2012年7月 アーカイブ

 この暑さを、決してなめてはいけないようだ。国内各地での高気温状態が頻繁に報じられているのは周知の事実。
 どうも、この暑さはローカルなものではなさそうで、"地球的規模(?)" での暑さのようだ。
 <グリーンランドほぼ全域 氷とける>( 暑い!「異常天候早期警戒情報」(気象庁7/24発表)!「3カ月予報」の方でもウンザリ!( 当誌 2012.07.27 ) )というのも驚きではあったが、いよいよ公的機関が "お墨付き(?)" を発表したとか。

 < 5〜6月の地球の陸地の平均気温が、統計の残されている1880年以降の同時期としては過去最高を記録した。米海洋大気局の調べで、29日分かった。7月以降も同じで、日本だけでなく、北半球の多くの地域が酷暑に。今年の世界は歴史的な「暑い年」になりそうだ。>( 地球気温:歴史的な「暑い年」に 北極圏の氷、急速に消失/毎日jp/2012.07.29

 と言ってもわれわれにできることは、"自己防衛策"、つまり身体への "水分補給" くらいだろう。しかし、これが "決め手" のように思われる。

 ◆参照 この暑さ!熱中症よりも怖いのが"夏の脳梗塞や心筋梗塞"!"五輪"観戦寝不足も要注意!( 当誌 2011.07.29 )

 ところが、この "水分補給"であるが、意外と "錯覚と誤解" に包まれているらしい。
 まあ、考えてみると、今でこそスポーツでは常識とされている "水分補給" だが、以前の体育会系文化では「水を飲むと疲れが出る」とか、「集中力が途絶える」と言われ忌避されてもいたのだ......。まるで "血液ドロドロ礼賛主義(?)" の向きがあったかのようだ。

 下記引用サイト記事:ビールの飲み方に注意 暑さに負けない水分補給法/日本経済新聞/2012.07.14 は、そうした、"水分補給" の "錯覚と誤解" に目を向けさせる。

 ■"錯覚と誤解 1" ...... "必要摂取量" への誤解
  <より汗をかく夏には1日1.5~2リットルを飲料から摂取>とあるが、概してそれほど必要だとは思っていないのではなかろうか。

 ■"錯覚と誤解 2" ...... "飲み方" への誤解
  <ちびりちびりと、こまめにたくさんの回数飲むことが有効です>とあるが、とかく "水分補給" の目的は喉の渇きをいやすことだと思い、「がぶ飲み」をする誤解。

 ■"錯覚と誤解 3" ...... "アルコール" への誤解 
 <100ミリリットル飲むごとに体内ではアルコールの分解などで120ミリリットルの水分を消費する。またアルコールには利尿作用もある。酒だけで水分を補給しようとすると、実は体内の水分は少なくなる
  この最後の点が最大の "錯覚と誤解" であろうと思われる。しかも、ビールは、"喉の渇き → ビール!" という固定習慣があるだけに、"水分補給" の "代用" と勝手に決めつけてしまいがちだ。
  酔い醒め時、やたらに喉が渇くといった感覚を、もっと科学的(?)に見つめた方が良さそうだ......。




















 絶対にしないに決まっているのが、"チャリンコ" の発電機での "発電量""原発発電量" との比較!

 ◆参照 <福島第一原発には1号機から6号機までの6機があり、6機全体(稼働率80%)で2009年度の年間発電量は32,949,000,000キロワット時だそうです>太陽生活 MORE/2011/04/01

 感じ取るべきことは "チャリンコ" の発電機での "発電量" の "非力さ" ではなくて、約33テラワット時という "危ういモンスター" に支えられた現代文明が、"実のところ幸せなのかどうか" なのではなかろうか......。
 だから、ギネスブック視点に立ち、主催者側発表の何千万台もの "チャリンコ" 総結集で実験に挑むといった、それこそ暑苦しい想定は却下したい。

 深入りをして、これまた暑苦しい議論をするつもりもない。ただ、"時代錯誤" であろうがなかろうが、"人力(自力)発電" で灯りをともすべく "発電" する、そうした "健気さ" を忘れてしまっては、人は幸せな気分なんぞに包まれることはなさそうな気がするのだ。
 "チャリンコ" 発電のバリュー感。それは、日暮れて道遠しに遭遇してしまった際の心もとなさに対して、「ふつつかながら行く手を照らしますからめげずに漕いでください」とばかりに揺らぐ灯りをともし出す、そんな "健気さ" にあると実感する。決して、互いの "非力さ" を咎めずに、寄り添ってできることに邁進し合う関係、マン-マシーン(?)......。

 こんな "チャリンコ" の "人力(自力)発電" への思いを蘇らせてくれたのは、下記引用サイト記事:自転車を漕いでスマートフォンを充電!―エコな発電機「Tigra BikeCharge」/japan.internet.com/2012.07.27 であった。
 <最近はスマートフォンを自転車に取り付けて GPS として利用している人も多い。このような人たちにとって、スマートフォンのバッテリー切れは大きな問題となる。>かどうかまでは知らない。

 もちろん、<自転車はガソリンも電気も使わないエコな乗り物>だ。おまけに、たとえ "非力" ではあっても "人力(自力)発電" のデバイスが装着できるという点!
 自然災害時で "危ういモンスター" たちが息絶えた場合への "イメージ・トレーニング" 機器という意味でも着目してみた。

 この連続猛暑日! 気力だけに頼るのではダメ! かもしれない。
 熱中症なぞを他人事と見なし、"こまめな水分補給" をどこか軽んじたりしているとトンデモナイことになりかねない。
 いや、自分自身がそんな "非科学的な精神主義" になりがちなので気をつけたいと思っている。
 何せ "生活習慣病" 的生活に浸り、"ストレス" はといえばほどほど以上に背負っている感触もあったりする。そして、この "連続猛暑日" だ。

 おまけに、今回の "ロンドン五輪" 開催期間と、"異常天候早期警戒情報" の期間( c.f. 暑い!「異常天候早期警戒情報」(気象庁7/24発表)!「3カ月予報」の方でもウンザリ!( 当誌 2012.07.27 ) )とは重なってもいる。
 "五輪" 観戦寝不足もいい加減にしておかないとマズイかなぁ、と......。
 あえて、下記引用サイト記事:熱中症だけじゃない 意外と多い夏の脳梗塞 脱水、血管詰まりやすく/日本経済新聞/2012.07.27 を取り上げてみたのも、多分にありそうなこの "五輪" 観戦寝不足が懸念されるからでもある......。

 ところで、"猛暑対策" と言えば、言うまでもなく<こまめに水分を補給>することに尽きる。
 そして、それは、"喉の渇き" 云々というより、もの言わぬ身体自体が必要としていることによる。とりわけ、<血液の水分減少>に対する "水分補給" が重要だと言われる。
 <血液中の水分が減って、どろどろした状態になると、血液が血管に詰まりやすくなる>という現象が問題であり、これを放置していると、あの恐い病状である "脳梗塞、心筋梗塞" を誘発することにもなりかねないのだそうだ。

 決して "猛暑" だけが要注意の敵なのではない。既に積み重ねている諸々の "悪条件"(悪しき生活習慣) に上乗せされた "猛暑" だから警戒を要するというわけだ......。

 iPad と iPod touch で、早速、試してみたが、思いのほかスムーズに使えてストレスを感じることはなかった
 "漢字" の入力も十分に可能であり、"変換" の "精度" も意外と良い。ただ、変換は "随時" 処理されるために、画数の多い漢字を手書きする場合には一気に書き込まないと、途中の"へん、つくり" といった部首の段階で変換されてしまう。ちょっとした "忙しさ(?)" が伴う

 入力途中の画面例をスクリーンショットしようとしたのだが、上記のように、変換が "随時(瞬時)" 処理されるため、手書き部分があっという間に消えてしまい叶わなかった。まあ、要するに "スピーディ" だということである。

 とかく、モバイルでの文字入力は煩わしさが伴うもの。そして、"キーワード検索" の作業はといえば、外付けキーボードを持ち出すほどのことでもない。
 "設定" しておいても支障となることはなさそうだ。方法も簡単で、 "Google検索" の初期画面で下方にある「設定」をタップして、リスト項目の「手書き入力」から「有効にする」にチェックを入れて保存するだけでOKだ。

