2009年8月 アーカイブ

  "今までよりかはいくらかまし" と、そう思うようにしようかと......。
 日本の政治史にとってはやはり "画期的な出来事" であるには違いないと思う。あまりにも惰性的な長期政権が振り撒いてきた負の影響は大き過ぎた。特に、国民を舐め切った "政官癒着" の構造は諸悪の根源となり、それが多少とも揺らぐことだけを期待したいと思っている。
 ただ、これまでほぼ "野放し状態" 同然のこの問題の壁は厚く、また、時代情勢はさまざまな側面で難問を投げかけており、新政権が国民から評価される成果を挙げるのは至難の技であろう。
 そうした問題環境だということをベースにして新政権を迎えるべきなのであろう。性急に成果が挙がることなんぞを期待せず、 "今までよりかはいくらかまし" でいい。所詮、政治というものは相対的評価や緩慢な評価しか馴染まない世界のはずであろう。



















 ウォーキングから戻って "投票" に出向いた。午前8時台と時刻が早かったせいかさほどの人足ではなかった。が、おふくろを投票所まで送った11時台には、今までにない人足で、投票所の入口では並ぶ人までいたほどだ。まるで、ショップの前でわれ先に特価品を買おうと並ぶような人出であったのには驚かされた。午後から雨となるという天気予報が午前中の人出を促したのであろうか。
  "期日前投票" は、
<国政選挙でこれまで最多だった07年参院選の1079万8737人を大きく上回る記録。前回05年の総選挙の期日前投票率8.7%を4。7ポイント上回った>( asahi.com 2009.08.30 )
とあるし、
<衆院選の午後2時現在の投票率は35.19%。前回34.94%を上回る。>( 同上 )
との報道もある。
 今のところ、これまでに予想されていた水準以上でもなさそうな感触だが、これから上積みがなされるのであろうか......。(今、ネットをチェックしてみたら、懸念が当たり<午後4時現在の投票率41.83%、前回下回る>[同上]とあった......)
 今日の天候は蒸し暑くて不快そのものだ。気分は秋めいた涼しさを期待しているだけに、陽射しの強さだけでなく高い湿度が伴うのは、もうそれはないはずでしょ、と言いたくなってしまう。温度計は34、5度を指している。
 先日も書いたとおり、海水温度が高くなっているために、どうしても南風が吹くと湿度が上がるのであろうか......。
 予報では、台風(11号)の接近も伝えられている。選挙が終わった31日あたりに関東地方を通過するようで、選挙後の政治情勢の変化を想定すると、どこか "暗示的" な感じがしないでもない。

 選挙といえば、今回、自民党は選挙向けキャッチフレーズで<責任力>という妙な言葉を使ってきた。
 金がねぇ、じゃなくてかねがね(予予)、「~力」という言葉遣いに違和感を感じ続けてきた自分としては、当然、<責任力>って一体何なんだ? と違和感どころではないものを感じてきた。
 まあ、ワケのわからないことを度々真顔でおっしゃる麻生さんのことだから、そんなものかと受けとめる向きもないではなかった。
  "消費低迷" が深刻な状態となっているようだ。生活者の感覚からしても、 "余計なものは買わない" 、 "より安いものを探す" というのが鉄則となってきた。
 これまで、かなり "衝動買い" もしてきた自分にしても、昨今ではかなりシビァなショッピング感覚となっている。
 そんなふうだから<消費者物価>はどんどん下がって行く。

<消費者物価、5カ月連続マイナス 2.2%の大幅下落
 総務省が28日発表した7月の全国消費者物価指数は、価格変動が大きい生鮮食品を除く総合指数(05年=100)が前年同月より2.2%低い100.1だった。前年同月を下回るのは5カ月連続。下落幅は5月から3カ月連続で過去最大を更新した。原油価格が前年より下がっていることに加え、消費低迷で激化している商品の値下げ競争も影響しているとみられ、「デフレ」の懸念が強まっている。......>( asahi.com 2009.08.08 )
