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2013年7月 アーカイブ
"糖尿病" が、さまざまな "生活習慣病/成人病" と密接な関係があることは、しばしば指摘されてきた。
全身に張り巡らされた血管を流れる血液の、その成分としての "血糖" の値に問題が生じるのが "糖尿病" であることを考えれば、その影響力の大きさは了解できそうだ。
さらに、認知症の代表とも言われる "アルツハイマー病" までが、"糖尿病" との関係を問われつつある気配なのである。
ただ、まだ、その関係の解明は "プロセスの段階" にあるかのようである。
下記引用サイト記事:アルツハイマーは「脳の糖尿病」? 新治療法への試みも/朝日新聞/2013.07.28 - 16:06 は、以下のように報じている。
<代表的な認知症のアルツハイマー病は、インスリンがうまく働かない糖尿病の一種なのではないか――。そんな見方を示す報告が続いている。二つの病気の共通点を手がかりに、アルツハイマー病の新しい治療法をめざす試みもある。/ 「アルツハイマー病患者の脳では、インスリンをつくったり利用したりするしくみが壊れている」/ 最近の研究で、インスリンは脳でも少しつくり出され、神経細胞を守る作用があるとわかってきた。だが患者の脳では、インスリンをつくったり糖を利用したりするのに欠かせない複数の遺伝子の働きが大幅に落ちていた。/ インスリンがうまく使えないことがきっかけになって、神経細胞の障害を招き、発症につながっているらしい。......>
東京大の岩坪威教授(神経病理学)は<「新しい治療を探るうえでも二つの病気の関連の解明は重要だ。糖尿病への適切な対処がアルツハイマー病にどう影響するかも調べる必要がある」>と話しており、今後の臨床研究の展開が待たれる......。
もはや、"怠慢!" というよりも、"傲慢!" 並びに "知らんぷりの情報操作!" としか言いようがない醜態でしかない。
そして、今ひとつ憤りを禁じ得ないのは、この国のメディアは "自分の頭で考える力と度量とをもっているのか ?!" という空恐ろしい違和感である。また、事実を隠せるだけ隠し続けてまで、政権安定に勤しむ "権力の度し難さ!" に吐き気を禁じえない。
こんな事実が何故今頃なのか? という疑問は、張本人である東京電力、メディア、そして国民の命と安全に関して責任を担うはずの政府に向けられて然るべきだと思われる。
皆それぞれが、"保身志向" と、驚くべき "低い倫理意識!" とによって、ダラダラと国民の安全を危機に曝し、そして "この国の美しい国土" を汚し続けているわけだ。
この国のわれわれは、"生命の危険に関する正確な情報" を "伏せられている!" という不安が止めどなく襲ってくる。まあ、こうした情報の貴重さに対する感度をマヒさせているわれわれも "能天気過ぎる!" と言えば否定できないのだが......。
先ずは、以下の事実に驚くばかりである。
<同社はこの日、外部有識者による「原子力改革監視委員会」の第4回会合を開き、広瀬社長は、デール・クライン委員長らと記者会見した。......クライン委員長は、監視委員会の冒頭で、汚染水流出問題について「不満を表明したい。汚染水問題がこれまでの進歩を後退させると危惧(きぐ)している」と発言。同氏は東電の情報公開のあり方について「日本の人々に対して十分な情報を提供していないと思われる」と苦言を呈した。>( 汚染水問題「3.11の教訓学べず」と東電社長、再稼働の意向崩さず/REUTERS/2013.07.26 - 19:49 )
<東電は今月22日、汚染水が海に流出している可能性があると初めて認めた。10日には原子力規制委員会の田中俊一委員長が「(福島事故以降)この2年間、海洋汚染は大なり小なり続いている」と発言するなど、流出は確実視されていた中で、ようやく認めた東電の情報公開の姿勢にあらためて批判が強まっている。参議院選挙の投開票日翌日というタイミングも、「選挙への影響を配慮したのでは」との思惑を招いた。>( 同上サイト )
そして、極め付けは下記引用サイト記事:汚染水 事故直後と同程度の高濃度/NHK NEWS WEB/2013.07.27 - 18:23 が伝える事実、
<福島第一原子力発電所で、汚染水が海に流れ出ている問題で、東京電力が、海に近い「トレンチ」と呼ばれる地下のトンネルにたまっている汚染水の濃度を測った結果、事故直後のおととし4月に、海へ流れ出て問題となった高濃度の汚染水とほぼ同じ濃度で検出> である。
これは、最先端の "がん治療" を施されながら、二年前の "がん発見時" と何ら変わらぬ "がん病巣" が残存すると宣告された、そんな患者の落胆とどこがどう違うというのであろうか......。
現場に訪れたいとの衝動に駆られるのも現代人であれば、自らは動かずして臨場感のみは味わいたいとする "ものぐさ" なのも現代人。
自分のような "ものぐさ" 現代人にとっては、Googleの "ストリートビュー" ほど有難いものはない。
つい先日も、夜な夜な、かつて居住したことがある土地の付近を "ストリートビュー" で散策したりする。それはないのだが、かつての知り合いがその姿や顔を披露してくれたなら、さらに味わいがあるのに......、と手前勝手なことを思いながら......。
「駕籠(かご)に乗る人担ぐ人そのまた草鞋(わらじ)を作る人」ということわざがあるが、"ストリートビュー" を呑気に楽しむ自分のような者がいるかと思えば、<全長1・2メートル、重さ18キロで、背負うと、15個のレンズが内蔵された撮影機>、<トレッカーと呼ばれる機材> を背負って黙々と歩く方もいらっしゃるわけですね。
下記引用サイト記事:都心も軍艦島も撮影・無料公開 ストリートビュー奮戦中/朝日新聞/2013.07.26 - 16:45は、Googleの "ストリートビュー" の "裏方さん" を紹介していて、なるほどと感じ入った。
これまでは、クルマ搭載の "撮影機材" のことしか頭になかったので、この<トレッカーと呼ばれる機材> を背負い込んだスタッフの涙ぐましい姿を見て、思わず "手を合わせて拝んでしまった" ものだ......。
歳をとると "記憶" はますます曖昧で頼りなくなるものだが、そうでなくても、人間の "記憶" の "不確かさ" については、いろいろと指摘されてきたものだ。
もっとも、個人的な事柄、罪のない些細な事柄での "記憶" ならば、多少、事実とのズレがあったとしてもさしたる事はなかろう。
しかし、犯罪に関する "目撃証言" に関わるとなれば影響は甚大であろう。現に、"不確かな記憶/誤った記憶" に基づく証言によって "冤罪" が生み出されるケースも決して少なくないという。
ただ、これまで、"不確かな記憶/誤った記憶" というものが、どのような脳内メカニズムで発生してしまうのかについては究明されてこなかったようであるし、まして実証的研究からの見るべき成果はないに等しい。
こうした状況での下記引用サイト記事:どうして脳は誤った記憶を生み出してしまうのか? - 理研などが解明/マイナビニュース/2013.07.26 は、やはり注目に値する。
<マウスを用いた実験により記憶の内容を光で操作することにより、誤った記憶(過誤記憶:False Memory)が形成されることを実証> したというのである。
ところで、単純に考えると、"記憶" とは、その内容が丸ごと固定して保存されているものと見なしてしまう。だが、実際は次のように<再構築> されるもののようだ。
<生物の記憶は神経細胞の集まりである「記憶痕跡(エングラム)」によって蓄えられ、何かを思い出そうと思うと、脳が断片的な記憶を集めて、それを再構築する>
そして、この際に、<一部を変化させたり、変形させてしまうこと> が多々あるために、"不確かな記憶/誤った記憶" の生まれる余地があるらしい。
その "変化、変形" こそが、いわゆる<誤った記憶(過誤記憶:False Memory)> 形成の原因だとされる。
この辺のメカニズムが、マウスを用いた実験によって実証されたというわけだが、そのロジックは、"記憶" 間相互における偶発的な<関連付け> の成立! という点にあるようだ。
これはどこか、あの "パブロフの条件反射" における "ベルの音" と "唾液分泌" との結び付きに似ていなくもない......。
利根川進教授は、「ヒトは高度な想像力を持った動物です。今回の研究のマウスと同様に、私たちが遭遇する "嫌な" あるいは "快い" 出来事は、そのときまでに獲得した過去の経験と関連付けられる可能性があり、それで過誤記憶が形成されるのです」と......。
モバイル・コンピューティングのジャンルでは、"Google Glass" や "iWatch" などのいわゆる "ウェアラブルコンピュータ(wearable computer)" の話題が賑わしい。
