yasuo hirose: 2018年8月 アーカイブ

 今回注目する下記引用サイト記事酸化ストレスで筋ジス進行 京大、iPS細胞使い解明/KYODO/2018.08.27 - 19:52 は、  <顔や肩などを中心に筋肉が徐々に衰える難病「顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー」の原因遺伝子は、酸化ストレスにより活発に働くようになることが、患者から作製した人工多能性幹細胞(iPS細胞)を用いた研究で分かったと、京都大の桜井英俊准教授(再生医学)らのチームが27日、発表した> と報じている。

 <......酸化ストレスは、過剰な運動や筋損傷、炎症により生じた活性酸素が細胞を傷つけるこの反応が病状進行を早めることに関与しているとみており、病気のメカニズム解明や治療薬開発に生かしたいとしている> とある。




















 今回注目する下記引用サイト記事東栄化学、前立腺がん治療用器具 医療分野に本格参入/日本経済新聞/2018.08.29 - 0:30 は、  <ゴム部品製造の東栄化学工業(群馬県伊勢崎市)は医療分野に本格参入する。前立腺がんの治療の際、放射線をより正確に照射するのに役立つシリコン製の器具を北里大学医学部(東京・港)と共同で開発した。今秋に販売を始める。同社は自動車向け防振ゴム製品が主力だが、ゴムの成型技術を生かして医療用器具を新たな柱に育てる> と報じている。

 <......開発したのは前立腺に放射線を当てるために使う針の位置を決める「テンプレート」と呼ぶ装置。シリコン製で縦約4.5センチ、横約5センチで、針を通すための直径1ミリ程度の穴が20個ほど開いている。放射性イリジウムを封入した針を患部付近に挿入し、一定期間そのまま留め置く「高線量率組織内照射法(HDR)」と呼ぶ治療法で使う。  北里大学医学部で泌尿器科が専門の津村秀康講師、放射線科の石山博條講師らの研究グループが多くの症例から日本人患者に適した針の挿入位置を確定。これを基にテンプレートの穴の位置を決めた製品は、このほど特許庁に意匠登録された。  針は患部から離れすぎると線量不足で効果が薄れ、近すぎても副作用の増加につながることから、適切な挿入位置の把握は治療の成否を決めるとされる。これまでも米国製のテンプレートはあったが、日本人の前立腺とサイズが異なるため使いにくく、担当医師の技量によって治療効果にばらつきがあったという。  同じ日本人でも体格の違いがあることから、穴の位置を変えたMサイズとLサイズの2種類を用意する。オープン価格だが医療機関への納入は1個5万円程度になる見通しだ。国内で前立腺がんのHDR治療を実施しているのは20病院ほどで市場規模は限られるが、「これを機に医療機器メーカーとしての知名度を確立し、他の製品の開発につなげたい」(同社)としている。   ―― 以下略 ――> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事女子大生の「ながらスマホ」が招いた代償 事故相手が「死亡」賠償額の目安は/President Online/2018.08.12 は、  <女子大生が事故を起こしたら責任は?  2017年12月に神奈川県で、スマホを見ながら電動自転車を運転していた女子大生(20)が、歩行中の女性(77)に衝突し死亡させる事故が発生しました。18年2月には東京都で、78歳の元東京地検特捜部長が、車を誤発進させて男性(37)を死亡させてしまう事故も起きました。このように家族が事故を起こしてしまった場合、現役世代の夫婦が損害賠償責任を問われることはあるのでしょうか。  老親でも、車の運転をしていれば本人に意思能力があるということになるので、事故を起こした場合は本人が責任を負います。自賠責保険に加え任意の自動車保険に加入していることが大事で、加入していれば相手への補償は保険から出ます。任意保険に入っていない場合は、自賠責保険で足りない部分を親が自分の資産から払うことになります> と報じている。

 <......損害賠償額は、運転していた人の事情は一切関係なく、被害者が受けた損害の額がいくらか、ということで決まります死亡事故における損害賠償額は、葬儀費用+逸失利益(生きていれば得られたはずのお金)+慰謝料+弁護士費用の合計になります。逸失利益は、亡くなった方の年収とこれから働けたであろう年数を勘案して計算します。年収600万円の45歳の会社員で、妻と子供1人がいるケースでは、8478万円程度と試算できます。  「何歳以上の子供に責任能力がある」ということは法律では定められていません。判例によると、11~13歳以上なら自分で責任を負い、親には責任は生じません。それより小さくてまだ責任能力がない子供の場合は、子供の監督責任を親がきちんと果たしているかどうかが問われます。  20歳の女子大生の場合は、責任能力があるので、損害賠償責任は本人が負います。本人または家族が個人賠償責任保険に加入していて、要件に合致すれば、保険で相手への補償をすることが可能です。  問題は保険に入っていない場合で、女子大生にはふつう多額の賠償責任補償を支払う財力がありません。しかし、その場合にも親が肩代わりして支払う義務はないので、親が財産を差し出し、支払えない場合は自己破産するというような事態にはなりません。  被害者の側からみれば、保険に加入していなくて財力のない加害者とぶつかって被害を受けた場合は、たとえ裁判で認められても賠償額を受け取れないこともあるのです。こういった事故の被害を受けないように、日頃から曲がり角ではいったん停止をするなど、十分に気をつけて過ごすことも大切です> とある。

 内視鏡で特殊なレーザー光を当て、食道がんを壊死(えし)させる治療「光線力学療法(PDT)」の導入については、すでに下記のとおり注目している。

 ◆ 参照 当誌過去の "PDT" 関連記事
  "レーザー光"を当て"腫瘍破壊"する「食道がん」新治療法"PDT"を導入!(福島医大)/当誌 2014.00.00


 今回注目する下記引用サイト記事食道がん治療に新手法 県内初導入 福島医大/福島民報/2018.07.02 - 09:27 は、  <福島医大付属病院の内視鏡診療部は、放射線治療後に食道がんが残ったり、再発したりした患者らを対象に特殊なレーザー光を照射して腫瘍を壊死(えし)させる治療法を県内で初めて導入し、成果を挙げている。東北では東北大病院と秋田大病院に続いて三施設目となる> と報じている。

