yasuo hirose: 2016年4月 アーカイブ

 医療財政の観点から、厚生労働省がすでに認めている高額医薬品/医療機器の運用面に "チェックの目を向ける" ことは妥当な対応かと思われる。

 今回注目する下記引用サイト記事がんの治療薬「オプジーボ」など費用対効果検証 厚労省/朝日新聞 apital/2016.04.28 - 06:54 は、  <厚生労働省は27日、今年度から試験的に始めた高額医薬品や医療機器の費用対効果を分析する制度対象を公表した。保険適用の医薬品7種類と医療機器5種類で、肺がんの治療に使えば年間約3500万円かかるとされる薬も含まれる。  この制度は医療費を抑える目的で導入された。治療効果が低ければ価格を下げるよう、2018年度の診療報酬改定で反映させる> と報じている。

 <......対象の一つに免疫を再活性化させる新タイプのがん治療薬「オプジーボ」(一般名・ニボルマブ)が選ばれた。14年に皮膚がんの一種の治療薬として承認され、患者数は450人程度と想定。昨年12月には肺がんの一種に対する治療にも追加で承認された。  今月4日の財政制度等審議会(財務相の諮問機関)では、想定する肺がんの患者数10万人のうち5万人がオプジーボを使ったら年1兆7500億円の医療費がかかるという資料が専門家から提出された。患者の負担を軽減する高額療養費制度で、患者の自己負担は一般的に月額8万7千円ほど。残りは国費や保険料でまかなうことになる。  ほかの対象医薬品(商品名)は、乳がん治療薬のカドサイラとC型肝炎治療薬のソバルディ、ハーボニー、ヴィキラックス、ダクルインザ、スンベプラ。  費用対効果の分析は、まず論文など既存のデータをもとに製造企業が実施。代替品を使った患者集団と比較して生存年数などが上回っているか自ら調べ、その結果を踏まえて国が来年度に再検証して判断する。 (小泉浩樹)> とある。




















 既に、"全国の36人が労災と認定" されるに至っている "印刷工場で多発の胆管がん"。 その "因果関係、発がんの仕組み" が、実証的に解明されつつあるという。

 ◆ 参照 当誌過去の "胆管がん,印刷" 関連記事

  <印刷会社の従業員などが相次いで胆管がんを発症した問題を受けて、大阪市立大学はこの病気の患者の情報を集め診断法や治療法の開発を目指す、全国で初めての研究拠点を、来月、設けることを決めました。  この問題は、印刷会社の従業員などが相次いで胆管がんを発症したもので、これまでに全国の36人が労災と認められました。  厚生労働省は、インクを洗い流す作業で使われた化学物質に、長時間、高い濃度でさらされたことが原因の可能性が極めて高いとしています......> ( 印刷会社従業員などが相次いで発症の"胆管がん問題"で、初の研究拠点!(大阪市立大)/当誌 2015.03.09


 今回注目する下記引用サイト記事印刷工場で多発の胆管がん、洗浄液が発がん性物質に...東大チーム発表/yomiDr. ヨミドク/2016.04.27 は、"発がんの仕組み" の "実証的解明" をめぐって、  <印刷工場の洗浄液などに使われる化学物質「ジクロロプロパン」は、肝臓で発がん性をもつ物質に変換されることで、胆管でがんを引き起こしている可能性が高いという研究結果を、東京大学の豊田優・特任助教らのチームが発表した> と報じている。

 <......科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載された。研究チームは、ネズミにジクロロプロパンを投与。肝臓で発がんの可能性のある物質に変換され、胆管に排せつされることを確認したという。「今後は胆管がんを発症した人の細胞を調べ、発がんの仕組みを明らかにしたい」としている> とある。

 "疲労" は侮れないものであり、"疲労の慢性化"、「慢性疲労症候群(CFS)」に至ると、予想外の症状を招くこととなるようだ。

 ◆ 参照 当誌過去の "慢性疲労症候群(CFS)" 関連記事

  <慢性疲労症候群(CFS)患者が感じる痛みは、脳や脊髄内の免疫機能を担う細胞「ミクログリア」の活性化が原因の一つとなって引き起こされる可能性が高いとの研究結果を、国際科学誌電子版に発表した/  CFSは痛みや強い疲労感が半年以上続き、睡眠障害などを引き起こすが、痛みの原因は不明だった。木山教授は「ミクログリアの活動を抑制すれば、CFS患者の痛みを和らげられる可能性がある」と治療法開発に期待している......> ( "慢性疲労症候群(CFS)"の痛み!免疫細胞(ミクログリア)活性化が原因か?アレルギー?/当誌 2014.05.25


 今回注目する下記引用サイト記事疲労に関わる脳部位特定 大阪市立大や理研のチーム/共同通信/2016.04.26 - 21:04 は、  <自分が今後、どれぐらい疲れることになるのかを予測する際、脳の三つの部位が関わっていることが分かり、大阪市立大や理化学研究所のチームが26日、英科学誌電子版に発表した。疲れた状態の人ほどこのうち1部位の活動が強まっていた。「疲れやすさとこの部位の活動に何らかの関係がある」とみている> と "脳と疲労との関係" について報じている。

 <......疲労の慢性化を防ぐ方法の開発のほか、睡眠障害や強い倦怠感が続く慢性疲労症候群(CFS)」の原因解明に役立つ可能性がある。  大阪市立大の石井聡病院講師(脳科学)は、疲労感には疲れすぎを防ぐために警告を発する役割があるとみて、脳と疲労の関係を研究している> とある。

 "がん免疫細胞" との関係においては、がんに立ち向かう免疫細胞による攻撃の機能があるとともに、逆に、がんが免疫機能を抑制するといった "制御性T細胞" の働きのあることも報告されている。

 ◆ 参照 当誌過去の "制御性T細胞" 関連記事

 (1) <"がんと免疫細胞" との関係においては、がんに向かう免疫細胞による攻撃の機能だけではなく、がんが免疫機能を抑制するといった "制御性T細胞" の働きのあることが報告されてきた......> ( マラリア感染によって体内に生じる"制御性T細胞=免役低下"を発見!(長崎大グループ)/当誌 2016.03.10

 (2) <一部のがんでは、「制御性T細胞」(Tレグ)と呼ばれる細胞が過剰に働き、がんを攻撃する免疫細胞の機能を低下させることが知られている。そこで、チームは、Tレグを減らして免疫細胞を活性化し、がんをたたく作戦を試した......> ( 従来の抗がん剤効かない患者、がんを攻撃する"免疫細胞を活性化する薬"の投与が効果!/当誌 2015.11.07


