2014年10月 アーカイブ

 世界初のアプローチとして既に注目を浴びることとなった "iPS細胞から作製の網膜細胞の移植手術" は、先月9月上旬のことであった。

 ◆ 参照 当誌過去の ""iPS細胞 加齢黄斑変性" 関連記事

  <......手術を受けたのは、網膜の下の細胞が傷み、視力が落ちたり視界がゆがんだりする難病「加齢黄斑変性」の患者。兵庫県在住の70代の女性という。/  チームは、患者の皮膚からiPS細胞を作製し、さらに網膜色素上皮という細胞のシートを10カ月かけて用意。手術には約2時間かかり、網膜の下にある傷んだ細胞と不要な血管を取り除いたうえで、縦3ミリ、横1・3ミリのシートを移植したという。/  iPS細胞はそのまま移植するとがん化する可能性があるため、今後は移植したシートに異常がないか見ながら、視力や眼球の状態などを定期的に調べる。視力の改善や病気の進行の抑制など有効性も確認するという。> ( "iPS細胞"使った移植手術(難病「加齢黄斑変性」の患者)実施! 理研、世界で初めて!/当誌 2014.09.-14

 なお、上記の1例目の患者は、 <「手術直後から明るく見える。思い切って手術を受けて良かった」> 目のiPS細胞移植、順調に経過...手術担当医/yomiDr. ヨミドクター/2014.10.30と話しているという。


 今回注目する下記引用サイト記事iPS手術へ2例目 神戸、先端医療センター病院/【共同通信】/2014.10.30 - 10:56 は、こうして "順調に経過" している "1例目" を踏まえ、"2例目" の準備が着々と進められていることを伝えている。

 <世界初となる人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った網膜細胞の移植手術を実施した神戸市の先端医療センター病院が2例目の患者を選び、細胞を採取して培養作業を進めていることが30日、分かった。来年夏ごろにも移植手術をする見通し。  病院関係者によると、2例目の患者は目の病気で、1例目の手術の前に選定。1例目と同様、患者から採取した皮膚の細胞からiPS細胞を作製し、網膜細胞にする。  移植手術は合計6人の患者に実施する計画。> とある。




















 現在の "がん治療薬" 開発の主要なポイントは、その "薬効" が <がん細胞だけを狙い撃ちする> という点にあるようだ。

 これは、これまでの "抗がん剤" が、"がん細胞" への攻撃力(殺細胞力)を実現するために、"副作用" として "がん細胞" 以外の "正常細胞" をも害してしまうことに由来している。

 新しい種類の "抗がん剤" である "分子標的薬" にしても、また "がん細胞攻撃型抗体" のがん治療薬にしても、とにかく "がん細胞だけを......" というポイントが踏まえられているわけである。


 ◆ 参照 当誌過去の "がん細胞" 関連記事

 (1) がん細胞を狙い撃ちする"分子標的薬"の有力候補となる新物質発見!シカゴ大=中村教授/当誌 2014.10.24
 (2) 抗がん剤、"がん細胞だけを狙い撃ち"する"極小カプセル化"に成功!副作用軽減に効果!/当誌 2014.10.04
 (3) 副作用抑止の"がん分子標的薬"開発につながるか?!"血管新生"関連遺伝子発見(三重大)!/当誌 2014.09.23
 (4) 副作用のない抗体医薬品開発が可能に!がん細胞だけ攻撃!新抗体の作製成功(東北大)!/当誌 2014.08.04

 今回注目する下記引用サイト記事病原菌の細胞攻撃を解明 北大など、がん新薬に期待/【共同通信】/2014.10.29 - 05:52 は、その がん細胞だけを狙い撃ちする という "機能" を、"病原菌" が持つ "特殊機能" によって賄わせようとするアプローチであり、これによってがん細胞などに的を絞って破壊する薬の開発につながる可能性を追及したものである。

 <病原菌が狙った細胞に取り付き「膜孔」と呼ばれる穴を開けて攻撃するメカニズムを突き止めたと、北海道大や東北大などの研究チームが29日までに、英科学誌の電子版に発表した。がん細胞などに的を絞って破壊する薬の開発につながる可能性があるという。  主導した北海道大大学院先端生命科学研究院の田中良和准教授によると、今回の研究は黄色ブドウ球菌が毒素になるタンパク質を分泌し、赤血球に穴を開けて破壊する経過を解析した。  毒素は赤血球の表面に取り付いた後、まずドーナツ形に変形し、さらに中央部から筒状の組織が下に伸びて赤血球の細胞膜に穴を開け始め、最後には貫通したという。> とある。

 いずれ発生するとは見なされていた事態、に案の定見舞われたと言える。"エボラ出血熱" 感染拡大の波が、この日本にも及ぶという事態......。
 ただし、今回の事態は、幸いにも "事なきを得る!" 結果で過ぎつつあるようだ
......。

 ◆ 参照 当誌過去の "エボラ出血熱" 関連記事

 (1) エボラ出血熱への警戒が尚一層強まる!ニューヨークの医師(MSF)感染判明とその情勢!/当誌 2014.10.27
 (2) ニューヨークの医師(国境なき医師団の一員)、エボラ出血熱検査で陽性!=NYタイムズ/当誌 2014.10.25


 今回注目する下記引用サイト記事エボラウイルス検出されず リベリアに滞在し発熱の男性/朝日新聞/2014.10.28 - 05:43 は、一時は "憂慮されていた事態" が、"エボラウイルス検出されず" という結果によって、ひとまず落ち着いたことを報じている。

 <厚生労働省は28日朝、エボラ出血熱が流行する西アフリカのリベリアに滞在し27日午後に羽田空港に入国した40代男性は、エボラウイルスは検出されなかったと発表した。男性は発熱の症状があったため、国立感染症研究所で血液などを調べていた。  男性は現在、指定医療機関の国立国際医療研究センター(東京都新宿区)に入院している。厚労省によると、男性が現地で患者らと接触したことは確認されていないとしている。発症後すぐは検査で陽性とならない場合があることから、引き続き3日程度入院してもらい経過をみる。  警視庁関係者などによると、男性は40代のジャーナリスト。午後4時に羽田空港に到着した際、37・8度の発熱があることが確認されたため、国立国際医療研究センターに運ばれた。男性は10月18日まで約2カ月間リベリアに滞在し、ベルギー、英国を経由し入国した、と話していたという。  厚労省は24日から、空港での入国審査の際に全員に、エボラ出血熱が流行しているリベリアなど4カ国の滞在歴を確認している。滞在歴があり、発熱などの症状があれば、指定医療機関に搬送し、感染の有無を確認することにしている> とある。

 "背中や腰に原因不明の痛み!" を覚える、というケースは決してめずらしいものではなく、多くの人が経験する症状のようだ。
 中には、痛むその部分に "痛み止めの湿布薬" を貼ってみるものの、ほとんど効き目がないことに嘆く人さえおられる......。
 ところが、それらの痛みの "隠れた原因" が、実は、"内臓の何らかの病気" に潜む場合が少なくないという。

 今回注目する下記引用サイト記事腰や背中の痛み、放置しないで/日本経済新聞/2014.10.18 は、そうした "内臓の病気" と "背中や腰の痛み" との関係と、その仕組みについて分かりやすく解説している。
 "見当外れの手当て" が問題であるばかりか、"より深刻な病気" の方を放置してしまうという過ちを避けたいもの
......。

 <腰や背の痛みが気になるが、マッサージをしてもよくならず、整形外科でレントゲンを撮っても骨などに異常がない。このような場合、内臓疾患が隠れていることがある。最近では、こうした痛みに対し早期に診断を下して専門医と連携して治療をする総合診療科も登場/  内臓に異変が生じると、一般的にそれぞれの臓器に対して、体の表面の特定部位に痛みや、圧痛が出る。圧痛とは、押されたときに強く痛みが出ること。腰や背中に出るこれらの痛みは「関連痛」と呼ばれ、おおよその出現場所は、図のようになっている。/  臓器に起こった病気の情報は、脊髄を介して脳へ伝わる。ただ脊髄は皮膚や筋肉などの神経も支配している。胃や心臓、胆のうなどの神経と、腰や背中の神経が脳へ行く途中の脊髄で情報をやりとりする中で、脳が内臓の痛みを腰背で起きたと受け取ってしまう/  腰背の痛みを引き起こす病気の中で一番多いのが、腎臓・泌尿器科系由来の疾患だという。  腎臓は血液の老廃物を除去する働きがあるので、正常に働かなくなると毒素が体内にたまる。腎臓そのものは痛まないが、腰痛のほかに、排尿の違和感、トイレが近い、血尿や食欲不振、発熱なども鑑別法としてある。腎臓結石などの尿路結石は激痛を伴い、腎盂炎や腎炎の場合は高熱と腹痛・背中の痛みがある。/  消化器系由来の疾患では胃潰瘍があるが、腹やみぞおち以外に腰の痛みを訴える人がいる。通常の痛みと違うのは食事と関連して出ること。十二指腸潰瘍は空腹時に腰が痛くなる。肝臓で分泌される胆汁の貯蓄をする胆のうが原因のこともある。胆汁の成分が固まってできる胆石や、発熱が起きる胆のう炎でも腰痛が起きる。/  すい臓は、炭水化物や脂質、タンパク質を分解するすい液消化酵素を分泌する臓器だが、臓器内の細胞破壊で背中に痛みが発生するすい臓がんなどがある。/  心筋梗塞や大動脈解離などでも背中が痛む。突然の激しい、耐え難い痛みに加え、息切れも起きる。/  なんとなく腰背が痛く、どこの医療機関に行ったらいいのかわからないときには、総合診療科に相談するといいだろう。> とある。

