この "日誌(ブログ)" は、すでに "二千数百日" を超えている。
日々書くことそれ自体に意味があると思い込んでいるため、そうした数字にさほど意味があるとは考えていない。ただ、 "書き終えた足跡" にあまりに無関心過ぎるのかと思うことがないではない。
極端な話、 "年寄りの繰言" ではないが、同じ主旨、テーマについて同じ切り口で書いてしまってはいないかと心配することもある。さすがに、これは以前書いたはずだと感づくだけの記憶力が健在でありそうなので、まだまともに心配することはなさそうではあるが......。
が、今ひとつ配慮したいことがあった。日々書きながら考えることに果たして "深まり" が伴っているのだろうか、幾分なりとも "深化(進化)" しているのだろうか、という点なのである。
こうした "日誌" 、あるいはデイリーのエッセイのような形式では、形式上の制約から、バラエティのある関心事を追っかけることはできても、ややもすれば "広く浅く" の傾向に陥ってしまうという懸念が残る。
それでもいいのかもしれないが、せっかく相応のエネルギーを割いているのだから、去年よりも今年、昨日よりも今日、という具合に多少なりとも "深化(進化)" したいものだと思うのである。
『フラット化する世界』(トーマス・フリードマン 著/日本経済新聞社 2006/5/25 )という、ニューヨークでもベストセラーになった著書がある。
インターネットなどの発達や中国・インドなど新興国の経済成長によって世界の経済は一体化し "同等な条件での競争" が展開される時代になったというわけである。
なお、 "世界のフラット化" とは、
<新しい通信テクノロジーの出現によって、地球上のあらゆる場所にいる人間との共同作業が可能になり、インドや中国へのアウトソーシングが始まった。ブログやGoogleはインターネットに接続する個人にグローバルな競争力を与え、(中略)いまや、個人の働き方、企業のビジネスモデル、さらには国家のシステムが猛烈な勢いで変わろうとしているのだ。この劇的な大変化こそ、「世界のフラット化」である。(『フラット化する世界』カバーの折り返しより引用)>
と紹介されている。
原油価格は、このところ "沈静化" しているようであるが、予断を許さないであろう。エネルギー問題については、資源の高騰傾向とCO 2 問題の両面で従来にない危機的状況にあることは疑いない。
そして、相変わらずの "食料価格の高止まり" という趨勢もあり、今後の経済は生産者にとっても消費者にとっても厳しいものとなるであろうことは避けられそうもない。
こんな状況下で、今後の経済のあり方に関して、従来からのあり方を抜本的に見直そうとする動きも現れはじめている。それこそ抜本的な "構造改革" の方向を目指さなければ、国内経済、世界経済、そして地球環境のすべてが崩壊しかねないとする危機感が漂っているかのようである。
もちろん、どこまで事態の危機を正確に捉えているかは定かではないが、従来のあり方を踏襲していたのではいずれ "詰み" に至るであろうことの緊迫感だけは共有されはじめたのかもしれない。
自分は "コーヒー" が好きで、一日に数杯以上飲むはずである。
喉が渇いたから飲むというよりも、頭の働きがすっきりすることを期待して、つまり "カフェイン" の効能を期待しているのかもしれない。
昨今はさほどその効能を自覚することはないが、たまに "コーヒー" を啜ったことで眠気が解消されたり、何となく頭の感じがすっきりとしたかのような気分となることがある。それが、 "コーヒー" を飲むことへの動機付けとなっているのだろう。
確かに、 "カフェイン" は眠気を抑えるとともに、気分の高揚感を促す効能がありそうだ。だから、ビタミン・ドリンク剤や清涼飲料水にもこの "カフェイン" が調合、含有されている。販売側は、顧客側に当該の商品を欲するような多少の "依存癖" が生まれてくれれば有難いとでも考えているのであろうか。
こんな "依存性の薬物(?)" に目を向けるのは、やはり、 "禁煙" 継続中(5カ月目)でまだ "ニコチン" への未練が残っているからなのかもしれない。さすがに、吸わないことへの "自然さ" が身に付いてきたようではあるが、頭や気分が疲れた際、ふと、こんな時のタバコはウマかったのかなぁ、なんぞと後ろ髪を引かれる心境となったりする。
お暑うございます、と言うよりもやはり、蒸し暑うございます、と言った方が正確なのであろう。名古屋も京都もこんなふうな蒸し暑さだったと思うが、四国の愛媛はもっとサラッとしていたし、暑いと言われる海外の地域でも気温が高い割りには過ごしやすいところはいくらでもあるようだ。都会の夏は、このムッとするような高湿度の暑さがまさに不快なのである。