 今回注目する下記引用サイト記事攻撃型T細胞、細菌が誘引 大腸がんで発見、大阪大/共同通信/2016.04.26 - 00:41 は、  <がんを攻撃する免疫の作用を抑えてしまう「制御性T細胞」と遺伝子の特徴が似ているものの、逆にがんを攻撃し死滅させようとするT細胞があることを、大阪大の坂口志文教授(免疫学)と国立がん研究センター研究所・先端医療開発センターの西川博嘉分野長らのチームが大腸がんで突き止め、26日付の米医学誌ネイチャーメディシン電子版に発表した> と報じている。

 <......がんに入り込んだ腸内の細菌が出した、炎症を引き起こすタンパク質(サイトカイン)によって、この攻撃型T細胞が誘導され、病巣に集まっていた> とある。

 がんの脅威は、"がん転移" という一点に集中するだけに、"がん転移" の仕組みは解明は、がん治療・研究の一つの焦点とならざるを得ない。

 ◆ 参照 当誌過去の "がん転移" 関連記事

 (1) "エクソソーム"を検出分析の"がん早期発見"診断機器開発!(シスメックスとケンウッド)/当誌 2016.03.14
 (2) "新たな血管の形成"に関わる"特定の酵素"を働かなくして、"がんの転移"抑制!(近畿大)/当誌 2016.01.10
 (3) 効率的に血中"がん細胞"をえり分けて収集! "がん転移"の早期発見に期待!(名古屋大)/当誌 2015.10.11


 今回注目する下記引用サイト記事がん化学療法センター、がん転移防ぐ抗体を開発 /日本経済新聞 電子版/2016.04.24 - 23:39 は、  <がん研究会のがん化学療法センターは、がんの転移を防ぐ方法を見つけた。がん細胞が血中の血小板をよろいのように身にまとい、免疫細胞から逃れる性質に着目。たんぱく質でできた抗体で血小板とくっつくのを妨げる。がんが転移しやすい肺がんや肉腫の治療を狙う。3年以内に臨床試験(治験)を始めたい考えだ。  転移しやすいがんは、血小板とくっつきやすいという。血小板は免疫細胞に異物として認識されないので、血小板の付いたがん細胞は体内を動き回りやすいとみている> と報じている。

 <......がん細胞の表面のたんぱく質が、血小板とくっつく接着剤の役割を果たしている。  研究チームは、このたんぱく質が結合する際に重要な働きを担う部分を特定した。ここにふたをするような抗体を新たに開発した。  ヒトの肺がんをマウスに移植し、抗体を投与した実験では、40日後の腫瘍の大きさが4分の1程度に抑えられた。今後は、人の体に適した抗体を作る。> とある。

 熊本地震での多くの被災者の方々の苦境は、連日報道され、人々の関心を集めるとともに、支援をも喚起している。 それにしても、考えさせられる問題点、課題が多々噴出している現況である......。

 今回注目する下記引用サイト記事南阿蘇村避難所でノロ集団感染か 25人が下痢などの症状/共同通信/2016.04.23 - 20:42 は、  <熊本県南阿蘇村は23日、被災した住民が避難している南阿蘇中学校で、これまでに25人が下痢や嘔吐などの症状を訴え、ノロウイルスに集団感染した疑いがあると明らかにした。  14人が病院に搬送され、うち1人からウイルスを検出。ほかに症状を訴えている人は、避難所の一角や車の中などで、住民と接触しないようにしている。24時間態勢で衛生指導する保健師も配置した> と報じている。

 <......南阿蘇村在住で医療コーディネーターを務める松本久医師は記者会見し「断水の影響で、バケツにくんであった水で手洗いする時期があった」と衛生上の問題点を指摘。避難住民に向け「手洗いなどの感染予防に注意してほしい」と呼び掛けた。  村によると、中学校の体育館には23日現在、約400人が避難。21日ごろから高齢者や子どもを中心に症状を訴えるケースが相次いだ。  90歳の母親らと体育館に避難している男性(64)は「心配だが、母親と一緒だと簡単に避難所は移れない」と困惑した表情。無職女性(80)は「衛生面の対策を徹底してほしい」と話した> とある。

 "遺伝子操作" で話題となることが増えてきた "ゲノム編集" である。 だが、それが "ヒト受精卵" に対して行われるとなると、見過ごせない問題点も浮上してくるわけであるが......。

 ◆ 参照 当誌過去の "ゲノム編集" 関連記事

  <......ゲノム編集は従来の遺伝子組み換え法よりも、はるかに効率よく遺伝子を変えられるのが特徴だ。ただ受精卵に行うと、改変した遺伝子が次世代に受け継がれる可能性があり、倫理的な問題が指摘されている。......> ( "ゲノム編集"でヒト受精卵の遺伝子を改変、2例目!中国のチーム!倫理的問題が指摘!/当誌 2016.04.11


 今回注目する下記引用サイト記事調査会、人の受精卵改変を容認 ゲノム編集、基礎研究のみ/共同通信/2016.04.22 - 18:05 は、  <政府の生命倫理専門調査会は22日、遺伝子を効率的に改変できる「ゲノム編集」で人の受精卵を操作する基礎研究は容認できるとの考え方をまとめたただし、受精卵の遺伝子異常を修正して子宮に戻すような臨床利用は現時点で認められないとした> と報じている。

 <......その上で、研究者らにも技術の使い方を幅広く議論するよう求めた。研究を始めるための指針を文部科学省や厚生労働省が策定するのは時間がかかりそうだ> とある。

 エコノミークラス症候群」もその例となるわけだが、"震災後" にその悪影響によって健康が害されることは意外と少なくないようだ。

 今回注目する下記引用サイト記事地震で強い揺れ、めまいを誘発 「外で体を動かし解消を」/共同通信/2016.04.21 - 09:01 は、  <熊本、大分両県を中心に相次ぐ地震で、専門家が「地震後めまい症候群」への注意を呼び掛けている。繰り返し強い揺れを体験すると、常に体がぐらぐらすると感じるようになる症状で、東日本大震災でも多くの被災者を悩ませた。「外で体を動かすことが解消に効果的だ」と話している> と報じている。