 "国境なき医師団" の一員であるニューヨークの医師が、エボラ出血熱に感染した! という事態は、感染拡大の動向に加えて世界を驚かせた。

 ◆ 参照 当誌過去の "エボラ出血熱" 関連記事

  ニューヨークの医師(国境なき医師団の一員)、エボラ出血熱検査で陽性!=NYタイムズ/当誌 2014.10.25


 今回注目する下記引用サイト記事エボラ熱、世界が警戒 感染封じ込めに暗雲も/日本経済新聞/2014.10.25 - 01:13 は、"上記の事態" を "重く受けとめる" スタンスでの報道をしている。予断を許さない情勢であり、"感染封じ込め態勢" に "暗雲" が垂れ込める気配なしとはしない......と。

 <【ワシントン=川合智之】致死率の高い感染症、エボラ出血熱への警戒が世界で強まっている。米最大の都市ニューヨークで男性医師が陽性反応を示し、発症前に地下鉄やタクシーに乗車していたことも判明した。日米欧の先進国はエボラ熱の上陸や国内での2次感染の阻止に全力を挙げるが、国際的な感染封じ込めの取り組みには暗雲も垂れ込めてきた/  この医師は米コロンビア大学病院の救命救急医、クレイグ・スペンサー氏(33)。「国境なき医師団(MSF)」に参加し、西アフリカのギニアでエボラ熱の治療に携わった。17日に帰国し、23日朝に高熱と下痢の症状が出たため、救急車で病院に運ばれた。  医師は帰国後、公園やレストランに出かけ、地下鉄やタクシーを使ってボウリング場を訪れていた。医師と接触した婚約者と友人2人も隔離されたが、いまのところ症状は出ていないという。  米疾病対策センター(CDC)は職員を追加派遣し、感染封じ込めに万全を期す構えだ。だが世界から旅行者が集まるニューヨークでのエボラ熱不安は、米国民だけでなく在留邦人や各国市民の心理に影を落とす。在ニューヨーク日本総領事館は対策本部準備室を館内に設置した。/  問題は男性医師が入国したケネディ国際空港で、強化されたばかりの検疫をすり抜けていたことだ。米メディアによると、男性医師は入国時に体調に関する問診や体温測定などのチェックを受けていた。ニューヨーク市の保健当局者も「彼は1日2回体温を測定していたが、23日朝までは発症していなかった」と話す。潜伏期間にある旅行者が今後も入国する可能性は排除できない。  高い専門知識を持つ医師が陽性反応を示したことも重い課題となる。エボラ熱は患者の血や汗、唾液などの体液を通じて感染する。陽性反応が出た医師は、防護服を脱ぐ際などに誤って触れた可能性があるが、詳しい感染経路は不明だ。MSFのメンバーはこれまでに23人が感染、13人が死亡したという。/  看護師は治癒  米は22日から、西アフリカの感染地域からの渡航者受け入れを主要5空港に制限した。同地域からの全渡航者は入国から21日間、追跡調査する。欧州連合(EU)も23~24日の首脳会議で、検疫の強化で協調する方針を確認した。  米国立衛生研究所は24日、テキサス州ダラスの病院でエボラ熱に2次感染した1人目の女性看護師(26)が治癒し、近く退院すると発表した。治療法が徐々に見えてきた可能性はあるが、なお予断を許さない情勢だ。> とある。

 増加の一途をたどっているとされる "糖尿病" ! "糖尿病" は、他の成人病の少なからぬ原因になっているため、警戒心をもって注視されている。
 そこで、関心が向かうのが "血糖値" を下げることに向けた研究だ。


 ◆ 参照 当誌過去の "血糖値" 関連記事

 (1) <体内で血糖値を下げたり脂肪を燃やしたりする物質を東京大学の研究チームが発見し、糖尿病やメタボリックシンドロームの新たな治療法の開発につながると期待されています......> ( "飲んで効く肥満予防薬"へ繋がるのか!? 東京大学研究チーム発見の「アディポロン」!/当誌 2013.11.01

 今回注目する下記引用サイト記事血糖値上昇に関与の物質を確認...岡山大グループ/yomiDr. ヨミドクター/2014.10.23 は、"血糖値" の上下を左右する "インスリン" の、その分泌量に影響を与えている "たんぱく質" を特定した、と報じている。 ここから、"血糖値を下げる" ための新薬開発も期待できるとされている。

 <細胞のエネルギー源や情報伝達に使われるATP(アデノシン三リン酸)という物質が、糖尿病を引き起こす血糖値の上昇にも関わっていることをマウスの実験で特定したと、岡山大などの研究グループが21日、英科学誌サイエンティフィック・リポーツ電子版に発表した。糖尿病の新薬開発につながると期待している。  研究グループによると、ATPを運ぶたんぱく質を作れないようにしたマウスで調べたところ、インスリンの分泌量が増え、血糖値が下がったことを確認できた。  従来の糖尿病の治療では、インスリンが出なくなる「1型」や生活習慣による「2型」などで投与する薬が異なるが、このたんぱく質の働きを抑える新薬が開発できれば1種類で済む可能性があるという。岡山大の表弘志准教授は「今後は、たんぱく質の働きを阻害する物質の研究を進めたい」と話す(2014年10月23日 読売新聞)> とある。

 "エボラ出血熱" の収まらない感染拡大と、これに向けての国際的な支援が続けられている。

 ◆ 参照 当誌過去の "エボラ出血熱" 関連記事

 (1) エボラ出血熱向け"治療薬やワクチン" 臨床試験へ!日本企業の治療薬もギニアで開始!/当誌 2014.10.23
 (2) スペインで"エボラ出血熱"「3次感染」の可能性!高まる市民の不安!事態の複雑化!/当誌 2014.10.18

 今回注目する下記引用サイト記事ニューヨークの医師、エボラ熱検査で陽性=NYタイムズ/REUTERS/2014.10.24 - 10:14 は、そうした状況下で発生した非常に残念な事態 ―― 国境なき医師団の医師が感染! ―― を伝えている。

 <[ワシントン 23日 ロイター] - 米紙ニューヨーク・タイムズは23日、国境なき医師団の一員で最近西アフリカから帰国した医師のエボラ出血熱検査の結果が陽性だったと報じた。報道を受け、米S&Pミニ株価先物取引は0.4%下落した。  検査で陽性反応が出たのは、国境なき医師団の一員としてギニアで活動していたクレイグ・スペンサー医師。エボラ出血熱感染の疑いがあるとしてニューヨーク市内の病院で検査を受けていた。米疾病対策予防センター(CDC)のさらなる検査を受ける予定となっている。  ニューヨーク市のビル・デブラシオ市長は記者会見で「この医師と直接接触した人物は極めて少ないと理解している」と述べた。> とある。

 がん細胞を効果的に攻撃し、その増殖阻止を目的とする "分子標的薬" の開発が続けられている。

 ◆ 参照 当誌過去の "分子標的薬" 関連記事

 (1) <抗がん剤の新種であるがんの "分子標的薬" は、攻撃の "標的" としてどのような "分子" を選定するかの違いでさまざまな種類がある。  そのひとつに、がん細胞は増殖を続ける上で自らの栄養補給路として "毛細血管" を作り出す( "血管新生" )のだが、この機能を促進する "遺伝子" があり、もしこの "遺伝子" を阻害するならば、結局、がん細胞の増殖を阻止することになる。  ただ、抗がん剤としての "分子標的薬" は全身を巡るため、"がん患部" のみならず正常な臓器にも "殺細胞" 的な攻撃を加えてしまう。いわゆる "副作用" であるが、そのダメージは決して小さくない......。> ( 副作用抑止の"がん分子標的薬"開発につながるか?!"血管新生"関連遺伝子発見(三重大)!/当誌 2014.09.23
 (2) ノバルティス:重篤な副作用2579例 未報告!死亡例も!抗がん剤/分子標的薬など!/当誌 2014.08.3

 今回注目する下記引用サイト記事がん狙い撃ち新物質、シカゴ大・中村教授が発見/yomiDr. ヨミドクター/2014.10.23 は、<がん細胞を狙い撃ちする分子標的薬の新しい有力候補となる化合物> を発見した、と報じている。

 <がん細胞を狙い撃ちする分子標的薬の新しい有力候補となる化合物を見つけたと、米シカゴ大の中村祐輔教授の研究チームが22日、米医学誌「サイエンス・トランスレーショナル・メディシン」に発表した。  中村教授によると、この化合物を使ってマウスで実験したところ、肺がんが完全に消えたという。/  研究チームは、がん細胞の増殖で重要な役割をする「TOPK」というたんぱく質に注目。30万種類の化合物の中から、TOPKの働きを妨げる化合物を探し出した。  この化合物を、肺がんのマウス6匹に週2回ずつ3週間、注射した。すると、5匹のがん細胞は、最初の注射から25~29日後に完全に死滅した。TOPKの働きが妨げられ、がんの細胞分裂が止まったとみられる。化合物をそのまま投与すると白血球が減るなどの副作用があったが、化合物を脂質の膜で包む改良を加えると、副作用は小さくなったという。(2014年10月23日 読売新聞)> とある。

