科学一般: 2014年12月 アーカイブ

 従来、当誌は、"年中無休" を旨として運営してきました。 が、別段、気負うこともなさそうかと。みんなで休む時は、右に倣え!でいいのでしょう......。
 「年末・年始(12月28日~1月3日)」の期間、当誌は "お休み" とします。

 皆さま、良いお年をお迎えください!  ...... (2014.12.28)




















 今回注目する下記引用サイト記事特定の酵素で、がんの増殖抑制 大阪市大、胃がんで実用化目指す/【共同通信】/2014.12.25 - 20:03 は、<がん細胞が増殖を自ら抑制する、これまでにない治療法になる> と期待される "新たながん治療法" について報じている。

 <特定の酵素を投与することで、がん細胞内にある物質をがん増殖を抑える物質 ―― プロスタグランジンD2(PGD2) ―― に変化させて治療する手法> と概説されている。

 <特定の酵素を投与することで、がん細胞内にある物質をがん増殖を抑える物質に変化させて治療する手法を大阪市立大のチームが発見し、25日発表した。  人の胃がんを移植したマウスへの投与実験ではがんが大きくならず、新たな胃がんの治療法として実用化を目指す。がん細胞が増殖を自ら抑制する、これまでにない治療法になるとしている。  チームの八代正和准教授によると、この酵素は、がん抑制効果があるプロスタグランジンD2(PGD2)をがん細胞内に作り出す働きを持つ。酵素を投与しなかったマウスのがん細胞は2週間で3倍に増殖したが、投与したマウスでは大きさに変化はなかった。> とある。

 その "呼び名" は、多少大袈裟な気がしないでもない。だが、実質的な恐ろしさからすれば、まさに「人食いバクテリア」という呼称に匹敵するのかもしれない。

 今回注目する下記引用サイト記事「人食いバクテリア」患者最多...今年263人/yomiDr. ヨミドクター/2014.12.24 は、これに感染すると<手足の壊死(えし)や意識障害を引き起こし、死に至る恐れもある> と言われる「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」を引き起こす "バクテリア/細菌" について報じている。

 <壊死や意識障害招く  手足の壊死(えし)や意識障害を引き起こし、死に至る恐れもある「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」今年の患者数が、12月中旬で263人となり、調査を始めた1999年以降最悪となった。  国立感染症研究所は、激しい喉の痛みや手足の腫れなど、感染が疑われる症状があれば、医療機関を速やかに受診するよう呼びかけている。  感染研によると、2010年までの患者数は多い年でも年100人前後だったが、12年以降は200人を超えている。今年は12月14日までで263人となり、最悪だった12年(242人)を上回った。東京(41人)、神奈川(19人)、愛知(18人)が多い。  子どもの咽頭炎やとびひを起こすA群溶連菌などが原因。喉などの粘膜や皮膚の傷口から感染するとされるが、どういう場合に劇症化するのかなど詳しいことはわかっていない。  38度を超える発熱や傷口の激しい痛みや腫れなどの初期症状から急激に悪化し、数日以内にショック症状や多臓器不全などに陥ることがある。抗菌薬による早期治療が重要だが、昨年は20人が亡くなった。手足や顔などの筋膜組織が壊死することもあり、「人食いバクテリア」とも呼ばれる。  感染研は「溶連菌に感染しないように、日頃から手洗いなどの対策を心がけ、症状があれば直ちに医療機関で適切な治療を受けてほしい」と話している。(2014年12月24日 読売新聞)> とある。

 過去の前例では、<4~5年後に子どもの甲状腺がんが急増> とある。あの "1986年のチェルノブイリ原発事故" のケースのことだ。

 今回注目する下記引用サイト記事福島で甲状腺がん増加か 子ども4人、放射線影響か確認/【共同通信】/2014.12.24 - 02:00 は、この国の "原発行政" のあり方に距離を置くような "厳粛な事態"、"原発事故による放射線の影響" に関する危うい事態について報じている。

 <福島県の全ての子どもを対象に東京電力福島第1原発事故による放射線の影響を調べる甲状腺検査で、事故直後の1巡目の検査では「異常なし」とされた子ども4人が、4月から始まった2巡目の検査で甲状腺がんの疑いと診断されたことが23日、関係者への取材で分かった。25日に福島市で開かれる県の検討委員会で報告される。  甲状腺がんと診断が確定すれば、原発事故後にがんの増加が確認された初のケースとなる。調査主体の福島県立医大は確定診断を急ぐとともに、放射線の影響かどうか慎重に見極める。  1986年のチェルノブイリ原発事故では4~5年後に子どもの甲状腺がんが急増した。> とある。

 "がん免疫(細胞)療法" の一翼を担っている "がんワクチン療法" というアプローチは既に知られている。

 <がんワクチン(英: cancer vaccine)は、発がんウイルスの感染阻止や、がんの治療目的で使用されるワクチンのことを指す/  がんワクチンとは、がん細胞に多く発現し正常細胞には全く発現せず、がん特異性で、かつ強い免疫原性(抗原が抗体の産生や細胞性免疫を誘導する性質)をもつ、がんの予防や治療を行なうために用いる(ワクチン製剤である......>

 ◆ 参照 当誌過去の "がんワクチン" 関連記事

  がんワクチン治療:"遺伝子組み換え麻疹ワクチン"の高い投与量で、がん消滅!(米研究)/当誌 2014.05.18


 今回注目する下記引用サイト記事脳のがん ウイルス療法...東大医科研が治験開始/yomiDr. ヨミドクター/2014.12.22 は、これも "がんワクチン療法" の一つと見なせるのであろうか、"脳のがん「膠芽腫(こうがしゅ)」" をターゲットとした "がん ウイルス療法" という新しい研究について報じている。

 <東京大医科学研究所病院は、悪性脳腫瘍の一種である「膠芽腫(こうがしゅ)」の患者を対象に、がん細胞だけに感染するウイルスを使った国内初の医師主導治験を始めると発表した。  このウイルスは、同大の藤堂具紀(ともき)教授らが開発したもので、口の周囲の疱疹(ほうしん)の原因になるヘルペスウイルスの遺伝子を組み換え、正常な細胞には無害で、がん細胞だけに感染するようにした。ウイルスが周囲のがん細胞に感染して、次々とがん細胞を破壊すると期待されている。  治験の対象は、膠芽腫を切除し、放射線と薬物治療後に腫瘍が残っていたり、再発したりした患者約30人。脳にできた腫瘍の中にウイルスを最大6回まで投与し、有効性を確かめる。  研究グループは2009年から膠芽種の患者を対象に、このウイルスを使った臨床研究を始め、安全性を確認している。また、前立腺がんなどを対象とした臨床研究も実施している。  藤堂教授は「このウイルスを使うと、がんの元となる幹細胞を殺すことができる。遠隔に転移したがんにも効果的で、再発の予防にもつながると期待される。治験を進め、国産初のがん治療用ウイルス薬として、3年以内の医薬品申請を目指したい」と話している。(2014年12月22日 読売新聞)> とある。

 "群馬大学病院" における "同一医師" による "腹腔鏡手術" での "高死亡率!" という報道は、心胆を寒からしめるものであった。

 ◆ 参照 当誌過去の "群馬大学病院" 関連記事

 (1) 群馬大学病院/第一外科 "医療過誤"があり、十二指腸潰瘍手術後約11か月で患者死亡!/当誌 2014.11.20
 (2) 術後8人死亡の"腹腔鏡"肝臓切除手術問題!保険手術と偽った診療報酬不正請求疑いも!/当誌 2014.11.18
 (3) "腹腔鏡"を使う肝臓切除手術!術後3か月以内に8人死亡!高難度肝切除、同一医師執刀/当誌 2014.11.16