 <......日本大医学部の野村泰之医師によると、人間は耳の中にある三半規管や、皮膚や筋肉の感覚、視覚情報を脳内で統合し、体の平衡感覚を保つ。だが脳が地震の強い揺れを記憶すると、感覚情報を統合する機能が低下。ストレスや不安感から地震の記憶を想起して「揺れ」を認識する場合もあり「後揺れ症候群」とも呼ばれる。  野村医師らが東日本大震災直後の2011年3~5月に東京都と福島県の医療機関の患者ら約3千人に実施したアンケートでは、成人の8~9割、子どもの5~7割がめまいを経験。室内で座っている時が多かった。  野村医師は「多くのものが視界に入る屋内ではなく、広々とした屋外で体を動かせば脳に蓄積された揺れの記憶が解消され、めまいが起こりにくくなる」と話している> とある。

 内視鏡手術を支援するロボット「ダビンチ」の医療現場での採用については、これまでにも報じられており、その "保険適用" についても関心を集めてきた。

 ◆ 参照 当誌過去の "ダビンチ" 関連記事

  <小児がんに対する陽子線治療や、手術で切除できない骨や筋肉などにできる骨軟部腫瘍への重粒子線治療の保険適用も承認した。陽子線や重粒子線は放射線の一部で、これらを照射してピンポイントでがん細胞を死滅させる。現在は国の先進医療として約300万円の自己負担が必要だが、適用が始まる予定の4月からは負担が大幅に軽減される見通しだ。  このほか、手術支援ロボット「ダビンチ」を使った腎臓がん手術の保険適用も承認された> ( 「ブラッドパッチ(自家血硬膜外注入)」療法とロボット腎臓がん手術、保険適用が承認!/当誌 2016.01.30


 今回注目する下記引用サイト記事ロボット手術の保険適用拡大/47 NEWS 医療新世紀/2016.04.19 は、  <米国製の内視鏡手術支援ロボット「ダビンチ」を使った腎臓がんの手術が4月から保険適用になった7センチ以下のがん治療のため腎臓を部分切除する手術が対象ロボット支援手術への保険適用は、2012年の前立腺がん手術以来2番目> と報じている。

 <......日本泌尿器科学会によると、臨床研究の結果、従来の腹腔鏡下腎がん手術に比べ、ロボット使用の方が腎臓の機能低下を抑制でき、入院期間も短いなど多くの点で優れていた。患者の5年生存率は同等だったという。  海外の成績でもロボット支援手術は、腎機能温存、がんの根治性、合併症軽減の3点が優れているとされる。国内で今後1年に約千件の手術が見込まれている> とある。

 "緑内障" は、悪化が進行すれば、"重い視力障害" にも至るため、その仕組みの解明や治療法開発が急がれている。

 ◆ 参照 当誌過去の "緑内障" 関連記事

  "緑内障"の遺伝子変異解明!発症リスクの診断、治療薬の開発に期待!(京都府立医科大)/当誌 2016.04.09


 今回注目する下記引用サイト記事緑内障進行、神経保護物質で抑制 京大がマウスで開発/共同通信/2016.04.19 - 19:21 は、  <京都大のチームは、開発した神経保護作用のある化合物KUS剤」に、緑内障の進行を抑える働きがあることマウス実験で分かったと、19日付の海外科学誌電子版に発表した> と報じている。

 <......緑内障は、目が受け取った光の信号を脳に伝える網膜の神経節細胞が、保持するエネルギーを失って死滅し、進行する。  チームは、KUS剤がエネルギーの消費を抑制することに着目。緑内障を発症させたマウスに投与したところ、神経節細胞の減少が抑えられた。  KUS剤を急性眼疾患の患者の眼内に注射し、安全性や効き目を確かめる治験を年内に実施できるよう準備中。治療法として5年程度で実用化したいという> とある。

 "熊本地震" での被災者たちの、気の毒な避難所生活ぶりが連日報じられている。長く続きそうな気配であるだけに、心配にならざるを得ない。

 今回注目する下記引用サイト記事避難所生活で高リスク、エコノミークラス症候群...座ってストレッチでも効果/yomiDr. ヨミドク/2016.04.18 は、  <避難所ではストレスや睡眠不足などで体調が悪化しがちだ。自治医科大の苅尾 七臣(かずおみ) 教授(循環器内科)は「足にできた血栓が肺動脈で詰まり、突然死を引き起こすエコノミークラス症候群のリスクが高まる歩いたり水分補給したりすることが大切」と指摘する。  高血圧や血栓の治療などで降圧剤や抗凝固薬などを服用している人には、服用中断で症状が急に悪化する心配があるため飲み忘れないよう注意を促す。こまめな血圧測定も脳卒中や心筋梗塞を防ぐ手だてになる> と報じている。

 <......NPO法人セルフメディケーション推進協議会の菅野隆理事も「座ったまま足を伸ばしたり腰をひねったりするだけでも血栓予防に役立つ」と話す。  避難所生活は子供たちにストレスがかかる。日本女子体育大の天野 珠路(たまじ) 准教授(幼児発達学)は「なるべく子供同士で遊ばせる機会を作って」とアドバイスする。親が手遊びや絵本の読み聞かせをするだけでも安心するという。  避難所では、着替えや授乳、トイレなどで不便を感じても「わがままになりそう」と我慢しがちだ。盛岡市のNPO法人「参画プランニング・いわて」の平賀圭子理事長は東日本大震災での経験から「心身の健康維持のために、問題を感じたら避難所の責任者らに声をかけてほしい」と話す> とある。

 今回の "熊本地震" は、その被災の実態が明らかになるほどに、多くの人々を恐怖に陥れている。 また、東日本大震災の被災者にあっては、"心的外傷後ストレス障害(PTSD)" の症状を刺激することにも繋がっていると......