 <......「光線力学的療法(PDT)」と呼ばれ、腫瘍組織に集まり、光に反応する性質を持つ物質を患者に注射する投与から約四時間後に内視鏡機器とレーザー光の発生装置を使い、物質の集まった患部にレーザー光を当てる根治が難しい粘膜下層まで到達したがんでも効果が見込め一般的な放射線治療を受けた後に再発した患者にも有効とされている。  福島医大付属病院内視鏡診療部はレーザー発生装置など専用機器を四月に導入し、これまでに二人の患者に使用した。四月に手術を受けた七十代女性は抗がん剤と放射線治療で一度がんが消えた後に再発したが、手術から二カ月が過ぎてがんが消え、その後の経過は良好という。五月に受けた七十代男性は経過観察を続けている。  腫瘍の大きさや部位のほか、「外科手術ができない」「遠隔転移がない」など適用するには一定の条件があり、二週間程度の入院が必要となる。  内視鏡診療部の引地拓人部長(48)は「体力的な事情などで治療を諦めなければならなかった患者に新たな選択肢が増えた」と導入の意義を説明している。主治医から紹介があれば、県内他病院の患者にも対応したいとしている> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事「オプジーボ」3度目の値下げ 11月から、新型がん治療薬/KYODO/2018.08.22 - 19:25 は、  <厚生労働省は22日、新型がん治療薬「オプジーボ」の薬価を改定し、現行より37.5%引き下げると決めた。8月に用法・用量が変更されたことに伴うもので、同薬の薬価下げは3度目11月から新価格を適用する> と報じている。

 <......同薬の用量はこれまで「1回につき体重1キログラム当たり3ミリグラム」だったが、体重に関係なく「1回につき240ミリグラム」と固定100ミリグラム入り2瓶と20ミリグラム入り2瓶を使い切ることができ、問題となっていた残薬が出なくなる。  100ミリグラム入り1瓶の価格は現行の27万8029円から17万3768円に改定する> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事「治る認知症」見つける事前検査、7割行われず/朝日新聞 - apital -/2018.08.24 - 06:00 は、  <認知症と診断されて認知症が処方されたケースのうち、7割は学会が推奨している甲状腺の機能低下の検査を事前にしていなかったことが、医療経済研究機構などの調査でわかった。認知機能の低下が甲状腺機能の問題であれば認知症なしで改善が望める検査しなかったことで、本来は必要ない人に薬が処方された可能性がある> と報じている。

 <......アリセプトなど4種類の認知症アルツハイマー病などに処方される。ただ病気自体は治せず、症状の進行を抑えるだけだ。一方、認知症の中には脳の一部が圧迫を受けているなど、対処すれば大きく改善する例もあり、「治る認知症」と呼ばれている。  甲状腺の機能低下もその一つ血液検査で判別でき、ホルモン薬で治療できる。日本神経学会は指針で、治療可能な認知症を見逃さないよう、診断に際して検査を推奨している。  同機構の佐方信夫主任研究員らは2015年4月から16年3月にかけて認知症と診断され、認知症を新たに処方された65歳以上の約26万2千人を調べた。処方前に甲状腺機能の検査がどの程度されていたかを厚生労働省のデータベースでみたところ、32・6%にとどまっていた。専門施設の認知症疾患医療センターでは57%だったのに対し、診療所では26%だった。また高齢の患者ほど検査を受けていない傾向があった。  認知症とされた人の2・6%が甲状腺の機能が低下していたという海外の報告がある。こうした人は、本来なら不必要な認知症による吐き気などの副作用を受けるおそれがある。佐方さんは「甲状腺の機能が落ちると、疲労感や筋力の低下を招くこともある。検査をしなければ対処する機会も失われてしまう」と話す。  相模原市認知症疾患医療センター長代理の大石智(さとる)・北里大診療講師(精神科)は「本来なら、この検査は可能な限り全例で実施されるべきだ。いわゆる『治る認知症』かどうかの鑑別が不十分なまま、認知症が安易に処方されたと思われる例を多く経験するが、今回のデータはその実態を示しているのではないか」と話している> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事進化する乳がん治療 再発転移が早いタイプも薬の治験始まる 沖縄県医師会編「命ぐすい耳ぐすい」(1153)/沖縄タイムス プラス/2018.08.23 - 20:00 は、  <乳がんの治療は進歩しています。30年前は抗がん剤の種類も治療方法も少なく、特に悪性度の強いがんにはお手上げ状態でした。しかし、最近がんの悪性度を見る方法がはっきりしてきたのに合わせて薬が開発されています> と報じている。

 <......ハーツータイプという乳がんは全体の13%ほどで、かつては進行が早く治療に難渋したがんです。半年前の検診では異常なしだったのに急に腫瘍が出てきます。これは見落としではなく進行の早いがんだからです。そのがんに対し、ミサイル療法的にがん細胞を破壊する薬が最近できたことにより、今では治るがんの一つになっています。  もうひとつ難しい乳がんトリプルネガティブというタイプです。これは全体の6%ほどですが、再発転移が早く抗がん剤もあまり効きません。しかし、このがんに対する免疫療法薬の治験が始まりましたので、素晴らしい効果を期待したいと思います。  新しい免疫療法の効果は目覚ましいものです。森喜朗元総理が自身の肺がん治療をしながら「遺書」という本を出していますが、どうも肺がんは免疫療法薬で治ってきているようで、まだまだ元気に活躍されています。  がん治療は目覚ましい発展をしています。これまでは乳がんの薬、肺がんの薬という分類だったのが、最近はこの遺伝子に病気のある人にはこの薬が効くというように、これまでのがんの分類が変わってきています。腎臓がんで末期と思われた人が肺がんの免疫療法薬を使用して完治?したらしいと聞いたこともありますが、これらの薬はとても高価です。  乳がん治療もやっぱり早期発見にはかないません乳がんを早期で発見すると20年たっても90%再発しないため、医療費も格段に安くなります。早期発見とは2センチ以下で見つけることです。早期に発見すると難しいトリプルネガティブ乳がんも90%近く再発を防げます。  沖縄県の乳がん検診受診率はまだまだ低い状況ですので、早期発見のために乳がん検診を受けましょう。(玉城信光 那覇西クリニック)> とある。

