2012年3月 アーカイブ

 "クラウド" 型のいわゆる "オンラインストレージ" は、WEB上に自分専用のハードディスクを持つニュアンスで、しかも使用中のデバイス間で "一元的" に自分のデータが管理できるため便利である。今後ますます注目度を高めるものと思われる。

< "クラウド(Cloud)" の便利さを実感したのは、実を言うと "Evernote" であった。複数のPCや "iPad,iPod touch" などにアプリ/"Evernote" をインストールしておくと、そこで作成したデータ類は "クラウド(Cloud)" のストレージに保存される。だから、どこでPCや "iPad,iPod touch" を使っても "一元的" に "Evernote" のデータが活用可能となる。
 ただ、こちらも "無料ストレージ" が "月間60MB" に限定されているため、有料のストレージである "プレミアムにアップグレード" しなければならなくなることを注意(?)している......。>
確かに"アップルの真の強さはiPadではなくiCloud!"か!? "パーソナルクラウド"!( 当誌 2012.03.22 )

 今のところそれらの利用頻度が限られているため、"無料" 範囲の "記憶容量" で我慢しているが、上記の "月間60MB" ("Evernote"の場合)というのはいかにもさみしい。
 そこで、遅ればせながら、"無料で2GB" という定番オンラインストレージソフト "Doropbox" に着目することになった。
 しかし、あれこれ目配りしていたら、"Doropbox" はあれこれの "キャンペーン" によって、"記憶容量" を "無料" で "増加" するらしいと知った。

 そのひとつが、下記引用サイト記事:前回逃した人に朗報! Dropboxの容量を無料で3GB増やす方法/lifehacker/2012.03.27 によるものだ。

Dropboxが配布しているCamera Uploadアプリを使って、自分のアカウントに500MBの写真かビデオをアップロードすると、最初に500MBの容量が追加されます。

 実際に試してみて、"3GB 無料増加" を果たし、使用可能な "記憶容量" として "計 5GB" を確保することができた。
 下記の画像はその作業プロセスで "1.5 GB" が増加された時のものである。



 このキャンペーンの全体像が今一つよく分からなくて困惑したのだが、手順としては、以下のようになる。

(1) 先ず、"2GB" 程度の "SDカード" を用意して、"500 MB" を超えるサイズの写真や動画を収めておく。デジカメやビデオで利用している "SDカード" そのままが良いようだ。写真や動画の "付帯データ" が必要なのかもしれない。

(2) この "SDカード" を、"Doropbox" がインストールされている(※ 指定Version [ 1.3.4 ] があるようなので注意!)PCの "SDカード" 用スロットに挿入する。

  ◆参照 Experimental Forum Build - 1.3.4

(3) すると、下図のようなウィザード画面表示が現れる。これが表示されない場合は、どこかに手違いがあったことになる。



(4) このウィザード画面では、赤矢印の二箇所に要注意。<インポートの開始>ボタンのクリックで "SDカード" 内の写真や動画データが、<カメラアップロード>フォルダにインポートされ、完了後、"記憶容量" が "0.5 GB" 増加するはず......。


(5) 結果が確認できるのは、"Doropbox Web サイト" での自分のアカウントページであり、そのページの左上のロゴ<Doropbox>をクリックすると当該のページが開く。そのページの左サイドに<イベント>のアイコンがあり、これをクリックすると上記の "イベント画面" が表示されいろいろな点が確認できることになる。反映されるまでに、多少の時間が掛かったりもした......。




















 どうだっていいじゃない、と言ってしまえば、それを言っちゃあオシマイよ、と言われるそんな類の話かもしれない。
 "次世代 iPhone の液晶画面" 大型化をめぐる話題であり、国の財政規模の天井知らずの大型化と比べれば穏やかな話題である......。
 何としても大型化を望む! といった強硬な意見を持つ iPhone ユーザーもさほど多くはなさそうな気配であり、目の色を変えて関心をむけているのは、<開発者やアナリスト>たち、そして誰よりもiPhoneの競争力を維持するためにと手ぐすね引くApple 自体だと言えるのかもしれない。

 下記引用サイト記事:次世代iPhone「液晶画面の大型化は、ほぼ必至」/WIRED JAPANESE EDITON - CULTURE/22012.03.27 によれば、大型化は、ほぼ必至だそうだ。
 関心の焦点は、具体的なサイズとして、"4.6 インチ" となるのか、"4~4.3 インチ" に留まるのか、であるらしい。
 この辺の判断は、まさに Apple が iPhone という製品をどう位置付けようとしているかにかかわっているわけだ。
 "iPhoneの競争力を維持するために" とはいうものの、"iPhoneはマスマーケット向けの端末" であると見なすならば、"5.3インチのSamsung「Galaxy Note」" に迫るほどに大きくはならないのかもしれない......。

 "ヒマ潰しアプリ" が意味を持つのは "災難" を逃れてからの話! 先ずは、迫り来る(?) "大地震災害" に対して、スマホユーザーならではの "応戦態勢" が望まれる。

 下記引用サイト記事:「イザというときに慌てない、災害時に備えるためのiPhoneアプリ10選」/CNET Japan/2012.03.25 では、そんなスマホ( iPhone )ユーザー向けに、"iPhone ユーザーなら必携アプリ" とも言えそうな "災害時に備えるためのiPhoneアプリ10選"( 11本 )を紹介してくれた。

     (1) ゆれくるコール

     (2) 家庭の医学

     (3) radiko.jp

     (4) 懐中電灯

     (5) 避難所ガイド

     (6) イマドコ送信

     (7) 災害用伝言板

     (8) NHKネットラジオ

     (9) 渋滞情報検索

     (10) LINE

     (11) Map Fan

 
スマートペット
SMP-501W
 この記事(下記引用サイト記事:「バンダイ、iPhoneが顔になる犬型ロボット」 4月28日発売/日本経済新聞/2012.03.26 )を見つけた時、思わず吹き出してしまった。

 この "犬型ロボット" の格好が愛らしく、可笑しかったという点もあるが、それよりもこの製品が "ヒット商品" 狙いの匂いをぷんぷんさせているように思えたからだ。

 まるで、社内の "ヒット商品・アイディアコンテスト" の険しい道のりを、このワンちゃんが猛烈な勢いで駆け上がって行くかのような、そんなイメージが彷彿としてきたものであった。

 "素材" は先ずもって申し分ない。"iPhone" といい、"お犬さま" といい、今や "好感度指数" の上位を占める人気ものたちだ。これらを "単品" で扱っても、コンテストのほぼ上位10位には入るであろうと思われる "素材" である。なのに、これを "セット" にしたものだから、当然上位5位以内に食い込む......。

 特に、人は "既に所有しているモノ" と "連携" するような商品に対しては財布の紐が緩みやすいと言う。その意味でも "iPhone" との "連携商品" という企画は強みだ。
 さらに、"iPhone" の "アプリ" が秘める柔軟な可能性の魅力が "力説" されたならば、企画室の満場が拍手喝采したはずである。これで、優勝 or 準優勝のステイタスがほぼ確定された......。
 「問題は『価格』ということになるなぁ......」と、皆が異口同音に呟く。
 「ザックリ言って、スマホの月額通信費相当ということになりますかねぇ......」とアバウトに口にした営業の言葉で、大筋が見えてきた......。

 とまあ、以上は、そうじゃないかなぁ、という部外者の類推でしかない。
 それにしても、"なるほど、なるほど" と感じさせる "ヒット商品候補生" といった新商品だと言えそうだ......。

 "Apple/iBooks Author"(for電子教科書) は、使い慣れるにつれて "良くできた!" 電子書籍編集ツールだと感心させられている。しかも、 "ePub" 電子書籍エディターの "Sigil" と同様に "フリー" (ただし、for Mac オンリー)なのだから使わない手はない。
 さっそくマスターしようと取り組んでいることは下記参照記事のとおりだ。

  ◆参照 ① "Apple/iBooks Author"(for電子教科書)の実践的活用法!先ずは"自作小説"素材で( 当誌 2012.03.19 )
  ◆参照 ② お薦め!"iBook Author"の"使い方解説本":"Mac Fan [特別付録] iBooks Author START GUIDE"!( ADHOCRAT 2011.03.14 )
  ◆参照 ③ "Apple/iBooks Author(eBook editor)"を使おうとMacPCで開発環境を整備する!( 当誌 2012.02.05 )

 取りあえず、"自作小説" 素材で、"ePub 版" と同様に "iBooks 版" 制作を試みてきたが、一応、一通りの工程をこなすことができた。
 ちなみに、気になっていた "ファイル容量" であるが、"iBooks 版:15 MB" となり、"ePub 版:1.43 MB" の "10倍以上" となることも判明した。
 "iBooks 版" も "ePub 版" と同様に "zip 圧縮" ファイルであることに変わりがないが、試しに "解凍" してみると構成ファイル数が多いのに注目させられた。なぜ "肥大化" するのか、またいつか調べてみたい。