 賃貸住宅や賃貸事務所のコストは、生活者や事業者にとって重く圧し掛かる固定費であろう。おまけに、賃貸契約というのはいろいろと慣習的な不透明・不合理な内容が残存している。
 自分も賃貸住宅での生活が結構長く、しなくてもいい経験をさまざまとしてきた。若い頃には、熱くなりがちであったため、家主の不当な対応に抗して、 "借地借家人組合" に助っ人を頼んで "闘う" こともあった。その節は、家主側が善処してくれて丸く収まった。
 つい先日は、事務所移転で退出処理を巡ってオーナーとちょいと揉めそうになった。
 よくあることのようだが、 "保証金" の返還に関してであった。
 事務所移転は初めてのことではないため、こちら側としては、テナントとしてのその義務を粛々と果たそうとしていた。いわゆる "現状回復" というのか、借り始めた時点の状態に修復する義務である。新たにこちら側が取り付けた看板をはずしたり、内部のパーテーション設置などを解体したりと、とにかく "更地" ではないが "元通り" にすることを進めていた。
 ところが、事前に "保証金" の話になった際、オーナー側の担当者が、部屋の "クリーニング代" として2~3万円を控除したいと言い出したのである。同ビルの過去のテナントにはみなそうしてもらってきたため、われわれにもそうしたいと言うのだ。
 昨日の "気象庁による緊急地震速報の誤報" は、首都圏の鉄道乱れをもたらしたようだが、やはり注目すべき問題だと思われる。
 現在、各地で大地震が予測されているだけに、不安を抱いている国民が少なくないはずだ。そんな時に、ほとんど "凡ミス" 的な "誤報" を流すとは気象庁への信頼を大きく損なわせる。
 こんなことをやっていると、イソップ物語の "「オオカミだぁ!」とさけんだ少年" の話のように、地震速報の信憑性自体を疑わせていざ本番の際に効果がなくなる、とともに不測の災害を招きかねない。
 陽射しが強くとも、湿度が高くなければ過ごしやすい。今日の天候はそんな感じであった。昨夕の強い雨以降、やはりこの時期の涼しさが訪れた感があり、いよいよ秋間近という気配のようだ。
 相変わらずの右肩の痛み以外は先ず先ずの体調なので、この秋はじっくりと仕事に根を詰めたいと考えている。

 落ち着いて仕事に精を出すこと、落ち着いた気分で習熟したジャンルを深めること、そんなことの重要さを、こんな荒れた時期だからこそ痛感している。慣れ(習熟)を極めて積み上げた経験より打ち出す成果こそが、やはり価値を持つのであろう。
 まさに "職人" 的な構えであるような気がするが、何によらず仕事の原点はここにあると思える。
 知識と情報とを "小利口に処理" するだけでは大したものは生み出せない。現代では、そうした知識や情報が機能することは不可欠ではあるが、それらに息吹を吹き込むのは、それらへと昇華し切れずに "下積み" 的な位置にある寡黙なレイヤーの存在、たとえば "経験" などではないかと考えている。それを最も典型的に具現しているのが "職人" だと思われるわけだ。
 ホントに首相は "わかりやすい" 発言をされる方だと感心させられる。時の政府がいくらわかりにくい巧妙な修辞法を駆使してクロをシロと言いくるめようとも、ズバリと政権の "心根" を披露されるのだから、そりゃぁわかりやすくてよい。
 正直言って、ここまで民主党の一人勝ちが喧伝されると、天邪鬼な自分なんぞは、民主党の圧倒的勝利の予想に多少食傷気味になっている。にもかかわらず、さらに敵に塩を送るがごときの首相の興醒め発言が追い討ちを掛けている。
 しかも、若者たちのみならず、今や急増している "稼ぎの少ない人々" を事も無げに敵に回し、 "金持ち" 主義という現政府の "心根" を口にされる。
