2013年1月 アーカイブ

 以下の "順位" は一体何だろうか?

2009年版:17位
2010年版:11位
2011年版:22位( 東日本大震災の被災地や東京電力福島第1原発事故で過剰な報道規制が敷かれたことなどを理由 )
2012年版:53位東京電力福島第一原発の事故で開示される情報が限られているなど

 これらは、下記引用サイト記事/【 引用記事 1 】:"報道の自由度"日本53位に大幅後退/NHK NEWS WEB/2013.01.30 /【 引用記事 2 】:日本、53位に急落=マリ後退、ミャンマー上昇―報道自由度ランク/時事通信/2013.01.30 にあるとおり、<ジャーナリストの国際団体「国境なき記者団」(による)、国や地域ごとにどれだけ自由な報道が認められているかを表す「報道の自由度」のランキング>である。

 "報道の自由度" といった評価に関しては、意外と分かりにくいものかと思われる。
 それというのも、報道された情報の "間違い/歪み" は何とか分かるとしても、"報道されない情報"( 隠ぺいされた情報 )の有無 までを推量判断することは至難の業だという点もあるからだ。
 まして、国内状況/国内報道だけに目が向いていると、"報道の自由度" が低くとも、判断基準が乏しく、何ら不思議だとは気づけないからだ。

 そんな場合、グローバルな視点に立っての評価が良い刺激となる。問題の対象が、"原発事故" に関するものであれば、海外にとっても揺るがせない問題であるし、また、類似する情報開示経緯もあるため、妥当な評価も出しやすい。
 残念ながら、日本にとっては自慢にならない評価結果であるが、"東京電力福島第一原発の事故で開示される情報が限られているなど" の理由で、ランキングが大幅に下落している点は決して見過ごしてはならないはずだ。

 "報道の自由度" という事象は、情報の当事者側(政府を含む)の姿勢の問題であるとともに、"情報の受け手側" の "監督姿勢(?)" の問題でもあるに違いない。
 平気で "情報隠ぺい" をしつつ "舐めて掛かる" 当事者側を許さない姿勢こそが求められているとも言える......。

 ちなみに下の図は、2009年の状況をマップとして表わしたもの。( 2012年の場合は "ライトブルー" ではなくなっているはずだ...... )





















 安倍政権が打ち出している<日本経済の再生を目指す「アベノミクス」>に対して "過剰な期待" が寄せられている観がある。

 しかし、どうも "胡散臭い" 感触が拭いきれない......。( "参院選目当ての耳触りの良いキャンペーン!?" だからという当然の警戒もある! )
 もちろん、"日本経済" が活性化され、同時に! "庶民の家計" が立て直されれることを願わずにはいられない。

 しかし、"日銀" を恫喝してまでの "円安誘導の金融政策" を表看板にした "経済政策" で、果たしてどこまで "日本経済の再生" が可能なのか? そんなことで "瀕死の重傷である日本経済" が再生するのであれば、何故、ここまでの悪化が続いて来たのかと先ずは疑問を禁じえないワケだ。自公政権下で "ジャブジャブ" と垂れ流して来た "景気刺激策" と一体何がどう違うと言うのであろうか......。
 しかも、これまた "瀕死の重傷である財政再建問題" をケロリと忘れたかのように "棚上げ" している "近未来展望の無さ!" には開いた口がふさがらない......。

 いわゆる<「アベノミクス」>という経済政策を知るために、とりあえず、二つの視点で考えてみたい。
 1.現時点での確かな影響 と、2.今後の可能性としての影響

 先ず、1.現時点での確かな影響 という点である。
 すでに、マスメディアが盛んに吹聴しているとおり、"円安" が刺激され、その結果が株式市場で好感されて "株価" の上昇を誘っていることは事実だろう。
 しかし、この現象に "継続性のあるものなのかどうか?" が問題であるし、またこの現象が "日本経済の再生" という長期的課題にどこまで意味を持つのであろうか? 株価変動に "イージー・カム、イージー・ゴー" は付き物であろう。

 むしろ、現時点での影響では、下記引用サイト記事/【 引用記事 1 】:灯油暮らし直撃/大分合同新聞社/2013.01.28 が報じる "円安のマイナス影響" の方がリアリティを持つかに見える。
 当然、"ガソリン高騰" も警戒しなければならない。しかも、こうした "価格高騰" を、<「アベノミクス」>が "インフレ・ターゲット" 政策"煽る!" のであるから、拍車が掛かって行くことをさらに警戒しなければならない。

 次に、2.今後の可能性としての影響という点では、下記引用サイト記事/【 引用記事 2 】:アベノミクスは家計も潤せるか  編集委員 小竹洋之/日本経済新聞/2013.01.10 における<アベノミクスは家計も潤せるか>という指摘が重要だと思われる。

 <まずは企業を活性化し、雇用や賃金の拡大という恩恵を家計にもたらすのが、アベノミクスの要諦> とされるわけだが、これまでの景気推移を見ると次のようになる、という。

 <ところが家計への波及が弱く、「実感なき回復」と呼ばれていたこと/ 実質国内総生産(GDP)も12%増えたが、実質雇用者報酬は0.1%減ってしまった/ 製造業の生産性が大幅に向上したにもかかわらず、賃金が抑制されて内需の拡大につながらなかった/ 生産性の向上に見合うだけの賃金をもたらすことができるのか――。日本に問われているのはその答えである/ 企業支援でパイの拡大に成功しても、成長の果実が家計に行き渡らないようなら、アベノミクスへの期待はいずれ失望に変わるだろう

 "株価" のみならず、"(企業)景気" の好転"家計の潤い" にはつながらなかったという過去の苦い思いを振り返るならば、<「アベノミクス」>への庶民の期待、評価は自ずから決まってきそうである。
 ただ、"表看板" は、"参院選" までもてばそれで良いとする穿った見方もあるようだから、困ったものである......。

 こうした "シリアス(真面目)" なニュースを取り上げても "打てど響かず" に終わりそうなことを想定しながら書いている。

 現行の社会的な多くの問題の少なからぬ原因は、いつの間にか、人々が "目先の経済的利害" にのみ目が奪われ、それら自体が引き起こされている "社会的背景・矛盾"無頓着、無関心となっている、そんな空気ではないかと感じている......。

 確かに、個々人が "目先の経済的困窮" 状態で引き廻されていたのでは、視野を広げたり、社会の先行きを懸念したりする余裕すら無くなるのは当然なのかもしれない。
 しかし、こうした不自然な状況をテコにしつつ、現行のグローバリズム経済は "行方を問うこともなくエンドレスに" 活動を強めて行く......。

 そんな中で、下記引用サイト記事/【 引用記事 1 】:ダボス会議、若者の失業に危機感 企業の「育成力」課題/日本経済新聞/2013.01.27 /【 引用記事 2 】:「使い捨て人材育成にノーを」 内田氏講演/佐賀新聞/2013.01.27 は、ナイーブな視点での "正攻法" を貫いて書かれていると思えた。

 おそらく、<先進国を中心に深刻化する若者の失業問題>や、その問題に拍車を掛けている<若者は経験が足りないのに、企業が即戦力を求める傾向を強めていること>/<育てるのではなく、ふるいにかける企業姿勢>などが放置されるならば、"立ち枯れる" こととなるのは、決して、若者世代のみならず、企業や社会自体も、また免れられない! と、そう洞察されているのであろう。

 各企業の姿勢から "大局的観点" が失われ、"当面のサバイバル" 策のみに目が向けられる経済社会は、目先の "政局" だけに関心がむけられ長期展望を欠いた政治社会とまさに "好一対" を成している......。

 "既存の薬" が、"別の治療に役立つ/効く" という例は、昨日注目したばかりである。( ◆ 参照 緑茶成分"EGCG"とED治療薬含有の"低分子化合物"との併用投与でがん細胞を殺傷!( 当誌 2013.01.27 )