 エボラ出血熱は、相変わらず感染の拡大を続けており、その鎮静化に向けて "治療薬やワクチン" の早期開発が求められている。そして、そのための "臨床試験" が可能なケースから始められる運びとなっているようだ。

 ◆ 参照 当誌過去の "ファビピラビル" 関連記事

  <フランスのトゥーレーヌ保健相は4日、エボラ出血熱に感染し日本の製薬会社が開発したインフルエンザ治療薬などを服用していたフランス人女性看護師が治癒し、病院を退院したと発表した。フランス公共ラジオが伝えた。  服用していた日本の薬は、富士フイルムホールディングス傘下の富山化学工業(東京)が開発した「アビガン」(一般名ファビピラビル)。フランス保健省は米国、カナダの製薬会社が開発したものも含む計3種類の薬の投与を「実験的治療」として認めていた。  フランスの医療チームは11月にも西アフリカのギニアで、アビガンの投与を実験的に開始する方針......> ( 抗インフルエンザ薬"アビガン"(富士フイルムの薬品) 独の病院でもエボラ患者に投与!/当誌 2014.10.10

 今回注目する下記引用サイト記事エボラ出血熱 薬の臨床試験へ 結果に注目/NHK NEWS WEB/2014.10.22 - 06:14 は、<日本の企業が開発した薬の効果と安全性を確かめる臨床試験が、西アフリカのギニアで初めて行われることになり、その結果に注目が集まっている> という最新の動向が報じられている。

 <有効な治療薬がまだないエボラ出血熱について、日本の企業が開発した薬の効果と安全性を確かめる臨床試験が、西アフリカのギニアで初めて行われることになり、その結果に注目が集まっています。/  富士フイルムのグループ会社の薬「ファビピラビル」の臨床試験を行うことになったフランスの国立保健医学研究機構の研究チームは、21日にパリで会見し、「西アフリカで行われる初めての臨床試験を通じ、アフリカの人たちが早く薬を使えるようにしなくてはならない」と述べ、エボラ出血熱が流行する西アフリカで臨床試験が行われることの意義を強調しました。  臨床試験ギニア南部の治療施設でおよそ50人の患者への投与から始め、来年1月ごろには最初の結果が出る見通しです。  そして、治療に効果が期待できると判断されれば、来年2月以降より大規模な臨床試験を行って安全性や効果を確認したい考えです。/  一方、WHO=世界保健機関は21日にスイスで会見を開き、感染を予防するワクチンについて、臨床試験として来年1月から西アフリカの現場の医療従事者らに投与することを明らかにしました。 WHOでは、エボラ出血熱の感染拡大のペースがこのまま続けば、12月には毎週およそ1万人が新たに感染するおそれもあるとみており、エボラ出血熱治療薬やワクチンの早期の開発に向けて臨床試験の結果が注目されています。> とある。

 "大腸がん" については、その治療法/手術法の新しい動向に関して、昨日、注目したばかりであった。

 ◆ 参照 当誌過去の "大腸がん" 関連記事

  "人工肛門"回避の可能性拡大!"直腸がん"に究極の手術"ISR"!肛門括約筋を一部温存!/当誌 2014.10.21


 今回注目する下記引用サイト記事大腸がん増殖、仕組み解明 岐阜大の赤尾教授ら発表/岐阜新聞Web/2014.10.20 - 09:20 は、"大腸がん" を対象とはしているものの、これに限らず、他の臓器のがんにも共通する可能性がある<がんの肥大化や転移> に関わる<腫瘍血管> の、その仕組み解明! という研究成果について報じている。
 この研究成果に立脚した "がん抑制の新薬" 開発が期待できるという。


 <岐阜大大学院連合創薬医療情報研究科の赤尾幸博教授(62)=分子腫瘍学=らの研究グループが、大腸がんを増殖、転移させる血管(腫瘍血管ができる仕組みを実験で解明した。がん細胞が、周辺組織の遺伝プログラムを変化させる物質(マイクロRNA―1246、同―92a)が入った微小なカプセルを放出し、周囲の正常な細胞を腫瘍血管に変えることを突き止めた/  赤尾教授によると、カプセルを介して腫瘍血管ができる仕組みを証明したのは他の臓器のがんを含めて初めてで、大腸以外にも共通する可能性があるという。赤尾教授は「カプセル放出を抑える新薬が開発できれば、腫瘍血管ができず、がんの肥大化や転移が抑制され、がんと共生できるようになる」と強調。がん細胞を殺す際に正常な細胞も傷つける抗がん剤とは違う、体に優しい創薬につながる可能性を示した。  腫瘍血管腫瘍の中や表面に走る特有の血管網で、その血管ができることでがん細胞に栄養が供給され、肥大化する。正常な血管とつながると、骨や肝臓など他の臓器にがんが転移する要因になる/  カプセルは「膜小胞」と呼ばれ、直径10~100ナノメートル(1ナノメートルは10億分の1メートル)と100~400ナノメートルの2種類。マイクロRNAなどの遺伝物質を包み、免疫で攻撃されるのを防ぐ働きをする。  実験では、がん細胞が放出したカプセルを培養液から遠心分離で抽出。これをヒトの血管の元になる細胞(血管内皮細胞)に与えると腫瘍血管が形成された。また、マイクロRNA―1246同―92aのみを血管内皮細胞に注ぐと、さらに細かい腫瘍血管網が作られた。  カプセル内には200~300種類のマイクロRNAが含まれるとされる。赤尾教授らはこれまでの研究で、大腸がん患者のがん切除手術前後の血液中のカプセル内マイクロRNAを比較。切除後は1246と92aの濃度が著しく下がったことから、がんを早期に発見できるバイオマーカー(指標)になる可能性があるとして注目していた。> とある。

 "大腸がん" の中でも "直腸がん" は、終生、"人工肛門" と "つき合い" 続けなければならないことに強い抵抗感が持たれ、そして恐れられてもいる。

 ただ、近年では、"人工肛門" をつけずに日常生活が送れるまでに回復! を目指した "新しい手術法" も登場している、という。


 ◆ 参照 当誌過去の "大腸がん" 関連記事

  <直腸がんと診断された患者Aさん......。がんは肛門に近い場所にできており、肛門まで切除して人工肛門をつけるのが標準的な治療/ 肛門の一部を残すISRという新しい手術法を採用/ 患者は人工肛門をつけずに日常生活を送れるまでに回復/ ISRでこれまで難しかった患者でも肛門を残せるようになった/ 早期の直腸がんだけでなく、ある程度進行して筋肉にまで入った段階でも直腸のすぐ近くなら適用できる/ 肛門の保存を希望する患者にはISRを施す病院も増えつつある/ 他の治療に比べて再発率が高くないこともわかってきた/ 排便機能の維持も実績があがっている> ( 直腸がん:"人工肛門"避け、手術しても"肛門機能"を残す新手法登場!高くない再発率!/当誌 2013.11.04


 そして、今回注目する下記引用サイト記事人工肛門回避の可能性拡大 直腸がんに究極の手術 括約筋を一部温存/47 NEWS 医療新世紀/2014.10.14 は、そうした "人工肛門回避の手術法/ISR" の実施施設が徐々に増えている現状を伝えている。

 <大腸がん全体の4割を占める直腸がん。そのうち肛門に近い下部直腸がんの手術では直腸に加えて肛門も切除し、腹部に永久的な人工肛門(ストーマ)を設けなければならない場合がある。しかし手術後の生活への不安などから、人工肛門に対する患者の抵抗感は大きい。近年、肛門に極めて近い場所のがんでも排便機能を残せる"究極の肛門温存手術"が、一部の専門的な施設で行われるようになった。

 <▽ ISR
 2年前の秋だった。スポーツジムで汗を流し、帰り際にトイレに入ると便器が血で染まった。福井県に住む女性Sさん(59)にとって、それは2度目の下血だった。
 急きょ受診した自宅近くの胃腸科医院。肛門に指を挿入して調べる直腸診の結果などから、医師が思いがけない病名を口にした。直腸がんだ。
 翌日、紹介状を持ち福井大病院 (同県永平寺町)へ。検査結果はやはり直腸がん。しかもがん肛門にかなり近く、人工肛門が必要かもしれないという。「それだけは嫌」とSさんは泣いた。
 Sさんのがんは「ステージⅡ」と呼ばれる段階で、がんが直腸壁の最も外側の層に及んでいたが、リンパ節への転移はなかった。執刀した山口明夫・第1外科教授が選択したのは「括約筋間直腸切除術(ISR)」と呼ばれる最新の手術方法。排便機能に重要な肛門括約筋の一部を残し、人工肛門を回避する。

 <▽ 90年代に開発
 山口教授によると、そもそも直腸の手術は、大腸のほかの部位に比べて難しい。直腸は骨盤の奥にあり、ぼうこうや生殖器に囲まれているため、腹部を開いても見えにくい。周辺には排尿や性機能をつかさどる自律神経も集まっている。がんやリンパ節を取り除く際に神経を傷つけると、その後に大きな支障が出る。
 昔は大半の下部直腸がんの患者に対し、肛門を含めて直腸を切除する「直腸切断術」が行われていた。直腸は長さ15センチ前後で、下部直腸に当たるのはその半分ほど。「歯状線」と呼ばれる直腸と肛門の境界を越えればわずか2センチ程度で肛門の出口に至るため、当時の技術では肛門だけ温存するのは無理だった。
 流れは1980年代に変わった。自動吻合器という手術機器の登場「低位前方切除術」と呼ばれる方法が広まった。がんが肛門出口から5センチ程度離れていれば、肛門を残したまま直腸を切除できるようになった。
 さらに肛門温存の可能性を拡大したのがISRだ。90年代にオーストリアで開発され、日本では最近になって徐々に実施施設が増えてきた。