 今回注目する下記引用サイト記事群馬大、開腹手術でも10人死亡...腹腔鏡と同じ医師/yomiDr. ヨミドクター/2014.12.22 は、上記の "腹腔鏡手術" に関する "驚くべき事実" に輪を掛け、より一般的な "開腹手術" にあっても、死亡率全国水準の3倍に及ぶ! という、これまた恐ろしい事態の追加情報を報じている。

 <死亡率11.9%全国の3倍  群馬大学病院(前橋市)で腹腔鏡(ふくくうきょう)を使う高難度の肝臓手術を受けた患者8人が死亡した問題で、腹腔鏡手術を手がけた第二外科(消化器外科)による肝臓の開腹手術でも、過去5年間で、84人中10人が術後3か月以内に死亡していたことが関係者への取材でわかった。  開腹手術の死亡率は11・9%に上り、全国的な肝臓の開腹手術の死亡率に比べ3倍という高率だった。  同科が行った肝臓の開腹手術は、2009年4月から、同科の肝臓手術がすべて停止される今年夏頃までに、肝臓がんなどの患者84人が受け、60代~80代の男女10人が敗血症や肝不全などで死亡していた。  病院関係者によると、10人の手術を執刀したのは、腹腔鏡手術を受けて死亡した患者の執刀医と同じ40歳代の男性助教だった。この助教が執刀した腹腔鏡手術では、10年12月~14年6月に8人が亡くなっている。開腹手術で死亡した10人のうち5人までが09年度中に集中していたが、同科は、その翌年度には新たに腹腔鏡手術を導入し、同じ医師に執刀させていた形だ。  腹腔鏡を使う肝臓手術を同科で受けたのは92人で、死亡率は8・7%に上り、その高い割合が問題になっている。開腹手術の死亡率11・9%は、腹腔鏡手術の死亡率より3・2ポイント高いことになる。  全国で行われた外科手術を登録するNCD(ナショナル・クリニカル・データベース)から肝切除の手術成績を分析した研究によると、肝臓の開腹手術の術後3か月以内の患者死亡率は、比較的リスクの高い切除方法に絞ったデータで4・0%群馬大病院の開腹手術の件数にはリスクの比較的低い切除方法も含まれているとみられるが、死亡率はこの全国データの3倍に上っている。  今のところ、手術と患者の死亡との因果関係はわかっていない。ただ、余命が数か月と想定される患者は一般的に、そもそも手術の対象にならない。  腹腔鏡手術の死亡事例について調査している群馬大病院は「今回の調査は腹腔鏡手術について調べたものであり、開腹手術については調べていないのでコメントできない」としている。  「明らかに高い」  肝臓の開腹手術を多数行っている日本大学医学部消化器外科の高山忠利教授の話 「数多くの手術を行う病院では死亡率が0・5%程度の施設もあり、12%近い死亡率は明らかに高い。肝臓の状態から本来行うべきではない手術も多かったのではないか。手術による死亡について院内外でチェックでき、問題の連鎖を止めるシステム作りが必要だ」 (2014年12月22日 読売新聞)> とある。

 じわじわと拡大している "H5N8型高病原性鳥インフルエンザウイルス" 感染地域である。所変われど事態に新奇さはなさそうだが、それでも注意深く対処し、対策を打っていくほかない。

 ◆ 参照 当誌過去の "鳥インフル" 関連記事

 (1) 鹿児島県 "ツルねぐらの水"からも"H5N8型高病原性鳥インフルエンザウイルス"を検出!/当誌 2014.12.07
 (2) 兵庫・淡路島でも野鳥の死骸から鳥インフル陽性反応(簡易検査)!野鳥の監視を強化!/当誌 2014.12.03
 (3) 鹿児島県のマナヅル、確定検査で"高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N8型)"が検出!/当誌 2014.12.01
 (4) 東京/大田区で渡り鳥1羽から"鳥インフルエンザウイルスの陽性反応"!詳しい検査へ!/当誌 2014.11.29
 (5) 千葉の鳥インフル、高病原性鳥インフルウイルス(H5型)を検出!警戒レベル3に引上げ!/当誌 2014.11.23
 (6) 千葉県長柄町で採取したカモ類のふん、鳥インフルエンザの"陽性"反応!確定検査へ!/当誌 2014.11.22
 (7) "宮城県栗原市"でオオハクチョウから鳥インフル! 簡易検査で"陽性"!確定検査へ!/当誌 2014.11.21
 (8) 東京都内で鳥インフル陽性!野鳥ホシハジロの死骸、詳細検査(強毒性かどうか?!)へ!/当誌 2014.11.19


 今回注目する下記引用サイト記事 :  は、<岐阜県可児市で12日に回収したオシドリの死骸> から<H5N8型の高病原性鳥インフルエンザウイルスを検出> という新たな事実について報じている。

 <環境省は20日、岐阜県可児市で12日に回収したオシドリの死骸から鳥インフルエンザの陽性反応が出たことを受け実施した確定検査で、H5N8型の高病原性鳥インフルエンザウイルスを検出したと発表。野鳥緊急調査チームを現地へ派遣し、感染の広がりがないか調べる。  県は、陽性反応が出た16日以降、死骸の発見場所から半径10キロ圏内を毎日巡回し、他に異常な死に方をしている鳥は見つかっていないとしている。20日開いた対策会議では、今後は池や川岸など水鳥が集まりやすい場所を重点的に監視することを確認した。  10キロ圏内にある岐阜県の養鶏農家19戸で異常は確認されていない。> とある。

 "腸内細菌(腸内細菌叢)" が、"腸管免疫系" の機能を果たし、"免疫力" を高めつつ、健康にとって重要な役割を担っていることは、再三、指摘されてきた。

 ◆ 参照 当誌過去の "腸内細菌" 関連記事

 (1) "(2型)糖尿病"もまた"腸内細菌"(腸内フローラ)の存在が関係している(ヤクルト)とは?!/当誌 2014.06.22
 (2) 腸管免疫系と腸内細菌の共生関係の構築に必須の分子(Uhrf1)を発見(慶大他共同研究)!/当誌 2014.05.05
 (3) おカネの掛からない免疫力アップ 腹式呼吸!リンパを流す!排泄機能と免疫機能のUP!/当誌 2014.03.17


 今回注目する下記引用サイト記事便秘薬による腸内環境の改善が慢性腎臓病の進行を抑制 - 東北大と慶大/マイナビニュース/2014.12.19 は、その "腸内細菌叢" の環境改善が、慢性腎臓病の治療に深く関わっている、と報じている。

 <腸管は尿、血液透析とならぶ第3の尿毒症物質排泄経路で、便秘症の治療薬であるルビプロストンが、慢性腎臓病新しい治療薬として適用できる可能性が示唆された> というのである。