こうした "ウェアラブルコンピュータ(wearable computer)" へと将来的には合流するものかどうかは分からないが、"ウェアラブル" であることは間違いない、そんな "電子回路/センサー" が開発されたという。
下記引用サイト記事 【 引用記事 1 】:羽毛より軽いセンサー完成 違和感少ない医療機器に/【共同通信】/2013.07.25 - 00:00/ 【 引用記事 2 】:世界最薄の電子回路 東大などが開発/NHK NEWS WEB/2013.07.25 - 04:12 は、<染谷隆夫東京大教授(電子工学)らのチーム> による興味深い開発成果について次のように報じている。
<薄くて柔らかいフィルム上に電子回路を作り、羽毛より軽い世界最軽量で最薄のセンサーを作った/ 皮膚に貼り付けても違和感の少ない医療機器などに応用を期待できる/ 医療やスポーツの場面で体温や心拍数を計測するセンサーにしたい>(【 引用記事 1 】)
<厚みは食品用ラップの5分の1、重さは、同じ大きさのコピー用紙の30分の1ほど/ 折り曲げたり、丸めたりしても機能に問題はなく、2倍程度までなら、伸ばすこともできる/ 人の体に密着させて付けることができ、医療機器や健康機器などへの応用が期待される>(【 引用記事 2 】)
新しい技術というものは、その雛型がひとつ完成すると、そのあとは堰を切ったように急速な展開が図られるもののようである。
この "ウェアラブル・センサー" の分野から、思いがけない製品が生まれないともかぎらない......。
他人事ではないなぁ......、と思わずうな垂れて(?)しまう。
"男は消耗品"とは、作家・村上龍の名言であるが、しかも "老いたる男" ともなると、言い表わす言葉すら見つからないほどに哀れか。
歳老いても、ご婦人方は "しゃべくり" でその存在感を発揮しておられるようだが、"老いたる男" たちは、"しゃべくり" も、またそのお相手にも縁がないときている。実に "無声映画" そのものであり、さながら、早 "生き仏" へと踏み込む観さえある......。
中にはそうではなく "老害" を地で行って憚らない御仁もいるにはいるが、あらぬ事を口走ったり、もがけばもがくほどに、ご当人の抵抗とは裏腹に世間との距離は広がって行くばかり......。
それはさておき、やはり、高齢単身者、独居老人の日々は、残酷なほどに "孤独" に浸されていそうだ。いや、十分に共感可能である。
たとえTV、ラジオなどのメディアがあろうとも、その内容には気が許せないだろうし、また歩けばコンビニがあろうとも、かつての馴染みのお店で店主と交わしたような会話があるわけでもなかろう。要するに、"無人島" で命長らえるさまとさほど変わらないと言うべきか......。
"便利さ、快適さ(アメニティ)" との引き換えに、"地域コミュニティ" を悪魔に手渡してしまったツケのひとつが、こうした "独居老人の日々を浸す孤独地獄" なのであろうか......。
下記引用サイト記事:2週で会話1回以下、16% 高齢単身男性の孤立が深刻化/【共同通信】/2013.07.24 - 17:24 は、"淡々とした数値" を報じているが、この内実は、しっかりと噛みしめて追体験しなければならない。
<65歳以上の一人暮らしの人に普段の会話の頻度を聞いたところ、最も少ない「2週間に1回以下」は男性16・7%、女性3・9%だった/ 高齢単身世帯では男性の方が社会的な孤立が深刻化している現状が浮き彫りになった>
現代という時代環境は、何の疑いもなく "効率化とアメニティ" を至極当然の価値として信奉し、その基準から漏れたもろもろを追放してしまった、今もなお。そして、その結果として、"耐えなければならない痛み!" が累々と積もっている......。
ここ最近、当ブログでは、報道記事にコメントを添えて紹介するスタイルを採っている。もちろん、独自な視点で記事を選別しているのだが、"科学/医療分野" の記事になることが少なくない。
そんな中で、子どもたちの命が救われるという "医療記事" は、紹介の "し甲斐" がある。健全な共感を呼ぶことにもつながるし、書いている自分も、"ほっ"とさせられたり、"ほっこり"させられたりするからだ。
今回の記事は、今月のはじめに紹介した以下の記事の続報にあたる。
◆ 参照 3歳の男の子に母親の肺の一部を移植する生体肺移植手術開始!皆が成功を祈り見守る!(当誌 2013.07.02)
◆ 参照 生体肺移植(続報) 手術完了 男児の容体安定!少ない臓器提供の現実に"新たな突破口"!(当誌 2013.07.03)
下記引用サイト記事:肺移植の3歳児は順調に回復/NHK NEWS WEB/2013.07.22 - 19:34 によれば、
<今月初め、岡山大学病院で国内で最年少となる肺の一部を移植する手術を受けた3歳の男の子は、その後順調に回復し、早ければ来月にも退院する/ 3歳の男の子が、肺の中で最も小さい「中葉」と呼ばれる部分を母親から移植する新たな方法による手術を受けました/ 手術から22日で3週間、男の子は移植した肺で自力で呼吸するなど順調に回復し、今では病院食だけでなくたこ焼きなどの好物も食べられるようになった/ ベッドの上で起き上がって大好きな新幹線のおもちゃで遊ぶこともできるようになった> という。
<大好きな新幹線のおもちゃで遊ぶ> とは、何とも愛らしいかぎりだ。まだまだ、この子には厳しい "ハンディ" が付きまとうことになるようであるが、精一杯、生きて欲しい......。
今回の参院選の結果については、様々なコメントが飛び交っている。
が、やはり、今回の選挙では、良くも悪くも自民党による "アベノミクス" という "期待先行型" の金融・経済政策( 端的に言えばその結果とされる "株高基調" )が駆動力を果たした点は否めないだろう。そして、今後の安倍政権の動向も、この文脈上で推移して行くであろうことが予想される。
したがって、当面の政治動向は、"アベノミクス" が執着し、また少なくない有権者の判断も影響を受けたのであろう、この "株高基調" の推移が、どう変化して行くのかから目を離さない方が良さそうだ。
下世話なことわざは、「カネの切れ目は縁の切れ目」と言って憚らないが、"株高基調" を "見せ金(?)" として "期待先行" を煽り立てた "アベノミクス"=安倍政権 の場合もまた、すべての命運はこの "株高基調" の推移に懸かっている......、のだと思われる。
これは、結構、辛いことであろう。国内経済だけならばいざ知らず、"外的要因" としてのグローバルな金融・経済事象までを視野に入れなければならないわけだから、多くの "不確定要素" を背負い込むことになるからだ。
こうした視点に立つ時、下記引用サイト記事:圧勝の安倍自民、市場は期待半分で慢心を警戒/REUTERS/2013.07.22 - 15:15 は、下手な政局評論よりも "説得力" を持っていると思われる。
当記事は、今後の安倍政権を待ち受ける "正念場の課題!" を次のように指摘する。
<市場が懸念するのは、安倍政権がこれまでの経済第一主義を捨て、憲法改正などにまい進してしまわないかという点だ/ (株高による)見せかけの景気回復が続けば、どう変わるかわからない/ 第3の矢である成長戦略は医療や農業など既得権益に切り込むことが必要になる。「表向きは経済第一主義の看板を掲げていても、中身が伴わなければこれまでの政権と同じになってしまう。既得権者の抵抗に逆らってでも、政策実行に必要な法案の整備や思い切った予算を付けることができるのか、憲法改正などだけに注力してしまわないか、市場は見ている/ 個別の政策がそれほど動いていないなかで消費主導で景気が持ち直しているのは株高のおかげだ。株価が下落し支持率が低下すれば自民党内での派閥も再び動き始める。株高の維持が安倍政権のカギを握る/ 日本経済が堅調だとしても、世界経済は依然不安定であり、海外からの売りが押し寄せる可能性がある>
"株価" というものは、"利を追求し情実を許さない市場" が決めるものである以上、言ってみれば、最も "シビァな指標!" であろう。それを "政権運営" のいわば評価基準として定めてしまった成り行きというのは、"ツケの清算!" としては決して小さくなかろう......。
まだ判明していないが、今回の参院選ではその "投票率" の低さが懸念されている。
いろいろと原因はあろうけれど、"税金の使い道" が今ひとつ国民一人一人の実感に結びつかない実情が災いしていると考えることも可能であろう。
何せ、政治の実際は "予算" のあり方であり、つまるところ "税金の使い道" 如何だと表現することもできる。
ところが、有権者各位にとって、自身の "税負担" が現状の政治においてどう使われているのか、それがなかなか実感できないという現状があるのは、言ってみれば理不尽! ではなかろうか?
