yasuo hirose: 2016年5月 アーカイブ

 今回注目する下記引用サイト記事食道がん内視鏡手術に新技術 狭窄予防の細胞シート治療/日刊アメーバニュース/2016.05.28 - 16:00(提供:NEWSポストセブン) は、  <がんが食道粘膜内にあり、周辺のリンパに浸潤(しんじゅん)していない早期食道がんは、内視鏡による粘膜下層剥離術(ESD)による治療が標準。 そこで大木講師が研究開発したのが、ESDを行なった潰瘍のある場所に、細胞シートを移植して粘膜再生を促し、潰瘍による狭窄を予防するもので、消化管に対する再生治療としては世界初だ。細胞シートは口腔(こうくう)粘膜を培養して使う。口腔粘膜は食道粘膜と同じ扁平上皮(へんぺいじょうひ)で、再生が早いという特徴がある> と解説している。

 <......患者の口腔から粘膜を5ミリほどの円形に採取して培養すると16日間で直径約23ミリになる。採取した口腔粘膜の細胞をバラバラにし、複数の細胞シートを作る。細胞を温度によって親水性と疎水性に性質が変わる基材に乗せ、約37℃で培養する。使用するときは温度を20~25℃に下げると細胞シートは培養皿から容易に剥がれる。

内視鏡でESDを行ない、広範囲にがんを切除したのち、薄い円形のプラスティックプレートに細胞シートを乗せて潰瘍に複数枚留置します。約3週間で粘膜が再生し、2か月後には、ほぼわからないほどに回復します。2008年から臨床研究として当施設で10例、その後、長崎大学で10例実施しましたが、ほとんどの症例で狭窄はなく、治療成績は良好でした」(大木講師)

 欧米で多い食道のバレット腺がんに対しても、大木講師指導のもと、スウェーデンで10例実施された。今年度中には保険収載を目指し、複数の施設で治験が実施されることになっている

■取材・構成/岩城レイ子> とある。




















 世の中、"偽りのデータ!" が国民のさまざまな "不信感!" を煽り立てることになっている。 政治家による政治資金問題、クルマメーカーによる燃費率問題......。 そして、より深刻視しなければならないのが、これからますます国民が依存することになる医療機関による "偽りの医療データ!" だ。これは、"一過性" のアクシデントとはワケが違う。関係監督管理機関の "甘さ、杜撰さ!" にも憤りが禁じえない......。

 ◆ 参照 当誌過去の "千葉市立海浜病院" 関連記事

  <千葉市の市立病院の心臓血管外科で、先月までの3か月間に手術を受けた患者7人が相次いで死亡していたことが分かり、病院では、外部の専門家を交えた委員会を設置して詳しい経緯や原因の調査を行うことになりました。......> ( 後を絶たない"術後死亡"!千葉市立海浜病院 心臓血管外科、手術患者7人相次ぎ死亡!/当誌 2015.07.06


 今回注目する下記引用サイト記事死亡率などリスク低く評価し手術 8人死亡の千葉市立病院
/共同通信/2016.05.27 - 20:05 は、  <千葉市立海浜病院(同市美浜区)の心臓血管外科で昨年手術を受けた患者8人が術後1カ月半以内に死亡した問題で、同病院は27日、うち6人について、死亡率などのリスクを低く評価して手術していたとの調査報告書を発表した。ただ、いずれの手術も明らかな医療ミスはなかったとした> と報じている。

 <......外部の医師らによる調査委員会が作成した報告書によると、日本心臓外科学会が推奨する計算式を使用しないなど、手術のリスク評価が不十分だった。病院側が死亡率を3~10%と見積もって手術した複数の事例を調査委が検証した結果、死亡率は20~50%に上った> とある。

 生体には、本来、細胞ががん化した際にこれを排除する免疫のしくみが備わっている> と見なされているが、反面、<がん細胞は、生体の免疫の攻撃から逃れる仕組み> をも備えている点に関心が集まっている。

 ◆ 参照 当誌過去の "免疫 回避" 関連記事

  <がん細胞が、体の免疫の攻撃を逃れる仕組みの一端を京都大と東京大などのチームが明らかにし、24日付の英科学誌ネイチャーに発表した......> ( がん細胞が体の"免疫の攻撃を逃れる仕組み"の一端(遺伝子異常)解明!(京都大/東京大)/当誌 2016.05.25


 今回注目する下記引用サイト記事がん細胞の免疫監視回避のメカニズム解明 ― 北大ほか/QLifePro/2016.05.27 - 06:00 は、  <北海道大学は5月24日、33種類の主要ながん種を含む1万例を超えるがん試料のゲノム解析データについて、スーパーコンピュータを用いた大規模な遺伝子解析を通じて、がん細胞が免疫監視を回避する新たなメカニズムを解明することに成功したと発表した。この研究は、京都大学大学院医学研究科腫瘍生物学の小川誠司教授ら、東京大学医科学研究所附属ヒトゲノム解析センターの宮野悟教授ら、北海道大学大学院医学研究科免疫学の瀬谷司特任教授らを中心とする研究チームによるもの。研究成果は英国科学誌「Nature」オンライン版に5月23日付けで掲載されている> と報じている。

 <......生体には、本来、細胞ががん化した際にこれを排除する免疫のしくみが備わっていることが以前から知られており、その仕組みの破綻ががんの発症に大変重要な役割を担っていることが、近年の精力的な研究によって明らかにされつつある。これらの研究から、がん細胞は、しばしば「免疫チェックポイント」と呼ばれる分子を活性化することによって、免疫システムの監視から巧妙に逃れていると考えられている。  このことは、代表的な免疫チェックポイント分子であるPD-1やPD-L1といった分子を標的として最近開発された阻害抗体が、様々ながん種において、顕著な臨床効果を示すことによっても支持されるが、がん細胞がどのようにしてこの免疫チェックポイント分子を活性化するのかについては、十分理解されていない。また、極めて高額な医療費が必要とされる免疫チェックポイント阻害抗体を用いた治療については、その治療効果を正確に予測し効果の期待される症例に選択的に治療を行うためのバイオマーカーの開発が望まれているが、まだ見出されていないのが現状だ。  研究グループは、米国のがんゲノムアトラス(TCGA)に登録されている、33種類の悪性腫瘍からなる1万210例のがん試料のゲノム解析データについて、スーパーコンピュータを用いて大規模な遺伝子解析を実施。肺がん、胃がん、食道がん、大腸がん、腎がん、膀胱がん、子宮頸がん、子宮体がん、 頭頸部がん、悪性黒色腫、B細胞リンパ腫など、主要ながん種の多くで、代表的な免疫チェックポイント分子のひとつであるPD-L1蛋白をコードする遺伝子の異常が生ずる結果、その遺伝子発現が著しく上昇していることを発見した。特に、西南日本を中心として日本国内で多く認められる成人T細胞白血病では、25%という高い頻度でPD-L1のゲノ ムの異常が生じていることが明らかになったとしている。  ――中略――  免疫チェックポイント阻害剤の効果予測の応用に期待  今後研究グループは、異常を有するがんに対して、抗PD-1/PD-L1 抗体を用いた免疫チェックポイント阻害が、期待されるような顕著な臨床効果を示すかどうかを臨床試験によって検証することが最も重要な課題だとしている。実際に、顕著な臨床効果が確認された場合には、同異常をバイオマーカーとして用いた分子標的治療が実現する可能性がある。現在、同異常のバイオマーカーとしての意義を検証するために「再発又は難治性の成人 T細胞白血病・リンパ腫に対するニボルマブの第2相医師主導治験(UMIN000020601)」が鹿児島大学を中心として進行中であり、臨床試験の結果に大きな期待が寄せられる。 (大場真代)> とある。