 <東北大学(東北大)と慶應義塾大学はこのほど、便秘症の治療薬として使用される「ルビプロストン」という薬剤に、慢性腎臓病の進行を抑える効果があると発表した。  慢性腎臓病は、腎機能が慢性かつ進行性に低下する病態で、最終的には末期腎不全に陥るだけでなく、脳心血管疾患の発症率や死亡率を高めることで知られるが、高血圧や糖尿病に対する治療を行う以外治療法が無い現状がある。  これに対し、腎臓が働かないために、体内に溜まってしまった尿毒素による各種腎臓への悪影響を抑えること腎臓病の進行を抑制する手段として期待されている。また、腎臓病で蓄積するさまざまな尿毒素のうち、最も有害といわれているインドキシル硫酸などの産生には腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう:体内の細菌群が作り出す生態系)が関わっていることが知られており、近年、慢性腎臓病では腸内環境全体が悪い方向に変化していること明らかとなっていた。  この背景から研究チームは、腸内細菌叢慢性腎臓病の新しい治療ターゲットとして腸内環境および腸内細菌叢に注目して研究を続けていた。  今回の発見では、腸内環境を変化させる薬剤として、一般には便秘症の治療薬として使用されるルビプロストンの効果を検討した。同剤は腸液の分泌を増加させ、腸管内容物の移動を促進させる効果を持つ。  研究チームが慢性腎不全状態のマウスに同剤を投与し、腎臓病の進行に対する効果を検証したところ、ルビプロストン投与マウスは投与していないマウスに比べて、腸液の分泌が増えたことにより、腎不全時における腸壁の悪化が改善されていた。さらに、腸内細菌叢を解析したところ、善玉菌の減少も改善していた。また、腎不全時に血液中に蓄積する尿毒素などの代謝物濃度を網羅的に解析した結果、ルビプロストン投与マウスではインドキシル硫酸や馬尿酸などの物質の血中濃度が減少することが判明した。  これらの結果から、腸管は尿、血液透析とならぶ第3の尿毒症物質排泄経路で、便秘症の治療薬であるルビプロストンが、慢性腎臓病新しい治療薬として適用できる可能性が示唆された。今後、人への応用に向け、副作用の少ない低容量かつ腸で解ける製剤の開発や、対象となる腎不全患者の選定方法などについて検討を行っていく。> とある。

 "がん" 死亡率で上位を占める(女性:一位) 大腸がん の罹患および再発、転移に関しては、益々強い警戒心が向けられている。
 そして、大腸がん の抑制法や治療についての研究も旺盛に進められている。


 ◆ 参照 当誌過去の "大腸がん" 関連記事

 (1) "大腸がん"悪化の「目印」となる分子を特定!(京大など) "転移予測"の実用化目指す!/当誌 2014.12.05
 (2) "大腸がん"!その増殖・転移の要因となる"腫瘍血管"ができる仕組みを解明!(岐阜大)/当誌 2014.10.22


 今回注目する下記引用サイト記事パパイアの種に大腸がん抑制成分 キャベツにも、岡山大/【共同通信】/2014.12.18 - 20:11 は、<大腸がんの増殖を抑えるタンパク質の働きを高める機能があること> で、<パパイアの種(キャベツ)などに含まれる成分> が着目され、<治療や予防に有効な薬剤の開発に役立つ> との期待が寄せられている、と報じている。

 <パパイアの種などに含まれる成分に、大腸がんの増殖を抑えるタンパク質の働きを高める機能があることを岡山大と鹿児島大のチームが突き止め、18日発表した。治療や予防に有効な薬剤の開発に役立つとしている。  岡山大の中村宜督教授によると、大腸がん大腸の細胞にタンパク質が過剰に蓄積することで、細胞を増殖させる遺伝子の働きが活発化し、がんの増殖が進む。  チームは、大腸がんの増殖を抑制する中心的な役割を担うタンパク質に注目した。> とある。

 猛威を振るい続ける "エボラ出血熱" に対しては、それを食い止める有効な "ワクチン" や治療薬の開発が強く求められている。

 ◆ 参照 当誌過去の "エボラ出血熱 治療薬" 関連記事

 (1) "エボラ出血熱ワクチン"(「cAd3-EBO」)に効果か?! 米で臨床試験開始、安全性確認!/当誌 2014.11.28
 (2) 抗インフルエンザ薬"アビガン"(富士フイルムの薬品) 独の病院でもエボラ患者に投与!/当誌 2014.10.10


 今回注目する下記引用サイト記事鳥インフル急死の謎解明 京都府立大、エボラ熱に共通か/京都新聞/2014.12.17 - 06:40 は、一見、"鳥インフルエンザ" 関連の話題と見紛うわけだが、実は、<「ヒトのエボラ出血熱などの治療で、エンドセリンの阻害剤が治療薬として有効かもしれない」> と指摘されるように、"エボラ出血熱" の治療薬として大いに期待される研究を紹介した報道なのである。

 <高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)の感染でニワトリが急死するメカニズムの一端を、京都府立大生命環境科学研究科の塚本康浩教授らのグループが解明し、このほど米医学誌に発表した。血管収縮物質と、結合して作用する受容体がともに増加しており、受容体をブロックする薬剤が致死率を大幅に下げることを突き止めた。エボラ出血熱など出血性の感染症でも同様の仕組みが考えられ、新しい治療法の開発につながる成果という。/  高病原性鳥インフルエンザを引き起こすウイルスのうち、強毒性のH5N1型はヒトへの感染例も多い。感染したニワトリは他の多くの病気のように徐々に弱るのではなく、急に死に至ることが謎だった。  グループは、インドネシアでニワトリのひなを使って強毒性H5N1型ウイルスの感染実験を実施。各臓器で血管に出血やうっ血などの症状が見られることに注目した。  肺の分析で、血管収縮物質のエンドセリンが通常の約3倍、エンドセリンの受容体が約1・5倍に増えていた。エンドセリンが急激な出血や虚血状態を引き起こし、急死すると考えられるという。エンドセリン受容体の阻害剤を投与すると、感染から5日目の致死率を100%から約20%に抑えることができた。ただ、感染でエンドセリンと受容体が増加する仕組みはよく分かっていないという。/  高病原性インフルエンザに感染したニワトリは殺処分が法律で定められている。治療することはないが、塚本教授は「ヒトのエボラ出血熱などの治療で、エンドセリンの阻害剤が治療薬として有効かもしれない」と話している> とある。

 今年の夏には、"デング熱"/"代々木公園" が決して嬉しくない話題として注目され、不気味な異常気象に対する人々の不安感を逆撫でしたものであった。

 ◆ 参照 当誌過去の "デング熱" 関連記事

 (1) "デング熱"ワクチンが臨床試験で効果と発表!仏の製薬会社サノフィ 来年にも実用化!/当誌 2014.11.05
 (2) "デングウイルスを媒介しない蚊"1万匹放出(ブラジル)!抜本的なデング熱感染予防策!/当誌 2014.09.30


 今回注目する下記引用サイト記事デング熱で有力抗体発見 ワクチン開発に期待/【共同通信】/2014.12.16 - 01:00 は、<ワクチンの開発につながる成果> と期待される "デング熱のウイルス" の "有力な抗体" の発見! について報じている。

 <8月に約70年ぶりの国内感染が確認され、日本でも感染拡大の可能性が高まるデング熱のウイルスについて、英国やタイなどの国際チームが高い効率でウイルスを中和できる抗体を発見したと、15日付の米科学誌ネイチャーイムノロジー電子版に発表した。  抗体とは、ウイルスの表面にある特定の構造に結合して、ウイルスを無力化するタンパク質デングウイルスは遺伝子配列が大きく異なる四つの型があるが、今回発見した抗体はどの型も攻撃できるという。全ての型に有効な抗体はこれまで見つかっていなかったといい、チームは「有用性の高いワクチンの開発につながる成果だ」としている> とある。

