今回注目する下記引用サイト記事 : 食道がん内視鏡手術に新技術 狭窄予防の細胞シート治療/日刊アメーバニュース/2016.05.28 - 16:00(提供:NEWSポストセブン) は、 <がんが食道粘膜内にあり、周辺のリンパに浸潤(しんじゅん)していない早期食道がんは、内視鏡による粘膜下層剥離術(ESD)による治療が標準。 そこで大木講師が研究開発したのが、ESDを行なった潰瘍のある場所に、細胞シートを移植して粘膜再生を促し、潰瘍による狭窄を予防するもので、消化管に対する再生治療としては世界初だ。細胞シートは口腔(こうくう)粘膜を培養して使う。口腔粘膜は食道粘膜と同じ扁平上皮(へんぺいじょうひ)で、再生が早いという特徴がある> と解説している。
<......患者の口腔から粘膜を5ミリほどの円形に採取して培養すると16日間で直径約23ミリになる。採取した口腔粘膜の細胞をバラバラにし、複数の細胞シートを作る。細胞を温度によって親水性と疎水性に性質が変わる基材に乗せ、約37℃で培養する。使用するときは温度を20~25℃に下げると細胞シートは培養皿から容易に剥がれる。
「内視鏡でESDを行ない、広範囲にがんを切除したのち、薄い円形のプラスティックプレートに細胞シートを乗せて潰瘍に複数枚留置します。約3週間で粘膜が再生し、2か月後には、ほぼわからないほどに回復します。2008年から臨床研究として当施設で10例、その後、長崎大学で10例実施しましたが、ほとんどの症例で狭窄はなく、治療成績は良好でした」(大木講師)
欧米で多い食道のバレット腺がんに対しても、大木講師指導のもと、スウェーデンで10例実施された。今年度中には保険収載を目指し、複数の施設で治験が実施されることになっている。
■取材・構成/岩城レイ子> とある。
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