科学一般: 2014年9月 アーカイブ

 "デング熱感染" への不安は漸く鎮静化しつつあるようだ。が、取りあえず今シーズンの不安は収まったとしても、今後の気温上昇が囁かれている中、残念ながら、誰も今後を楽観視してはいないのではなかろうか......。
 感染が拡大し始める時期に、毎年、該当する公園での "蚊駆除用薬剤散布" という対応というのも、感染予防策として、果して奏功するものであろうか......。


 ◆ 参照 当誌過去の "デング熱" 関連記事

 (1) "デング熱"感染者が服用してはいけない"解熱剤"!血小板の値が大幅に低下して重症化!/当誌 2014.09.17
 (2) 代々木公園デング熱! 要するに海外での感染者から拡大か!? 事態はどう収束するのか?/当誌 2014.09.08

 今回注目する下記引用サイト記事デング熱の免疫持った蚊1万匹放出 ブラジルで予防策/apital 朝日新聞の医療サイト/2014.09.27 は、"デング熱感染" への予防対策として、かなり "抜本的!" だと考えられる "ブラジルでの予防策" を紹介した記事である。
 多少、時間は掛かるものの、将来的に希望が持てる "賢い対策!" ではなかろうか。

 <デング熱が毎年のように流行するブラジルで、デングウイルスを媒介しない蚊を自然界に増やすことで、人間への感染拡大を防ぐ新たな試みが始まった。ウイルスの免疫を持たせた計1万匹の蚊を放し、感染源の蚊と交配させる計画で、研究者は「画期的な予防法になる」と期待している。/  リオデジャネイロの研究所が24日、発表した。同研究所によると、蚊を「ボルバキア」と呼ばれる細菌に感染させると、体内でデングウイルスの増殖が抑えられ、人間への感染源にもならないことがわかったこの細菌に感染した蚊と別の蚊の間には、デングウイルスに免疫がある蚊しか生まれないため、将来的にデング熱の感染を抑制できる可能性があるという。/  研究所は24日、リオデジャネイロ北部で1回目の蚊を放出。今後3~4カ月かけて1万匹を放し、細菌を持った蚊が自然繁殖するのを待つという。  ブラジルはデング熱の感染が多い国の一つで、これまでも大流行が繰り返されてきた。保健省によると、昨年は約145万人が感染し、674人が死亡した。(サンパウロ=田村剛)> とある。




















 高齢化社会が、さまざまな難しい問題を噴出させている現状がある。
 生産人口の減少というような経済問題もさることながら、社会福祉コストを押し上げている高齢者医療介護関連課題の急増などが、社会の重要課題となっている。
 もとより、これらの問題は社会問題と見なされる以前に、先ずもって高齢者たち自身の生活を過酷な状態へと追い込んでいるに違いない。
 "認知症/徘徊" 問題なぞも深刻さを増しているが、どうも氷山の一角の観があり、高齢者たちの生活環境全体は日毎に危ういものとなっていそうである......。
 中でも、高齢者たちの生活状態を一挙に不安定にさせ、悪化させる可能性があるのは "病気" であり、とりわけ "がんの発病" ではないかと思われる。


 今回注目する下記引用サイト記事高齢がん患者と家族 大規模な対面調査へ/NHK NEWS WEB/2014.09.28 - 04:55 は、"見るからに危うい!" と推定させる "高齢のがん患者とその家族" の実態調査が始まった、と報じる記事である。

 <国立がん研究センター東病院は、がん患者に占める高齢者の割合が7割に上り、介護に当たる家族も高齢者というケースが増えていることから、患者とその家族1000組への大規模な対面調査を行い、支援策を検討する取り組みを始めました。/  日本人の死因の第1位を占めるがんは、現在、患者の7割を65歳以上の高齢者が占め、患者を自宅で介護する家族も高齢者というケースが増えています。  このため、国立がん研究センター東病院は、高齢のがん患者と家族が抱える問題を把握し、支援策を検討する新たな取り組みを始めました。/  具体的には、高齢のがん患者とその家族1000組に聞き取りを行い、治療法などを決める際にどのような情報を求めているかや、ここ数年増えている通院による抗がん剤治療などの際にどのような支援が必要なのかなど、60項目以上について聞き取ります。  今後、数年をかけて調査を行い、支援策をまとめていくということで、国立がん研究センター東病院の小川朝生精神腫瘍科長は「治療とともに精神的な支援や介護などの社会的な支援を併せて提供できる態勢づくりを目指したい」と話しています。> とある。

 "がん免疫(細胞)療法" は、その治療効果に関しては評価が分かれるものの、相変わらず "がんの第4の治療法" として根強い期待を集めている。

 ◆ 参照 当誌過去の "がん免疫(細胞)療法" 関連記事

  <"がん免疫(細胞)療法" は、従来からのがん治療の "三大療法"(除去手術/抗がん剤/放射線)とは一線を画している。  患者の体内に備わっている "免疫" システムを最大限に活用して、がん細胞を撃退するという点、そして "三大療法" が大なり小なりに伴う "副作用" が回避できるという点などに大きな特徴があると考えられている。  それだけに、この "がん免疫(細胞)療法" は、"がんの第4の治療法" として根強い期待を集めている。> ( "がん免疫(細胞)療法"/最近の各種動向一覧!最新:腫瘍細胞免疫回避の一要因 PD-L1!/当誌 2014.04.17


 今回注目する下記引用サイト記事岡山大、ヒトの血液からがん細胞の増殖を抑制する抗体を発見/マイナビニュース/2014.09.26 も、<がん細胞の増殖を抑制したりがん細胞を細胞死(アポトーシス)に誘導したりする効果がある> とされる "血液中の抗体(抗RPL29抗体)" についての研究成果を報じている。

 <岡山大学は9月25日、ヒトの血液の中からがん細胞の増殖を抑制する抗体(タンパク)を発見したと発表した。  同成果は、同大病院消化器内科の三宅康広助教らによるもの。詳細は10月15~17日にパシフィコ横浜で開催される「BioJapan 2014」で発表される予定だという。/  日本人が生涯でがんに罹患する確率は約50%と言われており、毎日生じる数千個のがん細胞を生体内の腫瘍免疫システムがそれを排除することで、健康を保てていると考えられている。しかし、どうして同システムがどのようにしてがん細胞を排除しているかについては良く分かっていなかった/  今回の研究では、がん細胞に高発現する「リボソームタンパクL29(RPL29)」を認識する血液中に存在する抗体に膵がんや肺がん、乳がん、肝がん、大腸がん、前立腺がんの細胞増殖を抑制する効果があることを確認したほか、膵がん患者105例について検討した結果、血液中に抗RPL29抗体を多く有している患者では、同じ病状で同じ治療を受けた場合でも明らかに生存期間が長いことが判明したという。/  これらの結果は、抗RPL29抗体を測定して生体内で機能している腫瘍免疫システムの状態を評価することが可能であることを示すものであり、個々のがん患者に適した治療方針を決定することが可能になると研究グループでは説明している。また、同抗体そのものにがん細胞の増殖を抑制したりがん細胞を細胞死(アポトーシス)に誘導したりする効果のあることから、抗RPL29抗体は安全性の高い新規の抗腫瘍薬としても期待されるとしており、すでに抗体医薬やがんワクチンの開発を目指した研究を進めているとしている。> とある。

 "手術" は、一方で "開腹手術" が、"腹腔鏡手術、内視鏡手術" に置き換えられ始めているとともに、いわゆる "手術支援ロボット" と呼ばれる機器の導入、活用も進み始めている。

 ◆ 参照 当誌過去の "手術支援ロボット" 関連記事

  <いずれの "手術" も、患者の "体への負担" は小さくない。"開腹手術" ともなれば高齢の患者や体力のない患者の場合は大きなリスクを伴う。  そこから、最近では、"腹腔鏡手術、内視鏡手術" の行われるケースが増えているが、その場合の課題は、"より熟達した技術による手術" が要請される点となる。  こうした事情から、"より熟達した技術による手術" に肩代りすべく、"内視鏡手術ロボット"(「ダ・ヴィンチ」) によって支援を受けるという手術が注目されている。> ( 内視鏡ロボット手術 (腎細胞がん部分切除手術/神戸大病院)!国の先進医療に8月承認!/当誌 2014.09.05


 今回注目する下記引用サイト記事手術中の手ぶれ抑えます 支援ロボ開発...信州大/yomiDr. ヨミドクター/2014.09.25 は、あくまでも執刀医師自身の技量を支援すべく、<手術する医師の腕を支え、手ぶれや疲れを軽減する> という機能に絞り込んだ "手術支援ロボット" が開発された、とを報じている。