 近年、増加傾向にあるとされる "胆管がん" は、"早期発見難しく、生存率が低い" 病気だと言われる。

 ◆ 参照 当誌過去の "胆管がん" 関連記事
  <......胆管は肝臓と十二指腸を結び、肝臓で作られた胆汁を十二指腸まで通す役割をしている。胆管がんとは、この胆管にできるがんのことを指す。  減少傾向にある胃がんや肝臓がんと違い、胆管がんは増加傾向にある。がんの5年生存率でみると、胆のう、胆管がんはワースト2位。生存率は20~30%と、非常に治りにくい病気......> ( "早期発見難しく生存率低い"「胆管がん」増加傾向に!発見時点で90%以上が進行がん!/当誌 2014.00.00


 今回注目する下記引用サイト記事【がん電話相談から】 胆管がん術前検査について/SankeiBiz/2018.08.21 - 14:43 は、  < 51歳の男性です。1カ月前、黄疸(おうだん)の症状が出て、CT(コンピューター断層撮影)、内視鏡的逆行性胆管膵管(すいかん)造影(ERCP)を行ったところ、胆管に小さながんが疑われ、胆管にステントを留置しました。生検の結果、悪性ではありませんでしたが、主治医からがんの疑いがあるので手術した方がいいと言われました胆嚢(たんのう)、胆管、膵臓の一部、十二指腸を切除する大きな手術になるそうです。どのように治療したらいいでしょうか。腫瘍が良性の可能性はありますか> と。

 <...... 胆管は、肝臓で作られた胆汁の流れ道で、十二指腸につながっています。がんやその他の病気で胆管が詰まると胆汁が流れなくなり、黄疸が出ます。このような病態に対して、十二指腸の出口から逆向きに胆管にカテーテルを挿入し、造影剤を流すこと(ERCP)により詰まりの原因を調べることが可能で、がんが疑われる場合には生検が行われます。  しかしながら、実際に病変を直接見て採取するのではなく、十二指腸まで進めた内視鏡から、生検器具だけを胆管内に入れて、X線透視(レントゲン)をたよりに採取する上、細い胆管に対して接線方向に小さな器具でつまむ作業になるため、1ミリ以下のわずかな検体しか採取できないことが多く、正確にがんと診断できるのは全体の7割程度にすぎません。従って、生検でがんが証明できなくても、CTやその他の画像を含めて総合的にがんを強く疑った場合には手術をお勧めすることもしばしばあります。  手術を行わずに経過を見た結果、進行がんで手術できなくなるリスクと、大きな手術を受けた結果、最終的にがんではなかったというリスクどちらを選択するか、という非常に大きな問題であり、さらなる診断技術の開発が待たれるところです。  ◇  回答には、がん研有明病院の笹平直樹消化器内科肝・胆・膵内科部長が当たりました。カウンセラーによる「がん電話相談」(協力:がん研究会、アフラック、産経新聞社)は、(電)03・5531・0110。月~木曜日(祝日は除く)午前11時~午後3時。相談が本欄に掲載されることがあります> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事血糖管理不十分で死亡 中津川市民病院、家族と和解/岐阜新聞Web/2018.08.18 - 07:47 は、  <岐阜県中津川市は17日、市民病院で乳がんなどの治療を受けていた県内女性=当時(76)=に抗がん剤の副作用を抑える薬剤を使用し、血糖管理が不十分だったため死亡させたとして1550万円の賠償金を支払うことで家族との和解に合意したと発表した> と報じている。

 <......病院によると、女性は糖尿病や狭心症を患い通院していたが、2014年に乳がんと骨への転移が見つかった。16年には肝臓にも転移が分かり、副作用の少ない抗がん剤を使用した。  17年2月に入院し、抗がん剤の副作用を抑えるためステロイド製剤を使ったところが退院2日後に血糖値が急激に上昇し意識が低下、その2日後に死亡した。  ステロイド製剤は使用して2、3カ月以内に血糖値が上がる性質がある糖尿病を患っていたため、血糖値の上昇が早まった可能性があるという。病院はこまめに血液検査を行っていれば防げた可能性があると過失を認めた。女性は退院から9日後に血液検査を予約していた。  記者会見した安藤秀男院長は「早い時期に検査を行うべきだった」と謝罪した> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事iPS細胞から血小板、患者1人に輸血 京大が計画発表 野中良祐/朝日新聞 - apital/2018.08.21 - 09:00 は、  <京都大は20日、出血を止める働きをする血小板をiPS細胞からつくり、血液の難病「再生不良性貧血」の患者に移植する臨床研究の計画を発表した。患者1人に対し、患者自身のiPS細胞からつくった血小板を輸血する。すでに患者は決まっており、募集はしないという。  厚生労働省の部会が29日に審議する予定で、認められれば、京大は1年以内にも輸血を始めたい考えだ> と報じている。

 <......通常は第三者の血小板を輸血するがこの患者の場合、拒絶反応が起きてしまう。このため、患者自身の細胞をもとにしたiPS細胞から血小板を作製することで、拒絶反応を抑える。通常量の20分の1の量から輸血を始め、段階的に2分の1の量まで増やし、輸血から1年間、安全性や効果を確認する。  1回の輸血に必要な血小板は100億から1千億個。これまで人に移植された目の網膜組織の約25万個と比べ、けた違いに多いねらったとおりに大量の血小板に変化させる必要があり、血小板のもととなる「巨核球」という細胞を効率よく増殖させるための遺伝子操作を加える。血小板を作製した後、放射線を照射し、腫瘍(しゅよう)のリスクがある細胞を死滅させることで、安全性を高めるという。  他人に輸血する血小板の製品化もめざしている京都大の江藤浩之教授は「製造工程は共通で、今回の臨床研究で得られるデータは今後の治験にも役立てられる」と話している> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事再発した悪性脳腫瘍に放射性治療薬、国立がん研究センターが治験開始/yomiDr.ヨミドクター/2018.08.20 は、  <国立がん研究センター(東京都)と量子科学技術研究開発機構(千葉市)は今年7月から、再発した悪性脳腫瘍の患者に対し、薬から放射線を出す放射性治療薬を使う臨床試験(治験)を始めた悪性度が高い 膠芽腫 や、ほかの臓器のがんが転移した転移性脳腫瘍などで再発した患者が対象> と報じている。

