yasuo hirose: 2018年3月 アーカイブ

 今回注目する下記引用サイト記事がん転移見落とし福井県立病院提訴 遺族、診療録の誤送信も指摘/福井新聞/2018.03.29 - 05:10 は、  <ぼうこうがんの骨への転移を医師が見落としたため死期が早まったなどとして、福井県福井市の福井県立病院で治療を受け死亡した男性の三重県に住む遺族が28日までに、福井県に慰謝料など計3千万円の支払いを求める訴訟を津地裁に起こした。提訴は2月10日付> と報じている。

 <......訴状によると、男性は福井県内の工場に勤務していた2016年7月、同病院でぼうこうがんと診断され、同11月に摘出手術を受けた。男性はその後、股関節の痛みなどを訴え、17年2月にコンピューター断層撮影(CT)を実施。担当の医師は「異常なし」としてリハビリを指示した。  しかし、男性は歩行困難になるなど体調が悪化し、同3月に再び行ったCT撮影で骨転移が判明担当医は前月のCT画像で転移を見落としていたことを認めた男性は約3カ月後に57歳で死亡した。  遺族側は「見落としにより治療が遅れ、症状が著しく悪化した。(痛みを抑える)麻薬を投与されることもなくリハビリに通い、計り知れない苦痛を受けた」などと主張。転院を予定していた病院に送る診療録などの書類を、誤って一般家庭にファクス送信するミスもあったとしている。  県立病院は「係争中につき、コメントできない」としている> とある。




















 "腸内細菌" と "脳内で起きる現象" との間の相関関係> が指摘されるほどに、"腸内細菌" と "脳内現象" とは深い関係にあるようだ。

 ◆ 参照 当誌過去の "腸内細菌" 関連記事

 (1) <"腸内細菌" の果している役割は、重要かつ多彩だと指摘され続けている。 "腸は第二の脳" と評されることもあったりする。 また、"腸内細菌" と "脳内で起きる現象" との間の相関関係を指摘する声もある。......> ( "うつ病" やっぱり!? 腸内ビフィズス菌など"善玉菌"が少ない人ほどうつ病の割合が.../当誌 2016.06.20
 (2) <腸内細菌と脳内で起きる行動パターンとの間には、明らかな相関があるようだ。マウスでは、細菌の移植によって「性格」が変わるという実験結果もある。......> ( 性格は「腸内細菌」によって決まる、脳への影響!:研究結果(アイルランド国立大学)/当誌 2015.05.19


 今回注目する下記引用サイト記事ビフィズス菌に認知機能改善の可能性 27人を対象に検証/Jcast トレンド/2018.03.29 - 12:00 は、  <腸と脳は自律神経で強く結ばれており、互いに影響し合う。つまり、腸内環境を良好な状態に維持することは、脳機能によい影響を与える可能性があると考えられる。  森永乳業は、ヒトの腸内にすんでいて、身体に良い影響を及ぼす「善玉菌」の代表と知られる「ビフィズス菌」に着目して研究を進めてきた。2018年3月15~18日開催の「日本農芸化学会2018年度大会」では、「ビフィズス菌A1」が、軽度認知障害が疑われるヒトの認知機能を改善する可能性があることを発表した> と報じている。

 <......■ 密接に関連している腸と脳  近年、腸内細菌と健康が密接に関連していることが明らかとなってきており腸内細菌を含めた腸と脳の機能の関わり合いを意味する「脳腸相関」が注目されている。  腸内細菌のうち、「善玉菌」の代表「ビフィズス菌」の研究を長年続けているのが森永乳業だ。2018年1月末、ビフィズス菌A1にアルツハイマー型認知症の発症を抑える可能性があることを、東京都内で開催したセミナーで発表した。( 参考:アルツハイマー型認知症の発症抑制に光 「ビフィズス菌A1」実験で成果 )  同セミナーでは、ビフィズス菌A1を投与したアルツハイマー病モデルマウスが、認知症への処方薬を投与された場合と同程度の改善効果を示したという試験結果が発表されたが、ヒトへの研究結果は後日学会で発表するとしていた。  そして3月15~18日、名古屋で開催された「日本農芸化学会2018年度大会」で、ヒトでの検証結果が発表された。  ■ 「ミニメンタルステート検査」で認知機能が改善  森永乳業は、認知症を発症する前段階である軽度認知障害が疑われる被験者27人を対象として、ビフィズス菌A1を摂取する前と後の比較試験を実施。被験者はビフィズス菌A1を100億個含有するカプセルを1日2個摂取した。  摂取前及び8週後、24週後に「ミニメンタルステート検査」(MMSE)によって認知機能評価を行った。MMSEとは、認知機能を比較的簡便に評価できる聞き取り式質問票のことで、認知症のスクリーニングや診断の補助として広く活用されている。得点が低いほど認知機能障害を有する可能性が高いとされており、本研究では22点~26点を「軽度認知障害の疑いがある」と評価した。  摂取前に平均24.3点だった被験者のMMSEスコアは徐々に上がっていき、8週には26.1点、24週には27.0点と改善していった。以上のことから、ビフィズス菌A1の継続摂取により軽度認知障害が疑われる被験者(ヒト)の認知機能改善に関する可能性が示された。  森永乳業は、今後はビフィズス菌A1を摂取した被験者と、プラセボ(有効成分を含まない、いわゆる偽薬)を摂取した被験者を比較する試験などを継続的に行い、引き続きビフィズス菌A1の有効性を検証していくという> とある。

 がんの遺伝情報を活用し、一人ひとりに最適な治療を選ぶ「がんゲノム医療」の体制は、着々と進められている。

 ◆ 参照 当誌過去の "がんゲノム医療" 関連記事
 (1) <がんゲノム医療は、がんの原因となる遺伝子変異を調べ、それに合った薬を選ぶ治療法......> ( 遺伝情報活用し最適治療を選ぶ「がんゲノム医療」、中核拠点として11病院を選定!/当誌 2018.02.16
 (2) <厚生労働省は18日、がん患者のゲノム(全遺伝情報)を調べて適した治療法を選ぶ最先端の「がんゲノム医療」を提供する病院の指定要件を大筋で決めた。近く中心的な役割を担う「中核拠点病院」の公募を開始し、条件に合う12カ所程度を来年3月までに指定する。......> ( 「がんゲノム医療」を提供する病院、12カ所指定!遺伝子変異を特定して治療法選択!/当誌 2017.10.20


 今回注目する下記引用サイト記事がんゲノム医療始動、111病院 4月から 遺伝子調べて治療選定/KYODO/2018.03.27 - 20:35 は、  <厚生労働省は27日、がん患者の遺伝子を調べて最適な薬や治療法を選ぶ「がんゲノム医療」が受けられる全国100カ所の連携病院を公表した。既に選定されたブロックごとの11の中核病院と協力して、4月から条件に合ったがん患者らに医療を提供する> と報じている。

 <......群馬など5県にはないが、厚労省は今後追加し、全ての都道府県に設置する方針

 医療を受けられるのは、標準治療を終えたがん患者や、治療法がない患者が対象となる。中核病院や連携病院でがん組織などの検体を採取し、次世代シーケンサーと呼ばれる解析装置を使って、がんの原因となっている遺伝子変異を特定。専門家が相談して、治療法を決める> とある。

 高齢者にとって "痛みのある病" は少なくないが、中でも "脊柱管狭窄症" は、その病名にたどりつくのも大変である上に、それが原因での痛みも酷いものだ。

 ◆ 参照 当誌過去の "脊柱管狭窄症" 関連記事
 (1) <"脊柱管狭窄症" のしぶとい痛み・しびれは、経験者には忘れ難いもの! また、この "病名" に辿り着くまでの紆余曲折にも泣かされるという......。> ( "脊柱管狭窄症"のしびれ!改善策は、薬物やブロック注射が有効!運動は無理をせず!/当誌 2017.08.26
 (2) <千葉県船橋市の船橋整形外科病院で1月、同県内の50代女性患者に腰の神経圧迫を取り除く手術をした際、担当医師が誤って大腸を傷つけ、女性が3日後に死亡......> ( 腰部脊柱管狭窄症"手術ミス"で50代女性死亡!千葉の整形外科病院、昨年導入の新手法!/当誌 2014.00.00