 こうしたちょっとした作業(検索)には、このような "手書き文字入力" 方式がリーズナブルだと思われる。なぜもっと早く採用されなかったのかと思うほどだ......。

 "猛暑"が続いている。そして、なお続くとのことだ。
 グリーンランドほぼ全域 氷とける」/NHK NEWS/1012.07.25 というニュースにも驚かされる。最も驚いているのは現地のシロクマたちであろうが......。


NHK NEWS より


 この "猛暑" は見くびらない方がよさそうだ。特に、これからの1~2週間は "気象庁" も、下記引用サイト記事:「異常天候早期警戒情報」/気象庁/1012.07.24 のように "異常天候早期警戒情報" を出して警戒を呼びかけているので要注意だ。
 しかも、"今年の暑さ" はダラダラと尾を引く見通しのようだ。( 下記引用サイト記事:全国 3か月予報(8月から10月までの天候見通し)/気象庁/1012.07.25 参照 )

 せめて "巨大台風" なんぞが発生しないことを祈りたいものだ......。

 困難過ぎる課題・問題に取り囲まれている現代人にとって、"喉から手が出る" 願望とは、"いきなりパワー・アップ!" できてしまうことであろう。
 恐らくそんなことが可能であれば、飛びつく者も少なくないのかもしれない。アーチストなどが "ドラッグ" に手を染めたり、アスリートが "ドーピング" に踏み込んだりする例はそれを裏書きしていそうだ。

 必ずしも一様には言えないが、"いきなりパワー・アップ!" という現象(への願望)の根底には、"元々、人間には「潜在能力」がある!" とする "真実めいた事実" が横たわっていると思われる。
 つまり、現状の凡庸なパワー水準は、脳の働きその他によって "抑制されている状態"(ストッパーが掛けられた状態?)であり、だから何らかの手立てでこの "ストッパー" を解除すれば、封印されていた「潜在能力」が立ち上がり、 "いきなりパワー・アップ!" も可能だ......、と。

 確かに、「火事場の馬鹿力」ということわざを待つまでもなく、一理ある視点だとは思われる。日常生活での人間のパワーは、決して "Max" 水準ではなくて、いわば "エコノミー走行" 的水準に抑えられているようだから。
 そもそも、生物学的な人間の構造自体にこうしたメカニズムめいたものが働いているらしい。以前に、人間の "赤ちゃん" について以下のように書いたことがある。

< 多分このメカニズムは、生きものが、現実的環境で生き残るという生存のために、限られたパワーから少しでも "ムダ" なエネルギーを消費しないようにと、いわば "エコノミカル" な戦略戦術を選択している......、と言えるのかもしれない。

 思い起こすのは、いつぞや観てなるほどと頷いたことがある、 "赤ちゃん" に秘められた能力に関するTV番組である。
 生まれて間もない "赤ちゃん" は、これから遭遇するであろうあらゆる現実環境のために、大人以上の幅広い "潜在力" を秘めているらしい。たとえば、確か、 "音声" を聞き分ける能力にしても、まさに万国の言語 "音声" に対して反応できる "潜在力" を持っているという。
 これに対して、成人は母国語の "音声" はもちろん微細に聞き取れる能力を高めているが、他国の言語の "音声" に関しては、特に特殊な発音部分などについては "聞き流し" して単なる "音" と解するようになっているらしい。 "英語耳" とか何とか言われて話題にされるのは、その辺の事情に関係しているものと思われる。
 このほかにも、日常的動作(運動神経)にしても、あらゆる可能性から、人間として行動するにあたっては差し当たって "ムダ" だと見なされた(誰かが見なしたというよりも、この辺は、DNA情報の発現であるのかもしれない)運動神経は "機能不可" となって行くのだという。>
"記憶" や "忘却" と "今を生きる" という "生き方" の在り様の検証( 当誌 2010.03.21 )


 ここで、今回の本題に入る。
 下記引用サイト記事:脳への刺激で「サヴァン症候群」の潜在能力を解き放てるか/WIRED JAPANESE EDITON - SCIENCE/2012.07.25 によれば、"サヴァン症候群" とは、<自閉症などによる脳の障害や脳の損傷により、数学や芸術、音楽など、特定の事柄について驚異的な能力を発揮するようになった人々>が持つ症状のこと。
 <ダスティン・ホフマン主演の映画『レインマン』>(1988年)で感動を与えられたことを思い起こす。

 この<サヴァン症候群と呼ばれる症状の人々に見られるような潜在的な認知力が、あらゆる人のなかに眠っており、脳にちょっとした電気ショックを与えるだけで、この潜在能力を引き出せる可能性があるという。>のである。
 <通常の脳では、取り入れる大量の生のデータを脳中枢が抑制し、人々が全体像により集中できるようにしている>ため、<脳に刺激を与えることで、一時的に脳の抑制を取り除き、人間の潜在能力を解き放つことができる>というのだそうだ。

 さて、こうした "実験" をどう受けとめるかは人さまざまだろう。ただ、"ドラッグ" 常習者のような "高感度依存症" になってしまうと、年がら年中、"電極付のヘッドギア" を被るという鬱陶しさとなりそうだが、それはどうも......。

 <いかに雇用を創出するかが大きな課題>となっている事情は、米国に限らない。日本もまさに同じだ。
 また、<グローバル化による仕事の流出>という現象が懸念されはじめている点も同様であろう。
 そしてさらに、これまで何の抵抗もなく諸手を挙げて歓迎してきた "機械化"、さまざまなジャンルでの "機械化" に、何がしかの "警戒心" が向けられはじめている点も、日米でさほどの差はないように見える。
 つまり、 "機械化" は、その社会的貢献面を排斥できないまでも、<雇用創出に大きな脅威をもたらす新たな要因>として "視野" に入れなくてはならないのではないか......、という状況のことである。

 下記引用サイト記事:レイス・アゲンスト・ザ・マシーン:機械に「雇用」が奪われてゆく?/WIRED JAPANESE EDITON - TECHNOLOGY/2012.07.19 に触発されて書いている。
 この記事の主旨を "ラッダイト運動"( 英国産業革命期の1810年代、繊維工業を中心に起こった職人や労働者の機械打ち壊し運動。)の "焼き直し" と決めつけて退けてしまうことは容易い。
 しかし、この際、"機械化" と "その社会的影響" について考えてみることも悪くはないと思う。いや、重要でさえあるかと。
 関心の向け方としては、もちろん "機械化" の否定については論外だとして、むしろ<機械には対応できない職種や業種>、<人間にしかできない仕事と機械による仕事とのバランスをうまくマネジメントしていく能力>といった点あたりが焦点となりそうだ。

 よく言われる表現として、「ひと(他人)と同じことをしていておカネ(報酬)は取れない」という言葉がある。同じように、「人間が、機械にできる仕事をしていてはおカネ(報酬)の取れる仕事にならない」、そんな時代になったと言うべきか......。
 しかし、困ったこと(?)に、"現代のデジタル技術" は "機械" の守備範囲、レパートリーを格段に広げ、深化させているのだ......。

 最近、痛切に感じていることは、われわれの今後を考える上で知っておかなければ話も始まらないはずの "客観情勢" に対して、われわれは無頓着であり過ぎるのではないかという点だ。
 "social" な水準での営為! が注目、重視されている点は、時代環境がもたらしたひとつの "正解" なのであろうことは間違いない。
 しかし、"social" な水準や空間を淡々と呑み込んでしまう "環境変化"、それらを度外視していたのでは、まさに視野狭隘の "タコツボ" 的苦悩から脱出できない......。

 そんなことで、難しいことはともかく、"環境変化" を指し示すであろう "数字" などには目を向けておきたいわけだ。別に、"官僚" や "御用学者" たちのようにそれらを弄ぶのではなく、それらを自分たちの位置確認のために使う......。
 とりわけ、時代環境がどう変わろうと、"働く" という基本的活動の重みは揺るがない。個々人にっても社会にとってもである。だからそれにまつわる "数字" には敏感でありたいと思う。
 この間、"若年失業" の問題状況に目を向けているのもそんな動機からだ。