 <信州大学医学部と自動車部品大手デンソー(愛知県刈谷市)は23日、手術する医師の腕を支え、手ぶれや疲れを軽減する手術支援ロボット「アイアームス」を開発したと発表した。  脳神経外科など繊細な手作業が求められる手術に活用できるといい、来春の発売を目指す。/  開発した支援ロボットはアーム型で、腕を乗せると、内蔵してある圧力センサーが重さや動きを感知し、医師の腕を支え続ける。上下左右あらゆる腕の動きを追随し、腕の動きを止めるとその場でぴたりとアームも止まり、手ぶれなどを抑えることができるという。動力源は腕の力と重力だけで、「モーターを使わず安全性に配慮した」(同社)という。  脳腫瘍や脳卒中の手術では、医師が顕微鏡を見ながら1ミリ以下の血管を縫合するなど、繊細な手作業が多い。これまで医師は、脇を締めたり、腕を置く台を用意したり工夫してきたが、支援ロボットを使うことで手ぶれによるミスを防ぐことができるほか、難しい体勢での処置も可能になる。長いと10時間を超えることもある脳の手術時間を短縮する効果も期待できる。/  支援ロボットは、信大とデンソー、東京女子医大が2012年から共同開発を進めてきた。自動車の生産ラインで使う産業用ロボットの技術を応用したもので、同社は今回の支援ロボットの開発を機に、医療分野で事業拡大を図る狙いがある。  腕を支えることだけに機能を絞ったため、価格は980万円(税抜き)に抑えた。現在は信大で臨床実験を行っている。  信大医学部脳神経外科の本郷一博教授は「医師の手の動きを感知してくれる非常に賢いロボットだ。外科や耳鼻咽喉科の手術でも活用できるのでは」と話している。(2014年9月25日 読売新聞)> とある。

 "胃がん" の発症原因として、"ピロリ菌感染" が高い比率を占めていることは、かねてより指摘されてきた。
 "がん" の発症原因は "生活習慣" のあり様に根差すもの、と考えられがちなのであるが、"感染症" を原因とするケースが少なくないのも事実。


 ◆ 参照 当誌過去の "ピロリ菌" 関連記事

  <がん全体のうち、生活習慣感染症が原因のがんは男性で約5割、女性で約3割ある/  喫煙は、多くの種類のがんで発病リスクを引き上げている。...... 次に、原因となる割合が高いのが感染症だ。男女とも2割前後ある。肝がんは肝炎ウイルス、胃がんはピロリ菌、子宮頸(けい)がんはヒトパピローマウイルスに感染することで、「確実」にリスクが上がる  喫煙と感染をなくすことができれば、日本人のがんは3割程度減る計算になる......> ( がん予防!"喫煙"と"感染"をなくせば、日本人のがんは3割程度減る計算(国立がん研)!/当誌 2014.06.23


 今回注目する下記引用サイト記事WHO報告、胃がん8割がピロリ 専門の機関、除菌で3~4割減/【共同通信】/2014.09.24 - 19:01 は、"WHO" としては初めて "ピロリ菌を胃がんの主要な原因" と認めたと報じている。

 <世界保健機関(WHO)の専門組織、国際がん研究機関(IARC、本部フランス)は24日、胃がんの8割がピロリ菌の感染が原因で、除菌で胃がんの発症を3~4割減らせるとの報告書を発表した。国内事情に応じて、除菌による胃がん予防対策を検討するよう各国に求めた。  IARCは1994年にピロリ菌を発がん要因と分類したが、胃がんの主要な原因であると認めたのは初めて。特に、日本人に多い胃の入り口(噴門部)以外の胃がんでは、9割の原因であると推測されるという。  報告書は国際的な専門家で構成される作業部会が、従来の研究結果や疫学調査を精査してまとめた。> とある。

 "エボラ出血熱" 感染者数に関する試算が、昨日報道の水準よりさらに "悪化!" して、危機的様相を呈する数字となっている。

 ◆ 参照 当誌過去の "エボラ出血熱" 関連記事

  "エボラ出血熱"感染50万人超の試算(米疾病対策センター)!追加対策なしの最悪ケース!/当誌 2014.09.24

 今回注目する下記引用サイト記事 1 および 2 エボラ熱、最大140万人感染も 米疾病対策センターの推計/【共同通信】/2014.09.24 - 01:27 および エボラ熱、感染2万人超に急増も 1カ月余で、WHO予測/【共同通信】/2014.09.23 - 13:25 は、現在、西アフリカで増大中の "エボラ出血熱" 感染状況が、現状の推移を続けるならば今後、膨大な感染者数に膨れ上がる可能性がある、と報じている。

【 引用記事 1 】 <米疾病対策センター(CDC)は23日、エボラ出血熱の感染が今年8月までのペースで進んだ場合、感染者数が来年1月20日までに55万~140万人に達する可能性があるとの推計を発表した。/  リベリア、シエラレオネ両国のデータに基づく試算で、8月以降に本格化した国際社会による感染抑止活動の効果は考慮していない。CDCのフリーデン所長は「現在の取り組みが感染拡大のペースを落とすと期待している」として、抑止は可能だと強調した。

【 引用記事 2 】 <世界保健機関(WHO)の専門家チームは23日までに、西アフリカで流行するエボラ出血熱の感染者数が、このまま推移すれば11月初めに2万人を超える恐れがあるとの論文をまとめた。WHOによると、感染者はこれまでに5800人を超えたが、今後1カ月余りで3倍以上に急増する計算となる。  感染拡大が止まる兆しが見えず、どう抑制するかが一層大きな課題となりそうだ。WHOは国際社会にさらなる支援を呼び掛けている。  同チームは、ギニア、リベリア、ナイジェリアなどの感染者約4千人(疑い例を含む)の詳細なデータを分析、予想される感染規模などについて検討。> とある。

 西アフリカでの "エボラ出血熱" 感染拡大が止まらない!
 最悪のケースで来年1月末に50万人を超える可能性があるとする "驚くべき" 試算が伝わっている。


 今回注目する下記引用サイト記事【 引用記事 1 】エボラ感染50万人超の試算 最悪ケース、米疾病対策センター/【共同通信】/2014.09.20 - 23:21 、【 引用記事 2 】エボラ熱死者2800人超 WHO発表/【共同通信】/2014.09.23 - 07:55 、【 引用記事 3 】エボラ熱で日本に緊急医療隊要請 リベリア大統領が首相に書簡/【共同通信】/2014.09.23 - 02:00 は、"西アフリカで流行のエボラ出血熱" 感染拡大は、"流行の封じ込めに向けた各国の追加対策" が無い場合には、<最悪のケースで来年1月末に50万人を超える可能性がある> とする驚くべき "試算" について伝えている。

【 引用記事 1 】 <米通信社ブルームバーグなどの米メディアは20日、西アフリカで流行するエボラ出血熱感染者数が、最悪のケースで来年1月末に50万人を超える可能性があるとする米疾病対策センター(CDC)の試算を伝えた。  流行の封じ込めに向けた各国の追加対策が講じられなかった場合を想定したコンピューター予測の結果。ただ、米国がすでに軍の3千人を動員しての支援を表明。国連主導で各国支援団を派遣する動きもあり、来週以降に正式公表の試算では数字が変わる可能性がある。  世界保健機関(WHO)によると、感染者これまでに5500人を超え、うち2600人以上が死亡

【 引用記事 2 】 <世界保健機関(WHO)は22日、西アフリカで流行するエボラ出血熱死者(疑い例を含む)が20日時点で計2811人に達したと発表した。リベリア、ギニア、シエラレオネでは依然として感染の拡大傾向が続いている。  WHOは、14日時点の死者を2630人と発表していた。  20日までに感染が確認されたか疑われる患者は、ナイジェリア、セネガルを加えた5カ国で計5864人。死者の内訳はリベリア1578人、ギニア632人、シエラレオネ593人、ナイジェリア8人。

【 引用記事 3 】 <エボラ出血熱の犠牲者が1400人を超えた西アフリカ・リベリアのサーリーフ大統領今月10日付で、安倍晋三首相に書簡を送り、感染者治療のため自衛隊などからなる緊急医療隊の派遣を要請したことが22日、分かった。共同通信が書簡のコピーを入手した。  エボラ熱では、米政府が米軍関係者約3千人の派遣を決めたものの、感染拡大を食い止めるためには国際社会のさらなる支援強化が緊急の課題日本政府は、リベリアなど感染国に緊急支援計約500万ドル(約5億4千万円)相当の拠出を決めたが、今後、一層の支援強化を求める声が高まる可能性もある> とある。

 抗がん剤の新種であるがんの "分子標的薬" は、攻撃の "標的" としてどのような "分子" を選定するかの違いでさまざまな種類がある。

 そのひとつに、がん細胞は増殖を続ける上で自らの栄養補給路として "毛細血管" を作り出す( "血管新生" )のだが、この機能を促進する "遺伝子" があり、もしこの "遺伝子" を阻害するならば、結局、がん細胞の増殖を阻止することになる。