 今回注目する下記引用サイト記事慶応大病院 脊柱管狭窄症 予防薬の臨床研究へ/毎日新聞/2018.03.26 - 07:30 は、  <老化に伴って多発し、脚のしびれなどの症状が典型的な脊柱(せきちゅう)管狭窄(きょうさく)症の予防薬の臨床研究を慶応大病院のチームが計画している学内の倫理委員会の承認を得て、新年度から40人の患者を対象に効果を比較検証する。患者数は約300万人とも言われ、予防薬開発への期待は大きい> と報じている。

 <......脊柱管狭窄症は、背骨を構成する椎骨(ついこつ)が変形し、その中を通る神経が圧迫されて発症する。両脚のしびれや痛みが特徴で、休み休みでないと歩けなくなる。背中を反らせた姿勢だと痛みを感じやすく、前かがみになりやすい。椎骨の変形は、間にある椎間板の弾力が老化によって失われるために起きると考えられるが、これまで椎間板の老化を防ぐ治療法はなかった。  慶応大の藤田順之専任講師らは椎間板の変形は加齢による酸化ストレスが原因と考え、検証した。椎間板変形を起こしたラットで調べると酸化ストレスによってできる物質の増加が確認されたほか、ヒトでも椎間板の変形に伴い、酸化ストレスによる物質が増えることがわかった。また抗酸化効果のあるサプリメントをラットに投与したところ、椎間板の変形が抑えられていることが画像で確認できた。  臨床研究では患者を抗酸化薬群と偽薬群の2群に分けて、半年間の経過を調べる使用する抗酸化薬は海外ではサプリメントとして使われている。藤田さんは「サプリメントは副作用が少ない利点がある。今回の研究で効果が確認されたら、企業の協力を得て治験を行い、実用化につなげたい」と話している。 【高野聡】> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事再生医療、進むAI活用 細胞培養や選別に、島津や筑波大など/日本経済新聞/2018.03.25 - 19:00 は、  <再生医療に使う細胞を効率的に作るため、人工知能(AI)を活用する研究開発が進んでいる島津製作所筑波大学などはそれぞれ、iPS細胞を増やす際に良質なiPS細胞を画像でふるい分ける技術を開発した。現在は経験を積んだ研究者の判断や手作業に頼っている。自動化で大量増殖が可能になれば、再生医療の応用研究に弾みがつきそうだ。  23日まで横浜市で開かれた日本再生医療学会では、AIを活用する研究発表が相次いだ> と報じている。

 <......再生医療では、iPS細胞などを培養皿に分けて増やし、体の様々な細胞に育ててから患者に移植する。細胞を増殖させる際、途中で質の悪い細胞が交じったり、不要な種類に変化してしまったりするこうした細胞は研究者らが顕微鏡で見て、微妙な形状の違いなどから判別して取り除く。作業の習熟には経験を積む必要があり、できる人も限られる。  島津製作所は大阪大学と協力し、培養中に変質したiPS細胞を見極める技術を開発した。膨大なデータの中から特徴を見つけ出す深層学習(ディープラーニング)を使い、不良な細胞を98%の精度で判別できた。 ......  筑波大学の林洋平助教らの技術は、画像からAIが質の悪いiPS細胞を見分け、レーザーで除去する。産業技術総合研究所の須丸公雄上級主任研究員やレーザー加工機製造の片岡製作所(京都市)などと開発した。 ...... 質の悪い細胞が混ざる比率を3%以下に減らせた。片岡製作所が2018年前半にも製品化する。  再生医療に使う細胞を作る際には、細胞の塊が大量に必要になる。東京大学の池内真志講師らは、死んだ細胞を含む塊などを除去する技術を開発した。0.5ミリメートル四方の微小な穴を格子状に並べたチップを作って、細胞の塊を穴に入れて培養。画像認識技術で質の良しあしを選別する。 ...... 今後、不良な塊だけを簡単に除去できる技術を開発する計画だ。  AIには、京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥所長も期待を寄せている。理化学研究所とAIを使った再生医療や創薬の技術開発に向けて提携している。良質なiPS細胞の選別やアルツハイマー病の創薬などの研究テーマを検討中だ。  iPS細胞を使った再生医療で世界初の臨床研究を実施した理研の高橋政代プロジェクトリーダーらも、AIとロボットを利用する研究に取り組む。AIが画像で細胞の良しあしを判別し、ロボットで選別・排除する> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事肥満・糖尿病でうつ病リスク...運動・食生活影響か/yomiDr.ヨミドクター/2018.03.24 は、  <肥満や糖尿病の人は、うつ病の発症リスクが高いとする研究を、国立精神・神経医療研究センター(東京都小平市)などのチームが発表した。運動や食事などの生活習慣がうつ病の治療や予防に重要な役割を果たす可能性があるという> と報じている。

 <......チームは2014年9月~17年2月、インターネットを利用して1万1876人にアンケートを実施。このうち、うつ病を経験したという1000人と、残りの約1万1000人を比較し、発症リスクを高める要因を探った。その結果、体格指数(BMI)が30以上の肥満や、18.5未満の体重不足、糖尿病や高脂血症の人でうつ病のリスクが高かった。  生活習慣では、間食や夜食をほぼ毎日食べている人でリスクが高かった一方、朝食を毎日食べている人はリスクが低かった。また、「ゆっくり泳ぐ」「カートを使わないゴルフ」など中等度以上の運動を習慣的に行っている人も、リスクは低かった。  研究を進めた同センターの 功刀 浩・疾病研究第三部長は「うつ病の一部は、体重のコントロールや生活習慣を見直すことで、病状が改善する可能性がある」と話している> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事脳梗塞、カテーテル使い追加治療 福井県内病院、回復率向上高齢者にも/福井新聞/2018.03.22 - 11:00 は、  <>福井県内で年間約2千人が発症する脳卒中その6割を占める脳梗塞は脳血管に血栓(血の塊)が詰まる病気血栓溶解剤を投与する治療が主流だが、血栓溶解剤は投与時間に制限があり、効果に個人差がみられることから近年、脳血管に血管カテーテル(細い管状の医療器具)を挿入して血栓を取り除く追加治療が積極的に行われるようになっている。高齢患者にも施術可能で、大きな後遺症を残さず回復する患者が増えている> と報じている。

 <......脳梗塞の急性期治療は「tPA」という血栓溶解剤を4時間半以内に投与する治療により、患者の4割が回復するとされる。残る6割には効果がみられず、後遺症となることがある。近年、血管カテーテルや血栓除去用の診療素材が開発・改良され、短時間で安全に血流を再開する「急性期血栓除去術」を追加で行うことが可能になった。  カテーテルは太ももの付け根から挿入する。掃除機のように血栓を吸引するタイプと、地引き網のように血栓を絡め取って回収するステントタイプがある。tPAを投与しても血流が再開しない場合に実施し、血栓除去ができれば、施術直後から意識や会話、まひの改善がみられる。tPAを投与できない場合に行われるケースもある。  県内では県立病院、福井赤十字病院、県済生会病院、福井大医学部附属病院などで行うことができる。  2016年に血栓除去術を導入した県立病院では、これまで約30人の患者に施術し、6割の患者が大きな後遺症なく元の生活に戻ることができ。発症前に元気な状態で、動脈硬化の度合いがさほど強くない場合は高齢者でも施術可能で、97歳の男性に行った例もあるという。  同病院脳神経外科の東馬康郎科長は「脳梗塞により神経細胞がダメージを受けた後では、いくら血流が戻っても細胞が生き返ることはない。tPA適応患者は全体の5~10%に過ぎず、いかに早く治療を受け、血流再開できるかが鍵」と説く。脳卒中▽ 顔がゆがむ ▽ 腕が上がらない ▽ 言葉が出てこない ― が典型的前兆といい、「症状がはっきりせず、病気かどうか分からないときでも受診をためらわないでほしい。病気がないことを確認するのが有意義だと考えてほしい」と話している> とある。