 ◆参照 グローバル化時代の"産業空洞化"×"国内採用空洞化"が、働けない若者の危機に拍車を!( 当誌 2012.07.21 )
 ◆参照 若年失業者放置!度し難い"問題先送り体質"が確実に日本社会の近未来を蝕んでいる!( 当誌 2012.07.20 )
 ◆参照 益々顕著な"人材育成デフレ"!? 若者の失業率の高止まり!負の連鎖で日本社会突然死!( 当誌 2012.07.17 )

 そこで、今回取り上げたい "数字" は、近い将来への "就業者数推移" なのである。
 下記引用サイト記事:「就業者、30年に最大840万人減少 製造業で深刻、国家衰退の危機」/SankeiBiz/2012.07.23 を待つまでもなく、国や社会の "就業者数" の変化は、国内産業の盛衰、市場規模の大小、そして国の活力に直結する基本的な "数字" である。
 "少子高齢化" が急速に進む日本にとっては、気にならないはずがない "数字" であるに違いない。

 ということで、示された "数字"、<2030年の就業者数は10年に比べ最大で840万人減少し、5460万人に落ち込む>を額面通りに受けとめると、"13.3 % 減!( 製造業の場合:25.5 % 減! )" ということになる。
 "国の活力" がと言うべきか "GDP" がと言うべきか、ただでさえ "寂しい" 現状が、あと20年足らずで、みすみす "13.3 % 減!" になるであろう......、というわけなのだ。
 この "急こう配の下り坂" なのだから、的確な "タイヤ留め(?)" さながらの対策が講じられない限りは、クルマは暴走的に下降して行くことになりそうだ......。

 中東シリアでの、アサド政権と反体制派の武力衝突、内戦状態が壮絶さを極め、アサド政権側による多数の市民の虐殺が伝えられている。"国連監視団" による活動が進められているものの、国連安保理が十分に機能されずにいる。
 次のような "対立構図" が控えているからだ。

 【モスクワ田中洋之】ロシアは国連安保理でシリアへの制裁警告を盛り込んだ決議案に拒否権を行使し、アサド政権寄りの立場を鮮明にした。シリア決議での拒否権行使は3回目で、欧米との対立を先鋭化させている。...... >( シリア:ロシア「アサド政権寄り」鮮明 欧米と対立先鋭化/毎日新聞/2012.07.20

 そして、事態は "最悪の局面" に差し掛かりつつある。
 シリア、アサド政権が保有する "化学兵器" の使用可能性!というリスクである。
 事の発端は、<シリア:化学兵器を保管施設から移動>( 【 引用記事 3 】シリア:化学兵器を保管施設から移動/毎日jp/2012.07.14 )から始まっていた。

 <シリアのアサド政権が、保有を確実視されている化学兵器の一部を従来の保管施設から移動しはじめた。...... 移動目的は不明だが、反体制派との衝突からの防護との説や鎮圧の準備を疑う声も出ている

 事態が悪化し、リスクが高まっていると想定され始めたのは、<「アサド政権は化学兵器を保管場所から出し、使用に備えて分配している」、政権は反体制派に追い詰められ、最後の手段として化学兵器の使用に訴えるだろうとの見方>( 【 引用記事 1 】化学兵器の使用準備か シリアのアサド政権/【共同通信】/2012.07.22 )などが、 "反体制武装組織" 側から伝わったことによる。

 確かに、<具体的な根拠は示さなかった>点などから、その信憑性は定かではない。
 しかし、事態がますます緊迫している模様は以下の記事からも推測される。
米国、イスラエル、ヨルダンの代表は、シリアが保有する化学兵器を防護するための特別部隊派遣計画を準備している化学兵器がシリア政府軍によって使用されたり、戦闘員に盗まれる可能性について懸念している>( 【 引用記事 2 】米国 化学兵器防護のためにシリアへ特別部隊を派遣する可能性/The Voice of Russia/2012.07.20

 つい先日、( 世界的な食品価格高が再来か!? 米国本土1956年12月以来最悪の"干ばつ"(←異常熱波)!( 当誌 2012.07.18 ) )と "米国の干ばつ" について書いた。
 心配性だから目を向けたというよりも、この "干ばつ=穀物不作" による "穀物価格高騰" は、ちょっと大変なことになりそうだと思えたからだ。
 今後、"便乗投機" も加わるであろうから、今はまだ序の口なのかもしれない......。
 打撃を被るのは一般家庭での家計だが、同時に、豆腐屋さんその他の食品加工自営業者や、牧畜業者への打撃は計り知れないと思われる。このデフレ状況では、価格転嫁の値上げとてままならないからだ。

 下記引用サイト記事:大豆先物、連日の最高値更新...小麦なども高騰/YOMIURI ONLINE/2012.07.20 が、最新の "穀物価格高騰" ぶりを伝えている。
 しかし、文字面だけでは分かりづらいので、試しに、数字を元にした "推移グラフ" を作ってみた。以下の通りである。

 ◆ 大豆..................17・49 ドル/1ブッシェル(=約 27 kg)→ 約 648 ドル/1000 kg
 ◆ トウモロコシ............8.1675 ドル/1ブッシェル(=約 25 kg)→ 約 327 ドル/1000 kg




 穀物は、急遽増産に打って出るわけには行かない代物だ。それだからこそ、"価格高騰" が始まると上げ相場は短期では収まらず、得体の知れない成り行きに進みがちだ......。

 昨日に引き続き "若年失業" という重い課題を取り上げたい。今回、焦点となる事柄は "産業空洞化" である。これに伴っていわば "国内採用空洞化" という現象が発生し、若年層の就職を困難なものにしているという構図である。
 この点については、以前にも次のように書いたことがある。

< グローバリズム経済が驀進する中で、グローバル企業をはじめとする少なくない企業が「国内採用抑制、海外採用増」に踏み切っているという事実についてである。  そして、その理由が、<今の日本の大学から出てきた人材を率先して採用していたら、会社は間違いなく滅びるからだ。......要は、玉石混交どころか石しか出てこない日本の大学から誰が採るか、という話なのだ。>(大前前掲箇所)といった、日本の大学生たちの "実力水準" 問題にあることに注意を向けた。

 しかし、日本の大学生たちの "実力水準" 問題云々以前に、"よりベーシックな問題" が横たわったいる現実に意を払わざるを得ないようである。
 いわば、経済グローバリゼーションの本格化によって、日本の基幹産業が生産拠点を海外に移動させるという事態、即ち "日本(産業)空洞化!" の現象のことである。この傾向が強まっていくならば、新規採用人材の "実力水準" 問題が理由となるよりも前に、ますます「国内採用抑制、海外採用増」という流れが固定化するからだ。いやそうなると、人材採用問題に止まらず、産業構造とその全体状況自体が、スカスカ状態へと "空洞化" および "シュリンク(収縮)" して、国内経済とその周辺は最悪の状態へと下降して行くことになりかねない.......。>
日本(産業)空洞化!/"就職氷河期"半永久化促進?/高い法人税納付の理由が乏しい?( 当誌 2010.05.31 )


 こうした "日本(産業)空洞化!" に伴う「国内採用抑制、海外採用増」の流れが、いよいよ "固定化" してきたこと、これによって、現時点での "若年失業" が悪化の一途を辿っていると理解できる。
 下記引用サイト記事:新たな雇用 どう創る 働けない 若者の危機 第1部 鳴り響く警鐘(5)/日本経済新聞/2012.07.20 は、この実情について報じている。
 <ITは日本の雇用確保に一定の役割を果たしたが、手放しでは喜べない>、<先進国は企業の成長が国内の雇用確保に直結しない難しい時代に入る>というのが、シビァな現実だとされている。
 これもまた、"問題先送り体質" によって "日本(産業)空洞化!" 傾向にタイムリーに手を打つことなく、"放置" してきた国の産業政策の "ツケ" ではなかろうか......。

 "現在" という時点で最も "簡単なこと" は、"対症療法(たいしょうりょうほう)" で当面の辻褄を合せ、"問題自体を先送り" すること! であろう。
 これは、まさに "政治家失格" の輩たちの常套手段でもある。だが、そんな政治家もどきを延命させてきた国民自身もまた "国民失格" だと言い添えなければならないのかもしれない......。