  "サンルーム" を第二書斎として大いに活用している。暑さを凌ぐためには、熱線を防ぐ屋根に、 "よしず" を被せて太陽光を和らげる手立ても講じた。
 このところの激しい残暑には "焼け石に水" という雰囲気がないではないが、強力な扇風機で風の流れを作ってみたりして、まあ何とか慣れるようにしている。
 今一番手を焼いているのは、ほかでもない "蚊" である。もちろん、網戸と蚊取り線香とのお陰で、室内に居る分には "刺される" ことはない。だが、出入りしたり植木に水をやったりと何かと表に出ることは少なくない。そうすると、途端に二、三箇所刺されて痒い思いとさせられてしまう。痒くて掻くものだから、その刺し跡はやがて直径一センチ前後の赤い腫れとなる。
 つい先ほども、表に蚊取り線香をセッティングするために外に出て、戻ってみると複数箇所刺されていた。
 以前から、この庭にかなりの数の蚊がいることは熟知していたが、まあ、そこへ行かなければいい......、とばかりに高を括っていた。また、やむを得ず庭に出て片付け作業などをする際には、パンツもシャツも長袖に着替え、皮膚が露出している箇所には虫除けスプレーを吹き付けるという "装備" で臨んだものだった。
 しかし、今や、蚊の攻撃の最前線に常駐することとなった。そうした "装備" を毎度するのは煩わしい。で、油断をして手を抜くことになるのだが、するととたちまち "したたかな攻撃" を喰らってしまうのである。

 今日の "蒸し暑さ" は尋常ではない。手元の簡易温度計は33~34度を指している。ほとんど風もないので、不快な熱気がまつわりつくようである。外の木々の枝葉は微動だにしない。ただじっとこの暑さを我慢しているかのように見える。
 朝晩やや涼しくなったようなのでほっとしていたが、再び暑さがぶり返した恰好だ。
 7月後半が夏に不似合いな天候が続いたため、ここに来ての日照や暑さは農作物にとっては恵みだそうである。そう言えば、東北地方ではとうとう梅雨明け宣言が出ず、不順な天候に悩まされたと聞く。
 夕刻、突然、蝉時雨(せみしぐれ)が響き渡った。蝉時雨とは、多くの蝉が一斉に鳴きたてる声を時雨の降る音に見立てた語だという。夏の季語にもなっているようだ。
  "迫力" のようなものを感じる。もうすでに、日中、あちこちのアスファルト歩道に "ひと足先" を決め込んでしまった蝉の姿を見かける頃である。それだけに、この世に参画した "いのち" たちが、知ってか知らずか、あたかも燃え尽きる前の死力を振り絞っているようでもあり、切々と迫るものがある。
 きっと、長編小説『蝉時雨』を著した作家・藤沢周平も、儚さ(はかなさ)ゆえに "過激" に響きもする生きとし生けるものの "いのち" という不思議な存在を見つめざるを得なかったに違いない。
 いろいろと気になることは少なくない。この真夏に蔓延を続ける "インフルエンザ" もそのひとつだ。天候の "異常さ" に加えて、ウイルスなどの人類の敵のあり様についても一筋縄ではゆかない変化を見せている。
 また、今、お茶の間のTV番組で、興味半分も含めて再三取り上げられている "覚醒剤汚染" もそのひとつだろう。広がり続けているらしい "大麻汚染" も含めて視野に入れるならば、 "薬物汚染" の問題は、ウイルスと同様に、主として目に見えないかたちをとりながら想像を絶して蔓延しているに違いなかろう。
 どうも、気になることに共通する点は、事態の推移の速度と、人々の認識度との間に大きなギャップがありそうな点ではなかろうか。
 そのギャップは、以前にも書いた覚えがあるが、程度の差の問題というよりも "次元の異なり" のようにさえ思えてならない。
 たぶん、そうなのだろうと聞いているが、お隣さんおうちからは頻繁に "かき氷" をしている音がする。シャリシャリシャリという音である。
 夜、別室のサンルームで仕事をしていると、昨日も書いた<カネタタキ>の鳴き声が日増しに良く聞こえるとともに、そんな "季節の調べ" が聞こえてくるのだ。ここは、両サイドを網戸にして風通しをよくしているからか、近所の音が良く響いてくるようだ。