 ただ、抗がん剤としての "分子標的薬" は全身を巡るため、"がん患部" のみならず正常な臓器にも "殺細胞" 的な攻撃を加えてしまう。いわゆる "副作用" であるが、そのダメージは決して小さくない
......。

 ◆ 参照 当誌過去の "分子標的薬" 関連記事
  "新しい"抗がん剤:"分子標的治療薬"に、従来の抗がん剤にはない"皮膚障害の副作用"!/当誌 2014.06.25

 こうした "副作用" を回避するためには、同じ "血管新生" であっても、正常細胞、正常臓器にはに関わらないというような "遺伝子" の特定が必要となる。


 今回注目する下記引用サイト記事三重大 がん標的遺伝子発見 副作用少ない治療に期待/伊勢新聞/2014.09.19 は、まさにこうした要請に応えた "遺伝子の特定!" である、と報道されている。

 <がん細胞が栄養を取り入れるための血管を作り出す「血管新生」を促すヒトの遺伝子を、三重大学大学院医学系研究科の田中利男教授(薬理ゲノミクス)の研究グループが発見し、十八日発表した。ヨーロッパ生化学学会の学術誌「FEBS Letters」のオンライン版に掲載されている。/  同大によると、血管新生の原因となる別の遺伝子が十年ほど前に発見されており、この遺伝子の働きを抑える抗がん剤はすでに使用されている。しかし、この遺伝子は血管を形成する役割があることから、心臓や消化器への副作用が課題となっていた。/  これに対し、田中教授らが新たに発見した遺伝子は、臓器の形成など大きな機能を持つとの報告事例はないため、この遺伝子の働きを抑制する抗がん剤が開発されれば、副作用の軽減も期待される。田中教授は「がん治療の新たな選択肢となりうる」としている。/  田中教授らは、ヒトと遺伝子構造が似た小型の淡水魚「ゼブラフィッシュ」を改良し、より実験に適した特徴を持たせた「ミエコマチ」を開発。これにヒトのがん細胞を移植して遺伝子を解析したところ、「血管新生」に合わせて増加する遺伝子が見つかった。/  この遺伝子に血管新生との因果関係があると考えた田中教授らが、ミエコマチにこの遺伝子を投与したところ、血管新生の起こる確率が上昇した。その一方で、この遺伝子の働きを抑える試薬を投与すると、血管新生の発生確率は減少したという。/  田中教授は同日、三重大で会見し、「この遺伝子を基に抗がん剤が開発されれば、がん治療の大きな選択肢となるはずだ」と研究成果を強調。「がん細胞を移植しやすく、効果も確認しやすいミエコマチを使ったからこそ得られた成果でもある」と述べた。> とある。

 アルツハイマー病の発生は、"脳内にアミロイドβと呼ばれる異常なたんぱく質が蓄積し、神経細胞が壊れること" だと一般的には考えられている。

 ◆ 参照 当誌過去の "アルツハイマー病と脳内アミロイドβ蓄積" 関連記事最新

  アルツハイマー病原因の"脳内アミロイドβ蓄積"を軽減する全く新しい手法解明(北大)!/当誌 2014.08.21

 ところが、今回注目する下記引用サイト記事アルツハイマー病 脳内神経細胞に異常/NHK NEWS WEB/2014.09.21 - 04:51 では、"脳内アミロイドβ蓄積" の前に、その "前兆" のような "神経細胞の異常" が突き止められた、と報じている。

 <アルツハイマー病は、脳に異常なたんぱく質が蓄積することが原因と考えられていますが、それよりも前に、脳の中で神経細胞の表面にある突起が減るなどの異常が起きていることを、東京医科歯科大学などのグループがマウスを使った実験で突き止めました。  アルツハイマー病の早期発見につながる可能性があると注目されます。  研究を行ったのは、東京医科歯科大学の岡澤均教授らの研究グループです。/  アルツハイマー病は、脳にアミロイドベータと呼ばれる異常なたんぱく質が蓄積し、神経細胞が壊れることが原因と考えられていますが、詳しいメカニズムは分かっていません。/  グループでは、遺伝子を操作し、アルツハイマー病になるようにしたマウスを使って、発病前から発病後にかけて、脳の神経細胞にどのような変化が起きているのかスーパーコンピューターで詳しく解析しました。  その結果、まだアミロイドベータが蓄積していない生後1か月の若いマウスの脳で、すでに「MARCKS(マークス)」と呼ばれるたんぱく質が変化し、神経細胞の表面にある突起が少なくなる異常が起きていることを突き止めたということです。  研究を行った岡澤教授は「今回見つかった変化が最初の兆候だとすれば、アルツハイマー病の早期発見と新たな治療法の開発につながる可能性がある」と話しています。/  治療法の開発は  アルツハイマー病は、脳の神経細胞が壊れていく病気です。  患者の脳には、「アミロイドベータ」と呼ばれる異常なたんぱく質が蓄積することが分かっていて、これが病気の主な原因ではないかと考えられていますが、アミロイドベータを取り除くことはできても、患者の症状を改善させる効果が確認された薬はまだありません。  このため、新たな治療法の開発には、アルツハイマー病のごく初期の段階で脳の神経細胞に何が起きているのか、その詳しいメカニズムを解明していくことが重要だとされていて、現在、世界中で盛んに研究が行われています。> とある。

 "iPS細胞の医療応用" については、ややもすればわれわれの関心は "再生医療" 分野での展開に集中しがちとなる。この点は、昨日も目を向けたとおりであり、今回は、"まとめ" のような意味合いを持つ。

 ◆ 参照 当誌過去の "iPS細胞と「創薬」" 関連記事

  "iPS細胞"技術は"再生医療"分野での成果に加え、「創薬」研究においても手堅く展開!/当誌 2014.09.20

 今回注目する下記引用サイト記事難病の治療薬研究にはずみ iPS細胞使い薬の効果確認/朝日新聞/2014.09.18 - 05:14 は、今や、<二つの流れ> を持つことが鮮明となった "iPS細胞の医療応用" 動向について、分かり易く解説している。

 <iPS細胞の医療応用は大きく二つの流れがある。  一つは再生医療iPS細胞からつくった細胞や組織を患者に移植し、病気やけがで失った機能の回復を目指す。iPS細胞を使った臨床研究は目の難病ですでに始まり、理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーらは12日に世界初の手術を実施し、注目を集めた。/  もう一つが今回のような難病の治療薬の研究だ。筋萎縮性側索硬化症(ALS)、筋ジストロフィー、アルツハイマー病など様々な病気でも同様の取り組みが進む。「再生医療は順調にいろんな先生が進めているが、やはり『創薬』をもっと強力に推進したい」。京都大iPS細胞研究所の山中伸弥所長は昨年末の朝日新聞のインタビューでこう話し、iPS細胞技術の普及に力を入れる意向を示していた。/  薬の開発には膨大な時間と費用がかかる。動物実験で効果がみられても、人で効くかわからず、人で試す臨床試験(治験)が始まっても重い副作用などで開発が止まることは少なくない。特に患者の少ない難病は、病気自体の研究が進みにくい。/  iPS細胞はこうした困難を解決する手助けになると期待される。まずは、患者の細胞からiPS細胞を作り、病気を起こしている組織や細胞を試験管で再現させる。これを使えば、実際の患者から取り出せない患部の組織を調べたり、有望な薬の候補を細胞レベルで絞り込んだりできる/  高脂血症薬スタチンが難病の軟骨無形成症に有効かは、実際の治験を経なければわからない。ただ、既存の薬で新たな効果を見いだせれば、開発の費用も期間も大幅に削れる可能性がある。(阿部彰芳)> とある。

 "iPS細胞" 技術の可能性は、"再生医療" 分野での "移植臓器再生" にとどまらず、「創薬」研究(治療薬の開発、その開発過程・検査過程での貢献!)においても手堅く展開し始めているという。

 患者から作ったiPS細胞を使い、治療薬の候補となる物質を特定する というかたちで、いわば、"患者から作ったiPS細胞" が "患者自身" の "病状" の "代理(?)" 的役割を果たす! かのようなのである。


 今回注目する下記引用サイト記事iPS細胞が変える"薬の常識" ~最前線からの報告~/NHK ONLINE クローズアップ現代/2014.09.18 および iPS細胞使い治療薬の候補の物質特定/NHK NEWS WEB/2014.09.18 - 02:26 は、難病「軟骨無形成症」を対象として、<iPS細胞を使った「創薬」が、大きな進展を見せている> という画期的な成果などについて報じている。

【 引用記事 1 】 <山中伸弥京都大学iPS細胞研究所教授が、ノーベル賞を受賞してから2年。iPS細胞を使った「創薬」が、大きな進展を見せている。根本的な治療法のない難病「軟骨無形成症」の新薬候補の化合物が見つかったとの研究成果がきょう発表された他、アルツハイマー治療薬への応用、新薬の副作用の検査など、多岐にわたる研究が進められている。さらに、iPS細胞を使うことで、現在、動物実験が前提となっている創薬の流れを根本から変える可能性もあるという。iPS細胞によって創薬の未来はどう変わろうとしているのか、そして課題は何か、研究の最前線を追う。