 今、いろいろな意味で日本の社会が苦境に立っているのは、どうも過去における "問題自体を先送り" してきた一連のこうした経過が災いしていると思えてならない。
 その傾向は、あれだこれだと特定できる以上に、"万事が万事" そうであったのかもしれず、むしろ "問題先送り体質" がこの日本社会を動かしてきたと言ってもあながち的外れではないような気がする。

 この "問題先送り体質" はどのように形成されてきたかを考えるならば、"時が解決するに違いない!" ( c.f.「待てば海路の日和あり」 )という依存的な信念(?)= "盲信" に行き当たる......。
 確かに、"時が解決する" ことが皆無だとは思わない。人の悲しみや苦痛を和らげる妙薬である "忘却" は、まさに"時が解決する" 好例であろう。

 しかし、現代のグローバリズム世界は、"時を制すること" が勝因となる世界であり、"スピード感" ある対処法がすべてだという観さえある。全くの "ミスマッチ" なのだ。
 したがってそんな状況下で、"時が解決する" といった悠長な判断基準に頼ることは、「座して死を待つ」に等しいことになる。

 振り返れば、"時が解決する" かに "見えた時期" というのは、"右肩上がり" の高度経済成長期であったはずだ。
 しかし、その時期には、矛盾自体を時間経過が解決したというよりも、"矛盾を成長が呑み込む!" というメカニズムでしかなかったと思われる。
 にもかかわらず、"右肩上がり" の時期はもとより、経済低迷期に至っても、"時が解決する" という "盲信" ( = "問題先送り体質" )を延々と引き摺ってきた......。

 今、これまでに "先送りされ続けてきた多くの問題" が一気に噴出し始めている。
 その一つである恐い伏兵が、下記引用サイト記事:失業者放置 ツケは誰が 働けない 若者の危機 第1部 鳴り響く警鐘(3)/日本経済新聞/2012.07.18 の "若年失業者放置!" という問題である。
 <ツケは幅広い世代が負うことになる>のは必定であり、この日本社会自体が耐えられるかどうかという水準の "時限爆弾(?)" のようなリスクだと思われる......。

 先ずは、筆者の浮ついた能書きを読むよりも、"映像" を目にしていただいた方が良さそうである。

 母イルカ、死んだ子を背負って泳ぐ/日本経緯材新聞 電子版/2012.07.18






( 引用者注.上記画像は下記<動画 video >より。)

 中国南部の欽州市の海で、母イルカが死んだ子イルカを背負って泳ぐ姿が撮影され、話題になっている。発見した漁師によると、母イルカは波で子イルカが海に落ちても、何度も背中に乗せ直していたという。中国テレビが報じた。



 <母イルカは波で子イルカが海に落ちても、何度も背中に乗せ直し、数日にわたって子イルカと行動をともにしていたという>大自然の中で生きる "イルカ母子" の切なくも神々しい光景!
 永遠の別離の哀しみ、守ってやれなかった母としての悔恨、生きて海原を泳ぎ、大空に跳ね上がることの素晴らしさをもっともっと教えたかった心残り......。
 しかし、母イルカの想いはきっと子イルカに通じているのではなかろうか。われわれ荒んだ人間にも確実に伝わってきたのだから......。
 この地球上には、与えられた命を尊び、子を愛しむ無数の生命が人知れず黙々と、生きているのだと...... (2012.07.19)

 今度は、30度を軽く超える "猛暑" が人々を悩ませている。
 だが、この暑さは、"暑気払い" に冷えたビールをグイッとあおるだけでは済みそうにない。このところの不況や何やかやで痛めつけられている家計に追い打ちが掛かりそうだからである。

 世界の "穀物価格" が上昇を続け、食品全体の価格水準を押し上げつつある点は以前から懸念されてきた。
 ちなみに、"トウモロコシ"、"大豆" の価格は下記のように "右肩上がり" を続けている。

とうもろこし価格の推移(1980~2012年) - 世界経済のネタ帳


大豆価格の推移(1980~2012年) - 世界経済のネタ帳


 これだけでも "思いやられる" 傾向なのに、ここに来て、「泣きっ面に蜂」という事態が起こりそうなのである。
 下記引用サイト記事2点:「米国の干ばつは1956年以降で最悪、トウモロコシさらに高騰か」/REUTERS/2012.07.17 | 「世界的な食品価格高が再来か、熱波で米穀物相場が急騰」/REUTERS/2012.07.10 によれば、

米国本土の55%が中程度から極度の干ばつに見舞われ>、今回の規模は<1956年12月以来、最悪の干ばつ>に値するとされる。その結果、<米国の農業生産は干ばつで大きな打撃>を受け、トウモロコシ大豆の "価格急騰" を招いている。

 その影響は、以下のように波及してゆくと見られている。

 (1) <トウモロコシ価格の高騰> → <飼料コストの増大となって畜産農家や養鶏業者に打撃> → <食肉業者やエタノール生産業者の利益率圧迫の可能性> → <牛肉・豚肉価格が上昇する可能性

 (2) <米国産トウモロコシは世界全体の出荷量の半分以上> → <米国の穀物収穫量が減少すれば、世界の食糧供給には甚大な影響が及ぶ

 (3) <米国産穀物の減少> → <貧困国への食糧支援にも悪影響

 これらの影響は、今しばらく残された<時間的猶予>の後に訪れるとされるので、何とも不気味である......。

 若者の失業率の高止まり! が相変わらず続いている。
 株価に譬えるのは語弊があるが、"自然反発" を待っていたのでは手遅れとなる。政府は、"不自然に裕福な階層" のふところに手を突っ込んで(!?)でも、この緊急事態に速やかに手を打つべきではないか。

 若者の失業率の高止まり! が "社会にとって大きなリスク" であることについては、この間にも下記のように着目してきた。

 ◆参照 「若年失業→晩婚/未婚→少子化→年金制度の破綻」という"連鎖"図式の悲惨さ!( 当誌 2011.04.05 )
 ◆参照 "若年失業"解消困難!"即戦力(=中途採用)"重視と"新人採用(=新人教育)"抑制が!( 当誌 2012.05.01 )

 今回、さらに注目してみたかった点はほかでもない。<企業の教育訓練投資が減少>という驚くべき "経年棒グラフ" を目にしたからである。( 下記引用サイト記事:「明日担う力 陰り 170万人、正社員切望(働けない 若者の危機)」/日本経済新聞/2012.07.16

 現グローバル経済にあって "国際競争力" の向上が必須であることは周知の事実! したがって、企業なり国家なりにとって、"人材育成" の課題は必須のはず! そうあってこそ、企業や経済社会の活性化が叶って、新規求人意欲も高まり、失業率抑制にもつながる。

 ところが、実情、"企業の教育訓練投資" は "節税対策" 項目として見なされている向きがないではない。よって企業業績に相関して対処されるものだから、現状のような景気低迷時には見る影もない......。まさに、"人材育成デフレ"!? の状態が放置されている。

 "持続可能性" さえ危ぶまれる企業にとって、視野に入るのは目前の事態だけであり、"教育訓練投資" が反映される近未来の状況は見たくとも見えないのかもしれない......。そして国には当事者危機感というものが欠落している。
 あまねく広がる "人材育成デフレ" の波は、もはや取り返しのつかない "危険水域" を作り出している......。

 このうだる暑さの中、子どもが三人、忙しそうに "作業" をしている。まるで繁忙時間帯の食品工場や外食店厨房での職員さながらの動きだとでも言うべきか......。

 そんな光景に目が奪われたのは、自転車で近くの書店に出向いた帰り途であった。広い公園のグラウンドには、この暑さだから人っ子ひとり遊んでいない。そうだろうなぁ、と頷いたものだ。
 と、視界の隅から、奇妙な光景が飛び込んできた。公園の隅の一角に設えられた砂場である。その砂場は、銭湯にありがちな楕円状の湯船のような形状であったが、その縁石の上に、何と、ぐるり一周、黒々とした "砂の塊" が並べ尽くされていたのだ。
 それらが何であるかは、言うに及ばない。砂場の中でテキバキと蠢く子どもたち三人の "仕業、成果物" 以外ではなかった。