 今回注目する下記引用サイト記事 :  は、  <14日に発生した熊本地震で、家屋の倒壊など被災した状況が多く報道されている。東日本大震災の被災者は映像などを見て記憶を呼び起こし、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状を悪化させる恐れがある。周囲の受け止め方や対応を、大船渡市の小中学校を担当する沿岸南部教育事務所巡回型カウンセラーで臨床心理士の浦本真信さん(38)に聞いた> と報じている。

 <......震災という大変なことがあったので、年齢関係なく今でも強く反応が出ることはごく自然なこと。「まだそんなこと言ってるの」という対応はしないでほしい。  熊本地震が岩手にも影響があると感じて体が反応するので、影響はなく安全だということを認識してもらう。「大きい地震があったからね」「誰だって怖いよね」と話を聞いてあげてほしい。むしろ、強がって話さない、隠している人は症状が長引いてしまう。  トラウマ(心的外傷)PTSD記憶や気持ちの整理ができないことが要因一番の解決策は会話をすること。例えば、1人暮らしの高齢者はお茶会などで昔を懐かしむことが気持ちの整理につながる。  また、子どもが発症した場合は親もその可能性が高い。親が怖がり、家庭で話せない環境になっているからだ。反応することは普通のこと、周りに伝えることが大切と正しい知識を親が認識し、一緒に解決に向けて取り組む、子どもが話しやすい環境をつくる意識を持ってほしい。症状が出てもこれまでを振り返る良いきっかけと捉えるべきだ。  これまで教員向けの研修は多く行われたが、保護者対象の研修は少ない。大船渡市では月1回保護者向けにお便りを発行して症状や対応を伝えている。トラウマが重なると、PTSDを発症しやすくなる。体が反応することは決して変なことではない。思い出しても安全、大丈夫と繰り返すことが安心感につながる。(談)> とある。

 "糖尿病" で気になる "血糖値" は、"糖分" の摂取量の問題だけでもなさそうである。 食事にあっては、専ら、"よく噛む" ことが指摘されてきたが、"何を先に食べるか" という "食事順" についても注意すべき要素だそうだ。

 今回注目する下記引用サイト記事糖尿病予防へ「おかずが先」 食事順で血糖値改善も/共同通信/2016.04.15 - 17:20 は、  <ご飯よりも先に魚や肉をどうぞ―食事の順番によって消化管の働き方が変化し、血糖値の改善につながる仕組みを、関西電力医学研究所(神戸市)が15日までに解明した。糖尿病の予防や治療に役立つ可能性がある。既に欧州の学会誌の電子版に論文が掲載され、専門医や管理栄養士などから反響があったという> と報じている。

 <......米飯の前に魚料理を食べた時と、その逆の順序の場合について、食後4時間までの血糖値変化を比較した。その結果、魚を先に食べた方が上昇幅は約3割抑えられた。  米飯が先で魚が後だと血糖値の上昇と低下の幅がより大きく、糖尿病や、心筋梗塞など合併症のリスクが高まるという> とある。

 "腎臓" の機能障害は、その機能回復が難しく、"人工透析" が必要となる場合も少なくないと言われている。 それだけに、相変わらず "ドナー" が逼迫している "腎臓移植" はそれとして、それ以外の治療可能性が模索されてきた。

 ◆ 参照 当誌過去の "腎臓,iPS細胞" 関連記事

  <人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った腎臓のもとになる細胞を急性腎障害のマウスに移植し、腎機能を回復させることに成功したと京都大とアステラス製薬のチーム......> ( iPS細胞から作った腎臓のもとになる細胞で"腎機能"回復!マウスに移植!(京大チーム)/当誌 2015.07.23


 今回注目する下記引用サイト記事iPSで腎臓の元となる細胞増殖 熊本大、機能再生に期待/共同通信/2016.04.15 - 02:00 は、  <熊本大は、人間の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から腎臓の元となる細胞の増殖に成功し、14日付の米科学誌電子版に発表した。細胞は血液中の老廃物を尿として排出する腎臓の機能に不可欠な組織を形成。熊本大によると、組織をつくる能力を維持したままの増殖は世界で初めてという> と報じている。

 <......腎臓は一度機能を失うと再生せず、重症化すると透析治療が必要となる場合もある今回の成果は機能再生や腎臓病の治療薬の開発につながる可能性があるとしている> とある。

 "脊髄損傷" は、脳と手足などの "末梢神経系" との繋ぎ(脳からの運動命令を伝えたり、手足の感覚情報を返したり)を絶つとともに、"修復と再生は不能!(決定的な治療法なし)" だと見なされてもいる。 それだけに、甚大な障害に繋がるのが "脊髄損傷" だ。

 ◆ 参照 当誌過去の "脊髄損傷" 関連記事

  <"中枢神経系" である "脊髄" は、脳と手足などの "末梢神経系" とを繋ぎ、脳からの運動命令を伝えたり、手足の感覚情報を返したりしている。 ところが、もしこの "脊髄" が損傷する("脊髄損傷")ならば、"末梢神経系" の場合とは異なって、"修復と再生は不能!(決定的な治療法なし)" だと見なされている。 損傷部位以下の手足などから "運動機能" が失われ、"感覚知覚機能" も失われる(麻痺)ことになる。 それゆえに、"脊髄損傷" は甚大な障害につながりかねないと警戒されている。> ( "iPS細胞"を"脊髄損傷"の治療に利用する臨床研究の実施計画(慶応大)、17年に申請!/当誌 2016.02.18


 今回注目する下記引用サイト記事脊髄損傷でまひした手、再び動く 脳信号読み取り/共同通信/2016.04.14 - 02:01 は、  <脊髄を損傷し、手足の動かなくなった患者頭で思い描いた動きを装置で読み取り、手に電気信号を伝え作業できるようにすることに世界で初めて成功したと米オハイオ州立大などのチームが13日付の英科学誌ネイチャーに発表した> と報じている。

 <......実験に参加した20代の患者のイアン・バークハートさんは5本の指を動かせるようになり、瓶をつかんで中身を別の容器に移し替えるという複雑な作業をこなした。電話による記者会見で「人に頼らず日常生活の動作ができ、希望の光が見えた。実験以外の場でも使いたい」と話した。  ただ装置はバークハートさん専用で、広く使えるようにするのが課題> とある。

 一般に、"認知症" という病気には、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、脳血管性認知症、前頭側頭型認知症(以上を医学的には4大認知症と呼びます)が含まれるされている。

 ◆ 参照 当誌過去の "前頭側頭型認知症" 関連記事

  <読者のみなさんは、2004年に認知症という病名が厚生労働省によってつくられたことをご存知ですか? つくられた病名ですから、認知症という病気はありません。 実際にはアルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、脳血管性認知症、前頭側頭型認知症(以上を医学的には4大認知症と呼びます)などの病気があり、これらによって「認知機能が低下した状態」が認知症です。 認知症を引き起こす原因疾患は70種類もあると言われますが、これらを正確に鑑別できる医者はめったにいません。 鑑別できなくても「認知症です」と言えば、アリセプトを始めとする抗認知症薬が投与できてしまいます。 抗認知症薬には副作用があり、興奮や徘徊といった副作用が出たら、それを抑えるために向精神薬が投与されます。 そのことによって、お年寄りは本物の認知症にされてしまうのです。> ( "認知症"を病気に仕立てているのは、介護保険制度/入院/厚生労働省/医学会/製薬会社!/当誌 2014.00.00