 政府の推計では、2025年には日本の高齢者の5人に1人が認知症になる、とされ、この国の近い将来には不気味な暗雲が垂れ込めているかのようである。 この事態の改善に向けて実施できることはないのであろうか。

 ◆ 参照 当誌過去の "認知症" 関連記事

  "認知症"を病気に仕立てているのは、介護保険制度/入院/厚生労働省/医学会/製薬会社!/当誌 2016.03.21


 今回注目する下記引用サイト記事英の認知症、20年で20%減/47NEWS 医療新世紀/2016.05.24 は、その詳細は定かではないが、  <英国では20年前に比べ、1年間に認知症になる人の割合が20%減ったとの研究を、英ケンブリッジ大のチームがまとめた。減ったのは主に男性> と報じている。

 <......原因は不明だが、喫煙の減少や、血管の状態の改善などが影響した可能性があるという。社会全体で健康増進を図れば認知症増加が抑えられる可能性が示された。  チームは1990年前後に、国内3地域で65歳以上の計約7600人を対象に認知症の発症率を調査。20年後に再び調べると、発症率が20%減っていた。全国に当てはめると、91年の発症率が変わらなければ、2015年には25万人余りの患者が出るはずだったが、21万人弱に抑えられた計算になった> とある。

 がんの治療にも、<科学的な根拠に基づき推奨される・標準治療> があるとされる。 "抗がん剤"(の副作用)などに対する受けとめ方、評価が分かれる現状にあって、そうした "標準治療" の実施状況に関心が寄せられてもムリはないのかも......。

 今回注目する下記引用サイト記事抗がん剤に吐き気止め7割 標準治療の実態調査/共同通信/2016.05.26 - 00:12 は、  <国立がん研究センターは26日、科学的な根拠に基づき推奨されるがんの標準治療が、主要な医療機関でどの程度実施されているかをまとめ、公表した。吐き気を催す抗がん剤を使う際、推奨通りに吐き気止めを投与したか、投与を検討した症例は7割にとどまった> と報じている。

 <......一方、進行度を示すステージ2や3の胃がん、ステージ3の大腸がんに対する手術後の抗がん剤療法は9割に達するなど、臓器別では標準治療の普及が進んでいる様子もうかがえた。  調査では、2012年に全国232のがん診療連携拠点病院などでがんと診断された約31万人分のデータから9種類の標準治療を選んで実施率を算出した> とある。

 "結核" は、「過去の病気」だと思われがちである、日本では。ただ、突拍子もない(?)感染が衆目を集めることもないではない。 が、今、海外では想像を超えた事態が発生しているという......。

 ◆ 参照 当誌過去の "結核" 関連記事

  <佐賀県は14日、杵藤(きとう)保健福祉事務所管内の医療機関で結核の集団感染が確認された、と発表した。入院患者と医療職員など計10人が感染。うち80代女性1人が死亡した。......> ( 佐賀県、"結核の集団感染"(計10人)確認、80代の女性死亡!佐賀県の医療機関/当誌 2016.05.17

 今回注目する下記引用サイト記事結核、世界で猛威 インド、中国で耐性菌拡大/共同通信/2016.05.24 - 11:03 は、  <【ジュネーブ共同】 日本では「過去の病気」と見られがちな結核が、世界で猛威を振るっている。2014年の死者は150万人でエイズを上回り、全ての感染症の中で最多。年間新規患者数の37%に当たる約360万人が治療を受けられずにいるとみられる一方、不適切な治療により主な薬が効かなくなる多剤耐性結核インドや中国などで拡大し、深刻な問題となっている> と報じている。

 <......世界保健機関(WHO)は今月12日、多剤耐性結核の発見と治療を短期間で安価に行える新たな手法を利用するよう奨励する声明を発表、危機感をにじませた> とある。

 "がんと免疫(細胞)" との関係に関する研究は、決定的な決め手を得るには至らずとも、次々と展開されている。 それらには、"免疫力向上" をねらうものや、"免疫力低下抑制" を目指すものとがあるようだ。

 ◆ 参照 当誌過去の "がん,免疫" 関連記事

 (1) <大阪大学の岩堀幸太特任講師らは、外敵から身を守る免疫細胞にがん細胞を見分ける能力を高め、密着させて集中的に攻撃する技術を開発した> ( 免疫細胞(T細胞)を、がんに密着させて集中攻撃!遺伝子操作で免疫能力向上!(阪大)/当誌 2016.03.02

 (2) <......これまでの免疫療法は、免疫の攻撃能力を高めて、がん細胞を殺そうとしていた。だが、攻撃が過剰になると自分を傷つけるので免疫自体がブレーキをかけてしまい、効果は不十分だった。新しい免疫療法は、免疫のブレーキがかからないようにし、攻撃のアクセルを踏み続ける......> ( "卵巣がん"に、"免疫細胞を支援する"抗がん剤「ニボルマブ」が効果!(京大)/当誌 2015.09.12

 (3) <"iPS 細胞" は、専ら "内臓臓器" の "再生" という視点で注目されがちであるが、"ウイルスに感染した細胞やがん細胞などを攻撃する免疫細胞(=T細胞)" を "再生" させる( "若返りさせる" & "増殖" )というアプローチでも、"iPS 細胞" の技術が応用され成功している。> ( 攻撃能力の落ちた"免疫細胞をiPS細胞に変えて増殖"!免疫細胞が若返り攻撃能力回復!/当誌 2015.08.31

 今回注目する下記引用サイト記事がん、免疫の攻撃回避仕組み解明 京都大など、英科学誌に発表/共同通信/2016.05.24 - 01:46 は、  <がん細胞が、体の免疫の攻撃を逃れる仕組みの一端を京都大と東京大などのチームが明らかにし、24日付の英科学誌ネイチャーに発表した> と報じている。