政権公約の履行云々という側面の判断基準もあるにはあるが、この側面の実態は今ひとつ分かり辛い。何しろ、あー言えば、こー言うといった、"口から先に生まれた政治屋たち" が相手では、まともな議論もあったものではないからだ。
そこへ行くと、現状の "税金の使い道" がどうなっているのか、それが分かれば、現状の政治、現政権担当勢力の "素性" が良く分かると思われる。小学生たちの "通知表" に匹敵するのかもしれない......。
こうした "一目了然" である "判断基準" の整備こそが、何をおいても注目されて良いと思われる。とかく、肝心なデータは隠したままで、"美辞麗句" を並べ立てれば通用すると信じている政治屋たちが横行する実情にあっては、"真実のデータ" が広く共有され、しかもそれが実感的に了解できる環境に向かって一つ一つ改善されなければならない。
さて、今回取り上げる記事は、"国政レベル" の話ではなく、"地方自治体レベル" での "グッド・アィディア" という話題であるが、こうした環境が納得されて広がるならば、"口から先に生まれた政治屋たち" に、もうこれ以上勝手なことをさせないで済む! のかもしれない、と関心を寄せてみた。
下記引用サイト記事:"税金はどこへ行った?"を広げよう/NHK NEWS WEB/2013.07.20 - 18:42 は、以下のように伝えている。
<自治体に払った税金が具体的にどのように使われているのか、一人ひとりの年収に応じて調べることができるWEBアプリ"税金はどこに行った?"(Where Does My Money Go?)> が、注目を集めている。
<"税金はどこへ行った?"とは、自分の年収を入力するだけで、自治体に納めた税金がどのような事業にいくら使われているのか具体的に分かるWEBアプリです。
例えば、横浜市の場合、扶養家族がいる年収約600万円の人は、それぞれ1日当たり、▽健康や福祉に関する事業には約572円、▽子育てや教育に関する事業には約127円、▽経済や観光に関する事業には約107円が使われていることなどが分かります。
このアプリは、自治体の予算の透明性を高めることで、税金の使われ方について市民が責任ある意見を持つための手助けにしてもらおうと、イギリスの団体「オープン・ナレッジ・ファウンデーション」が開発しました。アプリの作成方法はインターネット上に公開され、ITの知識があれば誰もが自由にアプリを作ることができます。日本では、去年6月から導入され、横浜市や千葉市など22の自治体でアプリが作られています> というわけだ。
庶民が、文字通り "政治の主役" へとジワジワと成長していくことを外しては、政治の健全化が考えられない以上、こうした "基本的な政治データ" の "実感的共有化" への環境整備が地道に推し進められるべきであろう。
またまた、"原発" 関連行政で "不可思議!不明朗!" な事実が判明した。
こんなことだから、"原発問題"/"被災地復旧・復興問題" は、"まともに取り組まれていない!" と言われるのであろう。
下記引用サイト記事:原子力機構、除染排水に二重基準 異なる管理基準を設定/【共同通信】/2013.07.20 - 17:12 は、この事実を次のように報じている。
<福島県の除染モデル実証事業を発注した日本原子力研究開発機構が、2011年11月に受注した三つのゼネコン共同企業体(JV)に、二つの異なる除染排水の管理基準を設定していたことが20日、共同通信の調べで分かった。
鹿島と大林組の二つのJVには、政府が除染排水の目安としている原発の排水基準「放射性セシウム濃度は1リットル当たり90ベクレル以下」を適用。一方、大成建設JVには、当時「原発排水より甘い」と問題視され、政府が見直しを検討していた暫定的な飲料水基準「200ベクレル以下」を認めた>
なぜこうした "二重基準!" を、責任ある "日本原子力研究開発機構" が設定したのか?
すかさず思いが至るのは、「原子力村」と揶揄される "原発" 関連行政に巣食う "癒着となれ合い" であろう。
つい先日も、 田原総一朗氏によるコラムに注目したばかりだ。
<原発最大の問題は別にある。政府(経済産業省)、電力会社、関連メーカー、大学研究者などが「原子力村」と呼ばれ、癒着となれ合いにより独特の村社会を築いてきたことだ。......>( 現代日本の不幸!今回の参院選、やはり"原発問題"こそが"争点"とされるべきであった!( 当誌 2013.07.19 ) )
そこで、改めてこの「原子力村」なるものに目を向けておくことにした。
<原子力村(げんしりょくむら、英語:(Japan's) Nuclear Power Village)は、日本において原子力技術を用いる産業、特に原子力発電に関係する電力会社、関連企業、プラントメーカー、経済産業省をはじめとする監督官庁、原子力技術に肯定的な大学研究者、マスコミ、業界誌、暴力団など原子力関連産業をくくったひとつの呼ばれ方である。村社会の独特の色彩をもち、利権に群がる排他的利益集団という面を揶揄して「村」がつけられている(同様の〇〇村という表現に「金融村」がある)。......>( 原子力村/ウィキペディア )
なお、注目しておかなければならないのは、下記の図表に記載されている "原子力村として指摘された組織" の各々であろう。
今回の "日本原子力研究開発機構" も含まれているし、あの "原子力規制委員会" も、しっかりと "村の一員" として活躍しているようである......。
ということで、二つの異なる除染排水の管理基準を設定 も、「原子力村」という "不可思議!不明朗!" な基盤があったればこそ罷り通るのだと見受けられるわけだ......。
この参院選で、"原発問題" が主たる "争点" とならなかった(?)ことが、"現代日本の不幸!" を簡潔に表現している、という意味のことを、昨日は書くことになった。( ◆ 参照 現代日本の不幸!今回の参院選、やはり"原発問題"こそが"争点"とされるべきであった!( 当誌 2013.07.19 ) )
ところで、先の7月15日の祭日は "海の日" であった。"海" がこの社会この国にとっての掛け替えのない宝であり、愛すべき対象であることからすれば、理に叶った "祭日" だと改めて思う。そして、この夏休みには子どもたちをはじめとして、多くの国民が "海" と親しむことになる。
そう考えると、"理に叶っていない!" のは、そんな貴重な "海" が、"放射性物質の垂れ流し" によって "汚染され続けている!" ことであり、さらに、政治もメディアも、そして少なからぬ世間が "黙殺" に近い素振りで "知らん顔" を決め込んでいることなのかもしれない......。
もちろん、世間の反応は一概に責められるものではない。"実利" があったればこそ、世間をとある彼方へと誘う商業主義メディアの不甲斐なさに失望しているだけのことである。
そして、そんなメディアの奮闘努力の甲斐があってか、この参院選は、"放射性物質の垂れ流し" からも、"原発問題" からも目が背けられ、ひたすら、<"アベノミクス" という "猫だまし/目くらまし" > による "独り舞台!" と相成った、いや、そうなりつつあると目に映る。
さて、"格差拡大社会" へと無慈悲に舵を切った経済社会においては、もはや "景気回復" という言葉は、庶民生活の向上とは "無縁!" であること は漸く気づかれつつある。だが、もっと丁寧に説明されなければならない。
そして、そうした "格差拡大社会" にあっても、庶民が唯一寄りすがれる "安らぎ" として残されていた "海" や "穏やかな天候" などの自然までもが、今や次第に失われつつある こと、それが "現代の不幸!" だと言える。
つまり、その "穏やかな天候" も、行き過ぎた経済活動に起因する "異常気象" によって撹乱され、宝の "海" もまた、"原発放射能汚染水の垂れ流し" によって汚されつつあるわけなのだから......。
下記引用サイト記事:斎藤環の東北:7月 原発汚染水と「震災忘却選挙」/毎日jp/2013.07.18 - 東京夕刊 は、以上のような思いに駆られる自分としては大いに共感できる内容であった。
<現在、福島第1原発では、深刻な地下水汚染問題が進行中/ これまでの100倍近い過去最悪のベータ線が検出/ 東電側は、汚染水流出や環境への影響については否定的/ しかしきちんと調査がなされたわけではない/ 漏出経路を特定し、それを防ぐ対策を立てることが何をおいても急務/ (しかし)世間の関心もメディアの追及も今ひとつ鈍い/ 世界最大級の電力会社にして、この危機管理能力の「欠落」は何事だろうか/ 人々の関心の低下と、なしくずしに原発推進に傾斜していく自民党の高支持率ぶりに乗じて事態はまたしてもうやむやにされていくのだろうか/ 人為的に投入された放射性同位体によって水源の特定が試みられたことがある。この手法が漏出経路の調査に応用できないだろうか/ 私は2013年夏の参院選を次のように呼ぶことをもう決めている。そう、あれは「震災忘却選挙」だったのだ、と>