 下記引用サイト記事:アルツハイマー治療薬が難聴を改善!?:研究結果/WIRED/2013.01.25 が伝えるところによれば、

 <現在はアルツハイマー型認知症の治療に用いられている「LY-411575」という薬が、内耳の細胞( 有毛細胞 )の再生を促進することを科学者たちが発見した。>という。"難聴" に悩む少なくない人々の症状を改善することにつながるのではないかと期待が持たれている。

 ただ、現時点では、<LY-411575による聴覚の改善は、医学的観点からも経済的観点からも、現在用いられている人工内耳より優れたものではない。そして、まだどのような副作用があるかもわからない> という段階だそうだが、今後の研究の進展が待ち望まれる......。

 "緑茶はがんに効く" といった指摘を、"民間療法" 的な知恵程度に耳にしていた人は少なくないと思う。
 その指摘は、まんざら非科学的ではなさそうであり、緑茶に含まれている "カテキン" の一種で、"エピガロカテキンガレート(EGCG)"には "抗がん作用" があるとされている。ただ、その作用の効果は出にくいとも言われて来た。

 ところが、下記引用サイト記事:カテキン+ED治療薬でがん退治/YOMIURI ONLINE/2013.01.26 によれば、その "効果が出にくかった" と見なされていた "EGCG" も、"とある成分" との "併用投与" ならば "抗がん作用" が効果的に発揮される、のだという。
 その "とある成分" とは、何あろう<"勃起不全(ED)治療薬" に含まれる低分子化合物>だということだ。

 <緑茶に多く含まれるカテキンの一種「EGCGと、勃起不全(ED)治療薬に含まれる低分子化合物併用して投与すると、がん細胞を効果的に殺傷する> という実験成果が得られたと述べられている。

 もちろん、これらの "マウス実験成果" を "ヒトのがん治療" につなげるためには、記事には述べられていないが、医療機関での専門的治療法によるほかなかろう。"民間療法" 的な素人対処は控えるべきかと思われる......。

 このところ何かと "不安視" されて来た米アップルの、その株価が "大幅に急落" したという。
 下記引用サイト記事/【 引用記事 1 】:アップル株下げ幅広げ12%安、S&Pは一時1500の大台突破/REUTERS/2013.01.25 によれば、

 <24日午前中盤の米株式市場で、アップル株価が寄り付きから下げ幅を広げ、12%急落/ スマートフォン(多機能携帯電話)市場における同社の独占的地位が揺らいでいるとの懸念が再燃/ 時価総額にして500億ドル以上が吹き飛んだ計算/ 証券会社からは目標株価の引き下げが相次いでおり......> とある。

 すでに、米アップルに対する市場評価に関しては、"7inch iPadミニ" 発売が "革新なきアップル" を暗示するとして "ネガティブな見方" がなされていた。

 ◆参照 "7inch iPadミニ"発売に対するプロの眼は厳しい!それは"革新なきアップル"を暗示?( 当誌 2012.10.20 )

 その懸念が、市場評価としての株価にかなりシビァなかたちで具現化された、という主旨を伝えるのが、下記引用サイト記事/【 引用記事 2 】:コラム:米アップル、ついに「非創造的破壊」に屈す/REUTERS/2012.01.24 である。
 その論調は、米アップルへの大きな期待が裏返しとなり厳しい口調で綴られている。

 <米アップルはついに、「非創造的破壊」に屈してしまった。スマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」やタブレット端末「iPad(アイパッド)」とともに走ってきた5年間はアップルを勢いよく投資の王国に向かわせたが、今やその足が止まろうとしている/ 23日の時間外取引では、500億ドル強の市場価値が消し飛んだ。これはヒューレット・パッカードとデルの時価総額合計にほぼ匹敵する/ 模倣品の数は増える一方で、利益率はどんどん低下/ アップルの営業利益率は6%ポイント近く下がって31.6%となった/ アップルに最も望まれるのは、......これまで大成功を収めてきたやり方である「違う方向に走り出す」こと/ アップルは独自開発のペースを加速させなければならない。......

 "創造者" に対しては、"エピゴーネン"( 優れているとされる先人のスタイル等をそのまま流用・模倣して、オリジナル性に欠けた作品を制作する者 )が追随に終始するのが世の常であろう。まして、何でもありとなった "市場経済" にあっては、その "えげつなさ" も不問とされる。
 だから、"創造者" が "不死鳥" であるためには、たったひとつの突破口しか残されていないことになる。
 間断なき "創造性" の発揮だけが、"創造者""創造者" であらしめ続ける......。

 "薄毛・脱毛" で悩む方は少なくなさそうだ。
 その証拠に、こうした悩みに応えるかのような業者や育毛剤のTVコマーシャルが頻繁に流されている。
 育毛剤と言えば、そのロングセラーとでも言うべき商品に "加美乃素"(加美乃素本舗)がある。独特な香りを漂わせるこの育毛剤を、親戚の伯父がせっせと愛用していた子ども時分の記憶が蘇る。"薄毛" の血統(遺伝)を気にしてのことだったことは、子ども心にも了解できたものだった......。

 それにしても、"加美乃素"というネーミングは秀逸である。あえて、"髪の元" とは称さずに、"加美乃素"という風情ある名称としただけで、その響きだけでなぜだか "髪の元" に力がみなぎってくるようだから不思議だ......。

 いや、別に "加美乃素" 本舗の片棒を担ごうとしているわけではない。
 ヒトの 頭皮などにある "髪の元" とは、皮膚の中にあってそこから毛が生えてくる器官(発毛器官)だそうで、正確には「毛包」と呼ばれるそうである。
 "薄毛・脱毛" といった症状は、この限られた数量の「毛包」の状態に掛かっているようなのだ。

 下記引用サイト記事:iPS細胞使い 髪の毛のもと作り出す/NHK NEWS WEB/2013.01.24 は、そうしたヒトの「毛包」を、"iPS細胞" を使って作りだすという実験に成功した、というものである。
 ただし、小躍り(?)する前に了解しておかなければならない点がある。
 <iPS細胞は無限に増やせるため、薄毛や脱毛の治療に応用できる可能性があると期待されていますが、今のところ、ヒトの細胞だけで毛包が出来る見通しは立っていないということ> のようなのである。まあ、"待てば海路の日和あり" ということか......

 現在、世界中の各地域で、"砂漠化( 植生に覆われた土地が不毛地―― 植物の生育や農業に適さない土地 ―― になっていく現象 )" が、刻一刻と深刻になっていると言われている。
 原因はさまざまなようだが、降水量の減少や地球温暖化による気温上昇などによって引き起こされているようである。
 そうした状況にあって、"砂漠化" を食いとめる効果的な "灌漑" 技術の開発が急がれている。

 下記引用サイト記事:大気から水を集める「超吸水性コットン」/WIRED/2013.01.23 は、そうした要請に応え得る可能性が大いにありそうだと期待されている。

 この技術が興味深いのは、その開発由来が、水の無い砂漠で生きる、とある "有名な" <甲虫>の構造と習性とをきっかけにしていた点ではないかと思う。

 <この甲虫>は、<年間降水量がわずか1.3cmというナミブ砂漠だけに生息しているが、硬い羽(鞘翅)の表面で、海風から水を集めて生き延びている。鞘翅の表面は微小な凹凸で覆われていて、その頂点部分が水を引きつけ(親水性)、横の部分が水をはじく(疎水性)。海風が吹いてくる方向に向かって羽を広げて湿った空気を受けることにより、最終的には直径15~20ミクロンの小さな水滴が背中に溜まり、口に向かって流れ込む仕組みになっている> というのだ。

 こうした<甲虫>のメカニズムから、<コットンの吸水性を非常に高めるポリマーコーティング>の技術が開発され、<砂漠で霧から水を集めるシステム>の技術開発へと促されたのだと言うから、この<ナミブ砂漠の甲虫>の、その "苦節、何百年何千年!" の苦労が漸く報われたと言ってあげていいのかもしれない......。