 小学3年生くらいの女の子を筆頭にして、ほかに年端の行かない子、妹と弟であろうか、その二人を含む三人が "砂饅頭" とでも思われるものを "製造" していたのだ。
 この暑さであり、通常ならば砂は乾き切っていたはずだ。だが、昨夜まで、激しい雨が降り続いていた。砂場は、やや掘り起こせば、表面の砂の下には雨水を含んだ黒い砂が "製造待ち" の状態になっていたのだ。

 福島原発事故後、放射能で汚染された地域の復旧については、放射性物質の "除染" という課題がクローズアップしている。
 そして、"除染" 方法としてより効果的だと見なされているのが天然鉱石の "ゼオライト" という物質。
 "ゼオライト" は、放射性物質の "セシウム" の吸着性( セシウム捕捉性 )が高いと評価され、"除染剤" として注目されてきた。

 ◆参照 農と島のありんくりん/東京農大後藤逸男教授によるゼオライトのセシウム吸着試験の驚異的結果/2011.12.06

 しかし、散見ながら、"ゼオライト" は種類が多くバラツキもあるようで、対効果費用も馬鹿にならないと聞く。
 費用と言えば、以下のような記事もあるくらいだ。

 福島原発事故で飛び散った放射性物質の除染費用について、政府は東京電力に請求する方針を固めたことが分かった。朝日新聞(12日)が報じた。  原発事故の除染費用は、政府が2015年度までに約19兆円に組み込んでいる復旧・復興事業の中に含まれている。このうち、昨年度と今年度の予算で、除染費用は合計約1兆円になる。まずはその分を東電に請求する方針という。......最終的には電気料金に上乗せされ、利用者が負担することなる。結局、利用者にシワ寄せがくる。政府 東電に除染費用1兆円を要求も電気料金に上乗せの愚/「日々担々」資料ブログ/2012.07.12

 こうした文脈で今注目できるのが、下記引用サイト記事:福島で除染実験を開始 愛媛大が磁性化ゼオライト開発/msn.産経ニュース/2012.07.13 が報じている人工の物質「磁性化ゼオライト」の開発である。
 "低コスト" だという点が先ず評価できるが、"除染" 処理作業をよりスムーズに進められそうな点に大きな期待が寄せられる。
 つまり、"磁性化" という点に秘密があるわけだが、"ゼオライト" に "磁性" を持たせることで、セシウムを吸着したゼオライトのみを専用の機械で取り出すことが可能になったという点である。
 福島県で開始された "実証実験" が奏功することを期待したい。

 TVニュースの映像で観る北九州被災地の悲惨さは凄まじい。
 3.11 東日本大震災での想像を絶する恐怖にも通じるところがある。自然と共に生きて来たはずである地元の高齢者たちが、突然の自然災害で不幸なことになっているのは、実に身につまされる思いがする。

 昨日のエントリーは、<こうした "異常気象" が "一過性" で "稀有" な現象で済むものなのかどうか......>という懸念を記して結んだ。やはりこの点が気になる。
 それと言うのも、"現時点での気象現象" が、われわれの "気象をめぐる従来の観念" から大きく逸脱し始めているのではないか、という心配があるからだ。
 とすれば、"気象をめぐる従来の観念" を "基準" として整備されてきた "治山治水" 施策は、当然のことながら現状に見合った水準から見直されて、再構築されなければこうした不幸は無くならないと思われるからである。
 困難な課題であることは分かる。ただでさえ地方財政は逼迫しているわけだから、そうした余裕はなさそうだ......。
 しかし、高齢化も深まる推移を考えると、何かあると、報道が、避難所に結集する老人たちの姿を映し出しているだけでいいのか......、という思いが募る。

 ところで、今回の "記録的な豪雨" であるが、下記引用サイト記事:異常気象なぜ続く 偏西風蛇行や海水温が影響/日本経済新聞/2012.07.12 によると、考えられる原因は、

 1.偏西風の蛇行
 2.「湿舌」と呼ばれる暖かく湿った大量の空気が南から押し出していること。
 3.西太平洋から南シナ海にかけての海面水温が平年よりも高い点

などが挙げられそうだ。
 そして、偏西風の蛇行状態の形状からして、<あと1週間~10日続く可能性>のあることが指摘されている。
 また、"一過性" の気象現象なのかどうかについては、<蛇行の予測は難しい>という判断から何とも言えないというのが現状のようだ......。

 ただ、確からしい問題としては、今回の "異常気象" とは別に、<世界の異常気象と関係が深い「エルニーニョ 」現象今夏、発生する公算が大きい>とされ、不安の種は尽きそうにない。
 秋の台風の季節に、再びこうしたエントリーを書かないで済むことを祈りたいものだ......

 一昨日、「いつしか死者多数が出るようになった世界の異常気象!何故? ロシア洪水/米酷暑!」( 当誌 2011.07.10 ) と書いたばかりなので、今、北九州で発生している "記録的豪雨" とその被害には唖然としている。

 梅雨前線の影響猛烈な雨に見舞われ、土砂災害、河川の氾濫を引き起こし被害を大きくしている。犠牲者は、すでに数名の死亡や多数の行方不明者(午後10時時点で、死者14名、行方不明12名)が確認されている模様だ。
 大気の状態が非常に不安定になっているため、竜巻などの突風への注意も必要だとされており、実質的被害水準においては、"梅雨前線" 現象と "台風" との区別が無くなっているかのようだ。

 まさに、気象庁の警告「これまでに経験したことのないような大雨」そのものだ。文字通り「降ってわいた」不幸に襲われてしまった被災者が気の毒だと言うほかない......。


 ファイルを勝手に暗号化して"身代金"を要求するランサムウェア、国内でも感染報告 トレンドマイクロ、インターネット脅威に関するリポートを発表/CONPUTERWORLD/2012.07.11

 セキュリティ・ベンダーのトレンドマイクロは7月10日、2012年上半期および2012年6月のインターネット脅威に関するリポートを発表した。

 それによると、2012年上半期は、シリアルナンバーを生成するクラッキングツールが多く検出されたという。また世界全体で見ると、Windowsに存在する脆弱性を悪用して感染を広げる「WORM_DOWNAD.AD(ダウンアド)」が、猛威をふるっていた実態が明らかになった。

 2012年上半期は、1月にアダルトサイトによるワンクリック詐欺の容疑者が逮捕され、6月にはスマートフォン向けワンクリック詐欺サイトを運営し、不正アプリを配布していた容疑者が逮捕された。

 こうした状況についてトレンドマイクロでは、「直接的に金銭をねらうネット詐欺は後を絶たないが、容疑者の検挙により犯罪の抑止につながることが期待される。ユーザーはこうした不正Webサイトをブロックするセキュリティ対策を講じることが重要だ」とコメントしている。

 標的型攻撃では、過去に多く見られた、アドビのPDFやマイクロソフトのOfficeに存在する脆弱性に対する攻撃ではなく、不正なDLLファイルを組み合わせて攻撃する手法も複数確認されたという。

 日本国内の不正プログラムでは、正規のプログラムを不正利用するツールの流通が目立った。不正プログラム検出数ランキング上位10種のうち、4種類が正規のプログラムを不正に利用するハッキングツールやクラッキングツールが含まれていた。

 日本国内の不正プログラム感染被害報告数ランキングでは、「TROJ_SIREFEF(サーエフエフ)」が1位となった。「TROJ_SIREFEF」は駆除しても繰り返し発見されることが多いため、他の不正プログラムが感染を引き起こしている可能性も考えられるという。トレンドマイクロでは、「PCからTROJ_SIREFEFで発見された場合は、他の不正プログラムに感染していないか確認してほしい」としている。

 一方、2012年6月の脅威状況では、海外で流通しているランサムウェアの感染報告が国内でも確認されたという。

 ランサムウェアは、コンピュータ内に侵入し、ファイルやシステムを使用不能にして、その復旧と引き換えに金銭を要求する(暗号解除アプリケーションを売りつける)という不正プログラム。海外では不正請求の手口の典型として被害が拡大している。