 <......がん細胞遺伝子の特定領域に異常があると、免疫の攻撃力が低下しており、チームの小川誠司・京大教授(腫瘍学)は「この領域に異常があるかを調べることで、攻撃にブレーキがかからないようにする治療薬が効くかどうかが、事前に分かるようになる可能性がある」と説明した> とある。

 "病態の研究や創薬開発" を効果的に推進するためには、"患者が抱えた体内の病巣" を対象として、治療、観察するアプローチだけではいかにも足りない。 そこで研究環境として設けられるのが、"体外のシャーレなどでの人工培養組織" ということになる。

 今回注目する下記引用サイト記事大腸がんを皿で培養、薬の開発に期待 慶大発表/朝日新聞/2016.05.20 - 09:25 は、  <大腸がんの様々なタイプの組織を皿の中で人工的に培養する技術を開発したと、慶応大学の佐藤俊朗准教授らのグループが19日付の米科学誌セル・ステム・セル電子版に発表した。患者のがんを生きたまま解析することが可能となり、がんの病態の研究や創薬への応用が期待できるという> と報じている。

 <......これまでは患者のがん組織を体外で培養するのは極めて難しかった。  佐藤准教授によると、グループは、大腸がんの組織を特殊なゼリー入りの培養皿に浸し、たんぱく質などを「栄養」として与える技術を確立。性質の異なる55タイプの大腸がん組織を培養することに成功したという。マウスに培養したがん組織を移植すると、転移や遺伝子変異などの性質も再現された。  佐藤准教授は「悪性度や転移の速さ、遺伝子の変異の有無など、ほぼすべてのタイプの大腸がん組織を培養できた。患者のがんに合う薬の開発を進められる可能性がある」と話す。(熊井洋美)> とある。

 現在、糖尿病患者の血糖値コントロールは、学会などが定めた一定幅の "基準値" に基づき、治療の過程で進められている。
 ただし、"高齢の糖尿病患者" が増加し、その治療の比重が増している昨今は、こうした実情に対する特化された適切な対応が課題として浮上。


 今回注目する下記引用サイト記事高齢糖尿病患者、初の指針 学会策定、個人差に重点/共同通信/2016.05.20 - 22:29 は、  <増加している高齢の糖尿病患者の治療について日本糖尿病学会と日本老年医学会は20日、京都市で記者会見し、高齢者では年齢や認知機能、併発疾患、余命などを患者ごとに考慮し、個々人に合わせて血糖をコントロールすべきだとする初の指針を示した> と報じている。

 <......高齢患者は心身の状態や病状の個人差が大きい上、認知症を進行させる恐れなどがある重症の低血糖を起こしやすいため、きめ細かい対処が必要として、高齢者に特化した血糖コントロールの目標値を策定認知症の程度や、食事や入浴、家事がどれぐらいできるのかといった体の状態、併発疾患などの判断基準に応じ、患者の状態を3段階に分けた> とある。

 合併症として引き起こされる可能性も高い "慢性腎臓病" は、その悪化の推移が適切に把握されなければ大きなリスクを伴うことにもなりかねない。

 今回注目する下記引用サイト記事慢性腎臓病悪化の指標発見 透析リスク把握も、大阪大/共同通信/2016.05.18 - 20:43 は、  <慢性腎臓病(CKD)が今後どのように悪化する可能性が高いのかを患者ごとに予測できる指標となる物質を見つけたと、大阪大や九州大などのチームが英科学誌電子版に18日発表した> と報じている。

 <......腎臓の機能が低下すると必要になる人工透析の導入や、死亡に至るリスクを把握しやすくなるとしており、新たな検査法として実用化を目指す。腎臓病に合併しやすい糖尿病や心不全などの治療にも役立つという。  チームの猪阪善隆・大阪大教授(腎臓内科学)らは、タンパク質の原料となるアミノ酸のうち、体内にごく微量しか存在しないもののさまざまな働きを持つことが分かってきた「D型アミノ酸」に注目した> とある。

 増大の一途を辿り、その数は世界で約四億人と言われている "糖尿病" は、"予防法/治療法" に決定打が無い中で、様々なかたちでの研究が進められている。

 今回注目する下記引用サイト記事 :  は、  <三重大学は十七日、プロテインSというタンパク質に、糖尿病の進行を抑制する働きがあることが分かったと発表した。合併症の進行を遅らせ、インスリンの効果を高めることから、従来の治療法を組み合わせた新しい糖尿病の治療法につながる可能性があるという> と報じている。

 <......プロテインSは、血液の凝固を防ぐ物質であることから、血栓症や脳梗塞などの病気で注目されていたが、糖尿病との関係が証明されたのは初めて。膵臓(すいぞう)内でインスリンを産生する細胞が破壊されるのを防ぐため、糖尿病の進行を抑えることができる。  同大大学院医学系研究科免疫学のガバザ・エステバン教授(57)と安間太郎助教(33)らは、マウスに人のプロテインSを過剰摂取させ、血糖値を測定。プロテインSを摂取したマウスは野生のマウスに比べ、血糖値が上昇しなかった。副作用も認められなかったという。  記者会見した三重大医学部の矢野裕准教授(56)は「インスリンのコントロールがしやすくなり、糖尿病患者全般に有効な治療法になる」と期待を寄せる。  製剤化したプロテインSを投薬する方法や体内のプロテインSの産生量を増やす方法などを検討中で、臨床試験などを経て、実用化を目指す。......> とある。

 "がん治療" にあっては、"がん組織の画像診断" が欠かせない、とされる。 そこで、"より精緻な造影" が可能となるような種々の手法、アプローチが模索されることになる。

 ◆ 参照 当誌過去の "造影 がん" 関連記事

 (1) <ナノマシンは微小ながんも見つけることが可能だ。開発者らは、将来的にはがんを見つけるための造影剤をナノマシンに入れ、がんを発見したら、続いて抗がん剤を送り込み治療を行う機能まで持たせることも視野に入れている......> ( 抗がん剤投薬システム"ナノマシン"!がん細胞を狙い撃ち!副作用減らし効果高める!/当誌 2015.08.01

 (2) <がん組織に集まりやすい薬剤を開発し、画面に映し出しながら中性子線で狙い撃ちにできる新たな放射線治療の手法をマウスで実証した......チームが注目したのは、MRIで血管などをはっきり撮影するための造影剤に使う金属ガドリニウム。中性子線を当てると、細胞を攻撃するガンマ線を出す性質がある。そこで、がん組織に集まりやすい分子でこの成分を包んだ微小なナノカプセルを開発......> ( がんをガドリニウムで画面に映し出し、中性子線で狙い撃ち!新放射線治療手法!(東大)/当誌 2015.06.22