 "腹腔鏡手術" を受けた複数の患者が、千葉県がんセンター、群馬大病院において死亡した問題は、まだ記憶に新しい。

 ◆ 参照 当誌過去の "腹腔鏡手術" 関連記事
  千葉県がんセンターの腹腔鏡手術複数死亡問題!群馬大病院と類似点が浮かび上がる!/当誌 2015.03.27


 今回注目する下記引用サイト記事草加市立病院に立ち入り 腹腔鏡手術問題で埼玉県/産経ニュース/2018.03.23 - 11:26 は、  <埼玉県の草加市立病院が、子宮がんの腹腔鏡手術69件を保険適用の基準を満たしていないため開腹手術として診療報酬請求していた問題で、県は23日、病院の安全管理体制を確認するため、医療法に基づき立ち入り検査した。  草加保健所によると、手術に関する病院の指針や、手術前後に患者へどのように説明していたかなどを調べる。問題点が明らかになった場合は改善指導する> と報じている。

 <......病院によると、69件の手術は平成24年以降、同じ非常勤の男性医師(48)が担当。うち22件は安全性が確認されていないなどの理由で、腹腔鏡手術への保険適用自体が認められていない種類のがん患者だった> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事ステロイドって怖い薬?/yomiDr.ヨミドクター/2018.03.21 は、  <  息子がアトピー性皮膚炎ステロイドの塗り薬を処方されたんだけど、うわさで怖い薬って聞いたんだ。どんな薬なの?  ヨミドック  腎臓のそばにある「副腎」が分泌する「副腎皮質ホルモン」をまねて合成した薬です。1930年代に兵士の能力を上げる目的で開発が進められ、40年代末に関節リウマチ治療薬として実用化されました。    なんでアトピーに効くの。  ヨミドック  ステロイドは「免疫を抑える」と「炎症を鎮める」の二つの効果があります。アトピーは免疫が過剰に反応し、炎症が起こる病気です> と解説している。

 <......  たっぷり塗ろうっと。  ヨミドック  待ってください。効果の一方で副作用もあります。皮膚が薄くなり、毛がたくさん生え、ニキビができやすくなることがあります。塗り薬はステロイドの強さで「最強」から「弱い」まで5段階に分かれています。適切な使い分けで副作用を最低限に抑えることができます。    ステロイドの副作用で顔がむくんで丸顔になるって聞いたことがあるけど、塗り薬では起こらないの。  ヨミドック  ムーンフェースですね。塗り薬で起きる可能性は低いです。薬の多くの成分が血中に入ることはないからです。気管支ぜんそくの吸入薬などの場合も同じです。しかし、飲み薬や注射薬の場合は、ムーンフェースのほかに糖尿病や高血圧、骨がもろくなる骨粗しょう症、普段は悪さをしない細菌などが引き起こす「日和見感染」――などに注意する必要があります。    飲み薬や注射薬はどんな病気に使うの?  ヨミドック  体中の皮膚や内臓が炎症を起こす難病「全身性エリテマトーデス」などの 膠原病、尿にたんぱく質が漏れる「ネフローゼ症候群」など対象は多いです。これらの病気で使う際は、骨を強くする薬を飲んだり、感染対策が取られた病棟に入院したり、といったことが行われています。    医師の指示に従うことが大切なのね。  ヨミドック  そうです。別の薬が使えるなら切り替え、ステロイドでなければならない部分は必要最小限の量を使うようにしています。  (竹井陽平/取材協力=宮坂信之・東京医科歯科大学名誉教授/川合真一・東邦大学名誉教授)> とある。

 国が盛んに推進している "がん検診" であるが、現状は "伸び悩み" 状態にとどまっているようだ。

 ◆ 参照 当誌過去の "がん検診" 関連記事

  <厚生労働省が27日公表した2016年の国民生活基礎調査で、がん検診の受診率が国の目標とする50%を超えたのは男性の肺がん(51%)のみだったことが分かった。女性は肺がんを除く4種類のがんで受診率が3割台にとどまった。受診にかかる時間や費用を懸念する人が多いとみられ、同省は自治体などと連携して積極的な受診を呼びかけていく方針> ( "がん検診"受診率、国の目標50%に対して伸び悩み(16年)!50%超は男性肺がんのみ!/当誌 2017.06.30


 今回注目する下記引用サイト記事がん検診、何歳まで受ける? 上限が決まっている国も/朝日新聞/2018.03.21 - 06:00 は、  <公的ながん検診は、主に40歳以上(子宮頸(けい)がんは20歳以上)が対象だ。がんの種類にもよるが、海外では検診を受ける年齢の上限を65~75歳としている国が目立つ。一方、日本では上限は決まっていない。  高齢になると、がん以外の病気や老衰で亡くなる人も増える。検診でがんを見つけて治療しても寿命が延びるとは限らない。治療で心身に大きな負担がかかれば、検診の利益を不利益が上回る可能性もある> と報じている。

 <......日本の高齢者の検診受診率は、全世代の平均とあまり変わらない。厚生労働省の2016年の調査によると、85歳以上の2割前後が胃や肺、大腸がんの検診を受けていた。  厚労省研究班は現在、検診を何歳まで推奨すべきか研究している。年齢ごとの受診データをもとに、死亡率の変化などを調べる。高齢者への聞き取り調査では、自治体が対象年齢を制限することに抵抗感を示す人が多かったという。  研究代表の中山富雄・大阪国際がんセンター疫学統計部長は「検診の利益を不利益が上回る年齢を明らかにしたい。高齢者は利益と不利益をてんびんにかけて受けてほしい」と話している> とある。

 基本的に、"がん検診" というものは、<検診の利益を不利益が上回らない> ことが確かに "原則" であろう。 そして、この "原則" は、"検診を受ける年齢如何の観点" だけではないはずだ。 現状の "がん検診" 受診の "伸び悩み" 状態の背後には、むしろそうした "原則" の実感が横たわっていないか。 "がん検診" 受診で被る不利益の可能性を粉砕するような事態改善が望まれる...... (2018.03.21)

 今回注目する下記引用サイト記事認知症、脳血管を若返らせて回復図る ... 新治療法開発目指し研究グループ発足へ/yomiDr.ヨミドクター/2018.03.19 は、  <治療が難しいアルツハイマー病などの認知症に対し、老化した脳血管を若返らせて回復を図る新たな治療法開発を目指す日独の国際研究グループが4月、発足する。  大学など5機関の研究者が参加する予定で、中核となる先端医療振興財団(神戸市)は「今後5年間で治療につながる成果を出したい」としている> と報じている。

 <......認知症で最も多いアルツハイマー病は、「アミロイド β 」や「タウ」と呼ばれるたんぱく質が脳内に異常にたまり、神経細胞が死ぬことで発症するとされる。  発症後にこれらのたんぱく質を取り除いても、既に多くの神経細胞が失われており、機能回復は難しい生き残った神経細胞の情報伝達力を高めて記憶や学習を助ける治療薬はあるが、病気そのものは治せない。  同財団の田口明彦・再生医療研究部長は、不要なたんぱく質を取り込んで除去する脳血管の働きに着目。老化で働きが衰えた脳血管を再生すればたんぱく質の蓄積を防ぎ、神経細胞の活性化も期待できるという。  この手法は、脳梗塞 などに伴って発症する「脳血管性認知」の症状改善にも有効とみられ、合わせて認知症患者全体の8割程度をカバーできる計算だ。  同財団は、手足の血管が詰まって指などが 壊死 する病気の患者に血管再生を促す細胞を注射し、治療してきた実績がある。同様の手法で認知機能を回復できるかを検討するほか、脳血管再生を促す新薬開発も視野にグループ発足を決めた。  脳血管に詳しい慶応大や九州大、神戸大の研究者が加わるほか、欧州最大級の研究機関「フラウンホーファー研究機構」(ドイツ)も協力。同機構のヨハネス・ボルツ教授は「再生医療分野で世界をリードする日本と協力し、高齢化社会に立ち向かいたい」と話す。  今後、国内外の研究機関や製薬企業などに広く参加を呼びかける方針で、田口部長は「脳血管に着目した、今までにない治療法を生み出したい」と意気込む。  ◇  【アルツハイマー病】  認知症全体の6~7割を占め、患者数は2012年時点で推定300万人以上。記憶が欠落したり、時間や場所がわからなくなったりする。  ■ 新治療法、課題克服に期待  高齢化が進む中、多くの製薬企業が認知症の新薬開発に取り組んできたが、目立った成果はなく、開発中止も相次ぐ再生医療の技術を取り入れた新たな治療法は、従来の課題を克服できる可能性を秘めている。   新薬候補の多くは、脳内にたまるたんぱく質を取り除くタイプだ。ただし、それだけでは回復が見込めないことが、失敗の積み重ねからわかってきた。  脳血管を再生させる手法は、たんぱく質の除去だけでなく、脳の血流を増やして神経細胞に十分な栄養分や酸素を送り届けることにもつながり、より高い治療効果が期待できる。  一方、発症の仕組みには、なお不明な点も多い。今回の手法が実際に役立つのか、今後の研究に注目したい。  (科学医療部 諏訪智史)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事Tリンパ球検出、早く簡単に 富大グループ新手法 がん細胞殺す働き/北國新聞/2018.03.17 - 02:08 は、  <富大の研究グループは16日、がん患者の腫瘍の中から、がん細胞を殺す免疫細胞「Tリンパ球」を簡単に検出する方法を開発したと発表した。従来はTリンパ球の検出約3カ月掛かっていたが、新しい方法では約10日で検出できるという。研究グループは数年内に臨床試験を開始するとしており、Tリンパ球を使った新たながん治療法の確立が期待される> と報じている。