 今回日本で発見されたランサムウェアは、ユーザーのコンピュータ内の特定のファイルに対し、特殊な拡張子を追加することが特徴だ。このような拡張子が追加されたファイルには、同時にファイルの暗号化が施されており、暗号化を解除しないかぎりはファイルを開くことができない。


▲感染ファイルクリック時の画面(出典:トレンドマイクロ)

 また、6月における日本国内の不正プログラム検出状況では、ユーザーのWeb閲覧情報が送信される、「アドウェア」が上位3位を独占した。中でも2位となった「ADW_OPTMEDIA(オプトメディア)」(検出数1万4,124台)は画面上に広告を表示するアドウェアである。5月に日本国内で1位だった「ADW_GAMEPLAYLABS(ゲームプレイラボズ)」と同様に、ユーザーのWeb閲覧の状況を監視し、その情報を外部へ送信するものだ。

 ちなみに、1位は「ADW_INSTALLCORE(インストールコア)」(同1万4,473台)、3位は「ADW_GAMEPLAYLABS」(同5,162台)。なお、日本国内の6月における不正プログラム感染被害の総報告数は1,178件だった。ファイルを勝手に暗号化して"身代金"を要求するランサムウェア、国内でも感染報告 トレンドマイクロ、インターネット脅威に関するリポートを発表/CONPUTERWORLD/2012.07.11


 "Google 検索のアルゴリズム" に関心が向けられているのは、もちろん "検索ユーザー" の立場からの話だけではない。むしろ、"被" 検索サイトである立場の企業などからの関心の方が強烈だと言うべきであろう。
 というのも、後者の立場からは、自サイトへの "集客" 増加を目指して、あれやこれやの施策、すなわち "SEO対策(SEO=検索エンジン最適化)" であるとか、"SEM対策(検索エンジン・マーケティング)" とかが躍起となって対処されているからだ。しかも、これらの "施策" を "請け負う" 業者も大変な数にのぼると言われている。

 そして、その際に熱い眼差しが向けられるのが、"Google 検索のアルゴリズム" だということになるわけだ。
 要するに、この "アルゴリズム" の "眼鏡に叶う" 自サイト状態でなければ、検索結果リストに反映されないのだから、"集客" に結び付かないというわけである。
 となると、また、"無理矢理" に "眼鏡に叶う" ような "小細工" に奔走するサイト側の動きも出てくるのが実態......。

 そこで、"Google" 側もそうした実態に対抗するかのように "アルゴリズム" 体制を "変更" するのだという。そして、今年の4月末にそれが実施され、それが "ペンギンアップデート適用" と称されている。
 その詳細な内実は定かではないのだが、何でも<検索エンジンマーケティング(SEM)市場に大きな激震が走った>( 下記引用サイト記事:SEM 市場を震撼させた Google 検索の方向転換--企業が今後取り組むべき施策とは?/japan.internet.com/2012.07.09 )と言われている。

 今回の "Google" の対応( "ペンギンアップデート適用" )は、大ナタを振るって、< 有象無象 のWeb サイトや相互リンクサイトから大量に外部リンクを取得していた Web サイトの検索ランキングとページランクを大きく低下させた>らしい。
 まあ、より客観的な検索結果を期待する "検索ユーザー" の、その立場からすれば、"小細工で偽装されたサイト" が検索結果の上位リストから消えたのだから好ましいことだと言える。

 ただ、"被" 検索サイトである立場の企業サイトからすれば、"じゃあ、今後どう対処すればいいの?" という戸惑いも生まれているとか......。
 下記記事では、極めて "ごもっとも!" としか言いようのない以下のような点が指摘されている。

 <無謀な施策、付け焼刃的な SEO 施策は、今はたまたま良い結果が出ていても将来的に不安定になる可能性が高い>のでお止めなさい......。
 <ペンギンアップデート適用後に有効な施策としては、セマンティック検索への配慮・対応が必要>。
 また、当然であろうと思われる対応として<Web サイト内の文章を充実させ、表現豊かに商品や自社サービスを伝えるコンテンツを取り揃えること、テキスト数や単語数にある程度のボリュームを考慮すること>などが挙げられている。

 太陽光発電の余剰電力買取制度( 2012.07.01 よりスタート )が実施されたことや、"原発再稼働" という事態もあってか、今 "太陽光発電" には注目が集まっている。
 が、さらなる注目ポイントは、その "発電効率" という課題であろう。

 "太陽光発電" とはいうものの、日が照っていればそれでOKというものでもなさそうだ。太陽光の "波長" に眼目があるらしい。
 下記引用サイト記事( 【 引用記事 1 】太陽電池 発電効率2倍 京大グループ、半導体素子を開発/京都新聞/2012.07.09 | 【 引用記事 2 】物体からの熱輻射スペクトルの大幅な狭帯域化に成功 ―高効率太陽電池応用など、エネルギーの有効利用に向けた重要な一歩を達成―/京都大学/2012.07.09 )によれば、<太陽電池は1マイクロメートル(マイクロは100万分の1)付近の波長の光は効率的に発電できるが、他の波長域は効率が落ちるため、エネルギーをむだにしている>のだそうだ。

 そこで、 "発電効率の高い波長" のスペクトルをどう調達・生成して太陽電池に放射させるか、それが当面の重要課題なのだという。
 このスペクトルは、太陽光自体でなくとも、<物体からの熱輻射スペクトル>でも良さそうである。
  "京大グループ" では、太陽光を活用して、太陽電池に望ましいこの<物体からの熱輻射スペクトル>を生成する、そうした "半導体素子" のデバイスを開発した、という。

 "スピード感と急変・激変" が現代という時代の最大の特徴とは言え、世界中の気象状況までがそうした傾向を孕むようになってしまった。
 日本でも、"梅雨前線" が異常に刺激されて西日本では記録的な豪雨が災害を引き起こしたばかりだ。

 "地球温暖化" 現象の一環だとは指摘されている "異常気象" であるが、その被害によって多数の死者が発生するということになれば、やはり最大限に注視されなければならない。

 偶然ということではあるが、下記引用サイト記事(【 引用記事 1 】:ロシア 洪水死者170人超える/NHK NEWS WEB/2012.07.09 | 【 引用記事 2 】:米で厳しい暑さ 46人が死亡/NHK NEWS WEB/2012.07.09 )によれば、<ロシア 洪水死者170人超える>とあった同時期に、<米で厳しい暑さ 46人が死亡>とある。

 これら両者に繋がりがあるわけではない。しかし、もし関係があるするならば、地球全体の気象状況のそれぞれの変化が、"スピード化" している(?)とでも言えそうか......。
 気象現象と、人々の生活に滲み込んでいる "気象変化についての時間感覚" とのズレが急速に大きくなっていることは間違いなさそうだ。だから、"異常気象" と言われるのだから当たり前のことか......。
 気象現象の "変化" に "緩やかさ" がなくなり、"急速化" するならば、当然人間側の "避難行動" が追いつかなくなる。あるいは、現象の "急速化" は同時に "局所化" をも引き起こすに違いないから、"豪雨" といったお手上げ状態にも繋がる。

 気象の専門家ではない者が感想を縷々述べたところで大した意味はなさそうだ。だが、同時代に生きる人間として肌身でひしひしと感じることは、とにかく "文明の時間(感覚)" と "自然の時間(経過)" とが "乖離(かいり)" し、前者が後者を "制御" し切れないままに、ただ "撹乱" し続ける結果に終わっている......、という点。
 それが、突出する "異常気象" となって現象化しているのだと見えてならない。唐突にも想起する現象はと言えば、 "" であり、"ウイルス" であり、そして "放射能汚染" ! もし人類が滅びるとしたら、その原因となり得る "強敵" のラインナップだ!  "異常気象" もその "一翼" にある......

