yasuo hirose: 2017年7月 アーカイブ

 かねてより、"初期/早期の前立腺がん" に関する対応については、"拙速な治療(?)" に疑問が投げかけられてもいた。

 ◆ 参照 当誌過去の "前立腺がん" 関連記事

  <初期の前立腺がんと診断され、その後、手術などを受けた人たちの10年後の生存率は、積極的な治療を控えた人たちとほぼ差がなかったことが、イギリスの研究グループの長期にわたる追跡調査でわかり、グループは、治療に伴う副作用や転移のリスクなどを考慮したうえで、治療するかしないか考えるべきだとしています> ( "初期の前立腺がん"、手術/放射線治療/積極的治療無しの各場合で生存率にほぼ差なし!/当誌 2016.09.18


 今回注目する下記引用サイト記事早期前立腺がんは「放っておく」が一番? 「手術」と「経過観察」に死亡率の差なし/J CAST ヘルスケア/2017.07.27 - 08:00 は、  <早期の前立腺がんには、手術や放射線療法などを何も行なわず、「放っておく」という療法がある。「経過観察」といわれる方法だ。  患者にとっては「大丈夫?」と不安が残るが、手術した患者と経過観察をした患者を比較した結果、死亡率に差がないことがわかった。米ミネソタ州立大学などのチームが研究をまとめ、医学誌「New England Journal of Medicine(NEJM)」(電子版)の2017年7月13日号に発表した> と報じている。

 <......■ 前立腺がんは3年後に日本男性のがん1位  前立腺がんは最近急増し、2020年頃には日本人男性がかかるがんの第1位になると予想されている(2016年厚生労働省調べ)。しかし、進行がゆるやかで予後もいい。国立がん研究センターが2017年2月に発表した主要な16のがんの「10年生存率」では、前立腺がんは94.5%(5年生存率は93.3%)で最も良かった。  このため、早期に発見され、がんが転移せずに前立腺の中にとどまっている場合あえて特別な治療を行なわずに様子を見る「経過観察」(注:PSA監視療法)が治療法の1つになっている。医師の監修のもとで前立腺がんの情報を提供している「前立腺がん総合情報サイト」では、「PSA監視療法」をこう説明している(要約抜粋)。  ―― 「PSA監視療法とは『何もしない』治療法です。がんと診断されたのに、前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSAの定期的検査をするだけで治療しなくていいと言われ、不安になる方も多いと思います。PSA値を定期的に測定し、1~2年ごとに生検を行いながら、がんが進行・悪化したと判断されるまで治療を行ないません」  ―― 「前立腺がんでは、手術や放射線治療、ホルモン療法がありますが、副作用や後遺症はゼロではありません。たとえば性機能が十分ある場合は、治療後の勃起不全(ED)により、人生の質が下がってしまいます。特に高齢の人では、治療による合併症がなく、生活の質が維持される利点があります」  もちろん、PSA検査で進行・悪化が認められと治療を受けることになる。  ■ 手術すると尿失禁や勃起不全が増える  さて、「NEJM」誌の論文要約によると、研究チームは、早期前立腺がんと診断された患者の中から75歳以下で余命が10年以上と判断された731人(平均年齢67歳)を対象に選んだ。そして、研究開始時点で、前立腺全摘手術を行なう364人経過観察の367人に分け、最長約20年間(平均約13年間)追跡調査をした。実際には、手術を行なう予定だったグループのうち53人が経過観察になり、経過観察の予定だった367人のうち36人が途中で手術を行なった。  研究チームは、こうした途中の「変化」を考慮に入れず、当初の「治療方針」どおりに分析を行なった。ほかの病気の治療でも、途中で治療方針を変えることがよくあるからだ。調査期間中に、手術組では364人中223人が死亡(61.3%)、経過観察組では367人中245人が死亡した(66.8%)。死亡リスクの差は5.3%で手術組の方が低かった。また、死亡者のうち、前立腺がんによって死亡したと判明した人の割合を比較すると、手術組が27人(7.4%)、経過観察組が42人(11.4%)で、死亡リスクの差は4.0%でこちらも手術組の方が低かった。  しかし、これらは統計上、有意な差ではないという。偶然の範囲内の差というわけだ。逆に尿失禁や勃起不全の症状を起こした人は、手術組の方が明らかに多かった。  前立腺がんは、高齢男性が多くかかるがんだ。死亡率にあまり差がないのなら、自分の「余命」を考えて、「治療」するか「経過観察」かするかを選択することが大切かもしれない> とある。




















 今回注目する下記引用サイト記事増える非飲酒者の脂肪肝、注意を 自覚症状なし、生活習慣改善必要/福井新聞/2017.07.28 - 05:00 は、  <7月28日は「世界肝炎デー」。近年、肝臓に中性脂肪が蓄積する脂肪肝のうち、飲酒を誘因としない脂肪肝から発症する「非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)」の罹患(りかん)者が増えているウイルス性肝炎と同様に肝硬変、肝がんへと進行するケースがあり注意が必要だという。福井県内の専門医は「脂肪肝は自覚症状がないため放っておく人も多いが、甘く見てはならない。生活習慣の改善が重要」と訴える> と報じている。

 <......国内では人間ドックを受けた3人に1人に肝機能障害があり、そのほとんどが脂肪肝によると推計されている。脂肪肝アルコールの飲み過ぎや食べ過ぎ、肥満、運動不足、ストレスなど生活習慣の乱れが原因となる。アルコールの多飲が原因かそうでないかで、アルコール性、非アルコール性に大別される。  非アルコール性脂肪肝を含む「非アルコール性脂肪性肝疾患」は、過食や運動不足などにより、肥満や糖尿病などの生活習慣病と合併して発症する。国内に1千万人から2千万人いるとされ、そのうち10%程度の100~200万人が、肝炎のNASHと推定されている。女性は特に40~50代以降に増え、閉経後にかかるケースが目立つという。  県内で唯一、国の「肝疾患診療連携拠点病院」の指定を受けている県済生会病院(福井市)の野ツ俣和夫・肝疾患センター長は「NASHは5~10年後に、5~20%の人が肝硬変に移行する。脂肪肝といっても油断はできない」と語る。ほとんど自覚症状のないうちに重い病気へと進行する場合もあり、早期発見、早期対策が重要になる。メタボとの合併率が高く、腹部エコーや血液検査、肝臓の硬さと脂肪蓄積量を測定するフィブロスキャンなどで診断する。  国内では以前、肝がんの原因の約9割がB型、C型の肝炎ウイルスによるものだったが、現在のウイルス性肝炎は投薬治療で制御でき、特にC型肝炎はほぼ100%完治が見込める薬が登場した。代わってNASHが肝がんの原因として年々増加している。治験は進んでいるものの、NASHに特効薬といわれるものはなく、治療は生活習慣の改善が基本となる。野ツ俣センター長は「食事の改善、適度な運動が何より大事脂肪肝や予備軍の人はしっかり予防してほしい」と話している> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事他人の細胞投与で肝硬変治療 新潟大、実用化へ治験開始/共同通信/2017.07.27 - 18:46 は、  <新潟大とロート製薬(大阪市)は27日、肝硬変を治療するため他人の脂肪組織から採取した細胞を投与する、国内初の臨床試験(治験)を始めると発表した。2020年度に、再生医療製品として国の承認を目指す> と報じている。