 全国各地で野鳥などから発見されてきた "鳥インフルエンザウイルス" に警戒してきたのは、各地の "養鶏農場" での "養鶏への感染!" を回避するためだったはずである。

 ◆ 参照 当誌過去の "" 関連記事

  鹿児島県 "ツルねぐらの水"からも"H5N8型高病原性鳥インフルエンザウイルス"を検出!/当誌 2014.12.07


 今回注目する下記引用サイト記事 :  は、残念ながら、"宮崎県延岡市北川町川内名の養鶏農場" の "鶏3羽" から "H5型の高病原性鳥インフルエンザウイルスの遺伝子" が確認され、"同養鶏場が飼育する約4千羽全ての殺処分" が開始されたと報じている。
 危惧されていたことが、ついに発生してしまったわけだ。


 <宮崎県は16日未明、簡易検査で鳥インフルエンザの陽性反応が出た延岡市北川町川内名の養鶏農場の鶏3羽を遺伝子検査した結果、H5型の高病原性鳥インフルエンザウイルスの遺伝子が確認されたと発表した。県は午前2時半、この農場が飼育する約4千羽全ての殺処分を開始した。埋却と消毒も含め、16日中に終えたい意向。確定検査の結果は数日中にも判明する見通し。  県は家畜伝染病予防法に基づき、発生農場から3キロ圏の農場1戸で鶏約8300羽の移動を制限し、鶏の口内などから採取した検体をウイルス検査。> とある。

 "がん" という、自身の生命/延命に関わる病気における選択に当っては、やはり「賢くありたい!」はず。 いくら "センセイ" に勧められているからといって、あたかも "思考停止" 状態さながらに "治療方法の選択" をしてしまうわけにはいかない
 米国での「賢い選択」(Choosing Wisely=チュージング・ワイズリー)運動の基本的な発想は、そんなところにありそうである。


 ◆ 参照 当誌過去の "チュージング・ワイズリー" 関連記事

  米医療界、日本で当たり前に行われている医療を"無駄"と!チュージング・ワイズリー!/当誌 2014.10.15


 今回注目する下記引用サイト記事【最新「死に方」事典】前立腺がん、切り急ぐな/zakzak/2014.12.14 は、今、日本でも急増している "前立腺がん" に対する "手術" に関して、「なるべくやめたほうがいいでしょう」というのが、「賢い選択」(Choosing Wisely=チュージング・ワイズリー)である、と推奨している。

 <前立腺がんと診断され、手術を受けるように言われましたが、どうすべきでしょうか」  こう聞かれることがしばしばある。最近は、ネットで最新の医療情報を検索できるので、医者の言うことを疑う人が多くなった。それで、こう聞いてくるのだ。  私の答えは簡単、「なるべくやめたほうがいいでしょう」である。とくに前立腺がんの場合、手術は好ましくない。しかし、そう言うと、「なかなか言い出せません。断ると先生の機嫌を害し、次の治療が受けられないので...」と困った表情になるが、私は「それでも断るべきです」と続ける。そうしないと、寿命を縮めかねないからだ。  がんだからといってなんでもかんでも手術する時代ではない日本の医療はこれまで、どちらかと言うと「医者優先」で「患者優先」ではなかった医者はセンセイで、患者はセンセイの言うことに素直に従ってきたしかし、これを続けると、結果的に、無駄な検査や手術を受けさせられてしまう。  医療先進国アメリカでは、いま「患者優先」の医療の大転換が起きている。医者の言うことをそのまま受け入れず、「賢い選択」(Choosing Wisely=チュージング・ワイズリー)をしようという運動が、全米中に広まっている。  この運動は、2011年に米国内科専門医認定機構(ABIM)財団というNPOが始めたもので、いまや70以上の医学会や団体が参加している。その象徴的な例の1つが、「前立腺がんの早期手術は避ける」なのだ。  前立腺がんは、血液検査で「前立腺特異抗原」(PSA)という物質の値を測定して、数値が高いと前立腺に針を刺す精密検査が行われる。そして、がんが判明する。  しかし、前立腺がんは他のがんに比べると、命にかかわることが少ないことが判明している。しかも進行が遅いそれなのに、日本の医者はすぐ手術したがるのである。厚生労働省は不必要としたが、日本泌尿器科学会はこれに反対しているというのが現状である。  しかし、アメリカでは、「PSA検査はほとんど無意味」とされるうえ、たとえがんが見つかってもすぐ手術しないで検査を続ける「アクティブ・サーベイランス」という考え方が一般化している。つまり、手術が必要になったと判断したときにだけ行うわけだ。  「賢い選択」運動は、医療のあらゆる分野に広がり、「無駄な検査、医療を止めよう」ということで、現在、300項目近くがやり玉に挙げられている。  たとえば、「肺がんのCT検査は、ほとんど無意味」「4歳以下の子供の風邪に薬を使ってはいけない」「リウマチの関節炎でMRI検査をするのは無駄」「ピルをもらうのに膣内診は不要」「中耳炎で抗菌薬を飲むな」「頭痛で脳波を調べるのは無駄」「大腸の内視鏡検査は10年に1度で十分」などだ。  これらはすべて、インターネット上で無料公開されているので、アクセスしてみることをお勧めする。もちろん、英語だが、できない人はできる人に頼んででもチェックしてもらうべきだ。  ■富家孝(ふけたかし) 医師・ジャーナリスト。1947年大阪生まれ。1972年慈恵医大卒。著書「医者しか知らない危険な話」(文芸春秋)ほか60冊以上。> とある。

 がんの治療現場で、"手術支援ロボット/ダビンチ" による「執刀」が急増していること、それについてはこれまでにも注目してきた。

 ◆ 参照 当誌過去の "手術支援ロボット" 関連記事

 (1) "8K スーパーハイビジョン" の画像を活用し初の眼科手術!複数の医師が鮮明な画像を!/当誌 2014.12.07
 (2) "手術支援ロボット"「執刀」急増!ダビンチ実績2万件!保険適用拡大で治療費低下が!/当誌 2014.11.27
 (3) 手術中の手ぶれ抑えます!手術支援ロボット「アイアームス」開発(信州大/デンソー)!/当誌 2014.09.27
 (4) 内視鏡ロボット手術 (腎細胞がん部分切除手術/神戸大病院)!国の先進医療に8月承認!/当誌 2014.09.05


 今回注目する下記引用サイト記事手術支援ロボ「ダビンチ」正確さが強み/yomiDr. ヨミドクター/2014.12.11 は、「ダビンチ」の製造販売会社CEOに、ダビンチの展望を聞くかたちの記事を報じている。
 <臓器を画面に高解像度で映し、体内で細かい作業を正確に行える、がんの部分だけを切除できる> などの "正確さ" が強み! なのだと強調されている。