 (3) < "がん治療" に欠かせない "がん画像診断" において、"より精緻な造影" が可能となる新しい "注射薬" が開発され、いよいよ "臨床研究" が始まった> ( 新しいがんの"画像診断用注射薬"([123I]IIMU)の臨床研究開始(北大)!精緻な検査画像!/当誌 2014.06.26


 今回注目する下記引用サイト記事悪性のがん見分ける造影剤 東大など数年内実用化めざす/朝日新聞/2016.05.17 - 01:13 は、  <悪性度の高いがんを見分けやすい新たな造影剤を、川崎市産業振興財団と東京大、東京工業大などの共同研究チームが開発した。16日付の英科学誌ネイチャーナノテクノロジー(電子版)に発表する。転移防止に役立つ可能性があり、チームは数年以内の実用化を目指す> と報じている。

 <......がん組織内部の低酸素領域抗がん剤が届きにくい上、放射線治療の効果も低く、悪性度の高いがんに変化して転移を引き起こしやすい。  研究チームは低酸素領域では酸性度が高いことに着目、酸性度が高くなるほど溶け出てマンガンイオンを放出するナノ粒子を用いた造影剤を開発した。MRIで撮影すると、マンガンイオンがくっついて低酸素領域の分布を映し出せた。実際にマウス実験で大腸から肝臓に転移した直径1・5ミリのがん組織を既存の造影剤に比べはっきりと確認できたという。  研究チームの西山伸宏・東工大教授は「通常は取り出さないとわからなかったがん組織の低酸素領域を、広く普及しているMRIで調べられるがんの早期発見や微小な転移の発見に加え、治療の有効性なども迅速に判定できる」と話している。 (川村剛志)> とある。

 医療技術の進展で、患者への負担が少ない "手術法"(開腹なしでの手術法)が注目されている近年だ。 が、同時に "痛ましい医療事故" もまた衆目を集めている現状には要注意と言うべきか。

 今回注目する下記引用サイト記事手術ミスで50代女性死亡、千葉 整形外科病院、昨年導入の新手法/共同通信/2016.05.17 - 12:26 は、  <千葉県船橋市の船橋整形外科病院で1月、同県内の50代女性患者に腰の神経圧迫を取り除く手術をした際、担当医師が誤って大腸を傷つけ、女性が3日後に死亡していたことが17日、病院への取材で分かった。手術は同病院では昨年10月に導入したばかりの新しい手法で、病院はミスを認め、院内に事故調査委員会を設けて原因を調べている> と報じている。

 <......同病院や厚生労働省によると、手術は、患者の脇腹に穴を開けエックス線で体内を映すなどしながら医療器具を使う「XLIF」という方法で実施した。  女性は脊柱管が圧迫され、脚がしびれるなどする「腰部脊柱管狭窄症」を発症、病院で1月14日に手術を受けた> とある。

 子どもたちを襲う不気味なウイルス感染症が警戒されている。その名は "エンテロウイルスD68感染症" と呼ばれる。

 ◆ 参照 "エンテロウイルス" 関連記事

 (1) 発熱で体のまひ、66人に増加 子ども中心、エンテロウイルスか/共同通信/2016.01.19 19:03

 (2) <......厚生労働省によると、全国でまひの症状が出たのは約20の都府県の子ども47人。うち2人からエンテロウイルスD68が検出されたという。米国では昨年、この型のウイルスに千人以上が感染し、まひの後遺症が出た例もあるという。> ( 原因不明のまひで調査 国立感染研、子どもからウイルス/共同通信/2015.10.28 21:31

 (3) 2014年09月18日更新 米国におけるエンテロウイルス(Enterovirus)D68感染症/厚生労働省検疫所 FORTH/2014.09.18

 (4) エンテロウイルス/ウィキペディア/


 今回注目する下記引用サイト記事 :  は、  <かぜに似た症状を起こす「エンテロウイルスD68感染症」が流行した2015年9月に、ぜんそくで入院した子どもが他の月と比べて急増したことが、日本小児アレルギー学会の全国調査で16日分かった> と報じている。

 <......このウイルスに感染すると呼吸器症状を起こす場合があることが知られているが、調査を担当した大分大医学部の是松聖悟教授(小児科)は「健康な子どもでも重いぜんそく症状が出る可能性がある」と注意喚起する。ぜんそくとは別に、発熱に伴いまひを訴える子どもの症例と感染との関連も指摘され、同ウイルスの実態解明が急務となりそうだ> とある。

 "結核の集団感染" が懸念される環境が生じている、とされる。( 参照 末尾の関連記事

 今回注目する下記引用サイト記事結核の集団感染確認、80代の女性死亡 佐賀の医療機関
/朝日新聞/2016.05.14 - 15:10
 は、  <佐賀県は14日、杵藤(きとう)保健福祉事務所管内の医療機関で結核の集団感染が確認された、と発表した。入院患者と医療職員など計10人が感染。うち80代女性1人が死亡した。  県によると、死亡した女性は入院中、発熱や呼吸状態の悪化などを訴え、1月26日に結核と診断され、2月に死亡した> と報じている。

 <......同事務所は女性の家族や医療スタッフら89人を調査。3月には調査対象外だった入院中の別の80代女性が結核と診断されたことから、対象に入院中の患者ら130人も加えた。  その結果、2人のほかに、4月から5月にかけて計8人が感染し、うち3人が発症していることがわかった。発症した患者らの結核菌の遺伝子調査で遺伝子型が一致したことから、感染に関連性があると判断した。県は「発症者については適切な治療を受けており、医療機関でも早期発見に努めるなど適切な措置を講じている」としている。  杵藤保健福祉事務所は同県武雄市、鹿島市、嬉野市、大町町、江北町、白石町、太良町の3市4町を担当している。(秦忠弘)> とある。

 熊本地震での被災からの復旧復興という課題は、事態が明らかになるにつれて深刻度が増すかのようだ。 そして、その "復旧復興作業" の中には、建物などのがれきに介在する "アスベスト(石綿)による健康被害" を "防ぐ!" という慎重な警戒を要する問題も含まれている、と言われている。

 今回注目する下記引用サイト記事熊本のがれき撤去「石綿対策急いで」...ボランティアら不安の声/yomiDr. ヨミドク/2016.05.13 は、  <総務省の調査で、アスベスト(石綿)の飛散防止対策を地域防災計画に規定していなかったことが明らかになった熊本市。  がれきの撤去など復興へ向けた動きが本格化するのを前に、被災地で活動するボランティアからは「市は対策を急いで」などの声が上がった> と報じている。