 <......新薬は成分の銅の働きによって、通常の治療が効きにくい低酸素化した腫瘍細胞に集積し、ベータ線などを放出して内部から腫瘍を攻撃するマウス実験では、生存期間を2倍以上に延ばす効果があったという。

 治験では、原則として1週間ごとに注射で4回投与する。2021年3月までの約3年間に、12~30人の患者を対象に実施する予定だ。順調に進めば、8~10年後には治療薬として使えるようになる見込み肺がんや子宮 頸 がんなどにも適用を拡大できる可能性があるとしている> とある。

 ◆ 参照 当誌過去の "がん検診" 関連記事

 (1) <......検診はがんの早期発見につながり、死亡率の減少が期待されるため、政府は普及を進めてきたが、近年「過剰診断」などの問題も指摘されるようになった。......> ( がん検診、推奨年齢引き上げ検討!「過剰診断」「不要な治療」の問題受け!(厚労省)/当誌 2018.06.05

 (2) <海外では検診を受ける年齢の上限を65~75歳としている国が目立つ。一方、日本では上限は決まっていない。  高齢になると、がん以外の病気や老衰で亡くなる人も増える。検診でがんを見つけて治療しても寿命が延びるとは限らない。治療で心身に大きな負担がかかれば、検診の利益を不利益が上回る可能性もある> ( がん検診、何歳まで受ける?日本では上限は決まっていない、上限が決まっている国も/当誌 2018.03.22


 今回注目する下記引用サイト記事がん検診リスク 自治体の4割説明せず 16年度調査/毎日新聞/2018.08.19 - 07:30 は、  <がんの早期発見のため、全国の自治体が公費で行うがん検診を巡り、検査に伴う不利益を説明しない自治体2016年度は4割に上ったとする調査結果を、国立がん研究センターがまとめた。検査では、誤って「がんの疑い」とされた人が不要な精密検査や治療を受けさせられる恐れがあるため、専門家は検査に伴う不利益をきちんと知らせるべきだと訴えている。   ―― 以下略 ――> と報じている。

 今回注目する下記引用サイト記事パーキンソン病にも有効か=皮膚がん薬に可能性-神戸大など/JIJI.COM/2018.08.17 - 00:23 は、  <皮膚がんの一種である悪性黒色腫の薬「ダブラフェニブ」には、神経細胞の死滅を抑制する作用もあり、パーキンソン病の治療薬になる可能性があると、神戸大と大阪大、東京大の研究チームが発表した。論文は16日付の英科学誌ヒューマン・モレキュラー・ジェネティクス電子版に掲載される> と報じている。

 <......パーキンソン病は脳で神経伝達物質「ドーパミン」を生み出す神経細胞が死滅、減少し、手足の震えや歩行障害などが起きる病気。東大医学部の戸田達史教授は「現在の治療はドーパミンの補充が中心。ダブラフェニブと組み合わせることができれば、進行を遅らせる効果があるのではないか」と話している。
 研究チームはパーキンソン病の関連遺伝子群のデータベースなどを活用し、ダブラフェニブに神経細胞の死滅抑制作用があると推定マウス実験などで確認した。今後の動物実験や臨床試験で、適切な投与方法や投与量を明らかにする方針
> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事国立がん研 がん用語や制度 医療関係者半数知らぬ項目も/毎日新聞/2018.08.17 - 07:00 は、  <第3期がん対策推進基本計画に盛り込まれた用語や制度に対する医師ら医療関係者の認識率について、国立がん研究センターのチームが調べたところ、医療者の半数も知らない項目があった。基本計画は、こうした情報を患者とその家族に提供するよう求めているが、現場の体制が十分でない実態が浮かんだ> と報じている。

 <......がん医療を巡る制度整備が急速に進んでいることが背景にあり、チームは、研修など医療関係者への支援が必要だと指摘している。  ―― 以下略 ―― > とある。

 iPS細胞活用の再生医療研究は多方面で展開されており、"角膜" への応用も進んでいる。

 ◆ 参照 当誌過去の "角膜" 関連記事
  <......臨床研究では、京都大が備蓄する、他人に移植しても拒絶反応が起きにくい特殊なiPS細胞を利用。これを黒目を覆う角膜のうち、最も外側の角膜上皮細胞に変え、シート状に加工。角膜が傷つき、視力が低下した患者に移植する......> ( "iPS細胞"から作製した"目の角膜細胞シート"移植!来年度中に実施、大阪大が申請へ!/当誌 2018.02.23


 今回注目する下記引用サイト記事iPS角膜再生、近く申請へ 大阪大、臨床研究実施を学内審査/KYODO/2018.08.11 - 11:41 は、  <人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から角膜の細胞を作製し、けがや病気で角膜を損傷した患者に移植し再生する研究を進めている大阪大の西田幸二教授(眼科学)のチームが22日にも、臨床研究の実施を学内の審査委員会に申請することが11日、分かった。iPS細胞を巡っては、網膜で世界初の臨床研究が実施され、心臓病やパーキンソン病でも研究が進展中。新たに角膜でも実用化に向けた動きが本格始動することになる> と報じている。

 <......角膜は厚さ0.5ミリ程度の透明な膜で、レンズの役割を持つ。けがや病気で傷めると、視力が落ちたり失明したりする> とある。

 2018.08.14 (火) ~ 2018.8.16 (木) の期間の掲載は、「お盆休み」の掲載休暇といたします。 悪しからず、ご了解ください。 (2018.08.14)

 今回注目する下記引用サイト記事抗がん剤の投与ミスで患者死亡 下関の関門医療センター/NHK NEWS WEB/2018.08.10 18:51 は、  <国立病院機構関門医療センター(山口県下関市)は10日、70歳代の男性患者に対して抗がん剤を過剰に投与する医療ミスがあり、男性が副作用の影響で死亡したと発表した。  同センターによると、男性は2月中旬、土手から転落して足を骨折するなどして入院。男性は他の病院で脳腫瘍の治療を受け、抗がん剤を服用しており、親族がセンターに持参した。> と報じている。

