2013年9月 アーカイブ

 世界的に "賃金下落圧力" が高まっている、とされる。
 そして、ここから "物価下落圧力の高まり!" が引き起こされるという。端的に言えば、"デフレ化" とも言えそうだ。

 この趨勢が、"2年間で2%の物価上昇達成=デフレ脱却" という目標を掲げたアベノミクスに、ただならぬ暗雲をもたらしていると指摘されている。

 この点に関しては、一昨日も以下のように注目したばかりだ。

 <賃金の大幅な上昇がなければ、2年で2%の物価上昇目標の達成が難しいという見方が多くなっている....../ 市場関係者の間では、物価が日銀の想定ペースでは上がらないとのコンセンサスがで形成されつつある/ 今後は伸び悩むとの見方が多い/ 大幅な賃上げなどが実施されない限り、日銀の見通しは達成が難しいとの見方が、民間エコノミストの間では多くなっている>( デフレ脱却=物価上昇目標達成が難しい見通し!日銀追加緩和か?! 賃金の大幅上昇が鍵!( 当誌 2013.09.28 )

 ただし今回着目する点は、この "目標" の前に "立ちはだかる障害" が、"半端ではない!" という点なのである。

 下記引用サイト記事:コラム:欧米で高まる賃金低下圧力、日本の物価目標に黄信号も/REUTERS/2013.09.27 - 16:22 によれば、その "障害" は、大きく "2点" に集約されそうである。

 (1) 世界的に起きている賃金の平準化の動き新興国で生産された安い製品と価格面で対抗するため、賃金などの固定費をカットする傾向>) 物価下落圧力の高まり!

 (2) 非正規社員の割合は年々増加しており、正規社員に比べ年収の水準が低い非正規社員の割合が増加することで、賃金水準の平均が下がる傾向に拍車がかかるリスクも高まる 物価下落圧力の高まり!

 では、これらの "障害" が、なぜ "半端ではない!" のか?

 一言で言えば、これらの "障害" は、"現行世界経済の基本フレーム!" と密着している、からだと言える。

 つまり、(1) にせよ、(2) にせよ、"グローバリズム経済" という現行経済とは "不可分の現象" なのであり、これらだけを "都合よく回避する" わけには行かない現象だからである。
 したがって、現政府が<賃上げした企業の法人税減税や復興特別法人税の前倒し廃止の検討など> を推進したところで、"賃金水準の上昇 物価水準の上昇" が起動していくとは考えにくいわけだ......。




















 "地球温暖化" に関する "危機予測" は、何度も伝えられているが、その都度悪化の一途をたどっているのが実情だ。
 どこかで "他人事" と受けとめたり、きっと誰かが何とかするだろうという "切迫感" の無さなどが、事態を益々悪化させているのであろう......。

 しかし、今夏の猛暑にせよ、頻発する竜巻にせよ、あるいは豪雨や猛烈な勢いの台風などが、もはや "他人事" 感覚を揺さぶり、また "誰かが何とかするだろう" という楽観的な依存姿勢を逆撫でしはじめてもいるかに見える......。

 そんな状況下で、下記引用サイト記事2本は、身近に迫り来る "危機" のイメージを、不気味に浮かび上がらせている。

 下記引用サイト記事 【 引用記事 1 】「温暖化は緊急事態」早急な対策必要/NHK NEWS WEB/2013.09.28 - 07:30 では、ついに<緊急事態>という言葉が使われるに至った。

 <世界の平均気温が今世紀末には最大で4.8度上昇する/ 温暖化は人間の活動によって引き起こされた可能性が極めて高い/ 温暖化の進行はもはや緊急事態で、今後、その傾向は強まるだろう/ 早急な対策が必要だ

 そして、下記引用サイト記事 【 引用記事 2 】温暖化 日本の海面上昇を予測/NHK NEWS WEB/2013.09.27 - 19:30 では、こうした事態の宣告にたたみかけるかのように、"日本付近が特にリスキーであること!" が報じられている。

 <海水は温度が上がると体積が膨脹して海面が上昇するため、十分な温暖化対策を取らないと、2100年ごろまでに平均で水位が最大82センチ上昇する/ 今から22年後の2035年には、1950年と比べて世界の平均でおよそ20センチ上昇/ 日本付近は、暖かい黒潮の影響で、世界の中でも特に海面が上昇すると予測/ 東京湾の周辺では温暖化で上昇した水面が気圧の低下に伴って吸い上げられ、さらに風により吹き寄せられて、高潮と高波が発生/ 満潮時、横浜港では波が地盤の高さを2メートル余り上回って、工場地域や地下街など広い範囲で浸水/ 東京都の沿岸など防潮堤が整備されている地域でも波が乗り越えて被害が発生するおそれもある/ 風速70メートルを超えるような猛烈な台風は14年間で12個と、ほぼ毎年のように発生し、この中には最大風速が80メートル以上と、これまでに経験したことのない予測も/ 農産物などに大きな影響か......

 この日本の自然環境の場合、警戒すべきは "地球温暖化" 問題に止まらず、"巨大地震" 発生の可能性という危機まで横たわっている......。

 庶民にとって、"消費者物価" の上昇は好ましいはずがない。まして、"消費増税" が間近に控えているのだから、尚のことであろう。
 しかし、安倍政権が掲げた "デフレ脱却=2年で2%の物価上昇目標" からすれば、とにかく "消費者物価" が速やかに上昇しなくてはならないという。

 その "消費者物価" の "指数" は、"プラスに転じ、上昇傾向" にあるとされるものの、必ずしも順調ではなさそうである。
 いや、"伸び悩み" 傾向もうかがえようであり、このままでは "目標達成が難しい!" とする見方さえ少なくないという。

 そして、庶民にとっても、"物価上昇" に対しては、"賃金の上昇" こそが不可欠と受けとめられているわけだが、政権側の目標達成にとっても、今や、この "賃金の上昇" が不可欠だと強調され始めたようである。

 下記引用サイト記事:アングル:広がる日銀追加緩和期待、一部に「来年1月」の声/REUTERS/2013.09.27 - 15:59 は、その実情を以下のように報じている。

 <日銀が来年初めにも追加金融緩和に踏み切るのではないか、との観測が市場関係者の一部で浮上している。賃金の大幅な上昇がなければ、2年で2%の物価上昇目標の達成が難しいという見方が多くなっているためだ/ 市場関係者の間では、物価が日銀の想定ペースでは上がらないとのコンセンサスがで形成されつつある/ 今後は伸び悩むとの見方が多い/ 大幅な賃上げなどが実施されない限り、日銀の見通しは達成が難しいとの見方が、民間エコノミストの間では多くなっている

 こうした状況であるため、"物価上昇=インフレ化" を加速すべく、<日銀が来年初めにも追加金融緩和に踏み切るのではないか、との観測> が浮上し始めているというのである......。

 "ソーシャルメディア/ソーシャルネットワーク/SNS" が、企業にとっては、有力なツールであると言われて久しい。
 一方において、そのネガティブな話題であるいわゆる "炎上" 騒ぎについてはしばしば目にすることになったが、"文字通りの成果" はどの程度上がっているのであろうか......。
 興味深いところであるが、ややもすれば、「情に棹差す」展開に流れてはいないかが気になったりもする。

 と言うのも、下記引用サイト記事:企業はもはや無視できない、3つの新しい消費者行動パターン/WIRED/2013.09.25 - WED は、"SNS" が対応している "消費者行動" の、その最新動向について分析しているのだが、その中で、"とある叙述" が気になったからなのだ。

 <顧客との情緒的なつながりを無理につくろうとする必要はない/ 顧客との深いつながりを通してではない

という箇所なのであり、"SNS" が当然対応すべき最新の "消費者行動" に向けた重要な課題は、もっと別なところにある、と指摘しているのである。

 ここで指摘されているより斬新で、本質的な "対顧客関係" についての指摘は、「情に棹差す」展開とも受け取れなくはない従来の "SNS" 論議を、かなり深めて、中身の濃い議論!に仕上げていると思えた。

 その概略を追ってみると以下のようになる。

 先ず、現状が、<「フェアな交換」の時代> として特徴づけられる。

 <消費者は「フェア(公正)な交換」を求めている/ (顧客は)「ギヴ・アンド・テイク」、何を提供すれば何が得られるかを透明に理解したい/ 現在、企業と人々は対等なものとして出会っている> と。

 そして、<もはや企業が無視できない消費者行動として3つの要素> が以下のように挙げられる。

(1) 新しい「フェア」へ向う人々

 <技術による既存制度の破壊/ not レンタルチェーン but オンデマンド動画/ 消費者に直接つながる/ 「フェアな交換」にフォーカスし、それを消費者に対して、明確で誠意あるかたちで提供することが必要
 <ほかと異なるユニークな会社組織/ 労働者の協働体/ 目指しているのは、攻撃的ではない、対立しないかたちの資本主義
 <TVコマーシャルではなく、従来とは異なる強力な動画広告
 <顧客との深いつながりを通してではない。提供している交換を、包み隠さずに正直に認めているからだ