 <......肝炎などにより肝臓が硬くなる肝硬変は、肝がんの原因となり、国内に約40万人の患者がいるとされる。新潟大の寺井崇二教授は「有効な治療法がない肝硬変を、治せるようにしたい」と話している。  投与する細胞は、骨や脂肪などのもとになる「間葉系幹細胞」。幹細胞が分泌するタンパク質などの働きで、肝臓が軟らかくなり再生するとみられる> とある。

 "脳の視床下部" は、<食欲や睡眠、体温やホルモンの分泌などを制御し、生命維持に欠かせない機能を持つ脳の中枢器官> だとされている。

 ◆ 参照 当誌過去の "視床下部" 関連記事

 (1) "体内時計"のおおもととなる細胞を"視交叉上核"の細胞で特定!(筑波大/米大学チーム)/当誌 2015.03.06
 (2) 飲むのは微量で効果が高い抗うつ薬へ(兵庫医科大)!リノール酸改良でセロトニン増加!/当誌 2014.06.03
 (3) アロマセラピー!"香りの力"で認知症を予防する!アルツハイマー型認知症と嗅覚障害!/当誌 2014.03.04


 今回注目する下記引用サイト記事脳の神経幹細胞移植で寿命延ばす 米大、マウスで確認/日本経済新聞/2017.07.27 - 02:38 は、  <【ワシントン=川合智之】 米アルバート・アインシュタイン医科大学の研究グループは、マウスの脳の視床下部にある神経幹細胞を別のマウスに移植することで、老化を遅らせて寿命を延ばすことに成功したと発表した。人間にも応用可能かどうかはさらなる研究が必要だとしている。26日付の英科学誌ネイチャー(電子版)に論文が掲載された> と報じている。

 <......研究グループは人間なら中年にあたる生後18カ月のマウスに視床下部の神経幹細胞を移植したところ、移植しなかったマウスよりも老化が遅くなり、寿命が延びることを確認一方、体内の神経幹細胞が欠損したマウスでは、老化に似た現象が起きたり、寿命が短くなったりしたという。  視床下部は食欲や睡眠、体温やホルモンの分泌などを制御し、生命維持に欠かせない機能を持つ脳の中枢器官。研究グループは視床下部の神経幹細胞が足りなくなることが老化の重要な原因だと指摘した。この神経幹細胞は特定のマイクロRNA(リボ核酸)を脳脊髄液に分泌しており、これが老化を妨げる機能に関係しているとみている> とある。

 医療分野での "ディープラーニング" 手法を駆使した "AI" の活用が旺盛にに展開されている。 "ビッグデータ" が蓄積されている現時点では、それらを活用する "ディープラーニング" 手法が適用されるのは当然なのかもしれない。

 ◆ 参照 当誌過去の "ディープラーニング" 関連記事

 (1) "AI/深層学習手法"で、"大腸がんやポリープ"の見逃しを防ぐ! 内視鏡検査を支援!/当誌 2017.07.11
 (2) 認知症の「前兆」早期発見! AIの深層学習(ディープラーニング)を活用!(日大工学部)/当誌 2017.06.13
 (3) "認知症:軽度認知障害(MCI)"の兆候を簡易判定、血液検査データで!早期発見!(日大)/当誌 2017.05.18


 今回注目する下記引用サイト記事病気を画像で瞬時に判別 京セラ、皮膚がんにAI活用/日本経済新聞/2017.07.26 - 00:47 は、  <京セラは筑波大学と共同で、人工知能(AI)を使い皮膚がんの疑い患部の画像から瞬時に判別するシステムを開発した。デジタルカメラで撮った画像で遠隔から判定でき、専門知識を持つ医師が少ない地域でも病気の見落としを防げる機会が広がる厚生労働省はAIを使った医療を診療報酬に反映する検討を始めている。システムの実用化で医療の質や効率が高まる可能性がある。  京セラと筑波大は皮膚がんなど14種類の病気につき4000枚の画像をAIに読み込ませ、「ディープラーニング(深層学習)」の手法で特徴をつかませた。医師が患部の写真をサーバーに送ると悪性の疑いがあるかを判別する。京セラ子会社の京セラコミュニケーションシステム(京都市)の汎用AIシステムを使い、9割前後の正答率を実現した> と報じている。

 <......今後緊急性の高い感染症なども判別できるようにする。タブレットによる撮影画像への対応も検討する。18年度に医療機関に試作品を提供し、19年度の販売を目指す。価格は未定だが、導入する病院から導入費用に加え、利用時に料金を受け取る仕組みを想定する。  高齢化を背景にがんなどの患者数は増加が見込まれる一方で、専門的な技術を持った医師は限られる。AIを活用した診断支援や自動診断が実現すれば、医師不足の地域でも病気の疑いがある人を適切に見つけ治療を促せるようになる。   ―― 中略 ――  厚生労働省の懇談会は6月末にまとめた報告書で、画像診断や医薬品開発などAIの医療活用を推進する方針を示した。同省は20年度にもAIを使った医療を診療報酬に反映させたい考え。17年度から医師法上でAIの取り扱いを明確化するための検討も始めている> とある。

 以前に注目した記事に、<道内の40代の男性が、ウイルスを持つマダニにかまれ「ダニ媒介性脳炎」を発症、死亡......> という驚きの報道があった。

 ◆ 参照 当誌過去の "マダニ" 関連記事

  「ダニ媒介性脳炎」で男性死亡! 登山者らに驚き広がる! 札幌市、チラシで注意喚起!/当誌 2016.08.18


 今回注目する下記引用サイト記事野良猫にかまれ女性死亡 マダニ感染症哺乳類から初/共同通信/2017.07.24 - 23:08 は、  <厚生労働省は24日、西日本の50代女性が昨年、野良猫にかまれた後にマダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」を発症し、死亡していたことが分かったと発表した。哺乳類から感染したとみられる世界初のケースとしている> と報じている。

 <......今年に入ってペットのイヌやネコの発症も1例ずつ確認された。厚労省は、感染はまれで、屋内で飼っているネコにはリスクはないとしているが、屋外にいる体調不良のペットに接触する場合は注意するよう呼び掛けている。  厚労省によると、昨年夏、女性が弱った野良猫を動物病院に連れて行こうとした際に手をかまれ発症、約10日後に死亡した> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事血液1滴、がん13種早期発見...3年めど事業化/YOMIURI ONLINE/2017.07.24 - 06:00 は、  <国立がん研究センター(東京都)などは、血液1滴で乳がんなど13種類のがんを早期発見する新しい検査法を開発し、来月から臨床研究を始める。  同センターの研究倫理審査委員会が今月中旬、実施を許可した。早ければ3年以内に国に事業化の申請を行う> と報じている。