 <......センターによると、この抗がん剤は5日間連続で投与後、23日間投薬期間を空けることになっているしかし、医師は3月下旬まで39日間連続で投与した。  男性が口の中から出血したことから血液検査を実施。白血球や赤血球が減るなどしており、過剰投与が判明した。男性は感染症が悪化して6月上旬、多臓器不全などで死亡した。  センターは、医師や薬剤師らが抗がん剤の処方について認識が不足していたとしている。この日、記者会見したセンターの林弘人院長は「ご遺族に心からおわび申し上げ、再発防止に努めます」と陳謝した> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事筑波大教授ら心臓細胞のもと作製 再生医療への応用目指す/KYODO/2018.08.10 - 00:00 は、  <心筋梗塞が起きた部分で増殖する線維芽細胞に、たった1種類の遺伝子を入れて働かせることで、心臓を構成するさまざまな細胞を生み出す「心臓中胚葉細胞」に変身させることに成功したと、筑波大の家田真樹教授らのチームが9日付の米科学誌に発表した> と報じている。

 <......変身させた細胞から、拍動する心筋細胞や血管の細胞を作り出す方法を確立するのが次の目標遺伝子を薬のように注射し、体内で心臓の機能を再生する治療に結び付けたいとしている。  チームは、動物の背骨の形成に重要とされる遺伝子を培養皿に入ったマウスの線維芽細胞に注入すると心臓中胚葉細胞ができると発見。人間のiPS細胞でも成功した> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事「情報開示と患者支援強化を」 がん経験の医療経済学者 アキよしかわさん /47NEWS/2018.08.07 は、  <日本の病院は「医療の質」に関わる情報をもっと開示すべきだ。がん患者を支える仕組みも強化してほしい―。  米国在住の日本人医療経済学者で、日米で病院のコンサルティング業務に携わるアキよしかわさん(60)は、2014年に日本で受けた検査で、進行した大腸がんと診断された。医療の質を数値化して評価する専門家として、また日米両国で治療を受けた患者経験を基に、日本のがん医療の改善を訴えている> と報じている。

 <......とりわけ強調しているのは、米国では専門学会などが定める診療ガイドラインに基づいた標準治療が徹底されているのに対し、日本では病院間のばらつきが大きいことの是正だ。「患者がどこでも標準治療を受けられるようにするには、病院のガイドライン順守状況を公表すべきではないか」と指摘する。  がん患者になったことで、これまで見えていなかった患者支援の重要性にも気付いた。きっかけは、米ハワイで抗がん剤治療を受けた際に出会った「キャンサーナビゲーター」。  研修で専門知識を身に付けた人が、患者と家族に継続して寄り添い、正しい情報を提供し、さまざまな選択を心理面でも支える。共感したよしかわさんは、治療の傍らハワイで養成研修を受け、キャンサーナビゲーターの資格も取得した。  「日本のがん診療連携拠点病院の相談支援センターは患者が来るのを待っているが、ナビゲーターは自分から出向いて支援を始める。日本でもこうした仕組みが欲しい」  経験や思いを昨年、著書「日米がん格差」(講談社)にまとめた。以来、日本の患者会で講演する機会が増えているという。  (共同通信・山岡文子)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事自己免疫性膵炎の仕組み判明...京大チーム、原因のたんぱく質を特定/yomiDr.ヨミドクター/2018.08.09 は、  <自分の体を免疫が誤って攻撃する自己免疫疾患の一つである自己免疫性 膵炎 」の発症の仕組みがわかったと、京都大名誉教授の千葉勉・関西電力病院長(消化器内科)らのチームが発表した。診断や治療法の開発につながる可能性があるという。  論文が9日、米科学誌に掲載される> と報じている。

 <......この病気は国の指定難病の一種で、本来は、病気から体を守るために免疫が作る「抗体」が、自分の膵臓を攻撃して発症する国内の患者は推定5000人~1万人で、腹痛や黄だん、目の腫れなどの症状が出る。薬で症状を抑えられるが根本的な治療法はない。  チームは、患者の血液中にある様々な抗体をマウスに注射したところ、このうちの一つがマウスの膵臓に炎症を起こすことを確認。この抗体は、膵臓の機能を維持する「ラミニン511」というたんぱく質を壊していることがわかった。  チームによると、これまでは膵臓がんと症状が似ていて診断が難しかったが、ラミニン511に着目することで正確な診断がしやすくなるという。  関西医科大の岡崎和一教授(消化器免疫学)の話「長い間、分からなかった病気の仕組みを明らかにした意義は大きい。将来の創薬にも期待がかかる> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事がん免疫チェックポイント阻害剤、副作用の対応が課題 大岩ゆり/朝日新聞/2018.08.08 - 06:00 は、  <がん細胞が免疫にかけているブレーキを解除して、免疫の攻撃力を取り戻す「免疫チェックポイント阻害剤(薬)」は、4年前に国内で最初に発売されて以降、種類も対象となるがんも増えた。一方、副作用が従来の抗がん剤と異なるため、患者や家族への注意喚起や、がん治療にかかわることの少なかった診療科との連携が重要になっている> と報じている。