 いずれの諸外国も、"出生率" が低下して "少子高齢化" 傾向を辿っている。
 中でも、日本は、ドイツやイタリアを上回り、世界で最も "少子高齢化" が進行している国だとされる。( 参照 「出生率等の現状」
 日本の "出生数" の年次推移では、下記の図のとおり「第2次ベビーブーム」以降一貫して低下傾向を深めている



 今さら言うまでもなく、こうした "出生数/出生率" の減少、人口減少、"少子高齢化" 傾向が、社会的矛盾の増大、国力低下につながることは否定できない。
 そこで、こうしたリスクが顕著な国々は、それぞれ独自な対応策を講じ始めているという。

 下記引用サイト記事/【 引用記事 1 】:台湾:出生率10年で最多 「大作戦」が奏功/毎日jp/2013.01.21/ 【 引用記事 2 】:公団の優先入居で出産奨励 低出生率のシンガポール/【共同通信】/2013.01.21 は、出生率低下の克服を急務としている "台湾"/"シンガポール" が、この課題に挑戦している状況を伝えている。

 この日本も、一刻も早く、より "ホンキ" になってこの課題に取り組まなければ、手の打ちようの無い "寂しい社会/国" となるのでは......。

 "アルジェリア人質拘束事件" についてである。
 やはり、"邦人人質の安否" に関する政府筋の確認作業は、すでに飛び交う不吉な情報と比べて "落差!" があり過ぎるのではないか......。

 そして、この期に及んで、"安否確認本格化" という伝わり方にも憤りが禁じえない。では、今までの対応は "本格的" ではなくて "暫定的" だったとでも言いたいのだろうか。とかく、昨今の政府サイドは、 "口先綺麗事" に終始している印象が強いので、皮肉さえ言ってみたくなる......。

 情報確認落差を "さっさと" 埋めよ! という思いは、"無いものねだり" なのであろうか? どんな国際関係的な事情があろうとも、日本としては、"邦人人質の安否"アルジェリア政府に強く問い質すべきであり、それでこそ "主権国家" の外交というものではないかと思うが......。

 下記引用サイト記事/【 引用記事 1 】:現地スタッフ「9邦人殺害」/REUTERS/2013.01.21 / 【 引用記事 2 】:アルジェリア人質事件 「日本人9人が処刑」 アルジェリア人目撃者が証言/msn SankeiPhoto/2013.01.20 は、いずれもが、"邦人人質の安否" に関して "最悪" の事態(「9邦人殺害」/「日本人9人が処刑」)を報じている。

 "誤報" であることを祈りたい思いとなるのだが、それ以上に不可解でならないのは以下の点なのである。

 <しかし、同情報について日本政府、日揮は確認していない

 <菅義偉官房長官は21日未明の記者会見で、「情報があるのは承知しているが、確認していない」と述べた

 何故、確認していない という "情けないこと" になるのかをこそ聴きたいところである。

 穿った見方をするならば、アルジェリア政府側にとっては、こうした "不吉な情報" については、"伏せておきたい(?)" のかもしれない......。そうした文脈が無いではないからだ。だからこそ、日本政府としては、"蚊帳の外" に置かれることを拒み、事実究明を迫らなければならないはずだ。
 "作戦上の機密事項" 云々という理屈があるのかもしれないし、すでにそうした意向がもしかしたら日本政府側に届いているのかもしれない(?)......。

 "日揮" スタッフの "ご家族の辛さ" を考えると、万難を排しての一刻も早い安否確認の "結果を出してもらいたい" ものだ......。

 いろいろな困難な事情が介在していることは分かる。しかし、それにしても "邦人人質の生命" に関わっているその情報の、政府による情報収集進捗の "じれったさ/まどろっこしさ" にはいたたまれないものがある。
 "全力で努力" していてこんな状態であれば、その努力に対してよりも、拙い情報収集体制に目が向いてしまうではないか......。

 それと言うのも、一昨日の "ロイター通信( REUTERS )" の報道 に加えて、今回は、"NHK" が新たな目撃情報を入手しているからである。

 下記引用サイト記事【 引用記事 1 】:警備員 "日本人2人の死亡目撃"/NHK NEWS WEB/2013.01.20 によれば、

 <日本人の死亡情報に関連して、現地で日揮の警備員を務めるアルジェリア人の男性は、NHKに対し、イスラム武装勢力が施設を襲撃し始めた直後に2人の日本人が銃撃で死亡したのを目撃したと話していました/ 現地時間の16日の早朝、銃などで武装したグループが施設に押し入り銃を乱射したため、警備員との間で銃撃戦となり、日本人の男性2人が武装勢力側の銃撃を受けて死亡したのを目撃した> とある。

 確かに、下記引用サイト記事【 引用記事 2 】:"人質23人死亡確認"アルジェリア政府/NHK NEWS WEB/2013.01.20 6時39分 にあるように、アルジェリア政府による "情報の抱え込み(?)" に問題があることは分かる。

 <アルジェリア内務省は、19日午後7時半前(日本時間の20日午前3時半前)、国営通信を通じて声明を出し、これまでに外国人を含む人質23人が死亡したことを確認したと発表/ 内務省は、死亡した人質の国籍についてはほとんど明らかにしていません

 しかし、もとより、アルジェリア政府には国内事情があるようなのだから、日本政府としては "情報開示" を強く要請するのが当然の筋であろう。事は、"邦人人質の生命" に関わっているのである。
 また、この点の早期確認がなければ、今回のアルジェリア国軍による作戦の、その是非を論じる切っ先も鈍ることになるはずだ。
 "おざなりな公式発表" だけにウエイトを置くかのような情報収集体制/外交の努力では、圧倒的に不足しているかに思われてならない......。

 先日来、"Java" のゼロデイ脆弱性(CVE-2013-0422) と、これを狙った攻撃とが憂慮されている。
 それに対して、米Oracle Corporation は13日(現地時間)、"Java"のゼロデイ脆弱性(CVE-2013-0422)を修正する定例外のアップデート版の「Java SE 7 Update 11」を公開した。

 ところが、下記引用サイト記事:Java ゼロデイ脆弱性の最新修正プログラムに問題発覚/japan.internet.com/2013.01.19 によれば、

 <Java には依然として大きなリスクがある> という。

 <1月13日には、Oracle がパッチを公開したが、トレンドマイクロは、この緊急修正プログラムが不完全であること/ トレンドマイクロによると、この脆弱性には 2つの問題点が存在/ Oracle が13日に公開した緊急修正プログラムは、後者を修正するもので、[ もうひとつの ]findClass メソッドの脆弱性は、制限付きクラスの参照を取得するために依然として利用される可能性がある> とのことなのである。

 ちなみに、"Firefox" のブラウザを使っている自分の場合は、念のため、Java アプレットを無効にするには にしたがって、"Java プラグイン" を無効とする対処をすることにした......。

 複数の日本人も巻き込まれている "アルジェリア人質拘束事件" に関して、国内メディアの報道では、相変わらず "14邦人の安否不明"/"情報が錯綜" といった情報膠着状態が続いている。"安否情報" ゆえに正確さを期す姿勢からそうさせているのであろうか......。

 そんな中で、ロイター通信( REUTERS )だけは、下記引用サイト記事/【 引用記事 1 】:アルジェリア拘束事件、邦人2人含む人質30人死亡/REUTERS/2013.01.18 08:58 JST のとおり、

 <邦人2人含む人質30人死亡> という "ショッキングな事実" を報じている。<アルジェリア治安当局筋>が明かした事実だそうである。それ以上のことは依然として不明だそうだから、余計な詮索は慎まなければならない。