 <......一度に複数の種類のがんを早期発見できる検査法はこれまでなく、人間ドックなどに導入されれば、がんによる死亡を減らせる可能性がある。  検査法では、細胞から血液中に分泌される、遺伝子の働きを調節する微小物質「マイクロRNA」を活用する。がん細胞と正常な細胞ではマイクロRNAの種類が異なり、一定期間分解されない。  同センターや検査技術を持つ東レなどは、がん患者ら約4万人の保存血液から、乳房や肺、胃、大腸、食道、肝臓、膵臓など13種類のがんで、それぞれ固有のマイクロRNAを特定した血液1滴で、がんの「病期(ステージ)」が比較的早い「1期」を含め、すべてのがんで95%以上の確率で診断できた。乳がんは97%だった> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事脳の「掃除細胞」作製...アルツハイマー治療に光/YOMIURI ONLINE/2017.07.23 - 09:13 は、  <人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から、脳内の不要物を取り除く免疫細胞を作製することに成功したと、京都薬科大とシンガポール科学技術研究庁などのチームが発表した。  アルツハイマー病などの治療に役立つ可能性があるという> と報じている。

 <......この免疫細胞は、脳内の「掃除細胞」として知られるミクログリアアルツハイマー病の原因とされる「アミロイドβ」などの異常たんぱく質を食べ、発症や進行を抑える働きがあると考えられている。  同大の高田和幸准教授(病態生理学)らは、人のiPS細胞から、ミクログリアのもとになる免疫細胞と、神経細胞の2種類を作製これらの細胞を混ぜて培養するとミクログリアに変化し、試験管内でアミロイドβを食べることも確認した。論文は米科学誌電子版に掲載された> とある。

 "乳がん" は、手術をしても、その10年後や20年後でも再発や転移する場合があることが知られているだけに、 "転移" の診断については簡単ではない、とも言われてるが......。

 ◆ 参照 当誌過去の "乳がん 転移" 関連記事

 (1) <国立がん研究センター(国がん)は7月2日、乳がんの特徴である術後長期間を経ての再発、転移について、骨髄中の間葉系幹細胞が分泌する微小な小胞エクソソームが乳がん細胞の休眠状態を誘導していることを明らかにしたと発表......> ( "乳がん"は"どの部位に転移しやすい"のか? - "皮膚転移・骨転移の症状"とは?/当誌 2017.03.06
 (2) 術後長期間を経て"再発・転移"する乳がんのメカニズムを解明!(国がん) 新治療法へ!?/当誌 2014.07.05

 今回注目する下記引用サイト記事乳がん転移、画像で診断 手術不要、患者の負担減/共同通信/2017.07.20 - 10:46 は、  <乳がんが脇の下のリンパ節に転移しているかどうかを、コンピューター断層撮影装置(CT)と磁気共鳴画像装置(MRI)を組み合わせた画像解析により、手術をせず診断する手法を開発したと大阪急性期・総合医療センター(大阪市)のチームが20日、発表した> と報じている。
 <......乳腺外科の元村和由主任部長によると、100%近い正診率が得られており、同センターでは既にこの手法で転移がないと判断した場合は手術をしない臨床試験を開始。患者の負担軽減が期待される> とある。

 "iPS細胞" から、がん細胞などを攻撃する "免疫細胞"(キラーT細胞) を作り、がん治療にあたる、といった試みはすでに実施されている。

 ◆ 参照 当誌過去の "iPS細胞 免疫細胞" 関連記事

 (1) <京都大学iPS細胞研究所の金子新准教授は9日、京大が備蓄するヒトのiPS細胞からがんを攻撃する免疫細胞を作り、マウスに移植して治療効果を確かめたと発表した。患者に移植すれば様々ながんを治療できる可能性がある。備蓄細胞を使うことで患者自身のiPS細胞を使うより治療費を数分の1以下に抑えられる。数年以内に臨床試験(治験)を目指す......> ( "備蓄iPS細胞"由来の"免疫細胞"でがん治療の効果! コスト数分の1以下に抑制!(京大)/当誌 2017.03.13

 (2) iPS細胞 "がん殺傷免疫細胞"を作製成功!(京大ウイルス・再生医科学研究所グループ)/当誌 2016.11.23

 (3) iPSで「新型」免疫細胞=再生iNKT細胞を作製!がんを直接攻撃/免疫機能の向上!(京大)/当誌 2016.02.11


 今回注目する下記引用サイト記事iPS細胞から免疫細胞を作製 京都薬大、難病治療に寄与も/新聞社/2017.07.19 - 22:12 は、  <京都薬科大の高田和幸准教授らは19日、母親の子宮の中で胎児が成長する時期にできる免疫細胞の一種を人のiPS細胞から作ったと発表した。この免疫細胞を使えば、呼吸困難を起こす肺胞たんぱく症や、周期的に発熱と胸部の痛みを繰り返す地中海熱など、珍しい難病の治療につながる可能性がある> と報じている。

 <......作製したのは「マクロファージ」と呼ぶ細胞。人の様々な臓器にはマクロファージがすみ着いており、細菌などを追い払う役割をする。この細胞は母親の胎内にいる時にも作られることが最近の研究でわかってきた。  研究チームは、胎児の初期に卵黄のうと呼ぶ部分で血液が作られる機能をiPS細胞で再現、マクロファージを作った作製したマクロファージを肺胞たんぱく症のマウスに投与したところ、症状が改善した。この難病は肺でマクロファージがうまく育たなくなることが原因で起きると考えられており、症状の改善は投与した胎児のマクロファージが肺にすみ着いたためとみている> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事皮膚がん予防に期待 浜医大グループ、原因DNAの修復機構解明/静岡新聞/2017.07.19 - 07:58 は、  <浜松医科大(浜松市東区)の分子生物学講座の丹伊田浩行准教授と北川雅敏教授の研究グループが、タンパク質との結合を緩める酵素「HBO1」とタンパク質を動かす酵素「SNF2H」の働きによって、皮膚がんの原因となるDNAの損傷を細胞内で効率よく修復する仕組みを発見した。18日に英国の科学誌「ネイチャーコミュニケーションズ」で発表した> と報じている。

 <......丹伊田准教授らによると、紫外線によって傷ついたDNAの修復HBO1がどのように関わっているかは、これまでほとんど分かっていなかった。研究成果は、将来的に皮膚がん発症リスクの事前診断や予防薬の開発などに役割を果たすことが期待されるという。
 細胞が紫外線で損傷すると、リン酸化して活性化したHBO1DNAの損傷箇所に集まり、HBO1はDNAとDNAが巻き付いているタンパク質の結合を弱める。さらにSNF2Hタンパク質を動かしてDNAの損傷箇所を広げ、DNAを修復する別のタンパク質「XPC」が集積しやすくなる仕組み解明した。
 研究グループは穴の開いたフィルターを用いて紫外線を受けた細胞や異なる強さの紫外線を受けた細胞の培養実験などから、DNA損傷を修復する仕組みの一端を明らかにした
 丹伊田准教授は「酵素の働きの解明は、皮膚がんの治療に役立つと期待される。酵素活性を助けるような予防薬の開発など、臨床への応用を進めたい」と述べた
> とある。

  "iPS細胞から作った心筋シート" を心臓病患者に移植する研究は、いよいよ "臨床研究" の段階へと進展し始めている。

 ◆ 参照 当誌過去の "心筋シート" 関連記事

  <......他人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った心臓組織を貼り付けて「拡張型心筋症」を治療する研究を、京都大学iPS細胞研究所の山下潤教授(再生医学)らのグループが進めている。  来夏にも、患者に対して効果と安全性を確かめる臨床研究の実施を国に申請する......> ( iPS細胞から作った心臓組織貼り付け"拡張型心筋症"を治療する研究、臨床研究申請へ!/当誌 2017.05.09