 <......研究グループによると、がん細胞を攻撃することができるTリンパ球は、がん細胞を見つけるセンサー「TCR」を持っているTリンパ球のTCR遺伝子を取り出して、患者のTリンパ球に入れることで、患者のTリンパ球が、がん細胞を攻撃できるようになる可能性がある。  従来はTリンパ球を培養し、クローン細胞を大量に作る方法で、TCR遺伝子を取り出していたが、時間を要するのが課題となっていた。  研究グループは、マウスのがん細胞を使った研究で、Tリンパ球1個1個からTCR遺伝子を検出する独自の方法を開発し、検出するまでの期間も大幅に短縮された検出したTCR遺伝子100~200個を解析し、がん細胞を見つけることができるTCR遺伝子を突き止めた。  さらに、がん細胞を見つけることができるTCR遺伝子を入れたTリンパ球を培養し、がん細胞を持つマウスに注入したところ、がん細胞が増殖することはなかった。  研究グループは、富大大学院医学薬学研究部免疫学講座の岸裕幸准教授、村口篤名誉教授、先進がん免疫治療学講座の浜名洋客員准教授、下岡清美客員助教らで構成される。研究成果は12日、米国科学誌「キャンサーイミュノロジーリサーチ」電子版に掲載された> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事がんの死者数 高齢化進み30年で倍増/日本経済新聞/2018.03.18 は、  <...厚生労働省の人口動態統計によると日本人の死因は1981年以降、一貫して「がん」が最も多くなっている。比率でみるとがんは28.5%で2位の「心疾患」(15.1%)、3位の「肺炎」(9.1%)を引き離す。がんによる死亡者数も高齢化で増加を続けており2016年は37万2986人で1985年の約2倍になった> と報じている。

 <.........粒子線を使った放射線治療やロボットを使う精密な手術など医療技術も日進月歩だが、現時点では再発や転移を完全に防げない劇的な治療効果をもたらす「オプジーボ」などのがん免疫薬も登場するが、効果があるのは患者の2~3割程度。治療効果を高めるための研究が世界で続いている。  ...がん患者の増加傾向に対し、政府は2017年10月に「第3期がん対策推進基本計画」を閣議決定し、遺伝情報に基づくがん治療といった対策を打ち出す。受動喫煙の数値目標が盛り込まれなかったほか、がんの再発や転移の防止といった根本的な対策に欠けるとの指摘もある。国民病ともいえるがんによる死者を減らすには官民が協力した取り組みが欠かせない> とある。

 がん治療での "免疫療法" には二つのアプローチがあり、オプジーボで知られた"「免疫チェックポイント療法」" のほかに、"「CAR―T(カーティー)細胞療法」" などの "免疫(細胞)活性化法" がある。

 ◆ 参照 当誌過去の "がん 免疫細胞" 関連記事

 (1) "がん"vs"免疫療法"攻防100年!"第4の治療法"で定着も"高コスト"や"副作用"が課題!/当誌 2018.03.04

 (2) がん患者自身の免疫細胞(T細胞)、遺伝子操作で味方に!"CAR-T細胞療法"実用化へ前進!/当誌 2018.01.26


 今回注目する下記引用サイト記事iPS免疫細胞でがん破壊 和歌山県立医大、新療法に/岩手日報 公式サイト/2018.03.16 は、  <人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作製した免疫細胞の一種「樹状細胞」を使い、がんを破壊することに成功したと和歌山県立医大のチームが16日、明らかにした。  樹状細胞を利用する免疫療法は既にあるが、iPS細胞を使うことで高い破壊力が期待でき、新たな療法として開発したいという。成果は英科学誌電子版に掲載された> と報じている。

 <......チームによると、樹状細胞は、がん細胞を攻撃するよう別の種類の免疫細胞に指令を出す免疫療法では、患者自身の樹状細胞を体外で培養したり、がん細胞だけを狙って攻撃できるように手を加えたりして、体内に戻すのが一般的だが、取り出せる数が少ないことが課題だった> とある。

  "医療事故調査制度" が、2015年10月に開始されたことで、"医療事故" の実態の一端が "日の目を見る(?)" ことになったのだが......。

 ◆ 参照 当誌過去の "医療事故" 関連記事

  <"医療事故" の件数などの実態は、あまり目に触れることがない。 これに関する "制度" が、"医療事故調査制度" であり、漸く、 "調査結果" などが報じられ始めている......> ( "患者の予期せぬ死亡"という"医療事故"、手術に起因が5割!届け出までは平均33日!/当誌 2017.04.07


 今回注目する下記引用サイト記事医療事故届け出370件...責任追及恐れて? 推定件数の2~3割にとどまる/yomiDr.ヨミドクター/2018.03.15 は、  <病院や診療所に患者の予期せぬ死亡事故の届け出などを義務付けた医療事故調査制度で、制度を運営する第三者機関「日本医療安全調査機構」は15日、昨年の届け出件数が前年より36件少ない370件だったと発表した。  2015年の制度開始からの累計は857件で、厚生労働省が推定した年1300~2000件の2~3割にとどまっている> と報じている。

 <......「手術」( 分娩 を含む)に起因したものが最多の177件で、点滴などの「処置」が44件、輸血を含む「投薬・注射」が37件など。死亡から届け出までの平均日数は57・2日で、半年以上、届け出なかったケースも24件(6・5%)あった。  同省は「医療機関が責任を追及されるのではと恐れ、届け出をためらっているのではないか。再発防止のため、積極的な届け出を促したい」としている。  一方、医療機関が昨年、院内調査を終えて、報告書をまとめたのは321件。このうち、約9割の297件に再発防止策が記載された。報告書の分量は最も少ないケースで1ページ、最多は49ページと医療機関によってばらつきがあった。遺族らが同機構に再調査を依頼したのは39件だった> とある。

 とにかく、<早期の乳がんや大腸がんは生存率が9割を超す> と発表された事実の意義は大きい。

 ◆ 参照 当誌過去の "乳がん" 関連記事

 (1) がんの"骨転移"、多いのは乳がん、肺がん!骨転移がんの治療は、通常のがん治療と同じ/当誌 2017.08.17
 (2) "乳がん転移"、画像(CT×MRI)で診断、100%近い正診率!手術不要、患者の負担減!/当誌 2017.07.23
 (3) "BRCA1という遺伝子"に変異がある女性は、80歳までに"乳がん"と診断される確率は72%!/当誌 2017.07.14
 (4) "乳がん"は"どの部位に転移しやすい"のか? - "皮膚転移・骨転移の症状"とは?/当誌 2017.03.06
 (5) 乳がんで"抗がん剤"治療:98%に脱毛、5年後も10%がかつら!平均3.4カ月後から再生!/当誌 2015.07.12