 一方、こうした "ショッキングな事実" を踏まえた上のことと推察されるが、下記引用サイト記事/【 引用記事 2 】:アルジェリア軍の人質救出のため武力攻撃 各国に驚きと怒り/THE WALL STREET JOURNAL/2013.01.18 13:23 JST には、関係各国の反応が報じられている。
 <驚きと怒り>の矛先は、<アルジェリア軍の人質救出のため武力攻撃>や、<フランス軍によるマリへの軍事介入> に向かっているかのようである。
 とりわけ、"人質救出" を目指す、アルジェリア軍のその短兵急な作戦実施( 関係諸国への事前連絡無し! <アルジェリア軍による攻撃前に何ら警告は受け取らなかった、と米英両国の政府関係者は述べた> )に対しては強く "問題視" されているようである。
 アルジェリアには、"急がなければならない事情" があったと指摘する声もあるが、いずれにしても、今後大きな波紋を呼びそうな気配である......。

 一昨日の "降雪(初雪)" は、時間と量は高が知れていたものの、"湿った雪 × 日中の低い気温" という悪条件が、都会の道路状況を惨憺たるものにしている。
 一夜明けてから "雪かき" をしたのだったが、雪の多くが凍結しており、"雪かき" ならぬ "氷崩し" の作業となっていたのには驚くばかりだった......。

 それはそれとして、この事態でがっかりしているのは、せっかく順調に進展していた "自転車トレーニング" に思わぬ "ストップ" がかかってしまったことだ。
 毎朝、この寒さをものともせずに "10km 以上の自転車走行" を継続させてきたのに、"ガチガチに凍ったアスファルト道路" の状態が長引いているようでは、危なくて自転車には乗れないからだ。

 そこで、また、今、思い入れをしている "自転車トレーニング" に関する "能書き" を書くことにした。
 ◆ 参照 <昨今、"有酸素運動" は、"ダイエット" や "エアロビック" の観点から注目されている。それらも興味深いが、"持続する力" が養われる点! その点に何よりも注意が喚起されたというのが、"自転車トレーニング" から得た実感......>( 時代は"上り坂/向い風"! 必要なパワーは瞬発力よりも"持続力"!500km体験済で実感!( 当誌 2012.12.31 ) )

 ◆ 参照 チャリンコ健康増進法!一ヶ月300km体験で実感!"自転車操業人生(?)"に見合っている!?( 当誌 2012.12.09 )

 下記引用サイト記事:自転車でメタボ改善、楽しみながらウエストきゅっ/日本経済新聞/2011.05.25 は、"自転車とダイエット" の関係を述べたオーソドックスな内容の記事である。

 <「自転車は有酸素運動でメタボリック症候群の予防や改善に役立つ」/ 体にあまり負担をかけずに楽しみながら減量できる方法/ 自転車に乗ってメタボを解消する3カ月間の社内実験を実施......週3回以上乗った人は体重が平均1.7キログラム、体脂肪が1.6%減少。血中インスリン濃度が高かった5人は全員が基準値内に収まるなど血液データでも改善が見られた......

 ここでも注目されているキーワードは、"有酸素運動" であるが、"体にあまり負担をかけずに楽しみながら" という点もかなり重要な側面だと確信する。
 特に "中高年" の場合の "健康増進法" は、"長続き" するものという条件が必須だと思える。
 よく聞くケースとして、突然にジョギングをはじめて、その結果は "膝を痛める" ことだけに終わったという話がある。予想以上に昂進している "老化" 状況に、"突然 × 過激な負荷" はやはり禁物だと言うべきなのだろう。

 その点、<ランニングに比べて自転車は膝への負担が少なく>、しかも<風を切って走る爽快感>が、鬱積するストレスをなだめてくれもする!
 昨今、"暴走老人" という皮肉な言葉が飛び交うが、"ストレス解消の手立て" が少ないような気がする......。
 "中高年" は、クルマを捨てて、"自転車トレーニング" で "荒野を目指せ"!......

 今回こそはと、大きな期待が注がれていた "銃社会米国" での "銃規制"
 さすがに "惨過ぎるかたち" の事件発生に心動かされてか、ニューヨーク州で "包括的な銃規制法案" が通過成立。他の少なからぬ州での "銃規制法" 強化の動きも控えているという。

 ◆ 参照 <去る12月14日、米東部コネティカット州ニュータウンのサンディフック小学校で、<きっと、もうすぐ訪れるクリスマスを待ち焦がれていたはずの "小学生の子どもたち20人" もが、"何の理由もなく!"、惨過ぎるかたちで "銃殺" >という事件が発生した......>YouTubeでのオバマ大統領による銃規制方針! 小学生20人の犠牲を無駄にしない銃規制!( 当誌 2012.00.00 )
 ◆ 参照 "米小学校乱射事件"から窺い知れる現代社会の危うい一面!ex.秋葉原無差別殺傷事件!( 当誌 2012.12.17 )

 この種の銃犯罪の容疑者は、その大半が "犯行後に自殺" に至っている。まさに、"自殺の道連れ" のために企てられる犯罪であり、その "理不尽さ!" は何としても食い止められなければならない。それに向かう "銃規制" が、次第に米国世論の主流となって行くことは間違いないと思われる。

 下記引用サイト記事:米NY州:銃規制強化法が成立 乱射事件後で初/毎日jp/2013.01.16 は次のように伝えている。

 <米東部ニューヨーク州の包括的な銃規制法案が15日、クオモ州知事の署名によって成立した。精神医療従事者から危険な行動の可能性があると通報があった患者について、警察が銃器を押収できる条項を盛り込んだのが大きな特徴だ/ 銃規制を強化した州法の成立は全米で初めて/ 新法により、精神科医らは、自分自身や他人を傷つける恐れがあると判断した患者について州当局に通報することを求められ、司法当局はこうした患者が所有している銃器を押収することができる/ 少なくともニューヨーク州以外の10州で銃規制法の強化が検討中/ オバマ大統領が16日に銃犯罪対策を発表する(予定)

 16日に発表される予定の、"オバマ大統領による銃犯罪対策" の発表にもまた大いに関心が向くところだ......。

 単に懐かしいからではなく、地球上の "絶滅危惧種"を再生/活性化させ保存することは人間にとっての責務ではないかと思う。原因の多くが人間側にあるはずだから......。

 <個体生命とてひとたび喪失すれば元に戻ることはない。だが、何千年、何万年継続してきた生物の、とある "" が "絶滅" するならば、今後、二度とその姿を見ることができなくなる
 しかも、そうした "種の絶滅" の原因が、人間という "" の繁栄に起因しているとなれば、"絶滅種" への憐憫を禁じえない。まして、その姿かたちは、大体が愛くるしいものが多いためか、心痛む......。
 そんな生物の中に、"ゲンゴロウ" という水生昆虫がいる。一時は、どこの水辺にも、あるいは "水たまり" にもいて、水中を上下に泳ぎ回るその動きが絶妙にかわいいため子どもたちから愛されてきた。
 かつては、お祭りや縁日の夜店でも金魚以上に人気を集めていたりした......。
 その "ゲンゴロウ" が、ついに「絶滅危惧2類」に分類され、絶滅の危険が警告されるに至ったという。......
>( ついに"絶滅危惧2類"に分類された"水生昆虫のゲンゴロウ"!三歳時の記憶に今なお......( 当誌 2012.08.29 )

 下記引用サイト記事:魚人工繁殖:東京海洋大が成功 絶滅危惧種の保存に希望/毎日jp/2013.01.15 によれば、

 <東京海洋大の吉崎悟朗教授(魚類発生工学)らは、魚の精子の元になる細胞を凍結保存して別の魚に移植することで、元の魚の精子や卵を作らせる技術を開発/ これらを使って人工繁殖にも成功。この方法で絶滅危惧種の精巣を凍結保存すれば、環境が回復した後に近縁種に精子や卵を作らせ、次世代を生み出すことが可能になる> という。
 何と言っても、まるで "マジック" のような "すり替わり!" がスゴイ! 次のとおりである。
 <ヤマメの精巣を54日間凍結保存した後、精子の元となる細胞を取り出し、不妊処理したニジマスの雄と雌の稚魚に移植した。その結果、成長したニジマスの雄の精巣ではヤマメの精子が、雌からは卵ができた。これらを人工授精させるとヤマメが生まれた> とある......。