こんな日々に "脅かされて" ということになろうか、夏休みをとることにした。今年もまた、まとめて三日とらずに、週末の金曜日を三週間に渡ってとり続けるという "セコイ" 方式を採用することにした。
特に旅行などの当てがあるわけでもないため、この暑さの中で体調をキープし続けるため、年寄り染みた選択をしたわけである。
落語に、 "もう半分" という噺がある。飲兵衛の年寄りが、好きな酒をじっくりと味わって、楽しんで飲むために、湯のみ茶碗に最初からなみなみと注いでもらわずに、 "半分" づつ注いでもらって、 "もう半分"、"もう半分" と楽しみを引き延ばすというある種の人には "共感" を呼びそうな噺なのである。さしずめ、夏休みを "もう一日"、"もう一日" と三度に分けて引き延ばす自分には、飲兵衛の意地汚さ、その滑稽さに通じるものがありそうな気がしないでもない。
夕方になり、風がそよぐようになってから幾分すごしやすくなったようだ。この感じなら寝苦しさもほどほどかと多少安堵したりしている。
暑さもこういうふうに日が落ちたら涼しくなるような推移であるのなら、そう毛嫌いすることもないのかもしれない。夏なのだから、日中はかんかん照りとなり、セミたちにも思いっ切り騒いでもらっていい。
ただ、いわゆる "熱帯夜" と呼ばれるような、夜になっても一向に気温が下がらないという成り行きが手に余るわけである。それで、止むを得ずクーラーを付けっ放しで寝たりすると、たとえ弱い設定であっても、今度は身体が冷えてしまい調子を崩すことになりかねない。
先日も、夜中に目が覚めた際、手足が冷え込んでしまっており、よほど風呂の残り湯にでも入って暖まった方が良さそうかと懸念したくらいであった。もちろん、弱めのクーラー設定も解除し、掛け布団をしっかり被って眠ったが、一体何をしているのかとバカバカしく思えた。
窓の隙間から、幾分涼やかな外気がそよそよと忍び込んでくるというような自然さがやはり一番良さそうな気がする。
さてさて、今晩はどんな成り行きになるのやら...... (2008.07.20)
もう九州の方では梅雨明けだそうで、関東地方もあと一週間ほどで梅雨が明けそうか。それにしても、ここニ、三日の暑さは堪らない。異常気象下にあるこの夏の暑さを早くも彷彿とさせるようだ。
ある科学調査の報告によれば、この夏、北極の氷河が溶けてなくなるとのことであるが、直接関係しているかどうかは別として、実感的にも頷けそうな気がする。
実感的と言えば、地球温暖化現象が物語っているのは、人類の "暑苦しい" ほどの "欲ボケ" 度合いであり、 "クール" で涼しげな聡明さではないということのようだ。
われわれは、まだどこかで、急遽、事態を急変させるような朗報が飛び込むのではないかと根拠のない期待をしてはいる。しかし、現状の危機的状況は十分に "末期的" 水準なのであって、 "V字型回復" というようなことを想定できないのではなかろうか。
デジタル世界、人的世界ではそうした回復も無くはないようだが、事、地球規模の自然のアナログ状況では、そうした急変を期待すべくもないと思われる。しばしば "雪崩現象" という言葉が使われるが、この言葉が秘めている "連鎖的" エネルギーの怖さというものがもっと冷静に認識されるべきなのではないか。
タバコがいよいよ500円水準にはなるのであろうか。1000円という目論見もあるようだが、その水準ではタバコに見切りをつける "禁煙" 挑戦者を増やしてしまうということで、500円水準に落ち着くのかもしれない。
しかし、そうだとしても今どき喫煙を続けている者は、ヘビースモーカーないしはチェーンスモーカーであったりしそうだから、一日に "500円×2" 程度の出費となり、このご時世では家庭内で物議を醸すことになりかねまい。
やはり、 "思い切っての禁煙" というのが正解のようであろう。
自分も、30年来の喫煙を四ヶ月前に断ち切った。これまでに何度も挑戦しては惨敗に終わっていたが、今回は割りと滑らかに事が進んだ。加齢のせいで、生理的欲求自体がまどろみ始めたのかもしれない。
家族に煙たがられることもなくなったし、起床時にもドッと引き受ける疲労感ということもなくなった。また、もはや歯磨きの際にも吐き気を催すようなことはなくなったようだし、そういう点ではこの歳になって身体の抜本的リフレッシュを遂行したということになろうか。
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