 <▽ 高い満足度
 肛門には自分の意思では動かせない内肛門括約筋と、動かせる外肛門括約筋がある。ISRでは内括約筋を切除して外括約筋は残す。残った外括約筋を意識的に締めることで、排便機能はある程度維持できる。この方法により、肛門出口から2~3センチのがんも人工肛門をつくることなく切除できるようになった。
 「便をためる力が弱くなり排便回数が増えることがあるが、患者さんの満足度は高い。局所再発率や生存率も直腸切断術と同程度。導入施設では人工肛門下部直腸がんの約10%まで減った」と山口教授は解説する。
 Sさんも「下痢の時は漏れてしまうこともあるが、人工肛門を避けられてうれしい」と話す。
 肛門温存で再発の危険性が高い場合や、高齢で肛門機能自体が低下している場合は、ISRは用いられない。「最近は人工肛門の装具も発達し、生活に不自由はない。決して悲観するものではありません」と山口教授。
 ISRは技術的に難しく、現状では実施できる施設が限られる。どう普及させるかが今後の課題だ。
(共同通信 赤坂達也)> とある。

 早期では自覚症状が少なく、約6割が手術不可能な進行がんの状態で発見される、治療が困難ながん> というのが、"すい臓がん" へのシビァな評価だ。

 ◆ 参照 当誌過去の "すい臓がん" 関連記事

  <"膵臓がんは、悪性腫瘍の中で最も死亡率が高いものの一つ"(5年生存率は5%にも満たない)とされている。 と言うのも、<すい臓がんは早期では自覚症状が少なく、約6割が手術不可能な進行がんの状態で発見される、治療が困難ながん> だからだという。  そのため、"予防と早期発見" とが、他のいかなる悪性腫瘍に増して重要なのだそうである。> ( すい臓がんを"血液検査"で早期発見(味の素)!早期では"自覚症状"が少ないすい臓がん!/当誌 2014.10.09

 今回注目する下記引用サイト記事すい臓がん 開発中のワクチン投与し治験/NHK NEWS WEB/2014.10.19 - 05:52 は、上記のとおり<治療が困難ながん!> だとされる "すい臓がん" に対して、いわゆる "免疫療法" の一環としての "ワクチン投与" の、その "治験" が始められた、という記事である。

 <神奈川県立がんセンターなどの研究グループは、治療が難しいすい臓がんの患者に開発中のワクチンを投与して効果や安全性を確かめる治験を始めました。/  全国で年間およそ3万人が死亡しているすい臓がんは、早期発見や治療が難しくワクチンの開発が期待されています。  こうしたなか、神奈川県立がんセンターや札幌医科大学などで作る研究グループは、開発中のワクチンを患者に投与して効果や安全性を確かめる治験を先月から始めました。このワクチンは、患者の免疫機能を高め、がん細胞を攻撃させる仕組みで、これまで少数の患者に投与したケースでは副作用は見られなかったということです。グループでは来年9月までに71人の患者に投与する予定で、将来的に国の承認を受け新たな治療方法の確立につなげたいとしています。  県立がんセンター免疫療法科の和田聡医長は「ワクチンの有効性を証明して、今まで治療が難しかったすい臓がんの患者の治療に新しい選択肢を作りたい」と話しています。> とある。

 ヒトの "免疫(免疫応答)" 機能" は、優れた "防御機構" を果しているとともに、"自己免疫疾患(リウマチなど)" 発症というような "厄介な側面" をも持っている。

 ◆ 参照 当誌過去の "関節リウマチ" 関連記事

  <ヒトの "免疫(免疫応答)" 機能が、さまざまな細菌/ウイルスに対する自然の "防御機構" として働いていることは今さら言うまでもない。  だが、同時に、種々の "アレルギー疾患" をはじめとする、"間接リウマチ" のような "自己免疫疾患" を発症させ、人々を苦悩に陥れているのも事実であり、その "自己免疫疾患" 発症のメカニズムが未解明の現状において、いろいろな治療法が試みられている。......> ( 関節リウマチなどの"自己免疫疾患"でなぜ自己抗体が産生されてしまるのかの謎、解明!/当誌 2014.02.27

 今回注目する下記引用サイト記事関節リウマチに関わるたんぱく質特定...京大助教/yomiDr. ヨミドクター/2014.10.17 は、これまで関節リウマチでは、免疫細胞の <標的となるたんぱく質がわかっていなかった> と言われるが、その "たんぱく質" がこのほど "特定" された、と報じている。 そして、この成果を活かした "新たな治療法や予防法" への期待が生まれているという。

 <関節に強い痛みや腫れが生じる関節リウマチの発症に深くかかわるたんぱく質特定したと、京都大再生医科学研究所の伊藤能永(よしなが)助教の研究チームが発表した。  関節リウマチの患者は全国に70万~80万人いるとされ、新たな治療法や予防法につながる可能性があるという。17日の米科学誌サイエンスに論文が掲載された。/  我々の体は、体内に侵入してきた病原体を"外敵"と見なし、排除する免疫細胞によって守られている。  関節リウマチは、免疫細胞が、正常な関節組織を病原体と見誤って攻撃することで起きる。免疫細胞は、病原体ごとに異なるたんぱく質を攻撃の標的にするが、関節リウマチでは、標的となるたんぱく質がわかっていなかった。/  研究チームは、関節リウマチを発症させたマウスを用いた実験で、関節の細胞にある小器官に含まれるたんぱく質が、標的となっていることを発見。京大病院のリウマチ患者374人の血液を調べると、64人(約17%)で、免疫細胞がこのたんぱく質に反応していることがわかった。  伊藤助教は「免疫細胞がこのたんぱく質を標的とするのを遮断できる薬が開発できれば、有効な治療法になるかもしれない」と話す。(2014年10月17日 読売新聞)> とある。

 "エボラ出血熱" 感染拡大の抑止、鎮静化に、関係医療活動が不可欠であることは言うまでもない。
 ところが、その "医療従事者" への "二次感染" が、米国でも複数人発生しており、否応なく危機感が高まっているのが現状である。


 ◆ 参照 当誌過去の "エボラ出血熱" 関連記事

 (1) "エボラ出血熱"感染拡大!医療従事者への"二次感染"リスクがクローズアップする現状!/当誌 2014.10.17
 (2) 米国内で"初"のエボラ出血熱感染(院内感染)!"見直し"が迫られた CDC の感染防護策!/当誌 2014.10.14

 ところが、今回注目する下記引用サイト記事エボラ熱、3次感染の疑い スペイン神父ら4人、感染か/朝日新聞/2014.10.17 - 10:23 では、スペインにおいては「3次感染」が起きた可能性が懸念され、高まる市民の不安と、複雑化していく事態の推移が報じられている。

 <アフリカ以外で初のエボラ出血熱感染が起きたスペインで16日、新たに4人に「疑い」が持ち上がった。「3次感染」が起きた可能性があるほか、リベリアから帰国して5日たった神父も含まれており、市民に不安が広がりつつある。/  スペインでは9月までに、西アフリカで感染した神父2人が帰国してマドリードで治療を受けたものの死亡し、看護に携わった女性(44)が2次感染して入院している。地元メディアによると、10月初め、この女性の搬送にかかわった男性が「3次感染」した可能性がある。感染リスクは高くないと位置づけられて経過観察の対象だったが、発熱したため入院して検査を受けることになった。
 また、神父は、死亡した2人と同じ団体で活動しており、11日にリベリアから帰国していた。
/  さらに、ナイジェリアからマドリードに入った男性も入院した。経由地のパリからの機内で体調を崩した。150人余りの同乗客は、熱を毎日測るよう求められている。アフリカ沖大西洋のスペイン領カナリア諸島でも、シエラレオネから戻った男性が発熱、入院した。  ラホイ首相はこれまでに「落ちついて対処せねばならない。必要な措置はすべてとる」との考えを表明しているが、市民の不安は解消されず、事態は複雑さを増している(マドリード=青田秀樹)> とある。

 "エボラ出血熱" 感染拡大が不気味な推移を続けている。当初から危惧されていた "ネズミ算" 的な増加傾向をたどりつつあるかのようである。

 ◆ 参照 当誌過去の "エボラ出血熱" 関連記事

 (1) 米国内で"初"のエボラ出血熱感染(院内感染)!"見直し"が迫られた CDC の感染防護策!/当誌 2014.10.14
 (2) "エボラ出血熱"死者4千人を超える!1カ月で"倍増"の急拡大!国際社会の連携急務!/当誌 2014.10.13

 今回注目する下記引用サイト記事エボラ、米で2人目感染か...医療従事者が陽性/yomiDr. ヨミドクター/2014.10.16 は、"エボラ出血熱" 患者の治療に携わっていた医療従事者における "「たび重なる!院内感染=二次感染" について報じている。