 パソコンの故障で難儀するのは、何と言ってもハードディスクドライブ( HDD )であろう。最悪の場合、HDD"クラッシュ" ということにでもなると、当該の HDD へのアクセスまで不能となり、内部のデータの一切が消滅同然となってしまう。
 OS やその他のアプリファイルは、再インストールをすれば済むので、その手間は厄介であるが取り返しはつく。取り返しがきかないのは、蓄積してきたユーザ・データだ。泣くに泣けない......。

 こんな事態も含めて、ハードディスクドライブ( HDD )のトラブルを数多く経験してきた自分であるが、そこで辿り着いた自分なりの対策は、使用中のHDD"クローン版" を作っておくというもの。"HDDクローン・コピィ" である。
 各種の "バックアップ" 方法だと、"リストア(復元)" というこれまた煩わしい手間がかかるため、使用中の HDD とまったく同内容の HDD を定期的に作っておくのである。

 これに関しては、過去何度もこのブログで紹介してきているので詳細は下記エントリを参照してください。

◆ 参照(0) "HDDクローン・コピィ"備えの勧め/悪意の"不正エントリ"による不具合にも有効!( 当誌 2011.04.30 )
◆ 参照(1) <"HDDクローン・コピィ"の有難さは忘れた頃に訪れる?/"IDE→SATA変換アダプタ"(当日誌 2011.02.06)>
◆ 参照(2) <"セレンディピティ"?/PC"起動"直後の"予定イベントキャンセル"の原因が判明!(当日誌 2010.10.19)>
◆ 参照(3) <久々の"HDDクローン・コピィ"/VersionUpされたFreeの"EASEUS Partition Master"(当日誌 2010.10.04)>
◆ 参照(4) <"HDDクローン・コピィ" と "変換アダプタ"(IDE→SATA変換)(当日誌 2010.03.26)>
◆ 参照(5) <"HDDクローン・コピィ" 作成手順をラクにしてくれる "アダプタ"(当日誌 2010.03.10)>
◆ 参照(6) <"HDDクローン・コピィ" フリーソフトに関する "体験的情報"(当日誌 2010.03.09)>
◆ 参照(7) <"HDDクローン・コピィ" も "パーティション編集" もできるフリーソフト!(当日誌 2010.02.11)>

 さて、HDD トラブルの困ったところは、ほとんど "突然のごとく訪れる" という点なのかもしれない。
 こうした文脈があるため、何か "予知" ができないものかと考えたり、願ったりするものだ。
 下記引用サイト記事:PC故障、最大3カ月前に予知 東芝が新技術/朝日新聞/2013.01.14 この思いを煮詰めてある種の方法を実現たもののようである。

 <東芝は、パソコンに内蔵されているハードディスクドライブ(HDD)の故障を最大3カ月前に予知する技術を開発した。166万台分の稼働データを分析し、故障するまでの経緯をパターン化。読み込み速度の変化やエラーの回数など43項目を調べて故障の可能性をはじき出す> と。

 なるほど、"統計的な確率" からの推論で "故障の予知" はできるのかもしれない、と一応、頷かされた。予め、先手でのメンテナンスが施されれば、唐突な故障は回避されるというものだからだ。
 ただ、トラブルは"突然のごとく訪れる" とは書いたが、振り返ってみると、"何らかの予兆" が無くはなかったようにも思える。
 "いつもと違って、何かヘン!?" という "気付き" である。
 "ブルー画面の表示" はもちろんのこと、"起動時、終了時でのもたつき"、"ちょっとしたフリーズ" などなどが要注意対象であり、こんな場合は、"ドライブのエラー・チェック" をかけておく用心があってよいはずだ。
 これらの放置が、HDD の経年劣化と重なって致命的なトラブルに突き進まないとは限らないからだ。こうして、マメなメンテを施していれば、"唐突なトラブル" はある程度回避可能ではないか......。

 タンカーの転覆や、海洋石油掘削基地の爆発事故などによる "重油/原油の流出" は、海洋を広範囲にわたって汚染させるとともに、漂着した海岸をも想像を絶した汚染状況と化す。

 近くは、2010年4月に、米ルイジアナ(Louisiana)州沖の "海洋石油掘削基地「ディープウオーターホライズン(Deepwater Horizon)」の爆発事故" でメキシコ湾(Gulf of Mexico)に大量の原油が流出した。
 また、日本の海岸が無残に汚染された例では、1997年1月、島根県沖で発生した "ロシアタンカー「ナホトカ号」重油流出事故" があった。

 いずれも、 "流出した重油/原油の回収" をしなければ "環境汚染の修復" はまっとうされない。しかも、流出が続く間、海洋/海岸の水鳥たちは "油まみれ" となって甚大な被害を被る。自然に洗い落とされるものではないからだ。
 しかし、"流出した重油/原油の回収" 作業は難航を極める......。

 右の写真は、"「ナホトカ号」重油流出事故" で重油汚染された福井県の海岸線で、"重油の回収" 作業と "水鳥救護" に当たったボランタリーの人たちのサイトからのものだ。
 手前に写っている、"手作業による重油の回収作業" に腐心する人たちの様子からは、まさに"重油流出事故" の惨さが推察されて余りある。

 さて、今回、着目したい "科学記事" は、こうした困難を極める "流出した重油/原油の回収" の作業に、いわば "光明を投じる科学的成果" についての記事である。

 下記引用サイト記事:京大:「マシュマロゲル」開発 油流出事故に応用も/毎日jp/2013.01.11 によれば、

水ははじくが、油をよく吸収する新しい高分子物質「マシュマロゲル」を京都大の中西和樹准教授(無機材料化学)の研究グループが開発/ 油の流出事故での回収作業や化学物質の精製などへの応用が期待できる/ 97年のロシアタンカー「ナホトカ号」重油流出事故で、海岸に流れ着いた重油の回収は、ひしゃくなどですくう人海戦術に頼らざるを得ず、岩場での作業は困難を極めた。マシュマロゲルは、市販の薬品を使って合成でき、成形も自在。中西准教授は「現場に材料を持ち込み、地形や用途に応じてその場で作製することも可能ではないか」> と......

 国の財政もそうなら、個人の家計においても "医療費" の重圧がのしかかっている。"診断/治療" の費用もさることながら、"医薬品" 価格も馬鹿にならない。
 そんな状況にあって、より価格の安い "後発医薬品(ジェネリック医薬品)" の提供は好ましい事柄であった。いわば、"医薬品" 価格の "値下げ" にも匹敵するからである。

 かつて、このブログでも以下のようなことを書いたことがある。

< "介護・医療" 関連製品の価格はもっと "お手頃" にならないものだろうか?
 先ずひとつ目は "医薬品" の価格についてである。
 昨日、持病の定期診断に行き、いつものとおり病院近くの薬品店で3ヶ月分の薬を購入してきた。その時、とある貼り紙が目に付いた。そこには、
 「低価格の "ジェネリック" 医薬品がご提供できる場合がありますので、薬剤師にご相談下さい。」
というようなことが書かれてあった。
 さっそく、自分が購入するクスリにそうしたものが出ていればそれで間に合わそうと思い、訊ねてみた。だが、「まだこのクスリについては発売されていませんね」というつれない返答が返ってきた。何だ "お触れ" だけのことかとがっかり......。
 "ジェネリック" 医薬品とは、特許によって保護された初発の医薬品の特許期間が過ぎることで、後発の製薬会社が同種類の医薬品を製造・出荷することが可能となり、研究開発費分が上乗せされない分、販売価格が安くなるそんな医薬品のことである
 製薬会社にとっては、特許料が無くなることや、競合が無いことによる "独占的" 価格設定のメリットがなくなることで旨味がなくなるのだろうが、医薬品のユーザー側にとっては有難いことだと言うべきであろう。......
>( 問題深まる高齢化社会!/"医薬品・介護用品"などの"価格お手頃化"にも傾注すべし( 当誌 2010.08.30 )