 それはともかくとして、これらの作業を通して "気づいた点" の "第一報" を取りあえず記すことにした。"Tips" と言うほどのものでもないが、以下の二点について、下記【 画像 】を交えて解説する。

     1.iPad での "表示向き(横・縦)" 問題 ( 何がどう違う? )
     2."ヘルプ"で学べ!( アプリの外からでも閲覧可能 )

 『どこでもドア』(ドラえもん)のように超便利に使っている "スマホ" であるだけに、その本体を "紛失" したり "盗難" にあえば、"被害なし" とは考えにくい。

 <携帯電話をなくすことによる今年の合衆国消費者の損失総額は300億ドル以上になるそうだ。...... 平均して、合衆国の消費者は1年に1度は携帯電話をなくしている。それらが見つからなかった場合の平均被害額は、年に250ドル以上となる。>( 下記【 引用記事 2 】 )

 なお、なくす場所のトップは、コーヒーショップとバーだ。そして時間帯では、夜の9時から午前2時までとあるから、ホッと一息入れている状況で発生させているようだ......。

 被害内容の実態は定かにされていないが、概ね見当はつくというものだ。そして、その大半が "情報漏洩" に起因していることも言わずもがなであろう。
 たとえ、ちょっとした "紛失" というケースの場合でさえ、"情報漏洩" につながっている可能性が高い! という危険な事実、それを報じているのが下記の【 引用記事 1 】:<スマホ紛失のリスクって? 拾った人の6割がメールなど中身チェック/SankeiBiz/2012.03.24> だ。

 結果は驚きだ。発見した人の6割がソーシャルメディア情報や電子メールを見ようとし、さらに発見者の8割が企業情報にアクセスしようとしたらしい ...... 重要な情報を他人に見られることのリスクのほうが高い というわけである。

 したがって、次のような "事前対策" を講じておくこと以外に手はないのかもしれない。

 < ○ きちんとパスワードでロックして、他人が使えないようにしておく。
 ○ そのスマートフォンが一体誰のものなのか、発見者がどうすれば持ち主に連絡できるのかを、スマートフォンを操作しなくても分かるようにしておくこと。
 ○ ロック画面に連絡先を表示するのもひとつの手。
 ○ 万が一ロックが突破されても内容を見られないように、遠隔操作で内容をワイプ(消去)できるようにしておくこと。 >

 "口コミ投稿" サイトの "投稿" 内容に「」がつきまとう点は、広く知られるようになってしまった。
 "非難" を浴びたのは、あの "やらせ業者"( ex.SNS:"やらせ業者"の横行!残念ながら虚偽・不正広告行為には法的責任追及要か!?( 当誌 2012.01.06 ) )による "ステルスマーケティング" であった。
 しかし、それ以外にも消費者の判断を迷わせる "迷惑投稿" が跡を絶たないようだ。そのひとつが、"Amazon カスタマーレビュー" だ。

 問題視されたのは、自分が嫌いなメーカーのレビューを大きく下げるために星1つを付けて商品の評価を下げるという行為( 下記引用サイト記事:アマゾンのレビューで購入した物かどうかが分かるようになった"Amazon 認証購入者"とは?/ガジェット通信/2012.03.23 )とかだ。
 ありそうな "グレーゾーンの行為" だが、ほとんど "誹謗中傷" の類と言えそうだ。
 Amazon の利用者は多く、また "Amazon カスタマーレビュー" を判断基準にする利用者も多いようだから、利用者にとっての "迷惑行為" だと言える。
 そうした "迷惑投稿" は、商品を "購入" することなしに "投稿" する者が多いからなのであろう、この点を利用者に "明示する" といった措置を Amazon は講じ始めた。それが、下記記事のような ""Amazon 認証購入者" という仕組みだ......。

 想定被害の大きさを視野に入れておかなければならないはずの "首都直下地震" である。

  ◆参照 <首都直下地震の対策を検討している文部科学省の研究チームは7日、東京湾北部でマグニチュード(M)7級の地震が発生すれば、東京湾岸の広範囲で、従来想定の震度6強より大きい震度7の揺れが予想されるとの研究成果を公表した。>大震災は教訓化されているか?"首都直下地震"の想定震度が"震度7"へと見直し!( 当誌 2012.03.13 )

 そこで注目したのが、下記引用サイト記事二点だ。

 【 引用記事 1 】<首都直下地震:想定震度7で木造建物の全壊倍増/毎日jp/2012.03.23
 【 引用記事 2 】<災害に強いと導入相次ぐ PHS、「非常時に繋がる」のはなぜか?/japan.internet.com/2012.03.22

 "首都直下地震" の想定規模が "震度7の揺れ" だとすれば、全壊する木造建物が約39万棟にも及びそうだとの見直しが掛けられたわけである。
 その結果、倒壊した建物の下敷きになる人の数も膨大なものになるだろうが、さらに恐いのは、<火災被害>が伴うであろう点に違いない......。
 研究チームは耐震化促進を訴えているとあるが、今一つ "歯がゆい" 思いが禁じ得ない......。

 幸いにも "命拾い" したとしても、この規模の大震災であったなら、その後の混乱は想像を絶するであろう。そして誰もが急ぐのが、"近親者同志の安否確認" のはずだ。
 ところが、心配を拭えないのが "携帯電話の通信網" の "安否(?)" でもある。東日本大震災の折に実際に経験しているだけに、不安材料は大きい。スマホがさらに増加し、通常時でさえ "通信障害" に見舞われていることを思えばなおのことだ。

 そこで、注目度が高まっているのが、通信インフラがダメージを受けた状態での連絡手段として、非常時に繋がると見なされている "PHS" だ。
 次のような "マイクロセルという方式の基地局配置" が、眼目なのだそうだ。

<「PHS は、マイクロセルという方式で基地局を設置しています。一般的な携帯電話では、1つの基地局で数百メートルから数キロメートルの範囲をカバーしますが、PHS では数十から数百メートル程度ごとにきめ細かく基地局を設置しています。これにより、通信が集中した場合でも効率的に分散してアクセスを処理することができます」>

 "新iPad" の魅力のひとつがその高解像度 "Retina-display"にあることは、異口同音に喧伝されているところだ。
 <「モバイル史上最高の品質」...... 最高の鮮明さであり、色の再現性もほとんど家庭用HDTVより優れている>iPadのディスプレイはやはり「過去最高品質」という分析結果/TechCrunch/2012.03.19 )とも評されている。

 だが、「"美しいもの"には棘がある」と言われてきたように、問題が無くもないようである。想定されなかった問題でもなさそうだが、グラフィックスなどの "データ容量" が "肥大化" するのだ。結果的には、"新iPad" 以外のデバイスに "ストレージ逼迫!" という "しわ寄せ!" が訪れる......、というわけなのだ。

 つまりiPhone、iPod touch、初代iPad、iPad 2のユーザーはみな、新型iPadと同じ巨大化したファイルを手にすることになる。この人たちは新型iPadと同じようにストレージを消費され、しかしその不便を相殺する利点は享受できない(【 引用記事 1 】より) という、実に "間尺に合わない" 問題なのである。
 "新iPad" への乗り換えをしないユーザーにとっての "防衛策" としては、アプリのアップデートをダウンロードしないということくらいとなりそうなので、<Apple社は、思っていたより意地悪という感想も飛び出すことになる......。

 また、 "iPad アプリ開発者" も、<面倒な仕事が増やされ>対応に追われているようだ。
 <この高解像度を活かすには、開発者はアプリ内で利用されているグラフィックやアニメーションやビデオを高解像度なものと差し替えなければならないからだ。そうしなければ、利用者はアプリ画面が不鮮明だと考えてしまう>(【 引用記事 2 】より)ためである。

 こうした「"美しいもの"には棘がある」への対応は、ユーザーにとっても、アプリ開発者にとっても "悩ましい" ことだと言わざるを得ない......。

 最近は "iMac"(OS X Lion)を頻繁に利用している。例の "Apple/iBooks Author(eBook editor)" が誘い水であったわけだが、"iMac" 自体の使い勝手上の "センスの良さ"( "エレガント"  【 引用記事 1 】)が、そうさせているのかもしれない。
 特に、"iPad,iPod touch" などとの "連携具合の良さ" が快適だと感じている。"USB" 接続や "Wi-Fi" 接続で連携することが相変わらず多いのが実情ではあるが、せっかくの "5GBの無料ストレージ" (【 引用記事 2 】)もあるため、有効に活用(?)したいと考えている。精選して利用しないと "5GBの無料ストレージ" なぞはすぐに "満杯" 状態となってしまうからだ......。

 "クラウド(Cloud)" の便利さを実感したのは、実を言うと "Evernote" であった。複数のPCや "iPad,iPod touch" などにアプリ/"Evernote" をイントールしておくと、そこで作成したデータ類は "クラウド(Cloud)" のストレージに保存される。だから、どこでPCや "iPad,iPod touch" を使っても "一元的" に "Evernote" のデータが活用可能となる。
 ただ、こちらも "無料ストレージ" が "月間60MB" に限定されているため、有料のストレージである "プレミアムにアップグレード" しなければならなくなることを注意(?)している......。