【 引用記事 2 】 <骨を形づくる元となる軟骨ができず、手足などが成長しない難病の患者から作ったiPS細胞を使い、治療薬の候補となる物質を特定することに京都大学の研究グループが成功したと発表しました。
 2年以内に臨床試験を始める計画で、iPS細胞を使った治療薬の開発が具体的な成果に結びつくのではないかと期待されています。
/  研究を行ったのは、京都大学iPS細胞研究所の妻木範行教授のグループです。  研究グループは、全身の骨を形づくる元となる軟骨ができず、手足などがあまり成長しない「軟骨無形成症」という難病の患者からiPS細胞を作り、それを軟骨の細胞に変化させたところ、細胞があまり増えないという病気の状態を再現できたということです。  そのうえで、「スタチン」という物質を加えると細胞が増殖し、軟骨の組織を作り始めることを突き止めました。  この病気のマウスにスタチンを投与した場合も、骨がほぼ正常な長さに伸びたということです。/  スタチンは血液に含まれるコレステロールの合成を抑える薬として広く服用されていますが、子どもに投与した場合の安全性は確認されていないということで、研究グループは適正な量や投与の方法などを調べたうえで2年以内に臨床試験を始めることにしています。  妻木教授は「できるだけ早く臨床試験を始め、新たな治療薬を患者に届けたい。安全な方法が確立されるまで、勝手に服用することは絶対にやめてほしい」と話しています。/  山中教授「治療薬開発への貢献に期待」/  今回の研究成果について、京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥教授は「患者由来のiPS細胞を使うことで、すでに薬となっている既存薬が、他の病気にも効果がある可能性を明らかにした重要な成果だ。同様の手法が他の多くの病気でも使われ、治療薬の開発に貢献することを期待している」とするコメントを出しました。/  iPS細胞を使って新薬の開発などを進めるJST=科学技術振興機構のプロジェクトでアドバイザー役を務める吉松賢太郎さんは「これまで動物実験で効くと思われた薬の候補が実際の患者では効かないことが多くあったため、iPS細胞から変化させたヒトの細胞が薬作りに使えるのは、効果や安全性を見るのに非常に強い味方になると思う」と話しています。> とある。

 昨今では、食品、飲料商品から "糖分" を控え目にする "工夫" が一般化している。もちろん、"低カロリー"、"ダイエット" に配慮した風潮が底流にあるからだと言える。

 そんな "工夫" の代表例として挙げられるのが、"人工甘味料" による "糖分置換え" であろう。

 ただ、せっかくの "糖分置換え" にもかかわらず、"思わぬ 落とし穴" ?! が潜んでいるという警告なのである。


 今回注目する下記引用サイト記事人工甘味料で代謝異常 腸内細菌のバランス崩す/【共同通信】/2014.09.18 - 02:00 は、"人工甘味料" には、<糖尿病や肥満といった生活習慣病のリスクが高まる可能性> がある、と警告しているのである。

 <【ワシントン共同】菓子や清涼飲料に広く使われているサッカリンなどの人工甘味料には、代謝に関わる腸内細菌のバランスを崩して血糖値が下がりにくい状態にする作用があるとする研究結果を、イスラエルの研究チームが英科学誌ネイチャー電子版に17日発表した。/  虫歯予防やカロリー摂取量を抑えるのに役立つ一方で、糖尿病や肥満といった生活習慣病のリスクが高まる可能性を指摘別の人工甘味料のスクラロースやアスパルテームにも同じ作用があることをマウスの実験で示した。チームの研究者は「大量に使われている人工甘味料の影響について再評価する必要がある」と警告している。> とある。

 ちなみに、"腸内細菌" と "糖尿病" との関係については、次の記事を参照することができる。

 ◆ 参照 当誌過去の "腸内細菌と糖尿病" 関連記事

  <ヤクルトは6月11日、日本人2型糖尿病患者では腸内フローラのバランスが乱れていること、ならびに腸内細菌が血流中へ移行しやすいことを明らかにしたと発表......> ( "(2型)糖尿病"もまた"腸内細菌"(腸内フローラ)の存在が関係している(ヤクルト)とは?!/当誌 2014.06.22

 9月16日時点での国内の "デング熱感染" 状況は、何と百人を超過して <17の都道府県で合わせて124人>( デング熱の感染確認 124人に/NHK NEWS WEB/2014.09.16 - 15:35 )だそうである。

 ◆ 参照 当誌過去の "デング熱" 関連記事
  代々木公園デング熱! 要するに海外での感染者から拡大か!? 事態はどう収束するのか?/当誌 2014.09.08

 感染者数の増加もさることながら、ここに来て、"軽視できない注意を要する事態!" が発生しているという。


 今回注目する下記引用サイト記事デング熱の解熱剤使用に注意を/NHK NEWS WEB/2014.09.16 - 17:57 は、その "要注意事項!" を以下のように伝えている。

 <東京の代々木公園周辺などでデング熱の感染が相次ぐなか、感染した人の中には解熱剤の服用後に重症化するケースがあったことが、患者やデング熱に詳しい専門医などへの取材で分かりました。
 厚生労働省は、デング熱の患者が特定の解熱剤を服用するとかえって症状を悪化させるおそれがあるとして、医療機関に治療のマニュアルを配布し解熱剤の使用に注意するよう呼びかけています。
/  蚊が媒介するデング熱は先月以降、東京・渋谷の代々木公園などでの感染が相次ぎ、これまでに17の都道府県で124人の感染が確認されています。/  このうち首都圏に住む10代の女性は入院中、風邪などの際に解熱剤として処方される薬を服用しましたが、3日ほどたって激しく汗が出るなど体調の異変に気付きました。/  血液検査をしたところ、血液中の血小板の値が大幅に低下していたことが分かりました。  デング熱に感染すると高熱や関節の痛みなどの症状が出るほか、出血を止める働きがある血小板が減少することがありますが、解熱剤を服用したあとの検査では、血小板の数が健康な人に比べておよそ10分の1にまで減っていたといたということです。/  厚生労働省が先月27日、全国の自治体を通じて医療機関に配布した治療マニュアルでは、アスピリンやロキソニンなど一部の解熱剤は血小板の機能を低下させ出血が止まりにくくなる作用があるなどとして使用を控え、アセトアミノフェンという解熱剤を使用するよう求めています。  厚生労働省は「デング熱が疑われる場合、医療機関はアスピリンやロキソニンなどの解熱剤の使用を控えるとともに、患者の側も自分の判断で市販薬を服用せずに医療機関の指示に従ってほしい」と注意を呼びかけています。> とある。

 その "ワクチンの副作用問題" で注目を浴び続けているのが、"子宮頸がん" であった。 だが、注目すべきは、どうもそれだけではなさそうである......。

 ◆ 参照 当誌過去の "子宮頸がん" 関連記事
 (1) "子宮頸がんワクチン"副作用、重い副作用例が千件超(1112件)と研究者チーム分析発表!/当誌 2014.09.15
 (2) 子宮頸がんワクチン、副作用患者は"脳障害"か!? 原因は不明!? 厚労省は別様に認識!?/当誌 2014.09.07

 "子宮頸がん" が、今ひとつ関心を集めているのは、"その治療法" と "治療後の妊娠確率!" との関係という悩ましい問題!のようなのである。

 事の焦点は、島根大病院(島根県出雲市)は、子宮頸がん手術で、子宮につながる自律神経を残しながら、頸がんができた子宮頸部を摘出する手法を14日までに導入した。......> ( 神経残す子宮頸がん手術 島根大導入、妊娠率向上に/当誌 2014.09.15 ) という一つの新しい手術方法の登場が照らし出している。

 そこで、今回注目する下記引用サイト記事子宮頸がんに新手術法...島根大病院/yomiDr. ヨミドクター/2014.08.22 としては、この "新しい手術方法" が最初に報じられた記事(2014年8月22日 読売新聞)に戻ってみることとした。

 <神経一部温存、妊娠率向上へ/  島根大医学部付属病院(出雲市)は20日、子宮頸(けい)がんの治療で、手術後も妊娠できる可能性を残せる治療法を取り入れたと発表した。/  従来の手術では切除していた神経の一部を温存する、昨秋考案された方法で、高度な技術が必要だが、担当の京(きょう)哲(さとる)・産科婦人科教授は「危険性は少なく、命の誕生が増えることにつなげたい」と意気込む。/  同病院によると、対象となるのは、子宮頸部にある腫瘍が2センチ以下の大きさで、リンパ節への転移のない早期のがん。同病院スタッフに技術を学ばせた上で、導入に踏み切った。/  約10年前から、子宮の機能を残すため、病巣周辺のみを切除し、子宮と膣(ちつ)を縫合する「子宮温存手術」が国内約30病院で行われているが、手術後の妊娠率は20~30%という。/  新たな治療法では、従来の子宮温存手術で切断していた、受精卵の着床や子宮収縮に関わる神経を残すため、妊娠率の向上が期待できるという。京教授が金沢大に在籍していた昨年、3例を実施している。/  同病院の井川幹夫院長は「子宮頸がんは若い世代で増えており、手術後も妊娠を望む女性に応えられるようになる」と話している。(高田史朗)(2014年8月22日 読売新聞)> とある。