 他愛無い発想だが、現在の社会環境を "秀吉による刀狩り" にたとえたことがある。

<スマートさを標榜する現代ではあるが、社会や国家は本当にスマートであり続けられるのだろうか......、という "不信感" が拭い切れないでいるのも事実である。
  "巨大な財政赤字" と "国家の財政破綻" という危機の可能性! 現在の国家状況は、まるで全身をスマートに着飾った者が、足元だけは "裸足" か "ボロ靴" で済ましているような "アンバランス" だからである。
 そして、現代社会は、あたかも "秀吉による刀狩り" のように人々から "自給自足" のための手段と能力とを召し上げておきながら、"破局" に至っても到底必要なリカバリーができないと来たら、人々はあらゆる点、可能な限りの "自前力" に関心を向けておくしかないような気がするのである。
 庶民の "自前力" ・"自力救済" 力・"自給自足" 力なぞは、高が知れたものであることは疑う余地はない。ただ、今や、 "親方日の丸" だの "安全神話"だのという、見る見るうちに腐食劣化してしまった言葉などにとてもすがれる事態ではなさそうな気がする。
 社会や国家が何とかしてくれるという "妄信" からは漸次醒めるべし、か......>
社会や国家が何とかしてくれるという "妄信" からは漸次醒めるべし( 当誌 2010.03.07 )

 単刀直入に言えば、庶民がアルバイト程度に "稼ぐチャンス(スキマ)" が圧倒的に "目減り" しているのが、この時代だということ。かつては、家計補填の象徴であった "内職仕事" なども今では耳にしなくなった。
 理由はいろいろで、必ずしも当局による規制ばかりではなく、残しておけばいいものを "スキマ" をまで相応規模の資本が "事業化" して奪い去ったこともあろう。まるで、子ども用の砂場を横取りする印象さえある。

 こうしたことで、"農作物" などの "自給自足" 的チャンスさえ持たない給与所得オンリーの都市生活者は、給与目減り、公的支援の目減り、相互扶助機能の目減りの中で "丸裸" にされている......、のが一般的イメージかもしれない。
 しかも、家計にのしかかる "固定費支出(税、保険、光熱費 etc.)" の高い比重は、"節約" という庶民の抵抗をも無力化しつつある。

 "こういった話題" は、できればパスしておきたいと感じてしまう。というのも、すでに大半の人々が実感している事実であろうし、また、書いたからといって何がどうなるのか? という虚しさもつきまとう。むしろ、"こういった話題" 自体を氷解させることに繋がる "建設的話題"(景気刺激的話題?)にこそ目を向けたくもなる。それが大方の感じ方かもしれない。
 しかし、そうこうしているうちに、"貧乏,貧困"がゾンビさながらに蘇りつつある?! かのような雲行きとなってしまった。

平均所得は、平成6年の664万2000円をピークに減少傾向が続いていて、おととしは平成に入ってから最も低くなりました。......生活が苦しいと感じている世帯は全体の60%を超えている......>( 下記引用サイト記事:世帯の平均所得 平成で最低に/NHK NEWS WEB/2012.07.06より )

 この日本は、"貧乏,貧困" という言葉からは "自由" となったはず!
 なのに今では、下降し続ける "平均所得" をはじめとして、破れまくった "セーフティネット"、そして何よりも象徴的なのが過去最多の記録更新中( 152万1484世帯、209万7401人 [2012年2月] )の "生活保護" 件数! とても "貧乏,貧困" という言葉を死語として忘れ去れる社会状況ではなくなった。
 言うまでもなく、"貧乏,貧困" は自然現象や個人努力・個人責任の範疇の問題を超えて、政治・経済・社会全体に起因しているのだが......。
 挙句の果てに、あたかも "貧乏,貧困" を一掃したかのような "フェイク(偽物)" な空気がこの社会を見事に覆い尽くしている......。

 Android 系のアプリに "マルウェア" や不具合が見つかったとしてもさほどのニュースにはならない状況であろう。だが、アップル「App Store」の App という"優等生" たちにこうした "不祥事" があると衆目を集めることになる......。

 しかも、"相次ぐ" かたちともなると否応なしに目が向くことになる。そして、改めて、今どきのセキュリティ環境では、どんなシチュエーション下でも "安全神話" に身をゆだねるのはやはり問題アリかなぁ......、と感じざるを得ない。

 今回のアップル「App Store」での "不祥事"(既に解決されたとの声明が出されている)は、2件重なっていた。
 その1件は、"セキュリティ" に絡む "マルウェア" 問題( 参照 【 引用記事 1 】アップル「App Store」初のマルウェア、Kaspersky Labが発見--「Google Play」にも同一アプリ/CNET Japan/2012.07.06 11:13 )であった。
 この問題、アップルが厳重に審査したはずではなかったのかと訝しく思えてくるが、公開された「App Store」の App に "マルウェア混入" が見つかったという事実はやはり要注意だ。この問題の "波及" の有無はどうなのであろうか......。

 2件目は、「App Store」の App のダウンロードの過程で発生したとされる "不具合" だ。( 参照 【 引用記事 2 】iOSとMacのアプリに深刻なクラッシュ問題発覚―Appleは専任チームを充てて対応中〔アップデート:修正済〕/TechCrunch/2012.07.06
 ダウンロード中にアプリが "クラッシュ" したというから、決して軽度の "不具合" ではなかった模様だ。
 「App Store」の App ダウンロードの "セールスポイント" は、言うまでもなくその "イージー操作" にあるだけに、それに慣れ切ったユーザーの戸惑いは大であっただろうと想像される。

 取りあえず、いずれもが比較的短時間で対処され修復されたようではある。ただ、ユーザーの目に映っていた「App Store」の "印象(神話性?)" がいささか損なわれたことは否定できない......。

 昨日は、電子書籍フォーマット標準の "EPUB 3.0" に "熱い視線" が向けられている状況を概観した。そして、<今後のWeb環境全体を見渡す時、"HTML5/CSS3" への精通が不可欠か......>と結んだのだ。
 が、この"HTML5" こそが、今後のIT 業界の動向、とりわけ復活を目指そうとしている "日本IT 企業" にとって重要なキーワードとなる! と熱い口調で語られた記事に出会うこととなった。( 下記抜粋引用サイト記事:アップル vs. グーグル vs. フェイスブック ―― HTML5が切り開く未来 小林雅一/SYNODOS JOURNAL/2012.07.03

 "HTML5"(&CSS) についてはこれまでにも少なからず関心を寄せてきた。

 ◆参照 "HTML5"で作成されたGoodサンプル!/<グーグルがHTML5で作ったWeb絵本を公開>( 当誌 2011.06.05 )

 なお、"HTML5"(&CSS) を実感的に掴むには、この<グーグルがHTML5で作ったWeb絵本>(<「20 THINGS I LEARNED ABOUT BROWSERS AND THE WEB (ブラウザやウェブについて知っておきたい20のこと)」> )を "体験" してみるのが最も手っ取り早いのではないかと思われる。

 下記引用記事のとおり、"HTML5" で作られたデジタル・コンテンツは、"Webアプリ" でありながら、<ユーザー体験としては、指のタッチで電子書籍のページをめくったり、活字をビデオやアニメーションと組み合わせて楽しんだりすることができる。つまり非常にインタラクティブなので、ユーザーにとっては「単なるホームページを見ている」というより、「自分は電子書籍を読んでいる」と感じる。>、そんなコンテンツだからである。

 この点とともに、<ブラウザ上でアプリケーションを動かせば、iOSでしか動かないアプリとか、アンドロイドでしか動かないアプリというのがなくなる。これによって、ソフトウェア開発者は1本のソースコードで、すべての端末に向けてアプリケーションを提供できるようになります。これがブラウザ上で動くアプリ、すなわちWebアプリの最大のメリットです。>という点! これらを踏まえるならば、"HTML5"(&CSS)に基づく"Webアプリ" というものは、"電子書籍" を含む "デジタル・コンテンツ" の世界の未来を大きく塗り替えてゆくのではないかと思えてくるのである。

 したがって、こうした視点から述べられた、<デジタル分野での戦いはまだ始まったばかりなのです。その成功のカギを握るのが、HTML5で大変化を遂げつつあるWebですから、日本企業はここでの戦略を間違えなければ復活の可能性は残されています。>という、"日本IT 企業" にむけて送られるエールは、"フムフムなるほど!" と大きな説得力を伴って響いてくるのである。
 これまでのように、先を越され続けた "プラットフォーム" 作りに悔やむ(?)のではなくて、"HTML5" によって<これからは、ブラウザ(Web)が もっとも重要なプラットフォームになっていく>という今後の動向にこそ目を向けるべきなのではないかと思えてくる。