 <製造販売会社CEOに聞く  手術支援ロボット「ダビンチ」は2012年に前立腺がんの手術に保険適用され、今年に入り胃がんと腎臓がん手術に保険診療が一部併用される国の先進医療に認められた。  製造販売会社「インテュイティブサージカル」(本社・米国)のゲイリー・グットハート最高経営責任者(CEO)にダビンチの展望を聞いた。  ――ダビンチの強みは。  「臓器を画面に高解像度で映し、体内で細かい作業を正確に行える。腎臓がんは従来、片方の腎臓を全部摘出していたが、ダビンチではがんの部分だけを切除でき、手術後に人工透析を受けるリスクを減らせる」  ――本体価格が2億円以上かかる。  「例えば前立腺がん手術では開腹手術と比べ合併症が少なく、患者は早く普段の生活に戻れる。合併症の治療費や患者が休職中に失うお金を考えれば、ダビンチは決して高くない」  ――おなかにカメラを入れて行う従来の腹腔(ふくくう)鏡手術より優れているか。  「症状や患者の状態によると考えるのが適切だ。ダビンチは複雑な作業を求められる症状の患者によく使われる」  ――日本の医療機器産業をどうみる。  「日本の精密機械やセンサーの技術は世界トップ級で、ダビンチのアームや画像読み取りの部品は日本製。日本でも政府、病院、業界が協力できれば進化できる。医療分野でのロボット技術の利用は始まったばかりで、日本を含め多くの新規参入が期待できると思う(聞き手 米山粛彦)(2014年12月11日 読売新聞)> とある。

 "がん"発症という話題の中でも、昨今は、確かに "前立腺がん" に関するものが増えている気配がある。
 人口の高齢化という時代趨勢、そして本格的な生活環境の変化などが背景にあるとも言われているが......。


 ◆ 参照 当誌過去の "" 関連記事
 (1) "抗がん剤「ジェブタナ」(前立腺がん用)"投与後に5人死亡!製薬会社「慎重投与を」と/当誌 2014.12.12
 (2) "手術支援ロボット"「執刀」急増!ダビンチ実績2万件!保険適用拡大で治療費低下が!/当誌 2014.11.27
 (3) 米医療界、日本で当たり前に行われている医療を"無駄"と!チュージング・ワイズリー!/当誌 2014.10.15


 今回注目する下記引用サイト記事今日本で最も増えている「がん」の予防法/マイナビニュース/2014.12.11 は、<今、日本で最も増えているがんは、"前立腺がん"> だとしつつ、"食生活の変化""大豆" 摂取の減少、"動物性脂肪"摂取量の増加など)に大きな原因があるのではないか、と報じている。

 <今、日本で最も増えているがんは、"前立腺がん"だ。現在、先進国ではどの国でも、男性がかかるがんのナンバーワンになっている。アジアではこれまで全体的に欧米に比べて少なかったが、日本は今後15年で2倍から3倍に増えるだろうと言われている。  なお、前立腺は男性にしかない臓器で、尿を最後まで出し切るために働く他、前立腺液を出して精巣を守る免疫器官でもある。前立腺がんは男性にとって脅威の病気だ。  アジアで前立腺がんが少なかった理由の一つと考えられているのが、"大豆"だ。大豆には前立腺がんの発生を抑制する効果がある。アジア人は大豆から多くのたんぱく質を摂取してきたから、前立腺がんになりにくかったのだ。他に、カレーのスパイスに入っているクルクミンやわさびなども効果があるという。  一方、前立腺がん一番のリスクは、"脂肪"である。日本ではここ数十年、食生活の欧米化が進み、大豆をあまり食べなくなる一方で、肉や油、牛乳など動物性脂肪の摂取量が増えてきた。このことが、前立腺がん増加の一番の原因だ。  前立腺がん早期発見するには、血液中のPSAというたんぱく質の値を測ればよい。ただ、PSA値は前立腺の炎症や肥大症でも上がるため、PSA値が高いというだけでは分からない。前立腺がんと判断するには、改めてMRI検査や精密検査を行う必要がある。  前立腺がんが発見されても、必ずしも直ちに治療をしなくてはならないとは限らない。がんの悪性度にはかなりの個人差があるため、年齢や悪性度を見て、治療するか様子を見るかを見極めることになる。  なお、前立腺がんに関しては、若い人よりもむしろ高齢者の方が、悪性度が高く、亡くなる方も多いので注意が必要だ。  現在欧米では、早期前立腺がんの治療はロボットによる摘出手術が最も多く行われている。しかし、最近は、前立腺のどこにどの程度のがんがあるか、かなり正確に予測できるようになってきているから、将来は悪い部分だけを治療する「フォーカルセラピー(局所治療)」が可能になるだろう。  不安のある方は、ぜひ最善の治療や方策を得ていただくため、専門医に相談して欲しい。> とある。

 "データベース" が援用されるのは、それだけ "データが多く蓄積されている" ということのはず。
 "がん" の場合、"診療データが多い現実" はあまり喜ばしいことでもなさそうであるが、むしろ "蓄積されてしまったデータ" ならば、その "有効活用" が目指されて然るべきなのであろう。


 ◆ 参照 当誌過去の "がん データベース" 関連記事
  がんの有無を"2分で診断"(山梨大など)!がんの組織検査/生検での複雑な前処理が不要!/当誌 2014.02.26


 今回注目する下記引用サイト記事がん診療実績 患者に提供...病院探しに活用/yomiDr. ヨミドクター/2014.12.10 は、<約220万件のがん登録情報が収録されているデータベースを使った患者向けの情報提供サービス全国の拠点病院などで始まった> という、がん治療現場での最新動向について報じている。

 <約220万件のがん登録情報が収録されているデータベースを使った患者向けの情報提供サービス全国の拠点病院などで始まった。  肉腫や皮膚がんなど患者が少ないがんの治療で病院を探す際などに、診療実績に基づいた情報を得ることができる。  データベースは、国立がん研究センター(東京都中央区)が、407のがん診療連携拠点病院などで2009~12年に登録された情報を基に作った。  患者・家族からの相談を聞き、拠点病院の職員が該当するがんの症例数と病院名を教える。電話での問い合わせにも答える。  がんの情報は、現在、同センターのホームページで全国の病院の診療実績を検索できるが、部位の分類が大まかで、肉腫、特殊な血液がん、皮膚がんなどに絞って情報を得ることはできなかった。  システムの開発を担当した同センターの東尚弘・がん政策科学研究部長は「どこの病院に行けばいいか分からないと困っていたり、治療が受けられなかったりする人が一人でも減ってほしい」と話している。  相談に応じる病院については、国立がん研究センターのがん情報サービスサポートセンター(電話0570・02・3410、平日午前10時から午後3時まで)まで(2014年12月10日 読売新聞)> とある。

 "抗がん剤" による "副作用" は、もはや周知の事実とはなっている。しかし、"死亡例" が跡を絶たない現実は悲惨! としか言いようがない。

 ◆ 参照 当誌過去の "抗がん剤 副作用" 関連記事
 (1) ノバルティス:重篤な副作用2579例 未報告!死亡例も!抗がん剤/分子標的薬など!/当誌 2014.08.31
 (2) "前立腺がん"治療の新情報!"PSA値"の受けとめ方!手術以外の"小線源療法(内照射)"!/当誌 2014.08.11


 今回注目する下記引用サイト記事抗がん剤投与後に5人死亡 製薬会社「慎重投与を」/【共同通信】/2014.12.10 - 18:51 は、<前立腺がん抗がん剤「ジェブタナ」投与された患者のうち5人が死亡> という不幸な事実を報じている。