 今回注目する下記引用サイト記事iPSシート移植申請へ、大阪大 心臓病患者に/共同通信/2017.07.18 - 21:48 は、  <人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作製した心筋シートを心臓病の患者に移植し、心臓機能を改善させる治療について、大阪大の澤教授(心臓血管外科)のチームが早ければ今週中にも、臨床応用に向けた患者への移植実施計画を学内の倫理委員会に申請する方針であることが18日、分かった> と報じている。

 <......大阪大関係者によると、iPS細胞を心筋細胞に変化させてシート状に加工心不全患者の心臓にはり付けて効果や安全性を確認する。  学内倫理委とは別に国にも申請し、了承が得られれば本年度中にも実施する方針これまでに、人のiPS細胞から作ったシートを使った動物実験で心機能改善に成功している> とある。

 高齢出産の増加などを背景に、受診者は毎年増え続けている> という "新出生前診断" なのであるが......。

 今回注目する下記引用サイト記事新出生前診断、増加続く 4年で4万4千人/共同通信/2017.07.16 - 22:52 は、  <妊婦の血液から胎児のダウン症などを調べる新出生前診断を受診した人は、検査を始めた4年間で計4万4645人だったとする集計結果を、各地の病院でつくる研究チームが16日、発表した。4年目は約1万4千人で前年より1200人増えた。高齢出産の増加などを背景に、受診者は毎年増え続けている> と報じている。

 <......染色体異常の疑いがある「陽性」と判定され、さらに別の検査に進んで異常が確定した妊婦の94%が人工妊娠中絶を選んでいた。  新出生前診断は、安易に広がると「命の選別」につながると懸念されている> とある。

 高齢者の死亡原因として、しばしば耳にすることになるのが "肺炎" だ。 そして、そうした "肺炎" の原因で少なくないものが "誤嚥(ごえん)" = "嚥下(えんげ)障害" だと言われており、高齢者介護を担っているご家族などでは、ビクビクとして気を揉む対象となっている。

 今回注目する下記引用サイト記事嚥下(えんげ)障害とは ( vol.27 嚥下(えんげ)障害の予防は日常のトレーニングで )/omron All for Healthcare/2005.09.09 は、  <嚥下(えんげ)障害とは  急いで食事をした時などに、食べ物がのどに詰まったり、むせたりした経験はだれにでもあるはずです。一時的なことなら心配はありませんが、こうした症状がしばしば起こったり、食事のたびに食べ物を飲み込みにくいと感じるようになったら、嚥下障害の可能性があります。  一般に嚥下障害は、高齢者に多い病気だと思われがちです。しかし、50歳前後からは飲み込む力が少しずつ弱くなるため、中高年の人ならだれにでも起こりえます。例えばアメリカのブッシュ大統領は55歳の時、お菓子を気管に詰まらせ、一時意識不明になったと伝えられたことがありました。食べ物などが食道でなく、気管に入ってしまうことを誤嚥(ごえん)といいますが、これも嚥下障害のひとつです。  気管に食べ物が入った場合でも、若い時にはむせる程度で済みます。ところが中高年になると、咳や痰によって吐き出す力も弱くなっているため、窒息という状態になりかねません。  また誤嚥を起こすと、食べ物などが肺に入り、肺炎を引き起こすこともあります。高齢者の場合、誤嚥性の肺炎を繰り返すと、生命にかかわることも少なくありません。  それだけに嚥下障害は、気が付いたら早めに検査を受けたり、予防策をとるようにすることが大切です> と解説している。

 <......放置していると、次のような弊害があることが知られています。

 ● 嚥下障害による弊害
  ・窒息することがある(家庭内で高齢者が窒息で亡くなる大きな原因が嚥下障害です)
  ・食べる楽しみがなくなる(飲み込みにくいため、食欲がなくなります
  ・栄養不良になる(飲み込みやすいものばかり食べるようになり、栄養バランスをくずし、体調不良の原因となります)
  ・脱水症状を起こす(むせるのを避けるため飲み物の量が減り、知らないうちに脱水状態になっていることがあります)
  ・肺炎(誤嚥によって細菌が肺に入ると、重症の肺炎を起こすことがあります)

 自分でチェックしてみましょう  次のようなことが増えたら、嚥下障害を疑ってみましょう。
  ・食事中によくむせる
  ・以前はむせなかったのに、時々むせるようになった
  ・食事中や食後によく咳が出る
  ・食べ物がのどにつかえる感じがする
  ・食べ物をお茶や味噌汁などで飲み込むことが多い
  ・食後に声がかれたり、ガラガラ声になる
  ・むせやすい食べ物を避けている
  ・飲み込んだ後も、口の中に食べ物が残っている
   ―― 以下略 ――> とある。

 近年の "はしか流行" であるとか、日常的な "抗菌薬の過剰使用" 傾向などを念頭に置くならば、<半数近くの子どもが免疫不十分> という下記報道の事実は、少なからぬ驚きを誘う。

 今回注目する下記引用サイト記事半数近くの子どもが免疫不十分 ワクチン混ぜて予防接種問題/共同通信/2017.07.15 - 16:46 は、  <東京都品川区のクリニックで男性医師が複数のワクチンを勝手に混ぜて乳幼児に予防接種した問題で、区が抗体検査をした結果水痘(水ぼうそう)やおたふくかぜについて半数近くの子どもに十分な免疫ができておらず、再接種が必要だったことが15日、分かった> と報じている。

 <......区が保護者宛てに送った文書によると水痘は抗体検査を受けた子ども101人中48人、おたふくかぜは107人中46人で免疫が不十分。99%程度の確率で免疫がつくとされるはしかは127人中32人、同様の風疹も127人中40人で再接種した方がよいとされた> とある。

 相変わらず、"副作用" の制御された抗がん剤が求められている。

 今回注目する下記引用サイト記事近大、メラノーマの増殖だけを抑制する化合物開発 がん細胞のみを標的にした抗がん剤開発に期待
/@niftyニュース/2017.07.13 - 13:00 は、  <近畿大学薬学部創薬科学科、分子医療・ゲノム創薬学研究室の杉浦麗子教授と佐藤亮介助教らの研究グループは、他の正常な細胞にダメージを与えることなく皮膚がんの一種「悪性黒色腫(メラノーマ)」の増殖のみを阻害する新たな化合物を発見したと発表した> と報じている。