 たまーにというのであれば気にすることもない。が、このところ毎晩のように、かなり頻繁にシャリシャリ音が聞こえてくるのだ。よほど好物のようである。いや、むしろ、やみつきというか "中毒" にでもなっているのかもしれない。別に悪気があって書いているのではない。半分、羨ましい気持ちがありそうな気もする。
 夕刻はいくらか涼しくなったかな、と感じた。そうすると、庭の片隅で "チッチッチッチッ" というかわいい鳴き声 or 羽音が聞こえてきたから、なるほどと合点させられた。まだまだ恐る恐る鳴いているかのようだ。去年の秋に、ここでも書いた(当日誌 2008.10.09)<カネタタキ>というコオロギの仲間である。
 再度引用しておくと次のようになる。

<庭の生垣(いけがき)程度の低い樹木を生活の場にしているコオロギ類です。鳴き声が仏具の鉦(かね)をたたく音をイメージしたところから、カネタタキになりました。かん木の枝や幹をすばやく動き回ってチン・チン・チンと鳴くので、なかなか姿は見られないと思いますが、鳴き声は多くの人が聞いているのではないでしょうか。昔はミノムシの鳴き声に間違われたようです。>

 自分が先日、コオロギを見つけたと思ったのは、ひょっとしたらこの<カネタタキ>であったのかもしれない。そうだとすれば、鳴き声 or 羽音もか細いものだが、その姿も実に華奢でかわいいものであった。まさに、世界の片隅で決して他人さまの邪魔をせずに生きる "小さな虫" というイメージにぴったりであった。
 遠くで蝉も未だに鳴いている。犬の遠吠えならぬ、過ぎ行く夏を惜しんで止まぬ "蝉の遠鳴き" とでも言えようか......。よくわかる、よくわかる...... (2009.08.18)
 今朝のウォーキング時に "不快な思い" をさせられた。
 いつもの遊歩道コースも半ばにきた時、前方から杖をついたお年寄りが向かってきた。杖をつきながらの散歩とはご苦労なことだと思えた。また、杖に触れてしまって転倒なぞのきっかけを作るまいと、老人が歩く反対側に寄りつつ通り過ぎようとした。
 と、その老人は、こちらに顔を向け、会釈をするでもなくただ笑みを湛えながら、こう言い放ったのである。
「今度の選挙では△□党に入れてください!」
と。実に唐突に、奇異に、とある宗教政党の名を口にしたのであった。
 自分は、その唐突さと、こんな場面でもするものなのかと呆れて開いた口がふさがらなかった。
「いやぁ、まぁ......」
と、はぐらかすほかなかった。が、自分は若干気分を損なっていた。まともに取り合う気には到底なれなかったのである。
 マメに動いて雑事を次から次へと片付けたいところだが、こう暑いと躊躇いが先立ってしまう。ちょいと何かをしようとして、その前後のことに思いを巡らせ、その作業のためにはこれこれの道具が要るな......、それはどこに仕舞ったか......、探すとなると一汗かくことになるな......、じゃあまた別の日にするか......、といった具合なのである。
 とりわけ今日は暑かった。夏の "サンルーム" は朝晩はそこそこ過ごせるものの、日中は "業務用扇風機" をぶん回していても逃げ出したくなる代物である。
 しかし、心持ち朝晩は気温が低目になったかに感じられ、徐々に季節は移り行くかのようである。
 そう言えば、昨日は "おっちょこちょい" のコオロギを庭で見かけた。オイオイ、まだ、ちょいと早いんじゃないかい、といたずら半分に指で尻を突付いてやったら、跳び上がるでもなくノソノソと歩いていた。まだこの暑い世界に要領を得ていない様子だといったところか。
 蝉はまだまだわが世を謳歌しているものの、アスファルトに転がる "躯" を見かけることが多くなったのも事実だ。