 今回注目する下記引用サイト記事早期の乳がん・大腸がん 10年生存率9割超す/朝日新聞/2018.03.01 - 07:00 は、  <国立がん研究センターなどの研究班は28日、2001年からの4年間にがんと診断された約5万7千人の10年生存率は55・5%だったと発表した。早期の乳がんや大腸がんは生存率が9割を超す研究班は早期発見のための検診受診の重要さを訴えている> と報じている。

 <......01~04年に20のがん専門病院にかかった5~94歳の患者5万7147人が対象。全部位と18種の部位別に生存率を算出した。現在、診断された患者の生存率はもっと高いと推察される。全部位では00~03年が対象の前回調査は58・5%。算出方法が変わり、同じ方法で比べると前回は54・2%で1・3ポイント上昇した。部位別では乳房(女性)82・8%、30・4%など。前立腺(男性)92・4%、甲状腺86・0%などが高かった。  進行度別でみると、全部位では早期の1期は80・6%。進行するにつれて下がり、4期は13・1%。部位別でも大腸や胃1期で約9割だったが、4期で見つかると1割を下回る。  研究班の猿木信裕・群馬県衛生環境研究所長は「早く発見するほど生存率は高い。がん検診を適切に受けるなどしてほしい」と話す。詳細は、全国がんセンター協議会のホームページ( http://www.zengankyo.ncc.go.jp/etc/ 別ウインドウで開きます )へ> とある。

 患部に "近赤外線" を当てることを契機にして、がん細胞に攻撃を加えるという "がん光免疫療法" については、すでに、その研究初期段階から注目されてきた。

 ◆ 参照 当誌過去の "がん光免疫療法" 関連記事

  <......がん細胞表面のたんぱく質に結びつく「抗体」に、近赤外光によって反応を起こす化学物質を付着させ、患者に注射患部に近赤外光を当てると化学物質が反応し、がん細胞の細胞膜を傷つけて死滅させる。......> ( "近赤外線"を使ってがんを治療する「がん光免疫療法」の国内初の治験(臨床試験)!/当誌 2018.01.14


 今回注目する下記引用サイト記事光使いがん治療、国内で治験 がんセンター東病院/日本経済新聞新聞/2018.03.14 - 09:40 は、  <近赤外線という光を使ってがんを治療する「がん光免疫療法」の国内初の臨床試験(治験)が、国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)で14日までに始まった米国立衛生研究所(NIH)の小林久隆・主任研究員らが開発した手法で、米バイオベンチャーが実施頭や首のがん患者数人を対象に安全性を確認し、数年以内の承認を目指す> と報じている。

 <......小林さんは「日本での治験を予想以上に早く始めることになった。副作用が少なく高い有効性を期待できる」と話している。  治療は、がん細胞の表面に多いタンパク質にくっつく抗体と、近赤外線に反応する物質をつなげ、薬剤として利用この薬剤を患者に注射し、翌日にがんの部分に光を当てると、がん細胞にくっついた薬剤に化学反応が起きて、がん細胞が破裂するという。  さらに、破裂したがん細胞の成分に体の免疫機構が反応するため、光を当てた部位から離れた場所に転移したがんにも効果が期待できる。  近赤外線は無害で安全性が高い体の表面から離れた深い場所にあるがんにも、注射針に直径1~2ミリの光ファイバーを通して光を当てられる。  治験の対象は、頭や首のがんが再発し、標準的な治療でも効果がない患者これまでの米国の治験では、治療を受けた15人中14人はがんが小さくなり、うち1人ではがんが消えたと報告されている。中には長期間、治療効果が続いている人もいるという。 〔共同〕> とある。

 腹腔(ふくくう)鏡を使って膵(すい)臓や肝臓などの手術を受けた患者十一人が死亡> という異常な事態を招いた "千葉県がんセンター" についての記憶は、まだ冷めやらぬほど新しい。

 ◆ 参照 当誌過去の "千葉県がんセンター" 関連記事

 (1) <千葉県がんセンター(千葉市)で昨年12月、食道がんを患う県内の60代男性が食道摘出の手術を受けた際、医師らが機器の操作ミスで止血に手間取り、約2リットルの大量出血があったのに、患者側に伝えていなかったことが20日、関係者への取材で分かった。県には医療事故として報告していた> ( 患者側蚊帳の外!手術中のミス患者に伝えず2リットル大量出血!(千葉県がんセンター)/当誌 2016.07.23
 (2) <千葉県がんセンター(千葉市中央区)で、腹腔(ふくくう)鏡を使って膵(すい)臓や肝臓などの手術を受けた患者十一人が死亡した問題で、医学的な調査・検証を行った日本外科学会が、手術方法の選択に誤りがあったことや執刀医の技術水準が手術を担うレベルに達していなかったなど、複数の事例を問題視していることが関係者への本紙の取材で分かった。......> ( 千葉県がんセンターの腹腔鏡手術複数死亡問題!群馬大病院と類似点が浮かび上がる!/当誌 2015.03.27


 今回注目する下記引用サイト記事患者死亡相次いだ千葉県がんセンター、がん拠点病院に再指定へ/yomiDr.ヨミドクター/2018.03.12 は、  <腹腔 鏡を使う 膵臓 手術などで患者の死亡が相次いだ千葉県がんセンター(千葉市)について、厚生労働省の有識者検討会は9日、がん診療連携拠点病院への再指定を認めることを決めた> と報じている。

 <......同センターは2015年、一連の医療事故を理由に指定から外れていたが、医療安全対策の改善が評価された。これを踏まえ、厚労相が4月1日から1年間、拠点病院に指定する見通し。指定されれば診療報酬が優遇され、補助金が交付される> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事加齢の問題、原因は筋肉弱化 内田氏、セミナーで新説 津・ウエルネスフェスタに300人 三重/伊勢新聞/2018.03.11 は、  <三重県津市あのつ台の近畿健康管理センター三重事業部は10日、同所の健診施設「KKC健康スクエア」でイベント「ウエルネスフェスタ2017」を開催した。三重大学学長顧問の内田淳正氏(71)の健康セミナーをはじめ無料の検査や体験コーナーがあり、津市を中心に約300人が訪れた。  地域の健康づくりに役立ててもらおうと年1回開催。同施設オープン3周年を記念し内田氏のセミナーを初めて企画した> と報じている。

 <......内田氏は「健康で長生きするためには」と題して話し「加齢による問題の全ては全身の筋肉の脆弱(ぜいじゃく)化による」とする自身の新説を提唱。運動機能の低下だけでなく頭部の脱毛排泄機能の低下生活習慣病にも筋肉の弱化が関係すると指摘した。また日本の高齢化が欧米先進国の3倍のスピードで進んでいるとして「健康な日本をつくるためには高齢者と若手が共に活動することが大事」と述べた。  フェスタ会場では、歩く姿を撮影し体のバランスを評価する歩行姿勢チェックや骨密度の測定などがあり終日にぎわった> とある。

 "放射線治療" の "副作用" を克服し、最小限に留める新しい放射線治療法である "がん細胞だけを狙い撃ちする放射線治療「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」" については、その臨床研究段階から注目してきた。

 ◆ 参照 当誌過去の "BNCT" 関連記事

 (1) <BNCTは、がん細胞に取り込まれやすいホウ素薬剤を患者に点滴し、体への影響が少ない中性子線を照射する。ホウ素は、中性子線を吸収して核分裂した際に放射線を出し、がん細胞を内部からたたく。放射線の射程は細胞1個分ほどで、周囲の正常な細胞を傷つけにくいとされる> ( "放射性物質含む薬"をがんに集め より効果的に"狙い撃ち"!"熱で固まる化合物"使用!/当誌 2017.04.24

 (2) <がん細胞だけを狙い撃ちする放射線治療「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」を、顔や首にできる「頭頸(とうけい)部がん」の末期患者37人に行ったところ、半数以上でがんを消すことに成功したとの臨床研究結果を、大阪大や京都大などのチームがまとめた......> ( "がん狙い撃ち"放射線治療="ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)"、実用化に向け最終治験!/当誌 2016.01.09