 <米南部テキサス州の保健当局は15日、同州ダラスの病院でエボラ出血熱患者の治療に関わった医療従事者の女性から、新たに陽性反応が出たと発表した。  この病院では、12日に女性看護師の感染が確認されている。2人とも、エボラ出血熱により8日に同病院で死亡したリベリアの男性の治療に携わっており、院内で二次感染した可能性がある。  陽性反応が出た医療従事者は14日に発熱症状を訴え、同病院内で隔離された。同州の公衆衛生研究所で14日夜に暫定検査が行われ、陽性反応が確認された。米疾病対策センター(CDC)が確定検査を行う。感染が確認されれば、米国内での感染は2人目となる。  保健当局は、この医療従事者の聴取をすでに実施しており、発症までに接触した人物を特定し、経過観察を行う。  CDCは14日、女性看護師以外にも、男性患者の治療に76人が関わっていたとして、定期的な体温検査などの経過観察を開始したと明らかにしていた。> とある。

 "細菌" が原因で引き起こされる病気に対しては、"ペニシリン" に代表される "抗生物質" が効くとされてきた。

 ところが、"抗生物質" が効かない "耐性菌" の存在が問題視されており、しかも、昨今では、多種類に渡っての "耐性" を備えてしまっている "多剤耐性菌" の出没に警戒の眼が向けられている。
 その "発生現場" が、"病院内"(院内感染!)であったりするだけに、なおのこと警戒心を煽っている。


 ◆ 参照 当誌過去の "多剤耐性菌" 関連記事

 (1) 院内感染で問題の"多剤耐性菌"!実態把握へ報告義務づけ(厚労省)!海外から持込まれ!/当誌 2014.10.01
 (2) 世界は"ペニシリン以前の時代"に戻ろうとしている?WHO 世界中の"耐性菌感染"に警告!/当誌 2014.05.02


 今回注目する下記引用サイト記事多剤耐性遺伝子 国内初検出/NHK NEWS WEB/2014.10.14 - 18:02 は、警戒すべき "多剤耐性菌" に関して、何と通常の "細菌" を、これら "多剤耐性菌" へと変化させてしまうそんな "遺伝子" を検出した、と報じている。

 <ほとんどの抗生物質が効かなくなる「GES-5」と呼ばれるタイプの「多剤耐性遺伝子」が国内で初めて大阪府内の病院の複数の患者から検出されたことが分かりました。  専門家は、早期発見のための検査態勢を早急に整える必要があるとしています。/  これは、大阪府立公衆衛生研究所がことし1月に明らかになった府内の病院での院内感染の患者11人を詳しく調べた結果、分かったものです。  患者はいずれも緑のう菌と呼ばれる細菌に感染していて、菌からは、ほとんどの抗生物質が効かなくなる「GES-5」と呼ばれるタイプの「多剤耐性遺伝子」が国内で初めて検出されたということです。/  「GES-5」は、院内感染の原因となるさまざまな細菌に入り込み、抗生物質に強い耐性を示す「多剤耐性菌」に変化させる力がある遺伝子でここ数年、ヨーロッパや南米で頻繁に院内感染のケースが報告され、各国の専門機関が警戒を呼びかけていました。  「GES-5」と同じようにほとんどの抗生物質が効かなくなる多剤耐性遺伝子は、国内ではこれまでに5種類が確認され、検査態勢が整えられています。  耐性菌に詳しい名古屋大学の荒川宜親教授は「国内のほかの病院でもすでに広がっている可能性もある。早期に院内感染に気づき対策を取れるよう各地の衛生研究所などで検査態勢を早急に整えるべきだ」と指摘しています。> とある。

 とかく専門知識に疎い "患者側" にとってみれば、"医者/医療側" が「そうだ」と言えば "そう思う" ほかないのが実情であろう。
 つまり、医療における "選択" については、特にこの日本では、"医者/医療側" がイニシアチブを持ち、主導している、ということになる。
 "インフォームド・コンセント(informed consent)" が一般化しているとはいえ、"治療" の "基本的選択幅" は、"医者/医療側" が決定しているのが現状だと言えよう。
 仮に、その "基本的選択幅" に ""患者側" が違和感を覚えたとしても、それに正面切って "異を唱える" 患者はまず少ないと思われる。
 また、"何々の検査" は "必要なさそうだ(無駄)......" と考えても、"慣例ならば、念のため受けておくか......" となりそうである。これだけ "定期健診、人間ドック" が当然視され、普及しているこの国ならではの現状なのだと思われる。
 そして、これが現状であるからこそ、"以下の記事" が注目されもするのである。


 今回注目する下記引用サイト記事米医療界 日本では当たり前に行われている医療を無駄と指弾/NEWSポストセブン/2014.10.13 - 07:00 は、"米医療界" が、<これまで行なわれてきた医療行為のなかで「無駄なもの」を追放するキャンペーン> を始めている、という実に画期的! な動向について報じている。

 <頭痛で脳波を調べるのは無意味」「前立腺がんのPSA検査はほとんど無意味」──アメリカの各医学会が、これまで行なわれてきた医療行為のなかで「無駄なもの」を追放するキャンペーンを始めている。  こうした患者優先の医療は日本にも波及してくるのか。『絶対に受けたくない無駄な医療(日経BP社)でこの取り組みを紹介した医療経済ジャーナリストの室井一辰氏が解説する。

 <アメリカの医学会ではいま、「チュージング・ワイズリー(賢い選択)」というキャンペーンが行なわれている。2011年に米国内科専門医認定機構(ABIM)財団という非営利組織が始めたもので、2013年末までに71の医学会や団体が参加している。  それぞれの分野で行なわれている無駄な治療や検査をピックアップして、国民に公表するという画期的な取り組みだ。現在までに、およそ50の医学会などがすでに約250項目について「無駄な医療」と認定している。

 <例えば、がんの中にはいきなり手術をするのを避けた方がよいがんも存在しているのは意外と知られていない。それは前立腺がんである。  前立腺がんは「前立腺特異抗原(PSA)」という物質の値を血液検査で測定できるようになっている。前立腺がんの可能性をその値の高さから判断できるのだ。結果として、前立腺がんが疑われて、前立腺に針を刺す精密検査からがんが判明する人が増えている。  ただし、そのなかで命に関わるがんは意外と少ない。  米国をはじめ、前立腺がんが見つかっても、定期的な検査をするのみで、手術をしない「アクティブ・サーベイランス」という考え方が一般化している。臨床研究の結果、アクティブ・サーベイランスでがんが広がらないかを検査しながら、本当に治療が必要なタイミングを探るだけでも、命を脅かすことはないと分かってきている。  逆に言えば、日本では、前立腺がんが見つかったら、すぐに手術しましょうという場合も珍しくないはずだ。  本当に必要な手術であればいいのだが、果たして日本の医師はチュージング・ワイズリーに示されたようなアクティブ・サーベイランスの考え方を知った上で、可能性も探った上で治療開始の判断をしているのか。  命の問題のみならず、手術をすれば、股間にメスを入れる負担があるほか、麻酔の事故、大出血のリスク、手術後のインポテンツ、治療そのものの経済的な負担などがある。果たしてリスクを上回る利益があるのか。改めて考えたいところだ。

 <このほか関心のある項目としては、大腸がんの内視鏡検査を頻繁にせずに、せいぜい10年に1回でいいという項目がある。日本では毎年のように内視鏡の検査を受けている人もいるのではないか。チュージング・ワイズリーの考え方によれば、無駄ではないかとなる。  チュージング・ワイズリーを眺めていくと、日本では当たり前のように行なわれている医療に対して、容赦なく無駄だと指弾しているのを目にすることができる。  「これまでの日本の医療にはウソがあったのかな」。そんなことも思わずにはいられないはずだ。ぜひ日本にも、このチュージング・ワイズリーの考え方を導入するとよいと考えている。 ※SAPIO2014年11月号> とある。

 "予断を許さない危機状態!" が続いている "エボラ出血熱" 感染状況のようである。

 ◆ 参照 当誌過去の "エボラ出血熱" 関連記事

  "エボラ出血熱"死者4千人を超える!1カ月で"倍増"の急拡大!国際社会の連携急務!/当誌 2014.10.13

 そして、今回注目する下記引用サイト記事米国初のエボラ感染を確認 リベリア人治療の女性看護師/【共同通信】/2014.10.13 - 09:03 は、米国での "エボラ出血熱の治療体制" に、予期せぬアラーム音が鳴り響いたとでも言うべき事態を伝えている。

 <【ワシントン共同】 米疾病対策センター(CDC)は12日、米南部テキサス州ダラスの病院でリベリア人男性のエボラ出血熱治療に関わっていた看護師の女性が、エボラ熱に感染しているのを確認したと発表した。  スペインの例と同様に治療中の院内感染で、米国内でエボラ熱の感染が起きたのは初。診断例としては死亡したリベリア人男性に続き2例目。  CDCのフリーデン所長は「感染防護策に明らかな誤りがあった。ほかの医療スタッフの感染も懸念される」と指摘。事態を重く見たオバマ大統領は早急な原因究明をCDCに指示するとともに、保健当局に万全の感染対策を取るよう求めた。> とある。

 "エボラ出血熱" は、その "感染スピード!" こそが危惧されている。
 <今年8月までのペースで進んだ場合、感染者数が来年1月20日までに55万~140万人に達する可能性がある>(下記記事) と推計されているのも、こうした危惧ゆえのことなのであろう。