斎藤環氏は "精神科医" であるからなのか、"忘却" という心理的用語をキーワードにされている。
ただ、あえて言えば、"忘却" とは、個々人の "心理的" プロセスの出来事であると同時に、メディア攻勢などに起因する "社会的" プロセスであることから目を逸らすと、「日本人は熱し易く、醒め易い」という凡庸な言い草に絡めとられてしまう......。
メディアが仕掛けた、"震災忘却選挙" という側面を軽視してはならないと思われる......。
今回の参院選、やはり、本来を言えば "原発問題" こそが "争点" とされるべきであっただろう......。
いや、もう終わったような書き方となってしまったが、"自公与党の過半数確保" がほぼ決定と報じられ続け、まるで "消化試合(?)" にも似た雰囲気さえ漂わせる状況がそうさせる......。
しかし、景気/経済の再生問題が争点となっていたならばまだしも、"アベノミクス" という "アイキャッチ・ターム" とそれに関連する "不安定/不確実" な金融・経済現象だけが "猫だまし/目くらまし"( "コイズミ劇場" の再来!? )の役割を果たした状況! それが、まともな "アジェンダ(争点形成)" プロセスを駆逐してしまったかのようである。
さて、下記引用サイト記事:原発問題に正面から取り組まない政治の由々しき事態/nikkei BP net 田原総一朗の政財界「ここだけの話」/2013.07.17 に着目してみた理由は、まさに、今回の参院選で "争点" とされて然るべき "原発問題" が "不発" に終わりつつあり、"スルー" されてしまった観があると思えたからなのである。
下記記事筆者の田原氏は、まず "投票率の低さ" を想定している。だが、それもまた、"アベノミクス" という "猫だまし/目くらまし" の思わぬ効能で、本来、形成されるべき争点、"原発問題" が頓挫したこと、さらに "プロらしからぬ" 野党の戦闘意欲無きアプローチとが相俟って、こんな惨憺たる事態となりつつあると言えるのではなかろうか......。
ところで、田原氏は、<どの政党もまともに原発問題に取り組まない> 現状を指摘した上で、<原発推進にしろ脱原発にしろ、どちらにしても> "原発問題" の実質的解決には、<インディペンデントな体制にすべき> だと主張している。
確かに、<原発最大の問題> が <政府(経済産業省)、電力会社、関連メーカー、大学研究者などが「原子力村」と呼ばれ、癒着となれ合いにより独特の村社会を築いてきたこと> にあるとの状況認識は妥当だと思われる。
しかし、こうした「原子力村」を温存してきたのは、誰あろう現与党政権の自民党以外ではなかったのであり、その元凶の重さを跳び越えて、<インディペンデントな体制にすべき> と、最終解答を先取りしてみたところで、事はそう簡単ではないように思われてならない。
いわば、 "癒着となれ合い" 事態は "政治勢力状況" に基づく "反映状態" にあるわけであり、畢竟、この "政治勢力状況" に変化がない限り "インディペンデントな体制" なぞは "絵に描いた餅" 以外ではなかろう。それは、現 "規制委" の動きからも推測できる。
そうであるからこそ、今回の参院選においては、"原発問題" こそが "争点" とされなければならなかったのである......。
「運動すると不安が鎮まる」という事実に "異論" を唱える人はそう多くないのではないかと思う。
自分も、もう半年以上になるが、毎日日課として、クロスバイクで10キロの自転車トレーニングをしていてそう思う。下記のフォトのように(但し、後続に彼女は付随しない点が異なるが......)。
何のためかといって、ダイエット、身体づくりのためなのだが、隠れた実感としては「不安が鎮まる」からだと言えないこともない。もはや、この時代に生きる者であれば「不安/ストレス」からは逃れられないのが常識であり、問題は、それをどうコントロールするのか......、であるに違いなかろう。
"週一" 程度のサイクリングであれば、"気晴らし" 効果はあるにしても、それはそれで終わってしまう。だが、これを "日課" にしてみると、別段 "金儲け" につながるわけではないにせよ、その効果は「不安が鎮まる」水準にまで高まっているとの自覚が生まれる。
確かに、下記引用サイト記事のように <効果は長期間続く/脳の細胞の組成が変化する> と言えなくもなさそうなのである。
下記引用サイト記事:運動すると不安が鎮まる:研究結果/WIRED/2013.07.17 が興味深いのは次の点なのかもしれない。
一般的に指摘されるように、"体を動かすこと=運動" は、<興奮しやすく、記憶力や思考力を高める>という点で脳に良い効果をもたらすものであろう。
しかし、それだけではなく、<運動は脳に落ち着きとリラックスを与えてくれる> ものでもある点、そこに関心を向けさせてくれるところが興味深いと言える。
一見、矛盾するかにも思える二つの "脳内現象" を、"ニューロン、シナプス、神経伝達物質" 領域の実験/分析で解き明かしている点が妙味なのである。
<要するに、トレーニングをしているマウスの海馬は、運動不足のマウスの海馬と比べて大きく異なっていました/ (そして、)ニューロンがより活発で、シナプスの数がより多いことが観察されるだけでなく、興奮しすぎたときに脳のプロセスにブレーキをかける『反応抑制剤』のニューロンも増えています/ (なお、)物理的に活動的なマウスたちの脳は、神経伝達物質GABA(Gamma Amino Butyric Acid:γ-アミノ酪酸)を放出することのできるニューロンを多量にもっていた。これは脳の活動を抑制して、過度の興奮を静める神経伝達物質だ。これらのニューロンは、感情とかかわっている海馬の部位に集中していた/ このため運動をするマウスは、脳がより活発であると同時に、よりリラックスしていられる/ (また、)注意すべき重要な点は、スポーツのもたらす有益な効果は長期間続くことだ>
"ニューロン、シナプス、神経伝達物質" 領域の議論にまで踏み込むと話は尽きなくなりそうなので、"継続的な運動" はダイエットに効果があるだけでなく、"不安解消/ストレス解消" にも効果がある! と書くに留めておきたい......。
"心筋梗塞" などによって、心臓がダメージを受けると、大量の心筋細胞が破壊されることとなり、それらは元に戻ることがない。
<心筋梗塞、拡張型心筋症などが重症化すると数億個もの心筋細胞が失われてしまいますが、ヒトを含む哺乳類は失われた心筋細胞を元に戻す自己再生能力を持っていません>( 末尾 参考記事 [プレスリリース] ES細胞・iPS細胞から心筋細胞の大量精製に成功 Cell Stem Cell 誌に掲載 ―心臓の再生医療の実現化に向けて道―/慶応義塾/2012.11.16 )
そこで、<胚性幹細胞(ES細胞)や人工多能性幹細胞(iPS細胞)> の技術を活用して <体外で作製した治療細胞を体内に移入することによる「再生医療」> に期待が託されているという。
ところが、こうした "iPS細胞" 活用のアプローチとは異なった、"遺伝子" を活用する新しいアプローチの成功が注目されている。
下記引用サイト記事:iPS使わず心筋細胞 作製に慶大成功、遺伝子治療に光/朝日新聞/2013.07.16 - 09:58 がそれである。
<心臓の心筋以外の細胞に五つの遺伝子を入れて、拍動する心筋細胞に変えることに、慶応大の家田真樹特任講師らが人で成功した。作製効率や安全性を高めて、心筋梗塞(こうそく)などでダメージを受けた心筋を補う治療法の開発につなげたいという/ 急性の心筋梗塞を起こしたマウスの心臓の中で、心筋以外の細胞を心筋細胞に変えることに成功/ 将来的に人でも、心筋梗塞などの患者の心臓に遺伝子をカテーテルで送りこみ、治療に使える可能性がある> とのことだ。
大きなメリットとして、<iPS(人工多能性幹)細胞を使わずに直接、心筋細胞ができれば、細胞移植の必要がなく、がん化のリスクも低い> とされているため、今後の展開が大いに期待されている......。
日本経済の動向に少なからぬ影響を及ぼす外部要因としては、"米量的緩和政策縮小動向" と "中国経済の下振れリスク" とが、相変わらず指摘され続けている。
なお、現時点では、多少の一服感を見せている前者に対して、後者、"チャイナリスク" がクローズアップされているようだ。
度々、懸念され続けてきたあの "シャドーバンキング" 問題が引き金となって実施されている "金融引き締め策" その他で、"中国経済の減速" とその周辺国(日本)への影響が危ぶまれているのである。
下記引用サイト記事:中国:GDP7.5%増に減速 4〜6月期/毎日jp/2013.07.15 - 12:35 によると、