 <......メラノーマメラニンという色素を作る細胞ががん化した腫瘍で、予後が悪く早期に転移を起こしやすいという特徴がある。  治療では抗がん剤を使用するのが一般的だが、長期使用による副作用がん細胞が抗がん剤への抵抗性を獲得してしまうこともあり、メラノーマに特異的に効果があり、かつ副作用の少ない抗がん剤の開発が求められていた。  研究チームは、がん細胞の増殖を促す伝達物質のひとつ「ERK MAPキナーゼ」がメラノーマ細胞では異常に活性化していることに着目。MAPキナーゼを調節する役割を果たす化合物「ACA-28を、独自の化合物探索システムを利用して開発したという。  がん細胞を用いた試験でもACA-28正常な細胞にはほとんど影響を与えずメラノーマ増殖を抑制し、さらにはアポトーシス(細胞の成長に組み込まれた細胞死)へと誘導することも確認されている。  正常な細胞のMAPキナーゼを人為的に活性化させ、わざとがん化させた細胞に対してもACA-28が高い効果を発揮することも確認されており、メラノーマに限らず、MAPキナーゼが過剰に活性化しているような他のがんに対しても阻害効果を示す可能性が期待できるという。  また、研究チームは「ACA-28」の開発につながった化合物探索システムを駆使することで、副作用の少ない抗がん剤の候補化合物を取得できることが実証された」とし、当該システムにより、さらなる抗がん剤候補化合物の探索が可能であるとコメントしている。  発表は2017年5月9日、日本分子生物学会の学術誌「Genes to Cells」オンライン版に掲載された  参考文献 Identification of ACA-28, a 1'-acetoxychavicol acetate analogue compound, as a novel modulator of ERK MAPK signaling, which preferentially kills human melanoma cells. DOI: 10.1111/gtc.12499 PMID: 28485554 医師・専門家が監修「Aging Style」 > とある。

 人々の願いは、寿命の長さではなく、<介護を必要としない健康寿命の長さ> だと考えられている。 そして、そのためにはどうすべきか、と。

 ◆ 参照 当誌過去の "健康寿命" 関連記事

 (1) "茶カテキン"!肝臓で"悪玉コレステロール(LDL)"に効く仕組み解明!(岐阜大グループ)/当誌 2017.03.31
 (2) "老化抑制物質(サーチュインの材料)"を人に投与する臨床研究!病気予防に期待!(慶大)/当誌 2016.07.13
 (3) 長寿は、その質の「健康寿命」として問われ始める!調査結果"沖縄"の例!(聖徳大教授)/当誌 2016.06.14
 (4) がん死亡の8割、生活習慣と環境が原因! 過剰な塩分、運動不足&野菜不足、タバコ!/当誌 2016.02.15
 (5) "食事制限による寿命延長/抗老化作用"を進める必須の因子"NPY"(神経ペプチド)を解明!/当誌 2014.04.07


 今回注目する下記引用サイト記事毎日歩行、野菜摂取など...生活改善で「健康寿命」に2年余りの差も/yomiDr. ヨミドクター/2017.07.12 は、  <適度な睡眠や毎日の歩行などの健康的な生活習慣を数多く取り入れている人ほど、介護を必要としない健康寿命が長いとの調査結果を厚生労働省の研究班が発表した。  約1万人の高齢者を調査したところ、健康的な生活習慣を多く取り入れている人そうでない人では、最大2年余りの差がみられた> と報じている。

 <......国は、生活習慣の改善によって健康寿命を延ばすことを目標に掲げている。研究班は2006年12月、宮城県大崎市で65歳以上の住民に生活習慣などに関するアンケートを行い、9746人について、9年間追跡調査した。  調査で「健康的な生活習慣」としたのは非喫煙または禁煙して5年以上 ▽1日の平均歩行時間が30分以上 ▽1日の平均睡眠時間が6~8時間 ▽多めの野菜摂取 ▽多めの果物摂取――の5項目これらの生活習慣の実践数と、死亡または要介護認定を受けるまでの期間の関係を調べた。  その結果、実践数が0~1項目だった人と比べた健康寿命の差は、2項目ある人は11・5か月、3項目だと17・4か月、4項目だと23・9か月それぞれ長かった。5項目すべて行っている人では25・4か月にまで差が開いていた。  研究をまとめた辻一郎・東北大学教授(公衆衛生学)は「健康的なライフスタイルを取り入れれば、健康寿命の延伸が期待できることを示唆する結果だ」としている> とある。

 "遺伝子の検査" によって "乳がん" などの発症リスクを推定するアプローチは、かねてより実施されている。

 ◆ 参照 当誌過去の "乳がん 遺伝子" 関連記事

 (1) がん6割、遺伝子複製ミスが主因!細胞分裂の際に誰にでも起きる複製ミスが主な原因!/当誌 2017.03.25
 (2) 乳がんリスク検査、現在1人約20万~30万円の検査費用を2万円程度にまで抑制! 遺伝研/当誌 2017.02.15


 今回注目する下記引用サイト記事遺伝性がんのリスクを推定/47NEWS 医療新世紀 /2017.07.11 は、  <BRCA1という遺伝子に変異がある女性は、80歳までに乳がんと診断される確率は72%との推定を、英国などの国際研究チームが米医師会雑誌に発表した。診断から20年以内に反対側の乳房もがんになる確率は40%だった。また、80歳までに卵巣がんになる確率は44%とされた。  一方、BRCA2という遺伝子に変異がある場合、乳がん発症の確率は69%、反対側の乳房もがんになる確率は26%。卵巣がんの確率は17%だった> と報じている。

 <......両遺伝子は本来、がんを抑制するが変異があるとがんのリスクが高まる研究は欧州などの女性約1万人を追跡調査した。既存の研究に比べ、精密な推定ができたという> とある。

 従来、「賢い人の脳にはシワが多い」と聞かされてきたかに思われる。 そこへ持って来ての今回の "研究成果" 発表だけに、意表を衝かれる感があるのだろう。

 今回注目する下記引用サイト記事脳のしわ複雑だと高リスク 統合失調症、富山大など/共同通信/2017.07.11 - 19:16 は、  <脳のしわが複雑に入り組みすぎている統合失調症の発症リスクが高い可能性があることを明らかにしたと、富山大病院の鈴木道雄教授(精神神経科学)らのグループが11日付の米医学誌電子版に発表した。東京大、東北大などとの共同研究> と報じている。

 <......統合失調症は、幻覚や妄想などさまざまな症状を伴う精神疾患早期の発見、治療が有効とされ、グループは「統合失調症の早期診断につながる一歩になれば」と期待している。  グループは、発症リスクが高いとされる104人と、健常者104人について、脳のMRIのデータを収集発症リスクが高い人の方が、大脳皮質の広い範囲でしわが複雑に入り組んでいた> とある。

 抗がん剤のような副作用が回避できる点をメリットとした、いわゆる "免疫力強化" を目指す "がんワクチン" 開発への挑戦が根強く試みられようとしている。

 今回注目する下記引用サイト記事がんワクチンで臨床試験を開始/日本経済新聞/2017.07.10 は、  <■ 理化学研究所と東京大学 新たながんワクチンの候補物質の臨床試験を始める。がん細胞を見分ける機能を付けた人の細胞を患者に投与して、体内の免疫の働きを活発にする。急性骨髄性白血病(AML)の患者を対象に、まずは安全性を確かめる。長期間効果が持続し、再発防止に役立つ治療法の実現を目指す> と報じている。

 <......臨床試験は東大医科学研究所付属病院でする。対象は標準的な治療法が効かなかった患者など最大9人。安全性の確認とともに最適な投与量を探る。患者の募集を始めた。  投与する候補物質は、がんの目印となるたんぱく質の設計図などを入れた人の細胞を、免疫の働きを高めるように培養して作った投与すると体内の免疫細胞にがんの目印となるたんぱく質を伝えるこの目印の種類を変えれば、様々ながんに利用できる可能性がある> とある。