 ◆ 参照 当誌過去の主な "エボラ出血熱" 関連記事

 (1) 抗インフルエンザ薬"アビガン"(富士フイルムの薬品) 独の病院でもエボラ患者に投与!/当誌 2014.10.10
 (2) エボラの死者が3400人超 感染拡大続く、未報告例も多数!ワシントンでも疑い例が!?/当誌 2014.10.05
 (3) "エボラ出血熱" 米国内で初の感染者!西アフリカ以外の第三国で感染が広がる恐れ!?/当誌 2014.10.02
 (4) <米疾病対策センター(CDC)は23日、エボラ出血熱の感染が今年8月までのペースで進んだ場合、感染者数が来年1月20日までに55万~140万人に達する可能性があるとの推計を発表......> ( "エボラ出血熱"感染者数の試算:第二弾!膨れ上がって55万~140万人に達する可能性!/当誌 2014.09.25

 今回注目する下記引用サイト記事エボラ熱死者4千人超 1カ月で倍増、急拡大/【共同通信】/2014.10.11 - 05:13 は、改めてその "感染スピード!" の速さに目を向けさずにはおかない。

 <世界保健機関(WHO)は10日、西アフリカを中心に流行するエボラ出血熱の死者(疑い例を含む)が8日までに4千人を超えたと発表した。9月5日に死者2千人を超えてから、わずか約1カ月で倍増した。  3千人を超えたのは約2週間前で、西アフリカでのエボラ熱流行は急速に拡大している。米国やスペインでも感染者が確認されており、世界的な流行を食い止めるための連携が国際社会の急務となっている。  8日までの集計で感染が確認されたか疑われる患者はリベリア、シエラレオネ、ギニア、ナイジェリア、セネガルの西アフリカ5カ国に加え、米国、スペインで計8399人> とある。

 肝臓がんの原因の8割を占めるC型肝炎> とされ、専ら "C型肝炎" の "予防と治療" に傾注されているのが、"肝臓がん" である。

 ◆ 参照 当誌過去の "肝臓がん" 関連記事

  <肝臓がんの原因の8割を占めるC型肝炎は、専門の医師が適切な治療を行えば9割近い人でウイルスを取り除ける/ 中高年を中心に推定150万人の感染者がいるC型肝炎は、早期に治療すれば肝臓がんなどへの進行を防ぎ治すことができます......> ( "C型肝炎"は早期発見/治療が肝臓がんへの進行を阻止!なのにこれを勧める医師は半数!/当誌 2013.12.15


 今回注目する下記引用サイト記事東大、タンパク質AIMが肝臓がんを除去されやすくすることを発見 肝臓癌治療法の開発に期待/財経新聞/2014.10.09 - 16:34 は、これまで <有効な抗がん剤が存在しておらず、がん死亡原因第3位> となっていた "肝臓がん/肝細胞がん" に対して、<安全性の高い肝細胞がん治療実現> を期待させる、そんな研究成果を報じている。

 <東京大学の宮崎徹教授らによる研究グループは、血液中にあるタンパク質AIMが肝臓がんの表面に蓄積することで、免疫ががん細胞を攻撃するようになることを明らかにした。/  肝細胞がんは、有効な抗がん剤が存在しておらず、がん死亡原因第3位となっている。特に、近年は脂肪肝が原因となって引き起こされる肝細胞がんが増えており、注目されている。/  今回の研究では、同研究グループが肥満や脂肪肝を抑制する効果を持つことを発見した血中タンパク質AIMが、がん化した細胞の表面に蓄積することを発見した。さらに、AIMが蓄積したがん細胞は補体抑制分子を低下し、免疫が攻撃する対象になるになることが分かった。実際に長期間与えられたAIM欠損マウス高脂肪食は全て肝細胞がんを発症することや、脂肪肝が進展したAIM欠損マウスにAIMを投与すると幹細胞がん発症を抑制できることが確かめられた。/  今後は、元々体内に存在する物質であるAIMを投与することで、安全性の高い肝細胞がん治療が実現できると期待されている。  なお、この内容は10月9日の「Cell Reports」オンライン版に掲載された。> とある。

 "胃がん" と "食道がん" は良く知られた "がん" である。また、"食道と胃" は当然ながら両部位は接しており、その "接合部" に "がん" が発生するといったケースも少なくないのだそうだ。いやむしろ、近年は増加傾向にさえあると言われている。

 ここで問題となっているのが、"食道と胃" という "がんの部位" の違いに応じて "治療法/手術のあり方(切除範囲!など)" が異なり、"学会" もまた別になっている、という点なのだそうである。


 今回注目する下記引用サイト記事「食道胃接合部がん」手術基準...学会が公表/yomiDr. ヨミドクター/2014.10.07 は、"両学会" にまたがって生じているこうした齟齬(そご)、問題に対して、いわば "交通整理(?)" をするかのように "対策((=手術基準の設定)!" を講じた、と報じている。

 <切除範囲の縮小期待/  肥満や食の欧米化を理由に増加が指摘されている「食道胃接合部がん」について、日本胃癌(がん)学会と日本食道学会は初の手術基準をまとめ、公表した。  部位の明確な定義がなく、手術の切除範囲がバラバラだった現状に対し具体的な基準を示したもので、胃の全摘など過剰な切除を減らす効果が期待される。  食道と胃の接合部にできるがんは、胃酸の逆流が主な原因とされる。逆流は高齢者や、肥満の人、脂っこい食事を続ける人に起こりやすい。胃がんと同じく粘液を分泌する部分で発生し、一般的な食道がんとは性質が異なる/  米国の報告によると、多くのがんが減少する中、このタイプのがんが増えており、患者数は1975年から30年間で約5倍増。手術基準の作成を進めた東大病院胃・食道外科の瀬戸泰之教授は「日本では、胃がんか食道がんのいずれかに分類されてきたため、正確な患者数は不明だが、全国の状況を見ると、10年で2倍になった印象がある」と説明する。/  両学会は、胃が専門の外科医と食道が専門の外科医で切除範囲が大きく異なることを問題視し、2011年から共同研究を開始。273病院で過去に手術を受けた3177人の情報を分析した結果、直径4センチ以下のがんの多くは、胃の全摘をせず、半分近く残せることなどが判明した。(2014年10月7日 読売新聞)> とある。

 "エボラ出血熱" 感染状況は、在米エボラ熱患者が死亡 リベリア人男性/【共同通信】/2014.10.09 - 01:00 や、エボラ熱で新たに2人隔離 スペイン/【共同通信】/2014.10.08 - 22:50 といった報道が示すとおり、相変わらず不気味な拡大を続けている。

 こうした中で、"日本の薬" が "エボラ出血熱" に奏功したというニュースのみが唯一明るい材料のようだ。

 ◆ 参照 当誌過去の "エボラ出血熱と日本の薬" 関連記事

  <フランスのトゥーレーヌ保健相は4日、エボラ出血熱に感染し日本の製薬会社が開発したインフルエンザ治療薬などを服用していたフランス人女性看護師が治癒し、病院を退院したと発表した。フランス公共ラジオが伝えた。  服用していた日本の薬は、富士フイルムホールディングス傘下の富山化学工業(東京)が開発した「アビガン」(一般名ファビピラビル)。フランス保健省は米国、カナダの製薬会社が開発したものも含む計3種類の薬の投与を「実験的治療」として認めていた。  フランスの医療チームは11月にも西アフリカのギニアで、アビガンの投与を実験的に開始する方針......> ( エボラ出血熱、仏女性看護師治癒! "日本のインフルエンザ治療薬"(富山化学)服用で!/当誌 2014.10.07


 そして、今回注目する下記引用サイト記事富士フイルムの薬品、独でもエボラ患者に投与/yomiDr. ヨミドクター/2014.10.07 は、この "日本の薬「アビガン」" が、"フランスに加えて、ドイツでも患者に投与" される運びとなった、と伝えている。

 <富士フイルムは6日、抗インフルエンザ薬「アビガン」が、ドイツの病院エボラ出血熱の患者に投与されたと発表した。  アビガンエボラ出血熱の患者に投与されるのは2例目で、治療薬の有効性が期待される。  アビガンは、エボラ出血熱の治療薬として承認されていないため、緊急措置としてドイツ政府から厚生労働省に供給依頼があり、同社が応じた。  9月からフランスでアビガンの投与を受けた女性看護師は、今月4日に回復して退院した。> とある。

 "膵臓がんは、悪性腫瘍の中で最も死亡率が高いものの一つ"(5年生存率は5%にも満たない)とされている。 と言うのも、<すい臓がんは早期では自覚症状が少なく、約6割が手術不可能な進行がんの状態で発見される、治療が困難ながん> だからだという。
 そのため、"予防と早期発見" とが、他のいかなる悪性腫瘍に増して重要なのだそうである。


 ◆ 参照 当誌過去の "膵臓がん" 関連記事

  既存薬"アスピリン"の低用量常用/長期間服用で"膵臓がん"リスク抑制という研究成果!/当誌 2014.07.03

 今回注目する下記引用サイト記事味の素、血液検査ですい臓がんを早期に発見する技術を開発/マイナビニュース/2014.10.08 は、"すい臓がん早期発見" に向けて、"血液検査" 技術を最大限活用しようとする、そんな動向を伝えている。