<中国国家統計局が15日発表した4〜6月期の実質国内総生産(GDP、速報値)は前年同期比7.5%増だった。成長率は1〜3月期の7.7%を下回り、2四半期連続で減速した。第2の経済大国、中国の成長鈍化が日本を含む世界景気の下押しリスクとなるのは必至で、先行き懸念が広がりそうだ> とある。
こうした事態を、中国国内では <中国の経済成長率は比較的大きな下押し圧力に直面> していると重く受けとめられているという。
<中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は15日、中国の経済成長率は比較的大きな下押し圧力に直面しており、中国は安定成長に向けた取り組みの一環として、小規模企業を支援するために金融面でのインセンティブを増やすだろうと述べた。>( 中国の経済成長は下押し圧力にさらされている=人民銀総裁/REUTERS/2013.07.15 - 15:24 )
こうした事態が日本経済に対してどう影響するのか、その点が気になるところだ。
<日銀は国内経済の回復に自信を深めているようだ。ただ、6月11日の前回の金融政策決定会合開催時と比べ、リスクが高まっている分野がある。中国経済の下振れリスクだ。
もし、調整が長期化すれば、日本にとって最大の貿易相手国であるため、日本企業の受ける影響も大きくなる。同時に米量的緩和政策の縮小を予期した欧米マネーの中国からの流出加速が重なれば、想定外の混乱も予想される。「チャイナリスク」が最大の懸念材料として浮上していると指摘したい。...... >( コラム:最大懸念材料に浮上の「中国リスク」、下振れ長期化なら日本企業に打撃 田巻 一彦/REUTERS/2013.07.11 - 19:56 )
現時点で、中国経済が抱える問題は、"シャドーバンキング" 問題への規制としての "金融引き締め策"、"欧米マネーの中国からの流出"、"過剰投資によるストック調整" など一筋縄では行かない "多重構造" と化していると言われている。
決して、早期に解消されるような楽観的情勢にはないようだ......。
「溺れる者は藁にもすがる」ということわざがある。
絶望的とさえ感じられる "危機状況" にあっては、人は、信頼性に乏しくマヤカシめいたものでも掴んでしまう、という道理か......。
別に "正攻法" を丹念に彫琢するわけでもなく、専らリスクの高い "超次元" の金融政策で "賭け" に及んでいるのが "アベノミクス" であろうが、参院選向け "限定" パフォーマンスとしてはどうにか逃げ切るような気配なのかもしれない。
しかし、金融/経済の "大向う" から、庶民にいたるまで、この "アベノミクス" が、ホントに "成長経済" をもたらす戦略だなんぞと信じているものは誰もいない、と見える。
たまたま、"円安好機" の風( c.f."赤壁の戦い" での風向き? )がもっともらしさを醸し出したことなどから、「溺れる者は藁にもすがる」空気を都合よく刺激した......、というのが真相ではないかと解釈できる。
そもそも、日本経済長期低迷の原因は、もっと深層の地殻に探るべきなのではないかと推測される。簡単に言えば、国際的にも破格だと見なされている "少子高齢化" 現象なのである。( これに尽きはしないのだが、概してこの "うねり" に集約されると思われる )
この辺の "根源的問題" を示唆しているのが、<人口のゾンビ化> というセンセーショナルなキーワードでまとめ上げている 下記引用サイト記事:コラム:日本は「経済のゾンビ化」に備えよ/Reuters/2013.07.13 - 09:13 である。
とかく "経済学の論文" は、あーだこーだと風呂敷を広げまくり重箱の隅を突き、その挙句、主張したい論点が頓挫してしまいがちなのに対して、この "コラム" は、妙に説得力を持っている。
<ゾンビとは、生きてはいないが、死んでもいない存在だ。映画ファンにはおなじみだが、この「生ける屍」という考えは、人口統計学や経済学でも有用だ。「経済のゾンビ化」はあまり人目を引かないが、その影響は、金融政策や財政赤字、構造改革に匹敵するほど重要/ 多くの先進国では過去30─40年間、人口を維持できないほどの水準にまで少子化が進んだ。この傾向が最も顕著なのは日本 ...... 日本の人口面でのゾンビ化は人類史上、...... 最も劇的な変化になる可能性/ 経済のゾンビ化は、...... 最も顕著なのは、国内総生産(GDP)の伸びの大幅な減速だ。総人口や労働力から推測される数値よりも実際の落ち込み幅は大きい。/ ゾンビ化は始まったばかりだ。日本の40代の人口は20代より17%多い。この数字は10年以内に約40%に拡大する。険しい道を覚悟しておくべきだろう>
この記事に沿って言わしてもらうならば、ホントに "日本経済の再生" の戦略を深慮遠望する場合には、目先の次元での "金融政策の小細工(大細工?)" に奔走するのではなく、<人口のゾンビ化/国のゾンビ化/経済のゾンビ化/インフラのゾンビ化......> という、いわば "日本のゾンビ化パッケージ(?)" を漸次塗り替えていくための長期ビジョンが不可欠ではないのか! と。
何らかの病の症状を持ち通院している人であれば、現在の治療の大半が "薬の処方" によって賄われていることをよく知っているはずだ。また、そうであるからこそ、"製薬会社" による "販売促進" 攻勢も過激さを極めるのであろう。
こうした市場競争的状況で "決め手" となるのは、言うまでもなく "薬の効能" に関する "信頼性" ということになる。もし、これが損なわれるならば、アナーキーな市場競争の果てに、"薬害" や "副作用" などが野放しにされかねないからだ。
そうしたワースト・ケースは別としても、"薬の処方" についての医師の判断に "不公正" な影響を及ぼすであろう "データ/情報操作" は厳しく糾弾されなければならない。"市販のサプリメントの効能表示" についての誤りとは、次元が異なっているからだ。
下記引用サイト記事:薬効のデータに"操作の疑い"/NHK NEWS WEB/2013.07.12 - 00:39 が伝える "事件!" は、こうした文脈での "データ/情報操作" ではないかと疑われるケースなのである。
<大手製薬会社「ノバルティスファーマ」の高血圧の薬の効果を調べた複数の大学の臨床研究にこの会社の社員が関与し、研究結果に疑問が投げかけられていた問題で、京都府立医科大学の調査委員会は、データに何らかの操作があった疑いがあるとしたうえで、ほかの薬より脳卒中や狭心症を減らせるとした臨床研究の論文の結論には誤りがあった可能性が高いとする調査結果を発表>
別な記事には以下のような "異常な事実" も報じられている。
< 今回の調査結果は、医療界に大きな波紋を呼んでいます。
ノバルティスファーマの当時の社員は、京都府立医科大学のほかに、東京慈恵会医科大学、千葉大学、名古屋大学、それに滋賀医科大学の合わせて4つの大学でも社員であることを明らかにせずにディオバンに関する論文の作成に関わっていました。発表された論文は薬の販売促進に使われました。......>( 臨床研究論文 データ操作の疑い/NHK NEWS WEB/2013.07.12 - 22:40 )
当該の製薬会社に "釈明" を求めることは当然としても、"医療界" および "監督官庁(厚生労働省)" の "脇の甘さ!" が責められて然るべきではなかろうか......。
<改正臓器移植法が施行され、子どもからの臓器提供が可能になった> とはいうものの、愛しいわが子の死という悲しみを乗り越えることさえ大き過ぎる試練である上に、その子を "臓器提供" の "ドナー" とする決断まですることは想像を絶するほどの苦悩であるに違いない。
と言っても、"改正臓器移植法" の主旨や、"臓器提供" を "切実に待つ子どもたち" の存在から視線を逸らそうとするつもりではない。
つい先日も、"子どもからの臓器提供" が難しい現実を逆照射するかのような下記ケースに目を向けた。
<重い肺の病気の3歳の男の子に母親の肺の一部を移植する生体肺移植の手術が、岡山市の岡山大学病院で始まりました。3歳児に対する肺移植は国内では最年少のケース/ 生体肺移植では、通常、肺の「下葉」と呼ばれる部分が使われますが、男の子にはサイズが大きすぎて手術ができないため、病院では、肺の中で最も小さな「中葉」と呼ばれる部分を移植する新たな方法で手術を行い/ これまでの肺移植で使われてきた「下葉」とは血管の位置などが異なり、技術的に難しい手術になるということ>( 3歳の男の子に母親の肺の一部を移植する生体肺移植手術開始!皆が成功を祈り見守る!( 当誌 2013.07.02 ) )
しかしそれにしても、親御さんが、わが子を "臓器提供" の "ドナー" とすべく、苦渋に満ちた決断に至る過程というのは、何と痛ましいことであろうか。