(2) 消費だけではなく、創造もする人々

 <人々は現在、単に消費するのではなく、創造もしているということ/ オンラインで積極的に投稿している人 ...... 現在では77%/ 消費者自らが商品やサーヴィスを販売するための市場を提供 ...... 手作り品 ...... 自動車に同乗する者を求めるライド・シェアリング/ よりよい作家になるための方法について読者に授業を行う/ 自分たちの市場を受動的な消費者の集団だと考えている会社は、時代遅れ

(3) 時間を「取られない」ようにする人々

 <消費者は時間を「取られない」よう、ますます頑固になってきている/ 「要求的にならないこと。そうではなく、自らが完璧にオンデマンドになる方法を見つけるべきだ」/ 消費者が探す可能性がある、あらゆるプラットフォーム上で、自らを提供/ 真の課題となるのは、複数のチャンネルとプラットフォームを横断した、シームレスで使いやすいサーヴィス提供を実現すること

 「情に棹差す」展開のレベルではない "SNS" の本質と、現時点での "対顧客関係" の最重要課題があぶり出されていると思えた......。

 ここに来て、"米ダウ平均株価"が冴えない動きを続けている。
 最新状況は次のとおりだ。

 <24日のニューヨーク株式市場は、アメリカの住宅価格や製造業の景況感を表す経済指標が市場の予想を下回り、中央銀行に当たるFRB=連邦準備制度理事会が今の量的緩和をいつ縮小するのか先行きに不透明感が強まったとして、売り注文が目立つ展開になりました。このためダウ平均株価は、前日より66ドル79セント安い1万5334ドル59セントで取り引きを終え、4営業日連続の値下がりになりました。>( NY株 4営業日連続で値下がり/NHK NEWS WEB/2013.09.25 - 08:29

 直接的なきっかけは、<今の量的緩和をいつ縮小するのか先行きに不透明感> が生まれたからだとされるが、それだけでもなさそうで、どうも全体の "雲行きが怪しくなってきた" という表現が当りそうな気配だ。

 下記引用サイト記事:アングル:見直し迫られるドル高/円安シナリオ、年末予想修正も/REUTERS/2013.09.24 - 12:51 によれば、"楽観を許さない推移(?!)" のようにも読める。

 <為替市場で、ドル高/円安シナリオが見直しを迫られている。米国の量的金融緩和(QE)縮小の見送りをきっかけに、米経済に対する疑念が浮上。米金利も低下し、ドルのサポート体制が揺らいでいる/ 投機筋はいったん様子見。年末時点の予想を修正する金融機関も増えてきた/ ここへ来て、米国の景気の雲行きが怪しくなってきたことに加え、これまでの米景気回復が本物だったのかと疑問を呈する声も上がっている/ 米雇用の回復が鈍い/ 住宅市場にも不安が強まっている/ 10月のリスクは円買戻し方向/ 下値のメドは95円割れの水準/ アベノミクスの進展も不透明ななかで、これまで執拗に(ドル/円の)押し目買いを続けてきたファンド勢も、次第に興味を失いつつあるようだ/ 現時点では「ドルを大幅に持ち上げるのは至難の業」(投資家)との意見が多い> と。

 差し当たって、日本の株式市場でも、<日経平均株価、25日の終値は、24日より112円8銭安い、1万4620円53銭>( 株価 先行き不透明で値下がり/NHK NEWS WEB/2013.09.25 - 15:59 ) という反応が現れているが、日米株価の今後の動向が気になるところだ......。

 国際舞台( 国際オリンピック委員会[IOC]総会 )で、安倍首相が "切った大見得" ! どうせ、こんなことではないかと思っていたが、やはり "官僚作文" の "読み上げ" 以外ではなかったようだ。

 下記引用サイト記事:安倍首相「0・3平方キロはどこ?」/現地視察の際、東電幹部に/範囲知らず発言か/共同通信/2013.09.21 - 12:14 は、そうした事実を "淡々と報じて" いる。

 <東京電力福島第1原発の汚染水問題をめぐり、安倍晋三首相が19日に現地を視察した際、放射性物質による海洋への影響が抑えられていると説明する東電幹部に、「0・3(平方キロ)は(どこか)」と尋ねていたことが20日、分かった
 首相は東京五輪招致を決めた国際オリンピック委員会(IOC)総会で「汚染水の影響は港湾内0・3平方キロの範囲内で完全にブロックされている」と説明していたが、実際の範囲がどの程度か理解しないまま発言していた可能性がある


 東電の<小野所長は港湾出口に灯台があることを示しながら広さを説明> とあるが、ふと、「灯台下(もと)暗し」ということわざを思い起こすのは私ばかりではなかろう......。

 "1964年" 開催の "東京五輪" での思い出は、"天高く、すがすがしい秋!" の空気とともに蘇る......。つまり、"スポーツの秋、10月" に開催されたからだ。
 したがって、かつての "東京五輪" を経験したわれわれが、再度の "東京五輪" を思い描く場合には、ややもすれば "天高く、すがすがしい秋!" の季節感を滑り込ませてしまいそうである。

 ところが、"2020年東京五輪" の開催期間は、"真夏の7月24日〜8月9日" と定められている。これはもはや動かない既成事実なのだそうだ。
 子供たちの "夏休み" とも重なり、結構なことだと受けとめそうでもあるが、やはり、大いに気になるのが "気温、酷暑" だと言うべきであろう。
 今夏の "猛暑、酷暑" を、大袈裟ではなく "危機感" を持って体験したばかりだけに、「大丈夫?」という心配が、あながち見当外れでもなさそうに思えるわけだ。
 まして、"地球温暖化" 傾向は、緩和される気配を見せず、"気温上昇" はじわじわと更新し続けているとも聞く......。

 下記引用サイト記事:20年東京五輪:酷暑、大丈夫? 7年後の夏さらに温暖化/毎日新聞/2013.09.23 - 08:00 は、こうした "心配事" を冷静に見つめている。

 <2020年の東京五輪は10月開催だった1964年の時と違い、開催期間が真夏の7月24日〜8月9日と決められている今年の同期間の天候を日本体育協会が定める熱中症予防指針に照らすと、17日間のうち12日間が運動の中止が推奨される酷暑だった。「アスリートファースト(選手第一主義)」を掲げる20年東京五輪だが、世界中から集まる選手たちは耐えられるのか。都や招致委員会は期間中の対策だけでなく、地球温暖化に対する取り組みも迫られている

 なお、もしこの期間を今年に置き直してみるならば、次のような惨憺たる推移内訳となってしまうのだと......。

 <今年の7月24日〜8月9日のうち「原則中止」は2日間「厳重警戒」10日間「警戒」5日間男子マラソン予定日の8月9日は、午前11時で既に原則中止レベル> であったと。

 <招致委が国際オリンピック委員会(IOC)に提出した開催計画書は「この時期は晴れる日が多く、かつ温暖で、アスリートに理想的な気候> と記したことを、今さら、<ウソに近い> と批判してみても虚しさが募るばかりだが、せめて、<「アスリートファースト(選手第一主義)」> を虚しいスローガンにすることだけは回避して欲しいものだ......。

 どうして、このような "税金のムダ遣い!" × "弱者作業員いじめ!" × "復旧作業遅延!" に対して、国は "ビシッとした有効な対策" を講じることができないのか?! いわゆる "ブラック企業" そのものではないか!