 <......東京在住の男性(81)は2016年12月、歯科の受診がきっかけで上あご歯肉に悪性黒色腫(皮膚がん)が見つかった。上あごを全摘する手術は体調などから難しいと判断され、都立駒込病院(東京都文京区)で免疫チェックポイント阻害剤「オプジーボ」の治療を受けることになった。  17年4月、入院して最初の点滴投与を受けた。男性は妻(74)と一緒に、起こる可能性がある副作用副作用に伴う体調変化について詳しく教わった。2回目の投与からは外来で行うため、看護師らから「こんな症状が出たらすぐに病院に連絡して下さいね」と、息苦しさや発熱など20項目以上の体調変化を記録する手帳も渡された。  2週間ごとの投与を13回受けた10月、治療前に真っ黒だった上あごの歯肉が肌色に戻った。が、妻は、夫の食欲が低下し、だるそうな顔をしているのが気になり、主治医の吉野公二・皮膚腫瘍(しゅよう)科部長に相談した。  血圧や血糖値などを調整する副腎に障害が起き、副腎からホルモンが出なくなっていた気づくのが早かったので重い症状には至らず、オプジーボの投与も1回休んだだけで継続できた今もホルモン補充療法を続けながらオプジーボ投与も受けている。「2年前より体重が約4キロ増え、体調がいい」と男性は話す。  従来の抗がん剤は種類によっては、がん細胞のほかに正常な細胞も攻撃してしまい、正常な細胞が傷ついて副作用が生じる。ただ、毛根や腸など傷ついた細胞の周期に応じて、3週目以降に脱毛など、いつどのような症状が起きるかほぼ予測できる。  これに対し免疫チェックポイント阻害剤は、著しい効果を発揮するケースがある一方、従来にない形で副作用が生じることがある。免疫ががん以外の細胞も攻撃してしまい、自己免疫疾患のような症状が出る患者がいるのだ。  「いつ、どこに、どんな障害が起きるのか予測が難しい。投与後1年以上経って起こることもある」と吉野さんは指摘。早期発見、早期治療が重要で、「患者さんや家族は体調の変化に敏感になってもらいたい」と訴える。  日本で承認を受けた免疫チェックポイント阻害剤は6種類。対象のがんも悪性黒色腫や非小細胞肺、腎細胞、頭頸部(とうけいぶ)、胃のがんなどに広がった。国内では最も早い14年に販売が始まったオプジーボだと、重篤な有害事象(副作用)は今年6月末までに6149件報告があった。発生頻度は従来の抗がん剤より低いが、種類は間質性肺炎、大腸炎、劇症1型糖尿病、副腎や甲状腺などの内分泌機能障害、重症筋無力症など多岐にわたる。  このため、主にがん治療を担う皮膚科や呼吸器内科、腫瘍内科などに加え、副作用への対応で協力が必要な診療科や看護部、薬剤部などがチームを作って治療する病院も増えている。  九州大学病院(福岡市)は16年、免疫チェックポイント阻害剤の委員会を立ち上げた。呼びかけ人の中西洋一教授(呼吸器科)は「自分の専門外の領域で起こる副作用の最低限の知識を持ってもらい、複数の診療科がスムーズに連携して迅速に対応できるようにするのが狙い」と説明する。  委員会は、副作用ごとに検査や治療の流れをまとめた対応ガイドを作った。患者が来院時、がん看護外来の坂本節子がん専門看護師らが詳しく体調を聞き取って重症度を国際標準に従って数値で評価、調査表に記入して外来の診療室や化学療法室に持参してもらう。  「調査表は一目で見てわかるので、忙しい医師や薬剤師と、患者の体調についてきちんと情報が共有できる」と坂本さんは話す。  今後、複数の免疫チェックポイント阻害剤の併用や、既存の抗がん剤などとの併用も広がる見込み。中西さんは新たな副作用が起こる可能性があるとして、「病院全体で速やかに対応する体制が一層、必要だ」と強調する。  <アピタル:もっと医療面・がん>  http://www.asahi.com/apital/healthguide/iryou/ (大岩ゆり)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事高齢者の頭部外傷と出血...抗血栓薬服用 転倒に注意/yomiDr.ヨミドクター/2018.08.06 は、  <東京都の有田 笑子 さん(69)は5年前、路上で自転車にぶつかって倒れた。打撲の治療を受けて帰宅した翌日、吐き気がして病院で検査すると、頭の中に出血が見つかり緊急手術となった。患っている心臓病の影響で血の塊(血栓)ができるのを防ぐため、血液をさらさらにする抗血栓薬を服用しており、倒れた時の衝撃で出血したとみられる。 (赤津良太)> と報じている。

 <......高齢者は病気や薬の副作用、老化などが原因で転倒しやすい。例えば、不整脈による失神で倒れたり、関節の痛みで歩行バランスが崩れ、つまずいたりする。睡眠導入剤で日中に眠気が残るとリスクになる。体を支える筋力も弱くなる。  日本脳神経外傷学会が全国32施設の頭部外傷患者について、2015~17年度の1345症例のデータを分析した結果、重症患者の52%が65歳以上の高齢者だった。原因は、転倒・転落が65歳以上で55%と最も多く、65歳未満の25%を2倍以上も上回った。  ■ 副作用で命取り  転倒して頭を打ち、頭の中で出血すると命取りになりかねない。同学会によると、頭部外傷を負った65歳以上の死亡率は44%で、65歳未満の27%を上回る。病状が良くなった割合は、それぞれ15%と49%で、65歳以上が低かった。  高齢者は加齢や動脈硬化などで血管がもろくなり、抗血栓薬の服用で大出血を起こすリスクが高まる。  抗血栓薬は、抗血小板薬と抗凝固薬の大きく二つに分かれる。血液の流れを良くする効果があり、心臓病の治療、不整脈の一つの心房細動が引き起こす脳 梗塞 の予防などに使われるが、いったん出血すると止まりにくくなる。  特に心房細動は高齢者に多く、患者は100万人を超えるとされる。頭部外傷患者のデータでみても、65歳以上の抗血栓薬の服用率は3割を超える。  データを分析した山口大病院先進救急医療センター診療准教授の末広栄一さんは「頭部外傷に抗血栓薬の服用が加わると、高齢者は頭の中で出血を起こしやすく、その後の経過もかなり悪い。薬に効果と副作用の両面があることを知ってほしい」と訴える。  ■ 自覚がなくても...  有田さんは転倒時に頭を打っていないと思っていたが、CT(コンピューター断層撮影)検査で、頭の骨の内側に血がたまる硬膜下血腫と分かった。そのままにしておくと命にかかわるため、頭の骨の一部を切り開いて血を取り除いた。  日本医科大病院高度救命救急センターで手術を担当した恩田 秀賢 さんは、「抗血栓薬を飲むと、本人が気付かないほど軽い頭部打撲で出血することもある」と指摘。「救急搬送時に抗血栓薬の種類を書いたカードを身につけていれば、より安全で適切な治療が受けられる」と話す。  転倒後もしばらくは会話ができ、問題があるように見えなくても、頭の中で出血がじわじわと進み、急に意識を失うこともある。  同学会理事長で山口大脳神経外科教授の鈴木 倫保 さんは、「抗血栓薬を服用する高齢者は、頭をぶつけたら専門医を受診し、薬の種類を伝えてほしい。医師はCT検査を行い、出血があれば速やかに止血してほしい」と呼びかけている> とある。