 <......熊本市では連日、各地から多くのボランティアが駆けつけ、地震で損壊した家の片付けなどを手伝っている。  同市西区の森由美さん(43)は「せっかくボランティアに来た人に悪影響が出てはいけない。市は、マスク着用を呼び掛けるなど注意喚起を徹底してほしい」と求めた。  約1週間前、落ちた瓦の撤去作業を手伝ったという同市北区のアルバイト木下愛理さん(21)は、「アスベストは不安だけど、地域の人とコミュニケーションを取りながら活動するので、マスクをしづらい面もある」とも語った。  熊本市の小原祐治・危機管理防災総室長は「地域防災計画の見直し時期で、まさにアスベスト対策を盛り込む準備をしているところだった。計画への記載は遅れたが、アスベスト対策を適切に講じながら調査やがれきの処理を進めていきたい」と話した> とある。

 神経の再生を促す働きのある「HGF」と呼ばれる、たんぱく質> の存在は、かねてより注目されていた。

 ◆ 参照 当誌過去の "HGF" 関連記事

  <交通事故などで脊髄が傷ついた患者に、神経を修復する働きのある物質を投与し、その回復を図る初めての臨床試験を慶応大学などのグループが始めると発表/  対象となるのは、交通事故などで首の脊髄が傷ついて78時間以内の患者で、神経の再生を促す働きのある「HGF」と呼ばれる、たんぱく質を5回投与し、半年後に手足の働きの改善の程度を調べます/  国内では毎年およそ5000人が事故などで新たに脊髄損傷になっているとされますが、有効な治療法は確立されていません/  これまでの猿を使った実験では、HGFを投与して8週間後に手で物をつかめるようになるなど運動機能の回復が見られたということで、研究グループでは今後2年ほどの間に48人の患者に行いたいとしています......> ( "脊髄損傷"の新治療法(たんぱく質HGF投与)臨床試験開始(慶応大)!寝たきり患者回復!?/当誌 2014.06.18


 今回注目する下記引用サイト記事ALS新薬候補の治験開始 東北大と阪大、HGFを半年投与/日本経済新聞/2016.05.13 - 22:44 は、  <東北大学と大阪大学は13日、全身が次第に動かなくなる難病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)新薬候補の効果を調べる臨床試験(治験)を始めると発表した。2019年までに結果をまとめ、実用化の足がかりとしたい考えだ。  治験では発症して2年半以内の患者48人を2グループに分け、一方に運動神経を保護する肝細胞増殖因子(HGF)というたんぱく質を月2回、半年間にわたって注射。もう一方のグループにはHGFを含まない偽薬を投与して、運動機能の低下をどの程度抑えられるかを調べる> と報じている。

 <......ALS運動神経が次第に死滅して筋肉が動かなくなり、自力で呼吸ができなくなる病気。日本には約1万人の患者がいるとみられる。  東北大学などはALSを発症するラットにHGFを投与すると生存期間が延びることを突き止め、11年に安全性を確かめる臨床試験を始めた。問題がないことを確認できたため、効果を確かめる第2段階に移行する> とある。

 脳の神経細胞にある種のタンパク質が蓄積することによって発症する脳の病気があることについては知られている。 そこから、脳の神経細胞内外のタンパク質を観察する技術は重要な課題とされてきた。

 今回注目する下記引用サイト記事 :  は、  <マウスの脳の神経細胞で、タンパク質の分布や動きを生きたまま観察できる技術を、米マックスプランク・フロリダ神経科学研究所の安田涼平ディレクターらのチームが開発し、12日付の米科学誌セル電子版に発表した> と報じている。

 <......細胞の中で、観察したいタンパク質を作る遺伝子に、目印となる別のタンパク質の遺伝子をくっつけ、追跡できるようにした。脳以外では確立した手法だが、神経細胞に遺伝子を組み込むのが難しく開発が遅れていた。チームは「統合失調症など神経の病気の研究に役立つ」としている> とある。

 かねてより、iPS細胞の活用においては "がん化の危険性" が問題視されてきた。 再生医療としての応用に当っては、この "がん化リスク" への何らかの対処が避けられなかった。

 ◆ 参照 当誌過去の "iPS細胞 がん化" 関連記事

  <特殊な培養液を使うことで人工多能性幹細胞(iPS細胞)から心筋細胞を高純度で作ることに成功したと、慶応大の福田恵一教授らの研究チームが1日、米科学誌セル・メタボリズムに発表した。iPS細胞から心筋に分化させる際、がん化の危険性が問題となる分化しない細胞など他の細胞をほぼ全て死滅させることに成功したという。チームは2017年には、重い心臓病患者への医師主導臨床試験を学内に申請する予定だ......> ( iPS細胞からの心筋細胞、"がん化抑制"に道!原因の未分化細胞を、特殊培養液で死滅!/当誌 2016.04.05


 今回注目する下記引用サイト記事北大、iPSのがん化防止に道 長寿ネズミで研究/共同通信/2016.05.10 - 18:20 は、  <がんになりにくいことで知られる小動物ハダカデバネズミを使い、さまざまな細胞を作れる人工多能性幹細胞(iPS細胞)の弱点である「がん化」を防ぐ遺伝子の働きを明らかにしたと、北海道大と慶応大のチームが10日付の英科学誌オンライン版に発表した> と報じている。

 <......ハダカデバネズミはアフリカに生息し、寿命は通常のマウスの10倍で約30年。がんになることはめったにない。チームは、ハダカデバネズミの皮膚からiPS細胞を作製。人やマウスのiPS細胞では目的の細胞に変化しきる前の状態で移植するとがんになる問題があるが、ハダカデバネズミのiPS細胞はがん化しないことを確認した> とある。

 新薬の認可、審査などをめぐる "製薬会社の不祥事" は、ありがち(!?)だとは言われるものの、医療への信頼性を大きく損なうだけに、厳しい目が向けられなければならない。