 今回注目する下記引用サイト記事福島のベンチャー、がん治療器開発加速 故堀場雅夫氏ら出資/京都新聞/2018.03.10 - 19:00 は、  <堀場製作所を創業した故堀場雅夫氏が設立に携わり、ロームなどが出資した医療機器開発ベンチャーの福島SiC応用技研(福島県楢葉町)が、次世代がん治療装置の開発を加速させている。昨秋に試験用の新棟を同町に完成させ、人員も増強。2020年ごろの実用化を目指す。京都ゆかりのハイテク企業が、東日本大震災の被災地の産業復興に貢献しようとしている> と報じている。

 <......同社は堀場氏らの出資で14年に設立された。堀場氏の「原子力災害被災地の復興を支援したい」との思いを受け、同町の工業団地で震災後に企業が撤退した跡地に進出した-。  開発を進めるのは中性子線を使った放射線がん治療装置(BNCT)。ホウ素をがん細胞に取り込ませ、中性子線を照射することでがん細胞を選択的に破壊できる。切開手術が不要のため患者負担が少ないのが利点だ。  計画では、電力損失が少ない次世代半導体シリコンカーバイド(SiC、炭化ケイ素)をロームから調達し、他社のBNCTより大幅に小型化。価格を1台10億~15億円程度と他社の半額以下に抑える。中性子線の照射も1方向から10方向に増やし、体内深部まで治療できるようにする。  昨秋には装置を試験する新棟が完成し、地元から約20人を採用。今年2月には経営安定化に向け、京都の金融機関などでつくる「京都市スタートアップ支援ファンド」などを引受先とした第三者割当増資で3億4千万円を調達した。  BNCTの第1号機はロームが購入し、20年に専用施設とともに京都府立医科大(京都市上京区)に寄付。同大学で臨床試験(治験)を進める予定だ。国内での普及を目指す一方、米国や中国などの海外展開も視野に入れている。  福島SiCの古久保雄二社長は「多くの病院に装置を広め、がんが治る患者を増やしたい。現地はまだ店舗なども少なく、地元雇用を通して避難住民の帰還に少しでも貢献できればいい」と話している> とある。

 "がん治療薬「オプジーボ」" が、その "効き目" と "高額さ!" ゆえに注目され続けてきたことは周知の事実だ。

 ◆ 参照 当誌過去の "オプジーボ 引き下げ" 関連記事

 (1) <保険適用での高額な治療薬が使われると、 《 患者の負担を軽減する高額療養費制度で、患者の自己負担は一般的に月額8万7千円ほど。残りは国費や保険料でまかなうことになる...... 》 とあり、《 肺がんの患者数10万人のうち5万人がオプジーボを使ったら年1兆7500億円の医療費がかかるという資料が専門家から提出 》 とされていた。 ここから、高額な治療薬の "費用対効果" の観点での吟味が課題とされるに至った> ( "高額な薬"は"費用対効果"の視点で評価吟味!"500万円以上を引き下げ対象"に!厚労省/当誌 2017.10.27
 (2) 高額な肺がんなどの"がん治療薬オプジーボ"!財務省、臨時に価格引き下げ求める方針!/当誌 2016.10.03
 (3) "高額"がん治療薬、"効く患者"解明(?)へ大規模研究を開始!(日赤や国立がんセンター)/当誌 2016.08.12


 今回注目する下記引用サイト記事オプジーボ、24%値下げ 4月から27万8千円に/KYODO/2018.03.05 - 20:21 は、  <>厚生労働省は5日、高額な新型がん治療薬「オプジーボ」の薬価を4月から約27万8千円(100ミリグラム1瓶)に引き下げると発表した。現行の約36万5千円から24%減薬価見直しのルールが同月から変更されることが影響した> と報じている。

 <......オプジーボは一部の皮膚がんを対象に2014年9月に保険適用され、その後、肺がんへの効能追加で対象患者が大幅に拡大医療保険財政を圧迫するとの指摘を受け、厚労省は昨年2月、通常の改定時期を待たずに当初の薬価約73万円を半額に引き下げた今回の薬価改定により、保険適用時と比べ60%超の値下げとなる> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事血中ビタミンD、がんリスク低下か=食事、日光浴で予防期待-国立がんセンター/JIJI . COM/2018.03.08 - 11:37 は、  <血液中のビタミンD濃度が高い人は低濃度の人に比べ、がんになるリスクが19~25%低いとの調査結果を国立がん研究センターなどのチームが8日、英医学誌に発表した。ビタミンDは魚などの摂取や日光浴で得られ、研究チームは「生活習慣の改善で、がん予防が期待できる」としている> と報じている。

 <......チームは全国8県に住む40~69歳の男女約3万4000人を、1990~2009年まで追跡。調査開始時に血液の提供を受け、うち約7000人について血中のビタミンD濃度を測定した。  ビタミンD濃度に応じて4グループに分け、がんになるリスクをそれぞれ算出。濃度が最も低いグループに比べ、2番目のグループががんになる可能性は19%低かった。同様に3番目のグループは25%、4番目のグループは22%低かった。がんの種類別では、肝がんで明確なリスクの低下が見られた。  研究チームによると、ビタミンDは細胞の増殖を抑える作用を持ち、がんを防ぐ可能性があるとされる。サケなどの魚やキノコ類に含まれるほか、日光を浴びることで体内で作られる> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事iPS培養液、費用10分の1に...市販化合物組み合わせ大幅コストダウン/yomiDr.ヨミドクター/2018.03.06 は、  <再生医療への応用が期待されるiPS細胞(人工多能性幹細胞)などを低コストで培養できる方法を開発したと、京都大などのチームが発表した。市販の化合物を組み合わせ、高価だった培養液の費用を10分の1程度に抑えられるという> と報じている。

 <......iPS細胞やES細胞(胚性幹細胞)などの万能細胞の作製や維持には、細胞の成長を促す2種類のたんぱく質を含む培養液が欠かせないだが、たんぱく質の合成には費用がかかり、医療用の細胞を作る際のコスト高につながっていた。  チームはたんぱく質の代わりに、細胞を増殖させるなどの作用がある3種類の安価な人工化合物を組み合わせ、従来の培養液と同等の機能を持たせたこれまでの国産の培養液は1リットルあたり7万~9万円するが、新たな培養液は材料費だけなら8000円で済むという。  チームの長谷川光一・京大特定拠点講師は「コストを大きく削減することが可能で、実用化に向け、安全性や耐久性の確認などを進めていきたい」と話した> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事幹細胞で心筋梗塞治療、ウサギで効果確認 岐阜大・東北大/日本経済新聞/2018.03.06 - 13:37 は、  <岐阜大学の湊口信也教授東北大学の出沢真理教授らは6日、「Muse(ミューズ)細胞と呼ぶ幹細胞を使い、急性心筋梗塞のウサギを治療できたと発表した。病気を起こしたウサギに、別のウサギやヒトから取り出したMuse細胞を点滴で投与した。心機能の回復などの効果が半年以上の長期にわたって確認できたという。  Muse細胞は出沢教授らが見つけた幹細胞の一種で、体内の骨髄などにわずかに含まれ、体の様々な細胞に育つ能力があるとされる> と報じている。

 <......実験にはウサギやヒトの骨髄から取り出したMuse細胞を使った。急性心筋梗塞を起こしたウサギに、約30万個の細胞を点滴で投与した。病気のウサギ自身の細胞だけでなく別個体のウサギやヒトのMuse細胞の投与でも心臓のポンプ機能を回復させ、心筋梗塞が起きた部位を縮小させる効果が同程度あることが分かったという。  投与したMuse細胞心臓の障害が起こった場所に集まり、心筋の一部に育ったとみられた。細胞が壊れたときに膜の一部が変化してできる物質によって、Muse細胞が引き寄せられると研究チームは分析する。  Muse細胞を巡っては、三菱ケミカルホールディングス傘下の生命科学インスティテュート(東京・千代田)が心筋梗塞の治療で臨床試験(治験)を2018年1月から始めた。同社は21年の実用化を目指している> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事iPS培養液、費用10分の1に...市販化合物組み合わせ大幅コストダウン/yomiDr.ヨミドクター/2018.03.06 は、  <再生医療への応用が期待されるiPS細胞(人工多能性幹細胞)などを低コストで培養できる方法を開発したと、京都大などのチームが発表した。市販の化合物を組み合わせ、高価だった培養液の費用を10分の1程度に抑えられるという> と報じている。