 この低価格の "ジェネリック" 医薬品は、当然のことながらその使用が増加しているとのことだ。
 ところが、ひとつ気になる問題があるとされる。
 下記引用サイト記事:後発医薬品の普及進むも薬剤師説明不足/NHK NEWS WEB/2013.01.06 によれば、
その一方で、薬をもらう際、後発医薬品について説明を受ける機会が増えたかどうか尋ねたところ、46%の人が「以前と変わらず説明されていない」と答え、文書を渡されるだけで薬剤師から積極的な説明はされていない>というのである。

 この叙述からは、今一状況がよく見えてこない。
 医師が処方した "医薬品" に、低価格の "ジェネリック" 医薬品が出ているにもかかわらず、従来の "割高" の "医薬品" を出していると読めないこともない......。
 "医薬品" の処方は医師が行うものであるため、多分、そうではなくて、新しく処方され直した "ジェネリック" 医薬品についての<積極的な説明>がなされない、ということなのであろう。

 それにしても、いくら "収益率が下がった(?)" からといって、"説明省略" というのは "あからさまに過ぎる" と感じる。
 したがって、どうも患者側から "( "ジェネリック" 医薬品についての)説明が聴きたい!" と要望するほかなさそうだ。
 まして、冒頭のわたしの経験のように、<低価格の "ジェネリック" 医薬品がご提供できる場合がありますので、薬剤師にご相談下さい。」> という点についても確かめてみても損はない。

 "医療" ジャンルであろうが、ビジネスで行われている以上は "収益" が目指され、そして "収益至上主義" に陥る可能性もあること、そんなことを読み込んだ "賢い" 患者となって然るべきだと思われる......。

 モノの "販売" に関する "規制<" では、そうした制限があってよいモノ、制限が必要なモノも当然あり得る。
 人に危害を与える可能性の高い "銃刀類" については "規制" の対象でなければならない。

 では、"医薬品" の "副作用" や "悪用" の可能性についてはどうなのか? しかも、とかく "ノーチェック" に流れがちな "ネット販売" というスタイルとなると、かなり "ビミョーな問題" だと言えそうだ。

 現に、その判断をめぐって "裁判で争われてきた経緯" がある。
 下記引用サイト記事:一般用医薬品ネット販売訴訟でケンコーコムが勝訴--最高裁は国の上告を棄却/CNET Japan/2013.01.11 によれば、

 "医薬品ネット販売" 業者の<ケンコーコムとウェルネットが起こした一般用医薬品のネット販売規制に関する行政訴訟で、国(厚生労働省)の上告を棄却し、被上告人(ケンコーコムら)のネット販売を認める判決>が、1月11日、最高裁判所で下された、という。

 あらゆるモノが "ネット販売" されているこのご時世で、"医薬品" だけが "規制" の対象となっている点は、不自然であったようだ。
 また、都会とは異なって "医薬品" の販売店が( もちろん医療機関も )少ない地域にあっては、"ネット販売" などの必要性すら浮かび上がる......。
 確かに、"副作用" や "悪用" の可能性についてはどうなのか? という難しい問題は残る。
 ちなみに、"一般用医薬品ネット販売" のその品目の中には "あらゆる医薬品" が羅列されている。( 催眠鎮静剤も...... )

 今回の判決によって、いろいろな影響と波紋( ドラッグストアの販売問題については【 関連引用記事 】を参照 )の生じることが予想されるが、ますます、購入者側の "自立した聡明な配慮と判断" が必須な時代環境となったようだ......。

  "iPS細胞の移植" "拒絶反応" をめぐっては、やや錯綜した認識状況があるようだ。
 したがって、下記引用サイト記事:iPS細胞:「拒絶反応ない」 放医研など移植実験、米報告に反論/毎日jp/2013.01.10 に触れる前に "交通整理" をしておこうかと思う。

 再生医療において、患者の臓器などへ "iPS細胞の移植" を行う場合、"iPS細胞" を "分化" させることが大前提となる。それは、警戒される "拒絶反応" を避けるためのようである。

 <人間の皮膚などの体細胞 から作製されたiPS細胞を、様々な組織や臓器の細胞に分化細胞が分裂する過程で構造や機能が特殊化すること )させ、再生医療に応用することが可能になるまでには、いろいろな課題を克服する必要があります。......>京都大学 iPS細胞研究所-iPS細胞基本情報-iPS細胞の課題

 ところが、2011年に英科学誌ネイチャーに掲載された<米カリフォルニア大の報告>では、<「マウスから作った人工多能性幹細胞(iPS細胞)を、同じ遺伝情報を持つマウスに移植すると拒絶反応が起きた」>とされ注目を集めた。
 その理由は、<「患者自身のiPS細胞は移植しても拒絶反応が起きない」との定説を疑問視>させるものであったからのようだ。

 しかし、<米グループの報告は、未分化iPS細胞の移植で、......iPS細胞を分化して作った組織移植とは異なる>ようなのである。
 ということになると、もし "拒絶反応" があったとしても、現時点の再生医療において定説となっている "分化したiPS細胞の移植" とは別問題の話だということになる。

 先ずは、 "拒絶反応" の有無は、この<未分化 vs 分化>の差異によって厳密に仕分けられなければならなかったわけだ。

 ところが、どうも、<米グループの報告> の <未分化iPS細胞の移植> → <"拒絶反応">という実験自体に関しても "疑わしさ(?)" が見出され、"反論" の余地があり得る、というのが、下記引用記事の内容だと理解できる。

 <米グループと同じく、マウスの体細胞で作った未分化のiPS細胞を別のマウスに移植し、拒絶反応が起きれば移植部位に寄ってくるリンパ球の数を調べた。すると、無視できるほど微量だった>

 こうした日本のグループによる新しい移植実験結果報告によって、"iPS細胞の移植""拒絶反応" をめぐるやや錯綜した認識状況が、妥当に整理されて行くものと思われる......。

 "アレルギー症状" で悩む方たちは身の回りに数多くいる。最も良く知られているものは、"花粉症" や "アレルギー性鼻炎" だ。
 幸いにも自分にはこれといった"アレルギー症状" はないが、当事者の方たちの苦悩は、推察するに余りある。

 一概に"アレルギー症状" と言っても、その症状が鼻や気管支等などに限定してあらわれるもののほかに、全身にアレルギー症状が広がってあらわれる "重篤" なケースもあるという。
 下記の【 関連引用記事 】:アナフィラキシーとは?/アナフィラキシー対策フォーラム/ では次のように指摘されている。

 <日頃、皆さんがよく耳にする花粉症やアレルギー性鼻炎、気管支喘息等も即時型アレルギーに入りますが、アレルギー症状があらわれる部位は、鼻や気管支等、疾患により限定されています。それに対し、アナフィラキシーの場合は全身にアレルギー症状があらわれるのが特徴です

 そして注意を要するのは、この<全身にアレルギー症状>があらわれる "アナフィラキシー" は、 "アナフィラキシーショック" と呼ばれる<生命をおびやかすような危険な状態に陥ってしまうこと>があるという点である。

 この要注意である "アナフィラキシーショック" によって、小学女児が死亡したというのが、下記の【 引用記事 】:女児死亡 教諭が誤ってチーズ入り渡す/NHK NEWS WEB/2013.01.08 が伝える不幸な事故内容なのである。
 しかも残念なのは、この事故がどうやら "不注意(?)" によって引き起こされてしまったという点であろう。

その日の給食にはチヂミが出されていましたが、女子児童は、まずチーズの入っていない自分専用のチヂミを食べたあと、チヂミのおかわりを求めました。......この小学校では、アレルギーのある児童が給食をおかわりする際、担任の教諭がアレルギーの食品があるかどうかを献立表でチェックする決まりになっていますが、担任の教諭はこの確認を怠っていた> のだということらしい。

 ややもすれば、当事者近辺以外の者にとっては "盲点" となりがちな "アレルギー症状の因果関係" であるだけに、再発防止に向け細心の注意が払われる体制づくりとその徹底が求められる......。