 "汚染水処理" 問題での "ダラダラぶり" を嫌と言うほどに見せつけられている国民にとっては、皮肉なことに、特別の違和感も催さず、ただただ「ここでも、またか......」という思いとさせられるだけかもしれない。

 しかし、そう突き放したことを言っていられないのが、"原発事故汚染除染作業" であろう。と言うのも、多分、"この作業" は今後、"廃炉" 作業をも見渡すならば、これから何十年も継続することになりそうだからである。

 ややもすれば、この "ダーティな現象" は、"民間の悪徳業者による仕業" だとして片付けられかねない。しかし、果たしてそれで済むことであろうか?
 むしろ、原発事故の復旧/復興に責任を持つ国、政府が、より効果的な "除染作業" を追及する方針から、これを妨げて余りある "ダーティな現象" を排除するのがスジではなかろうか。

 下記引用サイト記事 【 引用記事 1 】:除染賃金「中抜き」横行 国の手当は形骸化/河北新報社/2013.09.22 - 日曜日 は、"「中抜き」横行" の実態を報じている。

 <東京電力福島第1原発周辺の国直轄除染地域は放射線量が高いため、通常の賃金に加えて国から1日1万円の特殊勤務手当(除染手当)が支給されるにもかかわらず、それ以外の市町村担当地域と比べると、作業員の平均日給の差額が4500円しかないことが21日、福島労働局への取材で分かった。/ 業者側は手当を支払う一方で賃金を引き下げて事実上の「中抜き」を続けているとみられ、除染手当が形骸化している実態> だという。

 また、下記引用サイト記事 【 引用記事 2 】:福島の作業員 線量知らずに除染 被ばく量も通知なし/東京新聞/2013.01.18 は、幾分古い記事ではあるが、"「中抜き」" に加えて、"安全管理規則に違反" という事実も潜伏している実態を報じている。

 <国直轄の除染事業で、受注した業者の一部が、作業員らに現場の放射線量や被ばく線量をきちんと伝えていない実態が、本紙の作業員らへの取材で分かった。除染作業は被ばくの危険を伴うため、適切な安全管理が不可欠だが、現場の実情は、国の規則に違反しているだけでなく、作業員の健康への影響が懸念される> と。

 こうした "実態" が、きちんと国民に伝わっていたならば、聡明な国民は、この "杜撰さ!" を厳しく批判するに至ったことかとも思われる。如何せん、"政府広報誌!" となり果てしまった主要メディアは、"アベノミクス万歳" ばかりを垂れ流してきたのが実情だった......。

 多くの国民が、"消費増税" は、現在の "財政赤字" の是正、"財政再建" のためにはやむを得ないと考えてきた。まさに、本来の "消費増税" の根拠は、そうであったし、とりわけ "社会保障の充実" のためという強い意向があった

 ところが、"現自民党(公明党)政権" は、言葉巧みに、国際公約でもある "財政再建" 目標を押し退けて、"公共事業の拡大"(一時的景気対策!)を行う構えでいる
 かつての "自民党政府" が、繰り返してしがみ付いて押し進め、失敗の挙句、"財政赤字" 拡大をももたらしたのがこの "公共事業拡大" という "一本槍!" 経済政策ではなかったか!
 "消費増税" や "東京オリンピック決定" を "千載一遇の機会" として、ここでまた、まったく同じ "一本槍!" 経済政策が再現されようとしている

 不思議に思えるのは、こうした、ただただ "財政赤字拡大"="将来へのツケ増大" でしかない "一本槍!" 経済政策ではなく、なぜ、アベノミクスの「3本目の矢」=「成長戦略」で勝負しようとしないのか? という点である。
 が、要するに、それが "不可能!" であることを自認するに至り、かねてからの "公共事業拡大" という "一本槍!" 経済政策によりすがるしかないというのが実態なのではなかろうか......。

 その "大義名分" の名目として、"消費増税" や "東京オリンピック決定" が利用されているといった様子は、冷静な国民の目からはありありと見えるというものであろう。

 ちょっと以前に、"東京オリンピック決定" が "公共事業拡大"( "拡張主義" )に利用される可能性の高いことを、以下のように懸念したものである。

 ◆ 参照 <......東京五輪に合わせて、大規模な社会インフラを建設したいという政治的気運が高まらないとも限らない。2度の消費税増税では賄えないくらいの財政負担が生じれば、20年の基礎的財政収支の黒字化計画はあえなく頓挫してしまう
 幾度かの選挙を経たとして、財政再建の堅持と東京五輪を天秤にかけて、拡張主義の魅惑を我慢し続けられるのだろうか。東京五輪は、日本経済を復活させる幸運の女神のままでいられるのか、それとも拡張主義に走らせる罠になるのであろうか。くれぐれも慎重であってほしい
>( 東京五輪決定は期待するほどの"経済効果"があるのか?逆に"拡張主義"へと走る危険も?! [当誌 2013.09.13] )

 事ほど左様に、現自民党(公明党)政権は、"消費増税" をもって、またぞろ "公共事業拡大" という "一本槍!" を振り回すつもりでいるようである。"景気回復" さえあれば、"財政再建" は自ずから叶う、と言わぬばかりに......。
 しかし、その構えは、「一発、当てさえすれば、すべて逆転!」と "うそぶくギャンブラー" の素振りと極めて似ているとしか思えない。

 下記引用サイト記事:消費増税して財政は大盤振る舞い これでは一体何のための増税か/DIAMOND online - 森信茂樹の目覚めよ!納税者/2013.09.20 では、この辺の推移が孕む "危険さ!" を分析している。

 <安倍政権は、消費税率引き上げと引きかえに、3%の増税のうち2%分を経済対策で還元するという。/ 大盤振る舞いの背景には、公共事業の拡大などを目論む古い自民党が見え隠れする。/ しかし、補正予算で兆円単位の新規国債が追加発行となった場合、2015年度にプライマリー赤字を半分に減らす、という国際公約の財政目標(第1段)が達成できないことがほぼ確実/ このような垂れ流しの政策が行われれば、構造改革の進まない、赤字垂れ流しの日本として、市場から「日本売り」というしっぺ返しを受ける

 <市場から「日本売り」というしっぺ返し> という指摘は、"メディアの偏り" によって、とかく "我田引水" の世界像をつくりがちなわれわれ日本人が、もっとクールに受けとめて良さそうな事態なのではなかろうか......。

 生涯のうちに "がん" に罹る可能性は、大雑把に言えば "二人にひとり" だとされているだけあって、自分の身近にも "がん" に罹り、治療中の方が大勢おられる。だからこそ、他人事だとは思えず、こうして関心を向け、関連情報の整理を行ったりもしている。

 話を伺ってみると、やはり恐いのは、"再発/転移" だとおっしゃる。せっかく、苦しい "抗がん治療" を掻い潜って治ったと感激しても、それがぬか喜びとなり、かえってショックが大きいと......。

 これまで、"がん" の "再発/転移" の具体的な仕組みは、肝心な点が "未解明" であったようで、その結果、"再発/転移" への対応も後手に回りがちだったとされる。自分の知り合いの中にも、他の臓器のみならず "脳" への "転移" にまで至った方もおられる......。

 ところが、現在の "がん治療最前線" では、漸く、この "がん" で最も警戒すべき "再発/転移" の、その "メカニズム解明" と、それに基づいた "新たな治療法" 追及が急速に進展しているとのことである。
 頼もしいこの動向に "拍車をかける" ことになったのは、どうも、通常の "がん細胞" とは区別された "がん幹細胞" の発見だと理解される。

 こうした経緯については、この間も以下のように関心を向けてもきた。

 ◆ 参照 ① <......「がん幹細胞」の構造に潜む<Fbxw7」というたんぱく質> に着眼して、これに対処することで、抗がん剤が効きにくい「がん幹細胞」に、抗がん剤を効かせてしまう "状態"("増殖" 開始状態 ?!) を作り出すという "新アプローチ"......>( がんの"再発転移"を阻止!"がん幹細胞"に"抗がん剤"を効かせるための新研究と新治療!( 当誌 2013.03.22 )
 ◆ 参照 ② アルツハイマー型認知症の原因物質:タウ蛋白質集積"画像化"に成功!早期診断に奏功!( 当誌 2013.09.20 )

 そして、ここに来て、こうした "がん幹細胞" に関する研究が飛躍的に発展し、そうした成果が、TV番組などで一般人にも分かるかたちで報じられるようになった。
 今回、下記に引用した記事は、そうしたTV番組の紹介記事である。もちろん、自身で視聴してみたわけだが、アニメーション解説もあり大変分かり易いものであった。

【 引用記事 1 】 がん"根治"の時代は来るか ~"がん幹細胞"研究最前線~/クローズアップ現代 - NHK ONLINE/2013.09.19 (木) 放送

【 引用記事 2 】 シリーズがん幹細胞(1) がん再発の謎が解けた! 新発見「がん幹細胞」/サイエンス ZERO/2013.09.08 放送

【 引用記事 3 】 シリーズがん幹細胞(2) がん根絶も夢じゃない! がん幹細胞 最新攻略法/サイエンス ZERO/2013.09.15 放送

 "がん患者" にとって、その "再発/転移" への不安と恐怖は並々ならぬものがあるはずだ。そうした方たちにとって、下記TV番組のような情報は、大変貴重であるばかりか、苦しい "闘病生活" にとって不可欠! でさえあると思える。
 とりわけ注目せざるを得なかったのは、【 引用記事 3 】における<意外にも「身近な薬」が特効薬となることが判明! ついにがん根絶は実現するのか?> という箇所であった。(【 注 】筆者は、専門的資格を持つ者ではないので、誤解が生じないように、これ以上の詳細に触れることは差し控えておく。)

 冒頭でも書いたとおり、"がん" は、"二人にひとり" が "行き着く病気" だとされるのであれば、"がん" についての "基礎知識" は、もっと広く普及されて然るべきではないかと思っている......。