 現時点では "積極的勧奨を行わない" との勧告を出してはいるものの、元はと言えば "厚生労働省" が "推奨、促進" してきたのが "子宮頸がんワクチン" だ。
 そうした経緯からなのかどうか、接種に伴う数多くの "副作用" 反応が発生している状況に対して、"厚生労働省" 側は消極的な対応に終始しているかに見える......。
 以下の参照記事においても、その傾向が覗えたものだ......。


 ◆ 参照 当誌過去の "子宮頸がんワクチン" 関連記事

  子宮頸がんワクチン、副作用患者は"脳障害"か!? 原因は不明!? 厚労省は別様に認識!?/当誌 2014.09.07


 今回注目する下記引用サイト記事重い副作用例が千件超と研究者 子宮頸がんワクチン/【共同通信】/2014.09.13 - 20:29 でも、事態掌握における "厚生労働省" の "甘さ(?)" を裏付けるかのような内容について報じている。
 "副作用の軽重判断" で、"厚生労働省" が "掌握していた副作用ケース" の中に、"専門医チーム" の視点からは "重い副作用!" と分析されるケースが、多数含まれていることが分かったというのである。


 <国による接種の呼び掛けが中止されている子宮頸がんワクチンで、難病治療研究振興財団の研究チームは13日、厚生労働省に寄せられた約2500件の副作用報告を調べた結果、1112件の重い副作用が出ていたとする独自の分析を発表した。/  厚生労働省に重い副作用として医師から報告が寄せられたのは617件だが、症状を幅広く認定した結果、数が増えたとみられる。/  チームは内科、神経内科など専門医ら約7人で構成。けいれんや歩行障害、記憶障害などの中枢神経系の障害、視力や聴力低下などの感覚器異常、広範囲の体の痛みなどを重い副作用と判定。約45%に当たる1112件が該当したという> とある。

 "iPS細胞" を使った "加齢黄斑変性" 治療の臨床研究が、既に厚生労働省の審査委員会から承認を受け、着々と進行してきたことは以下の参照記事のとおり、かねてより知られている。

 ◆ 参照 当誌過去の "加齢黄斑変性" 関連記事

 (1) "iPS細胞"を使った"加齢黄斑変性"治療の臨床研究(続報) "加齢黄斑変性"が最初の理由!/当誌 2013.06.29
 (2) "iPS細胞"を使った"加齢黄斑変性"治療の臨床研究が承認される!患者の期待が高まる!/当誌 2013.06.27

 今回注目する下記引用サイト記事iPS細胞使った移植手術実施 理研、世界で初めて/朝日新聞/2014.09.12 - 17:07 は、"その臨床研究" がいよいよ "本番の手術" を迎えた推移について報じている。

 この手術を受ける予定となっていた患者さんはもちろんのこと、"加齢黄斑変性" を患ってきた数多くの患者さんたちが、この手術とこの後の経過とに大きな関心を寄せていることは間違いなかろう。

 <理化学研究所などのチームが12日、目の難病患者の皮膚から作製したiPS細胞(人工多能性幹細胞)を網膜の組織に分化させ、患者に移植する手術を実施したと発表した。iPS細胞を使った治療を人で試すのは世界初。手術の安全性を確認するのが目的で、計6人に実施する予定だ。同日夜に記者会見する。iPS細胞を開発し、ノーベル医学生理学賞を受賞した京都大の山中伸弥教授も、会見する予定だ。/  理研発生・再生科学総合研究センター(CDB)の高橋政代プロジェクトリーダーを中心に研究を進め、先端医療振興財団(神戸市)の先端医療センター病院が手術を実施した。/  手術を受けたのは、網膜の下の細胞が傷み、視力が落ちたり視界がゆがんだりする難病「加齢黄斑変性」の患者。兵庫県在住の70代の女性という。/  チームは、患者の皮膚からiPS細胞を作製し、さらに網膜色素上皮という細胞のシートを10カ月かけて用意。手術には約2時間かかり、網膜の下にある傷んだ細胞と不要な血管を取り除いたうえで、縦3ミリ、横1・3ミリのシートを移植したという。/  iPS細胞はそのまま移植するとがん化する可能性があるため、今後は移植したシートに異常がないか見ながら、視力や眼球の状態などを定期的に調べる。視力の改善や病気の進行の抑制など有効性も確認するという。(福島慎吾)> とある。

 "長寿" を担っているとされる "サーチュイン遺伝子" については、かねてより注目されており、この "遺伝子" を "目覚めさせる" には、"飢餓状態" が契機となる(食事量、カロリー摂取の制限を続けることによって活性化)とか、赤ワインやぶどうの皮に含まれ "レスベラトロール" の服用が効果的だとか......、と。

 ◆ 参照 当誌過去の "サーチュイン" 関連記事

 (1) "長寿"促進の薬開発につながるか!? "長寿遺伝子Sirt1"関連の"肺で働く2タンパク質"!/当誌 2014.05.14
 (2) "食事制限による寿命延長/抗老化作用"を進める必須の因子"NPY"(神経ペプチド)を解明!/当誌 2014.04.07
 (3) "長寿遺伝子サーチュイン"と"中年太り"との関係が解明!"肥満/メタボ"では長寿不可!?/当誌 2013.12.28

 今回注目する下記引用サイト記事長寿遺伝子、認知症を予防 マウスで循環器病センター/【共同通信】/2014.09.12 - 05:00 は、この<長寿遺伝子サーチュイン> の働きが、"脳梗塞" を防止し、ひいては "(脳梗塞型)認知症" を予防することにつながる、という研究成果について報じている。

 <長寿遺伝子とされる「サーチュイン」の働きを強めると、脳梗塞による認知症を防げることを国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)や名古屋大、京都大のチームがマウスを使った研究で明らかにし、12日付の米医学誌電子版に発表した。/  センターの猪原匡史脳神経内科医長によると、動脈硬化などで脳の血管が詰まる脳梗塞が原因の認知症は、糖尿病の増加や食生活の欧米化で増える傾向にあり、新たな治療法の開発につなげる。/  チームは、特有の酵素を作り出す長寿遺伝子サーチュインに注目。マウスの首の動脈(頸動脈)を狭める処置をして実験した。> とある。

 国内で、および世界各地で、相次ぐ "異常気象現象" としての "天候の猛威" を目の当たりにするにつけ、"地球温暖化/二酸化炭素濃度上昇" の悪化が憂慮されるばかりだ。

 ◆ 参照 当誌過去の "二酸化炭素" 関連記事
  CO2が400ppm超え!過去80万年で例のない水準!もはや"何が起きるか分からない"事態!/当誌 2014.05.29

 ところが、今回注目する下記引用サイト記事二酸化炭素の平均濃度 過去最高/NHK NEWS WEB/2014.09.11 は、事態は改善されるどころか、"最悪!" のありさまとなっている、と伝えている。

 <WMO=世界気象機関は、去年、世界各地で観測された地球温暖化の原因となる二酸化炭素の平均濃度は観測史上最も高く、前の年からの増加量も観測を始めてから最も大きかったと公表しました。/  主要な温室効果ガスである二酸化炭素の去年の世界の平均濃度は396ppmと、観測を始めた1984年以来増加を続けていて、最も高くなりました
 また、前の年からの濃度の増加量も2.9ppmと、1998年を上回って、観測を始めてから最も大きくなりました
/  発表では、2100年までの気温の上昇を今後、1度程度に抑えるには、現在の二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量を80%削減する必要があるとしています。  また、報告書では、大気中に放出された二酸化炭素が海に溶け続けているため、海洋の酸性化が世界的に進行していて、この傾向が続けば海洋の生態系に影響が出る懸念があると指摘しました。/  気象庁の小出寛全球大気監視調整官は「温暖化対策が叫ばれているにもかかわらず二酸化炭素の増加が顕著だった。気温が1度上がれば極端な気象現象が起きる可能性が高まると言われているので、現状を知ってもらい、対策を取ってほしい」と話しています。> とある。

 再生医療分野での "骨(軟骨)" の再生については、"iPS細胞" の経由/非経由の双方で試みられている。

 ◆ 参照 当誌過去の "軟骨" 関連記事

  iPS細胞経由せずヒトの皮膚から軟骨細胞作製の技術!ダイレクト・リプログラミング!/当誌 2013.10.18

 今回注目する下記引用サイト記事新しい軟骨作製法開発 横浜市立大、発生を再現/【共同通信】/2014.09.10 - 07:59 で着目すべき点は、<体外で軟骨を作り出す> という、その手法の斬新さであろう。