 ところで、"クラウド(Cloud)" の特徴としてよく "プッシュ" という言葉が使われる。
 【 引用記事 2 】でも< iCloudはあなたのコンテンツを保存し、あなたのすべてのデバイスにプッシュします。>と述べられている。
 この "プッシュ" とは、"クラウド・システム" 側が、保存されたデータを他のすべてのデバイスに "自動的に配信" する機能のことである。これによって、ユーザーは、自分が任意のデバイスで保存したデータをどのデバイスを使っても等しく活用できることになる。また、"同期" 方式のように、ユーザーがデバイス毎に "同期をする" というアクションを起こさずに済むため、手間が掛からないというわけだ。

 こうした "クラウド(Cloud)" のシステムを、個人でも手軽に使えるようにしたものが、"パーソナルクラウド" と呼ばれるものであり、"iCloud" は、アップルのデバイス全般に、しかも "エレガント" に適用されているのだ。
 <アップルの真の強さは iPadではなくiCloud!!>である、とする見立ては、確かに、なるほど! と頷かせると言えそうである......。

 連日のようにアップル/"新iPad" の人気の高さと好調な売れ行き状況が報道されている。そして、その "新iPad" の性能を裏付ける意図などから、実機の "腑分け(分解)" 作業も進められているようだ。
 この "腑分け" からは、その "構成部品" のサプライヤーや価格水準が判明し、本体に占める "コスト" やアップル自体の "収益" まで割り出させるらしいから大したものである。

 まあ、他人の "懐具合" をまさぐるのは、「捕らぬ狸の皮算用」よりも情けない話ではあるが、そう呑気なことも言っていられないのが "日本企業" であるのかもしれない。
 と言うのも、今回の "新iPad" の構成部品には、日本企業が提供した部品もあるにはあるのだが......。エルピーダメモリや東芝の半導体など、ロジックボードには、エルピーダメモリの4GビットLPDDR2型DRAMチップ(合計1Gバイト)や東芝のNANDフラッシュメモリー「THGVX1G7D2GLA08」(【 引用記事 1 】より)である。

 しかし、そんなことで溜飲を下げている場合ではないはずではなかろうか。
 なぜならば、新iPadの部品コストとして、Appleから最も多額の代金を得たのはサムスンのようである。......サムスンは、新しいiPadのアプリケーションプロセッサも製造しており、おそらくはバッテリセルも製造していると思われる。そうであるとすれば、新しいiPadの部品コストの半分がサムスンに支払われていることになる。(【 引用記事 2 】より)とあるからだ。
 これをどう受けとめるかであるが、ここで思い起こすべきなのは、以前にここで書いた次の一節である。

<『プラットフォーマー』が既存企業を駆逐し...... 苦境にある日本企業...... このままでは日本企業は優秀な部品サプライヤーとして生き延びて行くしかないように見える。>"ソーシャル"時代の"個と仕事"に決定的影響!"プラットフォーマー"主導型市場!( 当誌 2012.03.07 )

 つまり、Apple/Amazon/Google などの "プラットフォーマー" にIT 市場が駆逐されて来た日本のIT 企業にとっては、 "優秀な部品サプライヤーとして" 一つの活路を見出して行くことが有力視されていたのである。
 そんな矢先に、あの "エルピーダメモリ" のライバルでもあった "韓国Samsung Electronics(サムスン電子)" に "プラットフォーマー" 向けの "サプライヤー" としてのステイタスまでが "さらわれた" かの印象が拭えないから気掛かりとなるわけなのだ......。

 下の写真は、"物干竿" の長刀を背負ったと言われる "佐々木小次郎" にゆかりのワンちゃんではない。また、"大リーグボール養成ギプス" を装着した "星飛雄馬" とも無関係だ......。

 庭に放し飼いにされたワンちゃんが、フェンスの隙間から "脱出" して "家出" してしまうことを防ぐ "アイディア・グッズ" なのだそうだ。
 昔、近所の飼い犬が、"雷鳴" があるとそれに怯えてか、必ずと言っていいほど "家出" をして秘密の隠れ家に身を潜めるということがあった。その犬の場合、フェンスの隙間から滑り出るのではなく、ブロック塀を乗り越えるという荒技をこなしたようではあったが......。

 下の写真が妙に気になったのは、どうしてであろうか?
 どうも、"囚われ人" が "脱出" 不可のままでいることの、その原因について、妙に "暗示的!" だと思えたからかもしれない。
 人は、さまざまなシチュエーションで "囚われ人" の境遇に陥る。別に受刑者とは限らず、自由が制限されたり拘束される状態のことだ。そして、そこからの "脱出" の試みに悪戦苦闘し、もがく......。
 やがて、自身を "囚われの身" とあらしめている環境側への恨みを募らせても行く。自分を "閉じ込める" この "囲い塀" や "閉塞環境" さえなければ......、と。

 だが、時として、ふと気づくことがあったりする。"囚われの身" からの "脱出" がままならないのは、果たして拘束的な外的環境のせいだけなのだろうか、と。自分が知らず知らず自分に "装着" してきた(?)諸々の "装置"( 習慣、既成観念、価値観、信条、自主規制、諦め...... )自体が、もっとも手強い "脱出不可" の原因を構成してはいないか......、と。

 現状の "問題山積!" の社会環境は、たとえば "ビンボー" という "囚われ人" を日毎排出して止まない客観的事実を、疑問の余地なく内在させている。

  ◆参照 あなたの隣にもいる「貧困女子のビンボー生活」/現代ビジネス - 経済の死角/2012.03.18

 ただ、かと言って、"囚われの身" を強いる環境からの "脱出" が絶対に不可能だと決めつけるのもどうであろうか......。たとえば、"諦め" という "自己装着装置" は、ただただ環境側の目論みに加担するだけでしかないことにも気づいておきたい......。

 犬の家出を防ぐ竿


 犬の背中に取り付けて使うグッズ。超軽量なので犬に影響を与えないが、フェンスの外に出てしまい、家出や行方不明になることを防ぐことが出来る。値段が高いと思うなら、DIYすることも可能。

価格:29.95ドル【ここから購入 ( 犬の家出を防ぐ竿/J-tokkyo/2012.03.17


 "問題山積!" の社会環境が張り巡らす "フェンス、壁" という環境側障壁は、実は、われわれ側の "諦め" などの "自己装着装置" と相まって、その威力(?)を発揮しているに違いない...... (2012.03.20)

 "Apple/iBooks Author(eBook editor)" について書いておきながら、実際的な着手が延び延びとなってしまった。

  ◆参照 "Apple/iBooks Author(eBook editor)"を使おうとMacPCで開発環境を整備する!( 当誌 2012.02.05 )

 この間に、ちょっとした "iBooks Author"の "使い方解説本" なども出版されたので、尻を叩かれる思いで書き始めることにした。
 今回は、 "iBooks Author" "使い方" の "いろは" の "い" を解説しつつ、"ePub 電子書籍" 制作でも活用した "自作小説" を素材とし "実作業" で作成したその "画像(7点)" を以下で紹介してみたい。

  ◆ 参照 お薦め!"iBook Author"の"使い方解説本":"Mac Fan [特別付録] iBooks Author START GUIDE"!( ADHOCRAT 2012.03.14 )

"電子書籍" 制作は、"Sigil" での "ePub" 制作も捨て難いが......

 これまで、"電子書籍" 制作は、専ら "Sigil" での "ePub" 制作に傾注して来た。当ブログのサイドバーの "検索" で検索していただければお分かりのとおり、その "実作業歴(?)" についてはかなり克明に記して来たつもりだ。

  ◆ 参照 自然な音声合成ナレーション付"ePub小説(for iPod)"Sample 2本 ダウンロード可!( 当誌 2011.06.28 )

  ◆ 参照 オリジナル電子書籍("海念と保兵衛","かもめたちの行方") Sample版の"DL"ご案内( ADHOCRAT 2011.11.04 )

 別に "Sigil" での "ePub" 制作に飽きたわけではない。
  "Sigil" もりっぱに "WYSIWYG"( "What You See Is What You Get"、「見たものが、手に入るもの」)方式であるし、日々、進化を遂げている。
 ただ、今のところ、"Audio、video" などのメディアを組み込もうとすると、 "Sigil" だけでは手に余る。他の方法を併用しなければならない。

 しかも、昨今の "電子書籍" は "Audio、video" などのマルチメディアと無縁でいるわけにはわかない。また、このご時世であるため、"制作スピード" もより一層求められている。
 いや、今やこの時代環境が求める "電子書籍" 制作とは、"制作スピード" が "命!" なのではないかと感じている。
 つまり、より "コンテンツ" に精通した者が、"WYSIWYG" 方式で支援されたツールを駆使して、"種々のマルチメディア" をふんだんに盛り込みつつ "あっと言う間に仕上げる!" というのが "本命" ではないか、と。