 認知症の代表とも言われる "アルツハイマー病" が、脳内に "アミロイドベータ(Aβ)やタウという異常なたんぱく質が蓄積" することによって、神経細胞が障害を受け、発症することは、これまでに明らかにされている。

 ◆ 参照 <アルツハイマー病患者の脳では、インスリンをつくったり利用したりするしくみが壊れている/ 高血糖が続くと脳にAβがたまりやすくなるほか、タウという別のたんぱく質にも異変が起きて神経細胞が壊れやすくなる>( "アルツハイマー病"と"糖尿病"との関係に熱い視線が!"インスリン"の働き周辺に注目!( 当誌 2013.07.30 )

 ただ、治療の上で必要となる、その "脳内での蓄積状況" の "画像化" 技術は、"アミロイドベータ(Aβ)" 向けのものはあるが、"タウ" 向けのものはなかった、とされる。

 下記引用サイト記事:アルツハイマー:原因物質?「タウ」集積画像化に成功/毎日新聞/2013.09.19 - 07:00 は、その "タウ" 向けの "画像化" 技術に成功したことを報じるものである。

 <アルツハイマー型認知症の原因の一つとされる「タウたんぱく質」が患者の脳に集積する様子を画像化することに成功したと、放射線医学総合研究所の研究チームが19日、米科学誌ニューロン電子版に発表する。タウの集積は従来、死後に脳を解剖しなければ分からなかったが、画像化で発症前の早期発見につながる可能性がある/ 画像化は早期診断や症状進行の客観的な指標になる> という。

 <日本のアルツハイマー型認知症の患者は推定100万人。......65才以上の10人に1人は発症する......>( アルツハイマー病・認知症の診断と治療 )と言われているだけに、その "原因物質" 蓄積の "可視化(画像化)" を叶えたという今回の研究成果は、今後の治療法研究にとって、少なからぬ弾みをつけたものとして期待される......。

 自分も、つい先日、はじめて経験する "全身麻酔" による手術を受けただけに、下記引用サイト記事:県立がんセンターの医療過誤訴訟:麻酔科医無罪判決 「不在に過失なし」 検察主張退ける /神奈川/毎日新聞/2013.09.18 - 地方版 は、他人事とは思えない微妙な心境にさせられた。

 <県立がんセンター(横浜市旭区)で2008年、乳がん手術を受けた女性患者に麻酔後の対応ミスで脳障害などを負わせたとして、業務上過失傷害罪に問われた麻酔科医の男性(44)について、17日の横浜地裁判決は無罪とした。手術室を離れずに全身麻酔の患者を常時観察すべきかどうかが争点だったが、判決は医療現場の実態を踏まえ「国内の麻酔担当医が絶え間なく観察しているとは言えない」と判断した。
 判決によると、麻酔科医は女性に全身麻酔を施した後、同時に行われていた他の手術室で研修医を指導・補助するために退室し、何かあれば連絡するよう看護師に声をかけていた。その後、手術中に酸素を供給する管が外れ、執刀医や看護師らも異変を知らせるアラームに気づかず、女性に18分間、酸素が送られなかった


 自分の経験に引き寄せて言うなら、自分が少なからぬ "不安" を抱いたのは、"執刀"(胆嚢摘出手術)と言うよりも "全身麻酔" の方であった。
 まさに、上記記事のような "ミス" に見舞われる "不安" が、はじめての経験だということもあって、拭い切れないでいた。幸い、自分の場合の "全身麻酔" は、「お見事!」と讃えたいほどの完璧な首尾であったため、取り越し苦労であったようだ。
 しかし、元より、昨今は様々な時代現象を見せつけられることから、"人為的ミス" というものは "想像以上に起こり得る!" というような心境にもさせられていた。だからこそ、一身上の "全身麻酔" にも気が気ではなかったのである。

 ところでこれは、患者の多くが経験することであるが、ちょっとした手術などの際には『 ~ 承諾書』というものへの "サイン" を迫られるのが通常であろう。"執刀" に関しても、"全身麻酔" に関してもである。
 これが、逆に、"不安を逆撫でする" かのようである。もし、取り返しのつかない "ミス" に見舞われた時、この『 ~ 承諾書』が独り歩きするのではなかろうか......、と。

 さて、当該のサイト記事に戻るが、自分が了解に苦しんだ点は、<日本麻酔科学会の指針> を巡っての "検察側 vs 弁護側" による攻防である。

 そして、結局、"判決" では、"弁護側" が主張する指針はあくまで努力目標> となった、と読める。つまり、
 <全身麻酔を施した患者の状態を適切に維持・管理する役割があり、常時在室して観察すべきだ> という<日本麻酔科学会の指針> は、<指針は学会としての望ましい姿勢を示すもの> であり、<指針はあくまで努力目標> だというわけなのである......。

 どうも、<医療現場の実態>、<医師不足の実情に加え、麻酔科医が当時、院内の手術全体を調整する立場だったこと> などが、"判決" を支える判断材料となったようである。
 とするならば、時代の<医療現場の実態> がさらに劣化して行くならば、何が、"医療上のミス" を "抑制" して行くことになるのであろうか?......。
 ふと、そんな疑問が脳裏を過ぎるのだった......。

 誰もが異口同音に "軽蔑" して余りある"オレオレ詐欺"!(ひと頃は、"振り込め詐欺" と称されてもいたが、出前よろしく、直接現金を受け取りに来るケースが増えたためか、再び "オレオレ詐欺" の名で通っているようだ......)

 "ロクに頭も使わず" に、弱い立場の高齢者を "騙す" 卑劣な手口は、どんなに "軽蔑" しても飽き足りないはずだ。にもかかわらず、被害件数は高止まりの傾向にあるとも言われている。

 しかし、漸く、"オレオレ詐欺" も追い詰められ始めているのかも知れない。いや、曲がり角を迎えつつあることだけは確かだろう。

 下記引用サイト記事:69歳女性 だまされたふりで逮捕協力/NHK NEWS WEB/2013.09.17 - 14:51 のような "オレオレ詐欺" バスターズ(?!)が、立ち上がり始めたかのようだからである。

 <オレオレ詐欺の電話を受けた都内の69歳の女性が、だまされたふりをして警視庁に通報したことから、現金を受け取りに来た大学生の男ら2人が詐欺未遂の疑いで逮捕されました。
 この女性はことし5月にもだまされたふりをして逮捕に協力していました。


 実は、つい最近、ついに、"自分の住む町内" でも、"オレオレ詐欺" 未遂事件が発生したようなのである。詳細は、"関係当局からの御達し" で伏せざるを得ないが、差し障りのない概略は次のとおりだ。

 ごく最近のことである。突然、予期しない電話が掛かったのだ。

「警視庁何々課( "オレオレ詐欺" 取り締まり関係)の~と申しますが、本日、~様がお住まいの所在地 "~町~丁目" のとあるお宅に、"オレオレ詐欺" と疑われる電話が入り、その関連でお電話させていただいております。
 本日、またはこの二三日の間に、このような "不審な電話" を受けられたことはありませんでしたでしょうか?
 実は、"オレオレ詐欺" と疑われる電話を受けたご近所の方から "通報" をいただきまして、この地域に同種の "不審な電話" がなかったかどうかを調査させていただいているところでございます。......」

 何でも、昨今の犯人たちは、"デリバリー"(現金の "回収" ?!)上の "利便性" を狙って、"同一地域" に "複数の電話" を仕掛ける傾向があるとかなのだそうである。

「この電話自体が、犯行関係者によるものだったりはしませんか?!」
と、一応のジャブを入れつつ、
「無かったですね。もし、あれば必ず "通報" することにします。ご苦労さまです」
と言って受話器を置く自分であった。

 この顛末で、気づいたことは、"オレオレ詐欺" が身近に波及しているという実感もさることながら、"オレオレ詐欺" と疑われる電話を受けた人からの "通報" があったという点、つまり "オレオレ詐欺" バスターズ(?!) 候補生が、このご近所にもいらっしゃった、という点であった。
 こうでなくてはいけない! はずなのである。

 前記引用記事のような "果敢な挑戦!" にまでは踏み込めないとしても、卑劣な犯人たちを "封じ込める" ために、"通報" という協力くらいはすべきだと思うのだ。
 とにかく、"オレオレ詐欺" 候補生どもに、今どきの高齢者は馬鹿にはできない! と思い知らせる必要があるわけだ......。

 誰もが懸念したのではなかろうか ?! "猛暑" の今夏、さぞかし "電力の需要と供給" との関係が、"緊張関係" に陥ったのではないか、と。

 たとえ、<政府は今夏震災後初めて数値入りの節電目標を定めず、節電PRも控えめ>(下記引用サイト記事:東電 使用率95%超す日なし/東京新聞/2013.09.16 - 朝刊 )だったとしても、庶民は "家計自衛" のため "節電" に努めた