 わたしの友人に、本人曰く、"骨粗しょう症" のために "身の丈" が10センチも縮んでしまった......、という者がいる。"加齢" に加えて、大酒飲みでロクなモノを食さない、その不摂生がたたったという格好のようだ。
 "骨粗しょう症" が見つかったのは、ちょっとした躓きで転び、いとも簡単に "骨折" してしまったことがきっかけだったという。

 加齢による "骨粗しょう症" が侮れないないのは、転んだ拍子に "骨折" というケースが少なくないからだと言われている。その結果、"寝たきり" 状態に至れば、まことに不幸なことであるに違いない。

 ちなみに、下記の【 関連引用記事 】:骨粗しょう症 原因1 加齢/ii hone.jp では、"加齢""骨粗しょう症" との因果関係が以下のように解説されている。

骨密度は20歳前後でピークに達します。そののち40歳代半ばまではほぼ一定ですが、50歳前後から急速に低下していきます。骨をつくるのに必要なカルシウムは、腸から吸収されて骨に取り込まれますが、年を取ると腸からのカルシウム吸収が悪くなってしまうのも骨密度低下の原因の1つです。

 こうしたリスクに対して、明るいニュースだと目に映るのが、下記の【 引用記事 】:「骨の特効薬」宇宙で効いた 金大グループ開発/北国新聞/2013.01.07 である。
 この "宇宙で効いた「骨の特効薬」" の原点は、<宇宙特有の骨量減少を防ぐ>ことに目的があったようだが、原理的には "骨粗しょう症" の症状に対しても同等に効く可能性があると期待されているようだ。

 しかも、<現在利用されている骨粗しょう症の治療薬は、あごの骨が壊死(えし)するなど重い副作用が課題となっており>という不安定な状況だそうだから、一刻も早く実用化がなされることを望みたい......。

 "遠赤外線" は "暖房器具" などでお馴染みであるが、"近赤外線" という言葉自体は馴染み薄かもしれない。しかし、以下のとおり<赤外線カメラや赤外線通信、家電用のリモコンなどに応用>されているという。

近赤外線  近赤外線は波長がおよそ0.7 - 2.5 μmの電磁波で、赤色の可視光線に近い波長を持つ。性質も可視光線に近い特性を持つため「見えない光」として、赤外線カメラや赤外線通信、家電用のリモコンなどに応用されている。

遠赤外線
 遠赤外線は、波長がおよそ4 - 1000 μmの電磁波で、電波に近い性質も持つ。赤外線は物体からは必ず放射されていて、この現象を黒体放射と呼ぶ。高い温度の物体ほど赤外線を強く放射し、放射のピークの波長は温度に反比例する。室温20 ℃の物体が放射する赤外線のピーク波長は10 μm程度である。熱線とも呼ばれる。
 なお、科学用語としての遠赤外線とは全く関係のない商品等で「遠赤外線の効能」を謳うものが多数存在するが、それらは科学的な根拠のない疑似科学的なものであり、注意が必要である。......
>( Wikipedia/赤外線


 また、<透過性が高く人体への影響が比較的小さい>という特質から、最新の "がんの治療法" として脚光を浴びているようだ。

 下記引用サイト記事( 【 主要引用記事 】:がん細胞:「光治療」1回で破壊 米研究チームが成功/毎日jp/2013.01.07 /【 関連引用記事 1 】:がん細胞:カーボンナノチューブに近赤外線を照射→活性酸素発生→がん死滅 京大チーム発見/毎日jp/2012.10.20 /【 関連引用記事 2 】:がん細胞を近赤外線で退治 マウス実験、8割で効果/【共同通信】/2011.11.08 )によれば、"薬剤(抗体)" と "近赤外線" の照射との組み合わせによって "がん細胞" を破壊するという "治療法" が、実用化に向けて着々と進展している模様である。

 従来、<がん治療には外科手術のほか、放射線照射や抗がん剤投与などがある>が、いずれもがん患者にとっての苦痛・負担という副作用が並大抵のものではなかった。

 もし、最新の "治療法" と目される<薬剤と体の外から光を当てる治療法の組み合わせ>という画期的な方法が実用化されたならば、がん患者にとっての負担は遥かに軽減されるものと思われ、早い実用化が大いに期待される......。

 "自閉症" という障害を世に知らしめたのは、かつての映画『レインマン』( 1988年、米、ダスティン・ホフマン/トム・クルーズ主演 )だ。
 "自閉症" ( 正確には "サヴァン症候群" )の主人公が、驚異的な記憶力の発揮で周囲の目を引くという話だ。

 それはともかくとして、「周囲との交流困難」「言語発達の遅れ」「限定的な興味の対象・動作の反復性」などを特徴的な症状とする "自閉症" は、"生得的な脳の機能障害" を原因とする障害だという。
 大人の性格や行動様式を揶揄して使われる "自閉症" 的云々というものとは事情が異なり、通常3歳頃までに顕著になる "生得的な障害" だと言われている。しかも、現在、最も発症率の高い障害(1万人に4~5人)であることから、数多くの親御さんたちが苦しんでいるようである。

 根強く残っている "誤解" に、虐待や過保護を原因とする「母原病」説や、強い心理的ショックによるものとする説があるのに対して、"自閉症""生得的な脳の機能障害" とする説が妥当だとされる。
 しかし、"生得的な脳の機能障害" であるとすれば、"遺伝子" のどの部分にその原因が潜むのかが特定されなければならない。が、これまではこの点が定かではなかったようである。

 下記引用サイト記事:自閉症の原因遺伝子特定 自治医大などの研究チーム/下野新聞 SOON/2013.01.06 によれば、<自閉症の要因となる原因遺伝子が特定> され、その点が解明されたという。

発達障害の一つである自閉症を研究する自治医大の桃井真里子主任教授(小児科学)の研究チームは5日までに、脳内の神経伝達物質の代謝に関わる自閉症の新たな原因遺伝子を特定した。日米の患者約300人のDNAを解析した結果、GPR37」と呼ばれる遺伝子が10人で変異していることを発見、この変異が細胞機能に悪影響を与えることを突き止めた。>

 "原因遺伝子の特定" という成果から、"新たな治療薬の開発" につながるとの期待が高まる模様だ......。

 先日、元は "IT業界" で働いていたシステム技術者で、現在 "介護士" の資格を取得中である人と話す機会があった。
 その人の実感のこもった発言で注目したのは、以下の点であった。

「まだ10代の若い子たちと一緒に学んでいるんだけれど、あの子たちに "介護" に馴染めと言ってもムリなのかもしれない。すぐに辞めてしまうと批判しがちだけれど、しょうがないのかも......。
 もともと、"重労働" だし......。"老いる" ことに実感が伴わない若い子たちに馴染めと言う方がムリを言っているような気がする。」

 なるほど、そうかもしれないと気づかされた。ここにも、"介護" 人材不足に関するシビァな隘路がありそうだ、と。

 しかし、"介護" 分野の労働条件改善も行き詰まっているようであるし、海外勢の参入も困難なのが実情だと聞く。"人手不足" の度が深まれば、事態はさらに悪化してゆくと推測される。
 大概の人がこうした事情に通じてもいるので、受け側が「介護ロボット」導入に肯定的であることは容易に想像されることではないか。
 冷静に考えれば、「介護ロボット」などを積極的に活用するほかないのではなかろうか......。分かり切ったことのように思える。
 こうした実情に多少の苛立ちを覚えるのは、"老齢化" の広がりが、待ったなしで進行しているにもかかわらず、「介護ロボット」活用の普及が遅れていること、さらに言えば、"介護" サービスに関する行政のあり方が悠長過ぎるかに見える点にありそうだ。
 下記引用サイト記事:介護ロボット:8割が肯定的 「気を使わないから」/毎日jp/2013.01.05 によれば、

介護ロボットの大部分が介護保険の適用外となっており、高額の費用負担が求められることなどから、現場ではまだほとんど使われていないのが実情

とあり、しかも、公的支援の規模にしても<13年度予算概算要求に8300万円> という "申し訳程度" のようだから、介護サービスの領域における悪化した事態の改善には程遠い印象だ......。