 <味の素は10月7日、血中アミノ酸濃度バランスを調べることで、すい臓がんを早期発見することができる技術を開発したと発表した。  同成果は、同社と大阪府立成人病センターの片山和宏副 院長らとの共同研究によるもので、第73回日本癌学会学術総会で発表された。/  同社は血液中のアミノ酸を測定し、健康な人とがんである人を比べることで複数のがんのリスクを評価する「アミノインデックスがんリスクスクリーニング」という検査を2011年から事業化している。今回、同技術がすい臓がんの発見にも有効かどうかを検証するために、360名のすい臓がん患者と、8372名の健康な人の血中アミノ酸濃度バランスを測定し比較した。  その結果、すい臓がん患者では健康な人に比べ血中アミノ酸濃度バランスに大きく変化が認められ、手術の可能性のある比較的ステージの早い患者でも進行がん患者と同様のアミノ酸パターンを示したとのこと。/  すい臓がんは早期では自覚症状が少なく、約6割が手術不可能な進行がんの状態で発見される、治療が困難ながんとして知られており、延命や治癒のためには早期に発見することが重要となる。同社は、今回得られた知見を応用し、すい臓がんの早期発見技術について2015年の事業化を目指していくという。> とある。

 ノーベル賞授与の観点も、"時代の課題" とある程度呼応するもの......、という印象を与えた。
 "2014年のノーベル医学生理学賞" の "白羽の矢" が向かった先は、いわば "脳のGPS" と呼ばれる機能を発見した研究者たちであった。
 <アルツハイマー病の患者では、脳のこの機能が失われ、道に迷ったり自分のいる場所が分からなくなったりする> とされ、"脳のGPS" 機能という問題は、アルツハイマー病患者が増大し続けている現代世界に、まさに即していると見える。


 今回注目する下記引用サイト記事ロンドン大教授らにノーベル賞 医学生理学賞、脳のGPS発見/【共同通信】/2014.10.06 - 22:19 は、こうした"脳のGPS" 機能を発見し、仕組みを解明した3人の受賞者たちを紹介している。

 <スウェーデンのカロリンスカ研究所は6日、2014年のノーベル医学生理学賞を、米国と英国の国籍を持つロンドン大のジョン・オキーフ教授(74)ら3人に授与すると発表した。  脳が自分の位置を把握する仕組みを細胞レベルで解明したことが授賞理由。「脳内の衛星利用測位システム(GPS)」とも呼ばれる。アルツハイマー病の患者では、脳のこの機能が失われ、道に迷ったり自分のいる場所が分からなくなったりするという。  他の2人はノルウェー科学技術大のマイブリット・モーセル教授(51)と夫のエドバルト・モーセル教授(52)。夫婦での受賞は5組目となる。> とある。

 "エボラ出血熱" は、"有効な治療薬が無い状態" ということもあってか、感染拡大の勢いを弱めていない。

 ◆ 参照 当誌過去の "エボラ出血熱" 関連記事

 (1) エボラの死者が3400人超 感染拡大続く、未報告例も多数!ワシントンでも疑い例が!?/当誌 2014.10.05
 (2) 米 エボラ出血熱患者"12~18人と接触"(発症~入院の4日間)!いずれも症状なく監視中!/当誌 2014.10.03
 (3) "エボラ出血熱" 米国内で初の感染者!西アフリカ以外の第三国で感染が広がる恐れ!?/当誌 2014.10.02


 そんな中で、今回注目する下記引用サイト記事エボラ熱、日本の薬投与した仏女性治癒 富山化学開発/日本経済新聞/2014.10.04 - 22:35 は、"意表を衝く朗報!" を伝えている。"治療薬" として奏功する可能性がある薬(しかも日本の製薬会社開発!)が浮上したのだという。

 <フランスのトゥーレーヌ保健相は4日、エボラ出血熱に感染し日本の製薬会社が開発したインフルエンザ治療薬などを服用していたフランス人女性看護師が治癒し、病院を退院したと発表した。フランス公共ラジオが伝えた。  服用していた日本の薬は、富士フイルムホールディングス傘下の富山化学工業(東京)が開発した「アビガン」(一般名ファビピラビル)。フランス保健省は米国、カナダの製薬会社が開発したものも含む計3種類の薬の投与を「実験的治療」として認めていた。  フランスの医療チームは11月にも西アフリカのギニアで、アビガンの投与を実験的に開始する方針。フランス国立保健医療研究所の担当者は「大量生産ができる態勢で副作用への懸念が少ないこと」などをアビガンの利点に挙げている。  女性は国境なき医師団(MSF)のボランティアとして活動していたリベリアで感染が発覚。9月19日にパリ郊外の病院に搬送された。> とある。

 心臓に対する手術において、従来からの "開胸手術" の場合は患者への負担が大きく、特に高齢者にとってはリスクが高過ぎると考えられてきた。
 そこで、採用されているのが、"カテーテル" を活用した治療法である。


 ◆ 参照 当誌過去の "心臓,腹部大動脈,カテーテル" 関連記事
 (1) "致死率90%!"で突然の死につながる"腹部大動脈瘤(りゅう)の破裂"!原因は動脈硬化!/当誌 2014.08.29
 (2) "超音波"に"血管新生"作用があると発表(東北大)!"狭心症"の新たな治療法として期待!/当誌 2014.08.24
 (3) 別室のモニター凝視で否応なく張り詰める緊張感 ....../当誌 2008.11.07


 今回注目する下記引用サイト記事心臓弁膜症にカテーテル 人工弁植え込み、高齢者も負担軽く/朝日新聞/2014.10.03 は、"心臓の大動脈弁" の異常(心臓弁膜症)に対する手術における、"カテーテル" を活用した場合の治療法について分かりやすく説明している。

 <【福島慎吾】 心臓の出口にある弁が硬くなって、しっかり開け閉めできなくなる心臓弁膜症カテーテル(細い管)で心臓まで人工弁を運び、留め置く治療法が普及してきた。胸を切り開いて人工弁に取り換える一般的な手術と比べ、体への負担が小さい利点がある。高齢化によって、さらに広がるとみられている。/  大阪府豊中市で一人暮らしをする武内冨二恵さん(84)は、高齢のため、体にかかる負担に耐えられるか心配され、大阪大病院に転院し、7月末に経カテーテル的大動脈弁植え込み術(TAVI)を受けた。/  TAVIは、足の付け根や肋骨(ろっこつ)の間からカテーテルを入れ、折りたたんだ人工弁付きの網目の筒(ステント)を心臓に運んで広げる治療法。心臓の拍動を止めずに済み、体への負担が抑えられる。武内さんは手術の翌日からリハビリのために歩き始め、10日ほどで退院。「すぐに以前の生活に戻れた」と笑顔で話した。  心臓には、血液の逆流を防ぐために大動脈弁、僧帽弁、肺動脈弁、三尖(さんせん)弁の四つの弁があり、弁がうまく動かなくなるのが心臓弁膜症だ。日本胸部外科学会によると、全国での手術件数は2000年に約1万件だったが、11年には約2万件に倍増。なかでも大動脈弁狭窄症が多いという。/  TAVIができる条件には、 ・以前に開胸手術を受けた ・心臓以外の臓器も状態が悪い ・80歳前後の高齢者 などがある。  13年から公的医療保険の対象になり、現在では全国34カ所の施設で実施できる。阪大の坂田泰史教授(循環器内科)は「高齢化が進むことで、さらに件数が増えるのは間違いない」と話す。> とある。

 "エボラ出血熱" 感染は拡大の一途をたどっており、しかも米国での発症者まで見つかった現在、世界各地の不安と警戒度は否応なく増大している。

 ◆ 参照 当誌過去の "エボラ出血熱" 関連記事

 (1) 米 エボラ出血熱患者"12~18人と接触"(発症~入院の4日間)!いずれも症状なく監視中!/当誌 2014.10.03
 (2) "エボラ出血熱" 米国内で初の感染者!西アフリカ以外の第三国で感染が広がる恐れ!?/当誌 2014.10.02


 今回注目する下記引用サイト記事エボラの死者が3400人超 感染拡大続く、未報告例も多数/【共同通信/2014.10.04 - 07:09 および エボラ対策強化へ米軍千人増派 ワシントンでも疑い例/【共同通信/2014.10.04 - 08:19 は、鎮静化へ向かっているとは言い難く、むしろ不安が塗り重なっていくかのような "直近の緊迫状況" をつぶさに伝えている。

【 引用記事 1 】 <世界保健機関(WHO)は3日、西アフリカを中心に拡大するエボラ出血熱の感染者(疑い例を含む)が1日までに7492人に達し、3439人が死亡したと発表した。  1日発表の前回集計より、感染者は300人以上、死者は100人以上増加した。把握できていない未報告例も多数あると指摘される。  感染拡大が著しいリベリアでは死者が2069人に達し、2千人を突破。ギニアは前回集計から約30人増の739人、シエラレオネは1人増えて623人。ナイジェリアの死者数は前回と変わらず8人だった。

【 引用記事 2 】 <米国防総省は3日、西アフリカで感染が拡大するエボラ出血熱対策を強化するため現地に派遣する米軍の規模について、最大で約4千人とする方針を明らかにした。これまでの約3千人から千人の増派となる。カービー報道官が記者会見で発表した。  一方、米メディアは同日、首都ワシントンの病院が、エボラ熱に似た症状の患者を隔離治療していると報じた。  米軍はこれまでにリベリアとセネガルに合計で約230人を派遣。海軍医学研究センターのスタッフも加わり、エボラ熱の検査施設2カ所を立ち上げた。これとは別に、感染者を収容する2治療施設の建設にも着手し、今月中に完成させる。> とある。