 しかし、度外れた "猛暑" は、そんな庶民の努力姿勢を嘲笑い、庶民の努力姿勢を揺さぶり続けた
 そして、やむを得ず庶民は、"クーラー" に頼ることにもなったが、"その後ろめたさ" から、『さぞかし "電力の需要と供給" との関係が、"緊張関係" に陥ったのではないか』と心配するに至ったはずだ......。現に、自分自身もその一人だと告白する。

 ところが、どうも、"心配する逼迫" は生じなかったようである。

 <今夏、西日本を中心に記録的な猛暑日が続いたが、電力不足は回避できそうだ。本紙が原発のない沖縄を除く電力九社の電力需給を調べたところ、東日本はかなり余力があり、西日本では一部で厳しい日もあったが、大半は問題なかった。この間、動いていたのは関西電力大飯原発3、4号機の二基のみ。ほかの電力会社は原発なしで猛暑を乗り切った> とある。

 特に注目したい点は、<この間、動いていたのは関西電力大飯原発3、4号機の二基のみ。ほかの電力会社は原発なしで猛暑を乗り切った> という記述の "原発なしで" という箇所である。

 "原発推進" を推し進める政府ほか "推進派" は、ややもすれば、この "猛暑下での電力需給逼迫!" という事実を所望していたのかもしれない......。「でしょ? それ故に "原発" は不可欠なのです!」と、そう喧伝したかったのかもしれない......

 しかし、"意に反した事実" が表面化することになった。<需給だけをみれば、原発は必要ないことがはっきりした> と。
 とすれば、この後に登場するのは、「"原発" なしの場合には、"電気料金の値上げ" は避けられません!」というシナリオになるのであろうか......。

 来年の "4月" からは "消費増税" 開始と言われているが、その "4月" には、いま一つの別な出来事も待ち受けている。正確には、2014年4月9日(日本時間)以降、"Windows XP" のセキュリティ更新プログラムがリリースされなくなり、延長サポートが終了する、という事態だ。

 すでに、"出エジプト記" ならぬ "出・XP" 作業 を果たしているユーザーにとっては、"どこ吹く風" の出来事であろう。が、今なお "Windows XP" のお世話になっているユーザー(企業ではおよそ 30% !? の比率)にとっては、何とも "鬱陶しく、煩わしい" 問題かと思われる。

 自分も、長らく "Windows XP" を愛用してきたが、ここに来て漸く "出・XP" 作業を現在進行形で進めているところだ。

 "出・XP" 作業を、ここまで先送りにしてきた理由はいくつかある。主な点は以下のとおり。

  "Windows XP" という "OS" 自体が、まずまずの性能であったこと/あること。今なお、現状のPC作業に、さほどの支障はない。

  代替の新 "OS" 購入コストが嵩むこと

  代替の新 "OS" としては、総合的な観点から、"Vista" をスキップして、"Windows7" が妥当だと思えること。(二段階の "OS" を準備しなければならない!

  現状で活用している多数の "アプリケーション・ソフト" をそのまま使い続けたいという意向があったこと。(ここには、二つの課題が潜む。一つは、そもそも "アプリケーション・ソフト" のそれぞれが "Windows7" 上で正常に機能するかどうか、という問題。もう一つは、"アプリケーション・ソフト" を含めた "一体的なアップグレード" が叶わない場合には、多くの "アプリケーション・ソフト" の "再インストール" 作業をこなさなければならないという煩わしさ!)

  現状で使用の "PC 性能" が、代替新 "OS"="Windows7" に見合っているかどうか、という問題。

 多分、今なお "Windows XP" を活用しているユーザーは、上記と同じような "悩み" を抱えてきたに違いなかろう。

 詳細は省くが、自分の場合、いろいろと逡巡した挙句、自分にとっての "最適解答(?)" として、以下の作業を行うことにした。

 (1) "Windows7 アップグレード版" の購入

 (2) これによって、"Windows7""アップグレード手順" で "新規インストール"

 (3) "新規インストール" した "OS"="Windows7" に、活用して来た "アプリケーション・ソフト" の "再インストール" 作業を施す。

 言うまでもなく、"Windows XP" 上での現行の "アプリケーション・ソフト" 類がそのまま活かせるかたちでの "アップグレード" がベストであったが、現行のPC環境の制限から止むを得ず上記のかたちに落ち着いた。

 【 注 】 "Windows7 アップグレード版" の購入にあたっては、現行の "Windows XP""Windows Vista" などの "グレード(HomePremium,Professional etc.)" との "整合性" をくれぐれも吟味しなければならない! また、"Windows7 アップグレード版"にも各種あって、適用範囲が異なることにも要注意! "早合点" をすると、"手痛い出費!" となる。

 ところで、残る問題は、 "現行のPC" が、代替新 "OS"="Windows7" に見合っているかどうかである
 自分の場合、この点に関しては、幸いクリアできていたのだが、ひょっとしたら、長年 "Windows XP" を愛用してきたユーザーの場合、"PCの性能" 自体に問題が残ることがあるかもしれない。

 そんな文脈を見込んでのことであろうか、"PCメーカー" による "増産体制" が敷かれている、という。

 下記引用サイト記事:XPサポート期限切れ前にパソコン増産/NHK NEWS WEB/2013.09.15 - 04:11 は、そうした実情について報じている。

 <パソコンの基本ソフト「ウィンドウズXP」のサポート期限が来年4月に切れるのを前に、メーカー各社は、企業の買い替え需要を見込んでパソコンを大幅に増産するなど対応に乗り出しています/ ("Windows XP" は)企業にあるパソコンのおよそ30%でいまだに使われている> とある。

 このところの "売上低迷" が懸念されてもいる "PCメーカー" にとって、この辺の状況は、見逃せない "大きな商機" であるに違いなかろう......。

 最初に、下記引用サイト記事 【 引用記事 2 】:東電 海のセシウム濃度を2年近く低く公表/NHK NEWS WEB/2013.09.14 - 04:10 に注目しておいた方がよさそうだ。

 <東京電力は、福島第一原子力発電所の近くの海で、2年近くにわたって放射性セシウムの濃度を誤った方法で測定し、実際より低く公表していたことが分かりました/ 原子力規制庁の職員に指摘され正しく測り直した結果、公表していた値は、1リットル当たり実際より数ベクレル程度低かったことが分かりました

という信じ難い事実である。

 その事情を、<東京電力は「測定時に周辺の放射線の影響を誤って見積もったために正しく測れていなかった」と説明> しているとのことだ。
 ここは、<「初歩的なミスだ」> とする "会合に参加した専門家" の言葉を了解しておくが、"情報コントロール" ではなかったのか? という疑義の念が打ち消し難く残るのも事実だ......。

 ことほど左様に、"東京電力福島原発の "汚染水" 処理問題" は、今や "不信と疑惑の坩堝" と化している......。

 そして、こうした "不信と疑惑" の思いが、あたかも "逆撫でされる" かに響いたのが、安倍晋三首相のあの公式発言、「状況はコントロールされている」だったわけだ。
 というのも、"東京電力福島原発の "汚染水" 処理問題" のリアルな現状からすれば、この発言こそは、"情報コントロール" 以外の何ものでもなかったからだ。
 下記引用サイト記事 【 引用記事 1 】:安倍首相と東電幹部、汚染水制御の認識でズレ 衆院は閉会中審査へ/日本経済新聞/2013.09.14 - 00:16 は、公式的な "東京電力による現状認識" を報じることによって、根拠希薄であった "安倍首相発言" 内容との "ズレ!" を浮かび上がらせている。

 <東京電力の山下和彦フェローは13日、福島県郡山市で開いた民主党の会合で、福島第1原子力発電所の汚染水漏れについて「コントロールできていない」と説明した。「状況はコントロールされている」と明言していた安倍晋三首相とは異なる現状認識ともいえ、菅義偉官房長官が記者会見で釈明に追われた......