 今回注目する下記引用サイト記事前頭側頭型認知症、行動抑制きかず...万引き猶予判決/yomiDr. ヨミドク/2016.04.13 は、  <前頭側頭型認知症は、脳の前頭葉や側頭葉にたんぱく質がたまり組織が萎縮するなどした結果、脳内で行動を抑制する部分が傷つく認知症。  万引きなどの犯罪行為や、人の食べ物を横取りするなど問題行動を取ってしまうことが多い。アルツハイマー病に見られるような、物忘れや 徘徊(はいかい) などの症状は少ない> と報じている。

 <......性格が変わったように見える」「無口な人が急に冗舌になる」など行動の変化や、脳の画像検査などから診断する。本人が問題行動を自覚し、悩む場合も少なくないという。30歳代など若い年代でも発症し、認知症患者全体の1%が該当するとされる。現在、完治させたり進行を抑えたりする薬はない。  この病気に詳しい東京都健康長寿医療センターの粟田主一・認知症疾患医療センター長は、「周囲が病気を理解し、仕事や生活をしやすい環境を整えてあげることが大事。仕事を続けられている患者も珍しくはない」と話す> とある。

 "ジカ熱に感染した妊婦から小頭症の子どもが生まれる" という懸念が、恐れられてきた。

 ◆ 参照 当誌過去の "ジカ熱" 関連記事
  <【ワシントン共同】 ジカ熱に感染した妊婦から小頭症の子どもが生まれたのは、妊婦が妊娠4カ月前後に発症したことと関係が深そうだとする研究成果を、英オックスフォード大などのチームが25日付の米科学誌サイエンスに発表した......> ( "ジカ熱"感染妊婦から小頭症の子ども!妊娠4カ月前後での"ジカ熱"発症と関係が深い ?!/当誌 2016.03.27


 今回注目する下記引用サイト記事脳細胞の成長、40%縮小 ジカ熱のウイルスで実験/共同通信/2016.04.11 - 16:38 は、  <小頭症との関連が疑われるジカ熱のウイルスを実験容器内で脳細胞に感染させると、その後に成長した部分の大きさが40%小さくなったとする研究結果を、ブラジル・リオデジャネイロ連邦大のチームが10日、米科学誌サイエンスに発表した> と報じている。

 <......チームは「ジカウイルスが初期の発育段階にある人間の脳に重大な影響を与えることを明らかにした」としている。  チームは人間の人工多能性幹細胞から脳細胞に分化させてジカウイルスに感染させると、細胞の増殖の過程で一部が脱落するなどし、感染させなかった細胞群に比べて、感染11日後までに成長した部分が40%小さくなった> とある。

 "がん" と "遺伝子変異" との "不可分な関係" が、改めて照らし出されたと言うべきか。

 今回注目する下記引用サイト記事肝臓がん、再発や転移に差 遺伝子変異で6分類/共同通信/2016.04.12 - 00:04 は、  <肝臓がんは、がん細胞で起きている遺伝子の変異の種類によって六つのグループに分類でき、それぞれ治療のしやすさに大きな違いがあるとの研究結果を、理化学研究所や国立がん研究センターなどのチームが11日付の米科学誌ネイチャージェネティクスに発表した。 再発や転移の危険性が高い人には複数の治療法を用意するなど、患者のがんの性質に合った治療に役立つとみられる> と報じている。

 <......チームは、日本人患者300人のがん細胞のゲノム(全遺伝情報)を解析し、がんに関わる遺伝子の変異を調べた。  また今回の解析で、肝臓がんの発症に関連する新たな遺伝子の変異も見つかった。> とある。

 "薬剤耐性菌" の拡大を防ぐためにも、"抗生物質(抗菌薬)" の使用を削減しようとする計画が、つい先ごろ、厚労省から発表されたばかりだ。

 ◆ 参照 当誌過去の "抗生物質" 関連記事
  <病原菌の抗生物質に対する抵抗力がどんどん強くなっているせいで、わたしたちはペニシリン以前の時代に戻ろうとしている......> ( "抗生物質"の使用減で"薬剤耐性菌"拡大防ぐ!5年で3分の2に減らす!厚労省の行動計画/当誌 2016.04.03


 今回注目する下記引用サイト記事抗菌薬の重複処方7% 京大が124万人レセプト調査/京都新聞/2016.04.10 - 09:19 は、  <抗生物質(抗菌薬)を複数の医療機関から重複処方されている患者の割合は、抗菌薬を処方された患者全体の7・4%であることが、京都大医学研究科の中山健夫教授と高橋由光講師らの調査で分かった。高橋講師は「医療機関同士の情報共有が不足しているのではないか。重複処方がすべて不適切とは言い切れないが、減らせる処方はあるはず」としている> と報じている。

 <......不必要な薬剤使用の防止が課題となる中、薬剤全般の重複処方に関する大規模で包括的な研究は初めて。医療政策学の国際専門誌に発表した。  研究グループは、各企業でつくる健康保険組合の加入者ら124万人のレセプト(診療報酬明細書)から、2012年12月の1カ月に加入者が外来で処方された全薬剤を分析した。結果、全身用抗菌薬やせき止め薬が、処方された薬の上位の二つを占め、重複処方されている割合もそれぞれ7・4%、8・5%と、上位二つであることを突き止めた。65歳以上では薬剤全体で重複処方の割合が低いことも分かった。  転売目的の重複処方が問題となった向精神薬についても調査し、10医療機関以上から向精神薬を処方されている患者が2人いることが判明した。ただ、多数の医療機関から処方を受けた理由は分からないという。  高橋講師は「抗菌薬やせき止め薬は医師が簡単に処方する傾向が推測できる」と指摘する。  近年、安易な抗菌薬投与が耐性菌を生じさせるとして問題となっており、厚生労働省も今月、20年までに抗菌薬の使用を3分の2に減らす方針を打ち出している> とある。

 "遺伝子操作" で話題となることが増えてきた "ゲノム編集" である。 だが、それが "ヒト受精卵" に対して行われるとなると、見過ごせない問題点も浮上してくる......。

