21 )

 特に、このブログ中の 【 引用記事 3 】 での <シリーズがん幹細胞(2) がん根絶も夢じゃない! がん幹細胞 最新攻略法/サイエンス ZERO/2013.09.15 放送 > という番組中では、

 <意外にも「身近な薬」が特効薬となることが判明!> という、驚くべき "新情報" が公開されていた。 つまり、

 <「身近な薬」:"スルファサラジン"(潰瘍性大腸炎や間接リウマチの治療薬) > のことである。

 今回注目してみる記事は、上記と同様の "慶応義塾大学/佐谷秀行教授" らの研究成果であり、いわばその続報であり、その詳細に値するかと思われる。 ( なお、上記記事掲載時には、"混乱" を避けるべく、あえて薬の固有名を伏せることにした。もちろん今回の情報についても、"医師による処方" が不可欠であることは変わらない!

 下記引用サイト記事:がんの「親玉」たたく新薬 慶大、臨床で作用確認 数年内に実用化めざす/日本経済新聞/2013.10.01 - 03:30 は、以下のように報じている。

 <慶応義塾大学の佐谷秀行教授と永野修講師らは、がんを生む親玉とされる「がん幹細胞」をたたく新薬候補の作用を胃がん患者の臨床研究で確かめた大腸炎の治療に使う薬の成分をがんにも応用したところ、数人の患者でがん幹細胞が減ったという。抗がん剤や放射線が効かず、再発や転移の元凶といわれてきたが、攻略の糸口をようやくつかんだ。数年内にもがんの根治につながる薬の実用化を目指す ......
 研究に使うのは「スルファサラジン」という成分。研究チームは、この薬ががん幹細胞の表面たんぱく質「CD44v」にくっつき、がん幹細胞の防御能力を弱めて死に導くことを培養細胞や動物を使った実験で解明した。がん幹細胞は細胞内で抗酸化物質を大量に作り、様々な攻撃に抵抗する。スルファサラジンは抗酸化物質の原料を取り込む働きを邪魔するという


 これらの<特効薬>が、一刻も早く実用化されて、がんの再発/転移 に苦しむがん患者たちを "救済する" ことを祈らざるを得ない......。

 かねてより懸念され続けていた "中国の大気汚染(PM2.5)" !

 下記引用サイト記事 【 引用記事 1 】:中国で最悪レベルの大気汚染/NHK NEWS WEB/2013.09.29 - 21:04 によると、

 <中国では29日、各地で最悪レベルの大気汚染が観測され、視界不良のため高速道路が閉鎖されるなど、市民生活に影響/ 東部の江蘇省では、深刻な大気汚染の影響で日中でも視界が10メートルほどになり、車がライトをつけ速度を落として走らざるを得なくなったほか、各地で高速道路が閉鎖される事態/ 北京では、車の排ガスなどに含まれる大気汚染物質、PM2.5の濃度が6段階の基準で最悪のレベル

 なお、同サイトの【 引用記事 2 】:PM2.5 大気汚染粒子拡散予測 の "経過時間" による変化を追ってみると、"10月03日" 頃に、西日本の一部(九州/四国/中国地方)が濃い濃度の "PM2.5" に見舞われるとの予想がなされている......。

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