下記引用サイト記事:「娘の臓器受けた子、抱きしめたい」 1歳半で脳死移植/朝日新聞/2013.07.12 - 08:20 は、そうした親御さんの悲しみと苦悩とを余すところなく伝える秀逸な記事だと思えた。
"脳死状態" とは、<心臓が動き ...... 華乃ちゃんは顔色もよく、おしっこも出ている> という状態であるだけに、親御さんにとっては辛い! <頭では、娘の脳機能が戻ることはないと理解できた。でも「もしかしたら」という希望は捨てられず、脳死判定まで3日間、待ってもらった。夫婦で祈りを重ね、判定の現場にも立ち会い、少しずつ死を受け入れていった> と、そのあまりにも辛く切ない状況が述べられている。
そして、親御さんの心のうちを嵐のように吹き荒れた諸々の感情は、慎ましやかながら感極まる一つの想いへと結晶化していく......。
<「もし可能なら、その子に会いたい。そしてぎゅっと抱きしめて、『頑張って』と伝えたい」>
"子どもからの臓器提供" という "社会的事象" のその足元には、人の親としてのこうした切々とした想いが託されているわけである。こうした厳粛な事実に、改めて、気づかされた思いがした......。
安倍政権の "アベノミクス" に関しては、国際的にも評価が分かれるところであることは知られている。
そんな状況下、これまで "アベノミクス" を支持してきた "国際通貨基金(IMF)" が、ここに来て、世界経済の見通しを公表する中で、"アベノミクス" は世界経済の「新たなリスクだ」と指摘したという。
下記引用サイト記事:「アベノミクスが新たなリスク」 IMFが初めて指摘/朝日新聞/2013.07.10 - 01:19 は以下のように伝えている。
<国際通貨基金(IMF)のブランシャール調査局長は9日、安倍政権の「アベノミクス」が世界経済の「新たなリスクだ」と指摘/ アベノミクスが信頼できる中期的な財政健全化策を伴わなければ、「投資家が日本の財政の持続性を不安視し、日本国債に高い金利を求めることが心配だ」と指摘。「そうなると財政運営は困難になり、アベノミクスは難しい状況に追い込まれる」と述べ、財政再建の取り組みを強く求めた>
どうみても、現状の世界経済は "不安定化" の一途を辿っている。
中でも、<中国の金融システム不安や成長の鈍化> や <米国の量的緩和の縮小による世界金融の不安定化> についてはこれまでにも指摘されて来たが、 "アベノミクス" が、これらと "同水準" の "懸念/リスク" として位置づけられた点は注目しておく必要がありそうだ。
そもそも、"アベノミクス" の中核である "異次元緩和" が、"長期金利の上昇" を招き、ひいては "巨大な財政赤字" を刺激することで "財政危機" を呼び寄せるのではないか、という懸念は、国内でも当初から懸念/危惧されていた。
"国際通貨基金(IMF)" としては、現状の、ますます深まる "世界経済の不安定化" に向かい合う時、いわゆる "出口戦略" も不明な "アベノミクス" の行方が、世界経済への貢献どころか "大きな不安の種" だと言わぬばかりの指摘のように聞こえてくる。
ちょうど日本時間7月11日早朝に報じられたバーナンキFRB議長の発言、"当面の緩和継続をあらためて示した発言" に目を向けてみると、現時点での "世界経済の不安定化" が、どれほど "ナーバス!" な状況に陥っているかが推測されようというものである。
政府、官僚機構が盛んに吹聴し続けている "アベノミクス" であるが、どうにも胡散臭くてならない......。
昨今では、"原発事故" 関連ニュースは、その重要性にもかかわらず、ややもすれば "埋没(?)" しがちな雰囲気もありそうだ。しかも、性懲りもなく何度も事故が繰り返されるうちに、知らされる市民側が妙に "慣れっこ" となってしまうのも怖い。
だからこそ、その危険な推移から目が離せないわけでもある。
◆ 参照 もはや日常茶飯か?! 高濃度放射性物質! 東京電力福島第一原発付近井戸の地下水汚染!( 当誌 2013.07.10 )
今回もやはり、懸念されていた "最悪のケース(汚染水の海洋への拡散!)" が展開しつつある......、といった気配が濃厚であるようだ。
下記引用サイト記事 【 引用記事 1 】:規制委「汚染水、海洋拡散疑い」 第1原発の放射性物質/【共同通信/2013.07.10 - 12:14 /【 引用記事 2 】:セシウム濃度上昇 対策強化の必要指摘/NHK NEWS WEB/2013.07.10 - 04:17 によれば、
<原子力規制委員会は10日の定例会合で、「高濃度の汚染水が地中に漏れ、海洋への拡散が起こっていることが強く疑われる」との認識を示す/ 汚染源を早急に特定する必要があるとの見解で一致>
とある。また、このリスクとの関連で、
<海への流出を防ぐ徹底した対策が必要/ 「護岸を固めるだけでなく、原子炉を囲むように鋼鉄製の仕切り板を打ち込み、さらにその隙間に水を通しにくい粘土を入れるなどして、何重にも対策をとるべきだ」/ 抜本的な対策を立てるべきだ>
といった指摘が専門家によってなされているという。
"もっとも!" だと思うと同時に、二年以上の歳月を経てもなお、こうした、事故被害拡大防止の "基本的な対策" が "もっともらしく" 叫ばれていることに、ゾッとする怖さを感ぜずにはいられない......。
非常に良くない事態だと痛感せざるを得ない。
もはや "日常茶飯" のごとく、"高濃度放射性物質による地下水汚染" が発覚し、あたかも "マンネリ気味" となりつつあるこの "異常事態!" のことだ。
こうした "事故アフター" のあり様からは、"放射能汚染" をコントロールできない東電の技術力水準への強い不信感が刺激されるとともに、これで原発各社は、よくも次々と "原発再稼働" を推進しようとするものだと大きな違和感を禁じえない。ここから、原発推進勢力の "無責任! 無神経さ!" も、併せて "異常事態!" だと思えてくる。
この実情からは、万が一とは言え、ひとたび "原発事故" に見舞われたならば、"高濃度放射能汚染" が "コントロール不能! のかたち" で蔓延して、"放射能汚染地獄!" が日本列島を次々襲う事態が強く危惧される。
また、そんな "蓋然性が高くなった将来" を、少しも想像できないという "鈍感さ!" は、目先の経済的都合に拘束されてしまった "病的異常!" としか言いようがなさそうに思われる。
そして、こうした状況を "日常茶飯" のごとく淡々と受け容れよと言わぬばかりの "無頓着でアパシーとなった世相の空気" もまた決してまともではないに違いない......。
もはや、"景気" なぞという掴みどころのない言葉で、"雰囲気/空気" に呑まれ振り回されてはならないと思われる。
それは、ちょうど今どき "元気" という言葉で人の "健康状態" を括ろうとすることに多大なムリがあることと同じであろう。
無いよりはあった方がいいかもしれない "元気" ではあろうが、往々にして "カラ元気" は "深刻な病状" の実態を覆い隠したりもする。"カラ元気" の陰で、得体の知れない "高血圧" が深刻な病巣とともに潜伏しているといった話はいくらでもある。
"健全な健康指標" ならば、自ずから "安定した自然な元気" を作り出すはずだが、演出された "カラ元気" は、とかく "安定性/持続性" を欠くこと著しい。
まさに、日本経済の現状の "不安定さ" は、そうした "カラ元気" の特徴としての "安定性/持続性の欠落!" と "瓜二つ" だと言うほかない。
その代表格は、喫緊の日経平均株価の "不安定" この上ない推移であろう。こんなに "ボラティリティ(変動性)" が大きい事態は、やはり尋常ではない。"日経平均" なぞと言うよりも、新興市場のベンチャー企業株さながらの "ボラティリティ" である。
この8日の推移も、以下のとおりだ。
<「米株と新興国株の狭間で揺れる日本株」
日本株は堅調な米株と軟調な新興国株の狭間で揺れ動いた。日経平均 は序盤、円安と米株高を背景に一時200円近く上昇し、一時1万4500円に接近したが、アジア株が軒並み安になると急速に軟化、200円安まで下げ幅を拡大し安値引けとなった。......>( 〔クロスマーケットアイ〕リスクオンは新興国市場で急減速、堅調な米雇用統計で流動性縮小懸念/REUTERS/2013.07.08 17:17 )
"株価" の推移は、"景気" の一指標であるに過ぎないにもかかわらず、それも "ボラティリティ" が激しくなった "株価" を、"景気" を推し量る代表的指数とでもいうように吹聴する昨今の風潮は、"おかしい!" と言うほかなかろう。
おまけに、こうした "株価" の上昇現象を起点にして、"景気回復" もあるはずだと "早とちり" して、あるはずがない "景気回復の実感" を問うという重ね重ねの "早とちり" には開いた口がふさがらない。