 "安倍首相発言" は、"五輪の東京招致実現" に向けたパフォーマンスだったのだから......、という「嘘も方便!」的な寛容な解釈を採る人が少なくないことも想像できる。
 しかし、要するに、"ファウルボール" ではなかったかという疑念が打ち消せない......。そして、その向こうに見え隠れしている政権運営に絡む "情報コントロール" の動きが気にならざるを得ない......。

 東京電力福島第一原発での、いわゆる "汚染水問題" は、"心配/懸念材料" ばかりが未だに報じ続けられている。
 先の、2020年五輪東京招致に向けた安倍晋三首相による海外向けのメッセージでは、"心配ご無用!" という内容の大見得が切られたわけだが、どうも実情はと言えば、甚だ芳しくないようである。

 下記引用サイト記事 【 引用記事 1 】:福島第一 外洋近く 溝に汚染水/東京新聞/2013.09.13 - 朝刊 によれば、事態はただただ深刻さを深めているかのようだ。

 <地上タンクから原子炉を冷やした後の処理水が漏れた問題で、東電は十二日、外洋に近い排水溝で採取した水から、高い濃度の放射性ストロンチウムなどを検出/ ストロンチウムなどを検出したのは、外洋から約百五十メートルの位置にある排水溝内。その先は急坂で、外洋にまっすぐ延びている> とあり、再び、"高濃度放射性物質の外洋への流出" が問題視されている。さらに、

 <安倍晋三首相は国際オリンピック委員会(IOC)総会で「汚染水の影響は、港湾内で完全にブロックされている」と強調。すでに外洋への流出が確実視されていた中、発言は事実でないと批判された。今回の検出で国際社会への信用がさらに揺らぐ可能性がある> という "国際的信用問題" に発展することさえも懸念されている。

 こうした事態の深刻さについては、日本国内の "甘い認識" とは別の、"海外からのリアルな視点での批判!" が参考となりそうだ。
 それを報じているのが、下記引用サイト記事 【 引用記事 2 】:米専門家「スリーマイルより状況複雑」/NHK NEWS WEB/2013.09.12 - 19:57 である。

 <東京電力福島第一原子力発電所で汚染水の問題が深刻化していることを受けて、アメリカスリーマイル島原発の廃炉作業を指揮した専門家(レイク・バレット氏)が現場を視察し、「福島第一原発の場合、地下水が関係しているためスリーマイルよりも状況は複雑で難しい」と述べました/ バレット氏は、すべてのタンクから汚染水が漏れたとしても周辺に流出しないよう周りのせきの高さを設定するなどの設計思想が必要だったとして、東京電力のリスク管理の甘さを指摘/ 「スリーマイルでは汚染水が原子炉建屋の中にとどまっていたが、福島では地下水が関係しているので状況はより複雑で難しい」/ 「汚染水を完全に管理するためには複雑なプロセスが必要だ。特に地下水など低レベルの汚染水は動きが複雑になるのでその管理は大きな課題だ」/ 「まずは国内外の基準以下になるまで放射性物質を取り除いていかなければならないが、次の段階はどう処分するかが課題となる。非常に膨大な量なのでため続けることはできず、おそらく海に流すことになると思うがその際は、技術的な課題よりも社会の合意を得るためのコミュニケーションが重要な課題になる」と述べました

  "安倍晋三首相のメッセージ" の内容もどうかと思えるが、むしろ危惧すべきは、もし首相が、"メッセージ" どおりの現状認識でいるとするならば、国際的な注目度も高まっている東京電力福島第一原発 "汚染水問題" の、その解決への道は、予断を許さないと思われる......。


 何だか、暴走する "ハッタリ社長" が牛耳る会社の社員となったかのような、実に不安な気分にさせられている。

 五輪招致での、「福島第一原発の状況はコントロール下にあって、東京にダメージを与えない」という "嘘に近い" パフォーマンス! もそのハッタリ以外ではなかったことだし、"東京五輪決定 → 消費増税ほぼ決定!"(後述参照)という流れからは、当然懸念されるはずの、財政健全化を頓挫させる拡張主義(後述参照)への踏込み! という、その危なっかしさを警戒せざるを得ないようだ......。

 とかく、安倍晋三首相のメッセージは、官僚作文読み上げゆえの明瞭な響きはあるものの、綺麗事で覆われ続けるためかその心根が見えにくい。だから、"ハッタリ!" だと受けとめざるを得ないのだ。

 言うまでもなく、かねてからの "消費増税" 策は、ひとえに現状の極端な "赤字財政" の、その再建に向けられたものであったはずだ。だから少なからぬ国民の支持が生まれもしたのであろう。少しでも "社会福祉財源" の安定化に繋がってゆけばと願う国民の思いが託されていたはずだ。
 ところが、もし、そうした 国民の "実直な願い" とはかけ離れたところで、"赤字財政健全化" の動きが撹乱されるならば、国民は一体どう考えるだろうか......。
 以下の記述は、そうした懸念と大いに関係している。

 ところで、今日12日、"消費増税" が "内定" したようである。

 <安倍晋三首相が、来年4月に消費税率を5%から8%へ予定通り引き上げる方針を固めたことが12日分かった。......>( 消費税率、来年4月8%に 首相、10月1日表明へ/【共同通信】/2013.09.12

 "消費増税" 策に関しては、"景気動向の腰砕け" が懸念されたことで、その決定が先送り(10月まで)されてきたのであった。
 ところが、上記記事のとおりの推移なのである。この時点で、景気状況が大きく改善して "消費増税" 策の判断を促した事実は特別見当たらない。むしろ、 7月の機械受注0・025%減 2カ月連続マイナス/【共同通信】/2013.09.12 という "マイナス材料" があったくらいである。

 とすれば、"東京五輪決定 → 消費増税ほぼ決定!" という文脈にこそ目を向けるのが自然だと思われる。
 "東京五輪決定" による "経済効果" が、"トリガー(引き金)" となり、有力な "判断材料" となったのではなかろうか、と推測しても不思議ではなさそうである。

 ところで、"東京五輪決定" による "経済効果" の、その程度はどんなものなのであろうか?
 これに関して意外な解説をしているのが、下記引用サイト記事:コラム:東京五輪決定、経済効果には疑問符/REUTERS/2013.09.09 - 17:54 なのである。

 <2020年夏季五輪の東京開催が決定したことによる日本への影響は、経済効果というよりは、主に心理的な好影響にとどまるだろう/ 五輪関連の投資活動が日本をデフレから脱却させるとの期待は見当違いだ/ 東京は昨年、五輪開催が3兆円の経済波及効果と15万人の雇用創出につながるとの試算を発表した。これは国内総生産(GDP)をわずか0.5%押し上げるだけにすぎない/ 長期的にみれば、日本が五輪開催から期待できる効果はせいぜい消費者マインドの改善程度にすぎないだろう> と。

 要するに、大方の推測に反して、意外にも "効果は少ない!" というのだ。
 もし、この見立てが正しいとするならば、むしろ気掛かりとなり、目を向けるべき点は、別な論者が指摘/警告する以下の動きではないかと思えたのである。

 <......東京五輪に合わせて、大規模な社会インフラを建設したいという政治的気運が高まらないとも限らない。2度の消費税増税では賄えないくらいの財政負担が生じれば、20年の基礎的財政収支の黒字化計画はあえなく頓挫してしまう
 幾度かの選挙を経たとして、財政再建の堅持と東京五輪を天秤にかけて、拡張主義の魅惑を我慢し続けられるのだろうか。東京五輪は、日本経済を復活させる幸運の女神のままでいられるのか、それとも拡張主義に走らせる罠になるのであろうか。くれぐれも慎重であってほしい
>( コラム:東京五輪は女神か罠か=熊野英生氏/REUTERS/2013.09.10 - 20:08

 つまり、一般的に想定される "東京五輪決定" による "経済効果" の規模( 多分、この辺の大小くらいは、現政府/官僚は織り込み済みのはずである )がどうであろうと、むしろ、これに "便乗!" して為されるであろう景気刺激向け "公共投資!" こそが注意深く見つめられなければならない、という視点なのである。
 アベノミクスという "異次元の金融緩和策" のためには、"カネ(財源)に糸目はつけない" 政府であったのだから、ここで "五輪開催という大義名分" が備わることで、景気刺激向け "公共投資!" に躊躇しないこと、それは容易に想像可能だと言うべきなのではなかろうか。

 "東京五輪決定 → 消費増税ほぼ決定!" という推移が意味するものは、端的に言えば、景気刺激向け "公共投資!" が、"五輪開催という大義名分" によって "進め易くなる!" というロジックなのだろうと思われる。
 "危機的財政赤字" の問題よりも、"景気刺激向け公共投資!" を優先させるためのロジックを得た! というのが真相なのではなかろうか......。

 多くの病気などが "遺伝子" と深く関係していることがかねてより注目されてきた。―― 下記の関連リスト参照。
 そうした観点の妥当性を裏付けるかのようなニュースが続いている。

 一つは、"被ばく後に発症する白血病など" であり、もう一つが、"肥満体" である。それぞれと深く関わる "遺伝子" が発見/特定されたというのである。

 下記引用サイト記事 【 引用記事 1 】:白血病:原因遺伝子を特定 広島大チーム/毎日新聞/2013.09.10 - 07:00 では、"白血病とその原因遺伝子" が発見されたと報じている。

 <被ばく後に発症する白血病などの原因となる遺伝子を発見/ 染色体に存在する数百種類の遺伝子の中から、細胞分裂を調整する役割を持つとみられる「Samd9L遺伝子」が白血病などの発症にも関与している可能性があることを見つけた> という。

 また、下記引用サイト記事 【 引用記事 2 】:肥満:要因になる遺伝子の一つ特定 京都府立医大グループ/毎日新聞/2013.09.11 - 00:00 では、"肥満体とその要因となる遺伝子" が特定されたと伝えている。