 <9月に販売が始まった前立腺がん抗がん剤「ジェブタナ」投与された患者のうち5人が死亡していたことが10日、製薬会社への取材で分かった。販売する「サノフィ」(東京都新宿区)は、投与との因果関係を否定できないとしており、慎重に投与するよう医療機関に注意を呼び掛けている。  サノフィによると、ジェブタナは販売開始の9月4日から12月3日までの3カ月間に約200人の患者に投与され、40人に白血球の一種「好中球」が減少する症状が確認<された。うち60代の3人、70代の2人が感染症などが原因で死亡した。> とある。

 "RSウイルス" が猛威を振るっていることは、既に、一昨日に注目したとおりだ。

 ◆ 参照 当誌過去の "RSウイルス" 関連記事

  "RSウイルス"患者最多!乳幼児に肺炎や気管支炎などを引き起こす!感染研が注意喚起!/当誌 2014.12.09


 今回注目する下記引用サイト記事RSウイルス患者、2週連続最多更新/yomiDr. ヨミドクター/2014.12.10 は、<過去最多となった前週の5151人を超えて......11月24~30日で5495人に達し......過去最多を更新> した、と報じ、乳児を抱えた親たちに警戒を呼び掛けている。

 <乳幼児の重い肺炎や気管支炎などの原因となるRSウイルスの流行が、北海道や埼玉、東京などで広がり、11月下旬の1週間あたりの患者数が9日、過去最多を更新した。  国立感染症研究所によると、小児科がある全国約3000医療機関が報告した患者数は11月24~30日で5495人に達し、過去最多となった前週の5151人を超えた。  RSウイルスは、感染者のせきやくしゃみなどの飛まつや鼻汁などを吸い込んだり、付着した手で口や鼻などに触れたりして感染する。年長の子どもや健康な大人の大半は、鼻水や軽い喉の痛みなど普通の風邪の症状で治まる。  だが、6か月未満の乳児が感染すると肺炎や気管支炎などを起こしやすい。ぜんそくの持病がある高齢者も重症化する恐れがある。昨年は全体で16人が亡くなっている。  有効な治療薬はないが、早産児や先天性の心臓病などの持病のある子どもは命に関わる危険性が高く、重症化を防ぐ抗体薬の注射が保険で認められている(2014年12月10日 読売新聞)> とある。

 "院内感染" は、抗生物質に耐性を持つ "耐性菌" が感染を媒介していると言われている。しかも、昨今では、多くの抗菌薬(抗生物質)に耐性を獲得した菌である "多剤耐性菌" が猛威を振るっていると見なされている。

 ◆ 参照 当誌過去の "黄色ブドウ球菌" 関連記事

  世界は"ペニシリン以前の時代"に戻ろうとしている?WHO 世界中の"耐性菌感染"に警告!/当誌 2014.05.02


 今回注目する下記引用サイト記事MRSAに効く新抗生物質発見 カイコを利用、東大チーム/【共同通信】/2014.12.09 - 01:00 は、上記のような "多剤耐性菌" である "メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)" に有効な "新しい抗生物質" が、<カイコを利用して発見> したと報じている。

 <院内感染の原因になるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)を殺菌する効果のある新しい抗生物質を、カイコを利用して発見したと、東京大の浜本洋助教(微生物学)らの研究チームが8日付米科学誌電子版に発表した。  MRSA免疫力の落ちた人が感染すると重症化し、多くの薬が効きにくい発見した抗生物質は既存の薬とは殺菌の仕組みが異なり、チームは「新たな治療薬として6~8年後の実用化を目指す」としている。  チームは、作業を効率化するため、通常使われるマウスではなく価格が安くて多数利用できるカイコを活用した。> とある。

 "インフルエンザ" が全国的な流行期に入っているが、似て非なる呼吸器系の "別種のウイルス" までが感染を強めているという。

 ◆ 参照 当誌過去の "インフルエンザ" 関連記事

  インフルエンザ 全国で"3週間早い"流行期入り! 流行入りが早いと流行の規模は大か!?/当誌 2014.12.06

 今回注目する下記引用サイト記事RSウイルス患者最多...乳幼児に肺炎、感染研が注意喚起/yomiDr. ヨミドクター/2014.12.08 は、"インフルエンザ" の流行に加えて、<乳幼児に肺炎や気管支炎などを起こすRSウイルス」の感染が広がり、......過去最多> に至っていると報じている。

 <乳幼児に肺炎や気管支炎などを起こすRSウイルス」の感染が広がり、11月中旬から下旬にかけての1週間あたりの患者数が、調査を開始した2003年以降で最多となった。国立感染症研究所は来年1月頃まで流行が続くとみて、注意を呼びかけている。  同研究所によると、全国約3000か所の小児科が報告した患者数は今年8月下旬から急増、11月17~23日で5151人に達し、12年10月初めの週の5007人を超えて過去最多となった。  RSウイルスは、感染者のせきやくしゃみなどの飛まつや鼻汁などに含まれ、吸い込んだり、付着した手で口や喉、鼻などに触れたりして感染。6か月未満の乳児が感染すると肺炎や気管支炎の原因となる。ぜんそくの持病がある高齢者も重症化の恐れがある。  同研究所感染症疫学センターの木村博一室長は「この時期に風邪の症状があればRSウイルスを疑い、周りの乳児や高齢者にうつさないよう、マスクの着用と手洗いを心がけてほしい」と話している。(2014年12月8日 読売新聞)> とある。

 国内各地で検出されてきた "簡易検査での鳥インフル陽性反応" は、その後、"確定検査" で "高病原性鳥インフルエンザウイルス" の有無が調べられている

 ◆ 参照 当誌過去の "鳥インフル" 関連記事

 (1) 兵庫・淡路島でも野鳥の死骸から鳥インフル陽性反応(簡易検査)!野鳥の監視を強化!/当誌 2014.12.03
 (2) 鹿児島県のマナヅル、確定検査で"高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N8型)"が検出!/当誌 2014.12.01
 (3) 東京/大田区で渡り鳥1羽から"鳥インフルエンザウイルスの陽性反応"!詳しい検査へ!/当誌 2014.11.29
 (4) 千葉の鳥インフル、高病原性鳥インフルウイルス(H5型)を検出!警戒レベル3に引上げ!/当誌 2014.11.23
 (5) 千葉県長柄町で採取したカモ類のふん、鳥インフルエンザの"陽性"反応!確定検査へ!/当誌 2014.11.22
 (6) "宮城県栗原市"でオオハクチョウから鳥インフル! 簡易検査で"陽性"!確定検査へ!/当誌 2014.11.21
 (7) 東京都内で鳥インフル陽性!野鳥ホシハジロの死骸、詳細検査(強毒性かどうか?!)へ!/当誌 2014.11.19


 今回注目する下記引用サイト記事鹿児島、高病原性ウイルス検出 ツルねぐらの水/【共同通信】/2014.12.06 - 12:57 は、既に先日、<H5N8型の高病原性鳥インフルエンザウイルス> が "マナヅル1羽" から検出されていた "鹿児島県出水市(国内最大のツル越冬地)" で、さらに<ツルのねぐらで採取した水> から<H5N8型の高病原性鳥インフルエンザウイルスを検出> という事態を新たに報じている。

 <鹿児島県は6日、出水市の鳥獣保護区に設置したツルのねぐらで採取した水を確定検査した結果、H5N8型の高病原性鳥インフルエンザウイルスを検出したと発表した。県は6日、ねぐらから半径3キロ以内にある養鶏農場のうち10軒への立ち入り検査を始めた。鶏の異常の有無や防鳥ネットの整備などを確認する。  環境省によると、ねぐらはカモなども利用。ウイルスは、保有している野鳥が水中でしたふんに含まれていたものがうつったとみられる。国や県などは、国指定の「出水・高尾野鳥獣保護区」にある干拓地2カ所に越冬のため飛来したツルが休む場所として、水を張ったねぐらを設けている。> とある。