 その点、この "Apple/iBooks Author(eBook editor)" は、この "時代的要請" に見合ったツールではないかと思う。
 このツールは、"電子書籍" 制作と言うよりも、"電子教科書" 制作用としてリリースされたはずだが、"教科書" とは、"そのジャンルに精通した者"(教師、研究者......)が、"分かり易さ" 志向で "マルチメディア" を活用し、"必要な時にタイムリーに" 制作される、そんな対象ではないかと思えるからだ。

 Facebook は、企業など向けの "ブランドページ" である "Facebookページ" のすべてを、この3月30日に、新デザインのタイムラインに強制移行する【 引用記事 2 】参照 )と伝えられている。
 企業によるページマーケティング支援をてこにすることで、Facebook にとっての "マネタイズ" をなお一層強化する路線のようである。
 既に "株式公開(IPO)申請済み" の Facebook が、念には念を入れた "仕上げ" を進めているかに見える......。

 そんな折、この日本での "Facebook 人気" はますます高まっていると言う。これまで日本では "SNS 老舗" と目されて来た "mixi" が、追撃(?) 寸前の迫られ方だと......。
 一方で Facebook は、直近の月間ログイン利用者数が1,000万を超えたのに対して、片や、<昨年12月のmixiの月間アクティブユーザー数が1520万であり、12月は高かったもののmixiは昨年7月以降アクティブユーザー数を減らしている>【 引用記事 1 】参照 )のだそうだ。
 こうした勢いに乗って、実名制のFacebookは日本では流行らないと言われていた事情を覆しつつある Facebook は、日本に対して積極的な構えで本格的な上陸を果たそうとしている......。

 現在、"アプリ (ケーション)" ソフトと言えば、もはや "スマホ&タブレット" などの "モバイル向け" のソフトを指すのが一般化している。
 ひと昔前には、PC向けの "特定業務ソフト" を指し、ソフト開発会社とは、これらを "一品もの" として請け負ったり、"汎用もの" として自社開発したりしたはずだった。
 しかし、皆無ではないとしても、これらの開発ケースが圧倒的にシュリンクしたことで、ソフト開発会社の収益ターゲットが激減したと見られている。
 そして、現在、ソフト開発各社は、"陽の当たるジャンル" と思しき "Web関連、クラウドコンピューティング関連" や "モバイル向け" の "アプリ" 開発に傾注していると言われている。

 ただし、問題なのは "マネタイズ(収益化)" が可能なのか? 以外ではないようである。特に、"モバイル向け" の "アプリ" 開発では、その "有償価格帯" の低水準を見るならば、一般ユーザーからでさえ「そんなことでペイするの?」という老婆心が働く。
 まさに、"薄利多売" の世界であり、"手数料" で潤う "プラットフォーマー"(土俵設置者!) は十分に "マネタイズ" できていたとしても、"アプリ" 開発側の首尾はどうなのか? という懸念が打ち消し難い。恐らく、この点については、"電子書籍(e Books)" についても同じ事情のはずであろう。

 こうした老婆心からの懸念は、かねてより囁かれて来たかと思うが、下記引用記事 : <スマホアプリで「マネタイズできている」は3割 -- 計画通りは4%/cnet/2012.03.15> <スマホアプリ、マネタイズができてない運営者は約6割 ― MMD調べ/Venture Now/2012.03.14> <アイデアと開発力があっても「なかなか儲からない」-- アプリ開発者が抱く不安と課題とは/japan.internet.com/2011.09.08> からは、「やはり!」という印象が拭えない......。
 この「やはり!」という思いの中には、『かと言って、ほかに身の振り方があるわけでもないし......』という、 "プラットフォーマー" の前で劣勢に立たされた立場の "辛さ(?)" も潜んでいるはずだ。

 アプリ開発者の課題 -- アプリをビジネスにする力が足りない/アプリ開発者の前には、大きなビジネスチャンスが待っている( 参照 上記 )、そして "センスの良い個人アプリ開発者" と "ビジネス力" を持った "アプリを作ってほしい企業"とが上手く連携すること、という指摘もあるのだが......。

 "心配事" がまたまた増えた。"地震、景気に放射能" だけで勘弁願いたいところだが、ここに来て、生活と産業の両面に直結する "ガソリン高騰" の追い打ちの掛かりそうな気配が濃厚になっている。
 もちろん原因は、"需給逼迫" なんぞというわけではなく、"投機" がベースとなり、"(イラン)軍事情勢" であり、"オバマ政局"、そして "円安" というすべてが "人為的現象" のようだから募る不快感も一入(ひとしお)だ。
 どうも "短期決着" が着きそうにもない雲行きだから、先ずは庶民生活への打撃、そして景気への重っ苦しい悪影響が心配される。

 <レギュラーガソリン1リットル当たり、先週より3.4円値上がり/灯油の店頭での小売価格、18リットル当たり先週より25円上昇>( 下記【 引用記事 1 】 )で、今後もジリジリ上がるとするならば......。今、思わず石油ストーブを消したりした......。

 <すでに、景気への悪影響は出始めた。/1月の実質個人消費支出は前月比横ばいとなった。/米国の景気回復が腰折れすれば、世界に波及しかねない。/日本の場合、LNG(液化天然ガス)価格は基本的に原油価格に連動する。円安も、この面ではマイナスに働く。...... 高騰が続けば国内経済の足を引っ張ることになる。特に復興需要が一巡する年後半に影響が露呈する>( 下記【 引用記事 2 】 )となると、種々の展望が悲観色で染まりかねない......。

 こうした "ガソリン高騰" の行方を左右している "イランの核兵器開発疑惑" 問題それ自体の推移についても "こじれ切っている" かに見える。
 イランと、イスラエルや米国との関係は "一触即発" 状態と観測されているが、そうした時に、<イランの核兵器製造を示す証拠が見つかれば、対イラン攻撃を支持するとの回答が全体の56%を占めた。/同様の状況でイスラエルによる対イラン軍事攻撃を支持するとの回答が62%>( 下記【 引用記事 3 】 )という "米国世論調査" の結果が報じられている。

 そこで注目すべきは、大統領オバマ氏の冷静な判断ということになろう。ところが、オバマ氏には、今年11月のの大統領選に向けて "支持率" にナーバスとならざるを得ない事情がある。
 ところが、現在<ガソリン価格が急騰して市民の財布を直撃したことから、オバマ大統領の支持率が急落している。/世論調査では、オバマ氏の支持率は41%で、先月の50%から急落。>( 下記【 引用記事 4 】 )という事態を招いているという。
 "イランの核兵器開発疑惑" と "ガソリン高騰" という本来、表裏一体である問題で "二つに割れたかのような世論(?)" が生まれ、それらにオバマ大統領は "挟撃(?)" されてでもいるかのような状況に見える......。

 とにかく、"ガソリン高騰" 問題は、三つ巴、雁字搦め状態の中で停滞し続ける予感がしてならない......。

 "3.11" がこの国の人々の "生活意識" に大きな変容を迫ったとする見解は、広く散見できるそんな昨今かと思われる。"一理" あるどころか "百理" もあると言えようか。
 "安全神話" で染め上げられてきた "日常" が一瞬の出来事で瓦解し、その "日常" によって育まれていた無数の "人生" が無残にも呑み込まれてしまったのだ。挙句に、"安全神話" の象徴でもあったはずの "原発" が "メルトダウン" という大破局に至り、"放射能汚染" が人々を恐怖に慄かせ続けている......。
 子供っぽいどなたかの発言ではないが、「夢であって欲しい......」と言わせるほどの戦慄の出来事であったわけで、これが "生活者" たちの意識、価値観を根底から揺さぶらなかったとはとても考えにくい。

 こんな状況下で、とある調査が<20代のオピニオンリーダー層>の "価値観" について調査結果をまとめた。( 下記引用サイト記事:20代オピニオンリーダーに社会が追いついた?--3.11を教訓に/cnet/2012.03.13

これまでの調査で、震災の発生以前から積極的に社会貢献活動を行っている20代や、収入や会社のブランドよりも仕事のやりがいを重視する20代の存在が明らかになったが、今回の調査でも、社会貢献志向や脱大企業志向が20代の普遍的な価値観となっている様子

が認められる、というものだ。そして、調査側は下記のように結んでいるという。

<「モノやお金といった既成概念にとらわれることなく、同じ価値観を共有できる仲間と刺激を与えあいながら、社会性の高い自己実現に向けてモチベーションを高めている20代の姿は非常に頼もしい。ポスト3.11は、20代が既に気付いていたことに社会全体がようやく気付いたと言えるかもしれない」>

 まあ、"社会全体" に関する意識調査はなかったようなので、"ようやく気付いた" かどうかは別問題となろうが、十分に説得力のある推定ではないかと思われる。
 課題としては、彼ら以外のわれわれ皆がこうした "20代の姿の頼もしさ" を称賛するだけではなく、彼らの "モチベーション" を "反面教師" 的に高めているに違いない "旧態依然とした社会矛盾" に、容赦なく目を向けて行くこと、それが不可欠なのではなかろうか......。