 <横浜市立大の武部貴則准教授らの研究チームは10日、人間の軟骨ができる過程をまねることで、体外で軟骨を作り出す新しい手法を開発したと、米医学誌に発表した。将来的に、先天的な顔面の変形やけがなどの治療で、作った軟骨を利用したいとしている。/  成熟した軟骨組織には神経も血管もないが、チームは今回、胎児の体内では成長の初期段階の軟骨組織に一時的に血管が入り込んで、必要な細胞が活発に増殖していることを突き止めた/  そこで、耳から採取した軟骨のもとの細胞に、へその緒に含まれる血管になる細胞を混ぜて培養すると、2日間で血管のような構造が入った直径約3ミリの塊ができた> とある。

 まったく別の病気の治療薬として実用化されている "既存薬" が、"まるで想定外の病気に効く!" というケースが、時としてあるようだ。
 そうした例として注目されたものには以下のようなケースがある。


 ◆ 参照 当誌過去の "既存薬で別の効能" 関連記事

 (1) 「日々75mgのアスピリン服用で胃/食道/大腸がん予防を」とロンドン大学研究チーム!/当誌 2014.08.10
 (2) "認知症"が、"既存薬(シロスタゾール/インスリン)"でくい止められた!(NHKスペシャル)/当誌 2014.07.22
 (3) 既存薬"アスピリン"の低用量常用/長期間服用で"膵臓がん"リスク抑制という研究成果!/当誌 2014.07.03
 (4) アルツハイマー型認知症の進行を既存薬(脳梗塞予防薬「シロスタゾール」)内服で抑制!/当誌 2014.02.28

 今回注目する下記引用サイト記事水俣病の症状軽減に有効か くも膜下出血の治療薬/【共同通信】/2014.09.08 - 12:00 は、従来、<根本的な治療薬はなく、リハビリ療法や鎮痛剤> で手当てされてきた "水俣病" に対して、"くも膜下出血の治療薬" が "効く可能性がある" との発表について報じている。

 <熊本県水俣市の環境省国立水俣病総合研究センター(国水研)は8日、手足のしびれなど水俣病特有の症状軽減に、くも膜下出血の治療薬が効く可能性があると発表した。数年内の臨床試験を目指す方針で、水俣病初の治療薬として実用化も期待できるとしている。/  水俣病には根本的な治療薬はなく、リハビリ療法や鎮痛剤の投与に限られてきた。そのため、環境省は研究費として、2015年度予算の概算要求に2300万円を計上しており、治療薬の開発を強化する。/  この薬は「ROCK阻害剤」と呼ばれ、特定のタンパク質の働きを低下させる特徴がある。くも膜下出血の治療薬としてすでに実用化されている。> とある。

 病気/怪我の "辛(つら)さ" とは何か、を端的に言うならば、要するに "痛み(激痛)" に尽きるのではなかろうか。
 そして、"激痛" や "持続する痛み" に襲われる時、とにかくその "痛み" を緩和する薬を必死で求めるのが人であろう。

 幸い、現在では、大概の "痛み" がさまざまな種類の "鎮痛剤" によって癒される、そんな有難い環境となってはいる。
 ただ、そうした "鎮痛剤" も決して万能というわけではなく、効く人、効かない人に分かれるようだ。
 つまり、"痛みの感じ方" は人によって異なるのではないか、と受けとめられているのが実情のようである。


 今回注目する下記引用サイト記事痛みの感じ方は調節可能?/47NEWS - 医療新世紀/2014.09.02 は、こうした "人によって異なる痛みの感じ方" という問題に、一つの手掛かりを与える研究成果を紹介している。

 <同じ刺激を与えても、痛みを強く感じる人とそうでない人がいるこうした差は生まれつきで変化しにくいとみられていたが、調節可能かもしれない英ロンドン大などのチームが発表した。/  チームは、同じ遺伝子を持つ一卵性双生児25組に、熱した器具にどれだけ長く触っていられるかの試験を実施。耐えられる時間に差があった双子では、痛みに関係する遺伝子TRPA1」で、「メチル化」と呼ばれる現象のパターンに差があることが分かった。/  メチル化とは遺伝子の機能を調節する化学変化で、スイッチのオン・オフに相当する。この変化がどのように起きるかが分かれば、効果的な痛み止め開発につながると期待されるという。> とある。

 先月末から不安な関心を集めている "代々木公園デング熱国内感染問題" は、"感染者数" の予想外の拡大と、すでに警戒されていた "二次感染者(?)浮上" の局面という思わしくない状況を迎えている。

 ◆ 参照 当誌過去の "デング熱感染" 関連記事

 (1) 閉鎖された代々木公園(周辺map)! 感染止まらず「最終手段」、薬剤散布で蚊駆除へ!/当誌 2014.09.06
 (2) "デング熱の国内感染"!これまでに「47人」(札幌の40代女性含み)!今後"二次感染"は?!/当誌 2014.09.04
 (3) デング熱 蚊は公園内の"数か所"に生息か?! 感染確認22人からの聞き取り調査より推定?!/当誌 2014.09.03
 (4) "デング熱"国内感染、新たに3人(計6人)か?! 新潟、神奈川の男女! 他に都内疑い例も?/当誌 2014.09.02
 (5) 約70年ぶりの"デング熱"、新たに感染確認!ウイルス媒介"蚊"の行方と"越冬"の心配も!/当誌 2014.08.30

 今回注目する下記引用サイト記事代々木公園でデング熱...海外の感染者から拡大か/yomiDr. ヨミドクター/2014.09.07 は、"代々木公園デング熱国内感染問題" も、漸く "終盤(?)" を迎えつつあるかに見える状況の推移を以下のように報じている。

 <東京都の代々木公園と周辺を訪れた人に感染が広がるデング熱。イベントなどで多くの人が集まり、ウイルスを媒介する蚊が生息しやすいという条件が重なり、同公園が感染の舞台となった。今後、他の地域にも感染が広がる可能性はあるが、冬には蚊も死ぬため、徐々に収束に向かいそうだ。/  ■ 蚊が好む水場・ヤブ  今回の流行は、海外で蚊に刺されて感染した人が代々木公園で複数の蚊に刺され、その蚊が公園に来た他の人を刺すことで広がったと推測されている。  国内では1942~45年に東南アジアからの帰還兵が感染源となり、港のあった長崎、佐世保、呉、神戸、大阪などで20万人規模の流行があった。それ以降、国内感染は確認されていない。戦中なのでボウフラが繁殖しやすい防火水槽が街中に数多くあり、防虫剤もなかったため、大規模流行が起きたとみられる。/  では、なぜ今代々木公園で、感染者が多発しているのだろうか。  東京都によると、同公園には、毎年500万人以上が訪れる。国際イベントも頻繁に開かれ、感染者が蚊に刺されたとみられる8月には東南アジアや中南米諸国のフェアなど、国内外の人が集うイベントが14回開かれた。そのうえ、約54ヘクタールもの敷地には、噴水池などボウフラがわきやすい水場が複数あり、蚊が好むヤブもそこかしこにある。  デング熱は、東南アジアや中南米を中心に年間5000万~1億人が発症している。  海外でデング熱に感染する日本人もここ数年、毎年200人以上いる。過去にも、国内感染があった可能性はある。  今回、感染やその経路が明らかにできたのは、1人目の埼玉県の10代女性を診察した医師が過去にデング熱を診療した経験があったことが大きい。女性に発症までの行動歴を尋ね、一緒に公園でダンスの練習をしていた仲間のうち2人にも発熱などの症状があることが判明。検査でデング熱と確認されたため、同公園で蚊に刺されたことが、感染の原因だと分かった。/  ■ 11月以降は収束  感染者が各地域で蚊に刺されることで、流行地が代々木公園以外に広がる可能性は否定できない。しかし、ウイルスを媒介するヒトスジシマカは温帯の日本では10月いっぱいで死に絶え、越冬しない。感染研の沢辺京子・昆虫医科学部長は「卵を通じ、翌春に羽化した蚊がウイルスを持つ可能性はゼロに近い」と話す。  約70年前の流行も、蚊が毎年冬に死に絶えることで収束した。今回も、11月以降の感染はほとんどなくなるとみられる。  デング熱で重症化する人は発症者の1~5%程度  医療環境の整っている日本で死に至る可能性はほとんどない。過剰に怖がる必要はない。  ただ、世界にはデング熱以外にもマラリアなど蚊を介してかかる感染症は多く、今回の騒動は日本人に蚊に刺されるリスクを広く認識させた。(医療部 岩永直子)> とある。