 
  "電子書籍" のフォーマット標準である "EPUB 3.0" がいよいよ実質的に動き始めた気配である。なお、"EPUB 3.0" が従来の "EPUB 2.0" 以上に注目を集めているのは、"縦書き、ルビ" などの日本語特有の書式への対応を含むからだ。

 最新の動向としては、現在、東京ビッグサイトで開催されている「第16回国際電子出版EXPO/第19回東京国際ブックフェア」において、IDPF(International Digital Publishing Forum:国際電子出版フォーラム)が開催している "EPUB3に関する集中会議「IDPF TOKYO CONFERENCE」" の中で、<日本語用の閲覧ソフト「リーディアム(Readium)」>( 電子書籍「世界規格」が上陸 縦書き・ルビも可能に/朝日新聞/2012.07.04 | IDPFが「EPUB3集中会議」東京で7月4日開催、普及への「Readium計画」報告 /INTERNET Watch/2012/05/16 )が注目を集めているという報道がある。
 この<「リーディアム(Readium)」>については、日を改めて書くつもりだ。

 今回は、"EPUB 3.0" に関する流れの現状確認をしておこうかと思う。なお、過去に当誌で取り上げた "EPUB 3.0" 関連記事としては下記を参照していただきたい。

 ◆参照 [Screen-Shot]青空文庫素材に"縦書きEPUB3電子書籍"作りを"east/epub3pack"で! ex. espur(エスパー)( 当誌 2011.08.22 )

 ◆参照 "ePub2.0(→ePub3.0)"のおさらいに持って来いの教材!/無償配布(by 技術評論社)( 当誌 2011.08.20 )

 "電子書籍" の "フォーマット標準" に目を向けた時、現状で先ず出会う問題は "電子書籍" の "フォーマット" が、"林立乱立" してマチマチとなっていることだ。
 つまり、"読む" ために使われるデバイスとしての "ビューワ/リーダー" の数だけ "フォーマット" の数がある、と言っても間違いではないからだ。
 できるだけ多種類の "電子書籍" を快適に読みたいと望む "読み手" 側としては、こうした状態では不便でならないに違いない。だからこそ、"フォーマット標準" への期待が高まるわけだ。

 こうした "林立乱立無政府状態" という実情が、下記引用サイト記事:EPUB 3.0 Support Grid発行と標準普及への道/EBooks2.0 Weekly Magazine/2012.06.30 では、冷静に見つめられている。
 そして、その "交通整理" のため、あるいは<コンテンツ開発者や事業企画者に簡単な確認資料を提供する目的>で、<対応状況を一覧可能にしたEPUB 3.0 Support Grid>というものを公開している、というのだ。

 やはり、"EPUB 3.0" や "EPUB 2.0" といった "電子書籍" の "フォーマット標準" を考える際には、この動かし難い実情からスタートする以外にはないのだと思える。
 <十分なコンセンサスがない、動的な「拡張E-Book」の仕様を追加していかなければならないことから来る進化を続ける標準であり、市場とともに成長するEPUB 3>だという認識に共感できる。
 "オレが、オレが!" と息巻いて定まっていくものでもなさそうである......。

 
 「貧すれば鈍す」(貧乏になると正しい判断力が鈍る)というシビァなことわざがある。
 国家財政が逼迫する環境下が繰り広げられている "政局三昧" の政治情勢は言うに及ばず、低迷する企業の"空転する" 再生計画、そして、"貧しさ" を強いられた個人生活での "閉塞感" ......。
 この時代、まさに「貧すれば鈍す」一色に塗りつぶされ、諸人こぞりて "浮足立つ" かの雰囲気が漂う......。

 現状の "貧する" は、環境が押し付けるところの余儀なくされた "" である。
 が、これとは別に、"仕事の効率性" という観点から "一切のムダを排し" 、その意味では "" の姿に身をやつす "仕事遂行組織" がある。それが "プロジェクト" だと言える。

 "プロジェクト" というタスク遂行の組織は、 "コストパフォーマンス" を高めるためべく、"スペシャリストの結集" × "あらゆるムダの排除" を目指して構築されるわけだ。
 ところが、これがなかなか上手く行かないのが実情であり、その点は関係者たちがよく知るところで、多くの議論もなされている。

 ◆参照 "9人の女性がいれば1カ月で1人の子が産めるわけではない"!プロジェクト管理の本質!( 当誌 2012.06.14 )

 ふと思うことは、"プロジェクト" とは、"ハンドルの遊び" が小さな "レーシング・カー" にでもたとえられそうで、首尾よく行けば成果は大きいが、"些細なミス" でもハンドル操作を誤れば大惨事を引き起こす可能性もあるからだ。
 だからこそ、関係者たちは、一見 "些細なミス" と見えることにも神経をとがらすわけだ。

 下記引用のサイト記事:ソフトウェア開発プロジェクトを蝕むさらに10の過ち/CNET Japan/2012.07.02 は、そうした事情を踏まえて読まれるべきなのだと思われる。

 "大震災・津波災害" へのサポートに関する "スマートフォンの活用例" では、"緊急警報通知" と、発生後の "安否確認連絡" などがよく知られている。こうした活用が、災害時に右往左往してしまう人々を少なからず支援し、励ます意義は大きい。

 ただ欲を言えば、被災者が最も恐怖にさらされる "その時" に、"リアルタイムで支援" してくれるシステムがあればと考えないわけではなかった。
 ところが、今日注目したい下記引用サイト記事:「南海トラフ地震:東京工科大が津波避難誘導アプリ開発」/毎日新聞/2012.07.02 は、そんな思いに寄り添う実に "頼もしいアプリ" について紹介している。

 <気象庁が大津波警報や津波警報を発令したのを感知して自動的にスマートフォンを起動させ、緊急地震速報のように警報音を出して所有者に知らせる津波の予測到達時間を表示する/最も近い高台の避難場所へ最短ルートを示し誘導する>といった役割を果たすのだという。

 "画像検索" といえば、既に " Google 画像検索 " が広くいろいろな意図で利用されている。
 ウェブにアップした画像であれば、たちどころに検索してしまい、アップした場所のページ情報を表示してくれるので薄ら覚えの情報を確認するには便利なサービスだ。
 最も実用的な用途というと、青少年に有害なアダルトコンテンツをフィルタリングするために Google が実施している " セーフサーチ(SafeSearch) " もある。

 下記引用サイト記事:[ウェブサービスレビュー]手元の写真とよく似た画像をオンラインで検索できる「TinEye」/CNET Japan/2012.07.01 は、そうした "画像検索" の一つである。
 <手元にある画像ファイルと類似の画像をオンラインで検索できるサービス>なので、概ね上記の "Google 画像検索" と変わらない。
 ただ、"類似画像検索サービス" はその "アルゴリズム" によって "検索結果" に相応の違いが出ることから、活用の選択肢となるに違いない。

  "画像検索" の本命は、 "画像 → 類似画像" の先にある "テキスト → 画像" なのだろうと思うが、こちらの方はなかなか難しいはずだと思われる......

 もうそろそろ、"経済性偏重" から覚醒して、事態を "自然に観察" できないものかと思わざるを得ない。"福島原発事故" で悲惨な経験をしながらも、"電力不足" に名を借りて、"リスク評価・精査" もそこそこに、ズルズルと "原発再稼働" へと滑り込む政府が情けなく思えてならない。

 今日は、下記二点のサイト記事に注目してみた。
 【 引用記事 1 】原発と核兵器のリスク上昇:『サイエンス』誌掲載/WIRED JAPANESE EDITON - SCIENCE/2012.06.26
 【 引用記事 2 】膨れあがる再稼働反対 官邸前デモ/東京新聞/2012.06.30

 <関西電力大飯(おおい)原発>について、<関電は七月一日に3号機の原子炉を起動する準備を進めており>とある。
 "過信されている原発のリスク"を知る者は、科学者と庶民だけ?! という率直な思いが募る。
 そして、何をか言わんやという思いの中で、浮かんでくるのは、あの "ポスター"の悲嘆である。(<脱原発ポスター、ネットに広がる>「事故が起きても 助けないくせに」共感!( 当誌 2011.09.19 )

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