 この間、事情があってノートPCで作業をしていた。まずまずの環境ではあるが、なんせ液晶モニターが12インチであったため、目が疲れたり、狭い画面でのウィンドウの切り替えという煩わしさにやや閉口していた。
 ようやく今日、従来から使っていたPC環境を設えることができた。モニターはほとんど倍のスペースである19インチなのでほっとした感じだ。しかも、キーボードも通常の大きさであり、手に馴染んだストロークの深さがうれしく思えた。

 ただ、難を言えば、しばらく静かなノートPCを使っていたからであろうか、従来からのデスクトップPCの難点がことさら気になるようになった。
 PC内のファンの音が耳障りに感じるのである。以前にもそう感じていたが、ほとんど無音で使えたノートPCに慣れてしまうと、いくらCPUがハイ・クロックだとは言っても、ちょいとうるさいんじゃないかい、と感じるのである。
 近々、内部を点検してみて、場合によっては "静音ファン" とかいうパーツと取り替えてみなければならなくなるかもしれない。
 いや、これを打ち込みながら手を休めると、気になり始めた "音" がますます気になってしまい、ちょっとした "唸り" のようにも聞こえたりする。考える事を支援するはずのPCがこううるさくて、思考をかき乱す原因になるのかもしれない。やはり問題視すべきだろう。これは早々に何とか手入れをしなければ、 "精神衛生" 上も良くなさそうだという気にさえなってきた。
 早速、始めてみるべしか...... (2009.08.15)
 今日は今ひとつ元気さに欠ける一日であった。
 これまでもそうであったが、かなり気合を入れての肉体労働をした翌日は、どうもこうなる傾向がある。
 昨日は、庭の "梨木" の大剪定とその枝葉の片付けなどで一日中動き回って汗をかいた。おまけに、夜は、おふくろのところで盆の恒例行事を行った。 "迎え火" を焚き、その後集まった親戚の者たちと歓談したのだ。久々にそんなことに参加すると、多少なりとも気疲れが加わる。
 朝、ウォーキングから戻って以降、つい先ほど午後四時過ぎまで庭の "梨木" の大剪定をやっていた。ウォーキングで汗まみれとなったついでとばかりに始めたのだったが、大仕事となってしまった。
 今年は "梨の実" を収穫する暇もなく、大半が野鳥の餌となってしまい、今日漸く、さして姿の良くない一個だけを賞味することができた。
 しかしそれよりも何よりも、二階の屋根の高さを上回る成長(放任)ぶりには、周囲から顰蹙(ひんしゅく)を買っても不思議ではない。隣の庭に鬱陶しい日陰を作ってしまうし、裏手のアパートの廊下の手すりにまで枝葉が伸びてしまっているのは、ただただ恐縮の至りだったのである。
 先日、頭の "モード・チェンジ" というようなヘンな切り口で書いたことの続きとなりそうだ。
 暑い暑いと言ってだらけていては切りがない。こんな時こそ、技術課題なり何なりに一意専心の構えで没頭する "埋没モード" に突入すべきなのだろう。
 と、そんなわけで、今日は終日、かねてからの技術課題に時間を割いた。ここしばらく、別なことを考えたり、雑事に忙殺された日々を予想外に長く続けてしまったため、それこそ、頭脳モードをしっかりとチェンジするためには、テンションを上げてのめり込む作業でもしないと、 "勘" が戻りにくくなっているからだ。
 とともに、暑気払いには何といっても "精神(雑念)滅却" に向けて一心不乱に作業に当たることが第一であるはずだ。
 今朝の地震には驚かされた。揺れの強さとともに継続時間も長かったためだ。寝ぼけた早朝五時前後ということもあり、一瞬、家が倒壊するのではないかと感じたほどである。せっかく "サンルーム" を設えたばかりなのに......、と苦々しく思ったりした。
 幸いこれといった被害はなくて済んだ。それにしても、昨今は自然環境ばかりがスポットライトを浴びるご時世となった。まあ、 "清純派" タレントの意外な行状も衆目を集めているにはいるが......。