 
デジゾウシリーズ
デジ操 PSC-RC
 "パソコンを2台"、例えばデスクトップPCとノートPCとを並行して使っているユーザーは少なくないかと思う。  たとえば、<お仕事などでノートパソコンとデスクトップパソコンの両方をご使用される方や、デザイン/CAD系の現場でオンライン用とオフライン用など2台のパソコンをご使用される方>(最下段サイト)ということだ。  "セキュリティ" や "処理速度" を考慮して "オフライン用" PCを設けることの意味は頷けるところだ。  ただ、こうした場合に "面倒" なのは、それぞれのPCに "別々のキーボード&マウス" が必要となることだ。自分も経験がある "切替器" を介在させるという手もあるにはあるが、コストも掛かり、また使い勝手はさほど良くなかったりする。

 そこで注目してみたいのが、下記引用サイト記事:2台のPCを1組のキーボードとマウスで操作可能に--プリンストン「デジ操 PC Remote」/cnet Japan/2012.03.12 の "新兵器" だ。  まだ "発売前" なので "使い勝手" の良し悪しはわからないが、2台のパソコンのそれぞれのUSBポートを同製品で繋ぐことで、両者のPCが、"1組のキーボード&マウス" で賄える、というのはちょっとしたした朗報だと思えた。  しかも、"マウス操作" や "タイピング" だけではなく、"コピー&ペースト機能" や "ファイルコピー機能" までが果たせるのだという。 "対応OS" は、"Windows 7 SP1 (32/64bit)/Windows Vista SP2 (32/64bit)/Windows XP SP3 (32bit)" だそうだが、もし "Windows PC" と "mac PC" との異機種間でも果たせたなら言うことはないのだが、それは贅沢な願望のようだ......

 一年を経た "3.11" の日に寄せられた人々の思いは、被災者への心からの追悼であり、一刻も早く復旧・復興が進められることへの熱い願いであった。一昨日、3月11日に国内各地で繰り広げられたさまざまなイベントからはそうした情感がひしひしと伝わって来るようであった。
 そうした空気の中で改めて思い起こされた点は数々ある。だが、あえて絞り込むならば、もはやこの国この社会にとって、"巨大地震" は決して過ぎ去った不幸であるどころか、"目前" に迫っている "不気味な可能性" だという点ではなかろうか。

 "不吉" なことを口にするのは憚られもするが、余りにもその被害が甚大でありそうなためか、ひょっとしたら "タブー視" されたりしてはいないか......、という危惧の念が立ち上がる......。
 過(よぎ)る不安を打ち消し難いのは、言うまでもなく "首都直下地震" のことなのである。もし、最悪のケースとなれば首都機能は維持できるか(下記引用サイト記事:首都直下地震:震度7を予想...「6強」見直し 文科省/毎日jp/2012.03.07 )という信じ難い事態が視野に入っても来るとかである......。

 同記事では、この "首都直下地震" の "想定規模" に関して、"好ましからざる新事実" が発覚したことを伝えているわけだ。
 これをどう受けとめるかは、種々あり得るはずだ。一つの試算に過ぎない。......予測は不可能だ。>と見なすことももちろんあり得る......。
 だが、われわれは、東日本大震災で定説に依拠する危うさ、最悪の条件に備える必要性を学んだはずではなかったか......。

 これはあくまでも "受け売り" 情報なので、そのつもりで対処してください。
 昨日も書いたように、自分の場合は "難なく" 対処( c.f. iPad(1世代)を"iOS 5.1"にアップデート!"問題はなかった"が新鮮味もなかった!( 当誌 2012.03.12 ) )できた "アップデート" ですが、躓(つまづ)いた方は気の毒だと......。
 "復元、初期化" 以外にも何か対処法("脱出方法")がありそうなものだと思いサーチしていたら、下記のような "紹介記事" が目に留まりました。
 渦中にある方たちの "不便、不安" は十分想像できるのでとりあえず引用してみました。自分の場合 "iPhone" を利用していないので、確認しようがないため、これらの対処法は一切 "未検証" ですのでそのつもりでご判断ください......。

 ......
8 : ビートたけし : 2012/03/09(金) 23:29:11.85 ID:cWlx9Boj0 [3/10回発言]
  アップデートして文鎮になった人へ

  いくつか有効な脱出方法が解明されてますが最も有効なものを。

  1. 緊急電話法
  ロック画面から緊急電話を押し、電源ボタン長押し。電源オフのスライドはキャンセルし、パスワードを入れる。
  ※パスコードロック有りの場合使える

  2. Facetime法
  文鎮にFacetimeで接続。ホームボタンいじくって、設定に入る。パスコードロックをオフ、機能制限をオフにする。
  ※パスコードロックと機能制限が有効、且つFacetime が有効でもう一台facetime使えるデバイス必要。

  3. 112電話法
  緊急電話で112にTEL。その状態で電源長押しでキャンセル。緑ボタン押してホーム画面に行く。
  通話に戻る緑を押し、設定で尻をオン、スリープさせてアクティベート画面。ループすると思いきや設定画面に行ける。尻をもう一度オン。次に進むと脱出。 ......
【文鎮】iOS5.1 不具合スレ 3ループ目

 ※ 「文鎮」とは "トラブル中のiPhone" ? /「尻」とはアプリ "Siri" のこと?

 上記、取り急ぎ掲載しておきます...... (2012.03.12 その2)

 新iPad(3世代)のニュース記事が賑わう中、同時にリリースされた "iOS 5.1" の話題はと言えば、"トラブル情報"( c.f. 「【重要】iOS 5.1 にアップデートするとセットアップ画面でループする問題について。」/AppBank/2012.03.08 )が目についたくらい......。
 その"トラブル情報"とは、以下のようなものである。

iOS 5.1 におけるループ問題とは

 iOS デバイス単体、あるいは PC と接続した状態で iOS 5.1 にアップデートすることで発生する問題です。具体的には以下のような現象が発生します。

 1.【iPhone】あるいは【iPad】と描かれたロック画面が表示される
 2. パスコードを入力してロックを解除する
 3. 位置情報や Wi-Fi を使うか否かの設定を行う
 4.【iPhone を使う】をタップする
 5. ホーム画面が一瞬表示される
 6. 起動時に表示されるものと同じ Apple ロゴが表示される
 7. 1番に戻る

 こうなってしまうと iOS デバイス側でできることはほとんどありません。
 執筆者自身もこの問題に遭遇しました。再起動・強制再起動等々、セットアップ画面で出来ることはすべて試しましたが、何も効果はありませんでした。
 iTunes を使って復元することは可能です。しかし、以前のバックアップからデータを復元することはできません。というのも、データを復元してしまうと復元完了後には同じループ問題が発生してしまうからです。

( 上記サイト記事より。なお、この記事には "ループ問題への対処法" についての記載もあり該当者には役立ちそうだ )


 そこで、いろいろと忙しい時期でもあるため、しばらく様子を見ようかとも思った。ただ、同サイトには、以下のような指摘も付け添えてあった。

 <寄せられている情報を調べてみたところ、iPhone 4S での発生を確認しています。現時点では iPod touch や iPad での発生は確認されていません。
iPhone 4S に関しても、すべてのデバイスで発生している訳ではなく、何らかの条件にマッチするデバイスで発生しているようです。>
(同上)

 自分が使用しているデバイスは、"iPod touch と iPad" であるため、やや躊躇はしたものの "アップデート" に踏み切ることにした。

 幸い、 "iPad(1世代)" と "iPod touch" の "iOS 5.1" へのアップデートに、特に "問題はなかった!" 先ずはホッとした。
 が、同時に。見た目何ら "新鮮味もなかった!" ため拍子抜けとなった......。
 下記引用サイト記事:「Apple、iOS 5をアップデート、日本語ディクテーションがiPadに、iPhoneには日本語Siriが」/Tech Crunch/2012.03.08 にある音声を認識してテキスト化するディクテーション機能はサポートされているについて密かに期待していたのだったが、"iPad(1世代)" には当てはまらないようである。
 ということで、何ら "新鮮味もなかった!"( バッテリーの持ちが良くなった点、BluetoothキーボードにJISキーボードが加わった点、フォトストリームの仕様変更などが加わったようではあるが...... )というのが印象である......。

 IT 環境の進展は次々に新技術要素の機能を提供している。それらはユーザーを魅了するとともに、"悪意" のある者にもあざとく利用され、新しい手口を提供する結果ともなっているようだ。その使われ方に別け隔てのないのが技術であるから、"詐欺" の新しい小道具、新手口として悪用されてしまったところで新技術要素を責めるわけにはゆかない。
 しかし、カメラの撮影音(シャッター音)やスマートフォン本体の振動でユーザーを慌てさせるという "新演出" で、ぬけぬけと "詐欺" を働くという、その狡猾さと非道さには目が点となる思いである。