 医療現場での "手術のあり方" は、"最新のIT技術の成果" によって大きな支援を受けることになっている。その集大成とも見受けられるのは、内視鏡を中心として発展した "手術支援ロボット" であろう。
 ただ、技術的に "支援される要素/対象" は、現在さらに広がりつつあるようである。


 ◆ 参照 当誌過去の "手術支援ロボット" 関連記事

  "手術支援ロボット"「執刀」急増!ダビンチ実績2万件!保険適用拡大で治療費低下が!/当誌 2014.11.27


 今回注目する下記引用サイト記事8Kの画像を活用し初の眼科手術/NHK NEWS WEB/2014.12.05 - 13:56 は、<8K=スーパーハイビジョンの鮮明な画像を活用した初めての眼科手術> について報じている。 <繊細な組織の集まる眼球の手術> に、<8Kを搭載した顕微鏡と大型のモニター> とが援用されて、"高いクオリティの手術" が追及されているという。

 <8K=スーパーハイビジョンの鮮明な画像を活用した初めての眼科手術が5日、名古屋市の病院で行われました。  この手術は、医療従事者や研究者、それに技術者などでつくる団体が8K=スーパーハイビジョンの技術を医療に応用しようと取り組んでいるプロジェクトの一環として、名古屋市の眼科で行われました。  手術室には8Kを搭載した顕微鏡と大型のモニターが設置され、白内障や緑内障などの手術が行われました。  モニターには手術の様子を捉えた顕微鏡の映像が8Kの画像で映し出され、手術に立ち会った医師によりますと、モニターで手術を行う部分をより鮮明に見ることができ、複数の医師からアドバイスを受けながら手術を進められるということです。  手術が行われた眼科三宅病院の三宅謙作医師は「繊細な組織の集まる眼球の手術で、複数の医師が鮮明な画像を見ながら手術への助言をすることで、手術のクオリティも高まることが期待できる」と話していました。> とある。

 想定されたとおり、"インフルエンザ" が全国で "3週間早く" 流行期入り!したという。

 ◆ 参照 当誌過去の "インフルエンザ" 関連記事

  全国のインフルエンザ、3週間早く流行入りへ! "0・94人/1医療機関"(国立感染研集計)/当誌 2014.11.30


 今回注目する下記引用サイト記事インフルエンザ 全国で流行入り/NHK NEWS WEB/2014.12.05 - 12:17 は、事前に想定されたように、<インフルエンザ 全国で流行入り>と報じている。 <去年に比べ、3週間早い流行期入り> なのだそうだ。

 <インフルエンザの患者が全国的に増えていて、国立感染症研究所は5日、インフルエンザ全国的な流行期に入ったと発表しました。  去年に比べ、3週間早い流行期入りとなっていて、専門家は早めのワクチン接種など対策の徹底を呼びかけています。  国立感染症研究所によりますと、先月30日までの1週間に全国およそ5000の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は、前の週の2倍に当たる9396人で、徳島県を除く46の都道府県で増加しました。  この結果、1医療機関当たりの患者数は1.90人と、流行開始の目安とされる「1」を超え、国立感染症研究所は、インフルエンザが全国的な流行期に入ったと5日、発表しました。  インフルエンザの流行期入りの発表は、去年は12月27日でしたが、ことしはこれよりも3週間早く、過去10年でも2番目の早さとなっています。  都道府県別の患者数をみますと、▽岩手県が10.52人、▽福島県が6.41人、▽埼玉県が5.05人、▽神奈川県が4.04人、▽東京都が3.62人など、東日本を中心に患者数が多くなっています。  また、ことし9月以降に検出されたウイルスは、高齢者で重症化しやすいとされるA香港型が全体の9割近くを占めています。  国立感染症研究所の砂川富正室長は、「流行は今後さらに拡大し、来年1月から2月にかけてピークを迎えるとみられる。流行入りが早いと場合によっては、流行の規模が大きくなるおそれもあるので、早めのワクチン接種や手洗い、咳エチケットといった対策を徹底してほしい」と呼びかけています。> とある。

 がんの恐さが、その "再発、転移" にあることはよく知られている。
 そこで、"大腸がん" についても、この "仕組み" の解明に関心が注がれてもいる。


 ◆ 参照 当誌過去の "大腸がん" 関連記事
  "大腸がん"!その増殖・転移の要因となる"腫瘍血管"ができる仕組みを解明!(岐阜大)/当誌 2014.10.22


 今回注目する下記引用サイト記事大腸がん悪化の「目印」特定 転移予測の実用化目指す/朝日新聞/2014.12.04 - 08:11 は、"大腸がん" の<転移予測> につながると期待される<大腸がん悪化の「目印」> が "特定" されたと報じている。

 <大腸がん悪化の目印となる分子を京都大などのグループが見つけ、3日発表した。この分子に特定の化学変化が起きていると、がん細胞が別の場所に移って転移しやすくなり生存率が低かった。大腸がんの転移を予測する診断法はまだ確立されておらず、数年後の実用化を目指している。  大腸がんの死亡率は男性では肺、胃に次ぎ3番目、女性では最も高い。死亡するケースの大半は転移が原因だ。  グループはマウスを使って転移を起こす大腸がんの細胞を研究。「Trio(トリオ)」というたんぱく質の特定の部位に化学変化が起きていると、がん細胞の運動を促す分子を活性化させることがわかった。  京大病院が保存する中程度の大腸がん患者115人のがん細胞を調べると、70人でこの化学変化が見られ、2割が診断から5年以内に転移で亡くなっていた。一方、化学変化が見られなかった45人はこの間、全員が生存していた。  グループの武藤(たけとう)誠名誉教授(実験腫瘍(しゅよう)学)は「患者の転移の起きやすさがわかれば、効果的に治療できる可能性がある」と話す。成果は米がん学会の学術誌電子版に掲載された。(阿部彰芳)> とある。

 芸能人などの知名人の "がん罹患" の情報は、いろいろな意味で話題とされる。
 他人事とは思えない親近感を誘い、"がん" の辛さ、恐さを考えさせるからであろうか。


 今回注目する下記引用サイト記事文太さん「膀胱全摘拒否」で訴えたセカンドオピニオンの重要性/東スポ Web/2014.12.03 - 11:00 は、ご自身の考えをもって行動してきた菅原文太さんらしい "がん(膀胱がん)" との向き合い方を紹介する記事として興味深く思えた。