 近年、<AIの深層学習(ディープラーニング)> 手法が、かなり多くの分野で採用され始めている。 加えて、医療分野では、この手法もとで、人間(医師)の判断と対応が難しい課題に貴重な成果が収められつつある。

 ◆ 参照 当誌過去の "深層学習" 関連記事

 (1) 認知症の「前兆」早期発見! AIの深層学習(ディープラーニング)を活用!(日大工学部)/当誌 2017.06.13
 (2) "認知症:軽度認知障害(MCI)"の兆候を簡易判定、血液検査データで!早期発見!(日大)/当誌 2017.05.18
 (3) 脳卒中の原因となる脳の血管のコブ"脳動脈瘤"、"AI"が「確率9割超」で発見!/当誌 2017.04.26


 今回注目する下記引用サイト記事AIで大腸がん見逃し防ぐ 内視鏡検査を支援/共同通信/2017.07.10 - 12:14 は、  <国立がん研究センターとNECは10日、大腸の内視鏡検査中に、がんや、がんの前段階のポリープを自動的に検知して医師に伝え、診断を助ける人工知能(AI)システムを開発したと発表した。見逃しを防ぐことで、大腸がんによる死亡が減らせると期待される> と報じている。
 <......内視鏡で得られた画像に異常があるとAIが判定すると、警告音を鳴らした上で、モニター上でその場所を囲んで示し、医師に知らせる仕組み。  早期の大腸がんやポリープの患者の画像約5千例をディープラーニング(深層学習)という手法でAIに学習させた後、さらに約5千例を見せて判定させたところ、異常な部位の98%を発見できた> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事手足口病、大流行の兆し 患者数が昨年同時期の6倍/共同通信/2017.07.05 - 05:43 は、  <乳幼児を中心に、口の中や手、足に発疹が出る「手足口病」の患者数が6月25日までの1週間で1医療機関当たり2.41人となり、昨年同時期に比べ約6倍と大幅に増えていることが5日、国立感染症研究所の調べで分かった> と報じている。

 <......手足口病は例年夏にピークを迎えるが、今年は大流行した2011年や15年に似たペースで増加している。  手足口病はエンテロウイルスなどが原因の感染症発疹が主な症状で、約3分の1で熱が出る。通常は数日のうちに治るが、髄膜炎などの合併症を引き起こすこともある。今年流行の種類のウイルスでは、手足の爪が浮き上がって剥がれ落ちる例もあるが、自然に治るとされる> とある。

 先日にも注目したとおり、<"アルツハイマー病"は、いまだ"謎の病"の域から脱出不能?!> というのが現状なのであろうか。 そんな中で、<病気の原因となる遺伝子> を探る研究が進められている。

 今回注目する下記引用サイト記事東北大、オオノログを用いてアルツハイマー病の原因遺伝子を推定 は、  <東北大学大学院生命科学研究科の牧野能士准教授らのグループは、アルツハイマー病患者に特有のゲノム領域に含まれる「オオノログ」という特殊な遺伝子に着目することで病気の原因となる遺伝子を多数推定した> と報じている。

 <......近年、病気の遺伝的要因としてヒトゲノム中におけるコピー数多型(CNV:個人間で数に違いのあるゲノム中の領域)が注目されている。CNV領域中に遺伝子が存在すると遺伝子量が変化するため、遺伝子量変化に弱い遺伝子を含むCNVは病気の原因となる「全ゲノム重複」(5億年前の脊椎動物の初期進化で生じたゲノム全体が倍加する現象)に由来する遺伝子群オオノログ遺伝子量変化に弱くオオノログを含むCNV病気との関連が強いことが分かっていた。しかし、CNV 中のオオノログに着目した原因遺伝子の推定は有効であるとしても、多くのCNV領域は複数の遺伝子を含むため、原因遺伝子の特定は困難であった。  今回の研究では、遺伝子量の変化が発症の原因の一つと考えられているアルツハイマー病患者で報告されたCNV中の遺伝子群を対象に、遺伝子機能や遺伝子発現量を調査し、オオノログに注目した原因遺伝子推定の有効性を検証した。 解析の結果、オオノログ既知アルツハイマー病原因遺伝子群と同様、遺伝子破壊により神経系に異常をきたす遺伝子が多く、脳組織での平均発現量が他組織よりも高いことが分かった。  以上の結果は、遺伝子量の変化が関与する病気において、オオノログを用いた原因遺伝子の推定が有効であることを示している。統合失調症などアルツハイマー症以外にも遺伝子量変化が原因となる病気が報告されており、この手法の他の病気への応用が期待される。  論文情報:【Molecular Biology and Evolution】Inference of causative genes for Alzheimer's disease due to dosage imbalance> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事血管はオートファジーが苦手 病原菌増殖、大阪大が解明/共同通信/2017.07.07 - 06:05 は、  <血管の内側にある内皮細胞では、侵入した病原細菌を分解し除去するオートファジー(自食作用)起きないことが分かったと、大阪大の吉森保教授(細胞生物学)のチームが7日、米専門誌電子版に発表した> と報じている。

 <......血管内皮細胞では、タンパク質などを分解して再利用するタイプの自食作用は正常に起きており細菌に対する自食作用も起こせれば、感染症の新たな治療法の開発が期待できるという。  チームによると、内皮細胞は血液と直接触れるため、血中に侵入した細菌の影響を受けやすく、内皮細胞で細菌が増殖した場合は多臓器不全につながる恐れがある> とある。

 "関節リウマチ" は、"抗リウマチ薬" で激しい痛みを抑制することができても、引き続き残る "関節部自体の破壊" を食い止めることはできない。 そこで登場したのが、"バイオ(生物学的)製剤" だ。 しかし、"薬価は高額!" という点が見過ごせない難点とされてきた。

 ◆ 参照 当誌過去の "関節リウマチ" 関連記事

 (1) <......東京都内に住む泉谷忠之さん(49)はある夜、肩の激しい痛みに襲われた。翌日、病院で痛み止めを処方されたが、おさまらず、手の指や首も痛くなった。専門医を受診、リウマチと診断され、抗リウマチ薬による治療が始まったが、改善しない。全身の関節が痛く、シャツのボタンをとめることも、字を書くこともままならなくなった。そこで、生物学的製剤を加えて使うようになると、次第にはれや痛みがおさまった。泉谷さんは「劇的に改善し、普通の生活ができるようになった」と話す。  リウマチの原因は不明だが、本来は外敵から自分の体を守るはずの免疫細胞が、関節で骨と軟骨を包む「滑膜」に集まって攻撃し、炎症を起こす。これが続くと滑膜が増殖、次第に骨や軟骨が破壊され、激しい痛みやはれが出る。進行すると関節が変形し、人工関節が必要な場合もある。  痛みなどの症状だけを抑える非ステロイド系抗炎症薬や副腎皮質ステロイドもあるが、関節を破壊から防ぐのが抗リウマチ薬と生物学的製剤だ。......> ( "関節リウマチ"の治療で"生物学的製剤"と呼ばれる"新薬"を使う人が増加!薬価は高額!/当誌 2016.10.11
 (2) "自己免疫疾患:リウマチ"を引き起こす免疫細胞に必須の酵素PKD発見!新薬開発に期待!/当誌 2016.10.02
 (3) "関節リウマチ"の発症に深く関わる"たんぱく質"特定(京大助教)!治療薬開発への期待!?/当誌 2014.10.19