 いつも思うことであるが、人の頭脳活動は "モード" と "スイッチ" があるかのようだ。簡単に言えば、文系モードと理系モードということにでもなりそうだ。
 つまり、文系的なジャンルや思考をする時と、理系的な事柄に立ち向かう時とではやはり異なった頭脳活動をするかのようである。そして、それぞれに上手く対処して行くためには、あたかも頭脳の "スイッチ" を切り替え、それ向けの "モード" に入って行くことが必要なのかもしれない。
 これまで、 "無線LAN" の使用は控えてきた。もちろん "セキュリティ" 上の懸念からである。家内は、息子が使っている "無線LAN" のご相伴に与り以前から使っていたが、自分が仕事の関連情報を抱えて活用する気にはなれなかったのだ。
 が、いわば戸外という環境にある "サンルーム" に書斎からLANケーブルを引っ張ってくるのは、さすがに面倒だと感じ続けていた。
 そんな時、たまたま使用しているノートPCが無線LAN機能を内蔵していることに気づき、遊び半分で接続稼動させてみた。チャンネルは、大きな声では言えないが、どうも近所のどなたかが、 "セキュリティ" 無しの "無線LAN" としてご利用されているものであった。本来は、 "ただ乗り" だという点やら、当方側とて "セキュリティ" 侵害の可能性に曝されるためにやるべきことではなかろう。
 が、試しだと思ってアクセスしたところ、難なくネットに接続できてしまった。その上、この "サンルーム" でPC作業を進める上ではこの上なく快適だと思い知らされてしまったのであった。
 先ほど "サンルーム" の屋根に激しく夕立の雨が降り注いだ。特殊樹脂素材の屋根のため、小太鼓でも打つようなもの凄い音を立てていた。
 夕立が上がると、また蝉が騒ぎはじめた。気温も夕立のせいで幾分下がったようだ。近所の広場では町内の恒例盆踊りが行われているようで、民謡が良く響いて来る。
 こうして "サンルーム" を "第二書斎" として利用していると、これまでになく戸外の音がリアルに鳴り響いてくるし、見回すとささやかな庭の緑が目に映え、確かに気分が変わる。
 これまで庭の植木にしても、まるで通りすがりのように眺めるでしかなかった。が、こうして作業の合間に目をやり、手入れが行き届かない植木たちの様子が目に入ると、手を掛けてやらなければいけないな、と思うようにもなる。そうした思いの生じること自体が気分転換の内実になっていくのかもしれない。
 自宅の近辺は比較的樹木が多いせいか、この季節となると蝉の鳴き声がかまびすしい。決して嫌いではないので季節ものとして受け入れている。
 先日、庭に出た際、家の壁に "蝉の抜け殻" がついているのを見つけた。一瞬、蝉自体なのかと目を見張った。壁の凹凸にしがみ付く手足が生々しい様相だったからだ。
 よく見ると、背中部分に縦の亀裂があり、その部分から脱皮した模様であった。そんな壁の途中で脱皮したのだから、その下の庭の土中の一角で生まれたものだろうかと想像した。そうだとしても不思議ではないほどに、わが家の庭の土は柔らかくて、多分肥沃である。
 昨今は買い物に出かけて、 "安いモノ" に出会ったり、下一桁の何円という表示をみるとうれしいとかという感覚よりも、何故だかヘンな胸騒ぎがしたりする。
 この "安さ" のためにメーカーや生産者たちがどんなにか泣いていることかと想像してしまうのだ。あるいは、このコストダウンのためにどんなに世知辛い "合理化" がなされて、あっても当然であろう "隙間や遊び" が抹殺されてしまっているか......、などと感じてしまうのである。
 ただ、このところ再び上昇気味となっているガソリン価格については、またまた "投機筋" の仕業だと明瞭に読み取れるため不快感が募り、低価格化すれば安堵感を持つだろうことは予想できる。
 こう言うと、 "コストダウン競争" という今や常識的なビジネス風潮に真っ向から逆らっているかのようでもある。確かにそうなのだ。そうした風潮をリアルに認識して、それに有効な形で対処しなければ勝ち残れないであろうことは重々わかっている。