 "子宮頸(けい)がんワクチン" については、その接種後、長期に渡って痛みなどの症状が現れるとする事例が相次ぐ問題として、関係者たちに少なからぬ不安を与えながら、広く注目されてきた。

 今回注目する下記引用サイト記事子宮頸がんワクチン、副作用患者は脳障害か 原因は不明/朝日新聞/2014.09.04 - 11:21 は、"この子宮頸がんワクチン副作用問題" に関して、専門医が、学会にて "ひとつの注目すべき調査結果" を発表した、と報じている。

 <子宮頸(けい)がんワクチンの接種後に長期的に痛みなどの症状を訴える事例が相次いでいる問題で、女性患者32人の髄液を調べたところ、脳に障害が起きている可能性があると、国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター副院長の高橋幸利医師が4日、金沢市で開かれた日本神経免疫学会学術集会で発表した。/  これまでに痛みなどの原因は明らかになっていない。高橋医師は、ワクチンとの因果関係は不明としたうえで、本来なら細菌やウイルスの侵入を防ぐ免疫に異常が生じ、自らの脳の機能に様々な障害を引き起こしている可能性を指摘した。北海道立子ども総合医療・療育センターとの共同研究結果として発表した。/  髄液を調べたのは、昨秋以降に両施設で検査・治療を受けた15~20歳の32人。接種して数カ月~1年以上たってから、痛みのほかに「視野が狭まる」「引き算ができない」「自分の名前や母親がわからない」「強い不安や恐怖感」といった多様な症状を訴える。32人の髄液と、接種をしていない10~40代女性の髄液を比較。32人からは、炎症などを起こす様々な免疫活性物質や、白血球からつくられる複数の抗体が、高い数値で検出されたという。/  高橋医師は「炎症を起こす物質が異常に多いと痛みに過敏になるという海外の論文が複数ある。接種後の痛みと関係があるかもしれない」と指摘する。/  また、接種をした患者の髄液から検出されたのと同じ種類の抗体を、健康なマウス5匹の脳に投与したところ、量を増やすほど、尾を上げる不安・恐怖の行動が強まった。高橋医師は「接種者に広くみられる不安や恐怖の症状は免疫異常が背景にある可能性もある」と推測する。/  厚生労働省の検討会は今年1月、接種後に多様な症状が出る原因として免疫反応や中枢神経疾患の可能性を否定し、「心身の反応」と結論づけた。副作用が起きる時期も「接種から1カ月以上経過して発症する例は、接種との因果関係を積極的に疑う根拠がないと考えられる」としていた。(斎藤智子)> とある。

 上記記事にあるような、"厚生労働省" の "やや硬直した見解" には違和感が残りそうであるが、そもそもこの "子宮頸がんワクチン" 自体に異論を唱える医師もいる......。

 <子宮頸がんワクチンは無意味
 さらに最近は「子宮頸がんワクチン」と称し、パピローマ・ウィルスの予防ワクチンの接種が、小中学生の女子にも強くすすめられています。これもがんの予防には無意味です。
 子宮頸がんの原因は、性行為で感染するヒト・パピローマ・ウィルス。このウィルスは子宮頸部の上皮を増殖させ、イボを生み、粘膜を増殖させて、がんとまぎらわしい病変をつくります。これはDNAの異常ではなく感染が原因の、単なる「上皮細胞の慢性変化」「慢性感染症」です。
 僕は何人もの子宮頸がんを治療せずに診てきましたが、ゼロ期と思われた数人の病変は、やがて消えました。
 国が診療を仕切るスウェーデンの統計などを見ると、子宮頸がん検診で発見されるゼロ期のがんは、99%以上が「もどき」です
 ゼロ期の子宮頸がんには、ほぼ100%、ウィルス感染が見られますが、「ワクチン接種が本物の子宮頸がんを防いだ」という実証は、ひとつも出ていません
 しかも副作用の不安があります。失神・意識消失、発熱、頭痛などの訴えが続出しています。
 インフルエンザ、はしか、日本脳炎なども含むすべての予防ワクチンには、脳症や急死を含む、重い副作用のリスクが伴います。
......>( 近藤 誠『医者に殺されない47の心得 医者と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法』アスコム 2012.12.19 )

 東京・代々木公園に起因する "デング熱感染拡大問題" は、同公園から採取された "蚊" から "デングウイルス" が検出されるに至り、いよいよ相応の "具体的対策" が打たれることになった。
 なお、最新の報道では、デング熱の国内感染の状況は、重症者はいないものの、12都道府県にわたる計59人という拡散ぶりだ。


 ◆ 参照 当誌過去の "デング熱" 関連記事

 (1) "デング熱の国内感染"!これまでに「47人」(札幌の40代女性含み)!今後"二次感染"は?!/当誌 2014.09.04
 (2) デング熱 蚊は公園内の"数か所"に生息か?! 感染確認22人からの聞き取り調査より推定?!/当誌 2014.09.03
 (3) "デング熱"国内感染、新たに3人(計6人)か?! 新潟、神奈川の男女! 他に都内疑い例も?/当誌 2014.09.02
 (4) 約70年ぶりの"デング熱"、新たに感染確認!ウイルス媒介"蚊"の行方と"越冬"の心配も!/当誌 2014.08.30

 今回注目する下記引用サイト記事感染止まらず「最終手段」、薬剤散布で蚊駆除へ/YOMIURI ONLINE/2014.09.05 - 11:05 は、今回の "デング熱感染拡大問題" の "震源地(?)" となった "東京・代々木公園" 周辺のマップを掲げ、実態の概略を分かりやすく伝えている。

 <デング熱の感染拡大問題で、デングウイルスを保有する蚊が園内の広範囲にわたって生息していたことが判明し、東京都は4日、代々木公園(東京都渋谷区)の約8割を占める北側部分の閉鎖に踏み切った。/  都は5日以降、薬剤を散布して蚊を駆除する方針だ。公園の閉鎖を受け、周辺施設も対応に追われた。/  広範囲にわたって、ウイルスを持つ蚊が存在していることがはっきりした。閉鎖は最終手段だった」  4日、都庁で開かれた記者会見で、都公園課の城田峰生課長はこう語った。/  1967年の開園以来、同公園の大部分が閉鎖されるのは初めて。都は感染が確認された直後の8月28日、園内で殺虫剤を噴霧し、ボウフラの発生を抑えるため、噴水池の水を抜く対策もとってきた。しかし、感染者は増え続け、都に寄せられた相談も4日までに812件に上るデングウイルスを保有する蚊が見つかったことで、閉鎖に踏み切らざるを得なかった。> とある。

 いずれの "手術" も、患者の "体への負担" は小さくない。"開腹手術" ともなれば高齢の患者や体力のない患者の場合は大きなリスクを伴う。
 そこから、最近では、"腹腔鏡手術、内視鏡手術" の行われるケースが増えているが、その場合の課題は、"より熟達した技術による手術" が要請される点となる。

 こうした事情から、"より熟達した技術による手術" に肩代りすべく、"内視鏡手術ロボット"(「ダ・ヴィンチ」) によって支援を受けるという手術が注目されている。


 今回注目する下記引用サイト記事ロボット手術、先進医療承認...神戸大病院など/yomiDr. ヨミドクター/2014.09.04 は、内視鏡手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を使った腎細胞がんの部分切除手術が、この8月、国の先進医療に承認された、と報じている。
 ここから、患者の "体への負担" が軽減されるとともに、"医療費負担" の軽減も図られたことになる。


 <神戸大医学部付属病院(神戸市中央区)などが実施している内視鏡手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を使った腎細胞がんの部分切除手術が8月、国の先進医療に承認された。これによって、今月中旬以降、手術に伴う検査費や入院費などに医療保険が適用され、患者の経済的負担が軽減される。同病院は「これまで高額なため、躊躇(ちゅうちょ)していた患者も手術を受けられるようになる」としている。(浅野友美)/  腎臓にできる腎細胞がんは50~70歳代に発症しやすく、年間約4000人が死亡している。直径4センチ以下の早期がんに対しては、腫瘍だけを取り除く部分切除手術を行うことが可能だ。/  同病院では腹腔(ふくくう)鏡手術を行ってきたが、2010年8月に当時、大学病院などで普及しつつあった「ダ・ヴィンチ」によるロボット手術を導入。これまでにロボットによる腎臓の部分切除手術を56件実施した。従来の腹腔鏡手術より、医師の手の代わりとなる器具「鉗子(かんし)」の操作性が高く、患部を3次元(3D)映像によって映し出すため、より高度な手術を短時間で行い、腎機能を温存できる。/  しかし、これまでは国内での手術実績が少なく、公的な医療保険が適用されず、約140万円の医療費は患者が全て自己負担しなければいけなかった。このため、同院は今年3月、国に先進医療を申請、腎細胞がんに対するロボット手術の有効性や安全性などが検討され、8月に承認された。/  承認後、約90万円の手術費についてはこれまで通り保険適用の対象とならないものの、手術に伴う検査費や入院費など約50万円については保険が適用される。これによって、患者の自己負担は100万円程度に抑えられる見通だ。/  神戸大医学部付属病院の藤沢正人院長は「体への負担が少ない手術が受けやすくなることで、患者は治療に前向きになれる」と話している。/  国の先進医療 大学病院などで行われる最先端の医療のうち、公的医療保険の対象にするかどうか検討段階にある医療技術。先進医療自体は全額自己負担だが、これと併用された検査など、通常の医療行為は「混合診療」として保険適用の対象になる。厚生労働省によると、8月1日時点で98種類ある。(2014年9月4日 読売新聞)> とある。