 オプジーボでは、がんが小さくなるなど効果のある患者は2割程度とされる。しかし、現在はオプジーボが効くかどうかを投与前に見極める方法はない> という悩ましい現状は、以前から懸念されてきた。

 ◆ 参照 当誌過去の "がん免疫薬 効果予測" 関連記事
 (1) 高額ながん免疫薬、効く患者に投与できるよう効果予測研究!医療費抑制!(国立がんセ)/当誌 2017.02.28
 (2) 免疫治療薬「オプジーボ」 "投与前に効果の有無が予測できる指標"を探す研究の開始!/当誌 2017.01.03


 今回注目する下記引用サイト記事がん免疫薬 有効患者見極め 国立がんセンター/日本経済新聞/2018.08.06 は、  <国立がん研究センターは、がん免疫薬が効きやすい患者を見極める共同研究を米系医療機器メーカーの日本ベクトン・ディッキンソン(BD)と始めた。「オプジーボ」に代表されるがん免疫薬は効果が高い半面で高額の費用が問題になっている。効く患者は2割ほどとされ、投薬前の見極めが重要になっている。1年以内に高精度に見分ける手法の開発を目指す> と報じている。

 <......がん患者では、免疫細胞ががんを攻撃する働きにブレーキがかかっている。がん免疫薬はこのブレーキをはずして攻撃力を高めるただ効かない患者にも使われ、医療財政の圧迫を招いている。  がん細胞や免疫細胞から免疫薬が効く目印となる分子を持った細胞を探す。こうした細胞の量などから効果を見極める> とある。

 がんの"標準治療"の公表については、すでに関心を向けてきた。

 ◆ 参照 当誌過去の "標準治療" 関連記事

  「標準治療」を受けた患者は7割!患者側関心は"均てん化"よりも、"延命効果"の実績!/当誌 2018.08.03


 今回注目する下記引用サイト記事がんの標準治療広がる 全国400病院、実施率73%/日本経済新聞/2018.08.02 - 0:00 は、補足的な再掲載であり、実質的には変わらない。  <国立がん研究センターは2日、2014年にがんと診断された患者のうち、専門医が推奨する治療法の「標準治療」を受けた患者の割合が73%だったとの調査結果を公表した。前年を1ポイント上回り、胃がん肺がんなど9項目の標準治療のうち6項目で前年の実施率を上回った。同センターは「標準治療を受けられる体制が一定は整備されている」と分析している> と報じている。

 <......調査では全国の病院424施設でがんと診断された約56万人分のデータを分析。大腸がん、肺がん、乳がん、胃がん、肝臓がんの5種類のそれぞれの標準治療と、各臓器に共通する計9種類の標準治療の実施状況を調べた。  昨年公表した13年分より病院数が約130施設増加し、対象人数も約11万人増えた。  最も実施率が高かった肝臓がん切除の初回手術前に行う肝臓の機能検査で90.9%。前年より1.4ポイント減ったが9割を超えた。初期の肺がんに対する手術や放射線治療も88.7%と高かった。  一方、肺がんの手術後に行う抗がん剤治療は44.1%、乳がんで乳房切除後に再発リスクが高い患者が受ける放射線療法は35.7%にとどまっていた。  調査の公表は今年で3回目。実施率の全体平均は初回が68%、2回目が72%、3回目の今回が73%だった。  標準治療を実施しなかった理由のうち、患者などの希望や他の病気との兼ね合いなどの合理的な理由で取りやめた事例を除くと、9つの標準治療項目のうち6つで実施率が推計90%以上だった。  全国どの病院でも標準的な治療を受けられる医療体制の整備は07年に施行したがん対策基本法が目指す主要政策の一つ同法成立前は病院によって治療法が大きく異なることもあり、医学的な根拠に基づいた学会のガイドラインなどに沿った標準的な治療法の普及が目標となっている。  国立がん研究センターの東尚弘がん臨床情報部長は「治療の質を充実させるため、各病院は標準治療を実施していない理由を詳しく調べ、適切に治療方針を検討したのかどうかを検証してほしい」と求めている> とある。

 <世界は"ペニシリン以前の時代"に戻ろうとしている? WHO> とさえ警戒され続けている "多剤耐性菌" がいまだに猛威を振るっている。

 ◆ 参照 当誌過去の "多剤耐性菌" 関連記事

 (1) WHO は、既存の抗菌薬に代わり、新薬が早急に求められる"耐性菌"12種のリストを公表!/当誌 2017.03.24
 (2) 院内感染で問題の"多剤耐性菌"!実態把握へ報告義務づけ(厚労省)!海外から持込まれ!/当誌 2014.10.01
 (3) 世界は"ペニシリン以前の時代"に戻ろうとしている?WHO 世界中の"耐性菌感染"に警告!/当誌 2014.05.02


 今回注目する下記引用サイト記事抗生物質効かない耐性菌か、入院患者ら8人死亡...鹿児島大病院/yomiDr.ヨミドクター/2018.08.03 は、  <鹿児島大病院(鹿児島市)の入院患者ら15人から、複数の抗菌薬(抗生物質)が効かない多剤耐性の細菌アシネトバクターや類似菌が検出され、うち8人が死亡していたことが鹿児島県への取材で分かった。同病院は3日、記者会見して詳細を発表する。  県によると、同病院の患者ら5人から多剤耐性アシネトバクターが検出され、別の患者ら10人からは類似の菌が検出された> と報じている。