 今回注目する下記引用サイト記事ゲノム編集でヒト受精卵を改変...中国のチーム/YOMIURI ONLINE/2016.04.10 - 12:51 は、  <「ゲノム編集」という技術を用いてヒトの受精卵の遺伝子を改変したと、中国の広州医科大のチームが米生殖医学会誌に発表した。 ヒト受精卵の改変が明らかになったのは、昨年4月に論文を公表した中国の別のチームに続いて2例目。 ゲノム編集従来の遺伝子組み換え法よりも、はるかに効率よく遺伝子を変えられるのが特徴だ。ただ受精卵に行うと、改変した遺伝子が次世代に受け継がれる可能性があり、倫理的な問題が指摘されている> と報じている。

 <......同大チームは、不妊患者87人から、子宮に戻しても成長しない異常な受精卵213個の提供を受けた。受精卵の遺伝子を、エイズウイルスが細胞に感染しにくくなるように改変を試みた。その結果、一部は狙い通りに変えられたという> とある。

 "介護施設での虐待" が社会問題化する昨今なのであり、理由の如何を問わず、"間違い!" はきちんと糺されなければ日本の社会は立ち腐れていく。

 ◆ 参照 当誌過去の "虐待" 関連記事
  介護施設"虐待"、過去最多300件、被害の7割認知症! 明日は我が身の"薄ら気味悪さ"!/当誌 2016.02.22


 今回注目する下記引用サイト記事精神科で患者拘束1万人超、10年で2倍...「安易に行う例」指摘も/yomiDr. ヨミドク/2016.04.08 は、  <精神科で身体拘束を受ける患者の数が、2013年の調査日に1万人を超え、10年間で2倍に増えたことが厚生労働省の調査で分かった。 閉鎖した個室に隔離される患者も1万人に迫り、増加を続けている。> と報じている。

 <......調査は、精神保健福祉資料作成のため、毎年実施している。精神科がある全国の病院から6月30日時点の病床数や従業者数、在院患者数などの報告を集計、今年は13年分がまとまった。  患者の手足や腰などを専用の道具でベッドにくくり付ける身体拘束や、保護室と呼ばれる閉鎖個室に入れる隔離は、本人や他人を傷つける行為を防ぐため、精神保健指定医の資格を持つ医師の判断で行う。12時間以内の隔離は指定医資格を持たない医師でも行える。  身体拘束を受ける患者は、この調査項目が追加された03年は5109人だった。以後増え続け、13年は1万229人となった。隔離患者もこの間7741人から9883人に増えた。  一方、入院患者数は減る傾向にある。03年は1662施設に約32万9000人だったが、13年は1616施設に約29万7000人となった。  同省は「症状が激しい急性期の患者やアルツハイマー型認知症患者の入院は近年増えているが、身体拘束や隔離の増加との関連は分からない」とする。  杏林大保健学部の長谷川利夫教授は「認知症患者の身体拘束は介護保険制度では原則禁止されているが、病院では転倒防止などの目的で安易に行う例が目立つ拘束される人の苦痛は甚だしく国や自治体は増加の原因を早急に調査するべきだ」と指摘している。> とある。

 視力障害の中でも、"重い症状" に属すものとして、 "緑内障" があり、その仕組みや治療法の解明が急がれている

 今回注目する下記引用サイト記事緑内障の遺伝子変異解明 急性タイプのリスク診断期待/京都新聞/2016.04.05 - 08:32 は、  <急性緑内障の多くを占める「原発閉塞(へいそく)隅角緑内障」の患者に多い遺伝子変異を、京都府立医科大の田代啓教授や木下茂教授らのグループが突き止めた。発症リスクの診断や治療薬の開発につながる成果で、英科学誌ネイチャー・ジェネティクスで5日発表した。 同疾患は、目の中を循環する水分が十分に排出されず、眼圧が高くなって発症する。日本人では40歳以上の0・6%が発症するとされる> と報じている。

 <......グループは、アジアや欧米の患者約1万人と、患者でない約3万人の遺伝子配列を比較し、患者に多い五つの新たな変異を見つけた。一つの変異があると発症率が1・2~1・3倍となり、複数あるとさらに高まるこれらの変異は、目の中を循環する水分の排出システムに関係するタンパク質の量を変化させるとみている。  グループは、緑内障では患者が最も多い「原発開放隅角緑内障」などの遺伝子変異の解析も行っている。田代教授は「血液から緑内障の発症リスクを簡単に調べられる検査キットの開発も進めており、予防的な治療である先制医療につなげたい」と話している> とある。

 昨今、何かと "在宅医療" が注目されている。"末期がん" などによって、病院で "最期を迎える" ことが見直され始めているようだ。個人の "思いの側面" に加えて、"膨張し続ける医療財政" の問題も背後に潜んでいそうだ。

 今回注目する下記引用サイト記事末期がん、在宅でも寿命ほぼ同じ 入院と比較、筑波大/共同通信/2016.04.06 - 19:54 は、  <がんの最期を自宅で迎える場合と病院で迎える場合とでは、生存期間にほとんど違いがないか、むしろ自宅の方がやや長いとする調査結果を、筑波大と神戸大のチームが6日までにまとめた。末期のがん患者が在宅医療を選んでも寿命が縮む可能性は低いことを示す結果となった> と報じている。

 <......調査は2012年9月~14年4月、専門的な緩和ケアを行う国内の58医療機関で、在宅や病棟で診療を受けた20歳以上の進行がんの患者計2069人を対象に分析した> とある。

 "抗がん剤/分子標的薬" の "急激な薬価高騰!" が懸念されている。

 今回注目する下記引用サイト記事抗がん剤、2000年以降急騰 「分子標的」開発高額 日米医師分析/毎日新聞/2016.04.05 は、  <国内外で抗がん剤の価格が急激に高額化している実態が、米国や日本の医師の分析で明らかになった。日本では2000年代以降、がん細胞を狙って攻撃する「分子標的薬」の登場によって新たに承認された抗がん剤の価格が急上昇している。米国でも、10〜14年には月額約1万ドル(約110万円)となり、00年以前の約5倍に急騰。さらに、最近発売された免疫の仕組みを利用する新タイプの薬が高額化に拍車をかけている> と報じている。