もし、"景気回復の実感" を言うならば、「景気ウォッチャー調査」の結果の方が、まだ妥当性があるかに思える。
そして、下記引用サイト記事:景気の現状指数 3か月連続悪化/NHK NEWS WEB/2013.07.08 - 16:42 は、持て囃されている "アベノミクス" とは裏腹に、"景気の重苦しい側面" を淡々と浮かび上がらせている。
<働く人たちに景気の実感を聞く6月の「景気ウォッチャー調査」は、円安による原材料価格の上昇や株価市場の不安定な値動きを懸念する声が目立ったことなどから、景気の現状を示す指数が3か月連続で悪化/ 円安による原材料価格の上昇や、最近の株式市場の不安定な値動きを懸念する声が目立ったことなどが要因/ 特に企業関係者からは、経済の安定感がないと設備投資に踏み切れないという意見も/ また景気の先行きを示す指数も、53.6と前の月を2.6ポイント下回り、2か月連続で悪化/ 内閣府は景気に対する見方を、これまでの「持ち直している」から「このところ持ち直しのテンポが緩やかになっている」に下方修正......>
なお、景気浮揚を掲げる "アベノミクス" 経済政策の危うさについては、次のような週刊誌の吊り広告が、ふと、目に留まった。
<徹底検証 アベノミクス一皮むけば旧態自民
「総所得」1人150万円増のまやかし/民間活用 → 官僚支配拡大、TPP → 農家に100億円バラマキ/焼き直しだらけ......>(AERA 7月15日号 朝日新聞出版)
化けの皮は剥がれるもの、馬脚は現すもの......。ただ、演出者たちの "不都合な真実" が広く共有されるのは、来たる参院選による審判の前であった方が良いのかも......。
複数の "巨大地震" が想定されている日本列島であるため、ますます、"いつ発生するのか" を示唆し、報知する "地震予知" の必要度が否応なく高まっている。
現時点での "地震予知" アプローチでは、"電磁波" の測定を用いるものが信頼性を高めつつあるとされているが、<地盤の電気抵抗> の変化の測定からという新しいアプローチがあるそうだ。
下記引用サイト記事 【 引用記事 1 】:地震:発生直前に地盤の電気抵抗低下 前兆現象か/毎日jp/2013.07.06 - 11:20 /【 引用記事 2 】:トルコの地震、震源域で電気抵抗が低下 東工大など解明/日本経済新聞/2013.07.03 - 21:02 によると、"地震" と "震源域の地盤の電気抵抗値" の変化との間に注目すべき関係のあることが分かったようである。
<トルコ北西部で1999年に起きた地震で、発生直前に震源域の地盤の電気抵抗値が急激に低下し、電気が通りやすくなっていたことが分かった/ 岩石間に含まれる水の状態が変化したためとみられ、......地震の前兆現象に関係している可能性があり、....../ (地震)発生約20分前から、深さ3〜6キロ付近で電気抵抗値が最大で約50%低くなっていたことが分かった。値は1カ月後に元に戻った/ 地震発生直前に、地盤内の圧力が変化したことで、岩石周辺が水分で満たされ、電気が通りやすくなったと同時に、断層が滑りやすくなった可能性がある>
という。ただし、
<同特任教授は「現時点では電気抵抗の変化だけで地震を予知するのは難しい」と話している> そうだ。
今後、<他の地震でも同様な現象があるか観測データを集めたい> とのことであるが、有効な "地震予知システム" の実用化へと向かうことが期待される......。
やはり、"異常気象" を意識せざるを得ない気象状況だと言うべきか......。
下記引用サイト記事 【 引用記事 1 】:列島各地、猛暑広がる 関東甲信は梅雨明け/【共同通信】/2013.07.06 - 13:28によると、
<気象庁は6日、関東甲信地方が平年より15日早く梅雨明けしたとみられると発表>
とある。統計開始以来 "4番目に早い梅雨明け" でもあるらしい。
しかも、このところの "異常な株価" ではあるまいに、猛烈に "高騰" したため、"高温注意情報"( 気象庁が気温35度以上の「猛暑日」が見込まれる前日から注意を呼び掛ける情報 )まで出される始末である。
下記引用サイト記事 【 引用記事 2 】:関東で37度超も 熱中症に注意を/NHK NEWS WEB/2013.07.06 - 15:11 では、関東の内陸や東北南部、北陸を中心に猛烈な暑さぶりを以下のように伝えている。
<午後2時半までの最高気温は、▽群馬県館林市で37度4分、▽茨城県古河市で36度8分、▽栃木県佐野市で36度2分、▽金沢市で35度1分、▽福島県石川町で35度、▽東京・八王子市で34度など......>
ところで、常々思うことであるが、こうした "尋常ではない気象状況" については、やはり "異常気象" である! と明言すべきではなかろうか。
言うまでもなく、"地球温暖化とCO 2排出" という緊急問題( もはや明白なのだから! )を広く意識してもらうためである。ひと頃は、"不都合な真実" として "表沙汰にはしない" という "圧力(?)" もあったと聞くが、そんなことをいつまでも続けていたのでは、まさに "間に合わなく" なるのは必定であろう。
今、われわれを襲っているこの "異常気象" 現象の、その原因は、"われわれ(および企業)が排出したCO 2" なのだという "因果認識" こそが深まらなければ、事態の好転は望めないのではなかろうか......。
つい先日にも、豪雨被害:インドで556人死亡 最終的には数千人にも/毎日jp/2013.06.22 - 16:32 や洪水:カナダ・カルガリーで3人死亡、10万人避難/毎日jp/2013.06.22 - 16:31 という、"異常気象" による大きな災害があった。
昨今では、"異常気象" → "大洪水" → "多くの人命被害" というケースが広がっているようである。
オバマ米大統領も、米国内での<二酸化炭素(CO 2)など温室効果ガスの排出量削減に向け、米国内の発電所に対する排出規制> へと動き始めたという。( 参照 オバマ米大統領、気候変動問題に関する包括的対応策を25日に発表!もう待ったなしか!?( 当誌 2013.06.24 ) )
こうした "世界の異常気象!待ったなし!" 状況にあって、"国連の世界気象機関(WMO)" は、"温暖化への警鐘" を鳴らす "報告書" を発表した。
下記引用サイト記事:10年で37万人が異常気象により死亡、国連が温暖化に警鐘/REUTERS/2013.07.04 - 17:36 によれば、
<2001─10年は前例のない異常気象に見舞われた10年間だった/ これら異常気象による死者は37万人に上り、1991─2000年に比べて20%増加/ 1991─2000年は1981─90年に比べ平均気温が0.14度高く、さらに2001─10年はその前の10年間に比べ0.21度高くなっており、温暖化が加速する傾向が続いている>
とし、総じて、<温室効果ガスの増大が地球環境の変化に大きな影響を与えている> と警鐘を鳴らした。
とかく、経済対策や市場競争に奔走しがちな世界の現実、そして日毎に蝕まれていく地球環境! さらに、手をこまねき、無力感に苛まれる多くの世界市民......。
<iPS細胞などを使った再生医療の実現を支援する国の新たな事業>( iPS臨床応用 5研究を選定/NHK NEWS WEB/2013.07.02 - 19:22 ) の進展と歩調を合わせるように、"iPS細胞" 関連の研究が成果を挙げている。
これまで、<iPS細胞から肝臓の細胞は作られている> が、これらを "移植" をして<体内で機能させるには立体構造を作ることが必要> であったという。
"細胞" 単体ではなく、"肝臓モジュール(? 部分肝臓)" であることが必要だということなのであろうか。"立体構造" とはそういう意味だと解釈できる。
今回、この点での課題が解決されたということのようである。
下記引用サイト記事 【 引用記事 1 】:iPS細胞:横浜市大が肝臓のもと作製 マウス体内で機能/毎日jp/2013.07.04 - 02:00 は、以下のように報じている。
<さまざまな種類の細胞になりうるヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)から、肝臓のもととなる「小さな肝臓」を作り、マウスの体内で機能させることに世界で初めて成功したと、横浜市立大の谷口英樹教授(再生医学)の研究チームが発表した。臓器移植に代わる新たな治療法として応用できる可能性があるという>
"ヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)" を元にして、最終的にマウスなどに移植できる "肝臓のもととなる「小さな肝臓」" を作り出すわけだが、このプロセスが "培養皿" の中で展開されるということのようである。