 <脂肪がたまって肥満体になる要因の遺伝子の一つを特定/ 「ARIA」という遺伝子で、この働きを抑制する方法を研究すれば、肥満防止薬の開発や治療につながる可能性がある> のだそうだ。

 なお、当日誌で注目した "病気とその原因遺伝子" 関連記事を以下にリスト化しておきたい。

遺伝子操作で寿命延びる可能性!タンパク質を作る「リボソーム」細胞の遺伝子に着目!( 当誌 2013.08.31 )
血液を作る細胞ががん化する「骨髄性白血病」などを抑制している遺伝子を発見(特定)!( 当誌 2013.08.20 )
再発しやすい肺がんの発見方法を開発!"ACTN4:遺伝子"が作るたんぱく質の量に着目!( 当誌 2013.08.19 )
iPS細胞を使わずに"心筋細胞"を作製!慶大成功!"心筋梗塞"治療に遺伝子治療から光!( 当誌 2013.07.17 )
多くのがん発症に関与するタンパク質"Ras(ラス)"の働きを阻害する化合物発見される!( 当誌 2013.05.01 )
"がん"になる可能性がある"遺伝子配列のわずかな違い(SNP)"!国際共同で新たに特定!( 当誌 2013.03.29 )
自閉症の原因遺伝子(GPR37)特定される!虐待や過保護による「母原病」なぞではない!( 当誌 2013.01.07 )
遺伝子の構造は先天的でも、その働きは努力で可変!DNAは運命ではないことが実証!( 当誌 2013.01.04 )
金メダルの持つ魔力! "遺伝子ドーピング・アスリート"になりたいと望む五輪選手!?( 当誌 2012.08.12 )

 2020年五輪開催地が東京に決定した報道は、今回の入院での手術日の翌々日の早朝5時のラジオからであった。別に強い関心があったわけでもない。病室で、何度目かに目が覚めたのが5時であったので、そう言えば、と思い出してラジオのスイッチを入れてみたのだ。
 「TOKYO!」と聞こえてきた。で、どういう気持ちからか、すぐにスイッチを切ってまた寝込んでしまった......。

 一身上の話で恐縮であるか、今回の入院は、7月末から11日間の一回目の "内科" 入院に続いての二回目の入院、9月5日から10日までの "外科" 入院であり、言ってみれば "ターゲット" となった入院であった。
 "胆石" をこじらせての "胆嚢炎" が長引き、容体が落ち着くまでは "外科手術" に着手できないという経緯であったのだ。そして、"一ヶ月弱の様子見" 期間を経ての "再入院/外科手術(胆嚢摘出)" となったわけなのだ。
 周囲の人たちに余計な心配もかけてしまったが、無事完了! して、10日退院とあいなった。で、今これを書いている。

 "胆嚢摘出" 手術のあれこれを書くこともできるが、それは今後機会があればとして、今回は、"入院生活" と "娑婆"(通常生活)との違い! とでもいう点について書いてみたい。

 一言で言えば、"娑婆" には "時間" というものが無く! "入院生活" には、"色濃い時間感覚" が伴う (?!) ということになりそうだ。逆ではないのか? と言われそうだが、決して間違いではない。
 "時間" もしくは "時間感覚" とは、"エンド" が意識されてこそ成り立つ概念ではないかと考える。また、"エンド" を "死" と読み替えることも可能だろうと思う。("痛み" も 別種類ではなさそうな気がしている)
 もちろんのこと、"入院生活" には、"エンド" を意識させざるを得ない "非日常性" が満ち満ちている......。現に、この入院期間中の早朝に、他の多くの患者たちに知られないようにと気遣われながら、とある病室の "死者" が運び出されるのを目撃することになった......。
 そうでなくとも、"がん患者" の比率が高まっているに違いない現在の総合病院には、"死、痛み" を意識させざるを得ない事情が充満し、そして "エンド" というものを漂わせる垣根や塀がそこかしこに立ちはだかっているはずであろう。
 だからこそ、"時間感覚" が研ぎ澄まされもするし、"時間" という概念が強く浮かび上がってくることにもなる。

 そして、この "時間感覚" が研ぎ澄まされるならば、どうも、"ホントに大事なものとは何なのだろうか"、という思いが刺激されるようだ。と同時に、これまで "娑婆" の生活で無自覚に奉じてきた "価値観"、概ね "効率主義的、金銭的、功利的、競争的......" な "価値観" だと思えるが、そうしたものが意外と "頼りないもの、心許無いもの" と念押しさせられたりもする......。
 それに対して、"健康で平凡な生活" の価値や、それらを慎ましく求めるところの "人の情感や心" の掛け替えのなさが、なぜか素直に滲み込んでくるようにもなる......。

 2020年に東京でオリンピックが開催されることは、まずは喜ばしいことであろう。しかし、"東京招致関係者" が抱いたであろうほどの感動はもちろん伴わない。
 "時間" というものが超支配的であるかのようで、実のところ、"時間" というものが消失したとしか言いようのない "娑婆"(現代文明?!)での、"7年先の華!" なぞは、正直言って、何の感動にも繋がりようがないと思われてならない......。

 "入院生活" と恐らくは同一の地平で "地続き" となっている空間は、"被災地福島" であるのかもしれないと感じている。

 ちなみに、<......「2度目の東京開催はうれしいが、7年後の五輪より今の生活を何とかしてほしい」。原発事故で福島市に避難する福島県飯舘村の無職森国行さん(86)は訴える。......>( 被災地、復興加速期待 原発避難者「五輪より生活」/河北新報社/2013.09.10 ) という声こそ、正真正銘の "時間" を背負って生きる人々の実感ではないかと思う。

 ここにも、"実感なき景気回復" に似た "実感なきオリンピック" があるかに窺える...... (2013.09.11)

 毎度ご愛読いただきましてありがとうございます。
 健康上の都合によりまして、一週間ほど「休止」いたします。悪しからずご了解ください。

 昨日、今日と、今さらのように恐ろしい "竜巻" の被害に遭われたお宅に、心より同情いたします。まさに、あっと言う間の惨たらしい災難に、言葉を失う驚きと恐怖であっただろうと思います......。また、信じ難い "家屋損壊" を目の当たりにして、茫然自失であろうこともTVニュースでの現場の光景から痛いほど伝わってきます......。

 それにしても、ここしばらくの "異常気象" 現象は、まさに気象庁が使い始めた言葉、「これまでに経験したことのないような......」がそのまま当てはまる酷さである。
 人の世、社会の度外れた混迷もさることながら、"異常気象" と言い、迫り来る "地震" と言い、今や "自然現象" が、"悪意" なんぞがあるわけでもなかろうに、何か、人間への "リベンジ/報復" に打って出ているかのような感さえ禁じえない。

 こうした状況下で、自分もそうであるが、必死に、何か "救いの情報(?)" を求めているかのようだ。以下のような動向も見受けられたという......。

 <4日午前9時過ぎから約2時間、気象庁のホームページが閲覧しにくくなった。台風17号の九州への上陸に、関東などで最大震度4を観測した地震の発生が重なり、アクセスが殺到したためという。......>( 気象庁サイトにアクセス100倍 閲覧困難に/朝日新聞/2013.09.04

 そして、今、恐怖の対象の最大は、何と言っても不気味な "竜巻" 以外ではない
 下記引用サイト記事:竜巻予測、精度低く悩む自治体 注意呼びかけ及び腰に/朝日新聞/2013.09.04 - 10:25 によれば、

 <正確な予測が難しい竜巻に、どう備えればよいのか。気象庁は「竜巻注意情報」に加え、より詳細な危険度が予測できる「ナウキャスト」情報の活用を呼びかけている。> とある。
 ただし、<確実な予測は難しいため、今回も自治体によって受け止め方や対応に温度差があった> とのことで、"竜巻予測" の困難さや、付随する問題 ―― 予測情報の役立て方 ―― などが、この現象への対応の難しさを物語っていそうだ。

 "竜巻" の "発生メカニズム" が詳細に解明されるならば、"都市建設" 的レベルでの予防措置などが講じられるのであろうか......。

 米国、オバマ大統領が苦慮している "シリアへの軍事介入" 問題。その推移は不透明さを拭い切れない情勢だ

 そして、もし、これを契機にして "中東危機" がより深刻な事態へと滑り込むと、日本が被る打撃は、"原油価格の上昇" という "経済問題" に止まらず、現在進行形である "対・北朝鮮/対・中国" の緊張関係がより深刻化する可能性もあるという。