 <......国立がん研究センターの後藤悌(やすし)医師が国内の肺がんの抗がん剤について、平均的な体格の日本人男性が使用する場合の1カ月当たりの薬価を集計。1983年に承認された「シスプラチン」など、がん細胞の増殖を抑えて死滅させる抗がん剤は、ほとんどが月額10万円以下だった。しかし、肺分子標的薬「イレッサ」(一般名ゲフィチニブ)が登場した02年以降は同数十万円に上がり、最近2〜3年は同70万〜80万円になるものも出ていた。さらに、15年に同300万円を超える新タイプの抗がん剤「オプジーボ」(一般名ニボルマブ)が適応になった。日本は、高額療養費制度によって患者の所得に応じて自己負担には上限があり、70歳未満(夫婦と子ども1人の世帯)では月3万5400円〜約25万2600円。差額は医療保険者が負担する。  米ニューヨーク市のメモリアル・スローンケタリングがんセンターのチームは、新たに承認されたがん新薬の価格を75年から5年ごとに比べた。その結果、75〜79年は同約130ドル、30種類の新薬が登場した95〜99年は同1770ドルに上昇。その後も価格は上がり、00〜04年に同4716ドル、直近の10〜14年は同9905ドルと急激な価格の上がり方になっている。  抗がん剤高額化する背景には、新たな仕組みの抗がん剤開発の成功確率が低く、開発期間、研究費がかかることがある。その上、分子標的薬は対象となる患者が少ないため、薬価が高額化しやすい傾向がある【下桐実雅子】> とある。

 "帯状疱疹の痛み!" は経験者でないと分からないかもしれない。 また、治療のあり方次第では、後々 "神経痛" が尾を引くこともあり、厄介なことになりそうだ。

 ◆ 参照 当誌過去の "帯状疱疹" 関連記事

 (1) "神経ブロック"注射が、痛みを一時的に抑え悪循環を絶つ!消えない"帯状疱疹の痛み"!/当誌 2015.11.23

 (2) "帯状疱疹"いち早い(72時間以内)治療が! 痛み長引く恐れや"神経痛"に移行の恐れも!/当誌 2015.09.05


 今回注目する下記引用サイト記事水ぼうそうワクチン、帯状疱疹予防に活用/yomiDr. ヨミドク/2016.04.04 は、  <厚生労働省は、水痘(水ぼうそう)の予防ワクチンの効能・効果に、「帯状 疱疹(ほうしん) の予防」を追加することを承認した。50歳以上が対象> と報じている。

 <......帯状疱疹は、子供らが感染して発疹が出る水痘と同じ水痘帯状疱疹ウイルスが引き起こす。水痘が治ってもウイルスは体内に長期間潜み、加齢や疲労で免疫力が落ちた中高年で発症する。胸や背中などに痛みを伴う発疹が出る。治療が遅れると激しい痛みが残ることがある水痘ワクチンを使うことで予防が進むと期待される。  ワクチンは、阪大微生物病研究会(大阪府吹田市)が製造する。1回接種すれば長期間の効果が見込める。  帯状疱疹は年約60万人が発症すると推定される> とある。

 "がん化の恐れがある未分化の人工多能性幹細胞(iPS細胞)" に関しては、かねてより懸念されてきたところだ。

 ◆ 参照 当誌過去の "iPS細胞 がん化" 関連記事

  <がん化の恐れがある未分化の人工多能性幹細胞(iPS細胞)を見分けて除去するのに有効な抗体「R―17F」を、立命館大の川嵜敏祐上席研究員(糖鎖生物学)らのチームが作製し、28日発表した。 川嵜上席研究員は「iPS細胞を使った再生医療が抱える発がんリスクの軽減に貢献できるのではないか」としている> ( がん化の恐れがある未分化のiPS細胞を見分けて除去する"抗体"作製!(立命館大チーム)/当誌 2015.07.30


 今回注目する下記引用サイト記事iPS細胞 心筋、がん化抑制に道 原因の未分化細胞、特殊培養液で死滅/毎日新聞/2016.04.01 は、  <特殊な培養液を使うことで人工多能性幹細胞(iPS細胞)から心筋細胞を高純度で作ることに成功したと、慶応大の福田恵一教授らの研究チームが1日、米科学誌セル・メタボリズムに発表した。iPS細胞から心筋に分化させる際、がん化の危険性が問題となる分化しない細胞など他の細胞をほぼ全て死滅させることに成功したという。チームは2017年には、重い心臓病患者への医師主導臨床試験を学内に申請する予定だ> と報じている。

 <......iPS細胞から心筋細胞を作り、心臓に注射して移植することで心臓の機能回復を目指す。しかし、心筋細胞に分化するiPS細胞は60%程度にとどまり、そのまま移植すると未分化細胞などのがん化の危険性がある。  研究チームは、細胞の栄養分であるブドウ糖を取り除いた培養液に途中から切り替えると、未分化細胞などが10日程度で徐々に死滅することをこれまでに解明。今回新たに、グルタミンも未分化細胞などの生存につながるエネルギー源であることを発見、これらを取り除いた培養液で人の細胞から作ったiPS細胞を培養した結果、従来の半分の5日程度で、心筋細胞以外がほぼ完全に死滅した。心筋細胞だけは、ブドウ糖やグルタミンがない状態でも生き続けることができ、「ふるい分け」が可能であることを明らかにした。  チームの遠山周吾・慶応大助教は「早期臨床応用を目指したい」と話す。 【藤野基文】> とある。

 "それぞれの患者の適切な治療法選択" という "がん治療の個別化医療" が目指されている昨今である。 そして、その一つとして、"抗がん剤の効き目" についての評価の問題が注目されている。

 ◆ 参照 当誌過去の "抗がん剤の効き目" 関連記事

  <大阪大学の田中佑典医員と上田豊助教は、陽電子放射断層撮影装置(PET)で、卵巣がんなどに対する抗がん剤の効き目を予測できることをつきとめた。患者に合った抗がん剤を選択でき、患者の負担が軽減されるとみられる。数年以内の実用化をめざす。......> ( "抗がん剤の効き目"を"PETで予測"!がん組織の糖取り込みを観察!卵巣がんなど(阪大)/当誌 2015.11.04


 今回注目する下記引用サイト記事抗がん剤が効くかどうか20分で分かる検査キットを名大が開発! 3年後実用化へ、将来はがんの早期診断への応用も/日刊工業新聞/2016.04.02 は、  <名古屋大学大学院工学研究科の馬場嘉信教授らのグループは、抗がん剤の一種「分子標的薬」の有効性を20分程度で判定できる検査装置(写真)を開発した。薬の有効性が迅速に判断でき、手術中やベッドサイドでの投薬判断が可能になる。従来は投薬前の検査に1日―1週間程度必要だった。今後は臨床試験などを進め、2019年ごろの実用化を目指す> と報じている。