 ◆ 参照 当誌過去の "製薬会社 不祥事" 関連記事

  <◇ 厚労省が薬事法違反の疑いで調査開始/  製薬会社ノバルティスファーマは29日、同社が販売する白血病治療薬など複数の薬に関係する2579例の未報告の重い副作用情報があったと発表した。この中には死亡例もあるという。他にも重篤度などを評価中の6118例を含めた計8697例の未報告例について、厚生労働省は、薬事法違反の疑いがあるとして調査を始めた。/  ノ社は白血病治療薬の臨床試験に社員が不適切に関与していた問題を受けて、4月中旬に全社員約4500人を対象に副作用情報に関する調査を実施。その結果、約1万例で社内の安全性評価部署に連絡せずに放置していたことが判明し、厚労省から8月末までに内容を精査して報告するよう求められていた。/  ノ社が重い副作用があったと評価したのは、白血病治療薬イマチニブ(商品名グリベック)1313例 ▽ ニロチニブ(同タシグナ)514例 ▽ 抗がん剤のエベロリムス(同アフィニトール)261例 ▽ がんの骨転移などに使うゾレドロン酸水和物(同ゾメタ)130例−−など。/  ノ社を巡っては、降圧剤バルサルタン(商品名ディオバン)の虚偽広告事件で東京地検特捜部が同社を薬事法違反の罪で起訴。また、別の臨床試験や医療機関へのアンケート調査などで把握した白血病治療薬の重い副作用16例21件を把握しながら国への報告を怠ったとして、7月末に厚労省から業務改善命令を受けている。......> ( ノバルティス:重篤な副作用2579例 未報告!死亡例も!抗がん剤/分子標的薬など!/当誌 2014.08.31


 今回注目する下記引用サイト記事 :  は、  <新薬の発売後、安全性などを再点検する国の「再審査制度」を巡り、製薬会社「帝人ファーマ」(東京都千代田区)の営業担当者が、本来、医療機関で作成すべき薬の投与実績などの調査票を代筆していたことが、同社関係者らへの取材でわかった。  製薬会社側による代筆は調査結果に疑念を抱かせるもので、調査を適正に実施するよう求めた国の基準にも抵触する恐れがある。厚生労働省は同社に対し、原因究明と再発防止を行うよう行政指導した> と報じている。

 <......副作用再審査、結果に疑念も  調査票は、製薬会社があらかじめ契約を交わした医療機関に、患者への新薬の投与量や、副作用の有無などを記載してもらい、製薬会社が回収。同省所管の独立行政法人「医薬品医療機器総合機構」で再審査を受ける際、調査票をまとめた資料を添付する。......> とある。

 精神科の病院での "身体拘束" の現状については、既に注目して来た。 病院管理側の事情はあれ、自分を患者に置き換えた時、先ずは、"人道と尊厳" に関わる "不快感と憤り" を禁じえない......。

 ◆ 参照 当誌過去の "精神科" 関連記事

  <精神科で身体拘束を受ける患者の数が、2013年の調査日に1万人を超え、10年間で2倍に増えたことが厚生労働省の調査で分かった。 閉鎖した個室に隔離される患者も1万人に迫り、増加を続けている......> ( 精神科で身体拘束受ける患者1万人超!10年で2倍に増加!「安易に行う例」指摘も!/当誌 2016.04.10


 今回注目する下記引用サイト記事精神科で患者拘束1万人 13年度調査、10年で2倍に/共同通信/2016.05.09 - 12:19 は、  <精神科病院で手足をベッドにくくりつけるなどの身体拘束を受けた患者が2013年度、全国で1万229人に上り、10年前の2倍に増えたことが9日、厚生労働省の調査で分かった。内側から開けることができない「保護室」に隔離された患者も約3割増の9883人だった> と報じている。

 <......精神科病院での身体拘束などは精神保健福祉法上、本人や他人を傷つける恐れがあるなどと精神保健指定医が判断した場合に限定的に認められている。  厚労省は調査結果について「明確な因果関係までは特定できない」とした上で「アルツハイマー型認知症患者の割合が増えている背景はある」と説明している> とある。

 "がん検診・検査" が何かにつけて推奨される昨今だ。 そんな中、一体、受検者側の "不安" は何に向けられているのか?

 今回注目する下記引用サイト記事がん検診・検査で不安に思うこと、「費用」よりも多かった回答とは?/マイナビニュース/2016.05.07 - 09:30 は、  <医療情報調査研究会が運営する医療情報サイトimedi(アイメディ)はこのほど、「がんの検診・検査についてのアンケート調査」の結果を発表した。同調査は2月1日〜4月28日にかけて、1,153人(女性701人、男性452人)を対象にインターネットで実施したもの。  がん検診・がん検査に関して一番不安に思うことについて尋ねると、最も多い回答は「早期発見しにくいがんに対する診断精度」(480件)だった。「費用」(426件)という回答も多い。> と報じている。

 <......がん検診・がん検査を、今までに受けたことはあるか尋ねたところ、「はい」は690件、「いいえ」は463件だった。  「受けたことがある」と回答した人に、どのような種類の検診・検査を受けたか聞くと、「超音波(エコー)検査」(407件)という回答が最も多かった。次いで「X線検査(レントゲン検査)」(372件)、「血液検査」(315件)、「内視鏡検査」(297件)となった。  がん検診・がん検査に関して一番不安に思うことについて尋ねると、最も多い回答は「早期発見しにくいがんに対する診断精度」(480件)だった。「費用」(426件)という回答も多い。「特にない」は247件だった。  すい臓がんなど早期に発見することが難しいと言われているがんにも有効な検査方法「超早期発見検査」について知っているか尋ねたところ、「知らない」は545件、「知っている」は459件だった。> とある。

 "仕事のストレス" が生まれる環境自体が、先ずは問題のはず。 と同時に、それが "うつ病などの精神疾患" へとつながってしまう、当該の環境がはらむ特殊な側面もまた気になる......。

 今回注目する下記引用サイト記事介護の職場、うつ病深刻 労災申請、5年で2倍/共同通信/2016.05.07 - 00:00 は、  <仕事のストレスが原因でうつ病などの精神疾患を発症したとして、労災を申請した介護職員が2014年度までの5年間で2倍以上に増えたことが7日分かった。認定された人も3倍に増加し、業種別の順位もトップなどに上昇> と報じている。

 <......慢性的な人手不足が続く介護業界の深刻な職場環境の悪化が浮き彫りになった。政府が1億総活躍プランで人材確保や処遇改善を掲げる中、メンタルヘルス(心の健康)対策の推進も求められそうだ。  厚生労働省によると、介護を含む「社会保険・社会福祉・介護事業」の精神疾患の労災申請は、09年度の66人が14年度に業種別トップの140人に増加。5年間で2倍超と急増した> とある。

 "動脈瘤" という病気の恐さを知る人は少なくない。"腹部大動脈瘤(りゅう)" の場合には、"致死率90%" と警戒されているほどだ。

 ◆ 参照 当誌過去の "動脈瘤" 関連記事

  <予兆がまったくなく、ある日突然起こる「腹部大動脈瘤(りゅう)」の破裂。破裂すると致死率は90%、緊急搬送されて手術したとしても救命率は50%という怖い病気です。/  腹部大動脈瘤はおなかの部分を通っている大動脈にこぶができる状態で、血管の老化に伴う動脈硬化が主な原因とされています。腹部大動脈の直径は通常2㎝程度ですが、これが膨れて直径4㎝以上になると腹部大動脈瘤と診断され、女性で直径4.5㎝、男性で直径5㎝を超えると破裂するリスクが高くなるので、手術が勧められます......> ( "致死率90%!"で突然の死につながる"腹部大動脈瘤(りゅう)の破裂"!原因は動脈硬化!/当誌 2014.08.29