 <......iPS細胞やES細胞(胚性幹細胞)などの万能細胞の作製や維持には、細胞の成長を促す2種類のたんぱく質を含む培養液が欠かせないだが、たんぱく質の合成には費用がかかり、医療用の細胞を作る際のコスト高につながっていた。  チームはたんぱく質の代わりに、細胞を増殖させるなどの作用がある3種類の安価な人工化合物を組み合わせ、従来の培養液と同等の機能を持たせたこれまでの国産の培養液は1リットルあたり7万~9万円するが、新たな培養液は材料費だけなら8000円で済むという。  チームの長谷川光一・京大特定拠点講師は「コストを大きく削減することが可能で、実用化に向け、安全性や耐久性の確認などを進めていきたい」と話した> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事がん組織に免疫細胞少なく、遺伝子が原因 京大など解明/日本経済新聞/2018.03.02 - 19:16 は、  <京都大学の湊長博特命教授らは、免疫細胞ががん組織に少ないのは特定の遺伝子が原因であることマウスの実験で突き止めたがん免疫療法の効き目が一部の患者にとどまるのは、免疫細胞ががん組織に集まりにくいためだとみられている。この遺伝子の働きを抑える薬剤の開発を企業と協力して進める。英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(電子版)に2日、掲載された> と報じている。

 <......大日本住友製薬と共同で、細胞の移動を制御する遺伝子「Sipa1」の機能を調べた。この遺伝子が働かないマウス白血病の細胞を移植しても生き続けた。免疫細胞ががん組織に集まるようになっており、がん細胞を盛んに攻撃していた。  遺伝子の働きを抑える化合物ができれば、がんの治療に役立つとみられる。研究チームは大日本住友製薬と協力し、既存薬が効かなくなって再発しやすい慢性骨髄性白血病の治療薬の開発を目指す> とある。

 がん治療は、"通常のがん細胞" だけがその対象ではなく、後日の "再発" を呼ぶ "がん幹細胞" をもしっかりとターゲットとしなければならない、とされている。

 ◆ 参照 当誌過去の "がん幹細胞" 関連記事

 (1) <抗がん剤治療での難関は、通常のがん細胞を死滅させても、"冬眠して潜伏" している "がん幹細胞" がもたらす、後日の "再発" を防げない点だと言われる。......> ( 冬眠中の"がん幹細胞"を起こし、抗がん剤で攻撃すればがんが完全に治るのではないか!?/当誌 2018.01.13
 (2) <"がん幹細胞" は、"蜂の巣" に譬えるならば、まるで "女王蜂" の存在に相当し、"がん再発" の原因だと見られている。......> ( "がん幹細胞"分裂の観察に成功!人の細胞で初!がん根治の新薬開発に期待!(慶大など)/当誌 2017.04.02

 今回注目する下記引用サイト記事iPS使い創薬 がん幹細胞再現、転移・再発防止へ 神戸大・岡山大、治療薬候補を発見 /日本経済新聞/2018.03.04 - 20:23 は、  <iPS細胞の技術を使って、がんを制圧する創薬研究が加速している。神戸大学は肺がんで、岡山大学は食道がんや頭頸(けい)部がんで、がん細胞を生む親玉といわれる「がん幹細胞」を人工的に作り、それぞれ治療薬候補を突き止めた既存の抗がん剤と併用することで、がんの転移や再発を防いで根治につながる治療法の実現を目指す> と報じている。

 <......神戸大学の青井貴之教授らはiPS細胞を作製する際に使う遺伝子を人の肺がん細胞に導入し、人工的に肺がんのがん幹細胞を作った。骨や脂肪などになる間葉系幹細胞や正常な血管と混ぜて培養すると、増殖してがん組織になり、がん幹細胞の特徴があった。  作製したがん幹細胞は、関節リウマチの発症に関わるたんぱく質「IL―6」を分泌し、正常な細胞を異常な細胞に変えていたIL―6の働きを抑える物質を加えると増殖せず、がん組織ができなかった。  このような物質と既存薬を組み合わせれば、相乗効果が期待できる。数年後の臨床試験(治験)開始を目指す。企業に協力を呼びかけて実用化を目指す考えだ。  岡山大学の大原利章助教らは、妹尾昌治教授が開発した技術を活用した。マウスのiPS細胞にがん細胞の培養液をかけて人工のがん幹細胞を作製これに、輸血を繰り返すと発症する鉄過剰症の治療薬「鉄キレート剤」をかけて培養した。  すると、人工のがん幹細胞は自己複製して増殖したり、様々な細胞に成長したりする幹細胞の性質がなくなり、通常のがん細胞に変化し、がんは増殖しなかった食道や頭頸部のがんに有効な可能性があるという。  大原助教は「(鉄キレート剤と組み合わせれば)がん幹細胞に効かなかった既存の抗がん剤の治療効果を高められる」と期待する。  鉄キレート剤は腎障害や吐き気などの副作用があり、体力の落ちた患者には使いにくい。研究チームは先端素材ベンチャーのダステック(金沢市)と協力し、患部に効率的に届ける技術などの開発を進める。  iPS細胞を利用した創薬は、生まれながらの遺伝子の異常による病気などの研究が先行している。患者の細胞からiPS細胞を作り、病気のメカニズムを解明したり、新薬候補物質を探したりしている。たばこや放射線などの環境要因も影響するがんの創薬においても、iPS細胞が研究手法を革新しつつある。 (岩井淳哉)> とある。

 "さまざまな細胞に変化する能力を持つ人の胚性幹細胞(ES細胞)" の研究実績が積み重ねられている。

 ◆ 参照 当誌過去の "ES細胞" 関連記事

  <"「万能細胞」=iPS細胞" との認識が一般化する中で、「万能細胞」という点では同様である "ES細胞(胚性幹細胞)" が、"再生医療" 分野で再注目され始めている。......受精卵を壊して作るES細胞は生命倫理上の議論があり、臨床研究向けの作製が国の指針で禁止されてきたが、2014年の新指針策定で認められた> ( 国内初、"医療目的"での"ES細胞"を作製する計画、京大のチーム、厚生労働省に申請!/当誌 2017.04.21


 今回注目する下記引用サイト記事ES細胞で網膜、光に反応 失明マウスに移植、理研/KYODO/2018.03.020 は、  <さまざまな細胞に変化する能力を持つ人の胚性幹細胞(ES細胞)から作製した網膜組織を、末期の網膜色素変性で失明したマウスに移植したところ、光に反応するようになったことが分かった。理化学研究所多細胞システム形成研究センター(神戸市)などのチームが1日付の米科学誌電子版に発表した> と報じている。