 下記引用サイト記事:「シリア戦争」、日本襲う負のシナリオ  編集委員 秋田浩之/日本経済新聞/2013.09.03 - 07:00 は、

 <原油価格が急上昇し、日本の景気の重荷になること

もさることながら、

 <日本が注意しなければならないのは、今回の米国の対応が、核開発を続ける北朝鮮や中国のアジア戦略などに及ぼす影響

ではないか、と釘を刺している。確かに、そのリスクは決して小さくはないと思えた。

 要するに、"現状のオバマ大統領のスタンス" を踏まえると、

 <北朝鮮はそんな米国をみて、どう思うだろうか。『多少、危機をあおっても米国はアジアに介入できない』。勝手に、そう思い込むかもしれない同じことは、尖閣諸島や南シナ海で強気に振る舞う中国にも当てはまる> という可能性につながりかねないというのだ。その結果、

 <シリア介入で腰が引けぎみの米国の姿は、より強硬になるきっかけを北朝鮮に与えかねない/ 中国が米国の足元を見透かし、アジアで強気に出る可能性もある> というのだ。

 さらに、

 <緊迫した中東情勢が長く続く場合、米国のアジア戦略に狂いが生じ、日本にしわ寄せが及ぶ危険もある> と。つまり、

 <中東危機が深刻になり、軍事、外交の精力をそちらに割かれるとなれば、アジア太平洋への軍事関与は足踏み> しかねず、

 <米政府内で「米中協調論」が出てくる可能性 → 日本が埋没する恐れが増大> という流れもあながち否定できない、と......。

 現状の日本の、アジアでの立ち位置が "不安定で緊張関係にある!" だけに、こうした一連の変動が引き起こされたならば、状況は混迷の度を深めることになりかねない......。

 "こうした歴史的事実" に接すると、何やら、"心が和む思い" がする
 しかも、現状、とげとげしく敵対視している "日韓" が、その文化起源を共通にしていた一例という事実は、尚のことそうした思いとさせる。

 ところで、"日本語のカタカナ" については、<カタカナは専門家の間で、平安時代に日本で作り出され、日本だけで使われてきたと考えられています>( 下記引用サイト記事:カタカナの起源は朝鮮半島にあったか/NHK NEWS WEB/2013.09.02 - 04:23 ) というのが "定説" であることは既に知られている。

 <......漢字の一部を使いその文字の代わりとして用いることは8世紀初めから見られるが、片仮名の起源は9世紀初めの奈良の古宗派の学僧たちの間で漢文を和読するために、訓点として借字(万葉仮名)の一部の字画を省略し付記したものに始まると考えられている。この借字は当初、経典の行間の余白などにヲコト点とともに使われていた。それが小さく素早く記す必要から字形の省略・簡化が進んだ結果、現在見る片仮名の原型となり、ヲコト点に成り代わって盛んに訓読に利用されるようになった。片仮名はその発生の由来から、僧侶や博士家などによって漢字の音や和訓を注記するために使われることが多く、ごく初期から漢字仮名交り文に用いた例も見られる。......平安時代中期に成立した『うつほ物語』の「国譲上」の巻において「書の手本」の中に片仮名があげられており、これにより平安時代中期には、片仮名がひとつの文字体系であると認識されていたことがわかる。......>( ウィキペディア/片仮名

 ところが、下記引用サイト記事によれば、<カタカナの起源が当時の朝鮮半島にあった可能性> が考えられるというのである。

 <奈良時代に朝鮮半島から伝わったとされる仏教の経典に、漢字を省略した多くの文字が特殊な方法で記されているのが見つかりました。調査した専門家は、「漢字を省略して作る日本語のカタカナの起源が当時の朝鮮半島にあった可能性が考えられる」としています

 その "経典" とは、<奈良市の東大寺が所蔵し、国の重要文化財に指定されている「大方廣佛華厳経」で、西暦740年ごろ朝鮮半島の新羅で書かれたあと奈良時代に伝わった> ものだそうである。

 前記、ウィキペディアからの引用の<片仮名の起源は9世紀初めの奈良の古宗派の学僧たちの間で漢文を和読するために、訓点として借字(万葉仮名)の一部の字画を省略し付記したものに始まると考えられている> という経緯からしても、今回の "調査" に基づく推定には、少なからぬ妥当性があると思われる......。

 もはや "NEWS" ではなくて、"危機的現場" の "定点観測結果" となり果てている、"福島第一原子力発電所タンクからの汚染水漏れ" 状況である。
 ただ、今回は、"高い危険度!" に至っている点が気掛かりとなる。

 その"高い危険度!" とは、下記引用サイト記事:汚染水 別タンクで新たな漏えいか/NHK NEWS WEB/2013.09.01 - 05:52 によれば次の通りである。

 <福島第一原子力発電所でタンクから汚染水が漏れ海に流れ出たおそれがある問題で、31日、別のタンクで1時間当たり1800ミリシーベルトという極めて高い放射線量が確認/ 前回に比べ18倍に上昇/ 1800ミリシーベルトは、タンク周辺で観測された中で最も高い値で、浴びるとすべての人が死亡するとされる被ばく量におよそ4時間で達します

 これに加えて、複数個所の "新たな漏洩" も発見されており、東電によれば、これまでの "タンクの監視" は "目視" であったのを<先月末から放射線の測定器を携帯した結果、高い放射線量が観測された> のだというから、<監視のずさんさが改めて明らか> とされる指摘は否定しようがない......。

 "東電のガバナンス能力" に加えて、"政府自体のガバメント能力" の、その双方が "目も当てられない状況!" となっていると思えるのだが......。

 確かに、"化学兵器使用" という "レッドラインを踏み越える暴挙" を "傍観視" して良いわけはない
 しかし、だからと言って、直ちに "シリアへの軍事介入" という短兵急な選択をして構わないのかどうか......。
 今、関係諸国、世界は、実に "抜き差しならない" 複雑さ! に遭遇している。
 "悪を懲らしめる" ことは "潔く!"、これを躊躇うことは "優柔不断!" だと考えるのが "一般的感覚" なのであろうが、如何せん、現状の国際情勢の諸問題は、そうした "一般的感覚" では何一つ解決されない "局面" を迎えているようである。

 既にわれわれは、そうした "局面" を数え切れないほどに経験してきたわけだ。( "9.11事件"、"イラク戦争"、古くは "ベトナム戦争" ......。そして訪れた "泥沼化!"
 今、問われているのは、これまでのような "勧善懲悪的図式(?)" に則って、直結する手段に飛びついて、その結果、ただただ事態の "泥沼化!" を招来させるような、そんなアプローチが果たして妥当なのかどうか、という問題なのかもしれない。

 かねてより、現代環境と "ネゴシエーター (negotiator、交渉人)" という関係から関心が離れないのであるが、ここには、もはや現代環境は、一筋縄では "円満解決" されない複雑さを抱え込んでいるという、そんな事態が横たわっていそうな気がしてならない。

 再び強調するならば、もちろん "化学兵器使用" や "核兵器誇示" に対して "寛容" であれと言いたいわけではない。ただ、これらに対する従来型の "勧善懲悪的選択" が、ほとんど有効なアプローチではなくなっており、むしろ "泥沼化!" という事態悪化にしか至らない経緯を反芻しなければならない、と思えるのである......。

 こうした視点に立つ時、下記引用サイト記事:社説:英が攻撃断念 シリア泥沼化を恐れた/毎日新聞/2013.08.31 - 02:30 が伝える<英が攻撃断念 シリア泥沼化を恐れた> は、改めて目を向けなければならない事実のように思えた。

 <前途の多難さを暗示する出来事だろうか。米国が検討するシリア攻撃に英国は参加しない見通しとなった。アサド政権側の軍事拠点攻撃を許可してほしいとする英政府の動議を、英下院が反対多数で否決したのだ。武力行使で米英が別行動を取るのは歴史的にも異例である。世界に驚きが走ったのも無理はない/ この際、オバマ大統領はもう一度、政治解決の方策を考えてはどうか/ 軍事行動を殊更急ぐ必要はないはずだ。攻撃後のシリアで何が起きるのか。オバマ大統領は、攻撃に伴うプラスとマイナスを慎重に見極めて結論を出してほしい

 ところで、米国内にも、以下のような実情があるとされる。

 <ロイターとイプソスが30日公表した調査によると、米国では半数以上がシリア内戦への介入に反対している。ただアサド政権の化学兵器使用疑惑が明るみに出たことで介入への支持が増えた。
シリア内戦に米国は関与すべきでないとの回答は約53%と、先週の60%から低下した。行動を起こすべきとの主張は20%にとどまったが、先週の9%から大幅に増加した。......
>( 米国民の半数以上がシリア介入に反対=調査/REUTERS/2013.08.31 - 08:31

 オバマ大統領に期待される "軍事介入" 以外の政治解決の方策> といっても、それは至難の技であろうことは言うまでもなかろう。しかし、"正気のアプローチ" としては、それしか残されていないのが現実だとすれば模索されるほかない......。

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