 下記の 【 引用記事 1 】スマホを狙うワンクリ詐欺の新手口、シャッター音や振動で驚かす 悪質アプリでアンドロイド端末を「乗っ取り」/日本経済新聞/2012.03.09 がその新手口の実態と若干の対処法を伝えている。
 "Android OSを搭載したスマートフォンやタブレット端末" がウイルス被害を受けやすいことはこれまでにも指摘されてきた。そして、最近では、アプリ(動画再生アプリなど)に見せかけてウイルスを侵入させるという手口が頻発しているという。
 "料金請求のメッセージ" 表示とともに、"電話番号" が盗まれることもあるとのことなので、要注意だ。とにかく、不用意に "アプリ" インストールを許可することは禁物である。

 "詐欺" と言えば、こちらは、IT 環境に依存と言うよりも "人間の注意力の盲点" を衝くという従来型手口の "振り込め詐欺" についてだ。
 下記の 【 引用記事 2 】米国でも「振り込め詐欺」急増、ナイジェリアから電話も/REUTER ロイター/2012.03.0 によれば、"米国でも急増" という点が目を引いた。
 これまで日本国内で頻発し続けている "振り込め詐欺" は、日本の高齢者が "情にもろい" からではないかと解されてきたかに思う。
 しかし同記事が伝えるところでは、"米国"( 被害総額は幾分低い? )でも同種の被害が発生しており、加えて被害者の年齢が若い層にも広がりつつあるとのことでもある。
 また、詐欺グループはカナダやスペイン、メキシコ、ナイジェリアなど海外から電話をかけることがあるため、追跡するのが難しいという背景もあるとのことで、その点では、IT 環境の副産物としての "ボーダレス" 環境が "副作用" をもたらしていると言えなくもない。

 いずれにせよ、"持てる者" をレバレッジを効かせてさらに富ませる IT 環境の、その裾野では、IT 環境の "ネガティブな副作用" のようなかたちで "泣かされる者" も跡を絶たないというのが不快な現実......。

 "お金" というのは、目先の "帳尻合わせ" なんぞではなくて、まさに "使い方" 以外の何ものでもない! と痛感させられている。
 一昨日にも書いた "休眠預金" とこの国の "閉塞経済状況" との関係に関する率直な心境のことである。

 ◆参照 "雇用創出"にも繋がる"起業"機運を支えるためのアイディア!"休眠預金"の活用!( 当誌 2012.03.08 )

 あたかも "ダークホース" 的存在の "休眠預金" についてなのであるが、下記引用サイト記事:「休眠預金」は起業家支援に使い、日本を活性化せよ/nikkei BP net | 大前研一の「産業突然死」時代の人生論/2012.03.05 によって "再考" を迫られた思いがする。
 "休眠預金" を "起業家支援活用" にという点は、ますます意が強まるばかりであるが、"休眠預金" の "処理推進主体" に関する点で、 "民間銀行" なのか、"政府" なのかという点なのである
 前回は、不用意にも休眠預金は、銀行自身が有効活用するのが本筋(上記サイト)という発想を是認するかのニュアンスで書いた。

 だが、より大きな "本筋" 論からするならば、「起業家支援に使う」とはっきり言えば銀行は黙らざるを得ない。なんなら金利もろくに払っていない銀行に起業家支援の寄付金を毎年800億円出させてもいい。産業の発展のために銀行も一肌脱げばいいのだ。と喝破する大前研一氏の提言に分があると思われるのだ。
 諸外国の例をも踏まえて、起業家支援は政府のリーダーシップでやってもらいたいとする発想が自然であろう。
 考えてみれば、"休眠預金" を "銀行のもの" と見なすことにはムリがあろう。であれば、"政府" が "イニシアチブ" を発揮して管理すればいい......。

 で、問題はどこにあったかと言えば、政府は休眠預金の使い道を「東日本大震災で被災した企業の支援」としている点だと思われる。政府としての "大局的観点" に立ち切れていない点が問題なのであろう。さらに言えば、"中途半端さ!" が逆に混乱を招くことになっているということかもしれない。
 確かに、この "お金の使い方" であれば、"情が先立つ" 国民からの "一般受け" はしそうである。
 しかし、同時に "玄人筋(?)" である銀行などからすれば、"悪くはないにしても、それでは、現在必須の効果的な景気刺激にはならないじゃないの!" という "ツッコミ" を誘うことは必定だったわけだ。今最大限に配慮すべきは、被災地の復旧復興をも含めてのこの国の経済の立て直しをどう仕掛けるのかにおける "効果的なお金の使い方" だからである。
 そうであるから大前氏は、政府がこういうことを国民にきちんと説明すれば理解も得られやすいだろう。...... 「起業家支援に使う」とはっきり言えば銀行は黙らざるを得ない。と述べているわけなのだと思う。

  "起業家支援" という社会的支援が全体経済にとっても喫緊の重要課題であることは "政府を除いて(?)" は概ね了解されているようだ。また、その資金として "休眠預金" が相当することも同様である。
 そこで、残る問題は、"休眠預金" の "処理推進主体" を誰にするか......、となっていそうである。政府こそが、経済の現状と今後に対して踏み込んだ知恵を発揮する文脈、局面にあると思えるのだが......。

 "理性と感情" とを比較する議論は随分と古くから、様々なかたちで行われて来たはずだ。だから、"今さら......" という印象が拭い切れないテーマでもある。
 そうした "感情" について、いつも "科学的検証" の上での興味深い記事を提供し続けている "WIRED JAPANESE EDITON" が、感情が「理性より賢い」とき/WIRED JAPANESE EDITON - SCIENCE/2012.03.06 という表題の記事( 下記引用サイト記事参照 )を掲載していた。

 この種の記事には常々関心を向けてきた自分ではあるが、やや "食傷気味" な感触がないわけでもなかった。
 で、思いを巡られたのは、"今、何故、感情なのか?" という文脈についてであった。
 すぐに思い当たった点は、われわれの時代環境がますます "情報過多" の様相を強め、そこで生きるわれわれがその "情報処理" で日々右往左往させられている現状である。
 しかも、その "情報処理" ではのんびりと "理性的" に構える時間的ゆとりも許されていないかのようなので、何かスピーディな "情報処理方法" がないかと思案する......。
 振り返れば、コンピュータ操作における "アイコン" 操作方式に見られるごとく、昨今、デジタル処理操作では、"直観的" 操作という処し方が一般化している。"感覚的" 対応が果たす "スピーディさ" への着目だと言うべきか......。
 どうも、"情報処理" 操作におけるこの "スピーディさ" への要請が、今、アナロジカルに "感情" という働きに着目させている理由ではないか......、と。

もとより、"感情" に根差す "直観"(「感情によるお告げ効果」(emotional oracle effect)) を働かせて、瞬時に "判断"("情報処理" )してしまう方式は、昔から馴染みのある処理方式であった。
 ただ、"感情" に根差す "直観" は、"ヤマカン" に代表されるごとく、如何にも危うさ、信頼性の乏しさが付きまとう。もし、説得性のある "科学的根拠" が伴うならば、"感情" に根差す "直観" ほど "現代スピード時代" に適合した "情報処理" 方式はないはずだ......。
 こうした事情が、今、"感情" という、人間に古くから備わっていた "情報処理装置" の問題に、光を投射している理由のように思えたのである。
 この辺の勘繰りがあながち不当でもなさそうなことは、下記引用記事を精読するならば了解できるのではなかろうか。

 ところで、"今、何故、感情なのか?" という点で目を向けてみたい文脈がある。それは、今や時代環境の一大トピックス化した "ソーシャルメディア" との関係である。
 もっとも、"ソーシャルメディア" もまた、"情報過多" 環境とスピーディな "情報処理方法" の模索という状況下で普及したものであることを考えれば、無縁であるはずがない。
 ただ、それ以上に、"共感" という要素の比重が高い "ソーシャルメディア" は、"感情" と深い親和関係を持っていると思われる。

 ◆ 参照 "YouTube"サイトのプレゼン動画:"Social Media Revolution"が説得力ある理由!( 当誌 2011.12.04 ) ex. "感情の共有"!
 ◆ 参照 <人気動画が拡散する理由>人々は事実の共有より感情を共有(連帯感)したがる?! ( 当誌 2011.08.27 ) ex. 「われわれは、事実を共有したいというより、感情を共有したいのだ。」
 ◆ 参照 やはりインスタントメッセージよりも直接会話が!Socialメディア考察にヒント!?( 当誌 2012.01.17 ) ex. 母が何を言ったかということよりも、母の声自体(韻律学として認知されてきたトーンやイントネーション、リズムなど)に、癒し効果がある