 <......分子標的薬は特定のがん細胞の働きだけを抑える薬。有効性の検査に、従来のたんぱく質検査「ELISA法」や一般的な遺伝子検査「PCR」では約1日から1週間かかる。  馬場教授らの検査装置は「イムノウォール」と呼ぶ診断チップと蛍光検出器で構成イムノウォールにはがん細胞由来の異常なたんぱく質を捉える抗体が約10億個入っており、がん細胞中の異常たんぱく質を高感度で捉える。蛍光検出器は浜松ホトニクスが試作した。  今後、名大大学院医学系研究科の長谷川好規教授らと臨床試験を進める。肺がん患者15人の胸水検査では、従来の遺伝子検査と診断結果がすべて一致した。3年後の実用化を計画するほか、将来は脳腫瘍や大腸がん、乳がんなどの早期診断への応用も目指す> とある。

 病原菌の抗生物質に対する抵抗力がどんどん強くなっているせいで、わたしたちはペニシリン以前の時代に戻ろうとしている......> との危惧と危機感は、かねてより浮上していた。迫っている "多剤耐性菌" の脅威だ。

 ◆ 参照 当誌過去の "耐性菌" 関連記事

  <病原菌の抗生物質に対する抵抗力がどんどん強くなっているせいで、わたしたちはペニシリン以前の時代に戻ろうとしている......いよいよ "抗生物質(抗菌薬)" と "多剤耐性菌" との攻防は、頂上対決の様相を呈している観がある......> ( 世界は"ペニシリン以前の時代"に戻ろうとしている?WHO 世界中の"耐性菌感染"に警告!/当誌 2014.05.02


 今回注目する下記引用サイト記事抗生物質使用減で耐性菌拡大防ぐ 5年で3分の2に、厚労省計画/共同通信/2016.04.01 - 11:33 は、  <厚生労働省は1日、抗菌薬(抗生物質)が効かない薬剤耐性菌の拡大防止対策として、感染症治療などでの抗菌薬の使用量を2020年までに3分の2に減らすとの目標を盛り込んだ行動計画の概要を明らかにした。  国が薬剤耐性菌に関する行動計画を作るのは初めて。来週にも開かれる関係閣僚会議で正式に決定する。世界保健機関(WHO)が各国に計画策定を求めていた>  と報じている。

 難病パーキンソン病の進行抑制> に関する報道は、つい先日にもあった。

 ◆ 参照 当誌過去の "パーキンソン病" 関連記事

  "難病パーキンソン病"の進行抑制!マウスで成功/治療法開発に道/ネクジンが鍵!(阪大)/当誌 2014.00.00


 今回注目する下記引用サイト記事パーキンソン病の進行抑制に成功...大阪大/yomiDr. ヨミドク/2016.03.31 は、上記の記事と同一かと思われる。  <神経細胞の減少を防ぐたんぱく質を使って、パーキンソン病の進行を抑えることに成功したと、大阪大の望月秀樹教授(神経内科学)らの研究チームが発表した。 動物実験による成果で、新しい治療法の開発につながる可能性がある> と報じている。

 <......チームによると、パーキンソン病は細胞内の小器官、ミトコンドリアが傷つくことで、脳の神経伝達物質「ドーパミン」を出す神経細胞の減少を引き起こし、手足の震えや歩行障害などの症状が出るという。  チームは、神経細胞の減少を防ぐことで知られるたんぱく質「ネクジン」が、ミトコンドリアの働きを促進することを発見した。パーキンソン病を発症させたマウスの脳にネクジンの遺伝子を導入する実験を実施したところ、約90%の神経細胞が生き残り、症状の進行を抑制。一方、導入しない場合、30~40%しか生き残らず、症状が進行したと推定した。  パーキンソン病の患者数は国内で約14万人とされ、ドーパミンを補う薬物治療があるが、進行を抑えることはできない。望月教授らは「数年内に臨床研究を目指す」> とある。

 抜本的治療の決め手となるような "抗認知症薬" がなかなか見当たらない状況下で、目的が別の "既存薬" で、認知症に効き目がある薬剤への注目がなされている。

 ◆ 参照 当誌過去の "抗認知症薬" 関連記事

  <血液が固まるのを防ぎ、脳梗塞予防などに用いられる薬「シロスタゾール」に、認知症の進行を抑える効果のあることが、国立循環器病研究センターなどの研究で分かった。......> ( "軽度認知障害"を脳梗塞再発予防薬"シロスタゾール"で食い止める臨床試験!(国循研セ)/当誌 2015.08.15


 今回注目する下記引用サイト記事結核の薬が認知症を予防 マウスで確認、大阪市立大/共同通信/2016.03.29 - 09:30 は、  <結核やハンセン病などの治療に使われる薬剤「リファンピシン」に認知症を予防、改善する作用があることを、大阪市立大や金沢大、富山大のチームがマウスで確かめ、英科学誌ブレイン電子版に29日発表した。 大阪市立大の富山貴美准教授(脳神経科学)は「症状が出る前から服用し、人で認知症を予防できるかを確かめる医師主導治験を実施したい」> と報じている。

 <......認知症にはアルツハイマー病レビー小体型認知症などがある。「オリゴマー」と呼ばれる特殊なタンパク質の集合体が脳内に蓄積し神経細胞を死滅させるとされるが、詳しい仕組みはよく分かっていない> とある。

2020年11月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          














関連サイトへのリンク


  • 電子書籍(eBooks)制作にフォーカスしたサイト
  • 明けない夜はないことを確信するサイト
  • Green(地球環境改善)にフォーカスしたサイト
  • ソフトウェア技術者やSEのための評価と育成、人事考課制度を考えるサイト
  • さまざまな業種・業態でご利用可能なモバイル活用の予約システム!
  • 創作小説『海念と保兵衛』のサイト
  • 創作小説『かもめたちの行方』のサイト
  • 当ブログ推奨の商品を展示したAmazon ストアー!
  • 当AdhocBlogブログの過去のエントリー
  • 株式会社アドホクラット当時のサイト

★売れ筋! No.1!
家庭用"放射線測定器"

日本通信 bモバイルWiFi ルータ+1 ヶ月定額SIM BM-U300W-1M
価格:¥ 20,208
国内配送料無料 Amazon





このアーカイブについて

このページには、yasuo hirose2016年4月に書いたブログ記事が含まれています。

前のアーカイブは、
 yasuo hirose: 2016年3月
です。

次のアーカイブは、
 yasuo hirose: 2016年5月
です。

最近のコンテンツは、
 インデックスページ
で見られます。

過去に書かれたものは、
 アーカイブのページ
で見られます。

年月別アーカイブ