 今回注目する下記引用サイト記事新ステントで脳動脈瘤治療 国立循環器センターが治験へ/共同通信/2016.05.06 - 21:00 は、"動脈瘤" でも、"脳動脈瘤" と呼ばれるものに関している。  <新型のステント(網状の筒)を使って脳動脈瘤の破裂を防ぎ、くも膜下出血が起きないようにする治療法の治験を近く始めると、国立循環器病研究センター(大阪府)が6日発表した。  完治困難な巨大な脳動脈瘤も治せるとしており、現場の医師が主体となる医師主導治験で患者を対象に安全・有効性を調べ、国内承認、実用化を目指す> と報じている。

 <......脳動脈瘤は脳の動脈の一部が膨らんでこぶ状になる同センターが開発したステントは、脚の動脈から送り込み、こぶの付け根に置いて膨らませることで付け根の部分にふたをでき、動脈瘤の中に血が流れ込まず、破裂を防げる> とある。

 医療というものが、何よりも "患者のため" にあることは言うまでもないはず。 しかし、患者の目から見る現実は、医療機関にしても、医薬品にしても、その原点からの "ブレ" が著しく、"手前本位(!?)" となっている、かのよう。
 特に、医薬品に関しては、患者にとって予期していなかった支障(副作用)の降りかかることが、存外少なくなかったりする。 にもかかわらず、結局 "泣き寝入り(!?)" するケースが多いのは一体どうしたことだろうか......


 今回注目する下記引用サイト記事副作用救済制度の認知3割/47NEWS 医療新世紀/2016.04.26 は、  <医薬品医療機器総合機構 は、医薬品副作用被害救済制度 医療品副作用被害救済制度 に関する一般市民の認知率3割弱だったとする調査結果を公表した。  昨年12月から今年1月、20歳以上の男女3160人にインターネットで調査。制度を「知っている」「聞いたことがある」との回答計29・6%で、前年度の21・8%を上回った。調査は2009年度から毎年実施、認知率ここ数年20%台前半で推移していた> と報じている。

<......制度は、医薬品を適正に使用したのに入院が必要になるなどの重い副作用が出た人を救済するのが目的で、製薬会社の拠出金と国の補助で運営されている。問い合わせはフリーダイヤル(0120)149931> とある。

 報道番組などで伝えられる光景に接するだけでも、被災者の方々の、辛さに耐え忍ぶ様子が痛いほどに伝わって来る。 そして、思いが至るのは、持ち前の元気さと途方に暮れた様子とが入り混じる子どもたちの姿......。

 今回注目する下記引用サイト記事熊本市、子供6万人調査へ 異変の相談相次ぐ/共同通信/2016.05.04 - 18:18 は、  <熊本地震の後、相次ぐ揺れや避難所生活によるストレスで精神的に不安定になっている子供たちの実態を把握するため、熊本市は4日までに、市立の幼稚園や小中学校、高校などの児童生徒計約6万人を対象に調査することを決めた。熊本県内の児童相談所などには相次いで子供の異変に関する相談が寄せられており、県教育委員会もスクールカウンセラーを増員し対応する> と報じている。

 <......大型連休後の10日までに休校を解消する意向の熊本市は、アンケートや面談による聞き取りで子供の状態を確認するよう各校に要請。「1人になるのが不安」「涙があふれてくる」など17項目の設問を用意したアンケートのひな型も配った。調査結果を受けてスクールカウンセラーを増やしたり、子供への対応を検討したりする。  熊本県と熊本市の三つの児童相談所は2日までに「地震が怖くて家に帰るのを嫌がる」「かんしゃくがひどくなった」など計40件以上の電話相談を受けた。県教委も避難所となっている小中学校にスクールカウンセラーを派遣したところ「急に泣いたり怒ったりする」「言葉数が少なくなっている」などの事例が確認された。避難所を巡回している保健師や教諭らが相談された例もある。  熊本市の児童相談所は「初めての経験でどう対応していいか分からず、不安になり相談する親が多い」と指摘。スキンシップを取ったり近くにいてあげたりして子供が安心できる環境をつくるよう助言している。改善しない場合は専門の医療機関を紹介する。  県教委は益城町など被害が大きかった地域の全ての公立小中学校にスクールカウンセラーを派遣する予定。担当者は「継続的な支援をしていきたい」と話す> とある。

 "業務で使っていた化学物質が原因でがんを発症するケース" としては、"建設作業アスベスト[石綿] → 肺がん" や "印刷会社の従業員などが相次いで発症した胆管がん" が懸念されて来たはずだ。 そして、さらに "化学工場での膀胱がん" が付け加わわっている。

 ◆ 参照 当誌過去の "発がん性物質,業務" 関連記事

 (1) 印刷会社従業員などが相次いで発症の"胆管がん問題"で、初の研究拠点!(大阪市立大)/当誌 2015.03.09
 (2) "ぼうこうがん"発症!「マスクしていたが...」工場従業員/退職者計5人 北陸の化学工場/当誌 2015.12.20
 (3) "印刷工場で多発の胆管がん"、洗浄液のジクロロプロパンが発がん性物質に!東大チーム/当誌 2016.04.29


 今回注目する下記引用サイト記事膀胱がん因果関係認め従業員に謝罪...三星化学/TOMIURI ONLINE 関西発/2016.05.03 は、  <三星化学工業(東京)の福井工場(福井市)で従業員ら6人が膀胱がんを発症した問題で、同社が工場内での作業と発症との因果関係を認め、社長らが従業員らの自宅を訪れて謝罪していたことが、同社などへの取材で分かった。  同工場では染料や顔料の原料を製造。厚生労働省は今年3月、立ち入り検査の結果、同工場での安全対策が不十分で、従業員が発がん性物質の「オルト―トルイジン」を体内に取り込んだことが判明した、と発表した> と報じている。

 <......同社はこの発表を受け、4月中旬、泉谷武彦社長らが、発症した従業員と元従業員の自宅を訪問し、本人や家族に謝罪文を手渡し、「申し訳ありませんでした」などと述べたという。同社は取材に対し「因果関係を認めざるを得な。誠意をもって対応する第一歩にしたい」としている。  一方、厚労省によると、新たに元従業員1人に膀胱がん発症の疑いがあることが判明した> とある。