  "裁判員裁判" の一大キャンペーン! 全国初の当該裁判で、当局は国民の関心を大いに喚起したいところなのであろう。NHKも "同時速報" (?)とかと称して、裁判の進行を逐一報道したりしている。
 そうした意図はそれなりにわかるが、逆に言えばそこまでやらなければならないほどに国民の関心は熟していない、ということなのであろう。
 自分も、こうしたキャンペーンが展開されると、不謹慎ながらますます興醒め気味となってしまう。ますます、なぜそこまでやらなければならないのかという、制度実施の目的に対する "いぶかしさが募る" ばかりなのである。
 増え過ぎたモノの収納のためにと意図して、庭に "サンルーム" を設えた。この間のちよっとした増築とはこのことだった。二畳、二坪というスペースであり、ダイニングキッチンと隣接したささやかな "増築" なのである。
 こうした広さでも、もしまともな建屋の増築として注文するならば数倍ものコストが掛かるはずだったであろう。何分にも手元不如意なため、最も低コストで雨風が凌げるスペースは何かと思案した挙句に、この "サンルーム" にしたわけであった。
 もちろん、防犯上の懸念など、いろいろと問題がないではない。が、それも使い方次第かと考えた。要するに、被害だと騒ぐようなモノを置かなければいいわけだ。
  "自転車操業" という寂しい言葉があるが、人の生き方においても似たような面がありそうだ。人は、とかく当面の "何か" に急かされて動機付けられていることで、何とかその日その日が過ごせるわけなのかもしれない。
 その "何か" の内容は、しっかりとした目標や使命感などであれば大いに幸いであろうが、差し詰めそこまでいかなくとも、とりあえずは当面の行動を喚起するに足る程度の重み、大義名分があればそれでいいのかもしれない。毎日毎日の生活の "駆動力" というものは、意外とそうした単純で即物的なもので作られていたりするようだ。習慣というのも、その部類のうちの重要なものだったりするようだ。
 梅雨に逆戻りしたような雨天である。室温を見ると30.8度、湿度60%となっている。
 朝一で、雨に濡れながら庭の工事に関するちょっとした力仕事をした。その後は、所在無くTVを観て過ごした。
 たまたま、1971年アカデミー賞受賞の『パールハーバー』をやっていた。
 感想その一、やはりアメリカ映画は "個人の視点" からというか、個人の主人公を軸として歴史的、社会的事実を再編集するのが得意なんだな、と思った。
 感想その二、まあアメリカ映画であるから当然といえば当然なのかもしれないが、日本(軍)の描き方がいかにも手抜きであった。軍の本営地に鳥居が祀られていたり、軍議のデスクが竹で編んだものが設えられていたり、まったくリアリティに欠ける絵には驚かされた。歴史的事実を題材にしているのであれば、もう少し考証が必要であろう。
 感想その三、真珠湾攻撃に出動した戦闘機零戦が飛び交う絵は、CGを駆使してさながらゲーム機の画面のようなスピード感があった。良い悪いではなく、CG技術が駆使されることよって戦争映画は確実に変わったと感じた。
 休む暇なく今日は、自宅のちょっとした増築工事に朝一から立ち会うことになった。
 もう半月以上も前に注文していたのだが、業者側が職人さんの手配が間に合わず延び延びとなっていたのである。
 それも、その業者の弁では、常連の職人さんはどうしても都合がつかず、ピンチヒッター的に "若い職人" を都合した、と言うことであった。そして、その口ぶりからは仕事ぶりについては今ひとつ "未知数" だというニュアンスが伝わってきていた。
 そんな事情から、 "品定め" の意味も含めて、これは立ち会わなければならないと心密かに決めていたのである。

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