 "抗がん" 治療向けの薬剤などが直面する厄介な問題は、"がん細胞" と "正常細胞" との "見分けが難しい!" ことだとされている。
 ここから、"がん細胞" を攻撃するための "殺細胞力" が、"正常細胞" にも向けられてしまうこととなり、いわゆる "甚大な副作用!" が引き起こされてしまうからだ。
 したがって、この "見分け!" に向けた工夫こそが、現時点での "抗がん" 治療向けの薬剤などの重要課題のひとつと考えられている。


 ◆ 参照 当誌過去の "がん細胞と正常細胞" 関連記事

  <"がん特有のエンドレスな細胞分裂" モードという点以外は、"がん細胞" と 正常細胞" とは、"自己" の "瓜二つ" の細胞なのである。/  ここから、"免疫システム" での治療アプローチが困難さを極めるし、また "抗がん剤" 治療アプローチにおいても、正常細胞" への "とばっちり!" が回避できないという "副作用" ばかりが表面化することになるわけだ。/  とにかく、"がん細胞" の "首輪" にどのような "" を付けて、"正常細胞" との "区別!" を明瞭とさせるのか......。それが、"免疫システム"、"抗体医薬"、"抗がん剤" などのがん治療アプローチにおける最重要課題のひとつとなり続けてきた。> ( 副作用のない抗体医薬品開発が可能に!がん細胞だけ攻撃!新抗体の作製成功(東北大)!/当誌 2014.08.04


 今回注目する下記引用サイト記事抗がん剤、極小カプセル化に成功 副作用軽減に効果/朝日新聞/2014.10.02 - 09:22 は、現状幅広く使われている "抗がん剤パクリタキセル" の "副作用軽減" と "効力向上" に向けた技術開発について紹介している。
 結局、<がん細胞だけを狙い撃ちする> ために <がん細胞を見分けるアンテナ物質> を装着すべく、種々 "技術環境整備" を試みたものと理解できそうだ。


 <岡山大と岡山理科大の共同研究グループは、複数のがんの標準治療薬になっている抗がん剤を極小の「人工カプセル」に封じ込め、がん細胞内に効率よく送り込む技術開発に成功した。マウスの実験で、抗がん剤の副作用を抑え、がんの進行を止める働きを確認した。9月29日、米電子科学誌「プロスワン」に掲載された。/  抗がん剤パクリタキセルは、肺がんや卵巣がんなどに幅広く使われている。水にほとんど溶けないため、ひまし油とエタノールに溶かして使う。  岡山理科大の浜田博喜教授(生物化学)らは、この抗がん剤にブドウ糖の分子を1個くっつけ、水に溶けやすく加工。岡山大の妹尾昌治教授(生物工学)らが、この加工パクリタキセルを、水に溶けるものしか入れられない特性を持つ球状の脂質膜「リポソーム」に封じ込めた。  この膜は直径約100ナノメートル(ナノは10億分の1)とごく小さく、細胞膜と似た成分でできているため、細胞内に入り込める。研究チームは、この膜の表面にがん細胞を見分けるアンテナ物質をたくさんつけ、がん細胞だけを狙い撃ちするようにした/  ヒトの大腸がん細胞を移植したマウスに、リポソームに封入したパクリタキセルを、通常なら副作用で死ぬ量を注射したところ、90日後でも半数が生き延び、がんは大きくならなかった。何もしなかったマウスではがんが成長し、1カ月以内に全て死んだ。  妹尾教授は「この方法だと、これまで副作用のため使えなかった量を使えるようになる可能性がある。薬効も大幅に向上すると考えられる」と話す。(中村通子)> とある。

 感染拡大を続ける西アフリカの "エボラ出血熱" に関して、はからずも米国で初めての感染者が見つかった事実は、世界を少なからず驚かせた。

 ◆ 参照 当誌過去の "エボラ出血熱" 関連記事

  "エボラ出血熱" 米国内で初の感染者!西アフリカ以外の第三国で感染が広がる恐れ!?/当誌 2014.10.02

 今回注目する下記引用サイト記事米 エボラ出血熱患者12~18人と接触/NHK NEWS WEB/2014.10.02 - 08:38 は、"その米国での感染者" のその後の動向について報じている。

 <西アフリカから先月、アメリカに入国した男性がエボラ出血熱を発症した問題で、地元の保健当局は、男性が発症してから接触した可能性がある人は少なくとも12人から18人に上ることを明らかにし、今後、体調に変化がないか、監視を続けることにしています。/  この問題で、州政府や病院の担当者が1日、記者会見し、男性が発症してから入院するまでの4日間に接触した可能性があるのは、男性の親族の子ども5人を含む、少なくとも12人から18人に上ることを明らかにしました。いずれもこれまでのところ発熱などの症状はなく、自宅にとどまっているということで、保健当局が体調に変化がないか、監視を続けているということです。一方、この男性は、入院する2日前の先月26日にも病院を受診しましたが、その時点では感染が疑われず、帰宅しています。会見で病院の担当者は、男性の情報が病院全体で共有できていなかったことを認めており、地元では、対応を疑問視する声が出ています。> とある。

 西アフリカの "エボラ出血熱" の感染拡大については、その推移を、世界が戦々恐々とした思いで見つめている。

 ◆ 参照 当誌過去の "エボラ出血熱" 関連記事

  "エボラ出血熱"感染者数の試算:第二弾!膨れ上がって55万~140万人に達する可能性!/当誌 2014.09.25

 そして、今回注目する下記引用サイト記事エボラ熱、米で初の感染者 西アフリカに渡航の成人/日本経済新聞/2014.10.01 - 07:09 は、感染者が "米国内で初めて見つかった" とする驚きを伝えている。<西アフリカ以外の第三国で感染が広がる恐れ> につながらないようにと警戒されている。

 <【ワシントン=川合智之】米疾病対策センター(CDC)は9月30日、エボラ出血熱の感染者が米国内で初めて見つかったと発表した。感染者は西アフリカのリベリアから米国に最近渡航した成人の男性という。米国ではこれまでリベリアで感染した支援関係者4人が帰国して治療を受けていた。西アフリカ以外の第三国で感染が広がる恐れもある/  CDCによると、患者の男性はリベリアを19日に出国し、20日に米国に到着した。帰国から数日後に症状が出たため、28日からテキサス州ダラスの病院で隔離されているという。CDCは患者を別の治療施設に移送する必要があるかどうか判断する。米メディアは患者が医療関係者ではないと伝えている。  患者は現地でエボラウイルスに感染し、潜伏期間中に米国の親族を訪ねて帰国したという。エボラ熱の感染地域は西アフリカのリベリア、ギニア、シエラレオネが中心。潜伏期間は2~21日で、通常は1週間ほどで発熱や頭痛、下痢などの症状が出る。有効な治療法はなく、致死率は最大で90%。患者の体液などに触れると感染するが、空気感染はしない。CDCのフリーデン所長は航空機で患者と乗り合わせた乗員・乗客が感染する可能性は「ゼロだ」と断言した。/  世界保健機関(WHO)によると、9月23日時点の死者は3091人、感染者数は疑いのある人も含め6574人に上る。未受診者が多数いるとみられ、CDCは来年1月に感染者が140万人に達する可能性があるとの試算を公表している。> とある。

 治療を受けるために訪れた医療機関の内部で、逆に "細菌などに感染" するといったいわゆる "院内感染" の酷さ恐さが問題視されて久しい。
 要するに、"抗生物質がほとんど効かない細菌" = "多剤耐性菌""院内" で猛威を振るい、感染者の中でも "免疫低下患者" の場合には重篤な結果を招く、というもの。


 ◆ 参照 当誌過去の "多剤耐性菌" 関連記事

 (1) 世界は"ペニシリン以前の時代"に戻ろうとしている?WHO 世界中の"耐性菌感染"に警告!/当誌 2014.05.02
 (2) "新型"多剤耐性菌(CRE)か?! 院内感染110人/大阪医療センター 免疫低下患者は要警戒?!/当誌 2014.03.20


 今回注目する下記引用サイト記事多剤耐性菌 実態把握へ報告義務づけ/NHK NEWS WEB/2014.09.30 - 04:18 は、厚生労働省がこの "多剤耐性菌" による "感染状況" を実態把握すべく、医師に対し、国への報告を義務づけたと報じている。

 <抗生物質がほとんど効かない細菌、多剤耐性菌が海外から持ち込まれ、国内の医療機関で感染が広がるケースが相次いでいることなどから、厚生労働省は今月から「多剤耐性アシネトバクター」など2つの多剤耐性菌に感染した患者全員を国に報告するよう義務づけ、実態を把握していくことになりました。/  抗生物質がほとんど効かない多剤耐性菌を巡っては、愛知県内や三重県内の医療機関で「多剤耐性アシネトバクター」などの耐性菌に感染した患者が相次いで見つかるなど、各地の医療機関で検出が報告され問題になっています。  このため、厚生労働省は「多剤耐性アシネトバクター」と「カルバペネム耐性腸内細菌科細菌」の2つの多剤耐性菌について、今月から医師に対して、感染したすべての患者を国に報告するよう法律で義務づけました。/  これらの多剤耐性菌はアメリカやヨーロッパなどの医療現場で広まっていて、免疫が低下した入院患者が死亡するなど大きな問題となっています。  日本でも海外の医療機関を受診して帰国した患者などを通じて持ち込まれるケースが増えていて、厚生労働省は「法律に基づいて継続的に調査をすることで国内の実態を把握し、対策につなげていきたい」としています。> とある。

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