 "がん" と "遺伝子" とは不可分の関係にあるわけだが、まさしくこれが "その根源か!" と思わされる事実だ......。

 今回注目する下記引用サイト記事生物の多細胞化はがん抑制遺伝子が原因 ゲノム解読で解明 東京大学など/大学ジャーナル ONLINE/2016.05.01 は、  <東京大学大学院理学系研究科の野崎久義准教授らの国際研究グループは、単細胞が多細胞へと進化する初期の段階で鍵となる遺伝子群は、がん抑制遺伝子であることを発見したと発表した。これは、多細胞生物の緑藻である群体性ボルボックス目のうち原始的な多細胞であるゴニウム(学名Gonium pectorale)の全ゲノム解読により明らかとなったという。本研究は国立遺伝学研究所、アリゾナ大学、カンザス大学等とともに行われた> と報じている。

 <......ヒトは複数の細胞からなる複雑な多細胞生物であるが、太古の昔はひとつの細胞からなる単細胞生物であり、「多細胞化」により誕生したとされる。単細胞生物から多細胞生物への転換は、さまざまな真核生物で起きたと推測されているが、その初期段階の原因遺伝子に関しては謎に包まれていた。  今回、国際研究グループは、ゴニウムの全ゲノムデータを単細胞クラミドモナスと細胞の役割分担が進んだ多細胞ボルボックスのものと比較解析した。その結果、細胞の周期を調節する遺伝子(RB遺伝子)多細胞化の原因であり、これはヒトでは眼球内の悪性腫瘍である網膜芽細胞腫のがん抑制遺伝子であることが明らかとなった。また、多細胞化の初期においては細胞周期調節遺伝子群の進化が起き、その後に細胞の役割分担の遺伝子群が進化すると推測されるという。  今後、最も初期に出現した最小多細胞生物シアワセモやより進化段階が高くボルボックスに近い群体性ボルボックス目の生物の全ゲノム情報が明らかになり、単細胞生物から複雑な多細胞生物への進化の過程が遺伝子レベルで解明されることが期待されるとしている> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事チューブで栄養、入院患者の6割 胃ろうなど、療養病床で/共同通信/2016.04.29 - 16:23 は、  <主に高齢者が長期入院する「療養病床」で、腹部に穴を開ける「胃ろう」などチューブを通じて人工的に栄養を補給したことのある人が、昨年10月時点で入院患者の62・9%に上ることが29日、日本慢性期医療協会の調査で分かった>
 と報じている。


 <......口から食事できなくなったときが寿命という考えが一般的な欧米に比べ、日本は胃ろうの実施が多いとされる。療養病床で胃ろうなどの処置が広く普及している実態が浮き彫りになった。  調査は、療養病床がある医療機関のうち約3千カ所を対象とし936カ所(入院は計約6万人)から有効回答を得た> とある。

 "アスベストを吸引(アスベスト被爆)して肺に発生するがんの一種「中皮腫」" については、"労災認定" の問題もあって、その悲惨さは良く知られている。 つい先ごろにも、関連記事があったばかりだ。

 ◆ 参照 当誌過去の "アスベスト" 関連記事

  "中皮腫"にできるたんぱく質発見!的確な診断、早期治療実現、迅速な労災認定が可能!/当誌 2016.03.29


 今回注目する下記引用サイト記事がん再発を阻止するナノテク抗癌剤の開発に成功 東京大学/大学ジャーナル/2016.04.30 は、  <がん幹細胞に高い効果を発揮、しかも副作用が少なくがんを再発させないアスベスト被爆が原因で発症する難治がん(悪性中皮腫)効果的な新規ナノ治療薬が、東京大学のバイオエンンジニアリング専攻 片岡一則准教授と喜納宏昭主幹研究員らのチームによって開発された。  アスベスト被爆によって生じる難治がん化学療法や放射線療法では効果がなく、1年以内で死に至る悪性度の高いがんだ。近年の研究によると、がん幹細胞にある少数の細胞によって、がん再発することが分かっている。しかし、既存の抗癌剤ではがん細胞に届いても、がん幹細胞にまでは効果がないうえ、再発転移を防ぐことができない。そのため、新しい治療薬の開発が待ち望まれていた> と報じている。

 <......今回の研究により、スタウロスポリンには難治がんがん幹細胞に奏功することが確認された。スタウロスポリンとは、大村智教授(2015年ノーベル生理学・医学賞を受賞)が、1976年に放線菌から単離させた抗生物質のことだ。この発見をもとに、スタウロスポリンに既存の抗がん剤であったエピルビシンミセルを同時封入させ、がん幹細胞に直接送り込む新規ナノ治療薬が開発された。  この治療薬を難治がんをもつモデルマウスに経静脈投与してみると、がん幹細胞を狙い撃ちし殺傷することを示した。副作用も軽減し、休薬してから9ヶ月間がんの再発は見られなかった。既存の抗がん剤と比べて飛躍的な効果があることが実証されたのだ。  この研究結果により、アスベスト被爆によって発症する難治がんの治療薬が一刻も早く提供されることが期待されている。さらに、その他のがんにも有効であるか確認が進められている> とある。

 "鼓動する" ことが最大の特徴となる "心筋細胞" は、それゆえに、他の細胞とは異なっており、その "細胞培養" においても別様となると考えられている。

 ◆ 参照 当誌過去の "心筋細胞" 関連記事

  <特殊な培養液を使うことで人工多能性幹細胞(iPS細胞)から心筋細胞を高純度で作ることに成功したと、慶応大の福田恵一教授らの研究チームが1日、米科学誌セル・メタボリズムに発表した。iPS細胞から心筋に分化させる際、がん化の危険性が問題となる分化しない細胞など他の細胞をほぼ全て死滅させることに成功したという......> ( iPS細胞からの心筋細胞、"がん化抑制"に道!原因の未分化細胞を、特殊培養液で死滅!/当誌 2016.04.05


 今回注目する下記引用サイト記事化合物で皮膚を心筋に 米チーム、神経も作製/共同通信/2016.04.29 - 17:30 は、  <【ワシントン共同】 人やマウスの皮膚に含まれる線維芽細胞に9種類の化合物を加えて心筋細胞や神経細胞に変化させることに成功したと米グラッドストーン研究所(カリフォルニア州)のチームが28日、米科学誌サイエンスなどに発表した。  この心筋細胞は鼓動するなどの特徴を備えており、心筋梗塞のマウスに移植すると部分的に心筋を修復できたという。将来は医療への応用を目指す> と報じている。

 <......人工多能性幹細胞(iPS細胞)と比較すると、細胞に外部から遺伝子を導入したり、万能細胞を経由したりしないため、手間や時間がかからない、より効率的な手法として期待される> とある。

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