 "特殊な感染状況(?)" のためか、今回の "デング熱の国内感染" の実態は "捉え所ない様子" で拡大を続けている......。

 ◆ 参照 当誌過去の "デング熱" 関連記事

 (1) デング熱 蚊は公園内の"数か所"に生息か?! 感染確認22人からの聞き取り調査より推定?!/当誌 2014.09.03
 (2) "デング熱"国内感染、新たに3人(計6人)か?! 新潟、神奈川の男女! 他に都内疑い例も?/当誌 2014.09.02
 (3) 約70年ぶりの"デング熱"、新たに感染確認!ウイルス媒介"蚊"の行方と"越冬"の心配も!/当誌 2014.08.30

 今回注目する下記引用サイト記事 1-2 札幌の40代女性がデング熱感染 代々木公園周辺を訪問/【共同通信】/2014.09.03 - 12:42 / デング熱感染、新たに14人 10都府県36人に/【共同通信】/2014.09.02 - 22:04 は、差し当たっての、最新の "感染者状況" について報じている。 これで "集計が収束(?)" することになるのかどうかは不明だ。

 【 引用記事 1 】 札幌市保健所は3日、市内の40代の女性がデング熱に感染していたと明らかにした。8月29日に高熱や関節痛を発症したため入院中だが、快方に向かっているという。/  厚生労働省などによると、デング熱の国内感染が確定した患者は全国で37人になった。北海道で感染者が確認されたのは初めて。/  デング熱は人から人には直接感染しない。市保健所によると、道内ではデング熱を媒介する蚊の生息が確認されておらず、札幌市内で感染が拡大する可能性は極めて低いとみている。/  市保健所によると、女性は「8月22日に東京・代々木公園周辺を訪れた際、蚊に刺された」と話しているという。

 【 引用記事 2 】 厚生労働省は2日、青森、東京、山梨、大阪の4都府県で新たに12人のデング熱感染を確認、愛媛県と新潟市もそれぞれ1人の感染を確認したと発表した。すべて快方に向かっているという。デング熱の国内感染が確定した患者は10都府県で計36人となった。/  いずれも最近の海外渡航歴はなく、東京都渋谷区の代々木公園付近を訪れたことがあり、そこでウイルスを持った蚊に刺されたのが原因とみられる。/  新たに感染が確認された14人の内訳は、10~20代の男女12人と、10歳未満の男児、50代男性。ほかに、岡山県で感染が疑われる例が1人あり、確定検査を実施している。> とある。

 東京・代々木公園の蚊が感染源だと見られている "デング熱" の感染状況のその後は、想定を超えた数の感染者発生から、やや先が見通しにくい展開となっている模様。

 ◆ 参照 当誌過去の "デング熱" 関連記事

 (1) "デング熱"国内感染、新たに3人(計6人)か?! 新潟、神奈川の男女! 他に都内疑い例も?/当誌 2014.09.02
 (2) 約70年ぶりの"デング熱"、新たに感染確認!ウイルス媒介"蚊"の行方と"越冬"の心配も!/当誌 2014.08.30

 そこで、今回注目する下記引用サイト記事デング熱 蚊は公園内の数か所に生息か/NHK NEWS WEB/2014.09.02 - 04:15 は、再び、"続報!!" を追うこととなる。

 <国内でデング熱に感染した人が、1日、新たに19人確認されたことを受けて、厚生労働省は、感染源とみられる東京の代々木公園蚊の生息場所が数か所あったとみて、感染ルートの特定を急ぐことにしています。/  先週、およそ70年ぶりに国内で感染した人が3人確認されたのに続いて、1日、新たに、東京や神奈川など6つの都県に住む合わせて19人の感染が確認されました。厚生労働省によりますと、これまでに感染が確認された22人は、全員、先月、東京・渋谷の代々木公園の中や公園の周辺を訪れていたということで、いずれも蚊が感染源とみられています。/  蚊の行動範囲は、半径100メートル以内とされていますが、厚生労働省が調べた結果、感染した人たちが互いに100メートル以上離れた場所にいたケースが複数あったということです。  このため、厚生労働省は、ウイルスを持った蚊が生息していた場所が公園内に数か所あったとみて、自治体と協力して、さらに詳しく聞き取り調査を行うなどして、感染ルートの特定を急ぐことにしています。/  厚生労働省は、「生息場所などを特定できれば、効率的な蚊の駆除や注意喚起につながる。......」と話しています。> とある。

 過度に恐怖心を持つ必要はない、とは言われているものの、やはり "気色悪さ!" が否めない。この間の "デング熱" 国内感染者の断続的発生のことである。
 もう、そろそろ収束に向かってもよさそうだと思うが
......。

 ◆ 参照 当誌過去の "デング熱" 関連記事
  <東京都と埼玉県は28日、海外渡航歴のない都内在住の男性と埼玉県在住の女性がデング熱にかかったとそれぞれ発表した。2人は20代で、既に感染が確認された埼玉の10代女性と同じ学校の生徒。いずれも東京・代々木公園で蚊に刺されたとみられる。国内感染は3人となった。/  都や県によると、3人はほかの生徒と一緒に8月初旬から週に3回ほど、学園祭に向けて代々木公園でダンスの練習をしていた。都は公園でデングウイルスを保有している蚊に刺されて感染した可能性が高いとみて、28日夕に駆除を実施する。> ( 約70年ぶりの"デング熱"、新たに感染確認!ウイルス媒介"蚊"の行方と"越冬"の心配も!/当誌 2014.08.30

 それにしても、<いずれも東京・代々木公園で蚊に刺されたとみられる> とある点。 事後の "かゆみ" から、"刺された場所" の特定は容易だとは思われるが、どうして "代々木公園" で "容疑・蚊" が出没することになったのだろうか?......

 今回注目する下記引用サイト記事新たに3人デング熱か 新潟、神奈川の男女/【共同通信】/2014.08.31 - 23:22 は、"デング熱" 国内感染に関する "続報" である。

 <新潟県の10代男性と横浜市港北区の20代の男子大学生、神奈川県横須賀市の10代の女子高生が国内でデング熱に感染した疑いがあることが31日、新潟県や横浜市などへの取材で分かった。いずれも最近1カ月以内に海外渡航歴はなく、8月に東京・代々木公園周辺を訪れていた。全員、快方に向かっている。/  新潟県や横浜市の機関が血液検査した結果、感染を示す陽性反応が出た。厚生労働省によると、国立感染症研究所(東京)が最終的に検体を確定検査しており、確定すればデング熱の国内感染は6人となる。新潟、神奈川両県以外にも複数の疑い例があり、9月1日午後にも結果を発表するという。> とある。

 紙のノート(帳面)に手書きで書(描)いたものをすぐに "iPadに転送!" という、ちょっとしたマジックのような "文具" が登場。 まあ、下記の動画を観ていただた方が早そうだ......。

 今回注目する下記引用サイト記事書いたものがそのまますぐにiPadに転送されるモレスキン/WIRED/2014.08.29 - FRI は、"スマートフォン/タブレット" というこの時代のホームデバイスと一緒になって、まさしく "スマート" に機能する "新しい文具" を興味深く紹介している。

 <モレスキンが、Livescribe社のスマートペンに対応したノートを発売する。/  ヒップスター好みのおしゃれな手帳をつくっているモレスキンが、Livescribe社のスマートペンに対応したノートを発売する。/  Livescribe社のスマートペン「Livecribe+」アプリを使えば、メモ帳に書いた手紙や歌詞の聞き取りや地図を、スマートフォンやタブレットにそのまま転送することができる。/  また、このスマートペンは録音もできるため、書いたものと一緒に保存して、後で聞くことも可能だ。/  新しいモレスキン製ノートでは、すべてのページにドットが印刷されている。そのため、ペンをページ上で動かすと、ペンによってドットが感知され、書いたものをすばやく正確にスマートフォンやタブレットに直接送信できる。/  カット&ペースト全盛のいま、手で書いたものを編集可能なテキストデータに変換して、ペーストしたり、ツイートしたり、どこかに送信したりできるのは、とてもうれしい機能といえるだろう。/  発売は11月。同社の米国サイトで、30ドルで事前注文できる。> とある。

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