 この辺の問題は、 "言葉によるソーシャルと感情によるソーシャル" というテーマなどさらに "深み" がありそうなので、稿を改めて考察したい。

 確かに "起業" とは簡単なことではないし、また設立後に会社を持続・成長させることも容易ではなかろう。また、よく指摘されて来たように、この国の場合、"過度の個人責任主義" に任せて、失敗からの再挑戦を助ける "セーフティ・ネット" が無い点も災いしているようだ。
 しかし、昨日も書いたように通勤や社員化/準社員化を前提とする従来的な雇用モデルが、不況前の高水準に戻ることはないだろう。というシビァな推定や、<個人、ないし、少人数の企業がニッチな市場を開拓して生きのびるチャンスはむしろ増えて来ている>( "ソーシャル"時代の"個と仕事"に決定的影響!"プラットフォーマー"主導型市場!( 当誌 2012.03.07 ) )といったエネルギッシュな読みをも踏まえるならば、"起業" という挑戦的課題は "再注目されて良い課題" だと言わざるを得ない。
 しかも、"起業" は "個" の立場から魅惑的であるだけではなく、低迷する "社会" 全体にとっても "新たな雇用(雇用創出)" という "喉から手が出る" ほどに有難い課題ではなかろうか。

 ただ、"起業家" にとってのボトルネックは、"起業" の "ネタ(テーマ)設定" が一苦労であること、まあそれは織り込み済みだとはしても、"開業資金" の捻出は実に頭の痛い点であろう......。
 だが、この時代、"起業" が "社会" 全体にとっても重要課題だという認識に立つならば、"社会" を挙げての積極的支援体制があって然るべきかとも思われる。

 こんな文脈で "一考に値する" と思われたのが、下記引用サイト記事:「100万人の起業のチャンスを拓け!35歳未満が35%、若者ほど起業に熱心」――熊野英生・第一生命経済研究所 経済調査部 首席エコノミスト/ダイヤモンド・オンライン|経済分析の哲人が斬る!市場トピックの深層/2012.03.07 である。
 今、政府が休眠預金を活用しようという構想を打ち出していることにタイムリーに着眼した提言であり、民間銀行は、休眠預金をそのままにはせず、それを見合いにベンチャー投資を行なった方が好ましいというものだ。
 まあ、"石橋を叩いて、それでも渡らない!" と揶揄されて来た銀行は、今こそ、"運命共同体" 的視点に立って "斬新な一歩" を踏み出すべき時ではないかと思われた......

 "仕事" とは、まさに "個" と "社会(組織)" との重要な "結節(点、面)" である。そして、"個" にとっての "仕事"(「働く」)は "物的・内面的" な両面での死活問題でもある。いや、"社会(組織)" にとっても時間差こそはあれ同じことだと言うべきか。
 ところが今、この国に限らず、その "仕事" が "神隠し" にでもあったかのようにシュリンクして、"高い失業率の慢性化" に見舞われている。その原因は、種々想定されはしても特定するには時間がかかるほどに複合的だと思われる。

 また、この現状の "高い失業率の慢性化" という社会問題現象には、従来のそれとは異なった社会的特徴もいろいろと付け加わり、"仕事" へのナイーブな理解を困難にさせている。少なくとも、従来からの "仕事"="就職(就社)" という牧歌的ニュアンスは消し飛んでいる......。

 ◆参照 通勤や社員化/準社員化を前提とする従来的な雇用モデルが、不況前の高水準に戻ることはないだろう。しかし次の数年では、"正規モデル"で失われた仕事を埋め合わせてあまりあるほどの大量の仕事が、インターネット上に氾濫するだろう。>「雇用はますます"非勤務非社員"化する-経済指標はオンライン労働の実態を正しく拾っていない」/Tech Crunch/2012.03.06

 たぶん、"個"/"社会(組織)" と "仕事" との関係に "斬新な視点" を投じているものは "ソーシャル(メディア)" なのであろう。もちろん、"ソーシャル(メディア)" は幅広い社会現象と "共鳴したうねり" だと了解されることが妥当であり、単なる一つのメディア傾向と限定しない方が良さそうだ。
 こんなふうに考える時に、表題もズバリそれであり、俄然着目したくなったサイト記事があった。下記引用サイト記事: 2012-03-04 『個』と『仕事』と『ソーシャル』を考えるにあたって」/風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る/2012.03.04 がそれである。

 "フォーラム" への参加をレポートした記事であり、"見事なまとめ方" だと感心させられもした。
 "見事さ" の一つは、この種のテーマへの迫り方だ。
 <仕事のことを語るには、日本の市場で今何が起きているのか、ある程度共通認識を持っておくことが不可欠>とし、<IT/電気分野の企業群およびその市場について>という "土俵(?)" を設えて叙述を始めている点である。今後、他の市場にも波及するであろう読みのもとに "典型的市場" の共通認識から着手している点に好感が持てた。
 ひょっとすれば、"ソーシャル" を内在する対象を、こうした "見事なまとめ方" をするアプローチに対しては、若干違和感を持つ人がいるかもしれない。しかし、"ソーシャル" アプローチにありがちな、"事例集" 的(?)叙述だけでは見えてこないものもあることを留意すべきかと思われる。

 こうして、"個"/"社会(組織)" と "仕事" との関係を大きく方向づけているに違いない<IT/電気分野の企業群およびその市場>の "概念図" をもとに、プラットフォーマーが既存起業を駆逐したという "根底的事実" が指摘される。
 そして、<今後の日本のIT電気関連のビジネスは、少なくとも当面は3つに別れていくであろうとして、"3方向" が展望されることになる。

  1.■苦境にある日本企業 ( 優秀な部品サプライヤーとして生き延びて行く...... )

  2.■新しい可能性 ( 個人、ないし、少人数の企業がニッチな市場を開拓して生きのびるチャンス、従来の大企業vs起業という二軸とは別の、『個』の働きかたの可能性...... )

  3.■カテゴリー・プラットフォーマー ( 個々のカテゴリーでの『場』を支配するプラットフォーマー ex. アットコスメ、DeNA、グリー、ニコニコ動画等...... )

 こうした "構造的可能性" の提示は、とかく "悶々としがち" なわれわれの一つの "コンパス(羅針盤)" となり得る......。

 以下に、"割愛箇所" を施した記事を引用させていただくことにする。

 "ソーシャルグッド( Social Good )" に関しては、どちらかと言えば<"非営利" での "社会貢献" を目指す "ソーシャルグッド" という流れ>( c.f. 社会貢献への"共感"が人を呼ぶ"コーズ・マーケティング"の方が"ソーシャル"王道!( 当誌 2012.01.10 ))が思い浮かべられがちだろう。
 そして、<この流れに接しつつ、企業(営利)サイドから展開される同方向の活動>としての<コーズ・マーケティング(Cause Related Marketing)>(同上箇所)も注目されている。

 こうした状況の中で、米国では "ソーシャルグッド( Social Good )" が注目ワードとなり、Social Goodという「金脈」が、起業家やメディア、投資家や事業会社の高い注目を集めているという。
 こうした興味深く、"エネルギッシュな動向" を紹介しているのは、下記引用サイト記事:「ビジネスパーソンよ、新たな金脈「ソーシャルグッド」に注目せよ」/現代ビジネス - ソーシャルウェブが未来を創る! イケダハヤト/2012.03.03 だ。

 この記事を読みながら考えさせられた点は3点、いずれも "ソーシャルグッド" の "ソーシャル" というワードに関わっている。

 1."社会的な課題" とビジネスとの結合

 <海外では、Social Goodという言葉には「テクノロジーによって社会的な課題を解決する」という意味が強く込められています。そして、「社会に良い」( = Social Good な )技術が、大きなビジネスを生み出す「新たな金脈」となりうる点これからは、社会貢献とビジネスを両立させること「も」可能

とあるように、"社会的な課題"ビジネスとは結合可能だと言う点。

 2."社会的な課題"という「課題発見」が "決め手" か !?

 ただし、<医療、福祉、環境、復興支援など「社会的な課題」と言える分野> で、<起業家となる方々が社会的課題を知ること> は必ずしも簡単なことではなく、相応の努力や研修もまた必要となりそうな点。それだけに、"ソーシャルグッド" 展開の起爆力は、この社会的課題の "課題発見" の局面に根差しているであろう点。


 3.いわば "ソーシャルな取り組み" が要請される

 "対象" が "ソーシャル(社会的)" であるというだけではなく、取り組みプロセス自体に、<課題を知っている人と、解決策を作れる人>との "コラボレイト"、異なった立場の "交流的ソリューション"(= "ソーシャル" )などが要請されそうな点。

 "ソーシャルグッド" 活動の推進は、二重の意味で "ソーシャル" だと言えるのかもしれない......