 今年は、"iPS 細胞" の技術を応用する年だと期待されているが、早くも、免疫細胞の一種である T細胞" を "若返りさせる" ことに成功したという画期的なニュースが報じられた。
 "iPS 細胞" は、"内蔵臓器" の "再生" という視点で注目されているが、"ウイルスに感染した細胞やがん細胞などを攻撃する免疫細胞" を "再生" させる( "若返りさせる" )というアプローチで、"iPS 細胞" の技術が応用されて成功したという。

 下記引用サイト記事:【 引用記事 1 】免疫細胞:iPSで再生...がん治療に応用 東大グループ/毎日jp/2013.01.04/【 引用記事 2 】iPS細胞の技術で免疫の細胞が若返り/NHK NEWS WEB/2013.01.04 によれば、

ウイルスに感染した細胞やがん細胞などを攻撃する免疫細胞の一種「T細胞」を一度、人工多能性幹細胞(iPS細胞)にした上で、同じ能力を持つ「元気」なT細胞に再生させることに世界で初めて成功したと、東京大の中内啓光(ひろみつ)教授らのグループが発表した。このT細胞を患者の体に戻すことで、がんなどの新たな治療法につながる> という。

 <「今回の方法を使えば、特定の対象を攻撃する若くて元気の良いT細胞を大量に増やすことができる」> ということだそうであり、"がん治療" などにおける "免疫療法" に飛躍的な向上をもたらすようであり、がん患者たちにとっては頼もしい光明となるに違いない......。

 糖尿病やがんなどの病が "遺伝子" によって引き起こされるものだという説は広く信じられているようだ。
 となると、人は生まれた時から "遺伝子" によって "決定づけられている" ということになるのであろうか......。

 下記引用サイト記事:運動で遺伝子の働き変化 信大教授ら解明/信毎web/2013.01.03 は、そうした説に "待った!" をかけている。

遺伝子の働きは人の意思で変えられることを実証した形で、「遺伝子イコール運命」といった固定観念をあらためて突き崩す成果

が達成されたという。

糖尿病やがんなどの原因にもなる臓器の炎症を促進する遺伝子の働きが運動後に抑制されることを確認

できたというのである。

 専門的には、<遺伝子の働きを決める仕組みの一つで、メチル基という物質が遺伝子に付着する「メチル化」と呼ばれる現象に着目>しての実証とある。
 それはともかくとしても、相応の "運動(「インターバル速歩」)" によって、これまで "運命視" されていた遺伝子の影響、働きが "変化する" という点が明らかになったことは喜ばしい科学的成果だ。

 進化を遂げつつある "遺伝子工学" への期待も大きいが、現に成人病などの "遺伝" 可能性に不安を抱き続ける人々にとっては、実に勇気づけられる "朗報!" であるに違いなかろう......。

 "配送" が速いことで人気を集めた Amazon に、通販業他社も刺激を受けたように昨今では一様に"配送" が速くなっている。
 "地元の店舗" での買い物をも "駆逐" して、ショッピングを一手に引き受けてしまおうとする通販業社としては、まさに"配送" の速さこそが最重要課題であるの違いなかろう。

 その Amazon は、倉庫ロボットを駆使した倉庫自動システム を革新することで、さらに効率的な "物流" を達成しようとしているという。

 下記引用サイト記事:Amazonが買収した倉庫ロボットの自動システムが一体どれほどスゴイのかよくわかるムービー/Gigazine/2012.12.31 では、そのスゴさが手に取るようにわかる。
 こうした情報もまた、Amazon への信頼感を醸成すると見なされているのであろう......。

 年の初めということで、昨日に引き続いて、今年2013年の "IT 業界" 予想に目を向けておくことにしたい。

 誰の目からも、現状、"スマホ(スマートフォン)" という "多機能携帯電話端末" が圧倒的人気を博している事実は一目了然であろう。
 と同時に、その "スマホ" の "快適な操作" を支えるところのさまざまな "スマホアプリ"( ゲームに限定されない )が幅広く支持されていることも明瞭だ。
 昨年2012年は、こうした font color="#800080">"スマホアプリ" に関する "ビジネス手法" が確立された一年であったと思われる。

 下記引用サイト記事:2013年、アプリビジネスは最終局面の幕開けへ--スマホアプリ・ビジネスの考察/CNET Japan/2013.01.01 には、次のように述べられている。

2012年は "(スマホアプリ・ビジネスの)儲け方" が確立した年だった/ビジネス手法が確立し、デバイス、プラットフォーム、キープレイヤーと必要な材料は全て出揃ったといえる。今年2013年以降は、これらを足掛かりとして、ビジネスが拡大していく元年となるだろう。それは即ち終わりの始まりでもある。飽和する限界点まで市場は成長する。> と。

 そして、さらに注目すべき点は、二点。
ファストフード店、家電量販店、食料品、化粧品、通販、保険、銀行などの各社が集客やブランディング、商品販売のためのアプリ/アプリを売って稼ぐのではなく、アプリはモノやサービスを買っていただくための販促ツール>として活用される点。

スマホは手のひらに乗る高性能コンピュータだ。最近では外部機器との連携が可能になってきた点も見逃せない。アプリを利用して外部の機器と連携するものだ。ラジコンのような玩具、体重計などの健康機器、カーナビとの連携、その先には車そのものもスマホの周辺機器にしてしまうような構想/ アプリだけで完結するのではなく外部機器と連携するハードウェア事業も着実に拡大していく>という点。

 いずれにしても、"スマホアプリ・ビジネス"拡大の流れは当分の間、止まらない! ということになりそうである。

 "トレンド予測" というものは、往々にして "技術的シーズ" から我田引水的に推測されるものが多い。そこでは、ユーザー側の "ニーズ" や "コスト負担" というリアルな事情が疎かにされがちだ。

 その点、下記引用サイト記事:コラム:2013年のIT業界、予想される3つのトレンド/WIRED/2012.12.30 は、推測する視点を "ユーザーニーズ/ユーザーコスト感覚" にでも据えているかのようで、思わず "そうかもしれない......" という頷きを誘う。

 予測されたIT業界2013年の3つのトレンドは以下の3つだとされている。

 1.<キンドルを50ドルに>

 2.<ネットブックの逆襲>

 3.<Siriなど音声操作機能に注目>

 1./2. は、ユーザーの "日常生活" 感覚、価格感覚に視座を据えたものである。

ずばりその価格は50ドル。この値段なら、たまにしか使わないかもしれないニッチな商品でも買ってもいいと思うだろう。学生も迷わず手を出せるはずだ

多くの機能にお金を払う必要はあるのだろうか/200ドル程度で実用的なノートPCが手に入るなら、1000ドル以上するPCの必要性についてもう一度考え直すことはあるかもしれない

 もちろん、価格設定だけがすべての問題ではないが、筆者は、"その点の解消" によって<日の目を見る>ばかりか、相応のトレンドが作り出されるのではないかと見ている。

 3. についても、ユーザーの "日常生活" に視点を据えて推察されている。
 "日常生活" での "役立ち方" への生活感覚からの関心である。

音声操作機能/音声技術が持つほぼ完璧な「口述筆記」能力に注目が高まるだろう。最も目立たない機能かもしれないが、日常生活では一番役に立つ

 往く年、2012年の "IT業界" は、アンドロイドも含めて "モバイル端末" が旋風を巻き起こしつつ、"製品価格" の "ダウンサイジング" を各社が競い合って追及したかのような印象を残した。
 こうなると、ますますユーザーの "日常生活" 感覚、価格感覚 は研ぎ澄まされざるを得なかったはずだ。
 だからこそ、この延長線上で "2013年のトレンド" を推測してみる視点には説得力があると思われるのだ。
 どうだろうか? もはや、良いモノでも "高額" であったなら目が背けられる、そんな "シビァ・トレンド" に突入してしまったのではなかろうか......。

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