 <......入院患者ら抵抗力が弱い人が多剤耐性アシネトバクターに感染すると、肺炎や敗血症など重篤な感染症を引き起こす恐れがある。  多剤耐性アシネトバクターによる院内感染は、2008年10月~09年1月に福岡大病院(福岡市)で発生。入院患者26人が感染し、因果関係は不明だが、4人が死亡した。09年8月以降、帝京大病院(東京都)でも60人が感染し、35人が死亡した> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事「治療経験ないと伝えず」 がん患者ら医大医師提訴/日本経済新聞/2018.08.01 - 18:34 は、  <滋賀医科大病院(大津市)で2015年、担当の医師が前立腺がんの放射線治療の経験がないことを伝えずに治療しようとしたのは説明義務違反に当たるとして、患者ら4人が1日、泌尿器科の当時の男性担当医と上司だった医師に、慰謝料など計440万円の支払いを求める訴訟を大津地裁に起こした。  提訴したのは滋賀県内に住む70代の患者3人と、既に亡くなった兵庫県明石市の元患者の遺族> と報じている。

 <......訴状によると、患者と元患者4人は15年から担当医の診察を受け、微弱な放射線源を前立腺に挿入する「小線源治療」を16年に実施する計画が立てられた。しかしその後、担当医に同治療の経験がなく、特別な訓練も受けていないことが判明した。  原告側は「担当医が治療を実施すれば、過剰な線量照射による合併症などの危険があった。患者自らが治療方法を決めるための情報が隠され、自己決定権が侵害された」と主張している。  滋賀医科大は「訴状が確認できていないのでコメントできない」としている。 〔共同〕> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事がん患者の7割が「標準治療」 全国の拠点病院など調査 月舘彩子/朝日新聞 - apital/2018.08.02 - 06:00 は、  <国立がん研究センターは2日、2014年に肺がんや乳がんなどの9項目について、全国の病院で「標準治療」を受けた患者は73%だったと発表する。標準治療とは、専門学会が科学的根拠に基づき診療指針で推奨するもの。高齢や体調が悪いなどの理由から実施されなかった場合を除くと、6項目で実施率が90%を超えた。  全国のがん診療連携拠点病院など424施設で治療を受けた患者約56万5千人分のデータを分析した。公表は今回で3回目。13年分の実施率は72%だった> と報じている。

 <......がん対策基本法では、がんによる死亡を減らすため、全国どこでも適切ながん治療を受けられるよう、体制整備を進めることを定めている。同センターの東尚弘・がん登録センター長は「調査に参加した施設では、がん医療水準の均てん化が進んでいると思う。この結果を元に、各病院で未実施理由を検証するなどして診療の改善につなげてほしい」と話す。  実施率が高かったのは、「肝臓がんの手術前検査」90・9%、「早期の肺がんの手術または放射線治療」88・7%。一方、低かったのは「乳房切除後の再発リスクが高い乳がん患者への放射線治療」35・7%「肺がんの手術後化学療法」44・1%だった。未実施の理由は、肝臓や腎臓の機能が低下するなど他の病気や全身状態の悪化によるものや、患者・家族の希望など手術や化学療法は、高齢になるほど実施率が低下していた。  結果の詳細は、同センターのホームページ ( https://www.ncc.go.jp/jp/cis/divisions/health_s/health_s/010/index.html 別ウインドウで開きます) で、見ることができる。  <アピタル:ニュース・フォーカス・その他>  http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/ (月舘彩子)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事安全管理部門設置を追加=がん拠点病院の指定要件-厚労省/JIJI.COM/2018.07.31 - 18:56 は、  <厚生労働省は31日、各地域で専門的ながん医療を提供する「がん診療連携拠点病院(がん拠点病院)」の指定要件を定めた指針を改正し、都道府県に通知した。群馬大病院で患者が相次いで死亡した事故などを受け医療安全管理部門の設置を要件に追加した。指針の改正は4年ぶり> と報じている。

 <......がん拠点病院は、都道府県の推薦を受け、厚労省が指定する。2019年度以降の指定を受けるためには、新指針の要件を満たす必要がある。
 新たに設置を求める医療安全管理部門には、常勤の医師、薬剤師、看護師を配置することを義務付けた。このほか、身体や精神の苦痛を和らげる「緩和ケア」を入院患者ら年間50人以上に新規に提供している実績も指定要件に追加した
> とある。

 iPS細胞から作った神経細胞を人間の脳に移植することで、パーキンソン病の治療を目指すという臨床研究への挑戦が、ここ3年ほど前から始まっていた。

 ◆ 参照 当誌過去の "iPS パーキンソン病" 関連記事
 (1) ヒトiPS細胞由来のドーパミン神経細胞を、パーキンソン病のカニクイザルの脳に移植!/当誌 2017.09.02
 (2) パーキンソン病のサル、"iPSからのドーパミン産生細胞"移植で症状改善!京大が確認!/当誌 2017.09.01
 (3) 他人のiPS"で"パーキンソン病"治療!18年度医師主導治験で移植手術実施へ京大計画!/当誌 2017.02.05
 (4) パーキンソン病 来年度にも臨床! iPS細胞からこの神経細胞を作り患者の脳に移植!/当誌 2016.09.20
 (5) 脳に"iPS神経細胞"移植へ!"パーキンソン病"治療めざす臨床研究!(京大iPS細胞研究所)/当誌 2015.05.20


 今回注目する下記引用サイト記事iPSでパーキンソン病、治験へ 国が承認、京大チームが世界初/KYODO/2018.07.30 - 01:11 は、  <人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から神経のもとになる細胞を作り、パーキンソン病患者の脳内に移植する高橋淳・京都大教授のチームの治験が近く始まることが29日、関係者への取材で分かった。パーキンソン病でのiPS細胞を利用した治験は世界初となる。対象となる患者数人を募集し、京大病院で医師主導治験を開始する方針> と報じている。

 <......関係者によると、既に学内の審査を終えた。チームは、治験を監督する医薬品医療機器総合機構(PMDA)に届け出て、国が治験実施計画を了承した。  パーキンソン病は、脳内で神経伝達物質ドーパミンを出す神経細胞が減り、手足の震えや体のこわばりなどが起こる難病> とある。

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