今回、この肝臓をマウスの体内に移植して機能させることに成功したのだという。
なお、将来、ヒトの肝臓への移植に際しては、<この小型の肝臓を患者の肝臓のおよそ30%に当たる分量を作り出し移植することが必要>( 下記引用サイト記事 【 引用記事 2 】:iPS細胞から肝臓 マウス治療成功/NHK NEWS WEB/2013.07.04 - 04:16 ) なのだそうであり、そのために、"実用化の課題" としては、<"小型の肝臓を量産する技術"> の開発なのだそうだ。
国民にとって "最も気掛かりなこと" は、政府・電力会社にとっては "最も不都合なこと" だという事情があるからなのであろうか......。"反原発" から "原発維持・推進" への衣替えが "なし崩し" 的に、そして "粛々" と運ばれて行くかに見える。
参院選の "争点" となっても何ら不思議ではない "原発問題" であるにもかかわらず、現政権は "争点隠し" さながらの姿勢で "原発問題" を往なそうとしている。
そして、"原子力規制委員会"の "規制ぶり" にも、"先が見えた!" かの印象がある。
あれほどに、"敷地内の活断層" 懸念が注目された "大飯原発" であるにもかかわらず、"規制委" は、現状の稼動を追認することになったのだという。
下記引用サイト記事:大飯運転継続を容認=9月の定期検査まで-関電姿勢に批判も・規制委/時事ドットコム/2013.07.03 - 12:28 は以下のように報じる。
<国内で唯一運転中の関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)について、原子力規制委員会(田中俊一委員長)は3日、「直ちに安全上重大な問題は生じない」とする評価書を決定し、9月の定期検査入りまでの運転継続を事実上容認した。敷地内の活断層の有無については調査を続行する。>
<「直ちに安全上重大な問題は生じない」> と判断したとあるが、<9月の定期検査>までの期間は短い期間であるゆえに、よもや、大地震が発生して "活断層" がリスクをもたらすことはあるまい......、とお考えなのであろうか。
要するに、"規制委" ともあろう立場ながら、"原則" に則ってではなく "憶測" によって判断を進めたと理解できなくもないのである。
おまけに、"規制委" 内部には "懸念の声" もあったというではないか。
<議論の中では委員から、関電の安全に対する姿勢について「基準を守りさえすればいいという印象がある」との意見も出た>
この側面については、以下のような別記事も参考となる。
< 田中俊一委員長は「緊急対策を講じたことを含めてより安全になった」と述べ、報告書を了承し、規制委員会は、定期検査で停止することし9月までの運転継続を正式に認めました。
一方で、報告書では「対策を小出しにし、基準を満たす最低線を探ろうとする関西電力の姿勢は審査の障害になる」と批判したほか、委員から「関西電力の安全に対する意識や行動は合格点に達していない」という指摘が出ました。>( 大飯原発の運転継続 正式に認める/NHK NEWS WEB/2013.07.03 - 13:25 )
"原発がもたらすリスク" を、国民に代わって "規制" するはずの"原子力規制委員会" は、決して "なし崩し" 的と見られるような判断などをしてはならない......。
昨日も注目した "母親からの生体肺移植" の手術を受けていた "3歳の男の子" の移植手術は、"11時間" 掛かりながら無事に終了したとのことだ。
◆ 参照 3歳の男の子に母親の肺の一部を移植する生体肺移植手術開始!皆が成功を祈り見守る!( 当誌 2013.07.02 )
下記引用サイト記事 【 引用記事 1 】:生体肺移植の男児 容体安定/NHK NEWS WEB/2013.07.02 - 04:15 は、以下のとおり報じている。
<肺の移植手術としては国内で最年少という、3歳の男の子への生体肺移植が、1日、岡山大学病院で行われました。 病院によりますと、男の子は移植した肺で呼吸を続けるなど容体は安定していて、経過が良好なら3か月ほどで退院できる見通し> だという。
まずは、"3歳の男の子" の "命と生きる希望" とが取り留められたことを喜びたい。そして、その母親だけでなく、同じような苦しい境遇にある親子たちに、一筋の希望の光が射したに違いないことにも喜びたいと思う。
今回の手術の意義は、執刀した岡山大学病院の大藤剛宏医師が述べているように、
<中葉を使った移植は男の子1人を助けるにとどまらず、これまで助けることができなかった子どもたちに光が当たるという意義がある> のだと考えられる。
つまり、"幼児向け生体肺移植" にあっては、"少ない臓器提供の現実" や、従来の "生体肺移植" で通例であった(大人の) "肺の下葉" では、"幼児" の身体には大き過ぎるというミスマッチが、"障壁" となっていたのである。
こうした状況で、新たに考案された "対応策" が、"幼児" の身体にもマッチする(大人の) "肺の中葉" を "移植用に活用" するという "今回の手術" が行われたのであった。
したがって、"今回の手術" の成功は、"幼児向け生体肺移植" に "新たな活路" を作り出したことにもなるというわけなのである。
確かに、<移植された肺は成長しないので、子どもが大きくなると再移植が必要となる>( 下記引用サイト記事 【 引用記事 2 】 ) という "制約" は伴うものの、"数少ない幼児ドナー"(おそらく今後も変わらない?)という現実の前で、結局 "幼児の命" が犠牲になってしまうことに比べれば、望外の前進であるに違いなかろう。
医療の発展は、"斬新な着眼"(知恵!)によっても支えられているという側面を知った思いがした......。
<"呼吸がしんどい"ということは、健康な人にはわからない、大変な苦しみです>( 下記引用サイト記事 【 引用記事 2 】:肺移植について/京大呼吸器外科 ) とある。
まして、小さなわが子の "苦しむ" 姿を見る母親とあれば、自分の身以上に "苦しい" ものと想像される。代われるものならば代わってあげたい......、と母親は考えるものなのであろう。
下記引用サイト記事 【 引用記事 1 】:岡山大 3歳児に生体肺移植開始/NHK NEWS WEB/2013.07.01 - 11:50 は、そんな "切ない状況" と、こうした状況に対して果敢に挑む医療現場とを見守る姿勢で報じている。
<重い肺の病気の3歳の男の子に母親の肺の一部を移植する生体肺移植の手術が、岡山市の岡山大学病院で始まりました。3歳児に対する肺移植は国内では最年少のケース/ 生体肺移植では、通常、肺の「下葉」と呼ばれる部分が使われますが、男の子にはサイズが大きすぎて手術ができないため、病院では、肺の中で最も小さな「中葉」と呼ばれる部分を移植する新たな方法で手術を行い/ これまでの肺移植で使われてきた「下葉」とは血管の位置などが異なり、技術的に難しい手術になるということ> だという。
<肺移植には大きな問題点もあります>( 下記引用サイト記事 【 引用記事 2 】)とされてはいるが、それ以前に、<技術的に難しい手術>が、医師たちの努力によって恙無く成功することを祈ってやまない......。
こういう "生きもの" たちの生命力旺盛でダイナミックな話題には好感を持ちます。
自分なんぞは、半年かけて自転車走行延べ2000キロ余りなのに、渡り鳥ではなく、あのヒラヒラ頼りなく飛ぶ蝶の一種が、何と、<およそ1500キロを1か月余りで移動> したというのだから "見上げて" しまう......。
下記引用サイト記事:アサギマダラ 沖縄から東京へ/NHK NEWS WEB/2013.06.29 - 18:41 は、次のように報じている。
<渡り鳥のように長い距離を移動することで知られるチョウの仲間、「アサギマダラ」の東京で捕獲された1匹が、沖縄からおよそ1500キロ移動してきたものと分かりました。これほどの距離を北に移動して見つかるケースは珍しく、生態を知るうえで注目されています>
しかも、おもしろいのは、渡り鳥の調査では "足環"(1羽1羽の鳥が区別できる記号や番号がついた標識)が使われるのに対して、蝶の生態調査では、"羽の空き領域" に、ペンでアルファベット・数字などをマーキングして放つ......、という点だ。いわば "タトゥー(入れ墨)" というか、いや、"トライアスロン" の選手たちの腕に記されたマーキングと言った方が、この際適切なのかもしれない。
この日本は、まるで "沖縄" を "見捨てるような仕打ち(?)" を繰り返しているにもかかわらず、さすが、雄大な自然に身を任せる "生きもの" たちは、そんな事どこ吹く風とばかりに、年々歳々真実一路の営みを続けているというわけだ......。
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