 今回注目する下記引用サイト記事第一三共、バイオ後続品の開発中止 関節リウマチ治療薬/日本経済新聞/2017.07.05 - 19:23 は、  <>第一三共は5日、関節リウマチ治療薬「エタネルセプト」のバイオ後続品について、開発を中止すると発表した。第3相臨床試験には成功しており、2017年度に申請を予定していたが、商用生産に向けた製法の確立ができなかった。ピーク売上高で100億円規模と見られていた。開発や製造費がかさむバイオ後続品を実用化する難しさが浮き彫りとなった> と報じている。

 <......12年に米コヒーラス・バイオサイエンシス社から日本の開発権を得ていた。16年1月には第3相治験に成功。コヒーラス社が主導して製法の確立を急いだが、効率的な手法を確立できなかった> とある。

 案の定(?) とでも言う流れで、"アルツハイマー病認知症" に対する治療法、治療薬、予防薬の対策は難航し続け、"延びる寿命" という喜ばしい事態が "裏目(?)" となっている。

 今回注目する下記引用サイト記事延びる寿命と膨らむ治療費、アルツハイマーはいまだ謎の病 Kanoko Matsuyama、Cynthia Koons/Bloomberg/2017.07.05 - 09:20 は、  <人間の寿命が延び、世界の平均寿命は2000年時点より5歳延びて71歳を超えている。だが、高齢化に伴う最大の疾患の一つであるアルツハイマー型認知症をどのように克服するかは、まだ解明されていない。脳を萎縮させるこの進行性の病は、公衆保健上世界最大の課題の一つに浮上している。研究でアルツハイマー型認知症の前兆が初めて確認されてから1世紀以上たっても、その症状の治療薬はまだ少なく、回復に向かわせる薬どころか、進行を遅らせる薬すらない。研究者は、認知症患者は世界全体で4680万人に上り、最大80%の病因がアルツハイマー型と推計している。予防や治療で医療上の突破口が見つからない限り、患者数は20年ごとに約2倍のペースで増加すると予想される。15年時点の認知症患者の治療費は約8180億ドルと推計されるが、これは世界の年経済生産の約1%に相当する> と解説している。

 <......対策に取り組んでいる製薬会社は、かねてより、アルツハイマー患者の脳内に凝集するアミロイドタンパク質を標的にしてきたが、研究者は、アミロイドタンパク質がアルツハイマー型認知症を引き起こすのか、あるいは小さな誘因の一つなのかを解明していないアミロイドタンパク質を標的にする医薬品の臨床試験結果は期待外れで、ごく軽度のアルツハイマー型認知症患者を対象とする試験に開発会社を傾かせている。その一方、新たな取り組み、特にタウタンパク質と呼ばれる異常型タンパク質に照準を合わせた取り組みへの関心が高まっている。アルツハイマー型認知症が進行するにつれ、タウタンパク質が脳内にまん延し絡み合って蓄積し、脳細胞を死滅させる。タウタンパク質を標的にした戦略の臨床試験を行っている製薬会社は、イーライリリー、ジョンソン・エンド・ジョンソン、バイオジェン、アッヴィ、タウRxファーマシューティカルズなどだ。  背 景  ドイツの精神科医アロイス・アルツハイマー医師が、1906年に初めて認知症と脳組織内のタンパク質の異常な蓄積を結び付けて考えた。後にアルツハイマー医師にちなんで名付けられたアルツハイマー型認知症の症状、原因、リスク因子、および治療に関する研究は、おおむねここ30年で行われているが、正確な化学構造はいまだにほとんど不明だ通常、60代半ばになって初めて症状が現れる。ごく最近まで、特定の患者に対して医師ができるのは、アミロイドタンパク質が蓄積していないか患者の脳組織を検査することだけだった。検査時に患者は既に死亡していたため、特に役には立たなかった。ところが2012年に画期的な進展があった。米食品医薬品局(FDA)が、プラークを検出するためのスキャンで染料を使用することを認め、高い信頼性を持つ生体診断が初めて可能となった。スキャンすれば、医師は認知症の進行に伴う蓄積の増加状況を追跡調査すること、および患者の一部親族で、典型的な発症の約20年前から蓄積し始めることを観察できた。また、スキャンにより、他の型の認知症患者を医薬品の臨床試験から外して、より信頼性が高い試験結果を出すと同時に、プラークを使って医薬品の有効性を測定できた。  論 争  治療法を欠く中、20を超える国の政府が正式な認知症対策を明示している。それには、研究費の増額や在宅治療センターの開設、緩和策にすぎないという認識を高める取り組み、介護者向け倫理ガイドラインの立案などが含まれており、フランスが欧州で初めて、2001年に対策を発表した。米国も自国版を12年に発表した。アルツハイマー病対策を訴える団体は、心臓病やがんなど死亡者数がより多い他の疾患の関連団体と資源の確保で競い合っている。財源の問題は文化面の問題と重なる部分が多く、中国では、親孝行という儒教的価値観に従って、大半の患者が在宅治療を受けており、それが家族の負担になっているケースが多い。日本では、社会福祉制度の限界と高齢者介護義務が対立する事態になると懸念されている。米国では、アルツハイマー型認知症の妻をレイプしたとして夫が起訴された件を巡って、性行為の同意・不同意の問題で社会が揺れている。ターメリックや緑茶を用いた治療で行動面の改善が認められたと報告する研究に対しては、怪しい食事療法ではないかという懐疑的な声もあがっている。また、アルツハイマー型認知症に対する悪いイメージも懸念される。米国のカントリー歌手であるグレン・キャンベルは、自身のアルツハイマー型認知症との格闘を公表することでそうしたイメージと闘いたいと発言している。また、米国の女優であるジュリアン・ムーアは、「アリスのままで(原題:Still Alice)」という映画で、比較的若く魅力的なアルツハイマー型認知症患者を演じ、アカデミー賞主演女優賞を受賞した。  原題:Alzheimer Plague Is Price of Victory in War on Death: QuickTake(抜粋)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事遺伝子融合で白血病悪性に 小児患者の新治療に期待/日本経済新聞/2017.07.04 - 0:00 は、  <子どもの白血病の一部で、2つの遺伝子がくっついた異常な「融合遺伝子」ができるために治療が難しくなっていることを、東京大の滝田順子准教授(小児腫瘍学)らが突き止め、米科学誌ネイチャージェネティクスに3日発表した。新しい治療法を開発する手掛かりになると期待される> と報じている。