 <菅原文太さんは2007年にぼうこうがんを発症。ステージ2と宣告され、10人医者がいたら9人が「ぼうこうの全摘出が必要」と診断するまでに進行していたという。だが、文太さんはどうしてもぼうこうを摘出することが許せなかった。  「尿意を自分で感じて排出する行為にこそ、人間らしさがあるという考えでした。ぼうこうを全摘した場合、体に人工ぼうこうの袋を取り付けなければないないのですが、菅原さんは『あんなもの、ぶら下げれるわけないだろ!』と拒絶し続けていました」とは文太さんを知る医療関係者。摘出手術を断った文太さんは、知人を通じてぼうこう温存療法を推奨する医師を紹介してもらった。これは読んで字のごとく、抗がん剤や陽子線治療で「切らずに治す」治療法のことだ。  「保険が利かないため、かなり高額な治療費になったと聞いていますが、菅原さんは即決。07年4月から約3か月間入院しました」(同)  入院中は妻の文子さんが献身的に看病していたという。術後も文太さんの症状は安定。がんは5年間再発しなければ、ほぼ完治したと言われる。文太さんは12年の定期検査で「異常なし」と診断され「ぼうこうなくして菅原文太なし!」と大喜びしていたという。  12年11月に芸能界を引退した文太さんは政治活動などに傾倒。ぼうこうがん治療の現場に対しても、自らの実体験をもとに一石を投じていたという。「がんをテーマにした講演会では十分な選択肢を示さずぼうこうを全摘する日本の医療現場に『とても先進国とは思えない。詐欺みたいなもんだ』と苦言を呈し、セカンドオピニオンの重要性を説いていました」(関係者)> とある。

 相変わらず、各地で "鳥インフルエンザウイルス" の検出が続いている。
 種類こそ違え種々の "野鳥、渡り鳥" の動きであるだけに、捉え所のない状況なのかもしれない。


 ◆ 参照 当誌過去の "鳥インフル" 関連記事

 (1) 鹿児島県のマナヅル、確定検査で"高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N8型)"が検出!/当誌 2014.12.01
 (2) 東京/大田区で渡り鳥1羽から"鳥インフルエンザウイルスの陽性反応"!詳しい検査へ!/当誌 2014.11.29
 (3) 千葉の鳥インフル、高病原性鳥インフルウイルス(H5型)を検出!警戒レベル3に引上げ!/当誌 2014.11.23
 (4) 千葉県長柄町で採取したカモ類のふん、鳥インフルエンザの"陽性"反応!確定検査へ!/当誌 2014.11.22
 (5) "宮城県栗原市"でオオハクチョウから鳥インフル! 簡易検査で"陽性"!確定検査へ!/当誌 2014.11.21
 (6) 東京都内で鳥インフル陽性!野鳥ホシハジロの死骸、詳細検査(強毒性かどうか?!)へ!/当誌 2014.11.19


 今回注目する下記引用サイト記事兵庫・淡路島で鳥インフル陽性 高病原性は検出されず/【共同通信】/2014.12.01 - 21:04 は、新たに<簡易検査で鳥インフルエンザの陽性反応> が、 "兵庫県の淡路島" で "野鳥のアイガモの死骸" から検出された、と報じている。

 <兵庫県は1日、淡路島の南あわじ市の川でアイガモが死んでいるのが見つかり、簡易検査で鳥インフルエンザの陽性反応が出たと発表した。県の遺伝子検査では、高病原性ウイルスの遺伝子は検出されなかった。鳥取大で確定検査する。数日から1週間程度で結果が出る見込み。  兵庫県によると、11月29日、南あわじ市賀集八幡の山路川で2羽の死骸を発見。簡易検査ではうち1羽が陽性だった。環境省や県は、半径10キロ圏内で野鳥の監視を強化する。  環境省によると、千葉、鳥取、島根、鹿児島で野鳥のふんなどからH5N8型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されている> とある。

 徘徊」などで社会問題化している "認知症" は、介護施設・病院などの現場での "受け入れ" においても、数々の課題を提起していると言われている。

 ◆ 参照 当誌過去の "認知症" 関連記事の一部

 (1) "認知症"の凄まじい現状!八方手を尽くした先、やむにやまれず精神科病院にたどり着く/当誌 2014.06.04
 (2) がん患者、"認知機能障害"を合併が2割に!実際にはさらに多くの合併患者が潜むか?/当誌 2014.05.19
 (3) "認知症/徘徊/行方不明"問題は、現代社会が生み出している"エア・ポケット"の一つ!?/当誌 2014.05.13


 今回注目する下記引用サイト記事認知症の急患「対応困難」94%...全国アンケート/yomiDr. ヨミドクター/2014.11.29 は、"全国の救急病院" が、<けがをしたり、病気になったりした認知症患者の受け入れ> をどのように受けとめているか、のアンケート結果を報じている。 <9割以上の救急病院が対応に困難を感じている> という実態は深刻だと言わざるを得ない。

 <けがをしたり、病気になったりした認知症患者の受け入れで、9割以上の救急病院が対応に困難を感じているとする調査結果を国立長寿医療研究センターなどがまとめた。......29日から横浜市で開かれる日本認知症学会で発表する。  調査は昨年10~11月、全国3697の救急病院にアンケートを送り、593病院から回答があった。認知症患者の対応に「困難と感じることがある」と94%が回答。理由は「転倒・転落の危険がある」「意思疎通が困難」「検査・処置への協力が得られにくい」などが多かった。  看護師などの目が届かない所で起きあがるなど困った時の対応として、3割の病院が「身体抑制」、同じく2割が「薬物による鎮静」をしばしば行っているとした。また80%が対応マニュアルがないと回答した。  調査では、認知症患者の家族へのアンケートも行った。468人の回答の33%が「受診に問題があった」とした。具体的には、認知症を理由に診療・入院の拒否を受けたという回答もあった。  研究にあたった同センターの武田章敬・在宅医療・地域連携診療部長は「専門医以外の医師も認知症への理解を深めることが求められる」と話している。> とある。

 ここしばらくは、国内の各地で "鳥インフルエンザウイルス" が検出されている。
 "簡易検査" で "陽性反応" が出た場合には、"高病原性" かどうかを調べる "確定検査" も実施されている。


 ◆ 参照 当誌過去の "鳥インフル" 関連記事

 (1) 東京/大田区で渡り鳥1羽から"鳥インフルエンザウイルスの陽性反応"!詳しい検査へ!/当誌 2014.11.29
 (2) 千葉の鳥インフル、高病原性鳥インフルウイルス(H5型)を検出!警戒レベル3に引上げ!/当誌 2014.11.23
 (3) 千葉県長柄町で採取したカモ類のふん、鳥インフルエンザの"陽性"反応!確定検査へ!/当誌 2014.11.22
 (5) "宮城県栗原市"でオオハクチョウから鳥インフル! 簡易検査で"陽性"!確定検査へ!/当誌 2014.11.21
 (6) 東京都内で鳥インフル陽性!野鳥ホシハジロの死骸、詳細検査(強毒性かどうか?!)へ!/当誌 2014.11.19


 今回注目する下記引用サイト記事鹿児島のツル、高病原性インフル 感染拡大に懸念、調査班派遣へ/【共同通信】/2014.11.29 - 16:39 は、"国内最大のツル越冬地、鹿児島県出水市" で、<マナヅル1羽の確定検査の結果、H5N8型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出> されたと報じている。

 <鹿児島県は29日、出水市で衰弱した状態で見つかったマナヅル1羽の確定検査の結果、H5N8型の高病原性鳥インフルエンザウイルスを検出したと発表した。環境省は野鳥緊急調査チームの現地派遣を決めた。周辺の養鶏場への感染拡大が懸念される。  県によると、出水市高尾野町下水流の水田で23日、同市の保護監視員が衰弱したマナヅルを発見し、遺伝子検査で鳥インフルエンザウイルスを検出。鹿児島大で確定検査を進めていた。28日には、発見場所から半径10キロ圏内で衰弱したカモも見つかり、検査している。  出水市は国内最大のツル越冬地> とある。

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