 <......臨床応用への可能性を開く成果としており、有効性や安全性の研究をさらに進めるという。  チームの万代道子・同センター副プロジェクトリーダーによると、網膜色素変性は光を受け取って神経細胞に伝達する視細胞が変性し、視力が失われていく。有効な治療法がないという> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事がんVS免疫療法 攻防100年 高コストや副作用が課題/日本経済新聞/2018.01.28 は、  <ウイルスや細菌などの病原体から身を守る免疫の仕組みを利用する「がん免疫療法」が注目されている免疫をがん治療に生かす研究は100年を超す歴史があるが、科学的に治療効果を認められたものはほとんどなく、これまでは異端視されていた状況を変えたのは2つの新しい技術の登場で、手術、放射線、抗がん剤などの薬物治療に次ぐ「第4の治療法」として定着しつつある
―― 中略 ――
 20世紀末、がん免疫の攻撃を逃れる仕組みの研究が進んだ。その中で見つかったのが「免疫チェックポイント分子」と呼ぶたんぱく質だ。  免疫は暴走すると自身の正常な細胞も攻撃してしまうため、普段はアクセルとブレーキで制御されているがん細胞この仕組みを悪用し、免疫にブレーキをかけて攻撃を中止させる。  チェックポイント分子の「CTLA―4」や「PD―1」の働きが解明され、2010年代前半にその働きを阻害する薬が開発された免疫細胞は攻撃力を取り戻してがん細胞を殺す皮膚のがんの一種の悪性黒色腫で高い治療成績を上げ、肺がんや腎臓がんなどでも国内承認された。  CTLA―4を発見した米テキサス州立大学のジェームズ・アリソン教授PD―1を突き止めた京都大学の本庶佑特別教授はノーベル賞の有力候補といわれる。
 注目を集める新しい治療法はもうひとつある。「遺伝子改変T細胞療法」だ。患者から免疫細胞のT細胞を取り出し、がん細胞を見つけると活性化して増殖する機能を遺伝子操作で組み込む。増やしたうえで患者の体内に戻すと、免疫細胞はがんが消えるまで増殖する大阪大学の保仙直毅准教授は「免疫のアクセルを踏みっぱなしにする治療法だ」と説明する。  がんを見つけるセンサーに「キメラ抗原受容体(CAR)」を使うタイプはT細胞と組み合わせて「CAR―T細胞療法」とも呼ばれる。新潟大学の今井千速准教授らが米国留学中の04年に論文発表し、スイスの製薬大手ノバルティスが実用化。17年8月、一部の白血病を対象に米国で承認された。  治療効果は抜群で、1回の点滴で7~9割の患者でがん細胞が消え、専門家らを驚かせた。日本でも近く実用化される見通しだ。
 2つのがん免疫療法にも課題はある。免疫チェックポイント阻害剤効くのは承認されたがんのうちの2~3割の患者で、数百万円という高い投薬費も問題になった。CAR―T療法塊を作る「固形がん」には効果が薄いとされる。過剰な免疫反応による発熱や呼吸不全などの副作用もある。遺伝子操作や細胞の培養にコストがかかり、治療費は5000万円を超す。  課題の克服を目指す研究も国内外で進んでいる。がん免疫療法はこれからが本番だ。
  (岩井淳哉)> と解説している。

 今回注目する下記引用サイト記事認知症の権威が教える「暴走運転老人」のボーダーライン/biglobeニュース/2018.03.01 - 16:00 女性自身 は、  <18日、東京都港区内で、元東京地検特捜部長で弁護士の78歳男性が運転する乗用車が暴走し、歩道を歩いていた30代の男性をはねて死亡させた。原因はアクセルとブレーキの踏み間違いとみられる。  このような高齢者ドライバーによる死亡事故が、連日のように相次いでいるーー。  前記事故の3日前の15日、警察庁は'17年に認知機能検査を受けた75歳以上の高齢ドライバー196万2,149人中、2.8%に当たる5万4,072人が"認知症の恐れがある"と判定されていたことを発表した。  また、昨年に交通死亡事故を起こした75歳以上のドライバー385人を調査したところ、「認知症の恐れ」があるが28人。「認知機能低下の恐れ」があるが161人だったことも同時に発表。じつに死亡事故を起こした運転者のほぼ半数が、認知機能が低下していたのだ> と報じている。

 <......認知機能とは、記憶力や判断能力など、物事を正しく理解し、適切に実行するための知的機能のこと。この機能が低下した状態が、認知症や"認知症予備軍"と呼ばれるMCI(軽度認知障害)だ。  認知症研究の第一人者で、『運転を続けるための認知症予防』(JAFメディアワークス)の著者、鳥取大学医学部・浦上克哉教授(61)が、運転時の認知障害について解説してくれた。次のクルマの運転時に起こりやすい事象は非常に危険だという。  ・運転中にバックミラー(ルーム、サイド)をあまり見なくなった  ・アクセルとブレーキを間違えたことがある  ・曲がる際にウインカーを出し忘れることがある  ・反対車線を走ってしまった(走りそうになった)  ・右折時に対向車の速度と距離の感覚がつかみにくくなった  「認知症に多いのが、"同時に2つのことができなくなる"ということ。『運転中にバックミラー(ルーム、サイド)をあまり見なくなった』、『曲がる際にウインカーを出し忘れることがある』は、運転をしながらバックミラーを見たり、ウインカーを出したりすることができない、やらないというケースです。これは2つのことを同時にやりにくくなる場合と、そもそもウインカーを出すことすら忘れてしまっている場合もある。本人は運転のみに集中しているので、ほかに注意が向かなくなるんです」(浦上教授・以下同)  「右折時に対向車の速度と距離の感覚がつかみにくくなった」が当てはまる人は判断力が低下している可能性があるそう。  「右折するとき、対向車のスピードと、自分のクルマとの距離感を計算しながらタイミングを計りますが、判断能力が低下しているとこれが難しくなる。昔の感覚で右折しているつもりでも、ブレーキからアクセルへの踏み替え、ハンドル操作などが遅くなっていることがあるのです。とくに大きな交差点などでの事故に気をつけてください」> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事"スマホ認知症"20代の物忘れ外来患者も/0テレNEWS24/2018.02.28 - 14:23 は、  <スマホ認知症は若者たちがかかるという。  脳神経外科医・奥村歩医師「物忘れ外来を訪れる患者の若年化がどんどん進んでいる」  認知症を専門とするクリニックでは、患者の30%が40代~50代、10%が20代~30代と認知症にならないような世代の受診がここ数年は増えているという> と報じている。

 <......脳が健康な状態を保つために必要なことは、情報を脳に入れることと、その情報を深く考えることをバランス良く行うことだという。  スマホの登場で現代人は"情報入手"だけが多い状態になっている。気がつけば、脳は情報で"オーバーフロー"となり過労状態になるという。そのため、物忘れや感情のコントロールができない、自分らしさを失うといった、うつ病や認知症と同じ症状が引き起こされるという。  奥村医師「長く続くと、本当のうつ病になってしまう危険があるので警鐘を鳴らしているんです」  ほかにも症状が続くと、老後の認知症の危険も高まるということだが、スマホ認知症は生活習慣を変えれば改善するという。そのために必要なのは"ぼんやりタイム"だ。集中して何かをした後にぼんやりする時間が脳には必要だという。  移動中、食事中、休日、就寝前、スマホと一緒に過ごしていたこの時間をぼんやりする時間に切り替え、スマホ認知症と無縁の生活を> とある。

 "発がん物質" を、業務上で取り扱って、"膀胱がん" を発症するというケースについては、かつて当誌でも注目した経緯がある。

 ◆ 参照 当誌過去の "膀胱がん" 関連記事
 (1) 発がん性物質(芳香族アミン類)の規制強化! "膀胱がん"で労災認定の男性らが要請!/当誌 2017.02.22
 (2) 化学工場の7人が "ぼうこうがん"! 取り扱いの化学物質( MOCA [モカ] )が原因か?!/当誌 2016.09.23


 今回注目する下記引用サイト記事がん発症で化学会社提訴=従業員ら「無防備で作業」-福井地裁/時事ドットコムニュース/2018.02.28 - 12:13 は、  <福井市の工場で化学物質を扱っていた従業員らがぼうこうがんを発症した問題で、従業員ら男性4人が28日、工場を保有する三星化学工業(東京都板橋区)を相手に計3630万円の損害賠償を求める訴訟を福井地裁に起こした> と報じている。

 <......原告は40~60代の従業員3人と元従業員1人。  訴状によると、4人は同社福井工場で勤務経験があり、発がん性のある化学物質「オルト-トルイジン」に暴露する業務に15~27年従事し、ぼうこうがんを発した。従業員側は、同社が有害性や発がん性を知りながら作業環境を整備せず、無防備な状態で作業をさせたと主張している。  この問題では同社福井工場で働いていた9人がぼうこうがんを発症原告3人を含む7人が労災認定され、残る2人も労災を申請している。  三星化学工業の泉谷武彦社長の話 訴状が届いていないのでコメントは控えるが、これまで通り誠意をもって対応する方針に変わりはない> とある。

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