 急拡大するシニア消費市場! への注目度は高い。ただ、問題なのは過去に例を見ない人口動態の大きな地殻変動と見なされる「エージクエーク」="The Agequake" の本質が見据えられた上で、打つべき手が打たれているのかどうか、なのかも......。
 【 引用記事 1 】急拡大するシニア消費市場高齢者は何を欲しているのか? HCが対応すべき道とは/Diamond Home Center/2012.02.24 )によれば、

 これまで流通小売業が必死になって取り組んできた課題は「買い物客の効率改善」だった。つまり、仕事や育児に忙しい人に対して、できるだけ早くすべての買い物がすませられるような利便性を提供することであり、郊外立地の大規模店舗、広大な駐車場、レジでのスピーディな対応等はそのための手段でもあった。しかし、60歳以上の高齢者が消費市場のメーンプレーヤーの役割を担う今世紀は、大きく様変わりをせざるを得ない。

とされ、いわば従来と "真逆" とさえ言えるようなパラダイム変換、奇妙な表現をすれば "時代環境の回帰(?)" さえが要請されているかのような解説をする。
 そして、<「買い物は、人との付き合いを生むものであり、健康や栄養に関する情報を得るための場であり、楽しみである」、レジ係に望むことは、スピードではなくフレンドリーで話しやすく、かつ自分に関心を持ってくれることなど「高齢の消費者のニーズは他の消費者とは根本的に異なる」という具体例を指摘しつつ、従来の対応は、エージクエークがもたらすインパクトの本質を見据えたものだったとは言い難い。と言明するに至る。
 これらの表現は決して誇張だとは思えず、真に迫るものをさえ感じさせた。現状のマーケット環境が、旧態依然として従来からの "若者中心環境" からほとんど脱皮していないと見受けられるからであろう......。

 こうしたテーマに関心が向けられていた時に眼についたのが、【 引用記事 2 】コンビニ、高齢者支える地域の拠点に/YOMIURI ONLINE/2012.02.14 )であった。
 若い世代向けの印象が強かったコンビニエンスストアが、高齢者に便利な店へと姿を変えつつある。遠くのスーパーに行かなくても済むよう生鮮品や和風総菜を充実させたり、介護用品の注文ができたり。高齢者の生活を支える地域の拠点になっている。との指摘は、"感動的(?)" でさえあった。
 まさに、コンビニが、高齢化時代の地域の拠点、"ハブ(HUB)"( ネットワークにおいて中心に位置する集線装置 )へと変貌を遂げつつあるその様子を彷彿とさせずにはおかない......。

 ウェブユーザーは、通常範囲のウェブ利用においても、知らず知らずのうちに様々なリスクに直面しているようだ。
 そのリスクとしては、"スパイウエア" で "個人情報" が盗まれるという最悪の事態に陥らないまでも、ウェブ利用における "行動"、つまり "どのようなサイトを訪問したか" の個人的 "行動" が密(ひそ)かに "追跡" され "監視" されている可能性も含まれる。
 ウェブユーザー側の利便性のためという意味を持ついわゆる "クッキー Cookie" は、基本的には心配はいらないのだが、"クッキー" の中には、"サード・パーティの Cookieトラッキング Cookie )" と呼ばれる "怪しげ" なものもある。

 その詳細は、【 引用記事 2 】を参照していただきたいが、要するにウェブユーザー側の "行動" が、ユーザーに感知されないかたちで "仕掛け側" によって "追跡" され "監視" されてしまう、ということなのである。
 ただこれは、氏名、住所、電話番号やクレジット情報といった主要な個人情報が知られることはないし、またウェブブラウザでの閲覧履歴のすべてが知られるわけでもないので大きなリスクではないとも言える。

 では "仕掛け側" は "トラッキング Cookie" で何をしようとしているのか?
 要は、"マーケティング" 向け個人情報の収集だということになりそうだ。そのユーザーが、どのようなWebサイトを好んで閲覧しているのかという "部分的アクセス履歴・ブラウジング傾向" を掴むことで、"より効果的な広告表示" を果たそうとしているわけだ。
 なお、この "マーケティング" 向け個人情報の収集がネット関連企業や広告主側企業にとって大きな価値を持つことは、オンライントラッキング関連の大手企業収入は合計で390億ドルにも上る(【 引用記事 1 】より)との指摘でも示されている。

 しかし、その "行動" が "追跡" され "監視" されるウェブユーザーにとっては、大きなリスクではないとは思えても "心外" であることに変わりはない。
 そこで、密かに "追跡" し "監視" するその動きを、ウェブユーザー側が "監視=可視化" してしまおうとする試みが登場することになった。下記の【 引用記事 1 】TED 2012:あなたの"監視者"を可視化する新アドオン/WIRED JAPANESE EDITON - TECHNOLOGY/2012.03.02 の "Mozilla Firefox 向けアドオン" ソフトである。
 このアドオンは、"Mozillaのサイト" で公開され、ダウンロードできる。
 使い方は実に簡単であり、インストール後、以下の手順を踏むだけで、自サイトと直接・間接にリンクした "ノード(サイト)" の一覧が表示される。

 感覚的、経験的には "周知の事実" ながら、今一つ "公言" するのが憚(はばか)られた事実! その事実とは、<「金持ちになるほど、ズルくなる」>人は多くの富を手に入れるほど、そして社会的地位が高くなるほど、倫理に反する行いをする傾向が強まる<「社会で恵まれた立ち場にいる人物には、無意識に他人を無礼に扱う心理的傾向が見られる」>( 下記引用サイト記事:「金持ちになるほど、ズルくなる」:実験結果/WIRED JAPANESE EDITON - SCIENCE/2012.03.01 )などであったに違いない。

 どうしても、こうした事実を声高に表明すると、"負け犬の遠吠え" や "ごまめの歯軋り" と聞こえてしまうからだ。まして、"自由競争" と "自己責任" とが過剰に強調されるご時世にあってはなおさらのことであろう。
 そして、悶々とした気分が募り、悔しい独白 『ズルや非道でもしなきゃ、儲かりっこない世の中じゃないの......』 の響きが胸の内で共鳴する......。

 超格差社会を糾弾する "ウォール街占拠" 運動が巻き起こったからだろうか、米国でも富や階級をめぐる緊張感はかつてなかったほど高まっており、「貪欲であることはいいことで、誰よりも裕福なことは美徳か?」などの論争が巻き起こっているらしい。
 そして、そんな状況だからなのであろう、そうした答えることが難しいこうした社会的疑問に対し、Piff氏や同僚らは科学的方法を使って答えを見つけ出そうとしたのがこのレポートのようである。

 ひとつ気になったのは、"因果関係" についてだ。
 「金持ちになるほど、ズルくなる」と表現すれば、"ズルくなる" のは、"金持ちになった" その結果であるようにも受けとめられる。
 しかし、実情は "ズルくなる" ことで "金持ちになった" というのが妥当だという気がしないでもない......。
 競争心、自分の利害、自分の安寧を優先する意識など>によって "富や地位" を手に入れた、と見る方が自然ではないかと......。やっぱり、"負け犬の遠吠え" の響きがまとわりついてしまうか......

 グローバル時代ゆえに "外国語会話" 位マスターしてしまえばいいじゃないか......、と考えることは考える。しかし、いくらかは読めても、"会話" となると今一つという人がやはり少なくない。
 また、"会話" 向けの "小冊子" のようなものを "携帯すれば" いいじゃないかとも思うが、肝心な時に "不携帯" だったり......。
 となると、いつも大体 "携帯している" スマホに、"会話" 向けの "アンチョコ" を忍ばせておくのが心強いかもしれない。

 別に、ベンダーの "回し者" ではないのだけれど、この "無料 iPhoneアプリ"/「世界会話手帳」(NHN Japan株式会社)は "逸品!" だと思えた。最も嬉しい点は、言うまでもなく "無料ダウンロード" だと言う点。
 何の躊躇いもなくダウンロードしてみたが、シンプルで実に使い易く、しかも下記引用サイト記事(海外で言葉がわからなくても会話できる無料iPhoneアプリ「世界会話手帳」/INTERNET Watch/2012.02.29)のとおり、"追加ファイル" のダウンロードでネイティブスピーカーによる会話の発音再生機能までOKなのである。

 自分のような "貧乏人" は、"有料でも良かったじゃない" と考えてしまうが、さすが、オンラインゲーム/ウェブサービスで羽振りが良い企業のすることは卒が無い......。

 東日本大震災という未曾有の "国民的な悲劇" は、このような記録と記憶を共有する映画として制作されることこそがふさわしい! そんなふうに素直に共感できた。( 下記引用サイト記事:"3.11の日常"を紡いで映画に、「Japan in a Day」プロジェクト発足。/Narinari.com/2012/02/28
 どのような "哀しみ" や "人の強さ" を秘めた貴重な動画が寄せられるのか。楽しみだと言うのはやや心引けるところがあるが、本当の苦悩に囚われた人たちだけが伝えることのできる "人の心" のあり様を "共有" させて頂ければと......。

 "大震災" の壮絶な悲惨さに比べれば "まだまし" だとは言え、この社会、この世界には苦痛や苦悩で喘ぐ人々が限りなくいるはず。そうした人々に、毅然とした姿勢となれる勇気を与えてくれる、そんな仕上がりとなることを切に望みたい。
 リドリー・スコット監督の映画では「グラディエータ―」が記憶に残っている。単なるスペクタクル映画ではなく、ラッセル・クロウ演じる剣闘士に "死別"(殺された妻子)の苦悩というサブトーンを見事に与えていたのが妙に印象的であった......。

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