 <......この病気は「小児T細胞性急性リンパ性白血病」。日本では推定で年間100人ほどの子どもが発症する。患者181人の遺伝子を調べると、約4%に当たる7人で「SPI1」という遺伝子が別の遺伝子と融合。この異常により、血液をつくる細胞ががん化して大量に増殖していた。  7人のうち6人は、抗がん剤で治療してもすぐに再発し、診断から3年以内に死亡融合遺伝子がない患者が8割近く生存しているのとは対照的に、治療が非常に困難だった。  滝田准教授らは、融合遺伝子のある患者にはより強い抗がん剤治療をしたり、融合遺伝子によってできるがん細胞の増殖を抑えるような新薬の開発を進めたりすれば、救える患者を増やせるとみている〔共同〕> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事都医学総研、統合失調症改善へ治験 ビタミンB6で/日本経済新聞/2017.07.02 - 23:57 は、  <東京都医学総合研究所の糸川昌成参事研究員らは、ビタミンB6化合物の「ピリドキサミン」が統合失調症の症状改善に役立つ可能性があることを突き止めた。医師主導の臨床試験(治験)を10人の患者で実施したところ、8人で症状が改善した。中堅製薬会社の興和(名古屋市)と共同で今秋にも治験を始める計画で、2020年ごろの承認を目指す。  治験は全国約10の医療機関で入院患者を対象に実施する> と報じている。

 <......統合失調症幻覚や妄想が現れるほか、感情がなくなるなど様々な症状が出る。国内に約80万人の患者がいるとみられており、原因は複数あるといわれる。脳内の神経伝達物質であるドーパミンの過剰放出が原因とする説もあるが、ドーパミンを抑える薬が効かない患者もいて、確立した治療法はない。  研究グループは約4割の患者で、アミノ酸と糖などがつながったペントシジンと呼ぶ物質が蓄積していることを見つけた。そのもととなる物質に結合して体外への排出を促すピリドキサミンに注目。血液中のペントシジン濃度が高い患者10人を対象に半年間、ピリドキサミンを投与して効果を確かめた> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事無痛分娩の女性死亡、子も重い障害...診療所、過失認める/yomiDr. ヨミドクター/2017.06.30 は、  <出産の痛みを麻酔で和らげる無痛 分娩 を巡り母子の重大事故が相次ぐ中神戸市内の産婦人科診療所で2015年9月に無痛分娩をした女性が、母子ともに重い障害を負っていたことがわかった。女性は今年5月、意識が戻らぬまま搬送先の病院で死亡した> と報じている。

 <......遺族側の代理人によると、事故があった診療所は、神戸市西区の「おかざきマタニティクリニック」。女性は、15年9月2日朝、背中に細い管を入れて薬を注入する硬膜外麻酔の処置を受けた。院長の産婦人科医が麻酔薬を入れて外来診療のため病室を離れた直後、女性が 嘔吐 。医師が戻った時には呼吸困難に陥っていた。  女性は、搬送先の大学病院で緊急帝王切開を受け男児を出産したが、母子ともに寝たきりになった。女性は今年5月、同病院で35歳で亡くなった。男児は別の病院に入院している。  遺族側は、管が誤って別の場所に入り、麻酔が効き過ぎて呼吸困難になったと主張している。診療所側も昨年12月、過失を認め、遺族に示談金を支払った。  事故当時、院内に医師は院長一人だったという。代理人は、「麻酔をかけた後は急変の可能性があり、しばらく経過を見守る必要があるのに、すぐにその場を立ち去ったのは明らかなミス外来の片手間に麻酔の処置を行うことはありえない」と話している。  診療所は「何もお答えできない」としている。  この事故については、無痛分娩を巡る事故について調査している日本産婦人科医会も情報を把握し報告を求めていたが、診療所は応じていなかった> とある。

 がん治療における "抗がん剤" の使用に、"何がしかの変化" が生まれる兆しか......。 <がん治療薬「オプジーボ」など超高額新薬が保険財政に与える影響が問題化> したことに端を発し、これまで "過剰な期待" が寄せられて来た "抗がん剤" が冷静に見直されることになるのであろうか。

 今回注目する下記引用サイト記事抗がん剤、効果同じなら安い薬を 日赤医療センターが決定/共同通信/2017.06.30 - 17:13 は、  <日本赤十字社医療センター(東京)は30日までに、5月に保険適用が決まった抗がん剤「ザルトラップ」について、治療で原則使用しない方針を決めた同じ効果で約半額の既存類似薬があり、割高な新薬を使うメリットはないと判断した。薬価が高いことを理由に医療機関が使用を差し控える決定をするのは異例> と報じている。

 <......がん治療薬「オプジーボ」など超高額新薬が保険財政に与える影響が問題化したことから、厚生労働省は薬価制度の見直しを進めている。同センターは医療費の抑制につなげる狙いで、今回の決定は国の制度見直し議論に一石を投じそうだ> とある。

  "高齢ドライバー" による交通事故が相次ぐ中、"認知機能検査を強化した改正道交法" が施行され、初めての "免許取り消し" が出たという。

 ◆ 参照 当誌過去の "認知症 免許証" 関連記事

 (1) 事故を懸念した認知症高齢者の"運転免許返納" 裏目にでることも!思わぬ悪影響あり?!/当誌 2015.11.30
 (2) 免許更新時認知症診断(試案)!買い物・通院難民に懸念!行政や地域の支援充実が必要!/当誌 2015.01.19
 (3) 運転免許証を自主的に返納する高齢ドライバー増加!「運転経歴証明書」の利点が認知!/当誌 2015.01.16


 今回注目する下記引用サイト記事「認知症の恐れ」県内490人 15人が免許取り消し 改正道交法2カ月半で 75歳以上運転者/茨城新聞クロスアイ/2017.06.30 は、  <75歳以上の高齢ドライバーの認知機能検査を強化した改正道交法が施行された3月12日から5月末までに、検査を受けた県内の約1万2千人のうち、490人が、医師の診断が必要な「認知症の恐れ」と判定されたことが28日、県警のまとめで分かった。このうち、15人が免許取り消しとなった。改正法施行後、検査結果が判明するのは初めて> と報じている。

 <......改正法は、75歳以上が3年ごとの更新時や違反があった場合、記憶力や判断力を測定する検査を義務付けた。検査では、当日の日にちや曜日を答え、絵を見て質問に答えるほか、時計の文字盤に時刻を書き入れる。認知症の恐れ(第1分類)、認知機能低下の恐れ(第2分類)、認知機能低下の恐れなし(第3分類)に判定される。  第1分類と判定されると、医師の診察を受けなければならない。診察の結果、認知症と診断された場合は免許の取り消し、または停止となる。  認知機能は次回更新時まで3年を待たずに低下する可能性があることから、信号無視や一時不停止など一定の違反があった場合は、更新時と同様の検査が課せられる。  県警によると、改正法施行から5月末までの約2カ月半に、県内で認知機能検査を受けたのは1万2112人。第1分類と判定された490人のうち、診断結果が判明し、提出されたのは108人。認知症と診断され、免許を取り消されたのは15人だった。48人は今後、認知症になる恐れがあると診断され、免許は更新・継続したが、半年後に再受診する必要がある。問題なしとされたのは45人、診察を期限内に受けず免許が失効したのは4人。診断を受けず自主返納したのは39人だった。  第2分類は4092人、第3分類は7530人だった。いずれも高齢者講習を受け、運転を続けることができた。  県内の75歳以上のドライバーは5月末現在、15万1005人。昨年、75歳以上が起こした交通死亡事故は18件だった。県警は「認知症を早期に発見することで事故の抑止につなげたい」としている。 (吉原宗康)> とある。

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